JP2004003225A - 建材用透湿防水粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】防水性を有しつつ透湿性が高く、粘着剤層の波打ちやシワの発生がなく、施工性に優れる透湿防水粘着テープを提供すること。さらには防水性や透湿性の機能を長期に持続でき、施工後、建物内での結露防止効果の高い透湿防水粘着テープを提供すること。
【解決手段】テープ状の透湿防水シートの片面に粘着剤層が筋状に設けられており、当該透湿防水シートのもう一方の片面には、当該粘着剤層に対応する離型層が設けられている建材用透湿防水粘着テープ。
【選択図】 図1
【解決手段】テープ状の透湿防水シートの片面に粘着剤層が筋状に設けられており、当該透湿防水シートのもう一方の片面には、当該粘着剤層に対応する離型層が設けられている建材用透湿防水粘着テープ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、防水性や透湿性や施工性に優れた建材用粘着テープに関し、特に建築物の下地部、壁面部を構成するパネル等の部材の目地部などのシール施工に適した透湿防水粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の側壁部、屋根部等の下地を構成するパネル、支柱部材等のジョイント部においては、流動性を有するシーリング材を注入したり、図4に例示したように防水テープを貼着する等の方法により雨水の浸入防止が図られている。
【0003】
図4は、建物の側壁部において、間柱54に硬質ポリウレタンフォームパネル等の断熱パネル52を固定し、断熱パネルのジョイント部(目地部)53のシールに防水テープ5を貼着施工した状態を示したものである。こうして形成された下地の外側に、胴縁55を介して外装材51が施工される。
【0004】
このような防水テープ5は、従来、透湿性の低い樹脂系ないしゴム系の基材に、ゴム化アスファルト系、ブチルゴム系等の粘着剤を基材全面に積層した構成を有するものであった。
【0005】
一般に、防水粘着テープはその構成から、粘着剤層の防水シート背面へのブロッキングを防止するために、セパレータを必要としていた。そのため、現場での作業が繁雑になることがあり、また、セパレータを産業廃棄物として廃棄処理する必要があるなどの問題があった。
【0006】
また近年、住宅の高気密化が進み、上記のようなシーリング材によるシールや、透湿性を有しない防水テープの貼着によるシールでは、建物内部から外部への水分の透過が十分ではなく、建物内部、特に屋根部、壁部における結露が問題となり、その解決が求められていた。断熱パネル自体には透湿性が期待できないため、特に目地部をシールする防水テープに透湿性が求められる。
【0007】
しかし、防水テープを透湿化するために、基材に透湿防水シート基材を用い、前記ブチルゴム系粘着剤、ゴム化アスファルト系粘着剤による粘着剤層を設けると、その粘着剤により、透湿防水シート基材が膨潤し、粘着テープが波打ちし、接着界面での浮き、シワが発生し易く、防水テープの防水機能が損なわれる場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、防水性を有しつつ透湿性が高く、粘着剤層の波打ちやシワの発生がなく、施工性に優れる透湿防水粘着テープを提供することを目的とする。さらには本発明は、防水性や透湿性の機能を長期に持続でき、施工後、建物内での結露防止効果の高い透湿防水粘着テープを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果以下に示す透湿防水テープにより前記目的を達成できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は、テープ状の透湿防水シートの片面に粘着剤層が筋状に設けられており、当該透湿防水シートのもう一方の片面には、当該粘着剤層に対応する離型層が設けられていることを特徴とする建材用透湿防水粘着テープ、に関する。
【0011】
粘着剤層を筋状に設けることで、基材の透湿防水シートの防水性と透湿性を維持することができる。当該筋状の粘着剤層は透湿防水シートの両端部近傍に設けるのが防水性と透湿性をより高く維持でき好ましい。また、前記粘着剤層に対応する離型層を設けることにより、セパレータが不要となり、作業性の向上が図られ施工性がよい。また、離型層は粘着剤層の波打ちやシワの発生を抑える上でも好ましい。
【0012】
前記建材用透湿防水粘着テープにおいて、粘着剤層が、紫外線架橋型アクリル系粘着剤層であることが好ましい。
【0013】
粘着剤層を紫外線架橋型アクリル系粘着剤により形成することで、粘着剤層の膨潤が抑制されて波打ちの少ない透湿防水粘着テープが得られ、壁パネルなどのジョイントに貼り付けたときにも、接着界面における浮き、しわ等の発生が防止され、その結果防水性の低下が防止される。
【0014】
前記建材用透湿防水粘着テープにおいて、透湿防水シートが、ポリエチレンの連続性極細繊維に高熱を加え結合させたものであることが好ましい。
【0015】
また前記建材用透湿防水粘着テープにおいて、透湿防水シートが、ポリオレフィン系多孔質シートとポリオレフィン系繊維が積層された積層体であることが好ましい。前記ポリオレフィン系多孔質シートは、ポリエチレン系樹脂100重量部と無機充填剤50〜200重量部とを主成分として含有し、少なくとも一軸方向に延伸されたものであることが好ましい。また、ポリオレフィン系繊維が、透湿防水シートの長さ方向に配向した繊維と幅方向に配向した繊維とから構成され、ポリオレフィン系多孔質シートに接着・積層されたものであることが好ましい。
