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JP2004028198A - 電磁弁 - Google Patents

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JP2004028198A
JP2004028198A JP2002184832A JP2002184832A JP2004028198A JP 2004028198 A JP2004028198 A JP 2004028198A JP 2002184832 A JP2002184832 A JP 2002184832A JP 2002184832 A JP2002184832 A JP 2002184832A JP 2004028198 A JP2004028198 A JP 2004028198A
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JP
Japan
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spool
notch
straight passage
solenoid valve
passage
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Pending
Application number
JP2002184832A
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English (en)
Inventor
Yuichi Shimono
下野 祐一
Takuya Kudo
工藤 卓也
Eiji Okamoto
岡本 英司
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】作動油の制御圧を変更する際、応答性及び安定性等の観点から最適な動作特性を両立して設定することのできる電磁弁を提供する。
【解決手段】電磁弁1は、その内部に略円筒状の直線通路10aを有するハウジング10と、ハウジング10外部と直線通路10aとを連通する3種の油通路P1,P2,P3と、大径部20b、小径部20a、大径部20cを連ねて構成され直線通路10a内を往復摺動可能なスプール20とを備える。スプール20の周面には、半円形状のノッチ21とノッチ21よりも小さな半円形状のノッチ22が設けられている。ノッチ21,22は、小径部20aの端部外縁から大径部20bの周面に向かって連なることで、全体として段状の外形を有するノッチを形成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧制御に用いられる作動油の流路調整を行う電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電磁弁は、例えば自動車のブレーキや自動変速機等を駆動する作動油の油圧を調整するために、作動油が流れる複数の通路の連通状態を同時に調整することにより、各通路を流れる作動油の圧力や流量を制御する機能を有する。
【0003】
図6は、従来の電磁弁の一例を示す略図である。
【0004】
電磁弁100は、その内部に直線通路を有するスリーブ(ハウジング)110と、ハウジング110外部と直線通路110aとを連通する3種の油通路P11,P12,P13と、直線通路110a内を往復摺動可能に設けられたスプール120とを備える。スプール120の動作方向両端には、コイルバネ130とロッド140とが設けられている。また、ロッド140を囲むように構成された電磁ソレノイド150は、電流が付与されることにより、ロッド140を矢印方向に動作させる電磁力を発生する。
【0005】
すなわち、コイルバネ130が直線通路110aに沿って一方の方向(矢印Aの方向)にスプール120を付勢する一方、コイルバネ130とは反対の側に設けられたロッド140は、電磁ソレノイド150の電磁力に応じてスプール120を反対方向(矢印Bの方向)に押圧する。したがって、スプール120にかかる電磁ソレノイド150の電磁力とコイルバネ130の付勢力との釣り合い(若しくは、スプール120にかかる油圧(制御圧)、電磁ソレノイド150の電磁力、及び電磁コイルバネ130の付勢力間の釣り合い)によって、スプール120の位置が決定づけられる。
【0006】
スプール120は、その軸方向に沿って外径の異なる部位(周面)が連続する形状を有する。このようなスプール120の形状に基づき、直線通路110aの内周面とスプール120の周面との間には、間隙(接続空間)C11,C12,C13が形成される。
