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JP2004002035A - 画像形成装置の搬送装置 - Google Patents

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JP2004002035A
JP2004002035A JP2003191200A JP2003191200A JP2004002035A JP 2004002035 A JP2004002035 A JP 2004002035A JP 2003191200 A JP2003191200 A JP 2003191200A JP 2003191200 A JP2003191200 A JP 2003191200A JP 2004002035 A JP2004002035 A JP 2004002035A
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Abstract

【課題】用紙を装置外へ排出する場合と装置内において次の搬送プロセスに搬送する場合のいずれにおいても、良好な用紙の搬送性を実現する。
【解決手段】用紙を排出トレイに排出する機能と、両面複写モードのときに用紙を反転させて次の搬送プロセスに送る機能を合わせ持つ排出ローラ31が、第1、第2のローラ51、52で構成されている。各ローラ51、52には、ローラ軸53上に等ピッチにローラ体54、55がそれぞれ固定され、第2のローラ52を軸方向に移動可能とし、ソレノイド60により、ローラ体54、55が交互に配されるコルゲーション付与状態と互いに接触するコルゲーション非付与状態とに切り換え可能とした。用紙を排出する際はコルゲーション付与状態として用紙にコルゲーションが付与されるようにし、両面複写モードで用紙を両面複写ユニットに送る際はコルゲーション非付与状態に切り換える。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した画像形成装置に係り、詳しくは、画像形成された用紙を装置内において搬送したり装置外に排出するためのローラ対からなる搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真プロセスを利用した複写機等の画像形成装置は、一般に、用紙が多数重ねられて収容された給紙トレイから、用紙を1枚ずつ画像形成手段に供給し、この画像形成手段により、入力された画像信号に基づく画像を用紙上に形成した後、その用紙を装置外に排出する構成となっている。また、近年では、用紙の表裏面への画像形成を自動的に順次行う両面複写機能が備えられた複写機が提供されている。これは、画像形成手段で第1の面に画像が形成された用紙を循環搬送路にて搬送し、その循環搬送路の途中において用紙を反転させた後、再度画像形成手段に送ることにより、第2の面に画像が形成されるようにするものである。
【0003】
このような両面複写機能において、用紙を反転させるにあたっては、用紙をスイッチバックさせる方式が採られている。このスイッチバックの経路は、一般に装置内に設けられているが、装置の小型化を目的として、通常の片面複写の場合に用紙を装置外に排出させる排出トレイ上に、用紙の搬送後端を保持した状態で一旦排出し、次いで、搬送後端を先頭として用紙を循環させていくタイプの複写機が提供されている。つまり、スイッチバックの経路を排出経路と共用することにより、装置の小型化を図っているわけである。
【0004】
装置内における用紙の搬送方式は、2つのローラが対向配置されたローラ対の間に用紙を導き、両者の間に生じる摩擦力で用紙を挟みながらローラ対の回転方向に応じた方向に搬送する方式が一般的である。ここで、特に装置外へ用紙を排出させる排出ローラは、排出される用紙にカール(巻き癖)が残ることによる排出トレイへの収容性の悪化を防ぐため、いわゆるコルゲーションローラが採用されている場合が多い。このコルゲーションローラは、用紙の通過に伴って用紙に搬送方向に延びる波状の弱い筋(以下これをコルゲーションと称する)が形成され、それによってカールを矯正したり用紙のいわゆる腰を強化させるローラである。たとえば特開昭60−171963号公報には、互いに接触する複数のローラ体の幅を変えることにより、通過する用紙にコルゲーションが付与されるコルゲーションローラが開示されている。また、各ローラのローラ体を軸方向にずらして非接触とし、隣接するローラ体の圧力が軸方向に沿って上下交互に付与されるようにしてコルゲーションの付与を図るコルゲーションローラもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さて、用紙の排出経路をスイッチバックの経路と共用させたタイプの両面複写機能を備えた上記複写機においては、用紙を反転させる場合、まず、排出ローラで用紙の搬送後端を排出ローラが保持するまで排出トレイ上に一旦排出し、次いで、排出ローラが逆転し搬送後端を先頭にして用紙が両面複写用の搬送路に送り込まれる。
【0006】
