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JP2004011075A - 均一な長繊維不織布の製造方法および製造装置 - Google Patents

均一な長繊維不織布の製造方法および製造装置 Download PDF

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JP2004011075A JP2002168430A JP2002168430A JP2004011075A JP 2004011075 A JP2004011075 A JP 2004011075A JP 2002168430 A JP2002168430 A JP 2002168430A JP 2002168430 A JP2002168430 A JP 2002168430A JP 2004011075 A JP2004011075 A JP 2004011075A
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Yasuhiko Tanabe
田邊 弥彦
Shinya Yonemura
米村 伸哉
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Abstract

【課題】
積層式長繊維不織布での製品幅方向目付ムラが少なく、均一で、柔軟かつ緻密で、短繊維不織布よりもはるかに引張強力があり、低コストな長繊維不織布が製造可能な方法および製造装置を提供する。
【解決手段】連続フィラメントを集積して得られる5g/m〜50g/mの重量を有する繊維ウェブを、さらに5枚〜100枚積層して不織布とする製造方法において、積層後不織布の幅方向の単位面積重量分布が予め設定した分布を有するように、積層時の各振り落とし位置で必要な単位面積重量を持った長手方向に沿って連続的に変化する単位面積重量分布の繊維ウェブを積層することを特徴とする長繊維不織布の製造方法。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繊維ウェブを積層して不織布を得る方法・装置に関し、該不織布の幅方向の単位面積重量分布を制御可能とせしめる機能を有する長繊維不織布の製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スパンボンド法により製造される長繊維不織布を、ニードルパンチング機等で三次元絡合したものは、薄物でも短繊維不織布に勝る引張強力を有するものの緻密さ、柔軟性に劣るものである。しかも、製品の目付ムラが大きく、均一な目付の製品を得ることは難しい。
【0003】
そこで、図3に示すような低目付の長繊維ウェブを多数枚積層して三次元絡合させることにより、緻密さ、柔軟性が改善され、かつ目付ムラも低減できる製造方法および装置が提案されている。
【0004】
しかし、この技術においても、製品耳部以外は、目付ムラが低減するものの、クロスラッピング時および3次元絡合時に規制を受けない製品両耳部の目付が収縮により高くなり、幅方向に均一な目付プロフィールの製品は得られないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、より幅方向の製品目付ムラが少ない長繊維(連続繊維)不織布の製造方法および製造装置を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のとおりを特徴とするものである。
【0007】
すなわち、
(1)繊維形成能を有するポリマーを溶融紡糸することにより得られる連続フィラメントを集積して5g/m〜50g/mの重量を有する繊維ウェブを得、該繊維ウェブを振り落として該ウェブの5枚〜100枚を積層して不織布を製造する方法において、積層後不織布の幅方向の単位面積重量分布が予め設定した分布を有するように、積層時の各振り落とし位置で必要な単位面積重量を持った長手方向に沿って単位面積重量分布の変化する繊維ウェブを積層することを特徴とする長繊維不織布の製造方法。
(2)前記不織布は、連続フィラメントを得るための溶融紡糸、冷却、延伸、該連続フィラメントから繊維ウェブを得るための集積、該繊維ウェブから長繊維不織布を得るための積層、絡合という連続した制御された処理工程を有し、該連続フィラメントを集積する捕集コンベアと、それに続く該繊維ウェブを積層するクロスラッピング機および絡合処理機の加工速度とを同一の速度比率で増減速制御することにより、該繊維ウェブの長手方向の単位面積重量の増減、さらには、該不織布の幅方向の単位面積重量分布制御を行うことを特徴とする上記(1)に記載の長繊維不織布の製造方法。
