JP2004006489A - Method for forming crystalline thin film, apparatus for manufacturing crystalline thin film, thin film transistor, and photoelectric conversion element - Google Patents
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Abstract
【課題】成膜およびレーザアニール処理時のプロセスマージンを広げて、結晶粒径が大きく高品質で、かつ膜厚が大きい結晶質薄膜を形成する方法、および装置を提供する。
【解決手段】結晶質薄膜の形成方法は、基板1上に結晶質シリコン膜5を膜厚T1で形成する工程と、結晶質シリコン膜5上に、非晶質シリコン膜4を膜厚T2で形成する工程と、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eで、非晶質シリコン膜4に向けてエキシマレーザ10を照射して非晶質シリコン膜4を結晶化する工程とを備える。膜厚がT2で、かつ非晶質シリコン膜4と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEbとし、膜厚がT1+T2で、かつ非晶質シリコン膜4と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEdとする。
【選択図】 図6An object of the present invention is to provide a method and an apparatus for forming a crystalline thin film having a large crystal grain size, a high quality, and a large film thickness by expanding a process margin during film formation and laser annealing.
Forming method A crystalline thin film, forming a crystalline silicon film 5 on the substrate 1 in a thickness T 1, on the crystalline silicon film 5, the film thickness of the amorphous silicon film 4 T forming at 2 at an energy density E satisfies the relationship E b ≦ E ≦ E d, a step of crystallizing an amorphous silicon film 4 is irradiated with the excimer laser 10 toward the amorphous silicon film 4 And Thickness at T 2, and in relation to the grain size and energy density when crystallizing irradiating laser to the membrane of the amorphous silicon film 4 and the same material, the energy density of the crystal grain size is maximum Eb , the film thickness is T 1 + T 2 , and the crystal grain size is determined by the relationship between the energy density and the crystal grain size when irradiating a film of the same material as the amorphous silicon film 4 with a laser to crystallize the film. Let the maximum energy density be Ed.
[Selection] Fig. 6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、結晶質薄膜の形成方法、および結晶質薄膜の製造装置に関し、たとえば、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)、または光電変換素子を備える薄膜太陽電池などに用いられる結晶質薄膜の形成方法、および結晶質薄膜の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)、または薄膜太陽電池などの半導体デバイスの製造プロセスでは、高品質な結晶質薄膜を形成することが要求される。このような結晶質薄膜の形成方法としてレーザアニール技術がよく知られており、レーザアニール技術によれば半導体デバイスに適した結晶質薄膜を形成することができる。レーザアニール技術には、種々の改良を加えることが可能であり、たとえばアモルファス(非晶質)シリコン中にシリコンの結晶を散在させた微結晶膜を用いる方法が、特開2001−7024に開示されている。
【0003】
図52および図53は、特開2001−7024に開示されている多結晶シリコン膜の形成方法の工程を示す断面図である。
【0004】
図52を参照して、ガラスなどの透明絶縁基板501上に、プラズマCVDにより、微結晶を含有する微結晶シリコン膜502を10nm程度の膜厚で形成する。微結晶シリコン膜502は、アモルファスシリコン中にシリコンの結晶が散在して混ざり合っている膜である。微結晶シリコン膜502は、プラズマCVDによるアモルファスシリコンの成膜と同時に、アモルファスシリコンに向けてイオン照射することによって形成される。続いて、プラズマCVDにより、非晶質(アモルファス)シリコン膜503を40nm程度の膜厚で形成する。次に、微結晶シリコン膜502および非晶質シリコン膜503からなる積層膜504の上面からエキシマレーザを照射し、これを走査してレーザアニールを行なう。図53を参照して、エキシマレーザが照射された領域の積層膜504は溶融されたあと凝固して、多結晶(ポリ)シリコン膜505が膜厚50nm程度で形成される。
【0005】
図54および図55は、図52および図53に示す多結晶シリコン膜の形成方法による結晶成長の様子を示す断面図である。
【0006】
図54を参照して、微結晶シリコン膜502は、結晶シリコンである結晶部分502aおよびアモルファスシリコンである非晶質部分502bを含んでいる。結晶部分502aの結晶粒径が100nmに、結晶部分502aおよび非晶質部分502bの体積比が、ほぼ1:1に設定されている。
【0007】
図55を参照して、積層膜504の上面からエキシマレーザを照射することによって溶融された非晶質部分502bは、結晶部分502aを核として一体化し、結晶部分502aは矢印506に示す方向に結晶成長する。その結果、結晶粒径が200nmほどの多結晶シリコン膜505aが形成される。また、複数の結晶部分502aを核として結晶成長する場合もあり、この場合、結晶粒径が400nmほどの多結晶シリコン膜505bが形成される。したがって、特開2001−7024に開示されている多結晶シリコン膜の形成方法によれば、結晶粒径が200nmから400nmほどの多結晶シリコン膜505を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術における多結晶シリコン膜の形成方法は、結晶粒径が大きく電子移動度の高い多結晶シリコン膜を得るうえで有効な手段であるが、以下の問題が発生する。
【0009】
従来技術において、結晶部分502aの結晶粒径が大きすぎる場合、または、結晶部分502aおよび非晶質部分502bの体積比が1:1に設定されず、たとえば1:3であった場合には、隣接する結晶部分502aの間隔(非晶質部分502bの幅)が広くなり、この非晶質部分502bには結晶部分502aを核としない結晶が発生して成長する。また、結晶部分502aおよび非晶質部分502bの体積比がたとえば3:1であった場合、隣接する結晶部分502aから成長した各々の結晶同士がぶつかりあう。このような場合、多結晶シリコン膜の結晶粒径は小さくなり、高品質の多結晶シリコンを得ることができない。したがって、結晶粒径が大きい多結晶シリコン膜505を得るためには、微結晶シリコン膜502に含まれる結晶部分502aの結晶粒径を100nmほどにして、かつ結晶部分502aおよび非晶質部分502bの体積比を、ほぼ1:1に設定する必要がある。しかし、このような条件を満たす微結晶シリコン膜502を得るためには、イオン照射の条件を適切に調節しなければならず、プロセスマージンが狭いという問題が発生する。
【0010】
また、アモルファスシリコンに対してイオン照射して微結晶シリコン膜502を形成した場合、結晶部分502aはアモルファスシリコン中にランダムに形成される。このようにアモルファスシリコン中における結晶部分502aの位置がランダムであると、隣接する結晶部分502aの間の距離が大きいものと小さいものが生じ、期待する結晶成長が望めなくなるという問題が発生する。
【0011】
さらに、従来技術では膜厚が50nm程度の多結晶シリコン膜505を形成する方法を開示しているが、薄膜太陽電池などに用いられる多結晶シリコン膜は、数μmほどの膜厚が要求される。しかし、エキシマレーザのような短波長レーザでは、非晶質シリコン膜の表面から数nm〜数10nmほどの深さまでしかエネルギが吸収されない。また、数μmほどの膜厚に対してエネルギが十分に吸収されるように長波長のレーザを使用した場合、透明絶縁基板501の温度が上昇することとなり、基板からの汚染の問題も含め、透明絶縁基板501にガラスなど低融点の材質を用いることができない。このため、従来技術では数μmほどの膜厚の多結晶シリコン膜を形成することができないという問題が発生する。
【0012】
さらに、結晶粒径が最大となる多結晶シリコン膜505を形成するためには、照射するエキシマレーザのエネルギ密度をなお適切に調節しなければならなく、レーザアニール処理時のプロセスマージンが狭いという問題が発生する。
【0013】
そこで、この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、厳密に制御された微結晶シリコン膜を用いる事なく、成膜およびレーザアニール処理時のプロセスマージンを広げて、結晶粒径が大きく高品質で、かつ膜厚が大きい結晶質薄膜を形成する方法、および装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った結晶質薄膜の形成方法は、基板上に結晶質の第1の薄膜を膜厚T1で形成する工程と、第1の薄膜上に、第2の薄膜を膜厚T2で形成する工程と、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eで、第2の薄膜に向けてレーザを照射して第2の薄膜を結晶化する工程とを備える。膜厚がT2で、かつ第2の薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し溶融させた後その膜を凝固させて結晶化したときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEbとし、膜厚がT1+T2で、かつ第2の薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し溶融させた後その膜を凝固させて結晶化したときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEdとする。
【0015】
このように構成された結晶質薄膜の形成方法によれば、膜厚がT2で、かつ第2の薄膜と同一材質の膜に、結晶粒径が最大となるエネルギ密度Ebでレーザを照射したとき、その膜のほとんどが溶融し、第2の薄膜の溶融されていない部分がわずかに残存する状態にある。したがって、エネルギ密度Ebのレーザを第2の薄膜に向けて照射すると、第2の薄膜のほとんどが溶融し、第2の薄膜の溶融されていない部分が第1の薄膜上にわずかに残存する。溶融後、第1の薄膜上に存在する固液境界面から第2の薄膜の上面に向けて順に冷却が進み凝固していく。このとき、第2の薄膜の溶融されていない部分で形成される結晶核、および第1の薄膜の結晶から結晶成長が起こり柱状結晶質薄膜が形成される。第2の薄膜の溶融されていない部分はわずかに存在するだけなので、柱状結晶質薄膜の大部分が、第1の薄膜の結晶ストレスまたは面方位などの結晶性を引き継いだものとなり、膜厚方向を横切る結晶粒界もほとんど発生しない。
【0016】
レーザのエネルギ密度EをEbよりも大きくしていくと、やがて第2の薄膜は完全に溶融し、さらに第1の薄膜の一部が溶融し始める。この場合、溶融されていない第1の薄膜のみを結晶核として上方向に結晶成長が起こり、柱状結晶質薄膜が形成される。このようにして得られる柱状結晶質薄膜は第1の薄膜の結晶ストレスまたは面方位などの結晶性を引き継いだものとなり、膜厚方向を横切る結晶粒界も発生しない。また、レーザアニール法または固相成長法(熱処理法)などにより、第1の薄膜の結晶粒径を大きくしておけば、これに対応して柱状結晶質薄膜の結晶粒径を大きくすることができる。
【0017】
また、膜厚がT1+T2で、かつ第2の薄膜と同一材質の膜に、結晶粒径が最大となるエネルギ密度Edでレーザを照射したとき、その膜のほとんどが溶融し、溶融されていない部分がわずかに残存する状態にある。したがって、レーザを照射したときの第1および第2の薄膜のエネルギ吸収係数および融点を便宜上等しいと考えれば、エネルギ密度をEdのレーザを第2の薄膜に向けて照射すると、第2の薄膜の全部、および第1の薄膜の大部分が溶融し、基板上に溶融されていない第1の薄膜がわずかに残存する。溶融のあと凝固させると、この溶融されていない第1の薄膜を結晶核として結晶成長が進み、その結果、第1の薄膜の結晶性を引き継いだ柱状結晶質薄膜が形成される。
【0018】
したがって、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eで、第2の薄膜に向けてレーザを照射することで、結晶粒径が大きくて、膜厚方向を横切る結晶粒界のない高品質な結晶質薄膜を形成することができる。
【0019】
また、第2の薄膜に向けて照射するレーザのエネルギ密度EがEb≦E≦Edの関係を満たせば、第1の薄膜の結晶性を引き継いだ上述の結晶質薄膜を得ることができる。このように使用できるエネルギ密度Eの範囲が広いことからレーザアニール処理時のプロセスマージンを大きくすることができる。
【0020】
さらに、エネルギ密度EbおよびEdを特定するためには、膜厚がT2で、かつ第2の薄膜と同一材質の膜、および膜厚がT1+T2で、かつ第2の薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し、エネルギ密度Eと結晶粒径との関係を求める。そして、エネルギ密度Eと結晶粒径との関係を表すグラフにおいて極大値を求めればよい。このように、エネルギ密度EbおよびEdを明確に特定しやすいことから、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eを容易かつ正確に求めることができる。
【0021】
また好ましくは、第1の薄膜を形成する工程は、基板上に非晶質薄膜を形成する工程と、非晶質薄膜に向けてレーザを照射して非晶質薄膜を結晶化する工程とを含む。このように構成された結晶質薄膜の形成方法によれば、基板上に形成された非晶質薄膜に対してレーザアニール処理を行ない結晶質の第1の薄膜を得ている。非晶質薄膜は比較的低温で形成、結晶化することができるため、ガラス基板またはプラスチック基板など高温条件下に対応できない基板を用いても、基板上に結晶質の第1の薄膜を形成することができる。
【0022】
また好ましくは、レーザを照射した第k−1の薄膜上に、膜厚Tkで第k(kは3以上の整数)の薄膜を形成する工程と、第kの薄膜に向けてレーザを照射する工程とを、kの値を順次増加させて繰り返す工程をさらに備える。第kの薄膜に向けてレーザを照射する工程は、Ebk≦E≦Ed1kの関係を満たすエネルギ密度Eで、第kの薄膜に向けてレーザを照射する工程を含む。膜厚がTkで、かつ第kの薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEbkとし、膜厚がT1+T2+…+Tk−1+Tkで、かつ第kの薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEd1kとする。
【0023】
このように構成された結晶質薄膜の形成方法によれば、エネルギ密度Ebkのレーザを第kの薄膜に向けて照射すると、第kの薄膜のほとんどが溶融し、第kの薄膜の溶融されていない部分が第k−1の薄膜上にわずかに残存する状態となる。また、レーザを照射したときの第1から第kの薄膜のエネルギ吸収係数および融点を便宜上等しいと考えれば、エネルギ密度Ed1kのレーザを第kの薄膜に向けて照射すると、第kの薄膜の全部、および第k−1から第1の薄膜の大部分が溶融し、基板上に溶融されていない第1の薄膜がわずかに残存する状態となる。したがって、Ebk≦E≦Ed1kの関係を満たすエネルギ密度Eで第kの薄膜に向けてレーザを照射することで、溶融されていない結晶質の薄膜の結晶性を引き継いだ柱状結晶質薄膜を形成することができる。そして、第kの薄膜を形成する工程と、第kの薄膜に向けてレーザを照射する工程とを交互に繰り返すことによって、結晶粒径が大きくて、膜厚方向を横切る粒界のない高品質な結晶質薄膜を、膜厚を大きくして形成することができる。
【0024】
この発明に従った結晶質薄膜の製造装置は、上述のいずれかに記載の結晶質薄膜の形成方法に用いられる結晶質薄膜の製造装置である。結晶質薄膜の製造装置は、基板上に薄膜を形成する成膜チャンバと、薄膜に向けてレーザを照射するレーザアニールチャンバと、基板を保持する基板ホルダと、基板ホルダを成膜チャンバからレーザアニールチャンバへ連続的に移動させる移動手段とを備える。
