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JP2004008010A - イグサ苗の育苗方法 - Google Patents

イグサ苗の育苗方法 Download PDF

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JP2004008010A
JP2004008010A JP2002161687A JP2002161687A JP2004008010A JP 2004008010 A JP2004008010 A JP 2004008010A JP 2002161687 A JP2002161687 A JP 2002161687A JP 2002161687 A JP2002161687 A JP 2002161687A JP 2004008010 A JP2004008010 A JP 2004008010A
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Hidehiro Okada
岡田 英博
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】イグサの親株を株割りして一株分の苗を作って、その根部を苗箱の各育苗ポットにさして育苗するのであるが、各育苗ポットから上方に高く苗の茎が突出した状態であるので、株さしをした苗箱は積み重ねることができず、非常に作業効率が悪いものであった。また、苗箱の移動時や育苗初期に、この突出した苗の茎が互いに絡み合ったり、また、風等で茎が傾斜してしまい新芽から伸びた茎が曲がって成長し、良好な苗の生育が行えず、圃場への機械移植に適さない苗に成長してしまうような事態もあった。
【解決手段】育苗ポット2…を複数個設けた苗箱1の各育苗ポット2…に床材とイグサ苗Nの根部を入れて育苗するイグサ苗の育苗方法において、育苗ポット2内にその全体が入る大きさに根部を株割りし茎を切断したイグサ苗Nを育苗ポット2内に入れて育苗するイグサ苗の育苗方法としたものである。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、育苗ポットを複数個設けた苗箱にてイグサ苗を育苗する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばイグサの栽培に際しては、圃場での育苗と苗箱での育苗を交互に複数回繰り返して、分蘖による増株を行う。そして、元の親株に対し約20倍程度に分蘖させてから、適正時期(通常11月中旬頃から12月上旬頃)に本田に移植する。上記イグサの栽培過程において、一株づつに株分けした苗の根部を苗箱の小さな各育苗ポットに挿して育苗して、それを移植機で本田に移植していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
苗を苗箱の小さな各育苗ポットで育苗する際、通常、苗箱をアンダートレーに載置した状態で育苗プール若しくは圃場に置いて行なう。そして、苗の根は、各育苗ポットの底に設けた切り目や孔から伸び出し、更に、アンダートレーに設けた孔から伸び出して、養分を吸収して生育する。
【0004】
この時、親株を株割りして一株分の苗を作って、その根部を苗箱の各育苗ポットにさして(各育苗ポットの根部の周りには床土を詰める)育苗するのであるが、各育苗ポットから上方に高く苗の茎が突出した状態であるので、株さしをした苗箱は積み重ねることができず、並べて置かなければならず、また、育苗プール若しくは圃場まで移動させる際も一箱づつ運ばないといけないので、非常に作業効率が悪いものであった。更に、各育苗ポットから上方に高く苗の茎が突出した状態であるので、苗箱の移動時や育苗初期に、この突出した苗の茎が互いに絡み合ったり、また、風等で茎が傾斜してしまい新芽から伸びた茎が曲がって成長し、良好な苗の生育が行えず、圃場への機械移植に適さない苗に成長してしまうような事態もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、育苗ポット2…を複数個設けた苗箱1の各育苗ポット2…に床材とイグサ苗Nの根部を入れて育苗するイグサ苗の育苗方法において、育苗ポット2内にその全体が入る大きさに根部を株割りし茎を切断したイグサ苗Nを育苗ポット2内に入れて育苗するイグサ苗の育苗方法としたものである。従って、各育苗ポット2…上面からイグサ苗Nがはみ出ていないので、各育苗ポット2…に床材とイグサ苗Nを入れたものを積み重ねておくことがで、また、積み重ねた状態での移動も可能であるから、作業能率がとても良い。更に、各育苗ポット2…上面からイグサ苗Nがはみ出ていないので、従来例のようにイグサ苗の茎が絡んだり傾斜したりするような事態が防止でき、新芽から伸びた茎は真っ直ぐに成長し、機械移植に適した苗の生育が行えて、圃場に機械移植する場合には適正な機械移植が行え、移植後の苗の成長も良好である。
