JP2004028081A - エンジンのロッカシャフト配置構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグパイプとの干渉を回避しつつロッカシャフトを気筒軸線寄りに配置でき、ひいてはバルブ挟み角を小さくできるエンジンのロッカシャフト配置構造を提供する。
【解決手段】ロッカシャフト50,51を、これの軸方向に見て、プラグパイプ25に一部が重なるように配置し、該ロッカシャフト50,51のプラグパイプ重なり部分に逃げ凹部50a,51aを形成した。
【選択図】 図2
【解決手段】ロッカシャフト50,51を、これの軸方向に見て、プラグパイプ25に一部が重なるように配置し、該ロッカシャフト50,51のプラグパイプ重なり部分に逃げ凹部50a,51aを形成した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カム軸によりロッカアームを介して吸気,排気バルブを開閉駆動するようにしたエンジンのロッカシャフト配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、4サイクルエンジンでは、カム軸により吸気,排気バルブをロッカアームを介して開閉駆動する動弁機構を備える場合がある。このような動弁機構においては、上記吸気,排気バルブのバルブ挟み角の内側にロッカアームを軸支するロッカシャフトをカム軸と平行に配置し、さらに吸気,排気バルブの間にプラグパイプを燃焼室に臨むように挿入配置する場合がある。
【0003】
ところで、上記動弁機構を配置するにあたっては、吸気,排気バルブのバルブ挟み角をできるだけ小さくすることによって、燃焼室形状の改善及びエンジンのコンパクト化を図ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにバルブ挟み角を小さくするとロッカシャフトも気筒軸側に寄ることからプラグパイプに干渉する場合があり、バルブ挟み角の縮小には限界がある。
【0005】
一方、筒内燃料噴射式エンジンでは、燃料噴射弁を吸気ポートの鉛直下方に配置する場合がある。この場合、燃料噴射弁との干渉を回避するために吸気ポートを起立させるとそれだけ吸気バルブも気筒軸側に寄ることとなり、このようにするとロッカシャフトがプラグパイプにより一層干渉し易くなるおそれがあり、吸気ポートの起立角度を大きくするには限界がある。その結果、吸気ポートの通路内面に燃料噴射弁を避けるための膨らみを形成することとなり、この膨らみが吸気抵抗となるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、プラグパイプとの干渉を回避しつつロッカシャフトを気筒軸線寄りに配置でき、ひいてはバルブ挟み角を小さくできるエンジンのロッカシャフト配置構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カム軸によりロッカアームを介して開閉駆動される吸気,排気バルブのバルブ挟み角の内側に上記ロッカアームを軸支するロッカシャフトを配置するとともに、点火プラグを燃焼室に臨むよう配置するためのプラグパイプを上記吸気,排気バルブの間に挿入固定したエンジンのロッカシャフト配置構造において、上記ロッカシャフトを、これの軸方向に見て、上記プラグパイプに一部が重なるように配置し、該ロッカシャフトのプラグパイプ重なり部分に逃げ凹部を形成したことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、カム軸を支持するカムキャリアをシリンダヘッドに着脱可能に装着し、該カムキャリアを、カム軸のジャーナル部を支持するジャーナル受部同士がカム軸方向に延びる縦壁部で一体的に結合され、上記ジャーナル受部にロッカシャフト支持孔がカム軸方向に貫通形成され、さらに該ジャーナル受部に上記プラグパイプが挿通されるプラグホールが気筒軸方向に貫通されていることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2において、上記ロッカシャフトを上記逃げ凹部がプラグパイプに一致する角度位置に固定する固定手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし3の何れかにおいて、上記燃焼室に連通する吸気ポートの略鉛直下方には該燃焼室に燃料を噴射供給する燃料噴射弁が配設されており、上記吸気ポートはこれの内表面に燃料噴射弁配置スペースによる内方膨出部が形成されない角度となるよう気筒軸線側に起立させて形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4において、上記プラグパイプは、気筒軸線より排気側に偏位させて配置されており、吸気側,排気側ロッカシャフトは、上記プラグパイプの軸線に対して対称となるよう配置されていることを特徴としている。
【0012】
【発明の作用効果】
請求項1の発明に係るロッカシャフト配置構造によれば、ロッカシャフトをこれの一部がプラグパイプに重なるように配置するとともに、該ロッカシャフトの重なり部分に逃げ凹部を形成したので、ロッカシャフトを気筒軸線側に近づけて配置することができ、それだけバルブ挟み角を小さくでき、燃焼室形状の改善及びエンジンのコンパクト化を図ることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、動弁機構の組み立てにおいては、シリンダヘッドの外部でカムキャリアにロッカシャフトを挿通してロッカアームを支持し、この状態でカムキャリアをこれのプラグホールにプラグパイプが挿通され、かつロッカシャフトの逃げ凹部がプラグパイプに一致するようにシリンダヘッドに装着する。
【0014】
このようにカムキャリアをシリンダヘッドから着脱可能とし、外部でロッカシャフト,ロッカアームを組み付けた後シリンダヘッドに装着するようにしたので、組立作業性を向上できる。
【0015】
請求項3の発明によれば、ロッカシャフトを逃げ凹部がプラグパイプに一致する角度位置に固定する固定手段を設けたので、上記カムキャリアのシリンダヘッドへの装着作業を容易に行うことができる。
【0016】
また請求項4の発明によれば、吸気ポートの鉛直下方に燃料噴射弁を配設した場合でも、上記ロッカシャフトを気筒軸線側に近づけることができるので、吸気ポートの起立角度を大きくすることができ、吸気通路内表面の燃料噴射弁配置スペースに起因する膨らみを不要にでき、吸気抵抗を小さくすることができる。
【0017】
請求項5の発明によれば、プラグパイプを気筒軸線より排気側に偏位させて配置し、該プラグパイプの軸線に対称に吸気側,排気側ロッカシャフトを配置したので、吸気ポートをより一層大きく起立させることができ、燃焼室形状の改善,エンジンコンパクト化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1ないし図12は、本発明の一実施形態によるエンジンのロッカシャフト配置構造を説明するための図であり、図1はエンジンのシリンダヘッドの平面図、図2,図3はシリンダヘッドの断面図(図1のII−II 線断面図,図1のIII−III 線断面図)、図4は可変バルブリフト機構の動作を示す断面図、図5は燃料ポンプの取付け部分の断面図(図1のV−V 線断面図)、図6は燃料ホンプ取付け部分の側面図、図7,図8はブラケットの平面図,側面図、図9,図10はブラケットの断面図(図7のIX−IX 線断面図,X−X線断面図)、図11はシリンダヘッドの吸気ポート部分の断面図、図12はロッカアームの図である。
【0020】
