JP2004009205A - 2足歩行ロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】関節角度に無関係に、また、足が床面などから離れた状態にあっても姿勢復元トルクを生成することが可能で且つ目標歩容への追従を行うことが容易な制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供すること。
【解決手段】本発明の2足歩行ロボット(100)は、胴体(10)と、胴体下部に設けられた一対の脚体(20R、20L)と、2足歩行ロボットの姿勢を変化させるトルクを発生するべく胴体及び一対の脚体の少なくとも一つに設けられた1以上のコントロールモーメントジャイロ(16)とを有するものとした。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の2足歩行ロボット(100)は、胴体(10)と、胴体下部に設けられた一対の脚体(20R、20L)と、2足歩行ロボットの姿勢を変化させるトルクを発生するべく胴体及び一対の脚体の少なくとも一つに設けられた1以上のコントロールモーメントジャイロ(16)とを有するものとした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2足歩行ロボットに関する。特に、2足歩行ロボットの姿勢安定化に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、人間と同じような2足歩行が可能な2足歩行ロボットに対する注目が高まっている。このような2足歩行ロボットは本質的に不安定であり、ロボットが転倒することなく歩行を行うためには姿勢制御が不可欠である。2足歩行ロボットの姿勢制御は、通常、センサによりロボットの姿勢を検出し、ゼロ・モーメント・ポイント(ZMP)原理などにより求められた安定な目標姿勢(歩容)と検出された姿勢とのずれに基づいて姿勢復元トルクを発生させることでなされる。
【0003】
従来、そのような姿勢復元トルクは、ロボットの足首関節を駆動するアクチュエータによって生成されるか(足首トルク)、あるいは、様々な関節を曲げることによるロボットの重心位置及び角運動量の変化によって生成されている。しかしながら、足首関節駆動アクチュエータによる姿勢復元トルク(足首トルク)の生成は足と路面との相互作用によって得られるものであり、足が浮いた状態や路面が柔らかい場合などでは生成が不可能または困難である。また、関節角度を変化させてロボットの重心位置や角運動量を変化させる方法では、関節角度の変化に応じて目標とする歩容そのものを変更する必要があり、また、所望のトルクを生成するための関節角度を計算する演算が煩雑であるという欠点がある。
【0004】
これらとは異なる姿勢復元トルク生成方法として、フリージャイロやコマを利用して姿勢制御を行うことが提案されている。例えば、特開平59−64084号公報には、ロボットの概ね垂直方向にコマ軸が設けられた角運動量の大きなコマを備えた2足歩行ロボットにおいて、ロボットが傾いたときコマが歳差運動するのを利用して、この再差運動と同じ方向にロボットの基部(足部)に設けられた垂直方向軸を回転させることでジャイロモーメントを生成し、ロボットの起立状態を維持することが開示されている。しかしながら、このような方式では、起立状態の維持には寄与するものの、目標歩容への追従を行うことはできない。フリージャイロ方式のものも、やはり、ロボットを起立させるのみの作用に留まり、目標歩容への追従を行うことはできない。
【0005】
更に別の方法として、特許第2807788号公報にはアクティブマスダンパ方式が開示されているが、これは発生し得るトルクの大きさが慣性質量の大きさに依存するため、ロボットを小型軽量に構成することが難しく、トルク発生に必要な慣性質量の駆動力も大きくなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解決するためのものであり、本発明の主な目的は、関節角度に無関係に姿勢復元トルクを生成することが可能で姿勢安定制御則を簡単化することが可能な制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することである。
【0007】
本発明の第2の目的は、足が床面などから離れた状態にあっても姿勢制御のための姿勢復元トルクを生成することが可能で且つ目標歩容への追従を行うことが容易に可能な制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することである。
【0008】
