[go: up one dir, main page]

JP2004002211A - 癌の予防・治療方法 - Google Patents

癌の予防・治療方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004002211A
JP2004002211A JP2002127062A JP2002127062A JP2004002211A JP 2004002211 A JP2004002211 A JP 2004002211A JP 2002127062 A JP2002127062 A JP 2002127062A JP 2002127062 A JP2002127062 A JP 2002127062A JP 2004002211 A JP2004002211 A JP 2004002211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
her2
cancer
erbb
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2002127062A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Naito
内藤 健一郎
Shuichi Furuya
古矢 修一
Akihiro Tasaka
田坂 昭弘
Juichi Ban
伴 寿一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP2002127062A priority Critical patent/JP2004002211A/ja
Publication of JP2004002211A publication Critical patent/JP2004002211A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

【課題】癌の予防・治療方法の提供。
【解決手段】ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌の予防・治療方法。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、癌の予防・治療法に関する。
【0002】
【従来の技術】
化学発癌物質で誘導したラット神経芽腫から発見されたNEU癌遺伝子は、EGF受容体ファミリーに属する蛋白質をコードしていることがわかり、EGF受容体ファミリーとの関係が示された。その後、NEUヒトホモログが単離されEGF受容体(ERBB)との類似性からERBB2またはHER2と名づけられた。HER2は、乳癌、前立腺癌、肺癌、胃癌などで発現していることが報告され、これらの癌の増殖に関与していると考えられている。
例えば、前立腺癌では、原発性の場合25%程度がHER2発現陽性とされているが、癌の進行に伴いその割合が増加することが報告されている(ジャーナルオブ ザ ナショナル キャンサー インスチチュート(Journal of the  National Cancer Institute), Vol. 92, No. 23, pp1918−1925(2000))。
HER2は通常組織では、ほとんどその発現が認められないことから、HER2選択的な治療薬は癌選択的となり、毒性が軽減され極めて副作用の少ない治療薬となる。これは、これまで言われてきた癌化学療法剤とは大きく異なり、極めて安全で汎用性の高い治療方法を提供することになる。HER2選択的な治療薬は、例えばHER2に選択性の高いチロシンキナーゼ(りん酸化酵素)の阻害薬などが挙げられる。
癌の治療にあたって、克服すべき課題点として、(1)癌組織の薬剤耐性の獲得による治療効果の減弱化、(2)癌転移が挙げられる。
(1)癌細胞の薬剤耐性獲得については諸説があり、例えばP糖蛋白などの関与が言われているが、最近EGF受容体ファミリー(EGF受容体、HER2,HER3など)が混在して発現することにより、薬剤耐性が促進されるとの報告がなされている(ビー、ビー、アール、シー、2000年、277巻、pp757―763)。EGF受容体ファミリーの阻害薬、例えばHER2中和抗体はHER2のみを抑制する場合には有効であるが、ファミリーが混在している場合には単独では有効な治療は期待できない。また、選択性の低いチロシンキナーゼ(りん酸化酵素)は、EGFファミリーを広範囲に阻害する可能性はあるものの、他のチロシンキナーゼ(りん酸化酵素)も阻害する可能性があり、必ずしも低毒性での使用は見込めない可能性が高い。
(2)癌転移についても多くの成書があり諸説報告されている。最近になり、EGF受容体ファミリーのひとつであるHER3の癌細胞での発現頻度と該癌細胞のリンパ節転移との間に相関が認められるとの報告がある(Eur. Arch. Otorhinolaryngol., Vol. 250, p 392(1993))。
HER2を含む受容体型チロシンキナーゼを阻害する化合物として、特開平11−60571号公報に式
【化1】
Figure 2004002211
〔式中、Rは置換されていてもよい芳香族複素環基を示し、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、−C(=O)−または−CH(OH)−を示し、YはCHまたはNを示し、mは0〜10の整数を示し、nは1〜5の整数を示し、環式基
【化2】
Figure 2004002211
は置換されていてもよい芳香族アゾール基を示し、環Aはさらに置換されていてもよい〕で表される化合物が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
癌組織の薬剤耐性の獲得、癌転移などの副作用を軽減できる優れた癌の予防・治療法の開発が切望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害し、上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することによって、予想外にも効率良く癌を予防・治療できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
〔1〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌の予防・治療方法(A)、
〔2〕情報シグナルの遮断が、ErbB−2(HER2)と上皮増殖因子受容体ファミリーとの多量体の形成阻害である第〔1〕項記載の方法、
〔3〕上皮増殖因子受容体ファミリーがEGFR(HER1)、ErbB−2(HER2)、ErbB−3(HER3)またはErbB−4(HER4)である第〔1〕または〔2〕項記載の方法、
〔4〕上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体が▲1▼ErbB−2(HER2)と▲2▼EGFR(HER1)、ErbB−3(HER3)およびErbB−4(HER4)から選ばれる上皮増殖因子受容体ファミリーとのヘテロ二量体である第〔1〕項記載の方法、
〔5〕癌がハーセプテストTMなどのHER2診断法でHER2陽性と判定される癌細胞を含む癌である第〔1〕項〜〔4〕項記載の方法、
〔6〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段が、HER2チロシンキナーゼ阻害薬を投与することである第〔1〕項〜〔5〕項記載の方法、
〔7〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段が、ErbB−2(HER2)の細胞外部位の阻害薬を投与することである第〔1〕項〜〔5〕項記載の方法、
〔8〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段が、HER2チロシンキナーゼ阻害薬と抗HER2抗体とを併用して投与することである第〔1〕項〜〔5〕項記載の方法、
〔9〕抗HER2抗体がトラスツズマブ(Trastuzumab)である第〔8〕項記載の方法、
〔10〕薬剤耐性癌の予防・治療法である第〔1〕項〜〔8〕項記載の方法、
〔11〕ホルモン非依存性癌の予防・治療法である第〔1〕項〜〔8〕項記載の方法、
〔12〕アントラサイクリン系薬剤(ドキソルビシンなど)耐性癌の予防・治療法である第〔1〕項〜〔8〕項記載の方法、
〔13〕タキソン系薬剤(タキソール、テキソテアなど)耐性癌の予防・治療法である第〔1〕項〜〔8〕項記載の方法、
〔14〕白金錯体系薬剤(シスプラチン、カルボプラチンなど)耐性癌の予防・治療法である第〔1〕項〜〔8〕項記載の方法、
〔15〕癌のホルモン非依存化を遅延または阻止する第〔1〕項〜〔8〕項記載の方法、
〔16〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌の薬剤耐性獲得を阻害する方法(B)、
〔17〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌の転移を阻害する方法(C1)、
〔18〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌のリンパ節への転移を阻害する方法(C2)、
〔19〕ErbB−2(HER2)のダウンレギュレーションを起こさず、かつ免疫機構を介さずに、ErbB−2(HER2)を阻害することを特徴とする癌の予防・治療方法(D)、
〔20〕ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより対応するAdaptor蛋白のErbB−2(HER2)への関与を阻止し、上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌を退縮する方法(E)、
〔21〕ErbB−2(HER2)を阻害することによって、対応するAdaptor蛋白のErbB−3(HER3)への関与を阻止し、HER2−HER3二量体からの情報シグナルの発生を抑制する方法(F)、
〔22〕ホルモン依存性癌の患者に対して、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤を投与することを特徴とするホルモン非依存性癌への移行を遅延または阻止する方法(G)、および
〔23〕ホルモン非依存性癌の患者に対して、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤を投与し、癌細胞をホルモン依存性とした後、他の抗癌剤および/またはホルモン療法剤を当該患者に投与することを特徴とする癌の治療方法(H)などに関する。
【0005】
さらに、本発明は、
〔24〕HER2チロシンキナーゼ阻害薬が、式
【化3】
Figure 2004002211
〔式中、Rは置換されていてもよい芳香族複素環基を、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、−C(=O)−または−CH(OH)−を、YはCHまたはNを、pは0〜10の整数を、qは1〜5の整数を、式
【化4】
Figure 2004002211
で表される基が置換されていてもよい芳香族アゾール基を、環Aはさらに置換されていてもよい。〕で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグである第〔6〕項または〔8〕項記載の方法、
〔25〕HER2チロシンキナーゼ阻害薬が、式
【化5】
Figure 2004002211
〔式中、mは1または2、Rはハロゲンまたはハロゲン化されていてもよいC1−2アルキル、RおよびRの一方は水素原子、他方は式
【化6】
Figure 2004002211
(式中、nは3または4、Rは1〜2個のヒドロキシ基で置換されたC1−4アルキル基を示す)で表される基を示す。〕で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグである第〔6〕項または〔8〕項記載の方法、
〔26〕式
【化7】
Figure 2004002211
で表される環式基が(i)アルキル基、(ii)アルール基(iii)ヒドロキシアルキル基、(iv)カルボキシル基、(v)アルコキシカルボニル基および(vi)カルバモイル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはベンズイミダゾリル基である第〔24〕項記載の方法、
〔27〕pが3〜5の整数である第〔24〕項記載の方法、
〔28〕qが1である第〔24〕項記載の方法、
〔29〕Xが酸素原子である第〔24〕項記載の方法、
〔30〕Rが置換されていてもよいオキサゾリル基または置換されていてもよいチアゾリル基である第〔24〕項記載の方法、
〔31〕Rが(i)ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子およびテトラゾリル基から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいアリール基、(ii)アルキル基、(iii)ヒドロキシアルキル基、(iv)アルコキシカルボニルアルキル基、(v)1個または2個のアリール基で置換されたアルキル基、(vi)1個または2個のアリール基で置換されたアルケニル基、(vii)シクロアルキル基、(viii)部分飽和ナフチル基、(ix)ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、アルキル基、シアノ基、アリル基およびハロゲン原子から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいチエニル基もしくはフリル基、(x)ベンゾフラニル基および(xi)ベンゾチエニル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基またはチアゾリル基である第〔24〕項記載の方法、
〔32〕Rが(i)ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子およびテトラゾリル基から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいアリール基、(ii)アルキル基、(iii)ヒドロキシアルキル基、(iv)アルコキシカルボニルアルキル基、(v)1個または2個のアリール基で置換されたアルキル基、(vi)1個または2個のアリール基で置換されたアルケニル基、(vii)シクロアルキル基、(viii)部分飽和ナフチル基、(ix)ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、アルキル基、シアノ基、アリル基およびハロゲン原子から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいチエニル基もしくはフリル基、(x)ベンゾフラニル基および(xi)ベンゾチエニル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基またはチアゾリル基であり、
Xが酸素原子であり、
pが0〜6の整数であり、
qが1であり、

【化8】
Figure 2004002211
で表される環式基が(i)アルキル基、(ii)アリール基、(iii)ヒドロキシアルキル基、(iv)カルボキシル基、(v)アルコキシカルボニル基および(vi)カルバモイル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはベンズイミダゾリル基である第〔24〕項記載の方法、
【0006】
〔33〕Rがアリールアルケニルもしくはアリールアルコキシ−アリール基で置換されたオキサゾリル基であり、
Xが酸素原子であり、
pが3または4であり、
qが1であり、

【化9】
Figure 2004002211
で表される環式基がイミダゾリル基またはトリアゾリル基であり、

【化10】
Figure 2004002211
で表される基が1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン基である第〔24〕項記載の方法、
〔34〕Rがチエニル基で置換されたオキサゾリル基もしくはチアゾリル基であり、
Xが酸素原子であり、
pが3または4であり、
qが1であり、

【化11】
Figure 2004002211
で表される環式基がイミダゾリル基またはトリアゾリル基であり、

【化12】
Figure 2004002211
で表される基が1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン基である第〔24〕項記載の方法、
〔35〕Rがチエニル基で置換されたベンゾオキサゾリル基であり、
Xが酸素原子であり、
pが3または4であり、
qが1であり、

