JP2004098185A - 刃先交換式チップ及びそれを用いた切削工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】3コーナ使用が可能で菱形チップよりも経済的な正三角形を基本形状とする刃先交換式チップを、ホルダによる側面の拘束が1面でしか行えないときにも安定して拘束できるようにして菱形チップの代替品としての使用を可能ならしめる。
【解決手段】チップ1の各コーナのコーナ角を35°〜80°となす。また、側面2の少なくとも中央部を平面視で内側に凹ませ、凹部7を押え金15で横押しする。さらに、チップの中心部に正三角形の三辺上に3つの平面5aを有する取付穴5を設け、この取付穴の2つの平面をクランプピン14のくさび面14a、14bに押し当てて刃先の位置決めと切削時の刃先変位を抑えるようにした。
【選択図】 図6
【解決手段】チップ1の各コーナのコーナ角を35°〜80°となす。また、側面2の少なくとも中央部を平面視で内側に凹ませ、凹部7を押え金15で横押しする。さらに、チップの中心部に正三角形の三辺上に3つの平面5aを有する取付穴5を設け、この取付穴の2つの平面をクランプピン14のくさび面14a、14bに押し当てて刃先の位置決めと切削時の刃先変位を抑えるようにした。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、刃先交換式チップと、そのチップをホルダに装着して構成される旋削加工用の切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
正三角形の刃先交換式チップを用いる旋削工具の中に、図8に示すようなもの、即ち、加工上の制約から偏心クランプ23による加圧を行ってチップ21の一側面のみをホルダ22で拘束するものがある。
【0003】
正三角形チップは3コーナを使用でき2コーナ使用の菱形チップよりも経済性に優れる。また、切刃角設定の自由度が高く、正方形チップを使用する工具に比べて加工規制を受け難い。
【0004】
しかしながら、図8のような工具は、チップのクランプの安定性に問題があり、チップの2側面を拘束する工具に比べて加工精度、加工の安定性に劣る。
【0005】
なお、本出願人は、正三角形チップを押え金で2方向に押圧してチップの上下面を挟みつけ、同時に、取付穴の内面をクランプピンに押し当てる構造にしてクランプ安定性を高めた締付装置を実公昭58−23521号公報で提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の締付装置は、チップの取付穴とその穴に挿入したクランプピンが線接触となるので、切削時にチップに生じる回転モーメントによって刃先が動き易い。
【0007】
このため、刃先変位を抑えた加工が要求されるときには2面を拘束できるチップ、中でも加工形態によっては菱形チップを使用せざるを得ないことがあったが、菱形チップは2コーナ使用となるため、三角形チップに比べると経済性が悪い。
【0008】
そこで、この発明は、前掲の公報の締付装置の特長を生かしながら同装置の弱点を解消し、菱形チップで行っていた加工を経済的な三角形チップで行えるようにすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この出願においては、下記(イ) 、(ロ) 、(ハ) の構成を加えた基本形状が正三角形の刃先交換式チップを提供する。
(イ) 各コーナのコーナ角を35°〜80°の鋭角となす。
(ロ) 側面の少なくとも中央部を平面視において内側に凹ませる。
(ハ) 中心部に基本正三角形とは180°向きの異なる正三角形の各コーナを除去した形の取付穴を設ける。
【0010】
このチップは、側面の凹部に、コーナ間を結ぶ直線と平行な直線部を含ませることができる。
【0011】
この出願においては、上記の刃先交換式チップを、ホルダの先端に設けたチップ座にそのチップ座の底面上に突出したクランプピンをチップ中心の取付穴に挿入して着座させ、このチップの切削に関与しない側面をボルトに締めつけられる押え金で刃先側に向けて押圧し、前記クランプピンに設けたくさび面でそのくさび面と向き合うチップの取付穴の2面を拘束して刃先を位置決めするようにした切削工具も提供する。