【0006】
請求項2記載の発明は、イグサ苗Nを発根促進剤にて処理するか、若しくは、床材に発根促進剤を混合した請求項1記載のイグサ苗の育苗方法としたものである。従って、請求項1記載のイグサ苗の育苗方法の作用に加えて、イグサ苗Nの発根が良好となり、更に、適正なイグサ苗を得ることができる。
【0007】
【発明の効果】
この発明によると、各育苗ポット2…上面からイグサ苗Nがはみ出ていないので、各育苗ポット2…に床材とイグサ苗Nを入れたものを積み重ねておくことがで、また、積み重ねた状態での移動も可能であるから、作業能率がとても良い。更に、各育苗ポット2…上面からイグサ苗Nがはみ出ていないので、従来例のようにイグサ苗の茎が絡んだり傾斜したりするような事態が防止でき、新芽から伸びた茎は真っ直ぐに成長し、機械移植に適した苗の生育が行えて、圃場に機械移植する場合には適正な機械移植が行え、移植後の苗の成長も良好である。よって、従来例の課題を適正に解消することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、イグサ苗Nを株割して、苗箱1の各育苗ポット2…に入れてイグサ苗を育苗して、その後、圃場に移植して栽培し収穫する作業について、図面に表された本発明の好ましい実施の形態について説明する。
【0009】
ところで、9月中旬頃から10月中旬頃までイグサ苗Nを株割して、苗箱1の各育苗ポット2…に入れて、11月中旬頃から12月上旬頃まで育苗して、育苗を終えた苗を圃場に移植する。この時、育苗終了時まで水温管理が容易なプール育苗を行なうと、機械移植し易い根の良く張った苗に生育させることができ、適切に機械移植できて、作業効率が良く移植後の苗の成長も良好で、品質の良いイグサを収穫することができる。
【0010】
先ず、図1及び図2に示す苗箱1の構成を説明する。苗箱1は、プラスチック製の可撓性を有するもので、複数の育苗ポット2…が縦横に所定の間隔で並び、各育苗ポット2同士を開口部側で互いに連結している。苗箱1の左右中央部には育苗ポット2と育苗ポット2の間隔が広い広間隔部3が設けられ、この広間隔部3を挟んで各育苗ポット2は同数づつの2郡に分かれている。育苗ポット2の底部には、切れ目4(3方向に溝状に伸びて、その各先端部に溝部よりも径の大きな孔4a…が設けられている)が形成されており、この切れ目4により育苗時には余分な水が抜けると共に、苗箱1を圃場に置いて育苗する場合には苗Nの根が育苗ポット2から地面に伸び出して地面から養分を吸って良好な生育をし、また、本田への機械による移植時にはこの切れ目4から苗押し出し体が入って育苗ポット2内の苗Nを取り出せれるようになっている。
【0011】
そして、各育苗ポット2の内寸法を記しておくと、底部の内径は12mmで上部開口部の内径は17mmで内側の高さは23mmである。また、符号5の角孔は、苗移植機で間欠送りする時に使用されるもので、育苗ポット2…の長手方向の間隔に合わせて設けられている。
【0012】
ここで、各育苗ポット2…に入れるイグサ苗の株割りについて説明する。先ず、イグサの親株を株割して茎数が2〜4本になるようにし茎長が23mm(育苗ポット2の内側の高さ23mmと同じ)になるように切り揃えると一株のイグサ苗Nができる。そして、根部の不要な根を切って、一株のイグサ苗Nの根部の径が、12mm以下と(育苗ポット2の底部の内径12mmよりも若干小さく)なるようにし、根部には新芽が1〜2個付いた状態(図3の状態)となるようにする。
【0013】