本発明の第3の目的は、上記のような姿勢制御が可能で且つロボットの軽量化を図ることのできる制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に基づくと、2足歩行ロボット(100)であって、胴体(10)と、胴体下部に設けられた一対の脚体(20R、20L)と、2足歩行ロボットの姿勢を変化させるトルクを発生するべく胴体及び一対の脚体の少なくとも一つに設けられた1以上のコントロールモーメントジャイロ(16)とを有する2足歩行ロボットが提供される。コントロールモーメントジャイロ(CMG)は、物体の角運動量の変化とモーメントとの力学的関係に基づくトルク発生装置の一種であり、一定の角速度で回転するロータ(フライホイール)をジンバルで保持し、このジンバルをロータの回転軸と垂直な軸周りに回転させることで外部に対しトルク(ジャイロモーメント)を与えるものである。これによれば、ロボットの足が床面から離れている場合にもCMGによってトルク(CMGトルク)を生成することができるため、ロボットの歩行、走行、跳躍といった広い範囲で姿勢制御を行うことが可能である。また、関節動作と無関係に姿勢復元のためのトルクを得ることができるため、ロボットの姿勢安定制御則を簡単化することができる。さらに、CMGトルクはそのジンバルの回転数を調節することで大きさを容易に変えることができ、また、装置の寸法に対して大きなトルクを得ることが可能であるため、装置の小型軽量化及び目標歩容への追従が容易である。
【0010】
2足歩行ロボットが、目標姿勢を生成するとともに、前記2足歩行ロボットの所定の関節において生成されるべきトルクを指示する関節トルクを出力する歩容生成部(101)と、実姿勢を検出する姿勢センサ(102)と、目標姿勢と実姿勢との差である姿勢偏差から姿勢復元トルクを計算する姿勢復元トルク計算部(104)とを更に有する場合、姿勢復元トルクの少なくとも一部をコントロールモーメントジャイロによって生成することにより、コントロールモーメントジャイロから生成されるトルクを姿勢制御に有効に用いることができる。
【0011】
本発明の一好適実施例に基づく2足歩行ロボットは、足首トルクを生成するべく一対の脚体の各々に設けられた足首トルク生成手段(13R、13L)と、姿勢復元トルク計算手段によって計算された姿勢復元トルクに基づき、足首トルク生成手段により生成されるべき足首トルクを示す足首トルク指令及びコントロールモーメントジャイロによって生成されるべきトルクを指示するCMGトルク指令を生成するトルク分配部(105)とを更に有する。これにより、簡単な構成で、コントロールモーメントジャイロにより生成されるトルクを2足歩行ロボットの姿勢制御に有効に用い、歩行、走行、跳躍といった幅広い範囲でロボットの姿勢安定化を図ることができる。
【0012】
本発明の別の好適実施例に基づく2足歩行ロボットは、足首トルクを生成するべく一対の脚体の各々に設けられた足首トルク生成手段(13R、13L)と、姿勢復元トルク計算手段によって計算された姿勢復元トルクに基づき、足首トルク生成手段により生成されるべき足首トルクを示す足首トルク指令、コントロールモーメントジャイロによって生成されるべきトルクを指示するCMGトルク指令、及び関節角度の変更により発生されるべきトルクを指示する重力モーメント指令を生成するトルク分配部(105)と、トルク分配部からの重力モーメント指令に基づいて歩容修正量を計算し、歩容修正量を歩容生成部に入力する歩容修正量演算部(107)とを更に備え、歩容生成部は入力された歩容修正量を考慮して歩容の再構成を行うことを特徴とする。このような実施形態によっても、コントロールモーメントジャイロにより生成されるトルクを2足歩行ロボットの姿勢制御に有効に用い、歩行、走行、跳躍といった幅広い範囲でロボットの姿勢安定化を図ることができる。
【0013】
コントロールモーメントジャイロが双子型コントロールモーメントジャイロからなると、単純な構造で、特定軸周りにトルクを生成して、生成したトルクを容易に制御できるため好適である。
【0014】
本発明の特徴、目的及び作用効果は、添付図面を参照しつつ好適実施例について説明することにより一層明らかとなるだろう。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施例について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明が適用された2足歩行ロボットの好適実施例の要部を示す模式的な斜視図である。図において、ロール軸(前後軸)、ピッチ軸(左右軸)、ヨー軸(上下軸)を矢印で示した。図示されているように、この2足歩行ロボット100は胴体部10と、それを支える一対の脚部20R、20Lとを含む。なお、この例では上半身は示していないが、胴体部10の上に上半身を取り付けることも可能であることは言うまでもない。
【0017】
各脚部20R、20Lは、股関節部11R、11L、膝関節部12R、12L、足首関節部13R、13Lを有しており、股関節部11R、11Lを介して胴体部10に接続されている。股関節部11R、11Lは、股関節ロール軸アクチュエータ1R、1L、股関節ピッチ軸アクチュエータ2R、2L、及び股関節ヨー軸アクチュエータ3R、3Lを有している。膝関節部12R、12Lは膝関節ピッチ軸アクチュエータ4R、4Lを備えている。足首関節部13R、13Lは足首関節ロール軸アクチュエータ5R、5L、足首関節ピッチ軸アクチュエータ6R、6L、足首関節ヨー軸アクチュエータ7R、7Lを有している。このようにして股関節部11R、11Lと足首関節部13R、13Lは互いに垂直な3つの軸線の周りに回動可能であり、膝関節部12R、12Lは一つの軸線の周りに回動可能となっている。
【0018】
胴体部10はロボット100の姿勢を検出する姿勢センサ15を備えている。このセンサ15はロボット100の姿勢を示す角度、角速度及び角加速度などを検出し、図示しない制御演算部に送る。また本発明に基づき、胴体部10はコントロールモーメントジャイロ(以下、CMGと言う)16を備えている。
