JP2004022555A - 絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート抵抗の問題点と寄生バイポーラ効果の問題点とを解決し、優れた高周波特性を有する新規な絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】p型単結晶シリコン半導体基板1、シリコン酸化膜2および単結晶シリコン半導体層3よりなる積層構造の半導体基板を用いて、n型ソース領域5、p型ボディコンタクト領域6、p型チャネル領域4、オフセット領域7、n型ドレイン領域8、ゲート絶縁膜9およびゲート電極10を構成要素とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタであって、ボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合であり、ソース領域5とシリコン酸化膜2との間にはチャネル領域4の一部分が延在していることを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】p型単結晶シリコン半導体基板1、シリコン酸化膜2および単結晶シリコン半導体層3よりなる積層構造の半導体基板を用いて、n型ソース領域5、p型ボディコンタクト領域6、p型チャネル領域4、オフセット領域7、n型ドレイン領域8、ゲート絶縁膜9およびゲート電極10を構成要素とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタであって、ボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合であり、ソース領域5とシリコン酸化膜2との間にはチャネル領域4の一部分が延在していることを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法に関し、特に、高電圧・大電流で使用する絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタを図4の(a)、(b)および(c)に例示するとともにその構造を説明する。
【0003】
図4において、(a)は従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一例の平面図であり、(b)は(a)に示した電界効果トランジスタのC−C’断面図であり、(c)は(a)に示した電界効果トランジスタのD−D’断面図である。
【0004】
図4において、単結晶シリコン半導体基板101上にシリコン酸化膜102を有し、さらにシリコン酸化膜102上に単結晶シリコン半導体層103を有する積層構造の半導体基板を用いて絶縁ゲート型電界効果トランジスタが構成され、その絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、p型のチャネル領域104を有し、前記チャネル領域104と接続するようにn型のソース領域105を有し、チャネル領域104に接続しかつソース領域105に連接するように(金属との間の接合が)オーミック接合となる濃度の不純物を添加されたp型のボディコンタクト領域106を有し、チャネル領域104に接続し前記ソース領域105に対向するようにn型でソース領域105に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域107を有し、オフセット領域107に接続しオフセット領域107に比べ高濃度の不純物を添加されたn型ドレイン領域108を有し、チャネル領域104の第1主面側にゲート絶縁膜109を有し、ゲート絶縁膜109上にゲート電極110を有し、ソース領域105、ボディコンタクト領域106、ゲート電極110、オフセット領域107およびドレイン領域108の上に層間膜111を有し、ソース領域105およびボディコンタクト領域106に接続したソース電極112と、ドレイン領域108に接続したドレイン電極113とを有している。
【0005】
なお、図4において、オフセット領域107の幅(左右方向)は、(a)における幅よりも、(b)および(c)における幅が狭く描かれている。
【0006】
ボディコンタクト領域106の役割は、電界効果トランジスタのボディ領域の電位を固定して、トランジスタ動作を安定化させるとともに信頼性を向上させることである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記に例示した、従来技術による絶縁ゲート型の電界効果トランジスタを製造する場合においては、ボディコンタクト領域106形成のためのドーズ量がソース領域105、ドレイン領域108およびゲート電極110におけるドーズ量と同程度となっている。このため、ボディコンタクト領域106にp型の不純物、例えばボロンをイオン注入する際、ゲート電極110にもボロンが高濃度で同時注入されるため、ゲート電極110をn型の不純物の添加によって低抵抗化している場合に、p型とn型とが打消しあい、ゲート電極110が十分に低抵抗化されず、高周波特性の改善には限界があった。また、ゲート電極110におけるp型の不純物のドーズ量がオーミック接合となる程度に高く、しかも、n型の不純物の添加が不十分な場合には、ゲート電極110内にpn接合が形成され、それによってトランジスタ動作が不安定になるという不都合が生じる。
【0008】
また、上記従来技術による絶縁ゲート型の電界効果トランジスタにおいては、ソース領域105をエミッタとし、チャネル領域104をベースとし、ドレイン領域108をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタによる寄生バイポーラ効果が電界効果トランジスタの高周波特性の改善を阻害していた。
【0009】
本発明は前記の従来技術が持つ問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート抵抗の問題点と寄生バイポーラ効果の問題点とを解決し、優れた高周波特性を有する新規な絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、請求項1に記載のように、