【化13】
Figure 2004002211
で表される環式基がイミダゾリル基またはトリアゾリル基であり、

【化14】
Figure 2004002211
で表される基が1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン基である第〔24〕項記載の方法、
〔36〕HER2チロシンキナーゼ阻害薬が(i)1−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾール、(ii)4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール、(iii)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール、(iv)4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール、(v)2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール、(vi)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾール、(vii)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾール、(viii)2−(5−クロロ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)−プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール、(ix)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)チアゾール、(x)5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールもしくはその塩あるいはそのプロドラッグである第〔24〕項記載の方法、
〔37〕Rがフルオロまたはトリフルオロメチルである第〔25〕項記載の方法、
〔38〕Rが式
【化15】
Figure 2004002211
で表される基およびRが水素原子、または
が水素原子およびRが式
【化16】
Figure 2004002211
で表される基である第〔25〕項記載の方法、
〔39〕Rが式
【化17】
Figure 2004002211
で表される基およびRが水素原子である第〔25〕項記載の方法、
〔40〕mが1、
が4−トリフルオロメチル、
が式
【化18】
Figure 2004002211
で表される基、および
が水素原子である第〔25〕項記載の方法、および
〔41〕HER2チロシンキナーゼ阻害薬が(i)1−(4−{4−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール、(ii)1−(3−{3−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}プロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール、(iii)3−(1−{4−[4−({2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオールもしくはその塩またはそのプロドラッグである第〔25〕項記載の方法を提供する。
【0007】
本発明の癌の予防・治療方法(A)は、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする。
上皮増殖因子受容体ファミリーとしては、EGFR(HER1)、ErbB−2(HER2)、ErbB−3(HER3)、ErbB−4(HER4)が挙げられる。
ErbB−2(HER2)と上皮増殖因子受容体ファミリーとの多量体としては、▲1▼ErbB−2(HER2)と▲2▼EGFR(HER1)、ErbB−3(HER3)およびErbB−4(HER4)から選ばれる上皮増殖因子受容体ファミリーとのヘテロ二量体が好ましい。
情報シグナルの遮断としては、例えば、ErbB−2(HER2)と上皮増殖因子受容体ファミリーとの多量体の形成阻害などが挙げられる。
ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段としては、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害できる方法であれば特に限定されないが、例えば、ErbB−2(HER2)に特異的な抗体(ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体)、ErbB−2(HER2)の選択的阻害薬、ErbB−2(HER2)の発現抑制薬、ErbB−2(HER2)遺伝子に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド、ErbB−2(HER2)遺伝子のプロモーター活性を阻害する物質などを用いるのがよい。
【0008】
さらに好ましくは、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段としては、
(1)HER2チロシンキナーゼ阻害薬を投与すること、
(2)ErbB−2(HER2)の細胞外部位の阻害薬を投与すること、
(3)HER2チロシンキナーゼ阻害薬と抗HER2抗体とを併用して投与すること、などが挙げられる。
HER2チロシンキナーゼ阻害薬としては、例えば、後述する化合物(I)もしくはその塩またはそのプロドラッグなどが用いられる。
ErbB−2(HER2)の細胞外部位の阻害薬としては、HER2受容体アンタゴニスト、抗HER2抗体などが用いられる。
抗HER2抗体としては、例えば、トラスツズマブ(Trastuzumab;ハーセプチン(商標))などが用いられる。
【0009】
本発明の予防・治療方法(A)は、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することができるので、哺乳動物(例、ヒト、ウマ、ウシ、犬、猫、ラット、マウス、ウサギ、ブタ、サル等)の癌(例えば、乳癌、前立腺癌、膵癌、胃癌、肺癌、結腸癌、大腸癌、食道癌、十二指腸癌、舌癌、咽頭癌、脳腫瘍、神経鞘腫、直腸癌、非小細胞肺癌、肺小細胞癌、肝臓癌、腎臓癌、胆管癌、子宮体癌、子宮頸癌、卵巣癌、膀胱癌、皮膚癌、血管腫、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、甲状腺癌、骨腫瘍、血管腫、血管線維腫、網膜肉腫、陰茎癌、小児固形癌、カポジ肉腫、AIDSに起因するカポジ肉腫、上顎洞腫瘍、線維性組織球腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、白血病など)の予防・治療方法として有用である。
また、本発明の方法は、HER2を特異的に阻害することができるので、癌の薬剤耐性化やホルモン非依存化を遅延または阻止することができる。
さらに、本発明の予防・治療方法(A)を実施することにより、
(1)癌の薬剤耐性獲得を阻害することができる(本発明の方法(B))、
(2)癌の転移を阻害することができる(本発明の方法(C1))、
(3)癌のリンパ節への転移を阻害することができる(本発明の方法(C2))。
【0010】
本発明の方法(D)は、ErbB−2(HER2)のダウンレギュレーションを起こさず、かつ免疫機構を介さずに、ErbB−2(HER2)を阻害することによって、癌を予防・治療する方法である。
ErbB−2(HER2)のダウンレギュレーションとは、細胞膜上のHER2分子にリガンドや抗体またはそれに類するものの結合など刺激や細胞のたん白質分解系の活性化などにより、HER2分子が細胞内に取込まれ細胞膜上のHER2分子が減少することをいう。
免疫機構を介さずとは、生体内のあらゆる免疫応答反応を起こさないという意味である。
このようにErbB−2(HER2)のダウンレギュレーションを起こさず、かつ免疫機構を介さない手段としては、ErbB−2(HER2)のチロシンキナーゼ活性の阻害やErbB−2(HER2)がそれ自身を含むHERファミリー蛋白質との二量体形成をリガンド結合阻害などにより阻害する方法などが挙げられる。
本発明の方法(D)によれば、効率良く、前記の癌を予防・治療することができる。
【0011】
本発明の方法(E)は、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより対応するAdaptor蛋白のErbB−2(HER2)への関与を阻止し、上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することによって、癌を退縮させる方法である。
ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段としては、本発明の予防・治療方法(A)で説明したとおりであり、特に、後述する化合物(I)もしくはその塩またはそのプロドラッグを投与する方法などが用いられる。
対応するAdaptor蛋白としては、Grb2、shc、ホスファチジルイノシトール3リン酸キナーゼ(p85)などが挙げられる。
対応するAdaptor蛋白のErbB−2(HER2)への関与としては、リン酸化チロシン部位への結合などが挙げられる。
このように、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより、対応するAdaptor蛋白のErbB−2(HER2)への結合が阻止され、上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルが遮断される。
上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルの遮断とは、前記の本発明の予防・治療方法(A)で説明したとおりである。
本発明の方法(E)によれば、効率良く、癌を退縮させることができ、癌を効果的に治療することができる。
【0012】
本発明の方法(F)は、ErbB−2(HER2)を阻害することによって、対応するAdaptor蛋白のErbB−3(HER3)への関与を阻止し、HER2−HER3二量体からの情報シグナルの発生を抑制する方法である。
ErbB−2(HER2)を阻害する手段としては、ErbB−2(HER2)を阻害できる方法であれば特に限定されないが、例えば、ErbB−2(HER2)に対する抗体(ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体)、ErbB−2(HER2)阻害薬、ErbB−2(HER2)の発現抑制薬、ErbB−2(HER2)遺伝子に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド、ErbB−2(HER2)遺伝子のプロモーター活性を阻害する物質などを用いるのがよい。
さらに好ましくは、ErbB−2(HER2)を阻害する手段としては、
(1)HER2チロシンキナーゼ阻害薬を投与すること、
(2)ErbB−2(HER2)の細胞外部位の阻害薬を投与すること、
(3)HER2チロシンキナーゼ阻害薬と抗HER2抗体とを併用して投与すること、などが挙げられる。
HER2チロシンキナーゼ阻害薬としては、例えば、後述する化合物(I)もしくはその塩またはそのプロドラッグなどが用いられる。
対応するAdaptor蛋白としては、前記と同様のものが挙げられる。
対応するAdaptor蛋白のErbB−3(HER3)への関与としては、ホスファチジルイノシトール3リン酸キナーゼ(p85)、shc、Grb7などが挙げられる。
このように、ErbB−2(HER2)を阻害することにより、対応するAdaptor蛋白のErbB−3(HER4)への関与が阻止され、HER2−HER3二量体からの情報シグナルの発生が抑制される。
HER2−HER3二量体からの情報シグナルとしては、細胞増殖シグナル、細胞死抵抗シグナル(生存シグナル)、細胞遊走シグナル、血管新生誘導シグナルなどが挙げられる。
本発明の方法(F)によれば、効率良くHER2−HER3二量体からの情報シグナルの発生を抑制することができるので、前記の癌を効果的に予防・治療することができる。
【0013】
本発明の方法(G)は、ホルモン依存性癌の患者に対して、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤を投与することを特徴とするホルモン非依存性癌への移行を遅延または阻止する方法である。
ホルモン依存性癌としては、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮体癌、子宮頚癌などが挙げられる。
選択的ErbB−2(HER2)阻害剤としては、例えば、ErbB−2(HER2)に特異的な抗体(ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体)、ErbB−2(HER2)の選択的阻害薬、ErbB−2(HER2)の発現抑制薬、ErbB−2(HER2)遺伝子に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド、ErbB−2(HER2)遺伝子のプロモーター活性を阻害する物質などが用いられ、特に、後述する化合物(I)もしくはその塩またはそのプロドラッグなどが好ましい。
本発明の方法(G)によれば、ホルモン依存性癌からホルモン非依存性癌への移行を遅延または阻止することができるので、前記のホルモン依存性癌を効果的に予防・治療することができる。
【0014】
本発明の方法(H)は、ホルモン非依存性癌の患者に対して、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤を投与し、癌細胞をホルモン依存性とした後、他の抗癌剤および/またはホルモン療法剤を当該患者に投与することを特徴とする癌の治療方法である。
ホルモン非依存性癌としては、前記と同様のものが挙げられる。
選択的ErbB−2(HER2)阻害剤としては、本発明の方法(G)と同様のものが用いられ、特に後述する化合物(I)もしくはその塩またはそのプロドラッグなどが好ましい。
他の抗癌剤としては、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤以外の種々の抗癌剤が用いられる。具体的には、後述する抗癌剤(例えば、化学療法剤、免疫療法剤、または細胞増殖因子ならびにその受容体の作用を阻害する薬剤)などが用いられる。
ホルモン療法剤としては、後述するホルモン療法剤などが用いられる。
抗癌剤の投与量は、後述する化合物(I)もしくはその塩またはそのプロドラッグの投与量と同様である。
本発明の方法(H)によれば、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤の投与により、いったん癌細胞をホルモン依存性とすることができるので、その後、他の抗癌剤および/またはホルモン療法剤をさらに投与することにより、前記のホルモン非依存性癌を効果的に予防・治療することができる。
上皮増殖因子受容体ファミリーに属す受容体を測定する方法としては、例えば、遺伝子診断または抗体による診断などが用いられる。
遺伝子診断には、DNA診断およびmRNA診断があるが、いずれの場合も前記した上皮増殖因子受容体ファミリーに属す受容体をコードするDNAまたはRNAをプローブとして用いて行うことができる。
前記プローブとしては、ゲノムDNA、ゲノムDNAライブラリー、各種細胞・組織由来のcDNA、各種細胞・組織由来のcDNAライブラリー由来のDNAまたはこれらより作成したRNA、また合成DNAや合成RNAのいずれでもよい。ライブラリーに使用するベクターは、バクテリオファージ、プラスミド、コスミド、ファージミドなどいずれであってもよい。また、細胞・組織よりtotalRNAまたはmRNA画分を調製したものを用いて直接Reverse TranscriptasePolymerase Chain Reaction(以下、RT−PCR法と略称する)によって増幅することもできる。
前記上皮増殖因子受容体ファミリーに属す受容体のプローブとしては、具体的には、HER2をコードするDNA(ネイチャー,第319巻,230〜234頁(1986年))、HER3をコードするDNA(プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー,第86巻,9193〜9197頁(1989年))、
HER4をコードするDNA(プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー,第90巻,1746〜1750頁(1993年))などが用いられる。
上皮増殖因子受容体ファミリーに属す受容体のプローブは、癌細胞に発現している受容体をコードするDNAまたはmRNAの異常(遺伝子異常)を検出することができるので、例えば、該DNAまたはmRNAの欠失、増幅、組換え(遺伝子融合)、損傷、突然変異あるいは発現低下や発現過多などの遺伝子診断を行うことができる。
遺伝子診断は、例えば、自体公知のサザンハイブリダイゼーション、FISH(fluorecence in situ hybridization)、ノーザンハイブリダイゼーション、PCR−SSCP法(ゲノミックス(Genomics),第5巻,874〜879頁(1989年)、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ユーエスエー(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America),第86巻,2766〜2770頁(1989年))、DNAチップ法、DNAアレイ法などにより実施することができる。
抗体による診断は、前記の上皮増殖因子受容体に対する抗体を用いて行うことができる。当該抗体は、前記の上皮増殖因子受容体を認識し得る抗体であれば、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体の何れであってもよい。抗体は、アミノ酸配列、タンパク修飾、立体構造など認識する事ができるので、例えば、リン酸化、アセチル化、糖鎖付加など該増殖因子受容体のタンパク修飾状態の変化、あるいはアミノ酸変異、立体構造など該増殖因子受容体のタンパク修飾を伴なわない構造変化を認識し得る抗体なども用いることができる。
当該抗体としては、公知の抗体(例えば、抗HER2抗体であるトラスツズマブ)を用いることもできるし、前記の上皮増殖因子受容体を抗原として用いて、自体公知の抗体または抗血清の製造法に従って製造することができる。
抗体による診断は、例えば、自体公知のウエスタンブロッティングや免疫組織学染色法、エライザ法などにより実施することができる。
〔モノクローナル抗体の作製〕
(a)モノクロナール抗体産生細胞の作製
増殖因子は、哺乳動物に対して投与により抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。投与に際して抗体産生能を高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全フロイントアジュバントを投与してもよい。投与は通常2〜6週毎に1回ずつ、計2〜10回程度行なわれる。用いられる哺乳動物としては、例えば、サル、ウサギ、イヌ、モルモット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギが挙げられるが、マウスおよびラットが好ましく用いられる。
モノクローナル抗体産生細胞の作製に際しては、抗原を免疫された温血動物、例えば、マウスから抗体価の認められた個体を選択し最終免疫の2〜5日後に脾臓またはリンパ節を採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫細胞と融合させることにより、モノクローナル抗体産生ハイブリドーマを調製することができる。抗血清中の抗体価の測定は、例えば、後記の標識化増殖因子と抗血清とを反応させたのち、抗体に結合した標識剤の活性を測定することにより行なうことができる。融合操作は既知の方法、例えば、ケーラーとミルスタインの方法〔ネイチャー(Nature)、256巻、495頁(1975年)〕に従い実施することができる。融合促進剤としては、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)やセンダイウィルスなどが挙げられるが、好ましくはPEGが用いられる。
骨髄腫細胞としては、例えば、NS−1、P3U1、SP2/0などが挙げられるが、P3U1が好ましく用いられる。用いられる抗体産生細胞(脾臓細胞)数と骨髄腫細胞数との好ましい比率は1:1〜20:1程度であり、PEG(好ましくは、PEG1000〜PEG6000)が10〜80%程度の濃度で添加され、約20〜40℃、好ましくは約30〜37℃で約1〜10分間インキュベートすることにより効率よく細胞融合を実施できる。
モノクローナル抗体産生ハイブリドーマのスクリーニングには種々の方法が使用できるが、例えば、増殖因子を直接あるいは担体とともに吸着させた固相(例、マイクロプレート)にハイブリドーマ培養上清を添加し、次に放射性物質や酵素などで標識した抗免疫グロブリン抗体(細胞融合に用いられる細胞がマウスの場合、抗マウス免疫グロブリン抗体が用いられる)またはプロテインAを加え、固相に結合したモノクローナル抗体を検出する方法、抗免疫グロブリン抗体またはプロテインAを吸着させた固相にハイブリドーマ培養上清を添加し、放射性物質や酵素などで標識した増殖因子を加え、固相に結合したモノクローナル抗体を検出する方法などが挙げられる。
モノクローナル抗体の選別は、自体公知あるいはそれに準じる方法に従って行なうことができるが、通常はHAT(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)を添加した動物細胞用培地などで行なうことができる。選別および育種用培地としては、ハイブリドーマが生育できるものならばどのような培地を用いても良い。例えば、1〜20%、好ましくは10〜20%の牛胎児血清を含むRPMI1640培地、1〜10%の牛胎児血清を含むGIT培地(和光純薬工業(株))またはハイブリドーマ培養用無血清培地(SFM−101、日水製薬(株))などを用いることができる。培養温度は、通常20〜40℃、好ましくは約37℃である。培養時間は、通常5日〜3週間、好ましくは1週間〜2週間である。培養は、通常5%炭酸ガス下で行なうことができる。ハイブリドーマ培養上清の抗体価は、上記の抗血清中の抗体価の測定と同様にして測定できる。
(b)モノクロナール抗体の精製
モノクローナル抗体の分離精製は、通常のポリクローナル抗体の分離精製と同様に免疫グロブリンの分離精製法〔例、塩析法、アルコール沈殿法、等電点沈殿法、電気泳動法、イオン交換体(例、DEAE)による吸脱着法、超遠心法、ゲルろ過法、抗原結合固相またはプロテインAあるいはプロテインGなどの活性吸着剤により抗体のみを採取し、結合を解離させて抗体を得る特異的精製法〕に従って行なうことができる。
〔ポリクローナル抗体の作製〕
本発明のポリクローナル抗体は、それ自体公知あるいはそれに準じる方法にしたがって製造することができる。例えば、免疫抗原(増殖因子)とキャリアー蛋白質との複合体をつくり、上記のモノクローナル抗体の製造法と同様に哺乳動物に免疫を行ない、該免疫動物から増殖因子に対する抗体含有物を採取して、抗体の分離精製を行なうことにより製造できる。
哺乳動物を免疫するために用いられる免疫抗原とキャリアー蛋白質との複合体に関し、キャリアー蛋白質の種類およびキャリアーとハプテンとの混合比は、キャリアーに架橋させて免疫したハプテンに対して抗体が効率良くできれば、どの様なものをどの様な比率で架橋させてもよいが、例えば、ウシ血清アルブミン、ウシサイログロブリン、キーホール・リンペット・ヘモシアニン等を重量比でハプテン1に対し、約0.1〜20、好ましくは約1〜5の割合でカプルさせる方法が用いられる。
また、ハプテンとキャリアーのカプリングには、種々の縮合剤を用いることができるが、グルタルアルデヒドやカルボジイミド、マレイミド活性エステル、チオール基、ジチオビリジル基を含有する活性エステル試薬等が用いられる。
縮合生成物は、温血動物に対して、抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。投与に際して抗体産生能を高めるため、完全フロイントアジュバントや不完全フロイントアジュバントを投与してもよい。投与は、通常約2〜6週毎に1回ずつ、計約3〜10回程度行なうことができる。ポリクローナル抗体は、上記の方法で免疫された哺乳動物の血液、腹水など、好ましくは血液から採取することができる。
抗血清中のポリクローナル抗体価の測定は、上記の血清中の抗体価の測定と同様にして測定できる。ポリクローナル抗体の分離精製は、上記のモノクローナル抗体の分離精製と同様の免疫グロブリンの分離精製法に従って行なうことができる。
抗体は、前記増殖因子を特異的に認識することができるので、被検液中の増殖因子をサンドイッチ免疫測定法などによって定量することができる。例えば、
(i)抗体と、被検液および標識化増殖因子とを競合的に反応させ、該抗体に結合した標識化増殖因子の割合を測定するか、または
(ii)被検液と担体上に不溶化した抗体および標識化された抗体とを同時あるいは連続的に反応させたのち、不溶化担体上の標識剤の活性を測定することによって、増殖因子の定量法を行う。
上記(ii)においては、一方の抗体が増殖因子のN端部を認識する抗体で、他方の抗体が増殖因子のC端部に反応する抗体であることが好ましい。
増殖因子に対するモノクローナル抗体(以下、モノクローナル抗体と称する場合がある)を用いて増殖因子の測定を行なえるほか、組織染色等による検出を行なうこともできる。これらの目的には、抗体分子そのものを用いてもよく、また、抗体分子のF(ab’)、Fab’、あるいはFab画分を用いてもよい。増殖因子に対する抗体を用いる測定法は、特に制限されるべきものではなく、被測定液中の抗原量(例えば、増殖因子の蛋白質量)に対応した抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の量を化学的または物理的手段により検出し、これを既知量の抗原を含む標準液を用いて作製した標準曲線より算出する測定法であれば、いずれの測定法を用いてもよい。例えば、ネフロメトリー、競合法、イムノメトリック法およびサンドイッチ法が好適に用いられるが、感度、特異性の点で、後に記載するサンドイッチ法を用いるのが特に好ましい。
標識物質を用いる測定法に用いられる標識剤としては、例えば、放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質などが用いられる。放射性同位元素としては、例えば、〔125I〕、〔131I〕、〔H〕、〔14C〕などが用いられる。上記酵素としては、安定で比活性の大きなものが好ましく、例えば、β−ガラクトシダーゼ、β−グルコシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、パーオキシダーゼ、リンゴ酸脱水素酵素などが用いられる。蛍光物質としては、例えば、フルオレスカミン、フルオレッセンイソチオシアネートなどが用いられる。発光物質としては、例えば、ルミノール、ルミノール誘導体、ルシフェリン、ルシゲニンなどが用いられる。さらに、抗体あるいは抗原と標識剤との結合にビオチン−アビジン系を用いることもできる。
抗原あるいは抗体の不溶化に当っては、物理吸着を用いてもよく、また通常、蛋白質あるいは酵素等を不溶化、固定化するのに用いられる化学結合を用いる方法でもよい。担体としては、例えば、アガロース、デキストラン、セルロースなどの不溶性多糖類、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、シリコン等の合成樹脂、あるいはガラス等が用いられる。
サンドイッチ法においては不溶化したモノクローナル抗体に被検液を反応させ(1次反応)、さらに標識化したモノクローナル抗体を反応させ(2次反応)た後、不溶化担体上の標識剤の活性を測定することにより被検液中の増殖因子の蛋白質量を定量することができる。1次反応と2次反応は逆の順序に行なっても、また、同時に行なってもよいし時間をずらして行なってもよい。標識化剤および不溶化の方法は上記のそれらに準じることができる。
また、サンドイッチ法による免疫測定法において、固相用抗体あるいは標識用抗体に用いられる抗体は必ずしも1種類である必要はなく、測定感度を向上させる等の目的で2種類以上の抗体の混合物を用いてもよい。
サンドイッチ法による増殖因子の測定法においては、1次反応と2次反応に用いられるモノクローナル抗体は増殖因子の結合する部位が相異なる抗体が好ましく用いられる。すなわち、1次反応および2次反応に用いられる抗体は、例えば、2次反応で用いられる抗体が、増殖因子のC端部を認識する場合、1次反応で用いられる抗体は、好ましくはC端部以外、例えばN端部を認識する抗体が用いられる。
モノクローナル抗体をサンドイッチ法以外の測定システム、例えば、競合法、イムノメトリック法あるいはネフロメトリーなどに用いることができる。競合法では、被検液中の抗原と標識抗原とを抗体に対して競合的に反応させたのち、未反応の標識抗原と(F)と抗体と結合した標識抗原(B)とを分離し(B/F分離)、B,Fいずれかの標識量を測定し、被検液中の抗原量を定量する。本反応法には、抗体として可溶性抗体を用い、B/F分離をポリエチレングリコール、上記抗体に対する第2抗体などを用いる液相法、および、第1抗体として固相化抗体を用いるか、あるいは、第1抗体は可溶性のものを用い第2抗体として固相化抗体を用いる固相化法とが用いられる。
イムノメトリック法では、被検液中の抗原と固相化抗原とを一定量の標識化抗体に対して競合反応させた後固相と液相を分離するか、あるいは、被検液中の抗原と過剰量の標識化抗体とを反応させ、次に固相化抗原を加え未反応の標識化抗体を固相に結合させたのち、固相と液相を分離する。次に、いずれかの相の標識量を測定し被検液中の抗原量を定量する。
また、ネフロメトリーでは、ゲル内あるいは溶液中で抗原抗体反応の結果、生じた不溶性の沈降物の量を測定する。被検液中の抗原量が僅かであり、少量の沈降物しか得られない場合にもレーザーの散乱を利用するレーザーネフロメトリーなどが好適に用いられる。
これら個々の免疫学的測定法を本発明の測定方法に適用するにあたっては、特別の条件、操作等の設定は必要とされない。それぞれの方法における通常の条件、操作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて上皮増殖因子の測定系を構築すればよい。これらの一般的な技術手段の詳細については、総説、成書などを参照することができる〔例えば、入江 寛編「ラジオイムノアッセイ〕(講談社、昭和49年発行)、入江 寛編「続ラジオイムノアッセイ〕(講談社、昭和54年発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(医学書院、昭和53年発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第2版)(医学書院、昭和57年発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第3版)(医学書院、昭和62年発行)、「メソッズ・イン・エンザイモロジー(Methods in ENZYMOLOGY)」 Vol. 70(Immunochemical Techniques(Part A))、同書 Vol. 73(Immunochemical Techniques(Part B))、同書 Vol. 74(Immunochemical Techniques(Part C))、同書 Vol. 84(Immunochemical Techniques(Part D:Selected Immunoassays))、同書 Vol. 92(Immunochemical Techniques(Part E:Monoclonal Antibodies and General ImmunoassayMethods))、同書 Vol. 121(Immunochemical Techniques(Part I:Hybridoma Technology and Monoclonal Antibodies))(以上、アカデミックプレス社発行)など参照」。
以上のように、抗体を用いることによって、上皮増殖因子を感度良く定量することができる。
【0015】
HER2チロシンキナーゼ阻害薬としては、式
【化19】
Figure 2004002211
〔式中、Rは置換されていてもよい芳香族複素環基を、Xは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、−C(=O)−または−CH(OH)−を、YはCHまたはNを、pは0〜10の整数を、qは1〜5の整数を、式
【化20】
Figure 2004002211
で表される基が置換されていてもよい芳香族アゾール基を、環Aはさらに置換されていてもよい。〕で表される化合物(I)もしくはその塩またはそのプロドラッグなどが用いられる。
【0016】
上記式(I)中、Rで示される置換されていてもよい芳香族複素環基における複素環基としては、(1)環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1〜4個の原子を含む5員もしくは6員の芳香族単環式複素環基、および(2)(i)環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1〜4個の原子を含む5員もしくは6員の芳香族単環式複素環と、(ii)環構成原子として炭素原子以外に1もしくは2個と窒素原子を含む5員または6員の芳香族あるいは非芳香族複素環、ベンゼン環または環構成原子として炭素原子以外に1個硫黄原子を含む5員の芳香族あるいは非芳香族複素環とが縮合して形成する芳香族縮合複素環基等が挙げられる。
このような芳香族複素環基の具体例としては、例えばピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピラジニル(例、2−ピラジニル)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル等の1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(例、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル等の1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル等の1,2,3−トリアゾリル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル)、ベンズイミダゾリル(例、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル)、インドリル(例、インドール−1−イル、インドール−3−イル)、インダゾリル(例、1H−インダゾール−1−イル、1H−インダゾール−3−イル)、ピロロピラジニル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジニル)、ピロロピリジル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジル)、イミダゾピリジル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジル、1H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジル)、イミダゾピラジニル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジニル)、ピロロピリダジニル(例、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル)、ピラゾルピリジル(例、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル)、イミダゾピリジル(例、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル)、イミダゾピリダジニル(例、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル)、イミダゾピリミジニル(例、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル)、フリル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル(例、ベンゾ〔b〕チエニル)、ベンズオキサゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル等が挙げられ、好適な例としては、例えばオキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルなどの5員の単環式芳香族アゾール基や、例えばベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリルなどのベンゼン環と縮合した芳香族縮合アゾール基や、例えばピリジル、ピリミジルなどの6員の単環式芳香族複素環が挙げられる。芳香族複素環のさらに好適な例としては、例えばオキサゾリル基、チアゾリル基などの5員の単環式芳香族アゾール基が挙げられる。
【0017】
Rで示される芳香族複素環基および式
【化21】
Figure 2004002211
で示される芳香族アゾール基としては、(1)環構成原子として炭素原子以外に1〜4個の窒素原子を含み、1個の酸素原子あるいは1個の硫黄原子を含んでいてもよい5員の芳香族単環式複素環基、および(2)(i)環構成原子として炭素原子以外に1〜4個の窒素原子を含み、1個の酸素原子あるいは1個の硫黄原子を含んでいてもよい5員の芳香族単環式複素環と、(ii)環構成原子として炭素原子以外に1もしくは2個と窒素原子を含む5員または6員の芳香族あるいは非芳香族複素環、ベンゼン環または環構成原子として炭素原子以外に1個硫黄原子を含む5員の芳香族あるいは非芳香族複素環とが縮合して形成する芳香族縮合複素環基等が挙げられる。
このような芳香族アゾール基としては、例えばピロリル(例、1−ピロリル)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル)、トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル)、ベンズイミダゾリル(ベンズイミダゾール−1−イル)、インドリル(例、インドール−1−イル)、インダゾリル(例、1H−インダゾール−1−イル)、ピロロピラジニル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジン−1−イル)、ピロロピリジル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジン−1−イル、イミダゾピリジル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−1−イル)、イミダゾピラジニル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジン−1−イル)等の芳香族複素環基等が挙げられ、それらの基は環構成原子の一つとして含まれる窒素原子を介して−(CH2)m−と結合する。芳香族アゾール基の好適な例としてはイミダゾリル基およびトリアゾリル基が挙げられる。
【0018】
Rで示される芳香族複素環基および式
【化22】
Figure 2004002211
で示される芳香族アゾール基は、置換可能な位置に置換基を1〜3個(好ましくは1または2個)有していてもよい。該置換基としては、例えば脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいチオール基、エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基が挙げられる。置換基としての脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、および芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基はそれぞれさらに置換されていてもよい。
環AはXおよび(CH)pの他に、さらに置換可能な位置に置換基を1〜4個(好ましくは1または2個)有していてもよい。該置換基としては、Rで示される芳香族複素環基上への置換基が有していてもよい置換基として例示したもの、例えば脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいチオール基、エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基等が挙げられる。置換基としての脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、および芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基はそれぞれさらに置換されていてもよい。
【0019】
脂肪族炭化水素基としては、炭素数1〜15の直鎖状または分枝状の脂肪族炭化水素基、例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
アルキル基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等が挙げられ、さらに好適な例としては炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。
アルケニル基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニル基、例えばビニル(エテニル)、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル等が挙げられ、さらに好適な例としては炭素数2〜6のアルケニル基が挙げられる。
アルキニル基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルキニル基、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル等が挙げられ、さらに好適な例としては炭素数2〜6のアルキニル基が挙げられる。
【0020】
脂環式炭化水素基としては、例えば炭素数3〜12の飽和または不飽和の脂環式炭化水素基、例えばシクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルカジエニル基、部分不飽和縮合二環式炭化水素基等が挙げられる。
シクロアルキル基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等、炭素数6〜10のビシクロアルキル基、例えばビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ〔2.2.2〕オクチル、ビシクロ〔3.2.1〕オクチル、ビシクロ〔3.2.2〕ノニル、ビシクロ〔3.3.1〕ノニル、ビシクロ〔4.2.1〕ノニル、ビシクロ〔4.3.1〕デシル等が挙げられる。
シクロアルケニル基の好適な例としては、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イル等が挙げられる。
シクロアルカジエニル基の好適な例としては、炭素数5〜10のシクロアルカジエニル基、例えば2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イル等が挙げられる。
部分不飽和縮合二環式炭化水素基の好適な例としては、インダニル基、部分飽和ナフチル基(例、3,4−ジヒドロ−2−ナフチル等のジヒドロナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル等のテトラヒドロナフチル等)等のベンゼン環と脂環式炭化水素が縮合して形成する炭素数9〜12の基が挙げられる。
【0021】
芳香族炭化水素基としては、単環式もしくは縮合多環式芳香族炭化水素基が挙げられ、好適な例としては炭素数6〜14のアリール基、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニル、9−フルオレノン−2−イル等が挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等の単環式もしくは縮合二環式芳香族炭化水素基が好ましい。
芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基としては、例えば1〜3個(好ましくは1または2個)の炭素数7〜20の芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基が挙げられる。このような芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基の好適な例としては、例えば1〜3個のC6−14アリール基で置換されたC1−6アルキル基(例えば、ベンジル、2−フェニルエチル、1,2−ジフェニルエチル、2,2−ジフェニルエチル等の1〜3個のフェニル基で置換されたC1−6アルキル基、1〜3個のナフチル基で置換されたC1−6アルキル基、9−フルオレニル−C1−6アルキル等)、1〜3個のC6−14アリール基で置換されたC2−6アルケニル基(例えば、(E)−2−フェニルエテニル、(Z)−2−フェニルエテニル、2,2−ジフェニルエテニル、2−(2−ナフチル)エテニル、4−フェニル−1,3−ブタジエニル等の1〜3個のフェニル基で置換されたC2−6アルケニル基、1〜3個のナフチル基で置換されたC2−6アルケニル、9−フルオレニリデンアルキル基)等が挙げられる。
脂環式炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基としては、1〜3個(好ましくは1または2個)の上記脂環式炭化水素基で置換された上記脂肪族炭化水素基が挙げられる。このような脂環式炭化水素で置換された脂肪族炭化水素基の好適な例としては、例えばシクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンテニルメチル、3−シクロペンテニルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキセニルメチル、3−シクロヘキセニルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピル、シクロヘプチルメチル、シクロヘプチルエチル等の1〜3個のC3−10シクロアルキル基で置換されたC1−6アルキル基、1〜3個のC3−10シクロアルキル基で置換されたC2−6アルケニル基、1〜3個のC5−10シクロアルケニル基で置換されたC1−6アルキル基、1〜3個のC5−10シクロアルケニル基で置換されたC2−6アルケニル基等が挙げられる。
【0022】
芳香族複素環基の好適な例としては、例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルなどの環構成原子として炭素以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1〜4個の原子を含む5員または6員の芳香族単環式複素環基;例えばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、1,2−ベンズイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンズイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルなどの、(i)環構成原子として炭素以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1〜4個の原子を含む5員または6員の芳香族複素環と(ii)環構成原子として炭素原子以外に1もしくは2個と窒素原子を含む5員または6員の芳香族あるいは非芳香族複素環、ベンゼン環または環構成原子として炭素原子以外に1個硫黄原子を含む5員の芳香族あるいは非芳香族複素環とが縮合して形成する芳香族縮合複素環基等が挙げられる。
【0023】
非芳香族複素環基の好適な例としては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル等の環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる1もしくは2個の原子を含む3〜7員の非芳香族複素環基等が挙げられる。
【0024】
芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基としては、1〜3個(好ましくは1または2個)の上記芳香族複素環基で置換された炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基(例えば、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基等)が挙げられる。芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基の好適な例としては、例えば1〜3個の例えばフリル基、チエニル基、イミダゾリル基もしくはピリジル基で置換されたC1−6アルキル基(例、(2−フリル)メチル、チエニルメチル、2−(1−イミダゾリル)エチル等)、1〜3個のフリル基、チエニル基、イミダゾリル基もしくはピリジル基で置換されたC2−6アルケニル基(例、2−(2−フリル)エテニル、2−チエニルエテニル等)等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられ、とりわけフッ素および塩素が好ましい。
【0025】
置換されていてもよいアミノ基としては、例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、炭素数1〜10のアシル基または炭素数6〜12の芳香族炭化水素基によりモノ−もしくはジ−置換されていてもよいアミノ基(例、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェニルアミノ等)、4〜6員環状アミノ基(例えば、1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、1−ピペラジニルなど)が挙げられる。
ここにおいて、4〜6員環状アミノ基は、▲1▼C1−6アルキル基、▲2▼ハロゲン,C1−6アルコキシ基またはトリフルオロメチルで置換されていてもよいC6−14アリール基(例、フェニル、ナフチルなど)、▲3▼環構成原子として炭素以外に1〜2個の窒素原子を含む5または6員複素環基(例、2−ピリジル、ピリミジニル)または▲4▼6員環状アミノ基(例えば、ピペリジノ、1−ピペラジニルなど)等によりさらに置換されていてもよい。
【0026】
置換されていてもよいアシル基におけるアシル基としては、炭素数1〜13のアシル基、具体的にはホルミルの他例えば炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基(例、フェニル、ナフチル等)または芳香族複素環(例、ピリジル)とカルボニル基の結合したもの、例えばC2−7アルカノイル基(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル等)、C3−10シクロアルキル−カルボニル基(例、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル等)、C3−7アルケノイル基(例、クロトノイル等)、C5−10シクロアルケニル−カルボニル基(例、2−シクロヘキセンカルボニル等)、ベンゾイル基、ニコチノイル基等が挙げられる。
置換されていてもよいアシル基における置換基としては、例えば炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン(例、塩素、フッ素、臭素など)、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基等が挙げられる。置換基の数は、例えば1〜3個である。
置換されていてもよいヒドロキシル基としては、例えばヒドロキシル基、アルコキシ基、シクロアルキルオキシ基、アルケニルオキシ基、シクロアルケニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基等が挙げられる。
【0027】
アルコキシ基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ、tert.−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシ等が挙げられる。
シクロアルキルオキシ基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基、例えばシクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ等が挙げられる。
アルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニルオキシ基、例えばアリル(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ等が挙げられる。
シクロアルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数5〜10のシクロアルケニルオキシ基、例えば2−シクロペンテニルオキシ、2−シクロヘキセニルオキシ等が挙げられる。
アラルキルオキシ基の好適な例としては、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、例えばC6−14アリール−C1−6アルコキシ基、具体的にはフェニル−C1−6アルコオキシ基(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ等)、ナフチル−C1−6アルコキシ基等が挙げられる。
アリールオキシ基の好適な例としては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基もしくはアミノ基で置換されていてもよい炭素数6〜14のアリールオキシ基、例えばフェノキシ、4−クロロフェノキシ等が挙げられる。
アシルオキシ基の好適な例としては、炭素数2〜15のアシルオキシ基、例えば炭素数2〜7のアルカノイルオキシ基(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ等)、C6−14アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナフトイルオキシ等)等が挙げられる。
置換されていてもよいチオール基としては、例えばメルカプト基、アルキルチオ基、シクロアルキルチオ基、アルケニルチオ基、アラルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリールチオ基、ヘテロアリールアルキルチオ基、アシルチオ基等が挙げられる。
アルキルチオ基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ等が挙げられる。
【0028】
シクロアルキルチオ基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、例えばシクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ等が挙げられる。
アルケニルチオ基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニルチオ基、例えばアリル(allyl)チオ、クロチルチオ、2−ペンテニルチオ、3−ヘキセニルチオ等が挙げられる。
アラルキルチオ基の好適な例としては、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、例えばC6−14アリールチオ基、具体的にはフェニル−C1−6アルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネチルチオ等)、ナフチル−C1−6アルキルチオ基等が挙げられる。
アリールチオ基の好適な例としては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基もしくはアミノ基で置換されていてもよい炭素数6〜14のアリールチオ基、例えばフェニルチオ、ナフチルチオ、4−クロロフェニルチオ等が挙げられる。
ヘテロアリールチオ基としては、例えば上記した芳香族複素環基により置換されたメルカプト基が挙げられ、なかでもピリジルチオ(例、2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ等)、イミダゾリルチオ(2−イミダゾリルチオ等)、トリアゾイルチオ(1,2,4−トリアゾール−5−イルチオ等)等が好ましい。
ヘテロアリールアルキルチオ基としては、例えば上記した芳香族複素環基で置換された上記アルキルチオ基が挙げられる。ヘテロアリールチオ基も好適な例としては、ピリジル−C1−6アルキルチオ基(例、2−ピリジルメチルチオ、3−ピリジルメチルチオ等)が挙げられる。
アシルチオ基の好適な例としては、炭素数2〜15のアシルチオ基、例えば炭素数2〜7のアルカノイルチオ基(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチリルチオ等)、C6−14アリール−カルボニルチオ(例、ベンゾイルチオ、ナフトイルチオ等)等が挙げられる。
エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基としては、カルボキシル基、エステル化されたカルボキシル基およびアミド化されたカルボキシル基が挙げられる。
エステル化されたカルボキシル基としては、例えばアルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基等が挙げられる。
アルコキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル等が挙げられる。
アラルキルオキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数8〜21のアラルキルオキシカルボニル基、例えばフェニル−C2−7アルコキシカルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル等)、ナフチル−C2−7アルコキシカルボニル等が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基もしくはアミノ基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールオキシカルボニル基、例えばフェノキシカルボニル、p−トリールオキシカルボニル等が挙げられる。
【0029】
ヘテロアリールアルキルオキシカルボニルとしては、例えば上記した芳香族複素環基により置換された上記アルコキシカルボニル基が挙げられる。ヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基の好適な例としては、ピリジル−C2−7アルコキシカルボニル基(例、2−ピリジルメトキシカルボニル、3−ピリジルメトキシカルボニル等)等が挙げられる。
アミド化されたカルボキシル基としては、式:−CON(R)(R
〔式中、RおよびRは同一または異なって、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す〕で表される基が挙げられる。RまたはRで示される置換されていてもよい炭化水素基における炭化水素基としてはRで示される芳香族複素環基への置換基として例示した脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基が挙げられる。また、RまたはRで示される置換されていてもよい複素環基における複素環基としては、Rで示される芳香族複素環への置換基として例示した芳香族複素環基が挙げられる。RまたはRにおける炭化水素基または複素環基への置換基としては、ハロゲン原子(例、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素等)、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
【0030】
一般式(I)中、Rで示される芳香族複素環基、式
【化23】
Figure 2004002211
で示される芳香族アゾール基または環Aへの置換基が脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基であるときは、該脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基中の芳香族炭化水素基、芳香族複素環基、非芳香族炭化水素基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基中の芳香族複素環基はさらにそれぞれ置換可能な位置に置換基を1〜3個(好ましくは1または2個)有していてもよく、このような置換基としては、例えば置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルケニル基、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル、ナフチル等)、芳香族複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラゾリル等)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリニル、ピペリジル、ピロリジル、ピペラジニル等)、炭素数7〜20のアラルキル基(例、フェニル−C1−6アルキル基、ナフチル−C1−6アルキル基等)、アミノ基、N−モノ(C1−6)アルキルアミノ基、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノなどのC2−7アルカノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、アミジノ基、炭素数2〜7のアシル基(例、炭素数2〜7のアルカノイル基、ベンゾイル基等)、カルバモイル基、N−モノ(C1−6)アルキルカルバモイル基、N,N−ジ(C1−6)アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、N−モノ(C1−6)アルキルスルファモイル基、N,N−ジ(C1−6)アルキルスルファモイル基、カルボキシル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数8〜21のアラルキルオキシカルボニル基(例、フェニル−C2−7アルコキシカルボニル、ナフチル−C2−7アルコキシカルボニル等)、ヒドロシキル基、置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基、炭素数5〜10のシクロアルケニルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基(例、フェニル−C1−6アルコキシ基、ナフチル−C1−6アルコキシ基等)、炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフチルオキシ等)、メルカプト基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基(例、フェニル−C1−6アルキル基、ナフチル−C1−6アルキルチオ基等)、炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ基等)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)等が挙げられる。
【0031】
上記置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基および置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基における置換基としては、例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
置換された炭素数1〜6のアルコキシ基としては、例えばトリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ等が挙げられる。
置換された炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリクロロメチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル等が挙げられる。
【0032】
一般式(I)中、Rで示される芳香族複素環基、式
【化24】
Figure 2004002211
で示される芳香族アゾール基または環Aへの置換基が脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基であるときは、該脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基中の脂肪族炭化水素基、または芳香族複素環基で置換された脂肪族炭化水素基中の脂肪族炭化水素基はさらにそれぞれ置換可能な位置に置換基を1〜3個(好ましくは1または2個)有していてもよく、このような置換基としては、例えば非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリニル、ピペリジル、ピロリジル、ピペラジニル等)、アミノ基、N−モノ(C1−6)アルキルアミノ基、N,N−ジ(C1−6)アルキルアミノ基、炭素数2〜7のアシルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノなどのC2−8アルカノイルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等)、アミジノ基、炭素数2〜7のアシル基(例、炭素数2〜7のアルカノイル基、ベンゾイル基等)、カルバモイル基、N−モノ(C1−6)アルキルカルバモイル基、N,N−ジ(C1−6)アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、N−モノ(C1−6)アルキルスルファモイル基、N,N−ジ(C1−6)アルキルスルファモイル基、カルボキシル基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数8〜21のアラルキルオキシカルボニル基(例、フェニル−C2−7アルコキシカルボニル基、ナフチル−C2−7アルコキシカルボニル基等)、ヒドロシキル基、置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基、炭素数5〜10のシクロアルケニルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基(例、フェニル−C1−6アルコキシ基、ナフチル−C1−6アルコキシ基等)、炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフチルオキシ等)、メルカプト基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基(例、フェニル−C1−6アルキル基、ナフチル−C1−6アルキルチオ基等)、炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ基等)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)等が挙げられる。
【0033】
上記置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基における置換基としては、例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
上記置換された炭素数1〜6のアルコキシ基としては、例えばトリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ等が挙げられる。
【0034】
Rとしては(i)ヒドロキシル基、アルコキシ基(例、C1−6アルコキシ基)、アリールアルコキシ基(例、フェニル−C1−6アルコキシ基)、アルキル基(例、C1−6アルキル基)、シアノ基、ハロゲン原子およびテトラゾリル基から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいアリール基(例、フェニル基、ナフチル基)、(ii)アルキル基(例、C1−10アルキル基)、(iii)ヒドロキシアルキル基(例、ヒドロキシ−C1−10アルキル基)、(iv)アルコキシカルボニルアルキル基(例、C2−7アルコキシカルボニル−C1−10アルキル基)、(v)1個または2個のアリール基で置換されたアルキル基(例、1個または2個のフェニル基で置換されたC1−6アルキル基)、(vi)1個または2個のアリール基で置換されたアルケニル基(例、1個または2個のフェニル基で置換されたC2−6アルケニル基)、(vii)シクロアルキル基(例、C3−10シクロアルキル基)、(viii)部分飽和ナフチル基(例、ジヒドロナフチル基)、(ix)ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールアルコキシ基、アルキル基、シアノ基、アリル基およびハロゲン原子から選ばれる1個または2個の置換基で置換されていてもよいチエニル基もしくはフリル基、(x)ベンゾフラニル基および(xi)ベンゾチエニル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいオキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基またはチアゾリル基が好ましく、アリールアルケニル基(例、フェニル−C2−6アルケニル基)で置換されたオキサゾリル基およびアリールアルコキシ−アリール基(例、フェニル−C1−6アルコキシ−フェニル基)で置換されたオキサゾリル基がさらに好ましい。
【0035】

