JP2004096940A - 永久磁石形同期電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】高トルクを発生させ、電線の布線作業を容易にすることのできる永久磁石形同期電動機を得る。
【解決手段】円周方向に配置された複数の永久磁石を有する回転子と、各永久磁石に対向配置された複数の突極磁極を有する固定子鉄心と、各突極磁極に巻回された複数の巻線と、永久磁石の移動位置に応じて、各巻線に交流電流を通電させる制御装置とを備え、制御装置は、各永久磁石の磁極と各突極磁極の磁極との位置関係に対応した位相の種類数と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させる。
【選択図】 図1
【解決手段】円周方向に配置された複数の永久磁石を有する回転子と、各永久磁石に対向配置された複数の突極磁極を有する固定子鉄心と、各突極磁極に巻回された複数の巻線と、永久磁石の移動位置に応じて、各巻線に交流電流を通電させる制御装置とを備え、制御装置は、各永久磁石の磁極と各突極磁極の磁極との位置関係に対応した位相の種類数と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバータ、インバータを用いて変換された交流電力と直流電力とを相互に変換し、多相交流電力によって駆動される永久磁石形同期電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭62−110468号公報に示されるように、永久磁石形同期電動機の駆動方法として、3相交流電源により駆動する方法は広く知られている。
【0003】
図8は、特開昭62−110468号公報に示された従来の永久磁石形同期電動機の永久磁石と突極磁極とを示す構成図であり、図9は、図8に示した永久磁石形同期電動機の永久磁石と突極磁極とを示す展開図である。
【0004】
図8において、1U+は3相交流電源のU相の接続個所、2は巻線(電機子巻線)を示す。なお、図8では、U相のみを示す。3は、リング状の固定子の円周方向に等間隔に配置され、かつ外側に突出する固定子鉄心を示し、4、5は、回転子の内側に固定された永久磁石を示す。
【0005】
また、図8を展開した図9において、3U1、3U2、3U3、3U4は、固定子鉄心3の突極に巻線2が巻回された磁極(突極磁極)を示す。なお、3相交流電源のV相とW相は、U相と同様に巻線2が巻回され(図示せず)、突極磁極3V1〜3W3を構成する。
【0006】
従来の永久磁石形同期電動機は以上のように構成され、永久磁石4、5の移動位置に応じた3相交流電流(固定子巻線電流)を巻線2に供給することにより、回転トルクを得ることができる。
【0007】
エレベータなどに使用される永久磁石形同期電動機には、低回転である起動加速時に最大のトルクを発生させることが必要とされ、また、永久磁石形同期電動機が3相電力で駆動されることを前提に構成されていたため、定格回転数で各相間に誘起される電圧の最大値は、電源電圧によってそれを越えない値に決定されるために大きな電圧を発生させることができず、高トルク発生時には大電流を要すこととなる。
【0008】
近年、これら電動機の制御には、高精度の制御性能を持ったPWMインバータが使用されており、これらインバータを構成する半導体素子として、IGBTが市販されているが、その定格は、600A、1200V程度である。
【0009】
したがって、この定格を越える大電流を必要とする永久磁石形同期電動機を駆動させるために、永久磁石形同期電動機を制御するためのインバータを、半導体素子を1相当り複数個並列に接続して3相インバータとすることにより、高トルクを発生させていた。
【0010】
しかし、永久磁石形同期電動機の出力が大きくなるにつれて1相当たりに必要な電流量が大きくなり、それに伴って並列接続部6中の並列素子数を増やしていた。
【0011】
図10は、半導体素子を3個並列接続した3相インバータの回路を示す概略図である。
図10において、半導体素子7が並列に接続された並列接続部6は、永久磁石形同期電動機のU相、V相、W相の接続個所(例えば、U相は1U+)にそれぞれ接続されている(図9参照)。
【0012】
半導体素子7を並列に接続して駆動させるためには、それぞれの半導体素子7への電流が等しく分流される必要があるので、それぞれの半導体素子7を並列に接続した並列接続部6のインピーダンスを等しくしている。
【0013】
図11は、従来の永久磁石形同期電動機への印加電圧を説明する説明図である。
図11において、複数(例えば4つ)の突極磁極3U1〜3U4に渡って1つの相について巻線2の巻回を行うと、1つの突極磁極への最大印加電圧は、電源の相電圧の1/4となる。
【0014】
すなわち、電源の相電圧の1/4という低い電圧で一定の起磁力を得るためには、巻線2の巻数を減らし、通電電流量を増やして、巻線2を太くする必要があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の永久磁石形同期電動機は以上のように、半導体素子7の並列接続部6のインピーダンスを等しくすることは、実装設計上の制約となるばかりでなく、インピーダンスのバラツキによる電流のアンバランス分も考慮して素子定格をディレーティングして設計する必要があり、また、永久磁石形同期電動機の出力を大きくするために半導体素子7の並列素子数を増やさなければならないので、永久磁石形同期電動機の制御装置であるインバータが大型かつ高価なものになってしまうという問題点があった。
【0016】
また、1つの突極磁極当たりの電圧が低くなるため、巻線2の巻数が低く制限されてしまうため、固定子鉄心3が巻回された際の断面積における巻線2の割合(占積率)が低下してしまい、空隙の割合が大きくなるという問題点があった。
