JP2004090041A - 手溶接支援装置、手溶接支援方法、手溶接訓練装置及び手溶接訓練方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】手溶接支援装置や手溶接訓練装置には、複雑で高価なシステムは知られているが、使い勝手が悪く実用的でなかった。
【解決手段】アーク14の長さが溶接の良否を決定する。アーク14の長さが光学情報とよく相関することから、光学情報をアーク情報取得手段23で取得し、これを基準アーク長さと比較し、現実のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否かをレシーバなどの音声発生手段26で発生することで、溶接士15に伝達する。溶接士15は音声指示に基づいて溶接トーチ12の位置を修正する。
【効果】装置が簡便であり、安価であるため、手溶接支援装置や手溶接訓練装置の普及を促すことができる。この結果、未熟練溶接士でも熟練者並みの溶接品質を維持させることができ、未熟練溶接士の訓練を実施することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】アーク14の長さが溶接の良否を決定する。アーク14の長さが光学情報とよく相関することから、光学情報をアーク情報取得手段23で取得し、これを基準アーク長さと比較し、現実のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否かをレシーバなどの音声発生手段26で発生することで、溶接士15に伝達する。溶接士15は音声指示に基づいて溶接トーチ12の位置を修正する。
【効果】装置が簡便であり、安価であるため、手溶接支援装置や手溶接訓練装置の普及を促すことができる。この結果、未熟練溶接士でも熟練者並みの溶接品質を維持させることができ、未熟練溶接士の訓練を実施することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は手溶接訓練装置、手溶接訓練方法、手溶接訓練装置及び手溶接訓練方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、溶接の自動化が進む反面、多品種少量生産では不可避的に手溶接箇所が残り、又、開発のスピード化に伴って試作の機会が増加するが、試作は手溶接に依存する。この様な理由から手溶接を必要とする場面がむしろ増加しつつある。一方、溶接熟練者は減少傾向にあり、未熟練者の訓練若しくは未熟練者でも熟練者並みの溶接を可能にする手溶接支援技術並びに手溶接訓練技術が必要となる。
【0003】
以上の要望に応えるために、例えば特開2001−71140公報「手溶接支援装置、手溶接支援方法、手溶接訓練装置、および手溶接訓練方法」が提案されている。
同公報段落番号[0035]第2行〜第5行の記載「・・・溶接施工が行われる際に溶接士PSの溶接施工状態に関する情報を計測する溶接士動作計測装置101および溶接環境計測装置102・・・」、同[0036]第1行〜第5行の記載「動作計測装置101は、・・・中略・・・保護手袋110や保護マスク108に組み込まれる動作計測センサ121(CCDカメラ121aおよび位置・方位センサ121b等)と、・・・」から、同公報の発明は、溶接士PSの動作を多数のセンサで監視し、溶接士PSの動作が目標動作に沿っていることを確認することを主体とした技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の技術は、溶接士の動作を多数のセンサで検出し、この検出データを解析するため、手溶接訓練装置は複雑で高価なものとなる。処理すべきデータが多量であるため、処理時間がかかり、溶接士の動作に対して時間遅れが発生しやすい。これを避けるためには演算速度の大きな大型の処理装置が不可欠となり、手溶接訓練装置の大型化及び複雑化は避けられない。
【0005】
加えて、センサ類を内蔵するために保護手袋や保護マスクが重くなるが、溶接士にとって保護手袋や保護マスクが重くなると負担が増加し、好ましくない。
そこで、本発明の目的は、より簡便な装置及び方法で手溶接支援や手溶接訓練を行うことができる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の手溶接支援装置は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶する基準アーク長さ記憶手段と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段と、このアーク情報取得手段からの情報と基準アーク長さ記憶手段に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段と、この比較手段で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段と、からなることを特徴とする。
【0007】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
そのための装置は簡単であり、特に溶接士はイヤホーンやレシーバ程度の機器を身につければよく、これらの機器が作業性を損なう虞はない。
【0008】
請求項2の手溶接支援装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接支援装置のコストを下げることができる。
【0009】
請求項3の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0010】
請求項4の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0011】
請求項5の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0012】
請求項6の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0013】
請求項7の手溶接支援装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0014】
請求項8の手溶接支援方法は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0015】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0016】
請求項9の手溶接支援方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0017】
請求項10の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0018】
請求項11の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0019】
請求項12の手溶接支援方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0020】
請求項13の手溶接支援方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0021】
請求項14の手溶接訓練装置は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶する基準アーク長さ記憶手段と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段と、このアーク情報取得手段からの情報と基準アーク長さ記憶手段に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段と、この比較手段で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段と、からなることを特徴とする。
