JP2004098102A - 平鋼の製造法および製造設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般鋼構造物や橋梁の桁に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を熱間圧延により低コストで製造することができる技術を提供する。
【解決手段】素材を第1の圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延し、粗形材11を2基のユニバーサル圧延機U1、U2を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することにより平鋼を製造する際に、2基のユニバーサル圧延機U1、U2のうちの一方のユニバーサル圧延機U1の一対の竪ロール15、15に設けられた孔型16により粗形材11の板幅圧下および面取りを行うとともに、2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機U2の一対の水平ロール12、12により粗形材11の板厚圧下を行う。
【選択図】 図5
【解決手段】素材を第1の圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延し、粗形材11を2基のユニバーサル圧延機U1、U2を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することにより平鋼を製造する際に、2基のユニバーサル圧延機U1、U2のうちの一方のユニバーサル圧延機U1の一対の竪ロール15、15に設けられた孔型16により粗形材11の板幅圧下および面取りを行うとともに、2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機U2の一対の水平ロール12、12により粗形材11の板厚圧下を行う。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平鋼の製造法および製造設備に関するものであり、例えば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を、熱間圧延により低コストで製造するための方法および設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、平鋼は、矩形の横断面を有する形鋼の1種であり、例えば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材として、用いられる。この平鋼は、通常、設備コストの上昇を防ぐためにH形鋼の既存の製造設備を流用して製造される。例えば特許文献1や特許文献2には、それぞれ、ユニバーサル圧延機および2重式エッジャ圧延機の2基のタンデム圧延機を活用して複数パスの往復圧延を行うことにより平鋼を製造する発明が開示されている。
【0003】
しかし、これらの従来の発明では、厚みおよび幅が異なる多種類の平鋼を1組のユニバーサル圧延機で製造することは困難である。したがって、これらの発明にしたがって多種類の平鋼を製造するためには、それに応じて多種類のロールを準備しておき、製造する平鋼の厚みや幅が変更される度にロール交換を行う必要がある。このため、ロールの準備や交換に起因して製造コストが上昇するため、この発明を工業的規模で実施することは事実上困難である。
【0004】
一方、橋梁の桁として用いられる溶接H形鋼は、腐食防止のために、必ず塗装が行われる。しかし、この溶接H形鋼の構成部材である平鋼のコーナ部が略直角をなしていると、このコーナ部には十分な厚さの塗膜を形成することができず、腐食の起点となり易い。このため、かかる平鋼には、熱間圧延完了後であって塗装前の段階において、熱間圧延後にオフラインでガス溶断や冷間成形機を用いてコーナ部面取りを行っていた。例えば特許文献3には、コーナ部面取りを行うための専用設備が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭54−118370号公報
【特許文献2】
特開昭62−21402 号公報
【特許文献3】
特開平9−99305 号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、平鋼の従来の製造工程では、厚みおよび幅が異なる多種類の平鋼を製造するために、多種類のロールの準備および交換を行う必要があり、製造コストが嵩んでいた。
【0007】
さらに、耐食性維持のための塗装を行われる平鋼の場合には、塗装前にコーナ部面取りをオフラインで行う必要もあり、かかるオフラインでのコーナ部面取りにも起因して、平鋼の製造コストの上昇は避けられなかった。
【0008】
本発明の目的は、このような従来の製造工程における課題を解決することができる平鋼の製造法および製造設備を提供することであり、例えば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を、熱間圧延により低コストで製造することができる方法および設備を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、平鋼の圧延過程を、素材を粗圧延機で粗形材に圧延する粗圧延と、この粗形材を製品に圧延する仕上圧延とに分けた場合に、▲1▼この仕上圧延を少なくとも2基のH形鋼用のユニバーサル圧延機を含む仕上圧延機群により行うこと、▲2▼これら2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロールに孔型を刻設しておき、仕上圧延の際には、この孔型により圧延材である粗形材のコーナ部面取りおよび板幅圧下を行うとともに、他方のユニバーサル圧延機の水平ロールで粗形材の板厚圧下を行うことにより、例えば、板厚:50mm以下、板幅:500mm 以下の多種類の平鋼を、多種類のロールの準備および交換を行う必要なく、各スタンドにセットした1種類のロールにより製造できることを知見して、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
【0010】
本発明は、素材を第1の圧延機を用いて粗形材に粗圧延し、この粗形材を少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することによる平鋼の製造法であって、2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対に設けられた孔型により粗形材の板幅圧下および面取りを行うとともに、2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により粗形材の板厚圧下を行うことを特徴とする平鋼の製造法である。
【0011】
また、本発明は、素材を第1の圧延機を用いて粗形材に粗圧延し、この粗形材を少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することによる平鋼の製造法であって、2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対に設けられたフラット部および孔型によりそれぞれ粗形材の板幅圧下および面取りを行うとともに、2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により粗形材の板厚圧下を行うことを特徴とする平鋼の製造法である。
【0012】
これらの本発明にかかる平鋼の製造法では、板幅圧下および面取りが、一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により粗形材を押圧しながら、行われることが望ましい。
【0013】
また、これらの本発明にかかる平鋼の製造法では、板厚圧下が、他方のユニバーサル圧延機の竪ロール対を水平ロール対の側面に接触させながら、行われることが望ましい。
【0014】
別の観点からは、本発明は、素材を粗形材に粗圧延するための第1の圧延機と、この粗形材を平鋼に仕上圧延するための少なくとも2基のユニバーサル圧延機とを備える第2の圧延機群とを備え、2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対が、粗形材の面取りを行うための孔型を備えることを特徴とする平鋼の製造設備である。この本発明にかかる平鋼の製造設備では、竪ロール対が粗形材の幅圧下用のフラット部をさらに備えることが望ましい。
【0015】
これらの本発明にかかる平鋼の製造設備では、一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対の幅が、粗形材の幅よりも小さく設定されることが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる平鋼の製造法および製造設備の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の説明では、製造される平鋼が、コーナ部の面取りを行われる、橋梁用の平鋼である場合であるが、本発明はかかる平鋼に限定されるものではなく、例えば、一般鉄骨に使用される溶接H形鋼のウエブ材、フランジ材用の平鋼の圧延にも適用できることはいうまでもない。
【0017】
本実施の形態の平鋼の製造設備は、第1の圧延機と、第2の圧延機群とを備える。
第1の圧延機は、素材を粗形材に粗圧延するための圧延機である。本実施の形態では、第1の圧延機として、形鋼の粗圧延機として慣用される二重式のブレークダウン圧延機を用いた。このブレークダウン圧延機は、そのロール胴長方向へ複数の孔型が刻設された、上下一対の孔型ロールを備える。
【0018】
また、第2の圧延機群は、第1の圧延機によって粗圧延された粗形材を、平鋼に仕上圧延するための仕上圧延機群であり、少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える。
【0019】
