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JP2004016194A - 細胞培養装置 - Google Patents

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JP2004016194A
JP2004016194A JP2002180120A JP2002180120A JP2004016194A JP 2004016194 A JP2004016194 A JP 2004016194A JP 2002180120 A JP2002180120 A JP 2002180120A JP 2002180120 A JP2002180120 A JP 2002180120A JP 2004016194 A JP2004016194 A JP 2004016194A
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cell
housing
cells
culture
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JP2002180120A
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Tsutomu Suzuki
鈴木 力
Minoru Ueda
上田 実
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
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Abstract

【課題】継代培養の作業性をより向上できる細胞培養装置を提供する。
【解決手段】内部環境が調整可能で細胞が播種された培地の入った少なくとも1つの培養器1を収容して細胞の培養を行う培養手段15と、培養器1内の培地の交換を行う培地交換手段9と、培養器1内の細胞の状態を計測する細胞状態計測手段5と、培養手段15で培養された培養器1内の細胞を細胞が播種されていない別の培地に播種する細胞播種手段11と、培養器1を搬送する搬送手段6と、培養手段15、培地交換手段9、細胞状態計測手段5、細胞播種手段11、及び搬送手段6を収容した気密に形成された筐体17とを備え、この筐体17は、少なくとも1つの開閉部19a、19bを有し、搬送手段6は、少なくとも開閉部19a、19bと細胞播種手段11との間で培養器1を搬送する構成とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、細胞培養装置に係り、特に、継代培養を行う細胞培養装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
細胞の継代培養を行う場合、培養器内の培地の交換や、継代培養のための新しい培地への細胞の再播種などといった煩雑な作業が手作業により行われている。また、これらの継代培養に伴う作業は、コンタミネーションなどの発生を抑制するため、熟練した作業者が行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、継代培養に伴う作業は、煩雑であるにもかかわらず手作業で行われているのが現状であり、また、熟練した作業者を必要とするものであるため、継代培養は、作業性が悪く、容易に実施し難いものである。
【0004】
特に、培養細胞による有用成分の生産や、再生医療用の組織を構築するための幹細胞の培養などといった継代培養を行う必要がある工業的な細胞培養では、継代培養に伴う作業の作業性の悪さから、量産化が難しく、継代培養の作業性の向上が課題となっている。
【0005】
本発明の課題は、継代培養に伴う作業の作業性を向上することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の細胞培養装置は、内部環境が調整可能で細胞が播種された培地の入った少なくとも1つの培養器を収容して細胞の培養を行う培養手段と、培養器内の培地の交換を行う培地交換手段と、培養器内の細胞の状態を計測する細胞状態計測手段と、培養手段で培養された培養器内の細胞を細胞が播種されていない別の培地に播種する細胞播種手段と、培養器を搬送する搬送手段と、培養手段、培地交換手段、細胞状態計測手段、細胞播種手段、及び搬送手段を収容した気密に形成された筐体とを備え、この筐体は、少なくとも1つの開閉部を有し、搬送手段は、少なくとも開閉部と細胞播種手段との間で培養器を搬送する構成とすることにより上記課題を解決する。
【0007】
このような構成とすることにより、細胞の培養、培養器内の培地の交換、培養器内の細胞の状態の計測、培養器内の細胞の状態がコンフルエントになった培養器内の細胞の新しい培地への再播種といった継代培養に伴う作業を1つの装置で行うことができる。さらに、これらの継代培養に伴う作業に際してコンタミネーションの発生を抑制する必要があるが、これらの継代培養に伴う作業を全て気密に形成された筐体内で外部環境と隔離した状態で行うことができ、コンタミネーションの発生を抑制できる。したがって、継代培養に伴う煩雑な作業を熟練した作業者による手作業で行う必要がなくなり、継代培養の作業性を向上できる。
【0008】
また、培養手段は、培養器が1つずつ収容され、隔壁で隔てられた複数のスロットを有する構成とすれば、隣り合うスロットに収容された培養器の接触を防ぎ、培養器間の微生物の感染によるコンタミネーションやクロスコンタミネーションなどを防ぐことができるので好ましい。
【0009】
さらに、筐体は、この筐体内の培養手段を構成する培養器を収容する空間と、この培養器を収容する空間の以外の空間とを隔てる内部隔壁を有し、この内部隔壁は、少なくとも1つの内側開閉部を有している構成とする。このように構成すれば、この筐体内の培養手段を構成する複数の培養器を収容する空間を、筐体内の他の空間、つまり培地の交換や播種などを行う空間と隔離することができるため、培養器を収容する空間の内部環境の調整が容易になるので好ましい。
【0010】
また、細胞播種手段は、細胞状態計測手段での計測結果に応じて、この細胞の状態を計測した培養器内の細胞を細胞が播種されていない別の培地に播種する構成とすれば、装置が細胞状態計測手段での計測結果に応じて自動的に継代作業を行うため、継代培養に伴う作業の作業性をより向上できる。
【0011】
また、細胞状態計測手段は、培養器を撮影するカメラを有し、このカメラで撮影した画像を解析して細胞の状態を計測する構成とすれば、作業者が顕微鏡などによる観察によって細胞の状態を計測する必要を無くすことができるため、継代培養に伴う作業の作業性をさらに向上できるので好ましい。
【0012】
さらに、筐体に搬入する前または後のいずれかで培養器に付された識別情報を読取る識別情報読取り手段を備えた構成とする。このような構成とすれば、装置内に搬入された初代培養を行う培養器に収容された細胞の種類や由来に関する情報や、装置内での培養器内の培養の状態や培養器の位置に関する情報といった培養器に関する情報の管理が容易になるので好ましい。
【0013】
また、細胞播種手段によって細胞が播種された培地が収容された培養器に対して、この培養器に播種する細胞を採取した培養器に付された識別情報に関連づけられた関連識別情報を作成して付与する関連識別情報付与手段を備えた構成とする。このような構成とすれば継代培養のために細胞が最播種された培養器に関する情報の管理ができるので好ましい。
【0014】
さらに、特定の培養器の培養中止を指令する中止指令スイッチを含み、中止指令に応じて培養を中止する培養器を搬送手段により筐体の開閉部へ搬送してこの開閉部から排出すると共に、筐体内の中止指令に応じて培養を中止する培養器以外の培養器から、中止指令に応じて培養を中止する培養器の識別情報または関連識別情報に関連する識別情報または関連識別情報が付された培養器を抽出して搬送手段により筐体の開閉部へ搬送してこの開閉部から排出する培養中止手段を有する構成とする。このような構成とすれば、培養器に異常を発見したとき、中止指令スイッチにより培養中止を指令することにより、培養中止を指令された培養器に播種された細胞の元の細胞が培養されている培養器や、培養中止を指令された培養器から細胞が再播種され継代された培養器などを装置外に排除できるので好ましい。