(3)予め設定しておいた不織布製造に必要なデータおよび不織布の幅方向の単位面積重量分布のデータから、不織布の幅方向における所定の位置に必要な繊維ウェブの単位面積重量を算出し、かつ所定の位置にその繊維ウェブが来るように各加工機の速度変化量・時間を算出する演算機とその算出結果に基づき各加工機の速度を実際に制御するコントローラーとを持つことにより不織布の幅方向の単位面積重量分布制御を行うことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の長繊維不織布の製造方法。
(4)絡合処理機の後に製品幅方向の単位面積重量分布を測定できる測定器と、該測定器のデータから、製品幅方向単位面積重量分布を均一にするための補正量を演算する演算機と、該演算機からの補正データに基づき、捕集コンベア以降の加工機の速度を連続補正制御できるコントローラとを持ち、製品幅方向の単位面積重量分布を均一に自動補正する機能を備えていることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の長繊維不織布の製造方法。
(5)連続フィラメントの集積を、通気性を有しかつ繊維ウェブを吸引しつつ搬送することが可能なコンベアを用いて行なうことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の長繊維不織布の製造方法。
(6)繊維ウェブの積層を、通気性を有しかつ繊維ウェブを吸引しつつ搬送することが可能なコンベアを用いて行なうことを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の長繊維不織布の製造方法。
(7)溶融ポリマーを連続フィラメントとして吐出する口金と、紡糸された連続フィラメントを冷却するチムニーおよび該連続フィラメントを延伸するエジェクターと、延伸された連続フィラメントを集積する捕集コンベアと、集積された繊維ウェブを積層するクロスラッパーと、積層した長繊維ウェブを絡合処理する絡合処理機とを実質的に連続して備えた製造装置において、捕集コンベア以降の加工機の処理速度を同一の速度比率にて増減速することにより繊維ウェブの長手方向の単位面積重量を増減する機能を備えていることを特徴とする長繊維不織布の製造装置。
(8)繊維ウェブの単位面積重量を調整する手段を備え、各瞬間に積層直後の不織布の上方で横断方向に往復運動をするクロスラッピング機のキャリッジ位置に応じて繊維ウェブに与えるべき単位面積重量のための信号を前記調節手段に送ることが可能なプログラム可能な制御装置を備え、クロスラッピング機のキャリッジが移動する振り幅と、そのキャリッジが往路であるか復路であるかと、捕集コンベア上に集積されつつある繊維ウェブと積層されつつある繊維ウェブとの間の長さとを考慮し、この長さを移動後所定の位置に積層される繊維ウェブが所望の単位面積重量になる手段を備えていることを特徴とする上記(7)に記載の長繊維不織布の製造装置。
(9)絡合処理機の後に製品幅方向の単位面積重量分布を測定できる測定器と、該測定器のデータから、製品幅方向単位面積重量分布を均一にするための補正量を演算する演算機と、該演算機からの補正データに基づき、捕集コンベア以降の加工機の速度を補正制御できるコントローラとを持ち、製品幅方向の単位面積重量分布を均一に自動補正する機能を備えていることを特徴とする上記(7)または(8)に記載の長繊維不織布の製造装置。
(10)捕集コンベアにネットコンベアを用い、それらネットコンベア部において、繊維ウェブの通過する部分を吸引可能に構成したことを特徴とする上記(7)または(8)に記載の長繊維不織布の製造装置。
(11)クロスラッパー部にネットコンベアを用い、それらネットコンベア部において、繊維ウェブの通過する部分を吸引可能に構成したことを特徴とする上記(7)または(8)に記載の長繊維不織布の製造装置。
(12)繊維ウェブを吸引可能にした捕集コンベア上に温度コントロールされたニップロールを設けたことを特徴とする上記(7)または(8)に記載の長繊維不織布の製造装置。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、更に詳しく本発明方法について、説明をする。
【0009】
本発明の長繊維不織布の製造方法は、繊維形成能を有するポリマーを溶融紡糸することにより得られる連続フィラメントを集積して5g/m〜50g/mの重量を有する繊維ウェブを得、該繊維ウェブを5枚〜100枚積層して不織布とする製造方法において、積層後不織布の幅方向単位面積重量分布が予め設定した分布を有するように、積層時の各振り落とし位置で必要な単位面積重量を持った長手方向に沿って変化する単位面積重量分布の繊維ウェブを積層するものである。
【0010】
