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JP2004083069A - 紙製密閉容器 - Google Patents

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JP2004083069A
JP2004083069A JP2002246352A JP2002246352A JP2004083069A JP 2004083069 A JP2004083069 A JP 2004083069A JP 2002246352 A JP2002246352 A JP 2002246352A JP 2002246352 A JP2002246352 A JP 2002246352A JP 2004083069 A JP2004083069 A JP 2004083069A
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JP
Japan
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resin layer
paper
layer
closed container
thermoplastic resin
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Pending
Application number
JP2002246352A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Takasaki
高崎 智明
Akira Watanabe
渡邉 晃
Mamoru Sekiguchi
関口 守
Noriyasu Tomizawa
富沢 典康
Tetsuo Yamamoto
山本 徹郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2002246352A priority Critical patent/JP2004083069A/ja
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Abstract

【課題】本発明は、プルタブシールにより覆われた飲み口部を有する天板と胴部を形成する筒状の胴板と底板から形成されている紙製密閉容器において、天板の前記天部共締め部における垂直立ち上げ周縁のコーナー部、及び底板の前記底部共締め部における垂直立ち下げ周縁のコーナー部に亀裂が入り、酸素バリア性が低下して内容物の保存性が損なわれることを防止した紙製密閉容器を提供する。
【解決手段】プルタブシール2により覆われた飲み口部3を有する天板4の垂直立ち上げ周縁6を胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7にて共締めして天部共締め部11が形成され、底板5の垂直立ち下げ周縁8を前記胴板1の下端U字型折り返し部9にて共締めして底部共締め部12が形成された紙製密閉容器Dにおいて、少なくとも天板4と底板5がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22を付加した積層材料からなる紙製密閉容器を提供する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙製密閉容器に関するものであり、詳しくはプルタブシールにより覆われた飲み口部を有する天板の垂直立ち上げ周縁を胴部を形成する胴板の上端U字型折り返し部にて共締めして天部共締め部が形成され、底板の垂直立ち下げ周縁を前記胴板の下端U字型折り返し部にて共締めして底部共締め部が形成された紙製密閉容器において、天板の前記天部共締め部における垂直立ち上げ周縁のコーナー部、及び底板の前記底部共締め部における垂直立ち下げ周縁のコーナー部に亀裂が入り、酸素バリア性が低下して内容物の保存性が損なわれることを防止した紙製密閉容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から内容量が300ミリリットル程度、或いはそれより少ない内容量のジュースやコーヒー等の飲料用の密閉容器は円筒形状など筒形状の金属缶が主流であるが、近年自動販売機でも取り扱えて形状も類似な紙を主材料とする円筒形状や多角形状の紙製飲料用密閉容器が普及してきた。
【0003】
該紙製密閉容器は、外観はほぼ金属缶に類似しているが、紙素材を主体として各種のプラスチック樹脂を積層した材料から作成されている。
【0004】
従って、軽くて輸送上においても多量に積載できるので物流効率が良く経済的であり、また、廃棄処分において易焼却性も高く環境に優しい容器である。
【0005】
該紙製密閉容器を構成する天板、胴板、底板の材料は、単純に紙のみだけでなく、内容物の種類、流通期間、輸送形態などに関連した要求品質に適合した材料を選択し、ラミネート技術により積層材料を作成し、その積層材料を使用している。
【0006】
該積層材料は、例えば天板で7層以上、胴板で5層以上、底板で7層以上の多層構成になっている。
【0007】
該積層材料の積層数とラミネートする材料の選定は、紙製密閉容器に収納する内容物の品質保護、品質保全に適合することが大切であり、また包装コストが適性であり経済的であることも重要である
【0008】
従って、紙製密閉容器に収納する内容物の種類、流通期間、輸送形態、保存・貯蔵状況などを考慮することや、包装材料としての必要な保護性機能、例えば物理的強度(引張り強度、破裂強度、引裂き強度、耐折強度、衝撃強度、耐摩耗性など)やバリア性(ガスバリア性、防水性、保香性、遮光性など)や安定性(耐水性、耐光性、耐薬品性、耐油性、耐寒性など)などを十分考慮して材料の選定、各種のスペックを決定する必要がある。
【0009】
従来でも、上記のような点を十分考慮して、紙製密閉容器を構成する天板、胴板、底板の材料を選定してきた。
【0010】
例えば、図9(イ)は、従来の紙製密閉容器Dの構造を示す斜視図である。図9(ロ)は、従来の紙製密閉容器Dの構造を示す断面図である。図9(ハ)及び図9(ニ)は、従来の紙製密閉容器Dの天部共締め部11を示す拡大図である。図9(ホ)、及び図9(ヘ)は、従来の紙製密閉容器Dの底部共締め部12を示す拡大図である。
【0011】
図10(イ)は、従来の紙製密閉容器Dの天板4に用いる積層材料Eの層構成を示す断面図である。図10(ロ)は、従来の紙製密閉容器Dの胴板1に用いる積層材料Fの層構成を示す断面図である。図10(ハ)は、従来の紙製密閉容器Dの底板に用いる積層材料Gの層構成を示す断面図である。図10(ニ)は、従来の紙製密閉容器Dの胴板に用いる他の積層材料Hの層構成を示す断面図である。
