JP2004096079A - 光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電接続材を不要として製造を容易にするとともに、画素容量を増加させた光電変換装置(イメージセンサ)および画像読取装置を提供する。
【解決手段】イメージセンサ2cの導電層22と接続電極18とは直接接触して電気的接続されているので、従来のような導電接続材が不要となる。この結果、導電接続材を不要としてコストを削減できるとともに、プロセスを削減してさらにコストを削減できる。また、導電接続材が不要なので、製造上の精度が必要とされず、安価で作り易いイメージセンサ2cを提供できる。また、開口部21aを設けて、導電層22と画素容量部7の極板との間で新たに画素容量を形成し、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加できる。したがって、高密度化した際にも十分な画素容量を確保した、安価で作り易いイメージセンサ2cを提供できる。
【選択図】 図9
【解決手段】イメージセンサ2cの導電層22と接続電極18とは直接接触して電気的接続されているので、従来のような導電接続材が不要となる。この結果、導電接続材を不要としてコストを削減できるとともに、プロセスを削減してさらにコストを削減できる。また、導電接続材が不要なので、製造上の精度が必要とされず、安価で作り易いイメージセンサ2cを提供できる。また、開口部21aを設けて、導電層22と画素容量部7の極板との間で新たに画素容量を形成し、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加できる。したがって、高密度化した際にも十分な画素容量を確保した、安価で作り易いイメージセンサ2cを提供できる。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入射する光強度に応じた電気信号を出力する光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法に関するものであり、より詳細には、例えば原稿または写真のような画像を読取るイメージセンサとして機能する光電変換装置、それを備えた画像読取装置、および光電変換装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿や写真を読取る密着型の画像読取装置として、ライン状(X方向)に画素配列されたCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサのようなラインセンサを用いて、ラインスキャン(Y方向)を行うことによって2次元画像を読取るフラットベッドスキャナが普及している。
【0003】
ところが、このようなラインセンサを用いたスキャナは、2次元画像を読取るためのメカニカルなスキャン機構を備えているために、薄型軽量化に限界があるとともに、読取速度を向上させることが困難であるといった課題を抱えていた。
【0004】
そこで、画像読取装置の薄型軽量化、読取速度の向上を目的として、フォトダイオード、フォトトランジスタなどの光電変換素子と薄膜トランジスタなどのスイッチング素子とを2次元状に配列させた、アクティブマトリクス型の2次元イメージセンサ(光電変換装置)が開発されている。
【0005】
この2次元イメージセンサを用いる構成によれば、メカニカルなスキャン機構を用いずに2次元画像を読取ることができる。したがって、従来のCCDラインセンサを用いたフラットベッドスキャナに比べて、厚みや重さをそれぞれ1/10以下にすることができるとともに、読取速度を10倍以上に向上させて、使い勝手の良い画像読取装置を実現することができる。
【0006】
このような従来の画像読取装置の一例として、日本国の公開実用新案公報「実開平2−8055号公報(公開日:1990年1月18日)」や公開特許公報「特開平5−243547号公報(公開日:1993年9月21日)」に記載された画像読取装置(薄膜光センサ)がある。
【0007】
上記画像読取装置31は、図20に示すように、XYマトリクス状に画素が配列されたアクティブマトリクスアレイの各画素において、スイッチング用TFT(Thin Film Transistor)32、光電変換素子としての光検出用TFT33および画素容量(蓄積容量)34を備えている。
【0008】
各画素の光検出用TFT33においては、原稿面などの被写体の白/黒(明/暗)に応じて、検出される明電流Ipの大きさが変化する。この各画素の明電流Ipの差によって、各画素の画素容量34に蓄積される電荷量に差が生じる。その画素容量34の電荷量分布(面内分布)を、スイッチング用TFT32、駆動回路35および読出し回路36によって順次読み出して、被写体の2次元情報を得ることができる。すなわち、光検出用TFT33は入射する光強度に応じた電気信号を出力する、又は変化させる光電変換素子として機能する。そして、この光電変換素子を含むイメージセンサを備えた画像読取装置31を用いて2次元画像を容易に読取ることができる。
【0009】
ここで、上述したフォトダイオード、フォトトランジスタなどの光電変換素子を含むイメージセンサは、次のように作製される。
【0010】
まず基板上に、例えば薄膜フォトトランジスタからなる光電変換素子を形成する。ここで、形成する光電変換素子は、フォトダイオードまたはフォトコンダクタなどの他の光電変換素子であってもよい。また、基板上での光電変換素子の形成は、画像読取装置が1次元のラインセンサ用か、または2次元のエリアセンサ用かにかかわらず始めに行われる。
【0011】
次に、基板に形成された光電変換素子を覆うように、透光性を有する保護層を形成する。保護層は、光電変換素子の保護や、原稿等に接することにより発生した傷やゴミに起因する解像度劣化の防止などを目的として設けられる。
【0012】
ここで、上記保護層は、光電変換素子を保護するため、一般に高い絶縁性を有する材料にて形成される。このため、原稿などの被写体が保護層に接し、保護層から離れる際には、摩擦によって静電気を生じてしまう。したがって、この生じた静電気が、画像検出用の光電変換素子において読出し信号のレベルシフトを生じたり、信号処理部の誤動作などを生じたりして、不具合を引き起こす虞れがある。
【0013】
このような問題を解決するため、例えば日本国の公開特許公報「特開平1−71173号公報(公開日:1989年3月16日)」には、1次元のラインセンサ構造ではあるものの、光電変換素子とその上に設ける保護層との間に、所定の電位に保持される静電気対策層としての透明な導電層を形成した画像読取装置が開示されている。これによって、静電気が発生しても安定した読出しを行うことができる。
【0014】
また、このような静電気対策層は、例えば室内灯のインバーターノイズのような外部ノイズの影響をも遮断することができるので有用である。
【0015】
また、上記構成において、画素ごとに光電変換素子に加えて画素容量(蓄積容量)を備えている場合には、静電気対策層によって画素の容量が増加するために、高密度化しても画素容量(蓄積容量)を大きく保つことができるという利点がある。
【0016】
一方、日本国の公開特許公報「特開平4−245853号公報(公開日:1992年9月2日)」では、1次元のラインセンサ構造ではあるものの、上記特開平1−71173号公報に記載されている構成とは異なる、以下のような導電層(静電対策層)の電極接続方法が開示されている。例えば画像読取装置のイメージセンサ(光電変換装置)41aは、図21(a)に示すように、透光性絶縁基板42上に、パッシベーション層43、衝撃緩和層44、および接着層45が形成された構成である。
【0017】
その上には、静電対策層としての導電層46が形成されたマイクロガラスシート(保護層)47が貼り合されている。
【0018】
ここで、パッシベーション層43と衝撃緩和層44との一部には、開口部が形成されている。開口部にはグランド電極48が設けられている。
【0019】
導電層46は、導電性樹脂(導電接続材)49aによって、上記の開口部から露出しているグランド電極48と接続される。
【0020】
また、イメージセンサは上記構成に限るものではない。例えばスタッドバンプ(導電接続材)49bによって導電層46とグランド電極48との接続がなされるイメージセンサ41b(図21(b))、接着層45が導電粒子(導電接続材)49cを含むことによって導電層46とグランド電極48との接続がなされるイメージセンサ41c(図21(c))、または金属メッキを施したマイクロビーズ(導電接続材)49dによって導電層46とグランド電極48との接続がなされるイメージセンサ41d(図21(d))であってもよい。
【0021】
上記構成のイメージセンサ41a〜41dは、導電層46とグランド電極48とが、それぞれ導電接続材としての導電性樹脂49a、スタッドバンプ49b、接着層45に含まれる導電粒子49c、金属メッキを施したマイクロビーズ49dによって接続されている。
【0022】
したがって、例えば図示しない原稿とマイクロガラスシート47との摩擦によって生じた静電気を、マイクロガラスシート47下面の導電層46から導電接続材49a〜49dを介してグランド電極48へと逃すことができる。言い換えると、透光性基板42側に形成されているグランド電極48を介して、導電層46を所定の電位に保持できる。これによって、静電気が発生しても安定した読出しを行うことができる。
【0023】
また、導電層46とグランド電極48との接続箇所を、マイクロガラスシート47が貼り合わされたイメージセンサ41a〜41dの表面側(原稿面側)に突出させずに、平滑な表面を備えたイメージセンサ41a〜41dを実現できる。
【0024】
【特許文献1】
実開平2−8055号公報
【0025】
【特許文献2】
特開平5−243547号公報
【0026】
【特許文献3】
特開平1−71173号公報
【0027】
【特許文献4】
特開平4−245853号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の導電層46の電極接続方法は、コスト高であるとともに安定した製造が困難であり、また十分な画素容量を得ることができない虞れがある。
【0029】
すなわち、上述のイメージセンサ41a〜41dは、グランド電極48と導電層46とが、それぞれ別々の基板である透光性基板42とマイクロガラスシート47とに形成され、その後に貼り合わされる構成である。
【0030】
したがって、グランド電極48と導電層46とを接続するためには、上述の導電接続材49a〜49dがそれぞれ必要となる。
【0031】
したがって、これらの導電接続材49a〜49dを必要とするためにコストが増加するとともに、プロセスの増加を招いてさらにコストが増加するという弊害を生ずる。
【0032】
また、導電接続材49a〜49dの盛り上がりによってマイクロガラスシート47の平坦性を損なうことの無いように、導電接続材49a〜49dの付与量や、透光性基板42とマイクロガラスシート47との貼り合わせ工程に高い精度が要求され、安定した製造が困難であるという問題を生ずる。
【0033】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、上述の導電接続材49a〜49dを不要として、グランド電極48と導電層46とを接続できる単純な構造を有し、単純な加工プロセスで製造できる光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。言い換えると、本発明の目的は、単純な構造を有し、単純な加工プロセスで製造できるため、製造コストを低減できる光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。
【0034】
また、近年、画像読取装置の高密度化の要求が高くなり、さらに画素容量(蓄積容量)を増加させる必要が生じている。このため、上述の特開平1−71173号公報またはイメージセンサ41a〜41dの構成では、十分な画素容量を得ることができない虞れがある。
【0035】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その第2の目的は、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させた、新規な構造を有する光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。言い換えると、本発明の目的は、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加でき、製造コストを低減できる光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、基板上に形成された光電変換素子と接続電極とを覆うように形成された一方で上記接続電極への開口部が設けられた第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記導電層は、上記開口部を介して上記接続電極へと接続されるように形成されていることを特徴としている。
【0037】
また、本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、基板上に形成された光電変換素子を覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記導電層は、上記基板上に形成された接続電極の少なくとも一部を露出するように上記第1絶縁層の端面に設けられた露出部を介して、上記接続電極へと接続されるように形成されていることを特徴としている。
【0038】
ここで、光電変換素子とは入射する光強度に応じた電気信号を出力する、又は変化させる半導体素子である。
【0039】
したがって、上記構成の光電変換装置においては、導電層と接続電極とが直接接触する。この導電層と接続電極との接触は、第1絶縁層に設けた開口部を介するものであってもよいし、または第1絶縁層の端面(外周の側面)に設けた露出部を介するものであってもよい。このため、従来のような導電接続材を不要として、導電層と接続電極との接続が可能となる。
【0040】
したがって、導電接続材を不要としてコストを削減できる。また、導電接続材を用いて接続を行うプロセスを不要として、さらにコストを削減できる。
【0041】
また、導電接続材を用いる場合に必要となる、導電接続材の付与量の調節や第2絶縁層としてのマイクロガラスシートの貼り合わせ工程における精度などが要求されないので、容易に安定した製造を行うことができる。
【0042】
したがって、製造コストを低減した光電変換装置を提供することができる。
【0043】
なお、上記構成において、複数の光電変換素子を備え、光電変換素子ごとに画素容量を設けて、光電変換素子と画素容量との組を画素として機能させれば、例えば光電変換装置を画像読取センサとして用いることができる。
【0044】
また、上記構成においては、光電変換素子上に保護層としての第1絶縁層が設けられているので、光電変換素子を保護することができる。
【0045】
また、上記導電層は接続電極と接続されているので、例えば光電変換装置本体が原稿等に接することによって生ずる静電気を、導電層から接続電極を介して光電変換装置本体の外部へと逃がすことができる。したがって、光電変換素子において読出し信号のレベルシフトを生じさせないとともに、信号処理部の誤動作などを生じさせず、不具合を防止できる。
【0046】
また、上記構成において、上記導電層は、上記接続電極を介して所望の電位に保持されている構成も好ましい。この構成によれば、例えば光電変換装置本体が原稿等に接することによって生ずる静電気を、所望の電位に応じて制御して、上述の不具合を確実に防止できる。
【0047】
なお、上記光電変換装置を、基板上に形成された光電変換素子を覆うように形成された一方で、上記基板上に形成された接続電極の少なくとも一部を露出するように設けられた第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記導電層は、上記第1絶縁層の端面を介して上記接続電極へと接続されるように形成されている構成である、と表現することもできる。
【0048】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、基板上に形成された光電変換素子と該光電変換素子に接続された画素容量部とを覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記第1絶縁層は、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成されていることを特徴としている。
【0049】
ここで、光電変換素子とは入射する光強度に応じた電気信号を出力する、又は変化させる半導体素子である。
【0050】
また、画素容量(蓄積容量)部とは、対向する極板を備えており、電荷を蓄積することができるものをいう。
【0051】
上記構成において、例えば複数の光電変換素子を備え、光電変換素子ごとに画素容量を接続して、光電変換素子と画素容量との組を画素として機能させれば、光電変換装置を画像読取センサとして用いることができる。
【0052】
上記構成によれば、画素容量部上の領域(以下接触領域とする。)における第1絶縁層の厚みが、それ以外の領域(接触領域以外の領域)における第1絶縁層の厚みよりも薄い。言い換えると、画素容量部に接している領域における第1絶縁層の厚みが、画素容量部に接していない領域における第1絶縁層の厚みよりも薄い。
【0053】
したがって、接触領域における第1絶縁層の厚みを適切に調整して所望の厚みとすれば、画素容量部と導電層との間で、所望の容量を持つ画素容量を新たに形成することができる。
【0054】
ここで、接触領域における第1絶縁層の厚みを適切に調整する方法はどのようなものであってもよく、例えばフォトリソグラフィ技術とエッチング技術とによって行うことができる。
【0055】
したがって、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させることができ、高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。
【0056】
また、それほど余分なコストを必要としないので、同じ十分な画素容量を得ようとする場合に、結果として製造コストを低減することができる。
【0057】
したがって、製造コストを低減した光電変換装置を提供することができる。
【0058】
なお、上記光電変換装置を、基板上に形成された光電変換素子と該光電変換素子に接続された画素容量部とを覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記画素容量部に接している領域における上記第1絶縁層の厚みが、上記画素容量部に接していない領域における上記第1絶縁層の厚みよりも薄い構成である、と表現することもできる。
【0059】
また、接触領域における第1絶縁層の厚みは、接触領域以外の領域における、実質的な第1絶縁層の厚みよりも薄いものであればよい。すなわち、例えば、接触領域以外の領域における第1絶縁層の厚みが均一でない場合に、何らかの理由によって、接触領域における第1絶縁層の厚みよりも薄い領域が、接触領域以外の領域に含まれていたとする。このときは、接触領域における第1絶縁層の厚みが、接触領域以外の領域における全体としての平均的な第1絶縁層の厚みよりも薄いものであればよい。
