JP2004004518A - 液晶表示装置およびその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マルチカラー表示が可能な複屈折カラー方式の液晶表示装置を、通常の白黒液晶駆動用ICを用いて駆動して、マルチカラー表示を可能にする。
【解決手段】複屈折カラー方式の液晶素子による表示部に、文字表示部41とマーク表示部42を設け、その文字表示部41においては走査電極には走査信号を、データ電極にはデータ信号を印加して単一色で文字を表示させ、マーク表示部42においては、走査電極にもデータ電極にもデータ信号を印加して、複数色でカラー表示させる液晶駆動回路を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】複屈折カラー方式の液晶素子による表示部に、文字表示部41とマーク表示部42を設け、その文字表示部41においては走査電極には走査信号を、データ電極にはデータ信号を印加して単一色で文字を表示させ、マーク表示部42においては、走査電極にもデータ電極にもデータ信号を印加して、複数色でカラー表示させる液晶駆動回路を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は液晶表示装置とその駆動方法に関し、特に複屈折カラー方式の液晶表示装置の構成と、その液晶素子の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の液晶表示装置は、TN(ツイステッドネマティック)液晶素子や、STN(スーパーツイステッドネマチック)液晶素子を用いて、白黒表示する反射型液晶表示装置が主に用いられている。また、その液晶表示装置の反射板として半透過型反射板を用い、その外側にエレクトロ・ルミネッセンス(EL)ライトや発光ダイオード(LED)アレイ等のバックライト装置を設け、夜間でも時刻表示を確認できるようにしたものが多い。
しかし、最近、液晶表示装置を備えた時計、携帯型テープレコーダ、携帯電話、携帯ゲーム器などのファッション化が進んでいる。それらの液晶表示装置として、カラフルなカラー表示が可能なものが望まれてきている。そのために、2色性色素を染色したカラー偏光板を用いて、青や赤の背景に白表示する単色カラー液晶表示装置が開発されている。
【0003】
しかし、よりファッショナブルなデザインの時計や、よりインパクトの強い携帯機器を開発するためには、単色カラー表示では不十分で、複数色のカラー表示が可能なマルチカラー表示の液晶表示装置を設けることが期待されている。
そこで、液晶表示装置として、カラーフィルタを用いずに、液晶素子への印加電圧を変化させることによって、液晶の複屈折性によって多色表示を行う複屈折カラー方式の液晶表示装置を時計その他の携帯機器に搭載することが検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、複屈折カラー方式の液晶表示装置を用いて、通常の文字(時計の場合は現在の時刻やアラーム時刻やカレンダーを表示する数字)表示部の色彩を可変させるためには、文字表示部へ印加する信号の実効値を可変する必要がある。そのためには、階調制御が可能な液晶駆動用ICが必要になるので、開発コストが高くなり、しかも長期の開発期間が必要である。さらに、駆動回路が複雑になるので、駆動ICのサイズが大きくなり、消費電流も増加してしまう。
この発明は、マルチカラー表示を行う複屈折カラー方式の液晶表示装置において、階調機能のない通常の白黒表示の液晶駆動用ICを用いて、その複屈折カラー方式の液晶表示素子を駆動し、低コストおよび低消費電力で、簡易にマルチカラー表示を行なえるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる液晶素子と、その液晶表示素子を駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置において、次のように構成する。
すなわち、上記液晶素子による表示部に、文字表示部とマーク表示部とを備える。
そして、上記液晶駆動回路を、上記文字表示部においては、上記第1の電極には走査信号を印加するとともに上記第2の電極にはデータ信号を印加し、上記マーク表示部においては、上記第1の電極と上記第2の電極の両方に上記データ信号を印加する回路にしたものである。
【0006】
この液晶表示装置の液晶素子の外側に反射板を設け、その反射板を半透過反射板とし、その反射板の上記液晶素子と反対側に、その半透過反射板を通して液晶素子を照明するバックライト装置を設けるとよい。
さらに、上記液晶表示装置において、文字表示部は単一色で表示され、マーク表示部は複数色で表示されるようにするとよい。
また、上記液晶表示装置の液晶素子を挟んでその両側に1組の偏光板を設け、液晶素子とその視認側の偏光板との間に、位相差板、あるいはねじれ位相差板を設けてもよい。
【0007】
上記液晶素子は、ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1300nm〜1600nmであるのが好ましい。上記位相差板を設けた液晶表示装置の場合には、上記液晶素子は、ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1500nm〜1800nmであり、上記位相差板のリタデーション値が1600nm〜1900nmであるのが好ましい。
【0008】
また、上記位相差板が、遅相軸方向の屈折率をnx、遅相軸と垂直な方向の屈折率をny、厚さ方向の屈折率をnzとしたとき、nx>nz>nyの関係となる位相差板であるとよい。
上記ねじれ位相差板を設けた液晶表示装置の場合には、上記液晶素子は、前記ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1500nm〜1800nmであり、上記ねじれ位相差板のΔnd値が1400nm〜1800nmであるのが好ましい。
【0009】
この発明による他の液晶表示装置は、第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第1の液晶素子と、
第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第2の液晶素子と、
上記第1の液晶素子と上記第2の液晶素子とを駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置であって、
上記液晶駆動回路を、上記第1の液晶素子の上記第1の電極には走査信号を印加するとともに上記第2の電極にはデータ信号を印加し、上記第2の液晶素子の上記第1の電極と上記第2の電極の両方には上記データ信号を印加する回路にしたものである。
上記第2の液晶表示装置における第2の液晶素子の視認側と反対側に反射型偏光板を設けるとよい。
【0010】
さらに、この発明による液晶表示装置の駆動方法は、上述のような第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる液晶素子と、その液晶素子を駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備え、上記液晶素子の表示部が文字表示部とマーク表示部とを有する複屈折カラー方式の液晶表示装置の駆動方法である。
そして、上記文字表示部においては、上記第1の電極には上記走査信号を、上記第2の電極には上記データ信号を印加して単一色で表示を行い、マーク表示部においては、上記第1の電極と上記第2の電極の両方に上記データ信号を印加して複数色で表示を行う。
【0011】
また、第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第1の液晶素子と、
第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第2の液晶素子と、
上記第1の液晶素子と上記第2の液晶素子とを駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置の駆動方法であって、
上記第1の液晶素子においては、上記第1の電極には上記走査信号を印加するとともに上記第2の電極にはデータ信号を印加して単一色で表示を行い、上記第2の液晶素子においては、上記第1の電極と上記第2の電極の両方に上記データ信号を印加して複数色で表示を行う液晶表示装置の駆動方法も提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態:図1から図10〕
この発明の第1の実施形態について、図1から図10を参照して説明する。
この発明の第1の実施形態の液晶表示装置の表示部の表示パターンの例を図1の平面図によって説明する。この液晶表示装置17の表示部には、図1に示すように、現在の時刻やアラーム時刻をデジタル表示する文字表示部41と、その上下両側に設けられたマーク表示部42,42とから構成される。このマーク表示部42,42は、複数色を表示する複数の円形パターン43〜46からなり、カラフルさを演出する。文字表示部41は色彩が変化せず、常に所定の色彩で時刻を表示する。
【0013】
マーク表示部42は、各円形パターンごとに異なる色彩を示し、さらに、たとえば1秒ごとに色彩が変化する。また、約0.1秒ごとに色彩が変化するようにすることにより、カラフルさや面白さを表現することができる。
この液晶表示装置17の断面構成を図2によって説明する。
この実施形態の液晶表示装置17は、図2に示すように、液晶素子7と、その両側に配置した第1の偏光板9および第2の偏光板8と、第1の偏光板9の外側に配置した反射板10とによって構成されている。
その液晶素子7は、酸化インジュウム錫(以後「ITO」と称す)からなる透明な第1の電極3が形成された厚さ0.5mmのガラス板からなる第1の基板1と、同じくITOからなる透明な第2の電極4が形成された厚さO.5mmのガラス板からなる第2の基板2とを、所定の間隔を設けてシール材5によって張り合わせ、その隙間に220゜ツイスト配向したネマチック液晶6を封入挟持して、STNモードの液晶素子7を構成している。
このSTNモードの液晶素子7の第1の基板1の外側に、第1の偏光板9と反射板10を配置し、第2の基板2の外側に第2の偏光板8を配置することにより、反射型の複屈折カラー方式の液晶表示装置17を構成する。
【0014】
第1の電極3と第2の電極4の表面には配向膜(図示せず)が形成され、図3に示すように、第1の基板1は、水平軸Hに対して、右上り20゜方向にラビング処理することにより、下液晶分子配向方向7aは右上り(反時計回り)20゜となり、第2の基板2は右下り20゜方向にラビング処理することにより、上液晶分子配向方向7bは右下り(時計回り)20゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを14μmに調整して、左回り220゜ツイストのSTNモードの液晶素子7を形成する。
使用するネマチック液晶6の複屈折の差Δnは0.21で、第1の基板1と第2の基板2の隙間であるセルギャップdは7μmとする。したがって、ネマチック液晶6の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す液晶素子7のΔnd値は、1470nmである。
【0015】
図4に示すように、第2の偏光板8の吸収軸8aは水平軸Hを基準として右下り60゜に配置し、図3に示す第1の偏光板9の吸収軸9aは水平軸Hを基準にして右上がり75゜に配置し、上下一対の偏光板8,9の交差角は45゜をなしている。
このように構成されている液晶表示装置17において、電圧無印加の状態では、第2の偏光板8の吸収軸8aに平行な振動面をもって入射した直線偏光は、液晶素子7の上液晶分子配向方向7bに対して40゜の角度で入射するので、楕円偏光状態となる。この楕円偏光状態と、偏光板8,9の配置角を最適化したことにより、第1の偏光板9を透過した光は、鮮やかなピンク色のカラー光となる。このカラー光は、反射板10で反射され、再度、第1の偏光板9と液晶素子7と第2の偏光板8を透過し、視認側に出射してピンク表示となる。
【0016】
一方、第1の電極3と第2の電極4の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6の分子が立ち上がり、液晶素子7のみかけのΔnd値が減少する。このため、液晶素子7で発生した楕円偏光状態が変化し、色彩が変化する。
図5はこの液晶表示装置の色表示を示す色度図であり、矢印付きの太い実線で示す曲線20は、図2に示した液晶素子7の第1の電極3と第2の電極4の間に印加する電圧を無印加状態から徐々に増加した場合の色彩変化を表わしている。
電圧無印加ではピンクであるが、電圧を印加して徐々にその電圧を上げていくと、一旦薄緑になった後、緑、青となり、さらに高い電圧を印加すると白表示となる。
【0017】
次に、この液晶表示装置17の液晶素子7における電極の構成例を図6と図7によって説明する。
図6は第1の基板1の上面に形成したITOからなる第1の電極3を上面から見た平面図であり、図7は第2の基板2の下面に形成したITOからなる第2の電極4を上面から見た平面図である。これらの図において、各電極パターンとともにその配線パターンを太線で示している。また、図1に対応する文字表示部41とマーク表示部42,42の符号を付している。
第1の電極3は、図6に示すようにC1〜C5の5本の走査電極として構成される。走査電極C1〜C3は、文字表示部41を構成する各電極パターンに接続しており、走査電極C4と走査電極C5は、マーク表示部42,42を構成してカラフルさを演出する複数の円形電極に接続している。
ここでは、説明の便宜上表示画面の左側に走査電極C1〜C5を引き出しているが、実際には、導電ペーストや異方性導電ビーズを用いて、走査電極C1〜C5を第2の基板2側へ導いている場合が多い。