【0016】
上記透湿防水シートは、防水かつ透湿性能に優れ、しかも波打ちが発生し難く、接着界面における浮き、しわ等の発生を防止でき、建材用として求められる機械的強度においても優れた特性を有する。
【0017】
また前記建材用透湿防水粘着テープは、透湿防水シートと離型層の間に、目止め層を有することが好ましい。
【0018】
透湿防水シートと離型層の間に目止め層を設けることにより、透湿防水シート基材に対する離型層の固着を確実に行うことができる、また接着界面における浮き、しわ等の発生も効果的に防止され、その結果防水性の低下が防止できる。
【0019】
前記建材用透湿防水粘着テープは、ロール状に巻回してなる建材用透湿防水粘着テープ巻物として好適に使用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の建材用透湿防水粘着テープは、透湿防水シートの片面に粘着剤層が筋状に設けられており、かつ当該透湿防水シートのもう一方の片面には、当該粘着剤層に対応する離型層が設けられているセパレータレスタイプの粘着テープである。
【0021】
透湿防水シートの厚みは特に限定されるものではないが、テープとしての可とう性、強度等を考慮すると0.1〜0.3mm程度であることが好ましい。また透湿防水シートの透湿性は、高い方が好ましいが、高すぎると防水性が低下するため、透湿度が4000〜20000g/m2・24hr程度であることが好ましい。
【0022】
透湿防水シートとしては、たとえばポリエチレンの連続性極細繊維に高熱を加え結合させたものがあげられる。ポリエチレン繊維は、その成形加工性に優れるとともに、耐薬品性を有する。またシートに貼付けた粘着剤の膨潤に対する影響も少なく、長期に一定の形態を維持しつつ衝撃にも強いことから、本発明のように建築物の透湿防水シートして長期間使用する目的には非常に好適な材料といえる。かかる透湿防水シートの市販品としては、商品名:タイベック(デュポン社製)等があげられる。
【0023】
また、透湿防水シートとしては、ポリオレフィン系多孔質シートとポリオレフィン系繊維が積層された積層体があげられる。ポリオレフィン系多孔質シートを構成するポリオレフィン系樹脂は、公知のエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、イソブチレン等のα−オレフィンの単独重合体ないし共重合体が使用可能である。α−オレフィンと共に他のモノマー、例えば2−ブテン、酢酸ビニル等を一部に使用したものであってもよい。
【0024】
ポリオレフィン系樹脂を多孔質シートとする方法としては、公知の方法が限定なく使用可能であり、ポリオレフィン系樹脂に無機充填剤ないし有機充填剤から選択される少なくとも1種を添加し、例えばTダイを備えた押出機によりシート化し、さらに少なくとも1軸方向に延伸することにより多孔質化する方法が例示される。ポリオレフィン系樹脂には、必要に応じて加工助剤、安定剤、着色剤等の添加剤を添加する。
【0025】
ポリオレフィン系樹脂を多孔質シートとするために使用する充填剤としては、上述のように無機充填剤が好ましい。無機充填剤としては、公知の無機充填剤は限定なく使用可能であり、具体的には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム等の金属塩類、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛等の金属酸化物、タルク、クレー、カオリン、シリカ、ハイドロタルサイト、珪藻土、マイカ、ゼオライト、ガラス粉等が例示できる。
【0026】
透湿防水シートを構成するポリオレフィン系繊維は、多孔質シートを構成する樹脂として例示されたものと同じ樹脂を使用することができる。繊維は、織布、不織布のいずれであってもよく、単に繊維を交叉させて接着した網状体であってもよい。
【0027】
織布ないし網状体を構成する糸は、モノフィラメント、マルチフィラメント、スプリットヤーン、スリットヤーン等の公知の糸形態から適宜選択して使用される。2種以上を使用してもよく、2種以上の糸を使用する場合、それぞれ同一の樹脂で構成されていてもよく、また異なった材料で構成されていてもよい。また2種以上の糸を使用する場合、その糸形態は同一であってもよく、異なったもの、例えばマルチフィラメントとスリットヤーンの組合せであってもよい。織布は、公知の織物形態は限定なく使用可能であり、平織、紗等が例示されるが、これに限定されるものではない。
【0028】
ポリオレフィン系多孔質シートと織布の積層は、公知の方法により行う。具体的には接着剤を使用した接着方法、熱融着方法などが例示される。
【0029】
ポリオレフィン系多孔質シートと織布を構成する繊維の配向方向との関係は、特に限定されるものではないが、透湿防水粘着テープにおけるポリオレフィン系繊維は、前記テープ状の透湿防水シートの長さ方向に配向した繊維と幅方向に配向した繊維とから構成され、前記ポリオレフィン系多孔質シートに接着・積層されたものであることが好ましい。
【0030】
ポリオレフィン系多孔質シートとポリオレフィン系繊維が積層された積層体である透湿防水シートは、市販品を使用することも好適な態様であり、商品名:ブレスロン(日東ライフテック(株)製)、商品名:タフシート(三井化学産資社製)、透湿防水シート(東海パルプ社製)等が例示される。
【0031】