【0019】
CMG16は、物体の角運動量の変化とモーメントとの力学的関係に基づくトルク発生装置の一種であり、一定の角速度で回転するロータ(フライホイール)をジンバルで保持し、このジンバルをロータの回転軸と垂直な軸周りに回転させることで外部に対しトルク(ジャイロモーメント)を与えるものである。そのようなCMGとしては、一つのジンバルを含むシングルジンバルCMG、同一特性の2つのジンバルを左右に並べて配置し、互いに逆方向に同一速度で回転させる双子型CMGなど、様々な形態のものがある。図2に双子型CMGの模式的な斜視図を示す。
【0020】
図示されているように、この双子型CMG16はそれぞれロータ21R、21Lを回転可能に支持する並置された2つのジンバル22R、22Lと、これらジンバル22R、22Lを互いに逆方向に同一速度で回転させるためのジンバル駆動機構23及びジンバル駆動モータ24とを有している。図示されているように、2つのジンバル22R、22Lの回転軸は互いに平行に延在している。説明のため、図に示したように、2つのジンバルの回転軸が伸びる方向をz方向、2つのジンバルの回転軸を含む面内においてz方向に垂直な方向をx方向、x方向及びz方向に垂直な方向をy方向とし、また、両ジンバル22R、22Lの基準位置からの回転角度をφとする。双子型CMG16では、ジンバル22R、22L及びそれらに支持されたロータ21R、21Lはz方向に見たとき互いに対称な姿勢をとる。
【0021】
各ロータの各運動量の大きさをHとすると、x方向成分は互いに打ち消し合うので、y方向成分
Hy=2Hsinφ
のみが残る。このとき各運動量の時間変化に等しいトルク
τy=2(dφ/dt)Hcosφ
が、図2において符号25で示すようにy方向軸線周りに発生する。従って、ジンバル回転の角速度dφ/dtを、
dφ/dt=τy/(2Hcosφ)
とすれば所望のトルク(CMGトルクと呼ぶ)を発生させることができる。例えば、図1のピッチ軸周りにトルクを生成することが望まれる場合、胴体部10に設けられるCMG16のy軸を図1のピッチ軸に一致させればよい。複数のCMGを用いて複数軸周りにトルクを生成することも可能である。
【0022】
このようにして得られるCMGトルクはロボット100の足が床面から離れている場合にも得ることができるため、ロボット100の歩行、走行、跳躍といった広い範囲で姿勢制御を行うことができる。また、関節動作と無関係に姿勢復元トルクを得ることができるため、姿勢安定制御則を簡単化することができる。さらに、CMGトルクはジンバル22R、22Lの回転角速度を調節することで大きさを容易に変えることができ、また、ロータ21R、21Lを高回転数で回転させることで装置の寸法に対して大きなトルクを得ることが可能であるため、装置の小型軽量化及び目標歩容への追従が容易である。CMG16のジンバル駆動のための入力トルクもCMG16からの出力トルクに比べると小さく、この点からも小型ロボットの姿勢制御に適している。
【0023】
このように、本発明によれば、2足歩行ロボット100内にCMG16を設けCMGトルクを姿勢復元トルクとして用いることにより、関節動作と無関係に姿勢復元トルクを得ることができ、また、足が床面などから離れた状態にあっても姿勢制御のための姿勢復元トルクを生成することが可能であり且つ目標歩容への追従を行うことが可能な制御機構を備えた2足歩行ロボット100を提供することができる。また、ロボット100の重量の大幅な増大といった問題を生じることもない。
【0024】
図3は、上記のように構成された2足歩行ロボット100の制御についてより詳細に説明するための制御システムの第1実施例を示すブロック図である。図示されているように、この制御システムは、目標歩容(姿勢)を生成する歩容生成部101と、ロボット100の姿勢を検出する姿勢センサ102とを有している。姿勢センサ102は、図1に示した姿勢センサ15に対応する。歩容生成部101は目標姿勢を生成するだけでなく、各関節部に対する関節トルク指令も出力する。
【0025】
歩容生成部101からの目標姿勢と、姿勢センサ102によって検出された姿勢(実姿勢)は、比較部103において比較され、その差異は姿勢偏差として姿勢復元トルク計算部104に送られる。姿勢復元トルク計算部104は入力された姿勢偏差に基づいて、生成されるべき姿勢復元トルクを計算し、それをトルク分配部105に入力する。姿勢復元トルクの計算は姿勢偏差を小さくするようにフィードバック制御則に基づいてなされる。トルク分配部105は、生成されるべき姿勢復元トルクを足首関節トルクとCMGトルクとに分け、それぞれのトルクが生成されるように足首トルク指令及びCMGトルク指令を出力する。トルク分配部105から出力された足首トルク指令は歩容生成部101から出力された関節トルク指令と合わせられ、ロボット100内の所定の関節アクチュエータに送られる。また、CMGトルク指令はロボット100内のCMG16に送られ、それによってCMG16のジンバル22R、22Lの回転角速度が調節される。
【0026】
こうして定められた関節トルク指令、CMGトルク指令、及び外乱に応じ、ロボット100はその動特性に従って動作する。その結果生じたロボット100の姿勢は姿勢センサ102によって検出され、上記において説明したようにフィードバック制御に用いられる。