これら2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対は、粗形材の面取りを行うための孔型を備える。また、この一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対の幅は、このユニバーサル圧延機により圧延される粗形材の幅の最小値よりも、小さく設定される。
【0020】
このような第1の圧延機と第2の圧延機群とを備える、本実施の形態の平鋼の製造設備は、新設してもよいが、H形鋼の既存の製造設備を流用して構成することができ、これにより、製造設備費を低減するとともにこの既存の製造設備の稼働率を向上することができる。
【0021】
図1〜図3は、いずれも、本実施の形態において平鋼の製造設備1〜3として用いた、H形鋼の既存の各種製造設備例を模式的に示す説明図である。以下、これらの製造設備1〜3を順次説明する。
【0022】
(i)図1に示す製造設備1
図1に示す製造設備1は、2重式の粗圧延機BDと、第1ユニバーサル圧延機U1、2重式のエッジャ圧延機Eおよび第2ユニバーサル圧延機U2とを有する。これらの圧延機のうち、本発明における「第1の圧延機」に該当するのは粗圧延機BDであり、本発明における「第2の圧延機群」に該当するのは第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2である。
【0023】
図1に示す製造設備1は、粗圧延機BDを用いて素材に粗圧延を行って粗形材とした後、この粗形材に第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を用いて、複数パスの往復圧延による仕上圧延を行うことによって、平鋼を製造する。
【0024】
具体的には、図1において、素材である連鋳スラブを加熱炉 (いずれも図示しない) に装入して所定温度に加熱した後、粗圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延する。
【0025】
図4は、粗圧延機BDの上孔型ロール4に設けられた孔型kal−1 〜kal−4 を示す説明図である。この上孔型ロール4には、ロール胴長方向に図示する形状の孔型kal−1 〜kal−4 がこの順に並んで刻設されており、連鋳スラブを孔型kal−1 〜kal−4 を用いて粗圧延することにより、例えば90mm程度の厚さと、製品幅に近い寸法の幅とを有する粗形材11を製造する。
【0026】
そして、このようにして製造される粗形材11は、タンデムに配置された第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を有する第2の圧延機群 (仕上圧延機群) に送られる。
【0027】
図5は、第1ユニバーサル圧延機U1のロール配置を示す説明図である。同図に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1は上下一対の水平ロール14、14と左右一対の竪ロール15、15とを備える。
【0028】
水平ロール14の幅は、この第1ユニバーサル圧延機U1により圧延される粗形材11のうちの最小の幅寸法よりも小さく設定される。また、竪ロール15は、粗形材11の側面コーナ部の面取りを行うことができるように、ロール胴部の略中央に、傾斜面16a 、16b を有する孔型16を刻設されている。
【0029】
図6は、第2ユニバーサル圧延機U2のロール配置を示す説明図である。同図に示すように、第2ユニバーサル圧延機U2は、上下一対の水平ロール12、12と左右一対の竪ロール13、13とを備える。
【0030】
水平ロール12の幅は、この工程により製造される粗形材11の幅の最大値よりも大きくなるように、設定される。また、竪ロール13は、水平ロール12の側面を押圧するためのフラット部17を備える。この第2ユニバーサル圧延機U2による圧延では、水平ロール12の軸方向ずれを防止するとともに水平ロール12のベンディングを防止するため、図6に示すように、圧延の際には竪ロール13を水平ロール12の側面に当接させておくことが望ましい。
【0031】
図1において、粗圧延機BDによる粗圧延を行われて、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群(仕上圧延機群)に送られた粗形材11は、例えば3〜7パスの往復圧延による仕上圧延を行われる。
【0032】
この往復圧延の際には、第2ユニバーサル圧延機U2により粗形材11の板厚圧下が行われる。また、第1ユニバーサル圧延機U1により粗形材11の板幅圧下が行われる。
【0033】
そして、この往復圧延の最終パスにおいて、先ず第1ユニバーサル圧延機U1の竪ロール15、15に刻設された孔型16の傾斜面16a 、16b により、粗形材11に対して目標量の面取り圧延が行われ、次いで第2ユニバーサル圧延機U2での板厚圧下により形状を整形するための整形圧延が行われる。これにより、粗形材11は目標の板厚および板幅を有する製品(平鋼)に仕上圧延される。
【0034】
なお、図1に示す製造設備1を用いて平鋼を製造する場合、一般的にはエッジャ圧延機Eは用いる必要がないため、往復圧延の際にはエッジャ圧延機Eは空パスとすればよい。
【0035】
(ii) 図2に示す製造設備2
図2に示す製造設備2は、粗圧延機BDと、第1ユニバーサル圧延機U1と、ユニバーサルエッジャ圧延機UEと、第2ユニバーサル圧延機U2とを有する。この製造設備2では、図1に示す製造設備1と同様に「第1の圧延機」として粗圧延機BDを用いるとともに、「第2の圧延機群」として、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2を用いる。
【0036】
図2に示す製造設備2は、素材に粗圧延機BDを用いて粗圧延を行って粗形材11とし、次いでこの粗形材11に、「第2の圧延機群」である仕上圧延機群を構成する第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2により、複数パスの往復圧延による仕上圧延を行う。
【0037】
具体的には、図1に示す製造設備1と同様に、粗圧延機BDにより素材である連鋳スラブに粗圧延を行うことにより製造された粗形材11は、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2をタンデムに配置された第2の圧延機群(仕上圧延機群)に送られ、複数パスの往復圧延を行われる。
【0038】
本例における第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2は、いずれも、図1に示す製造設備1における第2ユニバーサル圧延機U2と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0039】
また、ユニバーサルエッジャ圧延機UEは、図1に示す製造設備1における第1ユニバーサル圧延機U1と同様に、左右一対の縦ロール15にそれぞれ、傾斜面16a 、16b を有する孔型16を刻設されている。このため、ユニバーサルエッジャ圧延機UEは、往復圧延の途中パスにおいて、粗形材11の板幅圧下を行い、さらに往復圧延の最終パスにおいて粗形材11の面取り圧延を行うことができる。
【0040】
具体的には、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2により構成される第2の圧延機群(仕上圧延機群)に送られた粗形材11は、複数パスの往復圧延を行われ、この往復圧延の際に、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2により板厚圧下が行われ、ユニバーサルエッジャ圧延機UEにより板幅圧下が行われる。そして、往復圧延の最終パスにおいては、先ずユニバーサルエッジャ圧延機UEにより目標量のコーナー面取り圧延が行われ、次いで第2ユニバーサル圧延機U2で板厚の整形圧延が行われ、目標の板厚および板幅を有する製品(平鋼)に仕上げられる。
【0041】
(iii)図3に示す製造設備3
図3に示す製造設備3は、粗圧延機BDと、第2ユニバーサル圧延機U2と、第1ユニバーサル圧延機U1と、エッジャ圧延機Eと、第3ユニバーサル圧延機U3とを有する。
【0042】
この製造設備3では、「第1の圧延機」として粗圧延機BDを用いるとともに、「第2の圧延機群」として、第2ユニバーサル圧延機U2、第1ユニバーサル圧延機U1および第3ユニバーサル圧延機U3を用いた。なお、図3に示す製造設備3は、第3ユニバーサル圧延機U3が、第2ユニバーサル圧延機U2、エッジャ圧延機Eおよび第1ユニバーサル圧延機U1からなる圧延機群から離れて設置された場合であるが、これとは異なり、近接配置されている場合にも同様に適用可能である。
【0043】
図3に示す製造設備3では、粗圧延機BDを用いて粗圧延を行い、次いで、第2の圧延機群を構成する第2ユニバーサル圧延機U2、第1ユニバーサル圧延機U1および第3ユニバーサル圧延機U3を用いて、仕上圧延を行う。
【0044】
第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3は、いずれも、図6に示すように、粗形材11の最大幅より大きな幅を有する上下一対の水平ロール12、12を備える。そして、第2ユニバーサル圧延機U2や第3ユニバーサル圧延機U3による圧延の際には、水平ロール12の軸方向ずれを防止するとともに水平ロール12のベンディングを防止するため、第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3の左右一対の縦ロール13、13を、上下一対の水平ロール12、12の側面に接触させることが望ましい。
【0045】
また、第1ユニバーサル圧延機U1は、図5に示す第1ユニバーサル圧延機U1と同様に、左右一対の竪ロール15、15に、傾斜面16a 、16b を有する孔型16を備えている。
【0046】
