JP2004019312A - アンカーボルト位置決め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持具と定規を組み合わせ、布基礎に埋設するアンカーボルトを簡単に位置決めし、筋かいの存在による柱緊結用アンカーボルトのシフト配置にも対応できる適用範囲の広い位置決め装置の提供。
【解決手段】支持具6のボルト挿通孔21に配置したアンカーボルト4を先端を円錐面とした押しねじ17の円錐面で支持部壁に押圧し保持する。柱芯と布基礎の通り芯に合わせる定規5に支持具6との位置決め部(ダボ9、切欠部22)を設け、定規5に対して支持具6を通り芯方向で位置選択可能にすると共に、支持具6を反転して使用することによりアンカーボルト4の位置を通り芯に対して左右にシフトさせる。
【選択図】 図2
【解決手段】支持具6のボルト挿通孔21に配置したアンカーボルト4を先端を円錐面とした押しねじ17の円錐面で支持部壁に押圧し保持する。柱芯と布基礎の通り芯に合わせる定規5に支持具6との位置決め部(ダボ9、切欠部22)を設け、定規5に対して支持具6を通り芯方向で位置選択可能にすると共に、支持具6を反転して使用することによりアンカーボルト4の位置を通り芯に対して左右にシフトさせる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート製布基礎に埋設されるアンカーボルト(柱緊結用アンカーボルトを含む)を、コンクリート打設前に布基礎用型枠に位置決めするアンカーボルト位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
布基礎に埋設するアンカーボルトには、土台を固定するための土台固定用アンカーボルトと、柱に固定したホールダウン金物を碇着するための柱緊結用アンカーボルトとがある。
これらのアンカーボルトはいずれも土台に設けた孔を貫通するので、正確に位置決めして布基礎に埋設しなければならない。
また、柱に近接して埋設する柱緊結用アンカーボルトでは、柱太さ寸法(例えば、120×120角、105×105角)によって柱芯からの位置が異なるうえ、柱の側面基部に筋かいを設置するか否かによって、アンカーボルトを布基礎の通り芯(幅方向の中心線)上に埋設する場合と、通り芯からシフトした位置に埋設する場合とがある。
このように、布基礎の構築に当って、アンカーボルトの位置決めは種々であり、また、その本数も多いので、正確な位置にセットするために非常な手間を要する。
【0003】
このような手間の軽減にいわゆる定規が考案され、種々のものが提案されている。例えば、特開平10−184011号公報のアンカーボルト設置金具セットは、盤状定規とアンカーボルト支持具を備え、盤状定規は表面に芯出し印を、また、芯から通り芯方向へ所定距離の位置に、支持具が当接する端面を有している。この金具セットは、盤状定規を型枠の天端(上端面)に架け渡して柱位置の芯出しをし、アンカーボルトを支持させた支持具を前記の当接端面に当て付け、型枠に対するアンカーボルトの位置を定めている。柱太さ寸法の変化に対しては、矩形をした盤状定規の4辺に設ける前記の当接端面の芯出し印からの距離を、隣合う2辺を対として対ごとに異ならせることで対応している。
【0004】
しかし、この金具セットでは、アンカーボルトの位置を各柱太さに関してそれぞれ定められた1種だけしか設定できず、汎用性が乏しい。また、支持具にアンカーボルトを保持させる構造は、支持具に設けてある筒体にアンカーボルトを下方から差込み、上端部にナットを螺合させてこのナットを前記の筒体に係合させるという従来の構造であり、型枠中にコンクリートを打設するとき、その勢力でアンカーボルトが上方へ、筒体からぬけ出るように移動してしまう恐れがある。このため、アンカーボルトの下部を鉄筋に緊縛する補助具を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、布基礎に埋設するアンカーボルト(土台固定用あるいは柱緊結用)を布基礎用型枠に対して簡単、確実に位置決めすることができる支持具を提供すること、及びアンカーボルト位置決め装置として、定規と支持具とからなり、1個の装置で柱太さ寸法の差異に対応できることはもちろん、それぞれの柱寸法において、柱芯(芯)からのアンカーボルトの位置をそれぞれ複数段に設定できることや、筋かいなどの存在に応じてアンカーボルトの位置を布基礎の通り芯に対して幅方向へシフトさせることができる装置の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
定規と支持具を組み合わせた装置とする。
定規はほぼ正方形の平板体であり、対向して設置した布基礎用両型枠の天端に架け渡たすことができる大きさである。架け渡す際に定規自体の型枠に対する位置を定めるための定規位置決め部分を備える。定規位置決め部分は定規の平板部から突出する係合凸部であったり、型枠の位置を確認できる透視孔であったりする。これによって、型枠間隔を基準として型枠に対する定規自体の位置を定めることができる。なお、型枠は、対向して設置された布基礎用型枠である。
【0007】
定規はまた、この定規に対して位置を決める支持具のための支持具受け部分を有する。支持具受け部分は定規の平板部から突出する位置決め用の凸部などである。
なお、定規における支持具受け部を定規の上面に突出した係合凸部とし、支持具における位置決め部を支持具壁に設けた切欠による切断端面にすると、定規に対する支持具の布基礎長手方向ヘの複数段の位置調整を、簡単な構成で確実に行うことができる。
