JP2004006694A - 受光素子及び光半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】赤外域の感度を抑制し、より高精度に分光感度特性が制御された光半導体装置を提供すること。
【解決手段】それぞれ可視光域と赤外域にピーク波長感度を有する2つのフォトダイオードとを備えた受光部7と、それぞれの出力を増幅・演算処理する増幅演算回路8を備えた受光素子10を具備し、受光部7の基板抵抗率、パッケージ厚に対するチップ厚比、受光素子エッジからマウントベッドエッジの距離及び増幅演算処理における引き算倍率係数αを最適化する。
【選択図】 図5
【解決手段】それぞれ可視光域と赤外域にピーク波長感度を有する2つのフォトダイオードとを備えた受光部7と、それぞれの出力を増幅・演算処理する増幅演算回路8を備えた受光素子10を具備し、受光部7の基板抵抗率、パッケージ厚に対するチップ厚比、受光素子エッジからマウントベッドエッジの距離及び増幅演算処理における引き算倍率係数αを最適化する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光半導体装置に係り、特に視感度照度測定等に用いられる光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、視感度照度測定等に用いられる光半導体装置において、フォトダイオード(以下PD)と、PDからの光信号を増幅、演算処理を行なう増幅・演算処理回路が1チップ化された受光素子が用いられている。図1に示すように、p型シリコン基板1の表面にn型領域2が形成され、このn型領域2の表面にp型領域3が形成される。縦方向に形成された2ヶ所のPN接合部において2つのPD(PD14、PD25)が形成される。
【0003】
Siウエーハにおける光の吸収の割合は表面からの深さに依存するが、この光吸収の深さ依存性は図9に示すように波長により異なる。上記2つのPN接合部は基板表面からの距離が異なることから、例えば図3に示すように、それぞれのPDの分光感度特性は異なったものとなる。図3において、フォトダイオードPD1は波長600nm近辺において最大感度を有し、フォトダイオードPD1より深い位置にあるフォトダイオードPD2は波長900nmの近辺で最大感度を有する。
【0004】
このように分光感度特性の異なるフォトダイオードPD1、PD2からの出力を、増幅・演算処理回路によって演算処理することにより、フォトダイオードPD1出力の赤外成分を用いて除去し、視感度に対応した照度測定を行っている。
【0005】
このような特性を有する受光素子10は、図10および図11に示すように、ガラスエポキシ樹脂(以下ガラエポと記す)基板15等にマウントされ、キュアすることにより接着される。受光素子10の端子が金線13にてボンディングされた後、外囲器が形成されるとともに、受光素子10を保護するために、透明エポキシ樹脂14によりトランスファーモールド後、分離される。そして、受光素子10はメタライズ部16において外部の回路と接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような光半導体装置において、光半導体素子側面、受光素子のダイシング面からの赤外光の入射、受光素子内における1000nm近傍の赤外光の回り込みによりキャリアが発生する。その結果、受光素子10は、図8に示すように、視感度のピーク(550nm)以外に、1000nmを中心とした900〜1200nmの余分な赤外光成分のサブピークを有してしまう。即ち、従来の光半導体装置は、視感度照度測定において、余分な赤外成分を感知するため、視感度に対応した照度測定を行うことができなかった。
【0007】
つまり、このように赤外域にピークを有することにより、視感度照度感知に用いられる光半導体装置としては不具合を生じる。例えば、室内照明に用いられる蛍光灯と、ほぼ太陽光に近いA光源の2つの光源において照度感知する。2つの光源を同じ照度としたとき、本来、光出力電流値の差はなく、光源比(A光源/蛍光灯)は1倍である。しかし、上記赤外域にサブピークを有する特性の光半導体装置では、赤外域に感度を有し、A光源の赤外域の成分が感知されることにより、出力電流値が増大することになり、光源比が悪化する。また、受光素子を搭載する基板に、フラットでかつ反射しやすい素材(例えば白色ガラエポ基板等)を用いると、基板からの光の反射により、赤外域の成分も反射されさらに光源比を悪化させてしまう。
【0008】
以上説明したように、従来の光半導体装置においては、赤外域に感度を有する特性を持つので、視感度での照度感知用途に適用する際、出力が赤外光にも依存するという問題があった。
【0009】
従って本発明は、このような従来の光半導体装置の欠点を取り除き、赤外域の感度を抑制し、より高精度に分光感度特性が制御された光半導体装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の光半導体装置は、p型基板表面にn型領域が形成され、このn型領域表面にp型領域が形成されており、前記n型領域と前記p型領域との界面に設けられ、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、前記p型基板と前記n型領域との界面に設けられ、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子を具備し、前記p型基板の抵抗率Rが、