【0012】
図9に示す、プルタブシール2により覆われた飲み口部3を有する天板4の垂直立ち上げ周縁6を胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7にて共締めして天部共締め部11が形成され、底板5の垂直立ち下げ周縁8を前記胴板1の下端U字型折り返し部9にて共締めして底部共締め部12が形成された紙製密閉容器Dにおいて、先ず、図10(イ)に示す前記積層材料Eは、最外層の厚みが30μmのポリエチレン樹脂層14と、坪量が270g/m2 で印刷インキ層15を有する紙層16と、厚みが30μmのポリエチレン樹脂層17と、厚みが20μmのポリエチレン樹脂層18と、厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、厚みが400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を設けた厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の厚みが65μmのポリエチレン樹脂層21とを積層して形成されている。
【0013】
次に、図10(ロ)に示す前記積層材料Fは、最外層の厚みが30μmのポリエチレン樹脂層14と、坪量が270g/m2 で印刷インキ層15を有する紙層16と、厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、厚みが400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を設けた厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の厚みが65μmのポリエチレン樹脂層21とを積層して形成されている。
【0014】
次に、図10(ハ)に示す前記積層材料Gは、最外層の厚みが30μmのポリエチレン樹脂層14と、坪量が270g/m2 の紙層16と、厚みが15μmのポリエチレン樹脂層17と、厚みが15μmのポリエチレン樹脂層18と、厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、厚みが400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を設けた厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の厚みが65μmのポリエチレン樹脂層21とを積層して形成されている。
【0015】
更に、図10(ニ)に示す他の構成としての前記積層材料Hは、最外層の厚みが30μmのポリエチレン樹脂層14と、厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、坪量が270g/m2 で印刷インキ層15を有する紙層16と、厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、厚みが400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を設けた厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の厚みが65μmのポリエチレン樹脂層21とを積層して形成されている。
【0016】
該積層材料Eと該積層材料F、及び該積層材料Gで作成した、或いは、該積層材料Fの代わりに該積層材料Hを使用して作成した、従来の紙製密閉容器Dは、厚みが400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を設けた厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20がガスバリア性に寄与している。
【0017】
更に、厳密には、前記ガスバリア性に寄与している本来の層は、厚みが400Å(オームストロング)程度の非常に薄い無機系物質層のみである。
【0018】
紙製密閉容器Dを作成する際、図9(ハ)、(ニ)に示す、天板4の天部共締め部11における垂直立ち上げ周縁6のコーナー部13と、図9(ホ)、(ヘ)に示す、底板5の底部共締め部12における垂直立ち下げ周縁8のコーナー部13に亀裂が入りやすいので、ガスバリア性に寄与している無機系物質層も亀裂が発生し、酸素バリア性が低下する原因になっている。
【0019】
次に、図10(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)に示す、天板4と胴板1と底板5の積層材料の一つに使用されている熱可塑性樹脂層14は、主にポリエチレン樹脂で天板4の垂直立ち上げ周縁6と胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7とを共締めしたり、底板5の垂直立ち下げ周縁8と前記胴板1の下端U字型折り返し部9とを共締めしたりする際のヒートシール材料としての役割をするものである。
【0020】
次に、図10(イ)、(ハ)に示す、天板4と底板5の積層材料に使用されている熱可塑性樹脂層17は、前記熱可塑性樹脂層14と同様に主にポリエチレン樹脂で最外層の熱可塑性樹脂層14と印刷インキ層15を有する、或いは印刷インキ層15を有しない紙層16面とを順に積層してなる積層材料の紙層16面側と、予め別工程で作成した熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを順に積層してなる積層材料の該熱可塑性樹脂層18面側とをラミネートするための接着剤の役割を担っている
【0021】
また、熱可塑性樹脂層18は、前記熱可塑性樹脂層14と同様に主にポリエチレン樹脂で予め別工程で作成する該熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを順に積層してなる積層材料のポリエチレンテレフタレート樹脂層19面側の損傷を防止する役割と前記熱可塑性樹脂層17と該ポリエチレンテレフタレート樹脂層19との仲介を図り、接着性向上の役割を担っている。
【0022】
次に、図10(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)に示す、天板4と胴板1と底板5の積層材料の一つに使用されているポリエチレンテレフタレート樹脂層19は、天板4と胴板1と底板5の物理的強度(引張り強度、破裂強度、引裂き強度、耐折強度、衝撃強度など)や安定性(耐水性、耐薬品性、耐油性、耐寒性など)を保持する役割を担っている。
【0023】