【0007】
スプール120が移動することによって、各ポートP11,P12,P13と接続空間C11,C12,C13との間の連通状態が変化する。これにより、所定のポートが相互に連通及び遮断されるようになる。また、このような連通・遮断動作と併せて、相互に連通するポートP11,P12,P13の間を接続空間C11,C12,C13を介して移動する作動油の実質的な流路断面(以下、電磁弁の開口面積という)も制御される。
【0008】
つまり、電磁弁100では、電磁ソレノイド150に付与される電流値を調整することによりスプール120を直線通路110a内の所望の位置に移動させ、各ポートを通じて供給される作動油の圧力(流量)、或いは各ポートを通じて排出される作動油の圧力(流量)とを併せて制御する。例えば、制御対象であるブレーキや自動変速機等の装置に対しポートP11を通じて供給されている作動油の油圧(制御圧)を目標値に合致させるべく、ポンプ等から圧送される作動油を必要に応じてポートP12から電磁弁100に供給し制御圧を上昇させるか、或いは所定量の作動油をポートP13から排出し制御圧を下降させて、目標値と実際の制御圧との偏差をなくす制御を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような電磁弁100では、作動油の制御圧を目標値の変動に追従させる上で、目標値の変化に対して十分な制御圧の応答性を確保する必要がある一方、制御圧の応答性が高くなりすぎると作動油に脈動が発生しやすくなるといった懸念が生じることになる。
【0010】
ところが、目標値の変化に対する電磁弁の動作特性として、このように相反する性能を兼ね備えることは困難であった。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、作動油の制御圧を変更する際、応答性及び安定性等の観点から最適な動作特性を両立して設定することのできる電磁弁を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、直線通路を内部に備えたハウジングと、前記ハウジングの外面から前記直線通路の内周面にかけて貫通する複数の通路と、前記直線通路内を往復動するスプールと、電磁力を用いて前記スプールを駆動する電磁駆動手段と、を備え、前記直線通路内における前記スプールの位置を変更することにより、前記複数の通路を、前記スプールと前記直線通路の内周面との間に形成される所定の接続空間を介して相互に接続及び遮断するとともに、該接続空間を通じて相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積を制御する機能を有する電磁弁であって、前記接続空間を介して相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積が、前記直線通路内における前記スプールの定常的な動作に対し段階的に変化することを特徴とする。
【0013】
ここで、「前記接続空間を介して相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積」とは、流体の流れを許容する流路の実質的な断面積、或いは、所定の流体の流路途中に設けられて当該流路を開閉する制御弁の開口面積等に相当する。
【0014】
また、「前記スプールの定常的な動作」には、例えば等速運動や等加速度運動が含まれる。そして、「実効流路面積が、前記直線通路内における前記スプールの定常的な動作に対し段階的に変化する」とは、例えば前記直線通路内の所定範囲をスプールが等速運動や等加速運動をする間、実効流路面積の速度や加速度が切り替わること等を意味する。
【0015】
なお、例えば以下の構成を適用することにより、前記接続空間を介して相互に接続される通路間を流れる流体の実質的な流路の断面積(実効流路面積)は、前記直線通路内における前記スプールの定常的な動作に対し段階的に変化するようになる。すなわち、前記スプールの周面に、前記接続空間の一部をなす凹部を設け、その凹部の周縁から前記スプールの動作方向に向かって切り欠いたかたちのノッチを設ける。ノッチの外形が段状をなすようにする。さらに、前記複数の通路のうち一本の通路は、前記スプールの動作に応じ、その通路開口端が前記ノッチに対して接続及び遮断されるように配置する。すると、前記ノッチから離間した状態にある前記通路開口端が前記ノッチに接続される際、或いは前記ノッチに接続された状態にある前記通路開口端が前記ノッチから離間される際、前記ノッチの外形(段状)が、前記接続空間の一部をなすノッチを介して相互に接続される通路間を流れる実効流路面積の変化に反映されるようになる。その結果、前記接続空間を介して相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積が、前記直線通路内における前記スプールの定常的な動作に対し異なる変化特性を示すようになる。