ここで、排出ローラが上記コルゲーションローラであった場合、用紙の排出に関しては上述のコルゲーションによる効果があるわけだが、反転のため用紙を両面複写用の搬送路に送り込んだ場合、コルゲーションに起因して搬送不良が生じてしまう。つまり、搬送路には用紙を再度画像形成手段まで搬送させる通常のローラ対が複数配されており、これらローラ対にコルゲーションが付与された用紙が進入していくと、用紙の搬送先端が折れたり、通過に伴ってコルゲーションが強化されて皺となる等の用紙にダメージが与えられるか、あるいは紙詰まりが生じてしまう。用紙がダメージを受けたままだと、たとえ第2の面に画像が形成されてもその用紙は採用できない。すなわち、コルゲーションローラは、用紙を最終的に装置外に排出し、その後の搬送プロセスが無い場合は有効であるが、引き続き用紙を装置内において搬送させる通過点である場合、その作用が逆に用紙搬送に支障を来すものであった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、用紙を装置外へ排出する場合と装置内において次の搬送プロセスに搬送する場合のいずれにおいても、良好な用紙の搬送性を実現できる画像形成装置の搬送装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、ローラ対に挟んだ被搬送体を装置外へ排出する排出モードと被搬送体を装置内において次の搬送プロセスに送り込む搬送途中モードとを有する画像形成装置の搬送装置であって、ローラ軸に複数のローラ体が軸方向に間隔をおいて設けられた第1のローラと、ローラ軸に複数のローラ体が軸方向に間隔をおいて設けられ前記第1のローラに対し互いのローラ体が接触するよう対向配置される第2のローラとからなるローラ対と、前記第1のローラと前記第2のローラの少なくとも一方を、前記被搬送体の搬送方向に応じた方向に回転させる回転駆動手段と、前記ローラ対における軸方向に隣接する前記ローラ体の間に配置され、ローラ対に挟まれた前記被搬送体にコルゲーションを付与するコルゲーション付与部材と、前記コルゲーション付与部材を、被搬送体に対するコルゲーションの付与状態と非付与状態とに切り換える切換手段と、前記排出モードの場合に前記コルゲーション付与部材が前記付与状態となり、前記搬送途中モードの場合に前記コルゲーション付与部材が前記非付与状態となるよう前記切換手段を制御する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0009】
なお、本発明においては、ローラ対に被搬送体を導くガイド部材をコルゲーション付与部材として用いることができる。また、コルゲーション付与部材を前記第1のローラもしくは前記第2のローラのローラ軸に設け、前記切換手段を、ローラ軸とコルゲーション付与手段との間に介装されたトルクリミッタと、ローラ軸の回転に応じてコルゲーション付与部材を前記付与状態と前記非付与状態とに停止させるストッパと、ローラ軸の回転方向を変換する回転方向変換手段との組み合わせで構成してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
(1)第1の実施形態(図1ないし図5)
A.第1の実施形態の構成
A−1.複写機の構成
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複写機を示している。図中符号1は装置本体である。装置本体1の一方の側面(図1で左側面)には、両面複写ユニット2が着脱可能に取り付けられており、装置本体1の上には、原稿を載せてセットする図示せぬ原稿台が設けられている。原稿台には、原稿の画像を光学的に読み取る読取装置が装備されている。
【0011】
装置本体1内には、画像形成手段3が設けられている。この画像形成手段3は、感光体ドラム4と、前記読取装置で読み取られた原稿の画像信号が入力されて記憶されるメモリ5と、このメモリ5から出力された画像信号が入力されるとともに、感光体ドラム4上に画像信号を静電潜像として形成する画像書込手段6と、感光体ドラム4上の静電潜像をトナー等の現像剤で可視像化すなわち現像する現像装置7と、感光体ドラム4上に現像された画像を用紙(被搬送体)Sに転写する転写ドラムと、用紙Sに転写された画像を用紙Sに定着させる定着ローラ対9からなる定着装置10とを備えている。
【0012】
装置本体1内における上記画像形成手段3の下方には、多数の用紙Sが重ねられて収容される給紙トレイ11が着脱可能に挿入されている。この給紙トレイ11は、装置本体1内に対し手前(図面で手前)側から着脱するようになっている。給紙トレイ11からは、ナジャーローラ12、フィードローラ13およびリタードローラ14から構成される給紙ローラ群15により、次のようにして用紙Sが1枚ずつ画像形成手段3に供給されるようになっている。
【0013】
給紙トレイ11内の最も上にある用紙Sが、まずナジャーローラ12により引き出されてからフィードローラ13とリタードローラ14との間に送り込まれ、両ローラ13、14によって供給搬送路16を搬送され、レジストレーションローラ17に導かれる。ナジャーローラ12により2枚以上の用紙Sが引き出されて重送された場合、リタードローラ14が搬送方向と逆方向に回転することにより、最も上にある用紙S以外の下側の用紙Sが両ローラ13、14の間に入り込むことが防がれる。レジストレーションローラ17に達した用紙Sは、ここで搬送タイミングおよび搬送姿勢が調整され、この後、画像形成手段3の感光体ドラム4と転写ドラム8の間に送り込まれる。用紙Sはこれらドラム4、8の間を通過した後、定着装置10のローラ対9の間に送り込まれる。給紙トレイ11から定着装置10までの用紙Sの搬送経路は下から上に向かっており、定着装置10を通過した用紙Sは、その進路を、メインゲート(ガイド部材)18により、右と左にそれぞれ分岐する第1、第2の搬送路21、22のいずれか一方に切り換えられるようになっている。第1、第2の搬送路21、22は、メインゲート18の上に設けられた反転搬送路23でつながっている。なお、装置本体1には、左側面に開口して前記供給搬送路16に合流するリターン搬送路24が設けられている。
【0014】
メインゲート18により右側の第1の搬送路21に導かれた用紙Sは、第1の排出ローラ31により装置本体外1へ排出され、装置本体1の上面に形成された第1の排出トレイ41上に収容される。第1の排出トレイ41上へは、画像形成手段3で画像が形成された第1の面が下に向いた状態で用紙Sが収容される。また、メインゲート18により左側の第2の搬送路22に導かれた用紙Sは、トランスポートローラ25により両面複写ユニット2に送り込まれる。