次に、図10(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)に示す、天板4と胴板1と底板5の積層材料の一つに使用されている熱可塑性樹脂層21は、前記熱可塑性樹脂層14と同様にポリエチレン樹脂で天板4の垂直立ち上げ周縁6と胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7とを共締めしたり、底板5の垂直立ち下げ周縁8と前記胴板1の下端U字型折り返し部9とを共締めしたりする際のヒートシール材料としての役割をするものである。
【0024】
以上の積層材料においてガスバリア性に寄与する材料は、厚みが400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を有する厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20である。
【0025】
更に、詳しくは、前記ガスバリア性に寄与している唯一の層は、厚みが400Å(オームストロング)程度の非常に薄い無機系物質層のみである。
【0026】
プルタブシール2により覆われた飲み口部3を有する天板4の垂直立ち上げ周縁6を胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7にて共締めして天部共締め部11が形成され、底板5の垂直立ち下げ周縁8を前記胴板1の下端U字型折り返し部9にて共締めして底部共締め部12が形成されている紙製密閉容器Dを製造する工程において、天板4の前記天部共締め部11における垂直立ち上げ周縁6のコーナー部13と、底板5の前記底部共締め部12における垂直立ち下げ周縁8のコーナー部13が絞り込まれて亀裂が入ると、該亀裂部から酸素などが透過してしまい内容物の保存性が著しく損なわれる問題が発生する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る従来技術の問題点を解決するものであり、すなわちプルタブシールにより覆われた飲み口部を有する天板の垂直立ち上げ周縁を胴部を形成する胴板の上端U字型折り返し部にて共締めして天部共締め部が形成され、底板の垂直立ち下げ周縁を前記胴板の下端U字型折り返し部にて共締めして底部共締め部が形成された紙製密閉容器において、天板4の前記天部共締め部11における垂直立ち上げ周縁6のコーナー部13と、底板5の前記底部共締め部12における垂直立ち下げ周縁8のコーナー部13に亀裂が入り、酸素バリア性が低下して内容物の保存性が損なわれることを防止した紙製密閉容器を提供する。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決する為に成されたもので、本発明の請求項1に係る発明は、プルタブシール2により覆われた飲み口部3を有する天板4の垂直立ち上げ周縁6を胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7にて共締めして天部共締め部11が形成され、底板5の垂直立ち下げ周縁8を前記胴板1の下端U字型折り返し部9にて共締めして底部共締め部12が形成された紙製密閉容器Dにおいて、少なくとも天板4と底板5がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22を付加した積層材料からなることを特徴とする紙製密閉容器である。
【0029】
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載の紙製密閉容器において、前記天板4が最外層の熱可塑性樹脂層14と、印刷インキ層15を有するか、又は有しない紙層16と、熱可塑性樹脂層17と、熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層した積層材料Aから形成されていることを特徴とする紙製密閉容器である。
【0030】
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の紙製密閉容器において、前記底板5が最外層の熱可塑性樹脂層14と、印刷インキ層15を有するか、又は有しない紙層16と、熱可塑性樹脂層17と、熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層した積層材料Bから形成されていることを特徴とする紙製密閉容器である。
【0031】
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の紙製密閉容器において、前記胴板1が最外層の熱可塑性樹脂層14と、印刷インキ層15を有する紙層16と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層した積層材料Cから形成されていることを特徴とする紙製密閉容器である。
【0032】
本発明の請求項5に係る発明は、請求項4記載の紙製密閉容器において、前記積層材料Cにおいて、前記エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22を有しないことを特徴とする紙製密閉容器である。
【0033】
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の紙製密閉容器において、前記エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22の厚みを5μm以上としたことを特徴とする紙製密閉容器である。
【0034】
本発明の請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の紙製密閉容器において、前記紙製密閉容器の形状が円柱状I、四角柱状J、三角柱状K、五角以上の多角柱状L、円錐台形状M、三角以上の角錐台形状N、直方体、又は立方体柱状(レンガ状)Oであることを特徴とする紙製密閉容器である。
【0035】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0036】
図1(イ)は、本発明に係る紙製密閉容器の天板に用いる積層材料Aの層構成を示す断面図である。図1(ロ)は、本発明に係る紙製密閉容器の底板に用いる積層材料Bの層構成を示す断面図である。図1(ハ)は、本発明に係る紙製密閉容器の胴板に用いる積層材料Cの層構成を示す断面図である。
【0037】
図2は、本発明に係る紙製密閉容器の形状が円柱状であることを示す斜視図である。
【0038】
図3は、本発明に係る紙製密閉容器の形状が四角柱状であることを示す斜視図である。
【0039】
図4は、本発明に係る紙製密閉容器の形状が三角柱状であることを示す斜視図である。