【0025】
このように構成された結晶質薄膜の製造装置によれば、基板を保持する基板ホルダを成膜チャンバからレーザアニールチャンバへ連続的に移動させながら、成膜チャンバで基板上に薄膜を形成し、その後、レーザアニールチャンバで所定のエネルギ密度のレーザを薄膜に向けて照射することができる。このため、結晶質薄膜の形成を一貫して連続的にインラインで行なうことができ、基板を別々に設けられた装置間でやりとりする必要がなくなる。これにより、結晶質薄膜の製造のスループットを大幅に向上させることができる。
【0026】
また好ましくは、移動手段は、成膜チャンバとレーザアニールチャンバとの間で、基板ホルダを往復移動させることが可能である。このように構成された結晶質薄膜の製造装置によれば、基板ホルダを成膜チャンバおよびレーザアニールチャンバ間で往復移動させて、成膜チャンバで薄膜を形成する工程と、所定のエネルギ密度のレーザを薄膜に向けて照射する工程とを交互に繰り返すことができる。これにより、結晶粒径が大きくて、膜厚方向を横切る結晶粒界のない結晶質薄膜を、膜厚を大きくして形成する場合に、結晶質薄膜の製造のスループットを大幅に向上させることができる。
【0027】
この発明に従った薄膜トランジスタは、上述のいずれかに記載の結晶質薄膜の形成方法によって形成された結晶質薄膜を備える。このように構成された薄膜トランジスタによれば、薄膜トランジスタは、結晶粒径が大きく形成されているため、キャリアの移動度が向上し良好なスイッチング特性を得ることができる。
【0028】
この発明に従った光電変換素子は、上述のいずれかに記載の結晶質薄膜の形成方法によって形成された結晶質薄膜を備える。このように構成された光電変換素子によれば、膜厚を数μmほどとした、結晶粒径が大きくて膜厚方向を横切る結晶粒界のない高品質な結晶質薄膜を発電層とすることができる。このため、光電変換素子に入射する光を十分に吸収して、この光によって発生するキャリアの拡散長を長くすることができる。したがって、この発明に従った光電変換素子を薄膜太陽電池に用いた場合、高い光電変換効率が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0030】
(実施の形態1)
図1から図6は、この発明の実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法の工程を示す断面図である。
【0031】
図1を参照して、ガラスなどの基板1上に非晶質シリコン膜2を膜厚T1で形成する。非晶質シリコン膜2は、プラズマCVD法、LPCVD法(Low Pressure Chemical VaporDeposition)、Cat−CVD法、またはスパッタ法などにより形成する。非晶質シリコン膜2の膜厚T1は、10nmから100nmとするが、非晶質シリコン膜2を結晶化する方法に応じて適切な膜厚を決定すればよい。なお、非晶質シリコン膜2を形成する条件によっては、非晶質シリコン膜2が結晶部分を含む場合がある。
【0032】
図2を参照して、非晶質シリコン膜2の上面に向けて、XeCl、KrFまたはArFなどのエキシマレーザ3を照射し、エキシマレーザ3を非晶質シリコン膜2に対して相対的に走査させる。非晶質シリコン膜2は溶融され、その後凝固して、結晶質シリコン膜5が形成される。
【0033】
なお、結晶質シリコン膜5を形成する方法は、レーザアニールによる場合に限られず、固相成長法などによって形成してもよい。また、結晶質シリコン膜5をプラズマCVD法、LPCVD法、Cat−CVD法、またはスパッタ法などにより基板1上に直接形成してもよい。
【0034】
図3を参照して、結晶質シリコン膜5上に非晶質シリコン膜4を膜厚T2で形成する。非晶質シリコン膜4は、プラズマCVD法、LPCVD法、Cat−CVD法、またはスパッタ法などにより形成する。非晶質シリコン膜4の膜厚T2は、10nmから100nmとする。なお、図6で示すレーザアニールの工程で、非晶質シリコン膜4中の水素が突沸することを防止するために、非晶質シリコン膜4の水素含有量を極力少なくしておくことが好ましい。たとえば、プラズマCVD法により非晶質シリコン膜4を形成する場合には、成膜時の基板1の温度を400℃以上としておくことで、非晶質シリコン膜4中の水素含有量を低減させることができる。
【0035】
また、非晶質シリコン膜4は、シリコン以外の非晶質薄膜でもよく、また結晶を含む微結晶薄膜、または多結晶薄膜であってもよい。さらに、非晶質シリコン膜2および4は、シリコン薄膜に限定されるものではなく、シリコン以外の半導体薄膜、化合物薄膜、または絶縁体薄膜などであってもよい。
【0036】
図4を参照して、基板1とは別の基板20上に、非晶質シリコン膜4と同一材質の非晶質シリコン膜21を膜厚T2で形成する。エネルギ密度を変化させてエキシマレーザ15を非晶質シリコン膜21に向けて照射する。それぞれのエネルギ密度によって形成される結晶質シリコン膜の結晶粒径を電子顕微鏡、またはX線回折を用いて測定し、エネルギ密度Ebを特定する。エネルギ密度Ebは、結晶質シリコン膜の結晶粒径が最大となるエネルギ密度である。
【0037】
図5を参照して、基板1とは別の基板20上に、非晶質シリコン膜4と同一材質の非晶質シリコン膜22を膜厚T1+T2で形成する。エネルギ密度を変化させてエキシマレーザ15を非晶質シリコン膜22に向けて照射する。それぞれのエネルギ密度によって形成される結晶質シリコン膜の結晶粒径を電子顕微鏡、またはX線回折を用いて測定し、エネルギ密度Edを特定する。エネルギ密度Edは、結晶質シリコン膜の結晶粒径が最大となるエネルギ密度である。
【0038】
図6を参照して、図3の工程で形成した非晶質シリコン膜4の上面に向けて、XeCl、KrFまたはArFなどのエキシマレーザ10を照射し、エキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に対して相対的に走査させる。エキシマレーザ10のエネルギ密度Eを、図4および図5で示す方法で特定したEbおよびEdを用いて、Eb≦E≦Edの関係を満たすように設定しておく。レーザのショット数は1ショットでも構わないが、ショット数を増やせば、エキシマレーザ10の出力変動などの不確定要因があったとしても、その影響を小さくできる。
【0039】
なお、エキシマレーザ10は、YAGレーザ、またはArレーザなどの長波長レーザであってもよい。但し、長波長レーザを使用した場合、エキシマレーザのように大出力でレーザを照射することが難しく、長時間に渡ってレーザを照射する必要がある。このため、基板から薄膜への汚染が発生したり、スループットの低下を招くという問題が発生するおそれがある。
【0040】
これより、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度のエキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に向けて照射することで、基板1上の結晶質シリコン膜5および非晶質シリコン膜4がどのように溶融し結晶化されるかについて説明する。
【0041】
図7は、図6に示す工程において、結晶質シリコン膜および非晶質シリコン膜の溶融および結晶化を説明するための断面図である。図7を参照して、基板20上に結晶質シリコン膜5と同一材質の結晶質シリコン膜24が膜厚T1で、結晶質シリコン膜24上に非晶質シリコン膜4と同一材質の非晶質シリコン膜23が膜厚T2で形成されている。図7に示す状態は、図6に示す状態と同じである。エネルギ密度を変化させてエキシマレーザ15を非晶質シリコン膜23に向けて照射するものとする。また、図4、図5および図7に示すレーザアニール処理を「レーザアニールA」、「レーザアニールB」および「レーザアニールC」と呼ぶこととする。なお説明の便宜上、図7に示す結晶質シリコン膜24の結晶粒径を、レーザアニールAおよびBで得られる結晶質シリコン膜の最大の結晶粒径と等しいものとする。
【0042】
図8から図12は、レーザアニールAにおいて、エネルギ密度Eのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【0043】
図8を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度Eを相対的に低いEaとした場合、非晶質シリコン膜21は完全には溶融せず、溶融部21aの下部に非溶融部21bが残存する。この場合、溶融部21aとの境界付近で高温となった非溶融部21bで、偶発的に結晶核31が高密度に形成される。このため、エキシマレーザ15を照射したあとの冷却時において、結晶核31から成長した各々の結晶同士が高い確率で衝突し、結晶粒径は小さくなる。
【0044】
図9を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEaよりも大きいEbとした場合、非溶融部21bはほとんどなくなり、基板20上に点在した状態となって、この部分に結晶核32が形成される。エキシマレーザ15を照射したあとの冷却時において、この点在した非溶融部21bで形成された結晶核32から結晶成長が進む。この場合、隣接する結晶核32同士の間隔は広いため各々の結晶が衝突する確率は下がり、結晶粒径は最大となる。
【0045】
図10を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEbよりもさらに大きいEcとした場合、非溶融部21bは完全に消滅して溶融部21aのみが存在する。この場合、固液境界面が存在しないため、冷却時に溶融部21aが凝固点に達しても結晶核が形成されない。そして、凝固点からさらに温度が下がり過冷却の状態において、結晶核33が高密度に、かつランダムに形成される。結晶核33から成長する各々の結晶は互いに高い確率で衝突し、結晶粒径は小さくなる。
【0046】
図11および図12を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEcよりもさらに大きいEdとした場合、およびエネルギ密度EをEdよりもさらに大きいEeとした場合、図10に示す結晶核33が同様に形成され、結晶粒径は小さくなる。
【0047】
図13から図17は、レーザアニールBにおいて、エネルギ密度Eのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【0048】
図13を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEaとした場合、非晶質シリコン膜22は完全には溶融せず、溶融部22aの下部に非溶融部22bが残存する。この場合、溶融部22aとの境界付近で高温となった非溶融部22bで、偶発的に結晶核34が高密度に形成される。このため、エキシマレーザ15を照射したあとの冷却時において、結晶核34から成長した各々の結晶同士が高い確率で衝突し、結晶粒径は小さくなる。
【0049】
図14および図15を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEbおよびEcとした場合、図13に示す結晶核34が同様に形成され、結晶粒径は小さくなる。
【0050】
図16を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEdとした場合、非溶融部22bはほとんどなくなり、基板20上に点在した状態となって、この部分に結晶核35が形成される。エキシマレーザ15を照射したあとの冷却時において、この点在した非溶融部22bで形成された結晶核35から結晶成長が進む。この場合、隣接する結晶核35同士の間隔は広いため各々の結晶が衝突する確率は下がり、結晶粒径は最大となる。
【0051】
図17を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEeとした場合、非溶融部22bは完全に消滅して溶融部22aのみが存在する。この場合、固液境界面が存在しないため、冷却時に溶融部22aが凝固点に達しても結晶核が形成されない。そして、凝固点からさらに温度が下がり過冷却の状態において、結晶核36が高密度に、かつランダムに形成される。結晶核36から成長する各々の結晶は互いに高い確率で衝突し、結晶粒径は小さくなる。
【0052】
図18から図22は、レーザアニールCにおいて、エネルギ密度Eのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【0053】
図18を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEaとした場合、非晶質シリコン膜23は完全には溶融せず、溶融部23aの下部に非溶融部23bが残存する。この場合、溶融部23aとの境界付近で高温となった非溶融部23bで、偶発的に結晶核37が高密度に形成される。このため、エキシマレーザ15を照射したあとの冷却時において、結晶核37から成長した各々の結晶同士が高い確率で衝突し、結晶粒径は小さくなる。
【0054】
図19を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEbとした場合、非晶質シリコン膜23の非溶融部23bはほとんどなくなり、結晶質シリコン膜24上に点在した状態となる。この場合、点在する非溶融部23bで形成される結晶核37、および結晶質シリコン膜24の結晶38の双方から結晶成長が進む。したがって、得られる結晶粒径は大きくなるが、レーザアニールAをエネルギ密度Ebで行なった場合(図9参照)に得られる結晶粒径より若干小さくなる。
【0055】
図20を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEcとした場合、非晶質シリコン膜23の非溶融部23bは完全に消滅して溶融部23aが存在する。また、結晶質シリコン膜24の上部が溶融されて溶融部24aを形成し、溶融部24aの下部には非溶融部24bが残存する。溶融部23aおよび24aにより溶融部27を形成する。この場合、エキシマレーザ15を照射した後の冷却時において、溶融部27と非溶融部24bとの境界面から溶融部27の上面に向けて、溶融部27が凝固する。このとき、非溶融部24bの結晶38から結晶成長が進む。その結果得られる結晶粒径は、結晶質シリコン膜24の結晶粒径と同じ程度となる。なお、結晶質シリコン膜24の結晶粒径が200nmより小さい場合であっても、得られる結晶粒径は200nm程度となる。
【0056】
図21を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEdとした場合、結晶質シリコン膜24の非溶融部24bはほとんどなくなり、基板20上に点在した状態となる。この点在した非溶融部24bの結晶39から結晶成長が進む。この場合得られる結晶粒径は、レーザアニールBをエネルギ密度Edで行なった場合(図16参照)に得られる結晶粒径と同程度となる。
【0057】
図22を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度EをEeとした場合、非溶融部24bは完全に消滅して溶融部27のみが存在する。この場合、固液境界面が存在しないため、エキシマレーザ15を照射した後の冷却時に溶融部27が凝固点に達しても結晶核が形成されない。そして、凝固点からさらに温度が下がり過冷却の状態において、結晶核40が高密度に、かつランダムに形成される。結晶核40から成長する各々の結晶は互いに高い確率で衝突し、結晶粒径は小さくなる。
【0058】
図23は、レーザアニールA、BおよびCにおいて、レーザのエネルギ密度Eと結晶粒径との関係を示すグラフである。図23を参照して、曲線41、42および43は、それぞれレーザアニールA、BおよびCにおけるエネルギ密度Eと結晶粒径との関係を示しており、図8から図22を用いて説明したエネルギ密度Eと結晶粒径との関係を表している。また、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度は、矢印44が示す範囲である。なお、エネルギ密度EがEdよりも大きい範囲でレーザアニールCの曲線43がレーザアニールBの曲線42よりエネルギ密度Eが高い方向にシフトしているのは、結晶質シリコン膜24の方が非晶質シリコン膜22および23よりも融点が高く、またレーザのエネルギ吸収係数が小さいからである。
【0059】
以上の説明を踏まえて、図6に示す工程におけるエキシマレーザ10の照射により以下の溶融および結晶化を実現することができる。
【0060】
たとえばEb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Ecでエキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に向けて照射すると、非晶質シリコン膜4が完全に溶融され、さらに結晶質シリコン膜5の一部が溶融される。図24および図25は、図6に示す工程でエネルギ密度Ecのレーザを照射した場合の結晶化を示す断面図である。
【0061】
図24を参照して、エネルギ密度Ecでエキシマレーザ10を照射することにより、非晶質シリコン膜4の全部4a、または非晶質シリコン膜4の全部4aおよび結晶質シリコン膜5の一部5aが溶融して、溶融部6が形成される。基板1上には、結晶質シリコン膜5の溶融していない部分である非溶融部5bが残存する。
【0062】
エキシマレーザ10の照射後、溶融部6が冷却される。高温領域である溶融部6から低温領域である基板1(非溶融部5b)に向う矢印8に示す方向に熱移動が起こり、溶融部6は非溶融部5bとの境界面から矢印9に示す方向に凝固する。このとき、結晶質シリコン膜5の非溶融部5bを結晶核として、矢印9に示す方向に結晶成長が起こる。
【0063】
