JP2004094159A - ループスルー機能付き表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像表示中に外部表示装置の追加接続又は取外しが頻繁に行なわれても、インピーダンス整合が自動的に再設定でき、しかも映像信号レベルに変動を起こすことなく安定した映像表示状態で再設定が行なえるループスルー機能付き表示装置を提供する。
【解決手段】外部信号を入力する入力端子群1とループスルー出力端子群3とがそれぞれの信号線2で接続され、信号線2のうちの同期信号線H,Vの信号でタイミング信号T1,T2を発生するタイミング信号発生部10と、タイミング信号により第1のスイッチ4a〜4eおよび第2のスイッチ5を制御する制御部9を備える。第2のスイッチ5のオンで、信号線電圧VRと予め設定された閾値電圧VTを電圧比較部11で比較し、その比較結果により第1のスイッチ4a〜4eを制御し、終端インピーダンス素子Ra〜Reの接続を選択する。
【選択図】 図1
【解決手段】外部信号を入力する入力端子群1とループスルー出力端子群3とがそれぞれの信号線2で接続され、信号線2のうちの同期信号線H,Vの信号でタイミング信号T1,T2を発生するタイミング信号発生部10と、タイミング信号により第1のスイッチ4a〜4eおよび第2のスイッチ5を制御する制御部9を備える。第2のスイッチ5のオンで、信号線電圧VRと予め設定された閾値電圧VTを電圧比較部11で比較し、その比較結果により第1のスイッチ4a〜4eを制御し、終端インピーダンス素子Ra〜Reの接続を選択する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像信号等を1つの表示装置から複数の表示装置に入力することができるループスルー機能付き表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ループスルー機能付き表示装置は、1つの表示装置に入力された映像信号等を他の複数の表示装置にもそのまま入力できるループスルー出力端子群を備えている。このループスルー機能付き表示装置を次々に接続することで、例えば、1つのパソコン、DVD再生装置等からの再生画像を、複数の表示装置で視聴することが可能となる。
【0003】
ループスルー機能は、通常、映像信号等を入力するための複数の入力端子からなる入力端子群とループスルー出力端子群とを、複数の信号線によりそれぞれ接続して構成される。また、各信号線には、信号源側の入力始端側から見た入力インピーダンスを整合させ動作を安定させるための終端インピーダンス素子がスイッチを介して選択的に接続されるようになっている。
【0004】
従来の表示装置においては、終端インピーダンス素子(一般には抵抗素子が用いられる)を、ユーザーが手動でスイッチをオン・オフして選択していたが、スイッチのオン・オフの選択を誤り、DVD装置等の信号の入力始端側から見たインピーダンスが所定値にならないことがある。これにより、画像信号に悪影響を与え、この画像を見てユーザーが故障と勘違いする問題があった。
【0005】
この問題を改善する技術として、例えば、特許文献1で開示されているような提案がある。図5(A)は、同上文献1で提案している技術の概要を説明する図である。図中、10は入力端子群、20は信号線群、30はループスルー出力端子群、40はマイコン部、51は映像信号処理回路、52はSYNC信号処理回路、60は電圧源、SW11〜SW15は第1のスイッチ群、SW21は第2のスイッチ、R1〜R5は終端抵抗素子、rは抵抗素子を示す。
【0006】
入力端子群10は複数の入力端子11〜15からなり、ループスルー出力端子群30は複数の出力端子31〜35からなる。これらの入力端子11〜15と出力端子31〜35間は、複数の信号線21〜25によりそれぞれ接続されている。各入力端子、出力端子に接続された各信号線21〜25のうちの画像信号線(R,G,B)は、映像信号処理回路51に接続され、水平同期信号線(H)及び垂直同期信号線(V)はSYNC信号処理回路52に接続される。
【0007】
また、各信号線21〜25には、第1のスイッチ群SW11〜15を介して終端抵抗素子R1〜R5(例えば、R1〜R3は75Ω、R4〜R5は1kΩに設定)がそれぞれ接続され、終端抵抗素子の他端をグランドに接続している。複数の信号線の1つの信号線21には、第2のスイッチSW21と抵抗素子r(例えば、470Ωに設定)を介して電圧源60(例えば、5Vに設定)に接続されている。また、この電圧源60により信号線21に印加された電圧VRは、マイコン部40に入力され、予め設定された閾値電圧VT(例えば、2Vに設定)と比較されるようになっている。第1のスイッチ群SW11〜15及び第2のスイッチSW21は、前記の電圧比較の大小によりマイコン部40からの制御信号によりオン・オフされるように構成されている。
【0008】
図5(B)は、以上のように構成された表示装置を、ループスルー機能を使って複数台接続したブロック図である。1台目の表示装置D1をパソコン等の映像信号源に入力端子11を用いてケーブルC1で接続し、さらに2台目の表示装置D2を1台目の表示装置D1のループスルー出力端子31にケーブルC2を用いて接続し、以下、同様にして複数台の表示装置が接続される。
【0009】
1台目の表示装置の接続で、例えば、メイン電源が投入された当初又はスタンバイ電源がオン状態(電源プラグをコンセントに接続した状態)とされたとき、マイコン部40の制御信号により第1のスイッチ群SW11〜15がオフ(開)とされ、終端抵抗素子R1〜R5は信号線21〜25から切り離され、第2のスイッチSW21がオン(閉)とされる。第2のスイッチSW21がオンとされることにより、信号線21には電圧源60の電圧が印加される。第1のスイッチSW11がオフとなっていることから、信号線21の電圧VRは、電圧源60の電圧(5V)となる。
【0010】
信号線の電圧VRは、マイコン部40において、予め定めた閾値電圧VT(2V)と比較され、閾値電圧VTの方が低いので、信号線群20は終端されていないと判断される。この判断結果により、マイコン部40が制御信号を出して、第1のスイッチ群SW11〜15をオン(閉)し、信号線21〜25に終端抵抗素子R1〜R5を接続する。また、マイコン部40は電圧の大小比較を終えると、第2のスイッチSW21をオフ(開)にする制御信号を出し、電圧源60との接続状態を切断する。
【0011】
2台目に接続される表示装置D2も、1台目の表示装置D1と同様にメイン電源が投入された当初又はスタンバイ電源がオン状態とされたとき、マイコン部40の制御信号により第1のスイッチ群SW11〜15がオフとされ、第2のスイッチSW21はオンとされて信号線21の電圧VRと閾値電圧VTとが比較される。この場合、1台目の表示装置D1で各信号線21〜25に終端抵抗素子R1〜R5が既に接続されている。このため、信号線21に印加される電圧VRは、抵抗素子rと終端抵抗素子R1との分圧により、(5×75)/(75+470)≒0.7Vとなり、閾値電圧VTの方が高い。このため、信号線群20は終端されていると判断され、第1のスイッチ群SW11〜15はオフのままとされ、終端抵抗素子R1〜R5は信号線群20に接続されない状態とされる。
【0012】
この後段に接続される表示装置も、同様にして終端抵抗素子の接続が選定され、パソコン等の映像信号源側から接続された複数の表示装置を見た入力インピーダンスが、所定の値になるように自動的に設定することができる。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−89869号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1に開示された方法においては、パソコン(PC)の映像信号源に接続される外部表示装置D1,D2,D3が、パソコンに1番近い1台目の表示装置D1の終端抵抗素子を接続して終端している。このため、2台目、3台目、・・・と、後段に複数の表示装置を接続したとき、後段側の表示装置の終端抵抗素子が開放状態になり反射が生じ、開放状態にある表示装置と映像信号源側との間に定在波が発生する。この定在波の発生により各表示装置には、異なった信号波形が供給されてしまう。これを防止するには、最後段の外部表示装置の終端抵抗素子でインピーダンス整合が取られている必要がある。