1≦R≦3(Ωcm)
であることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の光半導体装置は、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子と、この受光素子を被覆する透明樹脂部と、前記受光素子を載置するマウントベッドと、外部回路へ接続する手段を備え、前記マウントベッドのサイズをtm、前記受光素子のチップサイズをtcとし、
Δt=(tm−tc)/2
としたとき、
0≦Δt≦0.1(mm)
を満たすことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の光半導体装置は、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部と、第1のフォトダイオードからの出力Ip1及び第2のフォトダイオードからの出力Ip2を増幅・演算処理し、出力する増幅演算回路を備えた受光素子を具備し、引き算倍率係数をα、増幅係数をβとしたとき、
Iout=β(Ip1−αIp2)
で得られる前記増幅演算回路部からの出力Ioutにおいて、引き算倍率係数αを、
0.3≦α≦0.55
とすることを特徴とするものである。
【0013】
そして、本発明の光半導体装置においては、前記受光部の受光面積Sが、
S≦0.25mm2
であることを特徴としている。
【0014】
また、本発明の光半導体装置は、p型基板表面にn型領域が形成され、このn型領域の表面にp型領域が形成されており、前記n型領域と前記p型領域との界面に設けられ、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、前記p型基板と前記n型領域との界面に設けられ、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子を具備し、前記受光部の上に、屈折率の異なる複数種類の膜を蒸着により積層して成るフィルタを有すると共に、前記p型基板の抵抗率Rが、
1≦R≦3(Ωcm)
であることを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明の光半導体装置では、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部と、前記第1のフォトダイオードからの出力電流Ip1及び前記第2のフォトダイオードからの出力電流Ip2を増幅・演算処理し、出力する増幅演算回路を備えた受光素子を具備し、
前記受光部の上に、屈折率の異なる複数種類の膜を蒸着により積層して成るフィルタを有すると共に、
引き算倍率係数をα、増幅係数をβとしたとき、
Iout=β(Ip1−αIp2)
で得られる前記増幅演算回路部からの出力Ioutにおいて、引き算倍率係数αを、
0.3≦α≦0.55
とすることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図8を参照して説明する。
【0017】
図1に示すように、p型シリコン基板1表面に、n型領域2、p型領域3を形成し、PD14、PD25を有する受光部を形成する。尚、表面にはフィルタ6が形成されている。そしてこのような受光部とともに増幅・演算回路を形成する。この増幅・演算回路は図2に示すように、受光部であるPD1、PD2が光信号を電気信号Ip1、Ip2に変換し、これを初段増幅回路、差動回路、演算回路、増幅回路を経て出力するものである。尚、PD1、PD2の分光感度特性は、従来と同様に図3に示す通りである。
【0018】
そして図4に示すように、受光部7、増幅・演算回路8、ボンディングパッド9を配置して、ダイシングされ、受光素子10が形成される。この後、図5に外観図、図6(a)(b)に平面図および断面図を示すように、受光素子10は、マウントベッド12上にマウントされ、受光素子10の端子が金属製リードフレーム11と金線13にてボンディングされる。その後、透明エポキシ樹脂14でモールドされて、受光素子10を保護すると共に外囲器を形成し、光半導体装置が形成される。そして、露出した金属製リードフレーム11のアウターリード部において、外部回路と接続される。
【0019】
このような光半導体装置において、PD1、PD2による出力電流をIp1、Ip2とし、図2に示す増幅・演算回路により、演算処理すると、全体の出力電流Ioutは次のようになる。
【0020】
Iout=m×Ip1−n×(Ip1+Ip2)
すなわち、
Iout=β(Ip1−αIp2)
α:引き算倍率係数(n/(m−n))
β:増幅係数(m−n)
で示される。尚、増幅係数βは、要求される出力電流値により設定される値である。また、受光部の受光面積Sは、0.1225mm2(0.35mm平方)である。
【0021】
このようにして形成されたパッケージA、及び同様の受光素子をガラエポ基板にマウント、トランスファーモールドしたパッケージBについて、引き算倍率係数及びp型シリコン基板の抵抗率を変化させた時の光源比、及びピーク強度に対する赤外成分のピーク相対強度を求めると、表1のようになる。
【0022】
【表1】
従来は、引き算倍率係数αについては何ら考慮されていなかった、すなわちα=1であったが、引き算倍率係数αを
0.3≦α≦0.55