図25を参照して、柱状結晶質シリコン膜7が膜厚T1+T2で形成される。柱状結晶質シリコン膜7は、結晶質シリコン膜5の非溶融部5bを結晶核として結晶成長したものであるため、柱状結晶質シリコン膜7の結晶ストレス分布または面方位などは、結晶質シリコン膜5の結晶性を引き継いだものとなる。また、柱状結晶質シリコン膜7の結晶成長は、図24中の矢印9に示す方向に向って起こるため、柱状結晶質シリコン膜7に膜厚方向(矢印9に示す方向)を横切る結晶粒界が発生しない。
【0064】
また、結晶質シリコン膜5の結晶粒径と、形成される柱状結晶質シリコン膜7の結晶粒径との関係は以下のようになる。
【0065】
結晶質シリコン膜5の結晶粒径が200nm程度より大きい場合、柱状結晶質シリコン膜7の結晶粒径は結晶質シリコン膜5の結晶粒径とほぼ同じになる。すなわち、結晶質シリコン膜5の結晶粒径を大きくしておくことで、柱状結晶質シリコン膜7の結晶粒径も大きくすることができる。実施の形態1では、レーザアニール処理により結晶質シリコン膜5を得たが、たとえば、金属触媒を用いた固相成長法などによって、結晶粒径が1μmほどの結晶質シリコン膜5を準備すれば、結晶粒径が1μmほどの柱状結晶質シリコン膜7を形成することができる。
【0066】
また、結晶質シリコン膜5の結晶粒径が100nm程度より小さい場合、結晶質シリコン膜5を結晶核とした結晶が互いに結合しながら結晶成長が起こるため、柱状結晶質シリコン膜7の平均結晶粒径は200nm程度になる。たとえば、図2に示す工程で、条件を厳密に選ばずエキシマレーザ3を照射して、結晶粒径が100nmより小さい微小な結晶を含む結晶質シリコン膜5が形成されたとしても、200nm程度の結晶粒径の柱状結晶質シリコン膜7を形成することができる。
【0067】
さらに、結晶質シリコン膜5の結晶粒径が100nmから200nmまでであった場合、結晶質シリコン膜5を結晶核とする結晶同士が互いに結合する結晶成長と、結合しない結晶成長とが混在して結晶成長が起こる。たとえば、結晶質シリコン膜5の結晶粒径が150nmである場合、結晶質シリコン膜5を結晶核とした結晶同士が互いに結合して柱状結晶質シリコン膜7の結晶粒径が300nm程度になる場合と、結晶質シリコン膜5を結晶核とした結晶同士が互いに結合せずに柱状結晶質シリコン膜7の結晶粒径が150nm程度になる場合とが混在し、結果として平均結晶粒径が200nm以上の柱状結晶質シリコン膜7を形成することができる。
【0068】
また、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度の最小値であるエネルギ密度Ebでエキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に向けて照射すると、非晶質シリコン膜4のほとんどが溶融し、溶融されていない非晶質シリコン膜4が結晶質シリコン膜5上にわずかに残存する。溶融後の冷却時において、上述の図19に示すプロセスと同様のプロセスで、溶融された非晶質シリコン膜4の凝固が進む。そしてこの場合、溶融されていない点在した非晶質シリコン膜4で形成される結晶核、および結晶質シリコン膜5の結晶から結晶成長が起こり柱状結晶質シリコン膜7が形成される。しかし、溶融されていない非晶質シリコン膜4はわずかに存在するだけなので、柱状結晶質シリコン膜7はほぼ結晶質シリコン膜5の結晶性を引き継いだものとなる。また、エネルギ密度Ecでエキシマレーザ10を照射した場合と比べて、溶融されていない非晶質シリコン膜4で形成される結晶核の分だけ、結晶成長が起こる結晶核の平均的な密度が高い。このため、互いの結晶同士が衝突する確率が増え柱状結晶質シリコン膜7の結晶粒径は若干小さくなるが、なお大粒径の柱状結晶質シリコン膜7を形成することができる。
【0069】
また、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度の最大値であるエネルギ密度Edでエキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に向けて照射すると、非晶質シリコン膜4の全部および結晶質シリコン膜5のほとんどが溶融され、基板1上には、溶融されていない結晶質シリコン膜5がわずかに残存する。したがって、この場合にも、溶融されていない結晶質シリコン膜5を結晶核とした結晶成長を実現することができる。
【0070】
なお上述の説明のとおり、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度であっても、エネルギ密度がEbの近傍においては、結晶粒径が小さくなる傾向にあるため、エネルギ密度をEbよりも若干高めに設定しておくことが望ましい。
【0071】
この発明の実施の形態1に従った結晶質薄膜の形成方法は、基板1上に結晶質の第1の薄膜としての結晶質シリコン膜5を膜厚T1で形成する工程と、結晶質シリコン膜5上に、第2の薄膜としての非晶質シリコン膜4を膜厚T2で形成する工程と、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eで、非晶質シリコン膜4に向けてレーザを照射して非晶質シリコン膜4を結晶化する工程とを備える。膜厚がT2で、かつ非晶質シリコン膜4と同一材質の膜としての非晶質シリコン膜21にレーザを照射し溶融させた後、非晶質シリコン膜21を凝固させて結晶化したときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEbとし、膜厚がT1+T2で、かつ非晶質シリコン膜4と同一材質の膜としての非晶質シリコン膜22にレーザを照射し溶融させた後、非晶質シリコン膜22を凝固させて結晶化したときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEdとする。
【0072】
結晶質シリコン膜5を形成する工程は、基板1上に非晶質薄膜としての非晶質シリコン膜2を形成する工程と、非晶質シリコン膜2に向けてレーザを照射して非晶質シリコン膜2を結晶化する工程とを含む。
【0073】
このように構成された結晶質薄膜の形成方法によれば、結晶質シリコン膜5の結晶粒径を厳密に設定することなく、結晶粒径が大きい柱状結晶質シリコン膜7を形成することができる。したがって、結晶質シリコン膜5を結晶粒界を除いて実質的に非晶質部分を含まない状態にしておけばよく、このような結晶質シリコン膜5は、レーザアニール法または固相成長法(熱処理法)によって容易に得ることができる。また、結晶質シリコン膜5の結晶粒径を200nmよりも大きく設定しておけば、その結晶粒径と同程度の大粒径の柱状結晶質シリコン膜7を形成することができる。たとえば、金属触媒を用いた固相成長法によって、結晶粒径が1μm程度の結晶質シリコン膜5を準備すれば、結晶粒径が1μm程度の柱状結晶質シリコン膜7を形成することができる。さらに、柱状結晶質シリコン膜7は、結晶質シリコン膜5の結晶性を引き継ぐため、膜厚方向を横切る結晶粒界のない高品質な結晶を得ることができる。
【0074】
また、非晶質シリコン膜4に向けて照射するエキシマレーザ10のエネルギ密度はEb≦E≦Edの範囲内に設定されていればよいので、エネルギ密度を厳密に調整する必要がない。このため、レーザアニール処理時のプロセスマージンを大きくすることができる。
【0075】
さらに、エネルギ密度EbおよびEdは、図4および図5に示すレーザアニールAおよびBにおいて形成される結晶質シリコン膜の、結晶粒径が最大となるエネルギ密度であるため、エネルギ密度Eと結晶粒径との関係を表すグラフにおいてそれぞれの極大値を求めればよい。したがって、エネルギ密度EbおよびEdを明確に特定しやすく、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eを容易かつ正確に求めることができる。
【0076】
以下において、実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法を立証する具体例を、表面SEM(scanning electron microscope)写真を用いて説明する。
【0077】
図26は、図2中に示す結晶質シリコン膜5を示す表面SEM写真である。図26を参照して、結晶質シリコン膜5の平均結晶粒径は約200nmで、膜厚T1は45nmである。
【0078】
図3に示す工程で、膜厚T2を40nmとして、プラズマCVD法により非晶質シリコン膜4を形成した。図6に示す工程で、エキシマレーザ10に波長308nm、発振周波数200Hz、パルス幅50nsのXeClレーザを用い、複数のショット数でレーザ照射を行った。エキシマレーザ10のエネルギ密度Eには、257mJ/cm2、294mJ/cm2および345mJ/cm2の3種を用い、柱状結晶質シリコン膜7を形成した。以上の実施を具体例1と呼ぶものとする。
【0079】
図27から図29は、具体例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを257mJ/cm2、294mJ/cm2および345mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。図27から図29を参照して、エキシマレーザ10のエネルギ密度Eが257mJ/cm2の場合、結晶粒径が小さい柱状結晶質シリコン膜7が形成された。エキシマレーザ10のエネルギ密度が294mJ/cm2の場合、結晶粒径が大幅に大きくなり、エネルギ密度が345mJ/cm2の場合、結晶粒径が最大となって結晶質シリコン膜5の平均結晶粒径と同程度の約200nmとなった。
【0080】
次に、図27から図29に示した表面SEM写真と比較するため、図4に示すレーザアニールAを行なった。図4を参照して、成膜条件を具体例1の非晶質シリコン膜4と同じにして、基板20上に非晶質シリコン膜21を膜厚40nmで形成した。この非晶質シリコン膜21に向けて、エキシマレーザ15を照射した。このエキシマレーザ15を照射する条件は、具体例1と全く同じにした。以上の実施を比較例1と呼ぶものとする。
【0081】
図30から図32は、比較例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを257mJ/cm2、294mJ/cm2および345mJ/cm2とした場合の結晶質シリコン膜の表面SEM写真である。図30から図32を参照して、エキシマレーザ15のエネルギ密度が257mJ/cm2の場合、結晶粒径が小さい結晶質シリコン膜が形成された。エキシマレーザ15のエネルギ密度が294mJ/cm2の場合、結晶粒径が大幅に大きくなって最大となり、エネルギ密度が345mJ/cm2の場合、結晶粒径が再び小さくなった。
【0082】
以上の具体例1および比較例1の結果から、図23中のエネルギ密度EaからEeの各値が以下の関係にあることが分かった。
【0083】
Ea≦257mJ/cm2<Eb
Eb≒294mJ/cm2
Ec≦345mJ/cm2≦Ed<Ee
上式を考慮して、図6に示す工程で、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度345mJ/cm2で、エキシマレーザ10を照射すると、結晶質シリコン膜5の結晶粒径と同程度の結晶粒径の柱状結晶質シリコン膜7を形成できることを確認できた。また、図6に示す工程で、エネルギ密度をEb≒294mJ/cm2とした場合にも、結晶質シリコン膜5の結晶粒径より若干小さいが十分に大きい結晶粒径の柱状結晶質シリコン膜7を形成できることを確認できた。
【0084】
次に、結晶粒径が200nmよりも小さい結晶質シリコン膜5を用いて、実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法を実施した。図33は、図2中に示す結晶質シリコン膜5を示す表面SEM写真である。図33を参照して、結晶質シリコン膜5の結晶粒径は数10nmで、膜厚T1は45nmである。図3および図6に示す工程で、非晶質シリコン膜4を形成する条件、およびエキシマレーザ10を照射する条件は、具体例1の条件と全く同一にした。以上の実施を具体例2と呼ぶものとする。
【0085】
図34から図36は、具体例2において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを257mJ/cm2、294mJ/cm2および345mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。図34から図36を参照して、エキシマレーザ10のエネルギ密度が257mJ/cm2の場合、結晶粒径が小さい柱状結晶質シリコン膜7が形成された。エキシマレーザ10のエネルギ密度が294mJ/cm2の場合、結晶粒径が大幅に大きくなり、エネルギ密度が345mJ/cm2の場合、ばらつきはあるが平均結晶粒径が200nm程度となった。
【0086】
以上の具体例2の結果から、実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法によれば、結晶質シリコン膜5の結晶粒径が微小であっても、平均結晶粒径が200nm程度の柱状結晶質シリコン膜7が得られることを確認できた。
【0087】
次に、結晶質シリコン膜5および柱状結晶質シリコン膜7の結晶性の相関関係について調べた。図37は、レーザのエネルギ密度Eとラマン散乱スペクトルのピークの半値幅との関係を示すグラフである。ラマン散乱スペクトルのピークの中心波数は、ラマン散乱分光計の測定スポット(1μm程度)内にある結晶の平均的なストレスを示し、ストレスが大きければ中心波数は小さくなる。また、測定スポット内に異なるストレスの結晶が存在する場合には、そのストレス分布(バラツキ)の幅が大きいほどラマン散乱スペクトルのピークの半値幅が大きくなる。
【0088】
図37を参照して、横軸に図6に示す工程で照射するエキシマレーザ10のエネルギ密度Eを、縦軸にラマン散乱スペクトルのピーク(中心波数が約518cm−1)の半値幅をとった。実線53および51はそれぞれ、具体例1および2によって得られた柱状結晶質シリコン膜7の結果を示している。一点鎖線55および点線54はそれぞれ、具体例1および2に使用されている結晶質シリコン膜5のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅を示している。なお比較のため、比較例1によって得られた結晶質シリコン膜の結果を実線52に示している。
【0089】
具体例1および2の結果を示す実線53および51は、比較例1の結果を示す実線52のように谷形形状とならず、エネルギ密度Eの増加にしたがってラマン散乱スペクトルのピークの半値幅がほぼ単調減少した。また、エネルギ密度が増加するに従い、実線53および51は一点鎖線55および点線54にそれぞれ漸近し、エネルギ密度345mJ/cm2において最も近接した。
【0090】
図38は、柱状結晶質シリコン膜7のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅と、結晶質シリコン膜5のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅との関係を示すグラフである。種々の半値幅を有する結晶質シリコン膜5の上に非晶質シリコン膜4を形成したあと、非晶質シリコン膜4に向けてエキシマレーザ10を照射し、柱状結晶質シリコン膜7を形成した。エキシマレーザ10のエネルギ密度には、257mJ/cm2、294mJ/cm2および345mJ/cm2の3種を用いた。図38を参照して、縦軸に柱状結晶質シリコン膜7のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅を、横軸に結晶質シリコン膜5のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅をとった。点62、63および64は、それぞれエキシマレーザ10のエネルギ密度が257mJ/cm2、294mJ/cm2および345mJ/cm2の場合を示す。点線61は、柱状結晶質シリコン膜7および結晶質シリコン膜5のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅が等しい場合を示す。結晶質シリコン膜5の半値幅がいくらであっても、エネルギ密度が257mJ/cm2の場合を示す点62よりも294mJ/cm2の場合を示す点63の方が点線61に近づいた。さらに点63よりもエネルギ密度が345mJ/cm2の場合を示す点64の方が点線61に近づき最も近接した。
【0091】
以上の図37および図38に示す結果から、エネルギ密度が345mJ/cm2のエキシマレーザ10を照射することによって得られる柱状結晶質シリコン膜7のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅は、結晶質シリコン膜5のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅にほぼ等しくなることが分かった。また、エネルギ密度が345mJ/cm2の場合ほどではないが、エネルギ密度が294mJ/cm2のエキシマレーザ10を照射することによって得られる柱状結晶質シリコン膜7のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅は、結晶質シリコン膜5のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅と大きく差がないことが分かった。
【0092】
柱状結晶質シリコン膜7の個々の結晶が、結晶質シリコン膜5の個々の結晶を結晶核として膜厚方向(図24中の矢印9に示す方向)に成長した(結晶性を引き継いだ)とすると、結晶質シリコン膜5の個々の結晶の原子間距離を保ちながら柱状結晶質シリコン膜7の個々の結晶成長が進む。すなわち、結晶質シリコン膜5の結晶のストレスの分布(バラツキ)を柱状結晶質シリコン膜7が引き継ぐことを意味する。ラマン散乱スペクトルのピークの半値幅は、その測定スポット内にある結晶のストレスの分布(バラツキ)を表わすものであるから、エキシマレーザ10のエネルギ密度が294mJ/cm2および345mJ/cm2の場合、柱状結晶質シリコン膜7が結晶質シリコン膜5を結晶核として成長していること、すなわち柱状結晶質シリコン膜7に膜厚方向を横切る結晶粒界が存在しないことを確認できた。