【0060】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成されて上記光電変換素子を保護する絶縁保護膜を含む一方、上記絶縁保護膜の比誘電率は、上記絶縁保護膜以外の上記第1絶縁層の比誘電率よりも大きいことを特徴としている。
【0061】
上記構成によれば、光電変換素子を覆うようにして比誘電率の大きい絶縁保護膜を形成するので、上述した画素容量部と導電層との間に比誘電率の大きい絶縁保護膜を介在させて、新たに形成される画素容量をさらに増加させることができる。
【0062】
一方、上述の接触領域以外の領域においては、第1絶縁層のうちの絶縁保護膜以外の比誘電率の小さい部分によって、例えば第1絶縁層全体を絶縁保護膜とする場合と比較して容量を小さくできる。
【0063】
したがって、例えばバスラインの配設領域のような他の領域の寄生容量を増加させることなく、光電変換素子によって生成される電荷を蓄積する、画像読取に必要な画素容量のみを増加させることができる。
【0064】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成された無機絶縁膜と該無機絶縁膜上に形成された有機絶縁膜とを含むことを特徴としている。
【0065】
上記構成において、無機絶縁膜は、光電変換素子を不純物イオンや湿気から守る役割を果たす。また、有機絶縁膜は光電変換素子によって発生する表面凹凸を平坦化する役割を果たす。
【0066】
したがって、第1絶縁層を、無機絶縁膜と有機絶縁膜との2層構造にするので、バリア性と平坦性とに優れた絶縁層を形成することができる。
【0067】
なお、上記構成において、上述の絶縁保護膜が無機絶縁膜であって、絶縁保護膜以外の第1絶縁層が有機絶縁膜であってもよい。
【0068】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を備えていることを特徴としている。
【0069】
上記構成によれば、導電層上に第2絶縁層を備えているので、例えば画像読取りを行う原稿と導電層とを接触させず、原稿との接触によって導電層を劣化させる虞れがない。したがって、導電層を劣化させないので、静電気対策における信頼性を向上できる。
【0070】
また、第2絶縁層として耐磨耗性に優れた材料を用いれば、原稿等に接することにより発生した傷やゴミに起因する解像度劣化を防止できる。
【0071】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を備えていることを特徴としている。
【0072】
この変換層は、導電層上に直接設けてもよいし、または例えば導電層上に設けた第2絶縁層上に形成してもよい。
【0073】
ここで、放射線とは例えばX線であるが、これに限るものではなく、紫外線であってもよい。より詳細には、変換層は、波長が0.01〜数十nm程度の範囲の電磁波であるX線や、波長が数十〜360nm程度の電磁波である紫外線を、可視光線(波長が360〜830nm程度)へと変換する。
【0074】
上記構成によれば、光電変換装置に入射される例えばX線のような放射線を、変換層を用いて光に変換するので、この光を検出することによって放射線を検出できる。したがって、光電変換装置を放射線検出器または放射線撮像装置として機能させることができる。この構成であっても、上述のような本願の特徴を活かすことができる。
【0075】
本発明に係る画像読取装置は、上記課題を解決するために、上述のいずれかの光電変換装置を備え、上記光電変換装置を画像読取センサとして用いることを特徴としている。
【0076】
したがって、製造コストを低減した光電変換装置を画像読取センサとして用いるので、製造コストを低減した画像読取装置を提供することができる。
【0077】
また、光電変換装置が、上述の接続電極と接続された導電層を有する構成の場合には、静電気による読取誤りを生じないので、確実に画像を読取ることができる。
【0078】
また、光電変換装置が、上述したように画素容量部と導電層との間で新たな画素容量を備えた構成の場合には、画素容量を増加させて、読取品質を高めることができる。
【0079】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、この第1絶縁層に上記接続電極への開口部を形成する工程と、上記開口部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいることを特徴としている。
【0080】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、上記第1絶縁層の端面に、上記接続電極の少なくとも一部を露出するように露出部を形成する工程と、上記露出部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいることを特徴としている。
【0081】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、導電接続材を不要としてコストを削減できる。また、導電接続材を用いて接続を行う工程を不要として、さらにコストを削減できる。
【0082】
なお、上述の光電変換装置の製造方法を、基板上に、光電変換素子と接続電極を形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆い、かつ、上記接続電極への開口部を有する第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層を覆い、かつ、上記開口部を介して上記接続電極と接続される導電層を形成する工程と、を含む構成である、と表現することもできる。
【0083】
また、上述の光電変換装置の製造方法を、基板上に、光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子を覆い、かつ、上記接続電極の少なくとも一部を露出するように第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層を覆い、かつ、上記第1絶縁層の端面を介して上記接続電極と接続される導電層を形成する工程とを含む構成である、と表現することもできる。
【0084】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、基板上に光電変換素子とこの光電変換素子に接続された画素容量部とを形成する工程と、上記光電変換素子および上記画素容量部を覆うように第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層上に導電層を形成する工程とを含んでおり、上記第1絶縁層を形成する工程において、上記第1絶縁層を、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成することを特徴としている。
【0085】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、上述のように、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに、画素容量部と導電層との間で、第1絶縁層を容量とする画素容量を増加させることができる。よって、画素を高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。
【0086】
なお、第1絶縁層を形成する工程はどのように実行するものであってもよく、例えば第1絶縁層を均一に設けた上で、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて画素容量部上の領域の厚みを調整してもよい。
【0087】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を形成する工程を含んでいることを特徴としている。
【0088】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、上述のように、第2絶縁層を設けたことによって、例えば画像読取りを行う原稿と導電層とを接触させず、原稿との接触によって導電層を劣化させる虞れがない。
【0089】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を形成する工程を含んでいることを特徴としている。
【0090】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、上述のように、変換層を用いて放射線を検出して、光電変換装置を放射線検出器または放射線撮像装置として機能させることができる。
【0091】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1(a)〜(c)ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。
【0092】
本実施形態の画像読取装置1は、図2に示すように、イメージセンサ(光電変換装置)2とバックライト3とを備えている。
【0093】
イメージセンサ2は、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)アレイ4とマイクロガラスシート(第2絶縁層)5とからなる。このTFTアレイ4には、図2に示すように、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)部(光電変換素子)6と画素容量(蓄積容量)部7とが形成されている。
【0094】
より詳細には、イメージセンサ2のTFTアレイ4には、図3に示すように、TFT部6および画素容量部7が2次元のXYマトリクス状に配列されている。
【0095】
図2に戻ると、画像読取装置1は、バックライト3から光を原稿Pに照射して、その反射光をイメージセンサ2にて検出して、原稿Pの画像を読取るようになっている。すなわち、アクティブマトリクス基板としてのイメージセンサ2の表面(マイクロガラスシート5側)に、写真などの被写体の原稿Pを密着させることで、2次元の画像読取装置を実現している。
【0096】
より詳細には、バックライト3から出射された光は、イメージセンサ2の図示しない開口部分を透過し、被写体としての原稿Pを照射する。原稿Pに到達した光は原稿P面の画像情報に応じて反射し、この反射光がTFT部6に到達して検出される。
【0097】
このようなアクティブマトリクス基板を用いた画像読取装置1は、例えば従来のラインセンサを用いたスキャナに含まれていた、2次元画像を読取るためのメカニカルなスキャン機構を不要にできる。このため、薄型軽量化を実現できるとともに、読取速度を向上することができる。
【0098】
なお、バックライト3は、例えばLED(Light Emitting Diode)や冷陰極管から構成される。また、第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5は、基板状でなくてもよく、例えば膜状の物質であってもよい。
【0099】
上記イメージセンサ2の回路構成について、図3に基づいて説明する。
【0100】
イメージセンサ2には、駆動回路11と接続されたゲート配線8と、読出し回路12に接続されたソース配線9とが、XYマトリクス(格子状)に配列されている。この各配線による格子によって、画素が単位画素ごとに区画されている。
【0101】
なお、図3においては簡単のために画素が3×3の区画のみを示しているが、これより多い区画を有するものであってもよいのはもちろんである。
【0102】
単位画素には、TFT部6と画素容量部7とが1つずつ配設されている。本実施形態のTFT部6は、光センサ(光電変換素子)としての機能を果たすフォトトランジスタと、アクティブ駆動するためのスイッチングトランジスタとの両役割を担っている。
【0103】
画像の読出しの際には、駆動回路11および読出し回路12が順次スイッチングトランジスタとしてのTFT部6をオンして画素容量部7の電荷を読み出すことによって、各画素における読取が行われる。
【0104】
また、TFT部6は、図4に示すように、ソース電極13とゲート電極14とドレイン電極15とを含んでいる。画素容量部7は、蓄積容量電極16を含んでいる。
【0105】
より詳細には、TFT部6は、図5に示すように、基板17上のゲート電極14、ゲート絶縁膜24、半導体層25、コンタクト層26、ソース電極13およびドレイン電極15を含んでおり、その上に絶縁保護膜(第1絶縁層、無機絶縁膜)19が形成された構成である。
【0106】
ガラスなどからなる基板17上には、ゲート電極14が設けられている。
【0107】
ゲート電極14は、図4に示すように、ゲート配線8の一部か、又はゲート配線8から枝分かれした電極によって構成されている。
【0108】
ゲート電極14は、アクティブマトリクス基板としてのTFTアレイ4の裏面から直接入射する光を、TFT部6のチャネルに入射させないための遮光膜の役割を兼用する。ゲート電極14はAl、Ta、Mo、Tiなどの金属を用いて、厚み0.1〜0.4μm程度の金属膜とする。
【0109】
ゲート電極14の上には、図5に示すように、SiNX、SiO2などからなるゲート絶縁膜24が厚み0.3〜0.5μm程度に形成されている。
【0110】
ゲート絶縁膜24上には、a−Si(アモルファスシリコン)、poly−Siなどによって、チャネルとなる半導体層25が、厚み0.05〜0.2μm程度に形成されている。
【0111】
さらに半導体層25の上には、n+のa−Siなどからなる厚み0.01〜0.05程度のコンタクト層26が形成されている。そのコンタクト層26の上には、ソース電極13及びドレイン電極15が形成されている。
【0112】
ソース電極13およびドレイン電極15には、Al、Ta、Mo、Tiなどの金属膜や、ITO(Indium Tin Oxide)を用いることができ、厚みは0.1〜0.3μm程度とする。
【0113】
一方、画素容量部7は、図1(a)に示すように、上述のゲート絶縁膜24を誘電体層として用いる。画素容量部7は、ゲート電極14と同じ層で形成される蓄積容量電極16と、ドレイン電極15の延長からなる電極との間に、上記のゲート絶縁膜24を誘電体層として含んでいる。本実施形態においては、画素容量部7は、TFT部6の製造過程と同時に形成される。
【0114】
このように、TFT部6を基板17上にソース電極13およびドレイン電極15まで形成し、画素容量部7をドレイン電極15の延長からなる電極まで形成した後、これらを覆うようにパッシベーション膜としての絶縁保護膜19が形成される。
【0115】
この絶縁保護膜19は、半導体素子であるTFTを、外部の湿気や不純物イオンから守るためのバリア膜として設けられる。絶縁保護膜19として、緻密な膜構造を有するSiNX膜(厚みは0.2〜0.5μm)が形成される。
【0116】
さらに絶縁保護膜19の上には、有機絶縁膜(第1絶縁層)20が形成される。
【0117】
ここで、有機絶縁膜20は、アクティブマトリクス基板としてのTFTアレイ4の表面を平坦化する目的と、後に形成する導電層22とTFT部6またはバスラインとの間に発生する寄生容量を減らす目的で設けられている。
【0118】
有機絶縁膜20は、樹脂材料を用いてスピナーなどの塗布装置によって形成することができるので、表面の平坦化を容易に行うことができる。また、有機絶縁膜20は比誘電率が比較的小さく、無機絶縁膜としての絶縁保護膜19の比誘電率よりも小さくなっている。
【0119】
すなわち、有機絶縁膜20は、無機絶縁膜としての絶縁保護膜19において一般的な0.5μm以下の厚みよりも厚い、2〜5μm程度の厚みに形成することが容易である。したがって、比誘電率の大きい絶縁保護膜19の厚みを薄くする一方、有機絶縁膜20の厚みを厚くして、後述するように、導電層22とTFT部6またはバスラインとの間に発生する寄生容量を減らすことが容易になる。
【0120】
一方、本実施形態の光電変換装置としてのイメージセンサ2には、図1(a)に示すように、基板17の周辺部の所定の場所に、予め接続電極18が形成されている。
【0121】
接続電極18を形成する場所は特に限定されるものでは無いが、格子状の配線が配置されるアクティブエリアの周辺部(例えば四隅)に設けることが好ましい。
【0122】
この接続電極18は、図1(a)に示すように、TFT部6のゲート電極14と同じ材料、同じプロセスによって、同じ層に形成される。接続電極18は、TFT部6のソース電極13と同じ層に形成される構成であってもよい。
【0123】
そして、上述のTFT部6、画素容量部7と同様に、接続電極18の上にも、ゲート絶縁膜24、絶縁保護膜19および有機絶縁膜20が形成されている。
【0124】
そして、図1(a)に示すように、接続電極18が形成された領域において、その上のゲート絶縁膜24、絶縁保護膜19および有機絶縁膜20に対して、開口部21が設けられる。開口部21の底部では、下層の接続電極18が露出するようになっている。
【0125】
ここで、ゲート絶縁膜24および絶縁保護膜19は、SiNX膜から形成されるので、周知のフォトリソグラフィ技術とエッチング技術と用いて、容易にコンタクトホールとしての開口部21を形成することができる。
【0126】
また、有機絶縁膜20として、例えばアクリル樹脂のような感光性を有する樹脂を用いた有機絶縁膜とすれば、周知のフォトリソグラフィ技術で開口部21を形成できる。以上のようにして、イメージセンサ2に含まれるTFTアレイ4を、図1(a)に示す状態にすることができる。
【0127】
次に、図1(b)に示すように、図1(a)の状態のTFTアレイ4に対して、上述の有機絶縁膜20を含む、TFTアレイ4の略全面に、TFT部6、画素容量部7、バスラインなどを覆うように、静電対策層として機能する導電層22を形成する。この導電層22は、ITOなどの透光性導電膜よりなり、厚みは0.1〜0.3μmとする。
【0128】
これによって、イメージセンサ2の備える導電層22は、開口部21を介して接続電極18へと接続されるように形成される。導電層22は、有機絶縁膜20の上表面、有機絶縁膜20の開口部21内側面、開口部21に露出している接続電極18の表面を、それぞれ連続して覆うように形成されている。
【0129】
このため、導電層22は、有機絶縁膜20の下に配置されている接続電極18と電気的に導通した状態となっている。なお、接続電極18の図示しない端部は、例えば外部のグランド電位に接続される。
【0130】
そして、図1(c)に示すように、導電層22の上に、第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5を、接着剤23を用いて貼り付ける。マイクロガラスシート5は、厚みが50μm程度の薄いガラスシートである。マイクロガラスシート5の貼り合せに用いる接着剤23は、アクリル樹脂やエポキシ樹脂のような透明な接着剤を用いる。このようにしてTFTアレイ4を形成し、イメージセンサ2を製造することができる。
【0131】
以上のような構成のイメージセンサ2を備えた画像読取装置1は、イメージセンサ2を画像読取センサとして用いて、以下の工程によって原稿Pの画像を読取る。
【0132】
