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JP2004001199A - ゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法 - Google Patents

ゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法 Download PDF

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JP2004001199A
JP2004001199A JP2003101794A JP2003101794A JP2004001199A JP 2004001199 A JP2004001199 A JP 2004001199A JP 2003101794 A JP2003101794 A JP 2003101794A JP 2003101794 A JP2003101794 A JP 2003101794A JP 2004001199 A JP2004001199 A JP 2004001199A
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gothic arc
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JP2003101794A
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Kazumi Matsuzaki
松崎 和己
Yasutami Matsumoto
松本 安民
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

【課題】断面をゴシックアーク状に形成された溝を短時間で高精度に超仕上げ加工することのできるゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法を提供する。
【解決手段】ゴシックアーク溝11の中心線上に位置する軸13を中心に砥石12をゴシックアーク溝11の幅方向に揺動させてゴシックアーク溝11を超仕上げ加工するときに、砥石12の揺動中心からゴシックアーク溝11の溝底までの揺動中心高さHtをHt=0.0mmに設定する。また、ゴシックアーク溝11を加工する砥石として、ゴシックアーク溝11の長手方向中間部分に他の部分より加工能力の小さい低加工部またはゴシックアーク溝11の溝底と接触しない非接触部を有する砥石を使用する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば4点接触玉軸受の内輪軌道溝等を超仕上げ加工するときに適用されるゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば4点接触玉軸受の内輪軌道溝のゴシックアーク溝を精度よく加工するにはゴシックアーク溝の左右のフランク(溝面)を片側ずつ砥石によって超仕上げ加工していたが、この方法だと作業性が悪くコスト高になる。ボールねじに関しては、ゴシックアーク溝の左右のフランクを同時に超仕上げする方法が下記の特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1には、ボールねじ溝の超仕上げ方法が例として開示されており、この超仕上げ方法は、ゴシックアーク溝からなるボールねじ溝の溝直角断面に対してある角度傾斜させた溝断面形状を単一円弧にみなし、砥石を揺動させつつゴシックアーク溝の長手方向に相対移動させることにより、左右のフランクを同時に超仕上げ加工するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
特許第2881855号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献1に記載の方法では、ゴシックアーク溝の溝直角断面に対してある角度傾斜させた溝断面形状がボールの接触角近傍では単一円弧に精度よく近似できるが、全体をカバーできていない。また、砥石の揺動中心を溝面に対して大きく傾斜させているため、溝と砥石の干渉が生じて砥石のまたぎ幅寸法(溝の長手方向に沿う砥石の幅寸法)に制限が生じ、このため、ボールねじ溝面の真円度誤差を超仕上げ加工により除去しにくい場合がある。
【0006】
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、ゴシックアーク溝の左右のフランクを同時に超仕上げ加工できるようにしてコストの低減を図れるのは勿論のこと、溝断面形状の精度向上を図ることのできるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、ゴシックアーク溝の溝底に逃げ溝が形成されている場合でもゴシックアーク溝の右フランク及び左フランクを所望の形状精度に短時間で超仕上げ加工することのできるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、軸受内輪の外周面若しくはボールねじ軸の外周面に形成され、幅方向に沿う断面をゴシックアーク状に形成された溝内に砥石を配置し、前記溝の中心線上に位置する軸を中心に前記砥石を前記溝の幅方向に揺動させて前記溝の左右フランクを同時に超仕上げ加工する方法において、前記