【0015】
また、細胞状態計測手段での異常の判断に応じて、この異常が判断された培養器を搬送手段により筐体の開閉部へ搬送して該開閉部から排出すると共に、筐体内の異常が判断された培養器以外の培養器から、異常が判断された培養器の識別情報または関連識別情報に関連する識別情報または関連識別情報が付された培養器を抽出して搬送手段により筐体の開閉部へ搬送してこの開閉部から排出する培養中止手段を有する構成とする。このような構成とすれば、培養器に異常が検出されたとき、自動的に異常が検出された培養器とその培養器に関連する培養器を装置外に排除でき、継代培養に伴う作業の作業性を一層向上できるるので好ましい。
【0016】
さらに、筐体内に細胞を播種した培地を収容した培養器が在るとき、警報及び筐体の開閉部を閉じた状態に保持することの少なくとも一方により、別の培養器の筐体内への搬入を阻止する培養器搬入阻止手段を有する構成とする。このような構成とすれば、クロスコンタミネーションを阻止するため、1つの細胞培養装置を1つの細胞の培養に用いる場合、別の細胞が収容された培養器が誤って装置内に搬入されるのを防ぐことができるので好ましい。
【0017】
また、筐体に搬入する前に培養器に付された識別情報を入力または読取ることにより認識した識別情報から、この識別情報を付した培養器内の細胞が筐体内に在る培養器内の細胞と由来が異なることを検出したとき、警報及び筐体の開閉部を閉じた状態に保持することの少なくとも一方により、異なる由来の細胞を収容した培養器の筐体内への搬入を阻止する培養器搬入阻止手段とを有する構成とする。このような構成とすれば、クロスコンタミネーションを阻止するため、1つの細胞培養装置を1つの由来の細胞の培養に用いる場合、異なる由来の細胞が収容された培養器が誤って装置内に搬入されるのを防ぐことができるので好ましい。
【0018】
さらに、筐体内の気圧を筐体周囲の気圧よりも陽圧に調整する気圧調整手段を有する構成とすれば、筐体の開閉部を例えばエアロック式といった筐体外部の雰囲気が筐体内部に流入し難い構造にする必要がなく、筐体の開閉部の構造を簡素化できるので好ましい。
【0019】
また、筐体内の少なくとも細胞播種手段により細胞の播種が行われる空間及び培地交換手段により培地の交換が行われる空間に紫外線を照射する紫外線照射手段を有し、この紫外線照射手段は、細胞播種手段により細胞の播種が行われる空間及び培地交換手段により培地の交換が行われる空間の少なくとも一方に培養器が在るとき、紫外線の照射をやめる構成とする。このような構成とすれば、培養器内の培地が筐体内の空気に曝される空間内の微生物を、培養に影響を及ぼすことなく殺滅することができるので好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる細胞培養装置の一実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる細胞培養装置の概略構成と動作を示すブロック図である。図2は、本実施形態の細胞培養装置のより具体的な構成を示す断面図である。図3は、本実施形態の細胞培養装置の制御器と各作動部分との接続状態の概略構成を示すブロック図である。図4は、本発明を適用してなる細胞培養装置の外観を示す斜視図であり、(a)は、単体で細胞培養装置を設置した状態を、(b)は、複数台の細胞培養装置を連結して設置した状態を示す図である。図5は、本発明を適用してなる細胞培養装置の概略の動作を示すフロー図である。
【0021】
本実施形態の細胞培養装置は、図1に示すように、培養器1に付されたこの培養器1に付された識別情報つまりIDを読取るID読取り手段3、細胞の状態を計測する細胞計測手段5、搬送手段6の一部をなし、培養器1の搬送経路を分岐させて培養器1の搬送先を選択する分流手段7、培養器1内の培地の交換を行う培地交換手段9、培養器1内の細胞を別の培養器1内の培地に播種して分配する細胞播種手段11、ID読取り手段3で読み取った識別情報に関連させた関連識別情報つまり関連IDを作成して細胞播種手段11で細胞が播種された培養器1に付与する関連ID付与手段13、そしてインキュベータである培養手段15などを備えている。
【0022】
さらに、本実施形態の細胞培養装置は、これらのID読取り手段3、細胞計測手段5、搬送手段6、分流手段7、培地交換手段9、細胞播種手段11、関連ID付与手段13、そして培養手段15などを気密に形成された筐体17内に収容したものである。また、本実施形態の細胞培養装置には、細胞培養装置の動作を制御するための制御器21が、筐体17の外部に設けられている。
【0023】
筐体17は、開閉部となる細胞搬入口19aと細胞搬出口19bとを有している。搬送手段6は、筐体17の細胞搬入口19aからID読取り手段3と細胞計測手段5とを順次経て分流手段7に培養器を搬送する。さらに、搬送手段6は、分流手段7で培養器の搬送の経路が分岐され、1つの経路では、分流手段7から培地交換手段9を経て、または細胞播種手段11と関連ID付与手段13を順次経て培養手段15に培養器1を搬送する。別の経路では、分流手段7から培養を終了した培養器1を細胞搬出口19bに、また、異常などが生じた廃棄する培養器1を細胞搬出口19bに搬送する。一方、搬送手段6は、培養手段15から細胞計測手段5へ培養器1を搬送する。
【0024】
培養手段15は、筐体17内の他の空間と内部隔壁23によって隔てられている。内部隔壁23には、内側開閉部となる内側搬入口25aと内側搬出口25bとが設けられている。したがって、搬送手段6は、培地交換手段9から内側搬入口25aへ、または関連ID付与手段13から内側搬入口25aへ培養器1を搬送し、また、内側搬出口25bから細胞計測手段5へ培養器1を搬送する。さらに、培養手段15は、培養手段15内部の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度センサ27、そして、一端に二酸化炭素ボンベ29が連結され、他端が培養手段15の培養器1を収容する培養空間に連通する二酸化炭素供給管路31などを有している。二酸化炭素供給管路31には電磁バルブ33が設けられており、電磁バルブ33と二酸化炭素濃度センサ27とは、配線35を介して制御器21に電気的に接続されている。
【0025】
培養手段15は、制御器21が二酸化炭素濃度センサ27で検出した培養手段15を構成する空間、つまり培養手段15の培養器1を収容する培養空間内の二酸化炭素濃度に応じて二酸化炭素供給管路31の電磁バルブ33により流量を制御することにより、培養手段15の培養器1を収容する培養空間内の二酸化炭素濃度を一定の範囲に保持することができる。さらに、培養手段15は、図示していないがヒータなどの加熱器や温度センサなどを備えており、培養手段15の培養器1を収容する培養空間内の温度を一定の範囲に保持することができる。このように、培養手段15は、炭酸ガスインキュベータとなっており、培養手段15の培養器1を収容する培養空間内の二酸化炭素濃度や温度、つまり内部環境を調整可能である。なお、培養手段15は、図1では示していないが、培養手段15の培養空間内に培養器1を収容するスロットや、このスロットと内側搬入口25aや内側搬出口25bとの間で培養器1を搬送する培養手段内搬送手段などを有している。
【0026】
一方、筐体17内の培養手段15の培養空間以外の空間にも、培養手段15と同様に電磁バルブ33が設けられた二酸化炭素供給管路31が連結されており、また、筐体17内の培養手段15の培養空間以外の空間内における二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素濃度センサ27が設けられている。このため、筐体17内の培養手段15の培養空間以外の空間内における二酸化炭素濃度を、培養手段15の培養空間内と同じ状態に調整でき、培養手段15の培養空間に培養器1を搬入または搬出する際に、培養手段15を画成する内部隔壁23に設けられた内側搬入口25aや内側搬出口25bを開けても培養手段15の培養空間の内部環境つまり培養環境を変化し難くできる。
