JP2004081965A - 非磁性金属分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理する原料の量が多くても、原料中の非磁性金属の割合に関係なく、効率良く原料中の非磁性金属を分離できる非磁性金属分離装置を提供する。
【解決手段】非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体11と、筒体11内の上部位置に偏心して配置され、筒体11の内壁12上部とは僅少の隙間Gを有して配置され、高速で回転する回転磁石13と、筒体11の上位置に原料14を供給するベルトコンベア15とを有し、ベルトコンベア15の原料排出側の従動ローラ19が非磁性かつ非導電性材料からなり、筒体11の上位置であって、筒体11の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、ベルトコンベア15の原料排出側には、排出された原料14を筒体11の上部に案内し、排出された原料14が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止する非磁性かつ非導電性材料からなるガイド部材17が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体11と、筒体11内の上部位置に偏心して配置され、筒体11の内壁12上部とは僅少の隙間Gを有して配置され、高速で回転する回転磁石13と、筒体11の上位置に原料14を供給するベルトコンベア15とを有し、ベルトコンベア15の原料排出側の従動ローラ19が非磁性かつ非導電性材料からなり、筒体11の上位置であって、筒体11の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、ベルトコンベア15の原料排出側には、排出された原料14を筒体11の上部に案内し、排出された原料14が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止する非磁性かつ非導電性材料からなるガイド部材17が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、アルミニウムや銅等の有用な非磁性金属を含む原料から非磁性金属を分離するために使用する非磁性金属分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、非磁性金属であるアルミニウムや銅等を含む廃棄物(原料)から、有用な非磁性金属を再利用することを目的に、非磁性金属を磁気的に分離するために用いる非磁性金属分離装置として、特開昭57−119856号公報や特許第3230253号公報に記載された形態のものが知られている。なお、この種の分離装置においては、移動磁界中に原料を通して電磁誘導力により非磁性金属を分離するものである。
特開昭57−119856号公報に記載された装置においては、非磁性材料からなって互いに逆方向に回転する一対の回転筒体が所定の間隔を開けて配置され、かつ一対の回転筒体内には回転筒体と逆方向に回転し、表面に軸方向に並設した複数個の磁極を有する回転磁石が内蔵されており、回転筒体の対向部近傍に向かって非磁性金属を含む原料を供給する振動フィーダー及び振動フィーダーに連接し、かつ傾斜して配置された案内板が配置され、しかも、下側の回転磁石は回転筒体に対して偏心して配置された構成となっている。
一方、特許第3230253号公報に記載された装置は、一端部で駆動ローラに、他端部で非磁性材料からなる筒体に巻回される搬送ベルトと、筒体内に同軸又は偏心して内蔵され、筒体より高速で回転駆動される回転磁石とを備えており、筒体の下方で該筒体の排出側端部より駆動ローラ側に偏倚して従動ローラが配設され、従動ローラにも搬送ベルトが巻回された構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の非磁性金属分離装置においては、未だ解決すべきそれぞれ以下のような問題があった。
特開昭57−119856号公報に記載された装置においては、原料中の非磁性金属が、振動フィーダーから供給されて案内板の先端から下側の回転筒体の上部の円弧部の表面に落下するが、この際、落下する位置(回転筒体の周方向)や落下の後の跳ね上がりの如何では、回転磁石による電磁誘導力(分離力)の作用にもかかわらず、非磁性金属が回転磁石の回転方向と逆の方向、即ち、原料中の非金属や、原料に微少に含まれる可能性のある磁性金属と同じ方向に飛翔して正確な分離が行われないことが生じた。特に、案内板の先端から下側の回転筒体の上部の円弧部の表面までの落下距離が大きく、処理する原料が多く、しかも原料中の非磁性金属の割合も多く、回転筒体の外径が小さく、回転磁石の磁力(磁束密度)が小さい場合には、問題が大きかった。この結果、製品の純度が低下するという問題があった。
一方、特許第3230253号公報に記載された装置においては、回転磁石の磁束により非磁性金属(アルミニウム屑)は上方向の反発力を受けて、筒体の略最上端部から放物線を描いて排出されるが、この際、搬送ベルトにより搬送されたアルミニウム屑と非金属や磁性金属が十分にほぐされていない場合には、アルミニウム屑の分離が十分に行われないことになり、回収されたアルミニウム屑中に非金属が含まれ、回収された非金属側にアルミニウム屑が混在しており、それぞれ再利用する点で問題があった。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、処理する原料の量が多くても、原料中の非磁性金属の割合に関係なく、効率良く原料中の非磁性金属を分離できる非磁性金属分離装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係る非磁性金属分離装置は、所定の外周速度で回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体と、筒体内の上部位置に偏心して配置され、筒体の内壁上部とは僅少の隙間を有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石と、筒体の上位置に選別しようとする原料を供給するベルトコンベアとを有し、ベルトコンベアの原料排出側の従動ローラが非磁性かつ非導電性材料からなって、筒体の軸心に平行に配置され、その直径が筒体の直径より小さく、更に筒体の上位置であって、筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、そして、ベルトコンベアの原料排出側には、ベルトコンベアから排出された原料を筒体の上部に案内し、しかも、排出された原料が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止する非磁性かつ非導電性材料からなるガイド部材が設けられている。これによって、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが、筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、ガイド部材が筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置されて、ベルトコンベアから排出された原料を筒体の上部に案内し、原料が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止することができるので、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。
【0006】
第1の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラ及びこれに続くガイド部材を、筒体に対して相対的に上下調整可能に配置することもできる。これによって、原料の条件や搬送速度、回転磁石の磁束密度や回転速度等に応じて、従動ローラの高さ位置やガイド部材の傾きを変えることにより、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。
第1の発明に係る非磁性金属分離装置において、ガイド部材の原料搬送路は水平に対して±30度以内の範囲にあって、しかも、ガイド部材の原料排出端は、筒体の軸心を通る垂線より原料搬送方向手前側に配置することもできる。これによって、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、しかも、より滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。ガイド部材の原料搬送路を水平に対して±30度以内としたのは、+30度を超えると原料がガイド部材から筒体に落ちる際の衝撃が大きくなり、それにより筒体上で散乱し易くなり、一方、−30度未満では原料がガイド部材から筒体に滑らかに供給されることが困難となるためである。
【0007】
前記目的に沿う第2の発明に係る非磁性金属分離装置は、所定の外周速度で回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体と、筒体内の上部位置に偏心して配置され、筒体の内壁上部とは僅少の隙間を有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石と、筒体の上位置に選別しようとする原料を供給するベルトコンベアとを有し、ベルトコンベアの原料排出側の従動ローラが非磁性かつ非導電性材料からなって、筒体の軸心に平行に配置され、その直径が筒体の直径より小さく、更に筒体の上位置であって、筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、そして、筒体の外表面にはベルトコンベアから排出される原料の後方落下を防止する多数の線状又は点状の落下防止用突起を設けることもできる。これによって、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、筒体の外表面には多数の線状又は点状の落下防止用突起が設けられているので、ベルトコンベアから排出される原料の後方落下を確実に防止すると共に、原料を回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。ここで、線状又は点状の落下防止用突起の形状として、筒体の軸心方向に見て断面が台形で、しかも上辺が底辺より短くされ、これにより、筒体の回転速度を大きくした場合でも、落下防止用突起による原料の持ち込みを少なくして、分離の効率を高めるように構成することもできる。
【0008】
第2の発明に係る非磁性金属分離装置において、落下防止用突起は高さを5〜10mmの範囲にすることもできる。これによって、原料の落下防止をより効果的に行うことができると共に、回転磁石による分離効果も向上することができる。ここで、落下防止用突起の高さを5〜10mmの範囲にしたのは、5mm未満では、落下を防止することができず、一方、10mmを超えると速い速度の落下防止用突起によって、はね飛ばし現象が生じ、分離能力が低下するためである。