図6に示すように、S1において、ソース配線9または容量配線10を用いて、画素容量部7の画素容量をプリチャージする。ここで、ソース配線9を用いてプリチャージする場合には、TFT部6をオンにする必要がある。
【0133】
次に、S2において、TFT部6をオフにした状態で、バックライト3から、イメージセンサ2に所定の期間だけ光を照射する。これによって、例えば原稿Pの反射光が所定の期間だけイメージセンサ2に照射される。この工程において、強度の大きい反射光が照射された場所では、ソース電極13とドレイン電極15との間を流れる明電流Ipが増加するため、プリチャージされていた画素容量部7の電荷が放電される。
【0134】
一方、例えば反射光が照射されない場所では、画素容量部7の電荷が維持される。
【0135】
以上のように、このS2においては、TFT部6のTFTを、光センサTFT(光電変換素子)として利用する。
【0136】
次に、S3において、バックライト3からの光照射を止める。それとともに、S4において、TFT部6のTFTを駆動回路11と読出し回路12とを用いて順次オンにする。これによって、画素容量部7に残存している電荷を順次検出して、画像情報の面分布を読み出すことができる。
【0137】
以上のように、このS4においては、TFT部6のTFTを、スイッチングTFTとして利用する。
【0138】
以上のように、本実施形態に係るイメージセンサ2は、導電層22と接続電極18とが直接接触する構成である。
【0139】
ここで、イメージセンサ2において、導電層22は従来技術の静電対策層に相当し、接続電極18は従来技術のグランド電極に相当する。
【0140】
上記構成によれば、従来技術の導電接続材49a〜49dを不要にできる。このため、導電接続材49a〜49dを不要としてコストを削減できるとともに、導電接続材49a〜49dを用いるプロセスを不要としてさらにコストを低減できる。
【0141】
また、導電接続材49a〜49dを使用しないので、導電接続材49a〜49dを用いた際の接着の影響でマイクロガラスシート5の平坦性が損なわれるようなことが無い。したがって、安定した製造を実現して、安価で作り易いイメージセンサ2を提供できる。
【0142】
また、導電接続材49a〜49dを用いなくても、導電層22と接続電極18とを電気的に接続させて、原稿Pとの摩擦によって生じる静電気を接続電極18から排出できる。これによって、例えば導電層22を所定の電位に保持して、安定した読出しを行うことができる。
【0143】
また、本実施形態の画像読取装置1は、上述のイメージセンサ2を備えているので、コストを削減できるとともに、安定した読出しを行うことができる。
【0144】
なお、本発明の構成は、上述の実施の形態に示した構成に限るものではなく、例えば図7に示すように、図1(c)の透明な接着剤23の代わりに、PVAなどからなる熱可塑性の接着シート23aを用いたイメージセンサ2aであってもよい。
【0145】
この場合には、通常の接着剤23のように、接着面に接着剤23を塗布する必要がない。このため、所定サイズの接着シート23aを、イメージセンサ2の導電層22とマイクロガラスシート5との隙間に挟み込んで、加熱処理を施すだけでよい。したがって、さらに製造工程を簡便にして、例えば製造コストを削減することができる。
【0146】
また、本発明は、最表面に位置する第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5の代わりに、塗布型の絶縁膜を用いたイメージセンサ2bであってもよい。
【0147】
すなわち、図8に示すように、導電層22の表面に、例えばアルコキシランを主成分とする塗布ガラスのような液体のコーティング剤を塗布して乾燥させて、第2絶縁層としてのガラス膜5aとしてもよい。この構成においては、接着剤23を不要にできる。
【0148】
ここで、図13(a)〜(d)に示すような従来の構成においては、マイクロガラスシート47の片側に導電層46を形成してから、透光性絶縁基板42側に貼り合わせていたため、このような塗布型の絶縁膜を最表層に用いることが困難であった。
【0149】
一方、本発明においては、導電層22をイメージセンサ2の基板17側に予め設けておくことができるので、このような塗布型の絶縁膜としてのガラス膜5aを簡便に用いることができる。
【0150】
また、上述の実施の形態においては、図1(c)に示すように、導電層22と接続電極18との接続を、第1絶縁層としての有機絶縁膜20の開口部21を介して行う構成について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
【0151】
例えば図12に示すイメージセンサ2eのように、有機絶縁層20の端面(外周の側面)に設けた露出部21cを介して、導電層22と接続電極18とを接続してもよい。
【0152】
すなわち、図12に示すように、基板17上に光電変換素子としてのTFT部6と接続電極18とを形成し、TFT部6と接続電極18とを覆う第1絶縁層として絶縁保護膜19・有機絶縁層20を形成する。ここで、接続電極18は、基板17の周辺部の所定の場所に形成される。そして、絶縁保護膜19・有機絶縁層20の端面に、接続電極18の少なくとも一部を露出するように、露出部21cを設ける。その後に、絶縁保護膜19・有機絶縁層20を覆い、かつ、露出部21cを介して接続電極18と接続される導電層22を形成する。
【0153】
または、例えば図13に示すイメージセンサ2fのように、露出部21dを介して、導電層22と接続電極18aとを接続しても良い。すなわち、露出部21dを設ける位置を考慮して、接続電極18aを設ける位置を、上述の接続電極18と若干異ならせるようにしてもよい。または、絶縁保護膜19・有機絶縁層20が、接続電極18aと離間するように、露出部21dを設ける構成である、と表現することもできる。
【0154】
以上に説明した図12、図13のような構成によっても、露出部21c・21dを介して導電層22を接続電極18・18aと接触させることができ、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0155】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図9ないし図11に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上述の実施の形態における各部材と同様の部材については同じ参照符号にて参照し、説明は省略する。また、上述の実施の形態1の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0156】
本実施形態のイメージセンサ(光電変換装置)2cは、図9に示すように、上述のイメージセンサ2と比較して、接続電極18を露出させるための開口部21だけでなく、さらに画素容量部7にも開口部21aを形成する点が異なっている。
【0157】
この開口部21、21aは、以下のように形成される。
【0158】
上述の実施の形態と同様に、基板17上のTFT部6に、ゲート電極14、ゲート絶縁膜24、半導体層25、コンタクト層26、ソース電極13およびドレイン電極15をそれぞれ形成する。また、画素容量部7に画素容量電極16、ゲート絶縁膜24、ドレイン電極15の延長からなる電極をそれぞれ形成する。また、基板17に形成した接続電極18上に、ゲート絶縁膜24を形成する。
【0159】
この状態にて、TFT部6、画素容量部7および接続電極18を覆うように、絶縁保護膜19および有機絶縁膜20を形成する。
【0160】
その後に、上述の実施の形態と同様に、接続電極18を露出させるために開口部21を形成する。また、第1絶縁層としての有機絶縁膜20における、画素容量部7に接触している領域に、開口部21aを形成する。
【0161】
以上のように開口部21、21aを形成した後には、導電層22を形成する。
【0162】
この導電層22は、有機絶縁膜20の上表面、有機絶縁膜20の開口部21内側面、開口部21に露出している接続電極18の表面に加えて、開口部21aの表面も連続して覆うように形成されている。そして、導電層22の上には、接着剤23を用いて、第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5が貼り付けられている。
【0163】
以上のように形成されたイメージセンサ2cにおいて、絶縁保護膜19は、TFT部6のドレイン電極15の延伸部と導電層22とに挟まれる。ここで、ドレイン電極15の延伸部とは、例えば図4で示す画素の構成において、ドレイン電極15が延伸されて蓄積容量16と対向している部分に相当する。これによって、絶縁保護膜19を蓄積容量とする第2の画素容量が形成される。
【0164】
すなわち、図10の等価回路図に模式的に示すように、蓄積容量電極16とドレイン電極15の延伸部とによる第1の画素容量7aに加えて、第1の画素容量と並列に、新たに第2の画素容量7bが接続されることになる。
【0165】
このように、当初から画素に形成されていた、ゲート絶縁膜24を誘電層とする第1の画素容量7aと、本実施例の効果として形成された、絶縁保護膜19を誘電層とする第2の画素容量7bとが並列に配置されることになる。したがって、画素容量部7のトータルの画素容量を増加させることができる。
【0166】
なお、この第2の画素容量7bの容量は、開口部21aの形成において幅および深さを調節して、導電層22とドレイン電極15の延伸部とに挟まれる第1絶縁層としての有機絶縁膜20および絶縁保護膜19の厚みおよび面積を所望のものとすることによって調整できる。本実施形態においては、特に、導電層22とドレイン電極15の延伸部とに挟まれる領域の、第1絶縁層としての有機絶縁膜20および絶縁保護膜19の厚みは、それ以外の領域における厚みよりも薄くなっている。
【0167】
この結果、特別なプロセスの増加を伴わずに、画素容量を増加させることができる。したがって、高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。したがって、このイメージセンサ2cを備えた画像読取装置において、読取を確実にできる。
【0168】
ここで、一般に、画素容量のような容量の値を大きくするためには、容量のための極板の面積を増大させるか、または誘電層を薄くする必要がある。近年のように、画素が高密度化された状況下では、極板の面積を増大することは困難である。
【0169】
そこで、第1の画素容量7aを増加させるために、単に誘電層としてのゲート絶縁膜24の膜厚を薄くすることを考える。すると、このゲート絶縁膜24はTFT部6のゲート絶縁膜24と同層で形成されるために、TFT部6におけるTFTの特性も変化してしまうという問題を生ずる。
【0170】
これに対して、上述のように第2の画素容量7bを形成すれば、絶縁保護膜19の厚みを変更しても、TFT部6のTFTの特性に大きな影響を与えることがない。したがって、第1の画素容量7aのみの構成と比較して、容易に画素容量部7の容量値を大きくできる。
【0171】
また、イメージセンサ2cは、画素容量部7以外の領域では有機絶縁膜20が残存している構成である。したがって、例えばバスラインの配設領域のような画素容量部7以外の領域において、寄生容量の増加を招来させない。
【0172】
このため、特に、絶縁保護膜19の材質に、有機絶縁膜20と比べて比誘電率が大きい材質を用いる構成が好ましい。この構成によれば、第2の画素容量7bの増大を図りつつ、画素容量部7以外での寄生容量の増大を最小限に抑えることができる。具体的には、絶縁保護膜19として、比誘電率が約7のSiNX膜を用い、有機絶縁膜20として比誘電率が約3.5のアクリル樹脂を用いるとよい。
【0173】
以上のように、本実施形態のイメージセンサ2cは、画素容量部7にも開口部21aを形成して、導電層22とドレイン電極15の延伸部との間で絶縁保護膜19を蓄積容量とする画素容量を備えている構成である。
【0174】
したがって、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させることができ、高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。
【0175】
また、イメージセンサ2cを備えた画像読取装置において、読取を確実にすることができる。
【0176】
なお、本発明は、画素容量部7上部の有機絶縁膜20全体にわたって開口部21aを設けるイメージセンサ2cの構成に限るものではなく、図11に示すように、画素容量を増大させるために、画素容量部7上部の有機絶縁膜20の厚みを他の領域よりも薄くさせた開口部21bを有するイメージセンサ2dの構成であってもよい。
【0177】
また、上述の実施の形態においては、例えば図9に示すように、導電層22と接続電極18とが直接接続されている構成について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば導電層22と接続電極18とが直接接続されていない構成であっても、開口部21aを形成して、導電層22と画素容量部7の極板との間で新たな画素容量が形成された構成であればよい。
【0178】
以上のように、本発明の実施の形態においては、例えばイメージセンサ2、2a、2b、2c、2dとして、ボトムゲート型のTFT構造を有するTFT部6を備えた構成について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、トップゲート型のTFT構造を有するTFT部を備えていてもよい。
【0179】
また、上述の実施の形態においては、光電変換装置としてのイメージセンサ2、2a、2b、2c、2dを、2次元のアクティブマトリクスアレイに適用した例を示したが、本発明はこれに限るものではなく、1次元のセンサアレイや単独の光検出素子に適用することもできる。
【0180】
また、上述の実施の形態においては、例えばイメージセンサ2、2a、2b、2c、2dとして、単位画素毎にTFT部6にTFTを1個配置するとともに、そのTFTをスイッチングTFTおよび光センサTFTとして兼用する構成について示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図12に示すような、単位画素毎にスイッチング用TFT32および光検出用TFT33を各々設けたような構成に適用することも可能である。
【0181】
また、光電変換装置に用いる光電変換素子として、薄膜トランジスタ構造に限らずに、フォトコンダクタ素子、フォトダイオード素子などを用いた場合でも、本願の特徴を活かすことができる。
【0182】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図14ないし図17に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上述の実施の形態における各部材と同様の部材については同じ参照符号にて参照し、説明は省略する。また、上述の実施の形態1の特徴点については、本実施の形態についても適用し得るものとする。
【0183】
本実施形態のイメージセンサ(光電変換装置)2gは、本発明に係る光電変換装置の一例を、X線検出器に応用した装置である。
【0184】
イメージセンサ2gは、図14に示すように、基板17上に、アクティブ駆動するためのスイッチングトランジスタとしてのTFT部6aと、光センサ(光電変換素子)としての機能を果たすフォトダイオード27とを設けている。このように、イメージセンサ2gは、画素容量部7の代わりにフォトダイオード27を備えている点が、実施の形態1におけるイメージセンサ2と異なっている。このフォトダイオード27として、例えばSiのpin接合(あるいはMIS接合)を有するフォトダイオードを好適に用いることができる。
【0185】
また、イメージセンサ2gは、図14に示すように、放射線を光に変換する変換層28を備えている。
【0186】
ここで、変換層28は、放射線を光に変換する機能を有するものである。放射線とは例えばX線であるが、これに限るものではなく、紫外線であってもよい。より詳細には、変換層28は、波長が0.01〜数十nm程度の範囲の電磁波であるX線や、波長が数十〜360nm程度の電磁波である紫外線を、可視光線(波長が360〜830nm程度)へと変換する機能を有している。
【0187】
より具体的には、変換層28は、例えば放射線を受けると光を発する発光物質からなる。この発光物質としては、例えば、シンチレータに用いられるCsI、X線フィルムに用いられる増感紙などを挙げることができる。発光物質の例はこれに限るものではなく、例えばシンチレータに用いられる無機物質として、少量のタリウムをドープしたNaIの結晶、あるいはBGOなどの酸化物質結晶などであってもよい。
【0188】
変換層28は、図14に示すように、導電層22の上に直接形成してもよい。または、例えば導電層22の上に、マイクロガラスシート5や樹脂膜、あるいは塗布ガラスのような透明な絶縁膜(第2絶縁層)を設け、さらにその上に変換層28を形成してもよい。
【0189】
より詳細には、変換層28として、例えばCsI(厳密には、NaがドープされたCsI:Na)を真空蒸着法によって設けてもよい。真空蒸着によって作られるCsIは、針状結晶(光ファイバ構造とも呼ぶ)となり、直径5〜10μm、長さが200〜500μmの針状結晶が束になったような膜となる。
【0190】
または、例えば蛍光体(Gd2O2S:Tbなど)の粒子をバインダーに分散させ、これを導電層22、または上述の第2絶縁層等の上に印刷することによって、変換層を形成することも可能である。または、絶縁シートなどの支持体に蛍光体(Gd2O2S:Tbなど)の粒子を塗布した増感紙を、導電層22または第2絶縁層の上に配置させる方法もある。
【0191】
なお、図14においては、簡単のために一組のTFT部6aとフォトダイオード27とのみを示しているが、これに限るものではなく、基板17上には、図示しない他のTFT部6a・フォトダイオード27の組も備えられている。すなわち、イメージセンサ2は、図15に示すように、TFT部6aおよびフォトダイオード27が2次元のXYマトリクス状に配列された、アレイ状の構成である。なお、図15においては簡単のために画素が3×3の区画のみを示しているが、これより多い区画を有するものであってもよいのはもちろんである。
【0192】
イメージセンサ2gには、駆動回路11と接続されたゲート配線8と、読出し回路12に接続されたソース配線9とが、XYマトリクス(格子状)に配列されている。この各配線による格子によって、TFT部6aとフォトダイオード27とからなる画素が単位画素ごとに区画されている。このように、イメージセンサ2gは、画素毎に、TFT素子と光電変換素子とが別々に形成されたものであってもよい。また、フォトダイオード27は、バイアス配線10bを介してバイアス電源Vbに接続されている。
【0193】
画像の読出しの際には、駆動回路11および読出し回路12が順次スイッチングトランジスタとしてのTFT部6aをオンして、後述するようにフォトダイオード27に蓄積される電荷(又は電圧)を読み出すことによって、各画素における読取が行われる。
【0194】
また、TFT部6aは、図16に示すように、ソース電極13とゲート電極14とドレイン電極15とを含んでいる。フォトダイオード27は、バイアス配線に接続されているバイアス電極(透明電極)27aを含んでいる。
【0195】
