JP2004007385A - A/d変換方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パルス遅延回路10を構成する複数の遅延ユニット2に、入力信号Vinを供給することで、各遅延ユニット2の遅延時間を変調し、サンプリングクロックCK一周期当たりにパルス信号が通過した遅延ユニット2の個数を数値化することにより、入力信号VinをA/D変換する装置において、A/D変換に用いるパルス位置数値化部12を複数設け、各パルス位置数値化部12には、位相の異なるサンプリングクロックCK1〜CKmを入力する。そして、各パルス位置数値化部12で得られた数値データDT1〜DTmを、加算器14で加算し、最終的なA/D変換結果を表す数値データDTAを生成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルス信号を遅延して出力する遅延ユニットを複数個直列に接続してなるパルス遅延回路を用いて、アナログ入力信号を数値データに変換するA/D変換方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、構成が簡単で高分解能のデジタル値が得られるA/D変換装置として、各種ゲート回路からなる複数の遅延ユニットをリング状に接続してなるパルス遅延回路に対して、電源電圧としてA/D変換対象となるアナログ入力信号を供給すると同時に、伝送用のパルス信号を入力することにより、パルス遅延回路内で、各遅延ユニットの遅延時間に対応した速度でパルス信号を周回させ、そのパルス信号の周回中、所定のサンプリング時間内にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数をカウントすることにより、アナログ入力信号を数値データに変換するA/D変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このA/D変換装置は、遅延ユニットの遅延時間が電源電圧に応じて変化するのを利用したものであり、アナログ入力信号を電源電圧としてパルス遅延回路を構成している各遅延ユニットに供給することで、パルス遅延回路内を周回するパルス信号の移動速度をアナログ入力信号にて変調し、その移動速度を、所定のサンプリング時間内にパルス信号が通過した遅延ユニットの個数をカウントすることにより測定し、その測定結果(カウント値)をA/D変換後の数値データとして出力する。
【0004】
そして、このA/D変換装置によれば、パルス遅延回路を構成する遅延ユニット一段当たりの遅延時間とA/D変換を行う際のサンプリング時間とに応じて、得られる数値データの電圧分解能を設定でき、その数値データの電圧分解能を高めるためには、遅延ユニット一段当たりの遅延時間を短くするか、或いは、サンプリング時間を長くすればよいことから、高精度なA/D変換を実現し得るA/D変換装置を簡単な構成で安価に提供できることになる。
【0005】
【特許文献1】特開平5−259907号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記A/D変換装置において、パルス遅延回路を構成する遅延ユニット一段当たりの遅延時間は、遅延ユニットを構成する素子(インバータ等のゲート回路)の微細化レベル(CMOSデザインルール)により決定されるため、A/D変換の分解能を高めるためにパルス遅延回路の遅延ユニット一段当たりの遅延時間を短くするには限界がある。
【0007】
また、上記A/D変換装置において、A/D変換の分解能を高めるためにA/D変換を行う際のサンプリング時間を長くすると、例えば、A/D変換速度が数MHz〜数十MHzというように、高速なA/D変換が要求されるシステムでは、スピード不足となってしまい、対応できなくなるという問題が生じる。
【0008】
つまり、上記A/D変換装置は所謂積分型のA/D変換装置であり、得られるデジタル値は、アナログ入力信号の変動成分をA/D変換のサンプリング時間によって積分したものとなるため、A/D変換の分解能を高めるためにA/D変換時のサンプリング時間を長くすると、アナログ入力信号が変動する場合に、得られるデジタル値にその変動量を反映させることができず、高速なA/D変換が要求されるシステムでは利用することができなくなってしまうのである。
【0009】
このため、従来、A/D変換の速度と精度とが要求される装置では、上記のような積分型のA/D変換装置に比べて高速なA/D変換が可能な逐次比較型のA/D変換装置や、瞬時にA/D変換が可能な並列型(フラッシュ型とも呼ばれる)のA/D変換装置等が利用されている。
【0010】
しかし、これらの逐次比較形や並列型のA/D変換装置において、A/D変換の分解能を高めるには、その分解能に応じた多数の基準電圧を生成する必要があるため、A/D変換の速度と精度が要求される装置においては、構成が複雑で高価なA/D変換装置を用いるしかなく、装置全体のコストアップを招くという問題が生じる。
【0011】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、構成が簡単で安価に実現し得るA/D変換装置を用いて、アナログ信号を高速且つ高精度にデジタル値に変換することのできるA/D変換方法及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載のA/D変換方法によれば、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの遅延時間をアナログ入力信号にて変調すると共に、パルス遅延回路にパルス信号を入力してパルス遅延回路内でパルス信号を伝送させ、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を、夫々、複数の異なるタイミングで数値化し、その数値化結果を加算することにより、アナログ入力信号の数値データを生成する。
【0013】
つまり、本発明のA/D変換方法においては、既述した従来のA/D変換装置と同様、パルス遅延回路を用いてアナログ入力信号を数値データに変換するが、そのA/D変換の際には、単にパルス遅延回路にパルス信号を入力してから所定時間が経過したタイミングでパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を数値化するのではなく、その数値化を複数の異なるタイミングで行い、その数値化結果を加算することにより、数値データを得るようにしているのである。
【0014】
このため、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を数値化することによって得られる数値データのビット数を「n」、複数の異なるタイミングで数値化される数値データの個数を「m」とすれば、本発明のA/D変換方法にて得られる数値データのビット数は「n+log2 m」となる。
【0015】
そして、この「n+log2 m」ビットの数値データは、複数の異なるタイミングで数値化された数値データの平均値を採った値に対応することから、最終的に得られる数値データの電圧分解能を、従来のものに比べて高めることができる。
【0016】
また、本発明方法では、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を数値化する数値化動作を単に複数回実行するのではなく、その数値化動作を行うタイミングをずらすだけであるので、A/D変換に要する時間が従来方法に比べて長くなるようなことはなく、従来方法と同じ時間でより高精度のA/D変換を行うことができる。また、加算によって得られる数値データの電圧分解能が従来と同じでよければ、A/D変換に要する時間を短くすることもできる。
【0017】
よって、本発明方法によれば、遅延ユニット一段当たりの遅延時間を短くしたりサンプリング時間を長くすることなく、アナログ入力信号をより高速且つ高精度にA/D変換し得るA/D変換装置を実現できることになる。
また、このA/D変換装置では、逐次比較形や並列型のA/D変換装置のようにアナログ入力信号と比較するための基準電圧を生成する必要がないことから、その装置構成を簡単にして安価に実現できる。よって本発明方法を利用すれば、A/D変換の速度と精度とが要求される装置を従来のものよりも安価に実現できることになる。
【0018】
ここで、A/D変換に用いるパルス遅延回路は、上述した数値化のタイミングと同じ数だけ設けるようにしてもよいが、より好ましくは、請求項2に記載のように、パルス信号位置の数値化に用いるパルス遅延回路は1つとし、その1つのパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を異なるタイミングで数値化するようにするとよい。
【0019】
つまり、このようにすれば、本発明方法を実現するA/D変換装置の構成を簡単にできるだけでなく、複数のパルス遅延回路の製造上のばらつき等によって上記各タイミングで得られる数値データが対応しなくなるのを防止し、より高精度なA/D変換結果が得られるようになる。
【0020】
また、本発明方法において、アナログ入力信号は、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの遅延時間を変調するのに使用されるが、アナログ入力信号を用いた各遅延ユニットの遅延時間の変調方法としては、例えば、請求項3に記載のように、アナログ入力信号を、各遅延ユニットの駆動電圧として、パルス遅延回路に入力するようにしてもよく、あるいは、請求項4に記載のように、アナログ入力信号を、各遅延ユニットに流す駆動電流を制御する信号として、パルス遅延回路に入力するようにしてもよい。
【0021】
つまり、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットは、通常、インバータ等のゲート回路から構成され、駆動電圧や駆動電流が大きい程高速に動作することから、アナログ入力信号を、請求項3若しくは請求項4に記載のように、各遅延ユニットの駆動電圧若しくは駆動電流制御用信号としてパルス遅延回路に入力するようにすれば、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの遅延時間を、アナログ入力信号の電圧レベルに応じて簡単に変調することができるようになる。
【0022】
一方、本発明方法において、上記各タイミングでパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を数値化して、その平均値からアナログ入力信号の数値データを得る一連のA/D変換動作は、パルス遅延回路にパルス信号を入力してから1回だけ行うようにしてもよいが、このような手順でA/D変換を行うようにすると、連続的に変化するアナログ入力信号を逐次高速にA/D変換することができないことになる。
【0023】
そこで、一般的なA/D変換装置のように、アナログ入力信号を所定のA/D変換周期で繰り返しA/D変換できるようにするには、加算前の複数の数値データを、請求項5に記載の手順で生成するようにすればよい。
即ち、請求項5に記載のA/D変換方法では、同一周期で位相が異なる複数のサンプリングクロックの各々に同期してパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、その数値化したパルス信号位置の前回値と今回値との偏差から、各サンプリングクロックの一周期内にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を算出することにより、加算前の複数の数値データを生成する。
【0024】
この結果、例えば、上記複数のサンプリングクロックの1つに同期して各数値データを加算するようにすれば、そのサンプリングクロックの一周期に1回の割でアナログ入力信号のA/D変換結果を得ることができるようになり、アナログ入力信号のA/D変換を高速且つ高精度に繰り返し行うことが可能となる。
【0025】
尚、このように複数のサンプリングクロックを使って、各サンプリングクロックの一周期内にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を数値データとして求める際には、各サンプリングクロックの位相が異なっていればよい。
【0026】
そして、各パルス位置数値化手段に入力されるサンプリングクロックの位相は、回路内で発生するホワイトノイズによるジッタによって数十psec.(ピコ秒)〜数nsec.(ナノ秒)程度のずれが生じ、また、サンプリングクロックを各パルス位置数値化手段に入力する入力経路の長さのばらつき等によってもずれが生じる。
【0027】
このため、各パルス位置数値化手段に入力される各サンプリングクロックの位相は、A/D変換の分解能を高めるために、必ずしも意図的にずらす必要はないが、好ましくは、請求項6に記載のように、各サンプリングクロックにより決定される各数値化のタイミングが、隣接するタイミング毎に一定時間ずれるように、各サンプリングクロックの位相を設定するとよく、より好ましくは、請求項7に記載のように、各サンプリングクロックに同期した各数値化のタイミングが、各サンプリングクロックの一周期を等間隔で分割するタイミングとなるように、各サンプリングクロックの位相を設定するとよい。
【0028】
つまり、各サンプリングクロックの位相を請求項6に記載のように設定すれば、加算前の数値データの数値化タイミングが夫々等間隔でずれたものとなるため、これらを加算することにより、アナログ入力信号が連続的に変化しているときの数値データの平均値を正確に求めることができるようになり、A/D変換の精度をより向上することが可能となる。
【0029】
また、特に、各サンプリングクロックの位相を請求項7に記載のように設定すれば、各サンプリングクロックに同期して得られる数値データの加算を、各サンプリングクロックの立上がり又は立上がりタイミング毎に行うことで、アナログ入力信号をA/D変換した数値データを、サンプリングクロックの一周期内に複数回得ることができるようになり、A/D変換をより高速に行うことが可能となる。
【0030】
尚、上記のように複数のサンプリングクロックを用いて加算前の数値データを生成する場合、各サンプリングクロックの周期に各サンプリングクロックの位相差の最大値を加えた時間が、パルス遅延回路にパルス信号を入力してからそのパルス信号がパルス遅延回路内の全遅延ユニットを通過し終わるまでの時間よりも長くなると、各サンプリングクロックを用いて、各サンプリングクロックの一周期内にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を数値データとして求めることができず、アナログ入力信号を高精度にA/D変換することができなくなってしまう。
【0031】
このため、上述した請求項5〜請求項7何れか記載のA/D変換方法を実施する際には、請求項8に記載のように、各サンプリングクロックの周期に各サンプリングクロックの位相差の最大値を加えた時間が、少なくとも、パルス遅延回路にパルス信号を入力してからそのパルス信号がパルス遅延回路内の全遅延ユニットを通過し終わるまでの時間以下となるように、各サンプリングクロックを設定することが望ましい。
【0032】
ところで、上記のように、複数のサンプリングクロックを用いて加算前の数値データを繰り返し求める場合、パルス遅延回路を、単にパルス信号を伝送する遅延線として構成すると、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの数を極めて多くする必要がある。しかし、遅延ユニットの数を増やせば、パルス遅延回路を構成する素子(トランジスタ等)の数も増加することになり、回路規模の大型化を招くことになる。
【0033】