【0017】
また、永久磁石形同期電動機とその制御装置とを接続する動力用配線も、通電電流量に応じて線径を増す(電線の太さ、つまり断面積を増加させて電流容量を増やす)必要があり、人手では電線の布線作業が困難となるという問題点があった。
【0018】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、高トルクを発生させ、電線の布線作業を容易にすることのできる永久磁石形同期電動機を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る永久磁石形同期電動機は、円周方向に配置された複数の永久磁石を有する回転子と、各永久磁石に対向配置された複数の突極磁極を有する固定子鉄心と、各突極磁極に巻回された複数の巻線と、永久磁石の移動位置に応じて、各巻線に交流電流を通電させる制御装置とを備え、制御装置は、各永久磁石の磁極と各突極磁極の磁極との位置関係に対応した位相の種類数と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0020】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機の制御装置は、突極磁極の磁極数を、永久磁石の磁極数と突極磁極の磁極数との最大公約数で除した値と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0021】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=8n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0022】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=10n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0023】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、各巻線の一端を1つの中性点に接続し、各巻線の他端を各突極磁極に巻回し、各巻線を9相9線式のスター接続により構成したものである。
【0024】
さらに、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、各巻線の一端を各突極磁極に巻回し、各巻線の他端を3相3線の組に分けて中性点に接続したものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
【0026】
図1は、この発明の実施の形態1における永久磁石形同期電動機の永久磁石4、5の磁極と突極磁極3U1〜3W3、とを示す展開図であり、図2は、永久磁石形同期電動機の制御装置の回路を示す概略図である。
【0027】
また、図3は、この発明の実施の形態1の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【0028】
なお、図1において、前述(図9参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0029】
図1において、固定子鉄心3の突極には、巻線2がそれぞれ独立して巻回され、巻線2の一端は、中性点Nに接続され、図3に示すように9相スター接続がなされている。
【0030】
また、永久磁石磁極数を「P」、突極磁極数を「Q」とすると、PとQとは、以下の式(1)のような関係とする。
【0031】
P:Q = 8n:9n (nは、1以上の整数)・・・ (1)
【0032】
図2において、制御装置は、例えば9相の多相インバータにより構成されており、それぞれの半導体素子7は、接続個所1U1〜1W3を介して、永久磁石形同期電動機のそれぞれの巻線2に接続される。
【0033】
なお、永久磁石同期電動機と制御装置とは、それぞれの接続個所1U1〜1W3において動力用配線(電線)(図示せず)を用いて接続される。
【0034】
制御装置は、各接続個所1U1〜1W3から永久磁石形同期電動機の各巻線2に永久磁石形同期電動機を駆動させるための交流電流を供給する。
【0035】
各巻線2に交流電流が供給されると、永久磁石4、5を配置した回転子が回転する。このとき、図1のように、突極磁極3U1〜3W3と、永久磁石4、5との位置関係は、9種(9パターン)の位置関係が存在する。
【0036】
制御装置からの供給電流は、この位置関係の種類数と同数の位相を持ち、すなわち、図3に示すように、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの関係において、突極磁極数の比率分だけの異なる位相を持つ。
【0037】
例えば接続個所1U1には
【数1】
の位相(ベクトル)を持つ交流電流が供給される。
【0038】
また、その他の接続個所1U2〜1W3にも同様に、それぞれ異なる位相を持つ交流電流が対応する接続個所から供給され、図1の場合、制御装置は、永久磁石4、5の移動位置に応じた9種の位相を持つ交流電流を各巻線2に供給する。
【0039】
例えば、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとを、以下の式(2)のような関係とした場合、制御装置は、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの最大公約数で突極磁極数Qを除したqと同数の種類(すなわちq種)の位相を持つ交流電流を各巻線2に供給し、永久磁石同期電動機を駆動させる。