粘着剤層を形成する粘着剤としては、紫外線架橋型アクリル系粘着剤が好ましい。紫外線架橋型アクリル系粘着剤としては、例えばアクリル酸エステル重合体または共重合体を主成分とし、光開始剤がUV光で励起してラジカルが発生し、そのラジカルで幹ポリマーのアクリル酸エステル重合体または共重合体が架橋し分子量がアップするラジカル反応型の紫外線架橋型アクリル系粘着剤が主に挙げられる。また紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤には、必要に応じ粘着付与剤等の各種の添加剤を加えることができる。また、アクリル酸エステル重合体または共重合体には、凝集成分としてスチレン等を導入し、スチレン−アクリル共重合体等のブロックポリマーとすることも可能である。紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤は、特に限定されないが、たとえば、ノーテーク工業(株)製の商品名:ACRYMELT UV−300やBASF社製の商品名:acResin A258UVなどがあげられる。
【0032】
また粘着剤層を形成する粘着剤としては、たとえば、従来より使用されれいるゴム化アスファルト系、ブチルゴム系等の粘着剤を使用できる。ブチルゴム系粘着剤は、たとえば、ブチルゴム268(JSR社製)、再生ブチルゴム等のブチルゴムを使用し、これに軟化剤、粘着付与剤、充填剤ないし増量剤、老化防止剤等を適宜配合し、常法により混練して製造することができる。一般的には、原料ゴム100重量部に対して軟化剤5〜30重量部、粘着付与剤5〜50重量部、充填剤ないし増量剤10〜200重量部、適量の老化防止剤が使用される。
【0033】
使用する軟化剤としては、鉱物油系軟化剤、芳香族系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及びパラフィン系プロセスオイル等の石油系軟化剤、パラフィンワックス類、ペトロラタム、石油系アスファルト類が例示され、単独で使用してもよく、或いは2種以上を併用してもよい。
【0034】
粘着付与剤としては、石油系樹脂、テルペン系樹脂、ナフテン系炭化水素樹脂、パラフィン系炭化水素樹脂、ポリブテン、アタクチックポリプロピレン、液状ポリブタジエン等が例示され、これらの少なくとも1種が適宜選択して使用される。
【0035】
透湿防水シートの背面部分(粘着剤層の反対面)に設けられる離型層は、粘着剤層とのブロッキングが生じないものを特に制限なく使用できるがシリコーン系剥離層が好適である。離型層形成剤としては紫外線硬化型シリコーンが好ましく、特に粘着剤同様無溶剤系のものが望ましい。紫外線硬化型シリコーンの市販品としては、たとえば、信越化学(株)製の商品名:X−62−7622等やGE東芝(株)製の商品名:UV−9300等が好ましく用いられる。必要な離型効果を得るためには、離型層形成剤に開始剤等を添加するのが好ましい。
【0036】
離型層と透湿防水シートの間には目止め層を形成できる。目止め層を形成する目止め材としては、特に限定されないが、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン等が用いられる。その市販品としては、三井デュポン(株)製製の商品名:エバシリーズや三井化学(株)製の商品名:ウルトゼックス等が好ましく用いられる。
【0037】
本発明の建材用透湿防水粘着テープの好適な態様を図面に基づいて説明する。図1は透湿防水粘着テープ5の断面を例示したものである。図1の透湿防水粘着テープは、透湿防水シート1の片面に設けられた2本の筋状の粘着剤層2、及び透湿防水シート1のもう一方の面に粘着剤層2に対応する離型層3にて構成される。離型層3は粘着剤層2に完全一致する必要はなく、少なくとも離型層3は粘着剤層2の幅を有していればよい。粘着剤層2、離型層3は、図1ではテープの長さ方向両端部にそれぞれ1本、計2本形成されているが、それぞれがさらに細分化されて2本以上の複数本で構成されていてもよい。図1の例では中央部に粘着剤層がなく、透湿防水シート1の透湿性がそのまま発揮される。また、少なくとも一端をドライエッジとすることもできる。図2は目止め層4を有する透湿防水粘着テープ5の実施例の断面を例示したものである。
【0038】
一般に、透湿防水粘着テープはその寸法変化が0.5%を超えると、粘着テープが波打ち、貼り付け施工時に浮き、シワとなり易い。本発明の透湿防水粘着テープは、粘着剤による膨潤の影響と考えられる50℃×7日間保存条件下での寸法変化が約0.5%以下、さらには0.3%以下が好ましい。最も好ましくは0%である。
【0039】
透湿防水テープの製造法は、特に制限されない。粘着剤層2を紫外線架橋型アクリル系粘着剤により形成する場合には、透湿防水シート1の片面に上記紫外線架橋型アクリル系粘着剤をホットメルト塗工機等で直接塗布し、インラインUV照射し、それと同時または前工程で、透湿防水シート1のもう一方の面に紫外線硬化型シリコーンを塗布し、インラインUV照射して離型層3を形成する方法があげられる。また上記紫外線架橋型アクリル系粘着剤層2を両面粘着テープの形状で製造し、次いで適宜に狭幅に切断し後、貼合せ機でその両面粘着テープを、前工程で透湿防水シート1に形成した離型層3の反対面に貼り合わせる方法がある。なお、ブチルゴム系粘着剤により粘着剤層2を形成する場合には、押出し機等が用いられる。また目止め層4を介在させる場合には、目止め層4の形成後に離型層を形成する。
【0040】