【0018】
第2の電極4は、図7に示すようにD1〜D20の20本のデータ電極として構成される。そして、データ電極D2のように、文字表示部41の電極パターンとだけ接続している配線、データ電極D10のように、マーク表示部42の円形電極だけに接続している配線、データ電極D1のように、文字表示部41とマーク表示部42の両方の電極に接続している配線がある。
3分割駆動の場合、通常データ電極は3画素に接続するが、マーク表示部42は実際の表示とは関係がないので、文字表示部41においてデータ電極が3画素以内に接続されていれば問題はない。
【0019】
次に、この液晶表示装置の駆動方法について、図8,図9および図10に示す駆動信号を参照して説明する。図8は、図6に示した走査電極C1〜C5に印加する信号を示し、図9は、図7に示したデータ電極のうちD1,D5,D9,D10に印加する信号と、マーク表示部42の走査電極C4との間の液晶に印加される合成波形を示す。図10は、この液晶表示装置の走査電極とデータ電極への印加信号と、実際に液晶に印加される合成波形の例で、3分割駆動、1/2バイアスで、駆動電圧が3Vの場合である。
【0020】
文字表示部41の走査電極C1〜C3には、図8に示すように通常の走査信号を印加するが、マーク表示部42の走査電極C4とC5には、データ信号を印加する。ここでは走査電極C4には、オン/オン/オンのデータ信号を印加し、走査電極C5には、オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。
したがって、走査電極C4と接続した画素には、図9に示すように、データ電極D1,D5,D9,D10へ印加するデータ信号により、V3=3.0V,V2=2.45V,V1=1.73V,V0=0Vの4種類の電圧が合成波形として印加される。この電圧は実効値で、V3は(32+32+32)/3の平方根=3、V2は(32+32+02)/3の平方根=2.45、V2は(32+02+02)/3の平方根=1.73となる。以下の電圧もすべて実効値である。
【0021】
データ電極D1には、図9の一番上の欄に示すように、オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D1が接続している文字表示部41の画素(セグメント)は、Voff=1.22Vとなり、背景と同じピンク表示となるが、走査電極C4の信号との合成波形は、V3=3Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の円形パターン43は、白色(図5で印加電圧が最大のときの表示色)を示す。
データ電極D5には、図9の二番目の欄に示すように、オフ/オフ/オンのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D5が接続している文字表示部41の画素は、Voff=1.22Vとなり、背景と同じピンク表示となるが、走査電極C4の信号との合成波形は、V2=2.45Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の円形パターン44は、青色(図5で印加電圧が最大より少し低いときの表示色)を示す。
【0022】
データ電極D9には、図9の三番目の欄に示すように、オフ/オン/オンのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D5が接続している文字表示部41の画素は、Voff=1.22VとVon=2.12Vとなり、それぞれ、背景と同じピンク表示と緑表示となるが、走査電極C4の信号との合成波形は、V1=1.73Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の円形パターン45は、薄緑色(図5で印加電圧が最低より少し高いときの表示色)を示す。
データ電極D10には図9の最下欄に示すように、オン/オン/オンのデータ信号を印加する。データ電極D10は文字表示部41の画素には接続していないので影響はないが、走査電極C4の信号との合成波形は、V0=0Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の画素46は、背景と同じピンク色(図5で印加電圧が最低のときの表示色)を示す。
【0023】
図10に、このような走査電極とデータ電極に印加する信号波形と実際に液晶分子へ印加される合成波形の関係を示す。
文字表示部41の走査電極には、通常のマルチプレックス駆動に用いる走査信号を印加する。この例では3分割駆動、1/2バイアスで、駆動電圧が3Vの波形例を示す。
走査信号は、0Vと3Vを印加する選択期間Tsと、1.5Vを印加する非選択期間Tnsから構成し、選択期間Tsと非選択期間Tnsを合わせて1フレームとする。選択期間Tsにデータ電極からオン信号を印加すると、非選択期間Tnsのデータ信号がオン信号でもオフ信号でも影響を受けず、合成波形は一定の実効値Vonとなる。逆に、選択期間Tsにデータ電極からオフ信号を印加すると、非選択期間Tnsのデータ信号によらず、合成波形は実効値Voffとなり、所望の文字表示が可能になる。
【0024】
一方、図1におけるマーク表示部42の走査電極C4,C5には、本来はデータ電極に印加しているデータ信号と同一のデータ信号を印加する。図10の下段には、走査電極にオン/オン/オンのデータ信号を印加した場合の例を示す。走査電極にデータ信号を印加すると、データ電極に印加するデータ信号により、3分割駆動の場合の合成波形は4種類の実効値となる。
データ電極に印加するデータ信号が、オン/オン/オンの場合は、走査電極に印加したデータ信号と打ち消し合い、液晶への印加電圧はV0=0Vとなる。データ電極に印加するデータ信号がオン/オン/オフの場合は、1フレームの2/3の期間は0Vで、1/3の期間は3Vが印加され、合成波形の実効値はV1=1.73Vとなる。データ電極に印加するデータ信号が、オン/オフ/オン、オフ/オン/オンでも全く同一の実効値V1となる。
【0025】
同様に、データ電極に印加するデータ信号が、オン/オフ/オフの場合は、1フレームの1/3の期間は0Vで、2/3の期間は3Vが印加され、合成波形の実効値はV2=2.45Vとなる。データ電極に印加するデータ信号が、オフ/オフ/オン、オフ/オン/オフでも全く同一の実効値V2となる。
データ電極に印加するデータ信号が、オフ/オフ/オフの場合は合成波形の実効値はV3=3Vとなる。
このように、液晶への印加電圧をV0,V1,V2,V3と変化させることが可能になる。したがって、印加電圧により色彩が変化する複屈折カラー方式の液晶表示装置を設けた時計において、マーク表示部42の走査電極にデータ信号を印加することにより、通常の階調機能のない白黒液晶駆動用ICを用いても、マーク表示部42の色彩を変化させることが可能になる。
【0026】
すなわち、この例では文字表示部41はピンクの背景に緑文字を表示し、マーク表示部42の各画素である円形パターン43,44,45,46は、白/青/薄緑/ピンクのマルチカラー表示が可能になる。そして、白黒液晶駆動用ICは、カラー液晶駆動用ICよりも単純な回路であり、小型で低消費電力であるので、時計や携帯機器の電池寿命の点でも好ましい。
また、データ電極に印加するデータ信号を0.1〜1秒程度の間隔で変えていくことによって、マーク表示部42の各円形パターンの表示色が0.1〜1秒間隔で変化し、カラフルでインパクトのある液晶表示装置を提供することが可能になり、若者向けの斬新な携帯機器を提供できる。
【0027】
〔第1の実施形態の変形〕
この第1の実施形態の時計に使用する液晶表示装置は、液晶素子として220゜ツイストでΔnd値=1470nmのSTNモードの液晶素子7を用いたが、Δnd値=1300〜1600nmであれば、ほぼ同様な色彩が得られる。
液晶素子7のΔnd値が、1300nmより小さいと、電圧によるみかけのΔnd値の変化量が減少するため、青や白が出にくくなり、また、Δnd値が1600nmより大きくなると、背景のピンク色が出にくくなるので好ましくない。
さらに、表示色は、この実施形態の色調とは異なるが、TNモードの液晶素子や、180゜ツイスト以上のSTNモードの液晶素子を用いても、同様な複屈折カラー方式の液晶表示装置を構成することが可能であり、カラフルな時計を提供できる。
【0028】
また、この実施形態では、時計用の液晶表示装置について説明したが、携帯型テープレコーダや携帯電話用などの液晶表示装置に応用することも勿論可能である。
また、この実施の形態では、第1の電極3を走査電極とし、第2の電極4をデータ電極として構成したが、これを反転して、第2の電極4を走査電極とし、第1の電極3をデータ電極とすることも可能である。その場合、時刻表示部41の第2の電極4に走査信号を印加し、マーク表示部42の第2の電極4にデータ信号を印加することになる。
【0029】
〔第2の実施の形態:図11から図19〕
次に、この発明の第2の実施形態について、図11から図19を参照して説明する。
この第2の実施形態の液晶表示装置は、第1の実施形態のものとは位相差板を備える点と電極の形状(パターン)が異なるのと、その液晶表示装置の駆動信号が異なる点と、バックライト装置を備える点で相違するが、それ以外は第1の実施形態の構成と同じである。
【0030】
この第2の実施形態の液晶表示装置の表示部は、図11に示すように、現在の時刻やアラーム時刻などを表示するドットマトリクス表示の文字表示部51と、その両側の複数色を示してカラフルさを演出するマーク表示部52,52から構成されている。そのマーク表示部52,52は、それぞれ複数の円形パターン53,55,57や方形パターン54,56からなる。文字表示部51は色彩が変化せず、常に所定の色彩によって時刻を表示する。
マーク表示部52は、各パターン53〜57ごとに異なる色彩を示し、さらに1秒ごとに色彩が変化する。また、約0.1秒ごとに色彩が変化するようにすることで、カラフルで且つインパクトのある時計等の携帯機器を提供できる。
【0031】
この液晶表示装置の断面構造を図12に示すが、図2の示した第1の実施形態の液晶表示装置と対応する部分には同じ符号を付してあり、それらの説明は省略する。
この液晶表示装置18の液晶素子12は、第1の基板1と第2の基板2の隙間に240゜ツイスト配向しているネマチック液晶6を封入挟持して、STNモードの液晶素子を構成している。
そして、この液晶素子12の第2の基板2の外側に、リタデーション値1800nmの位相差板13を介して第2の偏光板8を配置している。また、第1の基板1の外側には第1の偏光板9と半透過反射板11と、バックライト装置を配置している。この半透過反射板11は、下からの光を一部透過するので、バックライト装置19がこの半透過反射板11の下側に位置することにより、半透過反射板11を通して液晶素子12を照明することができる。したがって、半透過型の複屈折カラー方式の液晶表示装置18を構成することができる。
【0032】
液晶素子12の第1の電極3と第2の電極4の表面には配向膜(図示せず)が形成され、第1の基板1は、図13に示す水平軸Hを基準にして、右上がり30゜方向にラビング処理することにより、下液晶分子配向方向12aは右上がり30゜となり、第2の基板2は右下がり30゜方向にラビング処理することにより、上液晶分子配向方向12bは右下がり30゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを16μmに調整し、左回り240゜ツイストのSTNモードの液晶素子12を形成する。使用するネマチック液晶6の複屈折の差Δnは0.21で、第1の基板1と第2の基板2の隙間であるセルギャップdは8μmとする。したがってネマチック液晶6の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す液晶素子12のΔnd値は、1680nmである。したがって、位相差板13のリタデーション値は、液晶素子12のΔnd値より120nm大きく設定している。
【0033】
位相差板13としては、ポリカーボネートフィルムを1軸延伸したフィルムを用いた。したがって、位相差板の遅相軸13aの屈折率をnx、その遅相軸13aと直交するy軸方向の屈折率をny、厚さ方向であるz軸方向の屈折率をnzと定義すると、nx>ny=nzとなっている。
位相差板13を、図14に示すようにその遅相軸13aが水平軸Hを基準として、右上がり65゜の位置になるように配置する。また、第2の偏光板8の吸収軸8aは、位相差板13の遅相軸13aと左回り45゜に配置し、第1の偏光板9の吸収軸9aは図13に示すように、液晶素子12の下液晶分子配向方向12aと左回り35゜に配置し、上下一対の偏光板8,9の交差角は45゜をなしている。
【0034】
このように構成されている複屈折カラー方式の液晶表示装置18において、電圧無印加の状態では、第2の偏光板8より入射した直線偏光は、位相差板13の複屈折性により楕円偏光となるが、位相差板13のリタデーション値と液晶素子12のΔnd値に差を設け、偏光板配置角を最適化したことによって、液晶素子12を通過する際に直線偏光に戻る。この時、第1の偏光板9の吸収軸9aと第2の偏光板8の吸収軸8aの配置関係がこの実施形態のように交差角は45゜をなしていると、直線偏光は第1の偏光板9を透過せず、黒表示となる。
【0035】
次に、液晶素子12の第1の電極3と第2の電極4の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6の分子が立ち上がり、液晶素子12のみかけのΔnd値が減少する。このため、位相差板13で発生した楕円偏光は、液晶素子12を通過しても完全な直線偏光には戻らない。したがって、楕円偏光状態で第1の偏光板9に到達し、特定の波長の光が第1の偏光板9を透過してカラー光となる。第1の偏光板9を透過したカラー光は、半透過型反射板11で反射され、再度、第1の偏光板9と液晶素子12と位相差板13と第2の偏光板8を透過して、視認側へ射出しカラー表示を行う。