【0040】
図5は、本発明に係る紙製密閉容器の形状が五角以上の多角柱状であることを示す斜視図である。
【0041】
図6は、本発明に係る紙製密閉容器の形状が円錐台形状であることを示す斜視図である。
【0042】
図7は、本発明に係る紙製密閉容器の形状が三角以上の角錐台形状であることを示す斜視図である。
【0043】
図8は、本発明に係る紙製密閉容器の形状が直方体、又は立方体柱状(レンガ状)であることを示す斜視図である。
【0044】
次に、本発明に係る紙製密閉容器の天板4と底板5と胴板1の積層材料の構成を図1(イ)、(ロ)、(ハ)にもとづき、また本発明に係る紙製密閉容器の形状を図2から図8にもとづき詳細に説明する。
【0045】
図1(イ)に示すように、天板4は、最外層の熱可塑性樹脂層14と、印刷インキ層15を有する紙層16面と、熱可塑性樹脂層17と、熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層した積層材料Aから形成されているが、前記印刷インキ層15を有しなくても良い。
【0046】
図1(ロ)に示すように、底板5は、最外層の熱可塑性樹脂層14と、紙層16と、熱可塑性樹脂層17と、熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層した底板用積層材料Cから形成されているが、前記紙層16の外層側上に印刷インキ層15を設けることもできる。
【0047】
図1(ハ)に示すように、胴板1は、最外層の熱可塑性樹脂層14と、印刷インキ層15を有する紙層16と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質層を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層した積層材料Bから形成されているが、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22が無くても良い。
【0048】
次に、図2は、紙製密閉容器の形状が円柱状であり、図3は、四角柱状であり、図4は、三角柱状であり、図5は、五角以上の多角柱状であり、図6は、円錐台形状であり、図7は三角以上の角錐台形状であり、図8は直方体、又は立方体柱状(レンガ状)である。各形状において天板4と平行な断面の角部は丸みをつけてある。
【0049】
本発明の図1(イ)、(ロ)、(ハ)に示す、天板4、底板5、胴板1の積層材料の一つである最外層の熱可塑性樹脂層14は、天板4の垂直立ち上げ周縁6と胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7とを共締めしたり、底板5の垂直立ち下げ周縁8と前記胴板1の下端U字型折り返し部9とを共締めしたりする際のヒートシール材料としての役割をするものである。
【0050】
該熱可塑性樹脂層14に用いる樹脂は、ヒートシール性がある樹脂であれば、特に種類には制約されるものではない。
【0051】
例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂などを使用することができる。
【0052】
紙製密閉容器は、該紙製密閉容器に収納された内容物を冷蔵流通する場合や、冷蔵されたショーケース内での販売形態を取る場合には低温適応性が必要である。
【0053】
また、自動販売機で販売するときには、内容物によってコールド用とホット用の2種類の商品があり、熱可塑性樹脂の選択が重要である。
【0054】
また、紙製密閉容器を製造する工程で柔軟性、耐ストレスクラッキング性、高速ヒートシール性などの包装機械適性、更に、内容物に樹脂臭が移行しないことが要求されるので、特殊な低密度ポリエチレン樹脂を使用することが好ましい。
【0055】
該熱可塑性樹脂層14の厚みは、15μm以上であれば特に制約されるものではないが、ヒートシール性やシール強度面を考慮して20μmから40μm程度が好ましい。
【0056】
次に、紙層16に使用する紙の種類は、ホットな内容物を収納したり、自動販売機内の高温領域での環境や、冷蔵流通なのどの低温環境の両方に適応できる高い剛度を保持できる材質であれば特に制約されるものではないが、特に胴体1には、一般的にカップ原紙と呼ばれている紙や特殊な液体を含浸させた晒クラフト紙などが好ましい。
【0057】
次に、本発明の図1(イ)、(ロ)に示す、天板4と底板5の積層材料に使用されている熱可塑性樹脂層17は、最外層の熱可塑性樹脂層14と印刷インキ層15を有する、或いは印刷インキ層15を有しない紙層16面とを積層してなる積層材料の紙層16面側と、予め別工程で作成した熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層してなる積層材料の該熱可塑性樹脂層18面側とをラミネートするための接着剤の役割を担っている
【0058】
前記熱可塑性樹脂層17に用いる樹脂は、押出しラミネーション(エキストルージョンラミネーション)装置で溶融押出しが容易にできれば、特に種類には制約されるものではない。
【0059】
例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂などを使用することができる。
【0060】
前記熱可塑性樹脂層17に用いる樹脂は、紙製密閉容器を製造する工程で柔軟性、耐ストレスクラッキング性を求められるとともに、また印刷インキ層15を有する、或いは印刷インキ層15を有しない紙層16面と前記熱可塑性樹脂層18面とをラミネートするための接着剤の役割を担っているので紙層16面と該熱可塑性樹脂層18面と両方に相溶性があることが重要である。
【0061】
従って、該熱可塑性樹脂層17に用いる樹脂は、低密度ポリエチレン樹脂を使用することが好ましい。
【0062】
また、該熱可塑性樹脂層17の厚みは、10μm以上であれば特に制約されるものではない。
【0063】
しかしながら、ラミネート強度面を考慮して該熱可塑性樹脂層17の厚みは、20μmから40μm程度が好ましい。
【0064】
次に、本発明の図1(イ)、(ロ)に示す、天板4と底板5の積層材料に使用されている熱可塑性樹脂層18は、予め別工程で作成する該熱可塑性樹脂層18と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20と、最内層の熱可塑性樹脂層21とを積層してなる積層材料のポリエチレンテレフタレート樹脂層19面の損傷を防止する役割と前記熱可塑性樹脂層17とポリエチレンテレフタレート樹脂層19との仲介を図り、接着性向上の役割を担っている。
【0065】
