JP2004012625A - 光コネクタのキャップ装着構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップを被せた光コネクタの接続端面に、キャップの成形かす等の塵埃が付着する問題を解消する。
【解決手段】キャップ2の内側に、光コネクタ端面(フェルール5の端面)5aに対向する端面6aを持つ突出部6を形成する。突出部端面6aに、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ7を貼り付ける。キャップ2を光コネクタ1に被せると、粘着テープ7が光コネクタ端面5aに密着する。キャップ2内に樹脂モールド時の成形かす等の塵埃が残っていたとしても、光コネクタ端面5aに塵埃が付着する問題は生じない。
【選択図】 図1
【解決手段】キャップ2の内側に、光コネクタ端面(フェルール5の端面)5aに対向する端面6aを持つ突出部6を形成する。突出部端面6aに、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ7を貼り付ける。キャップ2を光コネクタ1に被せると、粘着テープ7が光コネクタ端面5aに密着する。キャップ2内に樹脂モールド時の成形かす等の塵埃が残っていたとしても、光コネクタ端面5aに塵埃が付着する問題は生じない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】
この発明は、光コネクタの接続端面(光コネクタ端面)を保護するためのキャップを光コネクタに装着する光コネクタのキャップ装着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光コネクタの接続端面を保護するために、光コネクタに樹脂製の光コネクタキャップ(単にキャップと呼ぶ)を被せることが行われている(特開2002−107577号など参照)。
この種の従来のキャップは、保護という面での構造としては、基本的には単に密閉空間を形成する構造であり、光コネクタの接続端面(以下、場合により光コネクタ端面という)が密閉空間内にあれば、十分な保護を確保できると考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、製品として出荷される光コネクタの接続端面は研磨済みであり、かつ、すぐに光コネクタ接続ができるように、クリーニングされてクリーンな状態となっており、そのクリーンな状態に維持するために、上述のように光コネクタにキャップを被せる。
しかし、実際に現場に出回っている製品の状況を調べると、キャップを被せているにも係わらず、光コネクタ端面に塵埃が付着するケースが多々生じていた。そこでその原因を調べた結果、キャップの中に元々塵埃があって、それが光コネクタ端面に付着するのであり、その塵埃は、外部からキャップに入ったものでなく、樹脂製であるキャップのモールド時の微小な樹脂かす(成形かす)等であり、キャップ内面に付着していたものが輸送中の振動等で散ったものであることが分った。そのような塵埃が光コネクタ端面のコア端面に付着すると接続損失増大の原因となる。
なお、キャップを洗浄して成形かす等を完全に除去すれば、上記のような問題は生じないが、そのようなコスト高となる対策は望ましくない。
【0004】
本発明は上記知見に基づいてなされたもので、キャップ内に樹脂モールド時の成形かす等の微小な塵埃が存在している場合でも、光コネクタの接続端面に塵埃が付着する恐れのない光コネクタのキャップ装着構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、光コネクタ端面を保護するためのキャップを光コネクタに装着する光コネクタのキャップ装着構造であって、
前記キャップの内側に、少なくとも光コネクタ端面に対向する部分に粘着剤層を形成し、前記キャップの内側と光コネクタ端面を粘着剤層を介在させて突き合わせたことを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1の光コネクタのキャップ装着構造において、キャップの内側に、光コネクタ端面に対向する端面を持つ突出部を形成し、この突出部端面と光コネクタ端面とを、粘着剤層を介在させて突き合わせたことを特徴とする。
【0007】
請求項3は、請求項1又は2の光コネクタのキャップ装着構造における粘着剤層が、テープに粘着剤を塗布した粘着テープであることを特徴とする。
【0008】
請求項4は、請求項1又は2の光コネクタのキャップ装着構造における粘着剤層が、粘着剤を直接塗布して形成したものであることを特徴とする。
【0009】
請求項5は、請求項2の光コネクタのキャップ装着構造において、キャップの突出部の根元の上下部位置に外部に通じるスリットを形成し、テープに粘着剤を塗布してなる粘着テープを、前記スリットを通してキャップ内部に挿入し、突出部の上面から下面にかけて突出部端面を覆うように貼り付けることで、前記突出部端面と光コネクタ端面との間に粘着剤層を介在させたことを特徴とする。
【0010】