の範囲に設定することにより、光源比及び赤外成分を低減することが可能となることがわかる。尚、この引き算倍率係数αの範囲は、受光面積Sが0.25mm2以下で、
0.0765≦S≦0.1225(mm2)
のとき、特に有効である。
【0023】
また、従来は、光半導体装置としてその信頼性の向上、長寿命化を目的として、受光素子の基板に4〜6Ωcmの高抵抗率のp型基板が用いられていた。しかし、本実施形態においては、逆にp型基板の格子欠陥数を制御し、2〜3Ωcmの低抵抗率のものを用いることにより、光源比及び赤外成分を低減することが可能となることがわかる。これは、基板抵抗率Rが低くなるほど、分光感度特性が吸収バンドギャップより高い光子エネルギー、すなわち短波長側にシフトするためであると考えられる。
【0024】
尚、基板抵抗率Rは、光源比、赤外成分の低減を図る上では、低いほど好ましい。しかし、基板抵抗率Rが1Ωcm未満であるとPDとして機能することができず、一方、3Ωcmを越えると十分な効果が得られないため、1〜3Ωcmとするのが適当である。なお、基板の抵抗率は、p型不純物のドーピング量を調整することで所望の値を得ることができる。
【0025】
また、同様に形成された光半導体装置について、図5(d)に示す受光素子のチップ厚dcを変化させた時の光源比、赤外成分の相対強度を求めると、表2のようになる。尚、光半導体装置のパッケージ厚dpは、0.7mmであり、金属製リードフレームは、0.1〜0.15mm厚のものが用いられる。
【0026】
【表2】
従来は、受光素子のチップ厚dcをラッピングにより0.3mmとし、光半導体装置のパッケージ厚dpを約0.55〜0.7mmに対して、チップ厚dc/パッケージ厚dp(チップ厚比)は40〜55%程度となっていた。しかし、チップ厚dcを0.2mm以下(0.05mm以上が現実的である)とすることにより、光源比及び赤外成分を低減することが可能となることがわかる。チップ厚比(dc/dp)にすると、0.25以下であれば良く(現実的には0.07以上)、より好ましくは0.2以下である。
【0027】
チップ厚比(dc/dp)を0.25以下とすることにより、透明エポキシ樹脂14と、受光素子10及び金属製リードフレーム11との膨張係数によって、クラックが発生することを防止することができる。
【0028】
さらに、同様に形成された光半導体装置(パッケージA)について、受光素子を搭載する金属性リードフレームのマウントベッドサイズを変化させた時の光源比、赤外成分の相対強度を求めると、表3のようになる。ここで、マウントベッドは、リードフレームにおいて受光素子を搭載する部分であり、図6(a)及びこの図6(a)のA−A’箇所における’断面図に相当する(b)に示すように、実質この1辺の長さに相当するものがマウントベッドサイズtmである。また、チップサイズtcとするとき、Δtは、
Δt=(tm−tc)/2
で与えられる。Δtは、マウントベッド12のセンターに受光素子10を搭載した時のマウントヘッド12のエッジと受光素子10のエッジの距離に相当する。尚、Δtが位置により異なる場合は、その最大値をΔtとする。チップサイズtcは1.1mmである。
【0029】
【表3】
このように、Δtを0.1mm以下にすることにより、光源比及び赤外成分を抑えることができることがわかる。これは、マウントベッドからの赤外成分を含む光の反射が抑制されるからであり、チップサイズtcとマウントベッドサイズtmを等しくすることが理想的である。さらに、マウントベッド12の周辺0.1mm以内の範囲に、光の反射するものを設置しないことがより好ましい。
【0030】
尚、ここでマウントベッド12は、金属製リードフレーム11の受光素子搭載部分としているが、BGA基板等においても同様であり、受光素子エッジからマウントベッドエッジの距離を同様に抑制することは効果的である。このとき、基板のマウントベッド12以外の領域は、光を反射しない材質、色(黒色)にする必要がある。
【0031】
なお、本願の実施形態では、チップサイズtcが1.1mmの場合について述べたが、チップサイズtcが1.1mm以下であってもΔtが0.1mm以下であれば、赤外成分を十分に低減することが可能である。但し、Δt=0.1mm以下の場合は、チップサイズが大きい方が相対的に赤外成分を低減できることは言うまでもない。
【0032】
また、このように形成された光半導体装置において、分光感度を測定した結果を図7に示す。尚、図7(a)は、基板抵抗率Rを低くしたもの(2〜3Ωcm)において、引き算倍率係数αを最適化したもの(パッケージB)の、波長に対する相対感度を示す分光感度特性図である。図7(b)は、さらにパッケージを改良し、チップ厚比、Δtを最適化したもの(パッケージA)の、波長に対する相対感度を示す分光感度特性図である。
【0033】
図8に示す従来の光半導体装置(α=1、高基板抵抗率のパッケージB)の分光感度特性と比較して、図7(a)(b)に示した分光感度特性は、大幅に改善されていることが分かる。特に、図7(b)においては、赤外域に殆ど感度が残らない良好な分光感度特性が得られている。図7(a)においても赤外域に若干の感度が残るものの、良好な分光感度特性が得られ、各パラメータの最適化はパッケージBにおいても有効であることが分かる。
【0034】
尚、パッケージBにおいては、プリント基板は光を反射しない材質、色(黒色)にすることが必要である。
【0035】