前記熱可塑性樹脂層18に用いる樹脂は、押出しラミネーション(エキストルージョンラミネーション)装置で溶融押出しが容易にできれば、特に種類には制約されるものではない。
【0066】
例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂などを使用することができる。
【0067】
該熱可塑性樹脂層18に用いる樹脂は、紙製密閉容器を製造する工程で柔軟性、耐ストレスクラッキング性、また前記印刷インキ層15を有する、或いは印刷インキ層15を有しない紙層16と前記熱可塑性樹脂層18とをラミネートする際に仲介をする熱可塑性樹脂層17面との相溶性があることが重要である。
【0068】
従って、該熱可塑性樹脂層18に用いる樹脂は、低密度ポリエチレン樹脂を使用することが好ましい。
【0069】
また、該熱可塑性樹脂層18の厚みは、10μm以上であれば特に制約されるものではない。
【0070】
しかしながら、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19面の損傷を防止する役割と前記熱可塑性樹脂層17と該ポリエチレンテレフタレート樹脂層19との仲介を図り、接着性向上の役割を考慮して該熱可塑性樹脂層18の厚みは、10μmから20μm程度が好ましい。
【0071】
次に、本発明の図1(イ)、(ロ)、(ハ)に示す、天板4と底板5と胴板1の積層材料に使用されているポリエチレンテレフタレート樹脂層19は、天板4と胴板1と底板5の物理的強度(引張り強度、破裂強度、引裂き強度、耐折強度、衝撃強度など)や安定性(耐水性、耐薬品性、耐油性、耐寒性など)を保持する役割を担っている。
【0072】
該ポリエチレンテレフタレート樹脂層19には、天板4と胴板1と底板5の物理的強度(引張り強度、破裂強度、引裂き強度、耐折強度、衝撃強度など)や安定性(耐水性、耐薬品性、耐油性、耐寒性など)を有する通常のフィルム作成用のポリエチレンテレフタレート樹脂であれば、特に種類には制約されるものではないが、2軸延伸のものが好ましい。
【0073】
該ポリエチレンテレフタレート樹脂層19の厚みは、7μm以上であれば特に制約されるものではないが、物理的強度や安定性、更には紙製密閉容器を製造する機械適性を考慮して9μmから12μm程度が好ましい。
【0074】
また、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂層19をポリアミド樹脂層、ポリプロピレン樹脂層などに変更しても良い。
【0075】
次に、本発明の図1(イ)、(ロ)、(ハ)に示す、天板4と底板5と胴板1の積層材料にエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22をガスバリア性の補強のために付加する。
【0076】
従来は、ガスバリア性に寄与する材料は、厚みが400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を有する厚みが12μmでポリエチレンテレフタレート樹脂層20のみである。
【0077】
従って、プルタブシール2により覆われた飲み口部3を有する天板4の垂直立ち上げ周縁6を胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7にて共締めして天部共締め部11が形成され、底板5の垂直立ち下げ周縁8を前記胴板1の下端U字型折り返し部9にて共締めして底部共締め部12が形成された紙製密閉容器Dを製造する工程において、前記天部共締め部11における垂直立ち上げ周縁6のコーナー部13と、前記底部共締め部12における垂直立ち下げ周縁8のコーナー部13が絞り込まれて亀裂が入ると、該亀裂部から酸素などが透過してしまい内容物の保存性が著しく損なわれる問題が発生する。
【0078】
そこで本発明の図1(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように、天板4と底板5と胴板1の積層材料にガスバリア性が非常に高く、成形加工性が優れ、環境適応性の良いエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22を付加することによって、前記天部共締め部11における垂直立ち上げ周縁6のコーナー部13と、前記底部共締め部12における垂直立ち下げ周縁8のコーナー部13が絞り込まれても亀裂が入りにくくなり、また無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20に生じた亀裂によるバリア性低下を補えるので、該亀裂部から酸素などが透過してしまい内容物の保存性が著しく損なわれる問題が解決される。
【0079】
前記エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22に使用されるエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂の分子構造は、製法上は、エチレン・ビニルアルコール−ビニルアセテート三元共重合体であるが、商業的にはいわゆる「完全けん化」型が多用されることから、結晶性を有するランダムコポリマーである。
【0080】
該エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂は、エチレン共重合比率と流動特性の異なるいくつかの樹脂が市販されている。
【0081】
該エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22の厚みは、5μm以上であれば特に制約されるものではないが、ガスバリア性、成形加工性、物理的強度や安定性、更には紙製密閉容器を製造する機械適性を考慮して15μm程度が好ましい。
【0082】
次に、本発明の図1(イ)、(ロ)、(ハ)に示す、天板4と底板5と胴板1の積層材料に使用されている無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20は、ガスバリア性に寄与する材料である。
【0083】
無機系物質は、酸化珪素、アルミニウム、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化錫、酸化鉄、セラミック粉末などいろいろな物質が使用できる。
【0084】
また、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層を作る方法も各種の方法があり、例えば前記無機系物質をポリエチレンテレフタレート樹脂と任意の配合比率で混合して押出し成形法でポリエチレンテレフタレート樹脂層20を作成する方法などがある。
【0085】