砥石の揺動中心を前記溝の溝底の高さに合わせて前記溝を超仕上げ加工することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記溝の長手方向に沿う前記砥石のまたぎ寸法を、前記砥石と前記溝との連続的線接触線が前記溝の溝肩と交わる二点間の距離に合わせて前記溝を超仕上げ加工することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記溝の長手方向における前記砥石の中間部を、前記溝の加工に寄与しない要素としたことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記砥石を前記溝の長手方向に三分割し、その中間部をスペーサとしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、軸受内輪の外周面若しくはボールねじ軸の外周面に形成され、溝底に逃げ溝を有するゴシックアーク溝の右フランク及び左フランクを砥石により該砥石を揺動させつつ同時に超仕上げ加工する方法であって、前記ゴシックアーク溝と前記砥石が前記ゴシックアーク溝の溝肩と前記逃げ溝の溝肩との間で線状に連続して接触するように、前記ゴシックアーク溝の右フランクと左フランクとが交わる仮想溝底点からの前記砥石の揺動中心位置、前記砥石のまたぎ寸法、前記砥石の揺動角度および前記砥石の幅寸法をそれぞれ所定の値に設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とする。
【0010】
請求項6の発明は、請求項5記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記ゴシックアーク溝の右フランクと左フランクとが交わる仮想溝底点からの前記砥石の揺動中心位置を前記砥石の揺動中心から前記逃げ溝の溝肩までの距離が最小となる位置に設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とする。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記ゴシックアーク溝と前記砥石との連続的線接触線が前記ゴシックアーク溝の溝肩と交わる二点間と同等の寸法に前記砥石のまたぎ寸法を設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記砥石の揺動中心及び前記逃げ溝の溝底中央を通る直線と前記砥石の揺動中心及び前記逃げ溝の溝肩を通る直線とがなす角度より大きい角度に前記砥石の揺動角度を設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とする。
【0012】
請求項9の発明は、請求項8記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記砥石を所定角度まで揺動させたときに前記砥石のエッジが前記ゴシックアーク溝の溝肩と一致する寸法に前記砥石の幅寸法を設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法を図1乃至図9を参照して詳細に説明する。このうち、図1〜図5は本発明の原理を説明するためのものである。
図1において、符号10は4点接触玉軸受の内輪を示しており、この内輪10の外周面には軌道溝としてのゴシックアーク溝11が内輪10の円周方向に沿って形成されている。このようなゴシックアーク溝11に超仕上げ加工を施す場合には、ゴシックアーク溝11上に砥石12を配置し、ゴシックアーク溝11の中心線上に位置する軸13を中心として、砥石12をゴシックアーク溝11の幅方向に±θの角度だけ揺動させる。このときのゴシックアーク溝11と砥石12との接触状態を図2に示す。
【0014】
図2において、(a)は図1のA−A断面、(b)は図1のB−B断面、(c)は図1のC−C断面を示しており、図中P,P,Q,Q,R,Rは軸13を中心に砥石12が揺動する間にゴシックアーク溝11と砥石12とが常に接触し合う接触点を示している。これらの接触点P,P,Q,Q,R,Rを通る連続的線接触線(ゴシックアーク溝11と砥石12とが連続的に線接触する線)を図3に示す。
【0015】
図3において、14は接触点P,Q,Rを通る連続的線接触線、14は接触点P,Q,Rを通る連続的線接触線を示しており、これらの連続的線接触線14,14は、以下のようにして求まる。有芯式超仕上において砥石が±θ揺動する時、揺動軸からの最短接触半径で砥石が規制成形される。これは、接触半径が最小になる点で砥石が溝と常に接触することを意味している。従って、連続的線接触線14,14は砥石12の揺動中心Oからゴシックアーク溝11の溝底までのゴシックアーク溝11の深さ方向に沿う距離R(図4参照)を次式(1)から求め、距離Rが最小となるZとkとの関係をプロットすることにより得ることができる。
【0016】
【数1】
Figure 2004001199
【0017】
上式において、ηは内輪10の中心から砥石12の揺動中心Oまでの距離を示しており、内輪10の中心からゴシックアーク溝11の溝底までの半径(以下、溝底半径と記す)をR、X=0断面における砥石12の揺動中心Oからゴシックアーク溝11の溝底までのゴシックアーク溝11の深さ方向に沿う距離(以下、揺動中心高さと記す)をHtとすると、上記ηは次式(2)のように表わすことができる。
【0018】
