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JP2004003082A - ポリアミド繊維の製造方法および製造装置 - Google Patents

ポリアミド繊維の製造方法および製造装置 Download PDF

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JP2004003082A JP2003086779A JP2003086779A JP2004003082A JP 2004003082 A JP2004003082 A JP 2004003082A JP 2003086779 A JP2003086779 A JP 2003086779A JP 2003086779 A JP2003086779 A JP 2003086779A JP 2004003082 A JP2004003082 A JP 2004003082A
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yarn
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Motoi Mizuhashi
水橋 基
Kenji Ito
伊藤 憲司
Seiji Kiryu
桐生 誠司
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Abstract

【課題】衣料用途の高強度ポリアミド繊維を従来の衣料用ポリアミド繊維の製造装置をベースに、より低コストで、安定して製造することができる、ポリアミド繊維の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】紡糸口金から吐出し冷却固化した複数の糸条をローラーで引き取り、引き続きローラー間で延伸した後巻き取る合成繊維の製造方法において、糸条を引き取りローラーに1周回未満の片掛けとし、引き取り出の糸条の温度Tを下記式1で示される範囲に設定することを特徴とするポリアミド繊維の製造方法。
Tg≦T<Tg+20  ・・・(1)
ただし、Tg:使用するポリマーのDSC2ndRUNから測定されるガラス転移温度(℃)
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料用繊維として好適な合成繊維の製造方法および製造装置に関し、さらに詳しくは、高強度であり、かつ、織り・編み−煮沸染色−熱セット加工後の高い強度保持性、寸法安定性、染色性、洗濯堅牢性が要求される高次加工品に使用できるポリアミド繊維などの合成繊維の製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、衣料用途の高強度糸の分野では、一般的に強度・耐久性に優れるナイロン6、ナイロン66等に代表されるポリアミド繊維が幅広く用いられている。近年、高次加工品のさらなる高強度化や薄地化のニーズ等により原糸の高強度化が要求されている。
【0003】
ポリアミド繊維を直接紡糸延伸法によって製造する場合、一般に、溶融された糸条を非加熱のネルソンローラーと呼ばれる一対のローラーに複数回周回させて繊維を引取り、さらに高速の加熱されたローラー対に複数回周回させ、ローラー対間で延伸し、その後熱処理し、弛緩処理する方法で製造されている。
【0004】
この方法では、ローラーに複数回糸条を周回させるため、糸条間の干渉を避けるため、ローラー上での糸条間隔を広くする必要があり、同時に8糸条以上、さらに12糸条以上の多糸条を同時に引取り、延伸するには長大なローラーを必要とし、装置コスト、設置面積の面から製造コストが高くなる。
【0005】
そこで、ネルソンローラーを用いず、ローラーに糸条を捲回せず、いわば糸条を「片掛け」する方法が提案されている。
【0006】
特許文献1では溶融紡出された糸条を300m/分以上で引き取り、鏡面ローラーと梨地面ローラーからなるローラー群に片掛けし多段延伸および熱処理を施し、2000m/分以上で巻き取ることを提案しており、片掛け方式を採用することにより、同時4糸条以上の多糸条製糸が可能であるとしている。該公報では、延伸ローラーおよび熱処理ローラーを各々鏡面ローラーと梨地面ローラーからなる群で構成し、ローラー表面の粗度をある範囲に設定することで、糸条のスリップや糸条のローラーへの巻付きを防ぎ、円滑な糸条の延伸あるいは熱処理を施そうとしているが、摩耗などによりローラー表面の粗度が変化した場合、円滑な延伸あるいは熱処理ができなくなる。
【0007】
高強力糸を得ようとする場合、従来のポリマーで延伸倍率を上げて、より高強度低伸度の糸を得ようとする場合と、ポリマーを高重合度ポリマーに変更し、それを延伸して、高強度糸を得ようとする場合がある。
【0008】