このため、上述した請求項5〜請求項7何れか記載のA/D変換方法を実施する際には、より好ましくは、請求項9に記載のように、パルス遅延回路として、遅延ユニットがリング状に連結されることによりパルス信号を周回させるパルス周回回路を使用すると共に、このパルス周回回路へのパルス信号入力後のパルス周回回路内でのパルス信号の周回回数を周回数カウンタによりカウントし、各サンプリングクロックの一周期内にパルス信号が通過した遅延ユニットの個数は、各サンプリングクロックに同期して、パルス周回回路内でのパルス信号の位置を数値化することにより、その数値化により得られた数値データを下位ビットデータ、周回数カウンタによりカウントされたパルス信号の周回回数を上位ビットデータとする数値データを生成し、その生成した数値データの前回値と今回値との偏差から算出するようにするとよい。
【0034】
つまり、このようにすれば、パルス遅延回路において、パルス信号は、リング状に連結された遅延ユニットを繰り返し通過することになるため、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの数を少なくしても、A/D変換動作を長時間に渡って繰り返し行うことができるようになる。
【0035】
尚、この場合には、各サンプリングクロックの周期が、パルス遅延回路にパルス信号を入力してから周回数カウンタがオーバーフローするまでの時間よりも長くなると、サンプリングクロックの一周期内に周回数カウンタが複数回オーバーフローして、周回数カウンタによるカウント値から、サンプリングクロック一周期内にパルス信号がパルス遅延回路(パルス周回回路)内を周回した回数を正確に得ることができず、アナログ入力信号を高精度にA/D変換することができなくなってしまうことが考えられる。
【0036】
このため、請求項9に記載のA/D変換方法を実施する際には、請求項10に記載のように、各サンプリングクロックの周期が、少なくとも、パルス遅延回路にパルス信号を入力してから周回数カウンタがオーバーフローするまでの時間以下となるように、各サンプリングクロックを設定することが望ましい。
【0037】
ところで、上記請求項5〜請求項10に記載のA/D変換方法では、同一周期で位相の異なる複数のサンプリングクロックを用い、各サンプリングクロックに同期してA/D変換を行うようにしているため、各サンプリングクロックを用いて行われるA/D変換一回当たりのサンプリング時間(換言すればA/D変換の感度)は全て同一となり、各サンプリングクロックを用いて得られるA/D変換結果(数値データ)のアナログ入力信号に対する感度は一定である。
【0038】
このため、そのA/D変換結果を加算することにより、最終的に得られる数値データの分解能をサンプリングクロックの数(m)に応じて高めることはできるものの、各サンプリングクロックを用いて行われるA/D変換の分解能の範囲内でアナログ入力信号が一定である場合に最終的に得られる数値データは、常に一定の値となり、その分解能を高めることはできない。
【0039】
そこで、最終的に得られる数値データの分解能をより高めるためには、複数回行われるA/D変換毎に、A/D変換一回当たりのサンプリング時間(換言すればA/D変換の感度)を変化させるようにするとよく、そのためには、請求項11〜請求項15に記載のA/D変換方法を利用すればよい。
【0040】
即ち、まず請求項11に記載のA/D変換方法は、請求項1〜請求項4何れか記載のA/D変換方法において、所定の単位時間分だけ互いに異なるサンプリング時間中にパルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を夫々数値化することにより、加算前の複数の数値データを生成することを特徴とする。
【0041】
つまり、この請求項11に記載のA/D変換方法では、請求項5〜請求項10に記載のA/D変換方法のように、サンプリングクロックの周期で決定される同一のサンプリング時間中にパルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置を数値化するのではなく、所定の単位時間分だけ互いに異なるサンプリング時間中にパルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置を数値化するのである。
【0042】
この結果、本発明方法では、加算前の数値データを生成する各A/D変換時の感度がサンプリング時間のずれに応じて異なるものとなり、これら各A/D変換結果を加算することにより最終的に得られる数値データの分解能を、請求項5〜請求項10に記載のA/D変換方法に比べて、より高めることができるようになる。
【0043】
また、パルス遅延回路内を用いてA/D変換を行う場合、A/D変換結果である数値データの分解能は、パルス遅延回路を構成する遅延ユニット1段当たりの遅延時間Tdで決まることから、請求項11に記載のA/D変換方法を用いて、アナログ入力電圧をより正確にA/D変換できるようにするには、請求項12に記載のように、各サンプリング時間のずれである単位時間を、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの遅延時間(Td)をサンプリング時間の個数(m)で除算した時間(Td/m)、又は、その時間(Td/m)に遅延ユニットの遅延時間(Td)の整数倍の時間(Td、又は、2×Td、又は、3×Td…)を加えた時間、に設定するとよい。
【0044】
つまり、このようにすれば、各サンプリング時間毎に得られる数値データの分解能(換言すれば、その数値データの最下位ビット(LSB)に対応する電圧値)が、パルス遅延回路内でパルス信号を遅延させる遅延ユニットの遅延時間(Td)で決まる分解能の1/m分だけ互いにずれることになり、加算により最終的に得られる数値データの分解能を高めることができる。
【0045】
またこのように、請求項11又は請求項12に記載のA/D変換方法では、パルス遅延回路を用いたA/D変換を、異なるサンプリング時間で複数回行うことから、各々のA/D変換のために複数のサンプリング時間を設定する必要があるが、これら各サンプリング時間の設定には、請求項13に記載のように、同一周期で単位時間分だけ互いに位相が異なるm個のサンプリングクロックを用いるようにするとよい。
【0046】
また、この場合、各サンプリングクロックは、請求項14に記載のように、一定周期の基準クロックを、単位時間を整数倍した時間で遅延させることによって、簡単に生成することができる。
但し、請求項13、14に記載のA/D変換方法において、サンプリングクロック自体は全て同一周期であるため、これら各サンプリングクロックから互いに異なるm個のサンプリング時間を設定するには、例えば、請求項15に記載のように、m個のサンプリング時間の一つには、m個のサンプリングクロックの中で最も位相が進んだ特定サンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジから次の立上がりエッジ又は立下がりエッジ迄の期間を設定し、他のサンプリング時間は、特定サンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジから他のサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジまでの期間を設定することが望ましい。
【0047】
そして、このようにすれば、m個のサンプリング時間の一つは、特定サンプリングクロックに同期した基準周期Tsとなり、他のサンプリングクロックは、その基準周期Tsに、単位時間を整数倍した時間(1×単位時間、2×単位時間、3×単位時間、…)を加えた時間(Ts+1×単位時間、Ts+2×単位時間、Ts+3×単位時間、…)となり、本発明方法(請求項11、12)を容易に実現できることになる。
【0048】
以上のように、請求項11〜請求項15に記載のA/D変換方法においては、所定の単位時間分だけ互いに異なるサンプリング時間毎にパルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置を数値化することにより、分解能が異なる複数の数値データを生成し、その生成した数値データを加算することにより、アナログ入力信号をより精度よくA/D変換できるようにしているのであるが、請求項11〜請求項15に記載のA/D変換方法の考え方は、パルス遅延回路を用いた積分型のA/D変換装置だけでなく、たとえば二重積分型(縦続積分型とも呼ばれる)等、他の積分型のA/D変換装置であっても、或いは、上述した逐次比較型や並列型等の他の方式のA/D変換装置であっても適用できる。
【0049】
つまり、請求項16に記載のように、A/D変換結果である数値データの電圧分解能が互いに異なる複数のA/D変換回路を用いて、アナログ入力信号を夫々数値化し、各数値化結果を加算することにより、アナログ入力信号の数値データを得るようにすれば、パルス遅延回路を用いたA/D変換装置に限らず、他の積分型のA/D変換装置であっても、或いは、上述した逐次比較型や並列型等の他の方式のA/D変換装置であっても、請求項11と同様の技術思想を適用して、請求項11と同様の効果を得ることができる。
【0050】
但し、この場合、請求項12に記載の発明方法と同様に、A/D変換を高精度に行うことができるようにするには、請求項17に記載のように、各A/D変換回路の電圧分解能には、所定の基準分解能をA/D変換回路の個数で除した単位分解能ステップでシフトさせた分解能を設定することが望ましい。
【0051】
次に、請求項18〜請求項25に記載の発明は、上述した本発明(特に、請求項1〜請求項10に記載)のA/D変換方法を実現するのに好適なA/D変換装置に関するものである。
そして、請求項18に記載のA/D変換装置には、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを複数個直列に接続してなるパルス遅延回路が備えられ、m個のパルス位置数値化手段が、互いに位相の異なるm個のサンプリングクロックの立上がり又は立下がりタイミングでパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を夫々検出して、その検出したパルス信号の位置を数値化し、加算手段が、これら各パルス位置数値化手段にて得られた数値データを加算してその加算結果をアナログ入力信号を表す数値データとして出力する。
【0052】
よって、このA/D変換装置によれば、上述した請求項1に記載のA/D変換方法に従いアナログ入力信号を数値データに変換することができるようになり、前述した従来のA/D変換装置に対して、遅延ユニット一段当たりの遅延時間を短くすることなく、アナログ入力信号を、より高速且つ高精度にA/D変換することができるようになる。
【0053】
また、請求項19に記載のA/D変換装置は、請求項18に記載のA/D変換装置において、m個のサンプリングクロックとして、同一周期で周期的に変化するクロック信号を用いるようにし、各パルス位置数値化手段では、各サンプリングクロックの立上がり又は立下がりタイミングでパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、その数値化したパルス信号位置の前回値と今回値との偏差から、各サンプリングクロックの一周期内にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を表す数値データを生成するようにしたものである。
【0054】
このため、この請求項19に記載のA/D変換装置によれば、上述した請求項5に記載のA/D変換方法に従いアナログ入力信号を数値データに変換することができるようになり、アナログ入力信号のA/D変換を、各サンプリングクロックの周期に対応した一定周期で繰り返し行うことができる。
【0055】
また次に、請求項20に記載のA/D変換装置は、パルス遅延回路として、遅延ユニットがリング状に連結されることによりパルス信号を周回させるパルス周回回路を備え、このパルス周回回路内でのパルス信号の周回回数を周回数カウンタにてカウントするようにされている。
【0056】
そして、各パルス位置数値化手段においては、夫々、パルス位置検出回路が、対応するサンプリングクロックの立上がり又は立下がりタイミングでパルス周回回路内でのパルス信号の位置を数値化し、演算回路が、そのパルス位置検出回路にて得られた数値データを下位ビットデータ、周回数カウンタにて得られた数値データを上位ビットデータとする数値データの前回値と今回値との偏差から、サンプリングクロックの一周期内にパルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を算出する。
【0057】
このため、この請求項20に記載のA/D変換装置によれば、上述した請求項9に記載のA/D変換方法に従いアナログ入力信号を数値データに変換することができるようになり、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの数を少なくしても、A/D変換動作を長時間に渡って繰り返し行うことができるようになる。
【0058】
次に、請求項21に記載のA/D変換装置は、請求項20に記載のA/D変換装置において、周回数カウンタに対して、パルス遅延回路内の最終段の遅延ユニットから出力されるパルス信号と、周回数カウンタのカウント動作を検査するための検査用クロックとを選択的に入力する入力回路を設けたことを特徴とする。
【0059】
従って、この請求項21に記載のA/D変換装置によれば、入力回路を介して周回数カウンタに検査用クロックを入力することにより周回数カウンタのカウント動作を検査することができるようになり、A/D変換装置(詳しくは周回数カウンタ)の動作確認を容易に行うことができる。
【0060】
ここで、一定周期で変化するm個のサンプリングクロックを用いて繰り返しA/D変換を行う請求項19〜請求項21に記載のA/D変換装置の内、パルス遅延回路としてパルス周回回路を用いない請求項19に記載のA/D変換装置においては、請求項8に記載のA/D変換方法を適用することにより、各サンプリングクロックの周期に各サンプリングクロックの位相差の最大値を加えた時間が、少なくとも、パルス遅延回路にパルス信号を入力してからそのパルス信号がパルス遅延回路内の全遅延ユニットを通過し終わるまでの時間以下となるように、各サンプリングクロックを設定することが望ましい。
【0061】
また、パルス遅延回路としてパルス周回回路を用いる請求項20又は請求項21に記載のA/D変換装置においては、請求項10に記載のA/D変換方法を適用することにより、各サンプリングクロックの周期が、少なくとも、パルス遅延回路にパルス信号を入力してから周回数カウンタがオーバーフローするまでの時間以下となるように、各サンプリングクロックを設定することが望ましい。
【0062】
一方、請求項18〜請求項21に記載のA/D変換装置においては、請求項2記載のA/D変換方法を適用することにより、パルス信号位置の数値化に用いるパルス遅延回路(若しくはパルス周回回路)は一つにすることが望ましい。
また、このパルス遅延回路(若しくはパルス周回回路)を構成する遅延ユニットの遅延時間をアナログ入力信号にて変調するに当たっては、請求項3に記載のA/D変換方法を適用することにより、アナログ入力信号を各遅延ユニットの駆動電圧とするようにしてもよく、或いは、請求項4に記載のA/D変換方法を適用することにより、アナログ入力信号にて各遅延ユニットに流す駆動電流を制御するようにしてもよい。
【0063】
また更に、一定周期で変化するm個のサンプリングクロックを用いて繰り返しA/D変換を行う請求項19〜請求項21に記載のA/D変換装置においては、請求項6記載のA/D変換方法を適用することにより、隣接するサンプリングクロック同士の位相差が、全て同一時間となるように設定することが望ましく、より好ましくは、請求項7記載のA/D変換方法を適用することにより、互いに隣接するサンプリングクロック同士の位相差が、各サンプリングクロックの一周期の1/mの時間となるように設定するとよい。