【0027】
制御器21は、図1において破線で囲った中にあるID読取り手段3、細胞計測手段5、搬送手段6、分流手段7、培地交換手段9、細胞播種手段11、関連ID付与手段13、そして搬送手段6などと配線35を介して電気的に接続されており、ID読取り手段3、細胞計測手段5、搬送手段6、分流手段7、培地交換手段9、細胞播種手段11、関連ID付与手段13、そして培養手段15などの動作を制御する制御部として各手段の一部をなしている。また、制御器21は、キーボードやマウスなどの入力用の機器類、制御に関する情報や細胞状態計測手段5での計測結果など培養状態に関する情報といった各種情報を表示するモニタ、そして培養の工程、培養の各工程における種々のパラメータ、識別情報、関連識別情報などを記憶する記憶手段などを備えている。
【0028】
このような本実施形態の細胞培養装置のより具体的な構成について以下に説明する。本実施形態の細胞培養装置では、図2に示すように、筐体17の側壁の1面に図1で示した細胞搬入口19aと細胞搬出口19bとを兼ねる1つの開閉部19を設け、筐体17内の開閉部19を設けた側壁側の空間を培地交換及び細胞播種部37とし、この培地交換及び細胞播種部37となる空間にID読取り手段3、細胞計測手段5、搬送手段6、分流手段7、培地交換手段9、細胞播種手段11、関連ID付与手段13などを構成する各機器類を収容している。一方、筐体17内の開閉部19を設けた側と対向する側壁側の空間を培養部39とし、この培養部39となる空間が、培養器1を収容して、この培養器1内の培地に播種された細胞の培養を行うための培養空間となる。培地交換及び細胞播種部37と培養部39との間は、内部隔壁23で仕切られている。内部隔壁23には、図1で示した内側搬入口25aと内側搬出口25bとを兼ねる1つの内側開閉部25が設けられている。
【0029】
筐体17に設けられた開閉部19は、閉じたときに筐体17内を密閉状態とし、筐体17の開閉部19の開口41を覆うシャッター43、シャッター43の上縁部分に固定されたワイヤ45、筐体17の壁面の開口41の上方部分に固定されたシャッターモータ47、そして、シャッターモータ47の回転軸に固定されてワイヤ45を巻き取るプーリー49などで構成されている。そして、開閉部19のシャッターモータ47は、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。内部隔壁23に設けられた内側開閉部25は、図2に示すように、内部隔壁23に形成された開口51を覆うシャッター53、シャッター53の上縁部分に固定されたワイヤ55、内部隔壁23の開口51の上方部分に固定されたシャッターモータ57、そして、シャッターモータ57の回転軸に固定されてワイヤ55を巻き取るプーリー59などで構成されている。
【0030】
このような開閉部19及び内側開閉部25は、各々シャッターモータ47及びシャッターモータ57の駆動によって図2におけるA及びCの矢印で示すようにシャッター43及びシャッター53が開閉する。そして、開閉部25のシャッターモータ57は、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0031】
筐体17内の開閉部19と内側開閉部25との間には、開閉部19から内側開閉部25に培養器1を搬送するための搬送手段6となる第1ベルトコンベア61が設けられている。第1ベルトコンベア61は、開閉部19側に設置されたローラ61a、内側開閉部25側に設置されたローラ61b、水平に間隔をおいて配置されたローラ61aとローラ61bとの間に掛けられたベルト61c、そしてローラ61aに連結されてローラ61aを回転駆動するローラモータ61dなどで形成されている。このような第1ベルトコンベア61は、ローラモータ61dの駆動によって図2におけるCの矢印で示すように水平方向に培養器1を搬送する。なお、第1ベルトコンベア61のローラモータ61dは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0032】
第1ベルトコンベア61の開閉部19側端部上方には、第1ベルトコンベア61に載せられた培養器1に付された識別情報を読取るID読取り手段3を構成するID読取り器として培養器1に貼り付けられた識別情報に対応するバーコードを読取るバーコードリーダー63が設けられている。つまり、識別情報は、識別情報に対応するバーコードを印刷したラベルを培養器1に貼り付けることで培養器1に付されている。そして、バーコードリーダー63のLED63a及びデコーダ63bは、図に示すように、制御器21に配線35を介して接続されている。
【0033】
第1ベルトコンベア61の開閉部19側端部上方で、バーコードリーダー63よりも内側開閉部25側には、細胞状態計測手段5、培地交換手段9、そして細胞播種手段11を構成するターンテーブル65が設けられている。ターンテーブル65は、円盤状のテーブル65a、テーブル65aの下面側に設置されてテーブル65aの中心を軸として水平回転させるターンテーブルモータ65bなどで構成されている。テーブル65aの上面には、培養器1の培地が入っている本体部分1a、つまり培養器1の蓋部分1bを外した後の本体部分1aが入る大きさの図示していない窪みが、円周方向に所定の間隔で形成されている。このようなターンテーブル65は、ターンテーブルモータ65bの駆動によって図2におけるKの矢印で示すように回転する。そして、ターンテーブル65のターンテーブルモータ65bは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0034】
ターンテーブル65の上方には、ターンテーブル65の位置に対応させて、ターンテーブル65と共に細胞状態計測手段5、培地交換手段9、そして細胞播種手段11を構成するピペッティング機構及び撮影部67が設けられている。ピペッティング機構及び撮影部67は、筐体17の天井内面のターンテーブル65の位置に対応する部分に固定されてターンテーブル65に向けて垂下された支持部材67aにより、筐体17の天井内面に固定されている。支持部材67aには、上下方向に並ぶ複数のピニオン67bが設けられており、ピニオン67bと噛み合うことで、上下方向に延在するラック67cが連結されている。
【0035】
ラック67cの下端部には、ピペットベース回転モータ67d固定されている。ピペットベース回転モータ67dの回転軸は、ピペットベース回転モータ67dの下側に位置する円盤状のピペットベース67eの中心に固定されている。なお、ピニオン67bの1つは、ピペットベース昇降モータ67fの回転軸に連結されている。そして、ピペットベース回転モータ67d及びピペットベース昇降モータ67fは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0036】
ピペットベース67e下面の中心部には、図2に示すように、細胞状態計測手段5を構成する顕微鏡CCDカメラユニット67gが取り付けられている。ピペットベース67eの周縁部分の対向する位置には、培地交換手段9を構成する培地交換用ピペットノズル67hと細胞播種手段11を構成する細胞播種用ピペットノズル67iとが取り付けられている。そして、顕微鏡CCDカメラユニット67gは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。このようなピペッティング機構及び撮影部67は、ピペットベース回転モータ67dの駆動によって図2におけるLの矢印で示すようにピペットベース67eが回転し、ピペットベース昇降モータ67fの駆動によって図2におけるMの矢印で示すようにピペットベース67eが昇降する。
【0037】