より詳細には、TFT部6aは、図17に示すように、基板17上のゲート電極14、ゲート絶縁膜24、半導体層25、コンタクト層26、ソース電極13およびドレイン電極15を含んでおり、その上に絶縁保護膜(第1絶縁層、無機絶縁膜)19が形成された構成である。これらの構成は、上述の実施の形態におけるTFT部6と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、これらの製造工程についても、同様であるので説明は省略する。
【0196】
本実施形態のTFT部6aは、図17に示すように、さらに光遮断用の遮光膜29を有している。TFT部6aのように、光検出素子とは別にスイッチング素子としてTFT部6を設ける場合には、このTFT部6aのチャネル部分を少なくとも覆うように、遮光膜を設けることが好ましい。
【0197】
また、フォトダイオード27は、図17に示すように、バイアス電極27aとドレイン電極15との間に、半導体層(ダイオード構造)27bを有している構成である。このフォトダイオード27は、pin型ダイオードである。
【0198】
このフォトダイオード27は、以下のように形成される。まず、上述の実施の形態と同様に、基板17上にTFT部6aを形成する。その後、ドレイン電極15の上に、半導体層27bとして、n型アモルファスSi膜(厚み約0.05μm)、i型アモルファスSi(厚み約0.5μm)、p型アモルファスSi(厚み約0.05μm)を順次積層し、所定の形状にパターンニングする。これによって、半導体層27bの部分がpin型ダイオードとなる。そしてその上に、バイアス電極27aとして、ITOなどからなる透明電極(厚み約0.1μm)を形成する。
【0199】
そして、上述の実施の形態と同様に、TFT部6aとフォトダイオード27とを全て覆うように、絶縁保護膜19を形成する。さらにTFT部6aの上部に、黒色樹脂などからなる遮光膜29を形成する。なお、遮光膜29は、TFT部6aのチャネル部分を少なくとも覆う構造であれば、特に形成場所が限定される訳ではなく、後述する第1絶縁層としての有機絶縁膜20の上に形成しても良い。
【0200】
このように基板17上に設けられた構成に対して、上述の実施の形態1と同様に、さらに第1絶縁層としての有機絶縁膜20を形成し、さらにその上に導電層22を形成する。第1絶縁層(絶縁保護膜19、有機絶縁膜20)や導電層22の材質は、実施の形態1と同様のものを用いることができる。このとき、第1絶縁層に設けられた開口部(端面でも良い)を介して、導電層22が接続電極18に接続するようになっている。この開口部は、第1絶縁層の端面に設けられる露出部であってもよい。このため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。これにより光検出素子としてのフォトダイオード27とスイッチング素子としてのTFT部6aとの両者を備えた、イメージセンサ2gを得ることができる。
【0201】
なお、フォトダイオード27としては、上述のような、半導体膜のpin接合を利用したpin型ダイオードに限るものではなく、例えばショットキー接合を利用したショットキー型ダイオード、MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)接合を利用したMIS型ダイオードを用いることもできる。
【0202】
次に、光検出素子としてフォトダイオード27を用いる場合の読み取り動作について、簡単に説明する。
【0203】
上述のように、各画素には、光検出素子としてのフォトダイオード27と、スイッチング素子としてのTFT部6aが備えられている。
【0204】
ここで、フォトダイオード27は、光が照射されると、フォトダイオード27内に電荷(光によって励起された電荷)が発生するようになっている。そして、この電荷は、TFT部6aがオフ状態の場合には、フォトダイオード27が容量性素子であるために、フォトダイオード27自身に蓄積される。すなわち、本実施形態のようにフォトダイオード27を用いる場合には、フォトダイオード27以外の電荷蓄積に用いる画素容量部7は不要となる。そして、TFT部6aをオン状態にすると、フォトダイオード27に蓄積された電荷を外部に取り出すことができる。
【0205】
したがって、図14に示すようなイメージセンサ2gは、例えば読取画像情報としてのX線が照射されると、変換層28によってX線を光(可視光線)に変換した上で、各画素のフォトダイオード27に光強度に応じた電荷(又は電圧)を蓄積する。そして、この状態で各画素のTFT部6aをオン状態にするように順次走査して、2次元の電荷情報、すなわち光画像情報を読み出すことができる。
【0206】
以上のように、イメージセンサ2gは、スイッチング素子としてのTFT部6aと光電変換素子としてのフォトダイオード27とで構成することができる。このイメージセンサ2gは、上述の実施の形態と同様に、導電層22と接続電極18とを直接接触させる構成であるので、コストを低減できる。
【0207】
また、光電変換装置としてのイメージセンサ2gが、上述のように変換層28を備えているので、イメージセンサ2gを、放射線の検出器あるいは放射線による画像読取装置(放射線撮像装置)として用いることができる。特に、X線のような微弱な放射線を検出するための、医療用の放射線検出器などにおいては、上述の導電層22によるシールド機構が有用である。すなわち、外来ノイズを導電層22で遮蔽する構成が好ましい。これによって、検出信号のS/Nを向上できる。また、光電変換素子としてフォトダイオード27を用いれば、S/Nが優れているので、X線のような微弱な放射線による微弱な検出信号であっても確実に検出できる。
【0208】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図18および図19に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上述の実施の形態における各部材と同様の部材については同じ参照符号にて参照し、説明は省略する。また、上述の実施の形態1〜3の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0209】
本実施形態のイメージセンサ(光電変換装置)2hは、本発明に係る光電変換装置の一例を、X線検出器に応用した装置である。特に、イメージセンサ2hは、実施の形態1と同様のTFTアレイ4と、実施の形態3と同様の変換層28とを組み合わせた構成である。
【0210】
すなわち、図18または図19に示すように、各画素ごとにTFT部6と画素容量部7とを備え、さらに絶縁保護膜19を形成し、開口部21を設けて導電層22を接続した構成に対して、変換層28を組み合わせるようにしてもよい。また、容量配線10cを駆動回路30に接続するようにしてもよい。この構成であっても、変換層28を用いてX線を光(可視光線)に変換することによって、X線検出器を実現できる。この場合の読み取り動作は、上述の実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
【0211】
なお、イメージセンサ2hで用いるTFTアレイとして、実施の形態1と同様のTFTアレイ4を用いる場合には、スイッチング素子とフォトトランジスタとを兼ねたTFT部6を採用することになるが、これに限られるものではなく、スイッチング素子としてのトランジスタと、光検出素子としてのフォトトランジスタの二つのトランジスタを用いる構成であってもよい。
【0212】
なお、光検出TFT用とスイッチング用TFTとを1つのTFT部6にて兼用する場合には、TFT部6に対して実施の形態3の図17で示した遮光膜29は不要である。これは、遮光膜を設けると光がTFT部6に入射できず、光検出を行えなくなるためである。この場合、駆動方法の工夫により、TFT部6がスイッチング素子として機能する期間はTFF部6に入射する光を遮断することが好ましい。例えば、走査線を走査する期間は光を遮断するように、光源側(光源)のオン/オフを制御すればよい。
【0213】
一方、スイッチング素子としてのTFT部6aと、光検出素子としてのフォトトランジスタの二つのトランジスタを用いる構成の場合には、スイッチングTFTとして用いるためのTFT部6aに、遮光膜29を備える方が好ましい。これは、光入射によるTFT部6aの誤動作を防止するためである。
【0214】
また、実施の形態3のように光検出素子としてフォトダイオード27を用いる場合には、フォトダイオード自身が容量性素子であるため画素容量は不要であったが、本実施の形態のごとく光検出素子としてフォトトランジスタを用いる場合には、上述のように電荷を蓄積するための画素容量が必要となる。
【0215】
以上に説明したイメージセンサ2hは、上述の実施の形態と同様に、導電層22と接続電極18とを直接接触させる構成であるので、コストを低減できる。
【0216】
また、光電変換装置としてのイメージセンサ2hが、上述のように変換層28を備えているので、イメージセンサ2hを、放射線の検出器あるいは放射線による画像読取装置として用いることができる。
【0217】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0218】
すなわち、例えば図7、8に示す構成の特徴点と、図9、11に示す構成の特徴点とを組み合わせた構成についても、本発明の技術的範囲に含まれることはもちろんである。
【0219】
上述の具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明はそのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0220】
【発明の効果】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、導電層は、開口部を介して接続電極へと接続されるように形成されている構成である。
【0221】
それゆえ、導電層と接続電極とが直接接触するので、導電接続材および導電接続材を用いて接続を行うプロセスを不要としてコストを削減して、製造コストを低減した光電変換装置を提供できるという効果を奏する。
【0222】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、導電層は、基板上に形成された接続電極の少なくとも一部を露出するように第1絶縁層の端面に設けられた露出部を介して、上記接続電極へと接続されるように形成されている構成である。
【0223】
それゆえ、導電層と接続電極とが直接接触するので、導電接続材および導電接続材を用いて接続を行うプロセスを不要としてコストを削減して、製造コストを低減した光電変換装置を提供できるという効果を奏する。
【0224】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、第1絶縁層は、画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成されている構成である。
【0225】
それゆえ、画素容量部と導電層との間で、所望の容量を持つ画素容量を新たに形成して、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させて、製造コストを低減した光電変換装置を提供できるという効果を奏する。
【0226】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成されて上記光電変換素子を保護する絶縁保護膜を含む一方、上記絶縁保護膜の比誘電率は、上記絶縁保護膜以外の上記第1絶縁層の比誘電率よりも大きい構成である。
【0227】
それゆえ、例えばバスラインの配設領域のような他の領域の寄生容量を増加させることなく、光電変換素子によって生成される電荷を蓄積する、画像読取に必要な画素容量のみを増加できるという効果を奏する。
【0228】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成された無機絶縁膜と該無機絶縁膜上に形成された有機絶縁膜とを含む構成である。
【0229】
それゆえ、無機絶縁膜と有機絶縁膜との2層構造にするので、バリア性と平坦性とに優れた絶縁層を形成することができるという効果を奏する。
【0230】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を備えている構成である。
【0231】
それゆえ、原稿との接触によって導電層を劣化させないので、静電気対策における信頼性を向上できるという効果を奏する。
【0232】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を備えている構成である。
【0233】
それゆえ、放射線を光に変換することによって放射線を検出して、光電変換装置を放射線検出器または放射線撮像装置として機能させることができるという効果を奏する。
【0234】
本発明に係る画像読取装置は、以上のように、上述のいずれかの光電変換装置を備え、上記光電変換装置を画像読取センサとして用いる構成である。
【0235】
それゆえ、製造コストを低減した画像読取装置を提供できるという効果を奏する。
【0236】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、この第1絶縁層に上記接続電極への開口部を形成する工程と、上記開口部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいる構成である。
【0237】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、上記第1絶縁層の端面に、上記接続電極の少なくとも一部を露出するように露出部を形成する工程と、上記露出部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいる構成である。
【0238】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、基板上に光電変換素子とこの光電変換素子に接続された画素容量部とを形成する工程と、上記光電変換素子および上記画素容量部を覆うように第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層上に導電層を形成する工程とを含んでおり、上記第1絶縁層を形成する工程において、上記第1絶縁層を、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成する構成である。
【0239】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を形成する工程を含んでいる構成である。
【0240】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を形成する工程を含んでいる構成である。
【0241】
以上のような光電変換装置の製造方法によれば、上述した本発明に係る光電変換装置を製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る光電変換装置の一実施形態を製造する過程における一状態を示す断面図であり、(b)は上記光電変換装置の他の一状態を示す断面図であり、(c)は上記光電変換装置のさらに他の一状態を示す断面図である。
【図2】上記光電変換装置を備えた、本発明に係る画像読取装置の一実施形態の概略の断面図である。
【図3】上記画像読取装置の一部の等価回路を示す回路図である。
【図4】上記光電変換装置の一部を示す平面図である。
【図5】上記光電変換装置の光電変換素子の一部を示す概略の断面図である。
【図6】上記画像読取装置の動作を説明するフローチャートである。
【図7】上記光電変換装置の変形例を示す断面図である。
【図8】上記光電変換装置の他の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明に係る光電変換装置の他の実施形態の一部を示す断面図である。
【図10】上記光電変換装置の一画素の等価回路を示す回路図である。
【図11】上記光電変換装置の変形例を示す概略の断面図である。
【図12】上記光電変換装置の他の変形例を示す概略の断面図である。
【図13】上記光電変換装置のさらに他の変形例を示す概略の断面図である。
【図14】本発明に係る光電変換装置のさらに他の実施形態の一部を示す断面図である。
【図15】上記光電変換装置を備えた、本発明に係る画像読取装置の他の一実施形態の一部の等価回路を示す回路図である。
【図16】上記光電変換装置の一部を示す平面図である。
【図17】上記光電変換装置の一部の詳細な断面図である。
【図18】本発明に係る光電変換装置のさらに他の実施形態の一部を示す断面図である。
【図19】上記光電変換装置を備えた、本発明に係る画像読取装置のさらに他の一実施形態の一部の等価回路を示す回路図である。
【図20】従来の画像読取装置の一例の等価回路を示す回路図である。
【図21】(a)は従来の画像読取装置の他の一例における光電変換装置の一例を示す断面図であり、(b)は上記画像読取装置における光電変換装置の他の一例を示す断面図であり、(c)は上記画像読取装置における光電変換装置のさらに他の一例を示す断面図であり、(d)は上記画像読取装置における光電変換装置のさらに他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2、2a、2b、2c、2d、
2e、2f、2g、2h イメージセンサ(光電変換装置)
5 マイクロガラスシート(第2絶縁層)
5a ガラス膜(第2絶縁層)
6 TFT部(光電変換素子)
6a TFT部
7 画素容量部
17 基板
18、18a 接続電極
19 絶縁保護膜(第1絶縁層、無機絶縁膜)
20 有機絶縁膜(第1絶縁層)
21、21a、21b 開口部
21c、21d 露出部
22 導電層
23 接着剤
23a 接着シート
27 フォトダイオード(光電変換素子)
28 変換層
29 遮光膜
P 原稿
【発明の属する技術分野】
本発明は、入射する光強度に応じた電気信号を出力する光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法に関するものであり、より詳細には、例えば原稿または写真のような画像を読取るイメージセンサとして機能する光電変換装置、それを備えた画像読取装置、および光電変換装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、原稿や写真を読取る密着型の画像読取装置として、ライン状(X方向)に画素配列されたCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサのようなラインセンサを用いて、ラインスキャン(Y方向)を行うことによって2次元画像を読取るフラットベッドスキャナが普及している。
【0003】
ところが、このようなラインセンサを用いたスキャナは、2次元画像を読取るためのメカニカルなスキャン機構を備えているために、薄型軽量化に限界があるとともに、読取速度を向上させることが困難であるといった課題を抱えていた。
【0004】
そこで、画像読取装置の薄型軽量化、読取速度の向上を目的として、フォトダイオード、フォトトランジスタなどの光電変換素子と薄膜トランジスタなどのスイッチング素子とを2次元状に配列させた、アクティブマトリクス型の2次元イメージセンサ(光電変換装置)が開発されている。
