[go: up one dir, main page]

JP2004010000A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2004010000A
JP2004010000A JP2002170338A JP2002170338A JP2004010000A JP 2004010000 A JP2004010000 A JP 2004010000A JP 2002170338 A JP2002170338 A JP 2002170338A JP 2002170338 A JP2002170338 A JP 2002170338A JP 2004010000 A JP2004010000 A JP 2004010000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
tire
pneumatic tire
ply
damping rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002170338A
Other languages
English (en)
Inventor
Emiko Yamamoto
山本 恵美子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2002170338A priority Critical patent/JP2004010000A/ja
Publication of JP2004010000A publication Critical patent/JP2004010000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】高速耐久性とノイズ性能とを向上する。
【解決手段】トロイド状のカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配置されベルト層7とを具えた空気入りタイヤ1である。ベルト層7は、タイヤ半径方向で重なる少なくとも第1、第2のベルトプライ7A、7Bを含む。前記第1のベルトプライ7Aと第2のベルトプライ7Bとの間に、ゴム中に双極子間引力を高める配合剤を添加した制振ゴム9を配したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速耐久性とノイズ性能とを向上するのに役立つ空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年の車両の高性能化、高速道路網の発達に伴い、車両用の空気入りタイヤにあってもさらなる高速耐久性が望まれている。空気入りタイヤの高速耐久試験を行うと、損傷箇所は概ねベルト層の端部に集中する。ベルト層の端部は片持ち梁の自由端のように拘束力が小さいため、路面との間で接地、非接地を高速で繰り返すと、このベルト層の外端のタイヤ半径方向の振幅量が大きくなって周囲のゴムと剥離するためである。従来、このようなベルト層の外側に、損失正接tanδが大きい制振ゴムを配することが、例えば特開平7−144508号公報により提案されている。
【0003】
本発明者らは、さらなる高速耐久性を高めるべく鋭意研究を重ねたところ、タイヤ半径方向で重なる第1のベルトプライと第2のベルトプライとの間に、制振ゴムを配すること、そして、この制振ゴムには双極子間引力を高める活性剤を配合したものであることが有効であることを突き止めた。
【0004】
以上のように、本発明は、ベルト層の端部の振動を抑制することによって、高速耐久性を向上すること、そしてさらにはベルト層の端部の振動の抑制によってタイヤノイズをも低減しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、トロイド状のカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配置されたベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、前記ベルト層は、タイヤ半径方向で重なる少なくとも第1、第2のベルトプライを含み、かつこの第1のベルトプライと第2のベルトプライとの間に、ゴム中に双極子間引力を高める配合剤を添加した制振ゴムを配したことを特徴としている。
【0006】
また請求項2記載の発明は、前記活性剤は、メルカプトベンゾチアジル基を有する化合物、ベンゾトリアゾール基を有する化合物又は下記構造式を有するフタル酸エステルであることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤである。
【化2】
Figure 2004010000
【0007】
また請求項3記載の発明は、前記第1のベルトプライは、第2のベルトプライとは、ベルトコード材料、ベルトコード径、ベルトコード構成又はエンズの少なくとも一つが異なることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
【0008】
また請求項4記載の発明は、 前記制振ゴムは、タイヤ半径方向内側に配された前記第1のベルトプライのタイヤ半径方向外側かつ両端部に配されるとともに、タイヤ軸方向の巾が前記ベルト層の巾の10〜40%かつ厚さが0.3〜1.5mmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
【0009】
また請求項5記載の発明は、前記制振ゴムは、タイヤ軸方向内側に向かって厚さが漸減することを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には本実施形態の空気入りタイヤのタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面図を示している。図において本実施形態の空気入りタイヤは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを具えた乗用車用のラジアルタイヤを例示している。
【0011】
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ赤道Cに対して例えば75゜〜90゜の角度で配列したラジアル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから構成されている。前記カーカスコードは、本例ではポリエステルコードが採用されるが、これ以外にもナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードや必要によりスチールコードをも採用しうる。