【0016】
そこで、他の発明は、以下の構成を備える。
【0017】
直線通路を内部に備えたハウジングと、前記ハウジングの外面から前記直線通路の内周面に貫通する複数の通路と、前記直線通路内を往復動するスプールと、電磁力を用いて前記スプールを駆動する電磁駆動手段と、を備え、前記直線通路内における前記スプールの位置を変更することにより、前記複数の通路を、前記スプールと前記直線通路の内周面との間に形成される所定の接続空間を介して相互に接続及び遮断するとともに、該接続空間を通じて相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積を制御する機能を有する電磁弁であって、前記接続空間の一部をなすように前記スプールの周面に形成された凹部と、前記凹部の周縁から前記スプールの動作方向に向かって切り欠いたかたちに設けられ、その外形が段状をなすノッチと、前記複数の通路のうち何れかの通路の端部をなし、前記スプールの動作に応じ、前記ノッチに対して接続及び遮断されるように配置された通路開口端と、を備えることを特徴とする。
【0018】
また、上記構成において、前記凹部の端部外縁に形成される第1のノッチと、前記第1のノッチの端部外縁に形成され該第1のノッチよりも小さな幅を有する第2のノッチと、を備え、前記第1のノッチ及び前記第2のノッチが連なって、前記外形が段状をなすノッチを形成するのが好ましい。
【0019】
また、前記第1のノッチ及び前記第2のノッチの形状は、半円形状若しくは半楕円形状とするのが好ましい。
【0020】
このようにすれば、前記ノッチの外形が前記スプールの動作方向に沿って段状をなす構成を容易に且つ低コストで具現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、車両のブレーキ装置を駆動する作動油の圧力調整を行う電磁弁に具体化した一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態にかかる電磁弁の内部構造を概略的に示す側断面図である。同図に示すように、電磁弁1は、その内部に略円筒状の直線通路10aを有するスリーブ(ハウジング)10と、ハウジング10外部と直線通路10aとを連通する3種の油通路P1,P2,P3と、直線通路10a内を往復摺動可能に設けられたスプール20とを備える。スプール20の動作方向両端には、コイルバネ30とロッド40とが設けられている。また、ロッド40を囲むように構成された電磁ソレノイド50は、電流が付与されることにより、ロッド140を矢印B方向に動作させる電磁力を発生する。
【0023】
すなわち、コイルバネ30が直線通路10aに沿って一方の方向(矢印Aの方向)にスプール20を付勢する一方、コイルバネ130とは反対の側に設けられたロッド40は、電磁ソレノイド50の電磁力に応じてスプール20を反対方向(矢印Bの方向)に押圧する。したがって、電磁ソレノイド50のの電磁力とコイルバネ30の付勢力との釣り合いによってスプール20の位置が決定づけられる。
【0024】
スプール20は、その軸方向に沿って外径の異なる部位(周面)が連続する形状を有する。このようなスプール20の形状に基づき、直線通路10aの内周面とスプール20の周面との間には、間隙(接続空間)C1が形成される。
【0025】
スプール20が移動することによって、ポートP2,P3と接続空間C1との間の連通状態が変化する。これにより、所定のポートが相互に連通及び遮断されるようになる。また、このような連通・遮断動作と併せて、相互に連通するポートP1,P2,P3の間を接続空間C1を介して移動する作動油の実質的な流路断面も制御される。
【0026】
つまり、電磁弁1は、制御対象であるブレーキ装置に対しポートP1を通じて所望の油圧(制御圧)を付与するために、ポンプ等から圧送される作動油を必要に応じてポートP2から電磁弁1に供給し制御圧を上昇させる一方、所定量の作動油を必要に応じてポートP3から排出し制御圧を下降させるといった制御を行う。
【0027】
図2(a)は、スプール20の外周面の一部であって、直線通路10aの内周面との間に接続空間C1を形成する部位(ポート1が配置される部位の付近)を拡大して示す平面図である。また、図2(b)は図2(a)のIIa−IIa断面を示す断面図であり、図2(c)は図2(a)のIIc−IIc断面を示す断面図である。