【0015】
最終段の表示装置でインピーダンス整合をとっている状態で、映像信号源のパソコン及び外部表示装置の電源が入っていて、映像表示中に最終段の表示装置の接続を外したり、最終段に更に表示装置を追加接続することがある。しかし、上記特許文献1に開示されたループスルー機能付き表示装置は、外部表示装置がスタンバイ状態又はメイン電源が投入された当初の場合においてのみ、信号線への印加電圧と閾値電圧のレベルの大小を比較し、その結果により終端抵抗素子に接続されたスイッチの制御を行なっている。
【0016】
このため、映像表示中に最終段の表示装置の接続を外したり、最終段に更に表示装置を追加接続したりする場合、再度の電圧レベルの大小比較や終端抵抗素子の設定を行なうことができない。この結果、最終段の表示装置を外した場合は、映像信号源側から見た外部表示装置の入力インピーダンスが開放状態となり、表示中の映像信号レベルは所定の映像信号レベルの2倍程度に増加してしまう。また、最終段に更に表示装置(終端抵抗素子が接続された状態)を追加接続した場合は、信号源側から見た外部表示装置の入力インピーダンスが小さくなり、映像信号レベルは所定の映像信号レベルより小さくなってしまうという問題があった。
【0017】
したがって、本発明は上述した実情に鑑みてなされたもので、映像表示中に外部表示装置の追加接続又は取外しが頻繁に行なわれても、インピーダンス整合が自動的に再設定でき、しかも映像信号レベルに変動を起こすことなく安定した映像表示状態で再設定が行なえるループスルー機能付き表示装置の提供を課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明によるループスルー機能付き表示装置は、外部信号を入力する入力端子群とループスルー出力端子群とがそれぞれの信号線で接続され、各信号線には第1のスイッチ群を介して終端インピーダンス素子(終端抵抗素子)が接続され、信号線の少なくとも1本の信号線に第2のスイッチと分圧用のインピーダンス素子を介して電圧源に選択的に接続され、印加された電圧と予め設定された閾値電圧とを比較する電圧比較部の比較結果に基づいて第1のスイッチ群をオン・オフする制御部を備えたループスルー機能付き表示装置であって、
信号線のうちの同期信号線に接続されてタイミング信号を発生するタイミング信号発生部を備え、タイミング信号により第1スイッチ群及び第2スイッチのオン・オフを制御するようにしたものである。
【0019】
また、上記のループスルー機能付き表示装置で、タイミング信号発生部は、同期信号の垂直帰線期間に第1のスイッチ群及び第2のスイッチをオン・オフする第1のタイミング信号と、第1のタイミング信号発生期間中に印加された電圧と予め設定された閾値電圧との比較を行なう第2のタイミング信号とを発生するようにしたものである。
【0020】
また、上記のループスルー機能付き表示装置で、制御部は、第1のタイミング信号により第1のスイッチ群をオフした後、第2のスイッチをオンし、第2のタイミング信号により電圧比較部で電圧比較を行い、閾値電圧の方が高い場合は第1のスイッチ群をオフのままで第2のスイッチをオフとし、閾値電圧の方が低い場合、第1のスイッチ群をオンとした後、第2のスイッチをオフとする制御を行なうようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の概略を説明する回路図、図2はタイミング信号発生とスイッチのオン・オフ状態を説明する図、図3は表示装置の接続状態を示すブロック図である。図中、1は入力端子群、2は信号線群、3はループスルー出力端子群、4a〜4eは第1のスイッチ群、5は第2のスイッチ、6は電圧源、7は映像信号処理回路、8は同期信号処理回路、9は制御部、10はタイミング信号発生部、11は電圧比較部、Ra〜Reは終端抵抗素子(終端インピーダンス素子)、Rxは分圧抵抗素子(分圧インピーダンス素子)、T1は第1のタイミング信号、T2は第2のタイミング信号、S1,S2は制御信号、VRは信号線電圧、VTは閾値電圧を示す。
【0022】
図1に示すように、本発明によるループスルー機能付き表示装置は、従来と同様に、映像信号等を入力するための複数の入力端子1a〜1eからなる入力端子群1と他の表示装置に入力するための複数の出力端子3a〜3eからなるループスルー出力端子群3とを、複数の信号線2a〜2eによりそれぞれ接続して構成される。また、各信号線2a〜2eには、信号源の入力始端側から見た入力インピーダンスを整合させ動作を安定させるための終端抵抗素子Ra〜Reが第1のスイッチ4a〜4eを介して接続されるように構成され、終端抵抗素子Ra〜Reの他端を接地している。
【0023】
第1のスイッチ4a〜4eは、メイン電源がオンされていない状態では、閉状態となっている。なお、終端抵抗素子Ra〜Rcは、例えば、75Ωに設定され、終端抵抗素子Rd〜Reは1kΩに設定され、また、終端抵抗素子はコンデンサ素子等のインピーダンス素子で形成することができる。
【0024】
入力端子群1a〜1e、ループスルー出力端子群3a〜3eに接続される各信号線2a〜2eのうちの映像信号線(レッドR,グリーンG,ブルーB)は、映像信号処理回路7に接続され、水平同期信号線(H)及び垂直同期信号線(V)は同期信号処理回路8に接続される。映像信号線の1つの信号線2a(R)には、第2のスイッチ5と分圧抵抗素子Rxを介して電圧源6が接続されるようにしてある。なお、第2のスイッチ5と分圧抵抗素子Rxが接続される信号線は、信号線2b(G)または信号線2c(B)であってもよい。
【0025】
第2のスイッチ5は、信号線2aを入力端子1aまたは分圧抵抗素子Rxのいずれかに選択接続されるように設けられ、メイン電源がオンされない状態では、信号線2a側に接続された状態となっている。第2のスイッチ5が分圧抵抗素子Rx側に接続されたときは、信号線2aは入力端子1aが切り離され、電圧源6からの電圧VRが印加される。この印加電圧VRは、差動アンプ等で構成された電圧比較部11に入力され、予め設定された閾値電圧VTと比較される。なお、分圧抵抗素子Rxはコンデンサ素子等のインピーダンス素子で形成することもでき、例えば、470Ωに設定され、電圧源6は5V程度、閾値電圧VTは2V程度に設定される。
【0026】
本発明では、水平同期信号線2d(H)及び垂直同期信号線2e(V)をタイミング信号発生部10に接続している。タイミング信号発生部10では、第1のタイミング信号T1と第2のタイミング信号T2とを発生する。第1のタイミング信号T1は、制御部9に入力され、第2のタイミング信号T2は電圧比較部11に入力される。複数のスイッチ4a〜4eからなる第1のスイッチ群及び第2のスイッチ5は、制御部9に入力された第1のタイミング信号T1及び電圧比較部11の比較結果に基づいて、制御部9によりオン・オフ制御される。
【0027】
図2に示すように、タイミング信号T1は、例えば、同期信号の垂直帰線期間中に発生させ、タイミング信号T2はタイミング信号T1の発生中に発生させるのが好ましい。タイミング信号T1の発生により、先ず、その立ち上がりエッジで第1のスイッチ4a〜4eをオフする制御信号S1を発生させ、次いで、第2のスイッチ5をオンする制御信号S2を発生する。
【0028】
制御信号S2は、制御信号S1より遅いタイミングで発生させ、第1のスイッチ4a〜4eがオフされた後に第2のスイッチ5がオンされるようにするのが望ましい。これにより、終端抵抗素子Raに必要以上に電流を流さなくて済む。しかし、タイミング信号T2の発生中に信号線2aに印加される電圧VRが安定していれば、第1のスイッチ4a〜4eと第2のスイッチ5が同時に行なわれたとしても、特に動作上の問題は生じない。
【0029】
タイミング信号T2の発生により、その立ち上がりエッジで電圧比較部11により信号線2aに印加された電圧VRと閾値電圧VTとの比較が行なわれる。この比較結果は、制御部9に入力されて、閾値電圧VTが印加電圧VRより大であれば、既に終端抵抗素子で終端されているとして、タイミング信号T1でオフ状態にある第1のスイッチ4a〜4eをオフのままとする制御信号を発生する。閾値電圧VTが印加電圧VRより小であれば、未だ終端抵抗素子で終端されていないとして、タイミング信号T1でオフ状態にある第1のスイッチ4a〜4eをオンとする制御信号を発生する。
【0030】