【0012】
この切削工具は、チップの上面と切削に関与しない側面の凹部に押え金をそれぞれ接触させ、さらに、押え金の後部をホルダにテーパ係合させ、そのテーパ係合部の作用で押え金を締めつけ時に横押ししてクランプピンに対するチップ押圧力を発生させ、同時に、チップを押え金でチップ座の底面にも押し当てるものにするとより好ましい。
【0013】
【作用】
この発明のチップは、菱形チップの代替品となすために各コーナのコーナ角を35°〜80°にした。このチップは、正三角形を基本形にしており、3コーナを使用できる。
【0014】
また、側面の少なくとも中央部を凹ませたので、コーナ角を60°以上にする場合にもチップの体積増加を抑えることができ、3コーナ使用と体積減少により、菱形チップに比べて経済効果が高まる。
【0015】
また、この発明の切削工具は、チップの一側面が押え金に、取付穴の2平面がクランプピンのくさび面によって各々面拘束されるので、切削時にチップに加わる回転モーメントがクランプピンと押え金によって安定して受け止められ、回転モーメントによる刃先変位が小さく抑えられる。
【0016】
さらに、押え金でチップの上面を同時に加圧するものは、2方向からの締めつけ(ダブルクランプ)となり、チップの固定が強固になって加工精度や加工の安定性が更に高まる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4に、この発明の刃先交換式チップの実施形態を示す。
【0018】
図1の刃先交換式チップ(以下単にチップと云う)1は、正三角形を基本形状にしたものにして3つのコーナの角度(頂角)αをそれぞれ55°に設定し、さらに、側面2をV字をなす2面で構成して隣り合うコーナを結ぶ直線(基本三角形の辺)Lよりも内側に入り込ませている。
【0019】
また、多角形の取付穴5を、すくい面となす上下面3、4に開口させて中心部に設けている。この取付穴5は、チップの基本正三角形とは180°向きの異なる正三角形の各コーナを除去した形状にしており、互いのなす角が60°の平面5aを3面有している。
【0020】
上下面3、4には必要に応じてチップブレーカを設けることができる。図示のチップには、外周の各辺(切れ刃)に沿ったブレーカ溝6aとノーズ近くに配置したスリット付きブレーカ突起6bと上下面のランド部に向けて立ち上るブレーカ壁6cを設けており、切屑の良好な処理ができる。
【0021】
なお、図1のチップ1は、側面2の全体を凹ませているが、図3に示すように凹部7を設けて直線Lの内側に入り込ませた側面2の中央部をさらに凹ませてもよい。
【0022】
凹部7には、2コーナを結ぶ直線Lと平行な直線部7aを含ませており、その直線部7aを後述する押え金で加圧して拘束する。図3のチップ1は、側面2の中央部をさらに凹ませた点、取付穴5のコーナを曲面にした点が図1のチップと異なる。他の構成は図1のチップと同じであり、従って、同一部に同一符号を付して重複する説明を省く。
【0023】
図4のチップ1は、各コーナの角度を80°にした例を示している。その他の構成は図3のチップと同じである。
【0024】
上述したように、側面2を凹ませると、コーナ角が60°以上の図4の如きチップも体積を減少させ得る。また、凹部7に直線Lと平行な直線部7aを含ませると、側面の拘束を安定して行える。さらに、凹部の仕様を統一することでコーナ角の異なる図3、図4の如きチップを同一ホルダに装着して使用することも可能になる。
【0025】
図5〜図7は、この発明の切削工具の実施形態である。
この切削工具10は、この発明のチップ1と、ホルダ11と、チップのクランプ機構とから成る。
【0026】
ホルダ11の先端には段落ちしたチップ座12が設けられている。図示のチップ座12は、敷板13の上面を座の底面となしているが、敷板13は必須の要素ではない。ホルダ11には、さらに、クランプ機構の構成要素、即ち、チップ座の底面上(敷板上)に突出させるクランプピン14と、チップを押圧する押え金15と、その押え金の締めつけボルト16を設けている。
【0027】
図7の17は締めつけボルト16を押え金15から外れ止めするワッシャであり、これも好ましい要素である。
【0028】
