JP2004008073A - 哺乳動物の母乳量の低下を防止する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価でしかも安全な哺乳動物の母乳量低下を防止する方法を提供する。
【解決手段】本願発明は、グルタミンを投与することにより、哺乳動物の母乳量低下を防止する新規な方法である。特に、哺乳動物が体調不良状態時あるいは低栄養状態時の母乳量低下を防ぐ方法として有効である
【解決手段】本願発明は、グルタミンを投与することにより、哺乳動物の母乳量低下を防止する新規な方法である。特に、哺乳動物が体調不良状態時あるいは低栄養状態時の母乳量低下を防ぐ方法として有効である
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、哺乳動物の母乳量の低下を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
哺乳動物は出産後母乳を分泌するが、体調等が不良になった場合や病気になった場合、あるいは栄養状態が良くない場合にその乳量が低下し乳児の成長や栄養状態の悪化に繋がる。一方、ウシやヤギなどそれらの乳および加工品がヒトの食用に用いられる経済動物においては、乳量の低下は大きな経済的損失をもたらし、酪農家にとって深刻な問題となる。特に生産性の高い乳牛で見られる周産期の代謝性疾患、具体的には後産停滞、乳熱、ケトーシス、第四胃変位、乳房炎などは、発症した場合、あるいはたとえ発症していなくても潜在性疾病状態に陥った場合、乳量を著しく低下させ、且つその回復にも時間がかかることから、大きな問題であると考えられている。経済動物の母乳の生産量低下を防ぐ方法としては、糖・デンプンなど高エネルギ−価の飼料原料を多給して、哺乳動物のエネルギ−摂取量を増加させる方法や、飼料に魚粉や血粉などのタンパク質を多く含む飼料素材を添加して摂取させる方法が用いられている。しかしながら、これらの方法はいずれも安価であるが、その効果はあまり大きくない。また、乳牛が栄養不良状態に陥ることで発症するケトーシスの場合はグルコースなどの糖類の静注が一般的な治療法として知られているが、効果は一過性であり、一度低下した乳量を完全に回復するには至らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、安価でしかも安全な哺乳動物の母乳量低下を防ぐ新規な方法を提供することにある。さらに、本発明は、生産性の高い乳牛に頻発する周産期の代謝性疾患、特にケトーシスの発症時、或いは症状としては表れてはいないがケトーシスに近い生理状態となっている不顕性ケトーシス症時の乳量低下を防ぐ方法の提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前項記載の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、グルタミンを注射または経口で摂取することにより、母乳量の低下が防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本出願に係る発明は、グルタミンを投与することにより、哺乳動物の母乳量低下を防止する新規な方法である。特に、哺乳動物が体調不良状態時あるいは低栄養状態時の母乳量低下を防ぐ方法として有効である。
また、本発明の方法は、生産性の高い乳牛に頻発する周産期の代謝性疾患、特にケトーシスの発症時、或いは症状としては表れてはいないがケトーシスに近い生理状態となっている不顕性ケトーシス症時の乳量低下をグルタミンの投与により防ぐ方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の方法が適用できる哺乳動物は、ウシ、ヤギ、羊、水牛など母乳そのものあるいはチ−ズやヨーグルトなどの乳製品に加工して食する哺乳動物はもちろんであるが、母乳量の低下を防ぐことによりそれを摂取する乳児の成長改善にも繋がるため、ブタやウマなどの食肉用動物にも有効である。更に、低栄養状態や体調不良により母乳量の低下したヒトも含め哺乳動物全般が対象になる。
【0006】
摂取方法はグルタミンの水溶液を注射する方法が即効的であるが、経口的に摂取しても良い。グルタミンの投与量は、グルタミンとして1日100mg/kg〜5g/kg、好ましくは500mg/kg〜1g/kgである。投与頻度は1回の投与で数日から2週間程度の母乳量の低下防止効果が得られるため泌乳期間中に必要に応じて投与させれば良いが、週1回程度の頻度で使用するのが効果的である。また、毎日投与しても問題はなく、効果的である。投与時期は特に問わないが、母動物が低栄養状態に陥りやすい出産の1ヶ月前から泌乳期間内での投与がより効果的である。
【0007】
本発明におけるグルタミンは、L−グルタミンが好ましく、生理学的に認められる塩の化合物または混合物として用いることもできる。また、アラニルグルタミンやグリシルグルタミンなどのグルタミンを構成成分とするペプチドとして用いても良く、グルタミン含量の多い小麦タンパク質の加水分解物を用いても良い。蛋白質加水分解物としては、分子量2,000以下のものが好ましい。更には、アセチルグルタミンのような種々の生理学的に許容されるグルタミン誘導体を用いても良い。
【0008】