【数2】
Figure 2004001199
【0019】
また、ゴシックアーク溝11の曲率半径をr、ゴシックアーク溝11の曲率中心間距離を2eとすると、式(1)中のyは溝の右半面(右フランク側)においては次式(3)に示す関係から式(4)のように表わすことができる。
【0020】
【数3】
Figure 2004001199
【0021】
したがって、式(1)は式(2)及び(4)から次式のように置き換えることができる。
【0022】
【数4】
Figure 2004001199
【0023】
また、ゴシックアーク溝11の左半面(左フランク側)に対しても同様の計算を行い、連続的線接触線14,14 が求まる。
本発明は、上記揺動中心高さHtをHt=0.0mmに設定してゴシックアーク溝11を超仕上げ加工するものであり、以下、その理由を説明する。
図5は上記揺動中心高さHtをHt=0.0mm、0.5mm、1.5mm、2.0mmとした場合(ただし、R=18.9645mm、R=20.2mm、r=3.11mm、e=0.0915mm)のゴシックアーク溝11と砥石12との連続的線接触線を示す図でおり、図中曲線aは揺動中心高さHtをHt=0.0mmとした場合の連続的線接触線、曲線bは揺動中心高さHtをHt=0.5mmとした場合の連続的線接触線、曲線cは揺動中心高さHtをHt=1.5mmとした場合の連続的線接触線、曲線dは揺動中心高さHtをHt=2.0mmとした場合の連続的線接触線をそれぞれ示している。
【0024】
図5からわかるように、揺動中心高さHtがHt=0.5mm、1.5mm、2.0mmの場合には、ゴシックアーク溝11と砥石12とがゴシックアーク溝11の溝底で連続的な線接触とならないため、ゴシックアーク溝11の溝面を所望の形状精度に超仕上げ加工することが困難となる。これに対し、揺動中心高さHtがHt=0.0mmの場合には、ゴシックアーク溝11と砥石12との連続的線接触線がゴシックアーク溝11の溝底から溝肩まで存在し、ゴシックアーク溝11と砥石12とがゴシックアーク溝11の溝底で連続的な線接触となるので、ゴシックアーク溝11の溝面を所望の形状精度に超仕上げ加工できることがわかる。
【0025】
図6に、揺動中心高さHtをHt=0.0mmとした場合のゴシックアーク溝11と砥石12の接触状態を示す。ここで、溝の長手方向に沿う砥石寸法(またぎ寸法と称す)は、連続的線接触線が溝肩と交わる二点間の距離(図6(a)のA)が最適寸法である。その理由は、このまたぎ寸法により溝底から溝肩まで連続的線接触が得られるためである。同図において、(b)は(a)のD−D断面、(c)は(a)のE−E断面、(d)は(a)のF−F断面をそれぞれ示しており、砥石12は厳密には点Uのみでゴシックアーク溝11の溝底と連続的に接触するが、図6の(a)に示す領域B間ではゴシックアーク溝11の溝底に極めて近い位置に長く分布する。領域Bの幅は本実施例では12mmである。この領域では溝底から幅方向45μm以内に連続的線接触線がある。このため、領域Bでは実質的にはゴシックアーク溝11の溝底で線接触していると言って良い。
【0026】
ゴシックアーク溝11の溝底近辺の連続的線接触線が長く分布する領域Bでは、この部分だけ取代が過大になり勝ちである。そこで本発明では、図7に示すような砥石12を用いてゴシックアーク溝11を超仕上げ加工する。
図7において、(a)はゴシックアーク溝の長手方向中間部分に他の部分より加工能力の小さい低加工部15を有する砥石、(b)及び(c)はゴシックアーク溝の長手方向中間部分にゴシックアーク溝11の溝底と接触しない非接触部16を有する砥石をそれぞれ示しており、このような砥石を使用することにより、図6の領域Bで示される部分が過大に加工されることを抑制することができる。なお、図7中17はスペーサ、18は長寿命であるCBN砥石を示している。また、低加工部15及び非接触部16の幅は上記領域Bの幅に等しくとる。領域Bの幅は要求加工精度に依存する。
【0027】
上述のように、ゴシックアーク溝11の中心線上に位置する軸13を中心に砥石12をゴシックアーク溝11の幅方向に揺動させてゴシックアーク溝11を超仕上げ加工するときに、砥石12の揺動中心Oからゴシックアーク溝11の溝底までの揺動中心高さHtをHt=0.0mmに設定するとともに、ゴシックアーク溝の長手方向中間部分に低加工部15または非接触部16を有する砥石12を使用してゴシックアーク溝11を超仕上げ加工することにより、ゴシックアーク溝の溝面全体を砥石12で超仕上げ加工できると共にゴシックアーク溝11と砥石12との連続的線接触線がゴシックアーク溝11の長手方向に長く存在しても取代が多くなることがない。したがって、ゴシックアーク溝12を短時間で高精度に超仕上げ加工することができる。
【0028】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、上述した実施の形態では本発明により超仕上げ加工されるゴシックアーク溝として4点接触玉軸受の内輪軌道溝を例示したが、図8に示すように、ボールねじ軸20のねじ溝を砥石12で超仕上げ加工する場合にも本発明を適用することができる。
【0029】
図8を参照して、この本発明の第2の実施の形態であるゴシックアーク溝の超仕上げ方法を説明する。なお、この実施の形態では、ボールねじ装置のボールねじ軸20に形成されたボールねじ溝をゴシックアーク溝として本発明を適用した場合を例にとる。