なお、ターンテーブル65とピペッティング機構及び撮影部67とは、図2に示すように、顕微鏡CCDカメラユニット67gと、培地交換用ピペットノズル67h及び細胞播種用ピペットノズル67iのいずれか1つノズルとが、ターンテーブル65のテーブル65aに載置された培養器1上に来る位置関係で設置されている。また、培地交換用ピペットノズル67hと細胞播種用ピペットノズル67iとは、ピペットベース67eが回転することで、必要な方のピペットノズルがターンテーブル65のテーブル65aに載置された培養器1上に来る。さらに、ピペットベース67eには、培地交換用ピペットノズル67h及び細胞播種用ピペットノズル67iの他に、細胞を培養器から剥離するためのトリプシンなどの薬品を添加するノズルなどを設けることもできる。
【0038】
培地交換用ピペットノズル67hには、送液チューブ69の一端が連結されている。送液チューブ69の他端は、筐体17の外側で開閉部19の上方の側壁部分に設けられたアスピレータ部71に筐体17の内側から連結されている。アスピレータ部71は、下方に向けた排出ノズル71aを有しており、筐体17の外側の排出ノズル71a下方には、排出されてくる培地を受ける受け皿73が設けられている。筐体17の外側天井面には、アスピレータ部71とチューブ75を介して連結されたポンプ77が設置されている。ポンプ77は、吸引及び送出が切り換え可能であり、吸引時にアスピレータ部71を負圧にして、培地交換用ピペットノズル67hで培養器1内の培地を吸引して受け皿73に排出させる。また、アスピレータ部71は、内部に、図示していないが制御器21と電気的に接続された流路の切り換えバルブを有しており、この流路の切り換えバルブにより流路が切り換えられることにより、今度は、筐体17の外部に設置された図示していない培地タンクから滅菌された新しい培地を吸引して培地交換用ピペットノズル67hから培養器1内に注入させる。
【0039】
細胞播種用ピペットノズル67iには、送液チューブ79の一端が連結されている。送液チューブ79の他端は、筐体17の外側の天井面に設けられたポンプ81に筐体17の内側から連結されている。ポンプ81は、吸引及び送出が切り換え可能であり、吸引時には、細胞播種用ピペットノズル67i内に培養器1内の細胞を吸引させ、送出時には、細胞播種用ピペットノズル67i内から吸引にた細胞を排出させる。これにより、コンフルエントに達した培養器1内の細胞を、新しい培養器1内の培地に播種して細胞を継代できる。なお、ポンプ77、81は、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0040】
細胞状態計測手段5、培地交換手段9、そして細胞播種手段11を構成するピペッティング機構及び撮影部67及びターンテーブル65などが設置された空間に紫外線を照射するため、筐体17内のピペッティング機構及び撮影部67近傍の天井面部分には、紫外線ランプ82が設けられている。そして、紫外線ランプ82は、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。制御器21は、培地交換及び細胞播種部37内に細胞が播種された培養器1が在るときには、紫外線ランプ82を消灯し、培地交換及び細胞播種部37内に細胞が播種された培養器1がない場合には、紫外線ランプ82を点灯する。
【0041】
ターンテーブル65と内側開閉部25との間で第1ベルトコンベア61の上方には、図2に示すように、第2ベルトコンベア83が設けられている。第2ベルトコンベア83は、ターンテーブル65側に設置されたローラ83a、内側開閉部25側に設置されたローラ83b、水平に間隔をおいて配置されたローラ83aとローラ83bとの間に掛けられたベルト83c、そしてローラ83aに連結されてローラ83aを回転駆動するローラモータ83dなどで形成されている。このような第2ベルトコンベア83は、ローラモータ83dの駆動によって図2におけるFの矢印で示すように水平方向に培養器1を搬送する。そして、第2ベルトコンベア83のローラモータ83dは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0042】
第2ベルトコンベア83のターンテーブル65側上方には、図2に示すように、第2ベルトコンベア83上に在る培養器1の蓋部分1bを外す手段と、さらに、第2ベルトコンベア83のターンテーブル65側端部に来た蓋部分1bを外した培養器1の本体部分1aをターンテーブル65に搬送する搬送手段6の一部となる培養器把持アーム部85が設けられている。培養器把持アーム部85は、筐体17の天井内面の第2ベルトコンベア83のターンテーブル65側とターンテーブル65の第2ベルトコンベア83側の部分とに対応する位置部分に、第2ベルトコンベア83の延在方向に沿う方向に設置された複数のピニオン85a、複数のピニオン85aに噛み合う第2ベルトコンベア83の延在方向に沿う水平方向に延在する水平ラック85b、そして水平ラック85bに固定されて垂下された支持部材85cにより、筐体17の天井内面に固定されている。
【0043】
支持部材85cには、上下方向に並ぶ複数のピニオン85dが設けられており、ピニオン85dと噛み合うことで、上下方向に延在する垂直ラック85eが連結されている。複数のピニオン85a及び複数のピニオン85dの1つは、各々アームスライドモータ85f及びアーム昇降モータ85gの回転軸に連結されている。垂直ラック85eの下端部には、把持用モータ85hが固定されている。把持用モータ85hには、把持用モータ85hの回転によって図2の実線及び破線で示したように開閉する把持部分85iに固定されている。このような培養器把持アーム部85は、把持用モータ85hの駆動によって図2におけるGの矢印で示すように把持部分85iが開閉し、アーム昇降モータ85gの駆動によって図2におけるHの矢印で示すように把持部分85iが昇降し、アームスライドモータ85fの駆動によって図2におけるJの矢印で示すように把持部分85iが水平方向に移動する。なお、アームスライドモータ85f、アーム昇降モータ85g、そして把持用モータ85hは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0044】
第2ベルトコンベア83の上方で、培養器把持アーム部85の水平方向の移動可能範囲内の内側開閉部25寄りには、図2に示すように、培養器1から培養器把持アーム部85によって外された蓋部分1bを載置するための蓋載置棚部87が設けられている。さらに、第2ベルトコンベア83の内側開閉部25側端部の上方には、第2ベルトコンベア83の内側開閉部25側端部に在る培養器1に関連識別情報を付与する関連ID付与手段13を構成し、関連識別情報に対応するバーコードをラベルに印刷し、このバーコードを印刷したラベルを対象となる培養器1に貼付するバーコード印刷貼付器89が設けられている。そして、バーコード印刷貼付器89は、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0045】
培養手段15を構成する培養部39内には、図2に示すように、筐体17内の開閉部19を設けた側と対向する側壁側、つまり内側開閉部25に対向する側壁側に、培養器1を収容する複数のスロット91が設けられている。複数のスロット91は、縦方向及び横方向に並ぶ複数の棚状に形成されており、縦方向及び横方向に並ぶ複数のスロットは、隣り合うスロット91間が隔壁93で仕切られており、隣り合うスロット91内に収容された培養器1が接触するのを防いでいる。なお、図2は断面図であるため、縦方向に並ぶ複数のスロット91しか示されておらず、また、隔壁93も縦方向に並ぶ複数のスロット91を仕切るためのスロット91の底となる隔壁93しか示されていない。しかし、実際には、横方向にも複数のスロット91が並んでおり、隣り合うスロット91の間は、スロット91の側壁となる隔壁93で仕切られている。
【0046】