しかしながら、作業性や経済性などを考慮すると、無機系物質としては、酸化珪素、アルミニウム、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化錫などを巻き取り式電子ビーム真空蒸着法を用いて作成することが好ましい。
【0086】
予め、準備したポリエチレンテレフタレート樹脂層20面に前記酸化珪素などを巻き取り式電子ビーム真空蒸着装置に設備されている電子ビーム装置の電子エネルギーで溶解し、蒸発物質に変化させて該ポリエチレンテレフタレート樹脂層面に均一に蒸着し、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20を作成する。
【0087】
該無機系物質層を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20の厚みは、400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を含めて9μm以上ならば特に制約はない。
【0088】
該無機系物質層を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20の厚みは、主にポリエチレンテレフタレート樹脂層20の厚みに左右されるが、400Å(オームストロング)程度の無機系物質層を含めて12μm程度が好ましい。
【0089】
次に、本発明の図1(イ)、(ロ)、(ハ)に示す、天板4と底板5と胴板1との積層材料に使用されている熱可塑性樹脂層21は、前記熱可塑性樹脂層14と同様に天板4の垂直立ち上げ周縁6と胴部10を形成する胴板1の上端U字型折り返し部7とを共締めしたり、底板5の垂直立ち下げ周縁8と前記胴板1の下端U字型折り返し部9とを共締めしたりする際のヒートシール材料としての役割をするものである。
【0090】
前記熱可塑性樹脂層21は、従来の一般的なエキストルージョンラミネーション方式と異なり、加工温度を下げて樹脂を溶融し、押出し加工を行う。
【0091】
従来の一般的なエキストルージョンラミネーション方式は、樹脂を300℃以上の熱をかけて溶かしてラミネートをするために樹脂臭が発生したり、ヒートシール性が良くないといった欠点がある。
【0092】
一般的なエキストルージョンラミネーション方式は、高温で加工する理由としては、加工性もあるが他に接着性の問題もある。即ち、熱可塑性樹脂であるポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などは、極性のない分子構造をしているので表面が酸化されないと接着性が良くない。
【0093】
従って、その酸化をさせるためには、300℃以上の温度をかけて加工する必要がある。その欠点を改良したニーラムラミネーション方式では、250℃から260℃の温度で熱可塑性樹脂を溶融し積層する。
【0094】
その際、250℃から260℃の低温になると熱可塑性樹脂の表面が酸化されないのでインラインでコロナ放電処理やアンカー剤を塗布してから積層する方式である。
【0095】
該熱可塑性樹脂層21には、ヒートシール性がある熱可塑性樹脂であれば、特に種類には制約されるものではない。
【0096】
例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂などを使用することができる。
【0097】
紙製密閉容器は、該紙製密閉容器に収納された内容物が冷蔵流通を行う必要があったり、冷蔵されたショーケース内での販売形態を取る場合には低温適応性が必要である。
【0098】
また、自動販売機で販売するときには、内容物によってコールド用とホット用の2種類の商品がある。当然、自動販売機内に保管している際の温度条件が異なる。
【0099】
更に、紙製密閉容器を製造する工程で柔軟性、耐ストレスクラッキング性、高速ヒートシール性などの包装機械適性、更に、内容物に樹脂臭が移行しないことが要求されるので、総合的に判断して各種の要求に適合した熱可塑性樹脂を選択する必要があるが、低密度ポリエチレン樹脂を使用することが好ましい。
【0100】
該熱可塑性樹脂層21の厚みは、20μm以上であれば特に制約されるものではないが、ヒートシール性やシール強度面、更には包装機械適性などを考慮して50μmから80μm程度が好ましい。
【0101】
次に、本発明の図1(イ)、(ロ)に示す、天板4と底板5の積層材料を作成するにあたって、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19面とエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22面とを、及び該エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22面と無機系物質層を設けたポリエチレンテレフタレート樹脂層20面とを積層する方法は、ウレタン系接着剤などを使用してドライラミネーション方式で行うのが好ましい。
【0102】
また、前記無機系物質層を設けたポリエチレンテレフタレート樹脂層20面と最内層になる熱可塑性樹脂層21面とを積層する方法は、前記のニーラムラミネーション方式を使用することが好ましい。
【0103】
次に、本発明の図1(ハ)に示す、胴板1の積層材料を作成するにあたって、熱可塑性樹脂層14と印刷インキ層15を有する紙層16面とを積層してなる積層材料の該紙層16面側と、予め別工程で作成したポリエチレンテレフタレート樹脂層19面と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22面と、無機系物質層を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20面と、最内層になる熱可塑性樹脂層21面とを積層してなる積層材料の該ポリエチレンテレフタレート樹脂層19面側とを積層する方法は、ウレタン系接着剤などを使用してドライラミネーション方式で行うのが好ましい。
【0104】
また、ポリエチレンテレフタレート樹脂層19面とエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22面と、無機系物質層を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20面とを積層した積層材料の該無機系物質層を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層20面側と最内層になる熱可塑性樹脂層21面側とを積層する方法は、前記ニーラムラミネーション方式を使用することが好ましい。
【0105】
次に、図2から図8に示すように、本発明の紙製密閉容器の形状は各種あり、得意先の販売商品の内容物や販売形態や販売流通などによって変化する。