定規の上面には、布基礎の通り芯に合わせる芯ラインd1、d2を直交させて形成してあり、その交点は柱芯に合わせる芯出し印Pである。
【0008】
支持具は次の構成である。
型枠の天端に架け渡される支持部を有し、支持部にアンカーボルトを保持するボルト保持部を設ける。ボルト保持部は、ボルト挿通孔とボルト挿通孔へ直交する押しねじとからなる。
ボルト挿通孔は、支持部の長手方向ほぼ中央に上下方向に貫通して設ける。また、押しねじは、先端部側面に円錐面を備え、円錐面でアンカーボルトを支持部壁に押圧して固定する。
この構造によると、アンカーボルトは、押しねじの先端部円錐面で支持部壁に押圧されるので、円錐面のくさび効果によって支持具ヘ強固に保持される。アンカーボルトが上下に移動したり、振動で外れてしまったりすることがない。
【0009】
ボルト挿通孔は円形をした1個の挿通部だけではなく、押しねじ先端部の両側となる位置に2個の挿通部を設けることがある。すなわち、押しねじの先端部円錐面は、アンカーボルトが左右のどちら側にあっても、あるいは両側にあってもその円錐面でアンカーボルトを強固に押圧することができる。この時、一方のボルト挿通部を支持部の長手方向で中央に配置すると、他方のボルト挿通部は中央からシフトするので、支持具を中央の挿通部が布基礎の通り芯上となるように配置すると、他方の挿通部は布基礎の幅方向で通り芯からシフトした位置となり、筋かいなどが存在するときなど、必要に応じてアンカーボルトをこれらと干渉しない位置へ配置することができる。
【0010】
この支持具は左右反転して使用できる構造とすることがある。この構成では、アンカーボルトの配置を通り芯から左側へシフトした場合と右側ヘシフトした場合のいずれにも対応することができる。
支持具は、また、アンカーボルトを保持するボルト保持部の他に、定規との位置を定める位置決め部分を備える。位置決め部分は、定規に対する支持具の位置を前記の支持具受け部との関係で、布基礎の通り芯方向へ複数段に位置決めできる構造としてある。
この構成により、アンカーボルトを通り芯方向で、柱芯から設定した距離の位置へ簡単に配置することができる。また、その位置を複数段に変更して、例えば軸パネル工法の際に採用する枠パネルの枠の枠材厚みに応じて柱緊結用アンカーボルトの位置を幅広く対応させることができる。
なお、定規は従来例と同様にもともと柱太さの違いに対応できるように構成されており、前記の複数段の変更は夫々の柱太さにおいて可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、アンカーボルトの位置決め装置1を示し、フーチング2の上に既に設置した布基礎用型枠3(3a,3bに分かれている)にセットしてある。符号4は柱緊結用のアンカーボルト(引寄せボルト)である。
アンカーボルトの位置決め装置1は、定規5と支持具6とからなる(図2)。なお、この支持具6は、ホールダウン金物の柱緊結用アンカーボルトの位置決めに適した構造としているが、通常の土台固定用アンカーボルトの位置決めにも用いることができる。
アンカーボルトの位置決め装置1の定規5は、図3のように、正方形(190×190…単位mm)を基本形とした平板体で、四辺の各中央部を台形に切り込んだ形態となっている。台形切込み部7(7a,7dに分かれている)は隣合う辺の一対の辺に位置する切込み部7a,7bでは深さが19mm、他の対の切り込み部7c,7dでは26.5mmである。浅い切込み部7a,7bは、120角柱(断面120mm×120mmの柱・・・以下同様)を立設する場合に利用するので、「120」とのマークを表示している。もう一方の深い切り込み部7c,7dは105角柱を立設する場合に利用するので「105」と表示している。
また、4隅の各角部に定規位置決め部8(8a〜8dに分かれる)を形成するとともに、4個の台形切込み部7a〜7dの短辺に沿ってそれぞれ係合凸部としてのダボ9(9a〜9bに分かれる)を2個ずつそれぞれ芯ラインd1,d2を中心として左右対称に形成してある。ダボ9は図の裏面側にも同じ位置に突出させて設けてある。
【0012】
定規位置決め部8はそれぞれ柱太さ120角用と105角用を準備してあり、120角用は縦切欠辺10と横切欠辺11を直交させた透視孔12であり、105角用は、横面13と縦面14を直交させた位置規制突起15として形成してある。なお、位置規制突起15は図3において裏面側に形成してある。
そして、左右に並ぶ透視孔12の縦切欠辺10間と上下に並ぶ透視孔12の横切欠辺11間はいずれも160mm、同様に左右に並ぶ位置規制突起15の縦面14間はいずれも150mmとしてある。符号Pは柱芯であり、透視孔12間の中心線である布基礎通り芯へ一致させる芯ラインd1と、位置規制突起15の中心線でありやはり布基礎通り芯に一致させる芯ラインd2が交差する交点である。なお、前記の160mm、150mmは布基礎の幅寸法であり、いずれの場合にも120mm角あるいは105角の柱を立設することができる。また、前記のダボ9は、それぞれの芯ラインd1、d2を中心として左右対称に形成してある。
したがって、この定規5は、幅160mmの布基礎の場合に、105mm角の柱あるいは120mm角の柱のいずれの定規としても利用でき、更に幅150mmの布基礎に対しても同様に105mm角の柱あるいは120角の柱の定規として利用できる。
【0013】
すなわち、定規5は、基本とする正方形の平板に浅い台形切込み部7a,7bと透視孔12を配置した120角柱用の定規と、基本とする正方形の平板に深い台形切込み部7c,7dと位置規制突起15を配置した105角柱用の定規とを重ねた概念のものでそれぞれを対角線に沿って2分し、不要な半分を相互に除去して1枚にまとめたものである。