かかる本発明の方法において、積層後における「不織布の幅方向の単位面積重量分布」とは、幅方向に10cm、長手方向に10cmの100cm単位面積とし、このときの不織布の幅方向の重量分布をいうものである。
【0011】
また、「積層時の各振り落とし位置で必要な単位面積重量」とは、本発明の不織布が、繊維ウェブを5〜100枚積層して得るために、積層する繊維ウェブは、不織布の単位面積重量の1/5〜1/100の単位面積重量が必要であり、予め設定した長繊維不織布の幅方向単位面積分布と積層枚数により決定するものである。また、「長手方向に沿って変化する単位面積重量分布の繊維ウェブ」とは、長手方向に10cm、幅方向に繊維ウェブ幅を単位とした単位面積において、その単位面積重量が一定ではなく変化することをいうものである。
【0012】
また、前記不織布が、連続フィラメントを得るための溶融紡糸、冷却、延伸、該連続フィラメントから繊維ウェブを得るための集積、該繊維ウェブから長繊維不織布を得るための積層、絡合という連続した制御された処理により製造され、該連続フィラメントを集積する捕集コンベアと、それに続く該繊維ウェブを積層するクロスラッピング機および絡合処理機の加工速度とを同一の速度比率で増減速制御することにより、該繊維ウェブの長手方向の単位面積重量の増減、さらには、該不織布の幅方向の単位面積重量分布制御を行うものである。
【0013】
ここで、「同一の速度比率で連続増減速制御」とは、本発明では、捕集コンベアの移動速度を基準とし、以降の加工機の速度をコンベアの移動速度との比率で制御するものであり、繊維ウェブの単位面積重量を連続増減するために捕集コンベアの速度を連続で増減速した場合に、これらの速度比率が変わらないように以降の加工機の速度を制御することをいう。三次元交絡処理は、ニードルパンチング、高圧流体噴流のいずれも採用することができるが、ニードルパンチング機を用いる場合は、パンチング前に積層ウェブに油剤をスプレー等で付与しておくことにより、糸切れ等繊維へのダメージを少なくしつつ3次元的に十分交絡させる事ができ、かつ針折れが減少するために好ましい。
【0014】
また、予め設定しておいた不織布製造に必要なデータおよび不織布の幅方向単位面積重量分布のデータから、不織布の幅方向における所定の位置に必要な繊維ウェブの単位面積重量を算出し、かつ所定の位置にその繊維ウェブが来るように各加工機の速度変化量・時間を算出する演算機とその算出結果に基づき各加工機の速度を実際に制御するコントローラーとを持つことにより不織布の幅方向単位面積重量分布制御を行うものである
ここで、「予め設定しておいた不織布製造に必要なデータ」とは、得たい長繊維不織布の製造条件を言い、例えば、長繊維不織布の製品幅、平均目付、繊維ウェブの積層枚数などをいうものである。
【0015】
また、絡合処理機の後に製品幅方向単位面積重量分布を測定できる測定器と、該測定器のデータから、製品幅方向単位面積重量分布を均一にするための補正量を演算する演算機と、該演算機からの補正データに基づき、捕集コンベア以降の加工機の速度を補正制御できるコントローラとを持ち、製品幅方向の単位面積重量分布を均一に自動補正する機能を備えているものである。
【0016】
ここで、単位面積重量分布を測定する測定器としては、放射線を線源とした非接触式のものが好ましい。
【0017】
また、連続フィラメントの集積を、通気性を有しかつ繊維ウェブを吸引しつつ搬送することが可能なコンベアを用いて行なうものである。これは、連続フィラメントの集積をより円滑に行うと共に、集積された繊維ウェブの吹き上がり、メクレ等を防止するものである。さらには、温度コントロールされた表面平滑なニップロールによりウェブを押さえることが好ましい。
【0018】
また、繊維ウェブの積層を、通気性を有しかつ繊維ウェブを吸引しつつ搬送することが可能なコンベアを用いて行なうものである。ここで、ウェブの積層には、少なくともウェブを搬送するコンベアを通気性があるネットコンベアとしたダブルエプロン型のクロスラッパーが好ましい。さらには、捕集ネットとクロスラッパーのウェブ搬送側のエプロンとが連続になっているものが好ましい。
また「延伸」は、溶融紡糸された連続フィラメントを高速牽引することにより行うものである。高速牽引の手段としてはエアーエジェクター等があり、速度としては3000〜8000m/min程度であればよく、また、高速牽引して得たフィラメントは不織布としての縦横強度比を1に近づけるために、エジェクターの直下に、帯電装置、衝突板、分散板等の開繊装置を用いて捕集ウェブの長繊維の方向をランダム化することが望ましい。
【0019】
