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JP2004000531A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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JP2004000531A
JP2004000531A JP2003093496A JP2003093496A JP2004000531A JP 2004000531 A JP2004000531 A JP 2004000531A JP 2003093496 A JP2003093496 A JP 2003093496A JP 2003093496 A JP2003093496 A JP 2003093496A JP 2004000531 A JP2004000531 A JP 2004000531A
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Japan
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golf club
club head
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layer
fiber reinforced
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JP2003093496A
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English (en)
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Tomoyuki Shinoda
篠田 知行
Kenichi Yoshioka
吉岡 健一
Yoshiyuki Kai
甲斐 美幸
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

【課題】従来のパーシモン製ヘッドに近い打球感を有しながら、打球の飛距離や方向性に優れ、かつ耐久性の高いヘッドを比較的安価に提供すること。
【解決手段】中空部1または低密度コア部を有するゴルフクラブヘッドにおいて、打球面5が、炭素繊維強化プラスチック層2と金属層6との接着積層構成を有し、かつ金属層が内層に配されていることを特徴とするゴルフクラブヘッドである。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゴルフクラブのヘッドに関し、特に、体積が大きく打球の飛距離と方向性に優れ、かつ外観や打球感にも優れたゴルフクラブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常「ウッド」と称されるゴルフクラブヘッドにおいて、打球の飛距離や方向性などの性能はその形状や材質に大きく支配される。
【0003】
飛距離を伸ばすためには、クラブを素早く振り抜きヘッドスピードを高くできるよう、振り抜きの感覚を損ねない範囲でヘッドは軽い方が好ましい。一方、方向性については、打球の瞬間にヘッドがボールから受けるモーメントによって打球面の角度がぶれにくいこと(いわゆるスウィートスポットが大きなこと)が有利であり、ヘッドの慣性モーメントを大きくできるように、体積の大きなヘッドが好ましい。また、反発力を増すために打球面の剛性は高いほうが良い。これらの要求を兼ね備えるために、材料としては、比重が小さく強度や弾性率が高い材料が求められる。
【0004】
ウッドクラブのヘッドは、古くはパーシモンに代表される木材が主流であり、上述の要求を兼ね備えることには限界があった。しかし、近年の材料の進歩により、それまでには無かったような形状(体積)のヘッドが開発され、それが性能を進歩させてきた。そうした最近のヘッド材料の一方の主流は炭素繊維強化プラスチックであり、他方はチタン合金や高強度アルミニウム合金等である。
【0005】
前者の炭素繊維強化プラスチックは、比重が小さく弾性率が高いため、理想に近い材料といえる、しかしながら、打球時の衝撃によって内部にクラックや剥離などの損傷が入る場合があるという問題があった。このような損傷が入ると、反発力など初期の性能が維持できなくなるという問題が生じる。そのため、打球面の薄肉化に限界があり、より一層のヘッド大型化の障害になっていた。
【0006】
この問題を解決するために、打球面にいわゆるインサート材として異種材料を使用することが広く行われてきた。この方法は、従来のパーシモン製のヘッドにも多用された構成であり、適当な形状のインサート材を打球面に取り付けるものである。これにより、衝撃による損傷をある程度防止しながら、反発力を増すことができる。
【0007】
インサート材としては、本体よりさらに高強度、高弾性の炭素繊維強化プラスチックが使われる他、特許文献1に開示された鍛造金属や、特許文献2に開示されたSiC繊維強化複合材料など、高弾性率の材料が知られている。また、特許文献3には、金属材料と、繊維強化金属複合材料を積層されてなるインサート材が開示されている。これらのインサート材により、打球の衝撃による損傷を低減することができるが、この方法には次のような問題があった。