ところで、図1に示した受光部の構造図において、フィルタ6を赤外光線の成分を遮断する特性を有するものにすれば、赤外域における感度をもっと低減することができ、さらに高精度に分光感度特性が制御された光半導体装置が得られる。
【0036】
フィルタ6は、例えば高屈折率の二酸化チタン(TiO2)の薄膜と、低屈折率の二酸化シリコン(SiO2)の薄膜を交互に積層することにより作られる。二酸化チタン薄膜及び二酸化シリコン薄膜の厚さは、例えば0.24μmであり、交互に75層ずつ、たとえば蒸着によって積層し、全層は150層で全膜厚が36μmのフィルタとする。
【0037】
二酸化チタンと二酸化シリコンを蒸着によって積層するときの蒸着条件は、例えば真空度が1Pa〜2×10−4Pa、基板温度が120℃〜350℃であり、蒸発源としては抵抗加熱又は電子銃を用いる。
【0038】
なお、フィルタ6として全積層される膜の全数は必要とする特性に応じて50層から150層程度の範囲で選択される。このような積層構造のフィルタが受光部に直接、蒸着により形成される。
【0039】
受光部が上述のように形成された積層構造のフィルタを有する場合の、フォトダイオードPD1とフォトダイオードPD2による分光感度特性を図12に示す。フォトダイオードPD1の特性はB1であり、フォトダイオードPD2の特性はB2である。これら特性B1、B2を、図3に示した特性と比較すると、積層構造フィルタを用いた場合、波長が650nmあたりから上の波長で、分光感度が低下しており、波長が800nm以上では分光感度はゼロに近くほぼ一定の感度になっていることがわかる。
【0040】
上述のように、屈折率の異なる薄膜を交互に積層したフィルタを受光部に直接設けると、光の入射範囲及び入射角度を問わず更に良好な分光感度特性を得ることができる。
【0041】
この積層構造フィルタを受光部に蒸着によって設けると、配線基板等にリフローソルダリングによって表面実装する場合にも、ソルダリングの際に生ずる熱により、剥がれたり、固着部分が経年劣化するおそれが少なく、信頼性の高い光半導体装置が得られる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、赤外域の感度を抑制し、より高精度に分光感度特性の制御された光半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態に用いられるPD1、PD2を示す断面図。
【図2】本発明一実施形態に用いられる受光素子の回路図。
【図3】本発明一実施形態に用いられるPD1、PD2の分光感度特性を示す図。
【図4】本発明一実施形態に用いられる受光素子の例の上面図。
【図5】本発明一実施形態の光半導体装置の構造を示す図。
【図6】本発明一実施形態の光半導体装置の平面図および断面図。
【図7】本発明一実施形態の光半導体装置の分光感度特性を示す図。
【図8】従来の光半導体装置の分光感度特性を示す図。
【図9】波長によるSiウエーハにおける光の吸収の深さ依存性を示す図。
【図10】従来の光半導体装置を示す図。
【図11】従来の光半導体装置を示す図。
【図12】本発明の一実施形態において、受光部に設けるフィルタを薄膜積層構造としたときのフォトダイオードPD1、PD2の分光感度特性を示す図。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板、
2 n型領域、
3 p型領域、
4 フォトダイオードPD1、
5 フォトダイオードPD2、
6 フィルタ、
7 受光部、
8 増幅・演算回路、
9 ボンディングパッド、
10 受光素子、
11 金属製リードフレーム、
12 マウントベッド、
13 金線、
14 透明エポキシ樹脂、
15 樹脂基板、
16 メタライズ部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光半導体装置に係り、特に視感度照度測定等に用いられる光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、視感度照度測定等に用いられる光半導体装置において、フォトダイオード(以下PD)と、PDからの光信号を増幅、演算処理を行なう増幅・演算処理回路が1チップ化された受光素子が用いられている。図1に示すように、p型シリコン基板1の表面にn型領域2が形成され、このn型領域2の表面にp型領域3が形成される。縦方向に形成された2ヶ所のPN接合部において2つのPD(PD14、PD25)が形成される。
【0003】
Siウエーハにおける光の吸収の割合は表面からの深さに依存するが、この光吸収の深さ依存性は図9に示すように波長により異なる。上記2つのPN接合部は基板表面からの距離が異なることから、例えば図3に示すように、それぞれのPDの分光感度特性は異なったものとなる。図3において、フォトダイオードPD1は波長600nm近辺において最大感度を有し、フォトダイオードPD1より深い位置にあるフォトダイオードPD2は波長900nmの近辺で最大感度を有する。
【0004】
このように分光感度特性の異なるフォトダイオードPD1、PD2からの出力を、増幅・演算処理回路によって演算処理することにより、フォトダイオードPD1出力の赤外成分を用いて除去し、視感度に対応した照度測定を行っている。
【0005】