【0040】
P:Q=pn:qn (n: pとqとの最大公約数)・・・ (2)
【0041】
図2に示すように、前述(図10参照)の3相インバータを9相インバータにすることにより1相当たりの出力電流は1/3となるため、並列配線部6内の半導体素子7は1/3で済むことになる。
【0042】
すなわち、図10に示すように、並列配線部6内の半導体素子7が3つであるとすると、図2の構成では1つでよいことになる。また、永久磁石形同期電動機までの配線に使用する電線の断面積も1/3以下の電流容量の小さい電線にすることができる。
【0043】
したがって、永久磁石形同期電動機までの配線本数自体は増えるが、電線が太すぎて人手で布線ができないほどの断面積を要していた電線は、断面積をおよそ1/3以下にすることができるので、作業性を向上させることができる。
【0044】
また、永久磁石形同期電動機を駆動させるための供給電流の位相の数は、永久磁石4、5と突極磁極3U1〜3W3との位置関係で発生する位相の数と同一であるので、1つの突極磁極に独立した巻回が可能となり、1つの突極磁極に印加される電圧値は、電源電圧の値まで高めることができる。
【0045】
それに応じて、巻線2の巻数も多くすることができ、相対的に占積率を高くすることができるので、巻線の電流密度が下がり、電動機の発熱を低下させることができる。
【0046】
なお、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの比率が1でないのは、コギングトルクを低減させるためである。また、突極磁極数として9相が指定されているのは、3相交流の技術をベースとしたものであるため、多相化にあたって、3相を3倍して9相としたものである。なお、6相では、インバータのコストアップに対して、線径ダウンの効果が少なく、12相以上では、インバータ相数増によるコストアップが大きい。
【0047】
なお、上記実施の形態1では、制御装置を9相インバータで構成したが、従来の3相インバータを3台使用して9相として動作させてもよい。
【0048】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2における永久磁石形同期電動機の永久磁石4、5の磁極と突極磁極3U1〜3W3とを示す展開図であり、図5は、この発明の実施の形態2の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【0049】
図4において、前述(図1参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0050】
各突極磁極3U1〜3W3の巻線2は、それぞれの突極磁極3U1〜3W3に独立して巻回され、その一端は、3つに分割された中性点N1、N2、N3の何れかに接続されており、図5の(a)から(c)に示すように3重3相スター接続がなされている。
【0051】
また、巻線2の他端の接続個所1U1〜1W3には、前述(図2参照)の制御装置の各接続個所1U1〜1W3にそれぞれ接続されている。
【0052】
また、図4の永久磁石形同期電動機の永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとは、前述の通り、式(1)の関係としている。
【0053】
制御装置は、各接続個所1U1〜1W3から永久磁石形同期電動機の各巻線2に、図5に示すようなそれぞれに位相の異なる交流電流を供給し、永久磁石形同期電動機を駆動させる。
【0054】
巻線2の一端を接続する中性点は、N1、N2、N3と3つに分割され、それぞれの中性点から見て3相として制御することもできる。
【0055】
したがって、制御装置に3相インバータを3台使用して3重3相インバータとすることにより、9相として動作させることができ、従来の3相インバータを流用しても、9相インバータを構成したときと同様に、永久磁石形同期電動機に高トルクを発生させることができ、配線の作業性を向上させることができる。
【0056】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1、2では、永久磁石磁極数Pと突極磁極数QとをP:Q=8n:9nとしたが、P:Q=10n:9nとしてもよい。
【0057】
図6は、この発明の実施の形態3における永久磁石形同期電動機の永久磁石4、5の磁極と突極磁極3U1〜3W3とを示す展開図であり、図7は、この発明の実施の形態3の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【0058】
図6および図7において、前述(図1〜5参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0059】
図6において、固定子鉄心3の突極には、巻線2がそれぞれ独立して巻回され、巻線2の一端は中性点Nに接続され、図7に示すように9相スター接続がなされている。
【0060】
また、巻線2の他端の接続個所1U1〜1W3には、対応する図2のそれぞれの接続個所1U1〜1W3が接続されている。
【0061】
また、永久磁石磁極数を「P」、突極磁極数を「Q」とすると、PとQとは、以下の式(3)のような関係とする。
【0062】
P:Q = 10n:9n (nは、1以上の整数)・・・ (3)
【0063】
制御装置は、各接続個所1U1〜1W3から永久磁石形同期電動機の各巻線2に永久磁石形同期電動機を駆動させるための交流電流を供給する。
【0064】
この供給電流は、図7に示すように、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの関係において、突極磁極数の比率分だけの異なる位相を持ち、永久磁石形同期電動機に供給させることにより、永久磁石形同期電動機を駆動させる。