【0106】
例えば、図2は、紙製密閉容器の形状が円柱状であり、基本的な形態である。図3は、四角柱状であり、図4は、三角柱状であり、図5は、五角以上の多角柱状であり、図6は、円錐台形状であり、図7は三角以上の角錐台形状であり、図8は直方体、又は立方体柱状(レンガ状)である。各形状において天板4と平行な断面の角部は丸みをつけてある。
【0107】
【実施例】
前記発明に係わる紙製密閉容器を形成する天板用積層材料と胴板用積層材料と底板用積層材料の積層構成、及び紙製密閉容器の形状に係る実施例を図1から図8に基づいて詳細に説明する。
【0108】
<実施例1>
先ず、図1(イ)に示すように、坪量250g/m2 の晒クラフト紙からなる紙層16の片面上にグラビアインキを用いて、文字と絵柄を版深が35μmからなるグラビア版でグラビア印刷し、該印刷インキ層15上から、最外層になる40μmのポリエチレン樹脂層14を押出しラミネーション方式によって積層し、支持体を作成した。
【0109】
次に、別工程で、厚みが9μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、15μmのエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、厚みが500Å(オームストロング)の無機系物質層を有する12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20とをウレタン系接着剤を使用してドライラミネーション方式によって積層した。
【0110】
次に、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂層19上に押出しラミネーション方式によって15μmのポリエチレン樹脂層18を積層し、更に、最内層になる60μmのポリエチレン樹脂層21をニーラムラミネーション方式によって積層し中間積層体を作成した。
【0111】
最後に前記支持体の紙層1の紙面側と前記中間積層体のポリエチレン樹脂層18面側とを40μmのポリエチレン樹脂層17を介して、天板用の積層材料Aを作成した。
【0112】
次に、図1(ロ)に示すように、坪量200g/m2 のカップ原紙からなる紙層16の片面上から、最外層になる20μmのポリエチレン樹脂層14を押出しラミネーション方式によって積層し、支持体を作成した。
【0113】
次に、別工程で、厚みが9μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、15μmのエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、厚みが500Å(オームストロング)の無機系物質層を有する12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20とをウレタン系接着剤を使用してドライラミネーション方式によって積層した。
【0114】
次に、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂層19上に押出しラミネーション方式によって15μmのポリエチレン樹脂層18を積層し、更に、最内層になる60μmのポリエチレン樹脂層21をニーラムラミネーション方式によって積層し中間積層体を作成した。
【0115】
最後に前記支持体の紙層1の紙面側と前記中間積層体のポリエチレン樹脂層18面側とを20μmのポリエチレン樹脂層17を介して、底板用の積層材料Bを作成した。
【0116】
次に、図1(ハ)に示すように、坪量320g/m2 のカップ原紙からなる紙層16の片面上にグラビアインキを用いて、文字と絵柄を版深が35μmからなるグラビア版でグラビア印刷し、該印刷インキ層15面上から、最外層になる20μmのポリエチレン樹脂層14を押出しラミネーション方式によって積層し、支持体を作成した。
【0117】
次に、別工程で、厚みが9μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層19と、15μmのエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層22と、厚みが500Å(オームストロング)の無機系物質層を有する12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂層20とをウレタン系接着剤を使用してドライラミネーション方式によって積層した。
【0118】
更に、最内層になる60μmのポリエチレン樹脂層21をニーラムラミネーション方式によって積層し中間積層体を作成した。
【0119】
最後に前記支持体の紙層1の紙面側と前記中間積層体のポリエチレンテレフタレート樹脂層19面側とをウレタン系接着剤を使用してドライラミネーション方式により積層し、胴板用の積層材料Cを作成した。
【0120】
次に、天板4は積層材料Aを使用し、底板5は積層材料Bを使用し、胴板1は積層材料Cを使用して、外径53mmで全高110mmの円柱状の紙製密閉容器を作成し、酸素ガスバリア性を測定した結果、0.002ml/pkg/day/0.21atmの実験データを得た。
【0121】
<実施例2>
次に、実施例2として、胴板1のみを従来の積層材料Fを使用し、その他は実施例1と同様にして円柱状の紙製密閉容器を作成し、酸素ガスバリア性を測定した結果、実施例1と同じ、0.002ml/pkg/day/0.21atmの実験データを得た。
【0122】
<比較例1>
次に、比較例1として、天板4は従来の積層材料Eを使用し、胴板1は従来の積層材料Fを使用し、底板5は従来の積層材料Gを使用し、実施例1と同様に円柱状の紙製密閉容器を作成し、酸素ガスバリア性を測定した結果、0.007ml/pkg/day/0.21atmの実験データを得た。
【0123】
<比較例2>
次に、比較例2として、胴板1のみを従来の積層材料Hを使用し、その他は比較例1と同様にして円柱状の紙製密閉容器を作成し、酸素ガスバリア性を測定した結果、0.006ml/pkg/day/0.21atmの実験データを得た。
【0124】
以上のごとく、少なくとも天板と底板にバリア性の良いエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層を付加した積層材料を使用することにより、紙製密閉容器を作成する際に発生する前記天部共締め部における垂直立ち上げ周縁のコーナー部と、前記底部共締め部における垂直立ち下げ周縁のコーナー部に亀裂が入っても酸素バリア性が低下せず内容物の保存性が損なわれることが防止できるものである。
【0125】