【0005】
この2次元イメージセンサを用いる構成によれば、メカニカルなスキャン機構を用いずに2次元画像を読取ることができる。したがって、従来のCCDラインセンサを用いたフラットベッドスキャナに比べて、厚みや重さをそれぞれ1/10以下にすることができるとともに、読取速度を10倍以上に向上させて、使い勝手の良い画像読取装置を実現することができる。
【0006】
このような従来の画像読取装置の一例として、日本国の公開実用新案公報「実開平2−8055号公報(公開日:1990年1月18日)」や公開特許公報「特開平5−243547号公報(公開日:1993年9月21日)」に記載された画像読取装置(薄膜光センサ)がある。
【0007】
上記画像読取装置31は、図20に示すように、XYマトリクス状に画素が配列されたアクティブマトリクスアレイの各画素において、スイッチング用TFT(Thin Film Transistor)32、光電変換素子としての光検出用TFT33および画素容量(蓄積容量)34を備えている。
【0008】
各画素の光検出用TFT33においては、原稿面などの被写体の白/黒(明/暗)に応じて、検出される明電流Ipの大きさが変化する。この各画素の明電流Ipの差によって、各画素の画素容量34に蓄積される電荷量に差が生じる。その画素容量34の電荷量分布(面内分布)を、スイッチング用TFT32、駆動回路35および読出し回路36によって順次読み出して、被写体の2次元情報を得ることができる。すなわち、光検出用TFT33は入射する光強度に応じた電気信号を出力する、又は変化させる光電変換素子として機能する。そして、この光電変換素子を含むイメージセンサを備えた画像読取装置31を用いて2次元画像を容易に読取ることができる。
【0009】
ここで、上述したフォトダイオード、フォトトランジスタなどの光電変換素子を含むイメージセンサは、次のように作製される。
【0010】
まず基板上に、例えば薄膜フォトトランジスタからなる光電変換素子を形成する。ここで、形成する光電変換素子は、フォトダイオードまたはフォトコンダクタなどの他の光電変換素子であってもよい。また、基板上での光電変換素子の形成は、画像読取装置が1次元のラインセンサ用か、または2次元のエリアセンサ用かにかかわらず始めに行われる。
【0011】
次に、基板に形成された光電変換素子を覆うように、透光性を有する保護層を形成する。保護層は、光電変換素子の保護や、原稿等に接することにより発生した傷やゴミに起因する解像度劣化の防止などを目的として設けられる。
【0012】
ここで、上記保護層は、光電変換素子を保護するため、一般に高い絶縁性を有する材料にて形成される。このため、原稿などの被写体が保護層に接し、保護層から離れる際には、摩擦によって静電気を生じてしまう。したがって、この生じた静電気が、画像検出用の光電変換素子において読出し信号のレベルシフトを生じたり、信号処理部の誤動作などを生じたりして、不具合を引き起こす虞れがある。
【0013】
このような問題を解決するため、例えば日本国の公開特許公報「特開平1−71173号公報(公開日:1989年3月16日)」には、1次元のラインセンサ構造ではあるものの、光電変換素子とその上に設ける保護層との間に、所定の電位に保持される静電気対策層としての透明な導電層を形成した画像読取装置が開示されている。これによって、静電気が発生しても安定した読出しを行うことができる。
【0014】
また、このような静電気対策層は、例えば室内灯のインバーターノイズのような外部ノイズの影響をも遮断することができるので有用である。
【0015】
また、上記構成において、画素ごとに光電変換素子に加えて画素容量(蓄積容量)を備えている場合には、静電気対策層によって画素の容量が増加するために、高密度化しても画素容量(蓄積容量)を大きく保つことができるという利点がある。
【0016】
一方、日本国の公開特許公報「特開平4−245853号公報(公開日:1992年9月2日)」では、1次元のラインセンサ構造ではあるものの、上記特開平1−71173号公報に記載されている構成とは異なる、以下のような導電層(静電対策層)の電極接続方法が開示されている。例えば画像読取装置のイメージセンサ(光電変換装置)41aは、図21(a)に示すように、透光性絶縁基板42上に、パッシベーション層43、衝撃緩和層44、および接着層45が形成された構成である。
【0017】
その上には、静電対策層としての導電層46が形成されたマイクロガラスシート(保護層)47が貼り合されている。
【0018】
ここで、パッシベーション層43と衝撃緩和層44との一部には、開口部が形成されている。開口部にはグランド電極48が設けられている。
【0019】
導電層46は、導電性樹脂(導電接続材)49aによって、上記の開口部から露出しているグランド電極48と接続される。
【0020】
また、イメージセンサは上記構成に限るものではない。例えばスタッドバンプ(導電接続材)49bによって導電層46とグランド電極48との接続がなされるイメージセンサ41b(図21(b))、接着層45が導電粒子(導電接続材)49cを含むことによって導電層46とグランド電極48との接続がなされるイメージセンサ41c(図21(c))、または金属メッキを施したマイクロビーズ(導電接続材)49dによって導電層46とグランド電極48との接続がなされるイメージセンサ41d(図21(d))であってもよい。
【0021】
上記構成のイメージセンサ41a〜41dは、導電層46とグランド電極48とが、それぞれ導電接続材としての導電性樹脂49a、スタッドバンプ49b、接着層45に含まれる導電粒子49c、金属メッキを施したマイクロビーズ49dによって接続されている。
【0022】
したがって、例えば図示しない原稿とマイクロガラスシート47との摩擦によって生じた静電気を、マイクロガラスシート47下面の導電層46から導電接続材49a〜49dを介してグランド電極48へと逃すことができる。言い換えると、透光性基板42側に形成されているグランド電極48を介して、導電層46を所定の電位に保持できる。これによって、静電気が発生しても安定した読出しを行うことができる。
【0023】
また、導電層46とグランド電極48との接続箇所を、マイクロガラスシート47が貼り合わされたイメージセンサ41a〜41dの表面側(原稿面側)に突出させずに、平滑な表面を備えたイメージセンサ41a〜41dを実現できる。
【0024】
【特許文献1】
実開平2−8055号公報
【0025】
【特許文献2】
特開平5−243547号公報
【0026】
【特許文献3】
特開平1−71173号公報
【0027】
【特許文献4】
特開平4−245853号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の導電層46の電極接続方法は、コスト高であるとともに安定した製造が困難であり、また十分な画素容量を得ることができない虞れがある。
【0029】
すなわち、上述のイメージセンサ41a〜41dは、グランド電極48と導電層46とが、それぞれ別々の基板である透光性基板42とマイクロガラスシート47とに形成され、その後に貼り合わされる構成である。
【0030】
したがって、グランド電極48と導電層46とを接続するためには、上述の導電接続材49a〜49dがそれぞれ必要となる。
【0031】
したがって、これらの導電接続材49a〜49dを必要とするためにコストが増加するとともに、プロセスの増加を招いてさらにコストが増加するという弊害を生ずる。
【0032】
また、導電接続材49a〜49dの盛り上がりによってマイクロガラスシート47の平坦性を損なうことの無いように、導電接続材49a〜49dの付与量や、透光性基板42とマイクロガラスシート47との貼り合わせ工程に高い精度が要求され、安定した製造が困難であるという問題を生ずる。
【0033】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、上述の導電接続材49a〜49dを不要として、グランド電極48と導電層46とを接続できる単純な構造を有し、単純な加工プロセスで製造できる光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。言い換えると、本発明の目的は、単純な構造を有し、単純な加工プロセスで製造できるため、製造コストを低減できる光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。
【0034】
また、近年、画像読取装置の高密度化の要求が高くなり、さらに画素容量(蓄積容量)を増加させる必要が生じている。このため、上述の特開平1−71173号公報またはイメージセンサ41a〜41dの構成では、十分な画素容量を得ることができない虞れがある。
【0035】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その第2の目的は、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させた、新規な構造を有する光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。言い換えると、本発明の目的は、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加でき、製造コストを低減できる光電変換装置、画像読取装置および光電変換装置の製造方法を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、基板上に形成された光電変換素子と接続電極とを覆うように形成された一方で上記接続電極への開口部が設けられた第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記導電層は、上記開口部を介して上記接続電極へと接続されるように形成されていることを特徴としている。
【0037】
また、本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、基板上に形成された光電変換素子を覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記導電層は、上記基板上に形成された接続電極の少なくとも一部を露出するように上記第1絶縁層の端面に設けられた露出部を介して、上記接続電極へと接続されるように形成されていることを特徴としている。
【0038】
ここで、光電変換素子とは入射する光強度に応じた電気信号を出力する、又は変化させる半導体素子である。
【0039】
したがって、上記構成の光電変換装置においては、導電層と接続電極とが直接接触する。この導電層と接続電極との接触は、第1絶縁層に設けた開口部を介するものであってもよいし、または第1絶縁層の端面(外周の側面)に設けた露出部を介するものであってもよい。このため、従来のような導電接続材を不要として、導電層と接続電極との接続が可能となる。
【0040】
したがって、導電接続材を不要としてコストを削減できる。また、導電接続材を用いて接続を行うプロセスを不要として、さらにコストを削減できる。
【0041】
また、導電接続材を用いる場合に必要となる、導電接続材の付与量の調節や第2絶縁層としてのマイクロガラスシートの貼り合わせ工程における精度などが要求されないので、容易に安定した製造を行うことができる。
【0042】
したがって、製造コストを低減した光電変換装置を提供することができる。
【0043】
なお、上記構成において、複数の光電変換素子を備え、光電変換素子ごとに画素容量を設けて、光電変換素子と画素容量との組を画素として機能させれば、例えば光電変換装置を画像読取センサとして用いることができる。
【0044】
また、上記構成においては、光電変換素子上に保護層としての第1絶縁層が設けられているので、光電変換素子を保護することができる。
【0045】
また、上記導電層は接続電極と接続されているので、例えば光電変換装置本体が原稿等に接することによって生ずる静電気を、導電層から接続電極を介して光電変換装置本体の外部へと逃がすことができる。したがって、光電変換素子において読出し信号のレベルシフトを生じさせないとともに、信号処理部の誤動作などを生じさせず、不具合を防止できる。
【0046】
また、上記構成において、上記導電層は、上記接続電極を介して所望の電位に保持されている構成も好ましい。この構成によれば、例えば光電変換装置本体が原稿等に接することによって生ずる静電気を、所望の電位に応じて制御して、上述の不具合を確実に防止できる。
【0047】
なお、上記光電変換装置を、基板上に形成された光電変換素子を覆うように形成された一方で、上記基板上に形成された接続電極の少なくとも一部を露出するように設けられた第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記導電層は、上記第1絶縁層の端面を介して上記接続電極へと接続されるように形成されている構成である、と表現することもできる。
【0048】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、基板上に形成された光電変換素子と該光電変換素子に接続された画素容量部とを覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記第1絶縁層は、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成されていることを特徴としている。
【0049】
ここで、光電変換素子とは入射する光強度に応じた電気信号を出力する、又は変化させる半導体素子である。
【0050】
また、画素容量(蓄積容量)部とは、対向する極板を備えており、電荷を蓄積することができるものをいう。
【0051】
上記構成において、例えば複数の光電変換素子を備え、光電変換素子ごとに画素容量を接続して、光電変換素子と画素容量との組を画素として機能させれば、光電変換装置を画像読取センサとして用いることができる。
【0052】
上記構成によれば、画素容量部上の領域(以下接触領域とする。)における第1絶縁層の厚みが、それ以外の領域(接触領域以外の領域)における第1絶縁層の厚みよりも薄い。言い換えると、画素容量部に接している領域における第1絶縁層の厚みが、画素容量部に接していない領域における第1絶縁層の厚みよりも薄い。
【0053】
したがって、接触領域における第1絶縁層の厚みを適切に調整して所望の厚みとすれば、画素容量部と導電層との間で、所望の容量を持つ画素容量を新たに形成することができる。
【0054】
ここで、接触領域における第1絶縁層の厚みを適切に調整する方法はどのようなものであってもよく、例えばフォトリソグラフィ技術とエッチング技術とによって行うことができる。
【0055】
したがって、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させることができ、高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。
【0056】
また、それほど余分なコストを必要としないので、同じ十分な画素容量を得ようとする場合に、結果として製造コストを低減することができる。
【0057】
したがって、製造コストを低減した光電変換装置を提供することができる。
【0058】
なお、上記光電変換装置を、基板上に形成された光電変換素子と該光電変換素子に接続された画素容量部とを覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、上記画素容量部に接している領域における上記第1絶縁層の厚みが、上記画素容量部に接していない領域における上記第1絶縁層の厚みよりも薄い構成である、と表現することもできる。
【0059】
また、接触領域における第1絶縁層の厚みは、接触領域以外の領域における、実質的な第1絶縁層の厚みよりも薄いものであればよい。すなわち、例えば、接触領域以外の領域における第1絶縁層の厚みが均一でない場合に、何らかの理由によって、接触領域における第1絶縁層の厚みよりも薄い領域が、接触領域以外の領域に含まれていたとする。このときは、接触領域における第1絶縁層の厚みが、接触領域以外の領域における全体としての平均的な第1絶縁層の厚みよりも薄いものであればよい。
【0060】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成されて上記光電変換素子を保護する絶縁保護膜を含む一方、上記絶縁保護膜の比誘電率は、上記絶縁保護膜以外の上記第1絶縁層の比誘電率よりも大きいことを特徴としている。
【0061】
上記構成によれば、光電変換素子を覆うようにして比誘電率の大きい絶縁保護膜を形成するので、上述した画素容量部と導電層との間に比誘電率の大きい絶縁保護膜を介在させて、新たに形成される画素容量をさらに増加させることができる。
【0062】
一方、上述の接触領域以外の領域においては、第1絶縁層のうちの絶縁保護膜以外の比誘電率の小さい部分によって、例えば第1絶縁層全体を絶縁保護膜とする場合と比較して容量を小さくできる。
【0063】
したがって、例えばバスラインの配設領域のような他の領域の寄生容量を増加させることなく、光電変換素子によって生成される電荷を蓄積する、画像読取に必要な画素容量のみを増加させることができる。
【0064】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成された無機絶縁膜と該無機絶縁膜上に形成された有機絶縁膜とを含むことを特徴としている。
【0065】
上記構成において、無機絶縁膜は、光電変換素子を不純物イオンや湿気から守る役割を果たす。また、有機絶縁膜は光電変換素子によって発生する表面凹凸を平坦化する役割を果たす。
【0066】
したがって、第1絶縁層を、無機絶縁膜と有機絶縁膜との2層構造にするので、バリア性と平坦性とに優れた絶縁層を形成することができる。
【0067】
なお、上記構成において、上述の絶縁保護膜が無機絶縁膜であって、絶縁保護膜以外の第1絶縁層が有機絶縁膜であってもよい。
【0068】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を備えていることを特徴としている。
【0069】
上記構成によれば、導電層上に第2絶縁層を備えているので、例えば画像読取りを行う原稿と導電層とを接触させず、原稿との接触によって導電層を劣化させる虞れがない。したがって、導電層を劣化させないので、静電気対策における信頼性を向上できる。
【0070】
また、第2絶縁層として耐磨耗性に優れた材料を用いれば、原稿等に接することにより発生した傷やゴミに起因する解像度劣化を防止できる。
【0071】
本発明に係る光電変換装置は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を備えていることを特徴としている。
【0072】
この変換層は、導電層上に直接設けてもよいし、または例えば導電層上に設けた第2絶縁層上に形成してもよい。
【0073】
ここで、放射線とは例えばX線であるが、これに限るものではなく、紫外線であってもよい。より詳細には、変換層は、波長が0.01〜数十nm程度の範囲の電磁波であるX線や、波長が数十〜360nm程度の電磁波である紫外線を、可視光線(波長が360〜830nm程度)へと変換する。