単結晶シリコン半導体基板の第1主面側に基板絶縁膜を有し、前記基板絶縁膜の第1主面側に単結晶シリコン半導体層を有する積層構造の半導体基板の前記単結晶シリコン半導体層内に第1の導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に接続する第2の導電型のソース領域と、前記チャネル領域に接続しかつ前記ソース領域に連接する前記第1の導電型のボディコンタクト領域と、前記チャネル領域に接続し前記ソース領域に対向する、前記ソース領域と同一の導電型で前記ソース領域に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域と、前記オフセット領域に接続し前記ソース領域と同一の導電型で前記オフセット領域に比べて高濃度の不純物を添加されたドレイン領域とを有し、前記チャネル領域の第1主面側にゲート絶縁膜を有し、前記ゲート絶縁膜の第1主面側にゲート電極を有し、前記ソース領域および前記ボディコンタクト領域に接続したソース電極と、前記ドレイン領域に接続したドレイン電極とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、前記ボディコンタクト領域と前記ソース電極との接合がショットキー接合であり、前記ソース領域と前記基板絶縁膜との間には前記チャネル領域の一部分が延在していることを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成する。
【0011】
また、本発明においては、請求項2に記載のように、単結晶シリコン半導体基板の第1主面側に基板絶縁膜を有し、前記基板絶縁膜の第1主面側に単結晶シリコン半導体層を有する積層構造の半導体基板を用いて、前記単結晶シリコン半導体層内に、第1の導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に接続する第2の導電型のソース領域と、前記チャネル領域に接続しかつ前記ソース領域に連接する前記第1の導電型のボディコンタクト領域と、前記チャネル領域に接続し前記ソース領域に対向する、前記ソース領域と同一の導電型で前記ソース領域に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域と、前記オフセット領域に接続し前記ソース領域と同一の導電型で前記オフセット領域に比べて高濃度の不純物を添加されたドレイン領域とを形成する工程と、前記チャネル領域の第1主面側にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の第1主面側にゲート電極を形成する工程と、前記ソース領域および前記ボディコンタクト領域に接続したソース電極と、前記ドレイン領域に接続したドレイン電極とを形成する工程とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法において、前記ボディコンタクト領域を形成するために添加する不純物の濃度を、前記ソース領域を形成するために添加する不純物の濃度および前記ドレイン領域を形成するために添加する不純物の濃度よりも低くし、かつ、前記ボディコンタクト領域と前記ソース電極との接合がショットキー接合となる範囲内に留め、前記ソース領域を形成するために不純物の添加を行う領域の深さを前記基板絶縁膜には到達しない範囲内に留めて前記ソース領域と前記基板絶縁膜との間に前記チャネル領域の一部分が延在している部位を残すことを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法を構成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態においては、ボディコンタクト領域を形成するために添加する不純物の濃度を、ソース領域およびドレイン領域を形成するために添加する不純物の濃度よりも低くし、かつ、ボディコンタクト領域とソース電極との接合がショットキー接合となる範囲内に留め、これによってゲート抵抗の増大を防ぐとともに、ソース領域下部にチャネル領域を設けることにより、ソース領域をエミッタとし、チャネル領域をベースとし、ドレイン領域をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタの外部ベース領域の抵抗を低減し、寄生バイポーラ効果を抑制して電界効果トランジスタの高周波特性を改善する。
【0013】
以下に、本発明を実施の形態例によって詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態例1)
図1において、(a)は本発明の実施の形態例である絶縁ゲート型電界効果トランジスタの平面図であり、(b)は(a)に示した電界効果トランジスタのA−A’断面図であり、(c)は(a)に示した電界効果トランジスタのB−B’断面図である。
【0015】
図1において、p型単結晶シリコン半導体基板1の第1主面側に基板絶縁膜であるシリコン酸化膜2を有し、シリコン酸化膜2の第1主面側に単結晶シリコン半導体層3を有する積層構造の半導体基板を用いて絶縁ゲート型電界効果トランジスタが構成され、その絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記積層構造の基板の単結晶シリコン半導体層3内に、第1の導電型であるp型のチャネル領域4と、チャネル領域4と接続しかつシリコン酸化膜2との間にチャネル領域4の一部分を残すように形成された、第2の導電型であるn型のソース領域5と、チャネル領域4と接続しかつソース領域5に連接するように、例えば5×1018cm−3程度の濃度の不純物を添加された第1の導電型であるp型のボディコンタクト領域6と、チャネル領域4に接続しソース領域5に対向する、ソース領域5と同一の導電型であるn型でソース領域5に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域7と、オフセット領域7に接続しソース領域5と同一の導電型であるn型でオフセット領域7に比べ高濃度の不純物を添加されたドレイン領域8とを有し、チャネル領域4の第1主面側にゲート絶縁膜9を有し、ゲート絶縁膜9の第1主面側にゲート電極10を有し、ソース領域5、ボディコンタクト領域6、ゲート電極10、オフセット領域7およびドレイン領域8の上に層間膜11を有し、ソース領域5およびボディコンタクト領域6に接続したソース電極12と、ドレイン領域8に接続したドレイン電極13とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタである。