【発明の効果】
本発明により、プルタブシールにより覆われた飲み口部を有する天板の垂直立ち上げ周縁を胴部を形成する胴板の上端U字型折り返し部にて共締めして天部共締め部が形成され、底板の垂直立ち下げ周縁を前記胴板の下端U字型折り返し部にて共締めして底部共締め部が形成された紙製密閉容器を製造する工程において、少なくとも天板と底板にガスバリア性の良いエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層を付加した積層材料を使用することにより、前記天部共締め部における垂直立ち上げ周縁のコーナー部と、前記底部共締め部における垂直立ち下げ周縁のコーナー部に亀裂が入り、酸素バリア性が低下して内容物の保存性が損なわれることを防止した紙製密閉容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(イ)は、本発明に係る紙製密閉容器の天板に用いる積層材料Aの層構成を示す断面図である。図1(ロ)は、本発明に係る紙製密閉容器の底板に用いる積層材料Bの層構成を示す断面図である。図1(ハ)は、本発明に係る紙製密閉容器の胴板に用いる積層材料Cの層構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る紙製密閉容器の形状が円柱状であることを示す斜視図である。
【図3】本発明に係る紙製密閉容器の形状が四角柱状であることを示す斜視図である。
【図4】本発明に係る紙製密閉容器の形状が三角柱状であることを示す斜視図である。
【図5】本発明に係る紙製密閉容器の形状が五角以上の多角柱状であることを示す斜視図である。
【図6】本発明に係る紙製密閉容器の形状が円錐台形状であることを示す斜視図である。
【図7】本発明に係る紙製密閉容器の形状が三角以上の角錐台形状であることを示す斜視図である。
【図8】本発明に係る紙製密閉容器の形状が直方体、又は立方体柱状(レンガ状)であることを示す斜視図である。
【図9】図9(イ)は、従来の紙製密閉容器の構造を示す斜視図である。図9(ロ)は、従来の紙製密閉容器の構造を示す断面図である。図9(ハ)及び図9(ニ)は、従来の紙製密閉容器の天部共締め部を示す拡大図である。図9(ホ)、及び図9(ヘ)は、従来の紙製密閉容器の底部共締め部12を示す拡大図である。
【図10】図10(イ)は、従来の紙製密閉容器Dの天板4に用いる積層材料Eの層構成を示す断面図である。図10(ロ)は、従来の紙製密閉容器Dの胴板1に用いる積層材料Fの層構成を示す断面図である。図10(ハ)は、従来の紙製密閉容器Dの底板に用いる積層材料Gの層構成を示す断面図である。図10(ニ)は、従来の紙製密閉容器Dの胴板に用いる他の積層材料Hの層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
A・・・積層材料
B・・・積層材料
C・・・積層材料
D・・・紙製密閉容器
E・・・積層材料
F・・・積層材料
G・・・積層材料
H・・・積層材料
1・・・胴板
2・・・プルタブシール
3・・・飲み口部
4・・・天板
5・・・底板
6・・・垂直立ち上げ周縁
7・・・上端U字型折り返し部
8・・・垂直立ち上げ周縁
9・・・下端U字型折り返し部
10・・・胴部
11・・・天部共締め部
12・・・底部共締め部
13・・・コーナ部
14・・・熱可塑性樹脂層
15・・・印刷インキ層
16・・・紙層
17・・・熱可塑性樹脂層
18・・・熱可塑性樹脂層
19・・・ポリエチレンテレフタレート樹脂層
20・・・無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層
21・・・熱可塑性樹脂層
22・・・エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層

Claims (7)

  1. プルタブシールにより覆われた飲み口部を有する天板の垂直立ち上げ周縁を胴部を形成する胴板の上端U字型折り返し部にて共締めして天部共締め部が形成され、底板の垂直立ち下げ周縁を前記胴板の下端U字型折り返し部にて共締めして底部共締め部が形成された紙製密閉容器において、少なくとも天板と底板がエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層を付加した積層材料からなることを特徴とする紙製密閉容器。
  2. 前記天板が最外層の熱可塑性樹脂層と、印刷インキ層を有するか、又は有しない紙層と、熱可塑性樹脂層と、熱可塑性樹脂層と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層と、最内層の熱可塑性樹脂層とを積層した積層材料から形成されていることを特徴とする請求項1記載の紙製密閉容器。
  3. 前記底板が最外層の熱可塑性樹脂層と、印刷インキ層を有するか、又は有しない紙層と、熱可塑性樹脂層と、熱可塑性樹脂層と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層と、最内層の熱可塑性樹脂層とを積層した積層材料から形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙製密閉容器。
  4. 前記胴板が最外層の熱可塑性樹脂層と、印刷インキ層を有する紙層と、ポリエチレンテレフタレート樹脂層と、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層と、無機系物質を有するポリエチレンテレフタレート樹脂層と、最内層の熱可塑性樹脂層とを積層した積層材料から形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の紙製密閉容器。
  5. 前記積層材料において、前記エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層を有しないことを特徴とする請求項4記載の紙製密閉容器。
  6. 前記エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂層の厚みを5μm以上としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の紙製密閉容器。
  7. 前記紙製密閉容器の形状が円柱状、四角柱状、三角柱状、五角以上の多角柱状、円錐台形状、三角以上の角錐台形状、直方体、又は立方体柱状(レンガ状)であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の紙製密閉容器。
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