なお、上述した実施の形態では、信号線の電圧VRが閾値電圧VTよりも大きい場合は、終端抵抗素子で終端されていないとして、第1のスイッチ4a〜4eをオンとする例で説明したが、回路構成と制御方法を対応することで、電圧VRが閾値VTよりも小さい場合に、終端抵抗素子で終端されていないとして、第1のスイッチ4a〜4eをオンとするようにしてもよい。
【0031】
図3に示すように、以上の構成された表示装置を、パソコン、DVD等の映像表示装置にループスルー機能を用いて順次接続していく場合を想定する。先ず、図3(A)に示すように1台目の表示装置D1をケーブルC1で接続し、ループスルー端子3には、2台目以降の表示装置D2、D3は接続されていない場合を想定する。なお、パソコン、DVD等の信号源側の電源は、オン状態で映像表示中になっているものとする。
【0032】
1台目の表示装置D1は、電源がオフの状態で映像表示中のパソコン、DVDに接続されるので、第1のスイッチ4a〜4eは閉じられ、終端抵抗素子Raが接続され、また第2スイッチ5も信号源2a側に接続された状態にある。この後、表示装置D1のメイン電源が投入されると同時に、電圧源6、制御部9、タイミング信号発生部10、電圧比較部11は動作可能状態となる。
【0033】
表示装置D1の電源がオンとなると同時に、同期信号線(H,V)からの信号で垂直帰線期間が検出され、この期間内で、先ず、タイミング信号発生部10により第1のタイミング信号T1が発生し、その立ち上がりエッジにより制御部9で制御信号S1が生成され、第1のスイッチ4a〜4eがオン(閉)からオフ(開)とされる。続いて制御信号S2が生成され、第2のスイッチ5が入力端子1a側から分圧抵抗素子Rx側に切り換えられる。この結果、信号線2a(R)には、電圧源6の電圧5Vがそのまま印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VT(2V)と比較される。
【0034】
信号線2aの電圧VR(5V)と閾値電圧VT(2V)の比較は、第2のタイミング信号T2の立ち上がりエッジにより行なわれ、閾値電圧VTの方が小さいことから、制御部9で信号線群2は終端されていないと判断されて、第1のスイッチ4a〜4eがオンとなる制御信号が生成され、終端抵抗素子Ra〜Reが一斉に信号線2a〜2eに接続される。また、電圧の大小比較を終えると、第1のスイッチ4a〜4eをオンした後、直ちに第2のスイッチ5を切り換える制御信号が生成され、信号線2aは電圧源6から切り離され入力端子1a側に接続される。この結果、入力端子群1側から見た入力インピーダンスは終端抵抗素子Ra〜Reのインピーダンス値(抵抗値)に自動的に設定される。
【0035】
次に、図3(B)示すように、2台目の表示装置D2が映像表示中の表示装置D1のループスルー出力端子群3にケーブルC2により追加接続されたとする。すなわち、図3(A)から図3(B)の接続に変更する場合である。追加接続される表示装置D2は、接続当初は電源がオフの状態にあるので、第1のスイッチ4a〜4eは閉じられ、終端抵抗素子Raが接続され、また第2スイッチ5も信号源2a側に接続された状態にある。2台目の表示装置D2が接続されたとき、1台目の表示装置D1には終端抵抗素子Ra〜Reが接続されて終端されているため、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが1/2に減少し、再設定が必要となる。
【0036】
2台目の表示装置D2を接続した際に、上記の理由により信号線にレベル変化が生じるので、例えば、この信号レベル変化を検出して1台目の表示装置D1の再設定が開始される。なお、表示装置の追加、取外しに関わらず、常に垂直帰線期間ごとに後段の接続状態の監視を行ない、後段の接続状態が変化すると終端抵抗の再設定を行なうようにするのが好ましい。
【0037】
再設定は、前記と同様に同期信号線(H,V)からの信号で垂直帰線期間を検出し、この期間内で、先ず、タイミング信号発生部10により第1のタイミング信号T1が発生させる。その立ち上がりエッジにより制御部9で制御信号S1が生成され、第1のスイッチ4a〜4eが閉から開とされる。続いて制御信号S2が生成され、第2のスイッチ5が入力端子1aから分圧抵抗素子Rx側に切り換えられる。この結果、信号線2a(R)には、電圧源6の電圧が印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VTと比較される。
【0038】
信号線2aの電圧VRは、追加接続された2台目の表示装置D2で信号線2aに終端抵抗素子Raが接続されていることから、(電圧源の電圧×Ra)/(Ra+Rx)により分圧された電圧が印加され、(5×75)/(75+470)で約0.7Vの電圧となる。この電圧VR(0.7V)と閾値電圧VT(2V)の比較は、第2のタイミング信号T2の立ち上がりエッジにより開始され、閾値電圧VTの方が大きいことから、制御部9において、信号線群2は既に終端されていると判断される。
【0039】
信号線群2が既に終端されていると、第1のスイッチ4a〜4eをオフのままとする制御信号が生成され、終端抵抗素子Ra〜Reは信号線2a〜2eに接続されない状態とされる。また、電圧の比較を終えると、直ちに第2のスイッチ5をオフとする制御信号が生成され、信号線2aは電圧源6から切り離される。この結果、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンス(1台目の入力端子群側から見た入力インピーダンス)は、終端抵抗素子Ra〜Reの抵抗値に自動的に再設定される。
【0040】
続いて、追加接続された表示装置D2の電源がオンされると、図3(A)で説明したように、1台目の表示装置D1のループスルー端子3に、外部表示装置が接続されていない状態で設定したのと同様な動作で、終端抵抗素子Ra〜Reの接続が設定される。
【0041】
図3(C)は、2台目の表示装置D2の後段に、更に3台目の表示装置D3を映像表示中の表示装置D2のループスルー出力端子群3に、ケーブルC3により追加接続する例を示している。すなわち、図3(B)から図3(C)の接続状態に変更する場合である。追加接続される表示装置D3は、図3(B)で説明したのと同様に、接続当初は電源がオフの状態にあるので、第1のスイッチ4a〜4eは閉じられ、終端抵抗素子Raが接続され、また第2スイッチ5も信号源2a側に接続された状態にある。
【0042】
3台目の表示装置D3が接続されたとき、1台目の表示装置D1には終端抵抗素子Ra〜Reが接続されていないが、2台目の表示装置D2には終端抵抗素子Ra〜Reが接続されて終端されている。このため、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが1/2に減少し、再設定が必要となる。
【0043】
この再設定は、先ず、2台目の表示装置D2について、図3(B)で1台目の表示装置D1を再設定したのと同様な方法で行なわれる。この結果、2台目の表示装置D2の終端抵抗素子Ra〜Reの接続が開放される。続いて1台目の表示装置D1についても同様に再設定が行なわれるが、結果としては、1台目の表示装置D1の終端抵抗素子Ra〜Reは、2台目の表示装置が接続された際に、開放状態にされているのでそのままの状態を維持する設定となる。
【0044】
そして、追加接続された表示装置D3の電源がオンされると、図3(A)及び図3(B)で説明したように、表示装置D1又は表示装置D2のループスルー端子3に、外部表示装置が接続されていない状態で設定したのと同様な動作で、終端抵抗素子Ra〜Reの接続が再設定される。
【0045】
以後、4台目の以降の表示装置を追加接続した場合も、2台目及び3台目の表示装置を追加接続したのと同様に、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンス(1台目の入力端子群1側から見た入力インピーダンス)が所定の値で終端されているか否かが自動的に判断して再設定される。
【0046】
また、逆に映像表示中の図3(C)の状態から、最後段の3台目の表示装置D3の接続を外し、図3(B)の状態にする場合を想定する。この場合も、終端状態にある3台目の表示装置D3が外されることにより、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが開放状態になり、信号レベルが増大する。例えば、この信号レベルの変化を検出して、2台目の表示装置D2の再設定を行ない、次いで1台目の表示装置D1の再設定を行なう。