【0012】
また、前記カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aからのびて前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有する。前記カーカスプライ6Aの前記本体部6aと折返し部6bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4を補強している。
【0013】
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ赤道に対して例えば10〜45°の小角度で傾けて配列した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内側に配された第1のベルトプライ7Aと、その外側に配された第2のベルトプライ7Bとをベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わされて構成されたものを示す。ベルトコードは、本例ではスチールコードが採用されている。
【0014】
前記第1、第2のベルトプライ7A、7Bは、好ましくはベルトコード材料、ベルトコード径、ベルトコード構成又はエンズ(プライ巾5cm当たりのベルトコードの打ち込み本数)の少なくとも一つを異ならせ、ひいては各プライ7A、7Bに曲げ剛性差を設けて種々のタイヤ性能をチューニングすることが望ましい。
【0015】
例えば、第1のベルトプライ7Aの曲げ剛性を第2のベルトプライ7Bの曲げ剛性よりも大とすることができる(以下、このようなベルト層を有する空気入りタイヤを「態様1」と呼ぶことがある)。この場合、巾が大の第1のベルトプライ7Aによってベルト層7全体に亘り面内曲げ剛性を大きく確保できる。また曲げ変形時の歪が大きい第1のベルトプライ7Aの剛性が高まることによって、乗心地におけるダンピング性能(振動の収まり易さ)やロードノイズ性能など向上することができる。またこれとは逆に、第2のベルトプライ7Bの曲げ剛性を第1のベルトプライ7Aの曲げ剛性よりも大としたとき(以下、このようなベルト層を有する空気入りタイヤを「態様2」と呼ぶことがある)には、実質的な操縦安定性を維持しながらも乗心地におけるエンベロープ性能(突起を包み込む能力)を向上させることができる。なお後者の態様では、高速走行時、特にベルト層7の端部の動きが大きくなる傾向があるため、本発明はこのようなベルト層7の構成を具えた空気入りタイヤに特に好適となる。
【0016】
本明細書では、ベルト層7の曲げ剛性Eは、ベルトコードの外径をφ(mm)、エンズをn(本/5cm)としたとき、φ・nで計算する。第1のベルトプライ7Aの曲げ剛性をE1、第2のベルトプライ7Bの曲げ剛性をE2とするとき、
態様1ではE1/E2を1.05〜1.8、より好ましくは1.2〜1.6とするのが良く、また態様2とする場合にはE1/E2を0.6〜0.95、より好ましくは0.6〜0.8とするのが望ましい。
【0017】
また第1のベルトプライ7A、第2のベルトプライ7Bには、ともにスチールコードが好適に採用される。該スチールコードとしては、該コードを構成するスチール素線径が0.10〜2.0mm、より好ましくは0.15〜0.8mm程度が好適である。またスチールコードの外径としては、0.5〜1.5mm、より好ましくは0.55〜1.2mmとするのが好適である。さらに、ベルトコードのエンズについては20〜60本/5cm、より好ましくは25〜55本/5cm、さらに好ましくは30〜45本/5cm程度とするのが好適である。ベルトコードの構成としては、(A×B)の束撚り構造や、(C+D)の層撚り構造のいずれでも良いが、生産性の観点より束撚り構造が好ましい。そして、第1、第2のベルトプライ7A、7Bに曲げ剛性の差を設ける場合、上記数値範囲内でベルトコード材料、ベルトコード径、ベルトコード構成又はエンズの少なくとも一つを異ならせることができる。
【0018】
また前記第1のベルトプライ7Aは、第2のベルトプライ7Bよりもタイヤ軸方向の長さが大で構成される。第1、第2のベルトプライ7A、7Bはそれぞれ巾方向の中心をタイヤ赤道Cに揃えて配置され、両端部における長さの差、即ちステップ量STが2〜12mm、より好ましくは4〜9mmに設定される。該ステップ量STが2mm未満であると、各プライ7A、7Bの端部が近接しその部分に応力が集中し大きな歪が生じて耐久性が悪化しやすい。逆に前記ステップ量STが12mmを超えると、高速走行時などに自由端となる第1のベルトプライ7Aの端部がタイヤ半径方向外方に浮き上がり易くショルダ部の接地長さが大となるなど該ショルダ部に片落ち摩耗が生じやすくなる傾向がある。
【0019】
また最も巾が広い第1のベルトプライ7Aの巾であるベルト層7の巾BWとトレッドの接地巾TWとの差|BW−TW|は、好ましくは0〜7mm、より好ましくは0〜5mmの範囲で設定するのが望ましい。本例では実質的にBW−TW=0としている。前記差|BW−TW|が7mmを超えると、ベルト層7が接地巾TWに比して大きくなりすぎ、成形が困難になる他、タイヤ赤道での外径とショルダ側での外径との差が大きくなり、耐久性の低下が生じやすくなる。なおトレッドの接地巾TWは、規格で定める正規リム、正規内圧、正規荷重の条件に基づいて定められる。
【0020】
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば ”Design Rim” 、或いはETRTOであれば ”Measuring Rim”とする。また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 ”TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES” に記載の最大値、ETRTOであれば ”INFLATION PRESSURE” とするが、タイヤが乗用車用である場合には180KPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 ”TIRELOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES” に記載の最大値、ETRTOであれば ”LOAD CAPACITY”とする。
【0021】
また本発明の空気入りタイヤ1では、第1のベルトプライ7Aと第2のベルトプライ7Bとの間に、制振ゴム9が配されている。
【0022】