図において、1は水冷式4サイクル多気筒エンジンを示しており、該エンジン1は、後述する吸気,排気カム軸6,8により吸気,排気バルブ4,5をロッカアーム7,9を介して開閉駆動する動弁機構と、エンジン運転状態に応じて吸気,排気バルブ4,5のリフト量を可変制御する可変バルブリフト機構と、燃料噴射弁40により気筒内に燃料を直接噴射供給する筒内燃料噴射装置とを備えている。
【0021】
上記エンジン1のシリンダヘッド2の上合面2aにはヘッドカバー3の下合面3aが接続され、下合面2bには不図示のシリンダブロックが接続されている。このシリンダブロックには不図示のクランク軸を収容するクランクケースが接続されている。なお、12は上記シリンダヘッド2をシリンダブロックに固定するヘッドボルト用孔であり、これは気筒間に2つずつ形成されている。
【0022】
上記シリンダヘッド2の下合面2bには燃焼凹部2cが凹設されており、該燃焼凹部2cとシリンダブロックのシリンダボアと該シリンダボア内に挿入されたピストンの頂面(不図示)とで囲まれた空間が燃焼室となっている。
【0023】
上記燃焼凹部2cには2つの吸気開口2d,2d及び2つの排気開口2e,2eが形成されており、各吸気開口2d,排気開口2eにはそれぞれ吸気バルブ4,排気バルブ5が開閉可能に配設されている。この各吸気バルブ4は、上記動弁機構を構成する吸気カム軸6により吸気ロッカアーム7を介して開閉駆動され、上記各排気バルブ5は排気カム軸8により排気ロッカアーム9を介して開閉駆動される。この吸気,排気カム軸6,8はクランク軸によりタイミングチェーン(不図示)を介して回転駆動される。
【0024】
上記シリンダヘッド2には各吸気開口2dに連通する吸気ポート2fが形成され、各吸気ポート2fは途中で合流してシリンダヘッド2の右側壁面2f′に導出されている。また上記シリンダヘッド2には各排気開口2eに連通する排気ポート2gが形成され、各排気ポート2gは途中で合流して左側壁面2g′に導出されている。上記吸気ポート2fはポート軸線fが気筒軸線Aに対して約50度の角度をなすように起立形成されており、一方、上記排気ポート2gはポート軸線gが気筒軸線Aに対して略直角をなすように屈曲形成されている。
【0025】
上記吸気,排気カム軸6,8には、上記可変バルブリフト機構が配設されている。図4は、可変バルブリフト機構の吸気側を示しており、排気側についても略同様の構造であるので、吸気側についてのみ説明する。
【0026】
上記可変バルブリフト機構は、吸気カム軸6に形成された低速用カムノーズ6a及び高速用カムノーズ6bと、独立して回動可能な低速用ロッカアーム7aと高速用ロッカアーム7bと、該低速用,高速用ロッカアーム7a,7bとの間で移動可能な係合ピン20と、低速用ロッカアーム7aに対して高速用ロッカアーム7bが空動状態又は連動状態となるように上記係合ピン20を進退駆動するピストン21a,21aを有する油圧シリンダ部21とを備えている。
【0027】
そして低速運転域では低速用ロッカアーム7aのみにカム軸6の回転が伝達され、吸気バルブ4のリフト量は小さい(図4の気筒軸線Aより右側参照)。高速運転域ではシリンダ部21の油室21bに供給された油圧により係合ピン20が高速用ロッカアーム7bに係合し、高速用ロッカアーム7bにカム軸6の回転が伝達され、これにより吸気バルブ4のリフト量が大きくなる(図4の気筒軸線Aより左側参照)。
【0028】
上記筒内燃料噴射装置は、各気筒内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁40と、各燃料噴射弁40に高圧燃料を供給する燃料ポンプ41とを備えている。上記燃料噴射弁40は、上記シリンダヘッド2の両吸気ポート2fの間の鉛直下方部分に位置し、かつ上記吸気ポート2fのポート軸線fと概ね平行となるように傾斜させて装着されており、燃料噴射弁40の噴射口40aは燃焼室の中心部に指向している。
【0029】
上記シリンダヘッド2は、上記吸気,排気ポート2f,2gが形成されたヘッド本体10と、上記吸気,排気カム軸6,8及びロッカアーム7,9が配設されたカムキャリア11とに分割されており、該ヘッド本体10の受面10f上にカムキャリア11の下面11fが載置され、該カムキャリア11は後述するカムボルト43によりカムキャップ15,16と共にヘッド本体10にボルト締め結合されている。
【0030】
上記ヘッド本体10にはカムキャリア11の外周部を囲むようにして延びる外周壁10aが一体形成されている。この外周壁10aの上合面2aに上記ヘッドカバー3の下合面3aがオイルシール13を介在させて取付け固定されており、これにより油密なカム室14が形成されている。
【0031】
上記カムキャリア11は、気筒軸線Aを横切るようにカム軸直角方向に延びる一気筒当り1つのジャーナル受部11aと、気筒間に位置してカム軸直角方向に延びる横壁部11cと、カム軸方向に延びて隣接するジャーナル受部11aと横壁部11cとを結合する縦壁部11bとを一体形成したものである。
【0032】
上記各ジャーナル受部11aの吸気側上合面11d及び排気側上合面11eにはそれぞれ吸気側,排気側カムキャップ15,16が装着されている。この各吸気側上合面11dと吸気側カムキャップ15の下合面15aとの間に吸気側カムジャーナル受孔17が形成されており、各カムジャーナル受孔17により上記吸気カム軸6のジャーナル部が回転自在に支持されている。また排気側上合面11eと排気側カムキャップ16の下合面16aとの間には排気側カムジャーナル受孔18が形成され、該カムジャーナル受孔18により上記排気カム軸8のジャーナル部が回転自在に支持されている。
【0033】
上記各ジャーナル受部11aの気筒軸線Aに臨む部分にはヘッド本体10を貫通して燃焼凹部2cに連通するプラグホール23が形成されている。このプラグホール23内には点火プラグ24が挿入され、該点火プラグ24はこれの電極部が燃焼凹部2c内に位置するようにヘッド本体10に着脱可能に装着されている。上記プラグホール23のプラグ中心線Bは気筒軸線Aより排気側に若干偏位させて形成されている。
【0034】
上記プラグホール23内にはプラグパイプ25が挿入され、該プラグパイプ25の下端部25aはヘッド本体10のプラグホール23a内に圧入固定されている。このプラグパイプ25の上端部25bはヘッドカバー3に形成されたパイプ孔3bを挿通して外部に突出しており、該パイプ孔3bとプラグパイプ25との間は油密にシールされている。これによりプラグパイプ25内とカム室14とは画成されており、かつヘッドカバー3を外すことなく点火プラグ24の交換が行えるようになっている。また上記プラグパイプ25の外端部には上記点火プラグ24のターミナル電極に接続されるイグニッションコイル26が着脱可能に装着されている。
【0035】
上記ヘッド本体10の受面10fのジャーナル受部11aの両側には凹部10bが形成されている。この凹部10bの底部には吸気,排気側バルブシート部10c,10dが膨出形成されており、該各バルブシート部10c,10dには吸気,排気ポート2f,2gに連通するバルブガイド孔10g,10gが形成されている。この各バルブガイド孔10gに圧入されたバルブガイド部材30内に上記吸気,排気バルブ4,5の各弁軸4a,5aが摺動自在に挿入されている。
【0036】
上記各弁軸4a,5aの下端には吸気,排気開口2d,2eを開閉する弁部4b,5bが形成され、上端にはバルブチップ31,31を介して上記ロッカアーム7,9が当接している。また上記吸気,排気側の各弁軸4a,5aの上端部にはスプリングリテーナ32,33がテーパ嵌合により固着されている。
【0037】
本実施形態のバルブスプリング支持構造について説明する。
【0038】