クランプピン14は、60°のくさび角をもつくさび面14a、14b(図6参照)を有する。
【0029】
また、押え金15は、チップ1の上面を加圧する爪15aと、チップ1の一側面の凹部に接触させる拘束面15bと、傾斜した背面15cを有する。この押え金15は、チップ1の切削に関与しない側面の凹部(直線部7a)に拘束面15bを当て、ホルダ11に設けた斜面11aに背面15cをテーパ係合させるようにしており、締めつけボルト16を締め込むと面15cと11aのテーパ係合作用により拘束面15bがクランプピン14側に変位する。その変位によって発生する力でチップ1が刃先側に向けて横押しされ、図6に示すように、取付穴の実質60°の角度を有する2つの平面5aがクランプピン14のくさび面14a、14bに押圧されて拘束され、刃先に近いクランプピン14基準で刃先の位置決めがなされる。
【0030】
従って、側面基準で刃先を位置決めする図8の従来工具に比べて刃先の位置精度が向上する。また、切削時にチップに生じる図6矢印方向の回転モーメントが3箇所の面拘束部によって受け止められるため、刃先変位も起こり難くなる。
【0031】
このクランプピン14による拘束と同時に押え金15の爪15aによるチップ上面の加圧がなされ、チップ1が上下方向にも挟みつけられる。従って、チップの固定が非常に強固になり、三角形チップでも高精度かつ安定した加工が行えるようになる。
【0032】
なお、クランプピン14は、回転可能に取付けておくと、押え金15によるチップ加圧時にくさび面14a、14bの向きのずれが自然に修正され、くさび面14a、14bと取付穴の平面5aの密着性が良くなる。
【0033】
また、例示のチップは、いずれも側面2が上下面3、4に対して直角に交わるネガティブ型であるが、押え金の爪15aでチップの上面を加圧する図示の工具は、ポジティブ型のチップも安定して拘束することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の刃先交換式チップとそれを用いた切削工具は、押え金でチップを横押しして取付穴の2平面をクランプピンのくさび面に押しつけ、前記2平面とチップの側面の3面を拘束するので、正三角形を基本形とするチップの拘束安定性を高めることができ、従来、菱形チップで行っていた切削を3コーナ使用が可能で体積減少を図った三角形チップで代替して経済性を向上させることが可能である。
【0035】
また、チップの刃先の位置決めが刃先に近いクランプピン基準でなされるので、刃先の位置決め精度も良くなる。
【0036】
このほか、押え金でチップの上面を同時に加圧するものは、ダブルクランプ構造になるためチップの固定がより強固になるので、加工の安定性、加工精度がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の刃先交換式チップの実施形態を示す平面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】チップの他の実施形態を示す平面図
【図4】チップの更に他の実施形態を示す平面図
【図5】この発明の切削工具の実施形態を示す平面図
【図6】図5の工具を押え金を取り外した状態にして示す平面図
【図7】図5のVII −VII 線に沿った断面図
【図8】従来工具の平面図
【符号の説明】
1 刃先交換式チップ
2 側面
3 上面
4 下面
5 取付穴
5a 平面
6a ブレーカ溝
6b ブレーカ突起
6c ブレーカ壁
7 凹部
7a 直線部
10 切削工具
11 ホルダ
11a 斜面
12 チップ座
13 敷板
14 クランプピン
14a、14b くさび面
15 押え金
15a 爪
15b 拘束面
15c 傾斜した背面
【発明の属する技術分野】
この発明は、刃先交換式チップと、そのチップをホルダに装着して構成される旋削加工用の切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
正三角形の刃先交換式チップを用いる旋削工具の中に、図8に示すようなもの、即ち、加工上の制約から偏心クランプ23による加圧を行ってチップ21の一側面のみをホルダ22で拘束するものがある。
【0003】