【0009】
前記目的に沿う第3の発明に係る非磁性金属分離装置は、原料搬出側端部に設けられた小径の従動ローラによってガイドされる搬送ベルトを有し、しかも、従動ローラの手前側近傍に位置する搬送ベルトの直下には空間部を有するベルトコンベアと、空間部に配置され、搬送ベルトとは僅少の隙間を有し、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石とを有し、ベルトコンベアで搬送された原料中の非磁性金属を回転磁石で飛翔分離させる。これによって、原料中に磁性金属があった場合、磁性金属が回転磁石に吸引されて、搬送ベルトの強磁場位置に保持されるのを、強制的に徐々に離し、この結果、分離後の原料中の磁性金属が従動ローラの下流側の搬送ベルトに付着することを防止できる。
【0010】
第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、回転磁石の外側には非磁性かつ非導電性材料からなる筒体が隙間を有して配置され、しかも回転磁石は、筒体の軸心に対して同軸又は偏心して配置することもできる。これによって、搬送ベルト上の原料と回転磁石との距離を一定に維持できると共に、搬送ベルトと回転磁石との干渉を回避することができる。
第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラの下位置にはリターンローラが設けられて、従動ローラによってガイドされた後の搬送ベルトを、従動ローラの位置から下方であって従動ローラの搬送ベルトの最終当接位置を通る垂線を基準にして、回転磁石に対して反対側で垂線に対して0〜30度の方向に指向させることもできる。これによって、仮に原料中に微少の磁性金属(例えば、鉄分)が含まれていても、非磁性金属が除去されて搬送ベルトによって送られる原料(原料滓)によって下流側に押し流され、搬送ベルトに留まることがない。ここで、垂線に対して0〜30度の方向に指向させるのは、0度未満では、磁性金属が搬送ベルトに留まり易くなり、一方、30度を超えると、飛翔分離が困難となるためである。
第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラとリターンローラでガイドされる搬送ベルトの一部にも回転磁石が近接し、搬送ベルトに沿って落下する原料中の非磁性金属を飛翔分離することもできる。これによって、従動ローラを過ぎて搬送ベルトに沿って落下する原料に再度回転磁石による磁場が働く。
【0011】
前記目的に沿う第4の発明に係る非磁性金属分離装置は、搬送ベルトを実質的に水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持する駆動ローラ、及び従動ローラとして作用する筒体、並びに筒体の下位置に配置された小径のリターンローラを備え、筒体の内部には高速回転する回転磁石が設けられた非磁性金属分離装置において、筒体とリターンローラとの間にガイドローラを配置し、搬送ベルトが筒体に接する角度を10〜80度の範囲に制限している。これによって、水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持された搬送ベルトが、角度を10〜80度の範囲で筒体に接しているので、原料中の非磁性金属と原料滓との分離が効率よく行える。ここで、搬送ベルトの下り勾配を水平又は水平に対して0度を超え20度以内としたのは、水平を超えて上り勾配とすると、非磁性金属の飛翔距離が短くなり、一方、20度を超えた下り勾配とすると、電磁誘導力に対して重力の影響が大きくなり、分離効率が低下するためである。さらに、搬送ベルトが筒体に接する角度を10〜80度の範囲にしたのは、10度未満であれば、電磁誘導力が小さ過ぎて分離の効果が小さく、一方、80度を超えると、電磁誘導力の効果が飽和するためである。
【0012】
第1〜第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラの直径を、筒体の直径の20%以下とすることもできる。これによって、ベルトコンベアから筒体への原料の供給がより滑らかにできる。ここで、従動ローラの直径を、筒体の直径の20%以下としたのは、20%を超えると、ベルトコンベアから筒体への原料の供給が円滑にできないためである。
【0013】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置、同装置の第1、第2の変形例を示す構成図、図2は本発明の第2の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図、図3は本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図、図4は本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の変形例の要部構成図、図5は本発明の第4の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【0014】
図1(A)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置10は、所定の外周速度Vで時計方向(原料搬送方向16と同じ方向)に回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体11と、筒体11内の上部位置に偏心して配置され、筒体11の内壁12上部とは僅少の隙間Gを有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極(S極、N極)を交互に有し、高速で時計方向に回転する回転磁石13と、筒体11の上位置に選別しようとする原料14を供給するベルトコンベア15とを有している。そして、ベルトコンベア15の原料排出側には、ベルトコンベア15から排出された原料14を筒体11の上部に案内し、しかも、排出された原料14が原料搬送方向16とは逆方向に落下するのを防止する非磁性かつ非導電性材料からなるガイド部材17が設けられている。以下、これらについて詳しく説明する。
【0015】
図1(A)に示すように、ベルトコンベア15は、図示しない駆動モータに連結された減速機構を介して時計方向に回転される大径の駆動ローラ18と、原料搬送方向16の下流端に配置された小径の従動ローラ19と、従動ローラ19の下方で駆動ローラ18側に配置された中径のテンションローラ20とが無端の搬送ベルト21に巻回されている。なお、ベルトコンベア15の原料排出側に設けられた従動ローラ19は筒体11の軸心Tに平行に配置されており、その直径dが筒体11の直径Dより小さく形成されている。さらに、従動ローラ19は筒体11の上位置であって、筒体11の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向16に対して手前側に配置されている。なお、従動ローラ19及びテンションローラ20は非磁性かつ非導電性材料からなっている。
【0016】
図1(A)に示すように、筒体11は偏心して配置された回転磁石13を内蔵しており、筒体11の両端部には図示しない駆動、従動側回転軸が形成されている。駆動、従動側回転軸はそれぞれ駆動、従動側軸受により支持されており、駆動側回転軸には減速機構を介して電動モータが連結されている。かかる構成により、電動モータの駆動によって、筒体11を回転中心(軸心)Tの廻りを時計方向に回転することができる。
【0017】
図1(A)に示すように、回転磁石13の表面部には、S極、N極が周方向に交互に隣り合って複数個配置されており、S極、N極によって形成される外径Lの外形と筒体11の上端部の内壁12とは僅少の隙間G(例えば、1〜2mm)を有して配置されている。回転磁石13も、筒体11と同様に、両端部には図示しない駆動、従動側回転軸が形成され、駆動、従動側回転軸はそれぞれ駆動、従動側軸受により支持されており、駆動側回転軸には減速機構を介して電動モータが連結されている。回転磁石13の回転中心(軸心)Kは筒体11の回転中心Tより垂直方向上側に距離δだけ偏心している。かかる構成により、電動モータの駆動によって、回転磁石13は回転中心Kの廻りを時計方向に高速度で回転することができる。
【0018】
図1(A)に示すように、ベルトコンベア15の上側の搬送ベルト21は水平に配置されており、ベルトコンベア15の原料排出側には、従動ローラ19付近の搬送ベルト21によりベルトコンベア15から排出された原料14を筒体11の上部(垂線mの手前側、即ち、垂線mに対して上流側)に案内するためのガイド部材17が設けられている。ガイド部材17は排出された原料14が原料搬送方向16とは逆方向(左側方向、即ち、反時計回り)に落下するのを防止でき、非磁性かつ非導電性材料からなっている。なお、ベルトコンベア15によりガイド部材17に搬送される原料14は、ガイド部材17により若干搬送速度がアップされ、これにより、ガイド部材17から搬送される原料14の筒体11の上での滞留を少なくして、分離の効果を高くするようになっている。
【0019】
図1(A)に示すように、ガイド部材17は側面視して底辺を上側にした断面三角形状に形成されており、底辺側である原料搬送路22は水平に配置された上側の搬送ベルト21の原料搬送路23と同一レベルで水平になるように配置されている。さらに、原料搬送路22の原料排出端24は筒体11の上端Jとほぼ同じ高さ位置に配置されている。かかる構成によって、ベルトコンベア15の従動ローラ19近傍の搬送ベルト21から排出された原料14が、ガイド部材17を介して、筒体11の上端Jとほぼ同じ高さ位置で、隙間Gの位置の若干後方(上流側)の位置に渡されるようになっている。この結果、筒体11上に搬送された原料14中の非磁性金属(アルミニウム片や銅片等)に対する回転磁石13による電磁誘導力の作用が効果的になるので、効率のよい分離が行われることになる。なお、筒体11に載った原料14は、回転磁石13によって発生する磁場により非磁性金属が飛翔するが、その残りの原料滓は筒体11を伝って下方に落下する。この場合、回転磁石13は筒体11に対して上方に偏心しているので、仮に原料滓中に磁性金属が含まれていても、筒体11の下流側に行くに従って磁気が弱くなるため、円滑に円筒11から離脱し、原料滓と共に落下する(なお、以下の実施の形態においても同じ)。
【0020】
