JP2004088250A - 光送信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度変調信号と位相変調信号との間の位相差の変化や、光位相変調信号の振幅の変化を算出して、位相差や振幅を安定化させ、伝送誤り率を安定させる。
【解決手段】位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する第1,第2の積電圧I,Qを生成する直交検波器12と、第1,第2の積電圧I,Qを演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報Θと、位相変調信号の振幅情報Rとを算出し、これら位相差情報Θおよび振幅情報Rに応じて、位相器10による振幅調整および狭帯域増幅器11による位相調整を制御するr−θ変換器13とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する第1,第2の積電圧I,Qを生成する直交検波器12と、第1,第2の積電圧I,Qを演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報Θと、位相変調信号の振幅情報Rとを算出し、これら位相差情報Θおよび振幅情報Rに応じて、位相器10による振幅調整および狭帯域増幅器11による位相調整を制御するr−θ変換器13とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光通信システム、特に光増幅伝送技術を用いた長距離光増幅中継伝送システムにおいて、電気信号にしたがって光信号を変調して送信する光送信装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の光送信装置の構成を示すブロック図である。この従来の光送信装置は、例えば特開平11−331091号公報に開示されたものである。
図5において、101は光信号を発生する光源、102は光源101で発生した光信号を強度変調信号に応じて強度変調する光強度変調器、103は光強度変調器102からの光信号を位相変調信号に応じて位相変調する光位相変調器、104は偏波スクランブルをかけるために偏波保持ファイバの軸を45°傾けて複屈折媒体を含んでいるHIBI、105は光信号を出力する光送信装置の出力端子である。
【0003】
光位相変調器103は、光強度変調器102に従属接続されており、光強度変調器102で強度変調された光信号に対して位相変調をかける。次のHIBI104は、光強度変調器102および光位相変調器103に従属接続されており、光強度変調器102で強度変調されて光位相変調器103で位相変調された光信号に対して偏波スクランブルをかける。
【0004】
また、図5において、106はNRZデータ信号(NRZ DATA)が入力されるデータ入力端子、107はデータ信号に同期したVCO、108はRZ変換器、109は広帯域増幅器である。RZ変換器108は、データ入力端子106から入力されたNRZデータ信号と、VCO107から入力されたクロック信号(CLK)とに基づいて、強度変調信号(RZ DATA)を生成する。広帯域増幅器109は、RZ変換器108から入力された強度変調信号を増幅して光強度変調器102に印加し、その駆動を行う。
【0005】
さらに、図5において、110は位相器、111は狭帯域増幅器である。位相器110は、RZ変換器108から入力されたクロック信号を、光位相変調器103を駆動するための位相変調信号に遅延を与える。狭帯域増幅器111は、位相器110から入力されたクロック信号を、光位相変調器103を駆動するための位相変調信号の振幅を変化させる。
【0006】
次に動作について説明する。
光源101から発生した光信号は、光強度変調器102,光位相変調器103によって光強度変調、光位相変調され、HIBI104で偏波スクランブルがかけられた後に、出力端子105から出力される。光強度変調器102を駆動する強度変調信号は、データ入力端子106から入力されたNRZデータ信号と、VCO107から入力されたクロック信号とに基づいて、RZ変換器108で生成されている。一方、光位相変調器103を駆動する位相変調信号は、位相器110を介して、VCO107の出力クロックを狭帯域増幅器111へ入力することで生成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光送信装置は以上のように構成されているので、強度変調信号と位相変調信号との位相関係が固定されているとは言えず、変化した強度変調信号と位相変調信号との位相関係と、変化した位相変調信号の振幅を元にもどせないという課題があった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、強度変調信号と位相変調信号との位相差や、位相変調信号の振幅を監視できるとともに、この監視結果を強度変調信号と位相変調信号との位相差や、位相変調信号の振幅にフィードバックすることでできる光強度変調信号と光位相変調信号の位相差や位相変調信号の振幅を安定制御することで、伝送誤り率を安定化できる光送信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光送信装置は、位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する2つの積電圧を生成する直交検波手段と、2つの積電圧を演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報と、位相変調信号の振幅情報とを算出し、これら位相差情報および振幅情報に応じて、変調信号生成手段の位相調整および振幅調整を制御する制御手段とを備えるようにしたものである。
【0010】
この発明に係る光送信装置は、光信号に強度変調をかける光強度変調器と、光強度変調器で強度変調された光信号に位相変調をかけ、偏波スクランブル手段へ出力する光位相変調器とから光変調手段が構成されるようにしたものである。
【0011】
この発明に係る光送信装置は、光信号に位相変調をかける光位相変調器と、光位相変調器で位相変調された光信号に強度変調をかけ、偏波スクランブル手段へ出力する光強度変調器とから光変調手段が構成されるようにしたものである。
【0012】