正三角形チップは3コーナを使用でき2コーナ使用の菱形チップよりも経済性に優れる。また、切刃角設定の自由度が高く、正方形チップを使用する工具に比べて加工規制を受け難い。
【0004】
しかしながら、図8のような工具は、チップのクランプの安定性に問題があり、チップの2側面を拘束する工具に比べて加工精度、加工の安定性に劣る。
【0005】
なお、本出願人は、正三角形チップを押え金で2方向に押圧してチップの上下面を挟みつけ、同時に、取付穴の内面をクランプピンに押し当てる構造にしてクランプ安定性を高めた締付装置を実公昭58−23521号公報で提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の締付装置は、チップの取付穴とその穴に挿入したクランプピンが線接触となるので、切削時にチップに生じる回転モーメントによって刃先が動き易い。
【0007】
このため、刃先変位を抑えた加工が要求されるときには2面を拘束できるチップ、中でも加工形態によっては菱形チップを使用せざるを得ないことがあったが、菱形チップは2コーナ使用となるため、三角形チップに比べると経済性が悪い。
【0008】
そこで、この発明は、前掲の公報の締付装置の特長を生かしながら同装置の弱点を解消し、菱形チップで行っていた加工を経済的な三角形チップで行えるようにすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この出願においては、下記(イ) 、(ロ) 、(ハ) の構成を加えた基本形状が正三角形の刃先交換式チップを提供する。
(イ) 各コーナのコーナ角を35°〜80°の鋭角となす。
(ロ) 側面の少なくとも中央部を平面視において内側に凹ませる。
(ハ) 中心部に基本正三角形とは180°向きの異なる正三角形の各コーナを除去した形の取付穴を設ける。
【0010】
このチップは、側面の凹部に、コーナ間を結ぶ直線と平行な直線部を含ませることができる。
【0011】
この出願においては、上記の刃先交換式チップを、ホルダの先端に設けたチップ座にそのチップ座の底面上に突出したクランプピンをチップ中心の取付穴に挿入して着座させ、このチップの切削に関与しない側面をボルトに締めつけられる押え金で刃先側に向けて押圧し、前記クランプピンに設けたくさび面でそのくさび面と向き合うチップの取付穴の2面を拘束して刃先を位置決めするようにした切削工具も提供する。
【0012】
この切削工具は、チップの上面と切削に関与しない側面の凹部に押え金をそれぞれ接触させ、さらに、押え金の後部をホルダにテーパ係合させ、そのテーパ係合部の作用で押え金を締めつけ時に横押ししてクランプピンに対するチップ押圧力を発生させ、同時に、チップを押え金でチップ座の底面にも押し当てるものにするとより好ましい。
【0013】
【作用】
この発明のチップは、菱形チップの代替品となすために各コーナのコーナ角を35°〜80°にした。このチップは、正三角形を基本形にしており、3コーナを使用できる。
【0014】
また、側面の少なくとも中央部を凹ませたので、コーナ角を60°以上にする場合にもチップの体積増加を抑えることができ、3コーナ使用と体積減少により、菱形チップに比べて経済効果が高まる。
【0015】
また、この発明の切削工具は、チップの一側面が押え金に、取付穴の2平面がクランプピンのくさび面によって各々面拘束されるので、切削時にチップに加わる回転モーメントがクランプピンと押え金によって安定して受け止められ、回転モーメントによる刃先変位が小さく抑えられる。
【0016】
さらに、押え金でチップの上面を同時に加圧するものは、2方向からの締めつけ(ダブルクランプ)となり、チップの固定が強固になって加工精度や加工の安定性が更に高まる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4に、この発明の刃先交換式チップの実施形態を示す。
【0018】
図1の刃先交換式チップ(以下単にチップと云う)1は、正三角形を基本形状にしたものにして3つのコーナの角度(頂角)αをそれぞれ55°に設定し、さらに、側面2をV字をなす2面で構成して隣り合うコーナを結ぶ直線(基本三角形の辺)Lよりも内側に入り込ませている。
【0019】