【化25】
Figure 2004002211
で示される芳香族アゾール基としては、(i)アルキル基(例、C1−10アルキル基)、(ii)アリール基(例、フェニル基)、(iii)ヒドロキシアルキル基(例、ヒドロキシ−C1−10アルキル基)、(iv)カルボキシル基、(v)アルコキシカルボニル基(例、C2−7アルコキシカルボニル基)および(vi)カルバモイル基から選ばれる1個もしくは2個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基またはベンズイミダゾリル基が好ましく、イミダゾリル基およびトリアゾリル基がさらに好ましい。
環AはYの種類(CHまたはN)により、置換されていてもよいベンゼン環または置換されていてもよいピリジン環を形成し、好適な例としては置換されていてもよいベンゼン環が挙げられ、さらに好適な例としては1もしくは2個のC1−6アルコキシ基で置換されていてもよいベンゼン環またはピリジン環が挙げられる。
【0036】

【化26】
Figure 2004002211
で表される基の好適な例としては、式
【化27】
Figure 2004002211
で表される基が挙げられ、最も好適な例としては、1,3−フェニレン基または1,4−フェニレン基が挙げられる。
Xは酸素原子(O)、酸化されていてもよい硫黄原子〔S(O)k(kは0〜2の整数を示す〕、−C(=O)−または−CH(OH)−を示し、好適な例としては酸素原子等が挙げられる。
pは0〜10の整数を示し、好適な例としては0〜6の整数が挙げられ、より好適な例としては3〜5の整数が挙げられる。
qは1〜5の整数を示し、好適な例としては1が挙げられる。
【0037】
化合物(I)の具体例としては、特開平11−60571号公報の実施例で製造されている化合物が用いられるが、なかでも(i)1−[4−[4−[2−[(E)−2−フェニルエテニル]−4−オキサゾリルメトキシ]フェニル]ブチル]−1,2,4−トリアゾール、(ii)4−[4−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール、(iii)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール、(iv)4−[3−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−[(E)−2−フェニルエテニル]オキサゾール、(v)2−(4−ベンジルオキシフェニル)−4−[4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール、(vi)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)オキサゾール、(vii)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(5−メチル−2−チエニル)オキサゾール、(viii)2−(5−クロロ−2−チエニル)−4−[4−[3−(1−イミダゾリル)−プロピル]フェノキシメチル]オキサゾール、(ix)4−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)チアゾール、(x)5−[4−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]フェノキシメチル]−2−(2−チエニル)ベンゾオキサゾールなどが好ましい。
【0038】
また、上記化合物(I)としては、例えば、式
【化28】
Figure 2004002211
〔式中、mは1または2、Rはハロゲンまたはハロゲン化されていてもよいC1−2アルキル、RおよびRの一方は水素原子、他方は式
【化29】
Figure 2004002211
(式中、nは3または4、Rは1〜2個のヒドロキシ基で置換されたC1−4アルキル基を示す)で表される基を示す。〕で表される化合物(II)などが好ましい。
【0039】
上記式(I’)中、Rで示される「ハロゲン」としては、例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなどが挙げられる。このうちフルオロが好ましい。
で示される「ハロゲン化されていてもよいC1−2アルキル」の「ハロゲン」としては、例えば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなどが挙げられる。このうちフルオロが好ましい。
で示される「ハロゲン化されていてもよいC1−2アルキル」の「C1−2アルキル」としては、メチル、エチルが挙げられ、メチルが好ましい。
該「C1−2アルキル」は、上記ハロゲンを、置換可能な位置に1〜3個、好ましくは2〜3個有していてもよく、該ハロゲンの数が2個以上の場合、各ハロゲンは同一または異なっていてもよい。
該「ハロゲン化されていてもよいC1−2アルキル」の具体例としては、メチル、エチル、トリフルオロメチルなどが挙げられる。
としては、ハロゲンまたはハロゲン化されたC1−2アルキルが好ましく、フルオロおよびトリフルオロメチルがさらに好ましい。
mが2の場合、各Rは異なっていてもよい。
【0040】
またはRで示される式
【化30】
Figure 2004002211
〔式中、Rは上記と同意義を示す〕で表される基は、好ましくは式
【化31】
Figure 2004002211
〔式中、Rは上記と同意義を示す〕で表される基である。
【0041】
で示される「1〜2個のヒドロキシ基で置換されたC1−4アルキル基」の「C1−4アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどが挙げられる。中でもエチル、プロピルなどが好ましい。
該「1〜2個のヒドロキシ基で置換されたC1−4アルキル基」の具体例としては、2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1,3−ジヒドロキシプロピルなどが挙げられる。中でも好ましくは2,3−ジヒドロキシプロピルである。
【0042】
上記式中、Rが式
【化32】
Figure 2004002211
で表される基およびRが水素原子である場合が好ましい。
が水素原子およびRが式
【化33】
Figure 2004002211
で表される基である場合も好ましい。
が式
【化34】
Figure 2004002211
〔式中、nは上記と同意義を示す〕で表される基およびRが水素原子である場合も好ましく、さらに好ましくはnが4である。
【0043】
化合物(I’)の好ましい例としては、式
【化35】
Figure 2004002211
〔式中、各記号は上記と同意義を示す〕で表される化合物またはその塩が挙げられる。
化合物(I)中、mが1、Rが4−トリフルオロメチル、Rが式
【化36】
Figure 2004002211
で表される基、およびRが水素原子である化合物またはその塩が好ましい。
【0044】
化合物(I’)の具体例としては、
▲1▼1−(4−{4−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール、
▲2▼1−(3−{3−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}プロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール、
▲3▼3−(1−{4−[4−({2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオールなどが挙げられる。
【0045】
化合物(I)の塩としては、薬学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
化合物(I)には、(Z)−エテニル体および(E)−エテニル体の2種が存在し、この異性体が単独の場合も、それらの混合物の場合も本発明に含まれる。
また、化合物(I)が不斉炭素を有する場合、光学異性体が生ずるが、この異性体が単独の場合も、それらの混合物の場合も本発明に含まれる。
【0046】
化合物(I)またはその塩は、自体公知の方法、例えば特開平11−60571号公報に記載の方法に準じた方法などにより得られる。
特に、化合物(I’)またはその塩は、例えば以下の反応式A〜Hで示される方法等により得られる。
以下の反応式の略図中の化合物の各記号は上記と同意義を示す。反応式中の化合物は塩を形成している場合も含む。
【0047】
【化37】
Figure 2004002211
【0048】
で示される「脱離基」としては、例えばハロゲン(例、クロロ、ブロモなど)または式:−OSO〔式中、Rはアルキルまたは置換基を有していてもよいアリールを示す〕で表される基などが挙げられる。
で示される「アルキル」としては、例えばメチル、エチル、プロピルなどのC1−6アルキルなどが挙げられる。
で示される「置換基を有していてもよいアリール」の「アリール」としては、例えば、フェニルなどのC6−14アリールが挙げられる。
で示される「置換基を有していてもよいアリール」の「置換基」としては、メチル、エチル、プロピルなどのC1−6アルキルなどが挙げられる。
該「置換基を有していてもよいアリール」の具体例としては、C1−6アルキルを有していてもよいフェニル(例、p−トリルなど)などが挙げられる。
【0049】
化合物(II)と化合物(III)とを反応させ、化合物(I’)を得る。
本反応は、通常、塩基の存在下、化合物(II)と化合物(III)とを縮合させる。
該「塩基」としては、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩(例、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)、アミン類(例、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水素化物(例、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウムなど)、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の低級アルコキシド(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドなど)などが挙げられる。
「塩基」の好ましい使用量は、化合物(II)に対して約1〜5モル当量である。
「化合物(III)」の好ましい使用量は、化合物(II)に対して約0.5〜5モル当量である。
本反応は、反応に影響を及ぼさない溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類、アミド類、スルホキシド類またはこれら二種以上の混合物等が用いられる。
反応温度は、通常−50〜+150℃、好ましくは約−10〜+100℃である。反応時間は、通常0.5〜48時間である。
【0050】
化合物(II)は、自体公知の方法またはこれに準じた方法に従って製造でき、例えば、Xがクロロである化合物(IIa)は、以下の反応式Bで示される方法等により製造できる。
【化38】
Figure 2004002211
【0051】
化合物(IV)と1,3−ジクロロアセトンとを縮合・脱水反応に付して化合物(IIa)を得る。
化合物(IV)は、市販されている場合には、市販品をそのまま用いてもよく、また、自体公知の方法またはこれに準じた方法等に従って製造してもよい。
「1,3−ジクロロアセトン」の使用量は、化合物(IV)に対して、約1当量〜大過剰(溶媒量)である。
本反応は、無溶媒または反応に影響を及ぼさない溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類またはこれら二種以上の混合物等が用いられる。
反応温度は、通常50〜150℃、好ましくは約60〜120℃である。反応時間は、通常0.5〜48時間である。
生成物は反応液のまま、あるいは粗成物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもできる。
【0052】
化合物(III)うち、Rが水素原子である化合物(IIIa)は、自体公知の方法またはこれに準じた方法に従って製造でき、例えば、以下の反応式Cで示される方法により製造できる。
【化39】
Figure 2004002211
【0053】
上記式中、Pは水素原子または保護基、Xは脱離基を示す。
で示される「保護基」としては、例えばアルキル(例、メチル、エチルなどのC1−6アルキルなど)、フェニル−C1−6アルキル(例、ベンジルなど)、C1−6アルキル−カルボニル、アルキル置換シリル(例、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリルなど)などが挙げられる。
で示される「脱離基」としては、例えば上記Xで示される「脱離基」と同様のものが挙げられる。
【0054】
化合物(V)と化合物(VI)または化合物(VII)とを縮合させて化合物(VIII)を得、必要に応じ、次いで脱保護反応に付すことにより、化合物(IIIa)を得る。
化合物(V)、化合物(VI)および化合物(VII)は、市販されている場合には、市販品をそのまま用いてもよく、また、自体公知の方法またはこれに準じた方法等に従って製造してもよい。
該「縮合反応」は、通常、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。
該「塩基」としては、上記反応式Aで詳述した塩基が用いられる。
「塩基」の好ましい使用量は、化合物(V)に対して約1〜5モル当量である。
「化合物(VI)または化合物(VII)」の好ましい使用量は、化合物(V)に対して約0.5〜5モル当量である。
該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類、アミド類、スルホキシド類またはこれら二種以上の混合物等が用いられる。
反応温度は、通常−50〜+150℃、好ましくは約−10〜+100℃である。反応時間は約0.5〜48時間である。
得られた化合物(VIII)は反応液のまま、あるいは粗成物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもできる。
【0055】
該「脱保護反応」は、常法の中から適宜選択することができる。
例えばPがアルキルの場合、化合物(VIII)を酸(例、臭化水素酸などの鉱酸、四塩化チタンなどのルイス酸など)処理に付す。
例えばPがフェニル−C1−6アルキルの場合、化合物(VIII)を水素添加反応に付す。
例えばPがアルキル置換シリルの場合、化合物(VIII)とフッ化物(例、テトラブチルアンモニウムフルオリドなど)とを反応させる。
得られた化合物(IIIa)は反応液のまま、あるいは粗成物として次の反応に用いることもできるが、常法に従って反応混合物から単離することもできる。
【0056】
化合物(III)うち、Rが水素原子である化合物(IIIb)は、自体公知の方法またはこれに準じた方法に従って製造でき、例えば、以下の反応式Dで示される方法により製造できる。
【化40】
Figure 2004002211
【0057】
上記式中、Pは水素原子または保護基、Xは脱離基を示す
で示される「保護基」としては、上記Pで示される「保護基」と同様のものが挙げられる。
で示される「脱離基」としては、例えば上記Xで示される「脱離基」と同様のものが挙げられる。
上記反応式Cに記載の方法と同様の方法により、化合物(IX)と化合物(VI)または化合物(VII)とを縮合させて化合物(X)を得、必要に応じ、次いで脱保護反応に付すことにより、化合物(IIIb)を得る。
化合物(IX)は、市販されている場合には、市販品をそのまま用いてもよく、また、自体公知の方法またはこれに準じた方法等に従って製造してもよい。
【0058】
化合物(I’)のうち、Rが水素原子である化合物(I’a)は、以下の反応式Eに記載の方法に従っても製造できる。
【化41】
Figure 2004002211
上記式中、Xは脱離基を示す。
で示される「脱離基」としては、例えば上記Xで示される「脱離基」と同様のものが挙げられる。
【0059】
化合物(XI)と化合物(VI)または化合物(VII)とを反応させ、化合物(Ia)を得る。
本反応は、通常、塩基の存在下、化合物(XI)と化合物(VI)または化合物(VII)とを縮合させる。
該「塩基」としては、上記反応式Aで詳述した塩基が用いられる。
「塩基」の好ましい使用量は、化合物(XI)に対して約1〜5モル当量である。
「化合物(VI)」および「化合物(VII)」の好ましい使用量は、化合物(XI)に対して、それぞれ約0.5〜5モル当量である。
本反応は、反応に影響を及ぼさない溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば芳香族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類、アミド類、スルホキシド類またはこれら二種以上の混合物等が用いられる。
反応温度は、通常−20〜+150℃、好ましくは約−10〜+100℃である。反応時間は、通常0.5〜48時間である。
【0060】
化合物(XI)は、自体公知の方法またはこれに準じた方法に従って製造でき、例えば、以下の反応式Fで示される方法により製造できる。
【化42】
Figure 2004002211
【0061】
上記式中、Xは脱離基を示す。
で示される「脱離基」としては、例えば上記Xで示される「脱離基」と同様のものが挙げられ、好ましくは、Xよりも反応性の低い脱離基である。
上記反応式Aに記載の方法と同様の方法により、化合物(II)と化合物(XII)とを反応させて化合物(XI)を得る。
化合物(XII)は、市販されている場合には、市販品をそのまま用いてもよく、また、自体公知の方法またはこれに準じた方法等に従って製造してもよい。
【0062】
化合物(I’)のうち、Rが水素原子である化合物(I’b)は、以下の反応式Gに記載の方法に従っても製造できる。
【化43】
Figure 2004002211
【0063】
上記式中、Xは脱離基を示す。
で示される「脱離基」としては、例えば上記Xで示される「脱離基」と同様のものが挙げられる。
上記反応式Eに記載の方法と同様の方法により、化合物(XIII)と化合物(VI)または化合物(VII)とを反応させ、化合物(I’b)を得る。
【0064】
化合物(XIII)は、自体公知の方法またはこれに準じた方法に従って製造でき、例えば、以下の反応式Hで示される方法により製造できる。
【化44】
Figure 2004002211
【0065】
上記式中、Xは脱離基を示す。
で示される「脱離基」としては、例えば上記Xで示される「脱離基」と同様のものが挙げられ、好ましくは、Xよりも反応性の低い脱離基である。
上記反応式Aに記載の方法と同様の方法により、化合物(II)と化合物(XIV)とを反応させて化合物(XIII)を得る。
化合物(XIV)は、市販されている場合には、市販品をそのまま用いてもよく、また、自体公知の方法またはこれに準じた方法等に従って製造してもよい。
【0066】
上記「芳香族炭化水素類」としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどが用いられる。
上記「エーテル類」としては、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンなどが用いられる。
上記「ケトン類」としては、例えばアセトン、2−ブタノンなどが用いられる。
上記「ハロゲン化炭化水素類」としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタンなどが用いられる。
上記「アミド類」としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミドなどが用いられる。
上記「スルホキシド類」としては、例えばジメチルスルホキシドなどが用いられる。
【0067】
上記の各反応において、生成物が遊離体で得られた場合はその塩に、また、塩で得られた場合は遊離体にそれぞれ常法に従って変換することができる。
上記の反応において、置換基中にアミノ(NH)、ヒドロキシ(OH)、カルボキシル(COOH)等が含まれる場合には、これらの基が保護されたものを原料として用い、反応後に自体公知の方法により保護基を除去して目的物を製造してもよい。アミノの保護基としては、例えばアシル(例、アセチル等のC1−6アルキル−カルボニル;ベンジルオキシカルボニル;tert−ブトキシカルボニル等のC1−6アルコキシ−カルボニル;フタロイル;ホルミル等)などが挙げられる。ヒドロキシの保護基としては、例えばC1−6アルキル(例、メチル、エチル等)、フェニル−C1−6アルキル(例、ベンジル等)、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル等)、ベンゾイル、アルキル置換シリル(例、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等)などが挙げられる。カルボキシルの保護基としては、例えばC1−6アルキル(例、メチル、エチル等)、フェニル−C1−6アルキル(例、ベンジル等)などが挙げられる。
【0068】
かくして得られた化合物(I’)〔(I’a)および(I’b)を含む〕は、自体公知の分離手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離、精製することができる。
化合物(I’)が遊離体で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準じる方法によって目的とする塩に変換することができ、逆に塩で得られた場合には、自体公知の方法あるいはそれに準ずる方法により、遊離体または、目的とする他の塩に変換することができる。
化合物(I)は、水和物であってもよく、非水和物であってもよい。
化合物(I)が光学活性体の混合物として得られる場合には、自体公知の光学分割手段により目的とする(R)体または(S)体に分離することができる。化合物(I)は同位元素(例、H、14C等)などで標識されていてもよい。
【0069】
化合物(I)またはその塩(以下、化合物(I)と略記する)のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、即ち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、スクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等)等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
化合物(I)(プロドラックも含む)は、毒性が低く、そのまま医薬として、または自体公知の薬学的に許容しうる担体などと混合して哺乳動物(例、ヒト、ウマ、ウシ、犬、猫、ラット、マウス、ウサギ、ブタ、サル等)に対して医薬組成物として用いることができる。
医薬組成物の中に化合物(I)とともに他の活性成分、例えば下記のホルモン療法剤、抗癌剤(例えば、化学療法剤、免疫療法剤、または細胞増殖因子ならびにその受容体の作用を阻害する薬剤など)などを含有させてもよい。
【0070】
化合物(I)を医薬として、ヒト等の哺乳動物に投与するにあたって、投与方法は通常例えば錠剤、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、散剤、顆粒剤などとして経口的、あるいは注射剤、坐剤、ペレットなどとして非経口的に投与できる。「非経口」には、静脈内、筋肉内、皮下、臓器内、鼻腔内、皮内、点眼、脳内、直腸内、膣内および腹腔内、腫瘍内部、腫瘍の近位などへの投与あるいは直接病巣への投与を含む。
化合物(I)の投与量は、投与ルート、症状等によって異なるが、例えば乳癌、前立腺癌を持つ患者(体重40ないし80kg)に抗癌剤として経口投与する場合、例えば1日0.5〜100mg/kg体重、好ましくは1日1〜50mg/kg体重、さらに好ましくは1日1〜25mg/kg体重である。この量を1日1回または2〜3回に分けて投与することができる。
【0071】
化合物(I)は、薬学的に許容される担体と配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤として経口または非経口的に投与することができる。
薬学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用されている各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。
滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。
結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。
溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられる。
溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。
等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなどが挙げられる。
緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。
無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。
防腐剤の好適な例としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。
抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
【0072】
医薬組成物は、剤型、投与方法、担体等により異なるが、化合物(I)を製剤全量に対して通常0.1〜95%(w/w)含有させることにより、常法に従って製造することができる。
また、(1)化合物(I)の有効量を投与することと、(2)▲1▼他の抗癌剤の有効量を投与すること、▲2▼ホルモン療法剤の有効量を投与すること、および▲3▼非薬剤療法から成る群から選ばれる1〜3種とを組み合わせることにより、より効果的に癌を予防・治療することができる。非薬剤療法としては、例えば、手術、放射線療法、遺伝子療法、温熱療法、凍結療法、レーザー灼熱療法などが挙げられ、これらを2種以上組み合わせることもできる。
例えば、化合物(I)は、他のホルモン療法剤、抗癌剤(例えば、化学療法剤、免疫療法剤、または細胞増殖因子ならびにその受容体の作用を阻害する薬剤)など(以下、併用薬物と略記する)とを併用して使用することができる。
化合物(I)は単剤として使用しても優れた抗癌作用を示すが、さらに上記併用薬物の一つまたは幾つかと併用(多剤併用)することによって、その効果をより一層増強させることができる。
該「ホルモン療法剤」としては、例えば、ホスフェストロール、ジエチルスチルベストロール、クロロトリアニセリン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸シプロテロン、ダナゾール、アリルエストレノール、ゲストリノン、メパルトリシン、ラロキシフェン、オルメロキフェン、レボルメロキシフェン、抗エストロゲン(例、クエン酸タモキシフェン、クエン酸トレミフェンなど)、ピル製剤、メピチオスタン、テストロラクトン、アミノグルテチイミド、LH−RHアゴニスト(例、酢酸ゴセレリン、ブセレリン、リュープロレリンなど)、ドロロキシフェン、エピチオスタノール、スルホン酸エチニルエストラジオール、アロマターゼ阻害薬(例、塩酸ファドロゾール、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ボロゾール、フォルメスタンなど)、抗アンドロゲン(例、フルタミド、ビカルタミド、ニルタミドなど)、5α−レダクターゼ阻害薬(例、フィナステリド、エプリステリドなど)、副腎皮質ホルモン系薬剤(例、デキサメタゾン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、トリアムシノロンなど)、アンドロゲン合成阻害薬(例、アビラテロンなど)、レチノイドおよびレチノイドの代謝を遅らせる薬剤(例、リアロゾールなど)などが挙げられ、なかでもLH−RHアゴニスト(例、酢酸ゴセレリン、ブセレリン、リュープロレリンなど)が好ましい。
【0073】
該「化学療法剤」としては、例えばアルキル化剤、代謝拮抗剤、抗癌性抗生物質、植物由来抗癌剤などが挙げられる。
「アルキル化剤」としては、例えば、ナイトロジェンマスタード、塩酸ナイトロジェンマスタード−N−オキシド、クロラムブチル、シクロフォスファミド、イホスファミド、チオテパ、カルボコン、トシル酸インプロスルファン、ブスルファン、塩酸ニムスチン、ミトブロニトール、メルファラン、ダカルバジン、ラニムスチン、リン酸エストラムスチンナトリウム、トリエチレンメラミン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ピポブロマン、エトグルシド、カルボプラチン、シスプラチン、ミボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、アルトレタミン、アンバムスチン、塩酸ジブロスピジウム、フォテムスチン、プレドニムスチン、プミテパ、リボムスチン、テモゾロミド、トレオスルファン、トロフォスファミド、ジノスタチンスチマラマー、カルボコン、アドゼレシン、システムスチン、ビゼレシンなどが挙げられる。
「代謝拮抗剤」としては、例えば、メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド、チオイノシン、メトトレキサート、エノシタビン、シタラビン、シタラビンオクフォスファート、塩酸アンシタビン、5−FU系薬剤(例、フルオロウラシル、テガフール、UFT、ドキシフルリジン、カルモフール、ガロシタビン、エミテフールなど)、アミノプテリン、ロイコボリンカルシウム、タブロイド、ブトシン、フォリネイトカルシウム、レボフォリネイトカルシウム、クラドリビン、エミテフール、フルダラビン、ゲムシタビン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、ピリトレキシム、イドキシウリジン、ミトグアゾン、チアゾフリン、アンバムスチンなどが挙げられる。
「抗癌性抗生物質」としては、例えば、アクチノマイシンD、アクチノマイシンC、マイトマイシンC、クロモマイシンA3、塩酸ブレオマイシン、硫酸ブレオマイシン、硫酸ペプロマイシン、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸ピラルビシン、塩酸エピルビシン、ネオカルチノスタチン、ミスラマイシン、ザルコマイシン、カルチノフィリン、ミトタン、塩酸ゾルビシン、塩酸ミトキサントロン、塩酸イダルビシンなどが挙げられる。
「植物由来抗癌剤」としては、例えば、エトポシド、リン酸エトポシド、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンデシン、テニポシド、パクリタキセル、ドセタクセル、ビノレルビン、カンプトテシン、塩酸イリノテカンなどが挙げられる。
【0074】
該「免疫療法剤(BRM)」としては、例えば、ピシバニール、クレスチン、シゾフィラン、レンチナン、ウベニメクス、インターフェロン、インターロイキン、マクロファージコロニー刺激因子、顆粒球コロニー刺激因子、エリスロポイエチン、リンホトキシン、BCGワクチン、コリネバクテリウムパルブム、レバミゾール、ポリサッカライドK、プロコダゾールなどが挙げられる。
該「細胞増殖因子ならびにその受容体の作用を阻害する薬剤」における、「細胞増殖因子」としては、細胞の増殖を促進する物質であればどのようなものでもよく、通常、分子量が20,000以下のペプチドで、受容体との結合により低濃度で作用が発揮される因子が挙げられ、具体的には、(1)EGF(epidermalgrowth factor)またはそれと実質的に同一の活性を有する物質〔例、EGF、ハレグリン(HER2リガンド)など〕、(2)インシュリンまたはそれと実質的に同一の活性を有する物質〔例、インシュリン、IGF(insulin−like growthfactor)−1、IGF−2など〕、(3)FGF(fibroblast growth factor)またはそれと実質的に同一の活性を有する物質〔例、酸性FGF、塩基性FGF、KGF(keratinocyte growth factor)、FGF−10など〕、(4)その他の細胞増殖因子〔例、CSF(colony stimulating factor)、EPO(erythropoietin)、IL−2(interleukin−2)、NGF(nerve growth factor)、PDGF(platelet−derived growth factor)、TGFβ(transforming growth factorβ)、HGF(hepatocyte growth factor)、VEGF(vascular endothelial growth factor)など〕などがあげられる。
該「細胞増殖因子の受容体」としては、上記の細胞増殖因子と結合能を有する受容体であればいかなるものであってもよく、具体的には、EGF受容体、ハレグリン受容体(HER2)、インシュリン受容体、 IGF受容体、FGF受容体−1またはFGF受容体−2などがあげられる。
該「細胞増殖因子の作用を阻害する薬剤」としては、トラスツズマブ(ハーセプチン(商標);抗HER2抗体)、ZD1839(イレッサ)、グリーベック(GLEEVEC)などがあげられる。
前記の薬剤の他に、L−アスパラギナーゼ、アセグラトン、塩酸プロカルバジン、プロトポルフィリン・コバルト錯塩、水銀ヘマトポルフィリン・ナトリウム、トポイソメラーゼI阻害薬(例、イリノテカン、トポテカンなど)、トポイソメラーゼII阻害薬(例えば、ソブゾキサンなど)、分化誘導剤(例、レチノイド、ビタミンD類など)、血管新生阻害薬、α−ブロッカー(例、塩酸タムスロシンなど)なども用いることができる。
上記した中でも、併用薬としては、LH−RHアゴニスト(例、酢酸ゴセレリン、ブセレリン、リュープロレリンなど)、トラスツズマブ(抗HER2抗体)などが好ましい。
【0075】
化合物(I)と併用薬物との併用に際しては、化合物(I)と併用薬物の投与時期は限定されず、化合物(I)と併用薬物とを、投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。併用薬物の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルート、疾患、組み合わせ等により適宜選択することができる。
化合物(I)と併用薬物の投与形態は、特に限定されず、投与時に、化合物(I)と併用薬物とが組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、(1)化合物(I)と併用薬物とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、(2)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、(3)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、(4)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、(5)化合物(I)と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、化合物(I)→併用薬物の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)などが挙げられる。
【0076】
また、前記のように本願発明方法を、例えば(1)手術、(2)アンジオテンシンIIなどを用いる昇圧化学療法、(3)遺伝子療法、(4)免疫療法、(5)温熱療法、(6)凍結療法、(7)レーザー焼灼法、(8)放射線療法などの非薬剤療法と組み合わせることもできる。
例えば、本願発明方法を手術等の前または後に、あるいはこれら2、3種を組み合わせた治療前または後に使用することによって、耐性発現の阻止、無病期(Disease−Free Survival)の延長、癌転移あるいは再発の抑制、延命などの効果が得られる。
また、本願発明方法による治療と、支持療法〔(i)各種感染病の併発に対する抗生物質(例えば、パンスポリンTMなどのβ−ラクタム系、クラリスロマイシンTMなどのマクロライド系など)の投与、(ii)栄養障害改善のための高カロリー輸液、アミノ酸製剤、総合ビタミン剤の投与、(iii)疼痛緩和のためのモルヒネ投与、(iv)悪心、嘔吐、食欲不振、下痢、白血球減少、血小板減少、ヘモグロビン濃度低下、脱毛、肝障害、腎障害、DIC、発熱などのような副作用を改善する薬剤の投与および(v)癌の多剤耐性を抑制するための薬剤の投与など〕を組み合わせることもできる。
前記の処置を施す前または施した後に、本願発明方法を実施するのが好ましい。
手術等の前に本願発明方法実施する場合の時期としては、例えば、手術等の約30分〜24時間前に1回実施することもできるし、あるいは手術等の約3ヶ月〜6ヶ月前に1〜3サイクルに分けて実施することもできる。このように、手術等の前に本願発明方法を実施することにより、例えば癌組織を縮小させることができるので、手術等がしやすくなる。
手術等の後に本願発明方法を実施する場合の時期としては、手術等の約30分〜24時間後に、例えば数週間〜3ヶ月単位で反復実施することができる。このように、手術等の後に本願発明方法を実施することにより、手術等の効果を高めることができる。
ErbB−2(HER2)の細胞外部位の阻害薬(特に、トラスツズマブ)の投与量は、投与ルート、症状等によって異なるが、例えば乳癌、前立腺癌を持つ患者(体重40ないし80kg)に抗癌剤として静脈内投与する場合、例えば1週0.5〜100mg/kg体重、好ましくは1週1〜10mg/kg体重、さらに好ましくは1週1〜5mg/kg体重である。
【0077】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例】
参考例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出は、TLC(Thin Layer Chromatography, 薄層クロマトグラフィー)による観察下に行われた。TLCの観察においては、TLCプレートとしてメルク社製のキーゼルゲル60F254プレートを使用し、展開溶媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルは、同じくメルク社製のキーゼルゲル60F254(70〜230メッシュ)を用いた。NMRスペクトルは、プロトンNMRを示し、内部標準としてテトラメチルシランを用いてVARIAN Gemini−200(200MHz型スペクトロメーター)で測定し、δ値をppmで表した。
参考例で用いる略号は、次のような意義を有する。
s  :シングレット
br :ブロード(幅広い)
d  :ダブレット
t  :トリプレット
q  :クワルテット
dd :ダブルダブレット
dt :ダブルトリプレット
m  :マルチプレット
J  :カップリング定数
Hz :ヘルツ
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
【0078】
参考例A1
4−クロロメチル−2−[(E)−2−(4−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール
(i)(E)−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペナミド
4−メチル桂皮酸(15.19g)のTHF(100mL)溶液にDMF(5滴)を加え、氷冷下、塩化オキサリル(9.6mL)を加え、室温で2時間攪拌した。塩化オキサリル(4.0mL)を追加し、さらに室温で1時間攪拌後、濃縮乾固した。残留物を酢酸エチル(50mL)に溶解し、氷冷下25%アンモニア水(50mL)−酢酸エチル(20mL)混液に滴下した。水層を塩析し、有機層を酢酸エチルで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。析出物をヘキサンおよびジエチルエ−テルで洗浄し、標題化合物(11.63g)を無色結晶として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.37 (3H,s), 5.56(2H,brs), 6.41(1H,d,J=15.8), 7.18(2H,d,J=8.0), 7.42(2H,d,J=8.0), 7.62(1H,d,J=15.8).
IR (KBr) : 1671, 1601, 1518, 1397, 1254, 1123, 990, 816cm−1
(ii)4−クロロメチル−2−[(E)−2−(4−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール
(E)−3−(4−メチルフェニル)−2−プロペナミド(8.06g)および1,3−ジクロロアセトン(6.98g)をトルエン(50mL)中3時間還流した。冷後、反応液を酢酸エチルで希釈し、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出液;酢酸エチル:ヘキサン=1:4)に付して精製し、標題化合物(8.44g)を白色粉末晶として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.38 (3H,s), 4.54(2H,s), 6.87(1H,d,J=16.2), 7.20(2H,d,J=8.2), 7.43(2H,d,J=8.2), 7.52(1H,d,J=16.2), 7.62(1H,s).
IR (KBr):1642, 1607, 1591, 1537, 1345, 1267, 976, 943, 810cm−1
【0079】
参考例A2
4−クロロメチル−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール
4−フルオロ桂皮酸(25g)をジクロロメタン(300mL)に懸濁し、氷冷・撹拌下、DMF(0.5mL)、ついで塩化オキサリル(15.36mL)を滴下し、3時間同温度を保ち、徐々に室温に戻した。減圧下、溶媒を留去して残留物を酢酸エチル(100mL)に溶解した。本溶液を、氷冷した25%アンモニア水(250mL)および酢酸エチル(52.5mL)の混合溶液に滴下した。反応液を酢酸エチル(400mL×2)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、析出結晶を濾取・乾燥し、(E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペナミド(24.4g)を得た。
得られた(E)−3−(4−フルオロフェニル)−2−プロペナミド(17.55g)および1,3−ジクロロアセトン(12.85g)を130℃で溶融し、1.5時間かきまぜた。室温に戻して酢酸エチルで抽出し、氷水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液;ジエチルエーテル:ヘキサン=1:9→3:17)に付して精製し、標題化合物(10.5g)を無色結晶として得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.54(2H,s), 6.84(1H,d,J=16.0Hz), 7.09(2H,t,J=8.8Hz), 7.47−7.55(3H,m), 7.63(1H,s).
IR (KBr):3173, 3133, 3063, 3040, 1645, 1601, 1591, 1537, 1508, 1435, 1416, 1350, 1275, 1233, 1167, 1101, 999cm−1
【0080】
参考例A3
4−クロロメチル−2−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール
(i)(E)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−プロペナミド4−トリフルオロメチル桂皮酸(19.4g)、DMF(6滴)のTHF(100mL)懸濁液に0℃で塩化オキサリル(11.7mL)を滴下し、室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残渣を酢酸エチル(60mL)に溶解し、25%アンモニア水−酢酸エチル(5:1、120mL)に注いだ。水層を塩析後、酢酸エチル−THF(12:1)混液(650mL)、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、標題化合物(18.0g)を無色板状結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ : 5.58 (2H, br s), 6.53 (1H, d, J = 15.8 Hz), 7.63−7.72(5H, m).
IR (KBr): 3326, 3167, 1686, 1636, 1617, 1404, 1190 cm−1
【0081】
(ii)4−クロロメチル−2−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール
(E)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−プロペナミド(17.9g)、1,3−ジクロロアセトン(14.8g)のトルエン溶液(83mL)溶液をディーン・スターク(Dean−Stark)装置を用いて9時間加熱還流した。冷後、反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸メチル=6:1→5:1)で精製し、標題化合物(15.1g)を無色針状結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ :4.55 (2H, d, J = 0.8 Hz), 7.00 (1H, d, J = 16.2 Hz), 7.56 (1H, d, J = 16.2 Hz), 7.64−7.68 (5H, m).
IR (KBr): 1350, 1325, 1170, 1136, 1113, 1071, 959, 826, 727, 708 cm−1
【0082】
参考例A4
4−クロロメチル−2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール
(E)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−プロペナミド(9.16g)、1,3−ジクロロアセトン(7.62g)を用いて参考例A1−(ii)と同様の反応を行い、標題化合物(6.31g)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ : 4.55 (2H, s), 6.8−7.0 (2H, m), 6.96 (1H, d, J = 16.8), 7.45−7.7 (3H, m).
【0083】
参考例A5
4−クロロメチル−2−[(E)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール
(E)−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−プロペナミド(9.0g)および1,3−ジクロロアセトン(7.49g)を用いて参考例A1−(ii)と同様の反応を行い、標題化合物(7.18g)を淡黄色固体として得た。
H−NMR (CDCl) δ :  4.55 (2H, s), 6.85−7.0 (2H, m), 7.2−7.35 (2H, m), 7.55−7.7 (1H, m), 7.66 (1H, s).
【0084】
参考例A6
3−(1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
3,4−ジヒドロキシブチロニトリル(30.33g)を無水メタノール(12.2mL)に溶解し、氷冷・撹拌下、5.12規定塩化水素エーテル溶液(62mL)を5℃以下で加えた。同温度で35時間撹拌すると二層の溶液が得られた。上層を除き、下層を無水メタノール(45mL)に溶解した。アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(31.5g)の無水メタノール(45mL)溶液を氷冷・撹拌下、20℃以下で加え、27時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去し、残留物に水(57mL)と濃塩酸(142mL)を加えて室温で2時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去し、残留物に炭酸カリウム水溶液を加えpH10に調整後、再度溶媒を留去した。残渣をエタノール(500mL)で抽出し、濃縮乾固した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製後、イオン交換樹脂(アンバーリスト15)で脱塩処理し、標題化合物(13.16g)を淡褐色結晶として得た。
mp 98−100 ℃.
H−NMR(DMSO−d)δ:2.60(1H,dd,J=7.6Hz,14.8Hz), 2.80(1H,dd,J=5.0Hz,14.8Hz),3.28(1H,dd,J=5.6Hz,10.2Hz), 3.35(1H,dd,J=5.4Hz,10.2Hz), 3.72−3.85(1H,m), 6.88(2H,s).
IR (KBr):3167, 3094, 2928, 2656, 1559, 1456, 1416, 1379, 1327, 1291, 1275, 1242, 1202, 1152, 1111, 1092, 1044 cm−1
【0085】
参考例A7
(2R)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
(i)(2R)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−プロパノール
1−トリチルイミダゾール(3.10g)のTHF溶液(80mL)にアルゴン雰囲気中、氷冷下、n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、6.9ml)を滴下した。同温度で30分間攪拌後、(R)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]オキシラン(1.52mL)を加えた。氷冷下で1.5時間、室温で1時間攪拌後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ−(溶出液;酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付して精製し、標題化合物(1.402g)を淡黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.06 (2H, dd, J = 2.8Hz, 18.0Hz), 3.08 (1H, dd, J = 5.4Hz, 9.8Hz), 3.21 (1H, dd, J = 5.4Hz, 9.8Hz), 3.55−3.7 (1H, m), 4.36 (2H, s), 6.73 (1H, d, J = 1.4Hz), 6.93 (1H, d, J = 1.4Hz), 7.0−7.4 (20H, m).
【0086】
(ii)(2R)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−2−プロパノール
(2R)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1−トリチル−1H−イミダゾール−2−イル)−2−プロパノール(1.40g)のアセトン(8mL)溶液に1規定塩酸(8mL)を加え、50℃で1時間攪拌した。1規定塩酸(8mL)追加し、さらに50℃で2時間撹拌した。反応液を濃縮して水を加え、ジエチルエ−テルで2回洗浄した。水層を重曹水で中和後、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出液;酢酸エチル:メタノ−ル=10:1)に付して精製し、標題化合物(424mg)を無色油状物として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.85 (1H, dd, J = 7.8Hz, 15.6Hz), 2.99 (1H, dd, J = 3.6Hz, 15.6Hz), 3.39 (1H, dd, J = 7.0Hz, 9.5Hz), 3.52 (1H, dd, J = 4.4Hz, 9.5Hz), 4.1−4.3 (1H, m), 4.55 (2H, s), 6.94 (2H, s), 7.3−7.45 (5H, m).
【0087】
(iii)(2R)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
(2R)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−2−プロパノール(424mg)のメタノール(10mL)溶液に10%パラジウム炭素(50%含水、85mg)を加え、水素雰囲気下、50−60℃で2日間攪拌した。触媒をろ去し、ろ液を濃縮し、標題化合物(254mg)を白色固体として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.58 (1H,dd,J=7.6Hz, 14.6Hz), 2.78 (1H, dd, J =5.2Hz, 14.6Hz), 3.17 (1H, d, J=5.2Hz), 3.2−3.3 (1H, m), 3.7−3.85 (1H, m), 4.6−4.7 (1H, m), 4.86 (1H, d, J=4.8Hz), 6.76 (1H, brs), 6.95 (1H, brs).
[α] 22= + 2.5°(c = 1.0,メタノール−
【0088】
参考例A8
(2S)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
(i)(3S)−4−(ベンジルオキシ)−3−(トリメチルシリルオキシ)ブチロニトリル
(2S)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]オキシラン(6.57g)とトリメチルシランカルボニトリル(5.0g)の混合液にシアン化カリウム(26mg)と18−クラウン−6(106mg)を加えてアルゴン雰囲気下、135℃で75分間還流した。冷後、減圧蒸留に付し、標題化合物(7.42g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ : 0.15(9H,s), 2.52(1H,dd,J=6.6Hz,16.6Hz), 2.65(1H,dd, J=4.6Hz, 16.6Hz), 3.39(1H,dd,J=6.8Hz,9.6Hz), 3.50(1H,dd,J=4.8Hz,9.6Hz), 4.01−4.14(1H,m), 4.52(2H,s), 7.26−7.44(5H,m).
IR (neat):3065, 3032, 2957, 2903, 2865, 2251, 1607, 1588, 1497, 1454, 1416, 1366, 1254, 1209, 1117, 1001 cm−1
【0089】
(ii)(3S)−4−(ベンジルオキシ)−3−ヒドロキシブチロニトリル(3S)−4−(ベンジルオキシ)−3−[(トリメチルシリル)オキシ]ブチロニトリル(7.41g)をテトラヒドロフラン(28.2mL)に溶解し、氷冷撹拌下、1M−テトラブチルアンモニウムフルオリドTHF溶液(28.2mL)を加えて1.5時間撹拌した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をエーテルに溶解し、水、飽和食塩水で洗浄した。減圧下、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し標題化合物(4.58g)を無色油状物として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.56(1H,dd,J=6.4Hz,16.8Hz), 2.70(1H,dd,J=4.6Hz,16.8Hz),3.34(1H,dd,J=6.2Hz,9.8Hz), 3.44(1H,dd,J=5.4Hz,9.8Hz), 3.85−3.95(1H,m), 5.52(2H,d,J=5.2Hz), 7.25−7.40(5H,m).
IR (neat):3600−3200, 3065, 3032, 2867, 2253, 1605, 1586, 1497, 1454, 1416, 1364, 1308, 1254, 1208, 1101, 1078 cm−1
【0090】
(iii)(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−2−プロパノール
(3S)−4−(ベンジルオキシ)−3−ヒドロキシブチロニトリル(6.51g)、5.12規定塩化水素エーテル溶液(7.0mL)、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール(3.58g)を用いて参考例6と同様の反応を行い、標題化合物(2.22g)を淡褐色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.84(1H,dd,J=7.8Hz,15.4Hz), 2.97(1H,dd,J=3.6Hz,15.4Hz), 3.41(1H,dd,J=6.8Hz,9.4Hz), 3.51(1H,dd,J=4.4Hz,9.4Hz), 4.11−4.23(1H,m), 4.54(2H,s), 6.91(2H,s), 7.27(5H,m).
IR (neat):3400−3140, 3065, 3032, 2903, 2865, 1601, 1557, 1495, 1454, 1427, 1366, 1312, 1206, 1101, 1028 cm−1
[α] 22= − 2.3°(c = 1.04,メタノール−
【0091】
(iv)(2S)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
(2S)−1−(ベンジルオキシ)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−2−プロパノール(1.725g)をエタノール(30mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(1.04g)を加え、60℃、5気圧の水素雰囲気下、24時間激しく撹拌した。触媒を濾去し、溶媒留去後の残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製すると標題化合物(0.945g)が得られた。
本品のスペクトルデータ(H−NMR、IR)は参考例6の化合物と一致した。
【0092】
参考例A9
(i)4−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−ブテン−1−オール
アルゴン雰囲気下、3−ヒドロキシプロピルトリフェニルホスホニウムブロミド(4.02g)を脱水THF(30mL)に懸濁し、60%油性水素化ナトリウム(0.4g)を加えて、3時間還流した。反応液に4−ベンジルオキシベンズアルデヒド(2.12g)の脱水THF溶液(7mL)を滴下し、67時間還流した。冷後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エチル=9:1→4:1)に付して精製し、題記化合物(1.76g)を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.46(0.8H,dq,J=1.4Hz,6.2Hz), 2.61(1.2H,dq,J=1.6Hz,6.4Hz), 3.71−3.78(2H,m), 5.06(1.2H,s), 5.07(1.8H,s), 5.59(0.6H,dt,J=7.2Hz,11.6Hz), 6.07(0.4H,dt,J=7.2Hz,15.8Hz),6.45(0.4H,d,J=15.8Hz), 6.52(0.6H,d,J=11.6Hz), 6.89−6.98(2H,m), 7.22−7.46(7H,m).
IR (KBr): 3279, 3063, 3036, 3011, 2911, 2867, 1607, 1574, 1510, 1470, 1454, 1383, 1302, 1250, 1177, 1117, 1053, 1017 cm−1
【0093】
(ii)4−(4−ヒドロキシブチル)フェノール
4−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−ブテン−1−オール(1.70g)をメタノール−THF混液(1:1,20mL)に溶解し、10%パラジウム炭素(0.17g)を添加後、水素雰囲気下、1.5時間激しくかきまぜた。触媒をろ去して、ろ液を減圧濃縮し、標題化合物(1.1g)を無色結晶性粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ: 1.50−1.76(4H,m), 2.57(2H,t,J=7.1Hz), 3.67(2H,t,J=6.2Hz),6.74(2H,d,J=8.4Hz), 7.03(2H,d,J=8.4Hz).
IR (KBr): 3500−3100, 3025, 2940, 2859, 1615, 1597, 1514, 1456, 1362, 1240, 1173, 1107, 1055, 1024 cm−1
【0094】
(iii)4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−ブタノール
アルゴン雰囲気下、4−(4−ヒドロキシブチル)フェノール(9.43g)、65%油性水素化ナトリウム(2.4g)に乾燥DMF(115mL)を加え15分間かきまぜた。次いで氷冷撹拌下、ベンジルブロミド(9.87g)の乾燥ジメチルホルムアミド(29.5mL)溶液を滴下し同温度で2時間かきまぜた。反応液に、氷水および1規定硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(10.67g)を無色結晶性粉末として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ: 1.34−1.64(4H,m), 2.50(2H,t,J=7.0Hz), 3.39(2H,dt,J=5.2Hz,6.4Hz), 4.34(1H,t,J=5.2Hz), 5.05(2H,s), 6.90(2H,d,J=8.6Hz), 7.09(2H,d,J=8.6Hz), 7.28−7.47(5H,m).
IR (KBr): 3500−3200, 3048, 3036, 2928, 2907, 2861, 2840, 1615, 1582, 1514, 1472, 1454, 1379, 1360, 1298, 1285, 1250, 1175, 1119, 1063, 1012 cm−1
【0095】
(iv)4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ブチル メタンスルホナート
4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブタノール(10g)の酢酸エチル(390mL)溶液に氷冷下、トリエチルアミン(8.16mL)及びメタンスルホニルクロリド(4.53mL)を滴下した。同温度で30分、室温で1時間撹拌した後、氷水と飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去すると標題化合物(14g)が油状物として得られた。本品は精製する事なく次の工程に用いた。
H−NMR(CDCl)δ:1.64−1.86(4H,m), 2.60(2H,t,J=7.1Hz), 2.98(3H,s), 4.23(2H,t,J=6.1Hz), 5.05(2H,s), 6.91(2H,d,J=8.8Hz), 7.09(2H,d,J=8.8Hz), 7.32−7.48(5H,m).
IR (neat):3063, 3031, 2940, 2865, 1611, 1584, 1512, 1456, 1354, 1337, 1240, 1175, 1115, 1015 cm−1
【0096】
(v)ベンジル 4−(4−ヨードブチル)フェニル エーテル
ヨウ化ナトリウム(29.25g)をアセトン(195mL)に溶解し、4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ブチルメタンスルホナート(13g)を加えて、80℃で1.5時間還流した。冷後、溶媒を留去し、残留物に酢酸エチル(750mL)を加え、水、チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去すると標題化合物(14.29g)が油状物として得られた。本品は精製する事なく次の工程に用いた。
H−NMR(CDCl)δ:1.63−1.93(4H,m), 2.57(2H,t,J=7.3Hz), 3.19(2H,t,J=6.8Hz), 5.04(2H,s), 6.90(2H,d,J=8.8Hz), 7.09(2H,d,J=8.8Hz), 7.30−7.47(5H,m).
IR (neat):3063, 3031, 2932, 2857, 1611, 1582, 1510, 1454, 1381, 1298, 1238, 1175, 1121, 1026 cm−1
【0097】
(vi)1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]−1H−1,2,3−トリアゾール
ベンジル 4−(4−ヨードブチル)フェニル エーテル(1.1g)、1H−1,2,3−トリアゾール(0.31g)、炭酸カリウム(0.622g)をDMF(7.5mL)に懸濁して、70℃で26.5時間かきまぜた。冷後、反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:3)に付し、標題化合物(0.391g)を得た。
H−NMR (CDCl) δ : 1.61(2H,quintet,J=7.8Hz), 1.93(2H,quintet,J=7.8Hz), 2.59(2H,t,J=7.6Hz), 4.39(2H,t,J=7.1Hz), 5.04(2H,s), 6.90(2H,d,J=8.8Hz), 7.06(2H,d,J=8.8Hz), 7.30−7.48(5H,m), 7.49(1H,s), 7.69(1H,s).
IR (KBr):3106, 3034, 2940, 2861, 1611, 1582, 1512, 1454, 1387, 1298, 1244, 1177, 1113, 1080, 1040, 1028 cm−1
【0098】
(vii)4−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ブチル]フェノール
1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(0.38g)をメタノール(7.6mL)に溶解して、10%−パラジウム炭素(0.1g)を添加し、水素雰囲気下、14時間激しくかきまぜた。触媒を濾去して、濾液を減圧下、濃縮乾固し、標題化合物(0.268g)を結晶性粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ :1.60(2H,quintet,J=7.0Hz), 1.93(2H,quintet,J=7.4Hz), 2.57(2H,t,J=7.5Hz), 4.40(2H,t,J=7.0Hz), 6.79(2H,d,J=8.6Hz), 6.99(2H,d,J=8.6Hz), 7.51(1H,s), 7.71(1H,s).
IR (KBr):3148, 3129, 3017, 2946, 2861, 2814, 1615, 1593, 1514, 1462, 1381, 1269, 1242, 1225, 1123, 1078 cm−1
【0099】
参考例A10
4−[3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル]フェノール
ベンジル 4−(3−ヨードプロピル)フェニル エーテル(2.47g)、1H−1,2,3−トリアゾール(629mgl)、炭酸カリウム(1.26gl)をDMF(17.5mL)に懸濁して、70℃で18.5時間かきまぜた。室温に戻し、酢酸エチルで抽出後、水、飽和食塩水で洗浄した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液、ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:3)に付して精製を行い1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾール(856mg)を得た。
H−NMR (CDCl) δ :2.23(2H,quintet,J=7.2Hz), 2.60(2H,t,J=7.5Hz), 4.38(2H,t,J=7.1Hz), 5.05(2H,s), 6.92(2H,d,J=8.8Hz), 7.10(2H,d,J=8.8Hz), 7.30−7.48(5H,m), 7.52(1H,s), 7.72(1H,s).
IR (KBr):3100, 3030, 2960, 2926, 2860, 1613, 1585, 1514, 1454, 1383, 1298, 1250, 1215, 1177, 1115, 1082, 1044, 1028, 1019 cm−1
【0100】
1−[3−(4−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾール(850mg)をメタノール(29mL)に溶解して、10%−パラジウム炭素(0.1g)を添加し、水素雰囲気下、13時間激しくかきまぜた。触媒を濾去して、濾液を減圧下、濃縮乾固し、標題化合物(600mg)を結晶性粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.22(2H,quintet,J=7.0Hz), 2.56(2H,t,J=7.0Hz), 4.38(2H,t,J=7.0Hz), 6.87(2H,d,J=8.6Hz), 7.04(2H,d,J=8.6Hz), 7.55(1H,s), 7.74(1H,s).
IR (KBr):3127, 3100, 3015, 2932, 1615, 1595, 1516, 1456, 1373, 1244, 1223, 1175, 1121, 1080, 1038 cm−1
【0101】
参考例A11
3−[3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル]フェノール
(i)3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−プロパノール
アルゴン気流下、3−ベンジルオキシベンズアルデヒド(21.3g)とジエチルホスホノ酢酸エチル(23.6g)を乾燥DMF(250mL)に懸濁させた。氷冷・撹拌下、65%油性水素化ナトリウム(3.88g)を少量ずつ添加し、添加終了後、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、残渣を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去すると(E)−3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−プロペン酸エチルの粗生成物33.15gが油状物として得られた。本品をエタノール(406mL)に溶解し、エチレンジアミンで処理した5%パラジウム炭素[Pd−C(en),2.7g]を加え、水素雰囲気下、激しく撹拌した。水素(1.75L)を消費させて水素添加を終了し、触媒を濾去した。減圧下、溶媒を留去し、残渣を脱水THF(120mL)に溶解した。本溶液を氷冷下、水素化リチウムアルミニウム(4.61g)を懸濁させた脱水THF(120mL)混液に滴下した。氷冷下で1.5時間、さらに室温で1時間撹拌した。反応液を氷水に加え、酸性に調整後、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(14.39g)を無色油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ :1.80−1.96(2H,m), 2.69(2H,t,J=7.7Hz), 3.66(2H,t,J=6.4Hz), 5.05(2H,s), 6.77−6.87(3H,m), 7.20(1H,t,J=8.0Hz), 7.28−7.48(5H,m).
IR (neat):3330, 3063, 3032, 2940, 2867, 1599, 1582, 1487, 1453, 1381, 1314, 1258, 1155, 1026 cm−1
【0102】
(ii)3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]プロピル メタンスルホナート
3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロパノール(13.5g)、トリエチルアミン(8.16mL)およびメタンスルホニルクロリド(4.53mL)を用いて、参考例A9−(iv)と同様の反応を行い、標題化合物(19.7g)を油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ :2.00−2.15(2H,m), 2.73(2H,t,J=7.5Hz), 2.98(3H,s), 4.22(2H,t,J=6.3Hz), 5.06(2H,s), 6.77−6.88(3H,m), 7.22(1H,t,J=7.7Hz), 7.31−7.48(5H,m).
IR (neat):3032, 2940, 2870, 1599, 1584, 1487, 1453, 1381, 1354, 1260, 1175, 1026 cm−1
【0103】
(iii)ベンジル 3−(3−ヨードプロピル)フェニル エーテル
3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]プロピルメタンスルホナート(19.7g)およびヨウ化ナトリウム(29.25g)を用いて参考例A9−(v)と同様の反応を行い標題化合物(18.4g)を油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.11(2H,quintet,J=7.3Hz), 2.70(2H,t,J=7.2Hz), 3.16(2H,t,J=6.8Hz), 5.06(2H,s), 6.78−6.87(3H,m), 7.21(1H,t,J=7.2Hz), 7.32−7.48(5H,m).
IR (neat):3063, 3031, 2934, 2861, 1599, 1582, 1487, 1451, 1381, 1316, 1258, 1213, 1155, 1080, 1028 cm−1
【0104】
(iv)1−[3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾール
アルゴン雰囲気下、1H−1,2,3−トリアゾール(0.9g)をDMF(20mL)に溶解し、65%油性水素化ナトリウム(0.48g)を添加した。30分撹拌後、ベンジル 3−(3−ヨードプロピル)フェニル エーテル(3.53g)のDMF(5mL)溶液を加え、室温で19時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄した。減圧下、溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、標題化合物(1.1g)を無色結晶として得た。
mp 74−75 ℃.
H−NMR (CDCl) δ :2.25(2H,quintet,J=7.2Hz), 2.63(2H,t,J=7.3Hz), 4.37(2H,t,J=7.1Hz), 5.05(2H,s), 6.75−6.88(3H,m), 7.23(1H,t,J=8.2Hz), 7.31−7.47(5H,m), 7.49(1H,d,J=1.0Hz), 7.71(1H,d,J=1.0Hz).
IR (KBr):3125, 3063, 3032, 2944, 2867, 1599, 1584, 1487, 1453, 1381, 1316, 1260, 1215, 1157, 1113, 1074, 1028 cm−1
【0105】
(v)3−[3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル]フェノール
1−[3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−1H−1,2,3−トリアゾール(0.937g)のメタノール溶液(32mL)に10%−パラジウム炭素(0.1g)を添加し、水素雰囲気下、室温で8時間激しくかきまぜた。触媒をろ去して、ろ液を減圧下濃縮乾固し、標題化合物(0.593g)を無色結晶として得た。
mp 85−86 ℃.
H−NMR (CDCl) δ :2.24(2H,quintet,J=7.1Hz), 2.60(2H,t,J=7.5Hz), 4.38(2H,t,J=7.1Hz), 6.68−6.79(3H,m), 6.96(1H,s), 7.16(1H,t,J=8.1Hz), 7.54(1H,d,J=1.0Hz), 7.73(1H,d,J=1.0Hz).
IR (KBr):3129, 3077, 3054, 2949, 2863, 2722, 2614, 1599, 1588, 1483, 1458, 1362, 1337, 1281, 1221, 1157, 1121, 1080, 1038 cm−1
【0106】
参考例A12
4−{4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノール
(i)2−(1−{4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1−エタノール
ベンジル 4−(4−ヨードブチル)フェニル エーテル(14.29g)、2−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾール(13.1g)、炭酸カリウム(5.39g)をDMF(390mL)中、60℃で16時間かきまぜた。冷後、不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩水で洗浄した。減圧下、溶媒を留去し残留物をカラムクロマトグラフィー(溶出液、酢酸エチル:メタノール=19:1→9:1)に付して精製した。溶出物を酢酸エチル−メタノールから再結晶し、標題化合物(10.99g)を無色結晶として得た。
mp 75−77 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.53−1.82(4H,m), 2.58(2H,t,J=7.1Hz), 2.78(2H,t,J=5.5Hz), 3.81(2H,t,J=6.9Hz), 4.03(2H,t,J=5.5Hz), 5.04(2H,s), 6.80(1H,d,J=1.2Hz), 6.90(2H,d,J=8.6Hz), 6.93(1H,d,J=1.2Hz), 7.05(2H,d,J=8.6Hz), 7.34−7.47(5H,m).
IR (KBr):3144, 3032, 2934, 2859, 1611, 1582, 1514, 1495, 1456, 1431, 1381, 1298, 1273, 1244, 1175, 1150, 1121, 1109, 1051, 1026 cm−1
【0107】
(ii)4−{4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノール
2−(1−{4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1−エタノール(10.67g)および10%パラジウム炭素(1.6g)を用いて、参考例A11−(v)と同様の反応を行い、標題化合物(5.3g)を得た。
mp 118−119 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.50−1.80(4H,m), 2.55(2H,t,J=7.0Hz), 2.79(2H,t,J=5.8Hz), 3.82(2H,t,J=7.0Hz), 3.97(2H,t,J=5.8Hz), 3.85−4.40(1H,br), 6.77(2H,d,J=8.4Hz), 6.80(1H,s), 6.94(1H,s), 6.96(2H,d,J=8.4Hz).
IR (KBr):3600−2400, 1615, 1593, 1516, 1489, 1456, 1373, 1252, 1171, 1150, 1125, 1103, 1055 cm−1
【0108】
参考例A13
(i)2−(1−{3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]プロピル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1−エタノール
ベンジル 4−(3−ヨードプロピル)フェニルエーテル(5.28g)、2−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾール(5.05g)および炭酸カリウム(2.07g)を用いて、参考例A12−(i)と同様の反応を行い、標題化合物(2.78g)を無色結晶として得た。
mp 80−82 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.03(2H,quintet,J=7.4Hz), 2.58(2H,t,J=7.4Hz), 2.74(2H,t,J=5.6Hz), 3.82(2H,t,J=7.4Hz), 4.01(2H,t,J=5.6Hz), 5.05(2H,s), 6.83(1H,s),6.92(2H,d,J=8.6Hz), 6.94(1H,s), 7.07(2H,d,J=8.6Hz), 7.32−7.47(5H,m).
IR (KBr):3500−3100, 3110, 3063, 3032, 2934, 2865, 1611, 1584, 1512, 1495, 1454, 1381, 1298, 1240, 1177, 1152, 1121, 1057, 1024 cm−1
【0109】
(ii)4−{3−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル}フェノール
2−(1−{3−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]プロピル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1−エタノール(2.53g)および10%パラジウム炭素(0.38g)を用いて、参考例A11−(v)と同様の反応を行い、標題化合物(1.85g)を無色結晶として得た。
mp 116−117 ℃.
H−NMR(CDCl+CDOD)δ:2.03(2H,quintet,J=7.3Hz), 2.55(2H,t,J=7.3Hz), 2.75(2H,t, J=6.2Hz), 3.83(2H,t,J=7.3Hz), 3.91(2H,t,J=6.2Hz), 6.77(2H,d,J=8.6Hz), 6.84(1H,d, J=1.2Hz), 6.93(1H,d,J=1.2Hz), 6.97(2H,d,J=8.6Hz).
IR (KBr):3500−3100, 3119, 2934, 2861, 1615, 1593, 1516, 1495, 1454, 1373, 1252, 1173, 1152, 1123, 1053 cm−1
【0110】
参考例A14
3−{3−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル}フェノール
(i)2−(1−{3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]プロピル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1−エタノール
ベンジル 3−(3−ヨードプロピル)フェニル エーテル(3.53g)、2−(2−ヒドロキシエチル)イミダゾール(1.46g)および65%油性水素化ナトリウム(0.48g)を用いて、参考例A11−(iv)と同様の反応を行い、標題化合物(2.66g)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.05(2H,quintet,J=7.3Hz), 2.61(2H,t,J=7.5Hz), 2.73(2H,t,J=5.5Hz), 3.81(2H,t,J=7.3Hz), 4.02(2H,t,J=5.5Hz), 5.06(2H,s), 6.73−6.88(3H,m), 6.82(1H,d,J=1.2Hz), 6.95(1H,d,J=1.2Hz), 7.23(1H,t,J=8.2Hz), 7.31−7.48(5H,m).
IR (neat):3500−3100, 3067, 3034, 2938, 2867, 1599, 1584, 1524, 1491, 1453, 1381, 1316, 1260, 1155, 1119, 1053, 1026 cm−1
【0111】
(ii)3−{3−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル}フェノール
2−(1−{3−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]プロピル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1−エタノール(2.42g)および10%パラジウム炭素(0.24g)を用いて、参考例A11−(v)と同様の反応を行い、標題化合物(1.69g)を無色結晶として得た。
mp 111−113 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.07(2H,quintet,J=6.9Hz), 2.55(2H,t,J=7.3Hz), 2.73(2H,t,J=5.9Hz), 3.80(2H,t,J=7.1Hz), 4.00(2H,t,J=5.9Hz), 6.55−6.76(3H,m), 6.86(1H,d,J=1.4Hz), 6.96(1H,d,J=1.4Hz), 7.15(1H,t,J=7.8Hz).
IR (KBr):3500−3100, 3046, 2940, 2865, 2712, 2604, 1599, 1588, 1528, 1483, 1456, 1372, 1279, 1250, 1155, 1123, 1057 cm−1
【0112】
参考例A15
3−{1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール
(i)3−{1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール
ベンジル 4−(4−ヨードブチル)フェニル エーテル(2.05g)、2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)イミダゾール(1.0g)および65%油性水素化ナトリウム(0.259g)を用いて、参考例A11−(iv)と同様の反応を行い、標題化合物(1.23g)を無色結晶として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.52−1.83(4H,m), 2.57(2H,t,J=7.1Hz), 2.78(2H,d,J=5.2Hz), 2.79(1H,d,J=6.8Hz), 3.62(1H,dd,J=4.8Hz,11.2Hz), 3.74(1H,dd,J=4.8Hz,11.2Hz), 3.82(2H,t,J=7.1Hz), 4.12−4.23(1H,m), 5.04(2H,s), 6.79(1H,d,J=1.4Hz),6.90(2H,d,J=8.6Hz), 6.91(1H,d,J=1.4Hz), 7.05(2H,d,J=8.6Hz), 7.30−7.47(5H,m).