【0064】
そして、特に、請求項19〜請求項21に記載のA/D変換装置において、m個のサンプリングクロックの内、互いに隣接するサンプリングクロック同士の位相差が、夫々、各サンプリングクロックの一周期を1/mに分割した一定間隔となるように設定した場合には、加算手段を、請求項22に記載のように構成するとよい。
【0065】
即ち、請求項22に記載のA/D変換装置において、加算手段は、各パルス位置数値化手段に入力されるm個のサンプリングクロックの立上がり又は立下がりに夫々同期して、各パルス位置数値化手段から出力されている数値データを取り込み、その取り込んだm個の数値データを加算することにより、各サンプリングクロックの1/mの周期でアナログ入力信号の数値データを算出する。
【0066】
従って、このA/D変換装置によれば、アナログ入力信号のA/D変換を、サンプリングクロックの一周期を1/mした時間間隔で高速に実行することができるようになり、A/D変換の高速化が要求されるシステムにて利用すれば、より効果を発揮することができる。
【0067】
また、請求項19〜請求項21に記載のA/D変換装置において、m個のサンプリングクロックの位相差を、互いに隣接するサンプリングクロック同士の位相差が各サンプリングクロックの一周期を1/mに分割した一定間隔となるように設定するには、例えば、請求項23に記載のように、外部から入力された基準クロックを1/m分周することにより、基準クロックの一周期を位相差とするm個のシフトクロックを順次生成し、そのm個のシフトクロックをサンプリングクロックとして出力するサンプリングクロック発生回路を設けるようにすればよい。
【0068】
そして、請求項23に記載のA/D変換装置では、外部から入力される基準クロックの周期が、各パルス位置数値化手段に入力すべきサンプリングクロックの周期の1/mとなることから、この基準クロックを、加算手段の動作用クロック(換言すればA/D変換用の動作クロック)として、加算手段に入力するようにすれば、請求項22に記載のA/D変換装置を構築できることになる。
【0069】
一方、請求項23に記載のA/D変換装置においては、サンプリングクロック発生回路が、カウンタ等からなる分周回路で構成されることから、外部から入力される基準クロックの周波数が、例えば、1MHz〜10MHz若しくはこれ以上以上の高周波数になると、サンプリングクロック発生回路の動作速度が遅くて、m個のシフトクロックを生成できなくなることが考えられる。そこで、このような場合には、サンプリングクロック発生回路を、請求項24に記載のように構成するとよい。
【0070】
即ち、請求項24に記載のA/D変換装置に設けられたサンプリングクロック発生回路は、所定の遅延時間を有する複数の遅延ユニットからなり、基準クロックを複数の固定遅延ユニットにて順次遅延しながら伝送する遅延線と、この遅延線を構成する各遅延ユニットの出力に一端が接続され、他端がシフトクロックの出力経路に接続された複数のスイッチからなる「m−1」個のスイッチ群とを備える。
【0071】
そして、このサンプリングクロック発生回路では、時間A/D変換手段が、外部から入力された基準クロックの周期を数値化し、スイッチ選択手段が、時間A/D変換手段にて得られた数値データをmで除算した数値データに夫々「1」〜「m−1」迄の整数値を乗じることで「m−1」個の数値データを生成して、その生成した数値データから各スイッチ群において選択的にオンすべきスイッチの位置を特定し、その特定した位置のスイッチを選択的にオンさせることにより、各スイッチ群の出力経路から基準クロックの周期をm等分した周期で基準クロックを順次遅延させた「m−1」個のシフトクロックを出力させる。そして、サンプリングクロック発生回路は、基準クロック及び各スイッチ群の出力経路から出力される「m−1」個のシフトクロックを、m個のサンプリングクロックとして出力する。
【0072】
つまり、請求項24に記載のA/D変換装置において、サンプリングクロック発生回路は、遅延線を構成する遅延ユニットの遅延時間を時間分解能として基準クロックを遅延させることにより、基準クロックの位相をシフトさせた「m−1」個のシフトクロックを生成し、これと基準クロックとを、m個のサンプリングクロックとして出力する。
【0073】
このため、請求項24に記載のA/D変換装置においては、外部から入力される基準クロックの周波数が、例えば、1MHz〜10MHz若しくはこれ以上以上の高周波数であっても、サンプリングクロック発生回路によって、その基準クロックの周期の1/mの時間分だけ順に位相がずれたm個のサンプリングクロックを高精度に生成できるようになる。
【0074】
尚、請求項23に記載のA/D変換装置において、外部からの入力クロックの周期が、各パルス位置数値化手段に入力すべきサンプリングクロックの周期の1/mではない場合、或いは、請求項24に記載のA/D変換装置において、外部からの入力クロックの周期が、各パルス位置数値化手段に入力すべきサンプリングクロックの周期と同じではない場合には、請求項25に記載のように、外部からの入力クロックを逓倍又は分周することにより、所望周波数の基準クロックを生成する基準クロック生成回路を設け、サンプリングクロック発生回路には、この基準クロック生成回路にて生成された基準クロックを入力するようにすればよい。
【0075】
次に、請求項26〜請求項35に記載の発明は、請求項11〜請求項17に記載)のA/D変換方法を実現するのに好適なA/D変換装置に関するものである。
即ち、まず、請求項26に記載のA/D変換装置においては、請求項16に記載のA/D変換方法に従い、A/D変換結果である数値データの電圧分解能(換言すればA/D変換の感度)が互いに異なる複数のA/D変換回路を用いてアナログ入力信号を夫々数値化し、各A/D変換回路にて得られた数値化結果を、加算手段にて加算する。
【0076】
従って、請求項26に記載のA/D変換装置によれば、各A/D変換回路の分解能を高めることなく、最終的に得られる数値データの分解能を高めることができるようになる。
尚、この請求項26に記載のA/D変換装置を実現するに当たって、最終的に得られる数値データの精度を高めるには、各A/D変換回路の電圧分解能に、所定の基準分解能をA/D変換回路の個数で除した単位分解能ステップでシフトさせた分解能を設定することが望ましい。
【0077】
ここで、請求項26に記載の発明は、パルス遅延回路を用いたA/D変換装置に限らず、二重積分型等の他の積分型のA/D変換装置であっても、或いは、逐次比較型や並列型等の他の方式のA/D変換装置であっても適用できるが、装置構成をより簡単にして、低コスト化を図るには、請求項27に記載のA/D変換装置のように、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを複数個直列に接続してなるパルス遅延回路を設け、複数のA/D変換回路については、所定の単位時間分だけ互いに異なるサンプリング時間中に前記パルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を夫々数値化するm個のパルス位置数値化手段にて構成するとよい。
【0078】
つまり、このようにすれば、請求項18〜請求項25に記載のA/D変換装置と同様、アナログ入力信号のA/D変換に、A/D変換用の基準電圧等を生成する必要のないパルス位置数値化手段を用いることができるので、その装置構成を簡単にして安価に実現できることになる。
【0079】
また、請求項27に記載のA/D変換装置では、上述した請求項11に記載の方法に従ってアナログ入力信号をA/D変換することになるので、請求項18〜請求項25に記載のA/D変換装置に比べて、最終的に得られる数値データの分解能を高め、A/D変換の精度を向上することが可能となる。
【0080】
尚、請求項27に記載のA/D変換装置において、各パルス位置数値化手段がパルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を数値化する際のサンプリング時間のずれ(つまり単位時間)は、請求項28に記載のように、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの遅延時間(Td)をパルス位置数値化手段の個数(m)で除算した時間(Td/m)、又は、その時間(Td/m)に遅延ユニットの遅延時間(Td)の整数倍の時間を加えた時間、に設定することが望ましい。
【0081】
つまり、このようにすれば、各パルス位置数値化手段で得られる数値データの分解能(換言すれば、その数値データの最下位ビット(LSB)に対応する電圧値)が、パルス遅延回路内でパルス信号を遅延させる遅延ユニットの遅延時間(Td)で決まる分解能の1/m分だけ互いにずれることになり、加算により最終的に得られる数値データの分解能を高めることができる。
【0082】
ところで、請求項27又は請求項28に記載のA/D変換装置を実現するには、m個のパルス位置数値化手段を、異なるサンプリング周期で動作させる必要があるが、そのためには、請求項29に記載のように、一定周期で単位時間分だけ互いに位相が異なるm個のサンプリングクロックを発生するサンプリングクロック発生回路を設け、m個のパルス位置数値化手段が、これら各サンプリングクロック発生回路から出力されたm個のサンプリングクロックを夫々用いてパルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を数値化するようにすればよい。
【0083】
また、この場合、サンプリングクロック発生回路としては、請求項30に記載のように、単位時間分だけ遅延時間が異なるm個の遅延ユニットを備え、このm個の遅延ユニットを用いて一定周期の基準クロックを夫々遅延させることによりm個のサンプリングクロックを生成するように構成するとよい。
【0084】
また更に、このようにサンプリングクロック発生回路を用いてm個のサンプリングクロックを生成する場合には、請求項31に記載のように、サンプリングクロック発生回路を構成するm個の遅延ユニットを、夫々、入力信号のレベル変化に対する反転動作レベルが互いに異なるインバータを用いて構成し、基準クロックの信号レベルの変化に伴う各インバータの反転動作タイミングのずれによって、基準クロックを、単位時間分ずつずれた遅延時間で遅延させるようにするとよい。
【0085】
そして、特に、請求項31に記載のA/D変換装置において、請求項28に記載のA/D変換装置のように、各パルス位置数値化手段がパルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を数値化する際のサンプリング時間を、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの遅延時間(Td)の1/mの時間だけ互いにずらすには、請求項32に記載のように、サンプリングクロック発生回路のm個の遅延ユニットを構成する各インバータの出力レベル遷移時間Tfと、パルス遅延回路を構成する遅延ユニット1段分の遅延時間Tdとがほぼ等しくなるように設定すればよい。
【0086】
つまり、このようにすれば、サンプリングクロック発生回路内でm個の遅延ユニットを構成するm個のインバータの反転動作レベルを調整することにより、各インバータ間での反転動作タイミングのずれを、パルス遅延回路を構成する遅延ユニット1段分の遅延時間Tdの1/mの時間に容易に設定することができるようになり、請求項28に記載のA/D変換装置を比較的簡単に構成できることになる。
【0087】
尚、パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの遅延時間は、A/D変換対象となるアナログ入力信号によって変調されることから、請求項32に記載のA/D変換装置においては、更に請求項33に記載のように、サンプリングクロック発生回路のm個の遅延ユニットを構成する各インバータを、アナログ入力信号を電源電圧として動作させるようにするとよい。
【0088】
つまり、このようにすれば、パルス遅延回路内の遅延ユニットの遅延時間Tdがアナログ入力信号によって変化したとても、その変化に対応して、サンプリングクロック発生回路のm個の遅延ユニットを構成する各インバータの出力レベル遷移時間Tfを変化させることができるようになり、加算により最終的に得られる数値データの分解能がアナログ入力信号の変化に応じて変化するのを防止できる。
【0089】
一方、請求項29〜請求項33に記載のA/D変換装置において、m個のパルス位置数値化手段は、夫々、サンプリングクロック発生回路にて生成されたm個のサンプリングクロックを用いてパルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置を数値化するが、この場合、単に対応するサンプリングクロックの立上がりエッジ(又は立下がりエッジ)から次の立上がりエッジ(又は立下がりエッジ)までの間にパルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置を数値化するようにすると、各パルス位置数値化手段でのサンプリング時間が同じになってしまうことから、各パルス位置数値化手段では、基準となる共通の開始タイミングから、サンプリングクロック発生回路にて生成されたm個のサンプリングクロックの立上がりエッジ(又は立下がりエッジ)までのサンプリング時間中にパルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置(換言すれば、この期間中にパルス信号が通過した遅延ユニットの数)を数値化する必要がある。
【0090】
そして、このためには、サンプリングクロック発生回路とは別に、基準となる共通の開始タイミングを発生するタイミング発生回路を設けて、そのタイミング発生回路から各パルス位置数値化手段に数値化の開始タイミングを指示するようにするか、或いは、サンプリングクロック発生回路がm個のサンプリングクロックを生成するのに用いた基準クロックを用いて、各パルス位置数値化手段に数値化の開始タイミングを指示するようにしてもよいが、装置構成をより簡単にするには、請求項34に記載のように、各パルス位置数値化手段を、夫々、サンプリングクロック発生回路が発生したm個のサンプリングクロックの中で位相が最も進んだサンプリングクロックを共通クロックとして、この共通クロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジから、各パルス位置数値化手段に対応するサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジまでのサンプリング時間中に、パルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置を数値化するように構成するとよい。
【0091】
また、この場合、A/D変換を繰り返し実行できるようにするには、請求項35に記載のように、m個のパルス位置数値化手段の一つである特定数値化手段を、共通クロックとなるサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジでパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、その数値化した前回値と今回値との偏差を数値化結果として加算手段に出力するように構成し、この特定数値化手段を除くパルス位置数値化手段については、当該パルス位置数値化手段に対応するサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジでパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、その数値化した値と特定数値化手段にて前回数値化された値との偏差を数値化結果として加算手段に出力するように構成すればよい。