【0022】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接の訓練を実施する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0023】
請求項15の手溶接訓練装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接訓練装置のコストを下げることができる。
【0024】
請求項16の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0025】
請求項17の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0026】
請求項18の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0027】
請求項19の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0028】
請求項20の手溶接訓練装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0029】
請求項21の手溶接訓練方法は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0030】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0031】
請求項22の手溶接訓練方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0032】
請求項23の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0033】
請求項24の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0034】
請求項25の手溶接訓練方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0035】
請求項26の手溶接訓練方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明の手溶接支援装置の構成図であり、手溶接支援装置10は溶接母材11に溶接トーチ12を臨ませ、溶接機13からの給電を受けてアーク14を発生させるところの溶接士15を支援する装置である。
【0037】
具体的には、手溶接支援装置10は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定められた基準アーク長さ情報をキーボードやバーコードリーダなどの入力手段21により入力し記憶する基準アーク長さ記憶手段22と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段23と、このアーク情報取得手段23からの情報と基準アーク長さ記憶手段22に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段24と、この比較手段24で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段25と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段26と、からなることを特徴とする。
【0038】
なお、アーク情報取得手段23は、防護面28に付設することもできる。防護面28は常にアーク14を指向するため、アーク14の光学情報を得るのに好適であり、アーク情報取得手段23を別の移動手段で移動させる必要もない。
【0039】
前記アーク長さによく相関する情報は、溶接電圧に代表される電気的情報、アークに伴って発生する溶接音、アーク光からの光学情報などがある。そのうちで、アーク光からの光学情報を例に以下説明する。
なお、光学情報は、アーク光の照度(全スペクトルにおける照度)、照度の変動、スペクトル分布、スペクトル強度などが挙げられるが、その内で照度は入手容易な照度センサで簡単に計測することができ、発明を実施する上で実施費用の高騰化を抑えることがきる。
【0040】
図2(a)〜(c)はTIG溶接実験装置及び得られた相関グラフを示す図であり、(a)に示す通り、電極27と溶接母材11との間に架かるアーク14をアーク情報取得手段23としての照度センサで計測することができる実験装置をつくり、アーク長と照度(ルクス、lx)との相関を調べた。
【0041】
実験条件は次の通りである。
母材:ステンレス板(SUS 316L)
電極の種類:タングステン
電極の径:1.6mm
電極の突出し長:6mm
電極の先端角度:30゜
電極と照度計の距離:150mm
溶接機:TIG溶接機
溶接電流:(b)では40A、(c)では81.25A
【0042】
(b)は溶接電流を40AとしてTIG溶接を実施したときのアーク長さと照度の関係をプロットしたものであり、アーク長0.25mmのときに照度は731ルクス、アーク長1.0mmのときに照度は2125ルクス、アーク長3.0mmのときに照度は6289ルクスであって、傾きが正の一次関数になることが判明した。
【0043】
(c)は溶接電流を81.25AとしてTIG溶接を実施したときのアーク長さと照度の関係をプロットしたものであり、アーク長0.25mmのときに照度は0.2006×104ルクス、アーク長1.0mmのときに照度は0.46×104ルクス、アーク長3.0mmのときに照度は1.2649×104ルクスであって、傾きが正の一次関数になることが判明した。
【0044】
(b),(c)から、母材がSUS316Lで電極−照度計間の距離を150mmに保ち、溶接電流を一定に保てば、照度をパラメータとしてアーク長を管理することができることが分かった。
そこで、このルールが他の材料や他の溶接法にも適用できるか否かを調べた。
【0045】
図3はMIG溶接実験装置を示す図であり、溶接トーチ12に通した消耗電極(ワイヤ)29と溶接母材11との間に架かるアーク14に光ファイバ23aの先端を臨ませ、この光ファイバ23aの基部にアーク情報取得手段としての照度センサ23を取付け、この照度センサ23でアーク光の照度を計測することができる実験装置をつくり、溶接母材11から溶接トーチ12までの高さ(トーチ高さ)と照度(ルクス、lx)との相関を調べた。
【0046】
実験条件は次の通りである。
母材:6mmのアルミニウム板又は12mmのステンレス鋼板
電極の径:1.2mm
電極と照度計の距離:65mm
溶接機:MIG溶接機
溶接電流:200A
溶接電圧:25V(アルミニウム板)又は28V(ステンレス鋼板)
溶接速度:600mm/分
【0047】
図4(a),(b)はMIG溶接実験装置で得られた相関グラフを示す。
(a)は、アルミニウム板でMIG溶接を行ったところ、トーチ高さが7.5mmのときに照度は56.5ルクス、トーチ高さが19mmのときに照度は41.5ルクス、トーチ高さが22.5mmのときに照度は34.9ルクスとなり、傾きが負の一次関数になった。
【0048】
(b)は、ステンレス鋼板でMIG溶接を行ったところ、トーチ高さが10mmのときに照度は75ルクス、トーチ高さが19mmのときに照度は58ルクス、トーチ高さが22.5mmのときに照度は52ルクスとなり、傾きが負の一次関数になった。
【0049】