複数のスロット91は、スロット91の内側開閉部25側端部と内側開閉部25に対向する側壁側端部との間で培養器1を移動させるスロット内ベルトコンベア95を有している。スロット内ベルトコンベア95は、内側開閉部25側に設置されたローラ95a、内側開閉部25に対向する筐体17の側壁側に設置されたローラ95b、水平に間隔をおいて配置されたローラ95aとローラ95bとの間に掛けられたベルト95c、そしてローラ95aに連結されてローラ95aを回転駆動するローラモータ95dなどで形成されている。このようなスロット用ベルトコンベア95は、ローラモータ95dの駆動によって図2におけるDの矢印で示すように水平方向に培養器1を搬送する。そして、スロット用ベルトコンベア95のローラモータ95dは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0047】
スロット91の内側開閉部25側端部の開口と内側開閉部25との間には、図2に示すように、1つの第3ベルトコンベア97が設けられている。第3ベルトコンベア97は、内側開閉部25側に設置されたローラ97a、スロット91側に設置されたローラ97b、水平に間隔をおいて配置されたローラ97aとローラ97bとの間に掛けられたベルト97c、ローラ97aに連結されてローラ97aを回転駆動するローラモータ97dなどで形成されている。さらに、第3ベルトコンベア97は、ローラ97a、ローラ97b、ベルト97c、そしてローラモータ97dなどを支持するベース97eを有している。このような第3ベルトコンベア97は、ローラモータ97dの駆動によって図2におけるDの矢印で示すように水平方向に培養器1を搬送する。そして、第3ベルトコンベア97のローラモータ97dは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0048】
また、培養手段15を構成する培養部39内には、図2に示すように、内部隔壁23寄りに、上下方向に延在させて設けられて第3ベルトコンベアを垂直方向に昇降させる昇降機構部99が設けられている。昇降機構部99は、培養部39内の下側に設置されたローラ99a、培養部39内の上側にされたローラ99b、垂直方向に間隔をおいて配置されたローラ99aとローラ99bとの間に掛けられたベルト99c、そしてローラ99aに連結されてローラ99aを回転駆動するローラモータ99dなどで形成されている。ベルト99cには第3ベルトコンベア97のベース97eが固定されている。このような昇降機構部99は、ローラモータ99dの駆動によって図2におけるEの矢印で示すように垂直方向に第3ベルトコンベア97を移動する。そして、昇降機構部99のローラモータ99dは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。なお、第3ベルトコンベア97と昇降機構部99は、図1における分流手段7を構成している。
【0049】
筐体17の培地交換及び細胞播種部37内及び培養部39内には、二酸化炭素を各々の空間内に供給する二酸化炭素ノズル101が各々設けられている。二酸化炭素ノズル101には、二酸化炭素供給管路31の一端が接続されている。そして、二酸化炭素供給管路31に設けられた電磁バルブ33は、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。
【0050】
さらに、筐体17の培地交換及び細胞播種部37内及び培養部39内には、空気ノズル103が各々設けられている。空気ノズル103には、空気供給管路105の一端が接続されている。空気供給管路105の他端は、空気を吸引して送気するポンプなどの空気供給源に接続されている。なお、図示していないが、空気供給管路105または空気供給源には、HEPAフィルターやULPAフィルターなどの空気を清浄化する手段が設けらており、清浄化された空気が培地交換及び細胞播種部37内及び培養部39内に供給される。また、培地交換及び細胞播種部37内及び培養部39内には、各々、図示していない圧力センサが設置されている。空気供給管路105には、供給する空気の流量を調整する電磁バルブ107が設けられている。
【0051】
そして、空気供給管路105に設けられた電磁バルブ107と図示していない圧力センサは、図3に示すように、制御器21のI/Oポート21aに配線35を介して接続されている。これにより、制御器21は、圧力センサで検出した圧力に応じて電磁バルブ107の開度を調整して清浄な空気を培地交換及び細胞播種部37内及び培養部39内に供給して各々の空間内の圧力を調整し、培地交換及び細胞播種部37内及び培養部39内を筐体17の外部よりも陽圧にしている。
【0052】
制御器21は、図3に示すように、CPU107や記憶手段となるメモリ109などを備えたコンピュータで形成されており、前述のように入力用の機器やモニタなどを備えている。また、制御器21のI/Oポート21aには、前述の機器類に加え、培養時間を設定するための可変抵抗111、培養細胞に異常が生じた場合や、異なる由来や種類の細胞の筐体17内への搬入を禁止する設定としたときに、異なる由来や種類の細胞を筐体17内へ搬入しようとした場合などに操作者に警報を発するための警報ランプ113及び警報用スピーカ115、培養細胞に異常が生じた場合などに培養の中止を指令するための培養の中止指令スイッチ117などが配線35を介して接続されている。なお、警報ランプ113及び警報音用スピーカ115は、各々、アンプ119及びアンプ121を介して制御器21のI/Oポート21aに接続されている。
【0053】
ここで、制御器21は、バーコードリーダ63で読み取ったバーコードに対応する識別情報に基づいて、予め設定及び記憶された培養の工程や条件などの培養プロトコルを検索する機能を有している。また、各スロット91にも固有の番号といったスロット識別情報が割り当てられており、制御器21は、バーコードリーダ63で読み取ったバーコードに対応する識別情報またはバーコード印刷貼付器89により貼付されたバーコードに対応する関連識別情報と、その識別情報または関連識別情報を付された培養器1を収容するスロット91に付したスロット識別情報とを関連づけて記憶する。そして、制御器21は、筐体17内での培養器1の培養の工程や状態などの管理は、スロット91に付したスロット識別情報に基づいて行っている。このため、培養器1を識別情報が必要になる度にバーコードリーダー63の位置まで搬送する必要がない。
【0054】
さらに、制御器21は、顕微鏡CCDカメラユニット67gで撮影された画像を解析し、例えば細胞面積などからコンフルエントの状態を判断したり、細胞数を算出する機能を果たす。また、制御器21は、モニタに表示された培養器1の画像によって操作者が異常を判断して中止指令スイッチ117によって培養の中止を指令すると、そのとき撮影していた培養器1を筐体17の開閉部19へ搬送して開閉部19から筐体17外へ排出すると共に、そのとき撮影していた培養器1の識別情報または関連識別情報に関連する関連識別情報が付された培養器1を培養部39のスロット91抽出し、筐体17の開閉部19へ搬送して開閉部19から排出する培養中止手段の機能を果たす。加えて、制御器21からなる培養中止手段は、顕微鏡CCDカメラユニット67gで撮影された画像を解析した結果から異常を検出した場合に、培養の中止を判断し、前述と同様に、異常が検出された培養器1、異常が検出された培養器1内に細胞が継代された元の細胞の培養器1、そして異常が検出された培養器1から継代された細胞の培養器1を排出する設定にすることもできる。
【0055】
さらに、制御器21は、細胞培養装置が1つの細胞の培養のみを行う必要があるときには、設定により、筐体17内に細胞を播種した培地を収容した培養器1が在れば、例えばシャッターモータ47を駆動できない状態にロックしたり、シャッターモータ47に形成された穴にロックピンが挿入された状態にすることで、筐体17の開閉部19のシャッター43を閉じた状態に保持し、別の培養器1の搬入を阻止する培養器搬入阻止手段の機能を果たす。加えて、培養器1を搬入するためにシャッター43を開けるスイッチなどを操作した場合、制御器21は、警報ランプ113を点灯させると共に警報用スピーカ115から警報音を鳴らすことで既に培養中であることを知らせる機能も有している。