【0065】
以上のように、永久磁石形同期電動機の永久磁石磁極数と突極磁極数との比率を10n:9nにしても、8n:9nの場合と同様に、永久磁石形同期電動機に高トルクを発生させることができ、配線の作業性を向上させることができる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、円周方向に配置された複数の永久磁石を有する回転子と、各永久磁石に対向配置された複数の突極磁極を有する固定子鉄心と、各突極磁極に巻回された複数の巻線と、永久磁石の移動位置に応じて、各巻線に交流電流を通電させる制御装置とを備え、制御装置は、各永久磁石の磁極と各突極磁極の磁極との位置関係に対応した位相の種類数と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、1相当たりの電流容量が小さくても高トルクを発生させることができ、また、電線の断面積を小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0067】
また、この発明によれば、制御装置は、突極磁極の磁極数を、永久磁石の磁極数と突極磁極の磁極数との最大公約数で除した値と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、1相当たりの電流容量が小さくても高トルクを発生させることができ、また、電線の断面積を小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0068】
また、この発明によれば、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=8n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、9相それぞれの電流容量が小さくても電圧を高くとることができ、高トルクを発生させることができ、また、動力用配線の電線の断面積も小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0069】
また、この発明によれば、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=10n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、9相それぞれの電流容量が小さくても電圧を高くとることができ、高トルクを発生させることができ、また、動力用配線の電線の断面積も小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0070】
また、この発明によれば、各巻線の一端を1つの中性点に接続し、各巻線の他端を各突極磁極に巻回し、各巻線を9相9線式のスター接続により構成したので、1相当たりの電流容量を小さくし、電圧を高くとることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0071】
さらに、この発明によれば、各巻線の一端を各突極磁極に巻回し、各巻線の他端を3相3線の組に分けて中性点に接続したので、従来の3相インバータを3台使用して3重3相インバータとすることにより、9相として動作させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図2】永久磁石形同期電動機の制御装置の回路を示す概略図である。
【図3】この発明の実施の形態1の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【図4】この発明の実施の形態2における永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図5】この発明の実施の形態2の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【図6】この発明の実施の形態3における永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図7】この発明の実施の形態3の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【図8】従来の永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す構成図である。
【図9】図8に示した永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図10】半導体素子を3個並列接続した3相インバータで構成された従来の永久磁石形同期電動機の制御装置の回路を示す概略図である。
【図11】従来の永久磁石形同期電動機への印加電圧を説明する説明図である。
【符号の説明】
1U1、1U2、1U3、1V1、1V2、1V3、1W1、1W2、1W3接続個所、2 巻線、3 固定子鉄心、3U1、3U2、3U3、3V1、3V2、3V3、3W1、3W2、3W3 突極磁極、4、5 永久磁石、6 並列接続部、7 半導体素子(IGBT)、N、N1、N2、N3 中性点。
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバータ、インバータを用いて変換された交流電力と直流電力とを相互に変換し、多相交流電力によって駆動される永久磁石形同期電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭62−110468号公報に示されるように、永久磁石形同期電動機の駆動方法として、3相交流電源により駆動する方法は広く知られている。