【0015】
両面複写の場合は、用紙Sはメインゲート18により第1の搬送路21に導かれ、第1の排出ローラ31により搬送後端が保持された状態で一旦第1の排出トレイ41上に排出され、次いで、メインゲート18が切り換わるとともに第1の排出ローラ31が逆転することによりスイッチバックして反転し、反転搬送路23を通ってトランスポートローラ25により両面複写ユニット2に送り込まれる。
【0016】
その両面複写ユニット2は、装置本体1と同等の奥行きを有する比較的薄い外殻を有し、下端部に一体成形されたヒンジプレート33が水平なピン34を介して装置本体1にヒンジ結合され、ピン34を軸として左右に開閉するようになっている。両面複写ユニット2は、通常、上端部に取り付けられた図示せぬフックが装置本体1に係合し、装置本体1に対面するセット状態が保持されるようになっている。
【0017】
両面複写ユニット内2には、前記トランスポートローラ25から用紙Sを受けて装置本体1の前記リターン搬送路24に用紙Sを搬送する循環搬送路35が上下にわたって設けられている。この循環搬送路35には、用紙Sを搬送するための複数のトランスポートローラ36が配備されている。また、循環搬送路35の上部からは、左側面に開口する排出搬送路37が分岐しており、その分岐点には、循環搬送路35と排出搬送路37のいずれか一方に用紙Sの進路を切り換えるサブゲート38が設けられている。サブゲート38により排出搬送路37に導かれた用紙Sは、第2の排出ローラ32により外部に排出され、第2の排出トレイ42上に収容される。また、循環搬送路35に導かれると、用紙Sはトランスポートローラ36により循環搬送路35を搬送され、リターン搬送路24に進入することにより装置本体1に戻っていく。
【0018】
A−2.第1の排出ローラの構成
次に、本発明に係る前記第1の排出ローラ31の構成を説明する。この第1の排出ローラ31は、図2に示すように、下側の第1のローラ51と上側の第2のローラ52とが対向配置されたいわゆるローラ対である。第1のローラ51は、ローラ軸53に複数(この場合4つ)のローラ体54が軸方向に等間隔をおいて同軸的に固定されたものである。一方、第2のローラ52も同様の構成であり、ローラ軸53に複数のローラ体55が軸方向に等間隔をおいて同軸的に固定されたものである。双方のローラ体54、55は、配置箇所に対応して互いに接触するようになっている。第1のローラ51のローラ体54は単なる円柱状であるが、第2のローラ52のローラ体55は、円柱部55aの一方の端部にテーパ部55bが形成されている。円柱部55aの軸方向長さは、第1のローラ51のローラ体54のそれとほぼ同じであり、円柱部55aが第1のローラ51のローラ体54に接触可能となっている。各ローラ51、52におけるローラ体54、55のピッチは等しく、また、第2のローラ52のローラ体55の軸方向長さは、第1のローラ51のローラ体54の間隔よりも短く設定されている。なお、ローラ体54は、用紙Sを搬送し得る適宜な弾性を有するゴム等の材料で成形され、ローラ体55は、ポリアセタール等の樹脂で成型されており、互いに接触する。
【0019】
第1のローラ51のローラ軸53の一端部には従動ギヤ56が固定されており、この従動ギヤ56に、図示せぬモータ等の回転駆動手段で回転する駆動ギヤ57が噛み合っている。また、各ローラ51、52のローラ軸53の両端部には、互いに噛み合うギヤ58、59が固定されており、駆動ギヤ57が回転すると両ローラ51、52が互いに順方向(回転方向が互いに逆)に回転するようになっている。
【0020】
さて、第1のローラ51と第2のローラ52のローラ体54、55は互いに接触すると述べたが、この第1の排出ローラ31においては、第2のローラ52が軸方向に移動することにより、ローラ体54、55どうしが接触する状態と、軸方向においてローラ体54の間にローラ体55が配されて接触しない状態とに切り換えられるようになっている。その切り換えは、ソレノイド(切換手段)60により行われる。
【0021】
ソレノイド60は、ソレノイド本体61にプランジャ62が進退自在に挿入された従来周知の構造であり、第2のローラ52の一端部(図2で左端部)に近接して配されている。プランジャ62は、第2のローラ52の軸方向に沿って進退し、その先端に、アーム63がピン結合されている。このアーム63は、中央部がピン64を介して水平方向に回動動自在に支持されている。一方、第2のローラ52の一端部には、周溝65aを有するプーリ状のカラー65が固定されており、このカラー65の周溝65aに、アーム63の先端がはまっている。アーム63のピン64より先端側には、戻しバネ66が掛けられている。
【0022】
この場合、プランジャ62は、ソレノイド60が通電されるとソレノイド本体61側に退行し、非通電では戻しバネ66の力で進出する。そして、通常の非通電の場合は、図2に示すように、アーム63が戻しバネ66の力でカラー65を介して第2のローラ52を軸方向沿った矢印a方向に移動させる。このとき、第2のローラ52の各ローラ体55は、移動方向の先端側のローラ体55を除いて、第1のローラ51のローラ体54の間に位置する。すなわち各ローラ体54、55が軸方向に沿って上下に交互に配される千鳥配置となる(図3参照)。この場合、ローラ体55の円柱部55aがローラ体54の間の中央に位置するのが好ましい。次に、ソレノイド60が通電されると、プランジャ62が戻しバネ66の力に抗して退行し、アーム63がカラー65を介して第2のローラ52を軸方向に沿った矢印b方向に移動させる。すると、第2のローラ52の各ローラ体55が第1のローラ51のローラ体54に弾性的に接触する(図4参照)。各ローラ51、52のローラ軸53の間隔は、ローラ体54、55どうしが弾性的に接触するよう設定されており、したがって、上記のようにローラ体54、55どうしが非接触の場合は、ローラ体54、55は軸方向に直交する方向でわずかにオーバーラップしている。