請求項6は、請求項2の光コネクタのキャップ装着構造において、テープに粘着剤を塗布してなる粘着テープを、光コネクタの上面から下面にかけて光コネクタ端面を覆うように光コネクタに添わせることで、前記突出部端面と光コネクタ端面との間に粘着剤層を介在させたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の光コネクタのキャップ装着構造の一実施形態を示すもので、同図は簡略化して示した図であるが、1は全体として概ね角形をなす光コネクタ、2は光コネクタ1に被せられる概ね角形筒状のキャップ(光コネクタキャップ)、3は光ファイバケーブルである。光コネクタ1はコネクタハウジング4内にフェルール5を収納した構成であり、フェルール5は、詳細図示は省略するが、光ファイバ穴に光ファイバを収容固定し、端面5aを研磨している。フェルール5の端面(フェルール端面)5aは即ち、光コネクタ端面(光コネクタ1の接続端面)である。
【0012】
本発明におけるキャップ2は、その内側に、フェルール端面(光コネクタ端面)5aに対向する端面6aを持つ突出部6を形成している。そして、この突出部6の端面(突出部端面)6aとフェルール端面(=光コネクタ端面)5aとを、粘着剤層を介在させて突き合わせる。図示例では突出部端面6aはフェルール端面5aと同じ広さである。また、光コネクタが斜め研磨されている場合には、突出部も、光コネクタの斜め面を相補するように斜めとなることが好ましい。しかし、突出部に斜め面を設けずに、粘着剤層を厚くすることによって光コネクタの斜め面と突出部の面とのギャップを埋めこむようにしても良く、本発明の各実施例においても同様である。
【0013】
この実施形態では、粘着剤層として、プラスチック等のテープの両面に粘着剤を塗布した粘着テープ7を、突出部端面6aと同じサイズ(広さ)として、突出部端面6aに貼り付けている。ここで粘着剤とは、接着した相手側の表面から容易に剥がすことのできる常温感圧性接着剤を指し、ゴム系、アクリル系等の常温感圧性接着剤を用いることができるが、キャップを光コネクタから引き剥がしたときに、キャップ側には粘着テープ若しくは粘着剤が残るが、光コネクタ端面側には何も残らない程度の粘着力を有する材質を選定する。
【0014】
上記キャップ2を被せた光コネクタ1は、フェルール端面5aに粘着テープ7が貼り付けられているので、仮にキャップ2の内面に樹脂モールド時の成形かす等が付着していて、輸送中の振動等でキャップ2内に散ったとしても、フェルール端面5aに塵埃が付着することを確実に防止でき、接続損失増大を招く恐れはない。
【0015】
上述の実施形態では、テープの両面に粘着剤を塗布した粘着テープ7を用いたが、離形紙の粘着剤を塗布した上に離形紙を貼り付けて、2枚の離形紙で粘着剤層を挟んだものを用い、所望パターンなる離形紙付き粘着剤を、まず片側の離形紙を剥がして目的の所に張り付け、次いで、残りの離形紙を剥がすことにより粘着剤のみが突出部端面6aに貼り付けられるようにしてもよい。
また、突出部端面6aに粘着剤を直接塗布して、これを突出部端面6aとフェルール端面5aとの間の粘着剤層とすることもできる。ただし、上述の如く、粘着剤はキャップを取ったときに、キャップと一緒に光コネクタから剥がれ去ることが好ましく、このような粘着剤を適宜選択して使用する。
【0016】
図2に本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、キャップ2の前記突出部6の根元の上下部位置(なお、上下とは図2の上下をいう)に、外部に通じるスリット2aを形成している。そして、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ17を、突出部端面6aを含む突出部6の周囲を囲むように貼り付けている。すなわち、粘着テープ17は、上下のスリット2aを通して、キャップ2内部に入り、突出部6の上面、突出部端面6a、下面、突出部外側面(キャップ外面)を覆う形で全周に貼り付けている。これにより、突出部6の全周に巻かれた粘着テープ17の突出部端面6a部分が、光コネクタ端面5aに粘着し、塵埃付着防止効果を果たす。長い粘着テープを用いることにより、テープの接着力がキャップ側で強くなるため、キャップを外したときに光コネクタ端面に粘着剤が残ることを防止する効果がより優れるようになる。
【0017】
図3に本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ27を、光コネクタ1の上面から下面にかけて光コネクタ端面5aを覆うように光コネクタに添わせる。そして、この状態で光コネクタ1にキャップ2を被せると、突出部端面6aで押し付けられて、粘着テープ27が光コネクタ端面5aに密着し、塵埃付着防止効果を果たす。
【0018】
図4に本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、複数のフェルール5を持つ光コネクタ1Aに適用したものである。すなわち、光コネクタ1Aはコネクタハウジング4Aが4つのフェルール5を内蔵しており、これに対応して、キャップ2Aも4つの突出部6を設けている。