【0028】
各図2(a)〜(c)に示すように、スプール20は、接続空間C1を形成する部位の近傍において、直線通路10aの内径と略等しい外径を有する大径部20b及び大径部20cの間に、これら大径部20b,20cに比べ外径の小さな小径部20aが形成され、大径部20b、小径部20a、大径部20cが軸方向に連なるかたちで形成されている。すなわち、小径部20a及び大径部20b間の段差と、小径部20a及び大径部20c間の段差とによって、スプール20の周面に凹型断面形状の溝(凹部)が形成され、この溝と直線通路10aの内周面との間に筒状の接続空間C1が形成される。
【0029】
大径部20bと小径部20aの境界には、小径部20aの周面(端部外縁)から大径部20bの周面に向かって切り欠かれたかたちで半円形状のノッチ21が設けられている。さらにノッチ21の端部外縁からコイルバネ30側に向かって切り欠かれたかたちで、ノッチ21よりも小さな半円形状のノッチ22が設けられている。これらノッチ21,22は、小径部20aの周面から大径部20bの周面に向かって連なることで、全体として段状の外形を有するノッチを形成する。
【0030】
また同様に、大径部20cと小径部20aの境界には、小径部20aの周面から大径部20cの周面に向かって切り欠かれたかたちで半円形状のノッチ23が設けられている。さらにノッチ21の端部外縁からロッド40側に向かって切り欠かれたかたちで、ノッチ23よりも小さな半円形状のノッチ24が設けられている。これらノッチ23,24は、小径部20aの周面から大径部20cの周面に向かって連なることで、全体として段状の外形を有するノッチを形成する。
【0031】
次に、このように構成された電磁弁1の機能について説明する。
【0032】
図3には、電磁弁1の直線通路10a内におけるスプール20の配置と、各ポートP1,P2,P3を介して移送される作動油の状態とを模式的に説明する略図である。
【0033】
先ず、スプール20の配置が図3(a)に示す状態にある場合、ポートP1は凹型断面形状の溝(接続空間C1)と遮断された状態になる一方で、ポートP2とポートP3とが接続空間C1を介して相互に接続された状態になる。このような条件下では、ポンプ等からポートP2を通じて供給される作動油の圧力(ポンプ圧)が制御圧としてポートP1内に伝達されることはない。また、ポートP1からポートP3に向かう(排出される)作動油の流路が形成される。この結果、ポートP1内の制御圧は下降する。
【0034】
次に、スプール20の配置が図3(b)に示す状態にある場合、ポートP1のみが接続空間C1に接続され、ポートP2及びポートP3が何れも接続空間と遮断された状態になる。このような条件下では、ポートP2からのポンプ圧が制御圧としてポートP1内に伝達されることはないが、ポートP1とポートP3との間が遮断されるため制御圧が下降することもない。すなわち、ポートP1内の制御圧が略一定の値に保持される。
【0035】
また、スプール20の配値が図3(c)に示す状態にある場合、ポートP1とポートP2とが接続空間C1を介して相互に接続された状態になる一方で、ポートP3は接続空間C1と遮断された状態になる。このような条件下では、ポートP2からのポンプ圧が制御圧としてポートP1内に伝達される。また、作動油がポートP3を通じて排出されることもない。すなわち、ポートP1内の制御圧が上昇する。
【0036】
このようにして、電磁弁1は、直線通路10a内におけるスプール20の配置を制御し、制御圧を適宜上昇、下降、若しくは保持することができる。
【0037】
ところで、電磁弁1の機能を活用して、例えば作動油の制御圧を目標値に合致させる制御を行う場合、電磁弁1への指令信号(例えば電磁ソレノイド50に付与される電流値)に対応する制御圧の変化速度(応答性)は、スプール20の動作量(ストローク)に対する電磁弁の開口面積の変化量によって決定づけられる。
【0038】
図4(a)は、スプール20の外周面に半円形状のノッチ21,22を連ねて形成され、全体として段状の外形を有するノッチを、ハウジング10(直線通路10a)に対する位置関係と併せて示す略図である。なお、図4(a)に示す配置を基準として矢印の方向に移動するスプール20のストロークとして、ノッチ22の先端部Q1がポートP2の外縁(基準位置)Q0に達するまでのストローク、言い換えれば、図3(a)の状態から図3(b)の状態へ移行するためのスプール20のストロークをS1と定義する。また、ノッチ21の先端部Q2が基準位置Q0に達するまでのストロークをS2と定義する。さらに、ノッチ21の基端部Q3が基準位置Q0に達するまでのストロークをS3と定義する。ちなみに図4(b)は、従来構造の一例として、単一の半円形状からなるノッチを外周面に備えたスプールを示す略図である。