【0027】
上記した歩容生成部101は、外部の条件に応じて歩行経路の決定などを自立的に行い、それを実現するように例えばZMP原理などに基づく理論計算によって目標姿勢を生成することができる。或いは、例えば離れた場所にいる人間の歩行動作を追従するように目標姿勢を生成することもできる。後者の方式は操縦者をマスター、ロボットをスレーブと呼ぶことからマスター・スレーブ方式と言われる。この方式では、ロボットの歩行状態または感覚(例えば路面からの反力やロボットの傾きなど)を臨場感をもって人間(操縦者)が感じることができれば、ロボットを容易に操縦することができ、極限作業用ロボットなどを自立制御を要することなく実用化することができる。そのような歩行状態のフィードバックを行うための装置はバーチャルリアリティー技術の分野において様々な提案がなされている。しかしながら、操縦者とロボットとの間で重量、大きさなどの力学的条件を完全に一致させることは困難であり、ロボットの姿勢安定を保つには、このような両者の物理特性の違い(及びそれによる姿勢傾斜の動特性の違い)を補償することが必要である。上記した制御システムでは、そのような補償をCMG16を制御することで行うことができるため、このようなマスター・スレーブ方式に最適である。
【0028】
図4は、図3に示した制御システムの変形実施例を示すブロック図である。図4において図3と同様の部分には同じ符号を付して詳しい説明を省略する。この実施例では、ロボット100の姿勢復元トルクとして関節角度の変更により発生するもの(重力モーメントと呼ぶ)も使用する点が第1の実施例と異なる。そのためこの実施例では、トルク分配部105は姿勢復元トルク計算部104によって計算された姿勢復元トルクを足首関節トルクと、CMGトルクと、重力モーメントとに分配する。そうして、CMG16では設定されたCMGトルクを生成するようにジンバル22R、22Lの回転角速度が制御され、また、歩容修正量演算部107において、設定された重力モーメント(重力モーメント指令)に基づいて歩容修正量を計算し、それを歩容生成部101に入力する。歩容生成部101では、入力された歩容修正量を考慮して歩容の再構成を行う。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2足歩行ロボット内にCMGを設けCMGトルクを姿勢復元トルクに用いることにより、関節動作と無関係に姿勢復元トルクを得ることができ、また、足が床面などから離れた状態にあっても姿勢制御のための姿勢復元トルクを生成することが可能であり且つ目標歩容への追従を行うことが可能な制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することができる。また、ロボットの重量の大幅な増大といった問題を生じることがない。
【0030】
本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、これらの実施例はあくまでも例示であって本発明は実施例によって限定されるものではない。当業者であれば特許請求の範囲によって画定される本発明の技術的思想を逸脱することなく様々な変形若しくは変更が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用された2足歩行ロボットの好適実施例の要部を示す模式的な斜視図である。
【図2】図2は、双子型コントロールモーメントジャイロ(CMG)の模式的な斜視図である。
【図3】図3は、本発明に基づく2足歩行ロボットの制御システムの第1実施例を示すブロック図。
【図4】図4は、本発明に基づく2足歩行ロボットの制御システムの第2実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
100 2足歩行ロボット
10 胴体部
20R、20L 脚部
11R、11L 股関節部
12R、12L 膝関節部
13R、13L 足首関節部
1R、1L 股関節ロール軸アクチュエータ
2R、2L 股関節ピッチ軸アクチュエータ
3R、3L 股関節ヨー軸アクチュエータ
4R、4L 膝関節ピッチ軸アクチュエータ
5R、5L 首関節ロール軸アクチュエータ
6R、6L 足首関節ピッチ軸アクチュエータ
7R、7L 足首関節ヨー軸アクチュエータ
15 姿勢センサ
16 コントロールモーメントジャイロ(CMG)
21R、21L ロータ
22R、22L ジンバル
23 ジンバル駆動機構
24 ジンバル駆動モータ
101 歩容生成部
102 姿勢センサ
103 比較部
104 姿勢復元トルク計算部
105 トルク分配部
107 歩容修正量演算部
【発明の属する技術分野】
本発明は、2足歩行ロボットに関する。特に、2足歩行ロボットの姿勢安定化に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、人間と同じような2足歩行が可能な2足歩行ロボットに対する注目が高まっている。このような2足歩行ロボットは本質的に不安定であり、ロボットが転倒することなく歩行を行うためには姿勢制御が不可欠である。2足歩行ロボットの姿勢制御は、通常、センサによりロボットの姿勢を検出し、ゼロ・モーメント・ポイント(ZMP)原理などにより求められた安定な目標姿勢(歩容)と検出された姿勢とのずれに基づいて姿勢復元トルクを発生させることでなされる。