本発明の好ましい実施形態によれば、重合体材質は、繊維形成能を有するポリマーであれば何ら限定はないが、得られる長繊維の物性、製造の容易さなどからポリエチレンテレフタレート、その共重合体、各種ポリアミド、その重合体、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィンとその共重合体、ポリスチレンおよびその共重合体、ポリ乳酸等を上げることができ、これらは単独で用いても、2種以上を併用して用いてもよい。また、そのフィラメントは単一でも、芯鞘型、海島型、割繊型等の複合フィラメントでも良い。また、本発明の方法を応用適用することにより、幅方向に任意な目付プロフィールの製品を得ることも可能である。
【0020】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の長繊維不織布の製造方法を実施するのに好適な本発明にかかる長繊維不織布の製造装置の一実施態様を示す概略側面図である。
【0022】
図2は、本発明の長繊維不織布の製造方法を実施するのに好適な本発明にかかる長繊維不織布の製造装置の一実施態様を示す概略正面図である。
【0023】
すなわち、溶融ポリマーを吐出する口金と紡糸された連続フィラメントを冷却するチムニーおよび延伸するエジェクターと、これを捕集する捕集コンベアと、捕集された繊維ウェブを積層するクロスラッパーと、積層した長繊維ウェブを交絡処理する交絡処理機とを連続して備えており、捕集コンベア以降の加工機の処理速度を同一の速度比率にて増減することにより繊維ウェブの長手方向の単位面積重量を増減する機能を備えているものである。
【0024】
かかる装置において、「該捕集コンベア以降の加工機の処理速度を同一の速度比率にて増減する」とは、本発明では、捕集コンベアの移動速度を基準とし、以降の加工機の速度をコンベアの移動速度との比率で制御するものであり、繊維ウェブの単位面積重量を連続増減するために捕集コンベアの速度を連続で増減速した場合に、これらの速度比率が変わらないように以降の加工機の速度を制御することをいう。
【0025】
「繊維ウェブの長手方向の単位面積重量」とは、長手方向に10cm、幅方向に繊維ウェブ幅を単位とした単位面積の重量をいう。該「重量が増減する」とは、繊維ウェブの単位面積重量が一定ではなく変化することをいう。
【0026】
また、繊維ウェブの単位面積重量を調整する手段を備え、各瞬間に積層直後の不織布の上方で横断方向往復運動をするクロスラッピング機のキャリッジ位置に応じて繊維ウェブに与えるべき単位面積重量のための信号を前記調節手段に送ることが可能なプログラム可能な制御装置を備え、クロスラッピング機のキャリッジが移動する振り幅と、そのキャリッジが往路であるか復路であるかと、捕集コンベア上に集積されつつある繊維ウェブと積層されつつある繊維ウェブとの間の長さとを考慮し、この長さを移動後所定の位置に積層される繊維ウェブが所望の単位面積重量になる手段を備えているものである
また、絡合処理機の後に製品幅方向単位面積重量分布を測定できる測定器と、該測定器のデータから、製品幅方向単位面積重量分布を均一にするための補正量を演算する演算機と、該演算機からの補正データに基づき、捕集コンベア以降の加工機の速度を補正制御できるコントローラとを持ち、製品幅方向の単位面積重量分布を均一に自動補正する機能を備えているものである。
【0027】
また、捕集コンベアにネットコンベアを用い、それらネットコンベア部において、繊維ウェブの通過する部分を吸引可能に構成したものである。
【0028】
また、クロスラッパー部にネットコンベアを用い、それらネットコンベア部において、繊維ウェブの通過する部分を吸引可能に構成したものである。
【0029】
また、繊維ウェブを吸引可能にした捕集コンベア上に温度コントロールされたニップロールを設けたものである。
【0030】
図1において、スピンビーム1下面にある紡糸口金2より溶融紡糸した繊維形成能を有するポリマーの連続フィラメントAを、口金直下にあるチムニー3により冷却し、高速ジェット流を形成するエジェクター4により吸引、延伸後、移動する捕集コンベア5上に5g/m〜50g/mの重量を有する長繊維ウェブBとして捕集する。捕集コンベア5は、通気性のあるネットコンベアで、捕集面下部にはサクションボックス6があり、下面から空気吸引することにより連続フィラメントAの吸引集積を速やかに行い、かつ繊維ウェブBの吹上がり、めくれを防止する。ここで、延伸のための速度としては3000〜8000m/min程度であればよく、エジェクター、紡糸口金の形状は丸形、矩形などのいずれでもよい。
【0031】
また、長繊維不織布の目付ムラの低減および縦横強度比を1に近づけるために、エジェクター4と捕集コンベア5との間に、帯電装置および/または衝突板、分散板等の開繊装置を(図示していない)を設置し、連続フィラメントを開繊し集積することが好ましい。集積した繊維ウェブBは常温から各ポリマーの融点以下の温度に温度コントロールされた表面平滑なニップロール7によりニップすることが好ましく、該ニップをすることにより、不要なウェブのめくれを押さえ搬送性を向上させることができる。