図1(B)及び図1(C)はそれぞれ、回転磁石13が偏心して内蔵され、位置が固定された筒体11に対して、ベルトコンベア15が全体として垂直方向に上側に少し位置を変えて配置された、非磁性金属分離装置10の第1、第2の変形例である非磁性金属分離装置10a、10bを表している。なお、非磁性金属分離装置10と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図1(B)及び図1(C)に示すように、非磁性金属分離装置10a、10bは、非磁性金属分離装置10に較べて、ベルトコンベア15の従動ローラ19部から排出された原料14が、筒体11の上端Jとほぼ同じ高さ位置で、隙間Gの位置の若干後方の位置に渡されるように、それぞれガイド部材25、26の原料搬送路27、28の傾斜角をα、βとしている。非磁性金属分離装置10のガイド部材17の原料搬送路22の傾斜角は0度(水平)であり、原料搬送路27、28の傾斜角α、βはそれぞれ約15、30度である。
【0021】
次いで、本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置10の作用について、図1(A)を参照しながら説明する。
(1)図示しない貯留ホッパーから分離する原料14を、ベルトコンベア15の上側の搬送ベルト21の上流側に切り出す。
(2)ベルトコンベア15の搬送ベルト21上に切り出された原料14は、駆動ローラ18の回転駆動により駆動される搬送ベルト21に載置されて原料搬送方向16に移動する。
【0022】
(3)ベルトコンベア15の従動ローラ19部から排出された原料14は、上側の搬送ベルト21の水平に配置された原料搬送路23と略同一レベルで水平に配置された原料搬送路22を備えたガイド部材17を介して、筒体11の上端J(隙間Gの位置)の若干後方の位置でほぼ同じ高さ位置である、原料搬送方向16と同じ方向に回転する筒体11の外周面上に排出される。
(4)筒体11上に搬送された原料14中の非磁性金属は、筒体11内に偏心して配置され、筒体11の回転速度より高速で回転する回転磁石13の磁力線に基づく電磁誘導力を受けて原料14中の他の物より遠くに飛ばされることにより、効果的に分離される。従来のような搬送ベルトを設けた場合の搬送ベルトの表面磁束密度を、例えば3000G(ガウス)と仮定すると、このような搬送ベルトを省略した本実施の形態では、筒体11の表面磁束密度が3500Gにアップし、この結果、原料14の飛散分離能力が従来に較べて1.36倍アップすることになる。
【0023】
(5)特に、ガイド部材17から筒体11上に受け渡される原料14中の非磁性金属は、落下のヘッド差が無い(即ち、位置エネルギーが無い)ため、筒体11の外周面上で跳ね上がりが抑制され、筒体11上の一定の位置にスムーズに受け渡されるので、非磁性金属に作用する回転磁石13による電磁誘導力が常に、安定するため、非磁性金属の飛翔ルートのバラツキが小さくなり、正確な分離が行われることになる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る非磁性金属分離装置30について、図2を参照して説明する。なお、非磁性金属分離装置10と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置30は、所定の外周速度Uで時計方向(原料搬送方向16と同じ方向)に回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体31と、筒体31内の上部位置に偏心(偏心量=f)して配置され、筒体31の内壁32上部とは僅少の隙間gを有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極(S極、N極)を交互に有し、高速で時計方向に回転する回転磁石33と、筒体31の上位置に選別しようとする原料14を供給するベルトコンベア34とを有している。以下、これらについて詳しく説明する。なお、筒体31の回転中心(軸心)をT、回転磁石33の回転中心(軸心)をKとする。回転中心Tを通る垂線をmとし、回転中心Tと回転中心Kとを結ぶ直線をnとすると、垂線mと直線nとの交差角はγである。
【0025】
ベルトコンベア34の原料排出側の従動ローラ35は非磁性かつ非導電性材料からなっており、筒体31の軸心Tに平行に配置されている。従動ローラ35の直径hは筒体31の直径Hより小さく形成されており、更に従動ローラ35は筒体31の上位置であって、筒体31の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向16に対して手前側に配置されている。ベルトコンベア34は、図示しない駆動モータに連結された減速機構を介して時計方向に回転される大径の駆動ローラ36と、原料搬送方向16の下流端に配置された小径の従動ローラ35とが無端の搬送ベルト37に巻回されている。
【0026】
筒体31の回転駆動機構は筒体11と同様の構成となっており、一方、回転磁石33の回転駆動機構も回転磁石13と同様の構成となっているので、説明を割愛する。
筒体31の外表面には、ベルトコンベア34の排出端から排出される原料14が筒体31の後方に落下するのを防止するために、多数の点状の落下防止用突起38がランダムに設けられている。落下防止用突起38の高さは5〜10mmの範囲にある。従って、図2に示すように、筒体31の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向16に対して手前側でベルトコンベア34から落下する原料14は、回転する筒体31及び多数の落下防止用突起38によって、確実に筒体31の外周面上に載置されて前側(時計廻り)に移動し、筒体31の内側に僅少の隙間gを有して配置された回転磁石33の磁束に基づく電磁誘導力の作用を受けて、原料14中の非磁性金属が効果的に分離されることになる。
【0027】
さらに、本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置40について、図3を参照して説明する。なお、非磁性金属分離装置10、30と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置40は、原料搬出側端部に設けられた小径の従動ローラ41によってガイドされる搬送ベルト42を有し、しかも、従動ローラ41の手前側(左側、即ち、上流側)近傍に位置する搬送ベルト42の直下には空間部43を有するベルトコンベア44と、空間部43に配置され、搬送ベルト42とは僅少の隙間kを有し、周方向に隣り合って異なる磁極(S極、N極)を交互に有し、高速で時計方向に回転する回転磁石45とを有している。
【0028】
回転磁石45の外側には非磁性かつ非導電性材料からなる筒体46が隙間sを有して配置されており、しかも回転磁石45は、直径Pを有する筒体46の軸心(回転中心)Tに対して同軸状に配置されている。
上流側に駆動ローラ47を備えたベルトコンベア44の従動ローラ41の下位置には、搬送ベルト42に巻回されたリターンローラ48が設けられており、リターンローラ48により上側の搬送ベルト42の原料搬送路49を従動ローラ41の位置から下方に向けている。
【0029】
筒体46は、筒体11とは異なり、原料14を載せて原料搬送方向16に駆動される搬送ベルト42の下面との摩擦力により回転する構造となって、電動モータ及び減速機構等が省略されている。一方、回転磁石45の回転駆動機構は回転磁石13と同様の構成となっている。
なお、図3に示すように、回転磁石45の軸心Tから従動ローラ41の搬送ベルト42の最終当接位置までの水平距離aは最小限にする必要があり、水平距離aが小さければ、分離した非磁性金属の飛翔距離がより小さくて済み、これにより分離効率が向上する。また、従動ローラ41によってガイドされた後の搬送ベルト42を、従動ローラ41の位置から下方であって従動ローラ41の搬送ベルト42の最終当接位置を通る垂線を基準にして、回転磁石45に対して反対側で垂線に対して0〜30度の方向に指向させるのが好ましい。
【0030】
図4には非磁性金属分離装置40の変形例である非磁性金属分離装置40aの要部を示す。なお、非磁性金属分離装置40と類似の構成要素については、同一の番号にアルファベット(a)を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置40aは非磁性金属分離装置40と較べて、従動ローラ41aとリターンローラ48aとでガイドされる搬送ベルト42aの一部にも回転磁石45aが近接して配置されている。これによって、従動ローラ41aの上流側で回転磁石45aにより、原料14から殆どの非磁性金属が分離された後、まだ分離されず原料14中に残留している非磁性金属が、搬送ベルト42aに沿って落下する途中で再度回転磁石45aによる磁場の働きにより飛翔分離されることになる。
【0031】
かかる構成を達成するために、非磁性金属分離装置40aにおいては、従動ローラ41aを極めて小径(筒体46aの直径の約0.2倍以下の直径)にし、かつ、従動ローラ41aとリターンローラ48aとでガイドされる搬送ベルト42aが筒体46aに近接するように、リターンローラ48aの直径及び位置を決定している。しかも、従動ローラ41aとリターンローラ48aとでガイドされる搬送ベルト42aの垂直に対する傾斜角ηは5〜10度程度としている。なお、符号49aは搬送ベルト42aの原料搬送路を示す。
【0032】
本発明の第4の実施の形態に係る非磁性金属分離装置50について、図5を参照して説明する。なお、非磁性金属分離装置10、30、40と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置50においては、ベルトコンベア51の原料搬送路52側の搬送ベルト53を実質的に水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持するように(本実施の形態では、水平)、駆動ローラ54と、従動ローラとして作用する筒体55とを配置しており、筒体55の内部には高速回転(1000〜3600rpm)する回転磁石56が設けられ、筒体55の下位置に配置された小径のリターンローラ57を備え、しかも、筒体55とリターンローラ57との間にはリターンローラ57よりもっと小径のガイドローラ58が配置されている。
【0033】
さらに、搬送ベルト53が筒体55に接する角度θを10〜80度の範囲に制限しており、これによって、搬送ベルト53による搬送方向16による分離効果及び回転磁石56による分離効果を向上できるため、原料14中の非磁性金属と原料滓との分離が効率よく行え、回収効率が向上する。
なお、非磁性金属分離装置40と同様、回転磁石56の軸心Tからガイドローラ58の搬送ベルト53の最外側位置までの水平距離bは出来るだけ短くすることが望ましく、水平距離bが小さければ小さいほど、分離した非磁性金属の飛翔距離がより小さくて済み、これにより分離効率が向上する。この点を考慮して、ガイドローラ58の径及び位置を決定する。また、ガイドローラ58とリターンローラ57との間の搬送ベルト53は、垂直に対して下向きに筒体55側に傾斜しているが、これに限定されず、垂直又は下向きに筒体55と反対側に傾斜しても構わない。