以上の図2(b),(c)及び図4(a),(b)から、TIG溶接にあってはアーク長さと照度とに良好な相関関係が有り、MIG溶接にあってはトーチ高さと照度とに良好な相関関係が有り、これらの相関関係は、母材の種類毎に決まる。
【0050】
従って、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により基準アーク長さを一義的に定めることができる。
【0051】
図1に戻って、比較手段24に、図右から基準アーク長さ情報を取込み、図左から光学情報を取込み、比較手段24で両情報の差(情報差)を演算する。そして、この情報差を音情報変換手段25に送る。
この音情報変換手段25は、変換後の音情報を音声発生手段26に送る。音声発生手段26は音情報を音声に変換する手段であり、レシーバ、イヤーホーン、スピーカがその例である。
【0052】
レシーバなどの音声発生手段26から溶接士15の耳に次図以降で説明する音声を伝えさせるべく、音声情報変換手段25で情報を変換する。
【0053】
図5は本発明に係る情報差と音量の関係を示す制御グラフを示し、横軸は図1の比較手段24で出力する「情報差」、縦軸は図1の音声発生手段26から発する音声の「音量」を表す。
横軸中央の「0」は、情報差がゼロであって、溶接中のアーク長さは、基準長さに合致する若しくはよ近似することに相当する。このときには音量は小さくする。
横軸の左右端に近づくほど、情報差が大きくなり、このときには音量は比例的に増加させる。
図1において、溶接士15は、音声発生手段26から聞こえる音量が小さくなる様にトーチ高さを調整すればよい。
【0054】
図6は本発明に係る情報差とパルス音ピッチの関係を示す制御グラフを示し、横軸は図1の比較手段24で出力する「情報差」、縦軸は図1の音声発生手段26から発する音声の「パルス音のピッチ」を表す。
横軸中央の「0」は、情報差がゼロであって、溶接中のアーク長さは、基準長さに合致する若しくはよ近似することに相当する。このときには音のピッチは大きくする。ピッチが大きければ、耳障り感は小さくなる。
【0055】
横軸の左右端に近づくほど、情報差が大きくなり、このときには音のピッチは比例的に小さくする。ピッチが小さいと耳障り感が増す。
図1において、溶接士15は、音声発生手段26から聞こえる音のピッチが大きくなる様にトーチ高さを調整すればよい。
【0056】
図7は図5の改良図、図8は図6の改良図であり、両図ともに、情報差が±Lの領域では「無音」にすることにした。人の耳は常時、音を聞き続けると、いわゆる耳が馬鹿になり、聴覚異常(音の識別能力が低下すること)を招くことが知られている。また、連続して音を聞き続けることは、聴覚疲労を招く。この点、図7、8の様に無音の領域を設ければ、聴覚異常や聴覚疲労を回避することができる。
【0057】
図9は本発明に係る情報差の方向を説明するグラフであり、溶接中のアーク長さが+側に外れる場合と、−側に外れる場合があり、特に溶接作業に不慣れな訓練工にあっては外れの方向を的確に識別することは困難である。
そこで、一例として、横軸中央の「0」より右の領域では高周波音、左の領域では低周波音を溶接士へ伝達する。具体的には、横軸の下方に表示したとおりに最も左は「プ・プ・プ・プ・」(・は休止を示す。以下同じ)の如く低周波音で小ピッチのパルス音、「0」よりすぐ左では「プ・・・プ・・・プ・・・」の如く低周波音で大ピッチのパルス音、「0」よりすぐ右では「ピ・・・ピ・・・ピ・・・」の如く高周波音で大ピッチのパルス音、最も右は「ピ・ピ・ピ・ピ・」の如く高周波音で小ピッチのパルス音を発生させる。
【0058】
これにより、溶接士は外れ方向を容易に認識することができるため、的確に溶接トーチを移動することができる。
なお、外れ方向の表示はパルス音の背景に「上(又は下)に外れています。上(又は下)に外れています。・・・繰り返す・・・」の音声を重ねることでもよい。
従って、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報は、各種の音情報から選択すればよく、本実施例に限定するものではない。
【0059】
以上、手溶接支援装置の構成及び作用を説明したが、手溶接支援方法を整理すると次の通りになる。
溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と前記基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0060】
溶接士はレシーバなどから伝達される音声を参考に溶接トーチの操作を行えばよい。この結果、未熟練工であっても熟練工並みの高い品質の溶接を行うことが可能となる。すなわち、未熟練工であっても良質の溶接がなせるように支援することのできる発明を以上に説明した。
【0061】
加えて、この手溶接支援装置をそのままで、若しくは一部構成を修正することで、溶接士の訓練装置にすることができる。この訓練装置に関する説明を次に行う。
【0062】
図10は本発明に係る手溶接訓練装置の構成図である。大部分は図1と重複するが再度説明する。手溶接訓練装置30は溶接母材11に溶接トーチ12を臨ませ、溶接機13からの給電を受けてアーク14を発生させるところの溶接士15を訓練する装置である。
【0063】
具体的には、手溶接訓練装置30は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定められた基準アーク長さ情報をキーボードやバーコードリーダなどの入力手段21により入力し記憶する基準アーク長さ記憶手段22と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段23と、このアーク情報取得手段23からの情報と基準アーク長さ記憶手段22に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段24と、この比較手段24で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段25と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段26と、からなることを特徴とする。
【0064】
訓練装置であるから、成績評価のためにデータを収録するデータ記録手段31及び情報差の外部表示手段32を付設することが望ましい。
特に、外部表示手段32は、赤、橙、緑からなる3色ランプとし、比較手段24で比較し、出力した情報差が許容できる程度に小さいときに緑、これを超えたときに橙、更に大きく超えたときに赤を点灯させるようにすれば、指導員は訓練中の溶接士の技量や成績をオンタイムに知ることができ、溶接士へ迅速な助言指導を行うことができる。
【0065】
上記手溶接訓練装置30を用いた手溶接訓練方法は次の通りである。
溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0066】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0067】
尚、本発明は、TIG溶接、MIG溶接、被覆アーク溶接、炭酸ガスアーク溶接、炭素アーク溶接に代表される各種のアーク手溶接の支援又は訓練に適用できる。
【0068】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の手溶接支援装置によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
そのための装置は簡単であり、特に溶接士はイヤホーンやレシーバ程度の機器を身につければよく、これらの機器が作業性を損なう虞はない。
【0069】
請求項2の手溶接支援装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接支援装置のコストを下げることができる。