【0003】
図8は、特開昭62−110468号公報に示された従来の永久磁石形同期電動機の永久磁石と突極磁極とを示す構成図であり、図9は、図8に示した永久磁石形同期電動機の永久磁石と突極磁極とを示す展開図である。
【0004】
図8において、1U+は3相交流電源のU相の接続個所、2は巻線(電機子巻線)を示す。なお、図8では、U相のみを示す。3は、リング状の固定子の円周方向に等間隔に配置され、かつ外側に突出する固定子鉄心を示し、4、5は、回転子の内側に固定された永久磁石を示す。
【0005】
また、図8を展開した図9において、3U1、3U2、3U3、3U4は、固定子鉄心3の突極に巻線2が巻回された磁極(突極磁極)を示す。なお、3相交流電源のV相とW相は、U相と同様に巻線2が巻回され(図示せず)、突極磁極3V1〜3W3を構成する。
【0006】
従来の永久磁石形同期電動機は以上のように構成され、永久磁石4、5の移動位置に応じた3相交流電流(固定子巻線電流)を巻線2に供給することにより、回転トルクを得ることができる。
【0007】
エレベータなどに使用される永久磁石形同期電動機には、低回転である起動加速時に最大のトルクを発生させることが必要とされ、また、永久磁石形同期電動機が3相電力で駆動されることを前提に構成されていたため、定格回転数で各相間に誘起される電圧の最大値は、電源電圧によってそれを越えない値に決定されるために大きな電圧を発生させることができず、高トルク発生時には大電流を要すこととなる。
【0008】
近年、これら電動機の制御には、高精度の制御性能を持ったPWMインバータが使用されており、これらインバータを構成する半導体素子として、IGBTが市販されているが、その定格は、600A、1200V程度である。
【0009】
したがって、この定格を越える大電流を必要とする永久磁石形同期電動機を駆動させるために、永久磁石形同期電動機を制御するためのインバータを、半導体素子を1相当り複数個並列に接続して3相インバータとすることにより、高トルクを発生させていた。
【0010】
しかし、永久磁石形同期電動機の出力が大きくなるにつれて1相当たりに必要な電流量が大きくなり、それに伴って並列接続部6中の並列素子数を増やしていた。
【0011】
図10は、半導体素子を3個並列接続した3相インバータの回路を示す概略図である。
図10において、半導体素子7が並列に接続された並列接続部6は、永久磁石形同期電動機のU相、V相、W相の接続個所(例えば、U相は1U+)にそれぞれ接続されている(図9参照)。
【0012】
半導体素子7を並列に接続して駆動させるためには、それぞれの半導体素子7への電流が等しく分流される必要があるので、それぞれの半導体素子7を並列に接続した並列接続部6のインピーダンスを等しくしている。
【0013】
図11は、従来の永久磁石形同期電動機への印加電圧を説明する説明図である。
図11において、複数(例えば4つ)の突極磁極3U1〜3U4に渡って1つの相について巻線2の巻回を行うと、1つの突極磁極への最大印加電圧は、電源の相電圧の1/4となる。
【0014】
すなわち、電源の相電圧の1/4という低い電圧で一定の起磁力を得るためには、巻線2の巻数を減らし、通電電流量を増やして、巻線2を太くする必要があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の永久磁石形同期電動機は以上のように、半導体素子7の並列接続部6のインピーダンスを等しくすることは、実装設計上の制約となるばかりでなく、インピーダンスのバラツキによる電流のアンバランス分も考慮して素子定格をディレーティングして設計する必要があり、また、永久磁石形同期電動機の出力を大きくするために半導体素子7の並列素子数を増やさなければならないので、永久磁石形同期電動機の制御装置であるインバータが大型かつ高価なものになってしまうという問題点があった。
【0016】
また、1つの突極磁極当たりの電圧が低くなるため、巻線2の巻数が低く制限されてしまうため、固定子鉄心3が巻回された際の断面積における巻線2の割合(占積率)が低下してしまい、空隙の割合が大きくなるという問題点があった。
【0017】
また、永久磁石形同期電動機とその制御装置とを接続する動力用配線も、通電電流量に応じて線径を増す(電線の太さ、つまり断面積を増加させて電流容量を増やす)必要があり、人手では電線の布線作業が困難となるという問題点があった。
【0018】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、高トルクを発生させ、電線の布線作業を容易にすることのできる永久磁石形同期電動機を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る永久磁石形同期電動機は、円周方向に配置された複数の永久磁石を有する回転子と、各永久磁石に対向配置された複数の突極磁極を有する固定子鉄心と、各突極磁極に巻回された複数の巻線と、永久磁石の移動位置に応じて、各巻線に交流電流を通電させる制御装置とを備え、制御装置は、各永久磁石の磁極と各突極磁極の磁極との位置関係に対応した位相の種類数と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0020】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機の制御装置は、突極磁極の磁極数を、永久磁石の磁極数と突極磁極の磁極数との最大公約数で除した値と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0021】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=8n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0022】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=10n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるものである。