図15は、この複屈折カラー方式の液晶表示装置18の表示色を示す色度図であり、矢印付きの太い実線で示す曲線21は印加電圧を無印加状態から徐々に増加していく際の色彩変化を表している。電圧無印加では、ほぼ無彩色の黒であるが、電圧を印加し、徐々にその電圧を上げていくと、一旦白になった後、黄色を経て赤,青,緑となり、さらに電圧を印加すると薄緑表示になる。
【0036】
次に、この第2の実施形態の液晶表示装置18の電極構成を図16と図17を用いて説明する。図16は、液晶素子18の第1の基板1の上面に形成したITOからなる第1の電極3を上面から見た平面図で、図17は、第2の基板2の下面に形成したITOからなる第2の電極4を、上面から見た平面図である。
この液晶表示装置18における液晶晶素子12の第1の電極3は、図16に示すように、C1〜C6の6本の走査電極として構成している。走査電極C1〜C4は、文字表示部51のマトリクスを構成する4本の横帯状の電極にそれぞれ接続しており、走査電極C5と走査電極C6は、それぞれカラフルさを演出する2組のマーク表示部52,52を構成する複数の円形や方形の電極を直列に接続している。
【0037】
ここでは説明の便宜上、表示画面の左側に各走査電極C1〜C6を引き出しているが、実際には導電ペーストや異方性導電ビーズを用いて、これらの走査電極C1〜C6を第2の基板2側へ導いている場合が多い。
一方、液晶素子12の第2の電極4は、図17に示すように、D1〜D10の10本のデータ電極として構成している。全てのデータ電極D1〜D10は、文字表示部51のマトリクスを構成する縦帯状の電極とマーク表示部52を構成する円形または方形の電極の両方に接続しており、それらの各配線容量をほぼ等しくし、表示ムラが発生しにくいようにしている。
【0038】
次に、この液晶表示装置18の駆動方法について、図18と図19に示す駆動信号を参照して説明する。
図18は、図16における走査電極C1〜C6に印加する信号を示し、第19図は、図17におけるデータ電極のうち、D1〜D5に印加する信号と、マーク表示部52の走査電極C5との間の液晶に印加される合成波形を示す。
この第2の実施形態では、液晶表示装置18を4分割駆動、1/3バイアスで、駆動電圧が3Vで駆動する場合について説明する。したがって、走査電極に通常の走査信号を印加した場合、データ電極に印加するデータ信号との合成波形は、実効値として、Von=1.73Vと、Voff=1.0Vとなり、文字表示部51は黒背景に緑色の文字表示となる。以下の電圧値もすべて実効値である。
【0039】
しかし、図18に示すように、文字表示部51の走査電極C1〜C4には通常の走査信号を印加するが、マーク表示部52の走査電極C5とC6には、データ信号を印加する。ここでは、走査電極C5にはオン/オン/オン/オンのデータ信号を印加し、走査電極C6には、オフ/オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。
したがって、図19に示すように、走査電極C5と接続した画素には、データ電極D1〜D5へ印加するデータ信号により、V4=2.0V,V3=1.73V,V2=1.41V,V1=1.0V,V0=0Vの5種類の電圧が合成波形として印加される。
【0040】
データ電極D1には、図19の最上欄に示すように、オフ/オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D1が接続している文字表示部51の画素は、Voff=1.0Vとなり、背景と同じ黒表示となるが、走査電極C5の信号との合成波形は、V4=2.0Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の円形パターン(画素)53は薄緑色を示す。
データ電極D2には、図19の二番目の欄に示すように、オフ/オフ/オフ/オンのデータ信号を印加する。したがって走査電極C5の信号との合成波形は、V3=1.73Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の方形パターン54は緑色を示す。
【0041】
データ電極D3には、図19の三番目の欄に示すように、オフ/オン/オフ/オンのデータ信号を印加する。したがって走査電極C5の信号との合成波形は、V2=1.41Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の円形パターン55は青色を示す。
データ電極D4には、図19の四番目の欄に示すように、オン/オン/オン/オフのデータ信号を印加する。したがって走査電極C5の信号との合成波形は、V1=1Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の方形パターン56は、背景と同じ黒色を示す。
データ電極D5には、図19の最下欄に示すように、オン/オン/オン/オンのデータ信号を印加する。したがって走査電極C4の信号との合成波形は、V0=0Vとなり、図11に示すマーク表示部52中の円形パターン57は、方形パターン56と同様に、背景と同じ黒色を示す。
【0042】
このように、通常の階調機能のない白黒液晶駆動用ICを用いて、複屈折カラー方式の液晶表示装置18を駆動することにより、文字表示部51は、黒背景に緑文字を表示し、マーク表示部52、52の各パターン(画素)は、黒/青/緑/薄緑のマルチカラー表示が可能になる。しかも、白黒液晶駆動用ICは、カラー液晶駆動用ICよりも単純な回路であり、小型で低消費電力であるので、時計等の携帯機器の電池寿命の点でも好ましい。
また、データ電極に印加するデータ信号を0.1〜1秒程度の間隔で変えてゆくことによって、マーク表示部52の各パターンの色が0.1〜1秒間隔で変化し、カラフルでインパクトのある表示が可能となり、若者向けの斬新な携帯機器を提供できる。
【0043】
〔第2の実施形態の変形〕
この第2の実施形態の液晶表示装置は、反射板として半透過型反射板11を用いて、バックライト装置19を設けて夜間でも認識可能にしたが、反射板を反射専用型にして、バックライト装置19を設けなくてもよい。
また、この実施形態の液晶表示装置は、240゜ツイストでΔnd値=1680nmのSTNモードの液晶素子12と、リタデーション値が1800nmの位相差板13を用いたが、Δnd=1500〜1800nmのSTNモードの液晶素子12と、液晶素子12のΔnd値より50〜200nm大きいリタデーション値の位相差板13であれば、ほぼ同様な色彩が得られる。
【0044】
液晶素子12のΔnd値が、1500nmより小さいと、電圧によるみかけのΔnd値の変化量が減少することによって、青や緑が出にくくなる。また、Δnd値が1800nmより大きくなると、色変化が急激になりすぎ、ムラや温度による色変化も大きくなるので好ましくない。
さらに、表示色は、この実施形態の液晶表示装置による色調とは異なるが、TNモードの液晶素子や、180゜ツイスト以上のSTNモードの液晶素子、あるいは、180゜ツイスト以上のSTNモードの液晶素子と位相差板を用いても、同様な複屈折カラー方式の液晶表示装置を構成することが可能であり、同様にカラフルな時計を提供できる。
【0045】
また、この実施形態の液晶表示装置では、ポリカーボネートフィルムを1軸延伸したフィルムを位相差板13として用いたが、位相差板の遅相軸13aの屈折率をnx、この遅相軸13aと直交するy軸方向の屈折率をny、厚さ方向であるz軸方向の屈折率をnzと定義すると、nx>nz>nyとなる2軸延伸の位相差板を使用することによって、視野角特性をさらに改善することができる。
さらに、位相差板13の代わりに、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムやポリエステル(PET)フィルムに、液晶ポリマーを塗布して固着した、ねじれ位相差板を用いることにより、さらに良好な色彩の表示が可能になる。
【0046】
この実施形態のΔnd=1680nmの液晶素子12に、240゜の右回りツイストで、Δnd値=1650nmのねじれ位相差板を組み合わせたところ、良好な黒色背景に、鮮やかな色彩で情報を表示する複屈折カラー方式の液晶表示装置となり、よりカラフルな表示が得られた。
STNモードの液晶素子12とねじれ位相差板により、複屈折カラー方式の液晶表示装置を構成する場合には、Δnd=1500〜1800nmのSTNモードの液晶素子12と、液晶素子12のΔnd値より10〜100nm小さいΔnd値のねじれ位相差板を用いれば、ほぼ同様な色彩が得られる。
ねじれ位相差板を用いた複屈折カラー方式の液晶表示装置においても、液晶素子12のΔnd値が1500nmより小さいと、電圧によるみかけのΔnd値の変化量が減少することにより、青や緑が出にくくなる。また、Δnd値が1800nmより大きくなると、色変化が急激になりすぎ、ムラや温度による色変化も大きくなるので好ましくない。
【0047】
また、この実施形態では、時計用の液晶表示装置について説明したが、携帯型テープレコーダや携帯電話用の液晶表示装置に適用することも勿論可能である。さらに、この実施形態では第1の電極3を走査電極とし、第2の電極4をデータ電極として構成したが、その関係を反転して、第2の電極4を走査電極とし、第1の電極3をデータ電極とすることも可能である。その場合、時刻表示部51の第2の電極に走査信号を印加し、マーク表示部52の第2の電極にはデータ信号を印加することになる。
【0048】
また、この実施形態では、液晶表示装置のマーク表示部の形状を、円形や方形の単純な形にしたが、複雑な図形にすることも、動物や乗り物の形状や文字形状などにすることも勿論可能である。
上述した実施形態では、液晶表示装置の駆動方法として、4分割駆動の場合について説明したが、分割数Nがさらに増加すると、マーク表示部への合成波形の実効値は、N+1種類となり、さらに液晶表示装置の最適電圧に合わせやすくなるので好ましい。
さらに、上述した実施形態では、液晶表示装置の駆動方法として、1フレーム内で正負を反転して液晶素子への直流印加を防止する1行内反転駆動の例で説明したが、n行ごとに正負を反転するn行反転駆動や、1フレームごとに正負を反転するフレームごと反転駆動を採用して、勿論同様に液晶表示装置を駆動することは可能である。
【0049】
〔第3の実施の形態:図20から図23〕
次に、この発明の第3の実施形態について図20から図23を参照して説明する。これらの図において、前述した第1,第2の実施形態と同じ部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
この第3の実施形態の液晶表示装置は、図21に示すように第1の液晶表示装置61と第2の液晶表示装置63とからなる2層式液晶表示装置である。
そして、その第1の液晶表示装置61の表示部は、図20に示すように、現在の時刻やアラーム時刻等を表示する文字表示部41を有し、第2の液晶表示装置63の表示部は、図20に破線で示すように長方形のシャッタ部47を構成する。
【0050】
第1の液晶表示装置61の上部に第2の液晶表示装置63を重ねて配置しているので、シャッタ部47が閉じた状態では銀色になり、文字表示部41は全く見えなくなる。シャッタ部47が開いた状態で初めて文字表示部41が認識できるようになる。
シャッタ部47が閉じた状態では、完全にミラー調となっており、時計あるいは携帯機器としてよりも、アクセサリ−的に見えるので、ファッション性の豊かな時や携帯機器を提供できる。
【0051】
次に、この第3の実施形態の2層式液晶表示装置の構成を、その断面図である図21、およびその各液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である図22と図23を用いて説明する。
図21において、第1の液晶表示装置61は、ITOからなる第1の電極3が形成されている厚さ0.5mmのガラス板からなる第1の基板1と、同じくITOからなる第2の電極4が形成されている厚さ0.5mmのガラス板からなる第2の基板2と、第1の基板1と第2の基板2を張り合わせるシール材5と、第1の基板1と第2の基板2に封入狭持されている90゜ツイスト配向しているネマチック液晶6とによって、TNモードの第1の液晶素子60を形成してる。
その第1の液晶素子60の第1の基板1の外側には、第1の偏光板9と、半透過反射板11を配置し、第2の基板2の外側には、第2の偏光板8を配置している。
【0052】
この半透過反射板11は、下からの光を一部透過するので、その下部にバックライト装置19を設けることによって、半透過型の液晶表示装置を構成する。
第2の液晶表示装置63も、ITOからなる第1の電極73が形成されている厚さ0.3mmのガラス板からなる第1の基板71と、同じくITOからなる第2の電極74が形成されている厚さ0.3mmのガラス板からなる第2の基板72と、第1の基板71と第2の基板72を張り合わせるシール材75と、第1の基板71と第2の基板72に狭持されている90゜ツイスト配向しているネマチック液晶76とによって、TNモードの第2の液晶素子62を形成している。
【0053】
この第2の液晶素子62の第1の基板71の外側には、反射型偏光板65を配置し、第2の基板72の外側には、第3の偏光板64を配置する。この反射型偏光板65は、屈折率の異なる材料を100層以上重ねてあるフィルムで、透過軸と平行に振動面をもつ直線偏光は透過するが、その透過軸と90゜ずれた方向の振動面をもつ光は反射する性質のフィルムであり、この実施形態では、3M(スリーエム)社製の商品名D−BEF−Aを用いた。
【0054】