また、多角形の取付穴5を、すくい面となす上下面3、4に開口させて中心部に設けている。この取付穴5は、チップの基本正三角形とは180°向きの異なる正三角形の各コーナを除去した形状にしており、互いのなす角が60°の平面5aを3面有している。
【0020】
上下面3、4には必要に応じてチップブレーカを設けることができる。図示のチップには、外周の各辺(切れ刃)に沿ったブレーカ溝6aとノーズ近くに配置したスリット付きブレーカ突起6bと上下面のランド部に向けて立ち上るブレーカ壁6cを設けており、切屑の良好な処理ができる。
【0021】
なお、図1のチップ1は、側面2の全体を凹ませているが、図3に示すように凹部7を設けて直線Lの内側に入り込ませた側面2の中央部をさらに凹ませてもよい。
【0022】
凹部7には、2コーナを結ぶ直線Lと平行な直線部7aを含ませており、その直線部7aを後述する押え金で加圧して拘束する。図3のチップ1は、側面2の中央部をさらに凹ませた点、取付穴5のコーナを曲面にした点が図1のチップと異なる。他の構成は図1のチップと同じであり、従って、同一部に同一符号を付して重複する説明を省く。
【0023】
図4のチップ1は、各コーナの角度を80°にした例を示している。その他の構成は図3のチップと同じである。
【0024】
上述したように、側面2を凹ませると、コーナ角が60°以上の図4の如きチップも体積を減少させ得る。また、凹部7に直線Lと平行な直線部7aを含ませると、側面の拘束を安定して行える。さらに、凹部の仕様を統一することでコーナ角の異なる図3、図4の如きチップを同一ホルダに装着して使用することも可能になる。
【0025】
図5〜図7は、この発明の切削工具の実施形態である。
この切削工具10は、この発明のチップ1と、ホルダ11と、チップのクランプ機構とから成る。
【0026】
ホルダ11の先端には段落ちしたチップ座12が設けられている。図示のチップ座12は、敷板13の上面を座の底面となしているが、敷板13は必須の要素ではない。ホルダ11には、さらに、クランプ機構の構成要素、即ち、チップ座の底面上(敷板上)に突出させるクランプピン14と、チップを押圧する押え金15と、その押え金の締めつけボルト16を設けている。
【0027】
図7の17は締めつけボルト16を押え金15から外れ止めするワッシャであり、これも好ましい要素である。
【0028】
クランプピン14は、60°のくさび角をもつくさび面14a、14b(図6参照)を有する。
【0029】
また、押え金15は、チップ1の上面を加圧する爪15aと、チップ1の一側面の凹部に接触させる拘束面15bと、傾斜した背面15cを有する。この押え金15は、チップ1の切削に関与しない側面の凹部(直線部7a)に拘束面15bを当て、ホルダ11に設けた斜面11aに背面15cをテーパ係合させるようにしており、締めつけボルト16を締め込むと面15cと11aのテーパ係合作用により拘束面15bがクランプピン14側に変位する。その変位によって発生する力でチップ1が刃先側に向けて横押しされ、図6に示すように、取付穴の実質60°の角度を有する2つの平面5aがクランプピン14のくさび面14a、14bに押圧されて拘束され、刃先に近いクランプピン14基準で刃先の位置決めがなされる。
【0030】
従って、側面基準で刃先を位置決めする図8の従来工具に比べて刃先の位置精度が向上する。また、切削時にチップに生じる図6矢印方向の回転モーメントが3箇所の面拘束部によって受け止められるため、刃先変位も起こり難くなる。
【0031】
このクランプピン14による拘束と同時に押え金15の爪15aによるチップ上面の加圧がなされ、チップ1が上下方向にも挟みつけられる。従って、チップの固定が非常に強固になり、三角形チップでも高精度かつ安定した加工が行えるようになる。
【0032】
なお、クランプピン14は、回転可能に取付けておくと、押え金15によるチップ加圧時にくさび面14a、14bの向きのずれが自然に修正され、くさび面14a、14bと取付穴の平面5aの密着性が良くなる。
【0033】