実施形態として示す定規5は120角柱、105角柱用であるが、90角柱や135角柱など他の寸法のものも同様にして作成できる。また、これらに対応する布基礎の幅寸法が異なる場合にも同様に作成できる。
【0014】
支持具6(図4,5)は、支持部16と押しねじ17からなる。
支持部16は鋼板をコ字形に屈曲し上板18と下板19及び背板20を形成した形態を基本とし、上板18と下板19に貫通して同じ位置にボルト挿通孔21と切欠部22,23及び24,25を備える(図4)。上板18、下板19の左右両端部には、型枠3に対する取付け部26,27を形成してある。
ボルト挿通孔21は、支持部16を前方から後方へ横断する方向に切り欠いた導入路28とその後端部に左右対称に形成したボルト挿通部29(29a,29bに分かれる)を備える。アンカーボルトは通常M16を用いるので導入路28の幅やボルト挿通部29の直径はこれに合わせ、若干大きい程度とする。
【0015】
一方のボルト挿通部29aは、図2のように、芯ラインd1の延長上にあり、布基礎の幅方向中央(通り芯上)に位置している。したがって、他方のボルト挿通部29bは中央位置からシフトしており、その量はこの実施形態において28mmとしてある。このため、支持具6を左右反転させると、ボルト挿通部29aの位置は変わらないが、ボルト挿通部29bの位置は図2の、図4の鎖線で示す対象位置となる。
【0016】
図2、図4において、切欠部22,23及び切欠部24,25は、芯ラインd1に対して対称位置で芯ラインd1と平行に整列してあり、それぞれの位置は前記のダボ9a,9bの位置と対応している。また、これらの切欠部22〜25は、それぞれに芯ラインd1と直交する切断端面によって位置決め部s(柱面側からs1,s2,s3に分かれる)を構成している。
図2では、切欠部23,25にダボ9a,9bが嵌合し、位置決め部s1がダボ9に当接しており、支持具6は定規5に対して位置s1にある。この状態から定規5を手前に引き位置決め部s2をダボ9に当接させると支持具6は定規に対して位置s2となる。また、ダボ9と切欠部23,25を解除し、切欠部22,24の位置決め部s3をダボ9に手前側から当接させると、定規に対して支持具6は位置s3となる。
【0017】
この実施形態において、ダボ9の芯ラインd1方向の寸法は3mm、切欠部23,25の芯ラインd1方向の寸法30mm、切断端面s2−s3間の寸法12mmとしており、また、支持具6の位置s1において柱表面からアンカーボルト4の中心位置までの距離を31mmとしているので、アンカーボルトの中心位置は、支持具6が位置s2にあるとき61mm、位置s3にあるとき76mmである。
【0018】
支持具6における背板20の中央部には雌ねじが形成され、押しねじ17がねじこまれている。押しねじ17は蝶ねじ形であると共に、先端が円錐面に形成されている(図4)。押しねじ17の軸心はボルト挿通孔21における2つのボルト挿通部29a,29bの中間部に設定してあり、ねじ込むと先端の円錐面がボルト挿通部29a,29bに装着したアンカーボルト4に当接しこれを押圧する。アンカーボルト4がボルト挿通部29a,29bのいずれにあっても円錐面を当接させることができる。
支持具6における支持部16の両側には、取付け部26,27を設け、釘打ちあるいはクランプ30(図5)で型枠3a,3bの天端に固定できるようになっている。
【0019】
支持具6のボルト挿通孔21にアンカーボルト4を装着し、一方の挿通部29aに配置して押しねじ17をねじ込む。するとアンカーボルト4は押しねじ先端の円錐面で支持部16の壁に強く押圧され、支持具6に対してその位置に固定される。
定規5に支持具6を側方から組み合わせ、定規5のダボ9に支持具6の下板19における位置決め部sを合わせる。支持具6を組み合わせる際、柱太さ寸法に応じて120角の側、すなわち、7a,7b側か同7c,7d側かを選択する。また、採用するホールダウン金物の種類およびパネル枠工法の場合には、柱に接する壁パネル枠の厚みに応じてアンカーボルトの位置が前記の位置s1〜s3のどれになるのかを見極め、定規5に対する支持具6の位置を定める。実施形態(図2)では、深い台形切込み部7c,7dを利用する105角が選択され、支持具6配置s1とされている。台形切込み部7c,7dが台形切込み部7a,7bよりも深いのは、105角では120角よりもアンカーボルト4の中心位置が柱芯から近く、アンカーボルト4と定規5が干渉しないようにするためである。
【0020】
型枠3の柱立設位置に定規5を配置する。型枠3は、予め布基礎の配置に応じてフーチング2上に組んで設置してある。ついで、柱芯位置に定規5の芯出し印Pを合わせ、さらに、水糸などで示されている布基礎の通り芯に芯ラインd1あるいはd2を合わせて、定規5の位置を定める。このとき、定規位置決め部8として透視孔12(布基礎幅160mmの場合)や位置規制突起15(同150mmの場合)を用い、型枠3の縁を利用して簡単に位置決めを行なうことができる。実施形態は、105角なので位置規制突起15を型枠の内面に沿わせることで芯ラインd1を布基礎の通り芯に合わせることができる。
【0021】
これによって、アンカーボルト4の位置が定まったので、支持具6の位置を変化させないようにして定規5を抜き取り、支持具6の両端部を型枠3に固定する。これでこのアンカーボルト4の位置決めを終わる。ついで、コンクリートを打設する。なお、定規5は残しておいてもよい。