従来の重合度のポリマーで、延伸倍率を上げて、より高強度低伸度の糸を得ようとすると高延伸張力が必要となるため、片掛け延伸の場合には、ローラー上でスリップが発生しやすく、スリップが発生すると、延伸むらとなり、得られた繊維のウースターむらが悪くなるなど、問題が生じる。高重合度ポリマーの延伸を行おうした際にも分子鎖を配向させるためには、従来の重合度のポリマーに比べ高延伸張力が必要となるため、ローラー上でのスリップ現象が生じる。
【0009】
より高強度が必要とされる産業用繊維の製造は、延伸は多段階で行われ、延伸前の繊維はあらかじめ予熱されるのが一般的であり、1回の延伸での延伸倍率は大きくなく、また、延伸張力も糸条が予熱されるため、衣料用繊維の1段延伸に比べると低く、片掛け延伸を採用してもスリップが発生することはまれである。
【0010】
衣料用繊維の製造でも、ポリエステル繊維の場合には延伸前の繊維はあらかじめ予熱されるのが一般的であるが、衣料用ポリアミド繊維の製造に関しては、延伸は1段で、非加熱の状態で行われるのが一般的であるため、ポリエステル繊維および産業用繊維に比べ、供給側ローラー前後での糸条の張力差が大きくなり、スリップが発生しやすい。
【0011】
また、衣料用繊維では、産業用繊維に比べ、染色して使用するため、わずかな構造差が染めむらになりやすく、より厳密に延伸を制御する必要がある。
【0012】
【特許文献1】
特開平4−245909号公報(第53頁左欄第49行目〜右欄第49行目)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、衣料用途の高強度ポリアミド繊維を従来の衣料用ポリアミド繊維の製造装置をベースに、より低コストで、安定して製造することができる、ポリアミド繊維繊維の製造方法および製造装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
(1)紡糸口金から吐出し冷却固化した複数の糸条をローラーで引き取り、引き続きローラー間で延伸した後巻き取る合成繊維の製造方法において、糸条を引き取りローラーに1周回未満の片掛けとし、引き取りローラー出の糸条の温度Tを下記式1で示される範囲に設定することを特徴とするポリアミド繊維の製造方法。
【0015】
Tg≦T<Tg+20  ・・・(1)
ただし、Tg:使用するポリマーのDSC2ndRUNから測定されるガラス転移温度(℃)。

【0016】
(2)ポリアミド繊維が、98%硫酸相対粘度が2.8以上、総添加物含有量が0.001〜10重量%、破断強度が6.2cN/dtex以上、沸騰水収縮率が18%以下、破断エネルギーが15mJ/dtex以上、結晶化度が35%以下、複屈折率が0.030〜0.045であることを特徴とする前記(2)に記載のポリアミド繊維の製造方法。
【0017】
(3)紡糸口金から吐出し冷却固化した複数の糸条を引き取るローラーと、該引き取りローラーにて引き取られた糸条を延伸する延伸ローラーと、該延伸ローラーにて延伸された糸条を巻き取る巻き取り装置を備えた合成繊維の製造装置において、前記引き取りローラーは糸条を1周回未満の片掛けする構成とし、該引き取りローラー出の糸条の温度を下記式1で示される範囲に設定したことを特徴とするポリアミド繊維の製造装置。
【0018】
Tg≦T<Tg+20  ・・・(1)
ただし、Tg:使用するポリマーのDSC2ndRUNから測定されるガラス転移温度(℃)
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明についてさらに詳細に説明する。
【0020】
本発明における熱可塑性重合体(以下ポリマーと呼ぶ)としては、力学的特性およびコストの面から、ポリアミドであることが必要である。また、本発明の効果を有効に発現するためには、98%硫酸相対粘度が2.8以上のポリマーを使用することが好ましい。98%硫酸相対粘度が2.8よりも小さくては、十分な破断強度を得ることが難しくなる。しかし、硫酸相対粘度を高くしすぎると、破断伸度が低下し、その結果応力歪み曲線の積分面積である破断エネルギーを15mJ/dtexにすることが難しくなり、高次加工品の引裂強度を下げてしまうばかりでなく、紡糸時の溶融ポリマーの押し出し圧およびその経時上昇速度が高くなり、生産設備への過剰な負荷や口金の交換周期短縮など、生産性が著しく下がることから、98%硫酸相対粘度は4.0以下とするのが好ましい。
【0021】
ここで、98%硫酸相対粘度とは、繊維25gを98%硫酸25mlに溶解し、オストワルド粘度計を用いて25℃で測定した値をいう。
【0022】
