JP2004079585A - 結像特性計測方法及び露光方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】投影光学系の結像特性を計測する際の計測能力の向上を図る。
【解決手段】投影光学系のコマ収差等の結像特性を計測するために、ウエハに転写するライン・アンド・スペースパターンのラインパターンの数を5本から2本に変更する。このようにすれば、ウエハ上に形成されるラインパターンの像の線幅等のサイズへのデフォーカス量、レチクル製造誤差等の影響を少なくすることができ、高精度に投影光学系の結像特性を計測することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】投影光学系のコマ収差等の結像特性を計測するために、ウエハに転写するライン・アンド・スペースパターンのラインパターンの数を5本から2本に変更する。このようにすれば、ウエハ上に形成されるラインパターンの像の線幅等のサイズへのデフォーカス量、レチクル製造誤差等の影響を少なくすることができ、高精度に投影光学系の結像特性を計測することができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、結像特性計測方法、及び露光方法に係り、更に詳しくは、投影光学系の結像特性を計測する結像特性計測方法、及びその結像特性計測方法によって結像特性が計測された投影光学系を用いて露光を行う露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体素子又は液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、フォトマスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)のパターンを、投影光学系を介して表面にフォトレジスト等の感光剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の物体上に転写する投影露光装置、例えばステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)等が用いられている。
【0003】
この種の投影露光装置では、露光(レチクルパターンのウエハ上への転写)の際のフォーカスずれや投影光学系の収差によって投影像の精度が大きく変化してしまうため、投影光学系の最良フォーカス位置、収差等の結像特性を精度良く計測する技術が必要である。
【0004】
上記の投影光学系の最良フォーカス位置を計測する方法として、例えば、レジストが塗布されたウエハへ所定のパターンの試し焼きを行った後、そのウエハを現像し、前記パターンの線幅を例えばSEM(走査型電子顕微鏡)を用いて計測し、設計上の線幅値との比較を行うか、あるいは、フォーカス位置と線幅との関係を利用して、最良フォーカス位置を計測する技術(CD/フォーカス法)などがある。
【0005】
例えば、ステッパの場合、試し焼きにあたって、ウエハ上のショット領域の配列に関して、フォーカス位置を一定量ずつ変えながら、例えば5本の線状パターンを有するラインアンドスペース(以下、L/Sと略述する)のテスト用パターンをウエハ上に転写する。そして、現像後に形成された各ショット領域内の線状のレジストパターンの線幅を直ちに計測し、全てのショット中で最も線幅が小さくなっているショット領域を露光した際のフォーカス位置を、最良フォーカス位置として決定するのである。
【0006】
また、投影光学系の収差に関しては、上記のようにして決定された最良フォーカス位置で、ウエハ上に転写された5本のL/Sパターンを再度計測し、収差量を定義していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半導体素子(集積回路)等は年々高集積化しており、これに伴い半導体素子等の製造装置である投影露光装置には、一層の高解像力、すなわち、より微細なパターンを精度良く転写できることが要求されるようになってきた。このことから、投影光学系の結像特性を計測するためのテスト用パターンも微細化してきている。このため、当然そのL/Sパターンの線幅も狭くなってきており、現状では約130nmとなっている。
【0008】
このように、テスト用パターンのL/Sパターンが、現状のレベルまで細くなると、ウエハ上に形成される5本のラインパターンの像のうち、両端の2本のラインパターンの像の線幅が、その内側の3本のラインパターンの像の線幅に比べて細くなるという現象が発生し、ある露光条件によっては、それらの像が完全に消滅してしまうことがあった。
【0009】
このような両端のラインパターンの像は、投影光学系の結像特性、特にコマ収差の計測にとっては重要な要素であり、テスト用パターンにおけるラインパターンを微細化しても、投影光学系の結像特性を精度良く計測することができる方法の出現が望まれている。
【0010】
本発明は、かかる事情の下になされたものであり、その第1の目的は、投影光学系の結像特性を計測する際の計測能力の向上を図ることができる結像特性計測方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、高精度な露光を実現できる露光方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1面上のパターンを第2面上に投影する投影光学系(PL)の結像特性を計測する結像特性計測方法であって、所定間隔(D)をおいて配設された所定幅(L)を有する2つの所定パターン(LP1、LP2)によって形成されるマーク(DM1〜DM5)を前記第1面上に配置し、前記投影光学系を介して前記マークを前記第2面上に配置された物体(W)上に転写する露光工程と;前記物体上に形成された前記マークの像のサイズ(例えばL1、L2)を計測する計測工程と;前記計測されたマークの像のサイズに関する情報に基づいて前記投影光学系の結像特性を算出する算出工程と;を含む結像特性計測方法である。
【0013】
これによれば、所定間隔をおいて配設された所定幅を有する2つの所定パターンによって形成されるマークが物体上に転写され、そのマークの像のサイズに関する情報に基づいて投影光学系の結像特性が算出される。このようにすれば、5本のL/Sパターンのマークを用いたときよりも物体上に投影されるパターンの数が減るので、その所定パターンの像の形成精度に悪影響を与える他のパターンの数が少なくなる。そのため、デフォーカス量や上記のマークの製造誤差の大きさの変化に対する2つの所定パターンの像のサイズの変化の度合いが小さくなる。したがって、本発明の結像特性計測方法では、この2つの所定パターン像のサイズに対するデフォーカス量やマークの製造誤差等の他の要因の影響を低減し、投影光学系の結像特性を計測する際の計測能力の向上を図ることができる。
【0014】
なお、この場合において、上記のマークの像のサイズの計測は、物体を現像することなく物体上に形成された潜像に対して行っても良いし、上記のマークの像が形成された物体を現像した後、物体上に形成されたレジスト像、あるいはレジスト像が形成された物体をエッチング処理して得られる像(エッチング像)などに対して行っても良い。また、マークの像のサイズは、例えば露光装置のアライメント検出系(LSA系、あるいはアライメントマークの像を撮像素子上に結像する画像処理方式のアライメント検出系、いわゆるFIA(Field Image Alignment)系)などを用いて計測することとしても良い。なお、上記マークの像の形状は、線状や、菱形あるいは他の形状であってもよい。