【0056】
また、筐体17の外部にバーコードリーダが設けられていたり、制御器21の入力用の機器類から培養器1に付された識別情報を入力できる場合で、同じ由来の細胞であれば筐体17内に搬入してよい場合には、設定により、筐体17内に細胞を播種した培地を収容した培養器1が在れば、読取ったまたは入力された識別情報と、筐体17内に既に搬入されている培養器1の識別情報とを比較し、比較の結果、同じ由来の細胞出なければ、筐体17の開閉部19のシャッター43を閉じた状態に保持し、別の培養器1の搬入を阻止する培養器搬入阻止手段の機能も果たす。
【0057】
なお、本実施形態では、継代に使用する細胞が播種されていない培地が入った培養器1は、培養部39内のスロット91に収容する構成となっているが、筐体17内に継代に使用する細胞が播種されていない培地が入った培養器1を収容する部分を設けた構成とすることもできる。また、筐体17をオートクレーブなどと連結して、オートクレーブを介して滅菌済みの細胞が播種されていない培地が入った培養器1を筐体17内に搬入する構成などにすることもできる。
【0058】
また、本実施形態の細胞培養装置は、図4(a)に示すように、筐体17の1つの側壁123に細胞搬入口19aと細胞搬出口19bとを兼ねる1つの開閉部19を設け、開閉部19を設けた側壁123に90度の角度で連なる側壁125の外面が平坦に形成されている。このため、本実施形態の細胞培養装置は、図4(b)に示すように、複数台の細胞培養装置を互いの側壁125の外面を当接させることで並べて設置することができる。したがって、1つの細胞培養装置で1つの細胞の継代培養を行うため、複数台の細胞培養装置を設置する必要がある場合でも、細胞培養装置の設置スペースを低減できる。
【0059】
このような構成の細胞培養装置の動作と本発明の特徴部について説明する。ここでは、クロスコンタミネーションを防ぐため、1台の細胞培養装置で1つの培養器から細胞を継代して細胞を増やす場合の一例を説明する。操作者が、制御器21の入力用機器類などで開閉部19のシャッター43を開けることを指令するスイッチなどをオンすると、図5に示すように、制御器21は、細胞が筐体17内に既に搬入されているか、つまり既に細胞の培養が行われているかを判断する(ステップS1)。ステップS1において細胞が筐体17内に既に搬入されていることを判断すると、警報機能をオンし、警報ランプ113を点灯すると共に警報用スピーカ115から警報音を発し、さらに、開閉部19のシャッター43が開かないようにロックする(ステップS3)。一方、ステップS1において細胞が筐体17内に搬入されていないことを判断すると、紫外線ランプ82を消灯し(ステップS5)、その後、開閉部19のシャッター43が開く(ステップS7)。
【0060】
ここで操作者は、初代培養及び継代培養を行い増殖させる細胞を播種した培養器1を開閉部19のシャッター43から搬入して第1ベルトコンベア61の上に載置する。このとき、搬入される培養器1には、識別情報に対応したバーコードを印刷したラベルが貼付されている。そして、制御器21の入力用機器類などで培養の開始を指令するスイッチなどをオンする。これにより、制御器21は、開閉部19のシャッター43を閉じる(ステップS9)。その後、第1ベルトコンベア61の上に載置された培養器1に貼付されたラベルに印刷されたバーコードをバーコードリーダー63で読取ることで、培養器1の識別情報を得る(ステップS11)。制御器21は、ここで得た培養器1の識別情報に基づいて予め設定され記憶された培養対象となる細胞に関する情報や、培養の手順や条件などといった培養のプロトコルを検索して得る。そして、ここで得た培養のプロトコルにしたがって培養を行う。
【0061】
ステップS11の後、制御器21は、搬送手段6となる第1ベルトコンベア61、第3ベルトコンベア97、第2ベルトコンベア83、そして培養器把持アーム部85などにより培養器1をターンテーブル65に搬送し、ターンテーブル65上に培養器1を載置する。そして、ピペッティング機構及び撮影部67の顕微鏡CCDカメラユニット67gで撮影した培養器1の画像から細胞状態の計測を行う(ステップS13、ステップS15)。ステップS13では、細胞の色、形、サイズ、コンタミネーションの有無などを計測する。ステップS13において細胞の死滅やコンタミネーションの発生などの異常がないと判断した場合、制御器21は、ステップS15で細胞の密度などを計測することによりコンフルエントに達しているかを判断する。
【0062】
ここでは、まだ培養を行っていないので、制御器21は、ステップS15において細胞の状態からコンフルエントに達していないことを判断し、搬送手段6となる培養器把持アーム部85、第2ベルトコンベア83により培養器1をターンテーブル65から、内側開閉部25に搬送し、さらに第3ベルトコンベア97によって培養部39のスロット91に培養器1を搬送して収容し、予め設定された条件で初代培養を行う(ステップS17)。このとき、制御器21は、スロット91に収容した培養器1の識別情報をスロット91のスロット識別情報に対応させて記憶する。なお、ステップS17において、予め設定された時間で培養器1をスロット9からターンテーブル65に搬送し、培地交換手段を構成するピペッティング機構及び撮影部67の培地交換用ピペットノズル67hを用いて、古い培地を除去し新しい培地に交換する。
【0063】
制御器21は、予め設定された培養時間が経過すると(ステップS19)、再び培養器1をスロット識別情報に基づいて抽出し、搬送手段6によりターンテーブル65に搬送し、ステップS13、S15の細胞状態の計測を行う。ステップS15において、細胞の状態からコンフルエントに達していることを判断すると、制御器21は、細胞状態の計測により得た細胞数または培養器の数により、細胞が必要量に達しているか否かを判断する(ステップS21)。ステップS21において細胞が必要量ないことを判断すると、培養部39のスロット91からスロット識別情報に基づいて細胞が播種されていない培養器1を抽出し、ターンテーブル65に搬送する。そして、細胞播種手段を構成するピペッティング機構及び撮影部67の細胞播種用ピペットノズル67iを用いて、初代培養の培養器1から継代培養を行う複数の培養器1に細胞を再播種し継代する(ステップS23)。
【0064】
ステップS23の後、制御器21は、初代培養の培養器1の識別情報に基づいて各継代培養の培養器1を識別するための関連識別情報を作成し、バーコード印刷貼付器89によって作成した関連識別情報に対応するバーコードを印刷したラベルを継代培養の培養器1に貼り付ける(ステップS25)。ステップS25の後、初代培養の培養器1及び継代培養の培養器1を培養部39のスロット91に搬送して収容し、ステップS17の培養を行う。このとき、制御器21は、スロット91に収容した継代培養の培養器1の関連識別情報をスロット91のスロット識別情報に対応させて記憶する。ステップS13で異常が検出されなければ、ステップS17、ステップS13、ステップS15、ステップS21〜ステップS25、そしてステップ17の継代培養のサイクルを繰り返して細胞を継代しながら増やして行く。
【0065】
制御部21は、継代培養のサイクルを繰り返し、ステップS21において細胞が必要量有ることを判断すると、搬送手段6により、細胞培養装置内にある培養器1を順次開閉部19のシャッター43に搬送し、シャッター43を開いて装置外に搬出する(ステップS27)。培養器1の搬出が終了すると、制御部21は、次開閉部19のシャッター43を閉じると共に、紫外線ランプ82を点灯させる(ステップS29)。
【0066】
一方、制御器21は、継代培養のサイクルを繰り返し、ステップS13において細胞の死滅やコンタミネーションの発生などの異常の発生を判断した場合、警報機能をオンし、警報ランプ113を点灯すると共に警報用スピーカ115から警報音を発する(ステップS31)。警報を受けた操作者は、制御器21のモニタなどで発生した異常の状態を確認し、異常が発生した培養器1に細胞を継代した元の培養器や異常が発生した培養器1から細胞を継代した培養器1、つまり異常が発生した培養器1に関連する培養器1の培養を中止すべきことを判断した場合には、制御器21の入力用の機器類などの培養の中止指令スイッチ117をオンする。