第1の液晶素子60の第1の電極3と第2の電極4の表面には配向膜(図示せず)が形成され、図22に示すように、第1の基板1は水平軸Hを基準にして右下がり45゜方向にラビング処理することで、下液晶分子配向方向60aは右下がり45゜となり、第2の基板2は右上がり45゜方向にラビング処理することで上液晶分子配向方向60bは右上がり45゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを約100μmに調整し、左回り90゜ツイストのTNモードの第1の液晶素子60を形成する。
使用するネマチック液晶6の複屈折の差Δnは0.15で、第1の基板1と第2の基板2の隙間であるセルギャップdは8μmとする。したがってネマチック液晶6の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す第1の液晶素子60のΔnd値は1200nmである。
【0055】
第2の液晶素子62の第1の電極73と第2の電極74の表面には配向膜(図示せず)が形成され、図23に示すように、第1の基板71は水平軸Hを基準にして、右下がり45゜方向にラビング処理することで、下液晶分子配向方向62aは右下がり45゜となり、第2の基板72は右上がり45゜方向にラビング処理することで上液晶分子配向方向62bは右上がり45゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを約100μmに調整し、左回り90゜ツイストのTNモードの第2の液晶素子62を形成する。
【0056】
使用するネマチック液晶76の複屈折の差Δnは0.15で、第1の基板71と第2の基板72の隙間であるセルギャップdは8μmとする。したがってネマチック液晶76の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す第2の液晶素子62のΔnd値も、1200nmである。
図22に示すように、第1の液晶表示装置61に備える第2の偏光板の吸収軸8aは、第1の液晶素子60の上液晶分子配向方向60bと等しく右上がり45゜に配置し、第1の偏光板の吸収軸9aは第1の液晶素子60の下液晶分子配向方向60aと等しく右下がり45゜に配置するので、上下一対の偏光板8,9の交差角は90゜をなしている。
【0057】
図23に示すように、第2の液晶表示装置62に備える第3の偏光板64の吸収軸64aは、第2の液晶素子62の上液晶分子配向方向62bと等しく右上がり45゜に配置し、反射型偏光板65の透過軸65aは第2の液晶素子62の下液晶分子配向方向62aと等しく右下がり45゜に配置する。
このように構成されているこの第3の実施形態の2層式液晶表示装置において、第2の液晶素子62に電圧無印加の状態では、第3の偏光板64を通過して、その吸収軸64aと直交する方向から入射した直線偏光は、第2の液晶素子62により90゜旋回し、反射型偏光板65の透過軸65aと直交した反射軸の方向となるため、入射光はすべて反射し、銀色のミラー表示となる。
【0058】
次に、第2の液晶素子62の第1の電極73と第2の電極74の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶76の分子が立ち上がり、第2の液晶素子62の旋光性が失われ、第3の偏光板64を通過してその吸収軸64aと直交する方向から入射した直線偏光は、反射型偏光板65の透過軸65aに平行に入るので、第2の液晶表示装置63を透過し、図20に示したシャッタ部47が開いた状態となる。
このシャッタ部47が開いた状態では、第1の液晶表示装置61の第2の偏光板の吸収軸8aと直交している透過軸と、第2の液晶表示装置63の反射型偏光板65の透過軸65aが平行であるので、第2の液晶表示装置63を透過した直線偏光は、第1の液晶表示装置61に入射する。
【0059】
そして、第1の液晶素子60に電圧無印加状態では、第2の偏光板8より入射した直線偏光は90゜旋回し、第1の偏光板9の吸収軸9aと直交した透過軸方向に到達するので、入射光は第1の偏光板9を透過し、半透過型反射板11で反射され、再度、第1の液晶表示装置61と第2の液晶表示装置63を透過して視認側に出射し、白表示を行なう。
また、第1の液晶素子60の第1の電極3と第2の電極4の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6の分子が立ち上がり、第1の液晶素子60の旋光性が失われ、第2の偏光板8を通してその吸収軸8aと直交する方向から入射した直線偏光は、そのまま第1の偏光板9の吸収軸9aに平行に入るので、入射光はすべて吸収され、第1の液晶表示装置は黒表示となる。
【0060】
次に、この第3の実施形態の2層式の液晶表示装置の駆動方法について説明する。その駆動信号は、図8と図9に示した第1の実施形態で用いた信号と同じである。第1の液晶素子60の第1の電極3は、図6に示したような走査電極C1〜C3からなり、図8に示した走査信号を印加する。第2の電極4は、図7に示したようなデータ電極D1〜D20からなり、図9に示したデータ信号を印加することによって、時刻等の表示を行うことができる。
一方、第2の液晶素子62の第1の電極73は、1本の走査電極からなり、図8のC4に示したデータ信号を印加する。第2の電極74は、1本のデータ電極からなり、図9のD1に示したデータ信号を印加することにより、第1の電極73と第2の電極74の間に、図9に示した合成波形が印加され、実効値として3Vを印加することが可能になる。
【0061】
図10に示したように、第1の液晶素子60には、Von=2.12Vしか印加できないが、第2の液晶素子62にはV3=3.0Vも印加できるので、第2の液晶素子62は完全な開状態となり、明るく且つ視野角特性の良好なシャッタ特性を得ることができる。
さらに、第2の液晶素子62の第2の電極74に、図9に示したD5やD9のデータ信号を印加することにより、第2の液晶表示装置63を半開状態とすることも可能であり、開閉時に徐々に文字が現れたり隠れたりするように制御することも可能である。
このように、通常の階調機能のない白黒液晶駆動用ICを用いて、2層式液晶表示装置を駆動することによって、第2の液晶表示装置63へ印加する実効電圧を、第1の液晶表示装置へ印加する実効電圧より大きくすることが可能となり、シャッタ部を完全に開状態として、明るい表示が可能となり、メタリックシャッタから文字が出てくる若者向けの斬新な時計等の携帯機器を提供できる。
【0062】
〔第3の実施の形態の変形〕
この第3の実施形態では、反射板として半透過型反射板11を用いて、バックライト装置19を設け、夜間でも認識可能にしたが、反射板を反射専用型にして、バックライト装置19を設けなくてもよい。
また、第2の液晶表示装置63に第3の偏光板64と反射型偏光板65を設けたが、ミラー調にはならず黒背景あるいは白背景となるが、反射型偏光板65を取り去り、第3の偏光板64だけで構成することや、反射型偏光板65を通常の吸収型偏光板に置き換えて構成することも可能である。
【0063】
さらに、この実施形態では、第1の液晶素子60と第2の液晶素子62には、90゜ツイストのTN液晶素子を用いたが、180゜〜270゜ツイストのSTN液晶素子を用いたり、STN液晶素子に位相差板やねじれ位相差板を追加した液晶表示装置を用いることも可能である。
また、この実施形態では、第2の液晶表示装置63にはシャッタ部47を1つしか設けなかったが、シャッタ部を複数設けることも勿論可能である。
この実施形態では、第1の液晶表示装置61と第2の液晶表示装置63を備える2層式液晶表示装置について説明したが、この発明による液晶表示装置の駆動方法を通常の液晶表示装置に用いることによって、マーク部やアイコン部分のコントラストを強調したり、中間調表示とすることも可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明による液晶表示装置は、複屈折カラー方式の液晶表示装置の表示部に文字表示部とマーク表示部を設け、マーク表示部をマルチカラー表示することによってカラフルでファション性に富んだ表示が可能である。
しかも、階調機能のない通常の白黒表示用の液晶駆動用ICを用いて、複屈折カラー方式の液晶表示装置を駆動することによってマルチカラー表示を実現したので、低コストで消費電力が少ないマルチカラー表示が可能なカラフルな携帯機器を提供することができる。
また、第3の実施形態のように第1の液晶表示装置の上部に第2の液晶表示装置を配置した2層式液晶表示装置は、第2の液晶表示装置のコントラストが高く、且つ中間調表示が可能になるので、明るく且つ明るさ調整機能を有するファッション性の高い携帯機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の液晶表示装置の表示部を示す平面図である。
【図2】その液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図3】その液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図4】同じくその液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図5】同じくその液晶表示装置の表示色を示す色度図である。
【図6】同じくその液晶表示装置の第1の基板上の第1の電極の形状を示す平面図である。
【図7】第2の基板上の第2の電極の形状を示す平面図である。
【図8】図6に示した各走査電極に印加する信号の波形図である。
【図9】図7に示したデータ電極D1,D5,D9,D10に印加する信号および走査電極C4の印加信号との合成波形を示す波形図である。
【図10】同じくその走査電極とデータ電極に印加する信号と合成波形を示す波形図である。
【図11】この発明の第2の実施形態の液晶表示装置の表示部を示す平面図である。
【図12】その液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図13】その液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図14】同じくその液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図15】同じくその液晶表示装置の表示色を示す色度図である。
【図16】同じくその液晶表示装置の第1の基板上の第1の電極の形状を示す平面図である。
【図17】第2の基板上の第2の電極の形状を示す平面図である。
【図18】図16に示した走査電極に印加する信号を示す波形図である。
【図19】図17に示したデータ電極D1〜D5に印加する信号および走査電極C5の印加信号との合成波形を示す波形図である。
【図20】この発明の第3の実施形態の液晶表示装置の表示部を示す平面図である。
【図21】その液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図22】その液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図23】同じくその液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1:第1の基板 2:第2の基板
3:第1の電極 4:第2の電極
5:シール材 6:ネマチック液晶
7,12:液晶素子 8:第2の偏光板
9:第1の偏光板 10:反射板
11:半透過反射板 13:位相差板
17,18:液晶表示装置 19:バックライト
41,51:文字表示部 42,52:マーク表示部
47:シャッタ部 60:第1の液晶素子
61:第1の液晶表示装置 62:第2の液晶素子
63:第2の液晶表示装置 65:反射型偏光板
C1〜C6:走査電極 D1〜D20:データ電極
【発明の属する技術分野】
この発明は液晶表示装置とその駆動方法に関し、特に複屈折カラー方式の液晶表示装置の構成と、その液晶素子の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の液晶表示装置は、TN(ツイステッドネマティック)液晶素子や、STN(スーパーツイステッドネマチック)液晶素子を用いて、白黒表示する反射型液晶表示装置が主に用いられている。また、その液晶表示装置の反射板として半透過型反射板を用い、その外側にエレクトロ・ルミネッセンス(EL)ライトや発光ダイオード(LED)アレイ等のバックライト装置を設け、夜間でも時刻表示を確認できるようにしたものが多い。
しかし、最近、液晶表示装置を備えた時計、携帯型テープレコーダ、携帯電話、携帯ゲーム器などのファッション化が進んでいる。それらの液晶表示装置として、カラフルなカラー表示が可能なものが望まれてきている。そのために、2色性色素を染色したカラー偏光板を用いて、青や赤の背景に白表示する単色カラー液晶表示装置が開発されている。
【0003】
しかし、よりファッショナブルなデザインの時計や、よりインパクトの強い携帯機器を開発するためには、単色カラー表示では不十分で、複数色のカラー表示が可能なマルチカラー表示の液晶表示装置を設けることが期待されている。
そこで、液晶表示装置として、カラーフィルタを用いずに、液晶素子への印加電圧を変化させることによって、液晶の複屈折性によって多色表示を行う複屈折カラー方式の液晶表示装置を時計その他の携帯機器に搭載することが検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、複屈折カラー方式の液晶表示装置を用いて、通常の文字(時計の場合は現在の時刻やアラーム時刻やカレンダーを表示する数字)表示部の色彩を可変させるためには、文字表示部へ印加する信号の実効値を可変する必要がある。そのためには、階調制御が可能な液晶駆動用ICが必要になるので、開発コストが高くなり、しかも長期の開発期間が必要である。さらに、駆動回路が複雑になるので、駆動ICのサイズが大きくなり、消費電流も増加してしまう。