上記排気側バルブシート部10dのバルブガイド孔10gの周縁部には排気ばね受け座10hが形成されている。該ばね受け座10hと上記排気側スプリングリテーナ33との間には排気バルブスプリング35が配置されており、該バルブスプリング35により排気バルブ5は閉方向に付勢されている。
【0039】
上記吸気側バルブシート部10cのバルブガイド孔10gの周縁部には内側,外側吸気ばね受け座10j,10kが形成されており、該内側ばね受け座10jと上記吸気側スプリングリテーナ32の内側位置決め部32aとの間には内側スプリング36が、また外側ばね受け座10kとスプリングリテーナ32の外側位置決め部32bとの間には上記内側スプリング36のばね長さより短い外側スプリング37がそれぞれ同軸をなすように配置されており、該両スプリング36,37により吸気バルブ4は閉方向に付勢されている。
【0040】
ここで上記内側ばね受け座10jは、外側ばね受け座10kより低所に位置するように段落ち状に形成されている。これにより内側スプリング36のばね長さは外側スプリング37のばね長さより長くなっており、換言すれば必要なセット荷重やリフト時の最大荷重を確保しながら外側スプリング37を短くしている。また上記内側,外側ばね受け座10j,10kは、上記段差に対応した刃具により同時に加工されるので、加工工数が増加することはない。
【0041】
本実施形態のバルブスプリング支持構造によれば、吸気側バルブシート部10cの内側ばね受け座10jを外側ばね受け座10kより低所に位置するように段落ち状に形成したので、吸気側スプリングリテーナ32の位置を下げながら、内側スプリング36の必要なばね長さを確保することができ、シリンダヘッド2の気筒軸方向寸法を小さくすることができる。
【0042】
また本実施形態では、上記外側ばね受け座10kを高所に形成しながら必要なセット荷重,最大荷重を確保できるので、シリンダヘッド2の吸気ポート2fの下方に燃料噴射弁40を配置する場合でもシリンダヘッド2の高さ寸法の大型化を抑制できる。即ち、上記吸気ポート2fの下方に燃料噴射弁40を配置した場合、燃料噴射弁40の配置スペースを確保するための膨出部が吸気ポート内表面に膨出し易く、これを回避するには吸気ポート2fを起立させる必要がある。これに伴って必要なポート壁厚を確保するには吸気バルブ4のばね受け座を高所に配置せざるを得なくなり、必要なばね長を確保するためにスプリングリテーナ32の位置が高くなり、結局シリンダヘッドの高さ寸法が大きくなる。
【0043】
本実施形態では、内側スプリング36のばね長さを長くできたので、外側スプリング37の長さは短くてスプリングリテーナ32の位置を上げる必要がなくなり、その結果シリンダヘッド2の高さ寸法が大きくなるのを抑制できる。
【0044】
次にロッカシャフト配置構造について説明する。
【0045】
上記カムキャリア11には、ジャーナル受部11a及び横壁部11cを貫通するようにカム軸6,8と平行に延びる吸気,排気側ロッカシャフト50,51が挿通されている。この各ロッカシャフト50,51は上記カムキャリア11の気筒間に位置する横壁部11cに螺着されたロックねじ(固定手段)52により回転不能に位置決め固定されている。このロッカシャフト50,51により上記吸気,排気ロッカアーム7,9が回動可能に支持されている。
【0046】
上記吸気,排気側ロッカシャフト50,51はそれぞれ吸気,排気バルブ4,5の内側に配置されている。また吸気,排気側ロッカシャフト50,51は気筒軸線Aより排気側に偏位しているプラグ中心線Bに対して対称をなすように配置され、その結果吸気側ロッカシャフト50と気筒軸線Aとの距離は排気側ロッカシャフト51と気筒軸線Aとの距離より小さくなっている。
【0047】
上記各吸気,排気側ロッカシャフト50,51は、カム軸方向に見て、それぞれ内側半部が上記プラグパイプ25に重なるようにプラグ軸線B寄り配置されている。そして各ロッカシャフト50,51のプラグパイプ25との重なり部分には逃げ凹部50a,51aが凹設されている。この各逃げ凹部50a,51aはプラグパイプ25の外周面に沿うように、平面視で円弧状をなすように切り欠いて形成されている。
【0048】
本実施形態装置では、ロッカアーム等の組立ては以下の手順による。カムキャリア11のジャーナル受部11aの両側にロッカアーム7,9が位置し、これらと横壁部11cとの間にカラー50b,51bが位置するようにロッカシャフト50,51を挿通し、該ロッカシャフト50,51を逃げ凹部50a,51aが気筒中心側を向くよう回転させ、ロックねじ52でロックする。そしてこの組立体を上記逃げ凹部50a,51aがプラグパイプ25と干渉しないように上記ヘッド本体10の受面10fに載置し、カム軸6,8をセットし、カムキャップ15,16を装着し、カムボルト43で共締め固定する。
【0049】
このようにカムキャリア11をヘッド本体10から着脱可能とし、外部でロッカシャフト50,51及びロッカアーム7,9を組み付けた後、ヘッド本体10に装着するようにしたので、組立作業性を向上できる。
【0050】
また、ロッカシャフト50,51を逃げ凹部50a,51aがプラグパイプ25に一致する角度位置にロックねじ52で固定したので、上記カムキャリア11のヘッド本体10への装着作業を容易に行うことができる。
【0051】
本実施形態によれば、吸気,排気側ロッカシャフト50,51を、カム軸方向に見て、それぞれ内側半部が上記プラグパイプ25に重なるように配置し、各ロッカシャフト50,51のプラグパイプ25との重なり部分に逃げ凹部50a,51aを形成したので、該逃げ凹部50a,51aの分だけ各ロッカシャフト50,51を気筒軸線A側に近づけて配置することができ、それだけバルブ挟み角を小さくできる。これにより燃焼室形状の改善及びエンジン全体のコンパクト化を図ることができる。
【0052】
上記各ロッカシャフト50,51を気筒軸線A側に近づけることができるので、吸気ポート2fの起立角度を大きくすることが可能となり、そのため、シリンダヘッド2の吸気ポート2fの下方に燃料噴射弁40を配置した場合の、該噴射弁40の配置スペースを確保するための吸気通路内面の膨らみを不要にでき、吸気抵抗を小さくすることができる。
【0053】
上記吸気,排気側ロッカアーム7,9は、上記ロッカシャフト50,51が挿通される支持孔7c,9cを有する基部7d,9dと、該基部7d,9dに続いて外側に延びるアーム部7e,9eとからなり、該アーム部7e,9eの先端下面にバルブチップ31が当接している。また上記各アーム部7e,9eの先端部はバルブ開閉方向に厚肉に形成されており、該厚肉部7f,9fに上述の係合ピン20が挿入されるピン孔7g,9gが形成されている。
【0054】
上記アーム部7e,9eの上面には各カム軸6,8のカムノーズが摺接するスリッパ面7h,9hが形成されている。この各スリッパ面7h,9hは、図12に示すように、半径Rの円弧形状となっており、該スリッパ面7h,9hを延長した円r内に上記基部7d,9d及びアーム部7e,9eが位置している。上記スリッパ面7h,9hは研磨加工用刃具(不図示)を上記円rに沿って回転移動させて研磨加工を施すことによって形成されたものである。
【0055】
本実施形態によれば、吸気,排気側ロッカアーム7,9のスリッパ面7h,9hを半径Rの円弧形状とし、該スリッパ面7h,9hを延長してなる円rの内側に基部7d,9d及びアーム部7e,9eを位置させたので、研磨加工用刃具を円rに沿って回転移動させることができ、所望の表面粗さ,加工精度を得ることができるとともに、短時間で研磨加工を行なうことができ、加工コストを低減できる。即ち、図12に二点鎖線で示すように、上記円rの外側に例えば基部9d′を位置させた場合には、刃具を円rに沿って移動させると基部9d′に干渉する。そのため、紙面に対して垂直方向に刃具を移動させて研磨加工することとなり、加工精度が低いとともに時間がかかるという問題が生じる。