【0074】
上記構成によれば、光電変換装置に入射される例えばX線のような放射線を、変換層を用いて光に変換するので、この光を検出することによって放射線を検出できる。したがって、光電変換装置を放射線検出器または放射線撮像装置として機能させることができる。この構成であっても、上述のような本願の特徴を活かすことができる。
【0075】
本発明に係る画像読取装置は、上記課題を解決するために、上述のいずれかの光電変換装置を備え、上記光電変換装置を画像読取センサとして用いることを特徴としている。
【0076】
したがって、製造コストを低減した光電変換装置を画像読取センサとして用いるので、製造コストを低減した画像読取装置を提供することができる。
【0077】
また、光電変換装置が、上述の接続電極と接続された導電層を有する構成の場合には、静電気による読取誤りを生じないので、確実に画像を読取ることができる。
【0078】
また、光電変換装置が、上述したように画素容量部と導電層との間で新たな画素容量を備えた構成の場合には、画素容量を増加させて、読取品質を高めることができる。
【0079】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、この第1絶縁層に上記接続電極への開口部を形成する工程と、上記開口部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいることを特徴としている。
【0080】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、上記第1絶縁層の端面に、上記接続電極の少なくとも一部を露出するように露出部を形成する工程と、上記露出部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいることを特徴としている。
【0081】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、導電接続材を不要としてコストを削減できる。また、導電接続材を用いて接続を行う工程を不要として、さらにコストを削減できる。
【0082】
なお、上述の光電変換装置の製造方法を、基板上に、光電変換素子と接続電極を形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆い、かつ、上記接続電極への開口部を有する第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層を覆い、かつ、上記開口部を介して上記接続電極と接続される導電層を形成する工程と、を含む構成である、と表現することもできる。
【0083】
また、上述の光電変換装置の製造方法を、基板上に、光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子を覆い、かつ、上記接続電極の少なくとも一部を露出するように第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層を覆い、かつ、上記第1絶縁層の端面を介して上記接続電極と接続される導電層を形成する工程とを含む構成である、と表現することもできる。
【0084】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、基板上に光電変換素子とこの光電変換素子に接続された画素容量部とを形成する工程と、上記光電変換素子および上記画素容量部を覆うように第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層上に導電層を形成する工程とを含んでおり、上記第1絶縁層を形成する工程において、上記第1絶縁層を、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成することを特徴としている。
【0085】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、上述のように、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに、画素容量部と導電層との間で、第1絶縁層を容量とする画素容量を増加させることができる。よって、画素を高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。
【0086】
なお、第1絶縁層を形成する工程はどのように実行するものであってもよく、例えば第1絶縁層を均一に設けた上で、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて画素容量部上の領域の厚みを調整してもよい。
【0087】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を形成する工程を含んでいることを特徴としている。
【0088】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、上述のように、第2絶縁層を設けたことによって、例えば画像読取りを行う原稿と導電層とを接触させず、原稿との接触によって導電層を劣化させる虞れがない。
【0089】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、上記課題を解決するために、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を形成する工程を含んでいることを特徴としている。
【0090】
この光電変換装置の製造方法を用いれば、上述の光電変換装置を製造することができる。したがって、上述のように、変換層を用いて放射線を検出して、光電変換装置を放射線検出器または放射線撮像装置として機能させることができる。
【0091】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1(a)〜(c)ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。
【0092】
本実施形態の画像読取装置1は、図2に示すように、イメージセンサ(光電変換装置)2とバックライト3とを備えている。
【0093】
イメージセンサ2は、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)アレイ4とマイクロガラスシート(第2絶縁層)5とからなる。このTFTアレイ4には、図2に示すように、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)部(光電変換素子)6と画素容量(蓄積容量)部7とが形成されている。
【0094】
より詳細には、イメージセンサ2のTFTアレイ4には、図3に示すように、TFT部6および画素容量部7が2次元のXYマトリクス状に配列されている。
【0095】
図2に戻ると、画像読取装置1は、バックライト3から光を原稿Pに照射して、その反射光をイメージセンサ2にて検出して、原稿Pの画像を読取るようになっている。すなわち、アクティブマトリクス基板としてのイメージセンサ2の表面(マイクロガラスシート5側)に、写真などの被写体の原稿Pを密着させることで、2次元の画像読取装置を実現している。
【0096】
より詳細には、バックライト3から出射された光は、イメージセンサ2の図示しない開口部分を透過し、被写体としての原稿Pを照射する。原稿Pに到達した光は原稿P面の画像情報に応じて反射し、この反射光がTFT部6に到達して検出される。
【0097】
このようなアクティブマトリクス基板を用いた画像読取装置1は、例えば従来のラインセンサを用いたスキャナに含まれていた、2次元画像を読取るためのメカニカルなスキャン機構を不要にできる。このため、薄型軽量化を実現できるとともに、読取速度を向上することができる。
【0098】
なお、バックライト3は、例えばLED(Light Emitting Diode)や冷陰極管から構成される。また、第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5は、基板状でなくてもよく、例えば膜状の物質であってもよい。
【0099】
上記イメージセンサ2の回路構成について、図3に基づいて説明する。
【0100】
イメージセンサ2には、駆動回路11と接続されたゲート配線8と、読出し回路12に接続されたソース配線9とが、XYマトリクス(格子状)に配列されている。この各配線による格子によって、画素が単位画素ごとに区画されている。
【0101】
なお、図3においては簡単のために画素が3×3の区画のみを示しているが、これより多い区画を有するものであってもよいのはもちろんである。
【0102】
単位画素には、TFT部6と画素容量部7とが1つずつ配設されている。本実施形態のTFT部6は、光センサ(光電変換素子)としての機能を果たすフォトトランジスタと、アクティブ駆動するためのスイッチングトランジスタとの両役割を担っている。
【0103】
画像の読出しの際には、駆動回路11および読出し回路12が順次スイッチングトランジスタとしてのTFT部6をオンして画素容量部7の電荷を読み出すことによって、各画素における読取が行われる。
【0104】
また、TFT部6は、図4に示すように、ソース電極13とゲート電極14とドレイン電極15とを含んでいる。画素容量部7は、蓄積容量電極16を含んでいる。
【0105】
より詳細には、TFT部6は、図5に示すように、基板17上のゲート電極14、ゲート絶縁膜24、半導体層25、コンタクト層26、ソース電極13およびドレイン電極15を含んでおり、その上に絶縁保護膜(第1絶縁層、無機絶縁膜)19が形成された構成である。
【0106】
ガラスなどからなる基板17上には、ゲート電極14が設けられている。
【0107】
ゲート電極14は、図4に示すように、ゲート配線8の一部か、又はゲート配線8から枝分かれした電極によって構成されている。
【0108】
ゲート電極14は、アクティブマトリクス基板としてのTFTアレイ4の裏面から直接入射する光を、TFT部6のチャネルに入射させないための遮光膜の役割を兼用する。ゲート電極14はAl、Ta、Mo、Tiなどの金属を用いて、厚み0.1〜0.4μm程度の金属膜とする。
【0109】
ゲート電極14の上には、図5に示すように、SiNX、SiO2などからなるゲート絶縁膜24が厚み0.3〜0.5μm程度に形成されている。
【0110】
ゲート絶縁膜24上には、a−Si(アモルファスシリコン)、poly−Siなどによって、チャネルとなる半導体層25が、厚み0.05〜0.2μm程度に形成されている。
【0111】
さらに半導体層25の上には、n+のa−Siなどからなる厚み0.01〜0.05程度のコンタクト層26が形成されている。そのコンタクト層26の上には、ソース電極13及びドレイン電極15が形成されている。
【0112】
ソース電極13およびドレイン電極15には、Al、Ta、Mo、Tiなどの金属膜や、ITO(Indium Tin Oxide)を用いることができ、厚みは0.1〜0.3μm程度とする。
【0113】
一方、画素容量部7は、図1(a)に示すように、上述のゲート絶縁膜24を誘電体層として用いる。画素容量部7は、ゲート電極14と同じ層で形成される蓄積容量電極16と、ドレイン電極15の延長からなる電極との間に、上記のゲート絶縁膜24を誘電体層として含んでいる。本実施形態においては、画素容量部7は、TFT部6の製造過程と同時に形成される。
【0114】
このように、TFT部6を基板17上にソース電極13およびドレイン電極15まで形成し、画素容量部7をドレイン電極15の延長からなる電極まで形成した後、これらを覆うようにパッシベーション膜としての絶縁保護膜19が形成される。
【0115】
この絶縁保護膜19は、半導体素子であるTFTを、外部の湿気や不純物イオンから守るためのバリア膜として設けられる。絶縁保護膜19として、緻密な膜構造を有するSiNX膜(厚みは0.2〜0.5μm)が形成される。
【0116】
さらに絶縁保護膜19の上には、有機絶縁膜(第1絶縁層)20が形成される。
【0117】
ここで、有機絶縁膜20は、アクティブマトリクス基板としてのTFTアレイ4の表面を平坦化する目的と、後に形成する導電層22とTFT部6またはバスラインとの間に発生する寄生容量を減らす目的で設けられている。
【0118】
有機絶縁膜20は、樹脂材料を用いてスピナーなどの塗布装置によって形成することができるので、表面の平坦化を容易に行うことができる。また、有機絶縁膜20は比誘電率が比較的小さく、無機絶縁膜としての絶縁保護膜19の比誘電率よりも小さくなっている。
【0119】
すなわち、有機絶縁膜20は、無機絶縁膜としての絶縁保護膜19において一般的な0.5μm以下の厚みよりも厚い、2〜5μm程度の厚みに形成することが容易である。したがって、比誘電率の大きい絶縁保護膜19の厚みを薄くする一方、有機絶縁膜20の厚みを厚くして、後述するように、導電層22とTFT部6またはバスラインとの間に発生する寄生容量を減らすことが容易になる。
【0120】
一方、本実施形態の光電変換装置としてのイメージセンサ2には、図1(a)に示すように、基板17の周辺部の所定の場所に、予め接続電極18が形成されている。
【0121】
接続電極18を形成する場所は特に限定されるものでは無いが、格子状の配線が配置されるアクティブエリアの周辺部(例えば四隅)に設けることが好ましい。
【0122】
この接続電極18は、図1(a)に示すように、TFT部6のゲート電極14と同じ材料、同じプロセスによって、同じ層に形成される。接続電極18は、TFT部6のソース電極13と同じ層に形成される構成であってもよい。
【0123】
そして、上述のTFT部6、画素容量部7と同様に、接続電極18の上にも、ゲート絶縁膜24、絶縁保護膜19および有機絶縁膜20が形成されている。
【0124】
そして、図1(a)に示すように、接続電極18が形成された領域において、その上のゲート絶縁膜24、絶縁保護膜19および有機絶縁膜20に対して、開口部21が設けられる。開口部21の底部では、下層の接続電極18が露出するようになっている。
【0125】
ここで、ゲート絶縁膜24および絶縁保護膜19は、SiNX膜から形成されるので、周知のフォトリソグラフィ技術とエッチング技術と用いて、容易にコンタクトホールとしての開口部21を形成することができる。
【0126】
また、有機絶縁膜20として、例えばアクリル樹脂のような感光性を有する樹脂を用いた有機絶縁膜とすれば、周知のフォトリソグラフィ技術で開口部21を形成できる。以上のようにして、イメージセンサ2に含まれるTFTアレイ4を、図1(a)に示す状態にすることができる。
【0127】
次に、図1(b)に示すように、図1(a)の状態のTFTアレイ4に対して、上述の有機絶縁膜20を含む、TFTアレイ4の略全面に、TFT部6、画素容量部7、バスラインなどを覆うように、静電対策層として機能する導電層22を形成する。この導電層22は、ITOなどの透光性導電膜よりなり、厚みは0.1〜0.3μmとする。
【0128】
これによって、イメージセンサ2の備える導電層22は、開口部21を介して接続電極18へと接続されるように形成される。導電層22は、有機絶縁膜20の上表面、有機絶縁膜20の開口部21内側面、開口部21に露出している接続電極18の表面を、それぞれ連続して覆うように形成されている。
【0129】
このため、導電層22は、有機絶縁膜20の下に配置されている接続電極18と電気的に導通した状態となっている。なお、接続電極18の図示しない端部は、例えば外部のグランド電位に接続される。
【0130】
そして、図1(c)に示すように、導電層22の上に、第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5を、接着剤23を用いて貼り付ける。マイクロガラスシート5は、厚みが50μm程度の薄いガラスシートである。マイクロガラスシート5の貼り合せに用いる接着剤23は、アクリル樹脂やエポキシ樹脂のような透明な接着剤を用いる。このようにしてTFTアレイ4を形成し、イメージセンサ2を製造することができる。
【0131】
以上のような構成のイメージセンサ2を備えた画像読取装置1は、イメージセンサ2を画像読取センサとして用いて、以下の工程によって原稿Pの画像を読取る。
【0132】
図6に示すように、S1において、ソース配線9または容量配線10を用いて、画素容量部7の画素容量をプリチャージする。ここで、ソース配線9を用いてプリチャージする場合には、TFT部6をオンにする必要がある。
【0133】
次に、S2において、TFT部6をオフにした状態で、バックライト3から、イメージセンサ2に所定の期間だけ光を照射する。これによって、例えば原稿Pの反射光が所定の期間だけイメージセンサ2に照射される。この工程において、強度の大きい反射光が照射された場所では、ソース電極13とドレイン電極15との間を流れる明電流Ipが増加するため、プリチャージされていた画素容量部7の電荷が放電される。
【0134】
一方、例えば反射光が照射されない場所では、画素容量部7の電荷が維持される。
【0135】
以上のように、このS2においては、TFT部6のTFTを、光センサTFT(光電変換素子)として利用する。
【0136】
次に、S3において、バックライト3からの光照射を止める。それとともに、S4において、TFT部6のTFTを駆動回路11と読出し回路12とを用いて順次オンにする。これによって、画素容量部7に残存している電荷を順次検出して、画像情報の面分布を読み出すことができる。
【0137】
以上のように、このS4においては、TFT部6のTFTを、スイッチングTFTとして利用する。
【0138】
以上のように、本実施形態に係るイメージセンサ2は、導電層22と接続電極18とが直接接触する構成である。
【0139】
ここで、イメージセンサ2において、導電層22は従来技術の静電対策層に相当し、接続電極18は従来技術のグランド電極に相当する。
【0140】
上記構成によれば、従来技術の導電接続材49a〜49dを不要にできる。このため、導電接続材49a〜49dを不要としてコストを削減できるとともに、導電接続材49a〜49dを用いるプロセスを不要としてさらにコストを低減できる。
【0141】
また、導電接続材49a〜49dを使用しないので、導電接続材49a〜49dを用いた際の接着の影響でマイクロガラスシート5の平坦性が損なわれるようなことが無い。したがって、安定した製造を実現して、安価で作り易いイメージセンサ2を提供できる。
【0142】
また、導電接続材49a〜49dを用いなくても、導電層22と接続電極18とを電気的に接続させて、原稿Pとの摩擦によって生じる静電気を接続電極18から排出できる。これによって、例えば導電層22を所定の電位に保持して、安定した読出しを行うことができる。
【0143】
また、本実施形態の画像読取装置1は、上述のイメージセンサ2を備えているので、コストを削減できるとともに、安定した読出しを行うことができる。
【0144】
なお、本発明の構成は、上述の実施の形態に示した構成に限るものではなく、例えば図7に示すように、図1(c)の透明な接着剤23の代わりに、PVAなどからなる熱可塑性の接着シート23aを用いたイメージセンサ2aであってもよい。
【0145】