【0034】
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の非磁性金属分離装置を構成する場合にも本発明の権利範囲に含まれる。
図1(B)、(C)に示すように、非磁性金属分離装置10a、10bにおいては、非磁性金属分離装置10に較べてベルトコンベア15の従動ローラ19及び従動ローラ19に続くガイド部材25、26を、筒体11に対して上下又は傾斜調整可能に配置したが、これに限定されず、必要に応じて、従動ローラを備えたベルトコンベア及びガイド部材を筒体11に対して固定しておくこともできる。
【0035】
また、非磁性金属分離装置10において、従動ローラ19のみを上下調整可能にし、しかも、従動ローラ19の移動に追随してガイド部材17を傾斜させて所定の位置に原料14を供給するように構成して、非磁性金属分離装置10a、10bと実質的に同様な効果を奏するようにすることもできる。さらに、逆に、例えば、図1(A)において、ベルトコンベア15を固定し、回転磁石13を内蔵する筒体11を下降させ、筒体11の下降に応じて、ガイド部材17の水平に配置された原料搬送路22を傾斜させるようにすることもできる。
ガイド部材17の原料搬送路22の傾斜角は0、15、30度としたが、これに限定されず、状況に応じて、最大30度、最小−30度(即ち、水平に対して30度下方に傾斜している)の範囲内とすることもできる。
【0036】
非磁性金属分離装置30においては、筒体31の外表面にはベルトコンベア34から排出される原料14の後方落下を防止するため多数の点状の落下防止用突起38を設けたが、これに限定されず、状況に応じて、多数の線状の落下防止用突起を設けても構わない。また、落下防止用突起38の高さを5〜10mmの範囲としたが、これに限定されず、それ以外の範囲の高さとすることもできる。
非磁性金属分離装置40においては、回転磁石45を筒体46の軸心に対して同軸に配置したが、これに限定されず、必要に応じて、回転磁石を筒体の軸心に対して偏心して配置することもできる。また、従動ローラ41の下位置にリターンローラ48を設けたが、これに限定されず、状況に応じて、リターンローラを省略することもできる。
従動ローラ19、35、41の直径の大きさについては言及しなかったが、筒体の直径D、H、Pの20%以下であることが好ましい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1〜3及びこれらに従属する請求項11記載の非磁性金属分離装置においては、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが、筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、ガイド部材が筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置されて、ベルトコンベアから排出された原料を筒体の上部に案内し、原料が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止することができるので、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。従って、処理する原料の量が多くても、原料中の非磁性金属の割合に関係なく、効率良く原料中の非磁性金属を分離することができる。
更には、回転磁石は筒体の上部位置に偏心して配置しているので、供給された原料により強い磁場をかけ、更に筒体の下部では磁力が小さいので、仮に原料中に磁性物が混じっていても、筒体の下部に留まる恐れがない。
【0038】
特に、請求項2記載の非磁性金属分離装置においては、原料の条件(種類)や搬送速度、回転磁石の磁束密度や回転速度等に応じて、従動ローラの高さ位置やガイド部材の傾きを変えることにより、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができるので、さらに、分離効率が向上できる。
請求項3記載の非磁性金属分離装置においては、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、しかも、より滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができるので、分離効率をさらに向上できる。
【0039】
請求項4、5及びこれらに従属する請求項11記載の非磁性金属分離装置においては、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、筒体の外表面には多数の線状又は点状の落下防止用突起が設けられているので、ベルトコンベアから排出される原料の後方落下を確実に防止すると共に、原料を回転磁石の作用する領域に供給することができる。従って、処理する原料が多く、原料中の非磁性金属の割合に関係なく、効率良く原料中の非磁性金属を分離することができる。
特に、請求項5記載の非磁性金属分離装置においては、原料の落下防止をより効果的に行うことができると共に、回転磁界による分離効果も向上することができるので、分離効率が向上する。
【0040】
請求項6〜9記載の非磁性金属分離装置においては、原料中に磁性金属があった場合、磁性金属が回転磁石に吸引されて、搬送ベルトの強磁場位置に保持されるのを、強制的に徐々に離し、この結果、分離後の原料中の磁性金属が従動ローラの下流側の搬送ベルトに付着することを防止できるので、磁性金属の付着によって生じる問題を解消できる。
特に、請求項7記載の非磁性金属分離装置においては、搬送ベルト上の原料と回転磁石との距離を一定に維持できるので安定した分離ができると共に、搬送ベルトと回転磁石との干渉を回避することができるので、それぞれの損傷を防止でき、安全である。
【0041】
請求項8記載の非磁性金属分離装置においては、仮に原料中に微少の磁性金属が含まれていても、非磁性金属が除去されて搬送ベルトによって送られる原料滓によって下流側に押し流され、搬送ベルトに留まることがないので、原料中に磁性金属があっても、装置自身に不測のダメージを与えることがない。
そして、請求項9記載の非磁性金属分離装置においては、従動ローラを過ぎて搬送ベルトに沿って落下する原料に再度回転磁石による磁場が働くので、この領域でも非磁性金属の分離が行われ、非磁性金属の分離効率を高めることができる。請求項10記載の非磁性金属分離装置においては、水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持された搬送ベルトが、角度を10〜80度の範囲で筒体に接しているので、原料中の非磁性金属と原料滓との分離が効率よく行えるため、回収効率が向上する。
請求項11記載の非磁性金属分離装置においては、従動ローラの直径を、筒体の直径の20%以下としている。従って、請求項1〜5記載の非磁性金属分離装置においては、分離された筒体への原料の供給がより滑らかにできるので、分離効率がさらに向上する。また、請求項7記載の非磁性金属分離装置においては、これによって、従動ローラの軸心を回転磁石の軸心に近づけることができ、結果として、飛翔分離された非磁性金属が分離された非磁性金属が混じる度合いを減少し、より精度のよい非磁性金属分離ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置、同装置の第1、第2の変形例を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の変形例の要部構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【符号の説明】
10、10a、10b:非磁性金属分離装置、11:筒体、12:内壁、13:回転磁石、14:原料、15:ベルトコンベア、16:原料搬送方向、17:ガイド部材、18:駆動ローラ、19:従動ローラ、20:テンションローラ、21:搬送ベルト、22:原料搬送路、23:原料搬送路、24:原料排出端、25、26:ガイド部材、27、28:原料搬送路、30:非磁性金属分離装置、31:筒体、32:内壁、33:回転磁石、34:ベルトコンベア、35:従動ローラ、36:駆動ローラ、37:搬送ベルト、38:落下防止用突起、40、40a:非磁性金属分離装置、41、41a:従動ローラ、42、42a:搬送ベルト、43:空間部、44:ベルトコンベア、45、45a:回転磁石、46、46a:筒体、47:駆動ローラ、48、48a:リターンローラ、49、49a:原料搬送路、50:非磁性金属分離装置、51:ベルトコンベア、52:原料搬送路、53:搬送ベルト、54:駆動ローラ、55:筒体、56:回転磁石、57:リターンローラ、58:ガイドローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、アルミニウムや銅等の有用な非磁性金属を含む原料から非磁性金属を分離するために使用する非磁性金属分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、非磁性金属であるアルミニウムや銅等を含む廃棄物(原料)から、有用な非磁性金属を再利用することを目的に、非磁性金属を磁気的に分離するために用いる非磁性金属分離装置として、特開昭57−119856号公報や特許第3230253号公報に記載された形態のものが知られている。なお、この種の分離装置においては、移動磁界中に原料を通して電磁誘導力により非磁性金属を分離するものである。
特開昭57−119856号公報に記載された装置においては、非磁性材料からなって互いに逆方向に回転する一対の回転筒体が所定の間隔を開けて配置され、かつ一対の回転筒体内には回転筒体と逆方向に回転し、表面に軸方向に並設した複数個の磁極を有する回転磁石が内蔵されており、回転筒体の対向部近傍に向かって非磁性金属を含む原料を供給する振動フィーダー及び振動フィーダーに連接し、かつ傾斜して配置された案内板が配置され、しかも、下側の回転磁石は回転筒体に対して偏心して配置された構成となっている。
一方、特許第3230253号公報に記載された装置は、一端部で駆動ローラに、他端部で非磁性材料からなる筒体に巻回される搬送ベルトと、筒体内に同軸又は偏心して内蔵され、筒体より高速で回転駆動される回転磁石とを備えており、筒体の下方で該筒体の排出側端部より駆動ローラ側に偏倚して従動ローラが配設され、従動ローラにも搬送ベルトが巻回された構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の非磁性金属分離装置においては、未だ解決すべきそれぞれ以下のような問題があった。