【0056】
次に上述の燃料ポンプ41の取付け構造について説明する。
【0057】
上記燃料ポンプ41は、不図示の燃料吸込口と吐出口を有するポンプ本体41aと、プランジャ41cを有する駆動部41bと、該駆動部41bとポンプ本体41aの境界部に一体形成された平面視菱形状の取付けフランジ部41dとを備えており、プランジャ41cを往復駆動することにより燃料を加圧して不図示の燃料供給管,燃料レールを介して上記各燃料噴射弁40に圧送するようになっている。
【0058】
上記燃料ポンプ41は排気カム軸8の両気筒間の上方に配置されており、上記プランジャ41cは排気カム軸8に120度間隔毎に形成された3つのカムノーズ8aにより駆動される。
【0059】
そして上記燃料ポンプ41はヘッドカバー3の天壁部に形成された取付け孔3dを挿通してシリンダヘッド2のカムキャリア11にブラケット42を介して取付け固定されている。
【0060】
上記ブラケット42はアルミダイキャスト製のものであり、上記駆動部41bが挿着される挿着孔42aが形成された本体部42bと、上記排気カム軸8の隣合うカムキャップ16,16に跨がるように形成された平面視矩形状のベース部42cとを備えており、該ベース部42cの各コーナ部にはボルト孔42dが形成されている。そして上記ベース部42cは各ボルト孔42dに挿入されたカムボルト43により各カムキャップ16とともにカムキャリア11に共締め固定されている。
【0061】
上記本体部42bは、平面視で概ね菱形状をなしており、上記ヘッドカバー3下面の取付け孔3dの周縁部に僅かな隙間をあけて対向する大径部42eと、該取付け孔3dからヘッドカバー3の外側に突出する小径部42fとからなり、該小径部42fの両端部には固定ボルト44,44が植設されている。この本体部42bの下面にはカム軸8との接触を回避する逃げ凹部42b′が凹設されている。
【0062】
上記大径部42eの外周部には周溝42gが形成されている。該周溝42g内にはゴムシール部材45が装着されており、該ゴムシール部材45は上記取付け孔3dの周縁部に当接している。これにより取付け孔3dとブラケット42との間は油密にシールされている。
【0063】
そして上記燃料ポンプ41は、これの取付けフランジ部41dが上記ブラケット42の小径部42fにガスケット46を介在させて各固定ボルト44,ナット47によりブラケット42に固定されている。また上記燃料ポンプ41はこれの軸線A1が気筒軸線Aに対して外側に傾斜するように斜めに配置されている(図5参照)。上記ガスケット46は樹脂部材の両面に金属薄板を配置してなるもので、これにより燃料ポンプ41とブラケット42との間は油密にシールされている。
【0064】
本実施形態の燃料ポンプ取付け構造によれば、燃料ポンプ41をブラケット42を介してシリンダヘッド2のカムキャリア11に直接固定したので、強度,剛性の高いカムキャリア11に燃料ポンプ41を固定でき、従来のヘッドカバーに固定する場合に比べて燃料ポンプ41の振動による騒音の発生を抑制できる。またブラケット42を追加するだけで済むので、コストの上昇を抑制できる。
【0065】
本実施形態では、上記燃料ポンプ41をカムキャリア11のカムキャップ16に取付けたので、燃料ポンプ41とカム軸8との位置合わせを容易にかつ確実に行なうことができる。
【0066】
本実施形態では、上記ブラケット42を燃料ポンプ41の駆動部41bが挿着される本体部42bとベース部42cとからなるものとし、該ベース部42cを隣合うカムキャップ16,16とともにカムキャリア11にカムボルト43により共締め固定したので、燃料ポンプ41の取付け強度を高めることができるとともに、カム軸8との位置合わせを容易確実に行なうことができる。またカムキャップ16をカムキャリア11に締結するカムボルト43を共用したので、部品点数の増加を抑制できる。
【0067】
本実施形態では、上記本体部42bをヘッドカバー3の取付け孔3dの周縁部に隙間をあけて対向する大径部42eと、上記取付け孔3dから外側に突出する小径部42fとから構成し、大径部42eに取付け孔3dの周縁部に当接するゴムシール部材45を装着したので、ゴムシール部材45により燃料ポンプ41の振動がヘッドカバー3に伝わるのを抑制することができ、騒音の発生をより確実に防止できる。
【0068】
また上記小径部42fをヘッドカバー3から外側に突出させたので、燃料ポンプ41をエンジンユニット組付け後に後付けすることが可能となり、組付け性を向上できる。
【0069】
本実施形態では、上記燃料ポンプ41をこれの軸線A1が気筒軸線Aに対して外側に向くように傾斜させて配置したので、ヘッドカバー3上方に点火プラグ24の配線や燃料噴射弁40への燃料配管等の配索スペースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるエンジンのシリンダヘッドの平面図である。
【図2】上記シリンダヘッドの断面図(図1のII−II 線断面図)である。
【図3】上記シリンダヘッドの断面図(図1のIII−III 線断面図)である。
【図4】上記エンジンの可変バルブリフト機構の動作を示す断面図である。
【図5】上記エンジンの燃料ポンプの取付け部分の断面図(図1のV−V 線断面図)である。
【図6】上記燃料ホンプ取付け部分の側面図である。
【図7】上記燃料ポンプを取付けるためのブラケットの平面図である。
【図8】上記ブラケットの側面図である。
【図9】上記ブラケットのブラケットの断面図(図7のIX−IX 線断面図)である。
【図10】上記ブラケットの断面図(X−X 線断面図)である。
【図11】上記シリンダヘッドのバルブスプリング支持部の断面図である。
【図12】上記エンジンのロッカアームの図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 シリンダヘッド
3 ヘッドカバー
3d 取付け孔(挿通孔)
8 排気カム軸
11 カムキャリア
16 カムキャップ
40 燃料噴射弁
41 燃料ポンプ
41a ポンプ本体
41b 駆動部
42 ブラケット
42a 挿着孔
42b 本体部
42c ベース部
45 ゴムシール部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、カム軸によりロッカアームを介して吸気,排気バルブを開閉駆動するようにしたエンジンのロッカシャフト配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、4サイクルエンジンでは、カム軸により吸気,排気バルブをロッカアームを介して開閉駆動する動弁機構を備える場合がある。このような動弁機構においては、上記吸気,排気バルブのバルブ挟み角の内側にロッカアームを軸支するロッカシャフトをカム軸と平行に配置し、さらに吸気,排気バルブの間にプラグパイプを燃焼室に臨むように挿入配置する場合がある。
【0003】
ところで、上記動弁機構を配置するにあたっては、吸気,排気バルブのバルブ挟み角をできるだけ小さくすることによって、燃焼室形状の改善及びエンジンのコンパクト化を図ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにバルブ挟み角を小さくするとロッカシャフトも気筒軸側に寄ることからプラグパイプに干渉する場合があり、バルブ挟み角の縮小には限界がある。
【0005】