この発明に係る光送信装置は、光変調手段の終端部から出力する位相変調信号を分岐して、変調信号生成手段と直交検波手段とへ与えるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による光送信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は光信号を発生する光源(光変調手段)、2は光源1で発生した光信号を強度変調信号に応じて強度変調する光強度変調器(光変調手段)、3は光強度変調器2からの光信号を位相変調信号に応じて位相変調する光位相変調器(光変調手段)、4は偏波スクランブルをかけるために偏波保持ファイバの軸を45°傾けて複屈折媒体を含んでいるHIBI(偏波スクランブル手段)、5は光信号を出力する光送信装置の出力端子である。
【0014】
光位相変調器3は、光強度変調器2に従属接続されており、光強度変調器2で強度変調された光信号に対して位相変調をかける。次のHIBI4は、光強度変調器2および光位相変調器3に従属接続されており、光強度変調器2で強度変調されて光位相変調器3で位相変調された光信号に対して偏波スクランブルをかける。
【0015】
また、図1において、6はNRZデータ信号(NRZ DATA)が入力されるデータ入力端子、7はデータ信号に同期したVCO(変調信号生成手段)、8はRZ変換器(変調信号生成手段)、9は広帯域増幅器(変調信号生成手段)である。RZ変換器8は、データ入力端子6から入力されたNRZデータ信号と、VCO7から入力されたクロック信号(CLK)とに基づいて、強度変調信号を生成する。広帯域増幅器9は、RZ変換器8から入力された強度変調信号を増幅して光強度変調器2に印加し、その駆動を行う。
【0016】
さらに、図1において、10は位相器(変調信号生成手段)、11は狭帯域増幅器(変調信号生成手段)、P1,P2は分岐部品である。位相器10は、RZ変換器8から入力されたクロック信号を狭帯域増幅器11へ出力しており、光位相変調器3を駆動するための位相変調信号に遅延を与える働きをする。狭帯域増幅器11は、位相器10から入力されたクロック信号を光位相変調器3へ分岐部品P1を介して出力しており、光位相変調器3を駆動するための位相変調信号の振幅を変化させる。また、狭帯域増幅器11から光位相変調器3へ出力されたクロック信号は、分岐部品P1,P2を介して狭帯域増幅器11へフィードバックされている。
【0017】
さらに、図1において、12,13は直交検波器(直交検波手段)、r−θ変換器(制御手段)であり、それぞれこの実施の形態1を特徴付ける構成要素である。直交検波器12は、強度変調信号と同期が取れているクロック信号と位相変調信号とをミキシングする。クロック信号は、分岐部品P1,P2を介して狭帯域増幅器11から直交検波器12へ出力されている。r−θ変換器13は、直交検波器12で検出されたミキシング信号を位相差情報および振幅情報に変換する。
【0018】
光信号を変調して出力する際の動作については、従来と同様であるため説明を省略し、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差情報、位相変調信号に関する振幅情報の検出動作について説明する。
直交検波器12は、2つの電圧出力を有している。第1の電圧出力は、直交検波器12へ入力された2つのクロック(VCO7からのクロックCLKと、狭帯域増幅器11から光位相変調器3へ与える位相変調信号CLK)をミキシングして得られる2つのクロックの積電圧である。そして、第1の電圧出力と異なる第2の電圧出力は、直交検波器12へ入力された一方のクロックを内部で90°遅延させてから他方のクロックとミキシングして得られる2つのクロックの積電圧である。以下では、第1の電圧出力を積電圧Iとし、第2の電圧出力を積電圧Qとする。
【0019】
観測できる情報はクロックの積電圧I,Qであり、これに対して、必要な情報はクロックの位相差情報、振幅情報である。積電圧I,Qの両者には、2つのクロックに関する位相差情報と振幅情報とが混在して含まれているので、以下に示すように、直交検波器12で観測された積電圧I,Qをr−θ変換器13で演算することにより、位相差情報と振幅情報とを分離することができる。
【0020】
積電圧I,Qは、同一周波数のクロック積であり、直交検波器12へ入力するクロックの振幅情報および位相差情報をそれぞれRおよびΘとすると、以下の式(1i),式(1q)のようにそれぞれ表される。
【0021】
I=R・sin(Θ) (1i)
Q=R・sin(Θ+90°)=R・cos(Θ) (1q)
【0022】
式(1q)に示したように、積電圧QはQ=R・cos(Θ)と変形できるので、積電圧Iの2乗と積電圧Qの2乗との和は振幅情報Rの2乗となり、この値の平方根をとると、振幅情報Rを求めることができる。すなわち、次の式(2)の演算によって、r−θ変換器13は振幅情報Rを算出する。
【0023】
R=√(I2+Q2) (2)
【0024】
続いて、r−θ変換器13は、式(2)で得られた振幅情報Rによって積電圧Iを除算し、この除算結果の逆三角関数Arcsinから|Θ|を得る。つまり、r−θ変換器13は、次の式(3)の演算を行って、位相差情報Θの絶対値|Θ|を算出する。
【0025】
|Θ|=Arcsin(I/R) (3)
【0026】
ここで、式(3)の演算だけでは位相差情報Θの大きさが確定されるだけで、正負の符号が判明しない。そこで最後に、r−θ変換器13は、積電圧Qの符号の正負からΘがどの象現に存在するのかを判定し、位相差情報Θを確定する。
【0027】
つまり、例えば|Θ|=Arcsin(I/R)=45°と計算された場合、位相差情報Θは第1象現または第4象現のいずれかに存在する(Θ=+45°またはΘ=−45°)。そこで、r−θ変換器13は、積電圧Qの符号が正であれば、位相差情報Θが第1象現(Θ=+45°)に、積電圧Qの符号が負であれば、位相差情報Θが第4象現(Θ=−45°)に存在するものと判定する。
【0028】
r−θ変換器13は、以上のようにして求めた位相差情報Θ,振幅情報Rを位相器10,狭帯域増幅器11へそれぞれフィードバックして、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差や、位相変調信号の振幅が初期設定値を維持するように、位相器10の位相調整、狭帯域増幅器11の振幅調整を制御する。このようにすることで、経年変化や温度変化によって変動してしまう強度変調信号と位相変調信号との間の位相差や、位相変調信号の振幅を長期にわたって初期設定値に維持することができ、安定した動作を保証できる。
【0029】
なお、図1の構成では、光源1として、半導体レーザダイオードを、光強度変調器2として、リチウムナイオベイト・マッハツェンダ型変調器や半導体光変調器などを用いることができる。また、光源1と光強度変調器2とを集積化した変調器集積型半導体レーザダイオードも使用できる。
【0030】