該制振ゴム9は、ゴム中に、双極子間引力を高める活性剤を配合して構成されている。本例では、配合剤に、このような双極子間引力が大きい双極子が含まれている。図3(A)に示すように、双極子10は、電荷+qと−qとが中心間距離rだけ離れて位置している。また双極子10は、制振ゴム9に振動エネルギーが作用していない状態では、図3(B)に示すように、双極子モーメントm(=q×r)に基づく双極子ー双極子間引力によって、他の双極子10…と互いに引き付け合い安定した状態を維持する。なお符号12はゴムの高分子鎖、同13は側鎖である。
【0023】
一方、図3(C)に示すように、該制振ゴム9に外部から振動エネルギーが加わと、双極子10に変位、即ち双極子に回転、位置ずれ及び/又は位相ずれ等が生じる。この状態は電気的に不安定な状態であり、各双極子は、再び図3(B)に示すように他の双極子10と引き付け合い、電気的に安定な状態に戻ろうとする。このとき、ゴム内部でエネルギーの消費、すなわち振動エネルギーの多くが多量の摩擦エネルギとして消費される。このように本発明で用いられる制振ゴム9は、双極子10の変位と、双極子10の復元作用によるエネルギー消費を通じて、振動減衰、吸音、衝撃吸収、防振といった効果をもたらす。
【0024】
また、このような振動エネルギーの吸収のメカニズムには、双極子モーメントmを大として前記双極子間引力を増加させることが重要である。本発明では、双極子間引力が高い双極子を持った配合剤をゴム中に添加することにより前記制振ゴム9を形成している。
【0025】
前記制振ゴムに用いるゴム材は、特に限定はされないが、例えばアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)又はイソプレンゴム(IR)などの1種又は2種以上をブレンドしたものが好適である。該ゴム材には、ゴムポリマーの他、例えばマイカ鱗片、ガラス片、グラスファイバー、カーボンファイバー、炭酸カルシウム、バライト、沈降硫酸バリウム等の物質や、カーボンブラック、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄などを必要に応じて適宜加えることができる。
【0026】
また双極子ー双極子間引力が大きくゴムを制振化しうる活性剤としては、例えばメルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、ベンゾトリアゾール基を有する化合物又は下記構造式を有するフタル酸エステルであることが望ましい。
【化3】
Figure 2004010000
(式中、Rはフェニル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、シクロペプチル基、4−メチルシクロヘキシル基のいずれか、またはこれらの基のいずれか2種である。)
【0027】
前記メルカプトベンゾチアジル基を含む化合物としては、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、N、N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(DCHBSA)、ジベンゾチアジルスルフィド(MBTS)、N−シクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(CBS)、N−tert−ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(BBS)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(OBS)、又はN、N−ジイソプロピルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(DPBS)などを挙げることができる。
【0028】
またベンゾトリアゾール基を有する化合物としては、ベンゼン環にアゾール基が結合したベンゾトリアゾールを母核とし、これにフェニル基が結合した2−{2′−ハイドロキシ−3′−(3″,4″,5″,6″テトラハイドロフタリミデメチル)−5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HPMMB)、2−{2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HMPB)、2−{2′−ハイドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HBMPCB)、2−{2′−ハイドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HDBPCB)などを挙げることができる。
【0029】
前記活性剤は、その配合量が多くなるほど前記双極子モーメントmを増大させる効果があるが、配合量が多すぎるとゴム補強性が低下し易い。このような観点より、特に限定はされないが、例えばゴム成分100重量部に対して前記活性剤を2〜20重量部、より好ましくは5〜15重量部の割合で配合するのが好適である。
【0030】
また、前記制振ゴム9は、本実施形態ではタイヤ半径方向内側に配された第1のベルトプライ7Aのタイヤ半径方向外側かつその両端部に配されたものを例示している。すなわち、図2に拡大して示すように、第1のベルトプライ7Aのタイヤ軸方向の各外端7Aeからタイヤ軸方向の内側にのびるとともに第2のベルトプライ7Bのタイヤ半径方向内側を通ってタイヤ赤道Cの手前で終端している。ベルト層7の両端部、とりわけ第1のベルトプライ7Aの両端部が高速回転時に最も振動しやすい部分であるため、かかる位置に制振ゴム9を配置することで、より効果的な振動吸収効果が発揮される。またベルト層7の中央部には、この制振ゴム9を介することなく第1、第2のベルトプライ7A、7Bが直接接触している部分14が形成でき、これは、クラウン部におけるベルト層7の拘束力の低下を防止し、操縦安定性の悪化などを防ぐのに役立つ。
【0031】
制振ゴム9のタイヤ軸方向の巾Lは特に限定はされないが、小さすぎると、ベルト層7の振動を吸収緩和する効果が低下しやすく、逆に大きすぎると、トレッドクラウン部における拘束力が低下しやすくなる。このような観点より、前記制振ゴム9のタイヤ軸方向の巾Lは、各側それぞれベルト層7の巾WBの10〜40%、より好ましくは15〜35%、さらに好ましくは20〜30%とするのが望ましい。
【0032】
また制振ゴム9の厚さtは、特に限定はされないが、小さすぎるとベルト層7の振動を吸収緩和する効果が低下しやすく、逆に大きすぎてもベルト層7としての拘束力が低下しやすくなる。このような観点より、前記制振ゴム9の厚さtは0.3〜1.5mm、より好ましくは0.5〜1.3mm、さらに好ましくは0.7〜1.1mmとすることが望ましい。