【0039】
図4(c)において実線で示すように、スプール20が図4(a)の矢印方向に動作する場合、そのストロークがS1に達したところで、ポートP1及びポートP2が接続空間C1を介して接続されるようになる。そして、そのストロークが増大するにつれ、電磁弁1の開口面積も単調に増大する。ただし、S1及びS2間でストロークが変化する場合と、S2及びS3間でストロークが変化する場合とでは、ストロークの変化に応答する電磁弁1の開口面積の変化量が異なる。
【0040】
すなわち、S1及びS2間でストロークが変化する場合、ストロークの変化に対応する電磁弁1の開口面積の変化量は比較的小さい(応答性が低い)。一方、S2及びS3間でストロークが変化する場合、ストロークの変化に対応する電磁弁1の開口面積の変化量が大きくなる(応答性が高くなる)。
【0041】
ここで、例えば車両に用いられるブレーキ装置のように、制御圧の目標値が急激に変化する状況(例えば、車両を急停止させる場合)や、制御圧の目標値が緩やかに変化する状況(例えば、車両速度を徐々に落とす場合)等、その使用状況によって制御圧の目標値の変化率(変化速度)が変動する制御対象では、制御圧を目標値に合致させる制御を行う上で、目標値の急激な変化に対応する制御圧の高い応答性と、ストロークの変化に対する制御圧の安定した動きが保証されるのが好ましい。
【0042】
ところが、制御圧の応答性を高めると、例えば作動油に脈動等が生じやすくなり、ストロークの変化に対する制御圧の安定した動きを確保することが困難になる。一方、ストロークに対する制御圧の動きを安定させると、制御圧の応答性は低下することになる。
【0043】
このため、例えば図4(b)に示すように、単一の半円形状からなるノッチを備えた従来構造のスプールでは、ストロークの変化量に対応する電磁弁1の開口面積の変化量が略一定になるため(図4(c)において一点鎖線で示す)、目標値の変化に対応する制御圧の応答性及び安定した動作性能といった相反する特性を両立することが困難となっていた。
【0044】
この点、本実施の形態にかかる電磁弁1では、スプール20の外周に、面積の異なるノッチ(例えばノッチ21,22)を連ねて段状の外形を有するノッチを形成することにした。このような構成によれば、スプール20のストロークがS1〜S2の範囲にある場合には、面積の小さなノッチ22の作用により、制御圧の調整にかかる制御安定性が高められる。一方、スプール20のストロークがS2〜S3の範囲にある場合には、面積の大きなノッチ21の作用により、制御圧を目標値に追従させる上での応答性が高められる。
【0045】
すなわち、電磁弁1の動作の応答性が、スプール20の動作範囲に応じて段階的に切り替わるため、状況に応じて最適な応答性(制御安定性)の得られる条件(動作範囲)で、制御対象に供給される作動油の圧力(制御圧)を変更することができるようになる。
【0046】
とくに、本実施の形態では、作動油の流路面積を調整する開閉弁として機能する電磁弁1にとって、開弁動作の初期(S1〜S2)においては、制御圧の調整が緻密且つ安定したものとなる。そして、開弁動作の後期(S2〜S3)においては、制御圧を目標に合致させる制御を行う上でその追従性が高まるようになる。
【0047】
なお、スプール20の外周面に半円形状のノッチ23,24を連ねて形成され、全体として段状の外形を有するノッチは、制御圧を下降させる際の制御において(図3(b)及び図3(c)を参照)、ノッチ21,22を連ねて形成されるノッチと同様、目標値の変化に対応する制御圧の応答性と、安定した動作性能といった相反する特性の両立に寄与する。
【0048】
また、スプール20の周面に形成するノッチは、必ずしも半円形状のノッチを2つ連ねたものに限らず、例えば図5(a)に示すノッチ25や、図5(b)に示すノッチ26のように、異なる形状のノッチを連ねて形成したものであってもよい。
【0049】