さらに、光位相変調器3として、リチウムナイオベイト変調器が一般的に用いられ、位相器10として、マイクロ波帯位相変調器、バラクタダイオードを用いたフェイズシフタ、もしくは電気長を可変とする構成の遅延器等を用いることができる。広帯域増幅器9および狭帯域増幅器11は、高出力アンプを市場より調達できる。
【0031】
さらに、r−θ変換器13による位相差情報Θの算出は式(3)に限定されるものではなく、位相差情報Θと振幅情報Rとが算出できれば他の演算によっても良い。例えば以下の式(4)または式(5)のような演算を採用することもできる。
【0032】
|Θ|=Arccos(Q/R) (4)
(Θの符号はIの符号から判定)
【0033】
I/Q=[R・sin(Θ)]/[R・cos(Θ)]=tan(Θ)(5a)
∴Θ=Arctan(I/Q) (5b)
【0034】
三角関数tan(Θ)は発散するため、式(5a)の演算と式(5b)の演算との間に例えば以下の<判定文>を挿入する(以下の<判定文>におけるεは、例えば0.0001などのように、0に十分近い正の値を表す)。式(5a),式(5b)の演算手法は、振幅情報Rの算出と並列に位相差情報Θを算出できるので、演算速度を向上することができる。
【0035】
<判定文>
|Q|=R・|cos(Θ)|>εならば、式(5b)を演算する
|Q|=R・|cos(Θ)|≦εならば、
Arctan(I/Q)=±90°とする
【0036】
以上のように、この実施の形態1によれば、位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する第1,第2の積電圧I,Qを生成する直交検波器12と、第1,第2の積電圧I,Qを演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報Θと、位相変調信号の振幅情報Rとを算出し、これら位相差情報Θおよび振幅情報Rに応じて、位相器10による振幅調整および狭帯域増幅器11による位相調整を制御するr−θ変換器13とを備えるようにしたので、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差の変化や、光位相変調信号の振幅の変化を算出して、位相器10,狭帯域増幅器11によって位相差や振幅を安定化させることができ、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【0037】
また、この実施の形態1によれば、直交検波器12は、位相変調信号とクロック信号とをミキシングすることと、位相変調信号およびクロック信号のいずれか一方を90°遅延させて他方とミキシングすることとにより、第1の積電圧I=R・sin(Θ)および第2の積電圧Q=R・cos(Θ)を算出し、r−θ変換器13は、R=√(I2+Q2)から振幅情報Rを求めるとともに、|Θ|=Arcsin(I/R)から|Θ|を得て、積電圧Qの符号の正負から位相差情報Θの符号を決定して位相差情報Θを確定するようにしたので、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【0038】
さらに、この実施の形態1によれば、直交検波器12は、位相変調信号とクロック信号とをミキシングすることと、位相変調信号およびクロック信号のいずれか一方を90°遅延させて他方とミキシングすることにより、第1の積電圧I=R・sin(Θ)および第2の積電圧Q=R・cos(Θ)を算出し、r−θ変換器13は、R=√(I2+Q2)から振幅情報Rを求めるとともに、|Θ|=Arccos(Q/R)から|Θ|を得て、積電圧Iの符号の正負から位相差情報Θの符号を決定して位相差情報Θを確定するようにしたので、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【0039】
さらに、この実施の形態1によれば、直交検波器12は、位相変調信号とクロック信号とをミキシングすることと、位相変調信号およびクロック信号のいずれか一方を90°遅延させて他方とミキシングすることとにより、第1の積電圧I=R・sin(Θ)および第2の積電圧Q=R・cos(Θ)を算出し、r−θ変換器13は、R=√(I2+Q2)から振幅情報Rを求めるとともに、Θ=Arctan(I/Q)から位相差情報Θを確定するようにしたので、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られ、振幅情報Rの算出と並列に位相差情報Θを算出でき、演算速度を向上できるという効果が得られる。
【0040】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による光送信装置の構成を示すブロック図である。図1と同一符号は同一または相当する構成を表している。
図2において、図1との構成の差異は、光源1,光位相変調器3,光強度変調器2がこの順序で従属接続されている点である。その他に関しては実施の形態1と同様の構成・動作であるため、説明を省略する。
【0041】
一般に、光強度変調器2には、EA変調器(電界吸収型強度変調器)やマッハツェンダ型変調器などが用いられる。EA変調器へ入力可能な最大光パワーは、マッハツェンダ型変調器に入力できる最大光パワーと比べて、6dB以上低いことがよく知られており、また、EA変調器へ高い光パワーを入力すると、伝送誤り率が大きくなることがよく知られている。
【0042】
<図1でLN変調器>
これらのことを踏まえて、実施の形態1(図1)の構成で光強度変調器2として、例えばマッハツェンダ型のLN変調器(リチウムナイオベイト変調器)を用いた場合をまず考察してみる。例えば、LN変調器への入力可能最大光パワーを0dB,光強度変調器(LN変調器)2の光損失を−3dB,光位相変調器3の光損失を−2dBとする。このとき、光源1から光強度変調器2に対して0dBの光パワー(入力可能最大光パワー)を与えられるので、光位相変調器3からHIBI4への光パワーは0+(−3)+(−2)=−5dBとなる。このように、できるだけ大パワーの光信号が実現されるようにすることで、光のSNR(信号対雑音比)が向上し、伝送誤り率を改善できる。
【0043】
<図1でEA変調器>
次に、図1の構成において、光強度変調器2としてEA変調器を用いた場合を考える。上記の例と同様の条件で光強度変調器(EA変調器)2の光損失−3dB,光位相変調器3の光損失−2dBとすると、高く見積もったとしても、光源1から光強度変調器2への光パワーは−6dBと低く抑える必要があり(LN変調器より6dB以上も低いため)、光位相変調器3からHIBI4への光パワーは(−6)+(−3)+(−2)=−11dB(<−5dB)となる。
【0044】
以上から、図1の構成は、光強度変調器2としてLN変調器などのマッハツェンダ型変調器を用いた場合に適しており、図1の光強度変調器2としてEA変調器を用いると、相対的に低光パワーになって伝送誤り率が劣化してしまうことが分かる。