図3において、第2の圧延機群に送られた粗形材11は、第2ユニバーサル圧延機U2と第1ユニバーサル圧延機U1による複数パスの往復圧延が行われる。この往復圧延の際に、第2ユニバーサル圧延機U2では粗形材11の板厚圧下が行われ、また第1ユニバーサル圧延機U1では粗形材11の板幅圧下が行われる。
【0047】
そして、往復圧延の最終パスにおいては、第1ユニバーサル圧延機U1により、粗形材11のコーナ部に対して目標量の面取り圧延が行われる。
この面取り圧延を行われた粗形材11は、第3ユニバーサル圧延機U3に送られ、第3ユニバーサル圧延機U3で板厚の整形圧延が行われ、目標の板厚および板幅を有する製品(平鋼)に仕上げ圧延される。
【0048】
本実施の形態の平鋼の製造設備1〜3は、以上のように構成される。
このように、本実施の形態では、上述した図1〜図3に示す平鋼の製造設備1〜3により、素材を粗圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延し、この粗形材11を、少なくとも第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を備える第2の圧延機群を用いて、複数パスの往復圧延による仕上圧延を行うことにより、平鋼を製造する。
【0049】
具体的には、本実施の形態では、第2の圧延機群を構成する第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2のうちの第1ユニバーサル圧延機U1の竪ロール対15、15に設けられた孔型16により粗形材11の板幅圧下および面取りを行うとともに、第2ユニバーサル圧延機U2の水平ロール対12、12により粗形材11の板厚圧下を行う。
【0050】
この際、第1ユニバーサル圧延機U1による板幅圧下および面取りは、第1ユニバーサル圧延機U1の水平ロール対14、14により粗形材11を押圧しながら行うことが、左右の端を均等に圧下することのために望ましい。
【0051】
また、第2ユニバーサル圧延機U2による板厚圧下は、上述したように、第2ユニバーサル圧延機U2の竪ロール対13、13を水平ロール対14、14の側面に接触させながら行うことが、水平ロール14の軸方向ずれを防止するとともに水平ロール14のベンディングを防止するために望ましい。
【0052】
このように、本実施の形態では、略述すると、第1の圧延機である粗圧延機BDにより粗形材11の幅を大まかに制御し、この第1の圧延機の下流工程に配置された第2の圧延機群による複数パスの往復圧延により、目的の製品幅および厚みに仕上圧延する。また、本実施の形態によれば、この複数パスの往復圧延中に粗形材11の面取り圧延を行う。
【0053】
このため、本実施の形態によれば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を熱間圧延により低コストで製造することができないという、平鋼製造の際の従来の課題が解決され、厚みおよび幅が異なる多種類の平鋼を1種類のロールを用いて、熱間圧延により低コストで製造することが可能となる。
【0054】
なお、既存のH形鋼の製造設備には、図1〜図3により示したH形鋼の製造設備とは異なり、粗圧延機BDの下流にタンデムに配置された複数のユニバーサル圧延機U1〜U7を有する連続圧延設備もある。本発明は、このような連続圧延設備に対しても、同様に適用することができる。
【0055】
例えば、第1ユニバーサル圧延機U1−第2ユニバーサル圧延機U2−第1エッジャ圧延機E1−第3ユニバーサル圧延機U3−第4ユニバーサル圧延機U4−第2エッジャ圧延機E2−第5ユニバーサル圧延機U5−第6ユニバーサル圧延機U6−第3エッジャ圧延機E3−第7ユニバーサル圧延機U7をこの順で有する連続圧延設備の場合を説明する。
【0056】
図7は、第2ユニバーサル圧延機U2および第5ユニバーサル圧延機U5による板幅圧下の状況を示す説明図である。
この連続圧延設備では、第1ユニバーサル圧延機U1、第3ユニバーサル圧延機U3、第4ユニバーサル圧延機U4および第7ユニバーサル圧延機U7では、図6に示すように、上下一対の水平ロール12、12の幅を粗形材11の最大幅より大きく設定するとともに、左右一対の竪ロール13、13にはフラット部17を設けておき、圧延の際に上下一対の水平ロール12、12の側面に接触させることが望ましい。
【0057】
また、第6ユニバーサル圧延機U6の上下一対の水平ロール14、14の幅は、図5に示すように、粗形材11の最小幅より小さくし、左右一対の竪ロール15、15は面取り用の孔型16を備えることが望ましい。
【0058】
さらに、第2ユニバーサル圧延機U2および第5ユニバーサル圧延機U5それぞれの上下一対の水平ロール14、14の幅は、図7に示すように、粗形材11の最小幅より小さく設定するとともに、左右一対の竪ロール18、18はフラット部17を備えることが望ましい。
【0059】
そして、第1ユニバーサル圧延機U1、第3ユニバーサル圧延機U3および第4ユニバーサル圧延機U4では図6に示すように粗形材11の板厚圧下を行い、第2ユニバーサル圧延機U2および第5ユニバーサル圧延機U5では図7に示すように粗形材11の板幅圧下を行い、第6ユニバーサル圧延機U6では図5に示すように孔型16を刻設された上下一対の縦ロール15、15により粗形材11の面取り圧延を行い、さらに第7ユニバーサル圧延機U7では粗形材11の板厚圧下を行って粗形材11の形状整形を行えばよい。
【0060】
なお、この例は、第1エッジャ圧延機E1〜第3エッジャ圧延機E3を使用しない場合であるが、第1エッジャ圧延機E1〜第3エッジャ圧延機E3の一部または全部を用いて、粗形材11に軽度の板厚圧下を行うこととしてもよい。
【0061】
以上説明した本実施の形態により、厚さや幅が多岐に渡る多種の平鋼を、1組のロールにより同一の圧延チャンスで、すなわちロール交換を行うことなく、圧延により製造することができる。このため、本実施の形態によれば、
▲1▼ロール投資費用を大幅に削減できること、
▲2▼ロール交換を行うことなく多種のサイズの平鋼を製造できるために、圧延機の稼働率が高まること、
【0062】
▲3▼ロールの準備や交換のための要員を低減できること、さらには
▲4▼オンラインで面取りを行うことができるため、従来実施のオフラインでの面取り作業省略を省略できること
という効果が得られ、これにより、平鋼の製造コストを従来よりも大幅に削減することができる。
【0063】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、図3に示す製造設備3を用いて、フラット部および孔型の双方を備える竪ロールを有するユニバーサル圧延機を備える仕上圧延機群を用いて、平鋼を圧延により製造する。
【0064】
具体的には、図3に示す製造設備3を用いて、第1の実施の形態と同様に、素材を第1の圧延機である粗圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延する。
そして、この粗形材11を、ユニバーサル圧延機U2、U1およびU3を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延する。
【0065】
図8および図9は、いずれも、本実施の形態における第1ユニバーサル圧延機U1の構成を示す説明図である。
図3に示す製造設備では、第2ユニバーサル圧延機U2と第3ユニバーサル圧延機U3とは、図6に示すように、粗形材11の最大幅より大きな幅の水平ロール12、12を備える。また、第1ユニバーサル圧延機U1は、図8および図9に示すように、竪ロール19に、粗形材11の幅圧延用のフラット部17と、粗形材11の面取り圧延用の孔型16とを備える。
【0066】
本実施の形態では、3基のユニバーサル圧延機U1〜U3のうちのユニバーサル圧延機U1の左右一対の竪ロール19、19に設けられたフラット部17および孔型16によりそれぞれ粗形材11の板幅圧下および面取りを行うとともに、3基のユニバーサル圧延機U1〜U3のうちのユニバーサル圧延機U2の上下の水平ロール14、14により粗形材11の板厚圧下を行う。
【0067】
この際、第1の実施の形態と同様に、ユニバーサル圧延機U1による板幅圧下および面取りが、ユニバーサル圧延機U1の上下一対の水平ロール14、14により粗形材11を押圧しながら行われるとともに、ユニバーサル圧延機U2による板厚圧下が、左右一対の竪ロール対13、13を上下一対の水平ロール12、12の側面に接触させながら行われることが、望ましい。
【0068】
このように、仕上圧延機群に送られた粗形材11は、第2ユニバーサル圧延機U2と第1ユニバーサル圧延機U1とを用いた複数パスの往復圧延により、第2ユニバーサル圧延機U2では上下一対の水平ロール12、12により板厚圧下が行われ、第1ユニバーサル圧延機U1では左右一対の竪ロール19、19に設けたフラット部17により図8に示すように板幅が圧下される。
【0069】
そして、往復圧延の最終パスにおいては、図9に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1の左右一対の竪ロール19、19に設けた孔型16により面取り圧延が行われる。なお、第1ユニバーサル圧延機U1での面取り圧延の際には、左右一対の竪ロール19、19の使用位置を変更するため、上下一対の水平ロール14、14のパスセンタの位置を上下方向に変更する。
【0070】
次いで、面取りされた粗形材11は、第3ユニバーサル圧延機U3に送られ、第3ユニバーサル圧延機U3により板厚の整形圧延が行われて、目標の板厚および板幅を有する平鋼に圧延される。
【0071】
この本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様に、
▲1▼ロール投資費用を大幅に削減できること、
▲2▼ロール交換を行うことなく多種のサイズの平鋼を製造できるために、圧延機の稼働率が高まること、
【0072】
▲3▼ロールの準備や交換のための要員を低減できること、さらには
▲4▼オンラインで面取りを行うことができるため、従来実施のオフラインでの面取り作業省略を省略できること