【0070】
請求項3の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0071】
請求項4の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0072】
請求項5の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0073】
請求項6の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0074】
請求項7の手溶接支援装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0075】
請求項8の手溶接支援方法によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0076】
請求項9の手溶接支援方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0077】
請求項10の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0078】
請求項11の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0079】
請求項12の手溶接支援方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0080】
請求項13の手溶接支援方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0081】
請求項14の手溶接訓練装置によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接の訓練を実施する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0082】
請求項15の手溶接訓練装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接訓練装置のコストを下げることができる。
【0083】
請求項16の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0084】
請求項17の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0085】
請求項18の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0086】
請求項19の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0087】
請求項20の手溶接訓練装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0088】
請求項21の手溶接訓練方法によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0089】
請求項22の手溶接訓練方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0090】
請求項23の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0091】
請求項24の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0092】
請求項25の手溶接訓練方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0093】
請求項26の手溶接訓練方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手溶接支援装置の構成図
【図2】TIG溶接実験装置及び得られた相関グラフを示す図
【図3】MIG溶接実験装置を示す図
【図4】MIG溶接実験装置で得られた相関グラフ
【図5】本発明に係る情報差と音量の関係を示す制御グラフ
【図6】本発明に係る情報差とパルス音ピッチの関係を示す制御グラフ
【図7】図5の改良図
【図8】図6の改良図
【図9】本発明に係る情報差の方向を説明するグラフ
【図10】本発明に係る手溶接訓練装置の構成図
【符号の説明】
10…手溶接支援装置、11…溶接母材、12…溶接トーチ、13…溶接機、14…アーク、15…溶接士、21…入力手段、22…基準アーク長さ記憶手段、23…アーク情報取得手段、24…比較手段、25…音情報変改手段、26…音声発生手段、28…防護面、30…手溶接訓練装置、31…データ記録手段、32…外部表示手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は手溶接訓練装置、手溶接訓練方法、手溶接訓練装置及び手溶接訓練方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、溶接の自動化が進む反面、多品種少量生産では不可避的に手溶接箇所が残り、又、開発のスピード化に伴って試作の機会が増加するが、試作は手溶接に依存する。この様な理由から手溶接を必要とする場面がむしろ増加しつつある。一方、溶接熟練者は減少傾向にあり、未熟練者の訓練若しくは未熟練者でも熟練者並みの溶接を可能にする手溶接支援技術並びに手溶接訓練技術が必要となる。
【0003】
以上の要望に応えるために、例えば特開2001−71140公報「手溶接支援装置、手溶接支援方法、手溶接訓練装置、および手溶接訓練方法」が提案されている。
同公報段落番号[0035]第2行〜第5行の記載「・・・溶接施工が行われる際に溶接士PSの溶接施工状態に関する情報を計測する溶接士動作計測装置101および溶接環境計測装置102・・・」、同[0036]第1行〜第5行の記載「動作計測装置101は、・・・中略・・・保護手袋110や保護マスク108に組み込まれる動作計測センサ121(CCDカメラ121aおよび位置・方位センサ121b等)と、・・・」から、同公報の発明は、溶接士PSの動作を多数のセンサで監視し、溶接士PSの動作が目標動作に沿っていることを確認することを主体とした技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報の技術は、溶接士の動作を多数のセンサで検出し、この検出データを解析するため、手溶接訓練装置は複雑で高価なものとなる。処理すべきデータが多量であるため、処理時間がかかり、溶接士の動作に対して時間遅れが発生しやすい。これを避けるためには演算速度の大きな大型の処理装置が不可欠となり、手溶接訓練装置の大型化及び複雑化は避けられない。
【0005】
加えて、センサ類を内蔵するために保護手袋や保護マスクが重くなるが、溶接士にとって保護手袋や保護マスクが重くなると負担が増加し、好ましくない。
そこで、本発明の目的は、より簡便な装置及び方法で手溶接支援や手溶接訓練を行うことができる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の手溶接支援装置は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶する基準アーク長さ記憶手段と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段と、このアーク情報取得手段からの情報と基準アーク長さ記憶手段に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段と、この比較手段で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段と、からなることを特徴とする。