【0045】
<図2でEA変調器>
光強度変調器2としてEA変調器を使いたい場合には、この実施の形態2(図2)の構成が有効である。つまり、上記の例と同様に、光位相変調器3の光損失を−2dB,光強度変調器(EA変調器)2の光損失を−3dBとすると、光源1,光位相変調器3,光強度変調器2の順番で従属接続することで、光位相変調器3が光アッテネータの役割を兼用することになり、光源1から光位相変調器3へ−4dBの光パワーを出力できる。したがって、光位相変調器3から光強度変調器2への光パワーは(−4)+(−2)=−6dB(入力可能最大光パワーの制約上の問題なし)、光強度変調器2からHIBI4への光パワーは(−4)+(−2)+(−2)=−8dB(>−11dB)となり、<図1でEA変調器>の場合よりも光パワーを大きくすることができ、光のSNRが良くなって、伝送誤り率を改善できる。
【0046】
このように、光強度変調器2がLN変調器などのマッハツェンダ型変調器であれば図1の構成が有効に、光強度変調器2がEA変調器ならば図2の構成が有効になる。
【0047】
以上のように、この実施の形態2によれば、光信号に強度変調をかける光強度変調器2と、光強度変調器2で強度変調された光信号に位相変調をかけ、HIBI4へ出力する光位相変調器3とをこの順序で従属接続するようにしたので、LN変調器などのマッハツェンダ型変調器を光強度変調器2として用いた場合に、光のSNRが良くなって、伝送誤り率を改善できるという効果が得られる。
【0048】
また、この実施の形態2によれば、光信号に位相変調をかける光位相変調器3と、光位相変調器3で位相変調された光信号に強度変調をかけ、HIBI4へ出力する光強度変調器2とをこの順序で従属接続するようにしたので、EA変調器を光強度変調器2として用いた場合に、光のSNRが良くなって、伝送誤り率を改善できるという効果が得られる。
【0049】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3による光送信装置の構成を示すブロック図である。図1と同一符号は同一または相当する構成を表している。
図3において、Xは光位相変調器3の終端部であり、終端部Xから出力されたクロック信号は、分岐部品P1によって、狭帯域増幅器11と直交検波器12とへ分岐されている。図1との構成の差異は、終端部Xからのクロック信号を分岐部品P1だけを使って狭帯域増幅器11,直交検波器12へ与えているので、分岐部品P2が不要になっている点である。
【0050】
位相変調信号は一般に高いパワーのRFクロックであり、その分岐部品はスルーポートで十分な低損失性が要求されるため、高価な分岐部品を使用しなければならない。実施の形態3の構成を採用することで、実施の形態1と比較して、位相変調信号の分岐が分岐部品P1だけで済むようになり、構成を簡略化でき、コストを軽減できる。
【0051】
以上のように、この実施の形態3によれば、光位相変調器3の終端部xから出力する位相変調信号を分岐部品P1で分岐して、狭帯域増幅器11と直交検波器12とへ与えるようにしたので、構成を簡略化でき、コストを軽減できるという効果が得られる。
【0052】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4による光送信装置の構成を示すブロック図である。図1と同一符号は同一または相当する構成を表している。
図4では、実施の形態2と同様に、光源1,光位相変調器3と,光強度変調器2をこの順序で従属接続しており、同時に、実施の形態3と同様に、光位相変調器3の終端部Xのクロック信号を分岐部品P1によって狭帯域増幅器11と直交検波器12とに分岐している。
【0053】
この実施の形態4は、実施の形態2と実施の形態3とを組み合わせた構成である。このため実施の形態2,実施の形態3の効果を両方満たしており、光強度変調器2としてEA変調器を採用した場合にも、伝送誤り率の劣化を防ぐことができるとともに、位相変調信号の分岐部品を1つ削減できる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する2つの積電圧を生成する直交検波手段と、2つの積電圧を演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報と、位相変調信号の振幅情報とを算出し、これら位相差情報および振幅情報に応じて、変調信号生成手段の位相調整および振幅調整を制御する制御手段とを備えるようにしたので、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差の変化や、光位相変調信号の振幅の変化を算出して、位相器、狭帯域増幅器によって位相差や振幅を安定化させることができ、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態3による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態4による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の光送信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光源、2 光強度変調器(光変調手段)、3 光位相変調器(光変調手段)、4 HIBI(偏波スクランブル手段)、5 出力端子、6 データ入力端子、7 VCO(変調信号生成手段)、8 RZ変換器(変調信号生成手段)、9 広帯域増幅器(変調信号生成手段)、10 位相器(変調信号生成手段)、11 狭帯域増幅器(変調信号生成手段)、12 直交検波器(直交検波手段)、13 r−θ変換器(制御手段)、P1,P2 分岐部品、X 終端部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、光通信システム、特に光増幅伝送技術を用いた長距離光増幅中継伝送システムにおいて、電気信号にしたがって光信号を変調して送信する光送信装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の光送信装置の構成を示すブロック図である。この従来の光送信装置は、例えば特開平11−331091号公報に開示されたものである。
図5において、101は光信号を発生する光源、102は光源101で発生した光信号を強度変調信号に応じて強度変調する光強度変調器、103は光強度変調器102からの光信号を位相変調信号に応じて位相変調する光位相変調器、104は偏波スクランブルをかけるために偏波保持ファイバの軸を45°傾けて複屈折媒体を含んでいるHIBI、105は光信号を出力する光送信装置の出力端子である。