また、例示のチップは、いずれも側面2が上下面3、4に対して直角に交わるネガティブ型であるが、押え金の爪15aでチップの上面を加圧する図示の工具は、ポジティブ型のチップも安定して拘束することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の刃先交換式チップとそれを用いた切削工具は、押え金でチップを横押しして取付穴の2平面をクランプピンのくさび面に押しつけ、前記2平面とチップの側面の3面を拘束するので、正三角形を基本形とするチップの拘束安定性を高めることができ、従来、菱形チップで行っていた切削を3コーナ使用が可能で体積減少を図った三角形チップで代替して経済性を向上させることが可能である。
【0035】
また、チップの刃先の位置決めが刃先に近いクランプピン基準でなされるので、刃先の位置決め精度も良くなる。
【0036】
このほか、押え金でチップの上面を同時に加圧するものは、ダブルクランプ構造になるためチップの固定がより強固になるので、加工の安定性、加工精度がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の刃先交換式チップの実施形態を示す平面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】チップの他の実施形態を示す平面図
【図4】チップの更に他の実施形態を示す平面図
【図5】この発明の切削工具の実施形態を示す平面図
【図6】図5の工具を押え金を取り外した状態にして示す平面図
【図7】図5のVII −VII 線に沿った断面図
【図8】従来工具の平面図
【符号の説明】
1 刃先交換式チップ
2 側面
3 上面
4 下面
5 取付穴
5a 平面
6a ブレーカ溝
6b ブレーカ突起
6c ブレーカ壁
7 凹部
7a 直線部
10 切削工具
11 ホルダ
11a 斜面
12 チップ座
13 敷板
14 クランプピン
14a、14b くさび面
15 押え金
15a 爪
15b 拘束面
15c 傾斜した背面
Claims (4)
- 正三角形を基本形とする刃先交換式チップであって、各コーナが35°〜80°の鋭角をなし、側面の少なくとも中央部は平面視で内側に凹んでおり、かつ、中心部に基本正三角形とは180°向きの異なる正三角形の各コーナを除去した形の取付穴を有している刃先交換式チップ。
- 側面の凹部に、コーナ間を結ぶ直線と平行な直線部を含ませた請求項1記載の刃先交換式チップ。
- ホルダの先端に設けたチップ座に、請求項1又は2記載の刃先交換式チップを、チップ座の底面上に突出したクランプピンをチップ中心の取付穴に挿入して着座させ、このチップの切削に関与しない側面をボルトに締めつけられる押え金で刃先側に向けて押圧し、前記クランプピンに設けたくさび面でそのくさび面と向き合うチップの取付穴の2面を拘束して刃先を位置決めするようにした切削工具。
- チップの上面と切削に関与しない側面の凹部に押え金をそれぞれ接触させ、さらに、押え金の後部をホルダにテーパ係合させ、そのテーパ係合部の作用で押え金を締めつけ時に横押ししてクランプピンに対するチップ押圧力を発生させ、同時に、チップを押え金でチップ座の底面にも押し当てるようにした請求項3記載の切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002259868A JP2004098185A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | 刃先交換式チップ及びそれを用いた切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|---|
| CN103357907A (zh) * | 2013-04-26 | 2013-10-23 | 厦门金鹭特种合金有限公司 | 一种可转位刀片及其刀杆 |
| CN103611956A (zh) * | 2013-10-17 | 2014-03-05 | 厦门金鹭特种合金有限公司 | 一种仿形刀片及使用该刀片的切削刀具 |
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-
2002
- 2002-09-05 JP JP2002259868A patent/JP2004098185A/ja not_active Withdrawn
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