【0093】
さらに、柱状結晶質シリコン膜7が結晶質シリコン膜5の結晶性を引き継いでいることを確認するため、X線回折を用いた調査を行なった。図39は、具体例1において、レーザのエネルギ密度を345mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7および結晶質シリコン膜5のX線回折を示すグラフである。図39を参照して、実線68は、結晶質シリコン膜5のX線回折の結果を、実線66は、柱状結晶質シリコン膜7のX線回折の結果を示す。柱状結晶質シリコン膜7(実線66)が、結晶質シリコン膜5(実線68)と同じく(111)優先配向を示す部分67を有していることが分かった。このことから、柱状結晶質シリコン膜7が結晶質シリコン膜5の結晶性を引き継いでいることを確認できた。
【0094】
(実施の形態2)
この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法は、実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法に、成膜およびレーザアニールを繰り返す工程をさらに備える。図40から図47は、この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の工程を示す断面図である。
【0095】
図40を参照して、実施の形態1における図1から図6に示す工程を行ない、基板1上に、膜厚T1+T2の柱状結晶質シリコン膜71を形成する。図40に示す状態は、実施の形態1における図25に示す状態に相当する。
【0096】
図41を参照して、図6に示す工程でエキシマレーザ10を照射した非晶質シリコン膜4、つまり柱状結晶質シリコン膜71上に非晶質シリコン膜72を膜厚Tk=T3(k=3)で形成する。非晶質シリコン膜72は、プラズマCVD法、LPCVD法、Cat−CVD法、またはスパッタ法などにより形成する。非晶質シリコン膜72の膜厚T3は、10nmから100nmとし、膜厚T2と必ずしも等しいことを要求しない。
【0097】
図42を参照して、基板1とは別の基板20上に、非晶質シリコン膜72と同一材質の非晶質シリコン膜81を膜厚Tk=T3(k=3)で形成し、エキシマレーザ15を非晶質シリコン膜81に向けて照射する(レーザアニールA)。その結果得られる結晶質シリコン膜の結晶粒径を電子顕微鏡、またはX線回折を用いて測定し、エネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度Eb3を特定する。
【0098】
図43を参照して、基板1とは別の基板20上に、非晶質シリコン膜72と同一材質の非晶質シリコン膜82を膜厚T1+T2+…+Tk−1+Tk=T1+T2+T3(k=3)で形成し、エキシマレーザ15を非晶質シリコン膜82に向けて照射する(レーザアニールB)。その結果得られる結晶質シリコン膜の結晶粒径を電子顕微鏡、またはX線回折を用いて測定し、エネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度Ed13を特定する。
【0099】
図44を参照して、図41の工程で形成した非晶質シリコン膜72の上面に向けて、XeCl、KrFまたはArFなどのエキシマレーザ10を照射し、エキシマレーザ10を非晶質シリコン膜72に対して相対的に走査させる。エキシマレーザ10のエネルギ密度Eを、Ebk≦E≦Ed1k(k=3;Eb3≦E≦Ed13)の関係を満たすように設定しておく。
【0100】
図45を参照して、エキシマレーザ10の照射により、非晶質シリコン膜72の全部72a、または非晶質シリコン膜72の全部72aおよび柱状結晶質シリコン膜71の一部71aが溶融して、溶融部73が形成される。基板1上には、柱状結晶質シリコン膜71の溶融していない部分である非溶融部71bが残存する。但し、エネルギ密度Ebk=Eb3(k=3)でエキシマレーザ10を照射した場合は、柱状結晶質シリコン膜71上に非晶質シリコン膜72の溶融されていない部分がわずかに残存する。
【0101】
図46を参照して、実施の形態1において図24を用いて説明したプロセスと同じプロセスで、柱状結晶質シリコン膜74が膜厚T1+T2+T3で形成される。柱状結晶質シリコン膜74は、実施の形態1の図25に示す柱状結晶質シリコン膜7と同様の性質を有する。
【0102】
図46に示す工程の後、kの値を、k=4、5、6…と順次増加させて上述の図41から図45に示す工程を繰り返す。図47を参照して、このような工程を繰り返すことによって、膜厚がT1+T2+…+Tk−1+Tkの柱状結晶質シリコン膜75が形成される。
【0103】
この発明の実施の形態2に従った結晶質薄膜の形成方法は、レーザを照射した第k−1の非晶質シリコン膜(k=3の場合は、第2の薄膜である非晶質シリコン膜4)の上に、膜厚Tk(k=3の場合はT3)で第kの薄膜(k=3の場合は、非晶質シリコン膜72)を形成する工程と、Ebk≦E≦Ed1k(k=3の場合はEb3≦E≦Ed13)の関係を満たすエネルギ密度Eで、第kの薄膜(k=3の場合は、非晶質シリコン膜72)に向けてレーザを照射する工程とを、kの値をk=3から順次増加させて繰り返す工程をさらに備える。膜厚がTk=T3で、かつ第k=3の薄膜としての非晶質シリコン膜72と同一材質の非晶質シリコン膜81にレーザを照射し溶融させた後、非晶質シリコン膜81を凝固させて結晶化したときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEbk=Eb3とし、膜厚がT1+T2+…+Tk−1+Tk=T1+T2+T3で、かつ第k=3の薄膜としての非晶質シリコン膜72と同一材質の非晶質シリコン膜82にレーザを照射し溶融させた後、非晶質シリコン膜82を凝固させて結晶化したときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEd1k=Ed13とする。
【0104】
なお、実施の形態1で用いたエネルギ密度EbおよびEdは、EbkおよびEd1kにおいてkの値が2の場合のEb2およびEd12に該当する。
【0105】
このように構成された結晶質薄膜の形成方法によれば、最終的に得られる柱状結晶質シリコン膜75は、最下層の図2に示す結晶質シリコン膜5の結晶性を引き継いだものとなる。したがって、膜厚方向を横切る結晶粒界のない大粒径の柱状結晶質シリコン膜75を、膜厚を大きくして形成することができる。特に、レーザアニール処理にエキシマレーザのような短波長レーザを用いる場合、数nmから数10nmほどの深さまでしか非晶質シリコン膜にエネルギが吸収されないため、このように成膜とレーザアニールを繰り返す手段が有用である。また、成膜とレーザアニールを繰り返すほどEd1kの値が大きくなるので、使用するエキシマレーザのエネルギ密度の範囲Ebk≦E≦Ed1kが広くなり、レーザアニール処理時のプロセスマージンがさらに大きくなる。なお、柱状結晶質シリコン膜75の結晶粒径を大きくしようとすれば、結晶質シリコン膜5の結晶粒径を大きくしておけばよい。
【0106】
(実施の形態3)
この発明の実施の形態3では、実施の形態1または2における結晶質薄膜の形成方法に用いられる結晶質薄膜の製造装置について説明する。図48は、この発明の実施の形態3における結晶質薄膜の製造装置を示す断面図である。図49は、図48中の連通口および放電電極の詳細を示す斜視図である。
【0107】
図48および図49を参照して、結晶質薄膜の製造装置200は、成膜チャンバ201、レーザアニールチャンバ202、基板ホルダ205、および移動手段206を備える。成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202は、隔壁230によって分離されており、隔壁230には成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202を連通している連通口203が形成されている。成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202間を連通口203を介して往復移動可能なように(図中のX方向に移動可能なように)、基板1を載置した基板ホルダ205が移動手段206によって支持されている。
【0108】
基板ホルダ205には、基板1を必要に応じて加熱できるように図示しないヒータが設けられている。移動手段206は、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202の外部に設けられた駆動部206a、蛇腹部206b、ならびに駆動部206aおよび基板ホルダ205を連結するシャフト部206cによって構成されており、いわゆる御神輿機構が採用されている。移動手段206には、ラックピニオン機構またはボールネジ機構などの機構を採用してもよい。但し、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202内部のパーティクルを抑制する観点から御神輿機構が望ましい。
【0109】
連通口203の開口幅は、基板1および基板ホルダ205が通過できる範囲で可能な限り狭く設定されており、図中のX方向の長さは、設計上可能な限り長く設定されている。これによって、連通口203における空間のコンダクタンス(気体の流れやすさ)を極力小さくすることができる。なお、基板ホルダ205において基板1を載置していない部分205aのみが連通口203を通過する場合にも連通口203における空間のコンダクタンスを小さくできるように、基板ホルダ205には突出部205aが形成されている。
【0110】
成膜チャンバ201には、基板1と対向するように放電電極207が設けられている。放電電極207は、断面が円弧状である曲面を有し、高周波電源209と接続されている。放電電極207の近傍には、絶縁体からなる第1のカバー体208a、および第2のカバー体208bが設けられている。第1のカバー体208aおよび第2のカバー体208bは、カバー体208を構成している。第1のカバー体208aの外周部は、導体で覆われて接地されていてもよい。
【0111】
カバー体208は、放電電極207および基板1とともに、ほぼ気密な空間231を形成する。空間231と連通するように、ガスボンベなどからなる成膜用ガス供給手段210、および真空ポンプなどからなる成膜用ガス排気手段211が設けられている。成膜用ガス供給手段210から供給された成膜用ガス232は、空間231を通り成膜用ガス排気手段211に至る。このようにして構成されるガス流路234は、滑らかなU字形状を有し、コンダクタンスが非常に大きい。また、第1のカバー体208aの底面部208cは、可能な限り狭い空間を隔てて基板1と対向するように、また図中のX方向の長さが可能な限り長くなるように形成されている。したがって、成膜用ガス供給手段210から供給された成膜用ガス232は、ガス流路234の外部にほとんどリークすることなく成膜用ガス排気手段211に至る。成膜チャンバ201の底面には、成膜チャンバ201内部の雰囲気を形成するための第1雰囲気ガス供給手段212、および第1雰囲気ガス排気手段213が設けられている。
【0112】
レーザアニールチャンバ202の上面には、石英などの材質で形成された窓部224が設けられており、その上方にレーザ照射部221が設けられている。ホモジナイザなどで形成される光学系222がレーザ照射部221と接続されている。XeCl、KrFおよびArFなどのエキシマレーザをパルス状に出射できるレーザ発振器223が光学系222と接続されている。レーザ発振器223の発振周波数は数100Hz程度で、パルス幅は数10ns程度である。レーザ発振器223から出射されたエキシマレーザ233は、光学系222を通ってレーザ照射部221に導かれ、窓部224を介して基板1の表面に照射される。基板1に照射されるエキシマレーザ233の図中X方向の長さは1mm程度である。レーザアニールチャンバ202の底面には、レーザアニールチャンバ202内部の雰囲気を形成するための第2雰囲気ガス供給手段225、および第2雰囲気ガス排気手段226が設けられている。
【0113】
これより、結晶質薄膜の製造装置200を用いて、実施の形態1および2における結晶質薄膜の形成方法を実施する場合について説明する。
【0114】
成膜用ガス排気手段211、第1雰囲気ガス排気手段213および第2雰囲気ガス排気手段226を用いて、ガス流路234、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202の内部を減圧する。その後、第1雰囲気ガス供給手段212により成膜チャンバ201内部に第1雰囲気ガスを導入する。第2雰囲気ガス供給手段225によりレーザアニールチャンバ202内部に第2雰囲気ガスを導入する。そして、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202の内部を所定の圧力に設定する。その後は、この圧力を維持するために、第1雰囲気ガス供給手段212、第1雰囲気ガス排気手段213、第2雰囲気ガス供給手段225および第2雰囲気ガス排気手段226を適宜調整しながら動作させておいてもよい。第1雰囲気ガスとしては、ヘリウム(He)またはアルゴン(Ar)などの不活性ガスを用い、第2雰囲気ガスとしては、ヘリウム、アルゴンまたは窒素(N2)などが用いられる。第1雰囲気ガスおよび第2雰囲気ガスは同種であることが好ましく、たとえばヘリウムが用いられる。
【0115】
次に、成膜用ガス供給手段210および成膜用ガス排気手段211を同時に動作させて成膜用ガス232をガス流路234に供給し、所定の圧力でU字形状の高速のガス流を形成する。成膜用ガス232としては、成膜に寄与する反応ガスのみ、または成膜に寄与する反応ガスおよび不活性ガスの混合ガスが用いられる。反応ガスとしては、モノシラン(SiH4)などのシリコン原子を含むガスが、必要に応じて水素(H2)などのガスと混合されて用いられ非晶質シリコン膜を形成する。不活性ガスとしては、ヘリウム、アルゴンなどが用いられるが、第1雰囲気ガスと同種のガスであることが好ましく、たとえばヘリウムが用いられる。
【0116】
ガス流路234内の圧力をRpと、成膜チャンバ201内の圧力をP1と、レーザアニールチャンバ202内の圧力をP2とした場合、Rp<P1≧P2の関係を満たすようにそれぞれの圧力を設定しておくことが好ましい。たとえば、ガス流路234、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202を以下に示すガス雰囲気に設定する。
【0117】
ガス流路234;ヘリウム+モノシラン(13.3kPa)
成膜チャンバ201;ヘリウム(14.7kPa)
レーザアニールチャンバ202;ヘリウム(14.0kPa)
上述のように成膜チャンバ201およびガス流路234を異なるガス雰囲気下に形成できるのは、ガス流路234がU字形状を有しコンダクタンスが非常に大きいこと、および第1のカバー体208aの底面部208cと基板1との間の空間のコンダクタンスが非常に小さいことによる。また、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202を異なるガス雰囲気下に形成できるのは、連通口203における空間のコンダクタンスが非常に小さいことによる。このような構造により、成膜用ガス232がレーザアニールチャンバ202内部に混入することを防止できる。また、レーザアニールチャンバ202内に成膜用ガス232と異なるガスが存在する場合にも、そのガスがガス流路234に混入することを防止できる。これらの作用は、ガス流路234、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202内の圧力を上式の関係にしておくことによって、より顕著なものとなる。なお、成膜チャンバ201、ガス流路234、およびレーザアニールチャンバ202内の圧力を上式の関係にすることによって、成膜チャンバ201内の第1雰囲気ガスがガス流路234内に微量に混入することが考えられる。しかし、第1雰囲気ガスは不活性ガスであるため、これが微量に混入したとしても非晶質シリコン膜の成膜特性に大きく影響を与えることはない。
【0118】
ガス流路234、成膜チャンバ201およびレーザアニールチャンバ202を上述のガス雰囲気下とした状態で、移動手段206によって基板1および基板ホルダ205を、レーザアニールチャンバ202から成膜チャンバ201の方向(図中の左方向)に連続的に移動させる。左方向に移動している基板1は、放電電極207と対向している部分において、成膜用ガス供給手段210から成膜用ガス232を供給される。高周波電源209から放電電極207に高周波電力を供給する。空間231において、成膜用ガス232に基づくプラズマが発生し、モノシランなどの反応ガス分子が分解および励起される。このようにして生成された反応種の作用(プラズマCVD)により、基板1上に非晶質シリコン膜を形成する。基板1を左方向に移動させることで、非晶質シリコン膜を順次連続的に基板1上に形成する。基板1の右端部まで非晶質シリコン膜が形成された段階で、基板1の左方向への移動を停止し、次に右方向(成膜チャンバ201からレーザアニールチャンバ202に向かう方向)に基板1を移動させる。基板1を右方向に移動させることによって、左方向への移動により形成した非晶質シリコン膜上に、さらに非晶質シリコン膜を順次連続的に形成する。上述の基板1を左右に移動させて成膜を行なう工程によって、非晶質シリコン膜2を膜厚T1で基板1上に形成する。以上の工程は、図1に示す工程に相当する。
【0119】
上記基板1の右方向への移動により基板1に対して成膜を行っている際、すでに非晶質シリコン膜2の形成が完了している右側部分は、基板1の右端部から順次連続的に、連通口203を通ってレーザアニールチャンバ202に至る。そして、レーザ照射部221と対向する位置にて、非晶質シリコン膜2に向けてエキシマレーザ233が照射される。このエキシマレーザ233の照射は、基板1の右方向への移動により順次連続的に施される。そして、非晶質シリコン膜2の形成が最後に完了した基板1の左端部までエキシマレーザ233が照射された段階で、基板1の右方向への移動を停止し、次に左方向に基板1を移動させる。上述の基板1を左右に移動させてエキシマレーザ233を照射する工程によって、非晶質シリコン膜2の溶融および結晶化を行ない結晶質シリコン膜5を形成する。以上の工程は、図2に示す工程に相当する。なお、基板1の右方向の移動のみでも結晶質シリコン膜5を形成できるが、さらに左方向の移動においてもエキシマレーザ233を照射することによって、エキシマレーザ233の出力変動などの不確定要因があったとしても、その影響を小さくできる。