粘着剤層2の厚みは特に制限されないが、20〜1000μm程度である。また、筋状の粘着剤層2を形成する場合その幅は0.1〜50mm程度である。離型層3の厚みは特にに制限されないが、0.1〜5μm程度である。目止め層4の厚みは特に制限されないが、20μm程度以下である。
【0041】
図3は建材用透湿防水粘着テープを示した斜視図であり、テープ5が巻き取られ、巻物6とされている。テープの幅は、用途に応じて適宜設定され、特に限定されるものではないが、一般的には10〜100mm程度である。テープをロール状に巻回してなる構造は、最初にパネル等に先端を貼付けした後、巻回体の回動により任意の長さの貼付けが容易となり、施工性の向上・保管の面においても優れている。
【0042】
また、建材用透湿防水粘着テープの建築物の壁、屋根下地等への施工は、例えば図4に示すように透湿防水粘着テープを目地部53に貼付することにより行うことができる。本発明の透湿防水粘着テープは、波打ち等が少なく、壁パネルなどのジョイントに貼り付けることができ、接着界面での浮き、シワがなく追従性よく施工され、施工性、防水性、透湿性の良好なシール構造を得ることができる。また、固着に必要な最小限の粘着剤を設けたテープを貼付けることで、シートの透湿性を最大限に利用できる。従って、建築物外側からの雨仕舞の処理が可能となり、かつ、建築物内側の高湿度防止にも非常にも優れた施工方法でる。
【0043】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により制限されるものではない。
【0044】
実施例1
幅60mmに裁断した透湿防水シート(商品名タイベックハードタイプ 1060B、旭・デュポン フラッシュスパンプロダクツ(株)製)の片面に紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤(ノーテープ工業(株)製,商品名:ACRYMELT UV−300)を200μmの厚みにて、図1に示すように、各13mm幅(端部から約1mm内側)にホットメルト塗工した後、700mj/cm2の紫外線を照射して粘着剤層を形成した。一方、その反対面には、紫外線硬化型シリコーン(GE東芝シリコーン(株)製,商品名:UV−9300)100部に、開始剤(GE東芝シリコーン(株)製,商品名:UV−9380C)3部を加えた離型層形成剤を前記粘着剤層に対応させて約1.0g/m2塗布した後、300mj/cm2の紫外線を照射し、離型層を形成し、透湿防水粘着テープを得た。また得られた透湿防水粘着テープをロール上に巻回した巻物とした。
【0045】
実施例2
実施例1において、紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤としてBASF製の商品名:acResin A258UVを用いたこと以外は、実施例1と同様にして透湿防水粘着テープを得た。また得られた透湿防水粘着テープをロール上に巻回した巻物とした。
【0046】
比較例1
実施例1において、紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤の代わりにブチルゴム系粘着剤を用いて粘着剤層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして透湿防水粘着テープを得た。また離型層は形成せず、粘着剤層にはセパレータを貼り付けた。
【0047】
<評価試験>
実施例、比較例で得た透湿防水粘着テープを長さ500mmの短冊状に切断したものを、50℃のオーブン中で、1週間加熱した後に室温に放置し、冷却後に外観を目視で判定した。また実施例、比較例で得た透湿防水粘着テープの粘着剤層部分のみを切り出して試験サンプルとし、50℃のオーブン中で1週間加熱した後に、23℃にて長さを測定して寸法変化率を測定した。加熱試験後の長さをx(mm)として、寸法変化率は計算式:寸法変化率(%)=100(x−500)/500、にて求めた。
【0048】
<評価結果>
目視試験の結果、実施例は透湿防水テープの波打ち、シワの発生もなく、更にその透湿防水テープを建築構造物の目地部に施工した場合、接着界面での納まり、接着性も良好でシール機能を維持した。しかし、比較例1は、透湿防水テープの波打ち、シワの発生があり、更にその透湿防水テープを建築構造物の目地部に施工した場合、接着界面での浮き、シワが発生し、シール機能が損なわれた。粘着剤層部分のみを切り出した試験サンプルの寸法変化率は、実施例1では0.3%、実施例2では0.3%であったのに対して比較例1の試験サンプルは1.5%であった。この寸法変化が波打ちの原因であると考えられる。また実施例の透湿防水粘着テープはセパレータレスタイプであり、セパレータを有する比較例の透湿防水粘着テープに比べて作業性が良好であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】透湿防水粘着テープの断面構造図である。
【図2】透湿防水粘着テープの断面構造図である。
【図3】透湿防水粘着テープの巻物を示した図である。
【図4】透湿防水粘着テープにより建物側壁部下地のシールを行った構造図である。
【符号の説明】
1 透湿防水シート
2 粘着剤層
3 剥離層
4 目止め層
5 透湿防水粘着テープ
6 テープ巻物
51 外装材
52 断熱材
53 目地部
54 問柱
55 胴縁
【発明の技術分野】
本発明は、防水性や透湿性や施工性に優れた建材用粘着テープに関し、特に建築物の下地部、壁面部を構成するパネル等の部材の目地部などのシール施工に適した透湿防水粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の側壁部、屋根部等の下地を構成するパネル、支柱部材等のジョイント部においては、流動性を有するシーリング材を注入したり、図4に例示したように防水テープを貼着する等の方法により雨水の浸入防止が図られている。