一方、筒内燃料噴射式エンジンでは、燃料噴射弁を吸気ポートの鉛直下方に配置する場合がある。この場合、燃料噴射弁との干渉を回避するために吸気ポートを起立させるとそれだけ吸気バルブも気筒軸側に寄ることとなり、このようにするとロッカシャフトがプラグパイプにより一層干渉し易くなるおそれがあり、吸気ポートの起立角度を大きくするには限界がある。その結果、吸気ポートの通路内面に燃料噴射弁を避けるための膨らみを形成することとなり、この膨らみが吸気抵抗となるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、プラグパイプとの干渉を回避しつつロッカシャフトを気筒軸線寄りに配置でき、ひいてはバルブ挟み角を小さくできるエンジンのロッカシャフト配置構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カム軸によりロッカアームを介して開閉駆動される吸気,排気バルブのバルブ挟み角の内側に上記ロッカアームを軸支するロッカシャフトを配置するとともに、点火プラグを燃焼室に臨むよう配置するためのプラグパイプを上記吸気,排気バルブの間に挿入固定したエンジンのロッカシャフト配置構造において、上記ロッカシャフトを、これの軸方向に見て、上記プラグパイプに一部が重なるように配置し、該ロッカシャフトのプラグパイプ重なり部分に逃げ凹部を形成したことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、カム軸を支持するカムキャリアをシリンダヘッドに着脱可能に装着し、該カムキャリアを、カム軸のジャーナル部を支持するジャーナル受部同士がカム軸方向に延びる縦壁部で一体的に結合され、上記ジャーナル受部にロッカシャフト支持孔がカム軸方向に貫通形成され、さらに該ジャーナル受部に上記プラグパイプが挿通されるプラグホールが気筒軸方向に貫通されていることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2において、上記ロッカシャフトを上記逃げ凹部がプラグパイプに一致する角度位置に固定する固定手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし3の何れかにおいて、上記燃焼室に連通する吸気ポートの略鉛直下方には該燃焼室に燃料を噴射供給する燃料噴射弁が配設されており、上記吸気ポートはこれの内表面に燃料噴射弁配置スペースによる内方膨出部が形成されない角度となるよう気筒軸線側に起立させて形成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4において、上記プラグパイプは、気筒軸線より排気側に偏位させて配置されており、吸気側,排気側ロッカシャフトは、上記プラグパイプの軸線に対して対称となるよう配置されていることを特徴としている。
【0012】
【発明の作用効果】
請求項1の発明に係るロッカシャフト配置構造によれば、ロッカシャフトをこれの一部がプラグパイプに重なるように配置するとともに、該ロッカシャフトの重なり部分に逃げ凹部を形成したので、ロッカシャフトを気筒軸線側に近づけて配置することができ、それだけバルブ挟み角を小さくでき、燃焼室形状の改善及びエンジンのコンパクト化を図ることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、動弁機構の組み立てにおいては、シリンダヘッドの外部でカムキャリアにロッカシャフトを挿通してロッカアームを支持し、この状態でカムキャリアをこれのプラグホールにプラグパイプが挿通され、かつロッカシャフトの逃げ凹部がプラグパイプに一致するようにシリンダヘッドに装着する。
【0014】
このようにカムキャリアをシリンダヘッドから着脱可能とし、外部でロッカシャフト,ロッカアームを組み付けた後シリンダヘッドに装着するようにしたので、組立作業性を向上できる。
【0015】
請求項3の発明によれば、ロッカシャフトを逃げ凹部がプラグパイプに一致する角度位置に固定する固定手段を設けたので、上記カムキャリアのシリンダヘッドへの装着作業を容易に行うことができる。
【0016】
また請求項4の発明によれば、吸気ポートの鉛直下方に燃料噴射弁を配設した場合でも、上記ロッカシャフトを気筒軸線側に近づけることができるので、吸気ポートの起立角度を大きくすることができ、吸気通路内表面の燃料噴射弁配置スペースに起因する膨らみを不要にでき、吸気抵抗を小さくすることができる。
【0017】
請求項5の発明によれば、プラグパイプを気筒軸線より排気側に偏位させて配置し、該プラグパイプの軸線に対称に吸気側,排気側ロッカシャフトを配置したので、吸気ポートをより一層大きく起立させることができ、燃焼室形状の改善,エンジンコンパクト化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1ないし図12は、本発明の一実施形態によるエンジンのロッカシャフト配置構造を説明するための図であり、図1はエンジンのシリンダヘッドの平面図、図2,図3はシリンダヘッドの断面図(図1のII−II 線断面図,図1のIII−III 線断面図)、図4は可変バルブリフト機構の動作を示す断面図、図5は燃料ポンプの取付け部分の断面図(図1のV−V 線断面図)、図6は燃料ホンプ取付け部分の側面図、図7,図8はブラケットの平面図,側面図、図9,図10はブラケットの断面図(図7のIX−IX 線断面図,X−X線断面図)、図11はシリンダヘッドの吸気ポート部分の断面図、図12はロッカアームの図である。
【0020】
図において、1は水冷式4サイクル多気筒エンジンを示しており、該エンジン1は、後述する吸気,排気カム軸6,8により吸気,排気バルブ4,5をロッカアーム7,9を介して開閉駆動する動弁機構と、エンジン運転状態に応じて吸気,排気バルブ4,5のリフト量を可変制御する可変バルブリフト機構と、燃料噴射弁40により気筒内に燃料を直接噴射供給する筒内燃料噴射装置とを備えている。
【0021】
上記エンジン1のシリンダヘッド2の上合面2aにはヘッドカバー3の下合面3aが接続され、下合面2bには不図示のシリンダブロックが接続されている。このシリンダブロックには不図示のクランク軸を収容するクランクケースが接続されている。なお、12は上記シリンダヘッド2をシリンダブロックに固定するヘッドボルト用孔であり、これは気筒間に2つずつ形成されている。
【0022】
上記シリンダヘッド2の下合面2bには燃焼凹部2cが凹設されており、該燃焼凹部2cとシリンダブロックのシリンダボアと該シリンダボア内に挿入されたピストンの頂面(不図示)とで囲まれた空間が燃焼室となっている。
【0023】
上記燃焼凹部2cには2つの吸気開口2d,2d及び2つの排気開口2e,2eが形成されており、各吸気開口2d,排気開口2eにはそれぞれ吸気バルブ4,排気バルブ5が開閉可能に配設されている。この各吸気バルブ4は、上記動弁機構を構成する吸気カム軸6により吸気ロッカアーム7を介して開閉駆動され、上記各排気バルブ5は排気カム軸8により排気ロッカアーム9を介して開閉駆動される。この吸気,排気カム軸6,8はクランク軸によりタイミングチェーン(不図示)を介して回転駆動される。
【0024】
上記シリンダヘッド2には各吸気開口2dに連通する吸気ポート2fが形成され、各吸気ポート2fは途中で合流してシリンダヘッド2の右側壁面2f′に導出されている。また上記シリンダヘッド2には各排気開口2eに連通する排気ポート2gが形成され、各排気ポート2gは途中で合流して左側壁面2g′に導出されている。上記吸気ポート2fはポート軸線fが気筒軸線Aに対して約50度の角度をなすように起立形成されており、一方、上記排気ポート2gはポート軸線gが気筒軸線Aに対して略直角をなすように屈曲形成されている。
【0025】
