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JP2004098876A - サスペンションメンバの取付けブラケットおよびその製造方法 - Google Patents

サスペンションメンバの取付けブラケットおよびその製造方法 Download PDF

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JP2004098876A
JP2004098876A JP2002264067A JP2002264067A JP2004098876A JP 2004098876 A JP2004098876 A JP 2004098876A JP 2002264067 A JP2002264067 A JP 2002264067A JP 2002264067 A JP2002264067 A JP 2002264067A JP 2004098876 A JP2004098876 A JP 2004098876A
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飯田 昌孝
Hirotaka Todaka
戸高 浩貴
Yoshiaki Kadoma
門間 義明
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Abstract

【課題】サスペンションメンバも含めて不要に大型化させることなく、必要な強度を有するサスペンションメンバの取付けブラケットおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】サブフレーム1のブラケット11は、サスペンションアーム2のブッシュ21の軸方向両端部がそれぞれ当接するようにサブフレーム1に設けられ、ブッシュ21と共に挿通されたボルト30とナット31により締結されるもので、ブラケット11は、その少なくとも支持部11aの材質自体が硬化して必要な強度が付与されてその限界面圧が向上するように、塑性変形させる加工が施されてなる。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のサスペンションメンバと締結されるブラケットおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のサスペンションアーム等のサスペンションメンバのブッシュを取付けるために、図1に示すように、サブフレーム1のサイドメンバ1A、1Bにはブラケット11が設けられている。図2に参照されるように、車体側に設けられた互いに平行とされたブラケット11の一対の支持部11aの間には、サスペンションアーム2の端部に設けられたサスペンションブッシュ21が介在されている。サスペンションブッシュ21は、サスペンションアーム2の端部に固着される外筒21aと、この外筒21aの軸芯部に配置される内筒21bと、両者21a、21bの間に介在される弾性体21cと、を含んで構成されている。そして、サスペンションブッシュ21は一般に、ブラケット11の支持部11a間に挿入配置されて、内筒21bの軸方向端面部がブラケット11の支持部11aの内側面に当接した状態とされており、ブラケット11およびサスペンションブッシュ21の内筒21bにボルト30を挿入してナット31を螺合し所定のトルクで締付けることにより、サスペンションアーム2のサスペンションブッシュ21と車体側のブラケット11とを締結している。(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
一方、近年においては、省エネルギなどの要請から自動車の軽量化を図ることが考えられており、特にサスペンションアームやサスペンションのリンク部品などのサスペンションメンバ、あるいはサブフレームをアルミニウムなどの軽金属材料により構成することが行われるようになってきている(例えば、文献2を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−197924号公報
【特許文献2】
特開昭9−175438号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示したように、ブラケット11の支持部11aとサスペンションブッシュ21の内筒21bとの間の当接面には所謂面圧が所定の値で存在する。ボルト30とナット31によってサスペンションブッシュ21の内筒21bと共に締付けられるブラケット11に必要な所定の強度を付与する一つの手法として、ブラケット11と内筒21bの両端部との間の面圧が許容される最大の面圧(限界面圧)以下となるように設計することが挙げられる。
【0006】
しかしながら、サブフレームお1よびこれに設けられるブラケット11をアルミニウムなどの軽金属材料で構成した場合には特に、その必要な強度を得るために、サスペンションブッシュ21の内筒21bとの間の面圧を低下させるべく、ブラケット11と内筒21bの両端部との接触面積を増加させる目的から内筒21bを大径化するなど、サスペンションブッシュ21に必要とされる性能やその強度に関わらず、サスペンションブッシュ21とブラケット11を必要以上の大きさに設計する必要があった。したがって、このような従来の技術では、無駄が多く、不要なコストがかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、サスペンションメンバも含めて不要に大型化させることなく、必要な強度を有するサスペンションメンバの取付けブラケットを提供することを目的とする。