【0003】
図4は、建物の側壁部において、間柱54に硬質ポリウレタンフォームパネル等の断熱パネル52を固定し、断熱パネルのジョイント部(目地部)53のシールに防水テープ5を貼着施工した状態を示したものである。こうして形成された下地の外側に、胴縁55を介して外装材51が施工される。
【0004】
このような防水テープ5は、従来、透湿性の低い樹脂系ないしゴム系の基材に、ゴム化アスファルト系、ブチルゴム系等の粘着剤を基材全面に積層した構成を有するものであった。
【0005】
一般に、防水粘着テープはその構成から、粘着剤層の防水シート背面へのブロッキングを防止するために、セパレータを必要としていた。そのため、現場での作業が繁雑になることがあり、また、セパレータを産業廃棄物として廃棄処理する必要があるなどの問題があった。
【0006】
また近年、住宅の高気密化が進み、上記のようなシーリング材によるシールや、透湿性を有しない防水テープの貼着によるシールでは、建物内部から外部への水分の透過が十分ではなく、建物内部、特に屋根部、壁部における結露が問題となり、その解決が求められていた。断熱パネル自体には透湿性が期待できないため、特に目地部をシールする防水テープに透湿性が求められる。
【0007】
しかし、防水テープを透湿化するために、基材に透湿防水シート基材を用い、前記ブチルゴム系粘着剤、ゴム化アスファルト系粘着剤による粘着剤層を設けると、その粘着剤により、透湿防水シート基材が膨潤し、粘着テープが波打ちし、接着界面での浮き、シワが発生し易く、防水テープの防水機能が損なわれる場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、防水性を有しつつ透湿性が高く、粘着剤層の波打ちやシワの発生がなく、施工性に優れる透湿防水粘着テープを提供することを目的とする。さらには本発明は、防水性や透湿性の機能を長期に持続でき、施工後、建物内での結露防止効果の高い透湿防水粘着テープを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果以下に示す透湿防水テープにより前記目的を達成できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は、テープ状の透湿防水シートの片面に粘着剤層が筋状に設けられており、当該透湿防水シートのもう一方の片面には、当該粘着剤層に対応する離型層が設けられていることを特徴とする建材用透湿防水粘着テープ、に関する。
【0011】
粘着剤層を筋状に設けることで、基材の透湿防水シートの防水性と透湿性を維持することができる。当該筋状の粘着剤層は透湿防水シートの両端部近傍に設けるのが防水性と透湿性をより高く維持でき好ましい。また、前記粘着剤層に対応する離型層を設けることにより、セパレータが不要となり、作業性の向上が図られ施工性がよい。また、離型層は粘着剤層の波打ちやシワの発生を抑える上でも好ましい。
【0012】
前記建材用透湿防水粘着テープにおいて、粘着剤層が、紫外線架橋型アクリル系粘着剤層であることが好ましい。
【0013】
粘着剤層を紫外線架橋型アクリル系粘着剤により形成することで、粘着剤層の膨潤が抑制されて波打ちの少ない透湿防水粘着テープが得られ、壁パネルなどのジョイントに貼り付けたときにも、接着界面における浮き、しわ等の発生が防止され、その結果防水性の低下が防止される。
【0014】
前記建材用透湿防水粘着テープにおいて、透湿防水シートが、ポリエチレンの連続性極細繊維に高熱を加え結合させたものであることが好ましい。
【0015】
また前記建材用透湿防水粘着テープにおいて、透湿防水シートが、ポリオレフィン系多孔質シートとポリオレフィン系繊維が積層された積層体であることが好ましい。前記ポリオレフィン系多孔質シートは、ポリエチレン系樹脂100重量部と無機充填剤50〜200重量部とを主成分として含有し、少なくとも一軸方向に延伸されたものであることが好ましい。また、ポリオレフィン系繊維が、透湿防水シートの長さ方向に配向した繊維と幅方向に配向した繊維とから構成され、ポリオレフィン系多孔質シートに接着・積層されたものであることが好ましい。
【0016】
上記透湿防水シートは、防水かつ透湿性能に優れ、しかも波打ちが発生し難く、接着界面における浮き、しわ等の発生を防止でき、建材用として求められる機械的強度においても優れた特性を有する。
【0017】
また前記建材用透湿防水粘着テープは、透湿防水シートと離型層の間に、目止め層を有することが好ましい。
【0018】
透湿防水シートと離型層の間に目止め層を設けることにより、透湿防水シート基材に対する離型層の固着を確実に行うことができる、また接着界面における浮き、しわ等の発生も効果的に防止され、その結果防水性の低下が防止できる。
【0019】
前記建材用透湿防水粘着テープは、ロール状に巻回してなる建材用透湿防水粘着テープ巻物として好適に使用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の建材用透湿防水粘着テープは、透湿防水シートの片面に粘着剤層が筋状に設けられており、かつ当該透湿防水シートのもう一方の片面には、当該粘着剤層に対応する離型層が設けられているセパレータレスタイプの粘着テープである。
【0021】