特開昭57−119856号公報に記載された装置においては、原料中の非磁性金属が、振動フィーダーから供給されて案内板の先端から下側の回転筒体の上部の円弧部の表面に落下するが、この際、落下する位置(回転筒体の周方向)や落下の後の跳ね上がりの如何では、回転磁石による電磁誘導力(分離力)の作用にもかかわらず、非磁性金属が回転磁石の回転方向と逆の方向、即ち、原料中の非金属や、原料に微少に含まれる可能性のある磁性金属と同じ方向に飛翔して正確な分離が行われないことが生じた。特に、案内板の先端から下側の回転筒体の上部の円弧部の表面までの落下距離が大きく、処理する原料が多く、しかも原料中の非磁性金属の割合も多く、回転筒体の外径が小さく、回転磁石の磁力(磁束密度)が小さい場合には、問題が大きかった。この結果、製品の純度が低下するという問題があった。
一方、特許第3230253号公報に記載された装置においては、回転磁石の磁束により非磁性金属(アルミニウム屑)は上方向の反発力を受けて、筒体の略最上端部から放物線を描いて排出されるが、この際、搬送ベルトにより搬送されたアルミニウム屑と非金属や磁性金属が十分にほぐされていない場合には、アルミニウム屑の分離が十分に行われないことになり、回収されたアルミニウム屑中に非金属が含まれ、回収された非金属側にアルミニウム屑が混在しており、それぞれ再利用する点で問題があった。
【0004】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、処理する原料の量が多くても、原料中の非磁性金属の割合に関係なく、効率良く原料中の非磁性金属を分離できる非磁性金属分離装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係る非磁性金属分離装置は、所定の外周速度で回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体と、筒体内の上部位置に偏心して配置され、筒体の内壁上部とは僅少の隙間を有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石と、筒体の上位置に選別しようとする原料を供給するベルトコンベアとを有し、ベルトコンベアの原料排出側の従動ローラが非磁性かつ非導電性材料からなって、筒体の軸心に平行に配置され、その直径が筒体の直径より小さく、更に筒体の上位置であって、筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、そして、ベルトコンベアの原料排出側には、ベルトコンベアから排出された原料を筒体の上部に案内し、しかも、排出された原料が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止する非磁性かつ非導電性材料からなるガイド部材が設けられている。これによって、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが、筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、ガイド部材が筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置されて、ベルトコンベアから排出された原料を筒体の上部に案内し、原料が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止することができるので、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。
【0006】
第1の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラ及びこれに続くガイド部材を、筒体に対して相対的に上下調整可能に配置することもできる。これによって、原料の条件や搬送速度、回転磁石の磁束密度や回転速度等に応じて、従動ローラの高さ位置やガイド部材の傾きを変えることにより、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。
第1の発明に係る非磁性金属分離装置において、ガイド部材の原料搬送路は水平に対して±30度以内の範囲にあって、しかも、ガイド部材の原料排出端は、筒体の軸心を通る垂線より原料搬送方向手前側に配置することもできる。これによって、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、しかも、より滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。ガイド部材の原料搬送路を水平に対して±30度以内としたのは、+30度を超えると原料がガイド部材から筒体に落ちる際の衝撃が大きくなり、それにより筒体上で散乱し易くなり、一方、−30度未満では原料がガイド部材から筒体に滑らかに供給されることが困難となるためである。
【0007】
前記目的に沿う第2の発明に係る非磁性金属分離装置は、所定の外周速度で回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体と、筒体内の上部位置に偏心して配置され、筒体の内壁上部とは僅少の隙間を有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石と、筒体の上位置に選別しようとする原料を供給するベルトコンベアとを有し、ベルトコンベアの原料排出側の従動ローラが非磁性かつ非導電性材料からなって、筒体の軸心に平行に配置され、その直径が筒体の直径より小さく、更に筒体の上位置であって、筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、そして、筒体の外表面にはベルトコンベアから排出される原料の後方落下を防止する多数の線状又は点状の落下防止用突起を設けることもできる。これによって、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、筒体の外表面には多数の線状又は点状の落下防止用突起が設けられているので、ベルトコンベアから排出される原料の後方落下を確実に防止すると共に、原料を回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。ここで、線状又は点状の落下防止用突起の形状として、筒体の軸心方向に見て断面が台形で、しかも上辺が底辺より短くされ、これにより、筒体の回転速度を大きくした場合でも、落下防止用突起による原料の持ち込みを少なくして、分離の効率を高めるように構成することもできる。
【0008】
第2の発明に係る非磁性金属分離装置において、落下防止用突起は高さを5〜10mmの範囲にすることもできる。これによって、原料の落下防止をより効果的に行うことができると共に、回転磁石による分離効果も向上することができる。ここで、落下防止用突起の高さを5〜10mmの範囲にしたのは、5mm未満では、落下を防止することができず、一方、10mmを超えると速い速度の落下防止用突起によって、はね飛ばし現象が生じ、分離能力が低下するためである。
【0009】
前記目的に沿う第3の発明に係る非磁性金属分離装置は、原料搬出側端部に設けられた小径の従動ローラによってガイドされる搬送ベルトを有し、しかも、従動ローラの手前側近傍に位置する搬送ベルトの直下には空間部を有するベルトコンベアと、空間部に配置され、搬送ベルトとは僅少の隙間を有し、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石とを有し、ベルトコンベアで搬送された原料中の非磁性金属を回転磁石で飛翔分離させる。これによって、原料中に磁性金属があった場合、磁性金属が回転磁石に吸引されて、搬送ベルトの強磁場位置に保持されるのを、強制的に徐々に離し、この結果、分離後の原料中の磁性金属が従動ローラの下流側の搬送ベルトに付着することを防止できる。
【0010】
第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、回転磁石の外側には非磁性かつ非導電性材料からなる筒体が隙間を有して配置され、しかも回転磁石は、筒体の軸心に対して同軸又は偏心して配置することもできる。これによって、搬送ベルト上の原料と回転磁石との距離を一定に維持できると共に、搬送ベルトと回転磁石との干渉を回避することができる。
第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラの下位置にはリターンローラが設けられて、従動ローラによってガイドされた後の搬送ベルトを、従動ローラの位置から下方であって従動ローラの搬送ベルトの最終当接位置を通る垂線を基準にして、回転磁石に対して反対側で垂線に対して0〜30度の方向に指向させることもできる。これによって、仮に原料中に微少の磁性金属(例えば、鉄分)が含まれていても、非磁性金属が除去されて搬送ベルトによって送られる原料(原料滓)によって下流側に押し流され、搬送ベルトに留まることがない。ここで、垂線に対して0〜30度の方向に指向させるのは、0度未満では、磁性金属が搬送ベルトに留まり易くなり、一方、30度を超えると、飛翔分離が困難となるためである。
第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラとリターンローラでガイドされる搬送ベルトの一部にも回転磁石が近接し、搬送ベルトに沿って落下する原料中の非磁性金属を飛翔分離することもできる。これによって、従動ローラを過ぎて搬送ベルトに沿って落下する原料に再度回転磁石による磁場が働く。
【0011】
前記目的に沿う第4の発明に係る非磁性金属分離装置は、搬送ベルトを実質的に水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持する駆動ローラ、及び従動ローラとして作用する筒体、並びに筒体の下位置に配置された小径のリターンローラを備え、筒体の内部には高速回転する回転磁石が設けられた非磁性金属分離装置において、筒体とリターンローラとの間にガイドローラを配置し、搬送ベルトが筒体に接する角度を10〜80度の範囲に制限している。これによって、水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持された搬送ベルトが、角度を10〜80度の範囲で筒体に接しているので、原料中の非磁性金属と原料滓との分離が効率よく行える。ここで、搬送ベルトの下り勾配を水平又は水平に対して0度を超え20度以内としたのは、水平を超えて上り勾配とすると、非磁性金属の飛翔距離が短くなり、一方、20度を超えた下り勾配とすると、電磁誘導力に対して重力の影響が大きくなり、分離効率が低下するためである。さらに、搬送ベルトが筒体に接する角度を10〜80度の範囲にしたのは、10度未満であれば、電磁誘導力が小さ過ぎて分離の効果が小さく、一方、80度を超えると、電磁誘導力の効果が飽和するためである。
【0012】
第1〜第3の発明に係る非磁性金属分離装置において、従動ローラの直径を、筒体の直径の20%以下とすることもできる。これによって、ベルトコンベアから筒体への原料の供給がより滑らかにできる。ここで、従動ローラの直径を、筒体の直径の20%以下としたのは、20%を超えると、ベルトコンベアから筒体への原料の供給が円滑にできないためである。