【0016】
なお、図1において、オフセット領域7の幅(左右方向)は、(a)における幅よりも、(b)および(c)における幅が狭く描かれている。
【0017】
前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、ボディコンタクト領域6には、従来技術における不純物濃度よりも低い濃度、例えば5×1018cm−3程度の濃度の不純物が添加されていて、ボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合となっており、これが本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの第1の特徴となっている。さらに、図1の(b)に示したように、ソース領域5とシリコン酸化膜2との間には、チャネル領域4の一部分が延在しており、これが本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの第2の特徴となっている。
【0018】
上記第1の特徴、すなわちボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合であることによってゲート電極10の低抵抗化不十分の問題点が解決される。すなわち、この電界効果トランジスタはnチャネル型であり、ゲート電極10はn型の不純物の添加によって低抵抗化されているのであるが、ボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合であれば、ボディコンタクト領域6の不純物添加の際にゲート電極10に添加されるp型の不純物(これは低抵抗化のためのn型化を打ち消すように働く)の濃度が低いので、n型化が打ち消されずに、低抵抗化が十分に行われたままであり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が支障なく改善される。また、ゲート電極10内にpn接合が形成されることはなく、このようなpn接合によってトランジスタ動作が不安定になるという不都合も生じない。
【0019】
上記第2の特徴によって、ソース領域5をエミッタとし、チャネル領域4をベースとし、ドレイン領域8をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタの寄生バイポーラ効果を抑制して高周波特性を改善することが可能となる。すなわち、本実施の形態例(図1の(b))を従来技術例(図4の(b)と比較すれば明らかなように、本実施の形態例においては、従来技術例とは異なり、ソース領域5とシリコン酸化膜2との間にチャネル領域4の一部分が延在している部位が存在する。この部位はコレクタ(ドレイン領域8)の正電位の影響を受けにくいので、この部位におけるベース(チャネル領域4)は外部ベース領域となり、その電流路断面積も十分に大きいので、この外部ベース領域の抵抗が低減され、しかも、エミッタ(ソース領域5)とベース(チャネル領域4)とはこの部位においても接合面を有しているので、寄生バイポーラ効果が電界効果トランジスタに及ぼす影響は小さくなり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が改善される。
【0020】
(実施の形態例2)
図2および図3を用いて、本発明による絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法の一例を説明する。なお、図2の(b)および図3の(a)は図1の(b)に対応する断面図であり、図2の(c)および図3の(b)は図1の(c)に対応する断面図である。
【0021】
p型単結晶シリコン半導体基板21の第1主面側にシリコン酸化膜22を有し、シリコン酸化膜22の第1主面側に単結晶シリコン半導体層23を有する積層構造の半導体基板を用いて、p型チャネル領域24を形成するため、ボロンのイオン注入と拡散とを行い、次に、ゲート酸化膜25を形成した後、多結晶シリコンを堆積加工することによりゲート電極26を形成し、さらに、例えばリンのイオン注入により低濃度の不純物を添加されたオフセット領域27を形成する(図2の(a))。
【0022】
所望の領域にフォトレジストを形成した後、例えば3×1015cm−2のドーズ量の砒素のイオン注入と拡散を行い、ソース領域28を形成する(図2の(b))。この場合に、砒素のイオン注入はp型チャネル領域24の一部分に対しても行い、注入の深さをシリコン酸化膜22には到達しない範囲内に留めて、ソース領域28とシリコン酸化膜22との間にp型チャネル領域24の一部分が延在している部位を残すようにする。
【0023】
再び、所望の領域にフォトレジストを形成した後、ボディコンタクト領域29を形成するため、ボロンを例えば2×1014cm−2のドーズ量でイオン注入する(図2の(c))。この場合に、従来技術とは異なり、ボロンのドーズ量(2×1014cm−2)を上記砒素のドーズ量(3×1015cm−2)よりも低くし、ボディコンタクト領域29における不純物濃度が、ソース領域28における不純物濃度よりも低く、しかも、後の工程で形成されるソース電極34とボディコンタクト領域29との接合がショットキー接合となるような範囲内にあるようにする。
【0024】
次に、シリコン酸化膜30を堆積し、異方性エッチングとして、例えば反応性イオンエッチングを用いてシリコン酸化膜30を加工する(図2の(b)および(c))。
【0025】
ドレイン領域31を形成するため、例えば3×1015cm−2のドーズ量の砒素のイオン注入と拡散を行い、次に、例えばチタンシリサイド32を、ゲート電極26、ソース領域28、ボディコンタクト領域29およびドレイン領域31上に形成した後、層間膜33を堆積し、コンタクトホールを窓開する。ソース電極34およびドレイン電極35として、例えばアルミニウムを堆積加工することにより、本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタが完成する(図3の(a)および(b))。
【0026】