この発明は、マルチカラー表示を行う複屈折カラー方式の液晶表示装置において、階調機能のない通常の白黒表示の液晶駆動用ICを用いて、その複屈折カラー方式の液晶表示素子を駆動し、低コストおよび低消費電力で、簡易にマルチカラー表示を行なえるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる液晶素子と、その液晶表示素子を駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置において、次のように構成する。
すなわち、上記液晶素子による表示部に、文字表示部とマーク表示部とを備える。
そして、上記液晶駆動回路を、上記文字表示部においては、上記第1の電極には走査信号を印加するとともに上記第2の電極にはデータ信号を印加し、上記マーク表示部においては、上記第1の電極と上記第2の電極の両方に上記データ信号を印加する回路にしたものである。
【0006】
この液晶表示装置の液晶素子の外側に反射板を設け、その反射板を半透過反射板とし、その反射板の上記液晶素子と反対側に、その半透過反射板を通して液晶素子を照明するバックライト装置を設けるとよい。
さらに、上記液晶表示装置において、文字表示部は単一色で表示され、マーク表示部は複数色で表示されるようにするとよい。
また、上記液晶表示装置の液晶素子を挟んでその両側に1組の偏光板を設け、液晶素子とその視認側の偏光板との間に、位相差板、あるいはねじれ位相差板を設けてもよい。
【0007】
上記液晶素子は、ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1300nm〜1600nmであるのが好ましい。上記位相差板を設けた液晶表示装置の場合には、上記液晶素子は、ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1500nm〜1800nmであり、上記位相差板のリタデーション値が1600nm〜1900nmであるのが好ましい。
【0008】
また、上記位相差板が、遅相軸方向の屈折率をnx、遅相軸と垂直な方向の屈折率をny、厚さ方向の屈折率をnzとしたとき、nx>nz>nyの関係となる位相差板であるとよい。
上記ねじれ位相差板を設けた液晶表示装置の場合には、上記液晶素子は、前記ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1500nm〜1800nmであり、上記ねじれ位相差板のΔnd値が1400nm〜1800nmであるのが好ましい。
【0009】
この発明による他の液晶表示装置は、第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第1の液晶素子と、
第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第2の液晶素子と、
上記第1の液晶素子と上記第2の液晶素子とを駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置であって、
上記液晶駆動回路を、上記第1の液晶素子の上記第1の電極には走査信号を印加するとともに上記第2の電極にはデータ信号を印加し、上記第2の液晶素子の上記第1の電極と上記第2の電極の両方には上記データ信号を印加する回路にしたものである。
上記第2の液晶表示装置における第2の液晶素子の視認側と反対側に反射型偏光板を設けるとよい。
【0010】
さらに、この発明による液晶表示装置の駆動方法は、上述のような第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる液晶素子と、その液晶素子を駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備え、上記液晶素子の表示部が文字表示部とマーク表示部とを有する複屈折カラー方式の液晶表示装置の駆動方法である。
そして、上記文字表示部においては、上記第1の電極には上記走査信号を、上記第2の電極には上記データ信号を印加して単一色で表示を行い、マーク表示部においては、上記第1の電極と上記第2の電極の両方に上記データ信号を印加して複数色で表示を行う。
【0011】
また、第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第1の液晶素子と、
第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第2の液晶素子と、
上記第1の液晶素子と上記第2の液晶素子とを駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置の駆動方法であって、
上記第1の液晶素子においては、上記第1の電極には上記走査信号を印加するとともに上記第2の電極にはデータ信号を印加して単一色で表示を行い、上記第2の液晶素子においては、上記第1の電極と上記第2の電極の両方に上記データ信号を印加して複数色で表示を行う液晶表示装置の駆動方法も提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態:図1から図10〕
この発明の第1の実施形態について、図1から図10を参照して説明する。
この発明の第1の実施形態の液晶表示装置の表示部の表示パターンの例を図1の平面図によって説明する。この液晶表示装置17の表示部には、図1に示すように、現在の時刻やアラーム時刻をデジタル表示する文字表示部41と、その上下両側に設けられたマーク表示部42,42とから構成される。このマーク表示部42,42は、複数色を表示する複数の円形パターン43〜46からなり、カラフルさを演出する。文字表示部41は色彩が変化せず、常に所定の色彩で時刻を表示する。
【0013】
マーク表示部42は、各円形パターンごとに異なる色彩を示し、さらに、たとえば1秒ごとに色彩が変化する。また、約0.1秒ごとに色彩が変化するようにすることにより、カラフルさや面白さを表現することができる。
この液晶表示装置17の断面構成を図2によって説明する。
この実施形態の液晶表示装置17は、図2に示すように、液晶素子7と、その両側に配置した第1の偏光板9および第2の偏光板8と、第1の偏光板9の外側に配置した反射板10とによって構成されている。
その液晶素子7は、酸化インジュウム錫(以後「ITO」と称す)からなる透明な第1の電極3が形成された厚さ0.5mmのガラス板からなる第1の基板1と、同じくITOからなる透明な第2の電極4が形成された厚さO.5mmのガラス板からなる第2の基板2とを、所定の間隔を設けてシール材5によって張り合わせ、その隙間に220゜ツイスト配向したネマチック液晶6を封入挟持して、STNモードの液晶素子7を構成している。
このSTNモードの液晶素子7の第1の基板1の外側に、第1の偏光板9と反射板10を配置し、第2の基板2の外側に第2の偏光板8を配置することにより、反射型の複屈折カラー方式の液晶表示装置17を構成する。
【0014】
第1の電極3と第2の電極4の表面には配向膜(図示せず)が形成され、図3に示すように、第1の基板1は、水平軸Hに対して、右上り20゜方向にラビング処理することにより、下液晶分子配向方向7aは右上り(反時計回り)20゜となり、第2の基板2は右下り20゜方向にラビング処理することにより、上液晶分子配向方向7bは右下り(時計回り)20゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを14μmに調整して、左回り220゜ツイストのSTNモードの液晶素子7を形成する。
使用するネマチック液晶6の複屈折の差Δnは0.21で、第1の基板1と第2の基板2の隙間であるセルギャップdは7μmとする。したがって、ネマチック液晶6の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す液晶素子7のΔnd値は、1470nmである。
【0015】
図4に示すように、第2の偏光板8の吸収軸8aは水平軸Hを基準として右下り60゜に配置し、図3に示す第1の偏光板9の吸収軸9aは水平軸Hを基準にして右上がり75゜に配置し、上下一対の偏光板8,9の交差角は45゜をなしている。
このように構成されている液晶表示装置17において、電圧無印加の状態では、第2の偏光板8の吸収軸8aに平行な振動面をもって入射した直線偏光は、液晶素子7の上液晶分子配向方向7bに対して40゜の角度で入射するので、楕円偏光状態となる。この楕円偏光状態と、偏光板8,9の配置角を最適化したことにより、第1の偏光板9を透過した光は、鮮やかなピンク色のカラー光となる。このカラー光は、反射板10で反射され、再度、第1の偏光板9と液晶素子7と第2の偏光板8を透過し、視認側に出射してピンク表示となる。
【0016】
一方、第1の電極3と第2の電極4の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6の分子が立ち上がり、液晶素子7のみかけのΔnd値が減少する。このため、液晶素子7で発生した楕円偏光状態が変化し、色彩が変化する。
図5はこの液晶表示装置の色表示を示す色度図であり、矢印付きの太い実線で示す曲線20は、図2に示した液晶素子7の第1の電極3と第2の電極4の間に印加する電圧を無印加状態から徐々に増加した場合の色彩変化を表わしている。
電圧無印加ではピンクであるが、電圧を印加して徐々にその電圧を上げていくと、一旦薄緑になった後、緑、青となり、さらに高い電圧を印加すると白表示となる。
【0017】
次に、この液晶表示装置17の液晶素子7における電極の構成例を図6と図7によって説明する。
図6は第1の基板1の上面に形成したITOからなる第1の電極3を上面から見た平面図であり、図7は第2の基板2の下面に形成したITOからなる第2の電極4を上面から見た平面図である。これらの図において、各電極パターンとともにその配線パターンを太線で示している。また、図1に対応する文字表示部41とマーク表示部42,42の符号を付している。
第1の電極3は、図6に示すようにC1〜C5の5本の走査電極として構成される。走査電極C1〜C3は、文字表示部41を構成する各電極パターンに接続しており、走査電極C4と走査電極C5は、マーク表示部42,42を構成してカラフルさを演出する複数の円形電極に接続している。
ここでは、説明の便宜上表示画面の左側に走査電極C1〜C5を引き出しているが、実際には、導電ペーストや異方性導電ビーズを用いて、走査電極C1〜C5を第2の基板2側へ導いている場合が多い。
【0018】
第2の電極4は、図7に示すようにD1〜D20の20本のデータ電極として構成される。そして、データ電極D2のように、文字表示部41の電極パターンとだけ接続している配線、データ電極D10のように、マーク表示部42の円形電極だけに接続している配線、データ電極D1のように、文字表示部41とマーク表示部42の両方の電極に接続している配線がある。
3分割駆動の場合、通常データ電極は3画素に接続するが、マーク表示部42は実際の表示とは関係がないので、文字表示部41においてデータ電極が3画素以内に接続されていれば問題はない。
【0019】
次に、この液晶表示装置の駆動方法について、図8,図9および図10に示す駆動信号を参照して説明する。図8は、図6に示した走査電極C1〜C5に印加する信号を示し、図9は、図7に示したデータ電極のうちD1,D5,D9,D10に印加する信号と、マーク表示部42の走査電極C4との間の液晶に印加される合成波形を示す。図10は、この液晶表示装置の走査電極とデータ電極への印加信号と、実際に液晶に印加される合成波形の例で、3分割駆動、1/2バイアスで、駆動電圧が3Vの場合である。
【0020】
文字表示部41の走査電極C1〜C3には、図8に示すように通常の走査信号を印加するが、マーク表示部42の走査電極C4とC5には、データ信号を印加する。ここでは走査電極C4には、オン/オン/オンのデータ信号を印加し、走査電極C5には、オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。
したがって、走査電極C4と接続した画素には、図9に示すように、データ電極D1,D5,D9,D10へ印加するデータ信号により、V3=3.0V,V2=2.45V,V1=1.73V,V0=0Vの4種類の電圧が合成波形として印加される。この電圧は実効値で、V3は(32+32+32)/3の平方根=3、V2は(32+32+02)/3の平方根=2.45、V2は(32+02+02)/3の平方根=1.73となる。以下の電圧もすべて実効値である。
【0021】
データ電極D1には、図9の一番上の欄に示すように、オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D1が接続している文字表示部41の画素(セグメント)は、Voff=1.22Vとなり、背景と同じピンク表示となるが、走査電極C4の信号との合成波形は、V3=3Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の円形パターン43は、白色(図5で印加電圧が最大のときの表示色)を示す。
データ電極D5には、図9の二番目の欄に示すように、オフ/オフ/オンのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D5が接続している文字表示部41の画素は、Voff=1.22Vとなり、背景と同じピンク表示となるが、走査電極C4の信号との合成波形は、V2=2.45Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の円形パターン44は、青色(図5で印加電圧が最大より少し低いときの表示色)を示す。