このような特性を有する受光素子10は、図10および図11に示すように、ガラスエポキシ樹脂(以下ガラエポと記す)基板15等にマウントされ、キュアすることにより接着される。受光素子10の端子が金線13にてボンディングされた後、外囲器が形成されるとともに、受光素子10を保護するために、透明エポキシ樹脂14によりトランスファーモールド後、分離される。そして、受光素子10はメタライズ部16において外部の回路と接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような光半導体装置において、光半導体素子側面、受光素子のダイシング面からの赤外光の入射、受光素子内における1000nm近傍の赤外光の回り込みによりキャリアが発生する。その結果、受光素子10は、図8に示すように、視感度のピーク(550nm)以外に、1000nmを中心とした900〜1200nmの余分な赤外光成分のサブピークを有してしまう。即ち、従来の光半導体装置は、視感度照度測定において、余分な赤外成分を感知するため、視感度に対応した照度測定を行うことができなかった。
【0007】
つまり、このように赤外域にピークを有することにより、視感度照度感知に用いられる光半導体装置としては不具合を生じる。例えば、室内照明に用いられる蛍光灯と、ほぼ太陽光に近いA光源の2つの光源において照度感知する。2つの光源を同じ照度としたとき、本来、光出力電流値の差はなく、光源比(A光源/蛍光灯)は1倍である。しかし、上記赤外域にサブピークを有する特性の光半導体装置では、赤外域に感度を有し、A光源の赤外域の成分が感知されることにより、出力電流値が増大することになり、光源比が悪化する。また、受光素子を搭載する基板に、フラットでかつ反射しやすい素材(例えば白色ガラエポ基板等)を用いると、基板からの光の反射により、赤外域の成分も反射されさらに光源比を悪化させてしまう。
【0008】
以上説明したように、従来の光半導体装置においては、赤外域に感度を有する特性を持つので、視感度での照度感知用途に適用する際、出力が赤外光にも依存するという問題があった。
【0009】
従って本発明は、このような従来の光半導体装置の欠点を取り除き、赤外域の感度を抑制し、より高精度に分光感度特性が制御された光半導体装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の光半導体装置は、p型基板表面にn型領域が形成され、このn型領域表面にp型領域が形成されており、前記n型領域と前記p型領域との界面に設けられ、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、前記p型基板と前記n型領域との界面に設けられ、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子を具備し、前記p型基板の抵抗率Rが、
1≦R≦3(Ωcm)
であることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の光半導体装置は、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子と、この受光素子を被覆する透明樹脂部と、前記受光素子を載置するマウントベッドと、外部回路へ接続する手段を備え、前記マウントベッドのサイズをtm、前記受光素子のチップサイズをtcとし、
Δt=(tm−tc)/2
としたとき、
0≦Δt≦0.1(mm)
を満たすことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の光半導体装置は、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部と、第1のフォトダイオードからの出力Ip1及び第2のフォトダイオードからの出力Ip2を増幅・演算処理し、出力する増幅演算回路を備えた受光素子を具備し、引き算倍率係数をα、増幅係数をβとしたとき、
Iout=β(Ip1−αIp2)
で得られる前記増幅演算回路部からの出力Ioutにおいて、引き算倍率係数αを、
0.3≦α≦0.55
とすることを特徴とするものである。
【0013】
そして、本発明の光半導体装置においては、前記受光部の受光面積Sが、
S≦0.25mm2
であることを特徴としている。
【0014】
また、本発明の光半導体装置は、p型基板表面にn型領域が形成され、このn型領域の表面にp型領域が形成されており、前記n型領域と前記p型領域との界面に設けられ、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、前記p型基板と前記n型領域との界面に設けられ、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子を具備し、前記受光部の上に、屈折率の異なる複数種類の膜を蒸着により積層して成るフィルタを有すると共に、前記p型基板の抵抗率Rが、
1≦R≦3(Ωcm)
であることを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明の光半導体装置では、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部と、前記第1のフォトダイオードからの出力電流Ip1及び前記第2のフォトダイオードからの出力電流Ip2を増幅・演算処理し、出力する増幅演算回路を備えた受光素子を具備し、
前記受光部の上に、屈折率の異なる複数種類の膜を蒸着により積層して成るフィルタを有すると共に、