型枠3に定規5を配置する個所は、柱の立設位置に応じて、図6イ〜ホのように5種ある。イ、ロの〔平〕や〔エンド〕では、定規の1辺を用いるだけであるが、他のハ〜ホの〔コーナー〕や〔T字〕、〔十字〕では、隣合って対となっている2辺を同時に用いる(図5)。このため、支持部16の両端は2辺に装着する支持具6が相互に干渉しないように切り欠かれている。
【0022】
図7は、アンカーボルト4の位置(定規5に対する支持具6の位置)を布基礎の通り芯に沿って調整する場合について図を対比させて説明したもので、採用するホールダウン金物に対応した柱緊結用アンカーボルト4の芯から柱芯までの距離をs1とし、軸組み壁パネル枠工法の際の枠材厚みで小をs2、大をs3とすると、この実施形態において、位置s1では、アンカーボルト4の芯が柱(破線で示している)の面から31mmであり、これが位置s2では30mm変位して柱表面から61mm、位置s3ではさらに15mm変位して柱表面から76mmの位置となる。すなわち、30mm、45mmは軸組み壁パネル工法の際のパネルにおける枠材の厚み寸法である。
なお、これらの寸法s1,s2,s3は、おおよそが定まっているが、金具メーカーや住宅メーカーが独自に設定する寸法によって異なってくる。例えば、s2=27mm、s3=30mmなどがある。
【0023】
図8、図9は、ホールダウン金物を使用する個所に筋かいが配置されており、ホールダウン金物と結合するアンカーボルト4を布基礎の通し芯から幅方向へシフトさせて配置する場合(図9)を、通常の場合(図8)と対比して示している。図の例では,支持具6を左右反転してアンカーボルト4をシフトさせている。すなわち、図8ではアンカーボルト4がボルト挿通部29aにあって、芯ラインd1の延長上に位置するが、支持具6を左右反転してボルト挿通部29bにアンカーボルト4を配置すると、このアンカーボルト4は芯ラインd1から28mm左にシフトした位置となる。なお、このとき、ダボ9は上板18の切欠部23,24と係合する。切欠部23,24の位置は通常の場合と逆になっているが、切欠部23,24は、芯ラインd1に関して左右対称に配置してあるので、ダボ9との係合に支障が生じることはない。なお,前記とは逆に右へシフトさせる場合は,支持具6を左右反転させずにボルト挿通部29を利用する。
結局、このアンカーボルト位置決め装置1で位置決めできるアンカーボルト4の位置は、位置s1の状態で、図8のように芯ラインd1の延長上にある場合とその両隣に配置する3通りがあり、これが位置s2,位置s3についても同様であるから、全部で9種ということになる。
【0024】
【発明の効果】
定規は2種の柱太さ寸法に対応でき、また、支持具は、定規に対する位置決めによってそれぞれの柱寸法において、9種のアンカーボルト位置を選定することができ、多種のアンカーボルト位置に対応し位置決め装置の利用範囲が広い。
定規に対する支持具の位置決め部分を備えるので、定規を柱芯と布基礎通り芯に合わせれば、柱緊結用アンカーボルトを設定位置へ簡単かつ正確に配置することができる。具体的には、前記の位置決め部分を定規側の位置規制突起(ダボ)に支持具側の切欠部を組み合わせて当接させる構造などとすれば良く、使いやすく、また、正確な位置出しを行なえる。
支持具はアンカーボルトを押しねじの先端円錐面で押圧する構造としているので、支持具に対するアンカーボルトの固定が確実である。円錐面なので、アンカーボルトが押しねじの左右どちら側に配置されても同じ押しねじで押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用状態で示す斜視図(第1の実施形態)
【図2】平面図
【図3】分解して示す平面図(定規)
【図4】分解して示す平面図(支持具)
【図5】組み合わせ状態を説明するための斜視図
【図6】配置個所の種類を説明するための平面図
【図7】通り芯方向の位置決めを説明するための平面図
【図8】通常の位置決め状態を示す平面図
【図9】左方にシフトさせた位置決め状態を示す平面図
【符号の説明】
1 アンカーボルト位置決め装置
2 フーチング
3 型枠
4 アンカーボルト
5 定規
6 支持具
7,7a,7b 台形切込み部
8 定規位置決め部
9 ダボ
10 縦切欠辺
11 横切欠辺
12 透視孔
13 横面
14 縦面
15 位置規制突起
16 支持部
17 押しねじ
18 上板
19 下板
20 背板
21 ボルト挿通孔
22〜25 切欠部
26,27 取付け部
28 導入路
29,29a,29b 挿通部
30 クランプ
P・・・芯出し印
d1、d2・・・芯ライン
s・・・位置決め部
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート製布基礎に埋設されるアンカーボルト(柱緊結用アンカーボルトを含む)を、コンクリート打設前に布基礎用型枠に位置決めするアンカーボルト位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
布基礎に埋設するアンカーボルトには、土台を固定するための土台固定用アンカーボルトと、柱に固定したホールダウン金物を碇着するための柱緊結用アンカーボルトとがある。
これらのアンカーボルトはいずれも土台に設けた孔を貫通するので、正確に位置決めして布基礎に埋設しなければならない。
また、柱に近接して埋設する柱緊結用アンカーボルトでは、柱太さ寸法(例えば、120×120角、105×105角)によって柱芯からの位置が異なるうえ、柱の側面基部に筋かいを設置するか否かによって、アンカーボルトを布基礎の通り芯(幅方向の中心線)上に埋設する場合と、通り芯からシフトした位置に埋設する場合とがある。