そして、苗箱1を図5乃至図8に示すようなアンダートレー6内に載置して、各育苗ポット2…内に床土を詰める。そして、灌水し、アンダートレー6に載置した苗箱1の各育苗ポット2…内の床土が少し硬めの泥状になった状態で、上記一株分のイグサ苗Nを各育苗ポット2…内の床土に挿し込む。すると、一株分のイグサ苗Nは各育苗ポット2…内に丁度填まった状態(図4参照)となる。尚、苗箱1をアンダートレー6内に載置して、先に、上記一株分のイグサ苗Nを各育苗ポット2…内に入れて、その後、各育苗ポット2…内に床土を詰めて灌水しても良い。また、イグサ苗Nを各育苗ポット2…内に入れる前に、インドール酪酸液剤等の発根促進剤に漬けて処理するか、床土内にヒドロキシイソキサゾール剤等の発根促進剤を入れ(床土に対するヒドロキシイソキサゾール剤の混合量は、重量比で0.01%〜2%が良い)ておけば、発根(活着)が促進されて確実なものとなり、苗の生育が良い。
【0014】
このように、一株分のイグサ苗Nを育苗ポット2内に収まる大きさにすることにより、イグサ苗Nが育苗ポット2から上方にはみ出ないので、上記のアンダートレー6内に苗箱1を載置して各育苗ポット2…内にイグサ苗Nと床土を入れたものを積み重ねて保管若しくは育苗プール又は圃場まで移動させることができ、作業能率が向上する。また、育苗プール又は圃場にて育苗中に、一株分のイグサ苗Nは各育苗ポット2内に収まっているので、その新芽は真っ直ぐ上方に向いて伸びて、茎の曲がることが少なくて真っ直ぐ束ねたような状態となっており、機械移植に適した苗を得ることができ、移植機での植付け精度が向上し、能率良く機械移植を行える。更に、一株分のイグサ苗Nを各育苗ポット2内に入れる作業も、一株分のイグサ苗N自体が小さいので、容易なものとなり、その機械化も容易である。
【0015】
ここで、プール育苗について説明する。育苗プールは、平坦な底面を有し水を入れて貯めた状態とできる構造で、この底面に上記の苗箱1を載置したアンダートレー6を並べて置いて(アンダートレー6の高さの半分位が水に浸かった状態)、苗箱1底面から水を吸わせて潅水するものである。そして、この育苗プールは、水を貯めた状態での育苗と片方から水を入れながら他方から水を排出して水のかけ流し育苗とができる構造となっている。
【0016】
そこで、先ず、育苗プールの底面に上記の苗箱1を載置したアンダートレー6を並べて置いて、育苗初期の苗箱1の底面から根が出てくるまでは、アンダートレー6の高さの半分位が水に浸かった状態に水を貯めて、苗箱1底面から水を吸わせて育苗する。その後は、水を貯めた状態と水を抜いた状態とを定期間隔で繰り返して潅水し育苗する。この時、水温は15度から25度Cに保つと発根及び生育が良い。また、水温が15度から25度Cに確保できるのであれば、酸欠防止のために、片方から水を入れながら他方から水を排出して水のかけ流し育苗するのが、最も、苗の生育には良い。
【0017】
次に、アンダートレー6の構成について詳述すると、底7と左右側壁8・8と前後壁9・9とで平面視で長方形の箱状に合成樹脂にて一体形成されており、底7には平面視で真円の底ほど直径が小さくなった円錐台形状の貫通孔10…が多数設けられている。この貫通孔10…は、アンダートレー6に苗箱1を載置した時に、ちょうど苗箱1の各育苗ポット2…の底部が一致するように底7に整列配置されて設けられている(図9及び図10参照)。そして、この貫通孔10の上部は育苗ポット2の底部よりも少し大きく形成されているので、アンダートレー6に苗箱1を載置した時、各育苗ポット2…の底部が各貫通孔10…に少し嵌合した状態となる(図9参照)。尚、この貫通孔10…が設けられているアンダートレー6の底板は、厚さが3mmに形成されている。
【0018】
また、アンダートレー6は合成樹脂製であるが、その材質は、ポリプロピレン(ブロックポリマーが30%・ホモポリマー70%)が85%で、炭酸カルシュームが15%である。炭酸カルシュームを15%以上にすると、材量の比重が1.0以上になるので、アンダートレー6は水に沈むようになり、アンダートレー6に苗箱1を載置して各育苗ポット2…内に床土を入れて、床土に潅水して泥土状にすべく水中に漬けた場合に、アンダートレー6に苗箱1を載置して各育苗ポット2…内に床土を入れたものが水に浮かないので、その潅水作業が容易に行なえる。また、アンダートレー6を重くした分、床土を軽くすることができ、育苗後にアンダートレー6から苗箱1を取出して持ち運ぶ時、苗箱1は軽くて作業性が向上し運搬も楽になる。従って、この苗箱1を用いて機械移植を行なう場合、苗箱1が軽くて作業性が良く、移植作業が効率良く行なえる。
【0019】