引き算倍率係数をα、増幅係数をβとしたとき、
Iout=β(Ip1−αIp2)
で得られる前記増幅演算回路部からの出力Ioutにおいて、引き算倍率係数αを、
0.3≦α≦0.55
とすることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図8を参照して説明する。
【0017】
図1に示すように、p型シリコン基板1表面に、n型領域2、p型領域3を形成し、PD14、PD25を有する受光部を形成する。尚、表面にはフィルタ6が形成されている。そしてこのような受光部とともに増幅・演算回路を形成する。この増幅・演算回路は図2に示すように、受光部であるPD1、PD2が光信号を電気信号Ip1、Ip2に変換し、これを初段増幅回路、差動回路、演算回路、増幅回路を経て出力するものである。尚、PD1、PD2の分光感度特性は、従来と同様に図3に示す通りである。
【0018】
そして図4に示すように、受光部7、増幅・演算回路8、ボンディングパッド9を配置して、ダイシングされ、受光素子10が形成される。この後、図5に外観図、図6(a)(b)に平面図および断面図を示すように、受光素子10は、マウントベッド12上にマウントされ、受光素子10の端子が金属製リードフレーム11と金線13にてボンディングされる。その後、透明エポキシ樹脂14でモールドされて、受光素子10を保護すると共に外囲器を形成し、光半導体装置が形成される。そして、露出した金属製リードフレーム11のアウターリード部において、外部回路と接続される。
【0019】
このような光半導体装置において、PD1、PD2による出力電流をIp1、Ip2とし、図2に示す増幅・演算回路により、演算処理すると、全体の出力電流Ioutは次のようになる。
【0020】
Iout=m×Ip1−n×(Ip1+Ip2)
すなわち、
Iout=β(Ip1−αIp2)
α:引き算倍率係数(n/(m−n))
β:増幅係数(m−n)
で示される。尚、増幅係数βは、要求される出力電流値により設定される値である。また、受光部の受光面積Sは、0.1225mm2(0.35mm平方)である。
【0021】
このようにして形成されたパッケージA、及び同様の受光素子をガラエポ基板にマウント、トランスファーモールドしたパッケージBについて、引き算倍率係数及びp型シリコン基板の抵抗率を変化させた時の光源比、及びピーク強度に対する赤外成分のピーク相対強度を求めると、表1のようになる。
【0022】
【表1】
従来は、引き算倍率係数αについては何ら考慮されていなかった、すなわちα=1であったが、引き算倍率係数αを
0.3≦α≦0.55
の範囲に設定することにより、光源比及び赤外成分を低減することが可能となることがわかる。尚、この引き算倍率係数αの範囲は、受光面積Sが0.25mm2以下で、
0.0765≦S≦0.1225(mm2)
のとき、特に有効である。
【0023】
また、従来は、光半導体装置としてその信頼性の向上、長寿命化を目的として、受光素子の基板に4〜6Ωcmの高抵抗率のp型基板が用いられていた。しかし、本実施形態においては、逆にp型基板の格子欠陥数を制御し、2〜3Ωcmの低抵抗率のものを用いることにより、光源比及び赤外成分を低減することが可能となることがわかる。これは、基板抵抗率Rが低くなるほど、分光感度特性が吸収バンドギャップより高い光子エネルギー、すなわち短波長側にシフトするためであると考えられる。
【0024】
尚、基板抵抗率Rは、光源比、赤外成分の低減を図る上では、低いほど好ましい。しかし、基板抵抗率Rが1Ωcm未満であるとPDとして機能することができず、一方、3Ωcmを越えると十分な効果が得られないため、1〜3Ωcmとするのが適当である。なお、基板の抵抗率は、p型不純物のドーピング量を調整することで所望の値を得ることができる。
【0025】
また、同様に形成された光半導体装置について、図5(d)に示す受光素子のチップ厚dcを変化させた時の光源比、赤外成分の相対強度を求めると、表2のようになる。尚、光半導体装置のパッケージ厚dpは、0.7mmであり、金属製リードフレームは、0.1〜0.15mm厚のものが用いられる。
【0026】
【表2】
従来は、受光素子のチップ厚dcをラッピングにより0.3mmとし、光半導体装置のパッケージ厚dpを約0.55〜0.7mmに対して、チップ厚dc/パッケージ厚dp(チップ厚比)は40〜55%程度となっていた。しかし、チップ厚dcを0.2mm以下(0.05mm以上が現実的である)とすることにより、光源比及び赤外成分を低減することが可能となることがわかる。チップ厚比(dc/dp)にすると、0.25以下であれば良く(現実的には0.07以上)、より好ましくは0.2以下である。
【0027】
チップ厚比(dc/dp)を0.25以下とすることにより、透明エポキシ樹脂14と、受光素子10及び金属製リードフレーム11との膨張係数によって、クラックが発生することを防止することができる。
【0028】
さらに、同様に形成された光半導体装置(パッケージA)について、受光素子を搭載する金属性リードフレームのマウントベッドサイズを変化させた時の光源比、赤外成分の相対強度を求めると、表3のようになる。ここで、マウントベッドは、リードフレームにおいて受光素子を搭載する部分であり、図6(a)及びこの図6(a)のA−A’箇所における’断面図に相当する(b)に示すように、実質この1辺の長さに相当するものがマウントベッドサイズtmである。また、チップサイズtcとするとき、Δtは、