【0015】
この場合、請求項2に記載の結像特性計測方法のごとく、前記所定間隔は、前記計測工程において、前記物体上に形成された前記マークの像における2つの所定パターンの像を互いに分離して計測可能な間隔であることとすることができる。
【0016】
本出願人による検討の結果、投影光学系の結像特性を算出するために上述のマークの像のサイズを計測する際には、マーク上の2つの所定パターンの間隔を狭くすればするほど、物体上に形成された像のサイズに基づいて投影光学系の結像特性を精度良く求めることができることを確認した。しかしながら、マーク上の2つの所定パターンの間隔をあまり狭くしすぎると、物体上に形成される2つの所定パターンの像の区別が困難となり、2つの所定パターンのサイズを計測することが不可能となる。したがって、マーク上の2つの所定パターンの間隔、すなわち所定間隔を、マーク上の2つの所定パターンの像を互いに分離して計測可能な間隔に設定しておく必要がある。
【0017】
この場合、請求項3に記載の結像特性計測方法のごとく、前記算出工程は、前記2つの所定パターンの像のサイズの差の情報に基づいて投影光学系の結像特性を算出することとすることができる。
【0018】
本発明の結像特性計測方法によって算出可能な投影光学系の結像特性として代表的なものにコマ収差がある。コマ収差は、物体上に形成された2つの所定パターンの像のサイズの差を指標値とすることができ、算出工程では、そのサイズの差の情報に基づいて投影光学系のコマ収差を計測する。
【0019】
また、この場合、請求項4に記載の結像特性計測方法のごとく、前記所定間隔は、前記サイズの差の情報に含まれる前記2つの所定パターンの像のサイズの差が、その情報に含まれるノイズ成分の大きさよりも大きくなるような間隔であることとすることができる。
【0020】
物体上に形成された2つの所定パターンの像の形成具合は、露光ドーズ量や投影光学系のフォーカス位置等の露光条件によって左右され、それらの像が形成されるときの露光条件と最適露光条件との差は、マークの像のサイズを計測する際のノイズ成分となる。さらに、マークの像のサイズの計測の際にも、その計測状態によって、マークの像のサイズに関する情報にノイズ成分が含まれるようになる。投影光学系のコマ収差を計測するためには、前述のように2つの所定パターンのサイズの差を算出することになるが、そのサイズの差の情報にも、前述のノイズ成分が含まれている。したがって、そのサイズの差の情報に含まれる差の値を抽出するためには、その情報に含まれるノイズ成分のレベルが、その差の値より小さくなっている必要がある。このノイズ成分のレベルは、マークにおける2つの所定パターンの間隔に左右されることが確認されており、本発明では、2つの所定パターンの間隔を上述のように規定する。
【0021】
上記請求項1又は2に記載の結像特性計測方法において、請求項5に記載の結像特性計測方法のごとく、前記算出工程では、前記投影光学系の結像特性として最良フォーカス位置、非点収差、球面収差、像面湾曲、及びコマ収差の少なくとも1つを、前記2つの所定パターンの像のサイズの情報に基づいて算出することとすることができる。
【0022】
上記請求項1〜5のいずれか一項に記載の結像特性計測方法において、請求項6に記載の結像特性計測方法のごとく、前記所定間隔は、前記所定パターンの所定幅と同程度でも良いが、所定幅よりも狭く設定されていることが好ましい。
【0023】
請求項7に記載の発明は、マスク(R)のパターンを、投影光学系(PL)を介して物体(W)上に転写する露光方法であって、請求項1〜6のいずれか一項に記載の結像特性計測方法によって前記投影光学系の結像特性を計測する工程と;前記計測された結像特性を考慮して露光の際の条件を調整して、前記マスクのパターンを前記物体上に転写する工程と;を含む露光方法である。
【0024】
これによれば、請求項1〜6のいずれか一項に記載の結像特性計測方法によって投影光学系の結像特性が精度良く計測される。そして、この計測された結像特性を考慮して露光の際の条件を調整して、マスクのパターンが物体上に転写される。露光条件の調整としては、例えば計測された結像特性に基づく投影光学系の結像特性の調整、結像特性に起因するマスクと物体とのアライメント誤差の調整などが代表的に挙げられる。いずれにしても、露光の際の条件が調整されるので、高精度な露光が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0026】
図1には、本発明に係る結像特性計測方法及び露光方法の実施に好適な一実施形態に係る露光装置100が示されている。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置である。
【0027】
この露光装置100は、照明系IOP、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージRST(マスクステージ)、レチクルRに形成されたパターンの像を感光剤(フォトレジスト)が塗布された物体としてのウエハW上に投影する投影光学系PL、ウエハWを保持して2次元平面(XY平面)内を移動するXYステージ20(物体ステージ)、XYステージ20を駆動する駆動系22、及びこれらの制御系等を備えている。制御系は、装置全体を統括制御する主制御装置28を中心として構成されている。
【0028】
前記照明系IOPは、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザなどから成る光源と、オプティカルインテグレータ又はホモジナイザ(フライアイレンズ又はロッド型(内面反射型)インテグレータ、又は回折光学素子など)、リレーレンズ、可変NDフィルタ、コンデンサレンズ、レチクルブラインド(又はマスキングブレード)、及びダイクロイックミラー等(いずれも図示省略)を含む照明光学系とから構成されている。この照明系IOPは、回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラインドで規定された投影光学系PLの視野内でX軸方向に細長い長方形のスリット状の照明領域を照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。
【0029】
前記レチクルステージRSTは、照明系IOPの図1における下方に配置されている。このレチクルステージRST上には不図示のバキュームチャック等を介してレチクルRが吸着保持されている。レチクルステージRSTは、Y軸方向(図1における紙面左右方向)、X軸方向(図1における紙面直交方向)及びθz方向(XY面に直交するZ軸回りの回転方向)に微小駆動可能であるとともに、所定の走査方向(ここではY軸方向とする)に指定された走査速度で駆動可能となっている。なお、レチクルステージRSTはレチクルRを少なくとも3自由度(例えば、X軸及びY軸方向とθz方向)で微動する微動部と、走査方向に長いストロークを持つ粗動部とを含む構成でもよい。
【0030】