【0033】
また本実施形態の制振ゴム9は、タイヤ軸方向の外端からタイヤ軸方向の内側に向かって厚さが徐々に漸減する断面略くさび状をなすものを例示している。例えば図4(A)、(B)に示すように、制振ゴム9を厚さ一定で形成した場合、制振ゴム9の内端において例えば第1又は2のベルトプライ7A、7Bに折れ曲がり部jが生じる。図4(A)のように、第2のベルトプライ7Bに折れ曲がり部jが生じた場合には該プライ7Bの拘束力が低下し、ひいては高速耐久性の向上効果が小さくなる。また図4(B)に示すように、第1のベルトプライ7Aに折れ曲がり部jが生じた場合には、内圧の充填時にトレッドのクラウン部がせり出しやすく大きな寸法変化が生じやすい。このような形態でも高速耐久性の向上効果を減じる傾向がある。これに対して、上述のように制振ゴム9を、タイヤ軸方向の外端からタイヤ軸方向の内側に向かって厚さが徐々に漸減する断面略くさび状とすることにより、上述の不具合をいずれも回避してタイヤの形状を保持し、さらに高速耐久性の向上を図ることができる。
【0034】
以上本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、例えば3枚以上のベルトプライからなるベルト層7にも適用することができる。この場合、制振ゴム9を介在可能なベルトプライ間スペースが2カ所以上形成されるが、いずれの位置に配しても良く、また全てのベルトプライ間に設けることもできる。
【0035】
【実施例】
表1に示す仕様に基づいて、タイヤサイズが195/65R15の乗用車用ラジアルタイヤを試作し、高速耐久性、ロードノイズについてテストを行った。テストは次の要領で行った。
【0036】
<高速耐久性>
先ず供試タイヤを15×6JJのリムにリム組みし、内圧260kPaを充填して3時間以上放置後、内圧を260kPaに再調整した。そして、スピードシンボルの速度40km/Hか10分づつ中断することなく試験速度を10km/Hごとに上昇させてドラム試験機で走行させるとともに、タイヤが損傷することなく走行し得た最高速度を測定した。評価は、比較例1の速度を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
【0037】
<ロードノイズ>
供試タイヤを15×6JJのアルミホイールリムにリム組みし、内圧210kPa(前後同一)を充填して排気量2000cm3 の国産FF乗用車の四輪に装着するとともに、ドライバー1名乗車にて荒れた乾燥アスファルト路面を速度60km/Hで走行したときの騒音を運転席左耳元に設置したマイクで計測した。評価は比較例1を基準値としたときの騒音差をdb(A)で評価した。マイナス表示が良好である。
【0038】
<操縦安定性、乗り心地>
上記ロードノイズ試験の条件にて、テストコースを走行し、ドライバーの官能により評価した。評価は、いずれも比較例1を6点とする10点法により行った。数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1に、また制振ゴムの仕様などを表2に示す。
【0039】
【表1】
Figure 2004010000
【0040】
【表2】
Figure 2004010000
【0041】
*1 テックビーハング社製 RSS#3
*2 JSR(株)製 SBR1502
*3 昭和キャボット社製 ショウブラックN220
*4 日本油脂社製
*5 三井金属鉱業社製 亜鉛華1号
*6 大内新興化学工業社製 ノクセラーM
*7 鶴見化学社製の粉末硫黄
*8 大内新興化学工業社製 ノクセラーCZ
【0042】
テストの結果、実施例のものは、比較例と比べて、高速耐久性に優れかつロードノイズを低減していることが確認できる。
【0043】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、走行中のベルト層の端部の振動を効率良く吸収し、高速走行時の振幅などを減じて高速耐久性をさらに高め、かつタイヤノイズを低減することができる。
【0044】
また請求項3記載の発明のように、第1のベルトプライは、第2のベルトプライとは、ベルトコード材料、ベルトコード径、ベルトコード構成又はエンズの少なくとも一つが異なることによって、ベルト層の種々のチューニングを可能とし、さらに高速耐久性を向上させるのに役立つ。
【0045】
また請求項4記載の発明のように、前記制振ゴムは、タイヤ半径方向内側に配された前記第1のベルトプライのタイヤ半径方向外側かつ両端部に配されるとともに、そのタイヤ軸方向の巾や厚さを規制することにより、さらに効果的な制振効果を発揮できる。
【0046】
また請求項5記載の発明のように、前記制振ゴムは、タイヤ軸方向内側に向かって厚さが漸減するときには、ベルトプライの拘束力の低下やクラウン部の過度のせり出しなどを防止してタイヤの形状を維持することができる。よってさらに高速耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの断面図である。
【図2】そのベルト層の端部を拡大して示す拡大断面図である。
【図3】(A)〜(C)は双極子の作用をなどを説明する概念図である。
【図4】(A)、(B)はベルト層の部を端部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a カーカスプライの本体部
6b カーカスプライの折返し部
7 ベルト層
9 制振ゴム
10 双極子

Claims (5)

  1. トロイド状のカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配置されたベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、
    前記ベルト層は、タイヤ半径方向で重なる少なくとも第1、第2のベルトプライを含み、
    かつこの第1のベルトプライと第2のベルトプライとの間に、ゴム中に双極子間引力を高める配合剤を添加した制振ゴムを配したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記活性剤は、メルカプトベンゾチアジル基を有する化合物、ベンゾトリアゾール基を有する化合物又は下記構造式を有するフタル酸エステルであることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
    Figure 2004010000