上記吸気,排気カム軸6,8には、上記可変バルブリフト機構が配設されている。図4は、可変バルブリフト機構の吸気側を示しており、排気側についても略同様の構造であるので、吸気側についてのみ説明する。
【0026】
上記可変バルブリフト機構は、吸気カム軸6に形成された低速用カムノーズ6a及び高速用カムノーズ6bと、独立して回動可能な低速用ロッカアーム7aと高速用ロッカアーム7bと、該低速用,高速用ロッカアーム7a,7bとの間で移動可能な係合ピン20と、低速用ロッカアーム7aに対して高速用ロッカアーム7bが空動状態又は連動状態となるように上記係合ピン20を進退駆動するピストン21a,21aを有する油圧シリンダ部21とを備えている。
【0027】
そして低速運転域では低速用ロッカアーム7aのみにカム軸6の回転が伝達され、吸気バルブ4のリフト量は小さい(図4の気筒軸線Aより右側参照)。高速運転域ではシリンダ部21の油室21bに供給された油圧により係合ピン20が高速用ロッカアーム7bに係合し、高速用ロッカアーム7bにカム軸6の回転が伝達され、これにより吸気バルブ4のリフト量が大きくなる(図4の気筒軸線Aより左側参照)。
【0028】
上記筒内燃料噴射装置は、各気筒内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁40と、各燃料噴射弁40に高圧燃料を供給する燃料ポンプ41とを備えている。上記燃料噴射弁40は、上記シリンダヘッド2の両吸気ポート2fの間の鉛直下方部分に位置し、かつ上記吸気ポート2fのポート軸線fと概ね平行となるように傾斜させて装着されており、燃料噴射弁40の噴射口40aは燃焼室の中心部に指向している。
【0029】
上記シリンダヘッド2は、上記吸気,排気ポート2f,2gが形成されたヘッド本体10と、上記吸気,排気カム軸6,8及びロッカアーム7,9が配設されたカムキャリア11とに分割されており、該ヘッド本体10の受面10f上にカムキャリア11の下面11fが載置され、該カムキャリア11は後述するカムボルト43によりカムキャップ15,16と共にヘッド本体10にボルト締め結合されている。
【0030】
上記ヘッド本体10にはカムキャリア11の外周部を囲むようにして延びる外周壁10aが一体形成されている。この外周壁10aの上合面2aに上記ヘッドカバー3の下合面3aがオイルシール13を介在させて取付け固定されており、これにより油密なカム室14が形成されている。
【0031】
上記カムキャリア11は、気筒軸線Aを横切るようにカム軸直角方向に延びる一気筒当り1つのジャーナル受部11aと、気筒間に位置してカム軸直角方向に延びる横壁部11cと、カム軸方向に延びて隣接するジャーナル受部11aと横壁部11cとを結合する縦壁部11bとを一体形成したものである。
【0032】
上記各ジャーナル受部11aの吸気側上合面11d及び排気側上合面11eにはそれぞれ吸気側,排気側カムキャップ15,16が装着されている。この各吸気側上合面11dと吸気側カムキャップ15の下合面15aとの間に吸気側カムジャーナル受孔17が形成されており、各カムジャーナル受孔17により上記吸気カム軸6のジャーナル部が回転自在に支持されている。また排気側上合面11eと排気側カムキャップ16の下合面16aとの間には排気側カムジャーナル受孔18が形成され、該カムジャーナル受孔18により上記排気カム軸8のジャーナル部が回転自在に支持されている。
【0033】
上記各ジャーナル受部11aの気筒軸線Aに臨む部分にはヘッド本体10を貫通して燃焼凹部2cに連通するプラグホール23が形成されている。このプラグホール23内には点火プラグ24が挿入され、該点火プラグ24はこれの電極部が燃焼凹部2c内に位置するようにヘッド本体10に着脱可能に装着されている。上記プラグホール23のプラグ中心線Bは気筒軸線Aより排気側に若干偏位させて形成されている。
【0034】
上記プラグホール23内にはプラグパイプ25が挿入され、該プラグパイプ25の下端部25aはヘッド本体10のプラグホール23a内に圧入固定されている。このプラグパイプ25の上端部25bはヘッドカバー3に形成されたパイプ孔3bを挿通して外部に突出しており、該パイプ孔3bとプラグパイプ25との間は油密にシールされている。これによりプラグパイプ25内とカム室14とは画成されており、かつヘッドカバー3を外すことなく点火プラグ24の交換が行えるようになっている。また上記プラグパイプ25の外端部には上記点火プラグ24のターミナル電極に接続されるイグニッションコイル26が着脱可能に装着されている。
【0035】
上記ヘッド本体10の受面10fのジャーナル受部11aの両側には凹部10bが形成されている。この凹部10bの底部には吸気,排気側バルブシート部10c,10dが膨出形成されており、該各バルブシート部10c,10dには吸気,排気ポート2f,2gに連通するバルブガイド孔10g,10gが形成されている。この各バルブガイド孔10gに圧入されたバルブガイド部材30内に上記吸気,排気バルブ4,5の各弁軸4a,5aが摺動自在に挿入されている。
【0036】
上記各弁軸4a,5aの下端には吸気,排気開口2d,2eを開閉する弁部4b,5bが形成され、上端にはバルブチップ31,31を介して上記ロッカアーム7,9が当接している。また上記吸気,排気側の各弁軸4a,5aの上端部にはスプリングリテーナ32,33がテーパ嵌合により固着されている。
【0037】
本実施形態のバルブスプリング支持構造について説明する。
【0038】
上記排気側バルブシート部10dのバルブガイド孔10gの周縁部には排気ばね受け座10hが形成されている。該ばね受け座10hと上記排気側スプリングリテーナ33との間には排気バルブスプリング35が配置されており、該バルブスプリング35により排気バルブ5は閉方向に付勢されている。
【0039】
上記吸気側バルブシート部10cのバルブガイド孔10gの周縁部には内側,外側吸気ばね受け座10j,10kが形成されており、該内側ばね受け座10jと上記吸気側スプリングリテーナ32の内側位置決め部32aとの間には内側スプリング36が、また外側ばね受け座10kとスプリングリテーナ32の外側位置決め部32bとの間には上記内側スプリング36のばね長さより短い外側スプリング37がそれぞれ同軸をなすように配置されており、該両スプリング36,37により吸気バルブ4は閉方向に付勢されている。
【0040】
ここで上記内側ばね受け座10jは、外側ばね受け座10kより低所に位置するように段落ち状に形成されている。これにより内側スプリング36のばね長さは外側スプリング37のばね長さより長くなっており、換言すれば必要なセット荷重やリフト時の最大荷重を確保しながら外側スプリング37を短くしている。また上記内側,外側ばね受け座10j,10kは、上記段差に対応した刃具により同時に加工されるので、加工工数が増加することはない。
【0041】
本実施形態のバルブスプリング支持構造によれば、吸気側バルブシート部10cの内側ばね受け座10jを外側ばね受け座10kより低所に位置するように段落ち状に形成したので、吸気側スプリングリテーナ32の位置を下げながら、内側スプリング36の必要なばね長さを確保することができ、シリンダヘッド2の気筒軸方向寸法を小さくすることができる。
【0042】
また本実施形態では、上記外側ばね受け座10kを高所に形成しながら必要なセット荷重,最大荷重を確保できるので、シリンダヘッド2の吸気ポート2fの下方に燃料噴射弁40を配置する場合でもシリンダヘッド2の高さ寸法の大型化を抑制できる。即ち、上記吸気ポート2fの下方に燃料噴射弁40を配置した場合、燃料噴射弁40の配置スペースを確保するための膨出部が吸気ポート内表面に膨出し易く、これを回避するには吸気ポート2fを起立させる必要がある。これに伴って必要なポート壁厚を確保するには吸気バルブ4のばね受け座を高所に配置せざるを得なくなり、必要なばね長を確保するためにスプリングリテーナ32の位置が高くなり、結局シリンダヘッドの高さ寸法が大きくなる。