図示例では、図3の実施形態と同様に、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ37を、光コネクタ1Aの上面から下面にかけて4つの光コネクタ端面5aを覆うように光コネクタ1Aに添わせる。そして、この状態で光コネクタ1Aにキャップ2Aを被せると、4つの各突出部端面6aで押し付けられて、粘着テープ37が4箇所の光コネクタ端面5aに密着し、塵埃付着防止効果を果たす。
【0019】
上述の実施形態では、フェルール5の端面を直角なものとして説明したが、実際にはフェルール5の端面5aを斜め研磨する場合が多いので、突出部6の端面6aもフェルール5の斜め研磨面に合わせて傾斜面を持つ形状とすると、密着性がさらによくなり、塵埃付着防止効果がさらに向上する。
また、本発明を適用する光コネクタのフェルールは通常は多心であるが、単心のフェルールであってもよい。
なお、キャップ2の内部に硬化後に粘着性を発現する充填剤を、全てあるいは特定の箇所に部分的に充填、若しくは塗布することによっても、少なくとも光コネクタ端面に対向する部分に粘着剤層を形成することができ、キャップ内側と光コネクタ端面の塵埃付着防止効果と仮止め効果を得ることができる。
この場合、キャップの内面には光コネクタに対応する突出部を必ずしも形成する必要は無く、キャップを被せた状態にて光コネクタ端面が接着剤にて覆われた状態を実現できれば良い。
【0020】
【発明の効果】
本発明の光コネクタのキャップ装着構造によれば、キャップの内側に、光コネクタ端面に対向する端面を持つ突出部を形成し、この突出部端面と光コネクタ端面とを、粘着剤層を介在させて突き合わせて仮止めしたので、粘着剤により光コネクタ端面が保護され、しかも振動等の外部要因によって光コネクタの端面が露出することが無くなる。従って、キャップのキャップ内に樹脂モールド時の成形かす等の微小な塵埃が存在している場合でも、このキャップを被せた光コネクタの接続端面に塵埃が付着する問題を解消することができた。
また、キャップを洗浄する等の煩雑な工程を加える対策と比較して、安価に塵埃付着防止を図ることができる。さらに、粘着剤によりキャップと光コネクタ端面とが仮止めされるのでキャップと光コネクタとの間の填め具合は緩やかにすることもできる。つまり、粘着剤を有しないキャップはゴミ等が入り込まないようにキャップにて光コネクタ端面を気密にする必要があるが、粘着剤にて保護する場合には、光コネクタ外面とキャップ内面には多少のギャップは許容可能である。
従って、多少のギャップの存在により光コネクタに被せ易くなるという利点と、キャップの形状精度も比較的緩やかになるから材料費も含めてキャップ製作コストが低減ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタのキャップ装着構造の一実施形態を示すもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のA−A断面図である。
【図2】本発明の光コネクタのキャップ装着構造の他の実施形態を示すもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のB−B断面図である。
【図3】本発明の光コネクタのキャップ装着構造のさらに他の実施形態を示すもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のC−C断面図である。
【図4】本発明の光コネクタのキャップ装着構造のさらに他の実施形態を示すもので、複数のフェルールを持つ光コネクタに適用したもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のD−D断面図である。
【符号の説明】
1、1A 光コネクタ
2、2A キャップ
2a スリット
3 光ケーブル
4、4A コネクタハウジング
5 フェルール
5a 光コネクタの接続端面(=光コネクタ端面=フェルール端面)
6 突出部
6a 突出部の端面(突出部端面)
7、17、27、37 粘着テープ(粘着剤層)
【発明に属する技術分野】
この発明は、光コネクタの接続端面(光コネクタ端面)を保護するためのキャップを光コネクタに装着する光コネクタのキャップ装着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光コネクタの接続端面を保護するために、光コネクタに樹脂製の光コネクタキャップ(単にキャップと呼ぶ)を被せることが行われている(特開2002−107577号など参照)。
この種の従来のキャップは、保護という面での構造としては、基本的には単に密閉空間を形成する構造であり、光コネクタの接続端面(以下、場合により光コネクタ端面という)が密閉空間内にあれば、十分な保護を確保できると考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、製品として出荷される光コネクタの接続端面は研磨済みであり、かつ、すぐに光コネクタ接続ができるように、クリーニングされてクリーンな状態となっており、そのクリーンな状態に維持するために、上述のように光コネクタにキャップを被せる。