【0003】
従来、そのような姿勢復元トルクは、ロボットの足首関節を駆動するアクチュエータによって生成されるか(足首トルク)、あるいは、様々な関節を曲げることによるロボットの重心位置及び角運動量の変化によって生成されている。しかしながら、足首関節駆動アクチュエータによる姿勢復元トルク(足首トルク)の生成は足と路面との相互作用によって得られるものであり、足が浮いた状態や路面が柔らかい場合などでは生成が不可能または困難である。また、関節角度を変化させてロボットの重心位置や角運動量を変化させる方法では、関節角度の変化に応じて目標とする歩容そのものを変更する必要があり、また、所望のトルクを生成するための関節角度を計算する演算が煩雑であるという欠点がある。
【0004】
これらとは異なる姿勢復元トルク生成方法として、フリージャイロやコマを利用して姿勢制御を行うことが提案されている。例えば、特開平59−64084号公報には、ロボットの概ね垂直方向にコマ軸が設けられた角運動量の大きなコマを備えた2足歩行ロボットにおいて、ロボットが傾いたときコマが歳差運動するのを利用して、この再差運動と同じ方向にロボットの基部(足部)に設けられた垂直方向軸を回転させることでジャイロモーメントを生成し、ロボットの起立状態を維持することが開示されている。しかしながら、このような方式では、起立状態の維持には寄与するものの、目標歩容への追従を行うことはできない。フリージャイロ方式のものも、やはり、ロボットを起立させるのみの作用に留まり、目標歩容への追従を行うことはできない。
【0005】
更に別の方法として、特許第2807788号公報にはアクティブマスダンパ方式が開示されているが、これは発生し得るトルクの大きさが慣性質量の大きさに依存するため、ロボットを小型軽量に構成することが難しく、トルク発生に必要な慣性質量の駆動力も大きくなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解決するためのものであり、本発明の主な目的は、関節角度に無関係に姿勢復元トルクを生成することが可能で姿勢安定制御則を簡単化することが可能な制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することである。
【0007】
本発明の第2の目的は、足が床面などから離れた状態にあっても姿勢制御のための姿勢復元トルクを生成することが可能で且つ目標歩容への追従を行うことが容易に可能な制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することである。
【0008】
本発明の第3の目的は、上記のような姿勢制御が可能で且つロボットの軽量化を図ることのできる制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に基づくと、2足歩行ロボット(100)であって、胴体(10)と、胴体下部に設けられた一対の脚体(20R、20L)と、2足歩行ロボットの姿勢を変化させるトルクを発生するべく胴体及び一対の脚体の少なくとも一つに設けられた1以上のコントロールモーメントジャイロ(16)とを有する2足歩行ロボットが提供される。コントロールモーメントジャイロ(CMG)は、物体の角運動量の変化とモーメントとの力学的関係に基づくトルク発生装置の一種であり、一定の角速度で回転するロータ(フライホイール)をジンバルで保持し、このジンバルをロータの回転軸と垂直な軸周りに回転させることで外部に対しトルク(ジャイロモーメント)を与えるものである。これによれば、ロボットの足が床面から離れている場合にもCMGによってトルク(CMGトルク)を生成することができるため、ロボットの歩行、走行、跳躍といった広い範囲で姿勢制御を行うことが可能である。また、関節動作と無関係に姿勢復元のためのトルクを得ることができるため、ロボットの姿勢安定制御則を簡単化することができる。さらに、CMGトルクはそのジンバルの回転数を調節することで大きさを容易に変えることができ、また、装置の寸法に対して大きなトルクを得ることが可能であるため、装置の小型軽量化及び目標歩容への追従が容易である。
【0010】
2足歩行ロボットが、目標姿勢を生成するとともに、前記2足歩行ロボットの所定の関節において生成されるべきトルクを指示する関節トルクを出力する歩容生成部(101)と、実姿勢を検出する姿勢センサ(102)と、目標姿勢と実姿勢との差である姿勢偏差から姿勢復元トルクを計算する姿勢復元トルク計算部(104)とを更に有する場合、姿勢復元トルクの少なくとも一部をコントロールモーメントジャイロによって生成することにより、コントロールモーメントジャイロから生成されるトルクを姿勢制御に有効に用いることができる。
【0011】
本発明の一好適実施例に基づく2足歩行ロボットは、足首トルクを生成するべく一対の脚体の各々に設けられた足首トルク生成手段(13R、13L)と、姿勢復元トルク計算手段によって計算された姿勢復元トルクに基づき、足首トルク生成手段により生成されるべき足首トルクを示す足首トルク指令及びコントロールモーメントジャイロによって生成されるべきトルクを指示するCMGトルク指令を生成するトルク分配部(105)とを更に有する。これにより、簡単な構成で、コントロールモーメントジャイロにより生成されるトルクを2足歩行ロボットの姿勢制御に有効に用い、歩行、走行、跳躍といった幅広い範囲でロボットの姿勢安定化を図ることができる。