【0007】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
そのための装置は簡単であり、特に溶接士はイヤホーンやレシーバ程度の機器を身につければよく、これらの機器が作業性を損なう虞はない。
【0008】
請求項2の手溶接支援装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接支援装置のコストを下げることができる。
【0009】
請求項3の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0010】
請求項4の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0011】
請求項5の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0012】
請求項6の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0013】
請求項7の手溶接支援装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0014】
請求項8の手溶接支援方法は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0015】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0016】
請求項9の手溶接支援方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0017】
請求項10の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0018】
請求項11の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0019】
請求項12の手溶接支援方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0020】
請求項13の手溶接支援方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0021】
請求項14の手溶接訓練装置は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶する基準アーク長さ記憶手段と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段と、このアーク情報取得手段からの情報と基準アーク長さ記憶手段に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段と、この比較手段で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段と、からなることを特徴とする。
【0022】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接の訓練を実施する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0023】
請求項15の手溶接訓練装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接訓練装置のコストを下げることができる。
【0024】
請求項16の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0025】
請求項17の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0026】
請求項18の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0027】
請求項19の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0028】
請求項20の手溶接訓練装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0029】
請求項21の手溶接訓練方法は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0030】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0031】
請求項22の手溶接訓練方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0032】
請求項23の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0033】
請求項24の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0034】
請求項25の手溶接訓練方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0035】
請求項26の手溶接訓練方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明の手溶接支援装置の構成図であり、手溶接支援装置10は溶接母材11に溶接トーチ12を臨ませ、溶接機13からの給電を受けてアーク14を発生させるところの溶接士15を支援する装置である。
【0037】
具体的には、手溶接支援装置10は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定められた基準アーク長さ情報をキーボードやバーコードリーダなどの入力手段21により入力し記憶する基準アーク長さ記憶手段22と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段23と、このアーク情報取得手段23からの情報と基準アーク長さ記憶手段22に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段24と、この比較手段24で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段25と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段26と、からなることを特徴とする。
【0038】
なお、アーク情報取得手段23は、防護面28に付設することもできる。防護面28は常にアーク14を指向するため、アーク14の光学情報を得るのに好適であり、アーク情報取得手段23を別の移動手段で移動させる必要もない。
【0039】
前記アーク長さによく相関する情報は、溶接電圧に代表される電気的情報、アークに伴って発生する溶接音、アーク光からの光学情報などがある。そのうちで、アーク光からの光学情報を例に以下説明する。
なお、光学情報は、アーク光の照度(全スペクトルにおける照度)、照度の変動、スペクトル分布、スペクトル強度などが挙げられるが、その内で照度は入手容易な照度センサで簡単に計測することができ、発明を実施する上で実施費用の高騰化を抑えることがきる。
【0040】
図2(a)〜(c)はTIG溶接実験装置及び得られた相関グラフを示す図であり、(a)に示す通り、電極27と溶接母材11との間に架かるアーク14をアーク情報取得手段23としての照度センサで計測することができる実験装置をつくり、アーク長と照度(ルクス、lx)との相関を調べた。