【0120】
上記基板1の左方向への移動によりエキシマレーザ233の照射を行っている際、すでに結晶質シリコン膜5の形成が完了している左側部分は、基板1の左端部から順次連続的に、連通口203を通って成膜チャンバ201に至る。その後、上記と同様に、基板1を左右に移動させて成膜を行なう工程によって、非晶質シリコン膜4を膜厚T2で結晶質シリコン膜5上に形成する。以上の工程は、図3に示す工程に相当する。
【0121】
上記基板1の右方向への移動により基板1に対して成膜を行っている際、すでに非晶質シリコン膜4の形成が完了している右側部分は、基板1の右端部から順次連続的に、連通口203を通ってレーザアニールチャンバ202に至る。その後、上記と同様に、基板1を左右に移動させてエキシマレーザ233を照射する工程によって、非晶質シリコン膜4および結晶質シリコン膜5の溶融および結晶化を行ない柱状結晶質シリコン膜7を形成する。エネルギ密度Eを、Eb≦E≦Edの関係を満たすように設定しておく。以上の工程は、図6に示す工程に相当する。なお、基板1の右方向の移動のみでも柱状結晶質シリコン膜7を形成できるが、さらに左方向の移動においてもエキシマレーザ233を照射することによって、エキシマレーザ233の出力変動などの不確定要因があったとしても、その影響を小さくできる。
【0122】
さらに、基板1を成膜チャンバ201とレーザアニールチャンバ202との間で左右に移動させ、成膜を行う工程と、所定のエネルギ密度のエキシマレーザ233を照射する工程とを繰り返すことによって、図47に示す膜厚T1+T2+…+Tk−1+Tkの柱状結晶質シリコン膜75を形成することができる。
【0123】
なお、結晶質薄膜の製造装置200を用いて、図4および図5に示すレーザアニールAおよびBを行ない、エネルギ密度EbおよびEdを特定してもよい。
【0124】
この発明の実施の形態3に従った結晶質薄膜の製造装置は、実施の形態1または2に記載の結晶質薄膜の形成方法に用いられる結晶質薄膜の製造装置200である。結晶質薄膜の製造装置200は、基板1上に薄膜を形成する成膜チャンバ201と、薄膜に向けてレーザを照射するレーザアニールチャンバ202と、基板1を保持する基板ホルダ205と、基板ホルダ205を成膜チャンバ201からレーザアニールチャンバ202へ連続的に移動させる移動手段206とを備える。
【0125】
移動手段206は、成膜チャンバ201とレーザアニールチャンバ202との間で、基板ホルダ205を往復移動させることが可能である。なお、成膜チャンバ201とレーザアニールチャンバ202とは、それらが併設されていればよく、各々のチャンバ数は何個であってもよい。例えば、図48のレーザアニールチャンバ202の右側にも、さらに、成膜チャンバ201を追加して設ける構成でも良い。
【0126】
このように構成された結晶質薄膜の製造装置200によれば、実施の形態1または2に記載した結晶質薄膜の形成方法を一貫してインラインで行なうことができる。また、基板1を移動させながら、成膜処理とレーザアニール処理とを同時に行う事ができる。このため、別々に設けられた成膜チャンバおよびレーザアニールチャンバで基板1のやりとりを行なう必要がなくなり、結晶質薄膜の製造のスループットを大幅に向上させることができる。特に、成膜とレーザアニール処理とを交互に繰り返して数μmの膜厚の柱状結晶質シリコン膜75を形成する場合に、このような効果が顕著に表れる。
【0127】
(実施の形態4)
この発明の実施の形態4では、実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法を用いて形成された柱状結晶質シリコン膜を備えるトップゲート型薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)について説明する。図50は、この発明の実施の形態4におけるトップゲート型薄膜トランジスタを示す断面図である。
【0128】
図50を参照して、トップゲート型薄膜トランジスタ300は、酸化珪素(SiO2)膜などのベースコート膜が表面に形成されたガラス、または石英などからなる基板301を備える。基板301上に、実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法を用いて形成された柱状結晶質シリコン膜7が形成されている。柱状結晶質シリコン膜7は、ノンドープ部であるチャネル領域304a、ならびにイオン注入することによって形成されたn+型(またはp+型)のソース/ドレイン領域304bおよびcにより構成されている。基板301および柱状結晶質シリコン膜7を覆うようにして、酸化珪素(SiO2)膜または窒化珪素(SiNX)膜などのゲート絶縁膜312がプラズマCVD法などにより形成されている。ゲート絶縁膜312上に、アルミニウム(Al)などのゲート電極313がスパッタ法などにより形成されている。ゲート電極313およびゲート絶縁膜312を覆うようにして、層間絶縁膜314がプラズマCVD法または塗布材料の焼成などによって形成されている。層間絶縁膜314上には、ソース/ドレイン領域304bおよびcに達するように、ソース/ドレイン電極315bおよびcが形成されている。
【0129】
この発明の実施の形態4に従った薄膜トランジスタとしてのトップゲート型薄膜トランジスタ300は、実施の形態1に記載の結晶質薄膜の形成方法によって形成された結晶質薄膜としての柱状結晶質シリコン膜7を備える。
【0130】
続いてトップゲート型薄膜トランジスタ300が備える柱状結晶質シリコン膜7の形成方法を、図を用いて簡単に説明する。図1を参照して、プラズマCVD法、LP−CVD法、Cat−CVD法やスパッタ法などによって、非晶質シリコン膜2を形成し、その膜厚T1を10nm程度に設定しておく。図2を参照して、エキシマレーザ3のエネルギ密度Eを厳密に設定して結晶粒径が最大となる結晶質シリコン膜5を形成する。また、レーザアニール法によらず、熱処理法によって結晶質シリコン膜5を形成してもよい。この場合、固相成長によって大粒径の結晶を形成するために、長時間低温で熱処理したり、もしくは、ニッケル(Ni)またはアルミニウム(Al)などの金属触媒を用いて熱処理しても良い。このようにして形成される結晶質シリコン膜5の結晶粒径は、200nmから1μm程度になる。図3を参照して、非晶質シリコン膜4を、プラズマCVD法、LP−CVD法、Cat−CVD法やスパッタ法などによって形成し、その膜厚T2を40nm程度に設定しておく。図6を参照して、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eでエキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に向けて照射する。図25を参照して、膜厚T1+T2が50nm程度の柱状結晶質シリコン膜7が形成される。柱状結晶質シリコン膜7は、結晶質シリコン膜5の結晶粒径と同程度になるため、200nmから1μmほどの大粒径の結晶を有する。なお、図2の結晶質シリコン膜5を形成する工程がレーザアニール法の場合には、実施の形態3の結晶質薄膜の製造装置200を用い、スループットを高めて柱状結晶質シリコン膜7を形成する事ができる。
【0131】
このように構成されたトップゲート型薄膜トランジスタ300によれば、柱状結晶質シリコン膜7は、結晶粒径が200nmから1μmほどの大粒径であるため、キャリア移動度が向上して良好なスイッチング特性を得ることができる。
【0132】
(実施の形態5)
この発明の実施の形態5では、トップゲート型薄膜トランジスタが備える柱状結晶質シリコン膜7の結晶粒径が実施の形態4と異なる。この点を除いて、実施の形態5におけるトップゲート型薄膜トランジスタの構成は実施の形態4におけるトップゲート型薄膜トランジスタ300と同じである。
【0133】
実施の形態5におけるトップゲート型薄膜トランジスタが備える柱状結晶質シリコン膜7の形成方法を、図を用いて簡単に説明する。図1を参照して、非晶質シリコン膜2の膜厚T1を10nm程度に設定しておく。図2を参照して、エキシマレーザ3を非晶質シリコン膜2に向けて照射し結晶質シリコン膜5を形成するが、その形成条件を厳密に選ばない。たとえば、エキシマレーザ3の出力変動があって結晶質シリコン膜5が微粒の結晶によって形成されてもよい。また、レーザアニール処理のかわりに熱処理を用いる場合にも、その条件を特に限定しなくてもよい。図3を参照して、非晶質シリコン膜4の膜厚T2を40nm程度に設定しておく。図6を参照して、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eでエキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に向けて照射する。図25を参照して、膜厚T1+T2が50nm程度の柱状結晶質シリコン膜7が形成される。実施の形態1に記載したように、結晶質シリコン膜5の結晶粒径が数10nm程度の場合であっても、柱状結晶質シリコン膜7の平均結晶粒径は200nm程度となる。
【0134】
このように構成されたトップゲート型薄膜トランジスタによれば、実施の形態4に記載した効果に加えて、結晶質シリコン膜5を形成するプロセスマージンを広げて、容易に高性能のトランジスタを製造することができる。なお、この実施の形態5では、結晶質シリコン膜5の結晶粒径を特に選ばないから、レーザアニール法や熱処理法を用いず、結晶質シリコン膜5を、プラズマCVD法、LP−CVD法、Cat−CVD法やスパッタ法などによって基板301上に直接形成しても良い。
【0135】
(実施の形態6)
この発明の実施の形態6では、実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法を用いて形成された柱状結晶質シリコン膜を備える光電変換素子について説明する。図51は、この発明の実施の形態6における光電変換素子を示す断面図である。
【0136】
図51を参照して、光電変換素子400は、酸化珪素(SiO2)膜などのベースコート膜が表面に形成されたガラス、または石英などからなる基板401を備える。基板401上に、実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法を用いて形成された柱状結晶質シリコン膜75が形成されている。柱状結晶質シリコン膜75は、膜厚数10nmで形成されたn+型結晶質シリコン膜404a、膜厚2μmから4μmで形成された真性結晶質シリコン膜404bおよび膜厚数10nmで形成されたp+型結晶質シリコン膜404cによって構成されている。p+型結晶質シリコン膜404c上に、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極411が形成されている。透明電極411上に、グリッド状に形成された集電電極412が複数設けられている。n+型結晶質シリコン膜404a上に、n+型結晶質シリコン膜404a側の取出し電極413が設けられている。
【0137】
この発明の実施の形態6に従った光電変換素子400は、実施の形態2に記載の結晶質薄膜の形成方法によって形成された結晶質薄膜としての柱状結晶質シリコン膜75を備える。
【0138】
続いて光電変換素子400が備える柱状結晶質シリコン膜75の形成方法を、図を用いて簡単に説明する。図1を参照して、膜厚T1を数10nm程度としてn+型の非晶質シリコン膜2を形成する。なお、プラズマCVD法によりn+型の非晶質シリコン膜2を成膜する場合、成膜用ガスとしてモノシラン(SiH4)、水素(H2)およびPH3の混合ガス、またはこの混合ガスにさらにヘリウム(He)などの不活性ガスを添加したガスを用いる。図2を参照して、エキシマレーザ3のエネルギ密度Eを厳密に設定して、結晶粒径が最大となる、n+型結晶質シリコン膜404aに相当する結晶質シリコン膜5を形成する。図3を参照して、膜厚T2を50nm程度として真性の非晶質シリコン膜4を形成する。プラズマCVD法により真性の非晶質シリコン膜4を形成する場合、成膜用ガスとしてモノシラン(SiH4)および水素(H2)の混合ガス、またはこの混合ガスにさらにヘリウム(He)などの不活性ガスを添加したガスを用いる。図6を参照して、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eでエキシマレーザ10を非晶質シリコン膜4に向けて照射する。図40を参照して、柱状結晶質シリコン膜71が形成される。続いて図41から図44に示す工程を繰り返して、膜厚が2μmから4μmの真性結晶質シリコン膜404bを形成する。
【0139】
さらに真性結晶質シリコン膜404b上に、膜厚数10nm程度のp+型の非晶質シリコン膜を形成する。なお、プラズマCVD法によりp+型の非晶質シリコン膜を成膜する場合、成膜用ガスとしてモノシラン(SiH4)、水素(H2)およびB2H6の混合ガス、またはこの混合ガスにさらにヘリウム(He)などの不活性ガスを添加したガスを用いる。p+型の非晶質シリコン膜に向けて、図44に示すエキシマレーザ10を、上記と同様の所定のエネルギ密度で照射し、p+型結晶質シリコン膜404cを形成する。以上の工程から、n+型結晶質シリコン膜404a、真性結晶質シリコン膜404bおよびp+型結晶質シリコン膜404cから構成される図47に示す柱状結晶質シリコン膜75が形成される。
【0140】
柱状結晶質シリコン膜75は、最下層のn+型結晶質シリコン膜404aの結晶性を引き継ぎいで、2μmから4μmほどの膜厚に形成される。このためn+型結晶質シリコン膜404a、真性結晶質シリコン膜404bおよびp+型結晶質シリコン膜404cのそれぞれの境界面または膜内部に、膜厚方向を横切る結晶粒界が発生しない。さらに、n+型結晶質シリコン膜404aの結晶粒径を200nm以上に設定しておくことで、柱状結晶質シリコン膜75の結晶粒径は、n+型結晶質シリコン膜404aの結晶粒径と同程度の200nm以上となる。
【0141】
このように構成された光電変換素子400によれば、発電層となる真性結晶質シリコン膜404bは、2μmから4μmの膜厚を有するため、光電変換素子400の上面側から入射する光を十分に吸収することができる。また、膜厚方向を横切る結晶粒界がないため、光吸収によって発生するキャリアの拡散長(ライフタイム)を非常に長くすることができる。つまり、PIN型の光電変換素子400の導電方向である縦方向に対し、これを横切る結晶粒界がないため、キャリア(電子および正孔)が発電層(真性結晶質シリコン膜404b)内で消滅しにくい。したがって、光電変換素子400を太陽電池として使用した場合に高い光電変換効率を得ることができ、太陽電池の高効率化を図ることができる。なお、この実施の形態6では、成膜とレーザアニールとを交互に繰返すから、実施の形態3の結晶質薄膜の製造装置200を用いる事が効果的である。この場合、ガス流路234に流す成膜用ガスを順次切替えていけば、n+型結晶質シリコン膜404a、真性結晶質シリコン膜404bおよびp+型結晶質シリコン膜404cの各々に対応する非晶質シリコン膜を、同一の成膜チャンバ201で形成する事もできる。
【0142】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0143】
【発明の効果】
成膜およびレーザアニール処理時のプロセスマージンを広げて、結晶粒径が大きく、また膜厚方向を横切る結晶粒界のない、高品質で、かつ膜厚が大きい結晶質薄膜を形成する方法、および装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法の第1工程を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法の第2工程を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法の第3工程を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法の第4工程を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法の第5工程を示す断面図である。
【図6】この発明の実施の形態1における結晶質薄膜の形成方法の第6工程を示す断面図である。
【図7】図6に示す工程において、結晶質シリコン膜5および非晶質シリコン膜4の溶融および結晶化を説明するための断面図である。