そして、底部に切れ目4が形成された各育苗ポット2に入れる上記床土は、粒径2mm以下の育苗用培土に膨潤力の高いベントナイトを重量比で0.1〜10%混合したものを用いているが、特に、潅水の為に育苗ポットごと水中につけるような作業を行なう為に、膨潤力を測定するACC法で4.5以上の数値を示す膨潤力の高いベントナイトを用いている。このように膨潤力の高いベントナイトを育苗用培土に混ぜると、アンダートレー6に苗箱1を載置して各育苗ポット2…内に床土を入れたものを水中に漬けた時に、ベントナイトが急速に水を吸水して膨張し、床土が各育苗ポット2の底部切れ目4…から流出してしまうことを防止し、良好に床土は水中で水を吸水して泥土状になる(この実施例では、ACC法で測定して6.5と9.5の2種類のベントナイトを用いた床土で実際に、アンダートレー6に苗箱1を載置して各育苗ポット2…内に床土を入れたものを水中に漬けて潅水してみたが、床土の水中への流出はなく、良好な潅水が行えた。)なお、アンダートレー6に苗箱1を載置して各育苗ポット2…内に床土を入れたものを複数段に重ねた状態で水中に漬けると、作業効率が良い。
【0020】
11は底7の上面に左右側壁8・8にその両端が連結して設けられた突条であって、この突条11に苗箱1の左右中央部の広間隔部3の底面が嵌合するようにしてアンダートレー6に苗箱1を載置すると、アンダートレー6に苗箱1は安定良く載置され、また、苗箱1の位置決めも確実となり、前記各育苗ポット2…の底部が各貫通孔10…に確実に一致する。
【0021】
さて、前述のようにプール育苗は、各育苗ポット2…のイグサ苗Nが新たな根を出して、その新たな根がアンダートレー6底まで出てくるまで行ない、その後、代掻きした圃場に移して育苗する。この時、先ず地面にナイロン製の網12を敷いて、その上にアンダートレー6を置く(アンダートレー6の底面が少し地面に入り込むように、地面に対してアンダートレー6を押し込んで置いた方が、苗Nの根が地中に早く伸びて生育が良い)。そして、各育苗ポット2…の切れ目4からアンダートレー6の各貫通孔10を通って、各育苗ポット2…の苗Nの根が各々網12を通過して地面に伸び出し地面から養分を吸って良好な生育をする。アンダートレー6の各貫通孔10…と各育苗ポット2…の底部とは位置が一致しているので、この各育苗ポット2…の苗Nの根は各々適確に地面に伸び出すことができ、その生育は非常に良好である。
【0022】
このように、新たな根がアンダートレー6底まで出てくるまでプール育苗をし、その後、圃場に移して育苗すると、各育苗ポット2…のイグサ苗Nは各育苗ポット2…内の底部で根巻きが多く(プール育苗中、根は育苗ポット2内で伸び、育苗ポット2外には出にくい性質がある)、床土部は根が充満した状態となっているので、各育苗ポット2…からイグサ苗Nを取出す時に床土部が崩れにくく機械移植に適した苗を育苗することができ、苗の移植作業が適正に行なえて上質のイグサを得ることができる。尚、育苗最後までプール育苗しても良い。
【0023】
そして、生育を終えると、葉切り装置等で伸びた葉(茎)を所定の長さに切断して揃える。その後、アンダートレー6を地面から剥がし取る時に、この地面に伸びた根を切断する。この方法としては、アンダートレー6の左右側壁8の一側の網12とアンダートレー6底面との間にワイヤ13等を挿し入れて左右側壁8の他側方に向けてこのワイヤ13等を移動させて切断作業を行うのであるが、アンダートレー6の各貫通孔10…は下側ほど面積が狭くなる逆円錐台形状であるから、各貫通孔10…から伸び出した根は横に広がらずに真直ぐ下方に向かって伸びる傾向を示し、根が略々真直ぐ下方に伸びているので、左右側壁8・8方向にワイヤ13等を移動させる時に根の切断が容易に行えて、作業性がとても良く効率よく作業が行える。(ワイヤ13の代りに根切り用の刃を用いても同様である。また、網12は、特に敷かなくても良い。)
一方、苗箱1が載置されるアンダートレー6の底板の厚さは3mmに形成しているので、上記方法で根切りした場合、苗箱1の各育苗ポット2…の底からイグサ苗Nの根が3mm出た状態となっていることになる。即ち、各育苗ポット2…の底の切れ目4から根が3mm出ていて、苗床は育苗ポット2から抜けにくい状態となっている。従って、アンダートレー6から苗箱1を取出して運搬する時や移植機に搭載した時に、各イグサ苗N…が各育苗ポット2…から抜け落ちることが防止でき、移植時に欠株になることが防止でき、適正な苗の移植作業が行なえる(実施例では、底板の厚さは3mmに形成したが、3〜4mm程度が適切である)。