【0003】
光位相変調器103は、光強度変調器102に従属接続されており、光強度変調器102で強度変調された光信号に対して位相変調をかける。次のHIBI104は、光強度変調器102および光位相変調器103に従属接続されており、光強度変調器102で強度変調されて光位相変調器103で位相変調された光信号に対して偏波スクランブルをかける。
【0004】
また、図5において、106はNRZデータ信号(NRZ DATA)が入力されるデータ入力端子、107はデータ信号に同期したVCO、108はRZ変換器、109は広帯域増幅器である。RZ変換器108は、データ入力端子106から入力されたNRZデータ信号と、VCO107から入力されたクロック信号(CLK)とに基づいて、強度変調信号(RZ DATA)を生成する。広帯域増幅器109は、RZ変換器108から入力された強度変調信号を増幅して光強度変調器102に印加し、その駆動を行う。
【0005】
さらに、図5において、110は位相器、111は狭帯域増幅器である。位相器110は、RZ変換器108から入力されたクロック信号を、光位相変調器103を駆動するための位相変調信号に遅延を与える。狭帯域増幅器111は、位相器110から入力されたクロック信号を、光位相変調器103を駆動するための位相変調信号の振幅を変化させる。
【0006】
次に動作について説明する。
光源101から発生した光信号は、光強度変調器102,光位相変調器103によって光強度変調、光位相変調され、HIBI104で偏波スクランブルがかけられた後に、出力端子105から出力される。光強度変調器102を駆動する強度変調信号は、データ入力端子106から入力されたNRZデータ信号と、VCO107から入力されたクロック信号とに基づいて、RZ変換器108で生成されている。一方、光位相変調器103を駆動する位相変調信号は、位相器110を介して、VCO107の出力クロックを狭帯域増幅器111へ入力することで生成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光送信装置は以上のように構成されているので、強度変調信号と位相変調信号との位相関係が固定されているとは言えず、変化した強度変調信号と位相変調信号との位相関係と、変化した位相変調信号の振幅を元にもどせないという課題があった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、強度変調信号と位相変調信号との位相差や、位相変調信号の振幅を監視できるとともに、この監視結果を強度変調信号と位相変調信号との位相差や、位相変調信号の振幅にフィードバックすることでできる光強度変調信号と光位相変調信号の位相差や位相変調信号の振幅を安定制御することで、伝送誤り率を安定化できる光送信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光送信装置は、位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する2つの積電圧を生成する直交検波手段と、2つの積電圧を演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報と、位相変調信号の振幅情報とを算出し、これら位相差情報および振幅情報に応じて、変調信号生成手段の位相調整および振幅調整を制御する制御手段とを備えるようにしたものである。
【0010】
この発明に係る光送信装置は、光信号に強度変調をかける光強度変調器と、光強度変調器で強度変調された光信号に位相変調をかけ、偏波スクランブル手段へ出力する光位相変調器とから光変調手段が構成されるようにしたものである。
【0011】
この発明に係る光送信装置は、光信号に位相変調をかける光位相変調器と、光位相変調器で位相変調された光信号に強度変調をかけ、偏波スクランブル手段へ出力する光強度変調器とから光変調手段が構成されるようにしたものである。
【0012】
この発明に係る光送信装置は、光変調手段の終端部から出力する位相変調信号を分岐して、変調信号生成手段と直交検波手段とへ与えるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による光送信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は光信号を発生する光源(光変調手段)、2は光源1で発生した光信号を強度変調信号に応じて強度変調する光強度変調器(光変調手段)、3は光強度変調器2からの光信号を位相変調信号に応じて位相変調する光位相変調器(光変調手段)、4は偏波スクランブルをかけるために偏波保持ファイバの軸を45°傾けて複屈折媒体を含んでいるHIBI(偏波スクランブル手段)、5は光信号を出力する光送信装置の出力端子である。
【0014】
光位相変調器3は、光強度変調器2に従属接続されており、光強度変調器2で強度変調された光信号に対して位相変調をかける。次のHIBI4は、光強度変調器2および光位相変調器3に従属接続されており、光強度変調器2で強度変調されて光位相変調器3で位相変調された光信号に対して偏波スクランブルをかける。
【0015】
また、図1において、6はNRZデータ信号(NRZ DATA)が入力されるデータ入力端子、7はデータ信号に同期したVCO(変調信号生成手段)、8はRZ変換器(変調信号生成手段)、9は広帯域増幅器(変調信号生成手段)である。RZ変換器8は、データ入力端子6から入力されたNRZデータ信号と、VCO7から入力されたクロック信号(CLK)とに基づいて、強度変調信号を生成する。広帯域増幅器9は、RZ変換器8から入力された強度変調信号を増幅して光強度変調器2に印加し、その駆動を行う。
【0016】
さらに、図1において、10は位相器(変調信号生成手段)、11は狭帯域増幅器(変調信号生成手段)、P1,P2は分岐部品である。位相器10は、RZ変換器8から入力されたクロック信号を狭帯域増幅器11へ出力しており、光位相変調器3を駆動するための位相変調信号に遅延を与える働きをする。狭帯域増幅器11は、位相器10から入力されたクロック信号を光位相変調器3へ分岐部品P1を介して出力しており、光位相変調器3を駆動するための位相変調信号の振幅を変化させる。また、狭帯域増幅器11から光位相変調器3へ出力されたクロック信号は、分岐部品P1,P2を介して狭帯域増幅器11へフィードバックされている。
【0017】
さらに、図1において、12,13は直交検波器(直交検波手段)、r−θ変換器(制御手段)であり、それぞれこの実施の形態1を特徴付ける構成要素である。直交検波器12は、強度変調信号と同期が取れているクロック信号と位相変調信号とをミキシングする。クロック信号は、分岐部品P1,P2を介して狭帯域増幅器11から直交検波器12へ出力されている。r−θ変換器13は、直交検波器12で検出されたミキシング信号を位相差情報および振幅情報に変換する。