以上の工程を経て、本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタが製造される。この場合に、上記のイオン注入を、それぞれに対して記載したドーズ量に従って行えば、ボディコンタクト領域29を形成するために添加する不純物の濃度は、ソース領域28を形成するために添加する不純物の濃度およびドレイン領域31を形成するために添加する不純物の濃度よりも低くなり、しかも、ボディコンタクト領域29とソース電極34との間の接合はショットキー接合となる。また、ゲート電極26内にpn接合が形成されることはない。
【0027】
本実施の形態例によって製造された絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、ボディコンタクト領域29には、上記のように、従来技術における不純物濃度よりも低い濃度の不純物が添加されていて、ボディコンタクト領域29とソース電極34との接合がショットキー接合となっており、これによって、ゲート電極26の低抵抗化不十分の問題点が解決される。すなわち、この電界効果トランジスタはnチャネル型であり、ゲート電極26はn型の不純物の添加によって低抵抗化されているのであるが、ボディコンタクト領域29とソース電極34との接合がショットキー接合であれば、ボディコンタクト領域29の不純物添加の際にゲート電極26に添加されるp型の不純物(これは低抵抗化のためのn型化を打ち消すように働く)の濃度が低いので、n型化が打ち消されずに、低抵抗化が十分に行われたままであり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が支障なく改善される。また、ゲート電極10内にpn接合が形成されることはなく、このようなpn接合によってトランジスタ動作が不安定になるという不都合も生じない。
【0028】
また、本実施の形態例によって製造された絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいては、上記のように、ソース領域28とシリコン酸化膜22との間にp型チャネル領域24の一部分が延在している部位が存在する。これによって、ソース領域28をエミッタとし、p型チャネル領域24をベースとし、ドレイン領域31をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタの寄生バイポーラ効果を抑制して高周波特性を改善することが可能となる。すなわち、上記の部位はコレクタ(ドレイン領域31)の正電位の影響を受けにくいので、この部位におけるベース(p型チャネル領域24)は外部ベース領域となり、その電流路断面積も十分に大きいので、この外部ベース領域の抵抗が低減され、しかも、エミッタ(ソース領域28)とベース(p型チャネル領域24)とはこの部位においても接合面を有しているので、寄生バイポーラ効果が電界効果トランジスタに及ぼす影響は小さくなり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が改善される。
【0029】
上記の実施の形態例についての説明においては、nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタについて説明したが、半導体の導電型、すなわちp型とn型とを逆にすることによって、上記と同様の特徴を有する、本発明に係るpチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの構成と製造が可能となる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の実施により、従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート抵抗の問題点と寄生バイポーラ効果の問題点とを解決し、優れた高周波特性を有する新規な絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの構成を説明する図である。
【図2】本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法を説明する図である。
【図3】本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法を説明する図である。
【図4】従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1…p型単結晶シリコン半導体基板、2…シリコン酸化膜、3…単結晶シリコン半導体層、4…p型チャネル領域、5…n型ソース領域、6…p型ボディコンタクト領域、7…オフセット領域、8…n型ドレイン領域、9…ゲート絶縁膜、10…ゲート電極、11…層間膜、12…ソース電極、13…ドレイン電極、21…p型単結晶シリコン半導体基板、22…シリコン酸化膜、23…単結晶シリコン半導体層、24…p型チャネル領域、25…ゲート酸化膜、26…ゲート電極、27…オフセット領域、28…ソース領域、29…ボディコンタクト領域、30…シリコン酸化膜、31…ドレイン領域、32…チタンシリサイド、33…層間膜、34…ソース電極、35…ドレイン電極、101…単結晶シリコン半導体基板、102…シリコン酸化膜、103…単結晶シリコン半導体層、104…p型チャネル領域、105…n型ソース領域、106…p型ボディコンタクト領域、107…オフセット領域、108…n型ドレイン領域、109…ゲート絶縁膜、110…ゲート電極、111…層間膜、112…ソース電極、113…ドレイン電極。
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法に関し、特に、高電圧・大電流で使用する絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタを図4の(a)、(b)および(c)に例示するとともにその構造を説明する。
【0003】
図4において、(a)は従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一例の平面図であり、(b)は(a)に示した電界効果トランジスタのC−C’断面図であり、(c)は(a)に示した電界効果トランジスタのD−D’断面図である。
【0004】