【0024】
尚、左右側壁8・8には、図に示すように、切欠き部14が設けられており、アンダートレー6に載置した苗箱1を取り出すときに、この切欠き部14にて苗箱1の左右側部が剥き出しになっているので、容易に苗箱1の左右側部を持つことができて、アンダートレー6から苗箱1を用に取り出すことができる。一方、アンダートレー6の撓み防止の為に、長手方向である前後壁9・9には切欠きを設けていない。また、この切欠きを設けていない前後壁9・9と左右側壁8・8にその両端が連結して設けられた突条11とが、アンダートレー6を型成形する際の撓みや歪み防止の効果をなし、撓みや歪みの少ないアンダートレー6が成形できる。
【0025】
最後に、図12・図13に示すイグサ苗の根切り・葉切り装置20について説明する。
4つの脚部21…を有するフレーム22上に左右苗箱案内レール23・23を溶接固定して設け、左右苗箱案内レール23・23の上方に刈刃24が直行するように位置させた葉切り機25をフレーム22に刈刃24が上下位置調節できるように上下移動調節自在に固定している。
【0026】
一方、フレーム22下方には、根切り機である外形状が円筒状をした回転式ワイヤーブラシ26を回転自在に且つ上下方向位置調節自在に支持して設け、フレーム22に固定したエンジン27の回転動力で矢印イ方向に回転するように構成されている。尚、上記葉切り機25もこのエンジン27の回転動力で駆動される構成となっている。
【0027】
28…は杆体よりなる苗箱1の上面を抑えるガイドであって、フレーム22の前後に設けた門型フレーム29にて支持されている。
このイグサ苗の根切り・葉切り装置20の使用方法を説明すると、先ず、エンジン27を始動して葉切り機25及び回転式ワイヤーブラシ26を駆動する。そして、根切り・葉切り装置20の一方側に、アンダートレー6に苗箱1を載置したままその左右両側部が左右苗箱案内レール23・23に支持された状態で載せる。そして、少し矢印ロ方向に手で押して、載せたアンダートレー6の後方に次のアンダートレー6に苗箱1を載置したものを載せて矢印ロ方向に手で押す。このようにして、順次、アンダートレー6に苗箱1を載置したものを載せて矢印ロ方向に手で押すと、先行するアンダートレー6に苗箱1を載置したものが刈刃24と回転式ワイヤーブラシ26部を矢印ロ方向に通過する。この時、刈刃24はエンジン27にて駆動されているので、その部位のイグサの茎は切断されて、茎の長さは一定になる。一方、回転式ワイヤーブラシ26もエンジン27にて矢印イ方向に回転しているので、アンダートレー6底面からはみ出した根を切断すると同時に付着している泥土を取り除く。尚、回転式ワイヤーブラシ26はアンダートレー6が移動する方向と同じ方向に回転しているので、回転式ワイヤーブラシ26にて掻き取られた根や泥土は回転式ワイヤーブラシ26とアンダートレー6底面との間に滞留することなく下方に落下されて、適切な根切り及び泥土の取り除きが行える。
【0028】
また、ガイド28…にて苗箱1の上面を抑えているので、回転式ワイヤーブラシ26の下方からの押し上げ力が作用しても、アンダートレー6及び苗箱1は上方に浮き上がらず、適切な一定長さに茎の切断が行えると共に、適切に根の切断及び付着している泥土の取り除きが行えて、良好な作業が行える。
【0029】
更に、刈刃24は上下位置調節できるので、所望の長さに茎を切断できる。また、回転式ワイヤーブラシ26も上下位置調節できるので、ワイヤーブラシが磨耗して短くなった時には、回転式ワイヤーブラシ26の先端が適切にアンダートレー6の底面に接触するように調節できて、長期に亘り適切な根の切断及び付着している泥土の取り除きが行える。
【0030】
図14・図15は、他の例を示すイグサ苗の根切り・葉切り装置20であり、上例と同様に、4つの脚部21…を有するフレーム22上に左右苗箱案内レール23・23を溶接固定して設けている。上例と異なる点は、左右苗箱案内レール23・23の下方に刈刃24が直行するように位置させた葉切り機25をフレーム22に刈刃24が上下位置調節できるように上下移動調節自在に固定し、フレーム22上方には、根切り機である外形状が円筒状をした回転式ワイヤーブラシ26を回転自在に且つ上下方向位置調節自在に支持して設けている構成である。そして、アンダートレー6に苗箱1を載置したものの移動方向である矢印ロ方向の上手側に葉切り機25を配置し、下手側に回転式ワイヤーブラシ26を配置している。また、苗箱1の上面を支えるガイド28…は、左右苗箱案内レール23・23の下方に配置されている。