【0023】
また、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、各巻線の一端を1つの中性点に接続し、各巻線の他端を各突極磁極に巻回し、各巻線を9相9線式のスター接続により構成したものである。
【0024】
さらに、この発明に係る永久磁石形同期電動機は、各巻線の一端を各突極磁極に巻回し、各巻線の他端を3相3線の組に分けて中性点に接続したものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
【0026】
図1は、この発明の実施の形態1における永久磁石形同期電動機の永久磁石4、5の磁極と突極磁極3U1〜3W3、とを示す展開図であり、図2は、永久磁石形同期電動機の制御装置の回路を示す概略図である。
【0027】
また、図3は、この発明の実施の形態1の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【0028】
なお、図1において、前述(図9参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0029】
図1において、固定子鉄心3の突極には、巻線2がそれぞれ独立して巻回され、巻線2の一端は、中性点Nに接続され、図3に示すように9相スター接続がなされている。
【0030】
また、永久磁石磁極数を「P」、突極磁極数を「Q」とすると、PとQとは、以下の式(1)のような関係とする。
【0031】
P:Q = 8n:9n (nは、1以上の整数)・・・ (1)
【0032】
図2において、制御装置は、例えば9相の多相インバータにより構成されており、それぞれの半導体素子7は、接続個所1U1〜1W3を介して、永久磁石形同期電動機のそれぞれの巻線2に接続される。
【0033】
なお、永久磁石同期電動機と制御装置とは、それぞれの接続個所1U1〜1W3において動力用配線(電線)(図示せず)を用いて接続される。
【0034】
制御装置は、各接続個所1U1〜1W3から永久磁石形同期電動機の各巻線2に永久磁石形同期電動機を駆動させるための交流電流を供給する。
【0035】
各巻線2に交流電流が供給されると、永久磁石4、5を配置した回転子が回転する。このとき、図1のように、突極磁極3U1〜3W3と、永久磁石4、5との位置関係は、9種(9パターン)の位置関係が存在する。
【0036】
制御装置からの供給電流は、この位置関係の種類数と同数の位相を持ち、すなわち、図3に示すように、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの関係において、突極磁極数の比率分だけの異なる位相を持つ。
【0037】
例えば接続個所1U1には
【数1】
の位相(ベクトル)を持つ交流電流が供給される。
【0038】
また、その他の接続個所1U2〜1W3にも同様に、それぞれ異なる位相を持つ交流電流が対応する接続個所から供給され、図1の場合、制御装置は、永久磁石4、5の移動位置に応じた9種の位相を持つ交流電流を各巻線2に供給する。
【0039】
例えば、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとを、以下の式(2)のような関係とした場合、制御装置は、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの最大公約数で突極磁極数Qを除したqと同数の種類(すなわちq種)の位相を持つ交流電流を各巻線2に供給し、永久磁石同期電動機を駆動させる。
【0040】
P:Q=pn:qn (n: pとqとの最大公約数)・・・ (2)
【0041】
図2に示すように、前述(図10参照)の3相インバータを9相インバータにすることにより1相当たりの出力電流は1/3となるため、並列配線部6内の半導体素子7は1/3で済むことになる。
【0042】
すなわち、図10に示すように、並列配線部6内の半導体素子7が3つであるとすると、図2の構成では1つでよいことになる。また、永久磁石形同期電動機までの配線に使用する電線の断面積も1/3以下の電流容量の小さい電線にすることができる。
【0043】
したがって、永久磁石形同期電動機までの配線本数自体は増えるが、電線が太すぎて人手で布線ができないほどの断面積を要していた電線は、断面積をおよそ1/3以下にすることができるので、作業性を向上させることができる。
【0044】
また、永久磁石形同期電動機を駆動させるための供給電流の位相の数は、永久磁石4、5と突極磁極3U1〜3W3との位置関係で発生する位相の数と同一であるので、1つの突極磁極に独立した巻回が可能となり、1つの突極磁極に印加される電圧値は、電源電圧の値まで高めることができる。
【0045】
それに応じて、巻線2の巻数も多くすることができ、相対的に占積率を高くすることができるので、巻線の電流密度が下がり、電動機の発熱を低下させることができる。
【0046】
なお、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの比率が1でないのは、コギングトルクを低減させるためである。また、突極磁極数として9相が指定されているのは、3相交流の技術をベースとしたものであるため、多相化にあたって、3相を3倍して9相としたものである。なお、6相では、インバータのコストアップに対して、線径ダウンの効果が少なく、12相以上では、インバータ相数増によるコストアップが大きい。