図4において、単結晶シリコン半導体基板101上にシリコン酸化膜102を有し、さらにシリコン酸化膜102上に単結晶シリコン半導体層103を有する積層構造の半導体基板を用いて絶縁ゲート型電界効果トランジスタが構成され、その絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、p型のチャネル領域104を有し、前記チャネル領域104と接続するようにn型のソース領域105を有し、チャネル領域104に接続しかつソース領域105に連接するように(金属との間の接合が)オーミック接合となる濃度の不純物を添加されたp型のボディコンタクト領域106を有し、チャネル領域104に接続し前記ソース領域105に対向するようにn型でソース領域105に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域107を有し、オフセット領域107に接続しオフセット領域107に比べ高濃度の不純物を添加されたn型ドレイン領域108を有し、チャネル領域104の第1主面側にゲート絶縁膜109を有し、ゲート絶縁膜109上にゲート電極110を有し、ソース領域105、ボディコンタクト領域106、ゲート電極110、オフセット領域107およびドレイン領域108の上に層間膜111を有し、ソース領域105およびボディコンタクト領域106に接続したソース電極112と、ドレイン領域108に接続したドレイン電極113とを有している。
【0005】
なお、図4において、オフセット領域107の幅(左右方向)は、(a)における幅よりも、(b)および(c)における幅が狭く描かれている。
【0006】
ボディコンタクト領域106の役割は、電界効果トランジスタのボディ領域の電位を固定して、トランジスタ動作を安定化させるとともに信頼性を向上させることである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記に例示した、従来技術による絶縁ゲート型の電界効果トランジスタを製造する場合においては、ボディコンタクト領域106形成のためのドーズ量がソース領域105、ドレイン領域108およびゲート電極110におけるドーズ量と同程度となっている。このため、ボディコンタクト領域106にp型の不純物、例えばボロンをイオン注入する際、ゲート電極110にもボロンが高濃度で同時注入されるため、ゲート電極110をn型の不純物の添加によって低抵抗化している場合に、p型とn型とが打消しあい、ゲート電極110が十分に低抵抗化されず、高周波特性の改善には限界があった。また、ゲート電極110におけるp型の不純物のドーズ量がオーミック接合となる程度に高く、しかも、n型の不純物の添加が不十分な場合には、ゲート電極110内にpn接合が形成され、それによってトランジスタ動作が不安定になるという不都合が生じる。
【0008】
また、上記従来技術による絶縁ゲート型の電界効果トランジスタにおいては、ソース領域105をエミッタとし、チャネル領域104をベースとし、ドレイン領域108をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタによる寄生バイポーラ効果が電界効果トランジスタの高周波特性の改善を阻害していた。
【0009】
本発明は前記の従来技術が持つ問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート抵抗の問題点と寄生バイポーラ効果の問題点とを解決し、優れた高周波特性を有する新規な絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては、請求項1に記載のように、
単結晶シリコン半導体基板の第1主面側に基板絶縁膜を有し、前記基板絶縁膜の第1主面側に単結晶シリコン半導体層を有する積層構造の半導体基板の前記単結晶シリコン半導体層内に第1の導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に接続する第2の導電型のソース領域と、前記チャネル領域に接続しかつ前記ソース領域に連接する前記第1の導電型のボディコンタクト領域と、前記チャネル領域に接続し前記ソース領域に対向する、前記ソース領域と同一の導電型で前記ソース領域に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域と、前記オフセット領域に接続し前記ソース領域と同一の導電型で前記オフセット領域に比べて高濃度の不純物を添加されたドレイン領域とを有し、前記チャネル領域の第1主面側にゲート絶縁膜を有し、前記ゲート絶縁膜の第1主面側にゲート電極を有し、前記ソース領域および前記ボディコンタクト領域に接続したソース電極と、前記ドレイン領域に接続したドレイン電極とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、前記ボディコンタクト領域と前記ソース電極との接合がショットキー接合であり、前記ソース領域と前記基板絶縁膜との間には前記チャネル領域の一部分が延在していることを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成する。
【0011】
また、本発明においては、請求項2に記載のように、単結晶シリコン半導体基板の第1主面側に基板絶縁膜を有し、前記基板絶縁膜の第1主面側に単結晶シリコン半導体層を有する積層構造の半導体基板を用いて、前記単結晶シリコン半導体層内に、第1の導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に接続する第2の導電型のソース領域と、前記チャネル領域に接続しかつ前記ソース領域に連接する前記第1の導電型のボディコンタクト領域と、前記チャネル領域に接続し前記ソース領域に対向する、前記ソース領域と同一の導電型で前記ソース領域に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域と、前記オフセット領域に接続し前記ソース領域と同一の導電型で前記オフセット領域に比べて高濃度の不純物を添加されたドレイン領域とを形成する工程と、前記チャネル領域の第1主面側にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の第1主面側にゲート電極を形成する工程と、前記ソース領域および前記ボディコンタクト領域に接続したソース電極と、前記ドレイン領域に接続したドレイン電極とを形成する工程とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