【図8】レーザアニールAにおいて、エネルギ密度Eaのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図9】レーザアニールAにおいて、エネルギ密度Ebのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図10】レーザアニールAにおいて、エネルギ密度Ecのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図11】レーザアニールAにおいて、エネルギ密度Edのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図12】レーザアニールAにおいて、エネルギ密度Eeのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図13】レーザアニールBにおいて、エネルギ密度Eaのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図14】レーザアニールBにおいて、エネルギ密度Ebのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図15】レーザアニールBにおいて、エネルギ密度Ecのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図16】レーザアニールBにおいて、エネルギ密度Edのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図17】レーザアニールBにおいて、エネルギ密度Eeのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図18】レーザアニールCにおいて、エネルギ密度Eaのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図19】レーザアニールCにおいて、エネルギ密度Ebのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図20】レーザアニールCにおいて、エネルギ密度Ecのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図21】レーザアニールCにおいて、エネルギ密度Edのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図22】レーザアニールCにおいて、エネルギ密度Eeのレーザを照射した場合の結晶成長の態様を示す模式図である。
【図23】レーザアニールA、BおよびCにおいて、レーザのエネルギ密度Eと結晶粒径との関係を示すグラフである。
【図24】図6に示す工程でエネルギ密度Ecのレーザを照射した場合の結晶化を示す断面図である。
【図25】図6に示す工程でエネルギ密度Ecのレーザを照射した場合の結晶化を示す別の断面図である。
【図26】図2中に示す結晶質シリコン膜5を示す表面SEM写真である。
【図27】具体例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを257mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。
【図28】具体例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを294mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。
【図29】具体例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを345mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。
【図30】比較例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを257mJ/cm2とした場合の結晶質シリコン膜の表面SEM写真である。
【図31】比較例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを294mJ/cm2とした場合の結晶質シリコン膜の表面SEM写真である。
【図32】比較例1において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを345mJ/cm2とした場合の結晶質シリコン膜の表面SEM写真である。
【図33】図2中に示す結晶質シリコン膜5を示す別の表面SEM写真である。
【図34】具体例2において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを257mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。
【図35】具体例2において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを294mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。
【図36】具体例2において、エキシマレーザのエネルギ密度Eを345mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7の表面SEM写真である。
【図37】レーザのエネルギ密度Eとラマン散乱スペクトルのピークの半値幅との関係を示すグラフである。
【図38】柱状結晶質シリコン膜7のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅と、結晶質シリコン膜5のラマン散乱スペクトルのピークの半値幅との関係を示すグラフである。
【図39】具体例1において、レーザのエネルギ密度を345mJ/cm2とした場合の柱状結晶質シリコン膜7および結晶質シリコン膜5のX線回折を示すグラフである。
【図40】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第1工程を示す断面図である。
【図41】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第2工程を示す断面図である。
【図42】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第3工程を示す断面図である。
【図43】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第4工程を示す断面図である。
【図44】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第5工程を示す断面図である。
【図45】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第6工程を示す断面図である。
【図46】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第7工程を示す断面図である。
【図47】この発明の実施の形態2における結晶質薄膜の形成方法の第8工程を示す断面図である。
【図48】この発明の実施の形態3における結晶質薄膜の製造装置を示す断面図である。
【図49】図48中の連通口および放電電極の詳細を示す斜視図である。
【図50】この発明の実施の形態4におけるトップゲート型薄膜トランジスタを示す断面図である。
【図51】この発明の実施の形態6における光電変換素子を示す断面図である。
【図52】特開2001−7024に開示されている多結晶シリコン膜の形成方法の第1工程を示す断面図である。
【図53】特開2001−7024に開示されている多結晶シリコン膜の形成方法の第2工程を示す断面図である。
【図54】図52および図53に示す多結晶シリコン膜の形成方法による結晶成長の様子を示す断面図である。
【図55】図52および図53に示す多結晶シリコン膜の形成方法による結晶成長の様子を示す別の断面図である。
【符号の説明】
1,20,301,401,501 基板、2,4,21,22,23,72,81,82 非晶質シリコン膜、3,10,15,233 エキシマレーザ、5,24 結晶質シリコン膜、7,71,74,75 柱状結晶質シリコン膜、200 製造装置、201成膜チャンバ、202 レーザアニールチャンバ、205 基板ホルダ、206 移動手段、300 トップゲート型薄膜トランジスタ、400 光電変換素子。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for forming a crystalline thin film and an apparatus for manufacturing a crystalline thin film, and for example, a method for forming a crystalline thin film used for a thin film solar cell including a thin film transistor (TFT) or a photoelectric conversion element. And a manufacturing apparatus for a crystalline thin film.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In a process of manufacturing a semiconductor device such as a thin film transistor (Thin Film Transistor; TFT) or a thin film solar cell, it is required to form a high-quality crystalline thin film. As a method for forming such a crystalline thin film, a laser annealing technique is well known. According to the laser annealing technique, a crystalline thin film suitable for a semiconductor device can be formed. Various improvements can be made to the laser annealing technique. For example, a method using a microcrystalline film in which silicon crystals are dispersed in amorphous (amorphous) silicon is disclosed in JP-A-2001-7024. ing.
[0003]
52 and 53 are cross-sectional views showing steps of a method for forming a polycrystalline silicon film disclosed in JP-A-2001-7024.
[0004]
Referring to FIG. 52, a
[0005]
FIGS. 54 and 55 are cross-sectional views showing the state of crystal growth by the method of forming the polycrystalline silicon film shown in FIGS. 52 and 53.
[0006]
Referring to FIG. 54,
[0007]
Referring to FIG. 55,
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Such a method of forming a polycrystalline silicon film in the prior art is an effective means for obtaining a polycrystalline silicon film having a large crystal grain size and a high electron mobility, but has the following problems.
[0009]
In the prior art, when the crystal grain size of the
[0010]
In the case where the amorphous silicon is irradiated with ions to form the
[0011]
Further, although the prior art discloses a method of forming a
[0012]
Furthermore, in order to form the
[0013]
Therefore, an object of the present invention is to solve the above-described problems, and without using a strictly controlled microcrystalline silicon film, expand the process margin during film formation and laser annealing, and reduce the crystal grain size. An object of the present invention is to provide a method and an apparatus for forming a large and high-quality crystalline thin film having a large thickness.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
According to the method for forming a crystalline thin film according to the present invention, a crystalline first thin film is formed on a substrate with a thickness T.1And forming a second thin film on the first thin film with a film thickness T2And E;b≦ E ≦ EdIrradiating the second thin film with a laser at an energy density E satisfying the following relationship to crystallize the second thin film. Thickness is T2In the relationship between the energy density and the crystal grain size when the film of the same material as the second thin film is irradiated with a laser and melted and then solidified and crystallized, the crystal grain size becomes maximum. Energy density is EbAnd the film thickness is T1+ T2In the relationship between the energy density and the crystal grain size when the film of the same material as the second thin film is irradiated with a laser and melted and then solidified and crystallized, the crystal grain size becomes maximum. Energy density is EdAnd
[0015]
According to the method for forming a crystalline thin film configured as described above, the thickness T2And a film made of the same material as the second thin film has an energy density E at which the crystal grain size is maximized.bWhen the laser irradiation is performed, most of the film is melted, and the unmelted portion of the second thin film slightly remains. Therefore, the energy density EbWhen the laser beam is applied to the second thin film, most of the second thin film is melted, and an unmelted portion of the second thin film slightly remains on the first thin film. After the melting, the cooling proceeds in order from the solid-liquid interface existing on the first thin film toward the upper surface of the second thin film and solidifies. At this time, crystal growth occurs from the crystal nucleus formed in the unmelted portion of the second thin film and the crystal of the first thin film, and a columnar crystalline thin film is formed. Since the unmelted portion of the second thin film is only slightly present, most of the columnar crystalline thin film inherits the crystallinity of the first thin film, such as the crystal stress or the plane orientation, and the thickness in the thickness direction. Almost no grain boundaries crossing the boundary.