IR (KBr):3500−3200, 3065, 3030, 2932, 2861, 1611, 1582, 1510, 1495, 1454, 1379, 1296, 1275, 1240, 1177, 1150, 1123, 1080, 1026 cm−1
【0113】
(ii)3−{1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール
3−{1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(1.22g)および10%パラジウム炭素(0.18g)を用いて、参考例A11−(v)と同様の反応を行い、標題化合物(0.918g)を無色結晶として得た。
H−NMR(CDCl+CDOD)δ:1.50−1.80(4H,m), 2.55(2H,t,J=7.0Hz), 2.75(1H,d,J=7.2Hz), 2.76(1H,d,J=5.6Hz), 3.49(1H,dd,J=5.4Hz,11.6Hz), 3.62(1H,dd,J=4.2Hz,11.6Hz), 3.84(2H,t,J=7.0Hz), 3.97−4.08(1H,m), 6.75(2H,d,J=8.6Hz), 6.80(1H,d,J=1.4Hz), 6.89(1H,d,J=1.4Hz), 6.97(2H,d,J=8.6Hz).
IR (KBr):3500−3100, 3011, 2936, 2859, 1613, 1595, 1516, 1489, 1456, 1372, 1360, 1252, 1171, 1150, 1125, 1101, 1030 cm−1
【0114】
参考例A16
(i)3−{1−[3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール
ベンジル 3−(3−ヨードプロピル)フェニル エーテル(1.98g)、2−(2,3−ジヒドロキシプロピル)イミダゾール(1.0g)および65%油性水素化ナトリウム(0.259g)を用いて、参考例A11−(iv)と同様の反応を行い、標題化合物(1.31g)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.05(2H,quintet,J=7.3Hz), 2.60(2H,t,J=7.3Hz), 2.73(1H,d,J=4.8Hz), 2.74(1H,d,J=7.2Hz), 3.61(1H,dd,J=4.8Hz,11.2Hz), 3.74(1H,dd,J=4.8Hz,11.2Hz), 3.82(2H,t,J=7.3Hz), 4.12−4.23(1H,m), 5.06(2H,s), 6.73−6.88(3H,m), 6.81(1H,d,J=1.2Hz), 6.93(1H,d,J=1.2Hz), 7.23(1H,t,J=8.4Hz), 7.31−7.48(5H,m).
IR (neat):3500−3200, 3063, 3032, 2934, 2865, 1599, 1584, 1526, 1489, 1454, 1381, 1316, 1260, 1155, 1123, 1082, 1028 cm−1
【0115】
(ii)3−{1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール
3−{1−[3−(3−ベンジルオキシフェニル)プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(1.30g)および10%パラジウム炭素(0.195g)を用いて、参考例A11−(v)と同様の反応を行い、標題化合物(0.979g)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl+CDOD)δ:2.07(2H,quintet,J=7.4Hz), 2.58(2H,t,J=7.3Hz), 2.72(1H,d,J=6.8Hz), 2.72(1H,d,J=5.8Hz), 3.50(1H,dd,J=5.4Hz,11.4Hz), 3.61(1H,d,J=4.2Hz,11.4Hz), 3.85(2H,t,J=7.3Hz), 3.98−4.10(1H,m), 6.60−6.74(3H,m), 6.86(1H,d,J=1.4Hz), 6.92(1H,d,J=1.4Hz), 7.14(1H,t,J=7.8Hz).
IR (neat):3500−3100, 3040, 2942, 2863, 1599, 1588, 1530, 1483, 1456, 1360, 1279, 1254, 1155, 1125, 1088, 1030 cm−1
【0116】
参考例A17
2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−4−[[4−(4−ヨードブチル)フェノキシ]メチル]−1,3−オキサゾール
(i)4−[4−[2−(E)−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシフェニル]−1−ブタノール
4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ブタノール(1.99g)のDMF(20mL)溶液に、氷冷下60%油性水素化ナトリウム(528mg)を加え、室温で30分間攪拌した。氷冷下、(E)−4−クロロメチル−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]オキサゾール(3.37g)を加え、室温で一夜攪拌した。反応液に水、1規定塩酸を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル−ジエチルエーテル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(3.71g)を無色結晶として得た。
mp 75−76 ℃.
H−NMR (CDCl) δ: 1.5−1.7 (4H, m), 2.60 (2H, t, J = 6.8Hz), 3.66 (2H, t,J = 6.0Hz), 5.02 (2H, s), 6.8−6.9 (1H, m), 6.89 (2H, d, J = 8.4Hz), 6.98 (1H, d, J = 17.0Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.5−7.6 (1H, m), 7.59 (1H, d, J = 17.0Hz), 7.66 (1H, s).
IR (KBr): 1613, 1514, 1493, 1431, 1279, 1246, 1140, 968, 856cm−1
【0117】
(ii)2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−4−[[4−(4−ヨードブチル)フェノキシ]メチル]−1,3−オキサゾール4−[4−[2−(E)−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシフェニル]−1−ブタノール(3.47g)のTHF(50mL)溶液にトリエチルアミン(1.37mL)を加え、氷冷下、塩化メタンスルホニル(0.77mL)を加え、室温で30分間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物にアセトン(100mL)、ヨウ化ナトリウム(6.75g)を加え、40−50℃で2時間攪拌した。反応液を濃縮して水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液をチオ硫酸ナトリウム水、食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。析出物をろ取し、ジエチルエーテル−ヘキサンで洗浄し、標題化合物(3.55g)を淡黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.6−1.9 (4H, m), 2.5−2.7 (2H, m), 3.1−3.3 (2H, m), 5.02(2H, s), 6.8−7.2 (6H, m), 7.5−7.75 (4H, m).
IR (KBr): 1615, 1514, 1493, 1431, 1279, 1246, 1140, 966, 856cm−1
【0118】
参考例A18
2−[(E)−2−(4−ブロモフェニル)エテニル]−4−[[4−(4−ヨードブチル)フェノキシ]メチル]−1,3−オキサゾール
4−(4−ヒドロキシフェニル)−1−ブタノール(4.99g)および(E)−4−クロロメチル−2−[2−(4−ブロモフェニル)エテニル]オキサゾール(7.43g)を用いて、参考例A17−(i)と同様の反応を行い、4−[4−[2−(E)−[2−(4−ブロモフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシフェニル]−1−ブタノール(9.70g)を得た。得られた化合物(4.28g)を用いて、参考例A17−(ii)と同様の反応を行い、標題化合物(4.47g)を白色粉末として得た。
H−NMR (CDCl)δ:1.65−1.95(4H,m), 2.58(2H,t,J=7.2Hz), 3.20(2H,t,J=6.8Hz),5.02(2H,s), 6.92(1h,d,J=16.4Hz), 6.92(2H,d,J=8.6Hz), 7.38(2H,d,J=8.4Hz), 7.47(1H,d,J=16.4Hz), 7.52(2H,d,J=8.4Hz), 7.66(1H,s).
【0119】
参考例B1
[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(4−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−1,2,3−トリアゾール
4−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ブチル]フェノール(174mg)のDMF(4mL)溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム(35mg)を加え、室温で30分間攪拌した。氷冷下、(E)−4−クロロメチル−2−[2−(4−メチルフェニル)エテニル]オキサゾール(206mg)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取し、水洗した。ろ取物をTHF−酢酸エチル混液に溶かし、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(281mg)を無色結晶として得た。
mp 154−155 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.5−1.7(2H,m),1.85−2.05(2H, m), 2.38 (3H, s), 2.60 (2H, t, J=7.5Hz), 4.39 (2H, t, J = 7.0Hz),5.01 (2H, s), 6.87 (2H, d, J = 8.6Hz), 6.9−7.0 (1H, m), 7.19 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.0Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.0Hz), 7.5−7.7 (4H,m).
IR (KBr): 1640, 1607, 1530, 1514, 1464, 1339, 1256, 1211, 1053, 974, 810cm−1
Anal. Calcd for C2526: C, 72.44; H, 6.32; N, 13.525
Found : C, 72.36; H, 6.49; N, 13.70.
【0120】
参考例B2
1−{4−[4−({2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−1,2,3−トリアゾール
アルゴン雰囲気下、4−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ブチル]フェノール(218mg)および65%油性水素化ナトリウム(39mg)に、DMF(5mL)を加えて溶解した。氷冷撹拌下、4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(250mg)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム:エタノール=24:1)に付して精製した後、酢酸エチルから再結晶を行い、標題化合物(368mg)を無色結晶として得た。
mp 124−125 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.62(2H,quintet,J=7.0Hz), 1.94(2H,quintet,J=7.5Hz), 2.61(2H,t,J=7.5Hz), 4.40(2H,t,J=7.0Hz), 5.01(2H,s), 6.86(1H,d,J=16.0Hz), 6.92(2H,d,J=8.6Hz), 7.08(2H,d,J=8.6Hz), 7.09(2H,t,J=8.7Hz), 7.46−7.57(4H,m),7.66(1H,s), 7.70(1H,d,J=1.0Hz).
IR (KBr):3420, 3160, 3120, 2940, 2924, 2865, 1644, 1599, 1584, 1532, 1512, 1466, 1435, 1400, 1337, 1302, 1248, 1229, 1211, 1177, 1161, 1113, 1076, 1049, 1030 cm−1
Anal calcd for C2423F: C,68.88;H,5.55;N,13.39.
Found: C,68.70;H,5.55;N,13.49.
【0121】
参考例B3
1−{3−[3−({2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]プロピル}−1H−1,2,3−トリアゾール
3−[3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル]フェノール(208mg)、65%油性水素化ナトリウム(39mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(250mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(366mg)を得た。
mp 105−106 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.26(2H,quintet,J=7.2Hz), 2.64(2H,t,J=7.5Hz), 4.39(2H,t,J=7.0Hz), 5.03(2H,s), 6.78−6.89(3H,m), 6.86(1H,d,J=16.2Hz), 7.09(2H,t,J=8.6Hz), 7.25(1H,t,J=7.8Hz), 7.51(1H,d,J=16.2Hz), 7.47−7.54(3H,m), 7.68(1H,s), 7.72(1H,s).
IR (KBr):3110, 3050, 2955, 2870, 1642, 1601, 1586, 1532, 1507, 1489, 1460, 1453, 1337, 1310, 1273, 1240, 1213, 1177, 1159, 1113, 1097, 1080, 1065 cm−1
Anal calcd for C2321F:C,68.30;H,5.23;N,13.85.
Found:C,68.22;H,5.04;N,14.00.
【0122】
参考例B4
1−(4−{4−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール
4−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ブチル]フェノール(152mg)、65%油性水素化ナトリウム(28mg)および4−(クロロメチル)−2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール(212mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(290mg)を得た。
mp 160−161 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.62(2H,quintet,J=7.0Hz), 1.94(2H,quintet,J=7.6Hz), 2.61(2H,t,J=7.4Hz), 4.40(2H,t,J=7.4Hz), 5.02(2H,s), 6.92(2H,d,J=8.6Hz), 7.02(1H,d,J=16.6Hz), 7.08(2H,d,J=8.6Hz), 7.50(1H,s), 7.56(1H,d,J=16.6Hz), 7.64(4H,s), 7.69(1H,s), 7.71(1H,s).
IR (KBr):3120, 2936, 1615, 1584, 1512, 1464, 1414, 1327, 1248, 1159, 1125, 1069 cm−1
Anal calcd for C2523:C,64.10;H,4.95;N,11.96.
Found:C,64.18;H,5.12;N,11.98.
【0123】
参考例B5
1−(3−{4−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}プロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール
4−[3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル]フェノール(143mg)、65%油性水素化ナトリウム(28mg)および4−(クロロメチル)−2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール(212mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(232mg)を得た。
mp 157−158 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.24(2H,quintet,J=7.2Hz), 2.61(2H,t,J=7.3Hz), 4.39(2H,t,J=7.2Hz), 5.03(2H,s), 6.94(2H,d,J=8.4Hz), 7.02(1H,d,J=16.4Hz), 7.11(2H,d,J=8.4Hz), 7.52(1H,s), 7.56(1H,d,J=16.4Hz), 7.64(4H,s), 7.69(1H,s), 7.72(1H,s).
IR (KBr):3129, 3100, 2934, 1613, 1584, 1547, 1510, 1449, 1416, 1337, 1329, 1291, 1238, 1179, 1140, 1109, 1071, 1009 cm−1
Anal calcd for C2421:C,63.43;H,4.66;N,12.33.
Found:C,63.21;H,4.73;N,12.26.
【0124】
参考例B6
1−(3−{3−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}プロピル)−1H−1,2,3−トリアゾール
3−[3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル]フェノール(123mg)、65%油性水素化ナトリウム(24mg)および4−(クロロメチル)−2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール(183mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(248mg)を得た。
mp 115−116 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.26(2H,quintet,J=7.2Hz), 2.64(2H,t,J=7.2Hz), 4.39(2H,t,J=7.2Hz), 5.04(2H,s), 6.77−6.91(3H,m), 7.01(1H,d,J=16.6Hz), 7.25(1H,t,J=8.4Hz), 7.52(1H,s), 7.56(1H,d,J=16.6Hz), 7.64(4H,s), 7.71(2H,s).
IR (KBr):3140, 3050, 2940, 2860, 1610, 1599, 1586, 1487, 1451, 1415, 1327, 1262, 1169, 1125, 1113, 1069, 1017 cm−1
Anal calcd for C2421:C,63.43;H,4.66;N,12.33.
Found:C,63.36;H,4.73;N,12.26.
【0125】
参考例B7
1−{4−[4−({2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−1,2,3−トリアゾール
4−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ブチル]フェノール(152mg)、65%油性水素化ナトリウム(28mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(188mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(254mg)を得た。
mp 115−117 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.62(2H,quintet,J=7.2Hz), 1.94(2H,quintet,J=7.5Hz), 2.60(2H,t,J=7.5Hz), 4.39(2H,t,J=7.1Hz), 5.01(2H,s), 6.81−6.98(2H,m), 6.91(2H,d,J=8.6Hz), 6.98(1H,d,J=16.2Hz), 7.07(2H,d,J=8.6Hz), 7.47−7.53(1H,m), 7.50(1H,s), 7.59(1H,d,J=16.2Hz), 7.67(1H,s), 7.70(1H,s).
IR (KBr):3133, 2932, 2863, 1644, 1615, 1590, 1532, 1514, 1493, 1468, 1431, 1345, 1298, 1279, 1246, 1215, 1179, 1140, 1086, 1049, 1032 cm−1
Anal calcd for C2422:C,66.05;H,5.08;N,12.84.
Found:C,66.03;H,5.00;N,13.03.
【0126】
参考例B8
1−{3−[3−({2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]プロピル}−1H−1,2,3−トリアゾール
3−[3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロピル]フェノール(143mg)、65%油性水素化ナトリウム(28mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(188mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(257mg)を得た。
mp 89−90 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.26(2H,quintet,J=7.3Hz), 2.64(2H,t,J=7.4Hz), 4.39(2H,t,J=7.1Hz), 5.03(2H,s), 6.77−6.98(5H,m), 6.98(1H,d,J=16.8Hz), 7.24(1H,t,J=7.6Hz), 7.47−7.60(1H,m), 7.52(1H,s), 7.59(1H,d,J=16.8Hz), 7.68(1H,s), 7.71(1H,s).
IR (KBr):3127, 3071, 2934, 2868, 1644, 1615, 1599, 1534, 1495, 1453, 1433, 1354, 1273, 1215, 1159, 1142, 1090, 1028 cm−1
Anal calcd for C2320:C,65.39;H,4.77;N,13.26.
Found:C,65.32;H,4.56;N,13.34.
【0127】
参考例B9
[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−1,2,3−トリアゾール
4−[4−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ブチル]フェノール(217mg)のDMF(4mL)溶液に氷冷下、65%油性水素化ナトリウム(41mg)を加えた。室温で30分間攪拌後、氷冷下、4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(281mg)を加え、室温で一夜攪拌した。氷冷下、水を加えて析出物をろ取し、水洗後、THF−酢酸エチルに溶解させた。水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(348mg)を無色結晶として得た。
H−NMR(CDCl)δ: 1.5−1.7 (2H, m), 1.85−2.05 (2H, m), 2.60 (2H, t, J = 7.4Hz), 4.39 (2H, t, J = 7.2Hz), 5.02 (2H, s), 6.92 (2H, d, J = 8.8Hz), 6.94 (1H, d, J = 17.4Hz), 6.85−7.35 (3H, m), 7.07 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.61 (1H, d, J = 17.4Hz), 7.45−7.7 (3H, m).
IR (KBr) : 1620, 1586, 1514, 1464, 1244, 1024, 999, 968, 783cm−1
Anal. Calcd for C2422: C, 66.05; H, 5.08; N, 12.84.4
Found : C, 65.83; H, 5.06; N, 12.93.
【0128】
参考例B10
2−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(4−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(260mg)と(E)−4−クロロメチル−2−[2−(4−メチルフェニル)エテニル]オキサゾール(257mg)を参考例B1と同様の反応を行い、標題化合物(331mg)を無色結晶として得た。
mp 108−109 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.5−1.8 (4H, m), 2.38 (3H, s), 2.58 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.79 (2H, t, J = 5.6Hz), 3.82 (2H, t, J = 6.8Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.6Hz), 5.01 (2H, s), 6.8−6.85 (2H, m), 6.89 (1H, d, J = 16.6Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.19 (2H, d, J = 7.8Hz), 7.43 (2H, d, J = 7.8Hz), 7.51 (1H, d, J = 16.6Hz), 7.64 (1H, s).
IR (KBr): 1510, 1240, 1055, 806cm−1.Anal. Calcd for C2831:  C, 73.50; H, 6.83; N, 9.18.6
Found :  C, 73.36; H, 6.66; N, 9.12.
【0129】
参考例B11
2−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(3−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(260mg)と(E)−4−クロロメチル−2−[2−(3−メチルフェニル)エテニル]オキサゾール(257mg)を用いて参考例B1と同様の反応を行い、標題化合物(290mg)を無色結晶として得た。
mp 109−111 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.55−1.8 (4H, m), 2.38 (3H, s), 2.58 (2H, t, J = 7.0Hz),2.78 (2H, t, J = 5.6Hz), 3.82 (2H, t, J = 7.0Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.6Hz), 5.01 (2H, s), 6.80 (1H, d, J = 1.4Hz), 6.92 (1H, d, J = 16.6Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.8Hz), 6.93 (1H, d, J= 1.4Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.1−7.2 (1H, m), 7.2−7.4 (3H, m), 7.51  (1H, d, J = 16.6Hz), 7.65 (1H, s).
IR (KBr) : 1514, 1460, 1250, 1051, 976, 828, 789cm−1
Anal. Calcd for C2831・0.2HO : C, 72.92; H, 6.86; N, 9.11.
Found :  C, 72.71; H, 6.74; N, 8.97.
【0130】
参考例B12
2−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(2−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(153mg)と(E)−4−クロロメチル−2−[2−(2−メチルフェニル)エテニル]オキサゾール(151mg)を用いて参考例B1と同様の反応を行い、標題化合物(167mg)を無色結晶として得た。
mp 91−93 ℃(酢酸エチル−ヘキサン).
H−NMR(CDCl)δ: 1.5−1.8 (4H, m), 2.46 (3H, s), 2.59 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.79 (2H, t, J = 5.6Hz), 3.82 (2H, t, J = 7.0Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.6Hz), 5.02 (2H, s), 6.8−6.9 (3H, m), 6.92 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.2−7.3 (3H, m), 7.55−7.65 (1H, m), 7.66 (1H, s), 7.79 (1H, d, J = 16.2Hz).
IR (KBr) : 1508, 1464, 1231, 1061, 1009, 862, 752cm−1
Anal. Calcd for C2831・0.2HO : C, 72.92; H, 6.86; N, 9.11.
Found :  C, 72.98; H, 6.70; N, 9.23.
【0131】
参考例B13
2−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(4−エチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(260mg)のDMF(4mL)溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム(44mg)加えた。室温で30分間攪拌後、氷冷下、(E)−4−クロロメチル−2−[2−(4−エチルフェニル)エテニル]オキサゾール(272mg)を加えた。室温で一晩攪拌後、氷冷下、水を加えた。析出物をろ取し、水洗した。酢酸エチルに溶かし、乾燥後(硫酸マグネシウム)、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(297mg)を無色結晶として得た。
mp 94−95 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.25 (3H, t, J = 7.4Hz), 1.5−1.85 (4H, m), 2.59 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.67 (2H, q, J = 7.4Hz),2.79 (2H, t, J = 5.4Hz), 3.82 (2H, t, J = 7.0Hz), 4.04 (2H, t, J = 5.4), 5.01 (2H, s), 6.8−7.0 (3H, m), 6.92 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.07 (2H, d, J= 8.4Hz),  7.2−7.3 (2H, m), 7.4−7.5(2H, m), 7.53 (1H, d, J = 17.2Hz), 7.65 (1H, s).
IR (KBr) : 1508, 1462, 1231, 1181, 1061, 1007, 864, 833cm−1
Anal. Calcd for C2933:C, 73.86;H, 7.05; N, 8.91.
Found: C, 73.73; H, 6.79; N, 8.76.
【0132】
参考例B14
2−(1−{4−[4−({2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(391mg)、65%油性水素化ナトリウム(60mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(375mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(583mg)を得た。
mp 130−132 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.56−1.84(4H,m), 2.10−2.90(1H,br), 2.58(2H,t,J=7.1Hz), 2.78(2H,t,J=5.5Hz), 3.82(2H,t,J=7.1Hz), 4.03(2H,t,J=5.5Hz), 5.01(2H,s), 6.80−6.94(5H,m), 7.04−7.13(4H,m), 7.46−7.55(3H,m), 7.65(1H,s).
IR (KBr):3150, 3113, 3048, 2936, 2861, 1642, 1599, 1582, 1532, 1512, 1464, 1422, 1399, 1375, 1337, 1302, 1277, 1246, 1229, 1209, 1177, 1159, 1148, 1105, 1051, 1001 cm−1
Anal calcd for C2728F:C,70.26;H,6.11;N,9.10.
Found:C,70.15;H,6.06;N,9.35.
【0133】
参考例B15
2−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(4−クロロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(130mg)のDMF(4mL)溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム(22mg)加えた。室温で30分間攪拌後、氷冷下、(E)−4−クロロメチル−2−[2−(4−クロロフェニル)エテニル]オキサゾール(140mg)を加えた。0℃で1時間、室温で一晩攪拌後、氷冷下、水を加えた。析出物をろ取、水洗し、THF−酢酸エチル混液に溶かした。この溶液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物をメタノ−ル−酢酸エチル−ジエチルエ−テルより再結晶し、標題化合物(168mg)を無色結晶として得た。
mp 127−128 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.5−1.8 (4H, m), 2.58 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.78 (2H, t, J= 5.4Hz), 3.82 (2H, t, J = 7.0Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.4Hz), 5.01 (2H, s), 6.8−7.0 (5H, m), 7.07 (2H, d, J =8.8Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.4−7.55 (1H,m), 7.66 (1H, s).
IR (KBr) : 1514, 1474, 1341, 1264, 1246, 1076, 966, 814cm−1
Anal. Calcd for C2728ClN:  C, 67.85; H, 5.90; N, 8.79.2
Found :  C, 67.85; H, 5.72; N, 9.09.
【0134】
参考例B16
2−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(4−ブロモフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
2−(1H−イミダゾール−2−イル)−エタノール(449mg)のDMF(10mL)溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム(176mg)を加えた。室温で30分間攪拌後、氷冷下、4−[[4−(4−ヨードブチル)フェノキシ)メチル]−2−[(E)−2−(4−ブロモフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(2.15g)を加えた。室温で一晩攪拌後、氷冷下、水を加えた。酢酸エチル−THF混液で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(2.09g)を淡黄色結晶として得た。
mp 149−150 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.55−1.8 (4H, m), 2.58 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.78 (2H, t, J = 5.6Hz), 3.82 (2H, t, J = 7.0Hz),4.03 (2H, t, J = 5.6Hz), 5.01 (2H, s), 6.91 (2H, d, J = 8.8Hz), 6.92 (1H, d, J = 16.3Hz), 6.8−7.0 (2H, m), 7.07 (2H, d, J = 8.8Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.47 (1H, d, J = 16.3Hz), 7.52 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.66 (1H, s).
IR (KBr) : 1514, 1487, 1254, 1055, 972, 826, 814cm−1
Anal. Calcd for C2728BrN: C, 62.07; H, 5.40; N, 8.04
Found :  C, 61.82; H, 5.26; N, 7.90.
【0135】
参考例B17
2−[1−[4−[4−[2−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エテニル]オキサゾール−4−イル]メトキシフェニル]ブチル−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
アルゴン雰囲気下、65%水素化ナトリウム(40.6mg)および4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(260mg)に0℃でDMF(4mL)を加えた。室温で30分攪拌後、0℃で[2−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エテニル]オキサゾール−4−イル]メチルクロライド(316mg)を加え、室温で15時間攪拌した。反応液に水を加え、析出した結晶を濾取し、水、イソプロピルエーテルで洗浄後、アセトン−ヘキサンより再結晶を行い、標題化合物(393mg)を淡黄色針状結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.56−1.74 (4H, m), 2.59 (2H, t, J = 6.6 Hz), 2.78 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.82 (2H, t, J = 6.8Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.4 Hz), 5.02(2H, d, J = 1.2 Hz), 6.81 (1H, d, J= 1.6 Hz), 6.90−6.95 (4H, m), 7.02 (2H, d, J = 16.2 Hz), 7.52−7.69 (6H,m).
IR (KBr): 1512, 1323, 1244. 1175, 1132, 1113, 1067, 1055 cm−1
【0136】
参考例B18
2−[1−[3−[4−[2−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エテニル]オキサゾール−4−イル]メトキシフェニル]プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
65%水素化ナトリウム(40.6mg)、4−[3−[2−(ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル]フェノール(246mg)および[2−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)エテニル]オキサゾール−4−イル]メチルクロライド(316mg)を用いて、参考例B17と同様の反応を行い、標題化合物(330mg)を無色針状結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 2.01−2.08 (2H, m),2.60 (2H, t, J = 7.8 Hz), 2.74 (2H,t, J = 5.8 Hz), 3.83 (2H, t, J = 7.4 Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.8 Hz),  5.03 (2H, s), 6.84 (1H, d, J = 1.2 Hz), 6.96−7.12 (6H, m), 7.52−7.70 (6H, m).
IR (KBr): 1512, 1327, 1246, 1173, 1125, 1069, 1017, 826 cm−1
【0137】
参考例B19