【0023】
ソレノイド60が非通電状態でローラ体54、55が千鳥配置の場合、この第1の排出ローラ31を通過する用紙Sには、ローラ体54、55の圧力が幅方向に沿って上下交互にかかることによりコルゲーションが付与される。ローラ体54、55から用紙Sにかかる圧力は、上記のオーバーラップの量により決まってくる。一方、ソレノイド60が通電されてローラ体54、55どうしが接触していると、第1の排出ローラ31を通過する用紙Sにはコルゲーションが付与されない。このように、第1の排出ローラ31においては、ソレノイド60により、図3に示すローラ体54、55どうしが非接触であるコルゲーション付与状態、図4に示すローラ54、55どうしが接触しているコルゲーション非付与状態の2つの状態に切り換えられるようになっている。
【0024】
なお、前記第2の排出ローラ32に関しては、用紙Sを第2の排出トレイ41に排出するのみのローラなので、第1の排出ローラ31のようにコルゲーションの付与と非付与を切り換える機能は備わっておらず、コルゲーションを付与するコルゲーションローラが用いられている。
【0025】
B.第1の実施形態の作用
上記複写機の動作は、図示せぬ制御手段により上記ソレノイド60を含めて次のように動作が制御される。その制御形態は、「片面複写モード」、「合成複写モード」および「両面複写モード」に大別され、いずれの場合も、第1の排出トレイ41か第2の排出トレイ42のいずれかに収容させるかを予め選択する。
【0026】
▲1▼片面複写モード
第1の排出ローラ31は、通常のコルゲーション付与状態とされる。
給紙トレイ11から給紙ローラ群15によって1枚の用紙Sがレジストレーションローラ17まで搬送され、該ローラ17によって搬送タイミングおよび搬送姿勢が調整された後、用紙Sは画像形成手段3の感光体ドラム4と転写ドラム8の間に送り込まれる。これらドラム4、8を通過する間に、用紙Sの第1の面に感光体ドラム4上に現像されている画像が転写される。次いで、用紙Sは定着装置10のローラ対9を通過し、ここで転写された画像が定着される。
【0027】
定着装置10以降は、第1の排出トレイ41が選択されている場合、用紙Sは、メインゲート18により第1の搬送路21に導かれ、第1の排出ローラ31により画像が複写された第1の面が下向きの状態で第1の排出トレイ41に収容される。第1の排出ローラ31はコルゲーション付与状態となっているので、用紙Sにはコルゲーションが付与され、用紙Sはカールの発生が抑えられて第1の排出トレイ41に収容される。また、第2の排出トレイ42が選択されている場合、用紙Sは、メインゲート18により第2の搬送路22を経てトランスポートローラ25に導かれ、該ローラ25により両面複写ユニット2の循環搬送路35に入る。次いで、用紙Sはサブゲート38により排出搬送路37から第2の排出ローラ32に導かれ、この第2の排出ローラ32により第1の面が上向きの状態で第2の排出トレイ42に収容される。第2の排出ローラ32はコルゲーションローラなので、用紙Sにはコルゲーションが付与され、用紙Sはカールの発生が抑えられて第2の排出トレイ42に収容される。
【0028】
▲2▼合成複写モード
第1の排出ローラ31は、通常のコルゲーション付与状態とされる。
用紙Sの第1の面に画像が転写されて定着装置10を通過した用紙Sは、メインゲート18により第2の搬送路22に導かれ、両面複写ユニット2内の循環搬送路35に入る。次いで、サブゲート38により循環搬送路35に導かれ、循環搬送路35を搬送された後、装置本体1のリターン搬送路24に送られる。次いで、再度転写、定着プロセスが行われることにより、第1の面に異なる画像が形成される。この後、第1の排出トレイ41が選択されている場合、用紙Sは、メインゲート18により第1の搬送路21を経て第1の排出ローラ31により第1の面が下向きの状態で第1の排出トレイ41に収容される。また、第2の排出トレイ42が選択されている場合、用紙Sは、メインゲート18により第2の搬送路22に導かれ、トランスポートローラ25により排出搬送路37を搬送され、第2の排出ローラ32により第1の面が上向きの状態で第2の排出トレイ42に収容される。
【0029】
▲3▼両面複写モード
第1の排出ローラ31は、用紙反転のときはコルゲーション非付与状態とされ、用紙排出のときはコルゲーション付与状態とされる。
第1の面に画像が転写されて定着装置10を通過した用紙Sは、メインゲート18により第1の搬送路21に導かれ、コルゲーション非付与状態の排出ローラ31により搬送後端が保持された状態で一旦第1の排出トレイ41上に排出される。次いで、メインゲート18が切り換わるとともに第1の排出ローラ31が逆転することにより用紙Sはスイッチバックして反転し、反転搬送路23を通ってトランスポートローラ25により両面複写ユニット2に送り込まれる。続いて、用紙Sはサブゲート38により循環搬送路35に導かれ、この循環搬送路35を搬送された後、装置本体1のリターン搬送路24に送られる。次いで、再度転写、定着プロセスが行われることにより、第2の面に異なる画像が形成される。ここまでの間に、第1の排出ローラ31は、コルゲーション付与状態に切り換えられる。この後、第1の排出トレイ41が選択されている場合、用紙Sは、メインゲート18により第1の搬送路21を経て第1の排出ローラ31により第2の面が下向きの状態で第1の排出トレイ41に収容される。また、第2の排出トレイ42が選択されている場合、用紙Sは、メインゲート18により第2の搬送路22に導かれ、トランスポートローラ25により排出搬送路37を搬送され、第2の排出ローラ32により第2の面が上向きの状態で第2の排出トレイ42に収容される。