[0016]
Let the energy density E of the laser be EbAs the value increases, the second thin film is completely melted, and a part of the first thin film starts to melt. In this case, crystal growth occurs upward using only the unmelted first thin film as a crystal nucleus, and a columnar crystalline thin film is formed. The columnar crystalline thin film thus obtained inherits the crystallinity of the first thin film, such as the crystal stress or the plane orientation, and does not generate a crystal grain boundary across the thickness direction. If the crystal grain size of the first thin film is increased by a laser annealing method or a solid phase growth method (heat treatment method), the crystal grain size of the columnar crystalline thin film can be correspondingly increased. it can.
[0017]
When the film thickness is T1+ T2And a film made of the same material as the second thin film has an energy density E at which the crystal grain size is maximized.dWhen the laser irradiation is performed, most of the film is melted, and a portion that is not melted remains slightly. Therefore, if the energy absorption coefficient and the melting point of the first and second thin films upon laser irradiation are considered to be equal for convenience, the energy density is EdWhen the laser is applied to the second thin film, all of the second thin film and most of the first thin film are melted, and the unmelted first thin film slightly remains on the substrate. When solidified after melting, crystal growth proceeds with the unmelted first thin film as a crystal nucleus, and as a result, a columnar crystalline thin film inheriting the crystallinity of the first thin film is formed.
[0018]
Therefore, Eb≦ E ≦ EdBy irradiating the second thin film with a laser at an energy density E satisfying the following relationship, a high-quality crystalline thin film having a large crystal grain size and no grain boundaries crossing the film thickness direction is formed. Can be.
[0019]
Further, the energy density E of the laser irradiated to the second thin film is Eb≦ E ≦ EdIf the relationship is satisfied, the above-mentioned crystalline thin film inheriting the crystallinity of the first thin film can be obtained. Since the range of the energy density E that can be used is wide as described above, the process margin at the time of the laser annealing can be increased.
[0020]
Further, the energy density EbAnd EdIn order to specify the2And a film of the same material as the second thin film, and a film thickness of T1+ T2Then, a laser is irradiated to a film of the same material as the second thin film, and the relationship between the energy density E and the crystal grain size is obtained. Then, the maximum value may be obtained in a graph representing the relationship between the energy density E and the crystal grain size. Thus, the energy density EbAnd EdBecause it is easy to clearly identifyb≦ E ≦ EdCan be easily and accurately obtained.
[0021]
Preferably, the step of forming the first thin film includes a step of forming an amorphous thin film on the substrate and a step of irradiating the amorphous thin film with a laser to crystallize the amorphous thin film. Including. According to the method for forming a crystalline thin film configured as described above, the amorphous thin film formed on the substrate is subjected to laser annealing to obtain a crystalline first thin film. Since an amorphous thin film can be formed and crystallized at a relatively low temperature, a crystalline first thin film is formed over a substrate even when a substrate such as a glass substrate or a plastic substrate that cannot cope with high temperature conditions is used. be able to.
[0022]
Preferably, a film thickness T is formed on the (k-1) th thin film irradiated with the laser.kAnd the step of forming a k-th (k is an integer of 3 or more) thin film and irradiating a laser beam to the k-th thin film by sequentially increasing the value of k. The step of irradiating the k-th thin film with a laser is performed by Ebk≦ E ≦ Ed1kAnd irradiating the k-th thin film with a laser at an energy density E satisfying the following relationship. Thickness is TkIn the relationship between the energy density and the crystal grain size when irradiating a film of the same material as the k-th thin film with a laser to crystallize, the energy density at which the crystal grain size becomes maximum is EbkAnd the film thickness is T1+ T2+ ... + Tk-1+ TkIn the relationship between the energy density and the crystal grain size when irradiating a film of the same material as the k-th thin film with a laser to crystallize, the energy density at which the crystal grain size becomes maximum is Ed1kAnd
[0023]
According to the method for forming a crystalline thin film thus configured, the energy density EbkWhen the laser beam is applied to the k-th thin film, most of the k-th thin film is melted, and the unmelted portion of the k-th thin film slightly remains on the (k-1) -th thin film. Further, if it is considered that the energy absorption coefficients and the melting points of the first to kth thin films upon laser irradiation are equal for convenience, the energy density Ed1kWhen the laser is irradiated toward the k-th thin film, the entire k-th thin film and most of the k-1 to first thin films are melted, and the first thin film which is not melted on the substrate is slightly removed. Will remain. Therefore, Ebk≦ E ≦ Ed1kBy irradiating the k-th thin film with a laser at an energy density E satisfying the following relationship, a columnar crystalline thin film that inherits the crystallinity of an unmelted crystalline thin film can be formed. By alternately repeating the step of forming the k-th thin film and the step of irradiating the laser toward the k-th thin film, the crystal quality is large, and high quality without grain boundaries crossing the film thickness direction is obtained. A crystalline thin film having a large thickness can be formed.
[0024]
An apparatus for manufacturing a crystalline thin film according to the present invention is an apparatus for manufacturing a crystalline thin film used in any one of the above-described methods for forming a crystalline thin film. The apparatus for manufacturing a crystalline thin film includes a film forming chamber for forming a thin film on a substrate, a laser annealing chamber for irradiating a laser toward the thin film, a substrate holder for holding the substrate, and laser annealing of the substrate holder from the film forming chamber. Moving means for continuously moving to the chamber.
[0025]
According to the apparatus for manufacturing a crystalline thin film configured as described above, a thin film is formed on a substrate in a film forming chamber while continuously moving a substrate holder holding a substrate from a film forming chamber to a laser annealing chamber. Thereafter, a laser having a predetermined energy density can be irradiated toward the thin film in the laser annealing chamber. For this reason, the formation of the crystalline thin film can be performed consistently and continuously in-line, and there is no need to exchange the substrate between devices provided separately. Thereby, the throughput of manufacturing the crystalline thin film can be greatly improved.
[0026]
Preferably, the moving means can reciprocate the substrate holder between the film forming chamber and the laser annealing chamber. According to the apparatus for manufacturing a crystalline thin film configured as described above, the step of reciprocating the substrate holder between the film forming chamber and the laser annealing chamber to form a thin film in the film forming chamber, and the step of forming a laser with a predetermined energy density And irradiating the thin film toward the thin film can be alternately repeated. Accordingly, when a crystalline thin film having a large crystal grain size and having no crystal grain boundaries crossing the film thickness direction is formed with a large film thickness, it is possible to greatly improve the throughput of the production of the crystalline thin film. it can.
[0027]
A thin film transistor according to the present invention includes a crystalline thin film formed by any one of the above-described methods for forming a crystalline thin film. According to the thin film transistor configured as described above, since the thin film transistor has a large crystal grain size, the mobility of carriers is improved, and favorable switching characteristics can be obtained.
[0028]
A photoelectric conversion element according to the present invention includes a crystalline thin film formed by any one of the above-described methods for forming a crystalline thin film. According to the photoelectric conversion element configured as described above, a high-quality crystalline thin film having a thickness of about several μm and having a large crystal grain size and no grain boundaries crossing the thickness direction is used as the power generation layer. Can be. Therefore, light incident on the photoelectric conversion element can be sufficiently absorbed, and the diffusion length of carriers generated by the light can be increased. Therefore, when the photoelectric conversion element according to the present invention is used for a thin-film solar cell, high photoelectric conversion efficiency can be obtained.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0030]
(Embodiment 1)
1 to 6 are sectional views showing steps of a method for forming a crystalline thin film according to the first embodiment of the present invention.
[0031]
With reference to FIG. 1, an
[0032]
Referring to FIG. 2, an
[0033]
The method of forming the
[0034]
Referring to FIG. 3, an
[0035]
Further, the
[0036]
Referring to FIG. 4, on a
[0037]
Referring to FIG. 5, an
[0038]
6, an upper surface of
[0039]
Note that the
[0040]
From this, Eb≦ E ≦ EdBy irradiating the
[0041]
FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining melting and crystallization of the crystalline silicon film and the amorphous silicon film in the step shown in FIG. Referring to FIG. 7, a
[0042]
FIGS. 8 to 12 are schematic diagrams showing a mode of crystal growth when a laser having an energy density E is irradiated in laser annealing A. FIG.
[0043]
Referring to FIG. 8, energy density E of
[0044]
Referring to FIG. 9, the energy density E of
[0045]
Referring to FIG. 10, the energy density E of
[0046]
Referring to FIGS. 11 and 12, the energy density E of
[0047]
FIGS. 13 to 17 are schematic diagrams showing a mode of crystal growth when a laser beam having an energy density E is irradiated in laser annealing B. FIG.
[0048]
Referring to FIG. 13, the energy density E of
[0049]
Referring to FIGS. 14 and 15, the energy density E of
[0050]
Referring to FIG. 16, the energy density E of
[0051]
Referring to FIG. 17, energy density E of
[0052]
FIGS. 18 to 22 are schematic diagrams showing aspects of crystal growth when a laser having an energy density E is irradiated in laser annealing C. FIG.
[0053]
Referring to FIG. 18, the energy density E of
[0054]
Referring to FIG. 19, energy density E of
[0055]
Referring to FIG. 20, energy density E of
[0056]
Referring to FIG. 21, the energy density E of
[0057]
Referring to FIG. 22, the energy density E of
[0058]
FIG. 23 is a graph showing the relationship between the laser energy density E and the crystal grain size in laser annealing A, B, and C. Referring to FIG. 23, curves 41, 42, and 43 show the relationship between energy density E and crystal grain size in laser annealing A, B, and C, respectively, and show the energy described with reference to FIGS. The relationship between the density E and the crystal grain size is shown. Also, Eb≦ E ≦ EdIs within the range indicated by the
[0059]
Based on the above description, the following melting and crystallization can be realized by irradiation with the
[0060]
For example, Eb≦ E ≦ EdEnergy density E that satisfies the relationshipcWhen the
[0061]
Referring to FIG. 24, energy density EcBy irradiating the
[0062]
After the irradiation with the
[0063]
Referring to FIG. 25, columnar
[0064]
The relationship between the crystal grain size of the
[0065]
When the crystal grain size of the
[0066]
When the crystal grain size of the
[0067]
Further, when the crystal grain size of the
[0068]
Also, Eb≦ E ≦ EdEnergy density E which is the minimum value of the energy density satisfying the relationshipbWhen the
[0069]
Also, Eb≦ E ≦ EdEnergy density E which is the maximum value of the energy density satisfying the relationshipdWhen the
[0070]
As described above, Eb≦ E ≦ EdEnergy density that satisfies the relationshipb, The crystal grain size tends to be small, so that the energy densitybIt is desirable to set slightly higher than this.
[0071]
In the method for forming a crystalline thin film according to the first embodiment of the present invention, a
[0072]
The step of forming the
[0073]
According to the method for forming a crystalline thin film configured as described above, the columnar
[0074]
The energy density of the
[0075]
Further, the energy density EbAnd EdIs a graph showing the relationship between the energy density E and the crystal grain size because the crystal density of the crystalline silicon film formed in the laser annealing A and B shown in FIGS. 4 and 5 is maximized. In the above, the respective maximum values may be obtained. Therefore, the energy density EbAnd EdIs easy to identify clearly, and Eb≦ E ≦ EdCan be easily and accurately obtained.
[0076]
Hereinafter, a specific example for demonstrating the method for forming a crystalline thin film in
[0077]
FIG. 26 is a surface SEM photograph showing the
[0078]
In the step shown in FIG.2Was set to 40 nm, and an
[0079]
27 to 29 show that the energy density E of the excimer laser in the specific example 1 was 257 mJ / cm.2, 294mJ / cm2And 345 mJ /
[0080]
Next, for comparison with the surface SEM photographs shown in FIGS. 27 to 29, laser annealing A shown in FIG. 4 was performed. Referring to FIG. 4, an
[0081]
FIGS. 30 to 32 show that the energy density E of the excimer laser in Comparative Example 1 was 257 mJ / cm.2, 294mJ / cm2And 345 mJ /
[0082]
From the results of Specific Example 1 and Comparative Example 1, the energy density E in FIG.aTo EeWere found to have the following relationship.
[0083]
Ea≤257mJ / cm2<Eb
Eb≒ 294mJ / cm2
Ec≤345mJ / cm2≦ Ed<Ee
In consideration of the above equation, in the step shown in FIG.b≦ E ≦ Ed345mJ / cm which satisfies the relationship2Thus, it was confirmed that when the
[0084]
Next, the method for forming a crystalline thin film in
[0085]
34 to 36 show that the energy density E of the excimer laser in the specific example 2 was 257 mJ / cm.2, 294mJ / cm2And 345 mJ /
[0086]
From the results of the above specific example 2, according to the method for forming a crystalline thin film in the first embodiment, even if the
[0087]
Next, the crystallinity relationship between the
[0088]
Referring to FIG. 37, the horizontal axis represents the energy density E of the
[0089]
The
[0090]
FIG. 38 is a graph showing the relationship between the half-width of the peak of the Raman scattering spectrum of the columnar
[0091]
From the results shown in FIGS. 37 and 38, the energy density was 345 mJ / cm.2It has been found that the half width of the peak of the Raman scattering spectrum of the columnar
[0092]
Each crystal of the columnar
[0093]
Further, in order to confirm that the columnar
[0094]
(Embodiment 2)
The method for forming a crystalline thin film according to the second embodiment of the present invention further includes a step of repeating film formation and laser annealing in the method for forming a crystalline thin film according to the first embodiment. 40 to 47 are cross-sectional views showing steps of a method for forming a crystalline thin film according to the second embodiment of the present invention.