【0022】
データ電極D9には、図9の三番目の欄に示すように、オフ/オン/オンのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D5が接続している文字表示部41の画素は、Voff=1.22VとVon=2.12Vとなり、それぞれ、背景と同じピンク表示と緑表示となるが、走査電極C4の信号との合成波形は、V1=1.73Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の円形パターン45は、薄緑色(図5で印加電圧が最低より少し高いときの表示色)を示す。
データ電極D10には図9の最下欄に示すように、オン/オン/オンのデータ信号を印加する。データ電極D10は文字表示部41の画素には接続していないので影響はないが、走査電極C4の信号との合成波形は、V0=0Vとなり、図1に示すマーク表示部42の中の画素46は、背景と同じピンク色(図5で印加電圧が最低のときの表示色)を示す。
【0023】
図10に、このような走査電極とデータ電極に印加する信号波形と実際に液晶分子へ印加される合成波形の関係を示す。
文字表示部41の走査電極には、通常のマルチプレックス駆動に用いる走査信号を印加する。この例では3分割駆動、1/2バイアスで、駆動電圧が3Vの波形例を示す。
走査信号は、0Vと3Vを印加する選択期間Tsと、1.5Vを印加する非選択期間Tnsから構成し、選択期間Tsと非選択期間Tnsを合わせて1フレームとする。選択期間Tsにデータ電極からオン信号を印加すると、非選択期間Tnsのデータ信号がオン信号でもオフ信号でも影響を受けず、合成波形は一定の実効値Vonとなる。逆に、選択期間Tsにデータ電極からオフ信号を印加すると、非選択期間Tnsのデータ信号によらず、合成波形は実効値Voffとなり、所望の文字表示が可能になる。
【0024】
一方、図1におけるマーク表示部42の走査電極C4,C5には、本来はデータ電極に印加しているデータ信号と同一のデータ信号を印加する。図10の下段には、走査電極にオン/オン/オンのデータ信号を印加した場合の例を示す。走査電極にデータ信号を印加すると、データ電極に印加するデータ信号により、3分割駆動の場合の合成波形は4種類の実効値となる。
データ電極に印加するデータ信号が、オン/オン/オンの場合は、走査電極に印加したデータ信号と打ち消し合い、液晶への印加電圧はV0=0Vとなる。データ電極に印加するデータ信号がオン/オン/オフの場合は、1フレームの2/3の期間は0Vで、1/3の期間は3Vが印加され、合成波形の実効値はV1=1.73Vとなる。データ電極に印加するデータ信号が、オン/オフ/オン、オフ/オン/オンでも全く同一の実効値V1となる。
【0025】
同様に、データ電極に印加するデータ信号が、オン/オフ/オフの場合は、1フレームの1/3の期間は0Vで、2/3の期間は3Vが印加され、合成波形の実効値はV2=2.45Vとなる。データ電極に印加するデータ信号が、オフ/オフ/オン、オフ/オン/オフでも全く同一の実効値V2となる。
データ電極に印加するデータ信号が、オフ/オフ/オフの場合は合成波形の実効値はV3=3Vとなる。
このように、液晶への印加電圧をV0,V1,V2,V3と変化させることが可能になる。したがって、印加電圧により色彩が変化する複屈折カラー方式の液晶表示装置を設けた時計において、マーク表示部42の走査電極にデータ信号を印加することにより、通常の階調機能のない白黒液晶駆動用ICを用いても、マーク表示部42の色彩を変化させることが可能になる。
【0026】
すなわち、この例では文字表示部41はピンクの背景に緑文字を表示し、マーク表示部42の各画素である円形パターン43,44,45,46は、白/青/薄緑/ピンクのマルチカラー表示が可能になる。そして、白黒液晶駆動用ICは、カラー液晶駆動用ICよりも単純な回路であり、小型で低消費電力であるので、時計や携帯機器の電池寿命の点でも好ましい。
また、データ電極に印加するデータ信号を0.1〜1秒程度の間隔で変えていくことによって、マーク表示部42の各円形パターンの表示色が0.1〜1秒間隔で変化し、カラフルでインパクトのある液晶表示装置を提供することが可能になり、若者向けの斬新な携帯機器を提供できる。
【0027】
〔第1の実施形態の変形〕
この第1の実施形態の時計に使用する液晶表示装置は、液晶素子として220゜ツイストでΔnd値=1470nmのSTNモードの液晶素子7を用いたが、Δnd値=1300〜1600nmであれば、ほぼ同様な色彩が得られる。
液晶素子7のΔnd値が、1300nmより小さいと、電圧によるみかけのΔnd値の変化量が減少するため、青や白が出にくくなり、また、Δnd値が1600nmより大きくなると、背景のピンク色が出にくくなるので好ましくない。
さらに、表示色は、この実施形態の色調とは異なるが、TNモードの液晶素子や、180゜ツイスト以上のSTNモードの液晶素子を用いても、同様な複屈折カラー方式の液晶表示装置を構成することが可能であり、カラフルな時計を提供できる。
【0028】
また、この実施形態では、時計用の液晶表示装置について説明したが、携帯型テープレコーダや携帯電話用などの液晶表示装置に応用することも勿論可能である。
また、この実施の形態では、第1の電極3を走査電極とし、第2の電極4をデータ電極として構成したが、これを反転して、第2の電極4を走査電極とし、第1の電極3をデータ電極とすることも可能である。その場合、時刻表示部41の第2の電極4に走査信号を印加し、マーク表示部42の第2の電極4にデータ信号を印加することになる。
【0029】
〔第2の実施の形態:図11から図19〕
次に、この発明の第2の実施形態について、図11から図19を参照して説明する。
この第2の実施形態の液晶表示装置は、第1の実施形態のものとは位相差板を備える点と電極の形状(パターン)が異なるのと、その液晶表示装置の駆動信号が異なる点と、バックライト装置を備える点で相違するが、それ以外は第1の実施形態の構成と同じである。
【0030】
この第2の実施形態の液晶表示装置の表示部は、図11に示すように、現在の時刻やアラーム時刻などを表示するドットマトリクス表示の文字表示部51と、その両側の複数色を示してカラフルさを演出するマーク表示部52,52から構成されている。そのマーク表示部52,52は、それぞれ複数の円形パターン53,55,57や方形パターン54,56からなる。文字表示部51は色彩が変化せず、常に所定の色彩によって時刻を表示する。
マーク表示部52は、各パターン53〜57ごとに異なる色彩を示し、さらに1秒ごとに色彩が変化する。また、約0.1秒ごとに色彩が変化するようにすることで、カラフルで且つインパクトのある時計等の携帯機器を提供できる。
【0031】
この液晶表示装置の断面構造を図12に示すが、図2の示した第1の実施形態の液晶表示装置と対応する部分には同じ符号を付してあり、それらの説明は省略する。
この液晶表示装置18の液晶素子12は、第1の基板1と第2の基板2の隙間に240゜ツイスト配向しているネマチック液晶6を封入挟持して、STNモードの液晶素子を構成している。
そして、この液晶素子12の第2の基板2の外側に、リタデーション値1800nmの位相差板13を介して第2の偏光板8を配置している。また、第1の基板1の外側には第1の偏光板9と半透過反射板11と、バックライト装置を配置している。この半透過反射板11は、下からの光を一部透過するので、バックライト装置19がこの半透過反射板11の下側に位置することにより、半透過反射板11を通して液晶素子12を照明することができる。したがって、半透過型の複屈折カラー方式の液晶表示装置18を構成することができる。
【0032】
液晶素子12の第1の電極3と第2の電極4の表面には配向膜(図示せず)が形成され、第1の基板1は、図13に示す水平軸Hを基準にして、右上がり30゜方向にラビング処理することにより、下液晶分子配向方向12aは右上がり30゜となり、第2の基板2は右下がり30゜方向にラビング処理することにより、上液晶分子配向方向12bは右下がり30゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを16μmに調整し、左回り240゜ツイストのSTNモードの液晶素子12を形成する。使用するネマチック液晶6の複屈折の差Δnは0.21で、第1の基板1と第2の基板2の隙間であるセルギャップdは8μmとする。したがってネマチック液晶6の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す液晶素子12のΔnd値は、1680nmである。したがって、位相差板13のリタデーション値は、液晶素子12のΔnd値より120nm大きく設定している。
【0033】
位相差板13としては、ポリカーボネートフィルムを1軸延伸したフィルムを用いた。したがって、位相差板の遅相軸13aの屈折率をnx、その遅相軸13aと直交するy軸方向の屈折率をny、厚さ方向であるz軸方向の屈折率をnzと定義すると、nx>ny=nzとなっている。
位相差板13を、図14に示すようにその遅相軸13aが水平軸Hを基準として、右上がり65゜の位置になるように配置する。また、第2の偏光板8の吸収軸8aは、位相差板13の遅相軸13aと左回り45゜に配置し、第1の偏光板9の吸収軸9aは図13に示すように、液晶素子12の下液晶分子配向方向12aと左回り35゜に配置し、上下一対の偏光板8,9の交差角は45゜をなしている。
【0034】
このように構成されている複屈折カラー方式の液晶表示装置18において、電圧無印加の状態では、第2の偏光板8より入射した直線偏光は、位相差板13の複屈折性により楕円偏光となるが、位相差板13のリタデーション値と液晶素子12のΔnd値に差を設け、偏光板配置角を最適化したことによって、液晶素子12を通過する際に直線偏光に戻る。この時、第1の偏光板9の吸収軸9aと第2の偏光板8の吸収軸8aの配置関係がこの実施形態のように交差角は45゜をなしていると、直線偏光は第1の偏光板9を透過せず、黒表示となる。
【0035】
次に、液晶素子12の第1の電極3と第2の電極4の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6の分子が立ち上がり、液晶素子12のみかけのΔnd値が減少する。このため、位相差板13で発生した楕円偏光は、液晶素子12を通過しても完全な直線偏光には戻らない。したがって、楕円偏光状態で第1の偏光板9に到達し、特定の波長の光が第1の偏光板9を透過してカラー光となる。第1の偏光板9を透過したカラー光は、半透過型反射板11で反射され、再度、第1の偏光板9と液晶素子12と位相差板13と第2の偏光板8を透過して、視認側へ射出しカラー表示を行う。
図15は、この複屈折カラー方式の液晶表示装置18の表示色を示す色度図であり、矢印付きの太い実線で示す曲線21は印加電圧を無印加状態から徐々に増加していく際の色彩変化を表している。電圧無印加では、ほぼ無彩色の黒であるが、電圧を印加し、徐々にその電圧を上げていくと、一旦白になった後、黄色を経て赤,青,緑となり、さらに電圧を印加すると薄緑表示になる。
【0036】
次に、この第2の実施形態の液晶表示装置18の電極構成を図16と図17を用いて説明する。図16は、液晶素子18の第1の基板1の上面に形成したITOからなる第1の電極3を上面から見た平面図で、図17は、第2の基板2の下面に形成したITOからなる第2の電極4を、上面から見た平面図である。
この液晶表示装置18における液晶晶素子12の第1の電極3は、図16に示すように、C1〜C6の6本の走査電極として構成している。走査電極C1〜C4は、文字表示部51のマトリクスを構成する4本の横帯状の電極にそれぞれ接続しており、走査電極C5と走査電極C6は、それぞれカラフルさを演出する2組のマーク表示部52,52を構成する複数の円形や方形の電極を直列に接続している。
【0037】
ここでは説明の便宜上、表示画面の左側に各走査電極C1〜C6を引き出しているが、実際には導電ペーストや異方性導電ビーズを用いて、これらの走査電極C1〜C6を第2の基板2側へ導いている場合が多い。
一方、液晶素子12の第2の電極4は、図17に示すように、D1〜D10の10本のデータ電極として構成している。全てのデータ電極D1〜D10は、文字表示部51のマトリクスを構成する縦帯状の電極とマーク表示部52を構成する円形または方形の電極の両方に接続しており、それらの各配線容量をほぼ等しくし、表示ムラが発生しにくいようにしている。
【0038】
次に、この液晶表示装置18の駆動方法について、図18と図19に示す駆動信号を参照して説明する。
図18は、図16における走査電極C1〜C6に印加する信号を示し、第19図は、図17におけるデータ電極のうち、D1〜D5に印加する信号と、マーク表示部52の走査電極C5との間の液晶に印加される合成波形を示す。
この第2の実施形態では、液晶表示装置18を4分割駆動、1/3バイアスで、駆動電圧が3Vで駆動する場合について説明する。したがって、走査電極に通常の走査信号を印加した場合、データ電極に印加するデータ信号との合成波形は、実効値として、Von=1.73Vと、Voff=1.0Vとなり、文字表示部51は黒背景に緑色の文字表示となる。以下の電圧値もすべて実効値である。
【0039】
しかし、図18に示すように、文字表示部51の走査電極C1〜C4には通常の走査信号を印加するが、マーク表示部52の走査電極C5とC6には、データ信号を印加する。ここでは、走査電極C5にはオン/オン/オン/オンのデータ信号を印加し、走査電極C6には、オフ/オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。
したがって、図19に示すように、走査電極C5と接続した画素には、データ電極D1〜D5へ印加するデータ信号により、V4=2.0V,V3=1.73V,V2=1.41V,V1=1.0V,V0=0Vの5種類の電圧が合成波形として印加される。
