JP2004084471A - 汚染物質除去装置の沿道設置方法及びその運転方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両から排出される汚染物質を除去する汚染物質除去装置の沿道設置方法であって、上方に高速道路や線路などが配設された高架下の道路の、上り車線と下り車線の間に位置する中央分離帯に、前記汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置することを特徴とする汚染物質除去装置の沿道設置方法。
【選択図】 図1
Description
窒素酸化物や粒子状物質などの汚染物質を抑制するには、発生源である車両での抑制対策が最も有効であり、排ガス規制も年々厳しくなっているが、依然として汚染物質の濃度が環境基準を超える地域も少なからず存在する。
このため、近年、汚染物質除去装置の必要性が高まっており、交差点付近の沿道、又は道路の中央分離帯及び測道との間に設置するものもある。
汚染物質の主たる排出源である大型トラック等は、排気ガスの排出方向が車種によらずほぼ同じ(車の右側部)であり、その汚染物質は走行時よりも加速時に多く排出される。従って、歩道側に比べて中央分離帯又は対向車線側の壁面の汚れが顕著であり、また交差点近傍の壁面の汚れが顕著であることが分かった。
装置の効率が一定とした場合、仮に2倍の濃度の汚染物質を処理装置に導くことができれば、装置の処理風量を半分にしても、汚染物質の除去量は等しくなる。
従って、汚染物質除去装置を道路沿いに設置する場合には、如何に効率よく汚染物質を吸引することができる場所に設置するかが重要であり、大きな効果の違いを生じる。
請求項2記載の本発明の汚染物質除去装置の沿道設置方法は、車両から排出される汚染物質を除去する汚染物質除去装置の沿道設置方法であって、側方に防音壁が配設された道路の、上り車線と下り車線の間に位置する中央分離帯に、前記汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置することを特徴とする。
請求項3記載の本発明の汚染物質除去装置の沿道設置方法は、車両から排出される汚染物質を除去する汚染物質除去装置の沿道設置方法であって、交差点前後の中央分離帯に前記汚染物質除去装置を設置することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法において、前記汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項3に記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法において、車両の進行方向に向かって前記交差点より手前に設置する前記汚染物質除去装置を、前記交差点より先に設置する前記汚染物質除去装置に対して1から3倍の比率で設置することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法において、前記汚染物質除去装置が、集塵装置であることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法において、前記汚染物質除去装置が、脱硝集塵装置であることを特徴とする。
請求項8記載の本発明の汚染物質除去装置の運転方法は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、それぞれの汚染物質除去装置を、前記交差点に近い方の前記汚染物質除去装置から順に始動させることを特徴とする。
請求項9記載の本発明の汚染物質除去装置の運転方法は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、それぞれの汚染物質除去装置を、前記交差点から遠い方の前記汚染物質除去装置から順に停止させることを特徴とする。
請求項10記載の本発明の汚染物質除去装置の運転方法は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、粉塵濃度又は汚染濃度を計測するセンサーを備え、あらかじめ濃度値の上限値と下限値とを設定しておき、前記センサーで計測した濃度値が前記下限値より下回ったときは、前記交差点から遠い方の前記汚染物質除去装置から停止し、前記センサーで計測した濃度値が前記上限値を越えたときは、前記交差点に近い方の前記汚染物質除去装置から順に始動することを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項10に記載の汚染物質除去装置の運転方法において、前記センサーを、前記交差点に最も近い前記汚染物質除去装置の近傍に設けたことを特徴とする。
請求項12記載の本発明の汚染物質除去装置の運転方法は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、前記汚染物質除去装置の運転時間を設定するタイマーと、粉塵濃度又は汚染濃度を計測するセンサーとを備え、前記タイマーによってあらかじめ設定された時間帯には前記汚染物質除去装置を常時運転し、前記時間帯以外の時間帯において前記センサーで計測した濃度値が設定値を越えたときには前記汚染物質除去装置を運転することを特徴とする。