【0008】
すなわち、好ましいインサート材は一般に高価で、しかも硬いインサート材を正確に加工してヘッドにはめ込み、それをろう付け、溶接あるいは他の締結方法で固定するために工数を要し、製造コストが高くなることである。
【0009】
また、インサート材を用いるうえでのもう一つの問題は、外観上や内部の重量配分などのデザイン自由度が限られることであった。重量配分や組立方法の制限上インサート材は一般にヘッド前面の一部のみに嵌め込まれるので、打球位置がインサート材から外れることもあり、その場合インサート材の効果が得られなくなる。
【0010】
後者のチタン合金や高強度アルミニウム合金は、金属材料のなかでは比較的軽量で、高強度、高弾性であることから、広く使われている。これらの金属材料は、上述した炭素繊維強化プラスチックに比べて衝撃に強く、インサートの必要性は少ない。しかしながら、次に述べるような問題があった。
【0011】
すなわち、これら金属材料は炭素繊維強化プラスチックに比べて重いため、ヘッドの大型化に限界があることである。また、打球時の感触や打球音がパーシモンとは全く異なり、とくに高い金属音を発するため、一部のゴルファーにとっては好ましくないと感じられることもある。また、密度あたりの弾性率(比弾性率)が炭素繊維強化プラスチックに比べて小さく、強度上の限界まで打球面の肉厚を薄くすると、剛性不足となり、反発力が小さくなってしまうという問題があった。
【0012】
さらに、こうした金属材料の場合も製造コスト上の問題があった。これらの金属材料でヘッドを成形する際には大別して鋳造法と鍛造法があり、材料特性の面から鍛造法のほうが好ましいのであるが、鍛造法でチタン合金や高強度アルミニウムを加工することは、非常に高いコストを要することである。すなわち、鍛造法でヘッド全体を一体に加工することは困難なため、打球面、クラウン部、ソール部などを個別に成形した後で溶接してヘッドを組み立てる方法が一般的であるが、この溶接工程がヘッドの製造コストを押し上げるからである。
【0013】
加えて、鋳造法、鍛造法いずれにおいても、成形の後段階として研削・研磨が必要であり、これらを加えると高性能の金属ヘッドの製造コストは、炭素繊維強化プラスチックを使用した場合より高くなってしまうことが多かった。
【0014】
以上のように、パーシモンヘッドに近い打球感を有しながら、打球の飛距離や方向性に優れ、かつ損傷しにくいゴルフクラブヘッドを安価に提供することは、非常に困難であった。
【0015】
【特許文献1】米国特許第5,024,437号明細書
【0016】
【特許文献2】特開平3−168166号公報
【0017】
【特許文献3】特開平8−280855号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上述のような問題を解決し、従来のパーシモン製ヘッドに近い打球感を有しながら、体積が大きく反発力が高いことにより打球の飛距離や方向性に優れ、かつ耐久性の高いヘッドを比較的安価に提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような構成を有する。
すなわち本発明は、中空部または低密度コア部を有するゴルフクラブヘッドにおいて、打球面が、炭素繊維強化プラスチック層と金属層との接着積層構成を有し、かつ金属層が内層に配されていることを特徴とするゴルフクラブヘッドをその骨子とする。
【0020】
また、本発明は、このようなゴルフクラブヘッドの製造方法として、金属箔と炭素繊維強化プリプレグとを積層した後に、前記プリプレグに含まれるマトリクス樹脂原料成分を硬化させることで前記した接着積層構成を作製することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法をも提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の様態を詳しく説明する。
【0022】
本発明は、中空部または低密度コア部を有するゴルフクラブヘッドに関する。中空部または低密度コア部を有することにより、ヘッド全体の重量を増加させることなく、体積を増大させることができる。
【0023】
中空部を持つ構成は、内圧成型など、炭素繊維強化プラスチック製ヘッドを製造する公知の方法によって得ることができる。
【0024】
また、低密度コアは、ハニカム構造や発泡材など、炭素繊維強化プラスチックよりも密度の小さい公知の各種材料であるが、コストと特性のバランスから、ポリウレタンやアクリルなどの発泡材が好ましい。
【0025】
本発明のゴルフクラブヘッドは、その打球面が、炭素繊維強化プラスチック層と金属層との接着積層構成を有する。接着積層構成とは、平面または曲面状の層状物が厚さ方向に、直接または接着層を介して積層された構成をいう。接着力を補助するために、リベットやボルトなどの他の締結方法が併用されていてもよい。
【0026】