【0092】
一方、パルス遅延回路を用いる請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項35のA/D変換装置において、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットは、パルス信号を遅延して出力することのできる回路(一般にゲート回路)であればどのような回路を利用してもよいが、遅延ユニットを最も簡単に構成するには、請求項36に記載のように、遅延ユニットを、パルス信号を反転して出力するインバータ1段にて構成すればよい。そして、遅延ユニットをインバータ1段にて構成した場合には、遅延ユニット1段当たりの遅延時間を極めて小さくすることができることから、A/D変換をより高速に行うことができる。
【0093】
但し、この場合、インバータは、入力パルスの立上がりから出力パルスが立ち下がるまでの遅延時間と、入力パルスの立下がりから出力パルスが立ち上がるまでの遅延時間とが異なることから、得られるA/D変換結果に若干のばらつきが生じることが考えられる。そこで、こうしたばらつきを防止するには、請求項37に記載のように、遅延ユニットを、インバータを2段直接接続することにより構成してもよい。
【0094】
また、パルス遅延回路を用いる請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項37に記載のA/D変換装置には、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を数値化する複数のパルス位置数値化手段が設けられるが、パルス遅延回路からこれら各パルス位置数値化手段に至るパルス信号の入力経路(特にその長さ)にばらつきがあると、各パルス位置数値化手段にて数値化されるパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を表す数値データにばらつきが生じ、その数値データに基づき算出されるA/D変換結果を表す数値データに誤差が生じることが考えられる。
【0095】
このため、請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項37に記載のA/D変換装置を実際に構成する際には、請求項38に記載のように、パルス遅延回路を構成する複数の遅延ユニットを直線上に配置すると共に、m個のパルス位置数値化手段を2組にグループ分し、各グループのパルス位置数値化手段を、パルス遅延回路内での遅延ユニットの配列方向に沿った直線を中心として線対称となるように配置するとよい。
【0096】
つまり、このようにすれば、パルス遅延回路から各パルス位置数値化手段にパルス信号を入力するパルス信号の入力経路の長さを均一にして、各パルス位置数値化手段へのパルス信号の入力タイミングを一致させることができるようになり、各パルス位置数値化手段にて数値化されるパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を表す数値データにばらつきが生じてA/D変換結果に誤差が生じるのを防止できる。
【0097】
また、請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項38に記載のA/D変換装置は、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの遅延時間をアナログ入力信号にて変調して、その変調した遅延時間をパルス遅延回路内でのパルス信号の位置に基づき数値化するするものであるが、各遅延ユニットの遅延時間は、温度等の使用環境によっても変化することから、請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項38に記載のA/D変換装置により得られるA/D変換結果(数値データ)は、使用環境が変化すると変動してしまうことがある。
【0098】
そこで、こうした問題を防止するには、請求項39に記載のように、遅延ユニットの遅延時間を変調する信号としてアナログ入力信号と電圧レベルが既知の基準信号との何れかを選択してパルス遅延回路に入力するための入力信号選択手段を設け、入力信号選択手段がパルス遅延回路にアナログ入力信号を入力するように切り換えられているときには、補正前データ保持手段が、加算手段により得られた数値データ(換言すればアナログ入力信号のA/D変換結果)を補正前データとして補正前データ保持手段に保持し、入力信号選択手段がパルス遅延回路に基準信号を入力するように切り換えられているときには、基準データ保持手段が、加算手段により得られた数値データ(換言すれば基準信号のA/D変換結果)を基準データとして保持し、除算手段が、補正前データ保持手段が保持した補正前データを基準データ保持手段により保持された基準データにて除算することにより、アナログ入力信号を表す補正後数値データを算出するようにするとよい。
【0099】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施例]
図1は本発明(詳しくは請求項1〜請求項8に記載の発明方法)が適用された第1実施例のA/D変換装置の構成を表すブロック図である。
【0100】
図1(a)に示すように、本実施例のA/D変換装置は、パルス信号を遅延させて出力する遅延ユニット2を複数個直列に接続することにより構成されたパルス遅延回路10と、外部から周期的に入力されるサンプリングクロックCK1〜CKmの立上がり(又は立下がり)タイミングに同期して、そのサンプリングクロックCK1〜CKmの一周期内にパルス遅延回路10内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を検出し、その検出結果を表す数値データDT1〜DTmを出力するm個のパルス位置数値化部12と、これら各パルス位置数値化部12から出力されるm個の数値データDT1〜DTmを加算することで「n+log2 m」ビットの数値データDTAを生成する加算器14とから構成されている。
【0101】
また、図1(b)に示すように、m個のパルス位置数値化部12は、夫々、対応するサンプリングクロックCK1〜CKmの立上がり(又は立下がり)タイミングに同期して、パルス遅延回路10内の各遅延ユニット2からの出力をラッチするラッチ回路22と、ラッチ回路22にてラッチされた各遅延ユニット2からの出力に基づき、パルス遅延回路10内で遅延ユニット2からの出力がHighレベルからLow レベルに変化している位置(つまり、パルス遅延回路10内でのパルス信号の到達位置)を検出するパルスセレクタ24と、このパルスセレクタ24による検出結果(パルス遅延回路10内でのパルス信号の到達位置)を数値データに変換するエンコーダ26と、エンコーダ26からの出力をサンプリングクロックCK1〜CKmの立上がり(又は立下がり)タイミングでラッチするラッチ回路36と、エンコーダ26から出力されている数値データ(現在値)とラッチ回路36にラッチされている数値データ(前回値)との偏差を求め、これをnビットの数値データDT1〜DTmとして出力する減算器38と、から構成されている。
【0102】
一方、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニット2は、後述するインバータ(図3参照)等からなるゲート回路にて構成されており、各遅延ユニット2には、A/D変換の対象となるアナログ入力信号(電圧)Vinが駆動電圧として印加されている。
【0103】
また、図2(a)に示すように、m個のパルス位置数値化部12に夫々入力されるサンプリングクロックCK1〜CKmの周期は、遅延ユニット2の遅延時間に比べて充分長い(例えば、遅延ユニット2の遅延時間の数十倍以上)一定時間Tsに設定されており、各サンプリングクロックCK1〜CKmは、隣接するクロック同士の位相差が、その周期を1/mした一定時間△Tsとなるように設定されている。
【0104】
つまり、例えば、パルス位置数値化部12が4個であれば、各パルス位置数値化部12に入力される4種類のサンプリングクロックCK1〜CK4の内、基準となるサンプリングクロックCK1と他のサンプリングクロックCK2〜CK4との位相差が、夫々、Ts/4、2×Ts/4、3×Ts/4となるように設定される。
【0105】
また、パルス遅延回路10内での遅延ユニット2の接続段数は、各パルス位置数値化部12において、対応するサンプリングクロックCK1〜CKmの周期に同期して所定回数以上数値化動作を実行できるように、サンプリングクロックCK1〜CKmの周期に比べて充分長い時間パルス信号を伝送できる段数に設定されている。
【0106】
このように構成された本実施例のA/D変換装置においては、各遅延ユニット2の遅延時間が、アナログ入力信号Vinの信号レベル(電圧レベル)に応じて変化し、その遅延時間は、アナログ入力信号Vinの信号レベルが高いほど短くなる。
【0107】
このため、パルス遅延回路10にパルス信号PAを入力して、パルス遅延回路10内でパルス信号PAを伝送させているときに、各パルス位置数値化部12でサンプリングクロックCK1〜CKmに同期して生成される数値データDT1〜DTmは、夫々、アナログ入力信号Vinの信号レベルに対応して変化し、アナログ入力信号Vinの信号レベルが高い程、数値データDT1〜DTmの値が大きくなる。つまり、各パルス位置数値化部12では、アナログ入力信号VinをA/D変換した数値データが得られることになる。
【0108】
また、各パルス位置数値化部12は、夫々、対応するサンプリングクロックCK1〜CKmの立上がり(又は立下がり)タイミングで動作することから、各パルス位置数値化部12から出力される数値データDT1〜DTmは、各サンプリングクロックCK1〜CKmに同期し、且つ、互いに異なるタイミングで更新されることになる。
【0109】
例えば、パルス位置数値化部12が4個の場合には、図2(b)に示すように、各パルス位置数値化部12から出力される数値データDT1〜DT4は、Ts/4だけ時間がずれたタイミングt11、t12、t13、t14、t21、t22、…で順次更新される。
【0110】
そして、これら各数値データDT1〜DTmは、加算器14に入力されて互いに加算されることから、加算器14からA/D変換結果として出力される数値データDTAは、各サンプリングクロックCK1〜CKmの一周期の時間Ts内に各パルス位置数値化部12で得られた数値データを平均化した値に対応することになり、その数値データの電圧分解能は、一つのパルス位置数値化部12にて得られる数値データの電圧分解能に比べて、加算によって増加するビット数(log2 m)分だけ高分解能となる。
【0111】
よって、本実施例のA/D変換装置によれば、パルス遅延回路10と一つのパルス位置数値化部12とで構成される従来のA/D変換装置に対して、A/D変換の速度を低下させることなく、A/D変換結果として得られる数値データDTAの電圧分解能を高めることができる。また、従来のA/D変換装置に対して、得られる数値データDTAの電圧分解能を高める必要がなければ、サンプリングクロックCK1〜CKmの周期を短くして、A/D変換をより高速に行うことができる。
【0112】
ところで、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニット2としては、パルス信号PAを、所定の遅延時間だけ遅延させて出力することができ、駆動電圧によってその遅延時間が変化する一般的なゲート回路であれば、どのようなものでも使用することができるが、その回路構成をより簡単にするには、各遅延ユニット2を、例えば、図3(a)に示すように構成するとよい。
【0113】
即ち、図3(a)は、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニット2を、Pチャネルトランジスタ(FET)とnチャネルトランジスタ(FET)とからなるCMOSインバータINV2段で構成し、入力パルスを、前後のCMOSインバータINVを構成するPチャネルトランジスタとnチャネルトランジスタとの動作時間で決まる所定時間だけ遅延させるようにしたものであるが、各遅延ユニット2をこのように構成すれば、遅延ユニット2を4個のトランジスタにて構成でき、しかも、これら各トランジスタは、CMOS集積回路を製造する際に極めて簡単に作成できることから、パルス遅延回路10を安価に実現できることになる。
【0114】
また、上記説明では、各遅延ユニット2の遅延時間をアナログ入力信号Vinの信号レベルに応じて制御するために、アナログ入力信号Vinを駆動電圧として各遅延ユニット2に印加するものとして説明したが、例えば、図3(b)に示すように、遅延ユニット2を構成する各CMOSインバータINVに、駆動電流を外部から制御するための制御トランジスタ(FET)Trcが設けられている場合には、この制御トランジスタの制御端子(ゲート)に、制御信号として、アナログ入力信号Vinを入力するようにしてもよい。
【0115】
つまり、インバータINV等のゲート回路は、直流電源から供給される駆動電流によっても、その動作時間が変化することから、図3(b)に示すように、その駆動電流をアナログ入力信号Vinに基づき制御するようにしても、上記と同様の効果が得られるA/D変換装置を実現できる。
【0116】
また、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニット2は、必ずしもインバータINV2段で構成する必要はなく、図3(b)に示すように、Pチャネルトランジスタ(FET)とnチャネルトランジスタ(FET)とからなるCMOSインバータINV1段で構成してもよい。
【0117】
そして、このように遅延ユニット2をCMOSインバータINV1段で構成した場合には、パルス遅延回路10へのパルス信号PAの入力端子をLow レベルからHighレベル切り換えることにより、パルス信号PAを入力すると、パルス遅延回路10内での各遅延ユニット2の出力は、パルス信号PAの入力側から奇数段目ではHighレベルからLow レベルへと順に切り変わり、偶数段目ではLow レベルからHighレベルへと順に切り変わることから、パルス位置数値化部12のパルスセレクタ24は、パルス遅延回路10内で隣接する遅延ユニット2の出力が同レベルとなっている位置をパルス信号PAの到達位置として検出するよう構成すればよい。
【0118】
また、このように遅延ユニット2をCMOSインバータINV1段で構成した場合、各遅延ユニット2の遅延時間は、遅延ユニット2をCMOSインバータINV2段で構成した場合に比べて短くなる(約半分になる)ので、A/D変換をより高速に行うことができるようになるが、CMOSインバータINVは、入力パルスの立上がりから出力パルスが立ち下がるまでの遅延時間と、入力パルスの立下がりから出力パルスが立ち上がるまでの遅延時間とが異なることから、得られるA/D変換結果にばらつきが生じることがある。
【0119】
従って、パルス遅延回路10の遅延ユニット2をCMOSインバータINV1段で構成したA/D変換装置は、より高速なA/D変換が要求されるシステムにて利用するようにするとよい。
一方、加算器14は、m個のサンプリングクロックCK1〜CKmの一つと同期して動作させるようにしてもよく、或いは、m個のサンプリングクロックCK1〜CKmの立上がり(又は立下がり)タイミングに夫々同期して動作させるようにしてもよい。
【0120】