【0043】
本実施形態では、内側スプリング36のばね長さを長くできたので、外側スプリング37の長さは短くてスプリングリテーナ32の位置を上げる必要がなくなり、その結果シリンダヘッド2の高さ寸法が大きくなるのを抑制できる。
【0044】
次にロッカシャフト配置構造について説明する。
【0045】
上記カムキャリア11には、ジャーナル受部11a及び横壁部11cを貫通するようにカム軸6,8と平行に延びる吸気,排気側ロッカシャフト50,51が挿通されている。この各ロッカシャフト50,51は上記カムキャリア11の気筒間に位置する横壁部11cに螺着されたロックねじ(固定手段)52により回転不能に位置決め固定されている。このロッカシャフト50,51により上記吸気,排気ロッカアーム7,9が回動可能に支持されている。
【0046】
上記吸気,排気側ロッカシャフト50,51はそれぞれ吸気,排気バルブ4,5の内側に配置されている。また吸気,排気側ロッカシャフト50,51は気筒軸線Aより排気側に偏位しているプラグ中心線Bに対して対称をなすように配置され、その結果吸気側ロッカシャフト50と気筒軸線Aとの距離は排気側ロッカシャフト51と気筒軸線Aとの距離より小さくなっている。
【0047】
上記各吸気,排気側ロッカシャフト50,51は、カム軸方向に見て、それぞれ内側半部が上記プラグパイプ25に重なるようにプラグ軸線B寄り配置されている。そして各ロッカシャフト50,51のプラグパイプ25との重なり部分には逃げ凹部50a,51aが凹設されている。この各逃げ凹部50a,51aはプラグパイプ25の外周面に沿うように、平面視で円弧状をなすように切り欠いて形成されている。
【0048】
本実施形態装置では、ロッカアーム等の組立ては以下の手順による。カムキャリア11のジャーナル受部11aの両側にロッカアーム7,9が位置し、これらと横壁部11cとの間にカラー50b,51bが位置するようにロッカシャフト50,51を挿通し、該ロッカシャフト50,51を逃げ凹部50a,51aが気筒中心側を向くよう回転させ、ロックねじ52でロックする。そしてこの組立体を上記逃げ凹部50a,51aがプラグパイプ25と干渉しないように上記ヘッド本体10の受面10fに載置し、カム軸6,8をセットし、カムキャップ15,16を装着し、カムボルト43で共締め固定する。
【0049】
このようにカムキャリア11をヘッド本体10から着脱可能とし、外部でロッカシャフト50,51及びロッカアーム7,9を組み付けた後、ヘッド本体10に装着するようにしたので、組立作業性を向上できる。
【0050】
また、ロッカシャフト50,51を逃げ凹部50a,51aがプラグパイプ25に一致する角度位置にロックねじ52で固定したので、上記カムキャリア11のヘッド本体10への装着作業を容易に行うことができる。
【0051】
本実施形態によれば、吸気,排気側ロッカシャフト50,51を、カム軸方向に見て、それぞれ内側半部が上記プラグパイプ25に重なるように配置し、各ロッカシャフト50,51のプラグパイプ25との重なり部分に逃げ凹部50a,51aを形成したので、該逃げ凹部50a,51aの分だけ各ロッカシャフト50,51を気筒軸線A側に近づけて配置することができ、それだけバルブ挟み角を小さくできる。これにより燃焼室形状の改善及びエンジン全体のコンパクト化を図ることができる。
【0052】
上記各ロッカシャフト50,51を気筒軸線A側に近づけることができるので、吸気ポート2fの起立角度を大きくすることが可能となり、そのため、シリンダヘッド2の吸気ポート2fの下方に燃料噴射弁40を配置した場合の、該噴射弁40の配置スペースを確保するための吸気通路内面の膨らみを不要にでき、吸気抵抗を小さくすることができる。
【0053】
上記吸気,排気側ロッカアーム7,9は、上記ロッカシャフト50,51が挿通される支持孔7c,9cを有する基部7d,9dと、該基部7d,9dに続いて外側に延びるアーム部7e,9eとからなり、該アーム部7e,9eの先端下面にバルブチップ31が当接している。また上記各アーム部7e,9eの先端部はバルブ開閉方向に厚肉に形成されており、該厚肉部7f,9fに上述の係合ピン20が挿入されるピン孔7g,9gが形成されている。
【0054】
上記アーム部7e,9eの上面には各カム軸6,8のカムノーズが摺接するスリッパ面7h,9hが形成されている。この各スリッパ面7h,9hは、図12に示すように、半径Rの円弧形状となっており、該スリッパ面7h,9hを延長した円r内に上記基部7d,9d及びアーム部7e,9eが位置している。上記スリッパ面7h,9hは研磨加工用刃具(不図示)を上記円rに沿って回転移動させて研磨加工を施すことによって形成されたものである。
【0055】
本実施形態によれば、吸気,排気側ロッカアーム7,9のスリッパ面7h,9hを半径Rの円弧形状とし、該スリッパ面7h,9hを延長してなる円rの内側に基部7d,9d及びアーム部7e,9eを位置させたので、研磨加工用刃具を円rに沿って回転移動させることができ、所望の表面粗さ,加工精度を得ることができるとともに、短時間で研磨加工を行なうことができ、加工コストを低減できる。即ち、図12に二点鎖線で示すように、上記円rの外側に例えば基部9d′を位置させた場合には、刃具を円rに沿って移動させると基部9d′に干渉する。そのため、紙面に対して垂直方向に刃具を移動させて研磨加工することとなり、加工精度が低いとともに時間がかかるという問題が生じる。
【0056】
次に上述の燃料ポンプ41の取付け構造について説明する。
【0057】
上記燃料ポンプ41は、不図示の燃料吸込口と吐出口を有するポンプ本体41aと、プランジャ41cを有する駆動部41bと、該駆動部41bとポンプ本体41aの境界部に一体形成された平面視菱形状の取付けフランジ部41dとを備えており、プランジャ41cを往復駆動することにより燃料を加圧して不図示の燃料供給管,燃料レールを介して上記各燃料噴射弁40に圧送するようになっている。
【0058】
上記燃料ポンプ41は排気カム軸8の両気筒間の上方に配置されており、上記プランジャ41cは排気カム軸8に120度間隔毎に形成された3つのカムノーズ8aにより駆動される。
【0059】
そして上記燃料ポンプ41はヘッドカバー3の天壁部に形成された取付け孔3dを挿通してシリンダヘッド2のカムキャリア11にブラケット42を介して取付け固定されている。
【0060】
上記ブラケット42はアルミダイキャスト製のものであり、上記駆動部41bが挿着される挿着孔42aが形成された本体部42bと、上記排気カム軸8の隣合うカムキャップ16,16に跨がるように形成された平面視矩形状のベース部42cとを備えており、該ベース部42cの各コーナ部にはボルト孔42dが形成されている。そして上記ベース部42cは各ボルト孔42dに挿入されたカムボルト43により各カムキャップ16とともにカムキャリア11に共締め固定されている。
【0061】
上記本体部42bは、平面視で概ね菱形状をなしており、上記ヘッドカバー3下面の取付け孔3dの周縁部に僅かな隙間をあけて対向する大径部42eと、該取付け孔3dからヘッドカバー3の外側に突出する小径部42fとからなり、該小径部42fの両端部には固定ボルト44,44が植設されている。この本体部42bの下面にはカム軸8との接触を回避する逃げ凹部42b′が凹設されている。
【0062】