しかし、実際に現場に出回っている製品の状況を調べると、キャップを被せているにも係わらず、光コネクタ端面に塵埃が付着するケースが多々生じていた。そこでその原因を調べた結果、キャップの中に元々塵埃があって、それが光コネクタ端面に付着するのであり、その塵埃は、外部からキャップに入ったものでなく、樹脂製であるキャップのモールド時の微小な樹脂かす(成形かす)等であり、キャップ内面に付着していたものが輸送中の振動等で散ったものであることが分った。そのような塵埃が光コネクタ端面のコア端面に付着すると接続損失増大の原因となる。
なお、キャップを洗浄して成形かす等を完全に除去すれば、上記のような問題は生じないが、そのようなコスト高となる対策は望ましくない。
【0004】
本発明は上記知見に基づいてなされたもので、キャップ内に樹脂モールド時の成形かす等の微小な塵埃が存在している場合でも、光コネクタの接続端面に塵埃が付着する恐れのない光コネクタのキャップ装着構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、光コネクタ端面を保護するためのキャップを光コネクタに装着する光コネクタのキャップ装着構造であって、
前記キャップの内側に、少なくとも光コネクタ端面に対向する部分に粘着剤層を形成し、前記キャップの内側と光コネクタ端面を粘着剤層を介在させて突き合わせたことを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1の光コネクタのキャップ装着構造において、キャップの内側に、光コネクタ端面に対向する端面を持つ突出部を形成し、この突出部端面と光コネクタ端面とを、粘着剤層を介在させて突き合わせたことを特徴とする。
【0007】
請求項3は、請求項1又は2の光コネクタのキャップ装着構造における粘着剤層が、テープに粘着剤を塗布した粘着テープであることを特徴とする。
【0008】
請求項4は、請求項1又は2の光コネクタのキャップ装着構造における粘着剤層が、粘着剤を直接塗布して形成したものであることを特徴とする。
【0009】
請求項5は、請求項2の光コネクタのキャップ装着構造において、キャップの突出部の根元の上下部位置に外部に通じるスリットを形成し、テープに粘着剤を塗布してなる粘着テープを、前記スリットを通してキャップ内部に挿入し、突出部の上面から下面にかけて突出部端面を覆うように貼り付けることで、前記突出部端面と光コネクタ端面との間に粘着剤層を介在させたことを特徴とする。
【0010】
請求項6は、請求項2の光コネクタのキャップ装着構造において、テープに粘着剤を塗布してなる粘着テープを、光コネクタの上面から下面にかけて光コネクタ端面を覆うように光コネクタに添わせることで、前記突出部端面と光コネクタ端面との間に粘着剤層を介在させたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の光コネクタのキャップ装着構造の一実施形態を示すもので、同図は簡略化して示した図であるが、1は全体として概ね角形をなす光コネクタ、2は光コネクタ1に被せられる概ね角形筒状のキャップ(光コネクタキャップ)、3は光ファイバケーブルである。光コネクタ1はコネクタハウジング4内にフェルール5を収納した構成であり、フェルール5は、詳細図示は省略するが、光ファイバ穴に光ファイバを収容固定し、端面5aを研磨している。フェルール5の端面(フェルール端面)5aは即ち、光コネクタ端面(光コネクタ1の接続端面)である。
【0012】
本発明におけるキャップ2は、その内側に、フェルール端面(光コネクタ端面)5aに対向する端面6aを持つ突出部6を形成している。そして、この突出部6の端面(突出部端面)6aとフェルール端面(=光コネクタ端面)5aとを、粘着剤層を介在させて突き合わせる。図示例では突出部端面6aはフェルール端面5aと同じ広さである。また、光コネクタが斜め研磨されている場合には、突出部も、光コネクタの斜め面を相補するように斜めとなることが好ましい。しかし、突出部に斜め面を設けずに、粘着剤層を厚くすることによって光コネクタの斜め面と突出部の面とのギャップを埋めこむようにしても良く、本発明の各実施例においても同様である。
【0013】
この実施形態では、粘着剤層として、プラスチック等のテープの両面に粘着剤を塗布した粘着テープ7を、突出部端面6aと同じサイズ(広さ)として、突出部端面6aに貼り付けている。ここで粘着剤とは、接着した相手側の表面から容易に剥がすことのできる常温感圧性接着剤を指し、ゴム系、アクリル系等の常温感圧性接着剤を用いることができるが、キャップを光コネクタから引き剥がしたときに、キャップ側には粘着テープ若しくは粘着剤が残るが、光コネクタ端面側には何も残らない程度の粘着力を有する材質を選定する。
【0014】