【0067】
ステップS31の後、制御器21は、培養の中止指令スイッチ117の状態を検出し(ステップS33)、中止指令スイッチ117がオンされた場合、異常が発生した培養器1の識別情報または関連識別情報に基づいて、異常が発生した培養器1に関連する識別情報または関連識別情報を有する培養器1を抽出し(ステップS35)、ステップS27において異常が発生した培養器1を装置外に搬出すると共に、ステップS35において抽出された該当する他の培養器1も装置外に搬出する。このとき、制御器21は、前述のように、培養器1に付与された識別情報または関連識別情報をその培養器1が収容されたスロット91のスロット識別情報に関連づけることで、筐体17内の培養器1を管理している。したがって、ステップS35における培養器1の抽出もスロット識別情報に基づいて行っている。
【0068】
このように、本実施形態の細胞培養装置では、培養手段15、培地交換手段9、細胞状態計測手段5、細胞播種手段11、搬送手段6を気密に形成された筐体に収容している。そして、細胞播種手段は、細胞状態計測手段で培養器内の細胞が予め設定した状態であることを計測したとき、この細胞の状態を計測した培養器内の細胞を、細胞が播種されていない別の培地に播種する。このため、細胞の培養、培養器内の培地の交換、培養器内の細胞状態の計測、培養器内の細胞状態がコフルエントになった培養器内の細胞の新しい培地への再播種といった継代培養に伴う作業を1つの装置内で人手を介さずに行うことができる。さらに、これらの継代培養に伴う作業に際してコンタミネーションの発生を抑制する必要があるが、これらの継代培養に伴う作業を全て気密に形成された筐体内で外部環境と隔離した状態で行うことができ、コンタミネーションの発生を抑制できる。したがって、継代培養に伴う煩雑な作業を熟練した作業者による手作業で行う必要がなくなり、継代培養の作業性を向上できる。
【0069】
さらに、継代培養の作業性を向上できることにより、継代培養が容易に行えるようになる。加えて、継代培養により培養した細胞により生産する有用成分や再生医療用の組織などの生産において、量産化が可能となる。
【0070】
さらに、本実施形態の細胞培養装置では、細胞状態計測手段5、培地交換手段9、そして細胞播種手段11をピペッティング機構及び撮影部67及びターンテーブル65などで一体的に構成しているため装置を小型化することができる。加えて、培養手段15を構成する培養部39は、培養器1が1つずつ収容され、隔壁93で隔てられた複数のスロット91を有しているので、隣り合うスロット91に収容された培養器1の接触を防ぎ、培養器間の微生物の感染によるコンタミネーションやクロスコンタミネーションなどを防ぐことができる。
【0071】
さらに、本実施形態の細胞培養装置では、筐体17は、内部が内部隔壁23によって培地交換及び細胞播種部37と培養部39とに隔てられているため、培養部の内部環境の調整を容易にできる。ただし、図6に示すように、筐体17内を内部隔壁23によって培地交換及び細胞播種部37と培養部39とに、つまり培養手段15の培養空間とそれ以外の空間とに隔てない構成にすることもできる。
【0072】
加えて、細胞状態計測手段5は、培養器1を撮影する顕微鏡CCDカメラユニット67gを有し、この顕微鏡CCDカメラユニット67gで撮影した画像を解析して細胞の状態を計測する。このため、作業者が顕微鏡などによる観察によって細胞の状態を計測する必要を無くすことができるため、継代培養の作業性をより向上できる。
【0073】
さらに、本実施形態の細胞培養装置では、筐体17の開閉部19から搬入した培養器1に貼り付けられたラベルに印刷されたバーコードを読取るバーコードリーダ63を含むID読取り手段3を備えている。このため、装置内に搬入された初代培養を行う培養器1に収容された細胞の種類や由来に関する情報や、装置内での培養器1内の細胞の状態や培養器1の位置などに関する情報といった培養器1に関する情報の管理を容易にできる。加えて、識別情報に基づいて予め設定された培養のプロトコルを検索して呼び出すことで、継代培養の作業性をさらに向上できる。
【0074】
さらに、本実施形態の細胞培養装置では、細胞播種手段11によって細胞が播種された培地が収容された培養器1に対して、この培養器1に播種する細胞を採取した培養器1に付された識別情報に関連づけられた関連識別情報を作成して付す関連識別情報付与手段13を備えている。そして、関連識別情報付与手段13は、バーコード印刷貼付器89によって作成した関連識別情報に対応するバーコードを印刷したラベルを継代培養の培養器1に貼り付ける。このような構成とすればしたがって、継代培養のために細胞が最播種された培養器に関する由来、培養状況、位置などの情報も管理できる。
【0075】
さらに、本実施形態の細胞培養装置では、制御器21は、特定の培養器1の培養中止を指令する中止指令スイッチ117による中止指令に応じてこの培養を中止する培養器1を搬送手段6により筐体17の開閉部19へ搬送してこの開閉部19から排出すると共に、筐体17内の中止指令に応じてこの培養を中止する培養器1以外の培養器1から、これらの培養器1の識別情報または関連識別情報に関連する識別情報または関連識別情報が付された培養器1を抽出して搬送手段6により筐体17の開閉部19へ搬送してこの開閉部19から排出する。加えて、制御器21は、細胞状態計測手段5で培養の異常を検出したときにも上記と同様の動作を自動的に行う機能を備えている。したがって、培養器に異常が見つかったとき、例えば細胞の死滅やウイルスの感染などが見つかったとき、この異常が見つかった培養器に播種された細胞の元の細胞が培養されている培養器や、異常が見つかった培養器から細胞が再播種され継代された培養器などを装置外に搬出できる。
【0076】
さらに、本実施形態の細胞培養装置では、制御器21は、筐体17内に細胞を播種した培地を収容した培養器1が在るとき、筐体17の開閉部19を閉じた状態に保持して別の培養器1の搬入を阻止する。このため、クロスコンタミネーションを阻止するため、1つの細胞培養装置を1つの細胞の培養に用いる場合、別の細胞が収容された培養器が誤って装置内に搬入されるのを防ぐことができる。
【0077】
加えて、制御器21は、筐体17に搬入する前に培養器1に付された識別情報を入力または読取った場合、筐体17内に細胞を播種した培地を収容した培養器1が在るとき、入力するかまたは読取み取った識別情報と筐体17内に在る培養器1に付された識別情報と基づいて、これから搬入使用としている識別情報を読取った培養器1内の細胞が筐体17内に在る培養器1内の細胞と由来が異なることを検出したとき、筐体17の開閉部19を閉じた状態に保持して培養器1の搬入を阻止する。このため、クロスコンタミネーションを阻止するため、1つの細胞培養装置を1つの細胞の培養に用いる場合、異なる由来の細胞が収容された培養器が誤って装置内に搬入されるのを防ぐことができる。
【0078】
さらに、本実施形態の細胞培養装置では、筐体17内の気圧を筐体17周囲の気圧よりも陽圧に調整する気圧調整手段を構成する空気ノズル103や空気供給管路105を有している。このため、筐体17の開閉部19を例えばエアロック式といった筐体17の外部の雰囲気が筐体17の内部に流入し難い構造にする必要がなく、筐体の開閉部の構造を簡素化できる。ただし、気圧調整手段を設けず、筐体17の開閉部19を例えばエアロック式といった筐体17の外部の雰囲気が筐体17の内部に流入し難い構造にした構成にすることもできる。
【0079】
また、本実施形態で参照した各図では、シャーレ状の培養器を示しているが、培養器は、様々な形状及び構造の培養器が利用できる。また、本実施形態の細胞培養装置では、筐体17内の細胞播種手段11、培地交換手段9などを構成するピペッティング機構及び撮影部67及びターンテーブル65が設置された空間に紫外線を照射する紫外線ランプ82及び紫外線の点灯を制御する制御器21を有している。そして、制御器21は、ターンテーブル65に培養器が在るとき紫外線ランプ82による紫外線の照射をやめる。このため、培養器1内の培地が筐体17内の空気に曝される空間内の微生物を、培養に影響を及ぼすことなく殺滅することができる。