  3. 前記第1のベルトプライは、第2のベルトプライとは、ベルトコード材料、ベルトコード径、ベルトコード構成又はエンズの少なくとも一つが異なることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記制振ゴムは、タイヤ半径方向内側に配された前記第1のベルトプライのタイヤ半径方向外側かつ両端部に配されるとともに、タイヤ軸方向の巾が前記ベルト層の巾の10〜40%かつ厚さが0.3〜1.5mmであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記制振ゴムは、タイヤ軸方向内側に向かって厚さが漸減することを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。
JP2002170338A 2002-06-11 2002-06-11 空気入りタイヤ Pending JP2004010000A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002170338A JP2004010000A (ja) 2002-06-11 2002-06-11 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002170338A JP2004010000A (ja) 2002-06-11 2002-06-11 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004010000A true JP2004010000A (ja) 2004-01-15

Family

ID=30436629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002170338A Pending JP2004010000A (ja) 2002-06-11 2002-06-11 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004010000A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115769A1 (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
JP2006213819A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物およびそれからなるタイヤ
JP2014231580A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社ブリヂストン ゴム組成物、ゴム−金属複合体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115769A1 (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
JPWO2005115769A1 (ja) * 2004-05-25 2008-03-27 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP4651036B2 (ja) * 2004-05-25 2011-03-16 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2006213819A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物およびそれからなるタイヤ
JP2014231580A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 株式会社ブリヂストン ゴム組成物、ゴム−金属複合体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4567180B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP3154800B2 (ja) 空気入り安全タイヤ
JP2788715B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP3130479B1 (en) Pneumatic radial tire for use on passenger vehicle
JP5410038B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2728286B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
US9248702B2 (en) Two-wheeled automotive vehicle tire
JP5121589B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP2004352174A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
KR101908902B1 (ko) 공기입 타이어
KR20010013040A (ko) 타이어
KR20010013043A (ko) 타이어
JPWO2013065318A1 (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP2004182021A (ja) 空気入りタイヤ
JPH10291403A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP5740932B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4603154B2 (ja) ラジアルタイヤ
JP3079028B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7024705B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3733055B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2004010000A (ja) 空気入りタイヤ
JP2004203129A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2004123019A (ja) 空気入りタイヤ
JP2002301912A (ja) 空気入りタイヤ
JP4894212B2 (ja) 車両とタイヤの組合せ体及び空気入りタイヤの装着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071016