[0095]
Referring to FIG. 40, the steps shown in FIGS. 1 to 6 in the first embodiment are performed, and a film thickness T1+ T2The columnar
[0096]
Referring to FIG. 41, an
[0097]
Referring to FIG. 42, on a
[0098]
Referring to FIG. 43, on a
[0099]
Referring to FIG. 44, the upper surface of
[0100]
Referring to FIG. 45, irradiation of
[0101]
Referring to FIG. 46, the columnar
[0102]
After the step shown in FIG. 46, the value of k is sequentially increased as k = 4, 5, 6,..., And the above-mentioned steps shown in FIGS. 41 to 45 are repeated. Referring to FIG. 47, by repeating such steps, the film thickness becomes T1+ T2+ ... + Tk-1+ TkColumnar
[0103]
In the method for forming a crystalline thin film according to the second embodiment of the present invention, the k−1th amorphous silicon film irradiated with a laser (when k = 3, the amorphous silicon On the film 4), a film thickness Tk(If k = 3, T3Forming a k-th thin film (
[0104]
The energy density E used in the first embodimentbAnd EdIs EbkAnd Ed1kIn the case where the value of k is 2b2And Ed12Corresponds to.
[0105]
According to the method for forming a crystalline thin film thus configured, the columnar
[0106]
(Embodiment 3)
In a third embodiment of the present invention, an apparatus for manufacturing a crystalline thin film used in the method for forming a crystalline thin film in the first or second embodiment will be described. FIG. 48 is a sectional view showing an apparatus for manufacturing a crystalline thin film according to the third embodiment of the present invention. FIG. 49 is a perspective view showing details of the communication port and the discharge electrode in FIG. 48.
[0107]
Referring to FIGS. 48 and 49, a crystalline thin
[0108]
The
[0109]
The opening width of the
[0110]
A
[0111]
The
[0112]
A
[0113]
Hereinafter, a case will be described in which the method for forming a crystalline thin film according to the first and second embodiments is performed using the
[0114]
The inside of the
[0115]
Next, the film-forming gas supply means 210 and the film-forming gas exhaust means 211 are simultaneously operated to supply the film-forming
[0116]
The pressure in the
[0117]
As described above, the
[0118]
The
[0119]
When a film is formed on the
[0120]
When the
[0121]
When a film is formed on the
[0122]
Further, by repeating the process of moving the
[0123]
The laser annealing A and B shown in FIG. 4 and FIG.bAnd EdMay be specified.
[0124]
An apparatus for manufacturing a crystalline thin film according to the third embodiment of the present invention is an
[0125]
The moving means 206 can reciprocate the
[0126]
According to the crystalline thin
[0127]
(Embodiment 4)
In a fourth embodiment of the present invention, a top gate thin film transistor (Thin Film Transistor; TFT) including a columnar crystalline silicon film formed by using the method for forming a crystalline thin film in the first embodiment will be described. FIG. 50 is a sectional view showing a top gate thin film transistor according to the fourth embodiment of the present invention.
[0128]
Referring to FIG. 50, a top gate
[0129]
A top gate
[0130]
Next, a method of forming the columnar
[0131]
According to the top-gate type
[0132]
(Embodiment 5)
In the fifth embodiment of the present invention, the crystal grain size of the columnar
[0133]
A method of forming columnar
[0134]
According to the top-gate thin film transistor configured as described above, in addition to the effects described in the fourth embodiment, a process margin for forming the
[0135]
(Embodiment 6)
In a sixth embodiment of the present invention, a photoelectric conversion element including a columnar crystalline silicon film formed using the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment will be described. FIG. 51 is a cross-sectional view showing a photoelectric conversion element according to
[0136]
Referring to FIG. 51,
[0137]
The
[0138]
Next, a method for forming the columnar
[0139]
Further, on the intrinsic crystalline silicon film 404b, p+A type amorphous silicon film is formed. In addition, p by plasma CVD method.+When forming a type amorphous silicon film, monosilane (SiH4), Hydrogen (H2) And B2H6Or a gas obtained by further adding an inert gas such as helium (He) to this mixed gas. p+The
[0140]
The columnar
[0141]
According to the
[0142]
The embodiments disclosed this time are to be considered in all respects as illustrative and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
[0143]
【The invention's effect】
A method of forming a high-quality, large-thickness crystalline thin film having a large crystal grain size without a crystal grain boundary crossing the film thickness direction by expanding a process margin during film formation and laser annealing. An apparatus can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first step of a method for forming a crystalline thin film according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view showing a second step of the method for forming a crystalline thin film according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view showing a third step of the method for forming a crystalline thin film according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a sectional view showing a fourth step of the method for forming a crystalline thin film according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a fifth step of the method for forming a crystalline thin film according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a sixth step of the method for forming a crystalline thin film in the first embodiment of the present invention.
7 is a cross-sectional view for explaining melting and crystallization of the
FIG. 8 shows an energy density E in laser annealing A;aFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 9 shows an energy density E in laser annealing A;bFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 10 shows an energy density E in laser annealing A;cFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 11 shows an energy density E in laser annealing A;dFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 12 shows an energy density E in laser annealing A;eFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 13 shows an energy density E in laser annealing B;aFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 14 shows an energy density E in laser annealing B;bFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 15 shows an energy density E in laser annealing B;cFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 16 shows an energy density E in laser annealing B;dFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 17 shows an energy density E in laser annealing B.eFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 18 shows an energy density E in laser annealing C.aFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 19 shows an energy density E in laser annealing C.bFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 20 shows an energy density E in laser annealing C;cFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 21 shows an energy density E in laser annealing C;dFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 22 shows an energy density E in laser annealing C;eFIG. 3 is a schematic diagram showing a mode of crystal growth when the laser is irradiated.
FIG. 23 is a graph showing the relationship between laser energy density E and crystal grain size in laser annealing A, B and C.
FIG. 24 shows an energy density E in the process shown in FIG.cFIG. 4 is a cross-sectional view showing crystallization when the laser is irradiated.
FIG. 25 shows an energy density E in the process shown in FIG.cFIG. 4 is another cross-sectional view showing crystallization when the laser is irradiated.
26 is a surface SEM photograph showing the
FIG. 27 is a graph showing the energy density E of the excimer laser in Example 1 set to 257 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of the columnar
FIG. 28 is a graph showing the energy density E of an excimer laser in Example 1 set to 294 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of the columnar
FIG. 29 is a graph showing the energy density E of the excimer laser in Example 1 was set to 345 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of the columnar
FIG. 30 shows that in Comparative Example 1, the energy density E of the excimer laser was 257 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of a crystalline silicon film in the case of “A”.
FIG. 31 shows that in Comparative Example 1, the energy density E of the excimer laser was 294 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of a crystalline silicon film in the case of “A”.
FIG. 32 shows that in Comparative Example 1, the energy density E of the excimer laser was 345 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of a crystalline silicon film in the case of “A”.
FIG. 33 is another SEM photograph showing the surface of the
FIG. 34 shows a specific example 2 in which the energy density E of the excimer laser is 257 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of the columnar
FIG. 35 shows a specific example 2 in which the energy density E of the excimer laser is set to 294 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of the columnar
FIG. 36 shows that in Example 2, the energy density E of the excimer laser was 345 mJ / cm.25 is a surface SEM photograph of the columnar
FIG. 37 is a graph showing a relationship between a laser energy density E and a half-width of a peak of a Raman scattering spectrum.
38 is a graph showing the relationship between the half-width of the peak of the Raman scattering spectrum of the columnar
FIG. 39 shows a specific example 1 in which the laser energy density was 345 mJ / cm.27 is a graph showing the X-ray diffraction of the columnar
FIG. 40 is a cross-sectional view showing a first step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 41 is a cross-sectional view showing a second step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 42 is a cross-sectional view showing a third step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 43 is a cross-sectional view showing a fourth step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 44 is a cross-sectional view showing a fifth step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 45 is a cross-sectional view showing a sixth step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 46 is a cross-sectional view showing a seventh step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 47 is a cross-sectional view showing an eighth step of the method for forming a crystalline thin film in the second embodiment of the present invention.
FIG. 48 is a cross-sectional view showing an apparatus for manufacturing a crystalline thin film according to
FIG. 49 is a perspective view showing details of a communication port and a discharge electrode in FIG. 48.
FIG. 50 is a cross-sectional view showing a top-gate thin film transistor according to
FIG. 51 is a sectional view showing a photoelectric conversion element according to
FIG. 52 is a cross-sectional view showing a first step of the method of forming a polycrystalline silicon film disclosed in JP-A-2001-7024.
FIG. 53 is a cross-sectional view showing a second step of the method of forming a polycrystalline silicon film disclosed in JP-A-2001-7024.
FIG. 54 is a cross sectional view showing a state of crystal growth by the method of forming a polycrystalline silicon film shown in FIGS. 52 and 53.
FIG. 55 is another cross-sectional view showing a state of crystal growth by the method of forming a polycrystalline silicon film shown in FIGS. 52 and 53.
[Explanation of symbols]
1,20,301,401,501 {substrate, 2, 4, 21, 22, 23, 72, 81, 82} amorphous silicon film, 3, 10, 15, 233 {excimer laser, 5, 24} crystalline silicon film, 7, 71, 74, 75 columnar crystalline silicon film, 200 manufacturing apparatus, 201 成膜 deposition chamber, 202 laser annealing chamber, 205 substrate holder, 206 moving means, 300 top gate thin film transistor, 400 photoelectric conversion element.
Claims (7)
前記第1の薄膜上に、第2の薄膜を膜厚T2で形成する工程と、
膜厚がT2で、かつ前記第2の薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEbとし、膜厚がT1+T2で、かつ前記第2の薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEdとするとき、Eb≦E≦Edの関係を満たすエネルギ密度Eで、前記第2の薄膜に向けてレーザを照射して前記第2の薄膜を結晶化する工程とを備える、結晶質薄膜の形成方法。Forming a first thin film crystalline on the substrate in a thickness of T 1,
Forming a second thin film on the first thin film with a thickness T2;
Thickness at T 2, and the relationship between the energy density and the grain size when crystallizing irradiating laser to the membrane of the second thin film and the same material, E the energy density grain size is maximum b , the film thickness is T 1 + T 2 , and the crystal grain size is the maximum in the relationship between the energy density and the crystal grain size when irradiating a film of the same material as the second thin film with a laser for crystallization. When the energy density is E d , a step of irradiating the second thin film with a laser at an energy density E satisfying a relationship of E b ≦ E ≦ E d to crystallize the second thin film; A method for forming a crystalline thin film, comprising:
前記基板上に非晶質薄膜を形成する工程と、
前記非晶質薄膜に向けてレーザを照射して前記非晶質薄膜を結晶化する工程とを含む、請求項1に記載の結晶質薄膜の形成方法。The step of forming the first thin film includes:
Forming an amorphous thin film on the substrate;
Irradiating a laser toward the amorphous thin film to crystallize the amorphous thin film, the method according to claim 1, comprising:
前記第kの薄膜に向けてレーザを照射する工程は、
膜厚がTkで、かつ前記第kの薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEbkとし、膜厚がT1+T2+…+Tk−1+Tkで、かつ前記第kの薄膜と同一材質の膜にレーザを照射し結晶化するときのエネルギ密度と結晶粒径との関係において、結晶粒径が最大となるエネルギ密度をEd1kとするとき、Ebk≦E≦Ed1kの関係を満たすエネルギ密度Eで、前記第kの薄膜に向けてレーザを照射する工程を含む、請求項1または2に記載の結晶質薄膜の形成方法。Forming a k-th (k is an integer of 3 or more) thin film having a thickness T k on the (k-1) -th thin film irradiated with the laser, and irradiating the k-th thin film with a laser. And repeating the step of sequentially increasing the value of k,
Irradiating the laser toward the k-th thin film,
Thickness at T k, and the relationship between the energy density and the grain size when crystallizing irradiating laser to the membrane of the thin film of the same material of the first k, E the energy density grain size is maximum bk , the film thickness is T 1 + T 2 +... + T k−1 + T k , and the relationship between the energy density and the crystal grain size when irradiating a film of the same material as the k-th thin film with a laser for crystallization. Wherein , when the energy density at which the crystal grain size is maximized is E d1k , a step of irradiating the k-th thin film with a laser at an energy density E satisfying the relationship of E bk ≦ E ≦ E d1k is included. The method for forming a crystalline thin film according to claim 1.
前記基板上に薄膜を形成する成膜チャンバと、
前記薄膜に向けてレーザを照射するレーザアニールチャンバと、
前記基板を保持する基板ホルダと、
前記基板ホルダを前記成膜チャンバから前記レーザアニールチャンバへ連続的に移動させる移動手段とを備える、結晶質薄膜の製造装置。An apparatus for manufacturing a crystalline thin film used in the method for forming a crystalline thin film according to claim 1,
A film forming chamber for forming a thin film on the substrate,
A laser annealing chamber for irradiating a laser toward the thin film,
A substrate holder for holding the substrate,
A moving means for continuously moving the substrate holder from the film forming chamber to the laser annealing chamber.
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| JP2009055013A (en) * | 2007-07-27 | 2009-03-12 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | Method for manufacturing semiconductor device |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002159465A patent/JP2004006489A/en active Pending
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| JP2009055013A (en) * | 2007-07-27 | 2009-03-12 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | Method for manufacturing semiconductor device |
| KR101399608B1 (en) | 2007-07-27 | 2014-05-26 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | Method for manufacturing semiconductor device |
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