【0030】
上記第1の実施形態の複写機によれば、特に両面複写を行うにあたって次の効果を奏する。
両面複写の場合、用紙Sを反転させるために、まず搬送後端が保持されるまで第1の排出ローラ31に用紙Sを通過させ、続いて、第1の排出ローラ31を逆転させて反転搬送路23に用紙Sを送り込むとき、すなわち用紙Sをスイッチバックさせるときは、第1の排出ローラ31はコルゲーション非付与状態である。したがって、両面複写プロセスに送り込まれる用紙Sにはコルゲーションが付与されず、コルゲーションに起因する搬送不良の発生が起きることなく用紙Sは転写および定着プロセスまで搬送される。この後、第1の排出トレイ41に収容される場合、第1の排出ローラ31はコルゲーション付与状態に切り換わっているので、用紙Sはコルゲーションが付与されることによりカールが抑えられて排出される。
【0031】
このように、第1の排出ローラ31は、用紙Sを排出する通常機能の場合は、第1の排出トレイ41への収容性を良好なものとするためコルゲーション付与状態になり、一方、用紙Sを次の搬送プロセス(この場合両面複写のための搬送プロセス)に送り込むためにコルゲーションが不要な場合は、ソレノイド60によってコルゲーション非付与状態に切り換えられる。すなわち、用紙Sを装置外へ排出する場合と装置内において次の両面複写プロセスに搬送する場合のいずれにおいても、良好な用紙の搬送性が実現される。
【0032】
C.第1の実施形態の応用例
上記複写機の両面複写ユニット2は、装置本体1に着脱可能に取り付けられており、この両面複写ユニット2を取り付けない場合、図5に示すように、トランスポートローラ25が第2の排出トレイ42へ用紙Sを排出する排出ローラとして機能することになる。したがって、このトランスポートローラ25は、装置本体1に両面複写ユニット2を取り付けない場合はコルゲーションローラである必要がある。したがって、たとえばユーザーが最初は装置本体1のみで使用し、両面複写ユニット2を後付けする場合を考慮すると、トランスポートローラ25を、上記第1の排出ローラ31と同様のコルゲーション付与と非付与の2つの状態に切り換えることのできるローラに予め設定しておくとよい。
【0033】
次いで、上記第1の排出ローラの形態が異なる本発明の第2〜第5の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、各図面において上記第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、それらについては説明を省略する。
【0034】
(2)第2の実施形態(図6ないし図9)
A.第2の実施形態の構成
第2の実施形態における第1の排出ローラ(以下単に排出ローラとする)70は、図6、図8および図9に示すように、ローラ軸73上に複数(この場合4つ)の円柱状のローラ体74が固定された第1、第2のローラ71、72で構成されている。これらローラ71、72のローラ体74は、互いに弾性的に接触している。そして、軸方向に隣接するローラ体74の間に、コルゲーション付与部材75がそれぞれ配されている。これらコルゲーション付与部材75は、断面矩形状の比較的細い棒が円弧状に湾曲形成されたもので、円弧方向が下側の第1のローラ71の周方向にならう状態で、その先端部が第1のローラ71のローラ軸73に当接可能となっている。なお、図8、図9において符号76、77は排出ローラ70に用紙Sを導くシュートである。
【0035】
図7に示すように、各コルゲーション付与部材75は、基端部が排出ローラ70の軸方向に延びる連結ロッド80で一体に連結されており、連結ロッド80を軸として一体に回動するようになっている。連結ロッド80の両端は、上記装置本体1に固定された機枠81、82に回動自在に支持されている。各コルゲーション付与部材75は、排出ローラ70を軸方向から見た場合、先端部が各ローラ71、72のローラ体74の接触部(ニップ)にラップして上端面がそのニップよりも上方にある場合がコルゲーション付与状態とされる(図8参照)。また、先端部が下側の第1のローラ71のローラ軸73に当接して上端面が第1のローラ71のローラ体74の外周面よりも下にある場合がコルゲーション非付与状態とされる。これらコルゲーション付与状態と非付与状態の切り換えは、図7に示すように、一方の機枠81に固定されたソレノイド(切換手段)83により行われる。
【0036】
図7ないし図9に示すように、このソレノイド83は、第1の実施形態と同様でソレノイド本体84とプランジャ85とからなるもので、プランジャ85は排出ローラ70による用紙Sの排出側に水平に向いている。このプランジャ85の先端には、連結ロッド80の一端に固定されて下方に延びるアーム86がピン結合されている。アーム86の下端には、プランジャ85の進退方向と平行で機枠81に支持された戻しバネ87が掛けられている。
【0037】
この場合、プランジャ85は、ソレノイド83が通電されるとソレノイド本体84側に退行し、非通電では戻しバネ87の力で進出する。そして、通常の非通電の場合は、図7に示すように、アーム86が戻しバネ87の力で連結ロッド80を介してコルゲーション付与部材75を矢印a方向すなわち下方に回動させてコルゲーション非付与状態とする。次に、ソレノイド83が通電されると、プランジャ85が戻しバネ87の力に抗して退行し、アーム86が連結ロッド80を介してコルゲーション付与部材75を矢印b方向すなわち上方に回動させてコルゲーション付与状態とする。
【0038】
B.第2の実施形態の作用