請求項13記載の本発明は、請求項8から請求項12のいずれかに記載の汚染物質除去装置の運転方法において、前記汚染物質除去装置の運転中は、車両運転者に対して注意喚起を促す表示を点灯することを特徴とする。
請求項14記載の本発明は、請求項8から請求項12のいずれかに記載の汚染物質除去装置の運転方法において、通信装置により前記汚染物質除去装置を遠隔監視することを特徴とする。
請求項15記載の本発明の汚染物質除去装置の運転方法は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、前記汚染物質除去装置の運転動作を、車両の交通量、車両の車速度、雨量、又は天候に連動させて制御することを特徴とする。
請求項16記載の本発明の汚染物質除去装置の運転方法は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、前記汚染物質除去装置の吸引風速を0.3から10m/sの範囲で運転することを特徴とする。
本発明の第2の実施の形態は、側方に防音壁が配設された道路の、上り車線と下り車線の間に位置する中央分離帯に、汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置するものであり、特に側方に防音壁が配設された道路の中央分離帯に汚染物質除去装置を設けることで、汚染物質の拡散が少ない場所で効率よく汚染物質を吸い込むことができる。また吸引口を車道に向かって開口させることで、車両から排出された直後の濃度の高い汚染物質を効率的に吸い込むことができる。
本発明の第3の実施の形態は、交差点前後の中央分離帯に汚染物質除去装置を設置するものであり、特に交差点前後の中央分離帯に汚染物質除去装置を設けることで、信号待ちで停車している車両が加速発進する交差点での、濃度の高い汚染物質を効率的に吸い込むことができる。
本発明の第4の実施の形態は、第3の実施の形態において、汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置するものであり、車両から排出された直後の濃度の高い汚染物質を効率的に吸い込むことができる。
本発明の第5の実施の形態は、第3の実施の形態において、車両の進行方向に向かって交差点より手前に設置する汚染物質除去装置を、交差点より先に設置する汚染物質除去装置に対して1から3倍の比率で設置するものである。例えば、車両の進行方向に向かって交差点より先に設置する汚染物質除去装置を、交差点から500mの範囲に、交差点より手前に設置する汚染物質除去装置を、信号待ち車両の列の平均長さなど交通量に応じて設ける。加速走行時は、定速走行時よりも汚染物質の排出量が多いため、交差点より先では、信号待ちの先頭車両が加速を終えるまでの距離は、信号待ち車両の多少に関わらず一定となるが、交差点より手前の車両加速区間は信号待ち車両の列の長さに影響される。従って、交差点より先に設置する汚染物質除去装置を一定とし、交差点より手前に設置する汚染物質除去装置を交通量に応じて交差点より先に設置する汚染物質除去装置に対して1から3倍の比率で設置することで、停止時の車両及び加速時の車両から排出される汚染物質を効率的に吸い込むことができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1から第5の実施の形態において、汚染物質除去装置を集塵装置とするものであり、車両から排出される粒子状物質を効率的に除去することができる。
本発明の第7の実施の形態は、第1から第5の実施の形態において、汚染物質除去装置を脱硝集塵装置とするものであり、車両から排出される窒素酸化物や粒子状物質を効率的に除去することができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1から第5の実施の形態によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、それぞれの汚染物質除去装置を、交差点に近い方の汚染物質除去装置から順に始動させるものであり、交差点に近い方の汚染物質除去装置から順に始動させることで、停止車両が順次発進加速する際に排出される窒素酸化物や粒子状物質を効率的に除去することができるとともに、装置全体の起動電流の低減にもつながる。