【0018】
光信号を変調して出力する際の動作については、従来と同様であるため説明を省略し、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差情報、位相変調信号に関する振幅情報の検出動作について説明する。
直交検波器12は、2つの電圧出力を有している。第1の電圧出力は、直交検波器12へ入力された2つのクロック(VCO7からのクロックCLKと、狭帯域増幅器11から光位相変調器3へ与える位相変調信号CLK)をミキシングして得られる2つのクロックの積電圧である。そして、第1の電圧出力と異なる第2の電圧出力は、直交検波器12へ入力された一方のクロックを内部で90°遅延させてから他方のクロックとミキシングして得られる2つのクロックの積電圧である。以下では、第1の電圧出力を積電圧Iとし、第2の電圧出力を積電圧Qとする。
【0019】
観測できる情報はクロックの積電圧I,Qであり、これに対して、必要な情報はクロックの位相差情報、振幅情報である。積電圧I,Qの両者には、2つのクロックに関する位相差情報と振幅情報とが混在して含まれているので、以下に示すように、直交検波器12で観測された積電圧I,Qをr−θ変換器13で演算することにより、位相差情報と振幅情報とを分離することができる。
【0020】
積電圧I,Qは、同一周波数のクロック積であり、直交検波器12へ入力するクロックの振幅情報および位相差情報をそれぞれRおよびΘとすると、以下の式(1i),式(1q)のようにそれぞれ表される。
【0021】
I=R・sin(Θ) (1i)
Q=R・sin(Θ+90°)=R・cos(Θ) (1q)
【0022】
式(1q)に示したように、積電圧QはQ=R・cos(Θ)と変形できるので、積電圧Iの2乗と積電圧Qの2乗との和は振幅情報Rの2乗となり、この値の平方根をとると、振幅情報Rを求めることができる。すなわち、次の式(2)の演算によって、r−θ変換器13は振幅情報Rを算出する。
【0023】
R=√(I2+Q2) (2)
【0024】
続いて、r−θ変換器13は、式(2)で得られた振幅情報Rによって積電圧Iを除算し、この除算結果の逆三角関数Arcsinから|Θ|を得る。つまり、r−θ変換器13は、次の式(3)の演算を行って、位相差情報Θの絶対値|Θ|を算出する。
【0025】
|Θ|=Arcsin(I/R) (3)
【0026】
ここで、式(3)の演算だけでは位相差情報Θの大きさが確定されるだけで、正負の符号が判明しない。そこで最後に、r−θ変換器13は、積電圧Qの符号の正負からΘがどの象現に存在するのかを判定し、位相差情報Θを確定する。
【0027】
つまり、例えば|Θ|=Arcsin(I/R)=45°と計算された場合、位相差情報Θは第1象現または第4象現のいずれかに存在する(Θ=+45°またはΘ=−45°)。そこで、r−θ変換器13は、積電圧Qの符号が正であれば、位相差情報Θが第1象現(Θ=+45°)に、積電圧Qの符号が負であれば、位相差情報Θが第4象現(Θ=−45°)に存在するものと判定する。
【0028】
r−θ変換器13は、以上のようにして求めた位相差情報Θ,振幅情報Rを位相器10,狭帯域増幅器11へそれぞれフィードバックして、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差や、位相変調信号の振幅が初期設定値を維持するように、位相器10の位相調整、狭帯域増幅器11の振幅調整を制御する。このようにすることで、経年変化や温度変化によって変動してしまう強度変調信号と位相変調信号との間の位相差や、位相変調信号の振幅を長期にわたって初期設定値に維持することができ、安定した動作を保証できる。
【0029】
なお、図1の構成では、光源1として、半導体レーザダイオードを、光強度変調器2として、リチウムナイオベイト・マッハツェンダ型変調器や半導体光変調器などを用いることができる。また、光源1と光強度変調器2とを集積化した変調器集積型半導体レーザダイオードも使用できる。
【0030】
さらに、光位相変調器3として、リチウムナイオベイト変調器が一般的に用いられ、位相器10として、マイクロ波帯位相変調器、バラクタダイオードを用いたフェイズシフタ、もしくは電気長を可変とする構成の遅延器等を用いることができる。広帯域増幅器9および狭帯域増幅器11は、高出力アンプを市場より調達できる。
【0031】
さらに、r−θ変換器13による位相差情報Θの算出は式(3)に限定されるものではなく、位相差情報Θと振幅情報Rとが算出できれば他の演算によっても良い。例えば以下の式(4)または式(5)のような演算を採用することもできる。
【0032】
|Θ|=Arccos(Q/R) (4)
(Θの符号はIの符号から判定)
【0033】
I/Q=[R・sin(Θ)]/[R・cos(Θ)]=tan(Θ)(5a)
∴Θ=Arctan(I/Q) (5b)
【0034】
三角関数tan(Θ)は発散するため、式(5a)の演算と式(5b)の演算との間に例えば以下の<判定文>を挿入する(以下の<判定文>におけるεは、例えば0.0001などのように、0に十分近い正の値を表す)。式(5a),式(5b)の演算手法は、振幅情報Rの算出と並列に位相差情報Θを算出できるので、演算速度を向上することができる。
【0035】
<判定文>
|Q|=R・|cos(Θ)|>εならば、式(5b)を演算する
|Q|=R・|cos(Θ)|≦εならば、
Arctan(I/Q)=±90°とする
【0036】
以上のように、この実施の形態1によれば、位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する第1,第2の積電圧I,Qを生成する直交検波器12と、第1,第2の積電圧I,Qを演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報Θと、位相変調信号の振幅情報Rとを算出し、これら位相差情報Θおよび振幅情報Rに応じて、位相器10による振幅調整および狭帯域増幅器11による位相調整を制御するr−θ変換器13とを備えるようにしたので、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差の変化や、光位相変調信号の振幅の変化を算出して、位相器10,狭帯域増幅器11によって位相差や振幅を安定化させることができ、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【0037】