上記キャップ2を被せた光コネクタ1は、フェルール端面5aに粘着テープ7が貼り付けられているので、仮にキャップ2の内面に樹脂モールド時の成形かす等が付着していて、輸送中の振動等でキャップ2内に散ったとしても、フェルール端面5aに塵埃が付着することを確実に防止でき、接続損失増大を招く恐れはない。
【0015】
上述の実施形態では、テープの両面に粘着剤を塗布した粘着テープ7を用いたが、離形紙の粘着剤を塗布した上に離形紙を貼り付けて、2枚の離形紙で粘着剤層を挟んだものを用い、所望パターンなる離形紙付き粘着剤を、まず片側の離形紙を剥がして目的の所に張り付け、次いで、残りの離形紙を剥がすことにより粘着剤のみが突出部端面6aに貼り付けられるようにしてもよい。
また、突出部端面6aに粘着剤を直接塗布して、これを突出部端面6aとフェルール端面5aとの間の粘着剤層とすることもできる。ただし、上述の如く、粘着剤はキャップを取ったときに、キャップと一緒に光コネクタから剥がれ去ることが好ましく、このような粘着剤を適宜選択して使用する。
【0016】
図2に本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、キャップ2の前記突出部6の根元の上下部位置(なお、上下とは図2の上下をいう)に、外部に通じるスリット2aを形成している。そして、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ17を、突出部端面6aを含む突出部6の周囲を囲むように貼り付けている。すなわち、粘着テープ17は、上下のスリット2aを通して、キャップ2内部に入り、突出部6の上面、突出部端面6a、下面、突出部外側面(キャップ外面)を覆う形で全周に貼り付けている。これにより、突出部6の全周に巻かれた粘着テープ17の突出部端面6a部分が、光コネクタ端面5aに粘着し、塵埃付着防止効果を果たす。長い粘着テープを用いることにより、テープの接着力がキャップ側で強くなるため、キャップを外したときに光コネクタ端面に粘着剤が残ることを防止する効果がより優れるようになる。
【0017】
図3に本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ27を、光コネクタ1の上面から下面にかけて光コネクタ端面5aを覆うように光コネクタに添わせる。そして、この状態で光コネクタ1にキャップ2を被せると、突出部端面6aで押し付けられて、粘着テープ27が光コネクタ端面5aに密着し、塵埃付着防止効果を果たす。
【0018】
図4に本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、複数のフェルール5を持つ光コネクタ1Aに適用したものである。すなわち、光コネクタ1Aはコネクタハウジング4Aが4つのフェルール5を内蔵しており、これに対応して、キャップ2Aも4つの突出部6を設けている。
図示例では、図3の実施形態と同様に、両面に粘着剤を塗布した粘着テープ37を、光コネクタ1Aの上面から下面にかけて4つの光コネクタ端面5aを覆うように光コネクタ1Aに添わせる。そして、この状態で光コネクタ1Aにキャップ2Aを被せると、4つの各突出部端面6aで押し付けられて、粘着テープ37が4箇所の光コネクタ端面5aに密着し、塵埃付着防止効果を果たす。
【0019】
上述の実施形態では、フェルール5の端面を直角なものとして説明したが、実際にはフェルール5の端面5aを斜め研磨する場合が多いので、突出部6の端面6aもフェルール5の斜め研磨面に合わせて傾斜面を持つ形状とすると、密着性がさらによくなり、塵埃付着防止効果がさらに向上する。
また、本発明を適用する光コネクタのフェルールは通常は多心であるが、単心のフェルールであってもよい。
なお、キャップ2の内部に硬化後に粘着性を発現する充填剤を、全てあるいは特定の箇所に部分的に充填、若しくは塗布することによっても、少なくとも光コネクタ端面に対向する部分に粘着剤層を形成することができ、キャップ内側と光コネクタ端面の塵埃付着防止効果と仮止め効果を得ることができる。
この場合、キャップの内面には光コネクタに対応する突出部を必ずしも形成する必要は無く、キャップを被せた状態にて光コネクタ端面が接着剤にて覆われた状態を実現できれば良い。
【0020】
【発明の効果】
本発明の光コネクタのキャップ装着構造によれば、キャップの内側に、光コネクタ端面に対向する端面を持つ突出部を形成し、この突出部端面と光コネクタ端面とを、粘着剤層を介在させて突き合わせて仮止めしたので、粘着剤により光コネクタ端面が保護され、しかも振動等の外部要因によって光コネクタの端面が露出することが無くなる。従って、キャップのキャップ内に樹脂モールド時の成形かす等の微小な塵埃が存在している場合でも、このキャップを被せた光コネクタの接続端面に塵埃が付着する問題を解消することができた。
また、キャップを洗浄する等の煩雑な工程を加える対策と比較して、安価に塵埃付着防止を図ることができる。さらに、粘着剤によりキャップと光コネクタ端面とが仮止めされるのでキャップと光コネクタとの間の填め具合は緩やかにすることもできる。つまり、粘着剤を有しないキャップはゴミ等が入り込まないようにキャップにて光コネクタ端面を気密にする必要があるが、粘着剤にて保護する場合には、光コネクタ外面とキャップ内面には多少のギャップは許容可能である。