本発明の第9の実施の形態は、第1から第5の実施の形態によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、それぞれの汚染物質除去装置を、交差点から遠い方の汚染物質除去装置から順に停止させるものであり、汚染物質の発生濃度に応じて停止させることで、車両から排出される窒素酸化物や粒子状物質を効率的に除去することができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1から第5の実施の形態によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、粉塵濃度又は汚染濃度を計測するセンサーを備え、あらかじめ濃度値の上限値と下限値とを設定しておき、センサーで計測した濃度値が下限値より下回ったときは、交差点から遠い方の汚染物質除去装置から停止し、センサーで計測した濃度値が上限値を越えたときは、交差点に近い方の汚染物質除去装置から順に始動するものであり、センサーで計測した濃度値に応じて汚染物質除去装置の運転停止を制御するとともに、汚染物質の発生濃度の高い交差点に近い汚染物質除去装置の運転時間を長くすることで、車両から排出される窒素酸化物や粒子状物質を効率的に除去することができる。また、それぞれの始動のタイミングを異ならせることで、装置全体の起動電流の低減を図ることができる。
本発明の第11の実施の形態は、第10の実施の形態において、センサーを、交差点に最も近い汚染物質除去装置の近傍に設けたものであり、センサーを交差点近傍に設けることで汚染物質の発生状況を迅速に検出することができるとともに、汚染物質除去装置の近傍に設けることで、除去効率を高めることができる。
本発明の第12の実施の形態は、第1から第5の実施の形態によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、汚染物質除去装置の運転時間を設定するタイマーと、粉塵濃度又は汚染濃度を計測するセンサーとを備え、タイマーによってあらかじめ設定された時間帯には汚染物質除去装置を常時運転し、時間帯以外の時間帯においてセンサーで計測した濃度値が設定値を越えたときには汚染物質除去装置を運転するものであり、タイマー設定は必須時間帯のみ設定し、それ以外の時間帯は、センサーの検出により設定値に応じて運転停止を行なうことで、装置の稼働時間を押さえることができ、効率よく省エネルギーを図ることができるとともにメンテナンス負担を軽減することができる。
本発明の第13の実施の形態は、第8から第12の実施の形態において、汚染物質除去装置の運転中は、車両運転者に対して注意喚起を促す表示を点灯するものであり、汚染物質の発生状況を車両運転者に知らせて注意喚起を有効に促すことができ、汚染物質の発生を抑制することができる。
本発明の第14の実施の形態は、第8から第12の実施の形態において、通信装置により汚染物質除去装置を遠隔監視するものであり、汚染物質除去装置の状態を把握でき、特に交通渋滞の多い個所に設置される汚染物質除去装置を効率よくメンテナンスできる。
本発明の第15の実施の形態は、第1から第5の実施の形態によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、汚染物質除去装置の運転動作を、車両の交通量、車両の車速度、雨量、又は天候に連動させて制御するものであり、汚染物質の発生量に関連がある前記項目に連動させることで効率良く省エネルギーを図ることができる。
本発明の第16の実施の形態は、第1から第5の実施の形態によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、汚染物質除去装置の吸引風速を0.3から10m/sの範囲で運転するものであり、汚染物質の吸引を効率良く行うことができる。
本実施例の汚染物質除去装置10は、上方に高速道路や線路などが配設された高架3下の道路1の、上り車線1Aと下り車線1Bの間に位置する中央分離帯2に設置する。また、本実施例の汚染物質除去装置10は、側方に防音壁4が配設された道路1の、上り車線1Aと下り車線1Bの間に位置する中央分離帯2に設置する。防音壁4は、上り車線1Aの側方又は下り車線1Bの側方に設けてあればよいが、上り車線1Aの側方と下り車線1Bの側方の双方に設けてあることが好ましい。また、図1に示すように、高架3下の道路1であって、上り車線1Aの側方と下り車線1Bの側方の双方に防音壁4を有する道路1の中央分離帯2に設置することが最も好ましい。このように、高架3や防音壁4を有する道路は、汚染物質の拡散が少ないため、効率よく汚染物質を吸い込むことができる。
また、汚染物質除去装置10は、吸引口11を車道に向かって開口させ、吹出口12から清浄空気を上方に向かって吹き出すように設置する。
汚染物質除去装置10は、例えば、集塵装置、脱硝装置、又は脱硝集塵装置である。なお、脱硝集塵装置は、脱硝機能と集塵機能を一つのパッケージに収納している場合に限らず、脱硝装置と集塵装置を併設する場合や、集塵装置で集塵した空気を脱硝装置に導く形態であってもよい。集塵装置で集塵した空気を脱硝装置に導く形態では、中央分離帯に集塵装置を設置し、この集塵装置で集塵した空気を地中に設けた土壌脱硝装置に導くものでもよい。
本実施例によれば、汚染物質の拡散が少ない場所で、車両の排気口に最も近い位置で高濃度の汚染物質の処理が可能となる。また、簡単な設置工事で設置が可能であり、短工期で車線規制期間は短く、道路横断部の換気ダクト工事が不要である。また、集塵された粒子状物質の洗浄廃液は、ろ過後に放流することもできる。
図2は、本実施例のように中央分離帯に集塵装置の吸引口を設けた場合の実験図、図3は、歩道側に集塵装置の吸引口を設けた比較例の場合の実験図である。