グルタミンは栄養学的に非必須アミノ酸であり、メチオニンやリジンなど飼料中に不足し制限となる必須アミノ酸のみを飼料に添加し経口摂取させる方法とは異なり、本発明の方法では摂取期間が少なくて済むという費用面での大きな利点がある。
【0009】
注射剤として用いる場合は、pH調整や浸透圧調整の目的で無機塩類や糖類などを添加しても良い。
経口的に摂取する場合は通常の食餌に混合する方法の他、水溶液やジュース、清涼飲料水、牛乳などの飲料に添加して用いてもよく、菓子類などの固形食品類に添加しても良い。また錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの形態で用いてもよく、必要に応じてトラガント、アラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチンのような結合剤;微晶性セルロースのような賦形剤;コーンスターチ、前ゼラチン化デンプン、アルギン酸のような膨化剤;ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤;ショ糖、乳糖またはアスパルテームのような甘味剤;ペパーミント、アカモノ油またはチェリーのような香味剤を用いることができる。
反芻動物に対して経口的に摂取させる場合は、反芻胃での発酵分解を回避する必要があるため、例えばコ−ティング顆粒のような一般的に知られている方法で、反芻胃保護製剤の形態として用いることができる。
以下、実施例によりその有効性を示す。
【0010】
【実施例】
泌乳前期のホルスタイン種乳牛で、潜在性ケトーシスにより試験開始1週間前に比べて10〜15%乳量が低下した個体10頭を用いた。いずれの個体もトウモロコシサイレージと、穀類、油粕類、動物性蛋白質類、ビタミン・ミネラルなどからなる濃厚飼料とで配合された乳牛用完全栄養充足飼料を給与された。試験開始日に29gのL−グルタミンを1Lの注射用蒸留水に溶かした溶液を、頚静脈より注射した。その後1ヶ月間、1日2回搾乳を行いその乳量を測定した。
【0011】
【比較例】
実施例と同様の基準で潜在性ケトーシス状態になっている10頭のホルスタイン種乳牛を選定し、陰性対照として1Lの生理食塩水を、試験開始日に頚静脈より注射した。一方陽性対照としては、同様の基準で選定されたホルスタイン種乳牛9頭を用い、25%デキストロース溶液1Lを試験開始日に頚静脈より注射した。陰性対照、陽性対照とも実施例と同一の乳牛用完全栄養充足飼料を給与し、その後1ヶ月間、1日2回搾乳を行いその乳量を測定した。
【0012】
【発明の効果】
図1に投与後の乳量の推移を示した。X軸は投与後の日数を、Y軸は試験初日の乳量に対する乳量の増減量を表している。生理食塩水投与区では、投与後2および3日目に若干乳量が低下した。その後8日目以降から次第に乳量が増加したが、最大でも1日あたり約8kgの増加にとどまった。デキストロース投与区では、投与後5日目までは乳量はほぼ横ばいであったが、6日目以降から次第に乳量が増加し、最大で1日あたり約9kgの増加を記録した。一方グルタミン投与区では、投与直後より乳量の増加が観察され、その傾向は投与後1ヶ月を経過しても継続していた。乳量の増加は最大で1日あたり約12kgにも達した。平均すると、試験初日の乳量に対して生理食塩水投与区では1日あたり3.9kg、デキストロース区では4.5kgの乳量増加幅だったのに対して、グルタミン投与区では実に1日あたり7.6kgもの増加となった。このように本発明により、安価でしかも安全な哺乳動物の母乳量低下を防止する新規な方法を提供することができた。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における、投与処置後の1日あたり乳量の推移を示す。X軸は投与後の経過日数を、Y軸は試験初日(投与当日)の乳量に対する増減量を表している。
【発明の属する技術分野】
本発明は、哺乳動物の母乳量の低下を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
哺乳動物は出産後母乳を分泌するが、体調等が不良になった場合や病気になった場合、あるいは栄養状態が良くない場合にその乳量が低下し乳児の成長や栄養状態の悪化に繋がる。一方、ウシやヤギなどそれらの乳および加工品がヒトの食用に用いられる経済動物においては、乳量の低下は大きな経済的損失をもたらし、酪農家にとって深刻な問題となる。特に生産性の高い乳牛で見られる周産期の代謝性疾患、具体的には後産停滞、乳熱、ケトーシス、第四胃変位、乳房炎などは、発症した場合、あるいはたとえ発症していなくても潜在性疾病状態に陥った場合、乳量を著しく低下させ、且つその回復にも時間がかかることから、大きな問題であると考えられている。経済動物の母乳の生産量低下を防ぐ方法としては、糖・デンプンなど高エネルギ−価の飼料原料を多給して、哺乳動物のエネルギ−摂取量を増加させる方法や、飼料に魚粉や血粉などのタンパク質を多く含む飼料素材を添加して摂取させる方法が用いられている。しかしながら、これらの方法はいずれも安価であるが、その効果はあまり大きくない。また、乳牛が栄養不良状態に陥ることで発症するケトーシスの場合はグルコースなどの糖類の静注が一般的な治療法として知られているが、効果は一過性であり、一度低下した乳量を完全に回復するには至らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、安価でしかも安全な哺乳動物の母乳量低下を防ぐ新規な方法を提供することにある。