法において、前記ボディコンタクト領域を形成するために添加する不純物の濃度を、前記ソース領域を形成するために添加する不純物の濃度および前記ドレイン領域を形成するために添加する不純物の濃度よりも低くし、かつ、前記ボディコンタクト領域と前記ソース電極との接合がショットキー接合となる範囲内に留め、前記ソース領域を形成するために不純物の添加を行う領域の深さを前記基板絶縁膜には到達しない範囲内に留めて前記ソース領域と前記基板絶縁膜との間に前記チャネル領域の一部分が延在している部位を残すことを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法を構成する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態においては、ボディコンタクト領域を形成するために添加する不純物の濃度を、ソース領域およびドレイン領域を形成するために添加する不純物の濃度よりも低くし、かつ、ボディコンタクト領域とソース電極との接合がショットキー接合となる範囲内に留め、これによってゲート抵抗の増大を防ぐとともに、ソース領域下部にチャネル領域を設けることにより、ソース領域をエミッタとし、チャネル領域をベースとし、ドレイン領域をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタの外部ベース領域の抵抗を低減し、寄生バイポーラ効果を抑制して電界効果トランジスタの高周波特性を改善する。
【0013】
以下に、本発明を実施の形態例によって詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態例1)
図1において、(a)は本発明の実施の形態例である絶縁ゲート型電界効果トランジスタの平面図であり、(b)は(a)に示した電界効果トランジスタのA−A’断面図であり、(c)は(a)に示した電界効果トランジスタのB−B’断面図である。
【0015】
図1において、p型単結晶シリコン半導体基板1の第1主面側に基板絶縁膜であるシリコン酸化膜2を有し、シリコン酸化膜2の第1主面側に単結晶シリコン半導体層3を有する積層構造の半導体基板を用いて絶縁ゲート型電界効果トランジスタが構成され、その絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記積層構造の基板の単結晶シリコン半導体層3内に、第1の導電型であるp型のチャネル領域4と、チャネル領域4と接続しかつシリコン酸化膜2との間にチャネル領域4の一部分を残すように形成された、第2の導電型であるn型のソース領域5と、チャネル領域4と接続しかつソース領域5に連接するように、例えば5×1018cm−3程度の濃度の不純物を添加された第1の導電型であるp型のボディコンタクト領域6と、チャネル領域4に接続しソース領域5に対向する、ソース領域5と同一の導電型であるn型でソース領域5に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域7と、オフセット領域7に接続しソース領域5と同一の導電型であるn型でオフセット領域7に比べ高濃度の不純物を添加されたドレイン領域8とを有し、チャネル領域4の第1主面側にゲート絶縁膜9を有し、ゲート絶縁膜9の第1主面側にゲート電極10を有し、ソース領域5、ボディコンタクト領域6、ゲート電極10、オフセット領域7およびドレイン領域8の上に層間膜11を有し、ソース領域5およびボディコンタクト領域6に接続したソース電極12と、ドレイン領域8に接続したドレイン電極13とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタである。
【0016】
なお、図1において、オフセット領域7の幅(左右方向)は、(a)における幅よりも、(b)および(c)における幅が狭く描かれている。
【0017】
前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、ボディコンタクト領域6には、従来技術における不純物濃度よりも低い濃度、例えば5×1018cm−3程度の濃度の不純物が添加されていて、ボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合となっており、これが本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの第1の特徴となっている。さらに、図1の(b)に示したように、ソース領域5とシリコン酸化膜2との間には、チャネル領域4の一部分が延在しており、これが本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの第2の特徴となっている。
【0018】
上記第1の特徴、すなわちボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合であることによってゲート電極10の低抵抗化不十分の問題点が解決される。すなわち、この電界効果トランジスタはnチャネル型であり、ゲート電極10はn型の不純物の添加によって低抵抗化されているのであるが、ボディコンタクト領域6とソース電極12との接合がショットキー接合であれば、ボディコンタクト領域6の不純物添加の際にゲート電極10に添加されるp型の不純物(これは低抵抗化のためのn型化を打ち消すように働く)の濃度が低いので、n型化が打ち消されずに、低抵抗化が十分に行われたままであり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が支障なく改善される。また、ゲート電極10内にpn接合が形成されることはなく、このようなpn接合によってトランジスタ動作が不安定になるという不都合も生じない。
【0019】