【0012】
本発明の別の好適実施例に基づく2足歩行ロボットは、足首トルクを生成するべく一対の脚体の各々に設けられた足首トルク生成手段(13R、13L)と、姿勢復元トルク計算手段によって計算された姿勢復元トルクに基づき、足首トルク生成手段により生成されるべき足首トルクを示す足首トルク指令、コントロールモーメントジャイロによって生成されるべきトルクを指示するCMGトルク指令、及び関節角度の変更により発生されるべきトルクを指示する重力モーメント指令を生成するトルク分配部(105)と、トルク分配部からの重力モーメント指令に基づいて歩容修正量を計算し、歩容修正量を歩容生成部に入力する歩容修正量演算部(107)とを更に備え、歩容生成部は入力された歩容修正量を考慮して歩容の再構成を行うことを特徴とする。このような実施形態によっても、コントロールモーメントジャイロにより生成されるトルクを2足歩行ロボットの姿勢制御に有効に用い、歩行、走行、跳躍といった幅広い範囲でロボットの姿勢安定化を図ることができる。
【0013】
コントロールモーメントジャイロが双子型コントロールモーメントジャイロからなると、単純な構造で、特定軸周りにトルクを生成して、生成したトルクを容易に制御できるため好適である。
【0014】
本発明の特徴、目的及び作用効果は、添付図面を参照しつつ好適実施例について説明することにより一層明らかとなるだろう。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施例について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明が適用された2足歩行ロボットの好適実施例の要部を示す模式的な斜視図である。図において、ロール軸(前後軸)、ピッチ軸(左右軸)、ヨー軸(上下軸)を矢印で示した。図示されているように、この2足歩行ロボット100は胴体部10と、それを支える一対の脚部20R、20Lとを含む。なお、この例では上半身は示していないが、胴体部10の上に上半身を取り付けることも可能であることは言うまでもない。
【0017】
各脚部20R、20Lは、股関節部11R、11L、膝関節部12R、12L、足首関節部13R、13Lを有しており、股関節部11R、11Lを介して胴体部10に接続されている。股関節部11R、11Lは、股関節ロール軸アクチュエータ1R、1L、股関節ピッチ軸アクチュエータ2R、2L、及び股関節ヨー軸アクチュエータ3R、3Lを有している。膝関節部12R、12Lは膝関節ピッチ軸アクチュエータ4R、4Lを備えている。足首関節部13R、13Lは足首関節ロール軸アクチュエータ5R、5L、足首関節ピッチ軸アクチュエータ6R、6L、足首関節ヨー軸アクチュエータ7R、7Lを有している。このようにして股関節部11R、11Lと足首関節部13R、13Lは互いに垂直な3つの軸線の周りに回動可能であり、膝関節部12R、12Lは一つの軸線の周りに回動可能となっている。
【0018】
胴体部10はロボット100の姿勢を検出する姿勢センサ15を備えている。このセンサ15はロボット100の姿勢を示す角度、角速度及び角加速度などを検出し、図示しない制御演算部に送る。また本発明に基づき、胴体部10はコントロールモーメントジャイロ(以下、CMGと言う)16を備えている。
【0019】
CMG16は、物体の角運動量の変化とモーメントとの力学的関係に基づくトルク発生装置の一種であり、一定の角速度で回転するロータ(フライホイール)をジンバルで保持し、このジンバルをロータの回転軸と垂直な軸周りに回転させることで外部に対しトルク(ジャイロモーメント)を与えるものである。そのようなCMGとしては、一つのジンバルを含むシングルジンバルCMG、同一特性の2つのジンバルを左右に並べて配置し、互いに逆方向に同一速度で回転させる双子型CMGなど、様々な形態のものがある。図2に双子型CMGの模式的な斜視図を示す。
【0020】
図示されているように、この双子型CMG16はそれぞれロータ21R、21Lを回転可能に支持する並置された2つのジンバル22R、22Lと、これらジンバル22R、22Lを互いに逆方向に同一速度で回転させるためのジンバル駆動機構23及びジンバル駆動モータ24とを有している。図示されているように、2つのジンバル22R、22Lの回転軸は互いに平行に延在している。説明のため、図に示したように、2つのジンバルの回転軸が伸びる方向をz方向、2つのジンバルの回転軸を含む面内においてz方向に垂直な方向をx方向、x方向及びz方向に垂直な方向をy方向とし、また、両ジンバル22R、22Lの基準位置からの回転角度をφとする。双子型CMG16では、ジンバル22R、22L及びそれらに支持されたロータ21R、21Lはz方向に見たとき互いに対称な姿勢をとる。
【0021】
各ロータの各運動量の大きさをHとすると、x方向成分は互いに打ち消し合うので、y方向成分
Hy=2Hsinφ
のみが残る。このとき各運動量の時間変化に等しいトルク
τy=2(dφ/dt)Hcosφ