このように、布基礎の構築に当って、アンカーボルトの位置決めは種々であり、また、その本数も多いので、正確な位置にセットするために非常な手間を要する。
【0003】
このような手間の軽減にいわゆる定規が考案され、種々のものが提案されている。例えば、特開平10−184011号公報のアンカーボルト設置金具セットは、盤状定規とアンカーボルト支持具を備え、盤状定規は表面に芯出し印を、また、芯から通り芯方向へ所定距離の位置に、支持具が当接する端面を有している。この金具セットは、盤状定規を型枠の天端(上端面)に架け渡して柱位置の芯出しをし、アンカーボルトを支持させた支持具を前記の当接端面に当て付け、型枠に対するアンカーボルトの位置を定めている。柱太さ寸法の変化に対しては、矩形をした盤状定規の4辺に設ける前記の当接端面の芯出し印からの距離を、隣合う2辺を対として対ごとに異ならせることで対応している。
【0004】
しかし、この金具セットでは、アンカーボルトの位置を各柱太さに関してそれぞれ定められた1種だけしか設定できず、汎用性が乏しい。また、支持具にアンカーボルトを保持させる構造は、支持具に設けてある筒体にアンカーボルトを下方から差込み、上端部にナットを螺合させてこのナットを前記の筒体に係合させるという従来の構造であり、型枠中にコンクリートを打設するとき、その勢力でアンカーボルトが上方へ、筒体からぬけ出るように移動してしまう恐れがある。このため、アンカーボルトの下部を鉄筋に緊縛する補助具を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、布基礎に埋設するアンカーボルト(土台固定用あるいは柱緊結用)を布基礎用型枠に対して簡単、確実に位置決めすることができる支持具を提供すること、及びアンカーボルト位置決め装置として、定規と支持具とからなり、1個の装置で柱太さ寸法の差異に対応できることはもちろん、それぞれの柱寸法において、柱芯(芯)からのアンカーボルトの位置をそれぞれ複数段に設定できることや、筋かいなどの存在に応じてアンカーボルトの位置を布基礎の通り芯に対して幅方向へシフトさせることができる装置の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
定規と支持具を組み合わせた装置とする。
定規はほぼ正方形の平板体であり、対向して設置した布基礎用両型枠の天端に架け渡たすことができる大きさである。架け渡す際に定規自体の型枠に対する位置を定めるための定規位置決め部分を備える。定規位置決め部分は定規の平板部から突出する係合凸部であったり、型枠の位置を確認できる透視孔であったりする。これによって、型枠間隔を基準として型枠に対する定規自体の位置を定めることができる。なお、型枠は、対向して設置された布基礎用型枠である。
【0007】
定規はまた、この定規に対して位置を決める支持具のための支持具受け部分を有する。支持具受け部分は定規の平板部から突出する位置決め用の凸部などである。
なお、定規における支持具受け部を定規の上面に突出した係合凸部とし、支持具における位置決め部を支持具壁に設けた切欠による切断端面にすると、定規に対する支持具の布基礎長手方向ヘの複数段の位置調整を、簡単な構成で確実に行うことができる。
定規の上面には、布基礎の通り芯に合わせる芯ラインd1、d2を直交させて形成してあり、その交点は柱芯に合わせる芯出し印Pである。
【0008】
支持具は次の構成である。
型枠の天端に架け渡される支持部を有し、支持部にアンカーボルトを保持するボルト保持部を設ける。ボルト保持部は、ボルト挿通孔とボルト挿通孔へ直交する押しねじとからなる。
ボルト挿通孔は、支持部の長手方向ほぼ中央に上下方向に貫通して設ける。また、押しねじは、先端部側面に円錐面を備え、円錐面でアンカーボルトを支持部壁に押圧して固定する。
この構造によると、アンカーボルトは、押しねじの先端部円錐面で支持部壁に押圧されるので、円錐面のくさび効果によって支持具ヘ強固に保持される。アンカーボルトが上下に移動したり、振動で外れてしまったりすることがない。
【0009】
ボルト挿通孔は円形をした1個の挿通部だけではなく、押しねじ先端部の両側となる位置に2個の挿通部を設けることがある。すなわち、押しねじの先端部円錐面は、アンカーボルトが左右のどちら側にあっても、あるいは両側にあってもその円錐面でアンカーボルトを強固に押圧することができる。この時、一方のボルト挿通部を支持部の長手方向で中央に配置すると、他方のボルト挿通部は中央からシフトするので、支持具を中央の挿通部が布基礎の通り芯上となるように配置すると、他方の挿通部は布基礎の幅方向で通り芯からシフトした位置となり、筋かいなどが存在するときなど、必要に応じてアンカーボルトをこれらと干渉しない位置へ配置することができる。
【0010】
この支持具は左右反転して使用できる構造とすることがある。この構成では、アンカーボルトの配置を通り芯から左側へシフトした場合と右側ヘシフトした場合のいずれにも対応することができる。
支持具は、また、アンカーボルトを保持するボルト保持部の他に、定規との位置を定める位置決め部分を備える。位置決め部分は、定規に対する支持具の位置を前記の支持具受け部との関係で、布基礎の通り芯方向へ複数段に位置決めできる構造としてある。
この構成により、アンカーボルトを通り芯方向で、柱芯から設定した距離の位置へ簡単に配置することができる。また、その位置を複数段に変更して、例えば軸パネル工法の際に採用する枠パネルの枠の枠材厚みに応じて柱緊結用アンカーボルトの位置を幅広く対応させることができる。