【0047】
再設定は、上述したように同期信号線(H,V)からの信号で垂直帰線期間を検出し、この期間内で、先ず、タイミング信号発生部10により第1のタイミング信号T1が発生させる。その立ち上がりエッジにより制御部9で制御信号S1が生成され、第1のスイッチ4a〜4eをオフとする。なお、この場合、第1のスイッチ群4a〜4eは開状態(オフ)となっているので、この状態を維持する。続いて制御信号S2が生成され、第2のスイッチ5が入力端子1aから分圧抵抗素子Rx側に切り換えられる。この結果、信号線2a(R)には、電圧源6の電圧が印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VTと比較される。
【0048】
終端されていた3台目の表示装置D3が外され、終端抵抗素子が接続されていない状態となっているので、2台目の表示装置D2の信号線2aには、電圧源6の電圧5Vがそのまま印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VT(2V)と比較される。信号線2aの電圧VR(5V)と閾値電圧VT(2V)の比較は、第2のタイミング信号T2の立ち上がりエッジにより行なわれ、閾値電圧VTの方が小さいことから、制御部9で信号線群2は終端されていないと判断されて、第1のスイッチ群4a〜4eをオンとする制御信号が生成され、2台目の表示装置D2の終端抵抗素子Ra〜Reが一斉に信号線2a〜2eにそれぞれ接続される。
【0049】
また、電圧の大小比較を終えると、第1のスイッチ4a〜4eをオンした後、直ちに第2のスイッチ5を切り換える制御信号が生成され、信号線2aは電圧源6から切り離され入力端子1a側に接続される。続いて前段の1台目の表示装置D1の再設定が行なわれるが、2台目の表示装置D2で終端されているため、1台目の表示装置D1の終端抵抗素子Ra〜Reは、開放状態にされているのでそのままの状態を維持する設定となる。
【0050】
4台以上の表示装置が接続されている場合も、後段の表示装置を映像表示中に外した際に、後段側の表示装置から順次再設定を行ない、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが所定の値で終端されているか否かが自動的に判断して再設定される。
【0051】
以上のようにループスルー出力端子を用いて、複数の外部表示装置を接続し、映像表示中に、後段に更に外部表示装置を追加接続したり、或いは後段の外部表示装置の接続を外したりする場合のいずれにおいても、後段側の外部表示装置から前段側の外部表示装置の順序で再設定を行なう。この方法としては、例えば、1台目の表示装置D1から後段の表示装置に向けて、例えば、外部表示装置に001,002,003・・・というようにID番号をつける。そして、ID番号の大きい順に表示装置の終端状態を検出していく方法が考えられる。
【0052】
図4(A)は、外部表示装置にID番号をつける一例を示す図である。図1の制御部9にID設定スイッチ12を接続し、これによって設定されたID番号に応じて、タイミング信号発生部10で発生するタイミング信号T1,T2の発生を遅延させる。なお、ID設定スイッチ12が、例えば、図示のように2ビットのスイッチで形成されていれば、4つのIDを設定することができ、必要とされるIDの数に応じてビット数を増やす。
【0053】
また、図4(B)は、複数の外部表示装置のIDに基づいて、タイミング信号T1の発生を遅延させる例を示す図である。垂直帰線期間の垂直同期信号を基準に、先ず最終段の表示装置D3(ID番号は3)のタイミング信号T1をts(0)の時点で発生させる。終端の検出、設定に要する時間をtdとすると、次段の表示装置D2(ID番号は2)のタイミング信号T1の発生時点ts(2)は、「ts(0)+(3−2)×td」とする。また、表示装置D1(1番目の表示装置でID番号は1)のタイミング信号T1の発生時点ts(1)は、「ts(0)+(3−1)×td」とする。
【0054】
なお、外部表示装置の数をmとすると、n番目の表示装置のタイミング信号T1の発生時点ts(n)は、「ts(0)+(m−n)×td」と設定すればよい。以上の如く、各表示装置の終端の再設定では、タイミング信号は、垂直帰線期間中にID番号の大きい順に発生させ、表示装置の終端状態を検出していく方法が考えられる。
【0055】
また、図3において、本発明のループスルー機能付き表示装置以外に、マニュアル設定による表示装置が加えられるケースが想定される。この場合、マニュアル設定による表示装置が最後段に接続される場合は、終端抵抗素子が閉じられた状態で接続し、中間の段で接続される場合は、終端抵抗素子が開放された状態で接続する必要はある。マニュアル設定による表示装置が混在する場合であっても、前記のような所定の設定で接続することにより、上述した動作態様で、映像信号源側から見た入力インピーダンスの終端インピーダンス素子を、最終段の外部表示装置に自動的に設定することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、信号線の電圧と閾値電圧との大小比較によって、映像信号源側から見た入力インピーダンスの終端インピーダンス素子を、最終段の外部表示装置に自動的に設定することができ、定在波の発生がないインピーダンス整合をとることができる。また、信号線の電圧と閾値電圧との大小比較及び終端インピーダンス素子の接続設定は、映像信号の垂直帰線期間に行われるため、映像表示中にループスルー出力端子への外部表示装置の追加接続、取外しが頻繁に行われたとしても、表示中の映像に影響を及ぼすことなく素早く終端インピーダンス素子の再設定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略を説明する回路図である。
【図2】本発明におけるタイミング信号発生とスイッチのオン・オフ状態を説明する図である。
【図3】本発明における外部表示装置の接続状態を示すブロック図である。
【図4】本発明における複数の外部表示装置にID番号を付し、再設定をする例を説明する図である。
【図5】従来の技術を説明する回路図である。
【符号の説明】
1…入力端子群、2…信号線、3…ループスルー出力端子群、4a〜4e…第1のスイッチ群、5…第2のスイッチ、6…電圧源、7…映像信号処理回路、8…同期信号処理回路、9…制御部、10…タイミング信号発生部、11…電圧比較部、12…ID設定スイッチ、Ra〜Re…終端抵抗素子(終端インピーダンス素子)、Rx…分圧抵抗素子(分圧インピーダンス素子)、T1…第1のタイミング信号、T2…第2のタイミング信号、S1,S2…制御信号、VR…信号線電圧、VT…閾値電圧。
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像信号等を1つの表示装置から複数の表示装置に入力することができるループスルー機能付き表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ループスルー機能付き表示装置は、1つの表示装置に入力された映像信号等を他の複数の表示装置にもそのまま入力できるループスルー出力端子群を備えている。このループスルー機能付き表示装置を次々に接続することで、例えば、1つのパソコン、DVD再生装置等からの再生画像を、複数の表示装置で視聴することが可能となる。
【0003】
ループスルー機能は、通常、映像信号等を入力するための複数の入力端子からなる入力端子群とループスルー出力端子群とを、複数の信号線によりそれぞれ接続して構成される。また、各信号線には、信号源側の入力始端側から見た入力インピーダンスを整合させ動作を安定させるための終端インピーダンス素子がスイッチを介して選択的に接続されるようになっている。
【0004】
従来の表示装置においては、終端インピーダンス素子(一般には抵抗素子が用いられる)を、ユーザーが手動でスイッチをオン・オフして選択していたが、スイッチのオン・オフの選択を誤り、DVD装置等の信号の入力始端側から見たインピーダンスが所定値にならないことがある。これにより、画像信号に悪影響を与え、この画像を見てユーザーが故障と勘違いする問題があった。