上記第2の特徴によって、ソース領域5をエミッタとし、チャネル領域4をベースとし、ドレイン領域8をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタの寄生バイポーラ効果を抑制して高周波特性を改善することが可能となる。すなわち、本実施の形態例(図1の(b))を従来技術例(図4の(b)と比較すれば明らかなように、本実施の形態例においては、従来技術例とは異なり、ソース領域5とシリコン酸化膜2との間にチャネル領域4の一部分が延在している部位が存在する。この部位はコレクタ(ドレイン領域8)の正電位の影響を受けにくいので、この部位におけるベース(チャネル領域4)は外部ベース領域となり、その電流路断面積も十分に大きいので、この外部ベース領域の抵抗が低減され、しかも、エミッタ(ソース領域5)とベース(チャネル領域4)とはこの部位においても接合面を有しているので、寄生バイポーラ効果が電界効果トランジスタに及ぼす影響は小さくなり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が改善される。
【0020】
(実施の形態例2)
図2および図3を用いて、本発明による絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法の一例を説明する。なお、図2の(b)および図3の(a)は図1の(b)に対応する断面図であり、図2の(c)および図3の(b)は図1の(c)に対応する断面図である。
【0021】
p型単結晶シリコン半導体基板21の第1主面側にシリコン酸化膜22を有し、シリコン酸化膜22の第1主面側に単結晶シリコン半導体層23を有する積層構造の半導体基板を用いて、p型チャネル領域24を形成するため、ボロンのイオン注入と拡散とを行い、次に、ゲート酸化膜25を形成した後、多結晶シリコンを堆積加工することによりゲート電極26を形成し、さらに、例えばリンのイオン注入により低濃度の不純物を添加されたオフセット領域27を形成する(図2の(a))。
【0022】
所望の領域にフォトレジストを形成した後、例えば3×1015cm−2のドーズ量の砒素のイオン注入と拡散を行い、ソース領域28を形成する(図2の(b))。この場合に、砒素のイオン注入はp型チャネル領域24の一部分に対しても行い、注入の深さをシリコン酸化膜22には到達しない範囲内に留めて、ソース領域28とシリコン酸化膜22との間にp型チャネル領域24の一部分が延在している部位を残すようにする。
【0023】
再び、所望の領域にフォトレジストを形成した後、ボディコンタクト領域29を形成するため、ボロンを例えば2×1014cm−2のドーズ量でイオン注入する(図2の(c))。この場合に、従来技術とは異なり、ボロンのドーズ量(2×1014cm−2)を上記砒素のドーズ量(3×1015cm−2)よりも低くし、ボディコンタクト領域29における不純物濃度が、ソース領域28における不純物濃度よりも低く、しかも、後の工程で形成されるソース電極34とボディコンタクト領域29との接合がショットキー接合となるような範囲内にあるようにする。
【0024】
次に、シリコン酸化膜30を堆積し、異方性エッチングとして、例えば反応性イオンエッチングを用いてシリコン酸化膜30を加工する(図2の(b)および(c))。
【0025】
ドレイン領域31を形成するため、例えば3×1015cm−2のドーズ量の砒素のイオン注入と拡散を行い、次に、例えばチタンシリサイド32を、ゲート電極26、ソース領域28、ボディコンタクト領域29およびドレイン領域31上に形成した後、層間膜33を堆積し、コンタクトホールを窓開する。ソース電極34およびドレイン電極35として、例えばアルミニウムを堆積加工することにより、本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタが完成する(図3の(a)および(b))。
【0026】
以上の工程を経て、本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタが製造される。この場合に、上記のイオン注入を、それぞれに対して記載したドーズ量に従って行えば、ボディコンタクト領域29を形成するために添加する不純物の濃度は、ソース領域28を形成するために添加する不純物の濃度およびドレイン領域31を形成するために添加する不純物の濃度よりも低くなり、しかも、ボディコンタクト領域29とソース電極34との間の接合はショットキー接合となる。また、ゲート電極26内にpn接合が形成されることはない。
【0027】
本実施の形態例によって製造された絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、ボディコンタクト領域29には、上記のように、従来技術における不純物濃度よりも低い濃度の不純物が添加されていて、ボディコンタクト領域29とソース電極34との接合がショットキー接合となっており、これによって、ゲート電極26の低抵抗化不十分の問題点が解決される。すなわち、この電界効果トランジスタはnチャネル型であり、ゲート電極26はn型の不純物の添加によって低抵抗化されているのであるが、ボディコンタクト領域29とソース電極34との接合がショットキー接合であれば、ボディコンタクト領域29の不純物添加の際にゲート電極26に添加されるp型の不純物(これは低抵抗化のためのn型化を打ち消すように働く)の濃度が低いので、n型化が打ち消されずに、低抵抗化が十分に行われたままであり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が支障なく改善される。また、ゲート電極10内にpn接合が形成されることはなく、このようなpn接合によってトランジスタ動作が不安定になるという不都合も生じない。
【0028】
また、本実施の形態例によって製造された絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいては、上記のように、ソース領域28とシリコン酸化膜22との間にp型チャネル領域24の一部分が延在している部位が存在する。これによって、ソース領域28をエミッタとし、p型チャネル領域24をベースとし、ドレイン領域31をコレクタとする寄生バイポーラトランジスタの寄生バイポーラ効果を抑制して高周波特性を改善することが可能となる。すなわち、上記の部位はコレクタ(ドレイン領域31)の正電位の影響を受けにくいので、この部位におけるベース(p型チャネル領域24)は外部ベース領域となり、その電流路断面積も十分に大きいので、この外部ベース領域の抵抗が低減され、しかも、エミッタ(ソース領域28)とベース(p型チャネル領域24)とはこの部位においても接合面を有しているので、寄生バイポーラ効果が電界効果トランジスタに及ぼす影響は小さくなり、その結果として、電界効果トランジスタの高周波特性が改善される。
【0029】