なお、定規は従来例と同様にもともと柱太さの違いに対応できるように構成されており、前記の複数段の変更は夫々の柱太さにおいて可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、アンカーボルトの位置決め装置1を示し、フーチング2の上に既に設置した布基礎用型枠3(3a,3bに分かれている)にセットしてある。符号4は柱緊結用のアンカーボルト(引寄せボルト)である。
アンカーボルトの位置決め装置1は、定規5と支持具6とからなる(図2)。なお、この支持具6は、ホールダウン金物の柱緊結用アンカーボルトの位置決めに適した構造としているが、通常の土台固定用アンカーボルトの位置決めにも用いることができる。
アンカーボルトの位置決め装置1の定規5は、図3のように、正方形(190×190…単位mm)を基本形とした平板体で、四辺の各中央部を台形に切り込んだ形態となっている。台形切込み部7(7a,7dに分かれている)は隣合う辺の一対の辺に位置する切込み部7a,7bでは深さが19mm、他の対の切り込み部7c,7dでは26.5mmである。浅い切込み部7a,7bは、120角柱(断面120mm×120mmの柱・・・以下同様)を立設する場合に利用するので、「120」とのマークを表示している。もう一方の深い切り込み部7c,7dは105角柱を立設する場合に利用するので「105」と表示している。
また、4隅の各角部に定規位置決め部8(8a〜8dに分かれる)を形成するとともに、4個の台形切込み部7a〜7dの短辺に沿ってそれぞれ係合凸部としてのダボ9(9a〜9bに分かれる)を2個ずつそれぞれ芯ラインd1,d2を中心として左右対称に形成してある。ダボ9は図の裏面側にも同じ位置に突出させて設けてある。
【0012】
定規位置決め部8はそれぞれ柱太さ120角用と105角用を準備してあり、120角用は縦切欠辺10と横切欠辺11を直交させた透視孔12であり、105角用は、横面13と縦面14を直交させた位置規制突起15として形成してある。なお、位置規制突起15は図3において裏面側に形成してある。
そして、左右に並ぶ透視孔12の縦切欠辺10間と上下に並ぶ透視孔12の横切欠辺11間はいずれも160mm、同様に左右に並ぶ位置規制突起15の縦面14間はいずれも150mmとしてある。符号Pは柱芯であり、透視孔12間の中心線である布基礎通り芯へ一致させる芯ラインd1と、位置規制突起15の中心線でありやはり布基礎通り芯に一致させる芯ラインd2が交差する交点である。なお、前記の160mm、150mmは布基礎の幅寸法であり、いずれの場合にも120mm角あるいは105角の柱を立設することができる。また、前記のダボ9は、それぞれの芯ラインd1、d2を中心として左右対称に形成してある。
したがって、この定規5は、幅160mmの布基礎の場合に、105mm角の柱あるいは120mm角の柱のいずれの定規としても利用でき、更に幅150mmの布基礎に対しても同様に105mm角の柱あるいは120角の柱の定規として利用できる。
【0013】
すなわち、定規5は、基本とする正方形の平板に浅い台形切込み部7a,7bと透視孔12を配置した120角柱用の定規と、基本とする正方形の平板に深い台形切込み部7c,7dと位置規制突起15を配置した105角柱用の定規とを重ねた概念のものでそれぞれを対角線に沿って2分し、不要な半分を相互に除去して1枚にまとめたものである。
実施形態として示す定規5は120角柱、105角柱用であるが、90角柱や135角柱など他の寸法のものも同様にして作成できる。また、これらに対応する布基礎の幅寸法が異なる場合にも同様に作成できる。
【0014】
支持具6(図4,5)は、支持部16と押しねじ17からなる。
支持部16は鋼板をコ字形に屈曲し上板18と下板19及び背板20を形成した形態を基本とし、上板18と下板19に貫通して同じ位置にボルト挿通孔21と切欠部22,23及び24,25を備える(図4)。上板18、下板19の左右両端部には、型枠3に対する取付け部26,27を形成してある。
ボルト挿通孔21は、支持部16を前方から後方へ横断する方向に切り欠いた導入路28とその後端部に左右対称に形成したボルト挿通部29(29a,29bに分かれる)を備える。アンカーボルトは通常M16を用いるので導入路28の幅やボルト挿通部29の直径はこれに合わせ、若干大きい程度とする。
【0015】
一方のボルト挿通部29aは、図2のように、芯ラインd1の延長上にあり、布基礎の幅方向中央(通り芯上)に位置している。したがって、他方のボルト挿通部29bは中央位置からシフトしており、その量はこの実施形態において28mmとしてある。このため、支持具6を左右反転させると、ボルト挿通部29aの位置は変わらないが、ボルト挿通部29bの位置は図2の、図4の鎖線で示す対象位置となる。
【0016】
図2、図4において、切欠部22,23及び切欠部24,25は、芯ラインd1に対して対称位置で芯ラインd1と平行に整列してあり、それぞれの位置は前記のダボ9a,9bの位置と対応している。また、これらの切欠部22〜25は、それぞれに芯ラインd1と直交する切断端面によって位置決め部s(柱面側からs1,s2,s3に分かれる)を構成している。
図2では、切欠部23,25にダボ9a,9bが嵌合し、位置決め部s1がダボ9に当接しており、支持具6は定規5に対して位置s1にある。この状態から定規5を手前に引き位置決め部s2をダボ9に当接させると支持具6は定規に対して位置s2となる。また、ダボ9と切欠部23,25を解除し、切欠部22,24の位置決め部s3をダボ9に手前側から当接させると、定規に対して支持具6は位置s3となる。