この場合には、通常の接着剤23のように、接着面に接着剤23を塗布する必要がない。このため、所定サイズの接着シート23aを、イメージセンサ2の導電層22とマイクロガラスシート5との隙間に挟み込んで、加熱処理を施すだけでよい。したがって、さらに製造工程を簡便にして、例えば製造コストを削減することができる。
【0146】
また、本発明は、最表面に位置する第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5の代わりに、塗布型の絶縁膜を用いたイメージセンサ2bであってもよい。
【0147】
すなわち、図8に示すように、導電層22の表面に、例えばアルコキシランを主成分とする塗布ガラスのような液体のコーティング剤を塗布して乾燥させて、第2絶縁層としてのガラス膜5aとしてもよい。この構成においては、接着剤23を不要にできる。
【0148】
ここで、図13(a)〜(d)に示すような従来の構成においては、マイクロガラスシート47の片側に導電層46を形成してから、透光性絶縁基板42側に貼り合わせていたため、このような塗布型の絶縁膜を最表層に用いることが困難であった。
【0149】
一方、本発明においては、導電層22をイメージセンサ2の基板17側に予め設けておくことができるので、このような塗布型の絶縁膜としてのガラス膜5aを簡便に用いることができる。
【0150】
また、上述の実施の形態においては、図1(c)に示すように、導電層22と接続電極18との接続を、第1絶縁層としての有機絶縁膜20の開口部21を介して行う構成について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
【0151】
例えば図12に示すイメージセンサ2eのように、有機絶縁層20の端面(外周の側面)に設けた露出部21cを介して、導電層22と接続電極18とを接続してもよい。
【0152】
すなわち、図12に示すように、基板17上に光電変換素子としてのTFT部6と接続電極18とを形成し、TFT部6と接続電極18とを覆う第1絶縁層として絶縁保護膜19・有機絶縁層20を形成する。ここで、接続電極18は、基板17の周辺部の所定の場所に形成される。そして、絶縁保護膜19・有機絶縁層20の端面に、接続電極18の少なくとも一部を露出するように、露出部21cを設ける。その後に、絶縁保護膜19・有機絶縁層20を覆い、かつ、露出部21cを介して接続電極18と接続される導電層22を形成する。
【0153】
または、例えば図13に示すイメージセンサ2fのように、露出部21dを介して、導電層22と接続電極18aとを接続しても良い。すなわち、露出部21dを設ける位置を考慮して、接続電極18aを設ける位置を、上述の接続電極18と若干異ならせるようにしてもよい。または、絶縁保護膜19・有機絶縁層20が、接続電極18aと離間するように、露出部21dを設ける構成である、と表現することもできる。
【0154】
以上に説明した図12、図13のような構成によっても、露出部21c・21dを介して導電層22を接続電極18・18aと接触させることができ、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0155】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図9ないし図11に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上述の実施の形態における各部材と同様の部材については同じ参照符号にて参照し、説明は省略する。また、上述の実施の形態1の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0156】
本実施形態のイメージセンサ(光電変換装置)2cは、図9に示すように、上述のイメージセンサ2と比較して、接続電極18を露出させるための開口部21だけでなく、さらに画素容量部7にも開口部21aを形成する点が異なっている。
【0157】
この開口部21、21aは、以下のように形成される。
【0158】
上述の実施の形態と同様に、基板17上のTFT部6に、ゲート電極14、ゲート絶縁膜24、半導体層25、コンタクト層26、ソース電極13およびドレイン電極15をそれぞれ形成する。また、画素容量部7に画素容量電極16、ゲート絶縁膜24、ドレイン電極15の延長からなる電極をそれぞれ形成する。また、基板17に形成した接続電極18上に、ゲート絶縁膜24を形成する。
【0159】
この状態にて、TFT部6、画素容量部7および接続電極18を覆うように、絶縁保護膜19および有機絶縁膜20を形成する。
【0160】
その後に、上述の実施の形態と同様に、接続電極18を露出させるために開口部21を形成する。また、第1絶縁層としての有機絶縁膜20における、画素容量部7に接触している領域に、開口部21aを形成する。
【0161】
以上のように開口部21、21aを形成した後には、導電層22を形成する。
【0162】
この導電層22は、有機絶縁膜20の上表面、有機絶縁膜20の開口部21内側面、開口部21に露出している接続電極18の表面に加えて、開口部21aの表面も連続して覆うように形成されている。そして、導電層22の上には、接着剤23を用いて、第2絶縁層としてのマイクロガラスシート5が貼り付けられている。
【0163】
以上のように形成されたイメージセンサ2cにおいて、絶縁保護膜19は、TFT部6のドレイン電極15の延伸部と導電層22とに挟まれる。ここで、ドレイン電極15の延伸部とは、例えば図4で示す画素の構成において、ドレイン電極15が延伸されて蓄積容量16と対向している部分に相当する。これによって、絶縁保護膜19を蓄積容量とする第2の画素容量が形成される。
【0164】
すなわち、図10の等価回路図に模式的に示すように、蓄積容量電極16とドレイン電極15の延伸部とによる第1の画素容量7aに加えて、第1の画素容量と並列に、新たに第2の画素容量7bが接続されることになる。
【0165】
このように、当初から画素に形成されていた、ゲート絶縁膜24を誘電層とする第1の画素容量7aと、本実施例の効果として形成された、絶縁保護膜19を誘電層とする第2の画素容量7bとが並列に配置されることになる。したがって、画素容量部7のトータルの画素容量を増加させることができる。
【0166】
なお、この第2の画素容量7bの容量は、開口部21aの形成において幅および深さを調節して、導電層22とドレイン電極15の延伸部とに挟まれる第1絶縁層としての有機絶縁膜20および絶縁保護膜19の厚みおよび面積を所望のものとすることによって調整できる。本実施形態においては、特に、導電層22とドレイン電極15の延伸部とに挟まれる領域の、第1絶縁層としての有機絶縁膜20および絶縁保護膜19の厚みは、それ以外の領域における厚みよりも薄くなっている。
【0167】
この結果、特別なプロセスの増加を伴わずに、画素容量を増加させることができる。したがって、高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。したがって、このイメージセンサ2cを備えた画像読取装置において、読取を確実にできる。
【0168】
ここで、一般に、画素容量のような容量の値を大きくするためには、容量のための極板の面積を増大させるか、または誘電層を薄くする必要がある。近年のように、画素が高密度化された状況下では、極板の面積を増大することは困難である。
【0169】
そこで、第1の画素容量7aを増加させるために、単に誘電層としてのゲート絶縁膜24の膜厚を薄くすることを考える。すると、このゲート絶縁膜24はTFT部6のゲート絶縁膜24と同層で形成されるために、TFT部6におけるTFTの特性も変化してしまうという問題を生ずる。
【0170】
これに対して、上述のように第2の画素容量7bを形成すれば、絶縁保護膜19の厚みを変更しても、TFT部6のTFTの特性に大きな影響を与えることがない。したがって、第1の画素容量7aのみの構成と比較して、容易に画素容量部7の容量値を大きくできる。
【0171】
また、イメージセンサ2cは、画素容量部7以外の領域では有機絶縁膜20が残存している構成である。したがって、例えばバスラインの配設領域のような画素容量部7以外の領域において、寄生容量の増加を招来させない。
【0172】
このため、特に、絶縁保護膜19の材質に、有機絶縁膜20と比べて比誘電率が大きい材質を用いる構成が好ましい。この構成によれば、第2の画素容量7bの増大を図りつつ、画素容量部7以外での寄生容量の増大を最小限に抑えることができる。具体的には、絶縁保護膜19として、比誘電率が約7のSiNX膜を用い、有機絶縁膜20として比誘電率が約3.5のアクリル樹脂を用いるとよい。
【0173】
以上のように、本実施形態のイメージセンサ2cは、画素容量部7にも開口部21aを形成して、導電層22とドレイン電極15の延伸部との間で絶縁保護膜19を蓄積容量とする画素容量を備えている構成である。
【0174】
したがって、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させることができ、高密度化した際にも十分な画素容量を確保することが可能になる。
【0175】
また、イメージセンサ2cを備えた画像読取装置において、読取を確実にすることができる。
【0176】
なお、本発明は、画素容量部7上部の有機絶縁膜20全体にわたって開口部21aを設けるイメージセンサ2cの構成に限るものではなく、図11に示すように、画素容量を増大させるために、画素容量部7上部の有機絶縁膜20の厚みを他の領域よりも薄くさせた開口部21bを有するイメージセンサ2dの構成であってもよい。
【0177】
また、上述の実施の形態においては、例えば図9に示すように、導電層22と接続電極18とが直接接続されている構成について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば導電層22と接続電極18とが直接接続されていない構成であっても、開口部21aを形成して、導電層22と画素容量部7の極板との間で新たな画素容量が形成された構成であればよい。
【0178】
以上のように、本発明の実施の形態においては、例えばイメージセンサ2、2a、2b、2c、2dとして、ボトムゲート型のTFT構造を有するTFT部6を備えた構成について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、トップゲート型のTFT構造を有するTFT部を備えていてもよい。
【0179】
また、上述の実施の形態においては、光電変換装置としてのイメージセンサ2、2a、2b、2c、2dを、2次元のアクティブマトリクスアレイに適用した例を示したが、本発明はこれに限るものではなく、1次元のセンサアレイや単独の光検出素子に適用することもできる。
【0180】
また、上述の実施の形態においては、例えばイメージセンサ2、2a、2b、2c、2dとして、単位画素毎にTFT部6にTFTを1個配置するとともに、そのTFTをスイッチングTFTおよび光センサTFTとして兼用する構成について示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図12に示すような、単位画素毎にスイッチング用TFT32および光検出用TFT33を各々設けたような構成に適用することも可能である。
【0181】
また、光電変換装置に用いる光電変換素子として、薄膜トランジスタ構造に限らずに、フォトコンダクタ素子、フォトダイオード素子などを用いた場合でも、本願の特徴を活かすことができる。
【0182】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図14ないし図17に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上述の実施の形態における各部材と同様の部材については同じ参照符号にて参照し、説明は省略する。また、上述の実施の形態1の特徴点については、本実施の形態についても適用し得るものとする。
【0183】
本実施形態のイメージセンサ(光電変換装置)2gは、本発明に係る光電変換装置の一例を、X線検出器に応用した装置である。
【0184】
イメージセンサ2gは、図14に示すように、基板17上に、アクティブ駆動するためのスイッチングトランジスタとしてのTFT部6aと、光センサ(光電変換素子)としての機能を果たすフォトダイオード27とを設けている。このように、イメージセンサ2gは、画素容量部7の代わりにフォトダイオード27を備えている点が、実施の形態1におけるイメージセンサ2と異なっている。このフォトダイオード27として、例えばSiのpin接合(あるいはMIS接合)を有するフォトダイオードを好適に用いることができる。
【0185】
また、イメージセンサ2gは、図14に示すように、放射線を光に変換する変換層28を備えている。
【0186】
ここで、変換層28は、放射線を光に変換する機能を有するものである。放射線とは例えばX線であるが、これに限るものではなく、紫外線であってもよい。より詳細には、変換層28は、波長が0.01〜数十nm程度の範囲の電磁波であるX線や、波長が数十〜360nm程度の電磁波である紫外線を、可視光線(波長が360〜830nm程度)へと変換する機能を有している。
【0187】
より具体的には、変換層28は、例えば放射線を受けると光を発する発光物質からなる。この発光物質としては、例えば、シンチレータに用いられるCsI、X線フィルムに用いられる増感紙などを挙げることができる。発光物質の例はこれに限るものではなく、例えばシンチレータに用いられる無機物質として、少量のタリウムをドープしたNaIの結晶、あるいはBGOなどの酸化物質結晶などであってもよい。
【0188】
変換層28は、図14に示すように、導電層22の上に直接形成してもよい。または、例えば導電層22の上に、マイクロガラスシート5や樹脂膜、あるいは塗布ガラスのような透明な絶縁膜(第2絶縁層)を設け、さらにその上に変換層28を形成してもよい。
【0189】
より詳細には、変換層28として、例えばCsI(厳密には、NaがドープされたCsI:Na)を真空蒸着法によって設けてもよい。真空蒸着によって作られるCsIは、針状結晶(光ファイバ構造とも呼ぶ)となり、直径5〜10μm、長さが200〜500μmの針状結晶が束になったような膜となる。
【0190】
または、例えば蛍光体(Gd2O2S:Tbなど)の粒子をバインダーに分散させ、これを導電層22、または上述の第2絶縁層等の上に印刷することによって、変換層を形成することも可能である。または、絶縁シートなどの支持体に蛍光体(Gd2O2S:Tbなど)の粒子を塗布した増感紙を、導電層22または第2絶縁層の上に配置させる方法もある。
【0191】
なお、図14においては、簡単のために一組のTFT部6aとフォトダイオード27とのみを示しているが、これに限るものではなく、基板17上には、図示しない他のTFT部6a・フォトダイオード27の組も備えられている。すなわち、イメージセンサ2は、図15に示すように、TFT部6aおよびフォトダイオード27が2次元のXYマトリクス状に配列された、アレイ状の構成である。なお、図15においては簡単のために画素が3×3の区画のみを示しているが、これより多い区画を有するものであってもよいのはもちろんである。
【0192】
イメージセンサ2gには、駆動回路11と接続されたゲート配線8と、読出し回路12に接続されたソース配線9とが、XYマトリクス(格子状)に配列されている。この各配線による格子によって、TFT部6aとフォトダイオード27とからなる画素が単位画素ごとに区画されている。このように、イメージセンサ2gは、画素毎に、TFT素子と光電変換素子とが別々に形成されたものであってもよい。また、フォトダイオード27は、バイアス配線10bを介してバイアス電源Vbに接続されている。
【0193】
画像の読出しの際には、駆動回路11および読出し回路12が順次スイッチングトランジスタとしてのTFT部6aをオンして、後述するようにフォトダイオード27に蓄積される電荷(又は電圧)を読み出すことによって、各画素における読取が行われる。
【0194】
また、TFT部6aは、図16に示すように、ソース電極13とゲート電極14とドレイン電極15とを含んでいる。フォトダイオード27は、バイアス配線に接続されているバイアス電極(透明電極)27aを含んでいる。
【0195】
より詳細には、TFT部6aは、図17に示すように、基板17上のゲート電極14、ゲート絶縁膜24、半導体層25、コンタクト層26、ソース電極13およびドレイン電極15を含んでおり、その上に絶縁保護膜(第1絶縁層、無機絶縁膜)19が形成された構成である。これらの構成は、上述の実施の形態におけるTFT部6と同様であるので、ここでは説明を省略する。また、これらの製造工程についても、同様であるので説明は省略する。
【0196】
本実施形態のTFT部6aは、図17に示すように、さらに光遮断用の遮光膜29を有している。TFT部6aのように、光検出素子とは別にスイッチング素子としてTFT部6を設ける場合には、このTFT部6aのチャネル部分を少なくとも覆うように、遮光膜を設けることが好ましい。
【0197】
また、フォトダイオード27は、図17に示すように、バイアス電極27aとドレイン電極15との間に、半導体層(ダイオード構造)27bを有している構成である。このフォトダイオード27は、pin型ダイオードである。
【0198】
このフォトダイオード27は、以下のように形成される。まず、上述の実施の形態と同様に、基板17上にTFT部6aを形成する。その後、ドレイン電極15の上に、半導体層27bとして、n型アモルファスSi膜(厚み約0.05μm)、i型アモルファスSi(厚み約0.5μm)、p型アモルファスSi(厚み約0.05μm)を順次積層し、所定の形状にパターンニングする。これによって、半導体層27bの部分がpin型ダイオードとなる。そしてその上に、バイアス電極27aとして、ITOなどからなる透明電極(厚み約0.1μm)を形成する。
【0199】
そして、上述の実施の形態と同様に、TFT部6aとフォトダイオード27とを全て覆うように、絶縁保護膜19を形成する。さらにTFT部6aの上部に、黒色樹脂などからなる遮光膜29を形成する。なお、遮光膜29は、TFT部6aのチャネル部分を少なくとも覆う構造であれば、特に形成場所が限定される訳ではなく、後述する第1絶縁層としての有機絶縁膜20の上に形成しても良い。
【0200】
このように基板17上に設けられた構成に対して、上述の実施の形態1と同様に、さらに第1絶縁層としての有機絶縁膜20を形成し、さらにその上に導電層22を形成する。第1絶縁層(絶縁保護膜19、有機絶縁膜20)や導電層22の材質は、実施の形態1と同様のものを用いることができる。このとき、第1絶縁層に設けられた開口部(端面でも良い)を介して、導電層22が接続電極18に接続するようになっている。この開口部は、第1絶縁層の端面に設けられる露出部であってもよい。このため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。これにより光検出素子としてのフォトダイオード27とスイッチング素子としてのTFT部6aとの両者を備えた、イメージセンサ2gを得ることができる。
【0201】
なお、フォトダイオード27としては、上述のような、半導体膜のpin接合を利用したpin型ダイオードに限るものではなく、例えばショットキー接合を利用したショットキー型ダイオード、MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)接合を利用したMIS型ダイオードを用いることもできる。