透湿防水シートの厚みは特に限定されるものではないが、テープとしての可とう性、強度等を考慮すると0.1〜0.3mm程度であることが好ましい。また透湿防水シートの透湿性は、高い方が好ましいが、高すぎると防水性が低下するため、透湿度が4000〜20000g/m2・24hr程度であることが好ましい。
【0022】
透湿防水シートとしては、たとえばポリエチレンの連続性極細繊維に高熱を加え結合させたものがあげられる。ポリエチレン繊維は、その成形加工性に優れるとともに、耐薬品性を有する。またシートに貼付けた粘着剤の膨潤に対する影響も少なく、長期に一定の形態を維持しつつ衝撃にも強いことから、本発明のように建築物の透湿防水シートして長期間使用する目的には非常に好適な材料といえる。かかる透湿防水シートの市販品としては、商品名:タイベック(デュポン社製)等があげられる。
【0023】
また、透湿防水シートとしては、ポリオレフィン系多孔質シートとポリオレフィン系繊維が積層された積層体があげられる。ポリオレフィン系多孔質シートを構成するポリオレフィン系樹脂は、公知のエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、イソブチレン等のα−オレフィンの単独重合体ないし共重合体が使用可能である。α−オレフィンと共に他のモノマー、例えば2−ブテン、酢酸ビニル等を一部に使用したものであってもよい。
【0024】
ポリオレフィン系樹脂を多孔質シートとする方法としては、公知の方法が限定なく使用可能であり、ポリオレフィン系樹脂に無機充填剤ないし有機充填剤から選択される少なくとも1種を添加し、例えばTダイを備えた押出機によりシート化し、さらに少なくとも1軸方向に延伸することにより多孔質化する方法が例示される。ポリオレフィン系樹脂には、必要に応じて加工助剤、安定剤、着色剤等の添加剤を添加する。
【0025】
ポリオレフィン系樹脂を多孔質シートとするために使用する充填剤としては、上述のように無機充填剤が好ましい。無機充填剤としては、公知の無機充填剤は限定なく使用可能であり、具体的には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム等の金属塩類、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛等の金属酸化物、タルク、クレー、カオリン、シリカ、ハイドロタルサイト、珪藻土、マイカ、ゼオライト、ガラス粉等が例示できる。
【0026】
透湿防水シートを構成するポリオレフィン系繊維は、多孔質シートを構成する樹脂として例示されたものと同じ樹脂を使用することができる。繊維は、織布、不織布のいずれであってもよく、単に繊維を交叉させて接着した網状体であってもよい。
【0027】
織布ないし網状体を構成する糸は、モノフィラメント、マルチフィラメント、スプリットヤーン、スリットヤーン等の公知の糸形態から適宜選択して使用される。2種以上を使用してもよく、2種以上の糸を使用する場合、それぞれ同一の樹脂で構成されていてもよく、また異なった材料で構成されていてもよい。また2種以上の糸を使用する場合、その糸形態は同一であってもよく、異なったもの、例えばマルチフィラメントとスリットヤーンの組合せであってもよい。織布は、公知の織物形態は限定なく使用可能であり、平織、紗等が例示されるが、これに限定されるものではない。
【0028】
ポリオレフィン系多孔質シートと織布の積層は、公知の方法により行う。具体的には接着剤を使用した接着方法、熱融着方法などが例示される。
【0029】
ポリオレフィン系多孔質シートと織布を構成する繊維の配向方向との関係は、特に限定されるものではないが、透湿防水粘着テープにおけるポリオレフィン系繊維は、前記テープ状の透湿防水シートの長さ方向に配向した繊維と幅方向に配向した繊維とから構成され、前記ポリオレフィン系多孔質シートに接着・積層されたものであることが好ましい。
【0030】
ポリオレフィン系多孔質シートとポリオレフィン系繊維が積層された積層体である透湿防水シートは、市販品を使用することも好適な態様であり、商品名:ブレスロン(日東ライフテック(株)製)、商品名:タフシート(三井化学産資社製)、透湿防水シート(東海パルプ社製)等が例示される。
【0031】
粘着剤層を形成する粘着剤としては、紫外線架橋型アクリル系粘着剤が好ましい。紫外線架橋型アクリル系粘着剤としては、例えばアクリル酸エステル重合体または共重合体を主成分とし、光開始剤がUV光で励起してラジカルが発生し、そのラジカルで幹ポリマーのアクリル酸エステル重合体または共重合体が架橋し分子量がアップするラジカル反応型の紫外線架橋型アクリル系粘着剤が主に挙げられる。また紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤には、必要に応じ粘着付与剤等の各種の添加剤を加えることができる。また、アクリル酸エステル重合体または共重合体には、凝集成分としてスチレン等を導入し、スチレン−アクリル共重合体等のブロックポリマーとすることも可能である。紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤は、特に限定されないが、たとえば、ノーテーク工業(株)製の商品名:ACRYMELT UV−300やBASF社製の商品名:acResin A258UVなどがあげられる。
【0032】