本発明のポリアミド繊維に使用されるポリアミドは、ポリアミドのホモポリマーまたはコポリマーであり、これらのポリアミドは、ラクタム、アミノカルボン酸あるいはジアミノとジカルボン酸との塩から形成されるアミド結合を有する溶融成形可能な重合体である。ポリアミドとしては、種々のポリアミドを使用することができ、特に限定されないが、繊維形成能および力学的特性の点でポリカプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)が好ましい。ポリアミドのコポリマーとしては、20モル%以下の割合で他のアミノカプロン酸、ラクタムなどを共重合されたものが使用できる。また、本発明で使用するポリアミドはラクタム、アミノカルボン酸あるいはジアミノとジカルボン酸との塩から形成されるアミド結合を混合成分として含むものについても使用可能である。
【0023】
本発明におけるポリアミドには本発明の目的を逸脱しない範囲で、主成分の他に第2,第3成分を共重合または混合してもよい。また、本発明におけるポリアミドには各種の添加剤、たとえば、艶消剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、螢光増白剤、帯電防止剤などを、総添加物含有量が0.001〜10重量%の間で必要に応じて共重合または混合していてもよい。
【0024】
本発明は直接紡糸延伸の工程を適用するが、この場合、3000m/分以上の速度で巻き取ることが1工程化による労務費、設備費や屑の減少などのコストメリットが活かせ、さらには紡糸した直後の、物性の経時変化のない繊維を延伸できるため均一延伸に対して有利となるため好ましい。高速化に伴う紡糸糸切れによる製糸性悪化のデメリットおよび生産性向上のメリットを考慮した場合、引き取り速度は7000m/分以下が好ましい。
【0025】
本発明の連続紡糸延伸方法においては、複数の繊維糸条を引き取りローラーと延伸ローラーを用いて延伸する。
【0026】
本発明では、1つのパックから複数の糸条を同時に紡出する口金パックであることが好ましい。複数とは2糸条以上をいい、4糸条から8糸条の多糸条を同時に得ることが生産性の観点からさらに好ましい。
【0027】
本発明ではコストメリットから複数糸条を1つのローラーで引き取り、同時に紡糸する。複数とは、2糸条以上をいい、本発明の特徴を生かすためには6糸条から10数糸条の多糸条に適用できる。これにより、製造コストを低減させることが可能となる。
【0028】
本発明では糸条を引き取りローラーと延伸ローラーの周速度の比により1段で延伸することが好ましい。
【0029】
引き取りローラーとは糸条が口金から吐出され該ローラー上に接触し最初に速度規制されるローラーであり、同期し同一速度で回転する複数のローラー群とすることもできる。 延伸ローラーとは糸条が延伸後に最初に接触するローラーであり、同期し同一速度で回転する複数のローラー群とすることもできる。
【0030】
引き取りローラーと延伸ローラーの表面は実質上鏡面加工されていることが糸条の滑りを抑制し、糸条の延伸領域を一定位置に固定するためには好ましい。
【0031】
延伸までのローラーには糸を捲回しない、いわゆる片掛けとするものである。片掛けとすることにより、長大なネルソンローラーを使用することなく、コスト・作業効率の向上および多糸条同時製糸が可能となる。
【0032】
本発明ではローラーとの接触、離反による毛羽発生を防ぐため、引き取りローラー前に交絡を施すことが好ましい。その際の交絡数としては0.5個/m以上、糸条と引き取りローラーとの接触面積が減少しない程度が好ましく、40個/m以下が好ましい。
【0033】
また、本発明では、引き取りローラ上で糸条をローラー出直後の糸温度がその糸条のガラス転移温度Tg以上Tgプラス20℃未満の温度になるように加熱する。ローラー出直後の糸条温度がTg未満では糸条が十分に加熱されず、引き取りローラー上でのスリップや下流での延伸むらとなり、Tgプラス20℃以上ではローラー上で一部結晶化が進行し、染めむらや得られた繊維の強度が低下する。
【0034】
ここで、引き取りローラー出直後とは、引き取りローラーと糸の接触が無くなった時点から10cmの地点をいう。引き取りローラー出直後の糸温度は帝人エンジニアリング(株)製ノンコンタクトII温度測定装置H7506とNCT−7000で測定したものをいう。
【0035】
ここで、TgとはDSC2ndRUNから測定されるガラス転移温度(℃)で、DSC2ndRUNとは、巻き取った糸条を市販のDSC測定機器で窒素雰囲気下で昇温速度10℃/分で自由融解させた後、試料をそのまま放冷し、再び窒素雰囲気下で昇温速度10℃/分で自由融解法により観測される熱特性曲線をいう。
【0036】
本発明では糸条の結晶化を促進させるために、熱セット工程を連続して設けることが好ましい。熱セットの方法としては、本発明の片掛けローラー方式の熱処理を長くすること、ネルソンホットローラー、加熱板、スチームなどが採用できる。
【0037】