上述の金属層はその少なくとも一枚が、内層に配されている。ここで、内層とは打球に接する面から離れた内側の各層を指す。このことにより、打球が直接金属層に当たることがなく、ソフトな打球感が得られるとともに、打球の衝撃による金属層の剥がれを防ぐことができる。
【0027】
さらに、炭素繊維強化プラスチック層が金属層の両面に配されていることが好ましい。こうすることによって、金属層が有効に打球面全体を補強することができ、結果として打球面の薄肉化によるヘッドの軽量化、大型化がより容易になる。
【0028】
さらに、打球面の厚さの中心付近に金属を、その内外層として高弾性の炭素繊維強化プラスチックを配することにより、打球面の曲げ変形に対する剛性を高めることができ、打球面の薄肉化と高反発性を高いレベルで両立することができる。
【0029】
また、金属層の表面にイミダゾール化合物を含むプライマー層を有することをが好ましい。特に金属層にチタン合金を用いる場合には、金属層表面に酸化被膜が形成されるため、プラスチックとの接着性が悪く、剥離などが問題になるが、イミダゾール化合物を含むプライマー層を金属層に設けることにより、接着性を大幅に向上できるため好ましい。
【0030】
金属層に用いられる材料は、工業的に用いられる単体金属または合金類であり、例えば、炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウムとその合金(いわゆるジュラルミンを含む)、チタンとその合金等を使用できるが、なかでも、重量を増やさずにヘッドを大型化できることから、比較的軽量で強度、弾性率に優れるチタンやその合金が好ましい。
【0031】
チタン合金を用いる場合、α合金、β合金、および両相を有するα+β合金系のいずれを使用することもできる。なかでも、通常の使用温度で特に高強度が得られるβ合金のTi−15V−3Cr−3Al−3Sn合金や、α+β合金のTi−6Al−4V合金が特に好ましい。
【0032】
本発明において炭素繊維強化プラスチック層に使用される炭素繊維強化プラスチックとは、連続または不連続炭素繊維で強化された熱可塑性または熱硬化性プラスチック複合材料の総称である。炭素繊維強化プラスチックの平均繊維体積含有率は、20%〜75%の範囲内であることが好ましく、45%〜65%の範囲内であることがより好ましい。
【0033】
炭素繊維強化プラスチック層に使用される炭素繊維は特に限定されず、ピッチ系およびPAN系、また気相成長法で製造される炭素繊維を含み、いわゆる黒鉛繊維やグラファイト繊維をも含むが、なかでも強度、弾性率とコストとのバランスに優れるPAN系連続炭素繊維が好ましい。その場合、炭素繊維の引張強度は4.5GPa〜7.0GPaの範囲内、引張弾性率は200GPa〜700GPaの範囲内であることが、コストと成型品特性とのバランスから好ましい。強化の形態は、織物形態でも一方向引き揃えの形態でも構わない。曲面部はフレキシビリティに富む織物とし、平面部は物性に優れた引き揃え形態とした組み合わせ構成とすることも好ましい態様である。
【0034】
炭素繊維強化プラスチックのマトリクス樹脂としては、各種の熱硬化性および熱可塑性プラスチックが使用できるが、特に、炭素繊維の強度を発現しやすいエポキシ樹脂が好ましい。
【0035】
本発明において、炭素繊維強化プラスチック層が、打球面、クラウン部およびソール部を連続して形成していることが好ましい。この構成を取ることで、ヘッドを一体成形することができ、ヘッドの製造コストを低減させることができる。
【0036】
金属層の厚さは、1.0mm以下0.08mm以上であることが好ましく、0.25mm以下であることがさらに好ましい。この範囲とすることにより、ヘッドの重量増を抑えながら、打球感、反発力、耐久性に優れたヘッドとすることができる。また、0.25mm以下の範囲とすることで、金属層の変形が容易となり、ヘッド成型時に炭素繊維層の間に予め金属層を配した後に一体成型することが容易となり、従来の鍛造法などと比べて金属材料の歩留まりが向上すると同時にヘッド成型コスト全体が飛躍的に改善される。この効果は、チタン合金など、加工しにくく高価な金属材料において特に大きい。0.25mm以下の厚さのチタン合金層は、いわゆる冷間圧延法によって得られるものを好適に使用することができる。冷間圧延法を使用することで、厚さや特性の均一性を向上させることができる。
【0037】
なお、チタン合金の場合、金属層の厚さが0.08mm未満となると圧延が困難になり、コスト上や品質上の問題が生じる傾向がある。また、チタン合金以外の金属でも、厚さが0.08mm未満では強度等の品質の問題が生じる傾向がある。
【0038】
金属層は、その厚さが実質的に均一であることが好ましいが、本発明の効果を損なわない範囲で、金属層の一部に段部やリブ等の厚さの異なる部位を設けることもできる。また、複数の金属層をひとつのヘッドに使用することができる。その場合、複数の金属層を厚さ方向に離して配置することが好ましい。
【0039】