また粘着剤層を形成する粘着剤としては、たとえば、従来より使用されれいるゴム化アスファルト系、ブチルゴム系等の粘着剤を使用できる。ブチルゴム系粘着剤は、たとえば、ブチルゴム268(JSR社製)、再生ブチルゴム等のブチルゴムを使用し、これに軟化剤、粘着付与剤、充填剤ないし増量剤、老化防止剤等を適宜配合し、常法により混練して製造することができる。一般的には、原料ゴム100重量部に対して軟化剤5〜30重量部、粘着付与剤5〜50重量部、充填剤ないし増量剤10〜200重量部、適量の老化防止剤が使用される。
【0033】
使用する軟化剤としては、鉱物油系軟化剤、芳香族系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及びパラフィン系プロセスオイル等の石油系軟化剤、パラフィンワックス類、ペトロラタム、石油系アスファルト類が例示され、単独で使用してもよく、或いは2種以上を併用してもよい。
【0034】
粘着付与剤としては、石油系樹脂、テルペン系樹脂、ナフテン系炭化水素樹脂、パラフィン系炭化水素樹脂、ポリブテン、アタクチックポリプロピレン、液状ポリブタジエン等が例示され、これらの少なくとも1種が適宜選択して使用される。
【0035】
透湿防水シートの背面部分(粘着剤層の反対面)に設けられる離型層は、粘着剤層とのブロッキングが生じないものを特に制限なく使用できるがシリコーン系剥離層が好適である。離型層形成剤としては紫外線硬化型シリコーンが好ましく、特に粘着剤同様無溶剤系のものが望ましい。紫外線硬化型シリコーンの市販品としては、たとえば、信越化学(株)製の商品名:X−62−7622等やGE東芝(株)製の商品名:UV−9300等が好ましく用いられる。必要な離型効果を得るためには、離型層形成剤に開始剤等を添加するのが好ましい。
【0036】
離型層と透湿防水シートの間には目止め層を形成できる。目止め層を形成する目止め材としては、特に限定されないが、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン等が用いられる。その市販品としては、三井デュポン(株)製製の商品名:エバシリーズや三井化学(株)製の商品名:ウルトゼックス等が好ましく用いられる。
【0037】
本発明の建材用透湿防水粘着テープの好適な態様を図面に基づいて説明する。図1は透湿防水粘着テープ5の断面を例示したものである。図1の透湿防水粘着テープは、透湿防水シート1の片面に設けられた2本の筋状の粘着剤層2、及び透湿防水シート1のもう一方の面に粘着剤層2に対応する離型層3にて構成される。離型層3は粘着剤層2に完全一致する必要はなく、少なくとも離型層3は粘着剤層2の幅を有していればよい。粘着剤層2、離型層3は、図1ではテープの長さ方向両端部にそれぞれ1本、計2本形成されているが、それぞれがさらに細分化されて2本以上の複数本で構成されていてもよい。図1の例では中央部に粘着剤層がなく、透湿防水シート1の透湿性がそのまま発揮される。また、少なくとも一端をドライエッジとすることもできる。図2は目止め層4を有する透湿防水粘着テープ5の実施例の断面を例示したものである。
【0038】
一般に、透湿防水粘着テープはその寸法変化が0.5%を超えると、粘着テープが波打ち、貼り付け施工時に浮き、シワとなり易い。本発明の透湿防水粘着テープは、粘着剤による膨潤の影響と考えられる50℃×7日間保存条件下での寸法変化が約0.5%以下、さらには0.3%以下が好ましい。最も好ましくは0%である。
【0039】
透湿防水テープの製造法は、特に制限されない。粘着剤層2を紫外線架橋型アクリル系粘着剤により形成する場合には、透湿防水シート1の片面に上記紫外線架橋型アクリル系粘着剤をホットメルト塗工機等で直接塗布し、インラインUV照射し、それと同時または前工程で、透湿防水シート1のもう一方の面に紫外線硬化型シリコーンを塗布し、インラインUV照射して離型層3を形成する方法があげられる。また上記紫外線架橋型アクリル系粘着剤層2を両面粘着テープの形状で製造し、次いで適宜に狭幅に切断し後、貼合せ機でその両面粘着テープを、前工程で透湿防水シート1に形成した離型層3の反対面に貼り合わせる方法がある。なお、ブチルゴム系粘着剤により粘着剤層2を形成する場合には、押出し機等が用いられる。また目止め層4を介在させる場合には、目止め層4の形成後に離型層を形成する。
【0040】
粘着剤層2の厚みは特に制限されないが、20〜1000μm程度である。また、筋状の粘着剤層2を形成する場合その幅は0.1〜50mm程度である。離型層3の厚みは特にに制限されないが、0.1〜5μm程度である。目止め層4の厚みは特に制限されないが、20μm程度以下である。
【0041】
図3は建材用透湿防水粘着テープを示した斜視図であり、テープ5が巻き取られ、巻物6とされている。テープの幅は、用途に応じて適宜設定され、特に限定されるものではないが、一般的には10〜100mm程度である。テープをロール状に巻回してなる構造は、最初にパネル等に先端を貼付けした後、巻回体の回動により任意の長さの貼付けが容易となり、施工性の向上・保管の面においても優れている。
【0042】
また、建材用透湿防水粘着テープの建築物の壁、屋根下地等への施工は、例えば図4に示すように透湿防水粘着テープを目地部53に貼付することにより行うことができる。本発明の透湿防水粘着テープは、波打ち等が少なく、壁パネルなどのジョイントに貼り付けることができ、接着界面での浮き、シワがなく追従性よく施工され、施工性、防水性、透湿性の良好なシール構造を得ることができる。また、固着に必要な最小限の粘着剤を設けたテープを貼付けることで、シートの透湿性を最大限に利用できる。従って、建築物外側からの雨仕舞の処理が可能となり、かつ、建築物内側の高湿度防止にも非常にも優れた施工方法でる。