【0005】
この問題を改善する技術として、例えば、特許文献1で開示されているような提案がある。図5(A)は、同上文献1で提案している技術の概要を説明する図である。図中、10は入力端子群、20は信号線群、30はループスルー出力端子群、40はマイコン部、51は映像信号処理回路、52はSYNC信号処理回路、60は電圧源、SW11〜SW15は第1のスイッチ群、SW21は第2のスイッチ、R1〜R5は終端抵抗素子、rは抵抗素子を示す。
【0006】
入力端子群10は複数の入力端子11〜15からなり、ループスルー出力端子群30は複数の出力端子31〜35からなる。これらの入力端子11〜15と出力端子31〜35間は、複数の信号線21〜25によりそれぞれ接続されている。各入力端子、出力端子に接続された各信号線21〜25のうちの画像信号線(R,G,B)は、映像信号処理回路51に接続され、水平同期信号線(H)及び垂直同期信号線(V)はSYNC信号処理回路52に接続される。
【0007】
また、各信号線21〜25には、第1のスイッチ群SW11〜15を介して終端抵抗素子R1〜R5(例えば、R1〜R3は75Ω、R4〜R5は1kΩに設定)がそれぞれ接続され、終端抵抗素子の他端をグランドに接続している。複数の信号線の1つの信号線21には、第2のスイッチSW21と抵抗素子r(例えば、470Ωに設定)を介して電圧源60(例えば、5Vに設定)に接続されている。また、この電圧源60により信号線21に印加された電圧VRは、マイコン部40に入力され、予め設定された閾値電圧VT(例えば、2Vに設定)と比較されるようになっている。第1のスイッチ群SW11〜15及び第2のスイッチSW21は、前記の電圧比較の大小によりマイコン部40からの制御信号によりオン・オフされるように構成されている。
【0008】
図5(B)は、以上のように構成された表示装置を、ループスルー機能を使って複数台接続したブロック図である。1台目の表示装置D1をパソコン等の映像信号源に入力端子11を用いてケーブルC1で接続し、さらに2台目の表示装置D2を1台目の表示装置D1のループスルー出力端子31にケーブルC2を用いて接続し、以下、同様にして複数台の表示装置が接続される。
【0009】
1台目の表示装置の接続で、例えば、メイン電源が投入された当初又はスタンバイ電源がオン状態(電源プラグをコンセントに接続した状態)とされたとき、マイコン部40の制御信号により第1のスイッチ群SW11〜15がオフ(開)とされ、終端抵抗素子R1〜R5は信号線21〜25から切り離され、第2のスイッチSW21がオン(閉)とされる。第2のスイッチSW21がオンとされることにより、信号線21には電圧源60の電圧が印加される。第1のスイッチSW11がオフとなっていることから、信号線21の電圧VRは、電圧源60の電圧(5V)となる。
【0010】
信号線の電圧VRは、マイコン部40において、予め定めた閾値電圧VT(2V)と比較され、閾値電圧VTの方が低いので、信号線群20は終端されていないと判断される。この判断結果により、マイコン部40が制御信号を出して、第1のスイッチ群SW11〜15をオン(閉)し、信号線21〜25に終端抵抗素子R1〜R5を接続する。また、マイコン部40は電圧の大小比較を終えると、第2のスイッチSW21をオフ(開)にする制御信号を出し、電圧源60との接続状態を切断する。
【0011】
2台目に接続される表示装置D2も、1台目の表示装置D1と同様にメイン電源が投入された当初又はスタンバイ電源がオン状態とされたとき、マイコン部40の制御信号により第1のスイッチ群SW11〜15がオフとされ、第2のスイッチSW21はオンとされて信号線21の電圧VRと閾値電圧VTとが比較される。この場合、1台目の表示装置D1で各信号線21〜25に終端抵抗素子R1〜R5が既に接続されている。このため、信号線21に印加される電圧VRは、抵抗素子rと終端抵抗素子R1との分圧により、(5×75)/(75+470)≒0.7Vとなり、閾値電圧VTの方が高い。このため、信号線群20は終端されていると判断され、第1のスイッチ群SW11〜15はオフのままとされ、終端抵抗素子R1〜R5は信号線群20に接続されない状態とされる。
【0012】
この後段に接続される表示装置も、同様にして終端抵抗素子の接続が選定され、パソコン等の映像信号源側から接続された複数の表示装置を見た入力インピーダンスが、所定の値になるように自動的に設定することができる。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−89869号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1に開示された方法においては、パソコン(PC)の映像信号源に接続される外部表示装置D1,D2,D3が、パソコンに1番近い1台目の表示装置D1の終端抵抗素子を接続して終端している。このため、2台目、3台目、・・・と、後段に複数の表示装置を接続したとき、後段側の表示装置の終端抵抗素子が開放状態になり反射が生じ、開放状態にある表示装置と映像信号源側との間に定在波が発生する。この定在波の発生により各表示装置には、異なった信号波形が供給されてしまう。これを防止するには、最後段の外部表示装置の終端抵抗素子でインピーダンス整合が取られている必要がある。
【0015】
最終段の表示装置でインピーダンス整合をとっている状態で、映像信号源のパソコン及び外部表示装置の電源が入っていて、映像表示中に最終段の表示装置の接続を外したり、最終段に更に表示装置を追加接続することがある。しかし、上記特許文献1に開示されたループスルー機能付き表示装置は、外部表示装置がスタンバイ状態又はメイン電源が投入された当初の場合においてのみ、信号線への印加電圧と閾値電圧のレベルの大小を比較し、その結果により終端抵抗素子に接続されたスイッチの制御を行なっている。
【0016】
このため、映像表示中に最終段の表示装置の接続を外したり、最終段に更に表示装置を追加接続したりする場合、再度の電圧レベルの大小比較や終端抵抗素子の設定を行なうことができない。この結果、最終段の表示装置を外した場合は、映像信号源側から見た外部表示装置の入力インピーダンスが開放状態となり、表示中の映像信号レベルは所定の映像信号レベルの2倍程度に増加してしまう。また、最終段に更に表示装置(終端抵抗素子が接続された状態)を追加接続した場合は、信号源側から見た外部表示装置の入力インピーダンスが小さくなり、映像信号レベルは所定の映像信号レベルより小さくなってしまうという問題があった。
【0017】
したがって、本発明は上述した実情に鑑みてなされたもので、映像表示中に外部表示装置の追加接続又は取外しが頻繁に行なわれても、インピーダンス整合が自動的に再設定でき、しかも映像信号レベルに変動を起こすことなく安定した映像表示状態で再設定が行なえるループスルー機能付き表示装置の提供を課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明によるループスルー機能付き表示装置は、外部信号を入力する入力端子群とループスルー出力端子群とがそれぞれの信号線で接続され、各信号線には第1のスイッチ群を介して終端インピーダンス素子(終端抵抗素子)が接続され、信号線の少なくとも1本の信号線に第2のスイッチと分圧用のインピーダンス素子を介して電圧源に選択的に接続され、印加された電圧と予め設定された閾値電圧とを比較する電圧比較部の比較結果に基づいて第1のスイッチ群をオン・オフする制御部を備えたループスルー機能付き表示装置であって、
信号線のうちの同期信号線に接続されてタイミング信号を発生するタイミング信号発生部を備え、タイミング信号により第1スイッチ群及び第2スイッチのオン・オフを制御するようにしたものである。
【0019】
また、上記のループスルー機能付き表示装置で、タイミング信号発生部は、同期信号の垂直帰線期間に第1のスイッチ群及び第2のスイッチをオン・オフする第1のタイミング信号と、第1のタイミング信号発生期間中に印加された電圧と予め設定された閾値電圧との比較を行なう第2のタイミング信号とを発生するようにしたものである。
【0020】