が、図2において符号25で示すようにy方向軸線周りに発生する。従って、ジンバル回転の角速度dφ/dtを、
dφ/dt=τy/(2Hcosφ)
とすれば所望のトルク(CMGトルクと呼ぶ)を発生させることができる。例えば、図1のピッチ軸周りにトルクを生成することが望まれる場合、胴体部10に設けられるCMG16のy軸を図1のピッチ軸に一致させればよい。複数のCMGを用いて複数軸周りにトルクを生成することも可能である。
【0022】
このようにして得られるCMGトルクはロボット100の足が床面から離れている場合にも得ることができるため、ロボット100の歩行、走行、跳躍といった広い範囲で姿勢制御を行うことができる。また、関節動作と無関係に姿勢復元トルクを得ることができるため、姿勢安定制御則を簡単化することができる。さらに、CMGトルクはジンバル22R、22Lの回転角速度を調節することで大きさを容易に変えることができ、また、ロータ21R、21Lを高回転数で回転させることで装置の寸法に対して大きなトルクを得ることが可能であるため、装置の小型軽量化及び目標歩容への追従が容易である。CMG16のジンバル駆動のための入力トルクもCMG16からの出力トルクに比べると小さく、この点からも小型ロボットの姿勢制御に適している。
【0023】
このように、本発明によれば、2足歩行ロボット100内にCMG16を設けCMGトルクを姿勢復元トルクとして用いることにより、関節動作と無関係に姿勢復元トルクを得ることができ、また、足が床面などから離れた状態にあっても姿勢制御のための姿勢復元トルクを生成することが可能であり且つ目標歩容への追従を行うことが可能な制御機構を備えた2足歩行ロボット100を提供することができる。また、ロボット100の重量の大幅な増大といった問題を生じることもない。
【0024】
図3は、上記のように構成された2足歩行ロボット100の制御についてより詳細に説明するための制御システムの第1実施例を示すブロック図である。図示されているように、この制御システムは、目標歩容(姿勢)を生成する歩容生成部101と、ロボット100の姿勢を検出する姿勢センサ102とを有している。姿勢センサ102は、図1に示した姿勢センサ15に対応する。歩容生成部101は目標姿勢を生成するだけでなく、各関節部に対する関節トルク指令も出力する。
【0025】
歩容生成部101からの目標姿勢と、姿勢センサ102によって検出された姿勢(実姿勢)は、比較部103において比較され、その差異は姿勢偏差として姿勢復元トルク計算部104に送られる。姿勢復元トルク計算部104は入力された姿勢偏差に基づいて、生成されるべき姿勢復元トルクを計算し、それをトルク分配部105に入力する。姿勢復元トルクの計算は姿勢偏差を小さくするようにフィードバック制御則に基づいてなされる。トルク分配部105は、生成されるべき姿勢復元トルクを足首関節トルクとCMGトルクとに分け、それぞれのトルクが生成されるように足首トルク指令及びCMGトルク指令を出力する。トルク分配部105から出力された足首トルク指令は歩容生成部101から出力された関節トルク指令と合わせられ、ロボット100内の所定の関節アクチュエータに送られる。また、CMGトルク指令はロボット100内のCMG16に送られ、それによってCMG16のジンバル22R、22Lの回転角速度が調節される。
【0026】
こうして定められた関節トルク指令、CMGトルク指令、及び外乱に応じ、ロボット100はその動特性に従って動作する。その結果生じたロボット100の姿勢は姿勢センサ102によって検出され、上記において説明したようにフィードバック制御に用いられる。
【0027】
上記した歩容生成部101は、外部の条件に応じて歩行経路の決定などを自立的に行い、それを実現するように例えばZMP原理などに基づく理論計算によって目標姿勢を生成することができる。或いは、例えば離れた場所にいる人間の歩行動作を追従するように目標姿勢を生成することもできる。後者の方式は操縦者をマスター、ロボットをスレーブと呼ぶことからマスター・スレーブ方式と言われる。この方式では、ロボットの歩行状態または感覚(例えば路面からの反力やロボットの傾きなど)を臨場感をもって人間(操縦者)が感じることができれば、ロボットを容易に操縦することができ、極限作業用ロボットなどを自立制御を要することなく実用化することができる。そのような歩行状態のフィードバックを行うための装置はバーチャルリアリティー技術の分野において様々な提案がなされている。しかしながら、操縦者とロボットとの間で重量、大きさなどの力学的条件を完全に一致させることは困難であり、ロボットの姿勢安定を保つには、このような両者の物理特性の違い(及びそれによる姿勢傾斜の動特性の違い)を補償することが必要である。上記した制御システムでは、そのような補償をCMG16を制御することで行うことができるため、このようなマスター・スレーブ方式に最適である。
【0028】