【0041】
実験条件は次の通りである。
母材:ステンレス板(SUS 316L)
電極の種類:タングステン
電極の径:1.6mm
電極の突出し長:6mm
電極の先端角度:30゜
電極と照度計の距離:150mm
溶接機:TIG溶接機
溶接電流:(b)では40A、(c)では81.25A
【0042】
(b)は溶接電流を40AとしてTIG溶接を実施したときのアーク長さと照度の関係をプロットしたものであり、アーク長0.25mmのときに照度は731ルクス、アーク長1.0mmのときに照度は2125ルクス、アーク長3.0mmのときに照度は6289ルクスであって、傾きが正の一次関数になることが判明した。
【0043】
(c)は溶接電流を81.25AとしてTIG溶接を実施したときのアーク長さと照度の関係をプロットしたものであり、アーク長0.25mmのときに照度は0.2006×104ルクス、アーク長1.0mmのときに照度は0.46×104ルクス、アーク長3.0mmのときに照度は1.2649×104ルクスであって、傾きが正の一次関数になることが判明した。
【0044】
(b),(c)から、母材がSUS316Lで電極−照度計間の距離を150mmに保ち、溶接電流を一定に保てば、照度をパラメータとしてアーク長を管理することができることが分かった。
そこで、このルールが他の材料や他の溶接法にも適用できるか否かを調べた。
【0045】
図3はMIG溶接実験装置を示す図であり、溶接トーチ12に通した消耗電極(ワイヤ)29と溶接母材11との間に架かるアーク14に光ファイバ23aの先端を臨ませ、この光ファイバ23aの基部にアーク情報取得手段としての照度センサ23を取付け、この照度センサ23でアーク光の照度を計測することができる実験装置をつくり、溶接母材11から溶接トーチ12までの高さ(トーチ高さ)と照度(ルクス、lx)との相関を調べた。
【0046】
実験条件は次の通りである。
母材:6mmのアルミニウム板又は12mmのステンレス鋼板
電極の径:1.2mm
電極と照度計の距離:65mm
溶接機:MIG溶接機
溶接電流:200A
溶接電圧:25V(アルミニウム板)又は28V(ステンレス鋼板)
溶接速度:600mm/分
【0047】
図4(a),(b)はMIG溶接実験装置で得られた相関グラフを示す。
(a)は、アルミニウム板でMIG溶接を行ったところ、トーチ高さが7.5mmのときに照度は56.5ルクス、トーチ高さが19mmのときに照度は41.5ルクス、トーチ高さが22.5mmのときに照度は34.9ルクスとなり、傾きが負の一次関数になった。
【0048】
(b)は、ステンレス鋼板でMIG溶接を行ったところ、トーチ高さが10mmのときに照度は75ルクス、トーチ高さが19mmのときに照度は58ルクス、トーチ高さが22.5mmのときに照度は52ルクスとなり、傾きが負の一次関数になった。
【0049】
以上の図2(b),(c)及び図4(a),(b)から、TIG溶接にあってはアーク長さと照度とに良好な相関関係が有り、MIG溶接にあってはトーチ高さと照度とに良好な相関関係が有り、これらの相関関係は、母材の種類毎に決まる。
【0050】
従って、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により基準アーク長さを一義的に定めることができる。
【0051】
図1に戻って、比較手段24に、図右から基準アーク長さ情報を取込み、図左から光学情報を取込み、比較手段24で両情報の差(情報差)を演算する。そして、この情報差を音情報変換手段25に送る。
この音情報変換手段25は、変換後の音情報を音声発生手段26に送る。音声発生手段26は音情報を音声に変換する手段であり、レシーバ、イヤーホーン、スピーカがその例である。
【0052】
レシーバなどの音声発生手段26から溶接士15の耳に次図以降で説明する音声を伝えさせるべく、音声情報変換手段25で情報を変換する。
【0053】
図5は本発明に係る情報差と音量の関係を示す制御グラフを示し、横軸は図1の比較手段24で出力する「情報差」、縦軸は図1の音声発生手段26から発する音声の「音量」を表す。
横軸中央の「0」は、情報差がゼロであって、溶接中のアーク長さは、基準長さに合致する若しくはよ近似することに相当する。このときには音量は小さくする。
横軸の左右端に近づくほど、情報差が大きくなり、このときには音量は比例的に増加させる。
図1において、溶接士15は、音声発生手段26から聞こえる音量が小さくなる様にトーチ高さを調整すればよい。
【0054】
図6は本発明に係る情報差とパルス音ピッチの関係を示す制御グラフを示し、横軸は図1の比較手段24で出力する「情報差」、縦軸は図1の音声発生手段26から発する音声の「パルス音のピッチ」を表す。
横軸中央の「0」は、情報差がゼロであって、溶接中のアーク長さは、基準長さに合致する若しくはよ近似することに相当する。このときには音のピッチは大きくする。ピッチが大きければ、耳障り感は小さくなる。
【0055】
横軸の左右端に近づくほど、情報差が大きくなり、このときには音のピッチは比例的に小さくする。ピッチが小さいと耳障り感が増す。
図1において、溶接士15は、音声発生手段26から聞こえる音のピッチが大きくなる様にトーチ高さを調整すればよい。
【0056】
図7は図5の改良図、図8は図6の改良図であり、両図ともに、情報差が±Lの領域では「無音」にすることにした。人の耳は常時、音を聞き続けると、いわゆる耳が馬鹿になり、聴覚異常(音の識別能力が低下すること)を招くことが知られている。また、連続して音を聞き続けることは、聴覚疲労を招く。この点、図7、8の様に無音の領域を設ければ、聴覚異常や聴覚疲労を回避することができる。
【0057】
図9は本発明に係る情報差の方向を説明するグラフであり、溶接中のアーク長さが+側に外れる場合と、−側に外れる場合があり、特に溶接作業に不慣れな訓練工にあっては外れの方向を的確に識別することは困難である。
そこで、一例として、横軸中央の「0」より右の領域では高周波音、左の領域では低周波音を溶接士へ伝達する。具体的には、横軸の下方に表示したとおりに最も左は「プ・プ・プ・プ・」(・は休止を示す。以下同じ)の如く低周波音で小ピッチのパルス音、「0」よりすぐ左では「プ・・・プ・・・プ・・・」の如く低周波音で大ピッチのパルス音、「0」よりすぐ右では「ピ・・・ピ・・・ピ・・・」の如く高周波音で大ピッチのパルス音、最も右は「ピ・ピ・ピ・ピ・」の如く高周波音で小ピッチのパルス音を発生させる。
【0058】
これにより、溶接士は外れ方向を容易に認識することができるため、的確に溶接トーチを移動することができる。
なお、外れ方向の表示はパルス音の背景に「上(又は下)に外れています。上(又は下)に外れています。・・・繰り返す・・・」の音声を重ねることでもよい。
従って、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報は、各種の音情報から選択すればよく、本実施例に限定するものではない。
【0059】
以上、手溶接支援装置の構成及び作用を説明したが、手溶接支援方法を整理すると次の通りになる。
溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と前記基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0060】
溶接士はレシーバなどから伝達される音声を参考に溶接トーチの操作を行えばよい。この結果、未熟練工であっても熟練工並みの高い品質の溶接を行うことが可能となる。すなわち、未熟練工であっても良質の溶接がなせるように支援することのできる発明を以上に説明した。
【0061】