【0047】
なお、上記実施の形態1では、制御装置を9相インバータで構成したが、従来の3相インバータを3台使用して9相として動作させてもよい。
【0048】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2における永久磁石形同期電動機の永久磁石4、5の磁極と突極磁極3U1〜3W3とを示す展開図であり、図5は、この発明の実施の形態2の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【0049】
図4において、前述(図1参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0050】
各突極磁極3U1〜3W3の巻線2は、それぞれの突極磁極3U1〜3W3に独立して巻回され、その一端は、3つに分割された中性点N1、N2、N3の何れかに接続されており、図5の(a)から(c)に示すように3重3相スター接続がなされている。
【0051】
また、巻線2の他端の接続個所1U1〜1W3には、前述(図2参照)の制御装置の各接続個所1U1〜1W3にそれぞれ接続されている。
【0052】
また、図4の永久磁石形同期電動機の永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとは、前述の通り、式(1)の関係としている。
【0053】
制御装置は、各接続個所1U1〜1W3から永久磁石形同期電動機の各巻線2に、図5に示すようなそれぞれに位相の異なる交流電流を供給し、永久磁石形同期電動機を駆動させる。
【0054】
巻線2の一端を接続する中性点は、N1、N2、N3と3つに分割され、それぞれの中性点から見て3相として制御することもできる。
【0055】
したがって、制御装置に3相インバータを3台使用して3重3相インバータとすることにより、9相として動作させることができ、従来の3相インバータを流用しても、9相インバータを構成したときと同様に、永久磁石形同期電動機に高トルクを発生させることができ、配線の作業性を向上させることができる。
【0056】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1、2では、永久磁石磁極数Pと突極磁極数QとをP:Q=8n:9nとしたが、P:Q=10n:9nとしてもよい。
【0057】
図6は、この発明の実施の形態3における永久磁石形同期電動機の永久磁石4、5の磁極と突極磁極3U1〜3W3とを示す展開図であり、図7は、この発明の実施の形態3の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【0058】
図6および図7において、前述(図1〜5参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
【0059】
図6において、固定子鉄心3の突極には、巻線2がそれぞれ独立して巻回され、巻線2の一端は中性点Nに接続され、図7に示すように9相スター接続がなされている。
【0060】
また、巻線2の他端の接続個所1U1〜1W3には、対応する図2のそれぞれの接続個所1U1〜1W3が接続されている。
【0061】
また、永久磁石磁極数を「P」、突極磁極数を「Q」とすると、PとQとは、以下の式(3)のような関係とする。
【0062】
P:Q = 10n:9n (nは、1以上の整数)・・・ (3)
【0063】
制御装置は、各接続個所1U1〜1W3から永久磁石形同期電動機の各巻線2に永久磁石形同期電動機を駆動させるための交流電流を供給する。
【0064】
この供給電流は、図7に示すように、永久磁石磁極数Pと突極磁極数Qとの関係において、突極磁極数の比率分だけの異なる位相を持ち、永久磁石形同期電動機に供給させることにより、永久磁石形同期電動機を駆動させる。
【0065】
以上のように、永久磁石形同期電動機の永久磁石磁極数と突極磁極数との比率を10n:9nにしても、8n:9nの場合と同様に、永久磁石形同期電動機に高トルクを発生させることができ、配線の作業性を向上させることができる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、円周方向に配置された複数の永久磁石を有する回転子と、各永久磁石に対向配置された複数の突極磁極を有する固定子鉄心と、各突極磁極に巻回された複数の巻線と、永久磁石の移動位置に応じて、各巻線に交流電流を通電させる制御装置とを備え、制御装置は、各永久磁石の磁極と各突極磁極の磁極との位置関係に対応した位相の種類数と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、1相当たりの電流容量が小さくても高トルクを発生させることができ、また、電線の断面積を小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0067】
また、この発明によれば、制御装置は、突極磁極の磁極数を、永久磁石の磁極数と突極磁極の磁極数との最大公約数で除した値と同数の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、1相当たりの電流容量が小さくても高トルクを発生させることができ、また、電線の断面積を小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0068】