【0202】
次に、光検出素子としてフォトダイオード27を用いる場合の読み取り動作について、簡単に説明する。
【0203】
上述のように、各画素には、光検出素子としてのフォトダイオード27と、スイッチング素子としてのTFT部6aが備えられている。
【0204】
ここで、フォトダイオード27は、光が照射されると、フォトダイオード27内に電荷(光によって励起された電荷)が発生するようになっている。そして、この電荷は、TFT部6aがオフ状態の場合には、フォトダイオード27が容量性素子であるために、フォトダイオード27自身に蓄積される。すなわち、本実施形態のようにフォトダイオード27を用いる場合には、フォトダイオード27以外の電荷蓄積に用いる画素容量部7は不要となる。そして、TFT部6aをオン状態にすると、フォトダイオード27に蓄積された電荷を外部に取り出すことができる。
【0205】
したがって、図14に示すようなイメージセンサ2gは、例えば読取画像情報としてのX線が照射されると、変換層28によってX線を光(可視光線)に変換した上で、各画素のフォトダイオード27に光強度に応じた電荷(又は電圧)を蓄積する。そして、この状態で各画素のTFT部6aをオン状態にするように順次走査して、2次元の電荷情報、すなわち光画像情報を読み出すことができる。
【0206】
以上のように、イメージセンサ2gは、スイッチング素子としてのTFT部6aと光電変換素子としてのフォトダイオード27とで構成することができる。このイメージセンサ2gは、上述の実施の形態と同様に、導電層22と接続電極18とを直接接触させる構成であるので、コストを低減できる。
【0207】
また、光電変換装置としてのイメージセンサ2gが、上述のように変換層28を備えているので、イメージセンサ2gを、放射線の検出器あるいは放射線による画像読取装置(放射線撮像装置)として用いることができる。特に、X線のような微弱な放射線を検出するための、医療用の放射線検出器などにおいては、上述の導電層22によるシールド機構が有用である。すなわち、外来ノイズを導電層22で遮蔽する構成が好ましい。これによって、検出信号のS/Nを向上できる。また、光電変換素子としてフォトダイオード27を用いれば、S/Nが優れているので、X線のような微弱な放射線による微弱な検出信号であっても確実に検出できる。
【0208】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図18および図19に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上述の実施の形態における各部材と同様の部材については同じ参照符号にて参照し、説明は省略する。また、上述の実施の形態1〜3の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0209】
本実施形態のイメージセンサ(光電変換装置)2hは、本発明に係る光電変換装置の一例を、X線検出器に応用した装置である。特に、イメージセンサ2hは、実施の形態1と同様のTFTアレイ4と、実施の形態3と同様の変換層28とを組み合わせた構成である。
【0210】
すなわち、図18または図19に示すように、各画素ごとにTFT部6と画素容量部7とを備え、さらに絶縁保護膜19を形成し、開口部21を設けて導電層22を接続した構成に対して、変換層28を組み合わせるようにしてもよい。また、容量配線10cを駆動回路30に接続するようにしてもよい。この構成であっても、変換層28を用いてX線を光(可視光線)に変換することによって、X線検出器を実現できる。この場合の読み取り動作は、上述の実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
【0211】
なお、イメージセンサ2hで用いるTFTアレイとして、実施の形態1と同様のTFTアレイ4を用いる場合には、スイッチング素子とフォトトランジスタとを兼ねたTFT部6を採用することになるが、これに限られるものではなく、スイッチング素子としてのトランジスタと、光検出素子としてのフォトトランジスタの二つのトランジスタを用いる構成であってもよい。
【0212】
なお、光検出TFT用とスイッチング用TFTとを1つのTFT部6にて兼用する場合には、TFT部6に対して実施の形態3の図17で示した遮光膜29は不要である。これは、遮光膜を設けると光がTFT部6に入射できず、光検出を行えなくなるためである。この場合、駆動方法の工夫により、TFT部6がスイッチング素子として機能する期間はTFF部6に入射する光を遮断することが好ましい。例えば、走査線を走査する期間は光を遮断するように、光源側(光源)のオン/オフを制御すればよい。
【0213】
一方、スイッチング素子としてのTFT部6aと、光検出素子としてのフォトトランジスタの二つのトランジスタを用いる構成の場合には、スイッチングTFTとして用いるためのTFT部6aに、遮光膜29を備える方が好ましい。これは、光入射によるTFT部6aの誤動作を防止するためである。
【0214】
また、実施の形態3のように光検出素子としてフォトダイオード27を用いる場合には、フォトダイオード自身が容量性素子であるため画素容量は不要であったが、本実施の形態のごとく光検出素子としてフォトトランジスタを用いる場合には、上述のように電荷を蓄積するための画素容量が必要となる。
【0215】
以上に説明したイメージセンサ2hは、上述の実施の形態と同様に、導電層22と接続電極18とを直接接触させる構成であるので、コストを低減できる。
【0216】
また、光電変換装置としてのイメージセンサ2hが、上述のように変換層28を備えているので、イメージセンサ2hを、放射線の検出器あるいは放射線による画像読取装置として用いることができる。
【0217】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0218】
すなわち、例えば図7、8に示す構成の特徴点と、図9、11に示す構成の特徴点とを組み合わせた構成についても、本発明の技術的範囲に含まれることはもちろんである。
【0219】
上述の具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、本発明はそのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0220】
【発明の効果】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、導電層は、開口部を介して接続電極へと接続されるように形成されている構成である。
【0221】
それゆえ、導電層と接続電極とが直接接触するので、導電接続材および導電接続材を用いて接続を行うプロセスを不要としてコストを削減して、製造コストを低減した光電変換装置を提供できるという効果を奏する。
【0222】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、導電層は、基板上に形成された接続電極の少なくとも一部を露出するように第1絶縁層の端面に設けられた露出部を介して、上記接続電極へと接続されるように形成されている構成である。
【0223】
それゆえ、導電層と接続電極とが直接接触するので、導電接続材および導電接続材を用いて接続を行うプロセスを不要としてコストを削減して、製造コストを低減した光電変換装置を提供できるという効果を奏する。
【0224】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、第1絶縁層は、画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成されている構成である。
【0225】
それゆえ、画素容量部と導電層との間で、所望の容量を持つ画素容量を新たに形成して、従来のプロセスから大きな変更を伴わずに画素容量を増加させて、製造コストを低減した光電変換装置を提供できるという効果を奏する。
【0226】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成されて上記光電変換素子を保護する絶縁保護膜を含む一方、上記絶縁保護膜の比誘電率は、上記絶縁保護膜以外の上記第1絶縁層の比誘電率よりも大きい構成である。
【0227】
それゆえ、例えばバスラインの配設領域のような他の領域の寄生容量を増加させることなく、光電変換素子によって生成される電荷を蓄積する、画像読取に必要な画素容量のみを増加できるという効果を奏する。
【0228】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成された無機絶縁膜と該無機絶縁膜上に形成された有機絶縁膜とを含む構成である。
【0229】
それゆえ、無機絶縁膜と有機絶縁膜との2層構造にするので、バリア性と平坦性とに優れた絶縁層を形成することができるという効果を奏する。
【0230】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を備えている構成である。
【0231】
それゆえ、原稿との接触によって導電層を劣化させないので、静電気対策における信頼性を向上できるという効果を奏する。
【0232】
本発明に係る光電変換装置は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を備えている構成である。
【0233】
それゆえ、放射線を光に変換することによって放射線を検出して、光電変換装置を放射線検出器または放射線撮像装置として機能させることができるという効果を奏する。
【0234】
本発明に係る画像読取装置は、以上のように、上述のいずれかの光電変換装置を備え、上記光電変換装置を画像読取センサとして用いる構成である。
【0235】
それゆえ、製造コストを低減した画像読取装置を提供できるという効果を奏する。
【0236】
本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、この第1絶縁層に上記接続電極への開口部を形成する工程と、上記開口部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいる構成である。
【0237】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、上記第1絶縁層の端面に、上記接続電極の少なくとも一部を露出するように露出部を形成する工程と、上記露出部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいる構成である。
【0238】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、基板上に光電変換素子とこの光電変換素子に接続された画素容量部とを形成する工程と、上記光電変換素子および上記画素容量部を覆うように第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層上に導電層を形成する工程とを含んでおり、上記第1絶縁層を形成する工程において、上記第1絶縁層を、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成する構成である。
【0239】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を形成する工程を含んでいる構成である。
【0240】
また、本発明に係る光電変換装置の製造方法は、以上のように、上記構成において、上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を形成する工程を含んでいる構成である。
【0241】
以上のような光電変換装置の製造方法によれば、上述した本発明に係る光電変換装置を製造できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る光電変換装置の一実施形態を製造する過程における一状態を示す断面図であり、(b)は上記光電変換装置の他の一状態を示す断面図であり、(c)は上記光電変換装置のさらに他の一状態を示す断面図である。
【図2】上記光電変換装置を備えた、本発明に係る画像読取装置の一実施形態の概略の断面図である。
【図3】上記画像読取装置の一部の等価回路を示す回路図である。
【図4】上記光電変換装置の一部を示す平面図である。
【図5】上記光電変換装置の光電変換素子の一部を示す概略の断面図である。
【図6】上記画像読取装置の動作を説明するフローチャートである。
【図7】上記光電変換装置の変形例を示す断面図である。
【図8】上記光電変換装置の他の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明に係る光電変換装置の他の実施形態の一部を示す断面図である。
【図10】上記光電変換装置の一画素の等価回路を示す回路図である。
【図11】上記光電変換装置の変形例を示す概略の断面図である。
【図12】上記光電変換装置の他の変形例を示す概略の断面図である。
【図13】上記光電変換装置のさらに他の変形例を示す概略の断面図である。
【図14】本発明に係る光電変換装置のさらに他の実施形態の一部を示す断面図である。
【図15】上記光電変換装置を備えた、本発明に係る画像読取装置の他の一実施形態の一部の等価回路を示す回路図である。
【図16】上記光電変換装置の一部を示す平面図である。
【図17】上記光電変換装置の一部の詳細な断面図である。
【図18】本発明に係る光電変換装置のさらに他の実施形態の一部を示す断面図である。
【図19】上記光電変換装置を備えた、本発明に係る画像読取装置のさらに他の一実施形態の一部の等価回路を示す回路図である。
【図20】従来の画像読取装置の一例の等価回路を示す回路図である。
【図21】(a)は従来の画像読取装置の他の一例における光電変換装置の一例を示す断面図であり、(b)は上記画像読取装置における光電変換装置の他の一例を示す断面図であり、(c)は上記画像読取装置における光電変換装置のさらに他の一例を示す断面図であり、(d)は上記画像読取装置における光電変換装置のさらに他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2、2a、2b、2c、2d、
2e、2f、2g、2h イメージセンサ(光電変換装置)
5 マイクロガラスシート(第2絶縁層)
5a ガラス膜(第2絶縁層)
6 TFT部(光電変換素子)
6a TFT部
7 画素容量部
17 基板
18、18a 接続電極
19 絶縁保護膜(第1絶縁層、無機絶縁膜)
20 有機絶縁膜(第1絶縁層)
21、21a、21b 開口部
21c、21d 露出部
22 導電層
23 接着剤
23a 接着シート
27 フォトダイオード(光電変換素子)
28 変換層
29 遮光膜
P 原稿
Claims (13)
- 基板上に形成された光電変換素子と接続電極とを覆うように形成された一方で上記接続電極への開口部が設けられた第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、
上記導電層は、上記開口部を介して上記接続電極へと接続されるように形成されていることを特徴とする光電変換装置。 - 基板上に形成された光電変換素子を覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、
上記導電層は、上記基板上に形成された接続電極の少なくとも一部を露出するように上記第1絶縁層の端面に設けられた露出部を介して、上記接続電極へと接続されるように形成されていることを特徴とする光電変換装置。 - 基板上に形成された光電変換素子と該光電変換素子に接続された画素容量部とを覆うように形成された第1絶縁層と、上記第1絶縁層上に形成された導電層とを備える光電変換装置において、
上記第1絶縁層は、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成されていることを特徴とする光電変換装置。 - 上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成されて上記光電変換素子を保護する絶縁保護膜を含む一方、
上記絶縁保護膜の比誘電率は、上記絶縁保護膜以外の上記第1絶縁層の比誘電率よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の光電変換装置。 - 上記第1絶縁層は、上記光電変換素子を覆うように形成された無機絶縁膜と該無機絶縁膜上に形成された有機絶縁膜とを含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
- 上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
- 上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光電変換装置を備え、
上記光電変換装置を画像読取センサとして用いることを特徴とする画像読取装置。 - 基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、
上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、この第1絶縁層に上記接続電極への開口部を形成する工程と、
上記開口部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいることを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - 基板上に光電変換素子と接続電極とを形成する工程と、
上記光電変換素子と上記接続電極とを覆う第1絶縁層を設け、上記第1絶縁層の端面に、上記接続電極の少なくとも一部を露出するように露出部を形成する工程と、
上記露出部を介して上記接続電極と接続される導電層を、上記第1絶縁層上に形成する工程とを含んでいることを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - 基板上に光電変換素子とこの光電変換素子に接続された画素容量部とを形成する工程と、
上記光電変換素子および上記画素容量部を覆うように第1絶縁層を形成する工程と、
上記第1絶縁層上に導電層を形成する工程とを含んでおり、
上記第1絶縁層を形成する工程において、上記第1絶縁層を、上記画素容量部上の領域における厚みが、それ以外の領域における厚みよりも薄いように形成することを特徴とする光電変換装置の製造方法。 - 上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、第2絶縁層を形成する工程を含んでいることを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の光電変換装置の製造方法。
- 上記第1絶縁層上に形成された上記導電層の上に、放射線を光に変換する変換層を形成する工程を含んでいることを特徴とする請求項9ないし12のいずれか1項に記載の光電変換装置の製造方法。
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