【0040】
データ電極D1には、図19の最上欄に示すように、オフ/オフ/オフ/オフのデータ信号を印加する。したがって、データ電極D1が接続している文字表示部51の画素は、Voff=1.0Vとなり、背景と同じ黒表示となるが、走査電極C5の信号との合成波形は、V4=2.0Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の円形パターン(画素)53は薄緑色を示す。
データ電極D2には、図19の二番目の欄に示すように、オフ/オフ/オフ/オンのデータ信号を印加する。したがって走査電極C5の信号との合成波形は、V3=1.73Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の方形パターン54は緑色を示す。
【0041】
データ電極D3には、図19の三番目の欄に示すように、オフ/オン/オフ/オンのデータ信号を印加する。したがって走査電極C5の信号との合成波形は、V2=1.41Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の円形パターン55は青色を示す。
データ電極D4には、図19の四番目の欄に示すように、オン/オン/オン/オフのデータ信号を印加する。したがって走査電極C5の信号との合成波形は、V1=1Vとなり、図11に示すマーク表示部52の中の方形パターン56は、背景と同じ黒色を示す。
データ電極D5には、図19の最下欄に示すように、オン/オン/オン/オンのデータ信号を印加する。したがって走査電極C4の信号との合成波形は、V0=0Vとなり、図11に示すマーク表示部52中の円形パターン57は、方形パターン56と同様に、背景と同じ黒色を示す。
【0042】
このように、通常の階調機能のない白黒液晶駆動用ICを用いて、複屈折カラー方式の液晶表示装置18を駆動することにより、文字表示部51は、黒背景に緑文字を表示し、マーク表示部52、52の各パターン(画素)は、黒/青/緑/薄緑のマルチカラー表示が可能になる。しかも、白黒液晶駆動用ICは、カラー液晶駆動用ICよりも単純な回路であり、小型で低消費電力であるので、時計等の携帯機器の電池寿命の点でも好ましい。
また、データ電極に印加するデータ信号を0.1〜1秒程度の間隔で変えてゆくことによって、マーク表示部52の各パターンの色が0.1〜1秒間隔で変化し、カラフルでインパクトのある表示が可能となり、若者向けの斬新な携帯機器を提供できる。
【0043】
〔第2の実施形態の変形〕
この第2の実施形態の液晶表示装置は、反射板として半透過型反射板11を用いて、バックライト装置19を設けて夜間でも認識可能にしたが、反射板を反射専用型にして、バックライト装置19を設けなくてもよい。
また、この実施形態の液晶表示装置は、240゜ツイストでΔnd値=1680nmのSTNモードの液晶素子12と、リタデーション値が1800nmの位相差板13を用いたが、Δnd=1500〜1800nmのSTNモードの液晶素子12と、液晶素子12のΔnd値より50〜200nm大きいリタデーション値の位相差板13であれば、ほぼ同様な色彩が得られる。
【0044】
液晶素子12のΔnd値が、1500nmより小さいと、電圧によるみかけのΔnd値の変化量が減少することによって、青や緑が出にくくなる。また、Δnd値が1800nmより大きくなると、色変化が急激になりすぎ、ムラや温度による色変化も大きくなるので好ましくない。
さらに、表示色は、この実施形態の液晶表示装置による色調とは異なるが、TNモードの液晶素子や、180゜ツイスト以上のSTNモードの液晶素子、あるいは、180゜ツイスト以上のSTNモードの液晶素子と位相差板を用いても、同様な複屈折カラー方式の液晶表示装置を構成することが可能であり、同様にカラフルな時計を提供できる。
【0045】
また、この実施形態の液晶表示装置では、ポリカーボネートフィルムを1軸延伸したフィルムを位相差板13として用いたが、位相差板の遅相軸13aの屈折率をnx、この遅相軸13aと直交するy軸方向の屈折率をny、厚さ方向であるz軸方向の屈折率をnzと定義すると、nx>nz>nyとなる2軸延伸の位相差板を使用することによって、視野角特性をさらに改善することができる。
さらに、位相差板13の代わりに、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムやポリエステル(PET)フィルムに、液晶ポリマーを塗布して固着した、ねじれ位相差板を用いることにより、さらに良好な色彩の表示が可能になる。
【0046】
この実施形態のΔnd=1680nmの液晶素子12に、240゜の右回りツイストで、Δnd値=1650nmのねじれ位相差板を組み合わせたところ、良好な黒色背景に、鮮やかな色彩で情報を表示する複屈折カラー方式の液晶表示装置となり、よりカラフルな表示が得られた。
STNモードの液晶素子12とねじれ位相差板により、複屈折カラー方式の液晶表示装置を構成する場合には、Δnd=1500〜1800nmのSTNモードの液晶素子12と、液晶素子12のΔnd値より10〜100nm小さいΔnd値のねじれ位相差板を用いれば、ほぼ同様な色彩が得られる。
ねじれ位相差板を用いた複屈折カラー方式の液晶表示装置においても、液晶素子12のΔnd値が1500nmより小さいと、電圧によるみかけのΔnd値の変化量が減少することにより、青や緑が出にくくなる。また、Δnd値が1800nmより大きくなると、色変化が急激になりすぎ、ムラや温度による色変化も大きくなるので好ましくない。
【0047】
また、この実施形態では、時計用の液晶表示装置について説明したが、携帯型テープレコーダや携帯電話用の液晶表示装置に適用することも勿論可能である。さらに、この実施形態では第1の電極3を走査電極とし、第2の電極4をデータ電極として構成したが、その関係を反転して、第2の電極4を走査電極とし、第1の電極3をデータ電極とすることも可能である。その場合、時刻表示部51の第2の電極に走査信号を印加し、マーク表示部52の第2の電極にはデータ信号を印加することになる。
【0048】
また、この実施形態では、液晶表示装置のマーク表示部の形状を、円形や方形の単純な形にしたが、複雑な図形にすることも、動物や乗り物の形状や文字形状などにすることも勿論可能である。
上述した実施形態では、液晶表示装置の駆動方法として、4分割駆動の場合について説明したが、分割数Nがさらに増加すると、マーク表示部への合成波形の実効値は、N+1種類となり、さらに液晶表示装置の最適電圧に合わせやすくなるので好ましい。
さらに、上述した実施形態では、液晶表示装置の駆動方法として、1フレーム内で正負を反転して液晶素子への直流印加を防止する1行内反転駆動の例で説明したが、n行ごとに正負を反転するn行反転駆動や、1フレームごとに正負を反転するフレームごと反転駆動を採用して、勿論同様に液晶表示装置を駆動することは可能である。
【0049】
〔第3の実施の形態:図20から図23〕
次に、この発明の第3の実施形態について図20から図23を参照して説明する。これらの図において、前述した第1,第2の実施形態と同じ部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
この第3の実施形態の液晶表示装置は、図21に示すように第1の液晶表示装置61と第2の液晶表示装置63とからなる2層式液晶表示装置である。
そして、その第1の液晶表示装置61の表示部は、図20に示すように、現在の時刻やアラーム時刻等を表示する文字表示部41を有し、第2の液晶表示装置63の表示部は、図20に破線で示すように長方形のシャッタ部47を構成する。
【0050】
第1の液晶表示装置61の上部に第2の液晶表示装置63を重ねて配置しているので、シャッタ部47が閉じた状態では銀色になり、文字表示部41は全く見えなくなる。シャッタ部47が開いた状態で初めて文字表示部41が認識できるようになる。
シャッタ部47が閉じた状態では、完全にミラー調となっており、時計あるいは携帯機器としてよりも、アクセサリ−的に見えるので、ファッション性の豊かな時や携帯機器を提供できる。
【0051】
次に、この第3の実施形態の2層式液晶表示装置の構成を、その断面図である図21、およびその各液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である図22と図23を用いて説明する。
図21において、第1の液晶表示装置61は、ITOからなる第1の電極3が形成されている厚さ0.5mmのガラス板からなる第1の基板1と、同じくITOからなる第2の電極4が形成されている厚さ0.5mmのガラス板からなる第2の基板2と、第1の基板1と第2の基板2を張り合わせるシール材5と、第1の基板1と第2の基板2に封入狭持されている90゜ツイスト配向しているネマチック液晶6とによって、TNモードの第1の液晶素子60を形成してる。
その第1の液晶素子60の第1の基板1の外側には、第1の偏光板9と、半透過反射板11を配置し、第2の基板2の外側には、第2の偏光板8を配置している。
【0052】
この半透過反射板11は、下からの光を一部透過するので、その下部にバックライト装置19を設けることによって、半透過型の液晶表示装置を構成する。
第2の液晶表示装置63も、ITOからなる第1の電極73が形成されている厚さ0.3mmのガラス板からなる第1の基板71と、同じくITOからなる第2の電極74が形成されている厚さ0.3mmのガラス板からなる第2の基板72と、第1の基板71と第2の基板72を張り合わせるシール材75と、第1の基板71と第2の基板72に狭持されている90゜ツイスト配向しているネマチック液晶76とによって、TNモードの第2の液晶素子62を形成している。
【0053】
この第2の液晶素子62の第1の基板71の外側には、反射型偏光板65を配置し、第2の基板72の外側には、第3の偏光板64を配置する。この反射型偏光板65は、屈折率の異なる材料を100層以上重ねてあるフィルムで、透過軸と平行に振動面をもつ直線偏光は透過するが、その透過軸と90゜ずれた方向の振動面をもつ光は反射する性質のフィルムであり、この実施形態では、3M(スリーエム)社製の商品名D−BEF−Aを用いた。
【0054】
第1の液晶素子60の第1の電極3と第2の電極4の表面には配向膜(図示せず)が形成され、図22に示すように、第1の基板1は水平軸Hを基準にして右下がり45゜方向にラビング処理することで、下液晶分子配向方向60aは右下がり45゜となり、第2の基板2は右上がり45゜方向にラビング処理することで上液晶分子配向方向60bは右上がり45゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを約100μmに調整し、左回り90゜ツイストのTNモードの第1の液晶素子60を形成する。
使用するネマチック液晶6の複屈折の差Δnは0.15で、第1の基板1と第2の基板2の隙間であるセルギャップdは8μmとする。したがってネマチック液晶6の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す第1の液晶素子60のΔnd値は1200nmである。
【0055】
第2の液晶素子62の第1の電極73と第2の電極74の表面には配向膜(図示せず)が形成され、図23に示すように、第1の基板71は水平軸Hを基準にして、右下がり45゜方向にラビング処理することで、下液晶分子配向方向62aは右下がり45゜となり、第2の基板72は右上がり45゜方向にラビング処理することで上液晶分子配向方向62bは右上がり45゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ネジレピッチPを約100μmに調整し、左回り90゜ツイストのTNモードの第2の液晶素子62を形成する。
【0056】
使用するネマチック液晶76の複屈折の差Δnは0.15で、第1の基板71と第2の基板72の隙間であるセルギャップdは8μmとする。したがってネマチック液晶76の複屈折の差Δnとセルギャップdとの積で表す第2の液晶素子62のΔnd値も、1200nmである。
図22に示すように、第1の液晶表示装置61に備える第2の偏光板の吸収軸8aは、第1の液晶素子60の上液晶分子配向方向60bと等しく右上がり45゜に配置し、第1の偏光板の吸収軸9aは第1の液晶素子60の下液晶分子配向方向60aと等しく右下がり45゜に配置するので、上下一対の偏光板8,9の交差角は90゜をなしている。
【0057】
図23に示すように、第2の液晶表示装置62に備える第3の偏光板64の吸収軸64aは、第2の液晶素子62の上液晶分子配向方向62bと等しく右上がり45゜に配置し、反射型偏光板65の透過軸65aは第2の液晶素子62の下液晶分子配向方向62aと等しく右下がり45゜に配置する。
このように構成されているこの第3の実施形態の2層式液晶表示装置において、第2の液晶素子62に電圧無印加の状態では、第3の偏光板64を通過して、その吸収軸64aと直交する方向から入射した直線偏光は、第2の液晶素子62により90゜旋回し、反射型偏光板65の透過軸65aと直交した反射軸の方向となるため、入射光はすべて反射し、銀色のミラー表示となる。
【0058】
次に、第2の液晶素子62の第1の電極73と第2の電極74の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶76の分子が立ち上がり、第2の液晶素子62の旋光性が失われ、第3の偏光板64を通過してその吸収軸64aと直交する方向から入射した直線偏光は、反射型偏光板65の透過軸65aに平行に入るので、第2の液晶表示装置63を透過し、図20に示したシャッタ部47が開いた状態となる。