金属層は、本発明の効果を最大限に得るために、ボール側からみた打球面の投影面積のうち、できるだけ大きな割合、すなわち90%以上の領域を連続していることが好ましい。また、金属層が少なくとも非打球面にまで連続していることが、金属と炭素繊維強化プラスチックの接着面積を増やすことができ、剥離の危険性を少なくすることができることから好ましい。とくに厚さが1.0mm以下の比較的薄肉の金属層を使用した場合に、その効果が大きい。金属層がチタンまたはその合金からなる場合、その表面には100オングストローム以下の厚さの酸化チタン層を有することが好ましい。酸化チタンは、その一部がいわゆるアナタイト型の結晶構造を有することが好ましい。アナタイト型二酸化チタンを含む酸化チタン層は、隣接する炭素繊維強化プラスチックとの安定した接着力をもたらすからである。酸化チタン層の厚さが100オングストロームを越えると、酸化チタン層自体がもろくなり剥がれ落ちやすくなる傾向が現れる。酸化チタン層の厚さを40オングストローム以内とすると、非常に良好な接着力が得られ、特に好ましい。上記した効果を得るには、酸化チタン層の厚みは5オングストローム以上であるのが好ましい。
【0040】
本発明で使用する金属層の表面には、イミダゾール化合物を含むプライマーや酸化チタン層の他、カップリング剤の付与など、炭素繊維強化プラスチックとの接着力を増すための公知の手段を用いることができる。たとえばチタン合金の場合には、チタンアルコラートやジルコニアアルコラートなどをカップリング剤として、公知のゾル・ゲル法により付与することができる。また、シランカップリング剤などを併用することも可能である。
【0041】
金属層と炭素繊維強化プラスチック層の間には、非繊維強化プラスチック境界層を有することが好ましい。このプラスチック境界層が応力緩衝層として作用することにより、打球時他の衝撃に対しても金属層と炭素繊維強化プラスチック層の接着が剥がれがなく、耐久性に優れたヘッドを得ることができる。
【0042】
ここで、非繊維強化プラスチック境界層の厚さは、耐衝撃性と軽量性とのバランスから、0.01mm〜0.1mmの範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.015mm〜0.05mmの範囲内、最も好ましいくは0.015〜0.025mmの範囲である。非繊維強化プラスチック境界層がこれらの範囲よりも薄いと、緩衝効果が小さくなって剥がれの可能性が増え、逆に厚すぎると、緩衝効果に対して重量が増えすぎる傾向がある。この非繊維強化プラスチック境界層を成形時に確保し、また強化したり靭性を付与するために、たとえば熱可塑性プラスチックからなる粒子や不織布等を予め配することも好ましい態様である。
【0043】
非繊維強化プラスチック層に使用されるプラスチック素材は特に限定されないが、好ましくはエポキシ樹脂である。より好ましくは、炭素繊維強化プラスチック層に使用するプラスチック素材と同一または類似素材であるのが好ましい。
【0044】
本発明のゴルフクラブヘッドは、薄肉化と高反発性の両立が容易なため、ヘッド体積を300cc以上としたうえで、米国USGA規格(United States GolfAssociation, Procedure for Measuring the Velocity Ratio of a Club Head for Conformance to Rule 4−1e, Appendix II)による反発係数(Coefficient of Restitution)を0.84以上とすることが可能である。
【0045】
本発明のゴルフクラブヘッドの好ましい製造方法は、金属箔と炭素繊維強化プリプレグとを積層した後に、前記プリプレグに含まれるマトリクス樹脂の原料成分を硬化させることで炭素繊維強化プラスチック層と金属層との接着積層構成を作製する方法である。この方法により、従来のインサート法に比べて大幅に製造工程を単純化でき、材料の歩留まりも向上させることが可能となる。
【0046】
より具体的には、例えば次の方法で製造できる。すなわち、金属層の材料となる金属箔を所定の大きさに切り出した後、マトリクス樹脂の原料成分を含む炭素繊維の層上あるいはその間に配した後に、公知の炭素繊維強化プラスチック製ヘッドの成型方法により、該原料成分を硬化させることにより製造することができる。
【0047】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
【0048】
(実施例1)
引張弾性率230GPa、引張強さ5.0GPaのPAN系炭素繊維を2軸平織とした基材に半硬化のエポキシ樹脂を含浸したプリプレグを用意した。このプリプレグの繊維目付は198g/m、繊維含有率は60重量%であった。また、Ti−15V−3Cr−3Al−3Sn合金の冷間圧延箔(厚さ0.13mm)を用意した。このチタン合金箔の表面には、アナタイト型を含む厚さ40オングストロームの二酸化チタン層が形成されているものを使用した。
【0049】
一方、ゴルフクラブヘッド成型用の分割雌型を用意した。この雌型は、3分割されており、それぞれヘッドのクラウン部(上部)、ソール部(下部)、フェース部(打球面部)に対応し、プリプレグを積層した後に組み立てて閉じることができる。このうちソール部雌型の底部には、後述のブラッダーを挿入するための開口部を配した。なお、この雌型の容積は360ccであった。