本実験結果によって、中央分離帯側で吸い込む場合には、歩道側で吸い込む場合の約5倍濃い汚染物質を吸引し浄化できることが分かった。
従って、中央分離帯に吸込口を設ければ、歩道側に設けるよりも設備の処理風量を5分の1にしても同等の効果を得ることができる。
図に示すように、汚染物質除去装置である脱硝集塵装置10は、一方の本体側面の一端側に吸引口11を、本体上面に吹出口12を形成している。また、脱硝集塵装置10は、その内部に、電気集塵機13、NOx吸収剤を充填した脱硝機14、送風機15、及びメカニカルフィルタ16A、16Bを備えている。また、電気集塵機13には集塵機洗浄ノズル13Aを、本体内部底面には汚水ドレインパン17を備えている。送風機15によって、吸引口11から吸入された空気は、メカニカルフィルタ16A、電気集塵機13、メカニカルフィルタ16B、脱硝機14を順に通過して吹出口12から吹き出される。なお、吸引口11から吸入される吸引風速を3から10m/sの範囲とすることが好ましい。
再生廃液処理装置25と同じ敷地内には、吸収剤再生設備24が設けられている。この吸収剤再生設備24では、脱硝機14のNOx吸収剤の再生が行われる。
本システムの基本構成は、既に説明したように、汚染物質除去装置10と、制御盤・洗浄装置21と、電源装置22と、汚水桝ポンプ6と、吸収剤再生設備24、再生廃液処理装置25とを機器構成とし、ここでは、汚染物質除去装置10は40台、制御盤・洗浄装置21は2台、電源装置22は8台、汚水桝ポンプ6は2台、吸収剤再生設備24は1基設けている。
また、汚染物質除去装置10は、奥行き寸法が700mm、高さが1,100mmとコンパクトに設計されているため、スペースが限られた道路1の中央分離帯2に手軽に設置することができる。また、汚染物質除去装置10は、歩行者や車両からの視界を遮ることはなく、同装置は設置後の増設・移設も簡単に行える。
なお、1台の制御盤・洗浄装置21で20台の汚染物質除去装置10内の電気集塵機13の洗浄を1台ずつ行うことができる。洗浄水は装置最寄りの水道管より供給する。制御盤・洗浄装置21には、システム全体を制御する制御盤が搭載されており、タイマー起動停止制御・電気集塵機の洗浄制御を行う。洗浄は汚染物質除去装置10毎に行うため、全ての汚染物質除去装置10を止める必要がなく、連続したNOX脱硝運転を可能とする。
電源(AC400V)は、装置最寄りの電源設備より供給されるものとし、1台の電源装置22で5台の汚染物質除去装置10を同時に運転させることができる。
汚染物質除去装置10内の電気集塵機13の水洗浄により発生した汚水は、汚染物質除去装置10内の汚水ドレインパン17で捕集したのち、汚水桝に回収する。回収した汚水は、汚水桝ポンプ6にて吸収剤再生設備24内の回収水槽に送液する。
吸収剤の再生は、汚染物質除去装置10の近くに建設した吸収剤再生設備24で行う。汚染物質除去装置10から吸収剤を取り出し、吸収剤再生設備24に運搬して再生を行う。1回の再生で4台分の吸収剤を再生することができる。また、吸収剤再生廃液、及び電気集塵機洗浄汚水を無害化することができる。
汚染物質除去装置10の基本構成は、処理風量が2,000m3/h、除去性能がNOXは90%以上、NO2は70%以上、粒子状物質は90%以上とする。
電気集塵機13は、鋼板製自立平板ガス流1段方式、印加電圧は−7から−9kV、洗浄周期は1日に1回、洗浄方法は水洗浄(清水)による自動洗浄、洗浄水量は約40リットル/回である。脱硝機14の吸収剤の主成分は、石膏、活性炭、結合材、及びKOHであり、再生周期は2から4ヶ月、再生方法は吸収剤を装置本体から取り出し、別途設けた再生設備にて再生するもので、最大15回まで再生可能であり、交換時期は2.5から5年で全数交換を行う。メカニカルフィルタ16A、16Bの洗浄周期は6から12ヶ月であり、水洗浄(清水)により洗浄するものである。送風機15は多翼型遠心送風機である。
制御盤・洗浄装置21は、制御部と、洗浄水タンクと、洗浄水ポンプとから構成される。制御部はタイマーによる起動・停止で、電気集塵機13の洗浄制御を行う。洗浄水タンクは電気集塵機13を水洗浄するための水を貯留する。洗浄水ポンプは洗浄水を供給する。
電源装置22は、制御部と、高圧発生器と、電源部とから構成される。制御部は電気集塵機13の洗浄バルブの制御を行う。高圧発生器は電気集塵機13に高電圧を印加し、その出力電圧は0から−10kVとする。電源部は送風機及び洗浄装置に電源を供給する。