加えて、この手溶接支援装置をそのままで、若しくは一部構成を修正することで、溶接士の訓練装置にすることができる。この訓練装置に関する説明を次に行う。
【0062】
図10は本発明に係る手溶接訓練装置の構成図である。大部分は図1と重複するが再度説明する。手溶接訓練装置30は溶接母材11に溶接トーチ12を臨ませ、溶接機13からの給電を受けてアーク14を発生させるところの溶接士15を訓練する装置である。
【0063】
具体的には、手溶接訓練装置30は、溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定められた基準アーク長さ情報をキーボードやバーコードリーダなどの入力手段21により入力し記憶する基準アーク長さ記憶手段22と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段23と、このアーク情報取得手段23からの情報と基準アーク長さ記憶手段22に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段24と、この比較手段24で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段25と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段26と、からなることを特徴とする。
【0064】
訓練装置であるから、成績評価のためにデータを収録するデータ記録手段31及び情報差の外部表示手段32を付設することが望ましい。
特に、外部表示手段32は、赤、橙、緑からなる3色ランプとし、比較手段24で比較し、出力した情報差が許容できる程度に小さいときに緑、これを超えたときに橙、更に大きく超えたときに赤を点灯させるようにすれば、指導員は訓練中の溶接士の技量や成績をオンタイムに知ることができ、溶接士へ迅速な助言指導を行うことができる。
【0065】
上記手溶接訓練装置30を用いた手溶接訓練方法は次の通りである。
溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする。
【0066】
溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0067】
尚、本発明は、TIG溶接、MIG溶接、被覆アーク溶接、炭酸ガスアーク溶接、炭素アーク溶接に代表される各種のアーク手溶接の支援又は訓練に適用できる。
【0068】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の手溶接支援装置によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
そのための装置は簡単であり、特に溶接士はイヤホーンやレシーバ程度の機器を身につければよく、これらの機器が作業性を損なう虞はない。
【0069】
請求項2の手溶接支援装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接支援装置のコストを下げることができる。
【0070】
請求項3の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0071】
請求項4の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0072】
請求項5の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0073】
請求項6の手溶接支援装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0074】
請求項7の手溶接支援装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0075】
請求項8の手溶接支援方法によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0076】
請求項9の手溶接支援方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0077】
請求項10の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0078】
請求項11の手溶接支援方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0079】
請求項12の手溶接支援方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0080】
請求項13の手溶接支援方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0081】
請求項14の手溶接訓練装置によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接の訓練を実施する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0082】
請求項15の手溶接訓練装置では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。この結果、手溶接訓練装置のコストを下げることができる。
【0083】
請求項16の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0084】
請求項17の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0085】
請求項18の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0086】
請求項19の手溶接訓練装置では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【0087】
請求項20の手溶接訓練装置では、アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする。
防護面は当然アークに臨む。この様な防護面にアーク情報取得手段、例えば照度センサを取付ければ、より確実にアーク情報を取得させることができる。
【0088】
請求項21の手溶接訓練方法によれば、溶接士は、音声発生手段からの音声を聞きながら溶接を実行する。すなわち、溶接中のアーク長さが基準から外れたことを音声により知った溶接士はアーク長さを基準長さに修正することができる。
【0089】
請求項22の手溶接訓練方法では、アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする。
光学情報は照度センサなどで容易に取得することができる。
【0090】
請求項23の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど大きな音声を溶接士へ伝達する。
【0091】
請求項24の手溶接訓練方法は、情報差を音情報に変換するステップでは、情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする。
基準長さからのずれが大きいほど小ピッチのパルス音声を溶接士へ伝達する。
【0092】
請求項25の手溶接訓練方法では、情報差を音情報に変換するステップは、情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする。
常時、音声を溶接士に伝達すると、溶接士の耳に負担が掛かること、又は耳が音に慣れて音声識別能力が低下することが考えられる。そこで、本発明では基準長さからのずれが小さいときには無音にすることにした。