また、上記のループスルー機能付き表示装置で、制御部は、第1のタイミング信号により第1のスイッチ群をオフした後、第2のスイッチをオンし、第2のタイミング信号により電圧比較部で電圧比較を行い、閾値電圧の方が高い場合は第1のスイッチ群をオフのままで第2のスイッチをオフとし、閾値電圧の方が低い場合、第1のスイッチ群をオンとした後、第2のスイッチをオフとする制御を行なうようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の概略を説明する回路図、図2はタイミング信号発生とスイッチのオン・オフ状態を説明する図、図3は表示装置の接続状態を示すブロック図である。図中、1は入力端子群、2は信号線群、3はループスルー出力端子群、4a〜4eは第1のスイッチ群、5は第2のスイッチ、6は電圧源、7は映像信号処理回路、8は同期信号処理回路、9は制御部、10はタイミング信号発生部、11は電圧比較部、Ra〜Reは終端抵抗素子(終端インピーダンス素子)、Rxは分圧抵抗素子(分圧インピーダンス素子)、T1は第1のタイミング信号、T2は第2のタイミング信号、S1,S2は制御信号、VRは信号線電圧、VTは閾値電圧を示す。
【0022】
図1に示すように、本発明によるループスルー機能付き表示装置は、従来と同様に、映像信号等を入力するための複数の入力端子1a〜1eからなる入力端子群1と他の表示装置に入力するための複数の出力端子3a〜3eからなるループスルー出力端子群3とを、複数の信号線2a〜2eによりそれぞれ接続して構成される。また、各信号線2a〜2eには、信号源の入力始端側から見た入力インピーダンスを整合させ動作を安定させるための終端抵抗素子Ra〜Reが第1のスイッチ4a〜4eを介して接続されるように構成され、終端抵抗素子Ra〜Reの他端を接地している。
【0023】
第1のスイッチ4a〜4eは、メイン電源がオンされていない状態では、閉状態となっている。なお、終端抵抗素子Ra〜Rcは、例えば、75Ωに設定され、終端抵抗素子Rd〜Reは1kΩに設定され、また、終端抵抗素子はコンデンサ素子等のインピーダンス素子で形成することができる。
【0024】
入力端子群1a〜1e、ループスルー出力端子群3a〜3eに接続される各信号線2a〜2eのうちの映像信号線(レッドR,グリーンG,ブルーB)は、映像信号処理回路7に接続され、水平同期信号線(H)及び垂直同期信号線(V)は同期信号処理回路8に接続される。映像信号線の1つの信号線2a(R)には、第2のスイッチ5と分圧抵抗素子Rxを介して電圧源6が接続されるようにしてある。なお、第2のスイッチ5と分圧抵抗素子Rxが接続される信号線は、信号線2b(G)または信号線2c(B)であってもよい。
【0025】
第2のスイッチ5は、信号線2aを入力端子1aまたは分圧抵抗素子Rxのいずれかに選択接続されるように設けられ、メイン電源がオンされない状態では、信号線2a側に接続された状態となっている。第2のスイッチ5が分圧抵抗素子Rx側に接続されたときは、信号線2aは入力端子1aが切り離され、電圧源6からの電圧VRが印加される。この印加電圧VRは、差動アンプ等で構成された電圧比較部11に入力され、予め設定された閾値電圧VTと比較される。なお、分圧抵抗素子Rxはコンデンサ素子等のインピーダンス素子で形成することもでき、例えば、470Ωに設定され、電圧源6は5V程度、閾値電圧VTは2V程度に設定される。
【0026】
本発明では、水平同期信号線2d(H)及び垂直同期信号線2e(V)をタイミング信号発生部10に接続している。タイミング信号発生部10では、第1のタイミング信号T1と第2のタイミング信号T2とを発生する。第1のタイミング信号T1は、制御部9に入力され、第2のタイミング信号T2は電圧比較部11に入力される。複数のスイッチ4a〜4eからなる第1のスイッチ群及び第2のスイッチ5は、制御部9に入力された第1のタイミング信号T1及び電圧比較部11の比較結果に基づいて、制御部9によりオン・オフ制御される。
【0027】
図2に示すように、タイミング信号T1は、例えば、同期信号の垂直帰線期間中に発生させ、タイミング信号T2はタイミング信号T1の発生中に発生させるのが好ましい。タイミング信号T1の発生により、先ず、その立ち上がりエッジで第1のスイッチ4a〜4eをオフする制御信号S1を発生させ、次いで、第2のスイッチ5をオンする制御信号S2を発生する。
【0028】
制御信号S2は、制御信号S1より遅いタイミングで発生させ、第1のスイッチ4a〜4eがオフされた後に第2のスイッチ5がオンされるようにするのが望ましい。これにより、終端抵抗素子Raに必要以上に電流を流さなくて済む。しかし、タイミング信号T2の発生中に信号線2aに印加される電圧VRが安定していれば、第1のスイッチ4a〜4eと第2のスイッチ5が同時に行なわれたとしても、特に動作上の問題は生じない。
【0029】
タイミング信号T2の発生により、その立ち上がりエッジで電圧比較部11により信号線2aに印加された電圧VRと閾値電圧VTとの比較が行なわれる。この比較結果は、制御部9に入力されて、閾値電圧VTが印加電圧VRより大であれば、既に終端抵抗素子で終端されているとして、タイミング信号T1でオフ状態にある第1のスイッチ4a〜4eをオフのままとする制御信号を発生する。閾値電圧VTが印加電圧VRより小であれば、未だ終端抵抗素子で終端されていないとして、タイミング信号T1でオフ状態にある第1のスイッチ4a〜4eをオンとする制御信号を発生する。
【0030】
なお、上述した実施の形態では、信号線の電圧VRが閾値電圧VTよりも大きい場合は、終端抵抗素子で終端されていないとして、第1のスイッチ4a〜4eをオンとする例で説明したが、回路構成と制御方法を対応することで、電圧VRが閾値VTよりも小さい場合に、終端抵抗素子で終端されていないとして、第1のスイッチ4a〜4eをオンとするようにしてもよい。
【0031】
図3に示すように、以上の構成された表示装置を、パソコン、DVD等の映像表示装置にループスルー機能を用いて順次接続していく場合を想定する。先ず、図3(A)に示すように1台目の表示装置D1をケーブルC1で接続し、ループスルー端子3には、2台目以降の表示装置D2、D3は接続されていない場合を想定する。なお、パソコン、DVD等の信号源側の電源は、オン状態で映像表示中になっているものとする。
【0032】
1台目の表示装置D1は、電源がオフの状態で映像表示中のパソコン、DVDに接続されるので、第1のスイッチ4a〜4eは閉じられ、終端抵抗素子Raが接続され、また第2スイッチ5も信号源2a側に接続された状態にある。この後、表示装置D1のメイン電源が投入されると同時に、電圧源6、制御部9、タイミング信号発生部10、電圧比較部11は動作可能状態となる。
【0033】
表示装置D1の電源がオンとなると同時に、同期信号線(H,V)からの信号で垂直帰線期間が検出され、この期間内で、先ず、タイミング信号発生部10により第1のタイミング信号T1が発生し、その立ち上がりエッジにより制御部9で制御信号S1が生成され、第1のスイッチ4a〜4eがオン(閉)からオフ(開)とされる。続いて制御信号S2が生成され、第2のスイッチ5が入力端子1a側から分圧抵抗素子Rx側に切り換えられる。この結果、信号線2a(R)には、電圧源6の電圧5Vがそのまま印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VT(2V)と比較される。
【0034】
信号線2aの電圧VR(5V)と閾値電圧VT(2V)の比較は、第2のタイミング信号T2の立ち上がりエッジにより行なわれ、閾値電圧VTの方が小さいことから、制御部9で信号線群2は終端されていないと判断されて、第1のスイッチ4a〜4eがオンとなる制御信号が生成され、終端抵抗素子Ra〜Reが一斉に信号線2a〜2eに接続される。また、電圧の大小比較を終えると、第1のスイッチ4a〜4eをオンした後、直ちに第2のスイッチ5を切り換える制御信号が生成され、信号線2aは電圧源6から切り離され入力端子1a側に接続される。この結果、入力端子群1側から見た入力インピーダンスは終端抵抗素子Ra〜Reのインピーダンス値(抵抗値)に自動的に設定される。
【0035】