従って、多少のギャップの存在により光コネクタに被せ易くなるという利点と、キャップの形状精度も比較的緩やかになるから材料費も含めてキャップ製作コストが低減ができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタのキャップ装着構造の一実施形態を示すもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のA−A断面図である。
【図2】本発明の光コネクタのキャップ装着構造の他の実施形態を示すもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のB−B断面図である。
【図3】本発明の光コネクタのキャップ装着構造のさらに他の実施形態を示すもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のC−C断面図である。
【図4】本発明の光コネクタのキャップ装着構造のさらに他の実施形態を示すもので、複数のフェルールを持つ光コネクタに適用したもので、(イ)は縦断面図、(ロ)は(イ)の左側面図、(ハ)は(イ)のD−D断面図である。
【符号の説明】
1、1A 光コネクタ
2、2A キャップ
2a スリット
3 光ケーブル
4、4A コネクタハウジング
5 フェルール
5a 光コネクタの接続端面(=光コネクタ端面=フェルール端面)
6 突出部
6a 突出部の端面(突出部端面)
7、17、27、37 粘着テープ(粘着剤層)
Claims (6)
- 光コネクタ端面を保護するためのキャップを光コネクタに装着する光コネクタのキャップ装着構造であって、
前記キャップの内側に、少なくとも光コネクタ端面に対向する部分に粘着剤層を形成し、前記キャップの内側と光コネクタ端面を粘着剤層を介在させて突き合わせたことを特徴とする光コネクタのキャップ装着構造 - 前記キャップの内側に、光コネクタ端面に対向する端面を持つ突出部を形成し、この突出部端面と光コネクタ端面とを、粘着剤層を介在させて突き合わせたことを特徴とする請求項1記載の光コネクタのキャップ装着構造。
- 前記粘着剤層が、テープに粘着剤を塗布した粘着テープであることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタのキャップ装着構造。
- 前記粘着剤層が、粘着剤を直接塗布して形成したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタのキャップ装着構造。
- キャップの前記突出部の根元の上下部位置に外部に通じるスリットを形成し、テープに粘着剤を塗布してなる粘着テープを、前記スリットを通してキャップ内部に挿入し、突出部の上面から下面にかけて突出部端面を覆うように貼り付けることで、前記突出部端面と光コネクタ端面との間に粘着剤層を介在させたことを特徴とする請求項2記載の光コネクタのキャップ装着構造。
- テープに粘着剤を塗布してなる粘着テープを、光コネクタの上面から下面にかけて光コネクタ端面を覆うように光コネクタに添わせることで、前記突出部端面と光コネクタ端面との間に粘着剤層を介在させたことを特徴とする請求項2記載の光コネクタのキャップ装着構造。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002163270A JP2004012625A (ja) | 2002-06-04 | 2002-06-04 | 光コネクタのキャップ装着構造 |
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2002
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Cited By (4)
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| WO2016195901A1 (en) * | 2015-05-29 | 2016-12-08 | Corning Optical Communications LLC | Fiber optic cable assemblies with cap apparatuses for sealing optical fiber connectors and associated methods |
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| WO2018199331A1 (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-01 | 株式会社巴川製紙所 | 保護キャップ |
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