さらに、本発明は、生産性の高い乳牛に頻発する周産期の代謝性疾患、特にケトーシスの発症時、或いは症状としては表れてはいないがケトーシスに近い生理状態となっている不顕性ケトーシス症時の乳量低下を防ぐ方法の提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前項記載の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、グルタミンを注射または経口で摂取することにより、母乳量の低下が防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本出願に係る発明は、グルタミンを投与することにより、哺乳動物の母乳量低下を防止する新規な方法である。特に、哺乳動物が体調不良状態時あるいは低栄養状態時の母乳量低下を防ぐ方法として有効である。
また、本発明の方法は、生産性の高い乳牛に頻発する周産期の代謝性疾患、特にケトーシスの発症時、或いは症状としては表れてはいないがケトーシスに近い生理状態となっている不顕性ケトーシス症時の乳量低下をグルタミンの投与により防ぐ方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の方法が適用できる哺乳動物は、ウシ、ヤギ、羊、水牛など母乳そのものあるいはチ−ズやヨーグルトなどの乳製品に加工して食する哺乳動物はもちろんであるが、母乳量の低下を防ぐことによりそれを摂取する乳児の成長改善にも繋がるため、ブタやウマなどの食肉用動物にも有効である。更に、低栄養状態や体調不良により母乳量の低下したヒトも含め哺乳動物全般が対象になる。
【0006】
摂取方法はグルタミンの水溶液を注射する方法が即効的であるが、経口的に摂取しても良い。グルタミンの投与量は、グルタミンとして1日100mg/kg〜5g/kg、好ましくは500mg/kg〜1g/kgである。投与頻度は1回の投与で数日から2週間程度の母乳量の低下防止効果が得られるため泌乳期間中に必要に応じて投与させれば良いが、週1回程度の頻度で使用するのが効果的である。また、毎日投与しても問題はなく、効果的である。投与時期は特に問わないが、母動物が低栄養状態に陥りやすい出産の1ヶ月前から泌乳期間内での投与がより効果的である。
【0007】
本発明におけるグルタミンは、L−グルタミンが好ましく、生理学的に認められる塩の化合物または混合物として用いることもできる。また、アラニルグルタミンやグリシルグルタミンなどのグルタミンを構成成分とするペプチドとして用いても良く、グルタミン含量の多い小麦タンパク質の加水分解物を用いても良い。蛋白質加水分解物としては、分子量2,000以下のものが好ましい。更には、アセチルグルタミンのような種々の生理学的に許容されるグルタミン誘導体を用いても良い。
【0008】
グルタミンは栄養学的に非必須アミノ酸であり、メチオニンやリジンなど飼料中に不足し制限となる必須アミノ酸のみを飼料に添加し経口摂取させる方法とは異なり、本発明の方法では摂取期間が少なくて済むという費用面での大きな利点がある。
【0009】
注射剤として用いる場合は、pH調整や浸透圧調整の目的で無機塩類や糖類などを添加しても良い。
経口的に摂取する場合は通常の食餌に混合する方法の他、水溶液やジュース、清涼飲料水、牛乳などの飲料に添加して用いてもよく、菓子類などの固形食品類に添加しても良い。また錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの形態で用いてもよく、必要に応じてトラガント、アラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチンのような結合剤;微晶性セルロースのような賦形剤;コーンスターチ、前ゼラチン化デンプン、アルギン酸のような膨化剤;ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤;ショ糖、乳糖またはアスパルテームのような甘味剤;ペパーミント、アカモノ油またはチェリーのような香味剤を用いることができる。
反芻動物に対して経口的に摂取させる場合は、反芻胃での発酵分解を回避する必要があるため、例えばコ−ティング顆粒のような一般的に知られている方法で、反芻胃保護製剤の形態として用いることができる。
以下、実施例によりその有効性を示す。
【0010】
【実施例】
泌乳前期のホルスタイン種乳牛で、潜在性ケトーシスにより試験開始1週間前に比べて10〜15%乳量が低下した個体10頭を用いた。いずれの個体もトウモロコシサイレージと、穀類、油粕類、動物性蛋白質類、ビタミン・ミネラルなどからなる濃厚飼料とで配合された乳牛用完全栄養充足飼料を給与された。試験開始日に29gのL−グルタミンを1Lの注射用蒸留水に溶かした溶液を、頚静脈より注射した。その後1ヶ月間、1日2回搾乳を行いその乳量を測定した。
【0011】
【比較例】
実施例と同様の基準で潜在性ケトーシス状態になっている10頭のホルスタイン種乳牛を選定し、陰性対照として1Lの生理食塩水を、試験開始日に頚静脈より注射した。一方陽性対照としては、同様の基準で選定されたホルスタイン種乳牛9頭を用い、25%デキストロース溶液1Lを試験開始日に頚静脈より注射した。陰性対照、陽性対照とも実施例と同一の乳牛用完全栄養充足飼料を給与し、その後1ヶ月間、1日2回搾乳を行いその乳量を測定した。
【0012】
【発明の効果】