【0050】
まず、雌型内に前記のプリプレグとチタン合金箔を積層した。このときフェース部の積層構成が、フェース外面より[(0/90)/(±45)/(0/90)/Ti/(±45)/(0/90)/(±45)]となるようにした。ここで、(0/90)、(±45)とは、フェースの長手方向すなわち水平方向を0度としたときに、それぞれ、繊維配向が0度/90度、±45度となるようにプリプレグを配置することを意味する。また、Tiはチタン合金箔を意味する。は対称積層構成を意味する。したがって、上記構成では12層のプリプレグと2枚のチタン合金箔を使用した。
【0051】
次に、雌型を閉じてソール底部の開口部よりシリコーンラバー製の可膨張性ブラッダーを挿入し、型の合わせ目とブラッダー挿入部をシールした。次に、窒素ガスによりブラッダー内に1.4kPaの圧力を加えながら型を130℃に加熱して2時間保持して樹脂を硬化させた後、型を開けて成型したゴルフクラブヘッドを取り出した。
【0052】
成型したヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.88であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.86であった。なお、ボールヒット時の衝撃音は低く、金属特有の高い衝撃音は発生しなかった。
【0053】
(実施例2)
チタン合金箔を積層する際に、プリプレグとの境界に、平均直径17μmのナイロン製熱可塑性樹脂粒子を含むエポキシ樹脂フィルムを配した他は実施例1と同様にして、ヘッドを成型した。
【0054】
このヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.88であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.88であった。ボールヒット時の衝撃音は低く、金属特有の高い衝撃音は発生しなかった。
【0055】
なお、試験後に打球面を切断して断面観察したところ、チタン合金箔と炭素繊維強化プラスチック層との境界に、厚さ0.02mmの非繊維強化プラスチック層が認められた。
【0056】
(実施例3)
フェース部の積層構成が[(0/90)/(±45)/(0/90)/(±45)/(0/90)/(±45)/Ti/(±45)/(0/90)/(±45)/(0/90)/(±45)/(0/90)]、すなわちプリプレグ12層とチタン合金箔1枚となるようにした他は実施例2と同様にしてヘッドを成型した。
【0057】
このヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.87であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.87であった。ボールヒット時の衝撃音は低く、金属特有の高い衝撃音は発生しなかった。
【0058】
なお、試験後に打球面を切断して断面観察したところ、チタン合金箔と炭素繊維強化プラスチック層との境界に、厚さ0.02mmの非繊維強化プラスチック層が認められた。
【0059】
(実施例4)
フェース部の積層構成が[60/0/Ti/−60/60/Ti/0/−60]s、すなわちプリプレグ12層と、チタン合金箔4枚となるようにした他は実施例2と同様にしてヘッドを成形した。
【0060】
このヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.88であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.88であった。ボールヒット時の衝撃音は低く、金属特有の高い衝撃音はしなかった。
【0061】
なお、試験後に打球面を切断して断面観察したところ、チタン合金箔と炭素繊維強化プラスチック層との境界に、厚さ0.02mmの非繊維強化プラスチック層が認められた。
【0062】
(実施例5)
フェース部の積層構成が[Ti/((0/90)/(±45))3S]、すなわちプリプレグ12層と、最外面にイミダゾールシラン化合物が1wt%含まれるエタノール溶液をプライマーとして塗布した後、エタノールを揮発させたチタン合金箔1枚を配した他は実施例1と同様にしてヘッドを成型した。
【0063】
このヘッドについて、USGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.88であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.88であった。
【0064】
なお、試験後に打球面を切断して断面観察したところ、チタン合金箔と炭素繊維強化プラスチック層との境界に、厚さ0.02mmの非繊維強化プラスチック層が認められた。
【0065】
(比較例1)
フェース部の積層構成が[(0/90)/(±45)]3S、すなわちプリプレグのみ12層とした他は実施例1と同様にしてヘッドを成型した。
【0066】
このヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.84であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.78であった。