吸収剤再生設備24は、除去性能が低下した吸収剤を再生し、除去性能を回復させるための設備である。機器構成は、吸収剤再生装置と、再生廃液処理装置と、洗浄水槽と、回収水槽と、KOH槽と、HCI槽と、HCI注入ポンプと、洗浄水供給ポンプとから構成される。吸収剤再生装置は吸収剤を再生するための装置である。吸収剤の再生を洗浄槽での水洗浄工程、乾燥(乾燥ファン)工程、含浸槽でのアルカリ含浸工程、乾燥(乾燥ファン)工程の順により行い、1回の再生で、脱硝装置4台分の吸収剤を再生することができる。また、再生廃液処理装置は吸収剤の水洗浄により発生した洗浄廃液に含まれるNO2 -,NO3 -をバクテリアによる生物脱窒、及び塵埃をろ過処理し無害化できる。洗浄水槽は上水を貯留するためのタンクである。回収水槽は吸収剤の再生により発生した汚水を貯留するためのタンクである。KOH槽は30%濃度のKOHを貯留し、必要に応じて含浸槽に注水する。HCI槽は10%濃度のHCIを貯留し、吸収剤洗浄廃液中のアルカリイオンの中和に使用する。HCI注入ポンプは中和に必要な量だけのHCIを供給する。洗浄水供給ポンプは洗浄水槽内の上水を洗浄槽、含浸槽に供給する。
図7に示す実施例は、両側に防音壁4を備えた道路1を示している。本実施例の汚染物質除去装置10は、上り車線1Aと下り車線1Bの間に位置する中央分離帯2に、2列併設して設置する。また、汚染物質除去装置10は、吸引口11を車道に向かって開口させ、吹出口12から清浄空気を上方に向かって吹き出すように設置する。
図12は、汚染物質除去装置の運転方法を説明するための概念図である。
図12においては、汚染物質除去装置10を交差点より手前に設置した場合を示している。
第1の設置エリア101、第2の設置エリア102、第3の設置エリア103には、それぞれ複数台の汚染物質除去装置10が並べて設けている。第1の設置エリア101が交差点に最も近いエリアであり、第2の設置エリア102、第3の設置エリア103となるに従って交差点から離れたエリアである。
それぞれの設置エリア101、102、103には、それぞれセンサー51、52、53と、通信装置61、62、63が設けられている。また、複数の地点に表示装置41、42、43が設置されている。
それぞれの通信装置61、62、63と監視装置66とは、通信回線60を介して接続されている。
また、それぞれの汚染物質除去装置10は、交差点から遠い方の設置エリア101、102、103から順に停止させる。すなわち、第3の設置エリア103を停止後に、第2の設置エリア102を停止し、その後第1の設置エリア101を停止させる。このように、汚染物質の発生濃度の低い側の装置から順に停止させることで、車両から排出される窒素酸化物や粒子状物質を効率的に除去することができる。
それぞれの通信装置61、62、63と監視装置66とは、通信回線60を介して接続され、それぞれの通信装置61、62、63からそれぞれの設置エリア101、102、103内の汚染物質除去装置10の状態をデータ送信する。また、監視装置66からのデータ送信によって、それぞれの設置エリア101、102、103内の汚染物質除去装置10をコントロールできるようにしてもよい。
また、これらのセンサー51、52、53とともに、又はこれらのセンサー51、52、53の代わりに、車両の交通量、車両の車速度、雨量、又は天候を検出するセンサーを設け、汚染物質除去装置10の運転動作を、車両の交通量、車両の車速度、雨量、又は天候に連動させて制御することが好ましい。
例えば、交通量が多い場合は、信号待ち車輌が増加して、汚染物質の排出量も多くなるため、運転台数又は吸入風量を増加させる。また、車速が遅い場合(渋滞等)は加速する機会が多いため、運転台数又は吸入風量を増加させる。また、降雨時は、汚染物質が大気中に多く浮遊しないため、運転台数若しくは吸入風量を減少させ、又は装置を停止させる。また、雨水の利用を考えると、一旦タンクに雨水を溜めてそれを洗浄水として利用してもよい。なお、土壌脱硝とのハイブリッド運転の場合は、機械脱硝装置を運転し、土壌脱硝を停止させてもよい。また、汚染物質除去装置10の運転動作の制御方法とは、汚染物質除去装置10の運転/停止、吸入風量の増加/減少、及び汚染物質除去装置10の運転台数の増減の内の少なくとも一つを含む方法である。
なお、本実施例では、第1の設置エリア101、第2の設置エリア102、第3の設置エリア103には、それぞれ複数台の汚染物質除去装置10を設け、設置エリア単位で説明したが、汚染物質除去装置10単位で適用してもよい。
1A 上り車線
1B 下り車線
2 中央分離帯
3 高架
4 防音壁
10 汚染物質除去装置
11 吸引口
12 吹出口
Claims (16)
- 車両から排出される汚染物質を除去する汚染物質除去装置の沿道設置方法であって、上方に高速道路や線路などが配設された高架下の道路の、上り車線と下り車線の間に位置する中央分離帯に、前記汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置することを特徴とする汚染物質除去装置の沿道設置方法。
- 車両から排出される汚染物質を除去する汚染物質除去装置の沿道設置方法であって、側方に防音壁が配設された道路の、上り車線と下り車線の間に位置する中央分離帯に、前記汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置することを特徴とする汚染物質除去装置の沿道設置方法。
- 車両から排出される汚染物質を除去する汚染物質除去装置の沿道設置方法であって、交差点前後の中央分離帯に前記汚染物質除去装置を設置することを特徴とする汚染物質除去装置の沿道設置方法。