【0043】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により制限されるものではない。
【0044】
実施例1
幅60mmに裁断した透湿防水シート(商品名タイベックハードタイプ 1060B、旭・デュポン フラッシュスパンプロダクツ(株)製)の片面に紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤(ノーテープ工業(株)製,商品名:ACRYMELT UV−300)を200μmの厚みにて、図1に示すように、各13mm幅(端部から約1mm内側)にホットメルト塗工した後、700mj/cm2の紫外線を照射して粘着剤層を形成した。一方、その反対面には、紫外線硬化型シリコーン(GE東芝シリコーン(株)製,商品名:UV−9300)100部に、開始剤(GE東芝シリコーン(株)製,商品名:UV−9380C)3部を加えた離型層形成剤を前記粘着剤層に対応させて約1.0g/m2塗布した後、300mj/cm2の紫外線を照射し、離型層を形成し、透湿防水粘着テープを得た。また得られた透湿防水粘着テープをロール上に巻回した巻物とした。
【0045】
実施例2
実施例1において、紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤としてBASF製の商品名:acResin A258UVを用いたこと以外は、実施例1と同様にして透湿防水粘着テープを得た。また得られた透湿防水粘着テープをロール上に巻回した巻物とした。
【0046】
比較例1
実施例1において、紫外線架橋型アクリル系ホットメルト粘着剤の代わりにブチルゴム系粘着剤を用いて粘着剤層を形成したこと以外は、実施例1と同様にして透湿防水粘着テープを得た。また離型層は形成せず、粘着剤層にはセパレータを貼り付けた。
【0047】
<評価試験>
実施例、比較例で得た透湿防水粘着テープを長さ500mmの短冊状に切断したものを、50℃のオーブン中で、1週間加熱した後に室温に放置し、冷却後に外観を目視で判定した。また実施例、比較例で得た透湿防水粘着テープの粘着剤層部分のみを切り出して試験サンプルとし、50℃のオーブン中で1週間加熱した後に、23℃にて長さを測定して寸法変化率を測定した。加熱試験後の長さをx(mm)として、寸法変化率は計算式:寸法変化率(%)=100(x−500)/500、にて求めた。
【0048】
<評価結果>
目視試験の結果、実施例は透湿防水テープの波打ち、シワの発生もなく、更にその透湿防水テープを建築構造物の目地部に施工した場合、接着界面での納まり、接着性も良好でシール機能を維持した。しかし、比較例1は、透湿防水テープの波打ち、シワの発生があり、更にその透湿防水テープを建築構造物の目地部に施工した場合、接着界面での浮き、シワが発生し、シール機能が損なわれた。粘着剤層部分のみを切り出した試験サンプルの寸法変化率は、実施例1では0.3%、実施例2では0.3%であったのに対して比較例1の試験サンプルは1.5%であった。この寸法変化が波打ちの原因であると考えられる。また実施例の透湿防水粘着テープはセパレータレスタイプであり、セパレータを有する比較例の透湿防水粘着テープに比べて作業性が良好であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】透湿防水粘着テープの断面構造図である。
【図2】透湿防水粘着テープの断面構造図である。
【図3】透湿防水粘着テープの巻物を示した図である。
【図4】透湿防水粘着テープにより建物側壁部下地のシールを行った構造図である。
【符号の説明】
1 透湿防水シート
2 粘着剤層
3 剥離層
4 目止め層
5 透湿防水粘着テープ
6 テープ巻物
51 外装材
52 断熱材
53 目地部
54 問柱
55 胴縁
Claims (8)
- テープ状の透湿防水シートの片面に粘着剤層が筋状に設けられており、当該透湿防水シートのもう一方の片面には、当該粘着剤層に対応する離型層が設けられていることを特徴とする建材用透湿防水粘着テープ。
- 粘着剤層が、紫外線架橋型アクリル系粘着剤層であることを特徴とする請求項1記載の建材用透湿防水粘着テープ。
- 透湿防水シートが、ポリエチレンの連続性極細繊維に高熱を加え結合させたものであることを特徴とする請求項1または2記載の建材用透湿防水粘着テープ。
- 透湿防水シートが、ポリオレフィン系多孔質シートとポリオレフィン系繊維が積層された積層体であることを特徴とする請求項1または2記載の建材用透湿防水粘着テープ。
- ポリオレフィン系多孔質シートが、ポリエチレン系樹脂100重量部と無機充填剤50〜200重量部とを主成分として含有し、少なくとも一軸方向に延伸されたものであることを特徴とする請求項4記載の建材用透湿防水粘着テープ。
- ポリオレフィン系繊維が、透湿防水シートの長さ方向に配向した繊維と幅方向に配向した繊維とから構成され、ポリオレフィン系多孔質シートに接着・積層されたものであることを特徴とする請求項4または5記載の建材用透湿防水粘着テープ。
- 透湿防水シートと離型層の間に、目止め層を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の建材用透湿防水粘着テープ。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の建材用透湿防水粘着テープをロール状に巻回してなる建材用透湿防水粘着テープ巻物。
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