【0013】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置、同装置の第1、第2の変形例を示す構成図、図2は本発明の第2の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図、図3は本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図、図4は本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の変形例の要部構成図、図5は本発明の第4の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【0014】
図1(A)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置10は、所定の外周速度Vで時計方向(原料搬送方向16と同じ方向)に回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体11と、筒体11内の上部位置に偏心して配置され、筒体11の内壁12上部とは僅少の隙間Gを有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極(S極、N極)を交互に有し、高速で時計方向に回転する回転磁石13と、筒体11の上位置に選別しようとする原料14を供給するベルトコンベア15とを有している。そして、ベルトコンベア15の原料排出側には、ベルトコンベア15から排出された原料14を筒体11の上部に案内し、しかも、排出された原料14が原料搬送方向16とは逆方向に落下するのを防止する非磁性かつ非導電性材料からなるガイド部材17が設けられている。以下、これらについて詳しく説明する。
【0015】
図1(A)に示すように、ベルトコンベア15は、図示しない駆動モータに連結された減速機構を介して時計方向に回転される大径の駆動ローラ18と、原料搬送方向16の下流端に配置された小径の従動ローラ19と、従動ローラ19の下方で駆動ローラ18側に配置された中径のテンションローラ20とが無端の搬送ベルト21に巻回されている。なお、ベルトコンベア15の原料排出側に設けられた従動ローラ19は筒体11の軸心Tに平行に配置されており、その直径dが筒体11の直径Dより小さく形成されている。さらに、従動ローラ19は筒体11の上位置であって、筒体11の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向16に対して手前側に配置されている。なお、従動ローラ19及びテンションローラ20は非磁性かつ非導電性材料からなっている。
【0016】
図1(A)に示すように、筒体11は偏心して配置された回転磁石13を内蔵しており、筒体11の両端部には図示しない駆動、従動側回転軸が形成されている。駆動、従動側回転軸はそれぞれ駆動、従動側軸受により支持されており、駆動側回転軸には減速機構を介して電動モータが連結されている。かかる構成により、電動モータの駆動によって、筒体11を回転中心(軸心)Tの廻りを時計方向に回転することができる。
【0017】
図1(A)に示すように、回転磁石13の表面部には、S極、N極が周方向に交互に隣り合って複数個配置されており、S極、N極によって形成される外径Lの外形と筒体11の上端部の内壁12とは僅少の隙間G(例えば、1〜2mm)を有して配置されている。回転磁石13も、筒体11と同様に、両端部には図示しない駆動、従動側回転軸が形成され、駆動、従動側回転軸はそれぞれ駆動、従動側軸受により支持されており、駆動側回転軸には減速機構を介して電動モータが連結されている。回転磁石13の回転中心(軸心)Kは筒体11の回転中心Tより垂直方向上側に距離δだけ偏心している。かかる構成により、電動モータの駆動によって、回転磁石13は回転中心Kの廻りを時計方向に高速度で回転することができる。
【0018】
図1(A)に示すように、ベルトコンベア15の上側の搬送ベルト21は水平に配置されており、ベルトコンベア15の原料排出側には、従動ローラ19付近の搬送ベルト21によりベルトコンベア15から排出された原料14を筒体11の上部(垂線mの手前側、即ち、垂線mに対して上流側)に案内するためのガイド部材17が設けられている。ガイド部材17は排出された原料14が原料搬送方向16とは逆方向(左側方向、即ち、反時計回り)に落下するのを防止でき、非磁性かつ非導電性材料からなっている。なお、ベルトコンベア15によりガイド部材17に搬送される原料14は、ガイド部材17により若干搬送速度がアップされ、これにより、ガイド部材17から搬送される原料14の筒体11の上での滞留を少なくして、分離の効果を高くするようになっている。
【0019】
図1(A)に示すように、ガイド部材17は側面視して底辺を上側にした断面三角形状に形成されており、底辺側である原料搬送路22は水平に配置された上側の搬送ベルト21の原料搬送路23と同一レベルで水平になるように配置されている。さらに、原料搬送路22の原料排出端24は筒体11の上端Jとほぼ同じ高さ位置に配置されている。かかる構成によって、ベルトコンベア15の従動ローラ19近傍の搬送ベルト21から排出された原料14が、ガイド部材17を介して、筒体11の上端Jとほぼ同じ高さ位置で、隙間Gの位置の若干後方(上流側)の位置に渡されるようになっている。この結果、筒体11上に搬送された原料14中の非磁性金属(アルミニウム片や銅片等)に対する回転磁石13による電磁誘導力の作用が効果的になるので、効率のよい分離が行われることになる。なお、筒体11に載った原料14は、回転磁石13によって発生する磁場により非磁性金属が飛翔するが、その残りの原料滓は筒体11を伝って下方に落下する。この場合、回転磁石13は筒体11に対して上方に偏心しているので、仮に原料滓中に磁性金属が含まれていても、筒体11の下流側に行くに従って磁気が弱くなるため、円滑に円筒11から離脱し、原料滓と共に落下する(なお、以下の実施の形態においても同じ)。
【0020】
図1(B)及び図1(C)はそれぞれ、回転磁石13が偏心して内蔵され、位置が固定された筒体11に対して、ベルトコンベア15が全体として垂直方向に上側に少し位置を変えて配置された、非磁性金属分離装置10の第1、第2の変形例である非磁性金属分離装置10a、10bを表している。なお、非磁性金属分離装置10と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図1(B)及び図1(C)に示すように、非磁性金属分離装置10a、10bは、非磁性金属分離装置10に較べて、ベルトコンベア15の従動ローラ19部から排出された原料14が、筒体11の上端Jとほぼ同じ高さ位置で、隙間Gの位置の若干後方の位置に渡されるように、それぞれガイド部材25、26の原料搬送路27、28の傾斜角をα、βとしている。非磁性金属分離装置10のガイド部材17の原料搬送路22の傾斜角は0度(水平)であり、原料搬送路27、28の傾斜角α、βはそれぞれ約15、30度である。
【0021】
次いで、本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置10の作用について、図1(A)を参照しながら説明する。
(1)図示しない貯留ホッパーから分離する原料14を、ベルトコンベア15の上側の搬送ベルト21の上流側に切り出す。
(2)ベルトコンベア15の搬送ベルト21上に切り出された原料14は、駆動ローラ18の回転駆動により駆動される搬送ベルト21に載置されて原料搬送方向16に移動する。
【0022】
(3)ベルトコンベア15の従動ローラ19部から排出された原料14は、上側の搬送ベルト21の水平に配置された原料搬送路23と略同一レベルで水平に配置された原料搬送路22を備えたガイド部材17を介して、筒体11の上端J(隙間Gの位置)の若干後方の位置でほぼ同じ高さ位置である、原料搬送方向16と同じ方向に回転する筒体11の外周面上に排出される。
(4)筒体11上に搬送された原料14中の非磁性金属は、筒体11内に偏心して配置され、筒体11の回転速度より高速で回転する回転磁石13の磁力線に基づく電磁誘導力を受けて原料14中の他の物より遠くに飛ばされることにより、効果的に分離される。従来のような搬送ベルトを設けた場合の搬送ベルトの表面磁束密度を、例えば3000G(ガウス)と仮定すると、このような搬送ベルトを省略した本実施の形態では、筒体11の表面磁束密度が3500Gにアップし、この結果、原料14の飛散分離能力が従来に較べて1.36倍アップすることになる。
【0023】
(5)特に、ガイド部材17から筒体11上に受け渡される原料14中の非磁性金属は、落下のヘッド差が無い(即ち、位置エネルギーが無い)ため、筒体11の外周面上で跳ね上がりが抑制され、筒体11上の一定の位置にスムーズに受け渡されるので、非磁性金属に作用する回転磁石13による電磁誘導力が常に、安定するため、非磁性金属の飛翔ルートのバラツキが小さくなり、正確な分離が行われることになる。
【0024】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る非磁性金属分離装置30について、図2を参照して説明する。なお、非磁性金属分離装置10と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置30は、所定の外周速度Uで時計方向(原料搬送方向16と同じ方向)に回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体31と、筒体31内の上部位置に偏心(偏心量=f)して配置され、筒体31の内壁32上部とは僅少の隙間gを有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極(S極、N極)を交互に有し、高速で時計方向に回転する回転磁石33と、筒体31の上位置に選別しようとする原料14を供給するベルトコンベア34とを有している。以下、これらについて詳しく説明する。なお、筒体31の回転中心(軸心)をT、回転磁石33の回転中心(軸心)をKとする。回転中心Tを通る垂線をmとし、回転中心Tと回転中心Kとを結ぶ直線をnとすると、垂線mと直線nとの交差角はγである。
【0025】
ベルトコンベア34の原料排出側の従動ローラ35は非磁性かつ非導電性材料からなっており、筒体31の軸心Tに平行に配置されている。従動ローラ35の直径hは筒体31の直径Hより小さく形成されており、更に従動ローラ35は筒体31の上位置であって、筒体31の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向16に対して手前側に配置されている。ベルトコンベア34は、図示しない駆動モータに連結された減速機構を介して時計方向に回転される大径の駆動ローラ36と、原料搬送方向16の下流端に配置された小径の従動ローラ35とが無端の搬送ベルト37に巻回されている。