また、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、不要に大きくする必要なくサスペンションメンバと締結されるブラケットに必要な強度を付与することができる製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のサスペンションメンバの取付けブラケットに係る発明は、上記目的を達成するため、締結具が挿通されてサスペンションメンバのブッシュの両端面が当接した状態で前記ブッシュと締結されるブラケットであって、ブラケットが加工硬化されてなるものであることを特徴とするものである。
また、請求項2のサスペンションメンバの取付けブラケットの製造方法に係る発明は、上記目的を達成するため、締結具が挿通されてサスペンションメンバの両端面が当接した状態で前記ブッシュと締結されるブラケットの製造方法であって、ブラケットを塑性変形させて加工硬化させることを特徴とするものである。
【0009】
請求項1の発明では、ブラケットが加工硬化されてなるものであることにより必要な強度が付与されるため、その限界面圧が向上する。したがって、ブッシュを介在させた状態で締結具が挿通されて締結されても、ブッシュとの接触面積を増加させて面圧を低下させる必要がないことから、ブッシュとブラケットの双方が小型化してコストが低減される。
また、請求項2の発明では、ブラケットを塑性変形させて加工硬化させることにより、必要な強度が付与されてその限界面圧が向上する。したがって、ブッシュを介在させて締結具を挿通して締結しても、ブッシュとの接触面積を増加させて面圧を低下させる必要がないことから、ブッシュとブラケットの双方が小型化してコストが低減される。
【0010】
【発明の実施の形態】
最初に、本発明のサスペンションメンバと締結されるブラケットの実施の一形態を、サスペンションメンバがサスペンションアーム2であり、ブラケット11がサブフレーム1に設けられ、両者1、11がアルミニウム合金により構成されてなる場合により、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。なお、同一符号は、同様または相当する部分を示すものとする。
本発明のサブフレーム1のブラケット11は、概略、サスペンションアーム2のブッシュ21の軸方向両端部がそれぞれ当接するようにサブフレーム1に設けられ、締結具としてブッシュ21と共に挿通されたボルト30とナット31により締結されるもので、ブラケット11の材質自体が硬化するように加工が施されてなるものである。
【0011】
サスペンションブッシュ21は、その軸方向がサスペンションアーム2の軸方向とほぼ直交するように配設されてなるもので、サスペンションアーム2の基端部が固設される外筒21aと、この外筒21aの軸芯部に配置されてボルト30の軸部が挿通される内筒21bと、外筒22aと内筒21bとの間に介在される弾性体21cと、を備えた構成とされている。外筒21aおよび弾性体21cの軸方向の幅は、ブラケット11の支持部11aの互いの対向面に当接することがないように設定されている。一方、内筒21bの軸方向長さは、ブラケット11の支持部11aの互いの対向面に当接するように、ブラケット11の支持部11aの幅に応じて設定されている。
【0012】
サブフレーム1は、図1に示すように、自動車の前後方向に沿うように延在する一対のサイドレール1A、1Bと、両サイドレール1A、1Bの前後をそれぞれ接続するように固設されるクロスメンバ1C、1Dとを備えてなるもので、この実施の形態においては、アルミニウム合金をダイキャストにより一体に、または押出し成形されたものを接合することにより、成形することができる。サブフレーム1の所定の箇所には、サスペンションメンバを支持するためのブラケット11が溶接などにより固設されている。
【0013】
この実施の形態におけるブラケット11は、サブフレーム1と同様のアルミニウム合金により構成されてなるもので、平板状の素材110(図4および図5の(a)を参照)から所定の加工を施してその両端を曲げ成形することにより、所定の間隔で相対向して内筒の端部が当接される支持部11aと、支持部11aの基端部間に位置してサブフレーム1に接合される接合部11bと、を備えた構成とされている(図4および図5の(d)を参照)。そして、本発明においては、アルミニウム合金からなるブラケット11の、少なくとも支持部11aが硬化するように加工が施されてなるものである。以下に、本発明の、ブラケット11を加工硬化させるための実施の形態を説明する。
【0014】
図4に示した実施の形態は、アルミニウム合金からなる平板状の素材110(a)の両端の、支持部11aとなる部分を張出し成形して平面方向に引張り歪を付与した第1粗形材111Aを成形し(b)、次に、このように張出し成形された部分を平滑な面となるように成形した第2粗形材112を成形し(c)、ボルト30を挿入するための穴11cを穿設すると共に曲げ成形して接合部11bの両端から支持部11aが起立した形状のブラケット11を成形したものである(d)。
【0015】