- 前記汚染物質除去装置を、吸引口を車道に向かって開口させて設置することを特徴とする請求項3に記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法。
- 車両の進行方向に向かって前記交差点より手前に設置する前記汚染物質除去装置を、前記交差点より先に設置する前記汚染物質除去装置に対して1から3倍の比率で設置することを特徴とする請求項3に記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法。
- 前記汚染物質除去装置が、集塵装置であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法。
- 前記汚染物質除去装置が、脱硝集塵装置であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の汚染物質除去装置の沿道設置方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、それぞれの汚染物質除去装置を、前記交差点に近い方の前記汚染物質除去装置から順に始動させることを特徴とする汚染物質除去装置の運転方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、それぞれの汚染物質除去装置を、前記交差点から遠い方の前記汚染物質除去装置から順に停止させることを特徴とする汚染物質除去装置の運転方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された複数の汚染物質除去装置の運転方法であって、粉塵濃度又は汚染濃度を計測するセンサーを備え、あらかじめ濃度値の上限値と下限値とを設定しておき、前記センサーで計測した濃度値が前記下限値より下回ったときは、前記交差点から遠い方の前記汚染物質除去装置から停止し、前記センサーで計測した濃度値が前記上限値を越えたときは、前記交差点に近い方の前記汚染物質除去装置から順に始動することを特徴とする汚染物質除去装置の運転方法。
- 前記センサーを、前記交差点に最も近い前記汚染物質除去装置の近傍に設けたことを特徴とする請求項10に記載の汚染物質除去装置の運転方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、前記汚染物質除去装置の運転時間を設定するタイマーと、粉塵濃度又は汚染濃度を計測するセンサーとを備え、前記タイマーによってあらかじめ設定された時間帯には前記汚染物質除去装置を常時運転し、前記時間帯以外の時間帯において前記センサーで計測した濃度値が設定値を越えたときには前記汚染物質除去装置を運転することを特徴とする汚染物質除去装置の運転方法。
- 前記汚染物質除去装置の運転中は、車両運転者に対して注意喚起を促す表示を点灯することを特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載の汚染物質除去装置の運転方法。
- 通信装置により前記汚染物質除去装置を遠隔監視することを特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載の汚染物質除去装置の運転方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、前記汚染物質除去装置の運転動作を、車両の交通量、車両の車速度、雨量、又は天候に連動させて制御することを特徴とする汚染物質除去装置の運転方法。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載の沿道設置方法によって設置された汚染物質除去装置の運転方法であって、前記汚染物質除去装置の吸引風速を0.3から10m/sの範囲で運転することを特徴とする汚染物質除去装置の運転方法。
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| JP2003283614A JP2004084471A (ja) | 2002-08-07 | 2003-07-31 | 汚染物質除去装置の沿道設置方法及びその運転方法 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015205271A (ja) * | 2006-03-02 | 2015-11-19 | テクニシュ ユニベルシテイト デルフトTechnische Universiteit Delft | 煤、細塵、及び排ガス微粒子の除去方法、この方法で使用する微粒子捕集装置、並びに静電場を発生させるための微粒子捕集装置の使用 |
| KR102095062B1 (ko) * | 2019-09-03 | 2020-03-30 | 김병학 | 대기오염 방지시설 |
-
2003
- 2003-07-31 JP JP2003283614A patent/JP2004084471A/ja active Pending
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