この実施の形態は、ボールねじ軸20の近傍に配置された揺動スピンドル31の揺動軸32を砥石12の揺動中心Oに一致させ、且つ、砥石12の揺動中心O−Oの向きをボールねじ軸20の外周面に形成されたゴシックアーク溝34の長手方向に一致させている。ボールねじ軸20は軸線回りに回転し、これに同期してボールねじ軸20の1回転につき1リード分だけ揺動スピンドル31が砥石12と一体になってボールねじ軸20の軸線と平行に移動する。なお、砥石12は図示しない砥石押付け機構により、ボールねじ軸20のゴシックアーク溝34に押し付けられるようになっている。
【0030】
そして、ボールねじ軸20が軸線回りに回転し、これに同期して揺動スピンドル31が揺動軸回りに揺動しつつ砥石12と一体となってボールねじ軸20の軸線と平行に移動すると、砥石12が前記押付け機構によりボールねじ軸20のゴシックアーク溝34に押し付けられながら、揺動中心O−Oを支点として揺動し、これにより、ゴシックアーク溝34の表面の左右のフランクが同時に超仕上げ加工される。
【0031】
ここで、この実施の形態では、ゴシックアーク溝34の溝直角断面と砥石12の揺動面が一致しており、即ち、ゴシックアーク溝34の長手方向(ボールねじ溝の螺旋方向)と砥石12の揺動中心O−Oの向きが一致しているため、砥石12のまたぎ幅寸法を長くとることができ、この結果、超仕上げ加工後のボールねじ溝面の真円度の向上を図ることができる。
【0032】
次に図9乃至図12を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。図9において、符号11は内輪10の外周面に形成された軌道溝としてのゴシックアーク溝であり、このゴシックアーク溝11の溝底には、逃げ溝Sがゴシックアーク溝11の長手方向に沿って形成されている。
このような逃げ溝Sを溝底に有するゴシックアーク溝11の右フランク11及び左フランク11を砥石で超仕上げ加工する場合は、図10に示すように、ゴシックアーク溝11の右フランク11と左フランク11が交わる仮想溝底点Bからの砥石12の揺動中心位置Oを砥石12の揺動中心Oから逃げ溝Sの溝肩S,Sまでの距離が最小となる位置に設定するとともに、図11に示す曲線14,14がゴシックアーク溝11の溝肩Eと交わる二点間と同等の寸法に砥石12のまたぎ寸法L12を設定し、かつ図12に示す角度θより大きい角度に砥石12の揺動角度θを設定する。
【0033】
ここで、曲線14,14は砥石12がゴシックアーク溝11の右フランク11及び左フランク11と線状にg
連続して接触する連続的線接触線、角度θは砥石12の揺動中心O及び逃げ溝Sの溝底中央を通る直線Yと砥石12の揺動中心O及び逃げ溝Sの溝肩S(又は溝肩S)を通る直線Vとがなす角度であり、砥石12の揺動角度θを角度θより小さく設定すると、砥石中心の先端がゴシックアーク溝11と接触しないため、先端部が出っ張り、やがて逃げ溝Sの溝底と接触して正常な加工が行われなくなる。なお、実験ではθ〜θ+5°の範囲内に砥石12の揺動角度θを設定するのが好ましい。
【0034】
このように、溝底に逃げ溝Sを有するゴシックアーク溝11を砥石12で仕上げ加工する際に、ゴシックアーク溝11の仮想溝底点Bからの砥石12の揺動中心位置を砥石12の揺動中心Oから逃げ溝Sの溝肩S,Sまでの距離が最小となる位置に設定するとともに、連続的線接触線14,14がゴシックアーク溝11の溝肩Eと交わる二点間と同等の寸法に砥石12のまたぎ寸法L12を設定し、かつ砥石12の揺動中心O及び逃げ溝Sの溝底中央を通る直線Yと砥石12の揺動中心O及び逃げ溝Sの溝肩S(又は溝肩S)を通る直線Vとがなす角度θより大きい角度に砥石12の揺動角度θを設定することにより、砥石12とゴシックアーク溝11との加工接触点が図10に示す曲線14,14のようにゴシックアーク溝11の溝肩Eと逃げ溝Sの溝肩S,Sとの間で線状に連続して分布するので、ゴシックアーク溝11の右フランク11及び左フランク11を所望の形状精度に同時に超仕上げ加工することができる。
【0035】
この場合、砥石12の幅寸法を図12に示す寸法W(砥石12を角度θまで揺動させたときに砥石12のエッジ12eがゴシックアーク溝11の溝肩Eと一致する幅寸法)より大きくすると、砥石12のエッジ12eが内輪10の外径部を加工してしまい、ゴシックアーク溝11の形状精度に悪影響を及ぼす。また、砥石12の幅寸法を上記寸法Wより小さくした場合もゴシックアーク溝11の形状精度に悪影響を及ぼすので、砥石12の幅寸法を上記寸法Wに設定することが望ましい。なお、実験では95%までが適正であった。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法によれば、ゴシックアーク溝の右フランク及び左フランクを所望の形状精度に短時間で超仕上げ加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4点接触玉軸受の内輪を示す図である。
【図2】図1の内輪に形成されたゴシックアーク溝と砥石の接触状態を示す図である。
【図3】ゴシックアーク溝と砥石との連続的線接触線を示す図である。
【図4】図3の連続的線接触線を求める方法を説明するための図である。
【図5】砥石の揺動中心高さをHt=0.0mm、0.5mm、Ht=1.5mm、Ht=2.0mmとした場合の連続的線接触線を示す図である。
【図6】ゴシックアーク溝の溝底から砥石の揺動中心までの高さをHt=0.0mmとした場合のゴシックアーク溝と砥石の接触状態を示す図である。