【0032】
次に、ニップロール7により搬送性の向上した繊維ウェブBを、通気性のあるネットコンベアをエプロンとして用いたダブルエプロン型クロスラッパー8により5枚〜100枚積層する。該図1では、搬送時のウェブ切れ、巻付き、めくれ等を防止するために捕集コンベア5とクロスラッパーフィードエプロンは一体物とし、フィードエプロン下部にも適宣サクションボックスを設置し吸引する構成としている。すなわち、繊維ウェブの積層を、通気性を有しかつ繊維ウェブを吸引しつつ搬送することが可能なコンベアを用いて該コンベア上において行なうことが好ましい。
【0033】
捕集された繊維ウェブBは、捕集コンベアと共用したフィードエプロン12によりクロスラッパー8内に搬送され、上部キャリッジ13にてフィードエプロン12とリアエプロン14に挟まれながらクロスラッパー8内を通過し、振り落としキャリッジ15を通り振り落とし方向と直角になる方向に移動するフロアコンベア16に斜行しながら交互に積層される。また、ダブルエプロン型クロスラッパー8は、振り落としキャリッジ15の移動速度が繊維ウェブの搬送速度と同じ速度になっており、各キャリッジの位置において繊維ウェブを捕集する点から積層する点までの距離は一定の長さに保たれている。さらにダブルエプロン型クロスラッパー8は、制御ユニット17を備えており、制御ユニット17は積層後不織布の幅方向の単位面積重量分布が予め設定した分布を有するように、積層時の各振り落とし位置で必要な繊維ウェブの単位面積重量を演算し、あらゆる瞬間において繊維ウェブの集積速度と振り落としキャリッジ15が往復進路のどの位置にいるかを管理し、さらにはフィードコンベア以降の加工速度を制御する。ここで、フィードエプロンが長手方向に沿って連続的に変化する単位面積重量分布の繊維ウェブを得るために、エプロン速度を連続増減速するが、その速度の変化は1次直線、sinカーブ等プログラム可能なものであればいずれでも良い。
【0034】
積層後の積層不織布Cは、ニードルパンチング機9により絡合加工または/および緻密化加工を行い、長繊維不織布Dを巻取機10にて巻取るが、目付計11によりその製品幅方向の単位面積重量分布を連続的に測定し、目標単位面積重量に対し高いまたは低い部分の位置、単位面積重量のデータを得、そのデータをもとに制御ユニット17で単位面積重量の修正を行う補正区間、補正量を算出後、算出した補正データを用いて捕集コンベア以降の速度を制御することで、幅方向に均一な目付プロフィールを持つ長繊維不織布Dを得るものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、積層式長繊維不織布で問題であった製品耳部の目付上昇によるムラがなく、製品幅方向に目付が均一で、柔軟かつ緻密で、短繊維不織布よりもはるかに引張強力があり、低コストな不織布が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の長繊維不織布の製造方法を実施するのに好適な本発明にかかる長繊維不織布の製造装置の一実施態様を示す概略側面図である。
【図2】本発明の長繊維不織布の製造方法を実施するのに好適な本発明にかかる長繊維不織布の製造装置の一実施態様を示す概略正面図である。
【図3】従来の積層式長繊維不織布の一実施形態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
A:連続フィラメント
B:繊維ウェブ
C:積層不織布
D:長繊維不織布
1:スピンビーム
2:口金
3:チムニー
4:エジェクター
5:捕集コンベア
6:サクションボックス
7:ニップロール
8:クロスラッパー
9:ニードルパンチ装置
10:巻取機
11:目付計
12:フィードエプロン
13:上部キャリッジ
14:リアエプロン
15:振り落としキャリッジ
16:フロアコンベア
17:制御ユニット

Claims (12)

  1. 繊維形成能を有するポリマーを溶融紡糸することにより得られる連続フィラメントを集積して5g/m〜50g/mの重量を有する繊維ウェブを得、該繊維ウェブを振り落として該ウェブの5枚〜100枚を積層して不織布を製造する方法において、積層後不織布の幅方向の単位面積重量分布が予め設定した分布を有するように、積層時の各振り落とし位置で必要な単位面積重量を持った長手方向に沿って単位面積重量分布の変化する繊維ウェブを積層することを特徴とする長繊維不織布の製造方法。