図1に投与後の乳量の推移を示した。X軸は投与後の日数を、Y軸は試験初日の乳量に対する乳量の増減量を表している。生理食塩水投与区では、投与後2および3日目に若干乳量が低下した。その後8日目以降から次第に乳量が増加したが、最大でも1日あたり約8kgの増加にとどまった。デキストロース投与区では、投与後5日目までは乳量はほぼ横ばいであったが、6日目以降から次第に乳量が増加し、最大で1日あたり約9kgの増加を記録した。一方グルタミン投与区では、投与直後より乳量の増加が観察され、その傾向は投与後1ヶ月を経過しても継続していた。乳量の増加は最大で1日あたり約12kgにも達した。平均すると、試験初日の乳量に対して生理食塩水投与区では1日あたり3.9kg、デキストロース区では4.5kgの乳量増加幅だったのに対して、グルタミン投与区では実に1日あたり7.6kgもの増加となった。このように本発明により、安価でしかも安全な哺乳動物の母乳量低下を防止する新規な方法を提供することができた。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における、投与処置後の1日あたり乳量の推移を示す。X軸は投与後の経過日数を、Y軸は試験初日(投与当日)の乳量に対する増減量を表している。
Claims (3)
- グルタミンを投与することによる哺乳動物の母乳量の低下を防ぐ方法。
- グルタミンの投与量がグルタミンとして1日当たり100mg/kg〜5g/kgであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 体調不良状態或いは低栄養状態時の母乳量低下を防ぐことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
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|---|---|---|---|
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| BR0301701-0A BR0301701A (pt) | 2002-06-06 | 2003-06-06 | Método para prevenir a diminuição de uma quantidade de leite de mama em um mamìfero |
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|---|---|---|---|
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002165492A Pending JP2004008073A (ja) | 2002-06-06 | 2002-06-06 | 哺乳動物の母乳量の低下を防止する方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP1374693A3 (ja) |
| JP (1) | JP2004008073A (ja) |
| BR (1) | BR0301701A (ja) |
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Cited By (1)
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| CN112525850A (zh) * | 2020-10-01 | 2021-03-19 | 华中农业大学 | 奶牛奶、马奶、骆驼奶、山羊奶和水牛奶的光谱指纹识别方法 |
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| GB9418420D0 (en) * | 1994-09-13 | 1994-11-02 | Mckeown Neil A | Composition for the treatment of an energy imbalance in ruminents |
| US5972895A (en) * | 1996-12-11 | 1999-10-26 | A. Glenn Braswell | Composition and method for increasing growth hormone levels |
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- 2003-06-05 US US10/454,683 patent/US20040010042A1/en not_active Abandoned
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- 2003-06-06 BR BR0301701-0A patent/BR0301701A/pt not_active Application Discontinuation
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| JPWO2018003638A1 (ja) * | 2016-06-30 | 2019-04-18 | 味の素株式会社 | 分娩後ケトーシスの評価方法 |
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