スチームを用いる場合には、ポリマーや繊維の用途により、糸条を高温で処理する必要な場合があるため、加圧スチーム内を糸条が走行できる装置とすることが好ましく採用される。
【0038】
本発明は、破断強度が6.2cN/dtex以上、沸騰水収縮率が18%以下、破断エネルギーが15mJ/dtex以上、結晶化度が35%以下、複屈折率が0.030〜0.045であることを特徴とするポリアミド繊維を製糸する場合に顕著な効果が得られる。
【0039】
本発明のポリアミド繊維は、引っ張り強度が6.2cN/dtex以上であることが好ましい。繊維の引っ張り強度を6.2cN/dtex以上とすることにより、布帛のさらなる高強力化、もしくは布帛強度を損なわずにさらなる薄地化、コンパクト化を実現できる。
【0040】
本発明のポリアミド繊維の沸騰水収縮率は18%以下であることが好ましく、より好ましくは16%以下、さらに好ましくは14%以下である。沸騰水収縮率が18%を越えると、高次加工品のアイロンや熱セット時の収縮が大きくなり、ちぢみやしわになるばかりでなく、煮沸染色、熱セット処理後の強度保持率低下を招く。
【0041】
本発明のポリアミド繊維の破断エネルギーは、15mJ/dtex以上であることが好ましく、より好ましくは17mJ/dtex以上である。破断エネルギーが15mJ/dtexより小さいと、強度が6.2cN/dtex以上であったとしても破断伸度が低下してしまい、細物品種において特に著しい高次加工性の悪化を招くだけでなく、高次加工品の引裂強度を低下させる原因となる。
【0042】
本発明のポリアミド繊維の結晶化度は35%以下であることが好ましい。結晶化度を35%より高くすると、染料分子が染料内へ浸透、結合するスペースである非晶部分の割合、単位体積ともに小さくなり、染料分子の吸着量が低下する。そのため、高次加工品の染色性、深色性が低下し、高発色布帛を得ることが困難となる。また、同時に染着速度が低下するため、染着に長時間を要することとなり、染色工程における生産効率を著しく低下させる原因となる。
【0043】
本発明のポリアミド繊維の複屈折率は0.030〜0.045であることが好ましい。
【0044】
複屈折率が0.045より高いと、ポリマー分子鎖が繊維軸方向に高度に配向し、配向結晶による結晶化度の増加を招く上に非晶部の分子構造が緻密化する。そのため非晶領域が減少し、かつ非晶部の構造自身も染料分子が入りにくくなるため、布帛の発色性、染色工程生産効率を悪化させることとなる。一方、複屈折率が0.030より低いと、ポリマー分子鎖の繊維軸方向への配向度が低下し、繊維強度の低下を招くだけでなく、非晶部の構造がルーズになることにより、ポリマー内に浸透、結合した染料分子に対する把持力が低下し、洗濯堅牢度の悪化を招く。
【0045】
本発明のポリアミド繊維の延伸方法の一例を、図1にしたがって具体的に説明する。
【0046】
溶融されたポリアミドを口金1から吐出し、口金下保温ゾーン2を通過させた後、チムニー3により冷却風を吹き当てることにより糸条を室温まで冷却し、給油装置4で給油するとともに集束し、交絡装置5で交絡し、所定温度の引き取りローラー6、延伸ローラー7を通過し、その際引き取りローラー6と延伸ローラー7の周速度の比に従って延伸する。さらに、糸条を延伸ローラー7により熱セットし、ワインダー8で巻き取る。
【0047】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
実施例中の各特性値は次の方法にしたがって求めた。
【0048】
(1)破断強度
オリエンテック社製引張試験機(テンシロンUCT−100型)を用い、試料長50cm、引張速度50cm/分の条件で引張試験を行った際の破断点の応力をいう(JIS L 1013)。
【0049】
(2)沸騰水収縮率
繊維をかせ取りし、0.09cN/dtexの荷重下で試料長S0を測定した後、無荷重の状態で15分間、沸騰水中で処理を行い、処理後、風乾し、0.09cN/dtexの荷重下で試料長S1を測定し、次式で算出される値をいう。沸騰水収縮率(SW)(%)=[(S0−S1)/S0]×100。
【0050】
(3)破断エネルギー
繊維を引っ張り強度測定法に従って定速度延伸して破断に至る際の応力−歪み曲線を積分した面積をいう。
【0051】
(4)結晶化度
ポリアミド繊維の試料密度d、結晶部密度dc、非晶部密度daより、以下の式より導かれる値をいう。またナイロン6のda、dcについてはそれぞれ1.10、1.23を用いた。
結晶化度(%)=dc(d−da)/d(dc−da)×100。
【0052】
(5)複屈折率
日本光学工業(株)製P0H型偏光顕微鏡を用い、光源として白色光を用いてペレックコンペンセーター法により測定した値をいう。
【0053】
(6)高次加工品強度