【0017】
この実施形態において、ダボ9の芯ラインd1方向の寸法は3mm、切欠部23,25の芯ラインd1方向の寸法30mm、切断端面s2−s3間の寸法12mmとしており、また、支持具6の位置s1において柱表面からアンカーボルト4の中心位置までの距離を31mmとしているので、アンカーボルトの中心位置は、支持具6が位置s2にあるとき61mm、位置s3にあるとき76mmである。
【0018】
支持具6における背板20の中央部には雌ねじが形成され、押しねじ17がねじこまれている。押しねじ17は蝶ねじ形であると共に、先端が円錐面に形成されている(図4)。押しねじ17の軸心はボルト挿通孔21における2つのボルト挿通部29a,29bの中間部に設定してあり、ねじ込むと先端の円錐面がボルト挿通部29a,29bに装着したアンカーボルト4に当接しこれを押圧する。アンカーボルト4がボルト挿通部29a,29bのいずれにあっても円錐面を当接させることができる。
支持具6における支持部16の両側には、取付け部26,27を設け、釘打ちあるいはクランプ30(図5)で型枠3a,3bの天端に固定できるようになっている。
【0019】
支持具6のボルト挿通孔21にアンカーボルト4を装着し、一方の挿通部29aに配置して押しねじ17をねじ込む。するとアンカーボルト4は押しねじ先端の円錐面で支持部16の壁に強く押圧され、支持具6に対してその位置に固定される。
定規5に支持具6を側方から組み合わせ、定規5のダボ9に支持具6の下板19における位置決め部sを合わせる。支持具6を組み合わせる際、柱太さ寸法に応じて120角の側、すなわち、7a,7b側か同7c,7d側かを選択する。また、採用するホールダウン金物の種類およびパネル枠工法の場合には、柱に接する壁パネル枠の厚みに応じてアンカーボルトの位置が前記の位置s1〜s3のどれになるのかを見極め、定規5に対する支持具6の位置を定める。実施形態(図2)では、深い台形切込み部7c,7dを利用する105角が選択され、支持具6配置s1とされている。台形切込み部7c,7dが台形切込み部7a,7bよりも深いのは、105角では120角よりもアンカーボルト4の中心位置が柱芯から近く、アンカーボルト4と定規5が干渉しないようにするためである。
【0020】
型枠3の柱立設位置に定規5を配置する。型枠3は、予め布基礎の配置に応じてフーチング2上に組んで設置してある。ついで、柱芯位置に定規5の芯出し印Pを合わせ、さらに、水糸などで示されている布基礎の通り芯に芯ラインd1あるいはd2を合わせて、定規5の位置を定める。このとき、定規位置決め部8として透視孔12(布基礎幅160mmの場合)や位置規制突起15(同150mmの場合)を用い、型枠3の縁を利用して簡単に位置決めを行なうことができる。実施形態は、105角なので位置規制突起15を型枠の内面に沿わせることで芯ラインd1を布基礎の通り芯に合わせることができる。
【0021】
これによって、アンカーボルト4の位置が定まったので、支持具6の位置を変化させないようにして定規5を抜き取り、支持具6の両端部を型枠3に固定する。これでこのアンカーボルト4の位置決めを終わる。ついで、コンクリートを打設する。なお、定規5は残しておいてもよい。
型枠3に定規5を配置する個所は、柱の立設位置に応じて、図6イ〜ホのように5種ある。イ、ロの〔平〕や〔エンド〕では、定規の1辺を用いるだけであるが、他のハ〜ホの〔コーナー〕や〔T字〕、〔十字〕では、隣合って対となっている2辺を同時に用いる(図5)。このため、支持部16の両端は2辺に装着する支持具6が相互に干渉しないように切り欠かれている。
【0022】
図7は、アンカーボルト4の位置(定規5に対する支持具6の位置)を布基礎の通り芯に沿って調整する場合について図を対比させて説明したもので、採用するホールダウン金物に対応した柱緊結用アンカーボルト4の芯から柱芯までの距離をs1とし、軸組み壁パネル枠工法の際の枠材厚みで小をs2、大をs3とすると、この実施形態において、位置s1では、アンカーボルト4の芯が柱(破線で示している)の面から31mmであり、これが位置s2では30mm変位して柱表面から61mm、位置s3ではさらに15mm変位して柱表面から76mmの位置となる。すなわち、30mm、45mmは軸組み壁パネル工法の際のパネルにおける枠材の厚み寸法である。
なお、これらの寸法s1,s2,s3は、おおよそが定まっているが、金具メーカーや住宅メーカーが独自に設定する寸法によって異なってくる。例えば、s2=27mm、s3=30mmなどがある。
【0023】
図8、図9は、ホールダウン金物を使用する個所に筋かいが配置されており、ホールダウン金物と結合するアンカーボルト4を布基礎の通し芯から幅方向へシフトさせて配置する場合(図9)を、通常の場合(図8)と対比して示している。図の例では,支持具6を左右反転してアンカーボルト4をシフトさせている。すなわち、図8ではアンカーボルト4がボルト挿通部29aにあって、芯ラインd1の延長上に位置するが、支持具6を左右反転してボルト挿通部29bにアンカーボルト4を配置すると、このアンカーボルト4は芯ラインd1から28mm左にシフトした位置となる。なお、このとき、ダボ9は上板18の切欠部23,24と係合する。切欠部23,24の位置は通常の場合と逆になっているが、切欠部23,24は、芯ラインd1に関して左右対称に配置してあるので、ダボ9との係合に支障が生じることはない。なお,前記とは逆に右へシフトさせる場合は,支持具6を左右反転させずにボルト挿通部29を利用する。