そして、特に、加算器14を、各サンプリングクロックCK1〜CKmの立上がり(又は立下がり)タイミングに夫々同期して動作させれば、図2(b)に示すように、m個のパルス位置数値化部12の一つで数値データDT1が更新される度に、当該A/D変換装置から出力される数値データDTAも更新されることになり、そのA/D変換周期は、各サンプリングクロックCK1〜CKmの周期の1/m(つまり、Ts/m時間)となるので、より高速なA/D変換が要求されるシステムで使用する際に有効である。
【0121】
また本実施例では、各パルス位置数値化部12には、周期的に変化するサンプリングクロックCK1〜CKmが入力されるものとしたが、パルス遅延回路10へのパルス信号PAの入力後、所定時間経過してから、各パルス位置数値化部12に対して、異なるタイミングでパルス位置数値化用のサンプリングクロックCK1〜CKmを単発的に入力し、そのとき各パルス位置数値化部12のエンコーダ26で得られる数値データ(詳しくは、パルス遅延回路10内でのパルス信号の位置を表す数値データ)を、加算器14で加算するようにしても、アナログ入力信号Vinに対応した数値データDTA(A/D変換結果)を得ることはできる。
【0122】
尚、本実施例においては、パルス位置数値化部12が本発明(特に請求項18〜請求項25)のパルス位置数値化手段に相当し、加算器14が本発明(特に請求項18〜請求項25)の加算手段に相当する。
[第2実施例]
次に、図4は、本発明(詳しくは請求項1〜請求項10に記載の発明方法)が適用された第2実施例のA/D変換装置の構成を表すブロック図である。
【0123】
図4に示す第2実施例のA/D変換装置は、第1実施例のパルス遅延回路10に代えて、遅延ユニット2をリング状に連結することにより、最終段の遅延ユニット2eから初段の遅延ユニット2sにパルス信号PAを戻して、パルス信号を周回させるように構成されたパルス周回回路20を備え、このパルス周回回路20の最終段の遅延ユニット2sからの出力を、アンド回路ANDを介して周回数カウンタ16に入力することにより、周回数カウンタ16にてパルス周回回路20内でのパルス信号の周回回数をカウントするように構成されている。
【0124】
また、本実施例のA/D変換装置にも、第1実施例と同様に、サンプリングクロックCK1〜CKmに同期してパルス周回回路20内でのパルス信号の周回位置を検出するm個のパルス位置数値化部12が備えられると共に、これらm個のパルス位置数値化部12で得られたm個の数値データDT1〜DTmを加算する加算器14が備えられている。
【0125】
ここで、パルス周回回路20は、例えば、図5に示すように、初段及び最終段の遅延ユニット2s、2eをナンド(NAND)回路から構成し、他の遅延ユニット2(偶数個)をインバータから構成し、中段の遅延ユニット2cからの出力を、遅延ユニット2を複数段分飛び越して最終段の遅延ユニット2eのリングに接続されていない側の入力端子に入力することで、初段の遅延ユニット2sの一方の入力端子に起動用のパルス信号PA(Highレベル)を入力した際に、初段の遅延ユニット2sから順に出力レベルがLow 、High、Low 、High、…と変化して行き、更に最終段の遅延ユニット2eでは、中段の遅延ユニット2cの出力の変化(起動直後にはHighからLow への変化)によって出力レベルが強制的に反転されることにより、パルス信号を周回させることができるようにされている。そして本実施例では、このパルス周回回路20の各遅延ユニット2の電源として、A/D変換対象となるアナログ入力信号Vinが入力される。
【0126】
尚、こうしたパルス周回回路20については、従来より周知であるので詳細な説明は省略する(例えば、特開平6−216721号公報、特開平9−218281号公報、特開平10−54887号公報等参照)。
一方、本実施例のパルス位置数値化部12は、第1実施例のパルス位置数値化部12と同様、対応するサンプリングクロックCK(CK1〜CKmの一つ)を受けて動作するものであり、パルス周回回路20内でのパルス信号の到達位置を検出するためのラッチ回路22、パルスセレクタ24、エンコーダ26を備える。
【0127】
また、本実施例のパルス位置数値化部12には、サンプリングクロックCKの立上がり(又は立下がり)タイミングで周回数カウンタ16からの出力(kビット)をラッチするラッチ回路28と、サンプリングクロックCKをその周期よりも短い(半分程度)の遅延時間を有する遅延線30を介して受けて、その立上がり(又は立下がり)タイミングで周回数カウンタ16からの出力(kビット)をラッチするラッチ回路32と、エンコーダ26から出力される数値データ(jビット)の最上位(MSB)のビットデータがLow レベルであればラッチ回路28からの出力を選択し、そのビットデータがHighレベルであればラッチ回路32からの出力を選択するセレクタ34とを備え、エンコーダ26からの出力(jビット)を下位ビットデータ、セレクタ34からの出力(kビット)を上位ビットデータとするnビットの数値データISを生成するようにされている。
【0128】
また更に、本実施例のパルス位置数値化部12には、第1実施例と同様、上記のように生成されるnビットの数値データISを、サンプリングクロックCKの立上がり(又は立下がり)タイミングでラッチするラッチ回路36と、エンコーダ26及びセレクタ34から出力されている数値データIS(現在値)とラッチ回路36にラッチされている数値データIS(前回値)との偏差を求め、これを最終的な数値データDT(DT1〜DTm)として出力する減算器38とが備えられている。
【0129】
そして、この減算器38は、図6に示すように、エンコーダ26及びセレクタ34からの出力によって得られる現在の数値データISがラッチ回路36にラッチされている前回の数値データISよりも大きいときには、現在の数値データIS(例えば図に示すB)から前回の数値データIS(例えば図に示すA)を減算することにより、数値データDT(DT1〜DTm)を算出し、現在の数値データISが前回の数値データISよりも小さいときには、現在の数値データIS(例えば図に示すC)に周回数カウンタ16によりカウント可能な最大値に対応した上位ビットデータを加えた数値データIS(例えば図に示すC′)を求め、この数値データISから前回の数値データIS(例えば図に示すA)を減算することにより、数値データDT(DT1〜DTm)を算出する。
【0130】
これは、周回数カウンタ16がオーバーフローして、周回数カウンタ16によるカウント動作が値「0」から再開されても、新たに得られた数値データISとラッチ回路36にラッチされた前回の数値データISとから、対応するサンプリングクロックCK(CK1〜CKm)の一周期内にパルス周回回路20内でパルス信号が通過した遅延ユニット2の個数を算出できるようにするためである。
【0131】
尚、こうしたパルス位置数値化部12については、従来より周知であるので詳細な説明は省略する(前述の公報等参照)。
そして、本実施例では、減算器38による数値データDT(DT1〜DTm)の演算動作を正確に実行できるようにするために、各サンプリングクロックCKの周期は、パルス周回回路20にパルス信号PAが入力されてから周回数カウンタ16がオーバーフローするまでの時間以下に設定されている。
【0132】
尚、本実施例では、パルス位置数値化部12内のラッチ回路22、パルスセレクタ24、エンコーダ26が、請求項20に記載のパルス位置検出回路として機能し、ラッチ回路36及び減算器38が、請求項20に記載の演算回路として機能する。
【0133】
また、パルス周回回路20から周回数カウンタ16へのパルス信号の入力経路に設けられたアンド回路ANDは、請求項21に記載の入力回路に相当するものであり、パルス周回回路20の最終段の遅延ユニット2eに接続されない側の入力端子がHighレベルであるとき、遅延ユニット2eからの出力を周回数カウンタ16に入力して、周回数カウンタ16のカウント動作を許可し、逆に、パルス周回回路20の周回動作が停止状態で最終段の遅延ユニット2eの出力がLow レベルであるときに、その最終段の遅延ユニット2eに接続されない側の入力端子にカウンタテスト用のテストクロックTCKを入力することにより、周回数カウンタ16のカウント動作をテストできるようにされている。
【0134】
以上のように構成された本実施例のA/D変換装置においては、第1実施例のA/D変換装置と同様に、m個のパルス位置数値化部12が、対応するサンプリングクロックCK1〜CKmに同期して、その一周期内にパルス周回回路20内でパルス信号が通過した遅延ユニット2の個数を夫々数値化し、その数値データDT1〜DTmを加算器14で加算することにより、A/D変換結果を表す数値データDTAを生成するようにされている。
【0135】
このため、本実施例のA/D変換装置においても、第1実施例のA/D変換装置と同様の効果を得ることができる。また、本実施例のA/D変換装置によれば、第1実施例のパルス遅延回路10に代えて、パルス周回回路20を用い、そのパルス周回回路20内でのパルス信号の周回回数を周回数カウンタ16を用いてカウントすることにより、サンプリングクロックCK1〜CKmの一周期内にパルス信号が通過した遅延ユニット2の個数を数値化するようにされているため、パルス周回回路20を構成する遅延ユニット2の数を第1実施例のパルス遅延回路10に比べて極めて少なくすることができ、その回路規模を小さくして、装置の小型化・低コスト化を図ることができる。
【0136】
次に、本実施例のA/D変換装置をIC化する場合の上記各部のIC基板上での配置について説明する。
まず、本実施例のA/D変換装置は、パルス周回回路20内でのパルス信号の周回位置を検出する複数のパルス位置数値化部12が設けられるが、パルス周回回路20から各パルス位置数値化部12に至るパルス信号の入力経路(特にその長さ)にばらつきがあると、各パルス位置数値化部12で数値化される数値データDT1〜DTmにばらつきが生じ、A/D変換結果に誤差が生じることが考えられる。
【0137】
そこで、本実施例のA/D変換装置をIC化する場合には、図7に示すように、まず、パルス周回回路20と周回数カウンタ16とを基板中央に配置し、これらの間にアンド回路ANDを設ける。そして、パルス周回回路20内の各遅延ユニット2は、パルス周回回路20と周回数カウンタ16との配列方向に沿って一列に(直線上に)配置し、各遅延ユニット2からの出力を、各遅延ユニット2の配列方向に直交するように形成された配線パターンを介して、両方向(図7の上下方向)に夫々引き出し、その引き出した両側に、m個のパルス位置数値化部12を2組にグループ分けした各グループのパルス位置数値化部12を、各遅延ユニットの配列方向に沿った直線に対して線対称となるよう配置する。
【0138】
具体的には、A/D変換装置が、CH1〜CH4(CHはチャンネルを表す)の4個のパルス位置数値化部12を備える場合、CH1、CH2のパルス位置数値化部12の2つのラッチ回路22を構成するラッチ回路22aと、CH3、CH4のパルス位置数値化部12の2つのラッチ回路22を構成するラッチ回路22cとを、夫々、パルス周回回路20の両側に配置し、各ラッチ回路22の外側に、CH1、CH2のパルス位置数値化部12の2つのパルスセレクタ24を構成するパルスセレクタ24a及びCH3、CH4のパルス位置数値化部12の2つのパルスセレクタ24を構成するパルスセレクタ24cを夫々配置し、更に、その外側に、各CHのパルス位置数値化部12のエンコーダ26を構成するエンコーダ26a、26b及び26c、26dを夫々配置する。
【0139】
また、これら各部と対応して、周回数カウンタ16の両側には、周回数カウンタ16からの出力をラッチするために、CH1、CH2のパルス位置数値化部12のラッチ回路28、32を構成するラッチ回路28aと、同じくCH3、CH4のパルス位置数値化部12のラッチ回路28、32を構成するラッチ回路28cとを夫々配置し、その外側に、CH1、CH2のパルス位置数値化部12のセレクタ34を構成するセレクタ34aと、CH3、CH4のパルス位置数値化部12のセレクタ34を構成するセレクタ34cとを夫々配置する。
【0140】
また、パルス周回回路20を中心として最も外側に配置されるエンコーダ26a及び26cと、周回数カウンタ16を中心として最も外側に配置されるセレクタ34a及び34cとを、夫々、外側から挟むように、CH1、CH2のパルス位置数値化部12のラッチ回路36及び減算器38を構成するラッチ・減算器36a、36cを配置する。
【0141】
そして、これらラッチ・減算器36a、36cからの出力(CH1、CH2の数値データDT1、DT2、及び、CH3、CH4の数値データDT3、CH4)は、これら各部の近傍に設けられた加算器14a、14cにて加算し、更に、これら加算器14a、14cによる加算結果を加算器14oにて加算し、その加算器14oからの出力(A/D変換結果を表す数値データDTA)を、図示しない他の回路に出力するようにする。
【0142】
また、パルス周回回路20には、起動用のパルス信号PAを入力する必要があり、ラッチ回路22a、22c、28a、28cには、夫々、サンプリングクロックCK1〜CK4を入力する必要があり、更にラッチ回路28a、28cには、サンプリングクロックCK1〜CK4を遅延させたクロックCK1′〜CK4′も入力する必要があるが、起動用のパルス信号PAやサンプリングクロックCK1〜CK4、CK1′〜CK4′をこれら各部に入力するための回路、即ち、パルス位置数値化部12を構成する遅延線30(図8に示す遅延線DL1、DL2)やバッファ回路(図8に示すバッファBF1〜BF6等)は、バッファ部40a、40cとして、ラッチ回路22aと28aとの間、及び、ラッチ回路22cと28cとの間に、夫々配置する。
【0143】
そして、このように、本実施例のA/D変換装置をIC化する際には、パルス周回回路20及び周回数カウンタ16を直線上に配置し、その配列方向に沿った直線に対して線対称となるように、2組にグループ分けしたパルス位置数値化部12を配置するようにすれば、パルス周回回路20から各パルス位置数値化部12に至るパルス信号の入力経路の長さを均一にして、各パルス位置数値化部12へのパルス信号の入力タイミングを一致させることができるようになり、各パルス位置数値化部12での数値化特性にばらつきが生じてA/D変換結果に誤差が生じるのを防止できる。
【0144】
但し、各パルス位置数値化部12での数値化特性にばらつきが生じる原因は、パルス周回回路20から各パルス位置数値化部12のラッチ回路22に至るパルス信号の配線遅延であるため、A/D装置をIC化する際には、この間の配線の長さや幅を均一にすればよく、必ずしも各パルス位置数値化部12の構成要素を全て線対称となるように配置する必要はない。
【0145】
そして、このように、パルス周回回路20から各パルス位置数値化部12のラッチ回路22に至るパルス信号の配線を均一にするには、例えば、図8に示すように、ラッチ回路22a(又は22c)内では、CH1、CH2(又はCH3、CH4)のパルス位置数値化部12のラッチ回路22を構成するパルス信号毎のラッチ回路L10〜L1f、及びL20〜L2fを、各パルス信号に対応した配線に沿って交互に配置するようにすればよい。
【0146】
尚、図8は、図7に示したラッチ回路22a、バッファ部40a、ラッチ回路28、及びセレクタ34aの詳細を表す説明図である。
そして、この図8から、図7に示したラッチ回路28aには、CH1、CH2のパルス位置数値化部12のラッチ回路28、32を夫々構成するラッチ回路L10a〜L17a、L10b〜L17b、L20a〜L27a、L20b〜L27bが、周回数カウンタ16から引き出された各ビットデータの配線に沿って交互に配置されており、セレクタ34aには、ラッチ回路L10a〜L17a及びL10b〜L17bからの出力を夫々選択するためのスイッチSW10〜SW17と、ラッチL20a〜L27a及びL20b〜L27bからの出力を夫々選択するためのスイッチSW20〜SW27とが設けられていることが判る。