2−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル]フェノール(260mg)のDMF(4mL)溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム(44mg)を加えた。室温で30分間攪拌後、氷冷下、(E)−4−クロロメチル−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]オキサゾール(281mg)を加えた。室温で3日間攪拌後、氷冷下、水を加えた。析出物をろ取し、水洗した。酢酸エチル−THF混液に溶かし、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(275mg)を淡黄色結晶として得た。
mp 93−95 ℃.
H−NMR(CDCl3)δ : 1.55−1.85 (4H, m), 2.58 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.78 (2H, t, J = 5.4Hz), 3.82 (2H, t, J = 7.0Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.4Hz), 5.01 (2H, s), 6.8−7.0 (6H, m), 6.98 (1H, d, J = 16.3Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.8Hz),  7.5−7.6 (1H, m), 7.59 (1H, d, J =16.3Hz), 7.67 (1H, s).
IR (KBr) : 1611, 1508, 1277, 1231, 1140, 1103, 1063, 970, 860cm−1
Anal. Calcd for C2727・0.1O: C, 67.38; H, 5.70; N, 8.73.
Found :C, 67.24; H, 5.74; N, 8.55.
【0138】
参考例B20
2−[1−[3−[4−[[2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
4−[4−[2−(2−ヒドロキシエチル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル]フェノール(246mg)のDMF(4mL)溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム(44mg)を加えた。室温で30分間攪拌後、氷冷下、(E)−4−クロロメチル−2−[2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]オキサゾール(281mg)を加えた。室温で一晩攪拌後、氷冷下で水を加えた。析出物をろ取し、水洗した。酢酸エチルに溶かし、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル−ジエチルエーテル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(272mg)を無色結晶として得た。
mp 94−96 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.95−2.15 (2H, m), 2.5−2.65 (2H, m), 2.65−2.8 (2H, m), 3.75−3.9 (2H,m), 3.95−4.1 (2H, m), 5.02 (2H, s), 6.8−7.15 (9H, m), 7.45−7.7 (3H, m).
IR(KBr) : 1609, 1512, 1277, 1231, 1140, 1061, 1020, 974, 860cm−1
Anal. Calcd for C2625・0.4HO:C, 66.06; H, 5.50; N, 8.89.
Found :  C, 66.13; H, 5.38; N, 8.55.
【0139】
参考例B21
2−[1−[3−[4−[[2−[(E)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1−エタノール
2−(2−ヒドロキシエチル)−1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]イミダゾール(260mg)、60%油性水素化ナトリウム(41mg)および(E)−4−クロロメチル−2−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エテニル]オキサゾール(281mg)を用いて、参考例B19と同様の反応を行い、標題化合物(359mg)を無色結晶として得た。
mp 106−107 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.5−1.8 (4H, m), 2.58 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.78 (2H, t, J= 5.6Hz), 3.82 (2H, t, J = 7.0Hz), 4.03 (2H, t, J = 5.6Hz), 5.02 (2H, s), 6.8−7.0 (6H, m), 7.07 (2H, d, J =8.4Hz), 7.2−7.35 (2H, m), 7.61 (1H,d, J = 16.8Hz), 7.68 (1H, s).
IR (KBr) : 1618, 1516, 1472, 1456, 1246, 1065, 1001, 974, 789cm−1
Anal. Calcd for C2727:  C, 67.63; H, 5.68; N, 8.761
Found :  C, 67.78; H, 5.57; N, 9.01.
【0140】
参考例B22
3−(1−{4−[4−({2−[(E)−2−(3−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
3−{1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(154mg)、65%油性水素化ナトリウム(21mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(3−メチルフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(131mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(156mg)を得た。
mp 102−104 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.52−1.82(4H,m), 2.39(3H,s), 2.59(2H,t,J=7.0Hz), 2.77(1H,d,J=5.0Hz), 2.78(1H,d,J=6.8Hz), 3.64(1H,dd,J=4.8Hz,11.2Hz), 3.76(1H,dd,J=4.2Hz,11.2Hz), 3.82(2H,t,J=7.0Hz), 4.12−4.24(1H,m), 5.02(2H,s), 6.80(1H,d,J=1.4Hz), 6.92(1H,d,J=1.4Hz), 6.93(1H,d,J=16.2Hz), 6.93(1H,d,J=8.8Hz), 7.08(2H,d,J=8.8Hz), 7.13−7.39(4H,m), 7.52(1H,d,J=16.2Hz), 7.66(1H,s).
IR (KBr):3500−3200, 3112, 3029, 2934, 2865, 1645, 1609, 1584, 1510, 1491, 1462, 1379, 1350, 1242, 1177, 1150, 1123, 1100, 1026 cm−1
Anal calcd for C2933・0.5HO:C,70.14;H,6.90;N,8.46.
Found:C,70.39;H,6.63;N,8.51.
【0141】
参考例B23
3−(1−{4−[4−({2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
3−{1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(291mg)、65%油性−水素化ナトリウム(39mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(250mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(347mg)を得た。
mp 114−116 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.52−1.83(4H,m), 2.59(2H,t,J=7.2Hz), 2.76(1H,d,J=5.2Hz), 2.77(1H,d,J=7.0Hz), 3.64(1H,dd,J=4.8Hz,11.4Hz), 3.76(1H,dd,J=4.2Hz,11.4Hz), 3.82(2H,t,J=6.8Hz), 4.12−4.24(1H,m), 5.01(2H,s), 6.80(1H,d,J=1.4Hz),6.86(1H,d,J=16.8Hz), 6.92(1H,d,J=1.4Hz), 6.93(2H,d,J=8.8Hz), 7.07(2H,d,J=8.8Hz), 7.09(2H,d,J=8.7Hz), 7.46−7.56(3H,m), 7.66(1H,s).
IR (KBr):3500−3200, 3152, 3104, 3044, 2940, 2865, 1644, 1599, 1584, 1532, 1512, 1495, 1462, 1422, 1400, 1339, 1300, 1246, 1177, 1159, 1098, 1047cm−1
Anal calcd for C2830F:C,68.42;H,6.15;N,8.55.
Found:C,68.16;H,5.98;N,8.46
【0142】
参考例B24
3−[1−(4−{4−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}ブチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1,2−プロパンジオール
3−{1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(204mg)、65%油性水素化ナトリウム(28mg)および4−(クロロメチル)−2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール(212mg)を用いて参考例B2と同様の反応を行い標題化合物(285mg)を得た。
mp 142−143 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.53−1.82(4H,m), 2.59(2H,t,J=7.1Hz), 2.76(1H,d,J=5.0Hz), 2.77(1H,d,J=7.0Hz), 3.64(1H,dd,J=4.8Hz,11.4Hz), 3.76(1H,dd,J=4.2Hz,11.4Hz), 3.83(2H,t,J=6.8Hz), 4.12−4.24(1H,m), 5.02(2H,s), 6.81(1H,d,J=1.4Hz),6.92(1H,d,J=1.4Hz), 6.93(2H,d,J=8.8Hz), 6.95(1H,d,J=16.4Hz),7.08(2H,d,J=8.8Hz), 7.56(1H,d,J=16.4Hz), 7.64(4H,s), 7.70(1H,s).
IR (KBr):3500−3200, 3148, 3071, 2936, 2867, 1642, 1615, 1582, 1510, 1491, 1466, 1416, 1397, 1323, 1246, 1173, 1138, 1117, 1067, 1046, 1017 cm−1.Anal calcd for C2930:C,64.32;H,5.58;N,7.76.
Found:C,64.26;H,5.70;N,7.62.
【0143】
参考例B25
3−[1−(3−{3−[(2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ]フェニル}プロピル)−1H−イミダゾール−2−イル]−1,2−プロパンジオール
3−{1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(194mg)、65%油性水素化ナトリウム(28mg)および4−(クロロメチル)−2−{(E)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エテニル}−1,3−オキサゾール(212mg)を用いて、参考例B2の反応と同様にして、標題化合物(255mg)を得た。
mp 102−104 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.08(2H,quintet,J=7.0Hz), 2.62(2H,t,J=7.4Hz), 2.72(1H,d,J=4.8Hz), 2.73(1H,d,J=7.6Hz), 3.63(1H,dd,J=4.8Hz,11.4Hz), 3.74(1H,dd,J=4.2Hz,11.4Hz), 3.83(2H,t,J=7.2Hz), 4.13−4.24(1H,m), 5.03(2H,s), 6.77−6.91(3H,m), 6.84(1H,d,J=1.4Hz), 6.94(1H,d,J=1.4Hz), 7.02(1H,d,J=16.4Hz), 7.25(1H,t,J=7.8Hz), 7.57(1H,d,J=16.4Hz),7.64(4H,s), 7.71(1H,s).
IR (KBr):3500−3200, 3108, 3056, 2932, 2867, 1613, 1599, 1586, 1534, 1489, 1451, 1416, 1325, 1260, 1167, 1125, 1069, 1030, 1017 cm−1
Anal calcd for C2828:C,63.75;H,5.35;N,7.97.
Found:C,63.60;H,5.32;N,7.88.
【0144】
参考例B26
3−(1−{4−[4−({2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]ブチル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
3−{1−[4−(4−ヒドロキシフェニル)ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(204mg)、65%油性水素化ナトリウム(28mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(188mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(223mg)を得た。
mp 126−128 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:1.52−1.81(4H,m), 2.58(2H,t,J=6.9Hz), 2.77(2H,d,J=5.4Hz), 3.63(1H,dd,J=4.8Hz,11.4Hz), 3.75(1H,dd,J=4.2Hz,11.4Hz), 3.82(2H,t,J=7.0Hz), 4.10−4.24(1H,m), 5.01(2H,s), 6.76−7.02(7H,m), 7.07(2H,d,J=8.6Hz), 7.48−7.51(1H,m), 7.59(1H,d,J=16.6Hz), 7.67(1H,s).
IR (KBr):3500−3200, 3106, 3073, 3032, 2934, 2865, 1644, 1613, 1593, 1532, 1512, 1495, 1462, 1431, 1354, 1298, 1275, 1244, 1177, 1142, 1090, 1028cm−1
Anal calcd for C2829:C,66.00;H,5.74;N,8.25.
Found:C,65.89;H,5.94;N,8.37.
【0145】
参考例B27
3−(1−{3−[3−({2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル}メトキシ)フェニル]プロピル}−1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール
3−{1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(203mg)、65%油性水素化ナトリウム(29mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(197mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(220mg)を得た。mp 92−94 ℃.
H−NMR(CDCl)δ:2.08(2H,quintet,J=7.2Hz), 2.62(2H,t,J=7.3Hz), 2.73(1H,d,J=5.0Hz), 2.74(1H,d,J=7.0Hz), 3.63(1H,dd,J=4.8Hz,11.2Hz), 3.74(1H,dd,J=4.2Hz,11.2Hz), 3.83(2H,t,J=7.4Hz), 4.14−4.24(1H,m), 5.02(2H,s), 6.76−6.98(5H,m), 6.84(1H,d,J=1.4Hz), 6.93(1H,d,J=1.4Hz), 6.98(1H,d,J=16.4Hz), 7.25(1H,t,J=7.9Hz), 7.48−7.61(1H,m), 7.60(1H,d,J=16.4Hz), 7.69(1H,s).
IR (KBr):3500−3200, 3106, 3067, 3042, 2938, 2872, 1644, 1613, 1599, 1534, 1495, 1453, 1431, 1379, 1354, 1275, 1155, 1142, 1123, 1090, 1028 cm−1.Anal calcd for C2727:C,65.44;H,5.49;N,8.48.
Found:C,65.39;H,5.32;N,8.62.
【0146】
参考例B28
3−[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1,2−プロパンジオール
3−{1−[3−(3−ヒドロキシフェニル)プロピル]−1H−イミダゾール−2−イル}−1,2−プロパンジオール(142mg)、60%油性水素化ナトリウム(40mg)および4−(クロロメチル)−2−[(E)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(495mg)を用いて、参考例B2と同様の反応を行い、標題化合物(395mg)を無色結晶として得た。
mp 123−125 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.5−1.8 (4H, m), 2.59 (2H, t, J = 7.0), 2.7−2.8 (2H, m),3.6−3.75 (2H, m), 3.83 (2H, t, J = 7.0Hz), 4.1−4.25 (1H, m), 5.03 (2H, s), 6.8−7.0 (4H, m), 6.92 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.2−7.3 (1H, m), 7.29 (1H, d, J = 16.8Hz), 7.61 (1H, d, J = 16.8Hz), 7.69(1H, s).
IR (KBr): 1620, 1508, 1458, 1236, 1051, 1001, 789cm−1
Anal. Calcd for C2829: C, 66.00; H, 5.74; N, 8.251
Found : C, 65.71; H, 5.78; N, 8.09.
【0147】
参考例B29
(2R)−3−[[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1,2−プロパンジオール
(2R)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール(127mg)のDMF(4mL)溶液に氷冷下、60%油性水素化ナトリウム(37mg)を加えた。室温で30分間攪拌後、氷冷下、4−[[4−(4−ヨードブチル)フェノキシ]メチル]−2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(485mg)を加えた。室温で3時間攪拌後、氷冷下、水を加えた。THF−酢酸エチル混液で抽出し、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出液;酢酸エチル:メタノ−ル=10:1)により精製後、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、標題化合物(262mg)を無色結晶として得た。
mp 104−106 ℃.
H−NMR(CDCl)δ: 1.5−1.8 (4H, m), 2.59 (2H, t, J = 7.0Hz), 2.7−2.8 (2H, m), 3.55−3.75 (2H, m), 3.79 (2H, t, J= 7.0Hz), 4.1−4.2 (1H, m), 5.01 (2H, s), 6.8−7.1 (5H, m), 6.92 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.4Hz),7.5−7.6 (1H, m), 7.59 (1H, d, J = 16.2Hz), 7.67 (1H, s).
IR (KBr):1507, 1472, 1273, 1235, 1140, 1092, 966, 858cm−1
Anal. Calcd for C2829: C, 66.00; H, 5.74; N, 8.25.
Found : C, 65.69; H, 5.82; N, 8.06.
[α] 22= + 4.2° (c = 1.0, メタノール).
【0148】
参考例B30
(2S)−3−[[1−[4−[4−[[2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール−4−イル]メトキシ]フェニル]ブチル]−1H−イミダゾール−2−イル]−1,2−プロパンジオール
(2S)−3−(1H−イミダゾール−2−イル)−1,2−プロパンジオール、60%油性水素化ナトリウム(50mg)および4−[[4−(4−ヨードブチル)フェノキシ]メチル]−2−[(E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)エテニル]−1,3−オキサゾール(415mg)を用いて、参考例B29と同様の反応を行い、標題化合物(219mg)を無色結晶として得た。
mp 106−108 ℃.
H−NMR(CDCl)δ : 1.5−1.8 (4H, m), 2.58 (2H, t, J = 6.8Hz), 2.7−2.8 (2H, m), 3.6−3.75 (2H, m), 3.82 (2H, t, J= 7.0Hz), 4.1−4.2 (1H, m), 5.01 (2H, s), 6.8−7.1 (5H, m), 6.89 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.4Hz),7.5−7.6 (1H, m), 7.59 (1H, d, J = 16.4Hz), 7.67 (1H, s).
IR(KBr) : 1615, 1512, 1497, 1273, 1246, 1229, 1140, 1094, 1046, 966, 847cm−1
Anal. Calcd for C2829:  C, 66.00; H, 5.74; N, 8.25. Found :  C, 65.75; H, 5.60; N, 8.12.,
[α] 22= − 3.5° (c = 1.0, メタノール 8
【0149】
参考例C1.ヒト乳癌細胞の受容体のチロシンのリン酸化の抑制
ヒト乳癌細胞MCF−7のを細胞懸濁液500μl(300,000細胞/0.5mLに懸濁し)を24穴プレートに播き、5%炭酸ガスインキュベーター中、37℃下で培養した。翌日、4倍段階希釈した被検化合物溶液250μlを添加し、2時間後、最終濃度が0.8μg/mlとなるよう調製したハレグリン溶液250μlを加え、5分後、抽出液溶解用緩衝液を加えて反応を停止させるとともに細胞溶解液タンパク質を抽出し得た。この細胞溶解液タンパク質をSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により分画分離した後、電気泳動ゲル内のタンパク質をナイロンフィルターにブロットした。このフィルターと抗リン酸化チロシン特異抗体とを反応させ、ECL法によりフィルター上のリン酸化チロシンを含む部分を発光させ、X線用感光フィルムを感光させた。フィルムの感光量を画像解析装置により定量した。ハレグリンを加えた群のHER2のチロシンのリン酸化量を100%として、各濃度の被検化合物溶液を加えた群の細胞のHER2のチロシンのリン酸化量の割合を求め、被検化合物がHER2チロシンのリン酸化量を対照の50%に抑制するのに必要な化合物濃度(IC50値)を算出した。
結果を表1に示す。
これより、化合物(I)は、ヒト乳癌細胞が増殖因子ハレグリンにより刺激を受けた時の、増殖因子刺激に伴う受容体チロシンキナーゼの活性化によって引き起こされる、受容体タンパク質のチロシン残基のリン酸化反応を強く阻害することが示された。
【0150】
【表1】
Figure 2004002211
【0151】
参考例C2. in vitro での乳癌細胞BT−474増殖抑制作用(in vitro)
ヒト乳癌細胞BT−474の細胞懸濁液100μl(1,000細胞/100μl)を96穴マイクロプレートに播き、5%炭酸ガスインキュベーター中、37℃下で培養した。翌日、最終濃度が0.04μg/mlとなるよう調製したハレグリン溶液で2倍段階希釈した各被検化合物溶液100μlを添加し、培養を5日間行った。被検化合物を含む培養液を除き、細胞を洗浄した後、5%トリクロロ酢酸溶液で固定後、0.4%(W/V)SRB溶液(1%酢酸に溶解)を加え細胞タンパク質を固定するとともに染色した(スケハンら、ジャーナル オブナショナル キャンサー インスティチュート 82巻1107−1112ページ、1990年)。色素溶液を除き、1%酢酸溶液にて洗浄した後、100μlの抽出液(10mMトリス緩衝溶液)を加えて色素を抽出溶解し、吸収波長550nmの吸光度を測定し、タンパク質量として細胞量を測定した。被検化合物溶液を加えていない対照群の吸光度を100%としたときの各処理群の吸光度の割合を求め、残存細胞量を対照の50%に抑制するのに必要な化合物濃度(IC50)値を算出した。
結果を表2に示す。
これより、化合物(I)は、ヒト乳癌細胞株BT−474の増殖を強く抑制することが示された。
【0152】
【表2】
Figure 2004002211
【0153】
参考例C3. in vivo での乳癌細胞増殖抑制作用(in vivo)
500万個のヒト乳癌細胞BT−474を、マトリゲル溶液に懸濁してBALB/c系雌ヌードマウス(6週齢)の胸部皮下に移植した(フリードマンら プロシーデイング オブ ナショナル アカデミー オブ サイエンス USA 87巻6698−6702ページ、1990年)。移植直後ならびに移植後7日目に、腫瘍の生着率を高める目的で、ジプロピオン酸エストラジオール(5mg/mL溶液)50μLを、後足に筋肉内投与した。移植後14日目に腫瘍径を測定し腫瘍サイズを揃えたマウスを一群当たり5匹実験に使用した。本発明の化合物の5%アラビアゴム懸濁液(生理的食塩水溶液)を30mg/kgの用量で一日二回、10日間経口投与を行った。投与開始日および投与終了翌日に腫瘍径を測定し、
式:腫瘍体積=長径×短径×短径×(1/2)
により腫瘍体積を算出した。アラビアゴム溶液投与の対照群での投与終了翌日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値と、薬物投与群での投与終了翌日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値との比率を増殖率として求めた。
結果を表3に示す。
化合物(I)は、ヌードマウスに移植されたヒト乳癌細胞の成長を抑制した。また、試験期間にわたりマウス体重を測定したが、化合物(I)の投与による体重減少は認められなかった。
【0154】
【表3】
Figure 2004002211
【0155】
参考例C4.化合物 B4 のチロシンキナーゼ阻害活性の酵素選択性
受容体型チロシンキナーゼに対する作用検討のため、A−431細胞、又はNIH3T3細胞を24穴マルチウェルプレートに播種(2 x 10細胞/ウェル)し、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養した。培地を無血清培地に交換し、さらに1日培養を続けた細胞に化合物B4(参考例番号(化合物番号)B4の化合物;以下同じ)を所定の濃度になるように添加し、2時間後にA−431細胞はEGF(20 ng/mL)で、NIH3T3細胞はPDGF(20 ng/mL)又はFGF(20 ng/mL)で刺激し、5分後に培養液を除いた後、SDSサンプルバッファーを添加して細胞溶解液を得た(200μL)。非受容体型チロシンキナーゼに対する作用検討のため、A431(Jak1)、Jurkat(Src)又はNamalwa細胞(Blk)を6穴マルチウェルプレートに播種(5 x 10細胞/ウェル)し、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養した。化合物B4を所定の濃度になるように添加し、2時間後に培養液を除いた後、SDSサンプルバッファーを添加して細胞溶解液を得た(200μL)。細胞溶解液(8μL)をSDS−PAGE(7.5%−15%)にて分離、ウェスタンブロッティング後にECLTMシステム(amersham社)で、それぞれのリン酸化チロシンキナーゼを検出し、画像解析によりリン酸化量を定量した。化合物B4無処理のリン酸化量を100%とし、各点のリン酸化量を百分率に変換後に50%阻害が得られる化合物B4濃度を算出、IC50値とした。その結果を下記表4に示す。
化合物B4のHER2以外のチロシンキナーゼ活性に対するIC50値はいずれも25μmol/Lより高値であった。
化合物B4のチロシンキナーゼ阻害活性はHER2選択的であった。
【0156】
【表4】
Figure 2004002211
【0157】
参考例C5.化合物 B4 HER2 発現細胞又は HER2 非発現細胞株選択性(細胞内シグナル伝達)
HER2発現ヒト癌細胞株(BT−474)を24穴マルチウェルプレートに播種(BT−474:1.2 x 10細胞/ウェル)し、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養した。化合物B4を添加し、2時間後に培養液を除き、SDSサンプルバッファー(200μL)で細胞を溶解した。細胞溶解液(8μL)をSDS−PAGE(7.5−15%)にて分離、ウェスタンブロッティング後にECLTMシステムで、HER2リン酸化及びリン酸化Aktを検出し、画像解析により定量した。その結果を図1に示す。
HER2のリン酸化は、過剰発現細胞株(BT−474細胞)では顕著であり、化合物B4による抑制が認められた(IC50値:4.0 nmol/L)。化合物B4は、HER2発現細胞においてAktの活性化を阻害した(IC50値:1.9 nmol/L)。
化合物B4は、癌細胞の情報伝達系においてHER2の下流に位置する抗アポトーシス因子Aktの活性化を抑制した。
【0158】
参考例C6.化合物 B4 の細胞内シグナル伝達阻害による細胞死誘導活性
HER2発現ヒト癌細胞株を10 cm培養皿に播種(BT−474:1 x 10細胞/皿)し、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養する。化合物B4(1μmol/L)を添加し、さらに5日間培養した。培養後、培養液を除き、トリプシン処理により細胞懸濁液を調製、70%エタノールを用いて細胞を固定した。細胞のDNAをヨウ化プロピジウムで染色し、フローサイトメーターでDNA量を測定した。その結果を図2に示す。DNA量が減少している細胞がアポトーシス(細胞死)を起こした細胞となる。
化合物B4はHER2高発現ヒト乳癌細胞BT−474に細胞死を誘導した。これは化合物B4のHER2チロシンリン酸化酵素阻害、またそれに伴なう細胞内シグナル伝達(Akt活性化)阻害によるものと思われる。化合物B4は、癌細胞の情報伝達系においてHER2を阻害し、HER2の下流に位置する抗アポトーシス因子Aktの活性化を抑制する。これにより、癌細胞はG1停止を起こし細胞死が誘導される。
化合物B4はHER2阻害を通じて癌細胞に細胞死を誘導する活性を持つ有用な化合物である。
【0159】
参考例C7.化合物 B4 の腫瘍内 HER2 リン酸化阻害
乳癌細胞株BT−474胆癌ヌードマウス、各群6匹に化合物B4(20 mg/kg/日、一日二分割)を、連続14日間経口投与し、投与前の腫瘍体積と最終投与翌日の腫瘍体積を測定し、抗腫瘍効果を確認した。その後、化合物B4(10 mg/kg、二分割一回量)を投薬し、4時間後に腫瘍を採取、腫瘍ホモゲネートを作成した。腫瘍ホモゲネートはSDS−PAGE(7.5−15%)にて分離、ウェスタンブロッティング後にECLTMシステムにより、HER2及びリン酸化HER2を検出し、画像解析により定量した。その結果を図3に示す。
この時化合物B4投与群の腫瘍内HER2リン酸化(腫瘍重量当たり)は対照群の13%(87%阻害)まで阻害された。
化合物B4投与により、その標的分子であるHER2が腫瘍内でも阻害されることが明らかである。
【0160】
参考例C8.化合物 B4 の抗腫瘍効果(併用)
HER2高発現ヒト乳癌細胞BT−474担癌ヌードマウスに対し、化合物B4を14日間経口投与(20 mg/kg/日、一日二分割)、またはトラスツヅマブ(trastuzumab; Herceptin(商品名)) (10 mg/kg、週2回)を2週間腹腔内投与(計4回)、もしくは化合物B4、トラスツヅマブ双方を同時に投与し、投与前の腫瘍体積から最終投与翌日までの腫瘍体積増加量を対照群と比較し、抗腫瘍効果を検討した。また腫瘍体積は次式により求めた。
式:腫瘍体積=長径×短径×短径×(1/2)
対照群での投与終了翌日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値と、薬物投与群での投与終了翌日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値との比率を増殖率(T/C (%))として求めた。その結果を図4に示す。
投与前の腫瘍体積から最終投与翌日までの腫瘍体積増加量について対照群に対する投与群の比(T/C (%))を求めた結果、化合物B4単独群(T/C = −18%)、トラスツヅマブ単独群(T/C = −17%)併用群(T/C = −46%)いずれも腫瘍増殖を有意に抑制した。化合物B4単独群、併用群においては有意な腫瘍体積の減少(5例中5例)を認めた(化合物B4単独群:13 − 30%縮小、併用群:51 − 67%縮小)。化合物B4の作用機序はトラスツヅマブとは異なる。化合物B4と異なる作用機序をもつ抗癌薬との併用は、単独投与に比べ、より強い抗腫瘍活性を示す。
このように化合物B4とトラスツヅマブの併用は抗腫瘍剤として非常に有用である。
【0161】
参考例C9. HER2 発現細胞に対する化合物 B4 の細胞増殖阻害作用(細胞パネル)
1)細胞増殖阻害作用;各細胞株を24穴マルチウェルプレートに播種(5 x 10から2 x 10細胞/ウェル)し、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養した。化合物B4を添加し、さらに3−5日間、炭酸ガスインキュベーター中で培養後、細胞数の測定を行った。2)HER2発現のスコア化;細胞増殖各細胞株をマルチチャンバー・スライドに播種し(5 x 10細胞/チャンバー)、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養後、ホルマリン固定し、HercepTestTM添付のマニュアルにしたがって染色、顕微鏡下でHER2発現程度をスコア化した。その結果を表5に示す。なお、スコア0はHER2非発現、1+以上はHER2陽性であり3+が最も発現量が高い。
化合物B4は、検討したすべての癌腫(乳癌、肺癌、膵癌、腎癌、卵巣癌、大腸癌)で細胞増殖阻害活性を示した。またウィルムス腫瘍、奇形腫など小児癌に対しても細胞増殖阻害活性を示した。化合物B4はHercepTestTMスコア1+以上のHER2陽性細胞株に対し、細胞増殖阻害活性を示し、この活性は特定の癌腫に限定されなかった。しかし、HER2非発現株の増殖に影響を与えなかった。
化合物B4は、乳癌を含む多くの悪性固形腫瘍の中でも予後不良とされるHER2陽性腫瘍に対し効果がある。
【0162】
【表5】
Figure 2004002211
【0163】
参考例C10. HER2 発現腫瘍に対する化合物 B4 の抗腫瘍効果(肺癌・乳癌・胃癌)
1000万個のHER2高発現ヒト乳癌細胞BT−474を、マトリゲル溶液に懸濁してBALB/c系雌ヌードマウス(6週齢)の胸部皮下に移植した。移植直後ならびに移植後7日目に、腫瘍の生着率を高める目的で、ジプロピオン酸エストラジオール(5 mg/kg溶液)50μLを、後足に筋肉内投与した。HER2発現ヒト非小細胞性肺癌A549細胞はマトリゲル溶液に懸濁し、500万個をBALB/c系雌ヌードマウス(6週齢)の胸部皮下に移植した。HER2発現ヒト腎癌ACHN細胞は200万個をヌードマウスの胸部皮下に移植した。HER2高発現ヒト胃癌細胞4−1STはin vivo継代腫瘍であり、種腫瘍片(約50 mm)をヌードマウス皮下に移植した。移植後に腫瘍径を測定(BT−474:29日目、A549、ACHN:10日目、4−1ST:70日目、)し腫瘍サイズを揃えたマウスを一群当たり4ないし6匹(腫瘍系により異なる)実験に使用した。
化合物B4は14日間経口投与し(15ないし20 mg/kg/日、一日二分割)、またはA−549に対してのみトラスツヅマブ(trastuzumab; Herceptin(商品名))(10 mg/kg、週2回)を2週間腹腔内投与し、投与前の腫瘍体積から最終投与翌日までの腫瘍体積増加量を対照群と比較し、抗腫瘍効果を検討した。また腫瘍体積は次式により求めた。
式:腫瘍体積=長径×短径×短径×(1/2)
対照群での投与終了翌日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値と、薬物投与群での投与終了翌日の腫瘍体積から投与開始日の腫瘍体積を減じた値との比率を増殖率(T/C (%))として求めた。その結果を表6に示す(一部データは他図よりの引用(BT−474, A549))。
化合物B4はHercepTestTMスコア3+の乳癌細胞株と胃癌、またトラスツズマブが作用を示すことのできないスコア1+の肺癌、腎癌株に対しても抗腫瘍活性を示した。化合物B4はHER2非発現腫瘍に対しては抗腫瘍活性を示さなかった。
化合物B4の抗腫瘍活性は、in vitro細胞増殖阻害活性とよく一致して、非小細胞肺癌などの難治性の癌を含む多くの悪性固形腫瘍患者の中でも予後不良とされるHER2陽性例に対して有効である。
【0164】
【表6】
Figure 2004002211
【0165】
参考例C11.化合物 B4 HER2 発現細胞選択性( EGF 受容体共発現細胞における増殖阻害作用)
1)細胞増殖阻害作用;各細胞株を24穴マルチウェルプレートに播種(5 x 10細胞/ウェル)し、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養した。化合物B4を添加し、さらに3日間、炭酸ガスインキュベーター中で培養後、細胞数の測定を行った。2)受容体発現量;各細胞株を24穴マルチウェルプレートに播種し、炭酸ガスインキュベーター(5% CO、37℃)中で一夜培養した。その後、培養液を除き、SDSサンプルバッファー(200μL)で細胞を溶解した。細胞溶解液(8μL)をSDS−PAGE(7.5−15%)にて分離、ウェスタンブロッティング後にECLTMシステムで、HER2及びEGF受容体を検出し、画像解析した。その結果を図5に示す。
化合物B4はHER2発現細胞(Ma−46)、HER2/EGF−R共発現細胞(A549)に対して、強い細胞増殖阻害作用を示した。化合物B4はHER2非発現細胞(Ma−1)に対して細胞増殖阻害作用を示さなかった。EGF−Rチロシンキナーゼ阻害薬(ZD−1839)はEGF−R高発現細胞に対し、細胞増殖阻害作用を持つが、HER2/EGF−R共発現細胞(A549)に対する細胞増殖阻害作用(IC50)は3μmol/Lと比較的弱い(Raben D etal. 11th NCI−EORTC−AACR symposium on new drug in cancer therapy, LB4 2000)。
HER2/EGF−Rヘテロ2量体は癌細胞の増殖に重要な役割を果たしている事、またHER2/EGF−Rヘテロ2量体の活性発現には、EGF−Rチロシンキナーゼ活性ではなくHER2チロシンキナーゼ活性が必要な事が報告されている(Journal of Biological Chemistry, vol. 276, No. 18, pp. 15554 − 15560, 2001)。HER2阻害薬は、HER2/EGF−R共発現細胞においてEGF−R阻害薬よりも有効である。
【0166】
参考製剤例1 (一錠当たりの用量)
(1)参考例B4で得られた化合物  10.0mg
(2)乳糖             60.0mg
(3)コーンスターチ        35.0mg
(4)ゼラチン            3.0mg
(5)ステアリン酸マグネシウム    2.0mg
参考例B4で得られた化合物10.0mgと乳糖60.0mgおよびコーンスターチ35.0mgの混合物を10重量%ゼラチン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化したのち、40℃で乾燥し再び濾過する。得られた顆粒をステアリン酸マグネシウム2.0mgと混合し圧縮する。得られる中心錠をしょ糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの懸濁液による糖衣でコーテイングを施し、ミツロウで艶出して糖衣錠を得る。
【0167】
参考製剤例2 (一錠当たりの用量)
(1)参考例B4で得られた化合物   10.0mg
(2)乳糖             70.0mg
(3)コーンスターチ        50.0mg
(4)可溶化デンプン         7.0mg
(5)ステアリン酸マグネシウム    3.0mg
参考例B4で得られた化合物10.0mgとステアリン酸マグネシウム3.0mgを可溶化デンプンの水溶液0.07ml(可溶化デンプンとして7.0mg)で顆粒化後、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ50.0mgを混合する。混合物を圧縮し錠剤を得る。
【0168】
【発明の効果】
本発明の方法は、ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することができるので、癌の予防・治療方法、癌細胞の薬剤耐性獲得を阻害する方法、癌細胞のリンパ節への転移を阻害する方法などとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】HER2を過剰発現するBT−474細胞株における化合物B4の用量依存的リン酸化抑制作用を示した図である。上段がリン酸化HER2量を示し、下段がリン酸化Akt量を示す。
【図2】化合物B4の細胞内シク゛ナル伝達阻害による細胞死誘導活性を示したグラフである。縦軸は細胞死した細胞の割合を示す(%)。
【図3】化合物B4の腫瘍内のHER2のリン酸化阻害作用を示した図である。
【図4】化合物B4の抗腫瘍効果を示したグラフである。縦軸は相対腫瘍体積を示す。
【図5】化合物B4のHER2発現細胞の選択性を示す図である。