また、この実施の形態1によれば、直交検波器12は、位相変調信号とクロック信号とをミキシングすることと、位相変調信号およびクロック信号のいずれか一方を90°遅延させて他方とミキシングすることとにより、第1の積電圧I=R・sin(Θ)および第2の積電圧Q=R・cos(Θ)を算出し、r−θ変換器13は、R=√(I2+Q2)から振幅情報Rを求めるとともに、|Θ|=Arcsin(I/R)から|Θ|を得て、積電圧Qの符号の正負から位相差情報Θの符号を決定して位相差情報Θを確定するようにしたので、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【0038】
さらに、この実施の形態1によれば、直交検波器12は、位相変調信号とクロック信号とをミキシングすることと、位相変調信号およびクロック信号のいずれか一方を90°遅延させて他方とミキシングすることにより、第1の積電圧I=R・sin(Θ)および第2の積電圧Q=R・cos(Θ)を算出し、r−θ変換器13は、R=√(I2+Q2)から振幅情報Rを求めるとともに、|Θ|=Arccos(Q/R)から|Θ|を得て、積電圧Iの符号の正負から位相差情報Θの符号を決定して位相差情報Θを確定するようにしたので、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【0039】
さらに、この実施の形態1によれば、直交検波器12は、位相変調信号とクロック信号とをミキシングすることと、位相変調信号およびクロック信号のいずれか一方を90°遅延させて他方とミキシングすることとにより、第1の積電圧I=R・sin(Θ)および第2の積電圧Q=R・cos(Θ)を算出し、r−θ変換器13は、R=√(I2+Q2)から振幅情報Rを求めるとともに、Θ=Arctan(I/Q)から位相差情報Θを確定するようにしたので、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られ、振幅情報Rの算出と並列に位相差情報Θを算出でき、演算速度を向上できるという効果が得られる。
【0040】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による光送信装置の構成を示すブロック図である。図1と同一符号は同一または相当する構成を表している。
図2において、図1との構成の差異は、光源1,光位相変調器3,光強度変調器2がこの順序で従属接続されている点である。その他に関しては実施の形態1と同様の構成・動作であるため、説明を省略する。
【0041】
一般に、光強度変調器2には、EA変調器(電界吸収型強度変調器)やマッハツェンダ型変調器などが用いられる。EA変調器へ入力可能な最大光パワーは、マッハツェンダ型変調器に入力できる最大光パワーと比べて、6dB以上低いことがよく知られており、また、EA変調器へ高い光パワーを入力すると、伝送誤り率が大きくなることがよく知られている。
【0042】
<図1でLN変調器>
これらのことを踏まえて、実施の形態1(図1)の構成で光強度変調器2として、例えばマッハツェンダ型のLN変調器(リチウムナイオベイト変調器)を用いた場合をまず考察してみる。例えば、LN変調器への入力可能最大光パワーを0dB,光強度変調器(LN変調器)2の光損失を−3dB,光位相変調器3の光損失を−2dBとする。このとき、光源1から光強度変調器2に対して0dBの光パワー(入力可能最大光パワー)を与えられるので、光位相変調器3からHIBI4への光パワーは0+(−3)+(−2)=−5dBとなる。このように、できるだけ大パワーの光信号が実現されるようにすることで、光のSNR(信号対雑音比)が向上し、伝送誤り率を改善できる。
【0043】
<図1でEA変調器>
次に、図1の構成において、光強度変調器2としてEA変調器を用いた場合を考える。上記の例と同様の条件で光強度変調器(EA変調器)2の光損失−3dB,光位相変調器3の光損失−2dBとすると、高く見積もったとしても、光源1から光強度変調器2への光パワーは−6dBと低く抑える必要があり(LN変調器より6dB以上も低いため)、光位相変調器3からHIBI4への光パワーは(−6)+(−3)+(−2)=−11dB(<−5dB)となる。
【0044】
以上から、図1の構成は、光強度変調器2としてLN変調器などのマッハツェンダ型変調器を用いた場合に適しており、図1の光強度変調器2としてEA変調器を用いると、相対的に低光パワーになって伝送誤り率が劣化してしまうことが分かる。
【0045】
<図2でEA変調器>
光強度変調器2としてEA変調器を使いたい場合には、この実施の形態2(図2)の構成が有効である。つまり、上記の例と同様に、光位相変調器3の光損失を−2dB,光強度変調器(EA変調器)2の光損失を−3dBとすると、光源1,光位相変調器3,光強度変調器2の順番で従属接続することで、光位相変調器3が光アッテネータの役割を兼用することになり、光源1から光位相変調器3へ−4dBの光パワーを出力できる。したがって、光位相変調器3から光強度変調器2への光パワーは(−4)+(−2)=−6dB(入力可能最大光パワーの制約上の問題なし)、光強度変調器2からHIBI4への光パワーは(−4)+(−2)+(−2)=−8dB(>−11dB)となり、<図1でEA変調器>の場合よりも光パワーを大きくすることができ、光のSNRが良くなって、伝送誤り率を改善できる。
【0046】
このように、光強度変調器2がLN変調器などのマッハツェンダ型変調器であれば図1の構成が有効に、光強度変調器2がEA変調器ならば図2の構成が有効になる。
【0047】
以上のように、この実施の形態2によれば、光信号に強度変調をかける光強度変調器2と、光強度変調器2で強度変調された光信号に位相変調をかけ、HIBI4へ出力する光位相変調器3とをこの順序で従属接続するようにしたので、LN変調器などのマッハツェンダ型変調器を光強度変調器2として用いた場合に、光のSNRが良くなって、伝送誤り率を改善できるという効果が得られる。
【0048】
また、この実施の形態2によれば、光信号に位相変調をかける光位相変調器3と、光位相変調器3で位相変調された光信号に強度変調をかけ、HIBI4へ出力する光強度変調器2とをこの順序で従属接続するようにしたので、EA変調器を光強度変調器2として用いた場合に、光のSNRが良くなって、伝送誤り率を改善できるという効果が得られる。
【0049】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3による光送信装置の構成を示すブロック図である。図1と同一符号は同一または相当する構成を表している。