【0026】
筒体31の回転駆動機構は筒体11と同様の構成となっており、一方、回転磁石33の回転駆動機構も回転磁石13と同様の構成となっているので、説明を割愛する。
筒体31の外表面には、ベルトコンベア34の排出端から排出される原料14が筒体31の後方に落下するのを防止するために、多数の点状の落下防止用突起38がランダムに設けられている。落下防止用突起38の高さは5〜10mmの範囲にある。従って、図2に示すように、筒体31の軸心Tを通る垂線mを基準として原料搬送方向16に対して手前側でベルトコンベア34から落下する原料14は、回転する筒体31及び多数の落下防止用突起38によって、確実に筒体31の外周面上に載置されて前側(時計廻り)に移動し、筒体31の内側に僅少の隙間gを有して配置された回転磁石33の磁束に基づく電磁誘導力の作用を受けて、原料14中の非磁性金属が効果的に分離されることになる。
【0027】
さらに、本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置40について、図3を参照して説明する。なお、非磁性金属分離装置10、30と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置40は、原料搬出側端部に設けられた小径の従動ローラ41によってガイドされる搬送ベルト42を有し、しかも、従動ローラ41の手前側(左側、即ち、上流側)近傍に位置する搬送ベルト42の直下には空間部43を有するベルトコンベア44と、空間部43に配置され、搬送ベルト42とは僅少の隙間kを有し、周方向に隣り合って異なる磁極(S極、N極)を交互に有し、高速で時計方向に回転する回転磁石45とを有している。
【0028】
回転磁石45の外側には非磁性かつ非導電性材料からなる筒体46が隙間sを有して配置されており、しかも回転磁石45は、直径Pを有する筒体46の軸心(回転中心)Tに対して同軸状に配置されている。
上流側に駆動ローラ47を備えたベルトコンベア44の従動ローラ41の下位置には、搬送ベルト42に巻回されたリターンローラ48が設けられており、リターンローラ48により上側の搬送ベルト42の原料搬送路49を従動ローラ41の位置から下方に向けている。
【0029】
筒体46は、筒体11とは異なり、原料14を載せて原料搬送方向16に駆動される搬送ベルト42の下面との摩擦力により回転する構造となって、電動モータ及び減速機構等が省略されている。一方、回転磁石45の回転駆動機構は回転磁石13と同様の構成となっている。
なお、図3に示すように、回転磁石45の軸心Tから従動ローラ41の搬送ベルト42の最終当接位置までの水平距離aは最小限にする必要があり、水平距離aが小さければ、分離した非磁性金属の飛翔距離がより小さくて済み、これにより分離効率が向上する。また、従動ローラ41によってガイドされた後の搬送ベルト42を、従動ローラ41の位置から下方であって従動ローラ41の搬送ベルト42の最終当接位置を通る垂線を基準にして、回転磁石45に対して反対側で垂線に対して0〜30度の方向に指向させるのが好ましい。
【0030】
図4には非磁性金属分離装置40の変形例である非磁性金属分離装置40aの要部を示す。なお、非磁性金属分離装置40と類似の構成要素については、同一の番号にアルファベット(a)を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置40aは非磁性金属分離装置40と較べて、従動ローラ41aとリターンローラ48aとでガイドされる搬送ベルト42aの一部にも回転磁石45aが近接して配置されている。これによって、従動ローラ41aの上流側で回転磁石45aにより、原料14から殆どの非磁性金属が分離された後、まだ分離されず原料14中に残留している非磁性金属が、搬送ベルト42aに沿って落下する途中で再度回転磁石45aによる磁場の働きにより飛翔分離されることになる。
【0031】
かかる構成を達成するために、非磁性金属分離装置40aにおいては、従動ローラ41aを極めて小径(筒体46aの直径の約0.2倍以下の直径)にし、かつ、従動ローラ41aとリターンローラ48aとでガイドされる搬送ベルト42aが筒体46aに近接するように、リターンローラ48aの直径及び位置を決定している。しかも、従動ローラ41aとリターンローラ48aとでガイドされる搬送ベルト42aの垂直に対する傾斜角ηは5〜10度程度としている。なお、符号49aは搬送ベルト42aの原料搬送路を示す。
【0032】
本発明の第4の実施の形態に係る非磁性金属分離装置50について、図5を参照して説明する。なお、非磁性金属分離装置10、30、40と同一の構成要素については、同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
非磁性金属分離装置50においては、ベルトコンベア51の原料搬送路52側の搬送ベルト53を実質的に水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持するように(本実施の形態では、水平)、駆動ローラ54と、従動ローラとして作用する筒体55とを配置しており、筒体55の内部には高速回転(1000〜3600rpm)する回転磁石56が設けられ、筒体55の下位置に配置された小径のリターンローラ57を備え、しかも、筒体55とリターンローラ57との間にはリターンローラ57よりもっと小径のガイドローラ58が配置されている。
【0033】
さらに、搬送ベルト53が筒体55に接する角度θを10〜80度の範囲に制限しており、これによって、搬送ベルト53による搬送方向16による分離効果及び回転磁石56による分離効果を向上できるため、原料14中の非磁性金属と原料滓との分離が効率よく行え、回収効率が向上する。
なお、非磁性金属分離装置40と同様、回転磁石56の軸心Tからガイドローラ58の搬送ベルト53の最外側位置までの水平距離bは出来るだけ短くすることが望ましく、水平距離bが小さければ小さいほど、分離した非磁性金属の飛翔距離がより小さくて済み、これにより分離効率が向上する。この点を考慮して、ガイドローラ58の径及び位置を決定する。また、ガイドローラ58とリターンローラ57との間の搬送ベルト53は、垂直に対して下向きに筒体55側に傾斜しているが、これに限定されず、垂直又は下向きに筒体55と反対側に傾斜しても構わない。
【0034】
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の非磁性金属分離装置を構成する場合にも本発明の権利範囲に含まれる。
図1(B)、(C)に示すように、非磁性金属分離装置10a、10bにおいては、非磁性金属分離装置10に較べてベルトコンベア15の従動ローラ19及び従動ローラ19に続くガイド部材25、26を、筒体11に対して上下又は傾斜調整可能に配置したが、これに限定されず、必要に応じて、従動ローラを備えたベルトコンベア及びガイド部材を筒体11に対して固定しておくこともできる。
【0035】
また、非磁性金属分離装置10において、従動ローラ19のみを上下調整可能にし、しかも、従動ローラ19の移動に追随してガイド部材17を傾斜させて所定の位置に原料14を供給するように構成して、非磁性金属分離装置10a、10bと実質的に同様な効果を奏するようにすることもできる。さらに、逆に、例えば、図1(A)において、ベルトコンベア15を固定し、回転磁石13を内蔵する筒体11を下降させ、筒体11の下降に応じて、ガイド部材17の水平に配置された原料搬送路22を傾斜させるようにすることもできる。
ガイド部材17の原料搬送路22の傾斜角は0、15、30度としたが、これに限定されず、状況に応じて、最大30度、最小−30度(即ち、水平に対して30度下方に傾斜している)の範囲内とすることもできる。
【0036】
非磁性金属分離装置30においては、筒体31の外表面にはベルトコンベア34から排出される原料14の後方落下を防止するため多数の点状の落下防止用突起38を設けたが、これに限定されず、状況に応じて、多数の線状の落下防止用突起を設けても構わない。また、落下防止用突起38の高さを5〜10mmの範囲としたが、これに限定されず、それ以外の範囲の高さとすることもできる。
非磁性金属分離装置40においては、回転磁石45を筒体46の軸心に対して同軸に配置したが、これに限定されず、必要に応じて、回転磁石を筒体の軸心に対して偏心して配置することもできる。また、従動ローラ41の下位置にリターンローラ48を設けたが、これに限定されず、状況に応じて、リターンローラを省略することもできる。
従動ローラ19、35、41の直径の大きさについては言及しなかったが、筒体の直径D、H、Pの20%以下であることが好ましい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1〜3及びこれらに従属する請求項11記載の非磁性金属分離装置においては、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが、筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、ガイド部材が筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置されて、ベルトコンベアから排出された原料を筒体の上部に案内し、原料が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止することができるので、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができる。従って、処理する原料の量が多くても、原料中の非磁性金属の割合に関係なく、効率良く原料中の非磁性金属を分離することができる。
更には、回転磁石は筒体の上部位置に偏心して配置しているので、供給された原料により強い磁場をかけ、更に筒体の下部では磁力が小さいので、仮に原料中に磁性物が混じっていても、筒体の下部に留まる恐れがない。
【0038】
特に、請求項2記載の非磁性金属分離装置においては、原料の条件(種類)や搬送速度、回転磁石の磁束密度や回転速度等に応じて、従動ローラの高さ位置やガイド部材の傾きを変えることにより、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、かつ滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができるので、さらに、分離効率が向上できる。
請求項3記載の非磁性金属分離装置においては、ベルトコンベアから排出される全ての原料を確実に、しかも、より滑らかに回転磁石の電磁誘導力が作用する領域に供給することができるので、分離効率をさらに向上できる。