66dtexの繊維を編み密度が50となるように調整した丸編み地の破裂強度(測定法:JIS L 1018に準じる)が0.2MPa以上のものを◎、0.1〜0.2MPaのものを○、0.1MPaに満たないものを×として判定した。
【0054】
(7)沸騰水処理前後での強度保持率
かせ取りし、無荷重の状態で15分間沸騰水中で処理を行い、風乾した繊維の引っ張り強度が処理前の引っ張り強度に対して80%以上保持していたものを◎、70〜80%保持していたものを○、70%に満たなかったものを×として判定した。
【0055】
(8)アイロン処理によるシワ発生
丸編み地に対して、表面温度100℃のアイロンを載せ、5秒間静置した際のシワ発生の有無を目視にて判定した。
【0056】
(9)染色性
66dtexの繊維を編み密度が50となるように調整した丸編み地をパラチン染料0.2重量%、硫酸アンモニウム3.0重量%、酢酸0.09重量%を添加した溶液中に浸漬し、60℃で30分処理した後、水洗・乾燥したサンプルの光透過度が60%以上のものを染色性◎、50〜60%のものを○、40〜50%のものを△、40%以下のものを染色性×として判定した。
【0057】
(10)洗濯堅牢度
JIS L−0844に準じて評価し、4.5級以上を◎、3.5〜4.5級のものを○、2〜3.5級のものを△、2級に満たないものを×として判定した。
【0058】
(11)延伸ムラ
keisokki社製 USTER TESTER IIIにて求めた繊維の長手方向の太さの変動が平均値に対して3%以内のものを◎、3〜5%のものを○、5%を越えるものを×として判定した。
【0059】
(12)糸条温度
帝人エンジニアリング(株)製ノンコンタクトII温度測定装置H7506とNCT−7000を使用して、引取ローラー出10cmの糸条の糸温度を測定した。
【0060】
実施例1〜4、比較例1〜2
ポリアミド組成物(ヒンダードフェノール系添加剤を0.02重量%、ヒンダードアミン系添加剤を0.04重量%含む)を295℃で溶融し、図1の直接紡糸延伸工程により製糸し、引取ローラー周速度、延伸倍率および引取ローラー出の糸条の温度を変更して、巻き取り速度4000m/分で33dtex、26フィラメントのポリアミド繊維を得た。得られたポリアミド繊維の98%硫酸相対粘度、ガラス転移温度、糸特性、加工・染色特性を表1に示した。
【0061】
表1より、引き取りローラー出の糸条の温度をTg以上Tgプラス20℃未満にすることにより、延伸むらを起こさず、高い強度の繊維を得ることが可能であることがわかる。
【0062】
【表1】
Figure 2004003082
【0063】
【発明の効果】
本発明を採用することにより、衣料用途の高強度ポリアミド繊維を従来の衣料用ポリアミド繊維の製造装置をベースに、より低コストで、安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリアミド繊維の延伸方法の一例を示す工程概略図である。
【符号の説明】
1:口金
2:保温ゾーン
3:チムニー
4:給油装置
5:交絡装置
6:引き取りローラー
7:延伸ローラー
8:ワインダー

Claims (3)

  1. 紡糸口金から吐出し冷却固化した複数の糸条をローラーで引き取り、引き続きローラー間で延伸した後巻き取る合成繊維の製造方法において、糸条を引き取りローラーに1周回未満の片掛けとし、引き取りローラー出の糸条の温度Tを下記式1で示される範囲に設定することを特徴とするポリアミド繊維の製造方法。
    Tg≦T<Tg+20  ・・・(1)
    ただし、Tg:使用するポリマーのDSC2ndRUNから測定されるガラス転移温度(℃)
  2. ポリアミド繊維が、98%硫酸相対粘度が2.8以上、総添加物含有量が0.001〜10重量%、破断強度が6.2cN/dtex以上、沸騰水収縮率が18%以下、破断エネルギーが15mJ/dtex以上、結晶化度が35%以下、複屈折率が0.030〜0.045であることを特徴とする請求項2に記載のポリアミド繊維の製造方法。
  3. 紡糸口金から吐出し冷却固化した複数の糸条を引き取るローラーと、該引き取りローラーにて引き取られた糸条を延伸する延伸ローラーと、該延伸ローラーにて延伸された糸条を巻き取る巻き取り装置を備えた合成繊維の製造装置において、前記引き取りローラーは糸条を1周回未満の片掛けする構成とし、該引き取りローラー出の糸条の温度を下記式1で示される範囲に設定したことを特徴とするポリアミド繊維の製造装置。
    Tg≦T<Tg+20  ・・・(1)
    ただし、Tg:使用するポリマーのDSC2ndRUNから測定されるガラス転移温度(℃)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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