レチクルステージRST上にはレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)21からのレーザビームを反射する移動鏡15が固定されている。レチクルステージRSTの移動面内の位置はレチクル干渉計21によって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。ここで、実際には、レチクルステージRST上にはY軸方向に直交する反射面を有する移動鏡(又はレトロリフレクタ)とX軸方向に直交する反射面を有する移動鏡とが設けられ、これらの移動鏡に対応してレチクルY干渉計とレチクルX干渉計とが設けられている。しかし、図1ではこれらが代表的に移動鏡15、レチクル干渉計21として示されている。ここで、レチクルY干渉計とレチクルX干渉計の一方、例えばレチクルY干渉計は、測長軸を2軸有する2軸干渉計であり、このレチクルY干渉計の計測値に基づきレチクルステージRSTのY位置に加え、θz方向の回転も計測できるようになっている。
【0031】
前記レチクル干渉計21からのレチクルステージRSTの位置情報は主制御装置28に送られる。主制御装置28はこのレチクルステージRSTの位置情報に基づいて駆動系29を介してレチクルステージRSTを駆動する。
【0032】
前記投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図1における下方に、その光軸AXpの方向がXY面に直交するZ軸方向となるように配置されている。この投影光学系PLとしては、ここでは両側テレセントリックな縮小系であってZ軸方向の共通の光軸AXpを有する複数枚のレンズエレメントから成る屈折光学系が用いられている。レンズエレメントのうちの特定の複数枚は、主制御装置28からの指令に基づいて、図示しない結像特性補正コントローラによって制御され、投影光学系PLの光学特性(結像特性を含む)、例えば投影倍率、ディストーション、コマ収差、及び像面湾曲などを調整できるようになっている。
【0033】
前記XYステージ20は、実際には不図示のベース上をY軸方向に移動するYステージと、このYステージ上をX軸方向に移動するXステージとで構成されているが、図1ではこれらがXYステージ20として一体に示されている。このXYステージ20上にウエハテーブル18が搭載され、このウエハテーブル18上に不図示のウエハホルダを介してウエハWが真空吸着等によって保持されている。
【0034】
前記XYステージ20は、走査方向(Y軸方向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領域を前記照明領域と共役な視野内の投影領域に位置させることができるように、走査方向に直交する非走査方向(X軸方向)にも移動可能に構成されている。そして、ウエハW上の各ショット領域を走査(スキャン)露光する動作と、次ショットの露光のための走査開始位置(加速開始位置)まで移動する動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作を行う。
【0035】
前記ウエハテーブル18は、ウエハWを保持するウエハホルダをZ軸方向及びXY面に対する傾斜方向に微小駆動するものである。このウエハテーブル18の上面には、移動鏡24が設けられており、この移動鏡24にレーザビームを投射して、その反射光を受光することにより、ウエハテーブル18のXY面内の位置を計測するレーザ干渉計26が移動鏡24の反射面に対向して設けられている。なお、実際には、移動鏡として、X軸に直交する反射面を有するX移動鏡と、Y軸に直交する反射面を有するY移動鏡とが設けられ、これに対応して、X軸方向位置計測用のXレーザ干渉計とY軸方向位置計測用のYレーザ干渉計とが、レーザ干渉計として設けられているが、図1ではこれらが代表して移動鏡24、レーザ干渉計26として図示されている。なお、Xレーザ干渉計及びYレーザ干渉計は測長軸を複数有する多軸干渉計であり、ウエハテーブル18のX、Y位置の他、回転(ヨーイング(Z軸回りの回転であるθz回転)、ピッチング(X軸回りの回転であるθx回転)、ローリング(Y軸回りの回転であるθy回転))も計測可能となっている。従って、以下の説明ではレーザ干渉計26によって、ウエハテーブル18のX、Y、θz、θy、θxの5自由度方向の位置が計測されるものとする。
【0036】
レーザ干渉計26の計測値は主制御装置28に供給され、主制御装置28はこのレーザ干渉計26の計測値をモニタしつつ、駆動系22を介してXYステージ20を駆動することにより、ウエハテーブル18の位置制御が行われる。
【0037】
ウエハW表面のZ軸方向位置及び傾斜量は、例えば特開平6−283403号公報などに開示される送光系50a及び受光系50bを有する斜入射方式の多点焦点位置検出系から成るフォーカスセンサAFSによって計測されるようになっている。このフォーカスセンサAFSの計測値も主制御装置28に供給されており、主制御装置28では、フォーカスセンサAFSの計測値に基づいて駆動系22を介してウエハテーブル18を微少駆動することによって、投影光学系PLの光軸方向に関するウエハWの位置及び傾きを制御するようになっている。
【0038】
すなわち、このようにしてウエハテーブル18を介し、ウエハWのX、Y、Z、θx、θyの5自由度方向の位置及び姿勢制御がなされるようになっている。なお、残りのθz(ヨーイング)の誤差については、レーザ干渉計26で計測されたウエハテーブル18のヨーイング情報に基づいてレチクルステージRSTとウエハテーブル18との少なくとも一方を回転させることによって補正される。
【0039】
また、ウエハテーブル18上には、その表面の高さがウエハWの表面と同じ高さになるような基準板FPが固定されている。この基準板FPの表面には、後述するアライメント検出系ASのいわゆるベースライン計測等に用いられる基準マークを含む各種の基準マークが形成されている。
【0040】
更に、本実施形態では、投影光学系PLの側面に、ウエハWに形成されたアライメントマークを検出するマーク検出系としてのオフ・アクシス方式のアライメント検出系ASが設けられている。このアライメント検出系ASは、例えば、LSA系、又はFIA系と呼ばれるアライメントセンサを有しており、基準板FP上の基準マーク及びウエハW上のアライメントマークのX、Y2次元方向の位置計測を行なうことが可能である。
【0041】
ここで、LSA系は、レーザ光をマークに照射して、回折・散乱された光を利用してマーク位置を計測する最も汎用性のあるセンサであり、従来から幅広いプロセスウエハに使用されている。FIA系は、ハロゲンランプ等のブロードバンド(広帯域)光でマークを照明し、このマーク画像を画像処理することによってマーク位置を計測するセンサであり、アルミ層やウエハ表面の非対称マークに有効に使用される。
【0042】
なお、FIA系に限らず、コヒーレントな検出光を対象マークに照射し、その対象マークから発生する散乱光又は回折光を検出するLSA系などのアライメントセンサや、その対象マークから発生する2つの回折光(例えば同次数)を干渉させて検出するアライメントセンサを単独であるいは適宜組み合わせて用いることは勿論可能である。
【0043】
アライメント制御装置16は、アライメント検出系ASからの情報DSをA/D変換し、さらにこのデジタル化された信号を演算処理してマーク位置を検出する。この検出結果は、アライメント制御装置16から主制御装置28に供給されるようになっている。
【0044】
さらに、本実施形態の露光装置100では、レチクルRの上方に、例えば特開平7−176468号公報等に開示される、投影光学系PLを介してレチクルR上のレチクルマークまたはレチクルステージRST上の基準マーク(共に図示省略)と基準板FP上のマークとを同時に観察するための露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から成る一対のレチクルアライメント検出系(不図示)が設けられている。これらのレチクルアライメント検出系の検出信号は、アライメント制御装置16を介して主制御装置28に供給される。露光装置100で、実際に走査露光を行う際には、これらのレチクルアライメント検出系により、レチクルR上のレチクルマークまたはレチクルステージRST上の基準マーク(共に図示省略)と基準板FP上のマークとの相対位置が検出され、そのときのレチクル干渉計21及びウエハ干渉計26の測定値とから、レチクル干渉計21の測長軸によって規定されるレチクルステージRSTの座標系とウエハ干渉計26の測長軸によって規定されるXYステージ20の座標系との関係が求められることによって、レチクルアライメントが実行される。
【0045】
次に、本実施形態の結像特性計測方法に用いられるレチクルの一例について説明する。
【0046】
図2には、投影光学系PLの結像特性の計測に用いられるレチクルRTの一例が示されている。この図2は、レチクルRTを、パターン面側(図1における下面側)から見た平面図である。このレチクルRTは、ほぼ正方形のマスク基板としてのガラス基板42の中央にパターン領域PAが設けられ、そのパターン領域PA内における点線で示されるスリット状の照明領域の中心と4角の部分の合計5箇所に計測マークDM1〜DM5が形成されている。なお、パターン領域PAの中心、すなわちレチクルRTの中心(レチクルセンタ)を通るパターン領域PAのX軸方向の両側には、例えば一対のレチクルアライメントマークRM1,RM2が形成されている。なお、パターン領域PAのうち、計測マークDM1〜DM5を除いた部分は、遮光部となっている。
【0047】
図3には、計測マークDM1の構成の一例が示されている。図3に示されるように、計測マークDM1は、ラインパターンLP1、LP2によって形成されるマークである。ラインパターンLP1、LP2は、ともにX軸方向に延びる互いに平行な線状パターンであって、Y軸方向に線幅Lを有しており、Y軸方向に間隔Dをおいて配設されている。本実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の間隔Dを狭くすればするほど、ウエハW上に形成されたそれらの像のサイズに基づいて投影光学系PLの結像特性を精度良く求めることができる。しかし、マーク上のラインパターンLP1、LP2の間隔Dをあまり狭くしすぎると、ウエハW上に形成されるラインパターンLP1、LP2の像がつながった状態となってしまい、後述する計測工程において、ラインパターンLP1、LP2の像の線幅を計測することが困難となる。したがって、間隔Dは、計測マークDM1上のラインパターンLP1、LP2の像を互いに分離して計測することができる間隔に設定されている必要がある。なお、本実施形態では、計測マークDM1において、ラインパターンLP1、LP2は、遮光部であり、その他の部分は光透過部となっている。なお、他の計測マークDM2〜DM5も計測マークDM1と同様な構成となっている。
【0048】
また、ウエハW上に形成されたラインパターンLP1、LP2の像の形成具合は、露光時の露光ドーズ量や投影光学系PLのフォーカス位置等の露光条件によっても左右されるため、計測マークDM1〜DM5の像のサイズ、例えばラインパターンLP1、LP2の像の線幅には、収差等の投影光学系PLの結像特性による成分の他に、これら露光条件による成分も含まれている。この成分は、収差等の投影光学系PLの結像特性を計測する際のノイズ成分となる。さらに、後述する計測工程において得られる計測マークDM1〜DM5の像のサイズに関する情報にも、計測状態に起因するノイズが含まれるようになる。例えば、投影光学系PLのコマ収差を計測するためには、前述のようにラインパターンLP1、LP2の像の線幅の差を計測することになるが、その線幅の差の情報にも、前述のノイズ成分が含まれている。したがって、その線幅の差の情報に含まれるコマ収差の指標値は、その情報に含まれるノイズ成分のレベルより大きくなっている必要がある。このノイズ成分のレベルは、計測マークDM1〜DM5におけるラインパターンLP1、LP2の間隔Dに左右されることが確認されており、本実施形態では、線幅の差の情報に含まれるラインパターンLP1、LP2の像の線幅の差L1−L2が、その情報に含まれるノイズ成分の大きさよりも大きくなるように、ラインパターンLP1、LP2の間隔Dを規定しておく必要がある。本実施形態では、例えばラインパターンLP1、LP2の線幅が130nmで、間隔Dが120nmとなる計測用マークDM1〜DM5を用いるものとする。
【0049】
次に、本実施形態の露光装置100により投影光学系PLの結像特性を計測する計測動作の流れについて簡単に説明する。
【0050】
まず、ウエハWが不図示のウエハローダによりウエハテーブル18上にロードされるとともに、レチクルRTが不図示のレチクルローダによりレチクルステージRST上にロードされる。
【0051】
主制御装置28は、ウエハテーブル18上に設けられた基準板FPの表面に形成されている一対の基準マーク(不図示)の中点が投影光学系PLの光軸とほぼ一致するように、ウエハテーブル18を移動する。この移動は、主制御装置28によりレーザ干渉計26の計測結果をモニタしつつ駆動系22を介してXYステージ20を移動することにより行われる。次に、主制御装置28は、レチクルRTの中心(レチクルセンタ)が投影光学系PLの光軸とほぼ一致するように、駆動系29を介してレチクルステージRSTの位置を調整する。このとき、例えば、前述のレチクルアライメント検出系(不図示)により投影光学系PLを介してレチクルアライメントマークRM1,RM2と対応する前述の基準マークとの相対位置が検出される。
【0052】
そして、主制御装置28は、レチクルアライメント検出系によって検出された相対位置の検出結果に基づいてレチクルアライメントマークRM1,RM2と対応する前述の基準マークとの相対位置誤差がともに最小となるように駆動系29を介してレチクルステージRSTのXY面内の位置を調整する。これにより、レチクルRTの中心(レチクルセンタ)が投影光学系PLの光軸と正確にほぼ一致するとともにレチクルRTの回転角もレーザ干渉計26の測長軸で規定される直交座標系の座標軸に正確に一致する。
【0053】
次いで、主制御装置28は、レーザ干渉計26の計測結果をモニタしつつ駆動系22を介してXYステージ20を移動することにより、本実施形態では、表面に感光剤としてポジ型のレジストが塗布されたウエハWを投影光学系PLの下方の位置に移動させる。
【0054】
この状態で、主制御装置28は露光を行う。なお、ここでは、投影光学系PLの結像特性を計測するのが目的であるため、露光中にはレチクルRTとウエハW、すなわちレチクルステージRSTとXYステージ20を静止させたままとする。また、本実施形態では、投影光学系PLの結像特性としてコマ収差又はその指標値(線幅異常値又は線幅差と呼ばれる)を計測するものとし、既に投影光学系PLのベストフォーカス位置を計測してフォーカスセンサAFSのキャリブレーションが終了しているものとする。そこで、このフォーカスセンサAFSを用いて照明光ILの照射領域内で投影光学系PLの結像面とウエハWのフォトレジスト層の表面とをほぼ合致させてから露光が行われる。これにより、レチクルRTの計測マークDM1〜DM5のラインパターンLP1、LP2の像が投影光学系PLを介してウエハW上のフォトレジスト層に縮小転写される(露光工程)。また、このとき通常の露光ドーズ量(すなわち、レジストの感度特性に応じた適正量)で露光を行う。
【0055】
露光が終了すると、主制御装置28の指示に応じて、不図示のウエハローダによって、ウエハWは、ウエハテーブル18上からアンロードされた後、不図示のウエハ搬送系により、露光装置100にインラインにて接続されている不図示のコータ・デベロッパに搬送される。
【0056】
ウエハWは、このコータ・デベロッパ内で現像される。この現像の終了により、ウエハW上には、図4に示されるような、ラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとが形成される。
【0057】
次いで、ウエハW上に形成された計測マークDM1〜DM5の像、すなわちラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとのサイズの計測(線幅の計測)が、以下のようにして行われる(計測工程)。なお、このとき、レチクルRT上のラインパターンLP1、LP2は、間隔Dで配置されているので、ラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとは、ウエハW上で分離された状態となっており、それらの線幅がそれぞれ計測可能となっている。
【0058】
まず、主制御装置28は、コータ・デベロッパからの現像完了の通知を受け取ると、不図示のウエハ搬送系に指示してウエハWを露光装置100内に搬送し、この搬送されたウエハWをウエハローダにより再度ウエハテーブル18上にロードする。
【0059】
そして、主制御装置28は、ウエハW上に形成されたラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとをアライメント検出系ASの真下に移動させ、例えばFIA系等を用いて、ラインパターンLP1の転写像LP1Wの線幅L1と、ラインパターンLP2の転写像LP2Wの線幅L2とを計測する(図4参照)。アライメント検出系ASによって検出されたそれらの計測マークDM1〜DM5のサイズに関する情報(線幅L1、L2)は、アライメント制御装置16を介して主制御装置28に送信される。
【0060】
次いで、主制御装置28は、ラインパターンLP1の転写像LP1Wの線幅L1と、ラインパターンLP2の転写像LP2Wの線幅L2に基づいて投影光学系PLの結像特性を算出する(算出工程)。
【0061】
本実施形態では、投影光学系の結像特性として、コマ収差を算出する場合について説明する。コマ収差は、投影光学系PLを介して、例えば、通常、L/SパターンをウエハW上に転写すると、その転写像のうちの両端に位置するラインパターンの転写像の線幅が大きく異なる現象により検出可能であることが知られている。この現象によってコマ収差を表現するために、ベストフォーカス状態における両端に位置するラインパターンの転写像の線幅をD1,D2として、
|D1−D2|/(D1+D2) …(1)
で定義される、いわゆる線幅異常値(コマ収差による線幅変化量)が用いられる。
【0062】
従って、本実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の転写像LP1W、LP2Wの線幅L1、L2から、コマ収差の指標として、次式で表される量を線幅異常値として定義すれば良い。
【0063】
線幅異常値=|L1−L2|/(L1+L2) ……(2)
【0064】
主制御装置28では、計測マークDM1〜DM5の各ラインパターンLP1の転写像LP1Wの線幅L1の平均値と、ラインパターンLP2の転写像LP2Wの線幅L2の平均値とを上述の式(2)のL1、L2にそれぞれ代入して得られる演算結果を線幅異常値として算出してもよい。なお、本実施形態では、投影光学系PLの結像特性の1つとして、コマ収差を計測したが、他に、ベスト(最良)フォーカス位置、非点収差、球面収差、像面湾曲などの種々の結像特性をも計測することができる。なお、この場合には、各収差の指標として、線幅L1及び線幅L2の少なくとも一方が用いられる。
【0065】
本実施形態の露光装置100では、主制御装置28が装置各部を制御して、露光開始に先立って、これまでに説明した結像特性計測方法によって投影光学系PLの結像特性を計測する。そして、主制御装置28は、その計測された結像特性を考慮して露光の際の各種条件を調整して、XYステージ20とレチクルステージRSTの同期制御を行いつつ走査露光を行なう。
【0066】
なお、露光の際の各種条件の調整としては、例えば計測結果に基づく投影光学系PLの結像特性を前述の結像特性補正コントローラを介して調整することなどが代表的に挙げられる。また、例えばその結像特性が像面湾曲などであるときは、走査露光中にレチクルRとウエハWとの少なくとも一方のZ軸方向の位置や傾斜角を調整してもよい。このとき、結像特性補正コントローラによる結像特性の調整を併用しても構わない。
【0067】
また、所定の精度範囲内に結像特性の調整ができない場合には、主制御装置28はディスプレイ(モニター)への警告表示、あるいはインターネット(電子メール等)又は携帯電話などによって、オペレータなどにアシストの必要性を通知するようにしても良い。さらに、この場合、各駆動系やセンサ類の調整に必要な情報を一緒に通知しても良い。これにより、各種データの計測などの作業時間だけでなく、その準備期間も短縮することができ、露光装置100の停止期間の短縮、すなわち稼働率の向上を図ることが可能となる。
【0068】
以上詳細に説明したように、間隔Dをおいて配設された線幅Lを有する2つのラインパターンLP1、LP2によって形成される計測マークDM1〜DM5の各転写像LP1W、LP2WがウエハW上に転写され、それらの計測マークの像、すなわち、ラインパターンLP1、LP2の転写像LP1W、LP2Wに基づいて、投影光学系PLの結像特性が計測される。
【0069】
図5には、投影光学系PLの結像特性の計測マークとして、5本のラインパターンを有するL/Sパターンのマークを用いたときと、本実施形態のように2本のラインパターンを用いたL/Sパターンのマークを用いたときのその転写像のサイズの特性が示されている。なお、5本のラインパターンを有するL/Sパターンの両端のラインパターンの転写像の線幅差をL1’−L2’とし、このパターンの計測マークを用いてコマ収差を計測する場合にも、上述の式(2)と同様の式で得られる線幅異常値をコマ収差の指標値としているものとする。
【0070】
図5(A)では、横軸はデフォーカス量を示し、縦軸は上述の式(2)で示される線幅異常値を示している。また、2本のラインパターンを用いたL/Sパターンのマークを用いたときのその転写像の線幅異常値の特性が実線で示され(L1−L2)、5本のラインパターンを有するL/Sパターンの両端のラインパターンの転写像の線幅異常値の特性が点線で示されている(L1’−L2’)。
【0071】
図5(A)に示されるように、線幅指標値は、両計測マークとも、露光の際のフォーカス位置によって変化し、デフォーカス量が0であるベストフォーカス位置で最小となり、デフォーカス量が大きくなるにつれて増加していく。したがって、コマ収差を計測するための計測マークをウエハに転写する際には、デフォーカス量が0であるベストフォーカス位置に設定しておくのが望ましい。しかしながら、実際の計測においては、デフォーカス量を完全に0にした状態で計測マークの露光を行うのは困難である。
【0072】
図5(A)に示されるように、デフォーカス量の変化に対する線幅異常値の変化の割合は、L1−L2の方が、L1’−L2’よりも小さくなっている。したがって、L1−L2を計測した方が、デフォーカス量による線幅異常値の変化が小さくなるので、デフォーカス量が0でなかった場合にも、より高精度にコマ収差を計測することができる。
【0073】
図5(B)では、横軸はレチクル製造誤差を示し、縦軸はそのレチクルに形成されたラインパターンのウエハ上に転写された転写像の線幅を示している。また、2本のラインパターンを用いたL/Sパターンのマークを用いたときのその転写像の線幅の特性が実線で示され(L2)、5本のラインパターンを有するL/Sパターンの両端のラインパターンの転写像の線幅異常値の特性が点線で示されている(L2’)。
【0074】
図5(B)に示されるように、両計測マークとも、レチクル製造誤差が大きくなるにつれて、転写像の線幅L2もL2’も大きくなっているのがわかる。したがって、例えばコマ収差等の収差を計測するために計測マークをウエハに転写する際には、できるだけその計測マークの製造誤差、すなわちレチクル製造誤差を0にしておくのが望ましい。しかしながら、レチクル製造誤差を完全に0にするのは困難である。図5(B)に示されるように、レチクル製造誤差の変化に対する線幅異常値の変化の度合は、L2の方がL2’よりも小さくなっている。この傾向は、もう一方の線幅L1、L1’についても同じである。したがって、L2を計測した方が、レチクル製造誤差による転写像の線幅の誤差が小さくなるので、より高精度にコマ収差等の収差を計測することができる。
【0075】
上述のように、コマ収差の計測特性は、5本のL/Sパターンの計測マークを用いたときよりも投影されるパターンの数が減るので、その計測マークにおけるパターンの像の形成具合に影響を与える他のパターンの数が少なくなる。そのため、デフォーカス量や上記のマークの製造誤差の大きさの変化に対する2つのラインパターンの像のサイズの変化の度合が小さくなる。したがって、本実施形態の結像特性計測方法では、ラインパターンLP1、LP2の転写像LP1W、LP2Wの線幅L1、L2等のサイズに対するデフォーカス量やマークのレチクル製造誤差等の他の要因の影響を低減し、投影光学系PLの結像特性を計測する際の計測能力の向上を図ることができる。
【0076】
なお、この場合において、上記の計測マークDM1〜DM5の転写像のサイズの計測は、ウエハWを現像することなくウエハW上に形成された潜像に対して行っても良いし、計測マークDM1〜DM5の転写像が形成されたウエハWを現像した後、ウエハW上に形成されたレジスト像、あるいはレジスト像が形成されたウエハWをエッチング処理して得られる像(エッチング像)などに対して行っても良い。
【0077】
また、本実施形態では、転写像LP1W、LP2Wは、線状の像であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、ひし形の像やそれ以外の形状であってもよい。なお、ひし形の像の場合には、FIA系ではなく、LSA系を用いてサイズを計測するのが望ましい。さらに、本実施形態では、コマ収差又はその指標値を計測するため、投影光学系PLのベストフォーカス位置にウエハを配置して露光を行うものとしたが、図5(A)の説明からも明らかなように、必ずしもベストフォーカス位置でウエハを露光しなくてもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、上述の式(2)の右辺で表される値をコマ収差の指標値としたが、式(2)の右辺の分子|L1−L2|をそのままコマ収差の指標値とするようにしてもよい。
【0079】
また、本実施形態の露光装置100によれば、上述した結像特性計測方法によって投影光学系PLの結像特性が精度良く計測される。そして、この計測された結像特性を考慮して露光の際の各種条件を調整して、レチクルRのパターンがウエハW上に転写される。露光条件の調整としては、例えば計測された結像特性に基づく投影光学系PLの結像特性の調整、結像特性に起因するレチクルRとウエハWとのアライメント誤差の調整などが代表的に挙げられる。いずれにしても、露光の際の各種条件が調整されるので、高精度な露光が可能となる。
【0080】
また、上記実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の長手方向がX軸方向である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ラインパターンLP1、LP2の長手方向は、Y軸方向であっても良いし、XY平面上の他の方向であっても良い。さらに、長手方向が異なる複数組のラインパターンLP1、LP2を1つの計測マークとして用いてもよい。また、線幅と間隔Dとの少なくとも一方が異なる複数組のラインパターンLP1、LP2を1つの計測マークとして用いても良い。
【0081】
また、上記実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の線幅よりも間隔Dが狭い計測用マークDM1〜DM5を用いるものとしたが、間隔Dをその線幅と同程度とする、あるいは間隔Dをその線幅よりも大きくしてもよく、特に前者では従来の5本のラインパターンとの計測結果の比較が容易になる。
【0082】
また、上記実施形態では、レチクルRTの計測マークを、パターン領域PA内の領域の中心と4角の部分の合計5箇所に設けるとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、レチクルRTのパターン領域PA上に多数の計測マークを配設するようにしてもよい。
【0083】
また、上記実施形態ではレジスト像の線幅を計測するものとしたが、例えば潜像、あるいはレジスト像が形成されたウエハをエッチング処理して得られる像などの線幅を計測するようにしても良い。また、上記実施形態では露光装置100のアライメント検出系ASを用いて転写像の線幅L1、L2を計測するものとしたが、露光装置以外、例えば専用の線幅計測装置(SEMなど)を用いてもよい。
【0084】
さらに、上記実施形態では、転写像LP1W、LP2Wの線幅L1、L2をアライメント検出系AS等により光学的に検出するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えばECD(Electrical Critical Dimension:電気抵抗を利用した計測法)等で計測しても良い。なお、この場合には、計測対象となるラインパターンに電気抵抗計測用の電極パターンを付加する必要がある。
【0085】
また、上記実施形態では、ウエハに塗布される感光剤としてのフォトレジストとして、ポジ型のフォトレジストを用いたが、ネガ型のフォトレジストを用いても良い。
【0086】
また、上記実施形態では、ラインパターンLP1、LP2を遮光部としたが、ラインパターンLP1、LP2を光透過部とし、その周りを遮光部としても良い。なお、この場合には、ネガ型のフォトレジストを用いるのが望ましい。
【0087】
さらに、レチクルに形成される計測マークの描画誤差などを予め検出しておき、それらの誤差を上述の式(2)の計算結果に加味するようにしてもよい。また、上記実施形態では、投影光学系PLの結像特性の計測時に、静止露光方式にて計測用マークDM1〜DM5をウエハに転写するものとしたが、その代わりに走査露光方式にて計測用マークの転写を行ってもよいし、あるいは静止露光方式と走査露光方式との両方で計測用マークの転写を行ってそれぞれで結像特性を求めるようにしてもよい。
【0088】