【0039】
請求項4、5及びこれらに従属する請求項11記載の非磁性金属分離装置においては、筒体の直径より小さいベルトコンベアの従動ローラが筒体の上位置で筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、また、筒体の外表面には多数の線状又は点状の落下防止用突起が設けられているので、ベルトコンベアから排出される原料の後方落下を確実に防止すると共に、原料を回転磁石の作用する領域に供給することができる。従って、処理する原料が多く、原料中の非磁性金属の割合に関係なく、効率良く原料中の非磁性金属を分離することができる。
特に、請求項5記載の非磁性金属分離装置においては、原料の落下防止をより効果的に行うことができると共に、回転磁界による分離効果も向上することができるので、分離効率が向上する。
【0040】
請求項6〜9記載の非磁性金属分離装置においては、原料中に磁性金属があった場合、磁性金属が回転磁石に吸引されて、搬送ベルトの強磁場位置に保持されるのを、強制的に徐々に離し、この結果、分離後の原料中の磁性金属が従動ローラの下流側の搬送ベルトに付着することを防止できるので、磁性金属の付着によって生じる問題を解消できる。
特に、請求項7記載の非磁性金属分離装置においては、搬送ベルト上の原料と回転磁石との距離を一定に維持できるので安定した分離ができると共に、搬送ベルトと回転磁石との干渉を回避することができるので、それぞれの損傷を防止でき、安全である。
【0041】
請求項8記載の非磁性金属分離装置においては、仮に原料中に微少の磁性金属が含まれていても、非磁性金属が除去されて搬送ベルトによって送られる原料滓によって下流側に押し流され、搬送ベルトに留まることがないので、原料中に磁性金属があっても、装置自身に不測のダメージを与えることがない。
そして、請求項9記載の非磁性金属分離装置においては、従動ローラを過ぎて搬送ベルトに沿って落下する原料に再度回転磁石による磁場が働くので、この領域でも非磁性金属の分離が行われ、非磁性金属の分離効率を高めることができる。請求項10記載の非磁性金属分離装置においては、水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持された搬送ベルトが、角度を10〜80度の範囲で筒体に接しているので、原料中の非磁性金属と原料滓との分離が効率よく行えるため、回収効率が向上する。
請求項11記載の非磁性金属分離装置においては、従動ローラの直径を、筒体の直径の20%以下としている。従って、請求項1〜5記載の非磁性金属分離装置においては、分離された筒体への原料の供給がより滑らかにできるので、分離効率がさらに向上する。また、請求項7記載の非磁性金属分離装置においては、これによって、従動ローラの軸心を回転磁石の軸心に近づけることができ、結果として、飛翔分離された非磁性金属が分離された非磁性金属が混じる度合いを減少し、より精度のよい非磁性金属分離ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の第1の実施の形態に係る非磁性金属分離装置、同装置の第1、第2の変形例を示す構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の変形例の要部構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る非磁性金属分離装置の構成図である。
【符号の説明】
10、10a、10b:非磁性金属分離装置、11:筒体、12:内壁、13:回転磁石、14:原料、15:ベルトコンベア、16:原料搬送方向、17:ガイド部材、18:駆動ローラ、19:従動ローラ、20:テンションローラ、21:搬送ベルト、22:原料搬送路、23:原料搬送路、24:原料排出端、25、26:ガイド部材、27、28:原料搬送路、30:非磁性金属分離装置、31:筒体、32:内壁、33:回転磁石、34:ベルトコンベア、35:従動ローラ、36:駆動ローラ、37:搬送ベルト、38:落下防止用突起、40、40a:非磁性金属分離装置、41、41a:従動ローラ、42、42a:搬送ベルト、43:空間部、44:ベルトコンベア、45、45a:回転磁石、46、46a:筒体、47:駆動ローラ、48、48a:リターンローラ、49、49a:原料搬送路、50:非磁性金属分離装置、51:ベルトコンベア、52:原料搬送路、53:搬送ベルト、54:駆動ローラ、55:筒体、56:回転磁石、57:リターンローラ、58:ガイドローラ
Claims (11)
- 所定の外周速度で回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体と、前記筒体内の上部位置に偏心して配置され、前記筒体の内壁上部とは僅少の隙間を有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石と、前記筒体の上位置に選別しようとする原料を供給するベルトコンベアとを有し、
前記ベルトコンベアの原料排出側の従動ローラが非磁性かつ非導電性材料からなって、前記筒体の軸心に平行に配置され、その直径が前記筒体の直径より小さく、更に前記筒体の上位置であって、前記筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、
そして、前記ベルトコンベアの原料排出側には、該ベルトコンベアから排出された原料を前記筒体の上部に案内し、しかも、排出された原料が原料搬送方向とは逆方向に落下するのを防止する非磁性かつ非導電性材料からなるガイド部材が設けられていることを特徴とする非磁性金属分離装置。 - 請求項1記載の非磁性金属分離装置において、前記従動ローラ及びこれに続く前記ガイド部材が、前記筒体に対して相対的に上下調整可能に配置されていることを特徴とする非磁性金属分離装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の非磁性金属分離装置において、前記ガイド部材の原料搬送路は水平に対して±30度以内の範囲にあって、しかも、前記ガイド部材の原料排出端は、前記筒体の軸心を通る垂線より原料搬送方向手前側に配置されていることを特徴とする非磁性金属分離装置。
- 所定の外周速度で回転し、非磁性かつ非導電性材料からなる断面円形の筒体と、前記筒体内の上部位置に偏心して配置され、前記筒体の内壁上部とは僅少の隙間を有して配置され、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石と、前記筒体の上位置に選別しようとする原料を供給するベルトコンベアとを有し、
前記ベルトコンベアの原料排出側の従動ローラが非磁性かつ非導電性材料からなって、前記筒体の軸心に平行に配置され、その直径が前記筒体の直径より小さく、更に前記筒体の上位置であって、前記筒体の軸心を通る垂線を基準として原料搬送方向に対して手前側に配置され、
そして、前記筒体の外表面には前記ベルトコンベアから排出される原料の後方落下を防止する多数の線状又は点状の落下防止用突起が設けられていることを特徴とする非磁性金属分離装置。 - 請求項4記載の非磁性金属分離装置において、前記落下防止用突起は高さが5〜10mmの範囲にあることを特徴とする非磁性金属分離装置。
- 原料搬出側端部に設けられた小径の従動ローラによってガイドされる搬送ベルトを有し、しかも、前記従動ローラの手前側近傍に位置する前記搬送ベルトの直下には空間部を有するベルトコンベアと、
前記空間部に配置され、前記搬送ベルトとは僅少の隙間を有し、周方向に隣り合って異なる磁極を交互に有し、高速で回転する回転磁石とを有し、
前記ベルトコンベアで搬送された原料中の非磁性金属を前記回転磁石で飛翔分離させることを特徴とする非磁性金属分離装置。 - 請求項6記載の非磁性金属分離装置において、前記回転磁石の外側には非磁性かつ非導電性材料からなる筒体が隙間を有して配置され、しかも前記回転磁石は、前記筒体の軸心に対して同軸又は偏心して配置されていることを特徴とする非磁性金属分離装置。
- 請求項6及び7のいずれか1項に記載の非磁性金属分離装置において、前記従動ローラの下位置にはリターンローラが設けられて、前記従動ローラによってガイドされた後の前記搬送ベルトを、前記従動ローラの位置から下方であって前記従動ローラの前記搬送ベルトの最終当接位置を通る垂線を基準にして、前記回転磁石に対して反対側で前記垂線に対して0〜30度の方向に指向させていることを特徴とする非磁性金属分離装置。
- 請求項8記載の非磁性金属分離装置において、前記従動ローラと前記リターンローラでガイドされる前記搬送ベルトの一部にも前記回転磁石が近接し、前記搬送ベルトに沿って落下する原料中の非磁性金属を飛翔分離することを特徴とする非磁性金属分離装置。
- 搬送ベルトを実質的に水平又は水平に対して0度を超え20度以内の下り勾配に保持する駆動ローラ、及び従動ローラとして作用する筒体、並びに前記筒体の下位置に配置された小径のリターンローラを備え、前記筒体の内部には高速回転する回転磁石が設けられた非磁性金属分離装置において、
前記筒体と前記リターンローラとの間にガイドローラを配置し、前記搬送ベルトが前記筒体に接する角度を10〜80度の範囲に制限することを特徴とする非磁性金属分離装置。 - 請求項1〜5、7のいずれか1項に記載の非磁性金属分離装置において、前記従動ローラの直径は、前記筒体の直径の20%以下であることを特徴とする非磁性金属分離装置。
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| CN113333433A (zh) * | 2021-05-12 | 2021-09-03 | 泉州容大机械有限公司 | 一种环保型生活垃圾免分拣处理设备 |
| CN114472294A (zh) * | 2021-04-21 | 2022-05-13 | 钟远芳 | 一种用于差速器精密齿轮齿缝碎屑的冲洗干燥设备 |
| CN118954870A (zh) * | 2024-10-16 | 2024-11-15 | 安徽九辰环境科技有限公司 | 一种磁介质调节式磁混凝废水沉淀池 |
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2002
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| CN114472294B (zh) * | 2021-04-21 | 2023-05-23 | 郧西精诚汽配有限公司 | 一种用于差速器精密齿轮齿缝碎屑的冲洗干燥设备 |
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| A02 | Decision of refusal |
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