Δt=(tm−tc)/2
で与えられる。Δtは、マウントベッド12のセンターに受光素子10を搭載した時のマウントヘッド12のエッジと受光素子10のエッジの距離に相当する。尚、Δtが位置により異なる場合は、その最大値をΔtとする。チップサイズtcは1.1mmである。
【0029】
【表3】
このように、Δtを0.1mm以下にすることにより、光源比及び赤外成分を抑えることができることがわかる。これは、マウントベッドからの赤外成分を含む光の反射が抑制されるからであり、チップサイズtcとマウントベッドサイズtmを等しくすることが理想的である。さらに、マウントベッド12の周辺0.1mm以内の範囲に、光の反射するものを設置しないことがより好ましい。
【0030】
尚、ここでマウントベッド12は、金属製リードフレーム11の受光素子搭載部分としているが、BGA基板等においても同様であり、受光素子エッジからマウントベッドエッジの距離を同様に抑制することは効果的である。このとき、基板のマウントベッド12以外の領域は、光を反射しない材質、色(黒色)にする必要がある。
【0031】
なお、本願の実施形態では、チップサイズtcが1.1mmの場合について述べたが、チップサイズtcが1.1mm以下であってもΔtが0.1mm以下であれば、赤外成分を十分に低減することが可能である。但し、Δt=0.1mm以下の場合は、チップサイズが大きい方が相対的に赤外成分を低減できることは言うまでもない。
【0032】
また、このように形成された光半導体装置において、分光感度を測定した結果を図7に示す。尚、図7(a)は、基板抵抗率Rを低くしたもの(2〜3Ωcm)において、引き算倍率係数αを最適化したもの(パッケージB)の、波長に対する相対感度を示す分光感度特性図である。図7(b)は、さらにパッケージを改良し、チップ厚比、Δtを最適化したもの(パッケージA)の、波長に対する相対感度を示す分光感度特性図である。
【0033】
図8に示す従来の光半導体装置(α=1、高基板抵抗率のパッケージB)の分光感度特性と比較して、図7(a)(b)に示した分光感度特性は、大幅に改善されていることが分かる。特に、図7(b)においては、赤外域に殆ど感度が残らない良好な分光感度特性が得られている。図7(a)においても赤外域に若干の感度が残るものの、良好な分光感度特性が得られ、各パラメータの最適化はパッケージBにおいても有効であることが分かる。
【0034】
尚、パッケージBにおいては、プリント基板は光を反射しない材質、色(黒色)にすることが必要である。
【0035】
ところで、図1に示した受光部の構造図において、フィルタ6を赤外光線の成分を遮断する特性を有するものにすれば、赤外域における感度をもっと低減することができ、さらに高精度に分光感度特性が制御された光半導体装置が得られる。
【0036】
フィルタ6は、例えば高屈折率の二酸化チタン(TiO2)の薄膜と、低屈折率の二酸化シリコン(SiO2)の薄膜を交互に積層することにより作られる。二酸化チタン薄膜及び二酸化シリコン薄膜の厚さは、例えば0.24μmであり、交互に75層ずつ、たとえば蒸着によって積層し、全層は150層で全膜厚が36μmのフィルタとする。
【0037】
二酸化チタンと二酸化シリコンを蒸着によって積層するときの蒸着条件は、例えば真空度が1Pa〜2×10−4Pa、基板温度が120℃〜350℃であり、蒸発源としては抵抗加熱又は電子銃を用いる。
【0038】
なお、フィルタ6として全積層される膜の全数は必要とする特性に応じて50層から150層程度の範囲で選択される。このような積層構造のフィルタが受光部に直接、蒸着により形成される。
【0039】
受光部が上述のように形成された積層構造のフィルタを有する場合の、フォトダイオードPD1とフォトダイオードPD2による分光感度特性を図12に示す。フォトダイオードPD1の特性はB1であり、フォトダイオードPD2の特性はB2である。これら特性B1、B2を、図3に示した特性と比較すると、積層構造フィルタを用いた場合、波長が650nmあたりから上の波長で、分光感度が低下しており、波長が800nm以上では分光感度はゼロに近くほぼ一定の感度になっていることがわかる。
【0040】
上述のように、屈折率の異なる薄膜を交互に積層したフィルタを受光部に直接設けると、光の入射範囲及び入射角度を問わず更に良好な分光感度特性を得ることができる。
【0041】
この積層構造フィルタを受光部に蒸着によって設けると、配線基板等にリフローソルダリングによって表面実装する場合にも、ソルダリングの際に生ずる熱により、剥がれたり、固着部分が経年劣化するおそれが少なく、信頼性の高い光半導体装置が得られる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、赤外域の感度を抑制し、より高精度に分光感度特性の制御された光半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態に用いられるPD1、PD2を示す断面図。
【図2】本発明一実施形態に用いられる受光素子の回路図。
【図3】本発明一実施形態に用いられるPD1、PD2の分光感度特性を示す図。
【図4】本発明一実施形態に用いられる受光素子の例の上面図。
【図5】本発明一実施形態の光半導体装置の構造を示す図。