上記の実施の形態例についての説明においては、nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタについて説明したが、半導体の導電型、すなわちp型とn型とを逆にすることによって、上記と同様の特徴を有する、本発明に係るpチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタの構成と製造が可能となる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の実施により、従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート抵抗の問題点と寄生バイポーラ効果の問題点とを解決し、優れた高周波特性を有する新規な絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの構成を説明する図である。
【図2】本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法を説明する図である。
【図3】本発明に係る絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法を説明する図である。
【図4】従来技術による絶縁ゲート型電界効果トランジスタの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1…p型単結晶シリコン半導体基板、2…シリコン酸化膜、3…単結晶シリコン半導体層、4…p型チャネル領域、5…n型ソース領域、6…p型ボディコンタクト領域、7…オフセット領域、8…n型ドレイン領域、9…ゲート絶縁膜、10…ゲート電極、11…層間膜、12…ソース電極、13…ドレイン電極、21…p型単結晶シリコン半導体基板、22…シリコン酸化膜、23…単結晶シリコン半導体層、24…p型チャネル領域、25…ゲート酸化膜、26…ゲート電極、27…オフセット領域、28…ソース領域、29…ボディコンタクト領域、30…シリコン酸化膜、31…ドレイン領域、32…チタンシリサイド、33…層間膜、34…ソース電極、35…ドレイン電極、101…単結晶シリコン半導体基板、102…シリコン酸化膜、103…単結晶シリコン半導体層、104…p型チャネル領域、105…n型ソース領域、106…p型ボディコンタクト領域、107…オフセット領域、108…n型ドレイン領域、109…ゲート絶縁膜、110…ゲート電極、111…層間膜、112…ソース電極、113…ドレイン電極。
Claims (2)
- 単結晶シリコン半導体基板の第1主面側に基板絶縁膜を有し、前記基板絶縁膜の第1主面側に単結晶シリコン半導体層を有する積層構造の半導体基板の
前記単結晶シリコン半導体層内に第1の導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に接続する第2の導電型のソース領域と、前記チャネル領域に接続しかつ前記ソース領域に連接する前記第1の導電型のボディコンタクト領域と、前記チャネル領域に接続し前記ソース領域に対向する、前記ソース領域と同一の導電型で前記ソース領域に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域と、前記オフセット領域に接続し前記ソース領域と同一の導電型で前記オフセット領域に比べて高濃度の不純物を添加されたドレイン領域とを有し、
前記チャネル領域の第1主面側にゲート絶縁膜を有し、
前記ゲート絶縁膜の第1主面側にゲート電極を有し、
前記ソース領域および前記ボディコンタクト領域に接続したソース電極と、前記ドレイン領域に接続したドレイン電極とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタにおいて、
前記ボディコンタクト領域と前記ソース電極との接合がショットキー接合であり、
前記ソース領域と前記基板絶縁膜との間には前記チャネル領域の一部分が延在していることを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。 - 単結晶シリコン半導体基板の第1主面側に基板絶縁膜を有し、前記基板絶縁膜の第1主面側に単結晶シリコン半導体層を有する積層構造の半導体基板を用いて、
前記単結晶シリコン半導体層内に、第1の導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に接続する第2の導電型のソース領域と、前記チャネル領域に接続しかつ前記ソース領域に連接する前記第1の導電型のボディコンタクト領域と、前記チャネル領域に接続し前記ソース領域に対向する、前記ソース領域と同一の導電型で前記ソース領域に比べて低濃度の不純物を添加されたオフセット領域と、前記オフセット領域に接続し前記ソース領域と同一の導電型で前記オフセット領域に比べて高濃度の不純物を添加されたドレイン領域とを形成する工程と、
前記チャネル領域の第1主面側にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜の第1主面側にゲート電極を形成する工程と、
前記ソース領域および前記ボディコンタクト領域に接続したソース電極と、前記ドレイン領域に接続したドレイン電極とを形成する工程とを有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法において、
前記ボディコンタクト領域を形成するために添加する不純物の濃度を、前記ソース領域を形成するために添加する不純物の濃度および前記ドレイン領域を形成するために添加する不純物の濃度よりも低くし、かつ、前記ボディコンタクト領域と前記ソース電極との接合がショットキー接合となる範囲内に留め、
前記ソース領域を形成するために不純物の添加を行う領域の深さを前記基板絶縁膜には到達しない範囲内に留めて前記ソース領域と前記基板絶縁膜との間に前記チャネル領域の一部分が延在している部位を残すことを特徴とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法。
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2002
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