次に、図3(B)示すように、2台目の表示装置D2が映像表示中の表示装置D1のループスルー出力端子群3にケーブルC2により追加接続されたとする。すなわち、図3(A)から図3(B)の接続に変更する場合である。追加接続される表示装置D2は、接続当初は電源がオフの状態にあるので、第1のスイッチ4a〜4eは閉じられ、終端抵抗素子Raが接続され、また第2スイッチ5も信号源2a側に接続された状態にある。2台目の表示装置D2が接続されたとき、1台目の表示装置D1には終端抵抗素子Ra〜Reが接続されて終端されているため、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが1/2に減少し、再設定が必要となる。
【0036】
2台目の表示装置D2を接続した際に、上記の理由により信号線にレベル変化が生じるので、例えば、この信号レベル変化を検出して1台目の表示装置D1の再設定が開始される。なお、表示装置の追加、取外しに関わらず、常に垂直帰線期間ごとに後段の接続状態の監視を行ない、後段の接続状態が変化すると終端抵抗の再設定を行なうようにするのが好ましい。
【0037】
再設定は、前記と同様に同期信号線(H,V)からの信号で垂直帰線期間を検出し、この期間内で、先ず、タイミング信号発生部10により第1のタイミング信号T1が発生させる。その立ち上がりエッジにより制御部9で制御信号S1が生成され、第1のスイッチ4a〜4eが閉から開とされる。続いて制御信号S2が生成され、第2のスイッチ5が入力端子1aから分圧抵抗素子Rx側に切り換えられる。この結果、信号線2a(R)には、電圧源6の電圧が印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VTと比較される。
【0038】
信号線2aの電圧VRは、追加接続された2台目の表示装置D2で信号線2aに終端抵抗素子Raが接続されていることから、(電圧源の電圧×Ra)/(Ra+Rx)により分圧された電圧が印加され、(5×75)/(75+470)で約0.7Vの電圧となる。この電圧VR(0.7V)と閾値電圧VT(2V)の比較は、第2のタイミング信号T2の立ち上がりエッジにより開始され、閾値電圧VTの方が大きいことから、制御部9において、信号線群2は既に終端されていると判断される。
【0039】
信号線群2が既に終端されていると、第1のスイッチ4a〜4eをオフのままとする制御信号が生成され、終端抵抗素子Ra〜Reは信号線2a〜2eに接続されない状態とされる。また、電圧の比較を終えると、直ちに第2のスイッチ5をオフとする制御信号が生成され、信号線2aは電圧源6から切り離される。この結果、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンス(1台目の入力端子群側から見た入力インピーダンス)は、終端抵抗素子Ra〜Reの抵抗値に自動的に再設定される。
【0040】
続いて、追加接続された表示装置D2の電源がオンされると、図3(A)で説明したように、1台目の表示装置D1のループスルー端子3に、外部表示装置が接続されていない状態で設定したのと同様な動作で、終端抵抗素子Ra〜Reの接続が設定される。
【0041】
図3(C)は、2台目の表示装置D2の後段に、更に3台目の表示装置D3を映像表示中の表示装置D2のループスルー出力端子群3に、ケーブルC3により追加接続する例を示している。すなわち、図3(B)から図3(C)の接続状態に変更する場合である。追加接続される表示装置D3は、図3(B)で説明したのと同様に、接続当初は電源がオフの状態にあるので、第1のスイッチ4a〜4eは閉じられ、終端抵抗素子Raが接続され、また第2スイッチ5も信号源2a側に接続された状態にある。
【0042】
3台目の表示装置D3が接続されたとき、1台目の表示装置D1には終端抵抗素子Ra〜Reが接続されていないが、2台目の表示装置D2には終端抵抗素子Ra〜Reが接続されて終端されている。このため、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが1/2に減少し、再設定が必要となる。
【0043】
この再設定は、先ず、2台目の表示装置D2について、図3(B)で1台目の表示装置D1を再設定したのと同様な方法で行なわれる。この結果、2台目の表示装置D2の終端抵抗素子Ra〜Reの接続が開放される。続いて1台目の表示装置D1についても同様に再設定が行なわれるが、結果としては、1台目の表示装置D1の終端抵抗素子Ra〜Reは、2台目の表示装置が接続された際に、開放状態にされているのでそのままの状態を維持する設定となる。
【0044】
そして、追加接続された表示装置D3の電源がオンされると、図3(A)及び図3(B)で説明したように、表示装置D1又は表示装置D2のループスルー端子3に、外部表示装置が接続されていない状態で設定したのと同様な動作で、終端抵抗素子Ra〜Reの接続が再設定される。
【0045】
以後、4台目の以降の表示装置を追加接続した場合も、2台目及び3台目の表示装置を追加接続したのと同様に、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンス(1台目の入力端子群1側から見た入力インピーダンス)が所定の値で終端されているか否かが自動的に判断して再設定される。
【0046】
また、逆に映像表示中の図3(C)の状態から、最後段の3台目の表示装置D3の接続を外し、図3(B)の状態にする場合を想定する。この場合も、終端状態にある3台目の表示装置D3が外されることにより、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが開放状態になり、信号レベルが増大する。例えば、この信号レベルの変化を検出して、2台目の表示装置D2の再設定を行ない、次いで1台目の表示装置D1の再設定を行なう。
【0047】
再設定は、上述したように同期信号線(H,V)からの信号で垂直帰線期間を検出し、この期間内で、先ず、タイミング信号発生部10により第1のタイミング信号T1が発生させる。その立ち上がりエッジにより制御部9で制御信号S1が生成され、第1のスイッチ4a〜4eをオフとする。なお、この場合、第1のスイッチ群4a〜4eは開状態(オフ)となっているので、この状態を維持する。続いて制御信号S2が生成され、第2のスイッチ5が入力端子1aから分圧抵抗素子Rx側に切り換えられる。この結果、信号線2a(R)には、電圧源6の電圧が印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VTと比較される。
【0048】
終端されていた3台目の表示装置D3が外され、終端抵抗素子が接続されていない状態となっているので、2台目の表示装置D2の信号線2aには、電圧源6の電圧5Vがそのまま印加され、この電圧は電圧比較部11で予め設定された閾値電圧VT(2V)と比較される。信号線2aの電圧VR(5V)と閾値電圧VT(2V)の比較は、第2のタイミング信号T2の立ち上がりエッジにより行なわれ、閾値電圧VTの方が小さいことから、制御部9で信号線群2は終端されていないと判断されて、第1のスイッチ群4a〜4eをオンとする制御信号が生成され、2台目の表示装置D2の終端抵抗素子Ra〜Reが一斉に信号線2a〜2eにそれぞれ接続される。
【0049】
また、電圧の大小比較を終えると、第1のスイッチ4a〜4eをオンした後、直ちに第2のスイッチ5を切り換える制御信号が生成され、信号線2aは電圧源6から切り離され入力端子1a側に接続される。続いて前段の1台目の表示装置D1の再設定が行なわれるが、2台目の表示装置D2で終端されているため、1台目の表示装置D1の終端抵抗素子Ra〜Reは、開放状態にされているのでそのままの状態を維持する設定となる。
【0050】
4台以上の表示装置が接続されている場合も、後段の表示装置を映像表示中に外した際に、後段側の表示装置から順次再設定を行ない、パソコン、DVD等の映像信号源側から見た入力インピーダンスが所定の値で終端されているか否かが自動的に判断して再設定される。
【0051】
以上のようにループスルー出力端子を用いて、複数の外部表示装置を接続し、映像表示中に、後段に更に外部表示装置を追加接続したり、或いは後段の外部表示装置の接続を外したりする場合のいずれにおいても、後段側の外部表示装置から前段側の外部表示装置の順序で再設定を行なう。この方法としては、例えば、1台目の表示装置D1から後段の表示装置に向けて、例えば、外部表示装置に001,002,003・・・というようにID番号をつける。そして、ID番号の大きい順に表示装置の終端状態を検出していく方法が考えられる。
【0052】