【0093】
請求項26の手溶接訓練方法では、音情報変換手段は、情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする。
基準長さに対し+側にずれているか、−側にずれているかを溶接士に伝達する。溶接士はこれにより、溶接トーチの位置修正をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手溶接支援装置の構成図
【図2】TIG溶接実験装置及び得られた相関グラフを示す図
【図3】MIG溶接実験装置を示す図
【図4】MIG溶接実験装置で得られた相関グラフ
【図5】本発明に係る情報差と音量の関係を示す制御グラフ
【図6】本発明に係る情報差とパルス音ピッチの関係を示す制御グラフ
【図7】図5の改良図
【図8】図6の改良図
【図9】本発明に係る情報差の方向を説明するグラフ
【図10】本発明に係る手溶接訓練装置の構成図
【符号の説明】
10…手溶接支援装置、11…溶接母材、12…溶接トーチ、13…溶接機、14…アーク、15…溶接士、21…入力手段、22…基準アーク長さ記憶手段、23…アーク情報取得手段、24…比較手段、25…音情報変改手段、26…音声発生手段、28…防護面、30…手溶接訓練装置、31…データ記録手段、32…外部表示手段。
Claims (26)
- 溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶する基準アーク長さ記憶手段と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段と、このアーク情報取得手段からの情報と前記基準アーク長さ記憶手段に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段と、この比較手段で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段と、からなることを特徴とする手溶接支援装置。
- 前記アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする請求項1記載の手溶接支援装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の手溶接支援装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の手溶接支援装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の手溶接支援装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の手溶接支援装置。
- 前記アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする請求項1記載の手溶接支援装置。
- 溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と前記基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする手溶接支援方法。 - 前記アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする請求項8記載の手溶接支援方法。
- 前記情報差を音情報に変換するステップでは、前記情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の手溶接支援方法。
- 前記情報差を音情報に変換するステップでは、前記情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の手溶接支援方法。
- 前記情報差を音情報に変換するステップは、前記情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする請求項10又は請求項11記載の手溶接支援方法。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項記載の手溶接支援方法。
- 溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶する基準アーク長さ記憶手段と、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するアーク情報取得手段と、このアーク情報取得手段からの情報と前記基準アーク長さ記憶手段に記憶させた基準アーク長さ情報とを比較する比較手段と、この比較手段で求めた情報差を音情報に変換する音情報変換手段と、この音情報に対応した音声を発生する音声発生手段と、からなることを特徴とする手溶接訓練装置。
- 前記アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする請求項14記載の手溶接訓練装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする請求項14又は請求項15記載の手溶接訓練装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする請求項14又は請求項15記載の手溶接訓練装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする請求項16又は請求項17記載の手溶接訓練装置。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする請求項14〜18のいずれか1項記載の手溶接訓練装置。
- 前記アーク情報取得手段は、防護面に付設することを特徴とする請求項14記載の手溶接訓練装置。
- 溶接母材の板厚や材質や溶接の種類やトーチの径などの溶接条件により定まる基準アーク長さ情報を記憶するステップと、溶接中のアーク長さによく相関する情報を取得するステップと、この相関する情報と前記基準アーク長さ情報とを比較するステップと、この比較で求めた情報差を音情報に変換するステップと、この音情報に対応した音声を発生するステップと、を含み、
溶接士に、溶接中のアーク長さが基準アーク長さから外れているか否か、並びに外れているときにはその程度を音声で知らせることで、注意を促すことを特徴とする手溶接訓練方法。 - 前記アーク長さによく相関する情報は、アーク光からの光学情報であることを特徴とする請求項21記載の手溶接訓練方法。
- 前記情報差を音情報に変換するステップでは、前記情報差が大きいほど音量が高まる音情報を発することを特徴とする請求項21又は請求項22記載の手溶接訓練方法。
- 前記情報差を音情報に変換するステップでは、前記情報差が大きいほどピッチが小さくなるパルス的音情報を発することを特徴とする請求項21又は請求項22記載の手溶接訓練方法。
- 前記情報差を音情報に変換するステップは、前記情報差が一定値を超えるまでは音情報を発しないことを特徴とする請求項23又は請求項24記載の手溶接訓練方法。
- 前記音情報変換手段は、前記情報差の正負を識別する正負識別音情報を含む音情報を発することを特徴とする請求項21〜25のいずれか1項記載の手溶接訓練方法。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041130 |
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| A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20061106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |