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JP2004081114A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール Download PDF

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JP2004081114A
JP2004081114A JP2002247310A JP2002247310A JP2004081114A JP 2004081114 A JP2004081114 A JP 2004081114A JP 2002247310 A JP2002247310 A JP 2002247310A JP 2002247310 A JP2002247310 A JP 2002247310A JP 2004081114 A JP2004081114 A JP 2004081114A
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driven
magnetic pole
spool
power conversion
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Application number
JP2002247310A
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English (en)
Inventor
Harumichi Oishi
大石 晴通
Kazuyuki Matsuda
松田 和之
Takashi Terauchi
寺内 孝
Mamoru Koike
小池 守
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

【課題】回転運動を往復動に変換する変換部(カム部や係合ピン部)に、過負荷巻取り時や落下時等、不必要な力が加わっても、破損等したり、使用できなくなることのない魚釣用リールを提供する。
【解決手段】本発明は、ハンドル8の回転運動を往復動運動に変換する動力変換機構21を備え、この動力変換機構21を介してスプール3に釣糸を平行に巻回する魚釣用リールにおいて、動力変換機構21は、離間対向配置された主動磁極体と従動磁極体とを備えており、主動磁極体と従動磁極体との間に発生する磁力を利用して非接触状態で回転運動を往復動運動に動力変換可能にしたことを特徴とする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リール本体に回転自在に支持されたハンドルの回転力を、リール本体内に設けられた動力変換機構を介してスプールに釣糸を平行に巻回する平行巻き装置を備えた魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣用リールは、リール本体に装着されたハンドルの巻取り操作によってスプールに釣糸を巻回するよう構成されており、一般的に、例えば、特開昭56−134941号、実開昭58−7571号等に見られるように、前記スプールに釣糸を平行に巻回するための平行巻き装置をリール本体内に備えている。
【0003】
通常、この平行巻き装置は、上記した公報にも見られるように、ハンドルの回転運動を往復動運動に変換する動力変換機構を介して駆動されるように構成されており、一般的には、ハンドルの回転操作によって連動回転する回転軸の外周にエンドレス溝(螺旋溝)を形成し、このエンドレス溝に係合する係合ピンを保持した摺動体を、前記回転軸の回転に伴って往復動させる方式が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、両軸受型リールの場合、実際のハンドルの巻取り操作時に、握持保持している手の指が誤って滑ると、リール側板間で左右に往復動する摺動体(釣糸案内体)と側板との間で指を挟んでしまうという問題が発生することがあり、また、そのような事態を気にするあまり、思い切った対応ができないという問題がある。
【0005】
さらに、許容値以上の大物魚や、根掛かり等に対応する際の過負荷巻取り時など、必要以上の力が回転力を往復動に変換する変換部(カム部や係合ピン部)に加わると、カム部や係合ピン部が破損してしまい、平行巻き機構が機能しなくなるという問題が生じる。
【0006】
さらにまた、スピニングリールの場合、実際の釣場で誤って落下してしまったり、他物に当たったり等してスプールに不必要な押圧力が加わると、上記同様、回転力を往復動に変換する変換部が破損してしまうという問題が生じる。
【0007】
本発明は、上述した問題に基づいて成されたものであり、回転運動を往復動に変換する変換部(カム部や係合ピン部)に、過負荷巻取り時や落下時等、不必要な力が加わっても、破損等したり、使用できなくなることのない魚釣用リールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、ハンドルの回転運動を往復動運動に変換する動力変換機構を備え、この動力変換機構を介してスプールに釣糸を平行に巻回する構成において、前記動力変換機構は、離間対向配置された主動磁極体と従動磁極体とを備えており、前記主動磁極体と従動磁極体との間に発生する磁力を利用して非接触状態で回転運動を往復動運動に動力変換可能にしたことを特徴とする。
【0009】
上記した構成によれば、主動磁極体と従動磁極体との間に発生する磁力を利用して、非接触状態で回転運動を往復動運動に動力変換するようにしているため、過負荷が加わった場合、磁力伝達限界値を一時的にオーバーして動力伝達機能が遮断される、いわゆるトルクリミッターとしての機能が発揮される。このため、実際の巻取り操作時において、必要以上の過負荷力が回転力を往復動運動に変換する変換部に加わると、動力伝達が遮断されるようになることから、動力変換部分の破損等が防止できると共に、安心して使用することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は、両軸受型リールの内部構成の一部を示す平面図、図2は、図1の主要部を示し駆動回転体と従動回転体を示す図、図3は、図2のA−A線に沿った断面図、そして図4は、駆動回転体と従動回転体の構成を示す斜視図である。
【0011】
両軸受型リールのリール本体1の左右側板2a,2b間には、釣糸が巻回されるスプール3が取り付けられたスプール軸4が軸受を介して回転可能に支持されている。このスプール軸4には、同軸上で右側板2b内に支持されたピニオン軸5に回転可能に保持されたピニオンギヤ6が係合可能となっており、ピニオンギヤ6がスプール軸4に係合した際に、スプール3は回転駆動されるようになっている。
【0012】
前記右側板2b内には、ハンドル軸7が回転可能に支持されており、その端部には、ハンドル8が取り付けられている。前記ハンドル軸7には、環状凹所を有する駆動ギヤ10が回転可能に設けられており、この駆動ギヤ10は、前記ピニオンギヤ6と噛合されている。これにより、ハンドル8を巻取り操作することで、前記スプール3は、駆動ギヤ10及びピニオンギヤ6を介して回転駆動される。
【0013】
前記駆動ギヤ10には、魚釣時にスプール3から釣糸が繰り出された際、スプール3にドラグ力を付与するドラグ機構12が係合している。このドラグ機構12は、駆動ギヤ10の環状凹所内に収容されるライニング材及びライニング材に面接する相手材を具備する制動部材13と、ハンドル軸7の突出端部に取り付けられたドラグ操作部材15とを備えており、このドラグ操作部材15を回転操作することで、制動部材13に対して所定の押圧力が付与され、ハンドル軸7と駆動ギヤ10との間に所定のドラグ力が発生するようになっている。すなわち、ドラグ操作部材15の締め付け力を緩めておくと、魚が掛かった場合等、スプール3が釣糸繰り出し方向に回転した際、駆動ギヤ10は、ハンドル軸7に対して制動部材13による摩擦力が作用した状態で滑ることから、スプール3は制動力が加わった状態で回転可能となり、この結果、急激な負荷が釣糸に作用しても糸切れが防止される。
【0014】
また、前記リール本体1内には、スプール3に釣糸を平行に巻回する平行巻き装置20が設けられており、この平行巻き装置20は、ハンドル8を回転操作した際の回転力を往復動運動に変換する動力変換機構21を介して駆動されるようになっている。
【0015】
この動力変換機構21は、前記ハンドル軸7に回転可能に配設され、かつボス22によって前記駆動ギヤ10のスプール面側に嵌合されて駆動ギヤ10と一体回転できるように構成された駆動回転体23と、この駆動回転体23に所定間隔をおいて配置される従動回転体24とを備えている。そして、この従動回転体24には、左右側板間に取り付けられた筒体25内に配置され、外周面に案内部としての機能を有する螺旋溝(後述する図5に示す変形例の螺旋溝27a参照)が形成されたウォームシャフト27が取り付けられている。
【0016】
前記ウォームシャフト27に形成された螺旋溝は、前記筒体25に長手方向に沿って形成された長孔(図示せず)を介して露出しており、この露出した螺旋溝には、前記筒体25に対して軸方向に移動可能で回り止め支持され、釣糸が挿通される釣糸案内孔28aを具備する釣糸案内体(往復動作動体)28の係合ピン(図示せず)が係合されている。
【0017】
そして、前記ウォームシャフト27は、前記従動回転体24が駆動回転体23を介して駆動されることで回転駆動され、これにより、ウォームシャフト27の螺旋溝に係合ピンを介して係合される釣糸案内体28は、筒体25に沿って左右に往復動運動する。
【0018】
上記した構成において、駆動回転体23から従動回転体24に対する動力伝達は、磁石による磁力を利用することによって非接触で行なわれるようになっている。具体的には、図3に示すように、駆動回転体23の外周には、主動磁極体となる磁性回転体23aが設けられており、この磁性回転体23aは、N極、S極が交互となるように着磁された磁性体(永久磁石)によって構成されている。一方、従動回転体24には、前記磁性回転体23aと対向する位置に、従動磁極体となる磁性回転体24aが設けられている。この磁性回転体24aは、前記磁性回転体23aと一定の隙間が規定されるように形成されており、N極、S極が交互となるように着磁された磁性体(永久磁石)によって構成されている。
【0019】
図4に示す点線は、それぞれ着磁された磁性回転体23a,24aの磁力線の方向を示しており、これにより、ハンドル軸7がハンドル8の巻取り操作によって回転駆動されると、磁性回転体23aが駆動回転体23と共に回転され、その回転駆動力は、磁性回転体23a,24aの磁気作用によって、そのまま従動回転体24に伝達される。そして、従動回転体24と一体回転するウォームシャフト27を介して前記釣糸案内体28は左右側板間で往復動され、釣糸は、釣糸案内体28の釣糸案内孔28aを介してスプール3に平行に巻回される。
【0020】
上記した構成によれば、磁性回転体23a,24aとの間に発生する磁力を利用して非接触状態で回転運動を往復動運動に動力変換するようにしているため、過負荷が加わった場合、磁力伝達限界値を一時的にオーバーして動力伝達機能が遮断される、いわゆるトルクリミッターとしての機能が発揮されるようになる。従って、許容値以上の大物魚や根掛かり等に対応する巻取り操作時において、必要以上の過負荷力が、回転力を往復動運動に変換する変換部(上記した螺旋溝や係合ピン部)に加わっても、動力伝達機能が遮断されるため、変換部が破損等することを確実に防止することができる。また、釣糸案内体28と側板2a,2bとの間で誤って指を挟んだとしても、動力伝達機能が遮断されることから、歯車同士の動力伝達で生じるような苦痛等を強いられることがなく、釣人は安心して使用することができる。
【0021】
なお、上記した構成では、各磁性回転体23a,24aの表面にエポキシ、アクリル、ウレタン等の塗料を吹き付け塗装、ハケ塗り、ディッピング、電着塗装等の方法を用いて防食保護層を形成しておくことが好ましい。このような防食保護層を形成しておくことで、海水、水、異物等が浸入、付着し易い環境の厳しい釣場での使用に際しても、その腐食を充分保護することができ、魚釣用リールとして支障なく使用できると共に、磁性回転体の使用後の清掃(不純物の付着除去等)が容易に行なえるようになる。
【0022】
図5及び図6は、上記した実施形態の変形例を示す図であり、図5は、両軸受型リールの内部構成を示す平面図、図6は、左側板内の構成を示す図である。
この変形例では、ハンドル8の回転運動を往復動運動に変換する動力変換機構21の構成部材を左側板2a内に収容している。
【0023】
すなわち、動力変換機構21は、スプール軸4の左側板側端部に装着された駆動回転体33と、ウォームシャフト27の左側板側端部に取り付けられた従動回転体34とを備えている。そして、上記した構成と同様、各回転体の外周部分には、磁性回転体33a,34aが設けられており、非接触で動力伝達されるように構成されている。なお、この変形例では、駆動回転体33と従動回転体34との間には、中間回転体35が配設されており、夫々、上記した磁性回転体33a,34aと所定の隙間をおいて対向するように、磁性回転体35a,35bが設けられている。
【0024】
上記した構成において、ハンドル8の巻取り操作によってスプール軸4が回転駆動されると、磁性回転体33a,35a,35b,34aの間で生じる磁気作用によって動力伝達がなされ、釣糸案内体28は左右側板間で往復動されて、釣糸は、釣糸案内体28の釣糸案内孔28aを介してスプール3に平行に巻回される。
このような構成においても、上記した実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
【0025】
図7〜図9は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図7は、スピニングリールの内部構成を示す側面図、図8は、図7のB−B線に沿った主要部を示す断面図、図8は、図7のC−C線に沿った主要部を示す断面図である。
【0026】
スピニングリールのリール本体51には、釣竿に装着されるリール脚51aが一体形成されており、その前方には回転可能に支持されたロータ(回転体)52と、ロータ52の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール53が配設されている。
【0027】
リール本体51内には、軸受を介してハンドル軸55が回転可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル56が取り付けられている。また、ハンドル軸55には、駆動ギヤ(フェースギヤ)57が装着されており、この駆動ギヤ57は、以下に詳述するように、ハンドル56の回転操作をロータ2の回転運動に伝達すると共に、前記スプール53に釣糸を平行に巻回する平行巻き装置65の動力変換機構66と係合して、ハンドル56を回転操作した際の回転力をスプール53の往復動運動に変換するようにしている。
【0028】
前記駆動ギヤ57には、ハンドル軸55と直交する方向に延出し、内部に軸方向に貫通する空洞部が形成されたピニオンギヤ59が噛合している。このピニオンギヤ59は、一対の軸受を介してリール本体内に回転可能に支持されており、その空洞部には、ハンドル軸55と直交する方向に延出し、先端側に前記スプール53を装着したスプール軸60が軸方向に移動可能に挿通されている。また、ピニオンギヤ59には、その先端部に前記ロータ52が取り付けられると共に、その中間部分に一方向クラッチ61が係合しており、リール本体の外部に取り付けられているレバー62を回動操作することで、一方向クラッチを作動させ、ハンドル56の逆回転を防止するようになっている。
【0029】
前記平行巻き装置65における動力変換機構66は、リール本体内に回転可能に支持され、スプール軸60と平行に延出するトラバースカム軸67と、スプール軸60の基端部にビス等を介して抜け止め固定された摺動子68と、トラバースカム軸67の端部に取り付けられたオシレート回転体69とを備えている。前記摺動子68には、トラバースカム軸67の外周面に形成された案内部としての機能を有する螺旋溝67aと係合する係合ピン68aが保持されており、トラバースカム軸67が回転駆動されることによって、係合ピン68aが螺旋溝67aに案内され、スプール軸60が前後に往復動運動されるようになっている。
【0030】
そして、上記ピニオンギヤ59の基端部外周には、N極、S極が交互となるように着磁された主動磁極体となる磁性回転体59aが設けられており、前記オシレート回転体69の外周には、前記ピニオンギヤ59の磁性回転体59aと対向する位置において、N極、S極が交互となるように着磁された従動磁極体となる磁性回転体69aが設けられている。これらの磁性回転体59a,69aは、一定の隙間が規定されるように構成されており、ピニオンギヤ59からオシレート回転体69に対する動力伝達伝達は、上記した磁石による磁力を利用することによって非接触で行なわれるようになっている。
【0031】
上記した構成によれば、ハンドル56を巻取り操作することで、駆動ギヤ57及びピニオンギヤ59を介して、ロータ52が回転駆動されると共に、ピニオンギヤ59の磁性回転体59aとオシレート回転体69の磁性回転体69aとの間で生じる磁気作用によって、非接触状態でトラバースカム軸67が回転駆動される。これにより、スプール53は、螺旋溝67aに係合する係合ピン68aを保持する摺動子68を介して前後に往復動駆動され、釣糸は、ロータ52の釣糸案内部52aを介してスプール53に均等に巻回される。
【0032】
以上のように構成されたスピニングリールでは、実際の釣場で誤って落下してしまったり、他物に当たったりして、スプール53に衝撃が加わってスプール軸60を介して回転力を往復動運動に変換する変換部(螺旋溝67a部分や係合ピン68a部分)に衝撃が加わっても、磁力による動力伝達機能が一時的に遮断されて衝撃力が吸収緩和されるため、上記した変換部の破損等を確実に回避することができる。
【0033】
図10及び図11は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、図10は、スピニングリールの内部構成を示す側面図、図11は、図10の主要部の拡大図である。なお、以下の実施形態では、上記した第2実施形態と同一の構成部材については、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0034】
本実施形態の平行巻き装置70における動力変換機構71は、ハンドル軸55に装着される駆動回転体72と、リール本体51内に回転可能に支持された従動回転体73とを備えており、夫々の外周には、所定の隙間をおいて、上記同様、主動磁極体となる磁性回転体72aと、従動磁極体となる磁性回転体73aが設けられている。そして、スプール53が装着されたスプール軸60の基端部には、上下方向に延出する長孔75aを有する摺動子75がビス等を介して取り付けられており、前記長孔75aには、従動回転体73に突設された係合ピン73bが係合されている。
【0035】
このような構成によれば、ハンドル56を巻取り操作することで、駆動ギヤ57及びピニオンギヤ59を介して、ロータ52が回転駆動されると共に、駆動回転体72の磁性回転体72aと従動回転体73の磁性回転体73aとの間で生じる磁気作用によって、非接触状態で従動回転体73が回転駆動される。これにより、スプール53は、長孔75aに係合する係合ピン73bを介して前後に往復動駆動され、釣糸は、ロータ52の釣糸案内部を介してスプール53に均等に巻回される。
【0036】
このような構成のスピニングリールにおいても、スプール53に衝撃が加わってスプール軸60を介して回転力を往復動運動に変換する変換部(長孔75a部分や係合ピン73b部分)に衝撃が加わっても、磁力による動力伝達機能が一時的に遮断されて衝撃力が吸収緩和されるため、上記した変換部の破損等を確実に回避することができる。
【0037】
図12〜図14は、本発明の第4の実施形態を示す図であり、図12は、スピニングリールの主要部の内部構成を示す側面図、図13は、図12のD−D線に沿った断面図、図14は、図13の主要部の拡大図である。
【0038】
本実施形態の平行巻き装置80における動力変換機構81は、ハンドル軸55に装着される駆動回転体82と、リール本体51内に回転可能に支持された従動回転体83とを備えており、夫々の外周には、互いに噛合する歯部82a,83aが形成されている。そして、スプール53が装着されたスプール軸60の基端部には、上記した実施形態における長孔75aの代わりに、上下方向に延出する従動磁極体となる磁性体85aが設けられた摺動子85が取り付けられている。また、前記従動回転体83には、前記上下方向に延出する磁性体85aに対し、所定間隔をおいて対向するように、主動磁極体となる円形の磁性回転体83bが設けられている。
【0039】
このような構成によれば、ハンドル56を巻取り操作することで、駆動ギヤ57及びピニオンギヤ59を介して、ロータ52が回転駆動されると共に、駆動回転体82を介して従動回転体83が回転駆動される。この回転動作に伴って、磁性体83bが回転駆動され、それと対向して配設された摺動子85の磁性体85aとの間に生じる磁気作用によって、摺動子85(スプール53)は前後に往復動駆動され、釣糸は、ロータ52の釣糸案内部を介してスプール53に均等に巻回される。
【0040】
このような構成のスピニングリールでは、スプール53に衝撃が加わっても、回転力を往復動運動に変換する変換部(磁性回転体83b、及び磁性体85a)は、非接触状態であることから、破損等が生じるようなことはなく、また、駆動回転体82と従動回転体83の噛み合い部分に衝撃等が加わらないことから、歯部の破損を防止することができる。
【0041】
なお、上記した駆動回転体82と従動回転体83とは、図11に示す構成のように、歯部の代わりに磁性回転体によって、非接触で動力が伝達されるように構成しても良い。
【0042】
図15〜図17は、本発明の第5の実施形態を示す図であり、図15は、スピニングリールの内部構成を示す側面図、図16は、図15の主要部の拡大図、図17は、動力変換機構の動作を説明するための図である。
【0043】
本実施形態の平行巻き装置90における動力変換機構91は、スプール軸60の基端部にビス等を介して装着されたロの字型の摺動子92を備えている。この摺動子92は、その上下位置において、リール本体51内に設けられ軸方向に延出するレール93a,93bによって軸方向に安定して移動案内されるように構成されている。また、ハンドル軸55に装着される駆動回転体82と噛合する従動回転体83には、ロの字型のフレーム内で回転可能となるように、略半円形の回転体95が装着されている。
【0044】
そして、回転体95の半円部分の外周部、及び摺動子92の上下のフレーム部分には、夫々、所定の隙間をおいて、主動磁極体となる磁性回転体95aと、従動磁極体となる磁性体92a,92bが設けられている。この場合、磁性回転体95aと磁性体92bは、図16に示したスプールの最後端位置から、回転体95がハンドルの巻取り操作によって時計回り方向に回転駆動された際、摺動子92を前方に駆動するように着磁されており、かつ磁性回転体95aと磁性体92aは、スプールの最前端位置から、回転体95がハンドルの巻取り操作によって時計回り方向に回転駆動された際、摺動子92を後方に駆動するように着磁されている。この結果、回転体95が360°回転駆動されると、摺動子92は、回転体95と非接触の状態で、上記した磁気作用により、前後1回の往復動運動が成される。
【0045】
このような構成のスピニングリールにおいても、スプール53に衝撃が加わった際、回転力を往復動運動に変換する変換部(磁性体92a,95a,95b)は、非接触状態であることから、破損等が生じるようなことはなく、また、駆動回転体82と従動回転体83の噛み合い部分に衝撃等が加わらないことから、歯部の破損を防止することができる。
【0046】
なお、上述した各実施形態のスピニングリールにおいても、各磁性体の表面にエポキシ、アクリル、ウレタン等の塗料を吹き付け塗装、ハケ塗り、ディッピング、電着塗装等の方法を用いて防食保護層を形成しておくことが好ましい。
【0047】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、ハンドルの回転運動を往復動運動に変換する動力変換機構において、上述したような磁極体による非接触で動力の伝達が成されるように構成されていれば、磁性体の形状、配置位置等については、適宜変形することが可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、回転運動を往復動に変換する変換部(カム部や係合ピン部)に、過負荷巻取り時や落下時等、不必要な力が加わっても、破損等したり使用できなくなることのない魚釣用リールが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図であり、両軸受型リールの内部構成の一部を示す平面図。
【図2】図1の主要部を示し駆動回転体と従動回転体を示す図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】駆動回転体と従動回転体の構成を示す斜視図。
【図5】第1の実施形態の変形例を示す図であり、両軸受型リールの内部構成を示す平面図。
【図6】左側板内の構成を示す図。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す図であり、スピニングリールの内部構成を示す側面図。
【図8】図7のB−B線に沿った主要部を示す断面図。
【図9】図7のC−C線に沿った主要部を示す断面図。
【図10】本発明の第3の実施形態を示す図であり、スピニングリールの内部構成を示す側面図。
【図11】図10の主要部の拡大図。
【図12】本発明の第4の実施形態を示す図であり、スピニングリールの主要部の内部構成を示す側面図。
【図13】図12のD−D線に沿った断面図。
【図14】図13の主要部の拡大図。
【図15】本発明の第5の実施形態を示す図であり、スピニングリールの内部構成を示す側面図。
【図16】図15の主要部の拡大図。
【図17】動力変換機構の動作を説明するための図。
【符号の説明】
3,53 スプール
8,56 ハンドル
20,65,70,80,90 平行巻き装置
21,66,71,81,91 動力変換機構
23a,24a,59a,69a72a,73a,83b,95a 磁性回転体
85a,92a,92b 磁性体

Claims (3)

  1. ハンドルの回転運動を往復動運動に変換する動力変換機構を備え、この動力変換機構を介してスプールに釣糸を平行に巻回する魚釣用リールにおいて、
    前記動力変換機構は、離間対向配置された主動磁極体と従動磁極体とを備えており、前記主動磁極体と従動磁極体との間に発生する磁力を利用して非接触状態で回転運動を往復動運動に動力変換可能にしたことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記従動磁極体は、往復動作動体を往復案内する案内部を有する駆動回転体であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記従動磁極体は、往復動する往復動作動体であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
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