また、この発明によれば、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=8n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、9相それぞれの電流容量が小さくても電圧を高くとることができ、高トルクを発生させることができ、また、動力用配線の電線の断面積も小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0069】
また、この発明によれば、永久磁石の磁極数をP、突極磁極の磁極数をQとしたときに、各磁極数P、Qの比率は、P:Q=10n:9n(但し、nは、1以上の整数)を満たすように設定され、制御装置は、9種類の位相を持つ交流電流を各巻線に通電させるので、9相それぞれの電流容量が小さくても電圧を高くとることができ、高トルクを発生させることができ、また、動力用配線の電線の断面積も小さくして配線の作業性を向上させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0070】
また、この発明によれば、各巻線の一端を1つの中性点に接続し、各巻線の他端を各突極磁極に巻回し、各巻線を9相9線式のスター接続により構成したので、1相当たりの電流容量を小さくし、電圧を高くとることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【0071】
さらに、この発明によれば、各巻線の一端を各突極磁極に巻回し、各巻線の他端を3相3線の組に分けて中性点に接続したので、従来の3相インバータを3台使用して3重3相インバータとすることにより、9相として動作させることのできる永久磁石形同期電動機が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図2】永久磁石形同期電動機の制御装置の回路を示す概略図である。
【図3】この発明の実施の形態1の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【図4】この発明の実施の形態2における永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図5】この発明の実施の形態2の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【図6】この発明の実施の形態3における永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図7】この発明の実施の形態3の永久磁石形同期電動機に供給される交流電流の位相を示すベクトル図である。
【図8】従来の永久磁石形同期電動機の永久磁石の磁極と突極磁極とを示す構成図である。
【図9】図8に示した永久磁石の磁極と突極磁極とを示す展開図である。
【図10】半導体素子を3個並列接続した3相インバータで構成された従来の永久磁石形同期電動機の制御装置の回路を示す概略図である。
【図11】従来の永久磁石形同期電動機への印加電圧を説明する説明図である。
【符号の説明】
1U1、1U2、1U3、1V1、1V2、1V3、1W1、1W2、1W3接続個所、2 巻線、3 固定子鉄心、3U1、3U2、3U3、3V1、3V2、3V3、3W1、3W2、3W3 突極磁極、4、5 永久磁石、6 並列接続部、7 半導体素子(IGBT)、N、N1、N2、N3 中性点。
Claims (6)
- 円周方向に配置された複数の永久磁石を有する回転子と、
前記各永久磁石に対向配置された複数の突極磁極を有する固定子鉄心と、
前記各突極磁極に巻回された複数の巻線と、
前記永久磁石の移動位置に応じて、前記各巻線に交流電流を通電させる制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記各永久磁石の磁極と前記各突極磁極の磁極との位置関係に対応した位相の種類数と同数の位相を持つ交流電流を前記各巻線に通電させることを特徴とする永久磁石形同期電動機。 - 前記制御装置は、
前記突極磁極の磁極数を、前記永久磁石の磁極数と前記突極磁極の磁極数との最大公約数で除した値と同数の位相を持つ前記交流電流を前記各巻線に通電させることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石形同期電動機。 - 前記永久磁石の磁極数をP、前記突極磁極の磁極数をQとしたときに、前記各磁極数P、Qの比率は、以下の式
P:Q=8n:9n(但し、nは、1以上の整数)
を満たすように設定され、
前記制御装置は、
9種類の位相を持つ交流電流を前記各巻線に通電させることを特徴とする請求項2に記載の永久磁石形同期電動機。 - 前記永久磁石の磁極数をP、前記突極磁極の磁極数をQとしたときに、前記各磁極数P、Qの比率は、以下の式
P:Q=10n:9n(但し、nは、1以上の整数)
を満たすように設定され、
前記制御装置は、
9種類の位相を持つ交流電流を前記各巻線に通電させることを特徴とする請求項2に記載の永久磁石形同期電動機。 - 前記各巻線の一端を1つの中性点に接続し、前記各巻線の他端を各突極磁極に巻回し、前記各巻線を9相9線式のスター接続により構成したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の永久磁石形同期電動機。
- 前記各巻線の一端を前記各突極磁極に巻回し、前記各巻線の他端を3相3線の組に分けて中性点に接続したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の永久磁石形同期電動機。
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