という効果が得られ、これにより、平鋼の製造コストを従来よりも大幅に削減することができることという効果が得られる。
【0073】
【実施例】
さらに、本発明を実施例を参照しながら詳細に説明する。
(実施例1)
図4、図5および図6にそれぞれロール形状を示す粗圧延機BD、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を有する、図1に示すH形鋼の製造設備1を用いて、厚さ:250mm 、および幅:1200mmの素材を、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼に圧延する。
【0074】
なお、本実施例では、第1ユニバーサル圧延機U1の縦ロール15は、孔底幅:10mm、傾斜面16a 、16b の水平面に対する傾斜角度:45度、および深さ:50mmの台形形状の孔型16を有する。
【0075】
まず、素材を加熱炉で1250℃に加熱した後、粗圧延機BDで表1に示すパススケジュールにより厚さ:90mm、幅:980mm の粗形材11に圧延する。次に、この粗形材11を、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群に送る。なお、表1における「転回」とは、粗形材11を90°転回すること (横→縦または縦→横) を意味する。
【0076】
【表1】
【0077】
次いで、表2に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群において、第2ユニバーサル圧延機U2を用いて粗形材11の板厚圧下を行うとともに第1ユニバーサル圧延機U1を用いて板幅圧下を行う、7パスの往復圧延を行うことによって、平鋼を製造する。
【0078】
【表2】
【0079】
なお、第1ユニバーサル圧延機U1での幅圧下圧延は、図5に示すように、左右一対の竪ロール15、15の孔型16の底部に粗形材11を充満させない状態を維持しながら板幅の調整を行い、往復圧延の最終パス(第7パス目)において目標の面取り量(本実施例では5mm×5mm程度)を得るために左右一対の竪ロール15、15の板幅圧下量を調整することにより面取り圧延を行う。
【0080】
そして、面取り圧延の後に、第2ユニバーサル圧延機U2を用いて、粗形材11の表面を平坦にするために軽圧下の板厚圧下を行う。
この本実施例により、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材から、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼 (例えば、厚さ:30mm、幅:1000mmの寸法を有する平鋼) を、圧延により製造することができる。
【0081】
(実施例2)
図4に示す粗圧延機BDと、図5に示すユニバーサルエッジャ圧延機UEと、図6に示す第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2とを有する、図2に示す製造設備2を用いて、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材を、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼に圧延する。
【0082】
本実施例では、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2の上下一対の水平ロール12、12の幅は粗形材11の幅より大きく設定するとともに、左右一対の竪ロール13、13はフラットで水平ロール12、12の側面に接触させる。また、ユニバーサルエッジャ圧延機UEの上下一対の水平ロール14、14の幅は、粗形材11の幅より小さく設定するとともに、左右一対の竪ロール15、15は、面取り用の孔型16を備える。例えば、竪ロール15、15の孔型16は、実施例1と同じ形状である。
【0083】
まず、素材を加熱炉に装入して1250℃に加熱した後、粗圧延機BDを用いて表1に示すパススケジュールにしたがって、厚さ90mm、幅980mm の粗形材11に圧延する。そして、粗形材11を、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群に送る。
【0084】
この第2の圧延機群は、粗形材11に、表3に示すように5パスの往復圧延を行って、目標の寸法の平鋼に圧延する。
【0085】
【表3】
【0086】
第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2により板厚の圧下が行われ、ユニバーサルエッジャ圧延機UEにより板幅の圧下が行われる。ユニバーサルエッジャ圧延機UEにおける板幅圧下は、竪ロール15、15の孔型底に粗形材11を充満させない状態を維持しながら板幅の調整が行われ、表3に示す第4パス目において目標の面取り量(本例では、5mm×5mm程度)を得るため、板幅圧下量を調整して面取り圧延が行われる。面取り圧延後に、第1ユニバーサル圧延機U1において、粗形材11の表面を平坦にするために軽圧下の板厚圧下が行われる。なお、本例では、第5パス目の第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2での圧延は、空パスとなる。
【0087】
本実施例により、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材から、板厚:20〜50mm、幅: 400〜1000mm (例えば、厚さ:30mm、幅:1000mm) で面取りされた平鋼を圧延により製造することができる。
【0088】
(実施例3)
図4に示す粗圧延機BDと、図8および図9に示す第1ユニバーサル圧延機U1と、図6に示す第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3とを有する図3に示す製造設備3を用いて、平鋼を圧延により製造する。
【0089】
第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3の上下一対の水平ロール12、12の幅は、図6に示すように、粗形材11の幅より大きく設定するとともに、竪ロール13、13はフラットで水平ロール12、12の側面に接触させる。第2ユニバーサル圧延機U2の上下一対の水平ロール12、12の幅は、粗形材11の幅より小さく360mm とするとともに、左右一対の竪ロール13、13はロール幅が600mm であり、さらに図8に示すようにV字状の孔型16が刻設され、かつその上方にフラット部17が設けられている。なお、孔型16の底部の幅は80mmであり、傾斜面16a 、16b の水平面に対する傾斜角度は45°である。
【0090】
本実施例では、実施例2と同様に、粗圧延機BDにより、厚さ:90mm、幅:980mm の粗形材11に圧延する。次いで、表4に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2により6パスの往復圧延を行う。
【0091】
【表4】
【0092】
第1〜第6パスの往復圧延では、第1ユニバーサル圧延機U1の水平ロールによる板厚圧下と、第2ユニバーサル圧延機U2の竪ロールに設けたフラット部による板幅圧下とが行われる。
【0093】
次いで、最終パスである第7パス目では、パスラインを100mm 下げて、第1ユニバーサル圧延機U1のV字状孔型16の中心に合わせ、V字状孔型による面取り圧延を行う。その後、第3ユニバーサル圧延機U3の水平ロールにより、軽圧下による厚板圧下が行われる。
【0094】
この方法により、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材から、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼を圧延することが可能となる。
【0095】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により、不可避的に発生していたロール交換に起因して製造コストが嵩むという、従来の製造工程における課題を解決することができる平鋼の製造法および製造設備を提供することができた。
【0096】
例えば、本発明により、一般鋼構造物や橋梁の桁に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を熱間圧延により低コストで製造することができるようになった。
【0097】
かかる効果を有する本発明の意義は著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において平鋼の製造設備として用いた、H形鋼の既存の一般的な各種製造設備を模式的に示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態において平鋼の製造設備として用いた、H形鋼の既存の一般的な各種製造設備を模式的に示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態において平鋼の製造設備として用いた、H形鋼の既存の一般的な各種製造設備を模式的に示す説明図である。
【図4】粗圧延機の孔型ロールに設けられた孔型を示す説明図である。
【図5】第1ユニバーサル圧延機のロール配置を示す説明図である。
【図6】第2ユニバーサル圧延機のロール配置を示す説明図である。
【図7】第2ユニバーサル圧延機および第5ユニバーサル圧延機により板幅圧下を行う状況を示す説明図である。
【図8】板幅圧下用のフラット部と孔型とを備える竪ロールを有するユニバーサル圧延機を示す説明図である。
【図9】板幅圧下用のフラット部と孔型とを備える竪ロールを有するユニバーサル圧延機を示す説明図である。
【符号の説明】
BD 圧延機
11 粗形材
U1、U2 ユニバーサル圧延機
12、12 水平ロール
15、15 竪ロール
16 孔型
【発明の属する技術分野】