また、上記実施の形態においては、電磁ソレノイド50に付与される電流値を変更することにより、スプール20のストロークを調整して作動油の流量や制御圧を制御するいわゆる流量制御弁として、電磁弁1を機能させるようにした。これに限らず、制御圧が所定値(設定値)まで上昇するとその設定値を保持するといった圧力制御の機能(フィードバック機能)を備えるように電磁弁1を構成することもできる。例えば、ポートP1内の制御圧が所定値を上回ると、ハウジング10内部においてスプール20をA方向に押すような油圧が発生するように電磁弁1を設計する。そして例えば、制御圧を所定値まで上昇させその状態を保持させる場合には、先ず図3(c)に示す状態で制御圧を上昇させる。制御圧が所定値に達するとスプール20にかかる電磁力、バネ力、及び油圧が釣り合うようになる。また、制御圧が所定値を上回ればA方向にかかる油圧が大きくなると、スプール20は図3(a)に示す状態に移行する。そこで、制御圧が上昇し、所定値に達した時点で電磁力を下げ、スプール20を図3(b)に示す状態に移行させれば、制御圧を所望の値(目標圧力)に保持することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、油圧制御に用いられる作動油の流路調整を行う電磁弁において、目標値の変化に対応する制御圧の応答性と、安定した動作性能といった相反する特性を両立することができるようになる。
【0051】
また、このような特性を簡易且つ安価な構成によって兼ね備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である電磁弁の内部構造を概略的に示す側断面図。
【図2】同実施の形態の電磁弁を構成するスプールの一部を示す平面図等。
【図3】同実施の形態の電磁弁の機能を模式的に説明する略図
【図4】同実施の形態にかかるスプールのノッチを、ハウジングに対する位置関係と併せて示す略図。
【図5】同実施の形態にかかるスプールの変形例を示す略図。
【図6】従来の電磁弁の一例を示す略図。
【符号の説明】
1 電磁弁
10 ハウジング
10a 直線通路
20 スプール
20a 小径部
20b,20c 大径部
21,22,23,24 ノッチ
30 コイルバネ
40 ロッド
50 電磁ソレノイド
C1 接続空間(凹部を含む)
P1,P2,P3 ポート(通路又は通路開口端を構成)

Claims (3)

  1. 直線通路を内部に備えたハウジングと、前記ハウジングの外面から前記直線通路の内周面にかけて貫通する複数の通路と、前記直線通路内を往復動するスプールと、電磁力を用いて前記スプールを駆動する電磁駆動手段と、を備え、
    前記直線通路内における前記スプールの位置を変更することにより、前記複数の通路を、前記スプールと前記直線通路の内周面との間に形成される所定の接続空間を介して相互に接続及び遮断するとともに、該接続空間を通じて相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積を制御する機能を有する電磁弁であって、
    前記接続空間を介して相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積が、前記直線通路内における前記スプールの定常的な動作に対し段階的に変化する
    ことを特徴とする電磁弁。
  2. 直線通路を内部に備えたハウジングと、前記ハウジングの外面から前記直線通路の内周面に貫通する複数の通路と、前記直線通路内を往復動するスプールと、電磁力を用いて前記スプールを駆動する電磁駆動手段と、を備え、
    前記直線通路内における前記スプールの位置を変更することにより、前記複数の通路を、前記スプールと前記直線通路の内周面との間に形成される所定の接続空間を介して相互に接続及び遮断するとともに、該接続空間を通じて相互に接続される通路間を流れる流体の実効流路面積を制御する機能を有する電磁弁であって、
    前記接続空間の一部をなすように前記スプールの周面に形成された凹部と、
    前記凹部の周縁から前記スプールの動作方向に向かって切り欠いたかたちに設けられ、その外形が段状をなすノッチと、
    前記複数の通路のうち何れかの通路の端部をなし、前記スプールの動作に応じ、前記ノッチに対して接続及び遮断されるように配置された通路開口端と、
    を備えることを特徴とする電磁弁。
  3. 前記凹部の端部外縁に形成される第1のノッチと、
    前記第1のノッチの端部外縁に形成され該第1のノッチよりも小さな幅を有する第2のノッチと、を備え、
    前記第1のノッチ及び前記第2のノッチが連なって、前記外形が段状をなすノッチを形成する
    ことを特徴とする請求項2記載の電磁弁。
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JP2019095041A (ja) * 2017-11-28 2019-06-20 三菱ロジスネクスト株式会社 コントロールバルブおよびフォークリフト

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