【図6】本発明一実施形態の光半導体装置の平面図および断面図。
【図7】本発明一実施形態の光半導体装置の分光感度特性を示す図。
【図8】従来の光半導体装置の分光感度特性を示す図。
【図9】波長によるSiウエーハにおける光の吸収の深さ依存性を示す図。
【図10】従来の光半導体装置を示す図。
【図11】従来の光半導体装置を示す図。
【図12】本発明の一実施形態において、受光部に設けるフィルタを薄膜積層構造としたときのフォトダイオードPD1、PD2の分光感度特性を示す図。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板、
2 n型領域、
3 p型領域、
4 フォトダイオードPD1、
5 フォトダイオードPD2、
6 フィルタ、
7 受光部、
8 増幅・演算回路、
9 ボンディングパッド、
10 受光素子、
11 金属製リードフレーム、
12 マウントベッド、
13 金線、
14 透明エポキシ樹脂、
15 樹脂基板、
16 メタライズ部。
Claims (12)
- p型基板表面にn型領域が形成され、このn型領域の表面にp型領域が形成されており、前記n型領域と前記p型領域との界面に設けられ、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、前記p型基板と前記n型領域との界面に設けられ、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子を具備し、前記p型基板の抵抗率Rが、
1≦R≦3(Ωcm)
であることを特徴とする光半導体装置。 - 前記受光素子のチップ厚をdcとすると、dc≦0.2mm であることを特徴する請求項1記載の光半導体装置。
- 前記光半導体装置のパッケージ厚をdpとすると、
dc/dp≦0.25
を満たすことを特徴とする請求項2記載の光半導体装置。 - 可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、
赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子と、
この受光素子を被覆する透明樹脂部と、前記受光素子を載置するマウントベッドと、
外部回路へ接続する手段を備え、前記マウントベッドのサイズをtm、前記受光素子のチップサイズをtcとし、
Δt=(tm−tc)/2
としたとき、
0≦Δt≦0.1(mm)
を満たすことを特徴とする光半導体装置。 - 可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部と、前記第1のフォトダイオードからの出力電流Ip1及び前記第2のフォトダイオードからの出力電流Ip2を増幅・演算処理し、出力する増幅演算回路を備えた受光素子を具備し、
引き算倍率係数をα、増幅係数をβとしたとき、
Iout=β(Ip1−αIp2)
で得られる前記増幅演算回路部からの出力Ioutにおいて、引き算倍率係数αを、
0.3≦α≦0.55
とすることを特徴とする光半導体装置。 - 前記受光部の受光面積Sが、
S≦0.25mm2
であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1記載の光半導体装置。 - p型基板表面にn型領域が形成され、このn型領域の表面にp型領域が形成されており、
前記n型領域と前記p型領域との界面に設けられ、可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、前記p型基板と前記n型領域との界面に設けられ、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部を有する受光素子を具備し、
前記受光部の上に、屈折率の異なる複数種類の膜を蒸着により積層して成るフィルタを有すると共に、
前記p型基板の抵抗率Rが、
1≦R≦3(Ωcm)
であることを特徴とする光半導体装置。 - 前記受光素子のチップ厚をdcとすると、dc≦0.2mm であることを特徴する請求項7記載の光半導体装置。
- 前記光半導体装置のパッケージ厚をdpとすると、
dc/dp≦0.25
を満たすことを特徴とする請求項8記載の光半導体装置。 - 前記フィルタは、二酸化チタン(TiO2)の薄膜と二酸化シリコン(SiO2)の薄膜を交互に積層して形成されて成ることを特徴とする請求項9記載の光半導体装置。
- 可視光域にピーク波長感度を有する第1のフォトダイオードと、赤外域にピーク波長感度を有する第2のフォトダイオードを備えた受光部と、前記第1のフォトダイオードからの出力電流Ip1及び前記第2のフォトダイオードからの出力電流Ip2を増幅・演算処理し、出力する増幅演算回路を備えた受光素子を具備し、
前記受光部の上に、屈折率の異なる複数種類の膜を蒸着により積層して成るフィルタを有すると共に、
引き算倍率係数をα、増幅係数をβとしたとき、
Iout=β(Ip1−αIp2)
で得られる前記増幅演算回路部からの出力Ioutにおいて、引き算倍率係数αを、
0.3≦α≦0.55
とすることを特徴とする光半導体装置。 - 前記フィルタは、二酸化チタン(TiO2)の薄膜と二酸化シリコン(SiO2)の薄膜を交互に積層して形成されて成ることを特徴とする請求項11記載の光半導体装置。
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