【図7】本発明に使用される砥石の一例を示す図である。
【図8】本発明をボールねじ軸に形成されたボールねじ溝の超仕上げ加工に適用する場合の一実施形態を示す図である。
【図9】溝底に逃げ溝を有するゴシックアーク溝を砥石で超仕上げ加工する場合の超仕上げ加工方法を説明するための図である。
【図10】溝底に逃げ溝を有するゴシックアーク溝を砥石で超仕上げ加工する場合に砥石の揺動中心位置を説明するための図である。
【図11】溝底に逃げ溝を有するゴシックアーク溝を砥石で超仕上げ加工する場合に砥石のまたぎ寸法を説明するための図である。
【図12】溝底に逃げ溝を有するゴシックアーク溝を砥石で超仕上げ加工する場合に砥石の揺動角度を説明するための図である。
【符号の説明】
10  内輪
11  ゴシックアーク溝
11右フランク
11左フランク
12   砥石
12e  砥石のエッジ
13  軸
14,14連続的線接触線
O  揺動中心
Ht 揺動中心高さ
15  低加工部
16  非接触部
20  ボールねじ軸
34  ゴシックアーク溝(ねじ溝)
S  逃げ溝
E  ゴシックアーク溝の溝肩
,S逃げ溝の溝肩
L12  砥石のまたぎ寸法
θ  砥石の揺動角度

Claims (9)

  1. 軸受内輪の外周面若しくはボールねじ軸の外周面に形成され、幅方向に沿う断面をゴシックアーク状に形成された溝内に砥石を配置し、前記溝の中心線上に位置する軸を中心に前記砥石を前記溝の幅方向に揺動させて前記溝の左右フランクを同時に超仕上げ加工する方法において、前記砥石の揺動中心を前記溝の溝底の高さに合わせて前記溝を超仕上げ加工することを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  2. 請求項1記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記溝の長手方向に沿う前記砥石のまたぎ寸法を、前記砥石と前記溝との連続的線接触線が前記溝の溝肩と交わる二点間の距離に合わせて前記溝を超仕上げ加工することを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  3. 請求項2記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記溝の長手方向における前記砥石の中間部を、前記溝の加工に寄与しない要素としたことを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  4. 請求項2記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記砥石を前記溝の長手方向に三分割し、その中間部をスペーサとしたことを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  5. 軸受内輪の外周面若しくはボールねじ軸の外周面に形成され、溝底に逃げ溝を有するゴシックアーク溝の右フランク及び左フランクを砥石により該砥石を揺動させつつ同時に超仕上げ加工する方法であって、前記ゴシックアーク溝と前記砥石が前記ゴシックアーク溝の溝肩と前記逃げ溝の溝肩との間で線状に連続して接触するように、前記ゴシックアーク溝の右フランクと左フランクとが交わる仮想溝底点からの前記砥石の揺動中心位置、前記砥石のまたぎ寸法、前記砥石の揺動角度および前記砥石の幅寸法をそれぞれ所定の値に設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  6. 請求項5記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記ゴシックアーク溝の右フランクと左フランクとが交わる仮想溝底点からの前記砥石の揺動中心位置を前記砥石の揺動中心から前記逃げ溝の溝肩までの距離が最小となる位置に設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  7. 請求項6記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記ゴシックアーク溝と前記砥石との連続的線接触線が前記ゴシックアーク溝の溝肩と交わる二点間と同等の寸法に前記砥石のまたぎ寸法を設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  8. 請求項7記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記砥石の揺動中心及び前記逃げ溝の溝底中央を通る直線と前記砥石の揺動中心及び前記逃げ溝の溝肩を通る直線とがなす角度より大きい角度に前記砥石の揺動角度を設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
  9. 請求項8記載のゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法において、前記砥石を所定角度まで揺動させたときに前記砥石のエッジが前記ゴシックアーク溝の溝肩と一致する寸法に前記砥石の幅寸法を設定して、前記ゴシックアーク溝を超仕上げ加工することを特徴とするゴシックアーク溝の超仕上げ加工方法。
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