上記第2の実施形態の場合も先の第1の実施形態と同様に、両面複写の場合において用紙Sを排出ローラ70によってスイッチバックさせる際にはソレノイド83によってコルゲーション付与部材75を非付与状態に保持し、排出ローラ70から上記第1の排出トレイ41に用紙Sを排出する際はコルゲーション付与部材75をコルゲーション付与状態に切り換える。コルゲーション付与部材75がコルゲーション付与状態の場合、用紙Sはコルゲーション付与部材75から上方に圧力を受け、これと同時に上下のローラ体74から下方に圧力を受けることになる。したがって、用紙Sには、コルゲーション付与部材75とローラ体74とにより圧力が上下交互にかかり、コルゲーションが付与される。
【0039】
第2の実施形態によっても、両面複写プロセスに送り込まれる用紙Sにはコルゲーションが付与されず、コルゲーションに起因する搬送不良の発生が起きることなく用紙Sは転写および定着プロセスまで搬送される。この後、上記第1の排出トレイ41に収容される場合、排出ローラ70はコルゲーション付与状態に切り換わっているので、用紙Sはコルゲーションが付与されることによりカールが抑えられて排出される。
【0040】
(3)第3の実施形態(図10および図11)
A.第3の実施形態の構成
第3の実施形態においては、上記第2の実施形態のコルゲーション付与部材75に代えて、上記メインゲート18がコルゲーション付与部材となっている。メインゲート18は、軸方向に隣接する各ローラ71、72のローラ体74の間にそれぞれ配されており(この場合ローラ体74は軸方向に4つだからメインゲート18は3つ)、排出ローラ70に対して図示せぬ移動機構(切換手段)により接離可能に支持されている。そして、排出ローラ70側に移動した際は、図10に示すように、その先端部が上下のローラ軸73の間に入り込んで第1のローラ71のローラ軸73に近接する。メインゲート18は、このように排出ローラ70側に移動して先端部が上下のローラ軸73の間に入り込んだ状態がコルゲーション付与状態とされ、図11(a)に示すように離れた状態が、コルゲーション非付与位置となる。
【0041】
B.第3の実施形態の作用
両面複写の場合において用紙Sを排出ローラによってスイッチバックさせる際には、まず、図11(a)に示すように、メインゲート18を非付与状態に保持し、かつ用紙Sを排出ローラ70側に導くように動作させる。用紙Sが上記第1の排出トレイ41上に搬送され、搬送後端が排出ローラ70で保持されたら、図11(b)に示すようにメインゲート18を下動させ、排出ローラ70を逆転させて用紙Sを上記反転搬送路23に送り込む。
【0042】
一方、排出ローラ70から第1の排出トレイ41に用紙Sを排出する際は、図10に示すように、メインゲート18をコルゲーション付与状態に切り換える。コルゲーション付与状態において用紙Sが排出ローラ70に進入してくると、用紙Sはメインゲート18から下方に圧力を受け、これと同時に上下のローラ体74から上方に圧力を受ける。したがって、用紙Sには、メインゲート18とローラ体74とにより圧力が上下交互にかかることにより、コルゲーションが付与される。
【0043】
第3の実施形態によっても、両面複写プロセスに送り込まれる用紙Sにはコルゲーションが付与されず、コルゲーションに起因する搬送不良の発生が起きることなく用紙Sは転写および定着プロセスまで搬送される。この後、第1の排出トレイ41に収容される際、排出ローラ70はコルゲーション付与状態に切り換わっているので、用紙Sはコルゲーションが付与されることによりカールが抑えられて排出される。また、第3の実施形態の場合は、メインゲート18が、本来の用紙Sのガイド部材とコルゲーション付与部材の2つの機能を有するものとして共用されているので、部品点数の削減ならびにこれに伴う構造の簡素化およびコストの低減が図られる。
【0044】
(4)第4の実施形態(図12および図13)
A.第4の実施形態の構成
第4の実施形態においては、図12および図13に示すように、上側の第2のローラ72におけるローラ軸73の各ローラ体74の間に、コルゲーション付与部材90が設けられている。このコルゲーション付与部材90は、半円状の基端部91から略矩形状の先端部92が延びた全体が略馬蹄形状に形成されたもので、先端部92の両端に第1、第2の係止片93、94が形成されている。このコルゲーション付与部材90は、基端部91が、第2のローラ72のローラ軸73に、偏心して、かつトルクリミッタ95を介して装着されている。コルゲーション付与部材90は、上側の第1のローラ71の回転に伴い同方向に回動する。
【0045】
排出ローラ70が排出方向に回転(正転)すると、コルゲーション付与部材90は第2のローラ72と同方向に回動するが、第1の係止片93がストッパピン96に係止してそれ以上の回動が阻止される。第2のローラ72は、トルクリミッタ95に抗して引き続き回転する。第1の係止片93がストッパピン96に係止した状態において、排出ローラ70を軸方向から見た場合、コルゲーション付与部材90の下部が上下のローラ体74のニップにラップして下端面がそのニップよりも下方に位置する。この状態が、コルゲーション付与部材90のコルゲーション付与状態とされる(図12参照)。また、排出ローラ70が逆転すると、コルゲーション付与部材90は第2のローラ72と同方向に逆転するが、今度は第2の係止片94がストッパピン96に係止してそれ以上の回動が阻止される。第2のローラ72は、トルクリミッタ95に抗して引き続き回転する。第2の係止片94がストッパピン96に係止した状態において、コルゲーション付与部材90は前記ニップよりも上方に逃げ、この状態が、コルゲーション付与部材90のコルゲーション非付与位置とされる(図13参照)。
【0046】
B.第4の実施形態の作用