図4は、図3に示した制御システムの変形実施例を示すブロック図である。図4において図3と同様の部分には同じ符号を付して詳しい説明を省略する。この実施例では、ロボット100の姿勢復元トルクとして関節角度の変更により発生するもの(重力モーメントと呼ぶ)も使用する点が第1の実施例と異なる。そのためこの実施例では、トルク分配部105は姿勢復元トルク計算部104によって計算された姿勢復元トルクを足首関節トルクと、CMGトルクと、重力モーメントとに分配する。そうして、CMG16では設定されたCMGトルクを生成するようにジンバル22R、22Lの回転角速度が制御され、また、歩容修正量演算部107において、設定された重力モーメント(重力モーメント指令)に基づいて歩容修正量を計算し、それを歩容生成部101に入力する。歩容生成部101では、入力された歩容修正量を考慮して歩容の再構成を行う。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、2足歩行ロボット内にCMGを設けCMGトルクを姿勢復元トルクに用いることにより、関節動作と無関係に姿勢復元トルクを得ることができ、また、足が床面などから離れた状態にあっても姿勢制御のための姿勢復元トルクを生成することが可能であり且つ目標歩容への追従を行うことが可能な制御機構を備えた2足歩行ロボットを提供することができる。また、ロボットの重量の大幅な増大といった問題を生じることがない。
【0030】
本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、これらの実施例はあくまでも例示であって本発明は実施例によって限定されるものではない。当業者であれば特許請求の範囲によって画定される本発明の技術的思想を逸脱することなく様々な変形若しくは変更が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用された2足歩行ロボットの好適実施例の要部を示す模式的な斜視図である。
【図2】図2は、双子型コントロールモーメントジャイロ(CMG)の模式的な斜視図である。
【図3】図3は、本発明に基づく2足歩行ロボットの制御システムの第1実施例を示すブロック図。
【図4】図4は、本発明に基づく2足歩行ロボットの制御システムの第2実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
100 2足歩行ロボット
10 胴体部
20R、20L 脚部
11R、11L 股関節部
12R、12L 膝関節部
13R、13L 足首関節部
1R、1L 股関節ロール軸アクチュエータ
2R、2L 股関節ピッチ軸アクチュエータ
3R、3L 股関節ヨー軸アクチュエータ
4R、4L 膝関節ピッチ軸アクチュエータ
5R、5L 首関節ロール軸アクチュエータ
6R、6L 足首関節ピッチ軸アクチュエータ
7R、7L 足首関節ヨー軸アクチュエータ
15 姿勢センサ
16 コントロールモーメントジャイロ(CMG)
21R、21L ロータ
22R、22L ジンバル
23 ジンバル駆動機構
24 ジンバル駆動モータ
101 歩容生成部
102 姿勢センサ
103 比較部
104 姿勢復元トルク計算部
105 トルク分配部
107 歩容修正量演算部
Claims (5)
- 2足歩行ロボットであって、
胴体と、
前記胴体下部に設けられた一対の脚体と、
前記2足歩行ロボットの姿勢を変化させるトルクを発生するべく前記胴体及び前記一対の脚体の少なくとも一つに設けられた1以上のコントロールモーメントジャイロとを有することを特徴とする2足歩行ロボット。 - 目標姿勢を生成するとともに、前記2足歩行ロボットの所定の関節において生成されるべきトルクを指示する関節トルクを出力する歩容生成部と、
実姿勢を検出する姿勢センサと、
前記目標姿勢と前記実姿勢との差である姿勢偏差から姿勢復元トルクを計算する姿勢復元トルク計算部とを更に有し、
前記姿勢復元トルクの少なくとも一部を前記コントロールモーメントジャイロによって生成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の2足歩行ロボット。 - 足首トルクを生成するべく前記一対の脚体の各々に設けられた足首トルク生成手段と、
前記姿勢復元トルク計算手段によって計算された姿勢復元トルクに基づき、前記足首トルク生成手段により生成されるべき足首トルクを示す足首トルク指令及び前記コントロールモーメントジャイロによって生成されるべきトルクを指示するCMGトルク指令を生成するトルク分配部とを更に有することを特徴とする請求項2に記載の2足歩行ロボット。 - 足首トルクを生成するべく前記一対の脚体の各々に設けられた足首トルク生成手段と、
前記姿勢復元トルク計算手段によって計算された姿勢復元トルクに基づき、前記足首トルク生成手段により生成されるべき足首トルクを示す足首トルク指令、前記コントロールモーメントジャイロによって生成されるべきトルクを指示するCMGトルク指令、及び関節角度の変更により発生されるべきトルクを指示する重力モーメント指令とを生成するトルク分配部と、
前記トルク分配部からの重力モーメント指令に基づいて歩容修正量を計算し、前記歩容修正量を前記歩容生成部に入力する歩容修正量演算部とを更に備え、
前記歩容生成部は入力された前記歩容修正量を考慮して歩容の再構成を行うことを特徴とする請求項2に記載の2足歩行ロボット。 - 前記コントロールモーメントジャイロが双子型コントロールモーメントジャイロからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の2足歩行ロボット。
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