上記大径部42eの外周部には周溝42gが形成されている。該周溝42g内にはゴムシール部材45が装着されており、該ゴムシール部材45は上記取付け孔3dの周縁部に当接している。これにより取付け孔3dとブラケット42との間は油密にシールされている。
【0063】
そして上記燃料ポンプ41は、これの取付けフランジ部41dが上記ブラケット42の小径部42fにガスケット46を介在させて各固定ボルト44,ナット47によりブラケット42に固定されている。また上記燃料ポンプ41はこれの軸線A1が気筒軸線Aに対して外側に傾斜するように斜めに配置されている(図5参照)。上記ガスケット46は樹脂部材の両面に金属薄板を配置してなるもので、これにより燃料ポンプ41とブラケット42との間は油密にシールされている。
【0064】
本実施形態の燃料ポンプ取付け構造によれば、燃料ポンプ41をブラケット42を介してシリンダヘッド2のカムキャリア11に直接固定したので、強度,剛性の高いカムキャリア11に燃料ポンプ41を固定でき、従来のヘッドカバーに固定する場合に比べて燃料ポンプ41の振動による騒音の発生を抑制できる。またブラケット42を追加するだけで済むので、コストの上昇を抑制できる。
【0065】
本実施形態では、上記燃料ポンプ41をカムキャリア11のカムキャップ16に取付けたので、燃料ポンプ41とカム軸8との位置合わせを容易にかつ確実に行なうことができる。
【0066】
本実施形態では、上記ブラケット42を燃料ポンプ41の駆動部41bが挿着される本体部42bとベース部42cとからなるものとし、該ベース部42cを隣合うカムキャップ16,16とともにカムキャリア11にカムボルト43により共締め固定したので、燃料ポンプ41の取付け強度を高めることができるとともに、カム軸8との位置合わせを容易確実に行なうことができる。またカムキャップ16をカムキャリア11に締結するカムボルト43を共用したので、部品点数の増加を抑制できる。
【0067】
本実施形態では、上記本体部42bをヘッドカバー3の取付け孔3dの周縁部に隙間をあけて対向する大径部42eと、上記取付け孔3dから外側に突出する小径部42fとから構成し、大径部42eに取付け孔3dの周縁部に当接するゴムシール部材45を装着したので、ゴムシール部材45により燃料ポンプ41の振動がヘッドカバー3に伝わるのを抑制することができ、騒音の発生をより確実に防止できる。
【0068】
また上記小径部42fをヘッドカバー3から外側に突出させたので、燃料ポンプ41をエンジンユニット組付け後に後付けすることが可能となり、組付け性を向上できる。
【0069】
本実施形態では、上記燃料ポンプ41をこれの軸線A1が気筒軸線Aに対して外側に向くように傾斜させて配置したので、ヘッドカバー3上方に点火プラグ24の配線や燃料噴射弁40への燃料配管等の配索スペースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるエンジンのシリンダヘッドの平面図である。
【図2】上記シリンダヘッドの断面図(図1のII−II 線断面図)である。
【図3】上記シリンダヘッドの断面図(図1のIII−III 線断面図)である。
【図4】上記エンジンの可変バルブリフト機構の動作を示す断面図である。
【図5】上記エンジンの燃料ポンプの取付け部分の断面図(図1のV−V 線断面図)である。
【図6】上記燃料ホンプ取付け部分の側面図である。
【図7】上記燃料ポンプを取付けるためのブラケットの平面図である。
【図8】上記ブラケットの側面図である。
【図9】上記ブラケットのブラケットの断面図(図7のIX−IX 線断面図)である。
【図10】上記ブラケットの断面図(X−X 線断面図)である。
【図11】上記シリンダヘッドのバルブスプリング支持部の断面図である。
【図12】上記エンジンのロッカアームの図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 シリンダヘッド
3 ヘッドカバー
3d 取付け孔(挿通孔)
8 排気カム軸
11 カムキャリア
16 カムキャップ
40 燃料噴射弁
41 燃料ポンプ
41a ポンプ本体
41b 駆動部
42 ブラケット
42a 挿着孔
42b 本体部
42c ベース部
45 ゴムシール部材
Claims (5)
- カム軸によりロッカアームを介して開閉駆動される吸気,排気バルブのバルブ挟み角の内側に上記ロッカアームを軸支するロッカシャフトを配置するとともに、点火プラグを燃焼室に臨むよう配置するためのプラグパイプを上記吸気,排気バルブの間に挿入固定したエンジンのロッカシャフト配置構造において、上記ロッカシャフトを、これの軸方向に見て、上記プラグパイプに一部が重なるように配置し、該ロッカシャフトのプラグパイプ重なり部分に逃げ凹部を形成したことを特徴とするエンジンのロッカシャフト配置構造。
- 請求項1において、カム軸を支持するカムキャリアをシリンダヘッドに着脱可能に装着し、該カムキャリアを、カム軸のジャーナル部を支持するジャーナル受部同士がカム軸方向に延びる縦壁部で一体的に結合され、上記ジャーナル受部にロッカシャフト支持孔がカム軸方向に貫通形成され、さらに該ジャーナル受部に上記プラグパイプが挿通されるプラグホールが気筒軸方向に貫通されていることを特徴とするエンジンのロッカシャフト配置構造。
- 請求項2において、上記ロッカシャフトを上記逃げ凹部がプラグパイプに一致する角度位置に固定する固定手段を設けたことを特徴とするエンジンのロッカシャフト配置構造。
- 請求項1ないし3の何れかにおいて、上記燃焼室に連通する吸気ポートの略鉛直下方には該燃焼室に燃料を噴射供給する燃料噴射弁が配設されており、上記吸気ポートはこれの内表面に燃料噴射弁配置スペースによる内方膨出部が形成されない角度となるよう気筒軸線側に起立させて形成されていることを特徴とするエンジンのロッカシャフト配置構造。
- 請求項4において、上記プラグパイプは、気筒軸線より排気側に偏位させて配置されており、吸気側,排気側ロッカシャフトは、上記プラグパイプの軸線に対して対称となるよう配置されていることを特徴とするエンジンのロッカシャフト配置構造。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003009480A JP2004028081A (ja) | 2002-05-10 | 2003-01-17 | エンジンのロッカシャフト配置構造 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007009904A (ja) * | 2005-05-31 | 2007-01-18 | Yamaha Motor Co Ltd | 多気筒内燃機関 |
| JP2010127256A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Honda Motor Co Ltd | 気筒休止多気筒内燃機関の補機配置構造 |
| JP2010229945A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Honda Motor Co Ltd | V型内燃機関 |
| US8726881B2 (en) | 2009-03-27 | 2014-05-20 | Honda Motor Co., Ltd | Inlet passage structure of V-type internal combustion engine |
-
2003
- 2003-01-17 JP JP2003009480A patent/JP2004028081A/ja not_active Withdrawn
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