本発明は、平鋼の製造法および製造設備に関するものであり、例えば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を、熱間圧延により低コストで製造するための方法および設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、平鋼は、矩形の横断面を有する形鋼の1種であり、例えば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材として、用いられる。この平鋼は、通常、設備コストの上昇を防ぐためにH形鋼の既存の製造設備を流用して製造される。例えば特許文献1や特許文献2には、それぞれ、ユニバーサル圧延機および2重式エッジャ圧延機の2基のタンデム圧延機を活用して複数パスの往復圧延を行うことにより平鋼を製造する発明が開示されている。
【0003】
しかし、これらの従来の発明では、厚みおよび幅が異なる多種類の平鋼を1組のユニバーサル圧延機で製造することは困難である。したがって、これらの発明にしたがって多種類の平鋼を製造するためには、それに応じて多種類のロールを準備しておき、製造する平鋼の厚みや幅が変更される度にロール交換を行う必要がある。このため、ロールの準備や交換に起因して製造コストが上昇するため、この発明を工業的規模で実施することは事実上困難である。
【0004】
一方、橋梁の桁として用いられる溶接H形鋼は、腐食防止のために、必ず塗装が行われる。しかし、この溶接H形鋼の構成部材である平鋼のコーナ部が略直角をなしていると、このコーナ部には十分な厚さの塗膜を形成することができず、腐食の起点となり易い。このため、かかる平鋼には、熱間圧延完了後であって塗装前の段階において、熱間圧延後にオフラインでガス溶断や冷間成形機を用いてコーナ部面取りを行っていた。例えば特許文献3には、コーナ部面取りを行うための専用設備が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭54−118370号公報
【特許文献2】
特開昭62−21402 号公報
【特許文献3】
特開平9−99305 号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、平鋼の従来の製造工程では、厚みおよび幅が異なる多種類の平鋼を製造するために、多種類のロールの準備および交換を行う必要があり、製造コストが嵩んでいた。
【0007】
さらに、耐食性維持のための塗装を行われる平鋼の場合には、塗装前にコーナ部面取りをオフラインで行う必要もあり、かかるオフラインでのコーナ部面取りにも起因して、平鋼の製造コストの上昇は避けられなかった。
【0008】
本発明の目的は、このような従来の製造工程における課題を解決することができる平鋼の製造法および製造設備を提供することであり、例えば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を、熱間圧延により低コストで製造することができる方法および設備を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、平鋼の圧延過程を、素材を粗圧延機で粗形材に圧延する粗圧延と、この粗形材を製品に圧延する仕上圧延とに分けた場合に、▲1▼この仕上圧延を少なくとも2基のH形鋼用のユニバーサル圧延機を含む仕上圧延機群により行うこと、▲2▼これら2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロールに孔型を刻設しておき、仕上圧延の際には、この孔型により圧延材である粗形材のコーナ部面取りおよび板幅圧下を行うとともに、他方のユニバーサル圧延機の水平ロールで粗形材の板厚圧下を行うことにより、例えば、板厚:50mm以下、板幅:500mm 以下の多種類の平鋼を、多種類のロールの準備および交換を行う必要なく、各スタンドにセットした1種類のロールにより製造できることを知見して、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
【0010】
本発明は、素材を第1の圧延機を用いて粗形材に粗圧延し、この粗形材を少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することによる平鋼の製造法であって、2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対に設けられた孔型により粗形材の板幅圧下および面取りを行うとともに、2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により粗形材の板厚圧下を行うことを特徴とする平鋼の製造法である。
【0011】
また、本発明は、素材を第1の圧延機を用いて粗形材に粗圧延し、この粗形材を少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することによる平鋼の製造法であって、2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対に設けられたフラット部および孔型によりそれぞれ粗形材の板幅圧下および面取りを行うとともに、2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により粗形材の板厚圧下を行うことを特徴とする平鋼の製造法である。
【0012】
これらの本発明にかかる平鋼の製造法では、板幅圧下および面取りが、一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により粗形材を押圧しながら、行われることが望ましい。
【0013】
また、これらの本発明にかかる平鋼の製造法では、板厚圧下が、他方のユニバーサル圧延機の竪ロール対を水平ロール対の側面に接触させながら、行われることが望ましい。
【0014】
別の観点からは、本発明は、素材を粗形材に粗圧延するための第1の圧延機と、この粗形材を平鋼に仕上圧延するための少なくとも2基のユニバーサル圧延機とを備える第2の圧延機群とを備え、2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対が、粗形材の面取りを行うための孔型を備えることを特徴とする平鋼の製造設備である。この本発明にかかる平鋼の製造設備では、竪ロール対が粗形材の幅圧下用のフラット部をさらに備えることが望ましい。
【0015】
これらの本発明にかかる平鋼の製造設備では、一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対の幅が、粗形材の幅よりも小さく設定されることが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる平鋼の製造法および製造設備の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の説明では、製造される平鋼が、コーナ部の面取りを行われる、橋梁用の平鋼である場合であるが、本発明はかかる平鋼に限定されるものではなく、例えば、一般鉄骨に使用される溶接H形鋼のウエブ材、フランジ材用の平鋼の圧延にも適用できることはいうまでもない。
【0017】
本実施の形態の平鋼の製造設備は、第1の圧延機と、第2の圧延機群とを備える。
第1の圧延機は、素材を粗形材に粗圧延するための圧延機である。本実施の形態では、第1の圧延機として、形鋼の粗圧延機として慣用される二重式のブレークダウン圧延機を用いた。このブレークダウン圧延機は、そのロール胴長方向へ複数の孔型が刻設された、上下一対の孔型ロールを備える。
【0018】
また、第2の圧延機群は、第1の圧延機によって粗圧延された粗形材を、平鋼に仕上圧延するための仕上圧延機群であり、少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える。
【0019】
これら2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対は、粗形材の面取りを行うための孔型を備える。また、この一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対の幅は、このユニバーサル圧延機により圧延される粗形材の幅の最小値よりも、小さく設定される。
【0020】
このような第1の圧延機と第2の圧延機群とを備える、本実施の形態の平鋼の製造設備は、新設してもよいが、H形鋼の既存の製造設備を流用して構成することができ、これにより、製造設備費を低減するとともにこの既存の製造設備の稼働率を向上することができる。
【0021】
図1〜図3は、いずれも、本実施の形態において平鋼の製造設備1〜3として用いた、H形鋼の既存の各種製造設備例を模式的に示す説明図である。以下、これらの製造設備1〜3を順次説明する。
【0022】
(i)図1に示す製造設備1
図1に示す製造設備1は、2重式の粗圧延機BDと、第1ユニバーサル圧延機U1、2重式のエッジャ圧延機Eおよび第2ユニバーサル圧延機U2とを有する。これらの圧延機のうち、本発明における「第1の圧延機」に該当するのは粗圧延機BDであり、本発明における「第2の圧延機群」に該当するのは第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2である。
【0023】
図1に示す製造設備1は、粗圧延機BDを用いて素材に粗圧延を行って粗形材とした後、この粗形材に第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を用いて、複数パスの往復圧延による仕上圧延を行うことによって、平鋼を製造する。
【0024】
具体的には、図1において、素材である連鋳スラブを加熱炉 (いずれも図示しない) に装入して所定温度に加熱した後、粗圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延する。
【0025】