第4の実施形態においては、排出ローラ70が排出方向に回転している際にはコルゲーション付与部材90はコルゲーション付与状態にあるので、上記第1の排出トレイ41に用紙Sを収容させるときには、コルゲーション付与部材90により用紙Sにコルゲーションが付与される。また、両面複写で用紙Sをスイッチバックさせる場合は、一旦排出ローラ70により第1の排出トレイ41上に用紙Sを排出した後、排出ローラ70を逆転させ、用紙Sを上記反転搬送路23に送り込む。用紙Sを第1の排出トレイ41上に搬送させる際には、コルゲーション付与部材90がコルゲーション付与状態にあるのでコルゲーションは付与されるが、逆転の際、コルゲーション付与部材90はコルゲーション非付与位置にあるから、コルゲーション形成の促進が抑えられる。
【0047】
上記第4の実施形態によれば、コルゲーション付与部材90のコルゲーション付与状態と非付与状態の切り換えは、排出ローラ70の回転およびトルクリミッタ95とストッパピン96の作用に応じて自動的に切り換わる。したがって、コルゲーションの付与状態と非付与状態を切り換えるための駆動手段を必要とせず、コストの低減および動作の確実性の向上が図られる。
【0048】
C.第4の実施形態の変形例(図14ないし図16)
図14ないし図16は、上記第4の実施形態の変形例を示している。この変形例の場合、上記コルゲーション付与部材90に代えて、形状の異なるコルゲーション付与部材100が適用されている。このコルゲーション付与部材100は、前記トルクリミッタ95に嵌合された円筒状の基端部101から平らな支持片102がメインゲート18側に延び、この支持片18の先端部の下面に、排出ローラ70側に湾曲して延びる舌片103が形成されたものである。
【0049】
このコルゲーション付与部材100は、排出ローラ70が排出方向に回転(正転)すると、上側の第2のローラ72と同方向に回動し、支持片102の先端が上側のシュート76に当接してそれ以上の回動が阻止され、このとき、舌片103が上下のローラ体74の前記ニップよりも下方に位置する。この状態が、コルゲーション付与部材100のコルゲーション付与状態とされる(図15参照)。また、排出ローラ70が逆転すると、コルゲーション付与部材100は第2のローラ72と同方向に逆転し、支持片102が前記ストッパピン96に係止してそれ以上の回動が阻止される。このとき、舌片103はニップよりも上方に逃げ、この状態が、コルゲーション付与部材100のコルゲーション非付与状態とされる(図16参照)。このコルゲーション付与部材100は、コルゲーション付与状態において舌片103が用紙Sに対してコルゲーションを付与する。
【0050】
(5)第5の実施形態(図17および図18)
次に、図1に示した複写機とは異なるタイプの複写機に、上記各実施形態の排出ローラを適用した本発明の第5の実施形態を、図17および図18を参照して説明する。説明の便宜上、排出ローラは、第1の実施形態の第1の排出ローラ31に統一して説明する。
【0051】
これら図の符号110は、給紙ユニット111の上に画像形成ユニット112がセットされた装置本体である。給紙ユニット111には、複数の給紙トレイ113が上下に複数段備えられている。給紙トレイ113内の用紙Sは、図中右側に設けられたナジャーローラ114、フィードローラ115およびリタードローラ116から構成される給紙ローラ群117によりテイクアウェイローラ118を経て画像形成ユニット112の画像形成手段120に送られる。画像形成手段120は、図示せぬ潜像形成手段で表面に潜像が形成される感光体ドラム121、現像装置122、転写コロトロン123、除電コロトロン124、定着装置125等で構成されている。用紙Sは、テイクアウェイローラ118からプレレジストレーションローラ130、レジストレーションローラ131を経て感光体ドラム121と転写コロトロン123の間に送り込まれ、ここを通過する際に、現像装置122により現像された感光体ドラム121上の現像が用紙S上に転写される。この後、用紙Sは搬送ベルト132で定着装置125に搬送され、転写画像が定着される。
【0052】
定着装置125の下流(図で左側)には、排出切換ユニット140が設けられている。この排出切換ユニット140は、上記第1の排出ローラ31と、この第1の排出ローラ31の上に配された第2の排出ローラ142と、これら排出ローラ31、142に向かって用紙Sの進路を切り換えるゲート143とを備えている。用紙Sは、定着装置125を通過後、ゲート143により下側の第1の排出ローラ31か上側の第2の排出ローラ142に導かれ、第1の排出トレイ151もしくは第2の排出トレイ152に収容される。
【0053】
第5の実施形態の複写機は以上を基本構成としているが、図18に示すように、ソートユニット160が後付けできるようになっている。このソートユニット160は、第1の排出トレイ151を取り除いて装置本体111の左側面に取り付けられるもので、複数枚の原稿を複数部複写して各部ごとに用紙Sをソートトレイ161に排出する。ソートユニット160内には、各ソートトレイ161に用紙Sを搬送する搬送ベルト162が設けられ、用紙Sは、第1の排出ローラ31から搬送ベルト162に移送され、各ソートトレイ161ごとに設けられたソートローラ163により各ソートトレイ161に排出される。ソートローラ163は、用紙Sをソートトレイ161に排出するので、コルゲーションローラが適用されている。
【0054】
この複写機の場合、ソートユニット160が取り付けられていない場合は、第1の排出ローラ31は用紙Sを第1の排出トレイ151に排出するのみなので、通常のコルゲーション付与状態が維持されて用いられる。そして、ソートユニット160が取り付けられた場合においてソートユニット160を用いる場合は、第1の排出ローラ31はコルゲーション非付与状態とされる。
【0055】