[第3実施例]
図9は本発明(詳しくは請求項1〜請求項10に記載の発明方法)が適用された第3実施例のA/D変換装置の構成を表すブロック図である。
【0147】
本実施例のA/D変換装置は、第1実施例のA/D変換装置を用いてより高精度なA/D変換を行えるようにしたものであり、第1実施例のA/D変換装置と同様に構成されたパルス遅延回路10と、4個のパルス位置数値化部12と、加算器14とを備える。
【0148】
そして、各パルス位置数値化部12から加算器14に至る数値データの入力経路には、夫々、外部から入力されるA/D変換用の基準クロックCK0に同期して数値データをラッチするラッチ回路13a〜13dが設けられており、各パルス位置数値化部12には、この基準クロックCK0を1/4分周して基準クロックCK0の一周期分の位相差を有するシフトクロック(つまりサンプリングクロックCK1〜CK4)を生成するサンプリングクロック発生回路50を介して、サンプリングクロックCK1〜CK4が入力される。
【0149】
尚、サンプリングクロック発生回路50は、例えば、図10に示すように、ループ状に接続された4個のフリップフロップFF1〜FF4からなるシフトレジスタにて構成されており、各フリップフロップFF1〜FF4からの出力を、4個のシフトクロック(つまりサンプリングクロックCK1〜CK4)として出力する。
【0150】
つまり、各フリップフロップFF1〜FF4には、予め4ビットのデータ「0011」の各ビットデータがプリセットされ、各FF1〜FF4は、基準クロックCK0の立上がり(又は立下がり)タイミングでこれら各ビットデータを順にシフトさせることにより、基準クロックCK0を1/4分周し、且つ基準クロックCK0の一周期分の位相差を有する4個のシフトクロックを、サンプリングクロックCK1〜CK4として出力する。
【0151】
この結果、図11に示すように、各パルス位置数値化部12から出力される数値データDT1〜DT4は、基準クロックCK0の4周期に一回の割で更新され、ラッチ回路13a〜13dでは、何れかのパルス位置数値化部12にて数値データDT1〜DT4が更新される度に、各数値データDT1〜DT4がラッチされ、加算器14からは、基準クロックCK0に同期して、最新のA/D変換結果(数値データDTA)が出力されることになる。
【0152】
次に、パルス遅延回路10には、入力切換スイッチSW1を介して、A/D変換対象となるアナログ入力信号Vinと、電圧が一定の基準信号Vrとの何れか一方が選択的に入力され、パルス遅延回路10は、その入力信号(Vin又はVr)を電源電圧として動作する。
【0153】
また、加算器14からの数値データDTAの出力経路には、数値データDTAを基準クロックCK0に同期してラッチするラッチ回路18が設けられ、更に、このラッチ回路18の後段には、ラッチ回路18にてラッチされた数値データDTAを、更に後段の2つのラッチ回路42、44の何れかに選択的に出力する出力選択スイッチSW2が設けられている。
【0154】
この出力選択スイッチSW2と入力切換スイッチSW1とは、外部から入力される切換信号に応じて同時に切り換えられ、出力切換スイッチSW2は、入力切換スイッチSW1がアナログ入力信号Vinを選択しているときには、ラッチ回路18にてラッチされた数値データDTA(換言すればアナログ入力信号VinのA/D変換結果)をラッチ回路42に出力し、入力切換スイッチSW1が基準信号Vrを選択しているときには、ラッチ回路18にてラッチされた数値データDTA(換言すれば基準信号VrのA/D変換結果)をラッチ回路44に出力する。
【0155】
そして、ラッチ回路42、44にラッチされた数値データDTAは、夫々、除算器46に入力され、除算器46は、ラッチ回路42から出力される数値データDin(アナログ入力信号VinのA/D変換結果)を、ラッチ回路44から出力される数値データDr(基準信号VrのA/D変換結果)にて除算する。
【0156】
このため、本実施例のA/D変換装置においては、外部から入力する切換信号によって、基準信号VrをA/D変換させて、そのA/D変換結果である数値データDrをラッチ回路44にラッチさせた後、切換信号を反転して、アナログ入力信号VinをA/D変換させるようにすれば、除算器46にて、アナログ入力信号VinのA/D変換結果である数値データDinが数値データDrにて除算(補正)されて出力されることになる。
【0157】
よって、本実施例のA/D変換装置によれば、温度等の使用環境の変化によってアナログ入力信号VinのA/D変換結果(数値データDTA=Din)が変動したとしても、除算器46から、これを基準信号VrのA/D変換結果で補正した数値データDTBを出力させることができ、得られる数値データDTBは、温度等の環境変化に影響を受けない安定したA/D変換結果となる。
【0158】
尚、本実施例においては、入力切換スイッチSW1が、請求項39に記載の入力信号選択手段に相当し、ラッチ回路42が、請求項39に記載の補正前データ保持手段に相当し、ラッチ回路44が、請求項39に記載の基準データ保持手段に相当し、除算器46が、請求項39に記載の除算手段に相当する。
【0159】
ここで、本実施例では、サンプリングクロックCK1〜CK4を、A/D変換周期を決定する基準クロックCK0の4倍の周期を有し、且つ、位相差が基準クロックCK0の一周期となるシフトクロックとするために、サンプリングクロック発生回路50を、シフトレジスタからなる分周回路にて構成したが、例えば、外部から入力されたサンプリングクロックCK1に基づき、他のサンプリングクロックCK2〜CK4を生成したい場合には、サンプリングクロック発生回路50を、図12に示す如く構成すればよい。
【0160】
即ち、まず、図12に示すサンプリングクロック発生回路50は、外部から入力されたサンプリングクロックCK1の周期を一旦数値化して、これに位相同期したサンプリングクロックCK1を再生するデジタルPLL52と、このデジタルPLL52で再生されたサンプリングクロックCK1を用いて他のサンプリングクロックCK2〜CK4を生成するシフトクロック生成部54とから構成される。
【0161】
シフトクロック生成部54は、デジタルPLLから出力されたサンプリングクロックCK1を遅延線に入力することで、遅延線を構成する多数(k個)の遅延ユニットSW(1) 〜SW(k) を用いて順に遅延させるようになっている。
そして、これら各遅延ユニット80(1) 〜80(k) の出力側には、夫々、サンプリングクロックCK1と位相がずれたクロックCK2〜CK4を取り出すためのスイッチSW(1)〜SW(k)からなる3つのスイッチ群SWb 〜SWd が接続されている。
【0162】
また、これら各クロック取出用のスイッチ群SWb,SWc,…SWhには、夫々、スイッチ選択手段(請求項24)としてのデコーダ82b〜82dが設けられている。
デコーダ82b〜82dは、各スイッチ群SWb〜SWhを構成するk個のスイッチSW(1) 〜SW(k) の中から、クロックCK2〜CK4を取り出すスイッチSW(?) の位置を設定し、その設定したスイッチSW(?) をオンする駆動信号を各スイッチ群SWb〜SWdに出力することにより、各スイッチ群SWb〜SWdを構成する一つのスイッチSW(?) を選択的にオンさせ、このスイッチSW(?) を介して、サンプリングクロックCK1の周期のx/4(x:1,2,3)の時間だけサンプリングクロックCK1を遅延させた3つのシフトクロック(つまりサンプリングクロック)CK2〜CK4を取り出すためのものである。
【0163】
つまり、各デコーダ82b〜82dには、後述のデジタルPLL52から、各遅延ユニット80(1) 〜80(k) の遅延時間を時間分解能としてサンプリングクロックCK1を位相シフトすべき位相差を表す数値データCD0が入力され、各デコーダ82b〜82dは、その数値データCD0に、サンプリングクロックCK1に対する各クロックCK2〜CK4の遅延割合xを表す設定値(1,2,3)を乗じることで、各クロックCK2〜CK3の取り出しに用いるスイッチSW(?) の位置を演算し、そのスイッチSW(?) をオンさせる。
【0164】
この結果、各スイッチ群SWb〜SWdからは、基準となるサンプリングクロックCK1を夫々その周期の1/4の時間で順次遅延させた3種類のサンプリングクロックCK2〜CK3が、サンプリングクロックCK1と共に、バッファ84a〜84dを介して出力されることになる。
【0165】
一方、デジタルPLL52は、複数の遅延ユニットをリング状に連結してなるパルス周回回路60と、外部から入力されたサンプリングクロックCK1の周期を、その一周期内にパルス周回回路60内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数をカウントすることにより数値化する時間A/D変換器62と、時間A/D変換器62で得られた数値データを処理し、当該デジタルPLL52で発生すべきクロックの周期を表す数値データCD1を出力するデータ処理部66と、データ処理部66で処理された数値データCD1に従い、パルス周回回路60内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数をカウントすることにより、数値データCD1に対応した周期でクロックを発生するデジタル制御発振器64とを備える。
【0166】
尚、この例では、デジタルPLL52は、サンプリングクロックCK1を再生すればよいため、データ処理部66では、時間A/D変換器62から出力される数値データをそのままデジタル制御発振器64に出力し、デジタル制御発振器64は、その入力された数値データCD1に従い、サンプリングクロックCK1を再生する。そして、この再生されたサンプリングクロックCK1は、シフトクロック生成部54に出力される。
【0167】
また、データ処理部66から出力される数値データCD1は、除算器70にも入力される。除算器70は、シフトクロック生成部54にて生成すべきシフトクロックの位相差を演算するものであり、レジスタ68に記憶された除算値(この例では値「4」)にて数値データCD1を除算する。そして、その除算結果(詳しくはその正数部)は、データラッチ回路72に出力され、データラッチ回路72は、その除算結果を、シフトクロック生成用の数値データCD0として、シフトクロック生成部54にに出力する。
【0168】
尚、除算器70による除算結果の内、割り切れなかった小数点以下の値(小数部)は、周波数微調回路74に出力され、周波数微調回路74は、この小数部に対応した割合でデータラッチ回路72がラッチした制御データに値1を加えることで、数値データCD0を補正する。
【0169】
このように、図12に示したサンプリングクロック発生回路50によれば、外部から入力されたサンプリングクロックCK1から、このサンプリングクロックCK1を含む4つのサンプリングクロックCK1〜CK4を生成できる。
そして、このサンプリングクロック発生回路50では、遅延ユニットの遅延時間を利用して、サンプリングクロックCK1の周期を数値化し、その数値化データに基づき、サンプリングクロックCK1の遅延時間を設定して、他のサンプリングクロックCK2〜CK4を生成することから、サンプリングクロックCK1の周波数が高くても問題なく動作することができる。
【0170】
また、上記説明では、外部から基準となるサンプリングクロックCK1が入力され、デジタルPLL52では、そのサンプリングクロックCK1を再生するものとしたが、例えば、外部からA/D変換周期を表す基準クロックCK0が入力され、サンプリングクロック発生回路50では、その基準クロックCK0の周期のm倍のサンプリングクロックを生成する必要がある場合には、デジタルPLL52のデータ処理部66において、時間A/D変換器62からの数値化データをm倍するようにすればよく、逆に、外部から低周波数のクロックが入力され、サンプリングクロック発生回路50では、その入力クロックCK0を逓倍したサンプリングクロックを生成する必要がある場合には、デジタルPLL52のデータ処理部66において、時間A/D変換器62からの数値化データをその逓倍値で除算するようにすればよい。
【0171】
尚、このように、外部から低周波数のクロックが入力され、サンプリングクロック発生回路50では、その入力クロックCK0を逓倍したサンプリングクロックCK1〜CKmを生成する必要がある場合、生成すべきサンプリングクロックCK1〜CKmの周波数が比較的低い場合(数百kHz)には、サンプリングクロック発生回路50を、図13に示すように構成することもできる。
【0172】
即ち、図13に示すサンプリングクロック発生回路50は、外部からの入力クロックCKsを逓倍するためのアナログPLL56とシフトレジスタ58とから構成されている。
この内、アナログPLL56は、発振周波数を電圧制御可能な発振器(VCO)91と、VCO91からの出力を分周する分周器92と、この分周器92からの出力と入力クロックCKsとを位相比較し、その位相差に応じた制御信号を発生する位相比較器93と、位相比較器93からの制御信号にフィルタ処理(積分処理)を施し、VCO91の発振周波数制御電圧として出力するループフィルタ94と、から構成されている。このため、VCO91の発振周波数は、入力クロックCKsを分周器92の分周値で決まる所定逓倍した周波するに制御されることになる。
【0173】
一方、シフトレジスタ58は、アナログPLL56にて生成された基準クロックCK0に従い4個のシフトクロックを生成し、これをサンプリングクロックCK1〜CK4として出力するようにされており、その構成は、図10に示したサンプリングクロック発生回路50と同一構成になっている。
【0174】
従って、サンプリングクロック発生回路50をこのように構成しても、外部からの入力クロックCKsに基づき、所望のサンプリングクロックCK1〜CK4(CKm)を生成することができる。
[第4実施例]
次に、図14は本発明(詳しくは請求項1〜請求項4並びに請求項11〜請求項17に記載の発明方法)が適用された第4実施例のA/D変換装置の構成を表すブロック図である。
【0175】
図14(a)に示すように、本実施例のA/D変換装置は、図1(a)に示した第1実施例のA/D変換装置と同様、パルス遅延回路10と、m個(本実施例では4個)のパルス位置数値化部12と、これら各パルス位置数値化部12から出力されるm個(本実施例では4個)の数値データDT1〜DTm(DTm=DT4)を加算することで「n+log2 m」ビットの数値データDTAを生成する加算器14とから構成されている。
【0176】
そして、本実施例のA/D変換装置が第1実施例のA/D変換装置と異なる点は、4個のパルス位置数値化部12が図15に示す如く構成され、これら各パルス位置数値化部12に、図14(b)に示す一定周期(周期:Ts)の基準クロックCK0と、この基準クロックCK0に基づき生成された4個のサンプリングクロックCK1〜CK4の一つが入力される点である。
【0177】
そこで、以下の説明では、本実施例の第1実施例との相違点についてのみ説明する。
図14(b)に示すように、4個のパルス位置数値化部12に夫々入力される4個のサンプリングクロックCK1〜CK4は、基準クロックCK0を遅延させることにより生成されたものであり、各サンプリングクロックCK1〜CK4の位相は、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニット2の遅延時間TdをサンプリングクロックCK1〜CK4の個数m(つまり「4」)で除算した単位時間△Tだけ互いにずれている。つまり、サンプリングクロックCK2〜CK4は、サンプリングクロックCK1を基準に、単位時間△Tの整数倍の時間(1×△Ts、2×△Ts、3×△Ts)だけ遅延されている。