Claims (23)

  1. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌の予防・治療方法。
  2. 情報シグナルの遮断が、ErbB−2(HER2)と上皮増殖因子受容体ファミリーとの多量体の形成阻害である請求項1記載の方法。
  3. 上皮増殖因子受容体ファミリーがEGFR(HER1)、ErbB−2(HER2)、ErbB−3(HER3)またはErbB−4(HER4)である請求項1または2記載の方法。
  4. 上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体が▲1▼ErbB−2(HER2)と▲2▼EGFR(HER1)、ErbB−3(HER3)およびErbB−4(HER4)から選ばれる上皮増殖因子受容体ファミリーとのヘテロ二量体である請求項1記載の方法。
  5. 癌がHER2診断法でHER2陽性と判定される癌細胞を含む癌である請求項1〜4記載の方法。
  6. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段が、HER2チロシンキナーゼ阻害薬を投与することである請求項1〜5記載の方法。
  7. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段が、ErbB−2(HER2)の細胞外部位の阻害薬を投与することである請求項1〜5記載の方法。
  8. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害する手段が、HER2チロシンキナーゼ阻害薬と抗HER2抗体とを併用して投与することである請求項1〜5記載の方法。
  9. 抗HER2抗体がトラスツズマブ(Trastuzumab)である請求項8記載の方法。
  10. 薬剤耐性癌の予防・治療法である請求項1〜8記載の方法。
  11. ホルモン非依存性癌の予防・治療法である請求項1〜8記載の方法。
  12. アントラサイクリン系薬剤耐性癌の予防・治療法である請求項1〜8記載の方法。
  13. タキソン系薬剤耐性癌の予防・治療法である請求項1〜8記載の方法。
  14. 白金錯体系薬剤耐性癌の予防・治療法である請求項1〜8記載の方法。
  15. 癌のホルモン非依存化を遅延または阻止する請求項1〜8記載の方法。
  16. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌の薬剤耐性獲得を阻害する方法。
  17. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌の転移を阻害する方法。
  18. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌のリンパ節への転移を阻害する方法。
  19. ErbB−2(HER2)のダウンレギュレーションを起こさず、かつ免疫機構を介さずに、ErbB−2(HER2)を阻害することを特徴とする癌の予防・治療方法。
  20. ErbB−2(HER2)を選択的に阻害することにより対応するAdaptor蛋白のErbB−2(HER2)への関与を阻止し、上皮増殖因子受容体ファミリーの多量体の情報シグナルを遮断することを特徴とする癌を退縮する方法。
  21. ErbB−2(HER2)を阻害することによって、対応するAdaptor蛋白のErbB−3(HER3)への関与を阻止し、HER2−HER3二量体からの情報シグナルの発生を抑制する方法。
  22. ホルモン依存性癌の患者に対して、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤を投与することを特徴とするホルモン非依存性癌への移行を遅延または阻止する方法。
  23. ホルモン非依存性癌の患者に対して、選択的ErbB−2(HER2)阻害剤を投与し、癌細胞をホルモン依存性とした後、他の抗癌剤および/またはホルモン療法剤を当該患者に投与することを特徴とする癌の治療方法。
JP2002127062A 2001-04-27 2002-04-26 癌の予防・治療方法 Abandoned JP2004002211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002127062A JP2004002211A (ja) 2001-04-27 2002-04-26 癌の予防・治療方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001131613 2001-04-27
JP2002082019 2002-03-22
JP2002127062A JP2004002211A (ja) 2001-04-27 2002-04-26 癌の予防・治療方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004002211A true JP2004002211A (ja) 2004-01-08