【0067】
(比較例2)
フェース部の積層構成が[Ti/((0/90)/(±45))3S]、すなわちプリプレグ12層と最外面に配されたチタン合金箔1枚とした他は実施例1と同様にしてヘッドを成型した。
【0068】
このヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.86であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを当てたところ、1840回で表面のチタン合金箔に剥離を認めた。
【0069】
(比較例3)
体積360ccの市販のチタン合金製ヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.80であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.80であった。このヘッドはボール衝突時に金属特有の高い衝撃音を発した。
【0070】
(比較例4)
体積315ccの市販のチタン合金製ヘッドについてUSGA規格に準じて反発係数を測定した結果、反発係数は0.85であった。次に、このヘッドを台座に固定した状態で、60m/sでボールを4000回当てた後、再びUSGA規格に準じて反発係数を測定した。その結果反発係数は0.85であった。このヘッドも比較例3と同様の金属音を発した。
【0071】
以上の結果を表1にまとめた。
【0072】
【表1】
Figure 2004000531
【0073】
【発明の効果】
本発明により、特に体積が大きく、かつ打球感に優れたゴルフクラブヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一様態によるゴルフクラブヘッドの断面図である。
【符号の説明】
1・・・・中空部
2・・・・炭素繊維強化プラスチック層
3・・・・シャフト
4・・・・ホーゼル
5・・・・打球面
6・・・・金属層(2層)

Claims (13)

  1. 中空部または低密度コア部を有するゴルフクラブヘッドにおいて、打球面が、炭素繊維強化プラスチック層と金属層との接着積層構成を有し、かつ金属層が内層に配されていることを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 炭素繊維強化プラスチック層が金属層の両面に配されていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 金属層の表面にイミダゾール化合物を含むプライマー層を有することを特徴とする請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 金属層の厚さが1.0mm以下0.08mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 金属層の厚さが0.25mm以下であることを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 金属層が打球面の投影面積の90%以上にわたって連続していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 金属層が少なくとも非打球面まで連続していることを特徴とする請求項6に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 金属層がチタンまたはその合金からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 金属層が冷間圧延板からなることを特徴とする請求項8に記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 金属層の表面に100オングストローム以下の厚さの酸化チタン層を有することを特徴とする請求項8に記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 金属層と炭素繊維強化プラスチック層との間に、非繊維強化プラスチック境界層を設けてなる請求項1〜10のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 炭素繊維強化プラスチック層が、打球面、クラウン部およびソール部を連続して形成していることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  13. 請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法であって、金属箔と炭素繊維強化プリプレグとを積層した後に、前記プリプレグに含まれるマトリクス樹脂原料成分を硬化させることで、前記接着積層構成を作製することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
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