図4(A)は、外部表示装置にID番号をつける一例を示す図である。図1の制御部9にID設定スイッチ12を接続し、これによって設定されたID番号に応じて、タイミング信号発生部10で発生するタイミング信号T1,T2の発生を遅延させる。なお、ID設定スイッチ12が、例えば、図示のように2ビットのスイッチで形成されていれば、4つのIDを設定することができ、必要とされるIDの数に応じてビット数を増やす。
【0053】
また、図4(B)は、複数の外部表示装置のIDに基づいて、タイミング信号T1の発生を遅延させる例を示す図である。垂直帰線期間の垂直同期信号を基準に、先ず最終段の表示装置D3(ID番号は3)のタイミング信号T1をts(0)の時点で発生させる。終端の検出、設定に要する時間をtdとすると、次段の表示装置D2(ID番号は2)のタイミング信号T1の発生時点ts(2)は、「ts(0)+(3−2)×td」とする。また、表示装置D1(1番目の表示装置でID番号は1)のタイミング信号T1の発生時点ts(1)は、「ts(0)+(3−1)×td」とする。
【0054】
なお、外部表示装置の数をmとすると、n番目の表示装置のタイミング信号T1の発生時点ts(n)は、「ts(0)+(m−n)×td」と設定すればよい。以上の如く、各表示装置の終端の再設定では、タイミング信号は、垂直帰線期間中にID番号の大きい順に発生させ、表示装置の終端状態を検出していく方法が考えられる。
【0055】
また、図3において、本発明のループスルー機能付き表示装置以外に、マニュアル設定による表示装置が加えられるケースが想定される。この場合、マニュアル設定による表示装置が最後段に接続される場合は、終端抵抗素子が閉じられた状態で接続し、中間の段で接続される場合は、終端抵抗素子が開放された状態で接続する必要はある。マニュアル設定による表示装置が混在する場合であっても、前記のような所定の設定で接続することにより、上述した動作態様で、映像信号源側から見た入力インピーダンスの終端インピーダンス素子を、最終段の外部表示装置に自動的に設定することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、信号線の電圧と閾値電圧との大小比較によって、映像信号源側から見た入力インピーダンスの終端インピーダンス素子を、最終段の外部表示装置に自動的に設定することができ、定在波の発生がないインピーダンス整合をとることができる。また、信号線の電圧と閾値電圧との大小比較及び終端インピーダンス素子の接続設定は、映像信号の垂直帰線期間に行われるため、映像表示中にループスルー出力端子への外部表示装置の追加接続、取外しが頻繁に行われたとしても、表示中の映像に影響を及ぼすことなく素早く終端インピーダンス素子の再設定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略を説明する回路図である。
【図2】本発明におけるタイミング信号発生とスイッチのオン・オフ状態を説明する図である。
【図3】本発明における外部表示装置の接続状態を示すブロック図である。
【図4】本発明における複数の外部表示装置にID番号を付し、再設定をする例を説明する図である。
【図5】従来の技術を説明する回路図である。
【符号の説明】
1…入力端子群、2…信号線、3…ループスルー出力端子群、4a〜4e…第1のスイッチ群、5…第2のスイッチ、6…電圧源、7…映像信号処理回路、8…同期信号処理回路、9…制御部、10…タイミング信号発生部、11…電圧比較部、12…ID設定スイッチ、Ra〜Re…終端抵抗素子(終端インピーダンス素子)、Rx…分圧抵抗素子(分圧インピーダンス素子)、T1…第1のタイミング信号、T2…第2のタイミング信号、S1,S2…制御信号、VR…信号線電圧、VT…閾値電圧。
Claims (3)
- 外部信号を入力する入力端子群とループスルー出力端子群とがそれぞれの信号線で接続され、前記各信号線には第1のスイッチ群を介して終端インピーダンス素子が接続され、前記信号線の少なくとも1本の信号線には第2のスイッチと分圧インピーダンス素子を介して電圧源が選択的に接続されて所定の電圧が印加され、前記印加された電圧と予め設定された閾値電圧とを比較する電圧比較部の比較結果に基づいて前記第1のスイッチ群をオン・オフする制御部を備えたループスルー機能付き表示装置であって、
前記信号線のうちの同期信号線に接続されてタイミング信号を発生するタイミング信号発生部を備え、前記タイミング信号により前記第1スイッチ群及び第2スイッチのオン・オフを制御することを特徴とするループスルー機能付き表示装置。 - 前記タイミング信号発生部は、前記同期信号の垂直帰線期間に前記第1のスイッチ群及び第2のスイッチをオン・オフする第1のタイミング信号と、前記第1のタイミング信号発生期間中に前記印加された電圧と予め設定された閾値電圧との比較を行なう第2のタイミング信号とを発生することを特徴とする請求項1のループスルー機能付き表示装置。
- 前記制御部は、前記第1のタイミング信号により前記第1のスイッチ群をオフした後、前記第2のスイッチをオンし、前記第2のタイミング信号により前記電圧比較部で電圧比較を行い、閾値電圧の方が高い場合は前記第1のスイッチ群をオフのままで前記第2のスイッチをオフとし、前記閾値電圧の方が低い場合は前記第1のスイッチ群をオンとした後、前記第2のスイッチをオフとする制御を行なうことを特徴とする請求項2に記載のループスルー機能付き表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002258800A JP2004094159A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | ループスルー機能付き表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002258800A JP2004094159A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | ループスルー機能付き表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004094159A true JP2004094159A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32063335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002258800A Pending JP2004094159A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | ループスルー機能付き表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004094159A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006350314A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Princeton Technology Corp | ビデオプレーヤー、及び、電子システム |
| JP2011053426A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Toshiba Tec Corp | 電子機器および回路基板 |
| JP2011082613A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-04-21 | New Japan Radio Co Ltd | 信号処理装置 |
-
2002
- 2002-09-04 JP JP2002258800A patent/JP2004094159A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2011053426A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Toshiba Tec Corp | 電子機器および回路基板 |
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