Family

ID=30448996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002127062A Abandoned JP2004002211A (ja) 2001-04-27 2002-04-26 癌の予防・治療方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004002211A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006508336A (ja) * 2002-07-15 2006-03-09 ジェネンテック・インコーポレーテッド 抗ErbB2抗体を用いる処置に応答性である腫瘍を同定するための方法
JP2008501690A (ja) * 2004-06-03 2008-01-24 スミスクライン ビーチャム (コーク) リミテッド がんの治療方法
JP2008503476A (ja) * 2004-06-16 2008-02-07 ジェネンテック・インコーポレーテッド プラチナ耐性ガンの治療法
JP2008528486A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 ジェネンテック・インコーポレーテッド Her抗体の一定投薬

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006508336A (ja) * 2002-07-15 2006-03-09 ジェネンテック・インコーポレーテッド 抗ErbB2抗体を用いる処置に応答性である腫瘍を同定するための方法
JP2008501690A (ja) * 2004-06-03 2008-01-24 スミスクライン ビーチャム (コーク) リミテッド がんの治療方法
JP2008503476A (ja) * 2004-06-16 2008-02-07 ジェネンテック・インコーポレーテッド プラチナ耐性ガンの治療法
JP2013014611A (ja) * 2004-06-16 2013-01-24 Genentech Inc プラチナ耐性ガンの治療法
JP2015157831A (ja) * 2004-06-16 2015-09-03 ジェネンテック, インコーポレイテッド プラチナ耐性ガンの治療法
JP2008528486A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 ジェネンテック・インコーポレーテッド Her抗体の一定投薬
JP2015063525A (ja) * 2005-01-21 2015-04-09 ジェネンテック, インコーポレイテッド Her抗体の一定投薬

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040116330A1 (en) Preventive/therapeutic method for cancer
US20040138160A1 (en) Preventive/therapeutic method for cancer
CA2260999C (en) Heterocyclic compounds, their production and use in tyrosine kinase inhibition
RU2260003C2 (ru) Агент, промотирующий продуцирование/секрецию нейротрофина, включающий производное азола, фармацевтические композиции и способы лечения на их основе
JP6970859B2 (ja) TAMおよびMETキナーゼの阻害薬としてのピラゾロ[3,4−b]ピリジン化合物
EP4139287B1 (en) Substituted aminothiazoles as dgkzeta inhibitors for immune activation
US20040058956A1 (en) Pharmaceutical composition having an improved water solubility
TW201306842A (zh) 使用pi3k/mtor吡啶並嘧啶酮抑制劑及苯達莫司汀及/或利妥昔單抗治療惡性血液疾病之組合療法
AU2013331070A1 (en) Treating polycystic kidney disease with HSP90 inhibitory compounds
TW202012384A (zh) 特定芳基普拉二烯內酯化合物及其使用方法
EP1350793A1 (en) Medicinal compositions having improved absorbability
JP7373571B2 (ja) がん治療に用いるためのnlrp3モジュレーターとしての置換キナゾリン
TW202116323A (zh) 包含四氫吡唑并嘧啶酮化合物之醫藥組合物
JP2004002211A (ja) 癌の予防・治療方法
US20230201161A1 (en) Combination comprising HDAC inhibitor, LAG-3 inhibitor and a PD-1 inhibitor or PD-L1 inhibitor for cancer treatment
JP2013527248A (ja) ウォルトマンニンアナログによる癌の処置
JP2004002210A (ja) 癌の予防・治療方法
WO2021064188A1 (en) Combination comprising hdac inhibitor, ctla-4 inhibitor and a pd-1 inhibitor or pd-l1 inhibitor for cancer treatment
KR20250068623A (ko) 암 치료용 화합물
WO2024035830A1 (en) Solid forms of a cdk inhibitor
JP2002241268A (ja) 水溶解性が改善された医薬組成物
JP4056589B2 (ja) 複素環化合物、その製造法および用途
JP2003026676A (ja) 吸収性が改善された医薬組成物
WO2025168601A1 (en) Quinazoline carboxamide azetidine compounds for use in treating hormone dependent diseases
TW200533346A (en) Novel ether derivatives, their manufacture and use as pharmaceutical agents

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050217

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070725