図4は、粗圧延機BDの上孔型ロール4に設けられた孔型kal−1 〜kal−4 を示す説明図である。この上孔型ロール4には、ロール胴長方向に図示する形状の孔型kal−1 〜kal−4 がこの順に並んで刻設されており、連鋳スラブを孔型kal−1 〜kal−4 を用いて粗圧延することにより、例えば90mm程度の厚さと、製品幅に近い寸法の幅とを有する粗形材11を製造する。
【0026】
そして、このようにして製造される粗形材11は、タンデムに配置された第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を有する第2の圧延機群 (仕上圧延機群) に送られる。
【0027】
図5は、第1ユニバーサル圧延機U1のロール配置を示す説明図である。同図に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1は上下一対の水平ロール14、14と左右一対の竪ロール15、15とを備える。
【0028】
水平ロール14の幅は、この第1ユニバーサル圧延機U1により圧延される粗形材11のうちの最小の幅寸法よりも小さく設定される。また、竪ロール15は、粗形材11の側面コーナ部の面取りを行うことができるように、ロール胴部の略中央に、傾斜面16a 、16b を有する孔型16を刻設されている。
【0029】
図6は、第2ユニバーサル圧延機U2のロール配置を示す説明図である。同図に示すように、第2ユニバーサル圧延機U2は、上下一対の水平ロール12、12と左右一対の竪ロール13、13とを備える。
【0030】
水平ロール12の幅は、この工程により製造される粗形材11の幅の最大値よりも大きくなるように、設定される。また、竪ロール13は、水平ロール12の側面を押圧するためのフラット部17を備える。この第2ユニバーサル圧延機U2による圧延では、水平ロール12の軸方向ずれを防止するとともに水平ロール12のベンディングを防止するため、図6に示すように、圧延の際には竪ロール13を水平ロール12の側面に当接させておくことが望ましい。
【0031】
図1において、粗圧延機BDによる粗圧延を行われて、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群(仕上圧延機群)に送られた粗形材11は、例えば3〜7パスの往復圧延による仕上圧延を行われる。
【0032】
この往復圧延の際には、第2ユニバーサル圧延機U2により粗形材11の板厚圧下が行われる。また、第1ユニバーサル圧延機U1により粗形材11の板幅圧下が行われる。
【0033】
そして、この往復圧延の最終パスにおいて、先ず第1ユニバーサル圧延機U1の竪ロール15、15に刻設された孔型16の傾斜面16a 、16b により、粗形材11に対して目標量の面取り圧延が行われ、次いで第2ユニバーサル圧延機U2での板厚圧下により形状を整形するための整形圧延が行われる。これにより、粗形材11は目標の板厚および板幅を有する製品(平鋼)に仕上圧延される。
【0034】
なお、図1に示す製造設備1を用いて平鋼を製造する場合、一般的にはエッジャ圧延機Eは用いる必要がないため、往復圧延の際にはエッジャ圧延機Eは空パスとすればよい。
【0035】
(ii) 図2に示す製造設備2
図2に示す製造設備2は、粗圧延機BDと、第1ユニバーサル圧延機U1と、ユニバーサルエッジャ圧延機UEと、第2ユニバーサル圧延機U2とを有する。この製造設備2では、図1に示す製造設備1と同様に「第1の圧延機」として粗圧延機BDを用いるとともに、「第2の圧延機群」として、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2を用いる。
【0036】
図2に示す製造設備2は、素材に粗圧延機BDを用いて粗圧延を行って粗形材11とし、次いでこの粗形材11に、「第2の圧延機群」である仕上圧延機群を構成する第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2により、複数パスの往復圧延による仕上圧延を行う。
【0037】
具体的には、図1に示す製造設備1と同様に、粗圧延機BDにより素材である連鋳スラブに粗圧延を行うことにより製造された粗形材11は、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2をタンデムに配置された第2の圧延機群(仕上圧延機群)に送られ、複数パスの往復圧延を行われる。
【0038】
本例における第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2は、いずれも、図1に示す製造設備1における第2ユニバーサル圧延機U2と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0039】
また、ユニバーサルエッジャ圧延機UEは、図1に示す製造設備1における第1ユニバーサル圧延機U1と同様に、左右一対の縦ロール15にそれぞれ、傾斜面16a 、16b を有する孔型16を刻設されている。このため、ユニバーサルエッジャ圧延機UEは、往復圧延の途中パスにおいて、粗形材11の板幅圧下を行い、さらに往復圧延の最終パスにおいて粗形材11の面取り圧延を行うことができる。
【0040】
具体的には、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2により構成される第2の圧延機群(仕上圧延機群)に送られた粗形材11は、複数パスの往復圧延を行われ、この往復圧延の際に、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2により板厚圧下が行われ、ユニバーサルエッジャ圧延機UEにより板幅圧下が行われる。そして、往復圧延の最終パスにおいては、先ずユニバーサルエッジャ圧延機UEにより目標量のコーナー面取り圧延が行われ、次いで第2ユニバーサル圧延機U2で板厚の整形圧延が行われ、目標の板厚および板幅を有する製品(平鋼)に仕上げられる。
【0041】
(iii)図3に示す製造設備3
図3に示す製造設備3は、粗圧延機BDと、第2ユニバーサル圧延機U2と、第1ユニバーサル圧延機U1と、エッジャ圧延機Eと、第3ユニバーサル圧延機U3とを有する。
【0042】
この製造設備3では、「第1の圧延機」として粗圧延機BDを用いるとともに、「第2の圧延機群」として、第2ユニバーサル圧延機U2、第1ユニバーサル圧延機U1および第3ユニバーサル圧延機U3を用いた。なお、図3に示す製造設備3は、第3ユニバーサル圧延機U3が、第2ユニバーサル圧延機U2、エッジャ圧延機Eおよび第1ユニバーサル圧延機U1からなる圧延機群から離れて設置された場合であるが、これとは異なり、近接配置されている場合にも同様に適用可能である。
【0043】
図3に示す製造設備3では、粗圧延機BDを用いて粗圧延を行い、次いで、第2の圧延機群を構成する第2ユニバーサル圧延機U2、第1ユニバーサル圧延機U1および第3ユニバーサル圧延機U3を用いて、仕上圧延を行う。
【0044】
第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3は、いずれも、図6に示すように、粗形材11の最大幅より大きな幅を有する上下一対の水平ロール12、12を備える。そして、第2ユニバーサル圧延機U2や第3ユニバーサル圧延機U3による圧延の際には、水平ロール12の軸方向ずれを防止するとともに水平ロール12のベンディングを防止するため、第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3の左右一対の縦ロール13、13を、上下一対の水平ロール12、12の側面に接触させることが望ましい。
【0045】
また、第1ユニバーサル圧延機U1は、図5に示す第1ユニバーサル圧延機U1と同様に、左右一対の竪ロール15、15に、傾斜面16a 、16b を有する孔型16を備えている。
【0046】
図3において、第2の圧延機群に送られた粗形材11は、第2ユニバーサル圧延機U2と第1ユニバーサル圧延機U1による複数パスの往復圧延が行われる。この往復圧延の際に、第2ユニバーサル圧延機U2では粗形材11の板厚圧下が行われ、また第1ユニバーサル圧延機U1では粗形材11の板幅圧下が行われる。
【0047】
そして、往復圧延の最終パスにおいては、第1ユニバーサル圧延機U1により、粗形材11のコーナ部に対して目標量の面取り圧延が行われる。
この面取り圧延を行われた粗形材11は、第3ユニバーサル圧延機U3に送られ、第3ユニバーサル圧延機U3で板厚の整形圧延が行われ、目標の板厚および板幅を有する製品(平鋼)に仕上げ圧延される。
【0048】
本実施の形態の平鋼の製造設備1〜3は、以上のように構成される。
このように、本実施の形態では、上述した図1〜図3に示す平鋼の製造設備1〜3により、素材を粗圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延し、この粗形材11を、少なくとも第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を備える第2の圧延機群を用いて、複数パスの往復圧延による仕上圧延を行うことにより、平鋼を製造する。
【0049】
具体的には、本実施の形態では、第2の圧延機群を構成する第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2のうちの第1ユニバーサル圧延機U1の竪ロール対15、15に設けられた孔型16により粗形材11の板幅圧下および面取りを行うとともに、第2ユニバーサル圧延機U2の水平ロール対12、12により粗形材11の板厚圧下を行う。
【0050】
この際、第1ユニバーサル圧延機U1による板幅圧下および面取りは、第1ユニバーサル圧延機U1の水平ロール対14、14により粗形材11を押圧しながら行うことが、左右の端を均等に圧下することのために望ましい。
【0051】
また、第2ユニバーサル圧延機U2による板厚圧下は、上述したように、第2ユニバーサル圧延機U2の竪ロール対13、13を水平ロール対14、14の側面に接触させながら行うことが、水平ロール14の軸方向ずれを防止するとともに水平ロール14のベンディングを防止するために望ましい。