【0031】
このイグサ苗の根切り・葉切り装置20の使用方法を説明すると、先ず、エンジン27を始動して葉切り機25及び回転式ワイヤーブラシ26を駆動する。そして、根切り・葉切り装置20の一方側に、アンダートレー6に苗箱1を載置したものを上下逆さまにしてその左右両側部が左右苗箱案内レール23・23に支持された状態で載せる。そして、少し矢印ロ方向に手で押して、載せたアンダートレー6の後方に次のアンダートレー6に苗箱1を載置したものを載せて矢印ロ方向に手で押す。この時、苗箱1の上面は下方からガイド28…に支えられているので、苗箱1が下方に落下することはない。
【0032】
このようにして、順次、アンダートレー6に苗箱1を載置したものを上下逆さまにして載せて矢印ロ方向に手で押すと、先ず、刈刃24にて茎が一定長さに切断されて、後で回転式ワイヤーブラシ26にてアンダートレー6底面からはみ出した根を切断すると同時に付着している泥土を取り除く。このとき、アンダートレー6に苗箱1を載置したものを上下逆さまにして(即ち、茎が下方に向く状態で)茎を切断するので、切断した茎が苗箱1上に落下堆積することが防止でき、圃場への苗植付け時に機械適応性が良くなり、植付け精度が向上して良好なる苗の植付け作業が行える。更に、苗箱1を上下逆さまにして作業する場合に、最も不安要素となるのが茎を切断する際の刈刃24の茎の下方への引っ張りや振動で苗が落下することであるが、先に茎を切断することによりアンダートレー6底面から根がはみ出した状態で茎を切断することとなるので、各育苗ポット2から苗が落下することが防止でき、良好な作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】苗箱の平面図である。
【図2】図6の(a)A1矢視図、及び(b)A2矢視図である。
【図3】株割した一株のイグサ苗Nである。
【図4】育苗ポット内に床土と一株のイグサ苗Nを入れた作用状態を示す断面図である。
【図5】アンダートレーの平面図である。
【図6】アンダートレーの正面図である。
【図7】アンダートレーの底面図である。
【図8】アンダートレーの側面図である。
【図9】圃場での育苗状態を示す作用説明図である。
【図10】アンダートレーに苗箱を載置した状態の拡大底面図である。
【図11】生育後の根切り作業を示す作用説明用の正断面図である。
【図12】イグサ苗の根切り・葉切り装置の斜視図である。
【図13】イグサ苗の根切り・葉切り装置の要部正面図である。
【図14】他の例を示すイグサ苗の根切り・葉切り装置の斜視図である。
【図15】他の例を示すイグサ苗の根切り・葉切り装置の要部正面図である。
【符号の説明】
1 苗箱
2 育苗ポット
N イグサ苗

Claims (2)

  1. 育苗ポット2…を複数個設けた苗箱1の各育苗ポット2…に床材とイグサ苗Nの根部を入れて育苗するイグサ苗の育苗方法において、育苗ポット2内にその全体が入る大きさに根部を株割りし茎を切断したイグサ苗Nを育苗ポット2内に入れて育苗することを特徴とするイグサ苗の育苗方法。
  2. イグサ苗Nを発根促進剤にて処理するか、若しくは、床材に発根促進剤を混合したことを特徴とする請求項1記載のイグサ苗の育苗方法。
JP2002161687A 2002-06-03 2002-06-03 イグサ苗の育苗方法 Pending JP2004008010A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005077150A1 (ja) * 2004-02-17 2005-08-25 Minoru Sangyo Kabushiki Kaisha イグサの育苗方法及びそれに用いるポット苗箱
JP2008178307A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Osaka Prefecture Univ 定量潅水による育苗・栽培方法
JP2019176811A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 井関農機株式会社 育苗方法

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