【0178】
一方、図15に示すように、4個のパルス位置数値化部12は、図1(b)に示した第1実施例のものと同様、ラッチ回路22と、パルスセレクタ24と、エンコーダ26と、ラッチ回路36と、減算器38とから構成されているが、各パルス位置数値化部12のラッチ回路22には、夫々、上記のように単位時間△T分だけ互いに位相がずれたサンプリングクロックCK1〜CK4が夫々入力され、同じくラッチ回路36には、これら4個のサンプリングクロックCK1〜CK4を生成するのに用いた基準クロックCK0(又は4個のサンプリングクロックCK1〜CK4の中で基準となるサンプリングクロックCK1)が入力される。
【0179】
そして、各パルス位置数値化部12内のラッチ回路36は、全て、サンプリングクロックCK1を用いてパルス遅延回路10内でのパルス信号PAの到達位置を数値化するパルス位置数値化部12(請求項35に記載の特定数値化手段に相当)内での数値化結果(エンコーダ26からの出力)をラッチするようにされている。
【0180】
この結果、各パルス位置数値化部12では、図14(b)に示すように、サンプリングクロックCK1の立上がり(又は立下がり)エッジを数値化の共通開始タイミングt0として、その共通開始タイミングt0から、各サンプリングクロックCK1〜CK4の次の立上がり(又は立下がり)エッジまでのサンプリング時間中(Ts、Ts+△T、Ts+2×△T、Ts+3×△t)にパルス遅延回路10内でパルス信号PAが通過した遅延ユニット2の個数が数値化され、その数値化結果DT1〜DT4が加算器14に入力されることになる。
【0181】
従って、上述した第1実施例〜第3実施例のA/D変換装置では、各パルス位置数値化部12におけるサンプリング時間を一定とし、数値化のタイミングのみを、サンプリング時間をパルス位置数値化部12の個数mで除算した時間分だけずらすようにしているため、各パルス位置数値化部12でのA/D変換特性は、図16(a)に例示するように、基準となるA/D変換特性を、LSBの1/mずつオフセットさせたものとなり、各パルス位置数値化部12で得られる数値データの分解能は全て同じになるが、本実施例のA/D変換装置では、各パルス位置数値化部12におけるサンプリング時間を、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニット2の遅延時間Tdを1/mした時間分だけずらすようにしているため、各パルス位置数値化部12でのA/D変換特性は、図16(b)に例示するように、基準となるA/D変換特性の傾き(つまりA/D変換の感度)を変化させたものとなり、各パルス位置数値化部12で得られる数値データの分解能を、LSBの1/m分だけ互いに異なる値に設定できることになる。
【0182】
よって、本実施例のA/D変換装置によれば、変動するアナログ入力信号VinをA/D変換した際には、図16(a)、(b)に示すように、第1実施例のA/D変換装置と同じA/D変換結果(図では6+5×3=21)が得られるものの、アナログ入力信号Vinの電圧レベルが一定で、第1実施例のA/D変換装置ではm個のパルス位置数値化部12で得られる数値データが全て同一の値になるような場合であっても、各パルス位置数値化部12の感度(換言すれば分解能)の違いによって、各パルス位置数値化部12で得られる数値データが異なる値となり、アナログ入力信号Vinをより精度よくA/D変換することができるようになる。
【0183】
尚、本実施例において、m個(4個)のパルス位置数値化部12は、請求項26に記載のA/D変換装置における複数のA/D変換回路に相当すると共に、請求項27〜請求項35に記載のA/D変換装置におけるm個のパルス位置数値化手段に相当し、加算器14は、請求項26〜請求項35に記載のA/D変換装置における加算手段に相当する。
【0184】
ところで、本実施例においては、各パルス位置数値化部12に入力されるサンプリングクロックCK1〜CK4は、基準クロックCK0に基づき、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニット2の遅延時間Tdを1/4した時間分だけ互いにずれるように設定されるものとして説明したが、こうしたサンプリングクロックCK1〜CK4を生成するのに用いるサンプリングクロック発生回路としては、例えば、図17に示す如く構成すればよい。
【0185】
図17に示すサンプリングクロック発生回路は、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニット2が、図3(a)に示したように、Pチャネルトランジスタ(FET)とnチャネルトランジスタ(FET)とからなるCMOSインバータINV2段で構成されている場合に用いられるものであり、前段のインバータINV0と、後段のインバータINV1〜INV4とを用いて、基準クロックCK0を遅延させた4種類のサンプリングクロックCK1〜CK4を生成するようにされている。尚、インバータINV1〜INV4は、請求項30〜33に記載のm個の遅延ユニットを構成するインバータに相当する。
【0186】
そして、各サンプリングクロックCK1〜CK4を出力する後段のインバータINV1〜INV4については、各サンプリングクロックCK1〜CK4の位相が互いにTd/4分だけずれるようにするために、各インバータINV1〜INV4を構成するPチャネルトランジスタ(FET)及びnチャネルトランジスタ(FET)のゲート長Lp、Lnやトランジスタ幅Wp、Wnを調整することによって、図8に示すように、入力信号のレベル変化に対する出力レベルの遷移時間Tfが遅延ユニット2の遅延時間Tdとほぼ等しく、しかも、反転動作レベルが、夫々、前段のインバータINV0からの出力レベルの変化分(Low レベルとHighレベルとの偏差)を「m+1」等分する(ここでは5当分)する電圧レベル(図に示す反転レベル1〜4)となるように設定されている。
【0187】
つまり、インバータINV1〜INV4の反転動作レベルや遷移時間は、インバータINV1〜INV4を構成するトランジスタの構造によって任意に設定することができることから、本実施例では、例えば、Pチャネルトランジスタ(FET)のゲート長Lp及びNチャンネルトランジスタ(FET)のゲート長Ln及びトランジスタ幅Wnについては一定にし、Pチャンネルトランジスタ(FET)のトランジスタ幅Wpを、各インバータINV1〜INV4毎に、Wp1>Wp2>Wp3>Wp4(但し、Wpに対する添え字1〜4は、各インバータINVの添え字に対応)となるように設定することで、インバータINV1の反転動作レベルが最も大きく、インバータINV4の反転動作レベルが最も小さくなり、しかも、各インバータINV1〜INV4の出力レベルの遷移時間Tfが遅延ユニット2の遅延時間Tdとほぼ等しくなるように設定しているのである。
【0188】
また、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニット2の遅延時間Tdは、アナログ入力信号Vinによって変調されることから、その遅延時間Tdの変化に対応して、各インバータINV1〜INV4の反転動作レベルや遷移時間も変化するように、図17に示すサンプリングクロック発生回路の電源電圧には、アナログ入力信号Vin(もしくはアナログ入力信号Vinから生成したアナログ入力信号Vinと同レベルの電圧)を使用するようにされている。
【0189】
そして、このように構成されたサンプリングクロック発生回路を用いて本実施例のパルス位置数値化部12に入力するサンプリングクロックCK1〜CK4を生成するようにすれば、各サンプリングクロックCK1〜CK4の位相差を、遅延ユニット2の遅延時間Tdを1/mした時間に正確に設定することができるようになり、各パルス位置数値化部12におけるA/D変換の感度(延いては分解能)を上述した所望特性に設定して、加算器14から出力される数値データの精度を向上することが可能となる。
【0190】
一方、本実施例のA/D変換装置において、A/D変換結果のSN比(信号対雑音比)を高めるためには、例えば、図19に例示するように、加算器14から出力される加算後の数値データDTAを、D−フリップフロップ等からなるラッチ回路96a、96b、96cにて順次シフトしながらラッチし、各ラッチ回路96a、96b、96cにてラッチされた過去3回分の数値データDTAと、加算器14から出力される数値データDTAの最新値とを加算回路98にて加算することにより、数値データDTAの移動平均をとるようにしてもよい。尚、図19では、加算回路98から出力される移動平均後の数値データDout が、加算器14から出力される数値データDTAのビット数に1ビットを加えた「n+log2 m+1」ビットとなるように、加算回路98を構成している。
【0191】
以上、本発明の実施例について説明したが、上記各実施例から明らかな如く、本発明のA/D変換装置は、デジタル回路のみで構成できるため、経時変化がなく信頼性が高く、耐環境性も優れたものとなる。このため、本発明を適用したA/D変換装置を用いれば、他方式のA/D変換装置では使用が困難である環境下でも使用することができ、例えば、使用環境の厳しいカーエレクトロニクスシステム用A/D変換装置として非常に有効である。
【0192】
但し、第4実施例のように、分解能が異なる複数のA/D変換回路(第4実施例ではパルス位置数値化部12)を用いてA/D変換した数値データを加算することによってA/D変換の精度を向上する考え方は、パルス遅延回路10やパルス位置数値化部12を用いてA/D変換を行うデジタル回路だけでなく、従来より周知のアナログ方式のA/D変換装置であっても同様に適用できる。
【0193】
また、上記第4実施例では、パルス遅延回路10は、多数の遅延ユニット2を単に縦続接続するものとして説明したが、第2実施例と同様に、パルス遅延回路10にはパルス周回回路20を用い、各パルス位置数値化部12では、パルス周回回路20内でのパルス信号の周回回数をカウントする周回数カウンタ16からの出力を上位ビットデータとして取り込むようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のA/D変換装置の構成を表すブロック図である。
【図2】第1実施例のA/D変換装置の動作を説明する説明図である。
【図3】遅延ユニットの構成例を表す説明図である。
【図4】第2実施例のA/D変換装置の構成を表すブロック図である。
【図5】パルス周回回路20の構成例を表す説明図である。
【図6】第2実施例のA/D変換装置の動作を説明する説明図である。
【図7】第2実施例のA/D変換装置をIC化する場合の各部の配置例を表す説明図である。
【図8】図7に示すラッチ回路、バッファ部、及びセレクタの詳細構成を表す説明図である。
【図9】第3実施例のA/D変換装置の構成を表すブロック図である。
【図10】サンプリングクロック発生回路の構成を表す説明図である。
【図11】第3実施例のA/D変換装置の動作を表す説明図である。
【図12】サンプリングクロック発生回路をデジタルPLLを用いて構成した場合の説明図である。
【図13】サンプリングクロック発生回路をアナログPLLを用いて構成した場合の説明図である。
【図14】第4実施例のA/D変換装置全体の構成及び各パルス位置数値化部に入力されるサンプリングクロックを説明する説明図である。
【図15】第4実施例のパルス位置数値化部の構成を表すブロック図である。
【図16】第1実施例及び第4実施例におけるパルス位置数値化部のA/D変換特性を説明する説明図である。
【図17】第4実施例のA/D変換装置で用いられるサンプリングクロック発生回路の一例を表す説明図である。
【図18】図17に示したサンプリングクロック発生回路の動作を表す説明図である。
【図19】第4実施例のA/D変換装置にA/D変換結果を移動平均する回路を設けたA/D変換装置全体の構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
2…遅延ユニット、10…パルス遅延回路、12…パルス位置数値化部、14…加算器、16…周回数カウンタ、13a〜13d,18,22,28,32,36,42,44…ラッチ回路、20…パルス周回回路、24…パルスセレクタ、26…エンコーダ、30…遅延線、34…セレクタ、38…減算器、46…除算器、50…サンプリングクロック発生回路、AND…アンド回路、SW1…入力切換スイッチ、SW2…出力切換スイッチ、52…デジタルPLL、54…シフトクロック生成部、56…アナログPLL、58…シフトレジスタ、60…パルス周回回路、62…時間A/D変換器、64…デジタル制御発振器、66…データ処理部、68…レジスタ、70…除算器、72…データラッチ回路、74…周波数微調回路、82b〜82d…デコーダ、91…VCO、92…分周器、93…位相比較器、94…ループフィルタ、96a、96b、96c…ラッチ回路、98…加算回路98、INV,INV0〜INV4…インバータ。
Claims (39)
- パルス信号を遅延して出力する遅延ユニットを複数個直列に接続してなるパルス遅延回路を用いて、アナログ入力信号を数値データに変換するA/D変換方法であって、
前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの遅延時間を前記アナログ入力信号にて変調すると共に、
前記パルス遅延回路にパルス信号を入力して、前記パルス遅延回路内でパルス信号を伝送させ、
前記パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を、夫々、複数の異なるタイミングで数値化し、該数値化結果を加算することにより、前記数値データを得ることを特徴とするA/D変換方法。 - 前記パルス信号位置の数値化に用いるパルス遅延回路は1つであり、該1つのパルス遅延回路内でのパルス信号の位置を異なるタイミングで数値化することを特徴とする請求項1記載のA/D変換方法。
- 前記アナログ入力信号を、前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの駆動電圧とすることにより、前記各遅延ユニットの遅延時間を前記アナログ入力信号にて変調することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のA/D変換方法。
- 前記アナログ入力信号にて前記各遅延ユニットに流す駆動電流を制御することにより、前記各遅延ユニットの遅延時間を前記アナログ入力信号にて変調することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のA/D変換方法。
- 前記加算前の複数の数値データは、同一周期で位相が異なる複数のサンプリングクロックの各々に同期して前記パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、該数値化したパルス信号位置の前回値と今回値との偏差から、前記各サンプリングクロックの一周期内に前記パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を算出することにより生成することを特徴とする請求項1〜請求項4何れか記載のA/D変換方法。
- 前記各サンプリングクロックにより決定される前記各数値化のタイミングは、隣接するタイミング毎に一定時間ずれていることを特徴とする請求項5記載のA/D変換方法。
- 前記各サンプリングクロックにより決定される前記各数値化のタイミングは、前記各サンプリングクロックの一周期を等間隔で分割するタイミングであることを特徴とする請求項6記載のA/D変換方法。