なお、上記実施形態では、アライメント検出系ASのFIA系を用いて転写像の線幅L1、L2を計測する場合について説明したが、これに限らず、例えばアライメント検出系ASのLSA系や、対象マークから発生する2つの回折光(例えば同次数)を干渉させて検出する前述のアライメントセンサを用いて転写像の線幅L1、L2を計測しても勿論構わない。このようにしても、上記実施形態と同様にして投影光学系PLの結像特性を求めることができる。
【0089】
また、上記実施形態では、本発明がステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置に適用された場合について説明したが、本発明の適用範囲がこれに限定されないのは勿論である。すなわち、ステップ・アンド・リピート方式、ステップ・アンド・スティッチ方式、ミラープロジェクション・アライナー、及びフォトリピータなどにも好適に適用することができる。特に、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置の場合は、露光工程において、物体ステージ及びマスクステージを静止させて露光することにより、上記実施形態と同様にして、投影光学系PLの結像特性を求めることができる。
【0090】
さらに、投影光学系PLは、屈折系、反射屈折系、及び反射系のいずれでもよいし、縮小系、等倍系、及び拡大系のいずれでも良い。また、レチクルは透過型だけでなく反射型でも構わない。
【0091】
さらに、本発明が適用される露光装置の光源は、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザに限らず、例えばg線やi線などを発生する水銀ランプなどの連続光源でもよいし、F2レーザ(波長157nm)、あるいは他の真空紫外域のパルスレーザ光源であっても良い。この他、露光用照明光として、例えば、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、露光用照明光としてEUV光などを用いてもよい。この場合には、レチクルとして反射型が用いられる。
【0092】
さらに、本発明は、半導体素子の製造に用いられる露光装置だけでなく、液晶表示素子、プラズマディスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁気へッドの製造に用いられる、デバイスパターンをセラミックウエハ上に転写する露光装置、撮像素子(CCDなど)、マイクロマシン、及びDNAチップなどの製造、さらにはマスク又はレチクルの製造に用いられる露光装置などにも適用することができる。
【0093】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る結像特性計測方法によれば、投影光学系の結像特性を精度良くかつ効率良く計測することができるという効果がある。
【0094】
また、本発明に係る露光方法によれば、露光の際の各種条件が調整されるので、高精度な露光が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】投影光学系の結像特性の計測に用いられるレチクルの一例を示す図である。
【図3】図2に示されるレチクルにおける計測マークを拡大して示す図である。
【図4】図3に示される計測マークが形成されたレチクルを用いて露光を行った際に、レジスト層に形成される転写像を示す図である。
【図5】各種計測マークにおける転写像のサイズの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
DM1〜DM5…計測マーク、LP1、LP2…ラインパターン、PL…投影光学系、R…マスク、W…ウエハ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、結像特性計測方法、及び露光方法に係り、更に詳しくは、投影光学系の結像特性を計測する結像特性計測方法、及びその結像特性計測方法によって結像特性が計測された投影光学系を用いて露光を行う露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体素子又は液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、フォトマスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)のパターンを、投影光学系を介して表面にフォトレジスト等の感光剤が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の物体上に転写する投影露光装置、例えばステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)等が用いられている。
【0003】
この種の投影露光装置では、露光(レチクルパターンのウエハ上への転写)の際のフォーカスずれや投影光学系の収差によって投影像の精度が大きく変化してしまうため、投影光学系の最良フォーカス位置、収差等の結像特性を精度良く計測する技術が必要である。
【0004】
上記の投影光学系の最良フォーカス位置を計測する方法として、例えば、レジストが塗布されたウエハへ所定のパターンの試し焼きを行った後、そのウエハを現像し、前記パターンの線幅を例えばSEM(走査型電子顕微鏡)を用いて計測し、設計上の線幅値との比較を行うか、あるいは、フォーカス位置と線幅との関係を利用して、最良フォーカス位置を計測する技術(CD/フォーカス法)などがある。
【0005】
例えば、ステッパの場合、試し焼きにあたって、ウエハ上のショット領域の配列に関して、フォーカス位置を一定量ずつ変えながら、例えば5本の線状パターンを有するラインアンドスペース(以下、L/Sと略述する)のテスト用パターンをウエハ上に転写する。そして、現像後に形成された各ショット領域内の線状のレジストパターンの線幅を直ちに計測し、全てのショット中で最も線幅が小さくなっているショット領域を露光した際のフォーカス位置を、最良フォーカス位置として決定するのである。
【0006】
また、投影光学系の収差に関しては、上記のようにして決定された最良フォーカス位置で、ウエハ上に転写された5本のL/Sパターンを再度計測し、収差量を定義していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半導体素子(集積回路)等は年々高集積化しており、これに伴い半導体素子等の製造装置である投影露光装置には、一層の高解像力、すなわち、より微細なパターンを精度良く転写できることが要求されるようになってきた。このことから、投影光学系の結像特性を計測するためのテスト用パターンも微細化してきている。このため、当然そのL/Sパターンの線幅も狭くなってきており、現状では約130nmとなっている。
【0008】
このように、テスト用パターンのL/Sパターンが、現状のレベルまで細くなると、ウエハ上に形成される5本のラインパターンの像のうち、両端の2本のラインパターンの像の線幅が、その内側の3本のラインパターンの像の線幅に比べて細くなるという現象が発生し、ある露光条件によっては、それらの像が完全に消滅してしまうことがあった。
【0009】
このような両端のラインパターンの像は、投影光学系の結像特性、特にコマ収差の計測にとっては重要な要素であり、テスト用パターンにおけるラインパターンを微細化しても、投影光学系の結像特性を精度良く計測することができる方法の出現が望まれている。
【0010】