  2. 連続フィラメントを得るための溶融紡糸、冷却、延伸、該連続フィラメントから繊維ウェブを得るための集積、該繊維ウェブから長繊維不織布を得るための積層、絡合という連続した制御された処理工程を有し、該連続フィラメントを集積する捕集コンベアと、それに続く該繊維ウェブを積層するクロスラッピング機および絡合処理機の加工速度とを同一の速度比率で増減速制御することにより、該繊維ウェブの長手方向の単位面積重量の増減、さらには、該不織布の幅方向の単位面積重量分布制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の長繊維不織布の製造方法。
  3. 予め設定しておいた不織布製造に必要なデータおよび不織布の幅方向の単位面積重量分布のデータから、不織布の幅方向における所定の位置に必要な繊維ウェブの単位面積重量を算出し、かつ所定の位置にその繊維ウェブが来るように各加工機の速度変化量・時間を算出する演算機とその算出結果に基づき各加工機の速度を実際に制御するコントローラーとを持つことにより不織布の幅方向の単位面積重量分布制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の長繊維不織布の製造方法。
  4. 絡合処理機の後に製品幅方向の単位面積重量分布を測定できる測定器と、該測定器のデータから、製品幅方向の単位面積重量分布を均一にするための補正量を演算する演算機と、該演算機からの補正データに基づき、捕集コンベア以降の加工機の速度を補正制御できるコントローラとを持ち、製品幅方向の単位面積重量分布を均一に自動補正する機能を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の不織布の製造方法。
  5. 連続フィラメントの集積を、通気性を有しかつ繊維ウェブを吸引しつつ搬送することが可能なコンベアを用いて行なうことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の長繊維不織布の製造方法。
  6. 繊維ウェブの積層を、通気性を有しかつ繊維ウェブを吸引しつつ搬送することが可能なコンベアを用いて行なうことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の長繊維不織布の製造方法。
  7. 溶融ポリマーを連続フィラメントとして吐出する口金と、紡糸された連続フィラメントを冷却するチムニーおよび該連続フィラメントを延伸するエジェクターと、延伸された連続フィラメントを集積する捕集コンベアと、集積された繊維ウェブを積層するクロスラッパーと、積層した長繊維ウェブを絡合処理する絡合処理機とを実質的に連続して備えた製造装置において、捕集コンベア以降の加工機の処理速度を同一の速度比率にて増減速することにより繊維ウェブの長手方向の単位面積重量を増減する機能を備えていることを特徴とする長繊維不織布の製造装置。
  8. 繊維ウェブの単位面積重量を調整する手段を備え、各瞬間に積層直後の不織布の上方で横断方向往復運動をするクロスラッピング機のキャリッジ位置に応じて繊維ウェブに与えるべき単位面積重量のための信号を前記調節手段に送ることが可能なプログラム可能な制御装置を備え、クロスラッピング機のキャリッジが移動する振り幅と、そのキャリッジが往路であるか復路であるかと、捕集コンベア上に集積されつつある繊維ウェブと積層されつつある繊維ウェブとの間の長さとを考慮し、この長さを移動後所定の位置に積層される繊維ウェブが所望の単位面積重量になる手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載の長繊維不織布の製造装置。
  9. 絡合処理機の後に製品幅方向の単位面積重量分布を測定できる測定器と、該測定器のデータから、製品幅方向の単位面積重量分布を均一にするための補正量を演算する演算機と、該演算機からの補正データに基づき、捕集コンベア以降の加工機の速度を補正制御できるコントローラとを持ち、製品幅方向の単位面積重量分布を均一に自動補正する機能を備えていることを特徴とする請求項7または8に記載の長繊維不織布の製造装置。
  10. 捕集コンベアにネットコンベアを用い、それらネットコンベア部において、繊維ウェブの通過する部分を吸引可能に構成したことを特徴とする請求項7または8に記載の長繊維不織布の製造装置。
  11. クロスラッパー部にネットコンベアを用い、それらネットコンベア部において、繊維ウェブの通過する部分を吸引可能に構成したことを特徴とする請求項7または8に記載の長繊維不織布の製造装置。
  12. 繊維ウェブを吸引可能にした捕集コンベア上に温度コントロールされたニップロールを設けたことを特徴とする請求項7または8に記載の長繊維不織布の製造装置。
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