このシャッタ部47が開いた状態では、第1の液晶表示装置61の第2の偏光板の吸収軸8aと直交している透過軸と、第2の液晶表示装置63の反射型偏光板65の透過軸65aが平行であるので、第2の液晶表示装置63を透過した直線偏光は、第1の液晶表示装置61に入射する。
【0059】
そして、第1の液晶素子60に電圧無印加状態では、第2の偏光板8より入射した直線偏光は90゜旋回し、第1の偏光板9の吸収軸9aと直交した透過軸方向に到達するので、入射光は第1の偏光板9を透過し、半透過型反射板11で反射され、再度、第1の液晶表示装置61と第2の液晶表示装置63を透過して視認側に出射し、白表示を行なう。
また、第1の液晶素子60の第1の電極3と第2の電極4の間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6の分子が立ち上がり、第1の液晶素子60の旋光性が失われ、第2の偏光板8を通してその吸収軸8aと直交する方向から入射した直線偏光は、そのまま第1の偏光板9の吸収軸9aに平行に入るので、入射光はすべて吸収され、第1の液晶表示装置は黒表示となる。
【0060】
次に、この第3の実施形態の2層式の液晶表示装置の駆動方法について説明する。その駆動信号は、図8と図9に示した第1の実施形態で用いた信号と同じである。第1の液晶素子60の第1の電極3は、図6に示したような走査電極C1〜C3からなり、図8に示した走査信号を印加する。第2の電極4は、図7に示したようなデータ電極D1〜D20からなり、図9に示したデータ信号を印加することによって、時刻等の表示を行うことができる。
一方、第2の液晶素子62の第1の電極73は、1本の走査電極からなり、図8のC4に示したデータ信号を印加する。第2の電極74は、1本のデータ電極からなり、図9のD1に示したデータ信号を印加することにより、第1の電極73と第2の電極74の間に、図9に示した合成波形が印加され、実効値として3Vを印加することが可能になる。
【0061】
図10に示したように、第1の液晶素子60には、Von=2.12Vしか印加できないが、第2の液晶素子62にはV3=3.0Vも印加できるので、第2の液晶素子62は完全な開状態となり、明るく且つ視野角特性の良好なシャッタ特性を得ることができる。
さらに、第2の液晶素子62の第2の電極74に、図9に示したD5やD9のデータ信号を印加することにより、第2の液晶表示装置63を半開状態とすることも可能であり、開閉時に徐々に文字が現れたり隠れたりするように制御することも可能である。
このように、通常の階調機能のない白黒液晶駆動用ICを用いて、2層式液晶表示装置を駆動することによって、第2の液晶表示装置63へ印加する実効電圧を、第1の液晶表示装置へ印加する実効電圧より大きくすることが可能となり、シャッタ部を完全に開状態として、明るい表示が可能となり、メタリックシャッタから文字が出てくる若者向けの斬新な時計等の携帯機器を提供できる。
【0062】
〔第3の実施の形態の変形〕
この第3の実施形態では、反射板として半透過型反射板11を用いて、バックライト装置19を設け、夜間でも認識可能にしたが、反射板を反射専用型にして、バックライト装置19を設けなくてもよい。
また、第2の液晶表示装置63に第3の偏光板64と反射型偏光板65を設けたが、ミラー調にはならず黒背景あるいは白背景となるが、反射型偏光板65を取り去り、第3の偏光板64だけで構成することや、反射型偏光板65を通常の吸収型偏光板に置き換えて構成することも可能である。
【0063】
さらに、この実施形態では、第1の液晶素子60と第2の液晶素子62には、90゜ツイストのTN液晶素子を用いたが、180゜〜270゜ツイストのSTN液晶素子を用いたり、STN液晶素子に位相差板やねじれ位相差板を追加した液晶表示装置を用いることも可能である。
また、この実施形態では、第2の液晶表示装置63にはシャッタ部47を1つしか設けなかったが、シャッタ部を複数設けることも勿論可能である。
この実施形態では、第1の液晶表示装置61と第2の液晶表示装置63を備える2層式液晶表示装置について説明したが、この発明による液晶表示装置の駆動方法を通常の液晶表示装置に用いることによって、マーク部やアイコン部分のコントラストを強調したり、中間調表示とすることも可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明による液晶表示装置は、複屈折カラー方式の液晶表示装置の表示部に文字表示部とマーク表示部を設け、マーク表示部をマルチカラー表示することによってカラフルでファション性に富んだ表示が可能である。
しかも、階調機能のない通常の白黒表示用の液晶駆動用ICを用いて、複屈折カラー方式の液晶表示装置を駆動することによってマルチカラー表示を実現したので、低コストで消費電力が少ないマルチカラー表示が可能なカラフルな携帯機器を提供することができる。
また、第3の実施形態のように第1の液晶表示装置の上部に第2の液晶表示装置を配置した2層式液晶表示装置は、第2の液晶表示装置のコントラストが高く、且つ中間調表示が可能になるので、明るく且つ明るさ調整機能を有するファッション性の高い携帯機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の液晶表示装置の表示部を示す平面図である。
【図2】その液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図3】その液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図4】同じくその液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図5】同じくその液晶表示装置の表示色を示す色度図である。
【図6】同じくその液晶表示装置の第1の基板上の第1の電極の形状を示す平面図である。
【図7】第2の基板上の第2の電極の形状を示す平面図である。
【図8】図6に示した各走査電極に印加する信号の波形図である。
【図9】図7に示したデータ電極D1,D5,D9,D10に印加する信号および走査電極C4の印加信号との合成波形を示す波形図である。
【図10】同じくその走査電極とデータ電極に印加する信号と合成波形を示す波形図である。
【図11】この発明の第2の実施形態の液晶表示装置の表示部を示す平面図である。
【図12】その液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図13】その液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図14】同じくその液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図15】同じくその液晶表示装置の表示色を示す色度図である。
【図16】同じくその液晶表示装置の第1の基板上の第1の電極の形状を示す平面図である。
【図17】第2の基板上の第2の電極の形状を示す平面図である。
【図18】図16に示した走査電極に印加する信号を示す波形図である。
【図19】図17に示したデータ電極D1〜D5に印加する信号および走査電極C5の印加信号との合成波形を示す波形図である。
【図20】この発明の第3の実施形態の液晶表示装置の表示部を示す平面図である。
【図21】その液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図22】その液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【図23】同じくその液晶表示装置における液晶素子と偏光板との配置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1:第1の基板 2:第2の基板
3:第1の電極 4:第2の電極
5:シール材 6:ネマチック液晶
7,12:液晶素子 8:第2の偏光板
9:第1の偏光板 10:反射板
11:半透過反射板 13:位相差板
17,18:液晶表示装置 19:バックライト
41,51:文字表示部 42,52:マーク表示部
47:シャッタ部 60:第1の液晶素子
61:第1の液晶表示装置 62:第2の液晶素子
63:第2の液晶表示装置 65:反射型偏光板
C1〜C6:走査電極 D1〜D20:データ電極
Claims (12)
- 第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる液晶素子と、該液晶表示素子を駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置において、
前記液晶素子による表示部が文字表示部とマーク表示部とを有し、
前記液晶駆動回路が、前記文字表示部においては、前記第1の電極には前記走査信号を印加するとともに前記第2の電極には前記データ信号を印加し、前記マーク表示部においては、前記第1の電極と前記第2の電極の両方に前記データ信号を印加する回路であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記液晶素子の外側に反射板を備え、該反射板が半透過反射板であり、該半透過反射板の前記液晶素子と反対側に該半透過反射板を通して前記液晶素子を照明するバックライト装置を設けたことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1又2に記載の液晶表示装置において、
前記文字表示部は単一色で表示される表示部であり、前記マーク表示部は複数色で表示される表示部であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液晶表示装置において、
前記液晶素子を挟んでその両側に1組の偏光板を備え、前記液晶素子とその視認側の前記偏光板との間に位相差板を設けた液晶表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液晶表示装置において、
前記液晶素子を挟んでその両側に1組の偏光板を備え、前記液晶素子とその視認側の前記偏光板との間にねじれ位相差板を設けた液晶表示装置。 - 前記液晶素子は、前記ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1300nm〜1600nmである請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
- 前記位相差板が、遅相軸の屈折率をnx、遅相軸と垂直方向の屈折率をny、
厚さ方向の屈折率をnzとしたとき、nx>nz>nyの関係となる位相差板である請求項4に記載の液晶表示装置。 - 前記液晶素子は、前記ネマチック液晶が180゜〜270゜ツイスト配向しているSTN液晶素子であり、その液晶の複屈折性であるΔnと、該液晶素子のギャップdとの積であるΔnd値が1500nm〜1800nmであり、前記ねじれ位相差板のΔnd値が1400nm〜1800nmである請求項5に記載の液晶表示装置。
- 第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第1の液晶素子と、
第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第2の液晶素子と、
前記第1の液晶素子と前記第2の液晶素子とを駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置において、
前記液晶駆動回路が、前記第1の液晶素子には前記第1の電極には前記走査信号を印加するとともに前記第2の電極には前記データ信号を印加し、前記第2の液晶素子には前記第1の電極と前記第2の電極の両方に前記データ信号を印する回路であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項9に記載の液晶表示装置において、前記第2の液晶素子の視認側と反対側に反射型偏光板を設けた液晶表示装置。
- 第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる液晶素子と、該液晶素子を駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備え、前記液晶素子の表示部が文字表示部とマーク表示部とを有する液晶表示装置の駆動方法であって、
前記文字表示部においては、前記第1の電極には走査信号を、前記第2の電極にはデータ信号を印加して単一色で表示を行い、
前記マーク表示部においては、前記第1の電極と前記第2の電極の両方に前記データ信号を印加して複数色で表示を行うことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。 - 第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第1の液晶素子と、第1の電極を有する透明な第1の基板と第2の電極を有する透明な第2の基板との間にネマチック液晶を封入してなる第2の液晶素子と、
前記第1の液晶素子と前記第2の液晶素子とを駆動するための走査信号とデータ信号とを出力する液晶駆動回路とを備えた液晶表示装置の駆動方法であって、前記第1の液晶素子においては、前記第1の電極には前記走査信号を印加するとともに前記第2の電極には前記データ信号を印加単一色で表示を行い、
前記第2の液晶素子においては、前記第1の電極と前記第2の電極の両方に前記データ信号を印加して複数色で表示を行うことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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-
2003
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