図5に示した実施の形態は、アルミニウム合金からなる平板状の素材110(a)の両端の、支持部11aとなる部分をコイニングなどによって波形状に成形して板厚方向に圧縮歪を付与した第1粗形材111Bを成形し(b)、次に、このようにコイニングされた部分を平滑な面となるように成形した第2粗形材112を成形し(c)、ボルト30を挿入するための穴11cを穿設すると共に曲げ成形して接合部11bの両端から支持部11aが起立した形状のブラケット11を成形したものである(d)。
【0016】
図3は、アルミニウム合金を加工したときの加工率に対する降伏点の相関関係を示したグラフである。なお、図3に示した実線と鎖線は、それぞれ異なる種類の材質のアルミニウム合金AおよびB(例えば、5000系と1000系など)の場合を示している。また図3に示した破線は、鋼鉄の場合の降伏点を示している。図3から明らかなように、いずれの材質のアルミニウム合金AおよびBも、上述した加工により硬化して、降伏点が向上する。本発明では、少なくとも支持部11aを必要に応じて、鋼鉄製のものの降伏点や疲労強度あるいは耐性などの機械的特性に近づけるか、同等またはそれ以上となるように加工硬化させることができる。
【0017】
このように成形されたブラケット11は、その接合部11bがサブフレーム1の所定の個所に固着される。
【0018】
そして、図2に示すように、ブラケット11の支持部11aの間にサスペンションブッシュ21の両端が当接するように配置されて、ブラケット11の穴11cとサスペンションブッシュ21の内筒21bとを整合させてボルト30の軸部を挿通し、そのネジ部にナット31を螺合させて所定のトルクで締結する。ブラケット11の支持部11aは、上述したように硬化されて所定の機械的特性を有しており、限界面圧が向上しているため、内筒11cが介在した状態でボルト30とナット31により締め付けられ、あるいは自動車の走行などにより負荷を受けても塑性変形することなく、したがって、従来の技術のように不要にブラケット11およびサスペンションブッシュ21を大型化させる必要がないことから、ブラケット11およびサスペンションブッシュ21を小型化してコストを低減させることができる。
【0019】
なお、本発明のサブフレーム1のブラケット11と締結されるサスペンションメンバは、自動車のフロント側およびリヤ側のロッド型、A型、I型形状のロアまたはアッパのサスペンションアームやトウコントロールアームに適用することができる。また、図示は省略したが、必要に応じて、サスペンションブッシュ21の位置を調整するための公知の調整機構を設けることもできる。
さらに、本発明のサブフレーム1のブラケット11は、上述した実施の形態のように平板状の素材を曲げ加工することにより接合部を介して一対の支持部が一体に成形されたものに限定されることなく、例えば、支持部を個別に成形してサブフレームに所定の間隔で互いに対向させるように固設することもできる。
さらにまた、ブラケット11を硬化させるための加工は、張出し成形やコイニングに限定されることなく、塑性変形による他の手法を採用することもできる。また、本発明のブラケット11は、自動車のサブフレーム1に設けられる場合に限定されることなく、自動車のフレーム自体に直接設けられる場合にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、ブラケットを塑性変形させて加工硬化させることにより、不要に大きくする必要がなく必要な強度を有する、サスペンションメンバを取付けるためのブラケットおよびその製造方法を容易に且つ確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるサブフレームを示す斜視図である。
【図2】サスペンションアームが締結されるブラケットの部分拡大断面図である。
【図3】本発明に基づいて加工することによる素材の降伏点の変化を示すグラフである。
【図4】張出し成形により支持部を硬化させてブラケットを成形するための手順の一例を示す説明図である。
【図5】コイニングにより支持部を硬化させてブラケットを成形するための手順の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1   サブフレーム
11  ブラケット
11a 支持部
2   サスペンションアーム
21  サスペンションブッシュ
21a 外筒
21b 内筒
21c 弾性体
30  ボルト
31  ナット

Claims (2)

  1. 締結具が挿通されてサスペンションメンバのブッシュの両端面が当接した状態で前記ブッシュと締結されるブラケットであって、
    ブラケットが加工硬化されてなるものであることを特徴とするサスペンションメンバの取付けブラケット。
  2. 締結具が挿通されてサスペンションメンバの両端面が当接した状態で前記ブッシュと締結されるブラケットの製造方法であって、
    ブラケットを塑性変形させて加工硬化させることを特徴とするサスペンションメンバの取付けブラケットの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107856742A (zh) * 2017-11-03 2018-03-30 宁波拓普汽车电子有限公司 一种适用于燃油车和ev电动车的通用型铝副车架
JP2020506113A (ja) * 2017-02-15 2020-02-27 ルノー エス.ア.エス.Renault S.A.S. 鋲留め及び接合されたアルミニウム製自動車前部クレードル構造体

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