【0052】
このように、本実施の形態では、略述すると、第1の圧延機である粗圧延機BDにより粗形材11の幅を大まかに制御し、この第1の圧延機の下流工程に配置された第2の圧延機群による複数パスの往復圧延により、目的の製品幅および厚みに仕上圧延する。また、本実施の形態によれば、この複数パスの往復圧延中に粗形材11の面取り圧延を行う。
【0053】
このため、本実施の形態によれば、一般鋼構造物や橋梁の桁等に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を熱間圧延により低コストで製造することができないという、平鋼製造の際の従来の課題が解決され、厚みおよび幅が異なる多種類の平鋼を1種類のロールを用いて、熱間圧延により低コストで製造することが可能となる。
【0054】
なお、既存のH形鋼の製造設備には、図1〜図3により示したH形鋼の製造設備とは異なり、粗圧延機BDの下流にタンデムに配置された複数のユニバーサル圧延機U1〜U7を有する連続圧延設備もある。本発明は、このような連続圧延設備に対しても、同様に適用することができる。
【0055】
例えば、第1ユニバーサル圧延機U1−第2ユニバーサル圧延機U2−第1エッジャ圧延機E1−第3ユニバーサル圧延機U3−第4ユニバーサル圧延機U4−第2エッジャ圧延機E2−第5ユニバーサル圧延機U5−第6ユニバーサル圧延機U6−第3エッジャ圧延機E3−第7ユニバーサル圧延機U7をこの順で有する連続圧延設備の場合を説明する。
【0056】
図7は、第2ユニバーサル圧延機U2および第5ユニバーサル圧延機U5による板幅圧下の状況を示す説明図である。
この連続圧延設備では、第1ユニバーサル圧延機U1、第3ユニバーサル圧延機U3、第4ユニバーサル圧延機U4および第7ユニバーサル圧延機U7では、図6に示すように、上下一対の水平ロール12、12の幅を粗形材11の最大幅より大きく設定するとともに、左右一対の竪ロール13、13にはフラット部17を設けておき、圧延の際に上下一対の水平ロール12、12の側面に接触させることが望ましい。
【0057】
また、第6ユニバーサル圧延機U6の上下一対の水平ロール14、14の幅は、図5に示すように、粗形材11の最小幅より小さくし、左右一対の竪ロール15、15は面取り用の孔型16を備えることが望ましい。
【0058】
さらに、第2ユニバーサル圧延機U2および第5ユニバーサル圧延機U5それぞれの上下一対の水平ロール14、14の幅は、図7に示すように、粗形材11の最小幅より小さく設定するとともに、左右一対の竪ロール18、18はフラット部17を備えることが望ましい。
【0059】
そして、第1ユニバーサル圧延機U1、第3ユニバーサル圧延機U3および第4ユニバーサル圧延機U4では図6に示すように粗形材11の板厚圧下を行い、第2ユニバーサル圧延機U2および第5ユニバーサル圧延機U5では図7に示すように粗形材11の板幅圧下を行い、第6ユニバーサル圧延機U6では図5に示すように孔型16を刻設された上下一対の縦ロール15、15により粗形材11の面取り圧延を行い、さらに第7ユニバーサル圧延機U7では粗形材11の板厚圧下を行って粗形材11の形状整形を行えばよい。
【0060】
なお、この例は、第1エッジャ圧延機E1〜第3エッジャ圧延機E3を使用しない場合であるが、第1エッジャ圧延機E1〜第3エッジャ圧延機E3の一部または全部を用いて、粗形材11に軽度の板厚圧下を行うこととしてもよい。
【0061】
以上説明した本実施の形態により、厚さや幅が多岐に渡る多種の平鋼を、1組のロールにより同一の圧延チャンスで、すなわちロール交換を行うことなく、圧延により製造することができる。このため、本実施の形態によれば、
▲1▼ロール投資費用を大幅に削減できること、
▲2▼ロール交換を行うことなく多種のサイズの平鋼を製造できるために、圧延機の稼働率が高まること、
【0062】
▲3▼ロールの準備や交換のための要員を低減できること、さらには
▲4▼オンラインで面取りを行うことができるため、従来実施のオフラインでの面取り作業省略を省略できること
という効果が得られ、これにより、平鋼の製造コストを従来よりも大幅に削減することができる。
【0063】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、図3に示す製造設備3を用いて、フラット部および孔型の双方を備える竪ロールを有するユニバーサル圧延機を備える仕上圧延機群を用いて、平鋼を圧延により製造する。
【0064】
具体的には、図3に示す製造設備3を用いて、第1の実施の形態と同様に、素材を第1の圧延機である粗圧延機BDを用いて粗形材11に粗圧延する。
そして、この粗形材11を、ユニバーサル圧延機U2、U1およびU3を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延する。
【0065】
図8および図9は、いずれも、本実施の形態における第1ユニバーサル圧延機U1の構成を示す説明図である。
図3に示す製造設備では、第2ユニバーサル圧延機U2と第3ユニバーサル圧延機U3とは、図6に示すように、粗形材11の最大幅より大きな幅の水平ロール12、12を備える。また、第1ユニバーサル圧延機U1は、図8および図9に示すように、竪ロール19に、粗形材11の幅圧延用のフラット部17と、粗形材11の面取り圧延用の孔型16とを備える。
【0066】
本実施の形態では、3基のユニバーサル圧延機U1〜U3のうちのユニバーサル圧延機U1の左右一対の竪ロール19、19に設けられたフラット部17および孔型16によりそれぞれ粗形材11の板幅圧下および面取りを行うとともに、3基のユニバーサル圧延機U1〜U3のうちのユニバーサル圧延機U2の上下の水平ロール14、14により粗形材11の板厚圧下を行う。
【0067】
この際、第1の実施の形態と同様に、ユニバーサル圧延機U1による板幅圧下および面取りが、ユニバーサル圧延機U1の上下一対の水平ロール14、14により粗形材11を押圧しながら行われるとともに、ユニバーサル圧延機U2による板厚圧下が、左右一対の竪ロール対13、13を上下一対の水平ロール12、12の側面に接触させながら行われることが、望ましい。
【0068】
このように、仕上圧延機群に送られた粗形材11は、第2ユニバーサル圧延機U2と第1ユニバーサル圧延機U1とを用いた複数パスの往復圧延により、第2ユニバーサル圧延機U2では上下一対の水平ロール12、12により板厚圧下が行われ、第1ユニバーサル圧延機U1では左右一対の竪ロール19、19に設けたフラット部17により図8に示すように板幅が圧下される。
【0069】
そして、往復圧延の最終パスにおいては、図9に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1の左右一対の竪ロール19、19に設けた孔型16により面取り圧延が行われる。なお、第1ユニバーサル圧延機U1での面取り圧延の際には、左右一対の竪ロール19、19の使用位置を変更するため、上下一対の水平ロール14、14のパスセンタの位置を上下方向に変更する。
【0070】
次いで、面取りされた粗形材11は、第3ユニバーサル圧延機U3に送られ、第3ユニバーサル圧延機U3により板厚の整形圧延が行われて、目標の板厚および板幅を有する平鋼に圧延される。
【0071】
この本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様に、
▲1▼ロール投資費用を大幅に削減できること、
▲2▼ロール交換を行うことなく多種のサイズの平鋼を製造できるために、圧延機の稼働率が高まること、
【0072】
▲3▼ロールの準備や交換のための要員を低減できること、さらには
▲4▼オンラインで面取りを行うことができるため、従来実施のオフラインでの面取り作業省略を省略できること
という効果が得られ、これにより、平鋼の製造コストを従来よりも大幅に削減することができることという効果が得られる。
【0073】
【実施例】
さらに、本発明を実施例を参照しながら詳細に説明する。
(実施例1)
図4、図5および図6にそれぞれロール形状を示す粗圧延機BD、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2を有する、図1に示すH形鋼の製造設備1を用いて、厚さ:250mm 、および幅:1200mmの素材を、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼に圧延する。
【0074】
なお、本実施例では、第1ユニバーサル圧延機U1の縦ロール15は、孔底幅:10mm、傾斜面16a 、16b の水平面に対する傾斜角度:45度、および深さ:50mmの台形形状の孔型16を有する。
【0075】
まず、素材を加熱炉で1250℃に加熱した後、粗圧延機BDで表1に示すパススケジュールにより厚さ:90mm、幅:980mm の粗形材11に圧延する。次に、この粗形材11を、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群に送る。なお、表1における「転回」とは、粗形材11を90°転回すること (横→縦または縦→横) を意味する。
【0076】
【表1】
【0077】
次いで、表2に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群において、第2ユニバーサル圧延機U2を用いて粗形材11の板厚圧下を行うとともに第1ユニバーサル圧延機U1を用いて板幅圧下を行う、7パスの往復圧延を行うことによって、平鋼を製造する。
【0078】
【表2】
【0079】
なお、第1ユニバーサル圧延機U1での幅圧下圧延は、図5に示すように、左右一対の竪ロール15、15の孔型16の底部に粗形材11を充満させない状態を維持しながら板幅の調整を行い、往復圧延の最終パス(第7パス目)において目標の面取り量(本実施例では5mm×5mm程度)を得るために左右一対の竪ロール15、15の板幅圧下量を調整することにより面取り圧延を行う。
【0080】