図3において、Xは光位相変調器3の終端部であり、終端部Xから出力されたクロック信号は、分岐部品P1によって、狭帯域増幅器11と直交検波器12とへ分岐されている。図1との構成の差異は、終端部Xからのクロック信号を分岐部品P1だけを使って狭帯域増幅器11,直交検波器12へ与えているので、分岐部品P2が不要になっている点である。
【0050】
位相変調信号は一般に高いパワーのRFクロックであり、その分岐部品はスルーポートで十分な低損失性が要求されるため、高価な分岐部品を使用しなければならない。実施の形態3の構成を採用することで、実施の形態1と比較して、位相変調信号の分岐が分岐部品P1だけで済むようになり、構成を簡略化でき、コストを軽減できる。
【0051】
以上のように、この実施の形態3によれば、光位相変調器3の終端部xから出力する位相変調信号を分岐部品P1で分岐して、狭帯域増幅器11と直交検波器12とへ与えるようにしたので、構成を簡略化でき、コストを軽減できるという効果が得られる。
【0052】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4による光送信装置の構成を示すブロック図である。図1と同一符号は同一または相当する構成を表している。
図4では、実施の形態2と同様に、光源1,光位相変調器3と,光強度変調器2をこの順序で従属接続しており、同時に、実施の形態3と同様に、光位相変調器3の終端部Xのクロック信号を分岐部品P1によって狭帯域増幅器11と直交検波器12とに分岐している。
【0053】
この実施の形態4は、実施の形態2と実施の形態3とを組み合わせた構成である。このため実施の形態2,実施の形態3の効果を両方満たしており、光強度変調器2としてEA変調器を採用した場合にも、伝送誤り率の劣化を防ぐことができるとともに、位相変調信号の分岐部品を1つ削減できる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、位相変調信号とクロック信号とを直交検波して、互いに直交する2つの積電圧を生成する直交検波手段と、2つの積電圧を演算して、位相変調信号と強度変調信号との間の位相差情報と、位相変調信号の振幅情報とを算出し、これら位相差情報および振幅情報に応じて、変調信号生成手段の位相調整および振幅調整を制御する制御手段とを備えるようにしたので、強度変調信号と位相変調信号との間の位相差の変化や、光位相変調信号の振幅の変化を算出して、位相器、狭帯域増幅器によって位相差や振幅を安定化させることができ、伝送誤り率を安定させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態3による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態4による光送信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の光送信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光源、2 光強度変調器(光変調手段)、3 光位相変調器(光変調手段)、4 HIBI(偏波スクランブル手段)、5 出力端子、6 データ入力端子、7 VCO(変調信号生成手段)、8 RZ変換器(変調信号生成手段)、9 広帯域増幅器(変調信号生成手段)、10 位相器(変調信号生成手段)、11 狭帯域増幅器(変調信号生成手段)、12 直交検波器(直交検波手段)、13 r−θ変換器(制御手段)、P1,P2 分岐部品、X 終端部。
Claims (4)
- 光信号を発生する光源と、強度変調信号および位相変調信号に基づいて、上記光信号に強度変調および位相変調をかけて出力する光変調手段と、上記光変調手段からの上記光信号に偏波スクランブルをかけて出力する偏波スクランブル手段と、データ信号およびクロック信号に基づいて上記強度変調信号および上記位相変調信号を生成し、上記強度変調信号を上記光変調手段へ与えるとともに、上記位相変調信号に位相調整および振幅調整をかけて上記光変調手段へ与える変調信号生成手段とを備えた光送信装置において、
上記位相変調信号と上記クロック信号とを直交検波して、互いに直交する2つの積電圧を生成する直交検波手段と、
上記2つの積電圧を演算して、上記位相変調信号と上記強度変調信号との間の位相差情報と、上記位相変調信号の振幅情報とを算出し、これら位相差情報および振幅情報に応じて、上記変調信号生成手段の位相調整および振幅調整を制御する制御手段とを備えることを特徴とする光送信装置。 - 光変調手段は、
光信号に強度変調をかける光強度変調器と、
上記光強度変調器で強度変調された光信号に位相変調をかけ、偏波スクランブル手段へ出力する光位相変調器とから構成されることを特徴とする請求項1記載の光送信装置。 - 光変調手段は、
光信号に位相変調をかける光位相変調器と、
上記光位相変調器で位相変調された光信号に強度変調をかけ、偏波スクランブル手段へ出力する光強度変調器とから構成されることを特徴とする請求項1記載の光送信装置。 - 光変調手段は、
その終端部から出力する位相変調信号を分岐して、変調信号生成手段と直交検波手段とへ与えることを特徴とする請求項1記載の光送信装置。
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004088250A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014174639A1 (ja) * | 2013-04-25 | 2014-10-30 | 三菱電機株式会社 | 光送信器 |
| US9264142B2 (en) | 2011-07-01 | 2016-02-16 | Nec Corporation | RZ optical modulator and RZ optical modulation method |
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2002
- 2002-08-23 JP JP2002243905A patent/JP2004088250A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9264142B2 (en) | 2011-07-01 | 2016-02-16 | Nec Corporation | RZ optical modulator and RZ optical modulation method |
| WO2014174639A1 (ja) * | 2013-04-25 | 2014-10-30 | 三菱電機株式会社 | 光送信器 |
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