上記第5の実施形態によれば、用紙Sを装置外に排出するか、ソートユニット160に用紙Sを搬送させるかの両方の機能が選択される可能性がある第1の排出ローラ31が、コルゲーションの付与状態と非付与状態とに切り換えられるものとされている。したがって、ソートユニット160を後付けしても、第1の排出ローラ31自体を替えることなくコルゲーション非付与状態に切り換えることにより容易に対応できる。
【0056】
なお、上記第1の実施形態において、第2のローラを軸方向に移動させて第1の排出ローラをコルゲーション付与状態と非付与状態に切り換える切換手段としてソレノイドを用いているが、本発明における切換手段はこれに限定されず、第2のローラを移動させる手段であればいかなる形態のものでもよい。
また、第2ないし第5の実施形態における各コルゲーション付与部材は、本発明のコルゲーション付与部材の例であり、ローラ体の間に進退自在に設けられてコルゲーションの付与状態と非付与状態が切り換えられるものであればいかなる形態のものでもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、用紙を装置外へ排出したり装置内において次の搬送プロセスに搬送するローラ対にコルゲーション付与部材を設け、このコルゲーション付与部材を、切換手段によってコルゲーション付与状態と非付与状態のいずれか一方に切り換える構成としたので、用紙を装置外へ排出する場合と装置内において次の搬送プロセスに搬送する場合のいずれにおいても、良好な用紙の搬送性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る複写機の側面図である。
【図2】同実施形態の排出ローラの斜視図である。
【図3】同排出ローラのコルゲーション付与状態を示す正面図である。
【図4】同コルゲーション非付与状態を示す正面図である。
【図5】第1の実施形態の応用例である複写機の正面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の排出ローラの斜視図である。
【図7】同実施形態のコルゲーション付与部材の斜視図である。
【図8】同コルゲーション付与部材のコルゲーション付与状態を示す側面図である。
【図9】同コルゲーション非付与状態を示す側面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態のコルゲーション付与部材の側面図である。
【図11】同実施形態のコルゲーション付与部材の両面複写時における作用を示す側面図であって、(a)用紙が排出ローラに進入している状態、(b)排出が逆転して用紙が反転搬送されている状態を示している。
【図12】本発明の第4の実施形態のコルゲーション付与部材のコルゲーション付与状態を示す側面図である。
【図13】同コルゲーション付与部材のコルゲーション非付与状態を示す側面図である。
【図14】本発明の第4の実施形態のコルゲーション付与部材の変形例を示す斜視図である。
【図15】同コルゲーション付与部材のコルゲーション付与状態を示す側面図である。
【図16】同コルゲーション非付与状態を示す側面図である。
【図17】本発明の第5の実施形態に係る複写機の側面図である。
【図18】同複写機にソートユニットを後付けした状態の側面図である。
【符号の説明】
18…メインゲート(コルゲーション付与部材、ガイド部材)、31、70…排出ローラ、51、71…第1のローラ、52、72…第2のローラ、53、73…ローラ軸、54、55、74…ローラ体、60、83…ソレノイド(切換手段)、75、90、100…コルゲーション付与部材、S…用紙(被搬送体)、95…トルクリミッタ、96…ストッパピン。

Claims (3)

  1. ローラ対に挟んだ被搬送体を装置外へ排出する排出モードと被搬送体を装置内において次の搬送プロセスに送り込む搬送途中モードとを有する画像形成装置の搬送装置であって、
    ローラ軸に複数のローラ体が軸方向に間隔をおいて設けられた第1のローラと、ローラ軸に複数のローラ体が軸方向に間隔をおいて設けられ前記第1のローラに対し互いのローラ体が接触するよう対向配置される第2のローラとからなるローラ対と、
    前記第1のローラと前記第2のローラの少なくとも一方を、前記被搬送体の搬送方向に応じた方向に回転させる回転駆動手段と、
    前記ローラ対における軸方向に隣接する前記ローラ体の間に配置され、ローラ対に挟まれた前記被搬送体にコルゲーションを付与するコルゲーション付与部材と、
    前記コルゲーション付与部材を、被搬送体に対するコルゲーションの付与状態と非付与状態とに切り換える切換手段と、
    前記排出モードの場合に前記コルゲーション付与部材が前記付与状態となり、前記搬送途中モードの場合に前記コルゲーション付与部材が前記非付与状態となるよう前記切換手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする画像形成装置の搬送装置。
  2. 前記コルゲーション付与部材は、前記ローラ対に前記被搬送体を導くガイド部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の搬送装置。
  3. 前記コルゲーション付与部材は、前記第1のローラもしくは前記第2のローラのローラ軸に設けられ、前記切換手段は、ローラ軸とコルゲーション付与手段との間に介装されたトルクリミッタと、ローラ軸の回転に応じてコルゲーション付与部材を前記付与状態と前記非付与状態とに停止させるストッパと、ローラ軸の回転方向を変換する回転方向変換手段との組み合わせで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の搬送装置。
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