【0080】
また、本実施形態の細胞培養装置では、ID読取り手段3を筐体17内に設けているが、図7及び図8に示すように、筐体17の外側にID読取り手段127を設けた構成にすることもできる。この場合、培養を行う場合、まずID読取り手段127で培養器1のラベルに印刷されたバーコードなどを読取った後、その培養器1を細胞搬入口19aから筐体17内に入れる。さらに、制御器21が培養器搬入阻止手段として、同じ由来の細胞以外の細胞がは入った培養器の搬入を阻止する機能を有している場合、筐体17の外側にID読取り手段127を設けた構成であれば、識別情報を制御器21の入力用の機器類で入力する必要がなくなる。
【0081】
また、本発明の細胞培養装置は、本実施形態の構成に限らず、培養手段、培地交換手段、細胞状態計測手段、細胞播種手段、及び搬送手段などを気密に形成された筐体に収容した構成とすれば、各手段を様々な機構や構造で形成した構成にできる。
【0082】
【発明の効果】
本発明によれば、継代培養の作業性をより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる細胞培養装置の一実施形態の概略構成と動作を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用してなる細胞培養装置の一実施形態の具体的な構成を示す断面図である。
【図3】本発明を適用してなる細胞培養装置の一実施形態の制御器と各作動部分との接続状態の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用してなる細胞培養装置の一実施形態の外観を示す斜視図であり、(a)は、単体で細胞培養装置を設置した状態を、(b)は、複数台の細胞培養装置を連結して設置した状態を示す図である。
【図5】本発明を適用してなる細胞培養装置の一実施形態の概略の動作を示すフロー図である。
【図6】本発明を適用してなる細胞培養装置の変形例の概略構成と動作を示すブロック図である。
【図7】本発明を適用してなる細胞培養装置の別の変形例の概略構成と動作を示すブロック図である。
【図8】本発明を適用してなる細胞培養装置のさらに別の変形例の概略構成と動作を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 培養器
5 細胞状態計測手段
6 搬送手段
9 培地交換手段
11 細胞播種手段
15 培養手段
17 筐体
19a 細胞搬入口
19b 細胞搬出口

Claims (13)

  1. 内部環境が調整可能で細胞が播種された培地の入った少なくとも1つの培養器を収容して細胞の培養を行う培養手段と、培養器内の培地の交換を行う培地交換手段と、培養器内の細胞の状態を計測する細胞状態計測手段と、前記培養手段で培養された培養器内の細胞を細胞が播種されていない別の培地に播種する細胞播種手段と、培養器を搬送する搬送手段と、前記培養手段、前記培地交換手段、前記細胞状態計測手段、前記細胞播種手段、及び前記搬送手段を収容した気密に形成された筐体とを備え、該筐体は、少なくとも1つの開閉部を有し、前記搬送手段は、少なくとも前記開閉部と前記細胞播種手段との間で培養器を搬送してなる細胞培養装置。
  2. 前記培養手段は、培養器が1つずつ収容され、隔壁で隔てられた複数のスロットを有することを特徴とする請求項1に記載の細胞培養装置。
  3. 前記筐体は、該筐体内の前記培養手段を構成する培養器を収容する空間と、該培養器を収容する空間の以外の空間とを隔てる内部隔壁を有し、該内部隔壁は、少なくとも1つの内側開閉部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の細胞培養装置。
  4. 前記細胞播種手段は、前記細胞状態計測手段での計測結果に応じて、該細胞の状態を計測した培養器内の細胞を細胞が播種されていない別の培地に播種してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  5. 前記細胞状態計測手段は、培養器を撮影するカメラを有し、該カメラで撮影した画像を解析して細胞の状態を計測してなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  6. 前記筐体に搬入する前または後のいずれかで培養器に付された識別情報を読取る識別情報読取り手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  7. 前記細胞播種手段によって細胞が播種された培地が収容された培養器に対して、該培養器に播種する細胞を採取した培養器に付された識別情報に関連づけられた関連識別情報を作成して付与する関連識別情報付与手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  8. 特定の培養器の培養中止を指令する中止指令スイッチを含み、前記中止指令に応じて培養を中止する培養器を前記搬送手段により前記筐体の開閉部へ搬送して該開閉部から排出すると共に、前記筐体内の前記中止指令に応じて培養を中止する培養器以外の培養器から、前記中止指令に応じて培養を中止する培養器の識別情報または関連識別情報に関連する識別情報または関連識別情報が付された培養器を抽出して前記搬送手段により前記筐体の開閉部へ搬送して該開閉部から排出する培養中止手段を有することを特徴とする請求項7に記載の細胞培養装置。
  9. 前記細胞状態計測手段での異常の判断に応じて、該異常が判断された培養器を前記搬送手段により前記筐体の開閉部へ搬送して該開閉部から排出すると共に、前記筐体内の前記異常が判断された培養器以外の培養器から、前記異常が判断された培養器の識別情報または関連識別情報に関連する識別情報または関連識別情報が付された培養器を抽出して前記搬送手段により前記筐体の開閉部へ搬送して該開閉部から排出する培養中止手段を有することを特徴とする請求項7に記載の細胞培養装置。
  10. 前記筐体内に細胞を播種した培地を収容した培養器が在るとき、警報及び前記筐体の開閉部を閉じた状態に保持することの少なくとも一方により、別の培養器の前記筐体内への搬入を阻止する培養器搬入阻止手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  11. 前記筐体に搬入する前に培養器に付された識別情報を入力または読取ることにより認識した識別情報から、この識別情報を付した培養器内の細胞が前記筐体内に在る培養器内の細胞と由来が異なることを検出したとき、警報及び前記筐体の開閉部を閉じた状態に保持することの少なくとも一方により、異なる由来の細胞を収容した培養器の前記筐体内への搬入を阻止する培養器搬入阻止手段とを有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  12. 前記筐体内の気圧を、筐体周囲の気圧よりも陽圧に調整する気圧調整手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  13. 前記筐体内の少なくとも前記細胞播種手段により細胞の播種が行われる空間及び前記培地交換手段により培地の交換が行われる空間に紫外線を照射する紫外線照射手段を有し、該紫外線照射手段は、前記細胞播種手段により細胞の播種が行われる空間及び前記培地交換手段により培地の交換が行われる空間の少なくとも一方に培養器が在るとき、紫外線の照射をやめてなることを特徴とする1乃至12のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
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