そして、面取り圧延の後に、第2ユニバーサル圧延機U2を用いて、粗形材11の表面を平坦にするために軽圧下の板厚圧下を行う。
この本実施例により、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材から、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼 (例えば、厚さ:30mm、幅:1000mmの寸法を有する平鋼) を、圧延により製造することができる。
【0081】
(実施例2)
図4に示す粗圧延機BDと、図5に示すユニバーサルエッジャ圧延機UEと、図6に示す第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2とを有する、図2に示す製造設備2を用いて、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材を、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼に圧延する。
【0082】
本実施例では、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2の上下一対の水平ロール12、12の幅は粗形材11の幅より大きく設定するとともに、左右一対の竪ロール13、13はフラットで水平ロール12、12の側面に接触させる。また、ユニバーサルエッジャ圧延機UEの上下一対の水平ロール14、14の幅は、粗形材11の幅より小さく設定するとともに、左右一対の竪ロール15、15は、面取り用の孔型16を備える。例えば、竪ロール15、15の孔型16は、実施例1と同じ形状である。
【0083】
まず、素材を加熱炉に装入して1250℃に加熱した後、粗圧延機BDを用いて表1に示すパススケジュールにしたがって、厚さ90mm、幅980mm の粗形材11に圧延する。そして、粗形材11を、第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2からなる第2の圧延機群に送る。
【0084】
この第2の圧延機群は、粗形材11に、表3に示すように5パスの往復圧延を行って、目標の寸法の平鋼に圧延する。
【0085】
【表3】
【0086】
第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2により板厚の圧下が行われ、ユニバーサルエッジャ圧延機UEにより板幅の圧下が行われる。ユニバーサルエッジャ圧延機UEにおける板幅圧下は、竪ロール15、15の孔型底に粗形材11を充満させない状態を維持しながら板幅の調整が行われ、表3に示す第4パス目において目標の面取り量(本例では、5mm×5mm程度)を得るため、板幅圧下量を調整して面取り圧延が行われる。面取り圧延後に、第1ユニバーサル圧延機U1において、粗形材11の表面を平坦にするために軽圧下の板厚圧下が行われる。なお、本例では、第5パス目の第1ユニバーサル圧延機U1、ユニバーサルエッジャ圧延機UEおよび第2ユニバーサル圧延機U2での圧延は、空パスとなる。
【0087】
本実施例により、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材から、板厚:20〜50mm、幅: 400〜1000mm (例えば、厚さ:30mm、幅:1000mm) で面取りされた平鋼を圧延により製造することができる。
【0088】
(実施例3)
図4に示す粗圧延機BDと、図8および図9に示す第1ユニバーサル圧延機U1と、図6に示す第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3とを有する図3に示す製造設備3を用いて、平鋼を圧延により製造する。
【0089】
第2ユニバーサル圧延機U2および第3ユニバーサル圧延機U3の上下一対の水平ロール12、12の幅は、図6に示すように、粗形材11の幅より大きく設定するとともに、竪ロール13、13はフラットで水平ロール12、12の側面に接触させる。第2ユニバーサル圧延機U2の上下一対の水平ロール12、12の幅は、粗形材11の幅より小さく360mm とするとともに、左右一対の竪ロール13、13はロール幅が600mm であり、さらに図8に示すようにV字状の孔型16が刻設され、かつその上方にフラット部17が設けられている。なお、孔型16の底部の幅は80mmであり、傾斜面16a 、16b の水平面に対する傾斜角度は45°である。
【0090】
本実施例では、実施例2と同様に、粗圧延機BDにより、厚さ:90mm、幅:980mm の粗形材11に圧延する。次いで、表4に示すように、第1ユニバーサル圧延機U1および第2ユニバーサル圧延機U2により6パスの往復圧延を行う。
【0091】
【表4】
【0092】
第1〜第6パスの往復圧延では、第1ユニバーサル圧延機U1の水平ロールによる板厚圧下と、第2ユニバーサル圧延機U2の竪ロールに設けたフラット部による板幅圧下とが行われる。
【0093】
次いで、最終パスである第7パス目では、パスラインを100mm 下げて、第1ユニバーサル圧延機U1のV字状孔型16の中心に合わせ、V字状孔型による面取り圧延を行う。その後、第3ユニバーサル圧延機U3の水平ロールにより、軽圧下による厚板圧下が行われる。
【0094】
この方法により、厚さ:250mm 、幅:1200mmの素材から、板厚:20〜50mm、幅:400 〜1000mmで面取りされた平鋼を圧延することが可能となる。
【0095】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により、不可避的に発生していたロール交換に起因して製造コストが嵩むという、従来の製造工程における課題を解決することができる平鋼の製造法および製造設備を提供することができた。
【0096】
例えば、本発明により、一般鋼構造物や橋梁の桁に用いられる溶接H形鋼の構成部材である平鋼を熱間圧延により低コストで製造することができるようになった。
【0097】
かかる効果を有する本発明の意義は著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において平鋼の製造設備として用いた、H形鋼の既存の一般的な各種製造設備を模式的に示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態において平鋼の製造設備として用いた、H形鋼の既存の一般的な各種製造設備を模式的に示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態において平鋼の製造設備として用いた、H形鋼の既存の一般的な各種製造設備を模式的に示す説明図である。
【図4】粗圧延機の孔型ロールに設けられた孔型を示す説明図である。
【図5】第1ユニバーサル圧延機のロール配置を示す説明図である。
【図6】第2ユニバーサル圧延機のロール配置を示す説明図である。
【図7】第2ユニバーサル圧延機および第5ユニバーサル圧延機により板幅圧下を行う状況を示す説明図である。
【図8】板幅圧下用のフラット部と孔型とを備える竪ロールを有するユニバーサル圧延機を示す説明図である。
【図9】板幅圧下用のフラット部と孔型とを備える竪ロールを有するユニバーサル圧延機を示す説明図である。
【符号の説明】
BD 圧延機
11 粗形材
U1、U2 ユニバーサル圧延機
12、12 水平ロール
15、15 竪ロール
16 孔型
Claims (7)
- 素材を第1の圧延機を用いて粗形材に粗圧延し、該粗形材を少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することによる平鋼の製造法であって、
前記2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対に設けられた孔型により前記粗形材の板幅圧下および面取りを行うとともに、該2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により前記粗形材の板厚圧下を行うこと
を特徴とする平鋼の製造法。 - 素材を第1の圧延機を用いて粗形材に粗圧延し、該粗形材を少なくとも2基のユニバーサル圧延機を備える第2の圧延機群を用いて平鋼に仕上圧延することによる平鋼の製造法であって、
前記2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対に設けられたフラット部および孔型によりそれぞれ前記粗形材の板幅圧下および面取りを行うとともに、該2基のユニバーサル圧延機のうちの他方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により前記粗形材の板厚圧下を行うこと
を特徴とする平鋼の製造法。 - 前記板幅圧下および前記面取りは、前記一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対により前記粗形材を押圧しながら、行われる請求項1または請求項2に記載された平鋼の製造法。
- 前記板厚圧下は、前記他方のユニバーサル圧延機の竪ロール対を前記水平ロール対の側面に接触させながら、行われる請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された平鋼の製造法。
- 素材を粗形材に粗圧延するための第1の圧延機と、該粗形材を平鋼に仕上圧延するための少なくとも2基のユニバーサル圧延機とを備える第2の圧延機群とを備え、
該2基のユニバーサル圧延機のうちの一方のユニバーサル圧延機の竪ロール対は、前記粗形材の面取りを行うための孔型を有すること
を特徴とする平鋼の製造設備。 - 前記竪ロール対は、前記粗形材の幅圧下用のフラット部を有する請求項5に記載された平鋼の製造設備。
- 前記一方のユニバーサル圧延機の水平ロール対の幅は、前記粗形材の幅よりも小さく設定される請求項5または請求項6に記載された平鋼の製造設備。
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