結局、このアンカーボルト位置決め装置1で位置決めできるアンカーボルト4の位置は、位置s1の状態で、図8のように芯ラインd1の延長上にある場合とその両隣に配置する3通りがあり、これが位置s2,位置s3についても同様であるから、全部で9種ということになる。
【0024】
【発明の効果】
定規は2種の柱太さ寸法に対応でき、また、支持具は、定規に対する位置決めによってそれぞれの柱寸法において、9種のアンカーボルト位置を選定することができ、多種のアンカーボルト位置に対応し位置決め装置の利用範囲が広い。
定規に対する支持具の位置決め部分を備えるので、定規を柱芯と布基礎通り芯に合わせれば、柱緊結用アンカーボルトを設定位置へ簡単かつ正確に配置することができる。具体的には、前記の位置決め部分を定規側の位置規制突起(ダボ)に支持具側の切欠部を組み合わせて当接させる構造などとすれば良く、使いやすく、また、正確な位置出しを行なえる。
支持具はアンカーボルトを押しねじの先端円錐面で押圧する構造としているので、支持具に対するアンカーボルトの固定が確実である。円錐面なので、アンカーボルトが押しねじの左右どちら側に配置されても同じ押しねじで押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】使用状態で示す斜視図(第1の実施形態)
【図2】平面図
【図3】分解して示す平面図(定規)
【図4】分解して示す平面図(支持具)
【図5】組み合わせ状態を説明するための斜視図
【図6】配置個所の種類を説明するための平面図
【図7】通り芯方向の位置決めを説明するための平面図
【図8】通常の位置決め状態を示す平面図
【図9】左方にシフトさせた位置決め状態を示す平面図
【符号の説明】
1 アンカーボルト位置決め装置
2 フーチング
3 型枠
4 アンカーボルト
5 定規
6 支持具
7,7a,7b 台形切込み部
8 定規位置決め部
9 ダボ
10 縦切欠辺
11 横切欠辺
12 透視孔
13 横面
14 縦面
15 位置規制突起
16 支持部
17 押しねじ
18 上板
19 下板
20 背板
21 ボルト挿通孔
22〜25 切欠部
26,27 取付け部
28 導入路
29,29a,29b 挿通部
30 クランプ
P・・・芯出し印
d1、d2・・・芯ライン
s・・・位置決め部
Claims (5)
- 布基礎に埋設するアンカーボルトをコンクリート打設前に位置決めするアンカーボルト位置決め装置であって、柱芯位置と布基礎の通り芯に合わせて配置する定規と定規に基づいて位置を定めるボルト支持具とからなり、定規は対向して設置した布基礎用両型枠の天端に架け渡たせるほぼ正方形の平板体であり、型枠間隔を基準として型枠に対する定規自体の位置を定めるための定規位置決め部分と定規に対する支持枠の位置を定めるための支持具受け部分とを備え、
支持具はアンカーボルトを保持するボルト保持部と定規との位置を定める位置決め部分を備え、定規に対する支持具の位置を布基礎の通り芯方向へ複数段に位置決めできることを特徴としたアンカーボルトの位置決め装置。 - 支持具のボルト保持部は、支持部の布基礎幅方向でほぼ中央に設けた上下方向のボルト挿通孔とボルト挿通孔へ直交する押しねじとからなり、押しねじの先端部側面に設けた円錐面でアンカーボルトを支持具壁に押圧して固定することを特徴とした請求項1に記載のアンカーボルトの位置決め装置。
- ボルト挿通孔は、押しねじの両側であってアンカーボルトが押しねじの先端部円錐面に接する位置にそれぞれボルト挿通部を有し、一方のボルト挿通部は支持具の布基礎幅方向で中央に位置し、他方のボルト挿通部は布基礎の幅方向で通り芯からシフトした位置に中心があることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載のアンカーボルトの位置決め装置。
- 支持具は左右反転して使用することを可能としてあることを特徴とした請求項1〜3のいずれか1つに記載のアンカーボルトの位置決め装置。
- 定規における支持具受け部は定規の上面に突出した係合凸部であり、支持具における位置決め部は支持具壁に設けた切欠による切断端面であることを特徴とした請求項1〜4のいずれか1つに記載のアンカーボルトの位置決め装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002177423A JP2004019312A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | アンカーボルト位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| Publication Number | Publication Date |
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| JP2004019312A true JP2004019312A (ja) | 2004-01-22 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018031131A (ja) * | 2016-08-22 | 2018-03-01 | 株式会社地耐協 | 低層建築物及び基礎工事用アンカーホルダー |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002177423A patent/JP2004019312A/ja active Pending
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