- 前記各サンプリングクロックの周期に各サンプリングクロックの位相差の最大値を加えた時間は、少なくとも、前記パルス遅延回路にパルス信号を入力してから該パルス信号が前記パルス遅延回路内の全遅延ユニットを通過し終わるまでの時間以下であることを特徴とする請求項5〜請求項7何れか記載のA/D変換方法。
- 前記パルス遅延回路として、前記遅延ユニットがリング状に連結されることにより前記パルス信号を周回させるパルス周回回路を使用すると共に、
該パルス周回回路へのパルス信号入力後の該パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数を周回数カウンタによりカウントし、
前記各サンプリングクロックの一周期内にパルス信号が通過した遅延ユニットの個数は、前記各サンプリングクロックに同期して、前記パルス周回回路内でのパルス信号の位置を数値化することにより、該数値化により得られた数値データを下位ビットデータ、前記周回数カウンタによりカウントされた前記パルス信号の周回回数を上位ビットデータとする数値データを生成し、該生成した数値データの前回値と今回値との偏差から算出することを特徴とする請求項5〜請求項7何れか記載のA/D変換方法。 - 前記各サンプリングクロックの周期は、少なくとも、前記パルス遅延回路にパルス信号を入力してから前記周回数カウンタがオーバーフローするまでの時間以下であることを特徴とする請求項9記載のA/D変換方法。
- 前記加算前の複数の数値データは、所定の単位時間分だけ互いに異なるサンプリング時間中に前記パルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を夫々数値化することにより生成することを特徴とする請求項1〜請求項4いずれか記載のA/D変換方法。
- 前記単位時間は、前記パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの遅延時間(Td)を前記サンプリング時間の個数(m)で除算した時間(Td/m)、又は、該時間(Td/m)に前記遅延ユニットの遅延時間(Td)の整数倍の時間を加えた時間、であることを特徴とする請求項11記載のA/D変換方法。
- 前記各サンプリング時間は、同一周期で前記単位時間分だけ互いに位相が異なるm個のサンプリングクロックを用いて設定することを特徴とする請求項11又は請求項12記載のA/D変換方法。
- 前記m個のサンプリングクロックは、一定周期の基準クロックを、前記単位時間を整数倍した時間で遅延させることにより生成することを特徴とする請求項13記載のA/D変換方法。
- 前記m個のサンプリング時間の一つには、前記m個のサンプリングクロックの中で最も位相が進んだ特定サンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジから次の立上がりエッジ又は立下がりエッジ迄の期間を設定し、
他のサンプリング時間には、前記特定サンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジから他のサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジまでの期間を設定することを特徴とする請求項13又は請求項14記載のA/D変換方法。 - アナログ入力信号を数値データに変換するA/D変換方法であって、
A/D変換結果である数値データの電圧分解能が互いに異なる複数のA/D変換回路を用いて、前記アナログ入力信号を夫々数値化し、各数値化結果を加算することにより、前記アナログ入力信号の数値データを得ることを特徴とするA/D変換方法。 - 前記各A/D変換回路の電圧分解能には、所定の基準分解能をA/D変換回路の個数で除した単位分解能ステップでシフトさせた分解能を設定することを特徴とする請求項16記載のA/D変換方法。
- アナログ入力信号を数値データに変換するA/D変換装置であって、
前記アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを複数個直列に接続してなるパルス遅延回路と、
位相が異なるm個のサンプリングクロックの立上がり又は立下がりタイミングで前記パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を夫々検出し、該検出したパルス信号の位置を数値化するm個のパルス位置数値化手段と、
該各パルス位置数値化手段にて得られた数値データを加算し、該加算結果を、前記アナログ入力信号を表す数値データとして出力する加算手段と、
を備えたことを特徴とするA/D変換装置。 - 前記m個のサンプリングクロックは、夫々、同一周期で周期的に変化するクロック信号であり、
前記各パルス位置数値化手段は、前記各サンプリングクロックの立上がり又は立下がりタイミングで前記パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、該数値化したパルス信号位置の前回値と今回値との偏差から、前記各サンプリングクロックの一周期内に前記パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を表す数値データを生成することを特徴とする請求項18記載のA/D変換装置。 - 前記パルス遅延回路を、前記遅延ユニットがリング状に連結されることにより前記パルス信号を周回させるパルス周回回路にて構成すると共に、
前記パルス周回回路内でのパルス信号の周回回数をカウントする周回数カウンタを設け、
前記各パルス位置数値化手段を、夫々、
前記サンプリングクロックの立上がり又は立下がりタイミングで前記パルス周回回路内でのパルス信号の位置を数値化するパルス位置検出回路と、
前記パルス位置検出回路にて得られた数値データを下位ビットデータ、前記周回数カウンタにて得られた数値データを上位ビットデータとする数値データの前回値と今回値との偏差から、前記サンプリングクロックの一周期内に前記パルス遅延回路内でパルス信号が通過した遅延ユニットの個数を算出する演算回路と、
から構成したことを特徴とする請求項19記載のA/D変換装置。 - 前記周回数カウンタに、前記パルス遅延回路内の最終段の遅延ユニットから出力されるパルス信号と、当該周回数カウンタのカウント動作を検査するための検査用クロックとを選択的に入力する入力回路を備えたことを特徴とする請求項20記載のA/D変換装置。
- 前記各パルス位置数値化手段に夫々入力されるm個のサンプリングクロックの内、互いに隣接するサンプリングクロック同士の位相差は、夫々、各サンプリングクロックの一周期を1/mに分割した一定間隔となるように設定され、
前記加算手段は、前記各パルス位置数値化手段に入力されるm個のサンプリングクロックの立上がり又は立下がりに夫々同期して、前記各パルス位置数値化手段から出力されている数値データを取り込み、該取り込んだm個の数値データを加算することにより、前記各サンプリングクロックの1/mの周期で前記アナログ入力信号の数値データを算出することを特徴とする請求項19〜請求項21何れか記載のA/D変換装置。 - 外部から入力された基準クロックを1/m分周することにより、該基準クロックの一周期を位相差とするm個のシフトクロックを順次生成し、該m個のシフトクロックを前記サンプリングクロックとして出力するサンプリングクロック発生回路を備えたことを特徴とする請求項19〜請求項22何れか記載のA/D変換装置。
- 外部から入力された基準クロックの周期を数値化する時間A/D変換手段と、
所定の遅延時間を有する複数の遅延ユニットからなり、前記基準クロックを該複数の固定遅延ユニットにて順次遅延しながら伝送する遅延線と、
一端が前記遅延線を構成する各遅延ユニットの出力に接続され、他端がシフトクロックの出力経路に接続された複数のスイッチからなる「m−1」個のスイッチ群と、
前記時間A/D変換手段にて得られた数値データをmで除算した数値データに夫々「1」〜「m−1」迄の整数値を乗じることで「m−1」個の数値データを生成し、該生成した数値データから前記各スイッチ群において選択的にオンすべきスイッチの位置を特定して、該特定した位置のスイッチを選択的にオンさせることにより、前記各スイッチ群の出力経路から、前記基準クロックの周期をm等分した周期で前記基準クロックを順次遅延させた「m−1」個のシフトクロックを出力させる、「m−1」個のスイッチ選択手段と、
を備え、前記基準クロック及び前記各スイッチ群の出力経路から出力される「m−1」個のシフトクロックを、m個のサンプリングクロックとして出力するサンプリングクロック発生回路を備えたことを特徴とする請求項19〜請求項22何れか記載のA/D変換装置。 - 外部からの入力クロックを逓倍又は分周することにより、前記各パルス位置数値化手段に入力すべきサンプリングクロックの周波数に対応した所望周波数の基準クロックを生成する基準クロック生成回路を備え、
前記サンプリングクロック発生回路には、該基準クロック生成回路にて生成された基準クロックを入力するよう構成してなることを特徴とする請求項23又は請求項24記載のA/D変換装置。 - アナログ入力信号を数値データに変換するA/D変換装置であって、
A/D変換結果である数値データの電圧分解能が互いに異なる複数のA/D変換回路と、
該複数のA/D変換回路にて数値化された前記アナログ入力信号の数値化結果を加算する加算手段と、
を備えたことを特徴とするA/D変換装置。 - 前記アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを複数個直列に接続してなるパルス遅延回路を備え、
前記複数のA/D変換回路は、所定の単位時間分だけ互いに異なるサンプリング時間中に前記パルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を夫々数値化するm個のパルス位置数値化手段からなることを特徴とする請求項26記載のA/D変換装置。 - 前記単位時間は、前記パルス遅延回路を構成する遅延ユニットの遅延時間(Td)を前記パルス位置数値化手段の個数(m)で除算した時間(Td/m)、又は、該時間(Td/m)に前記遅延ユニットの遅延時間(Td)の整数倍の時間を加えた時間、であることを特徴とする請求項27記載のA/D変換装置。
- 同一周期で前記単位時間分だけ互いに位相が異なるm個のサンプリングクロックを発生するサンプリングクロック発生回路を備え、
前記m個のパルス位置数値化手段は、該サンプリングクロック発生回路から出力されたm個のサンプリングクロックを用いて、前記各サンプリング時間中に前記パルス遅延回路内で変化するパルス信号の位置を数値化することを特徴とする請求項27又は請求項28記載のA/D変換装置。 - 前記サンプリングクロック発生回路は、前記単位時間分だけ遅延時間が異なるm個の遅延ユニットを備え、該m個の遅延ユニットを用いて一定周期の基準クロックを夫々遅延させることにより、前記m個のサンプリングクロックを生成することを特徴とする請求項29記載のA/D変換装置。
- 前記サンプリングクロック発生回路に設けられるm個の遅延ユニットは、入力信号のレベル変化に対する反転動作レベルが互いに異なるインバータを備え、前記基準クロックの信号レベルの変化に伴う各インバータの反転動作タイミングのずれによって、前記基準クロックを前記単位時間分だけ異なる遅延時間で遅延させることを特徴とする請求項30記載のA/D変換装置。
- 前記サンプリングクロック発生回路のm個の遅延ユニットを構成する各インバータの出力レベル遷移時間Tfと、前記パルス遅延回路を構成する遅延ユニット1段分の遅延時間Tdは、ほぼ等しいことを特徴とする請求項31記載のA/D変換装置。
- 前記サンプリングクロック発生回路のm個の遅延ユニットを構成する各インバータは、前記アナログ入力信号を電源電圧として動作することを特徴とする請求項32記載のA/D変換装置。
- 前記各パルス位置数値化手段は、夫々、前記サンプリングクロック発生回路が発生したm個のサンプリングクロックの中で位相が最も進んだサンプリングクロックを共通クロックとして、該共通クロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジから、各パルス位置数値化手段に対応するサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジまでのサンプリング時間中に前記パルス遅延回路内で変化したパルス信号の位置を数値化することを特徴とする請求項29〜請求項33何れか記載のA/D変換装置。
- 前記m個のパルス位置数値化手段の一つである特定数値化手段は、前記共通クロックとなるサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジで前記パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、該数値化した前回値と今回値との偏差を数値化結果として前記加算手段に出力し、
前記特定数値化手段を除くパルス位置数値化手段は、当該パルス位置数値化手段に対応するサンプリングクロックの立上がりエッジ又は立下がりエッジで前記パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を繰り返し数値化し、該数値化した値と前記特定数値化手段にて前記共通クロックを用いて前回数値化された値との偏差を数値化結果として前記加算手段に出力することを特徴とする請求項34記載のA/D変換装置。 - 前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットは、パルス信号を反転して出力するインバータ1段にて構成されていることを特徴とする請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項35の何れかに記載のA/D変換装置。
- 前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットは、パルス信号を反転して出力するインバータを2段直列接続することにより構成されていることを特徴とする請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項35の何れかに記載のA/D変換装置。
- 前記パルス遅延回路を構成する複数の遅延ユニットは、直線上に配置され、
該パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を数値化するm個のパルス位置数値化手段は、2組にグループ分けされ、各グループのパルス位置数値化手段は、前記パルス遅延回路内での前記遅延ユニットの配列方向に沿った直線を中心として線対称となるように配置されたことを特徴とする請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項37の何れか記載のA/D変換装置。 - 前記遅延ユニットの遅延時間を変調する信号として、前記アナログ入力信号と電圧レベルが既知の基準信号との何れかを選択して、前記パルス遅延回路に入力するための入力信号選択手段と、
前記入力信号選択手段が前記パルス遅延回路に前記アナログ入力信号を入力するように切り換えられているときに前記加算手段により得られた数値データを補正前データとして保持する補正前データ保持手段と、
該入力信号選択手段が前記パルス遅延回路に前記基準信号を入力するように切り換えられているときに前記加算手段により得られた数値データを基準データとして保持する基準データ保持手段と、
前記補正前データ保持手段により保持された補正前データを前記基準データ保持手段により保持された基準データにて除算することにより、前記アナログ入力信号を表す補正後数値データを算出する除算手段と、
を備えたことを特徴とする請求項18〜請求項25若しくは請求項27〜請求項38の何れか記載のA/D変換装置。
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