本発明は、かかる事情の下になされたものであり、その第1の目的は、投影光学系の結像特性を計測する際の計測能力の向上を図ることができる結像特性計測方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、高精度な露光を実現できる露光方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1面上のパターンを第2面上に投影する投影光学系(PL)の結像特性を計測する結像特性計測方法であって、所定間隔(D)をおいて配設された所定幅(L)を有する2つの所定パターン(LP1、LP2)によって形成されるマーク(DM1〜DM5)を前記第1面上に配置し、前記投影光学系を介して前記マークを前記第2面上に配置された物体(W)上に転写する露光工程と;前記物体上に形成された前記マークの像のサイズ(例えばL1、L2)を計測する計測工程と;前記計測されたマークの像のサイズに関する情報に基づいて前記投影光学系の結像特性を算出する算出工程と;を含む結像特性計測方法である。
【0013】
これによれば、所定間隔をおいて配設された所定幅を有する2つの所定パターンによって形成されるマークが物体上に転写され、そのマークの像のサイズに関する情報に基づいて投影光学系の結像特性が算出される。このようにすれば、5本のL/Sパターンのマークを用いたときよりも物体上に投影されるパターンの数が減るので、その所定パターンの像の形成精度に悪影響を与える他のパターンの数が少なくなる。そのため、デフォーカス量や上記のマークの製造誤差の大きさの変化に対する2つの所定パターンの像のサイズの変化の度合いが小さくなる。したがって、本発明の結像特性計測方法では、この2つの所定パターン像のサイズに対するデフォーカス量やマークの製造誤差等の他の要因の影響を低減し、投影光学系の結像特性を計測する際の計測能力の向上を図ることができる。
【0014】
なお、この場合において、上記のマークの像のサイズの計測は、物体を現像することなく物体上に形成された潜像に対して行っても良いし、上記のマークの像が形成された物体を現像した後、物体上に形成されたレジスト像、あるいはレジスト像が形成された物体をエッチング処理して得られる像(エッチング像)などに対して行っても良い。また、マークの像のサイズは、例えば露光装置のアライメント検出系(LSA系、あるいはアライメントマークの像を撮像素子上に結像する画像処理方式のアライメント検出系、いわゆるFIA(Field Image Alignment)系)などを用いて計測することとしても良い。なお、上記マークの像の形状は、線状や、菱形あるいは他の形状であってもよい。
【0015】
この場合、請求項2に記載の結像特性計測方法のごとく、前記所定間隔は、前記計測工程において、前記物体上に形成された前記マークの像における2つの所定パターンの像を互いに分離して計測可能な間隔であることとすることができる。
【0016】
本出願人による検討の結果、投影光学系の結像特性を算出するために上述のマークの像のサイズを計測する際には、マーク上の2つの所定パターンの間隔を狭くすればするほど、物体上に形成された像のサイズに基づいて投影光学系の結像特性を精度良く求めることができることを確認した。しかしながら、マーク上の2つの所定パターンの間隔をあまり狭くしすぎると、物体上に形成される2つの所定パターンの像の区別が困難となり、2つの所定パターンのサイズを計測することが不可能となる。したがって、マーク上の2つの所定パターンの間隔、すなわち所定間隔を、マーク上の2つの所定パターンの像を互いに分離して計測可能な間隔に設定しておく必要がある。
【0017】
この場合、請求項3に記載の結像特性計測方法のごとく、前記算出工程は、前記2つの所定パターンの像のサイズの差の情報に基づいて投影光学系の結像特性を算出することとすることができる。
【0018】
本発明の結像特性計測方法によって算出可能な投影光学系の結像特性として代表的なものにコマ収差がある。コマ収差は、物体上に形成された2つの所定パターンの像のサイズの差を指標値とすることができ、算出工程では、そのサイズの差の情報に基づいて投影光学系のコマ収差を計測する。
【0019】
また、この場合、請求項4に記載の結像特性計測方法のごとく、前記所定間隔は、前記サイズの差の情報に含まれる前記2つの所定パターンの像のサイズの差が、その情報に含まれるノイズ成分の大きさよりも大きくなるような間隔であることとすることができる。
【0020】
物体上に形成された2つの所定パターンの像の形成具合は、露光ドーズ量や投影光学系のフォーカス位置等の露光条件によって左右され、それらの像が形成されるときの露光条件と最適露光条件との差は、マークの像のサイズを計測する際のノイズ成分となる。さらに、マークの像のサイズの計測の際にも、その計測状態によって、マークの像のサイズに関する情報にノイズ成分が含まれるようになる。投影光学系のコマ収差を計測するためには、前述のように2つの所定パターンのサイズの差を算出することになるが、そのサイズの差の情報にも、前述のノイズ成分が含まれている。したがって、そのサイズの差の情報に含まれる差の値を抽出するためには、その情報に含まれるノイズ成分のレベルが、その差の値より小さくなっている必要がある。このノイズ成分のレベルは、マークにおける2つの所定パターンの間隔に左右されることが確認されており、本発明では、2つの所定パターンの間隔を上述のように規定する。
【0021】
上記請求項1又は2に記載の結像特性計測方法において、請求項5に記載の結像特性計測方法のごとく、前記算出工程では、前記投影光学系の結像特性として最良フォーカス位置、非点収差、球面収差、像面湾曲、及びコマ収差の少なくとも1つを、前記2つの所定パターンの像のサイズの情報に基づいて算出することとすることができる。
【0022】
上記請求項1〜5のいずれか一項に記載の結像特性計測方法において、請求項6に記載の結像特性計測方法のごとく、前記所定間隔は、前記所定パターンの所定幅と同程度でも良いが、所定幅よりも狭く設定されていることが好ましい。
【0023】
請求項7に記載の発明は、マスク(R)のパターンを、投影光学系(PL)を介して物体(W)上に転写する露光方法であって、請求項1〜6のいずれか一項に記載の結像特性計測方法によって前記投影光学系の結像特性を計測する工程と;前記計測された結像特性を考慮して露光の際の条件を調整して、前記マスクのパターンを前記物体上に転写する工程と;を含む露光方法である。
【0024】
これによれば、請求項1〜6のいずれか一項に記載の結像特性計測方法によって投影光学系の結像特性が精度良く計測される。そして、この計測された結像特性を考慮して露光の際の条件を調整して、マスクのパターンが物体上に転写される。露光条件の調整としては、例えば計測された結像特性に基づく投影光学系の結像特性の調整、結像特性に起因するマスクと物体とのアライメント誤差の調整などが代表的に挙げられる。いずれにしても、露光の際の条件が調整されるので、高精度な露光が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0026】
図1には、本発明に係る結像特性計測方法及び露光方法の実施に好適な一実施形態に係る露光装置100が示されている。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置である。
【0027】
この露光装置100は、照明系IOP、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージRST(マスクステージ)、レチクルRに形成されたパターンの像を感光剤(フォトレジスト)が塗布された物体としてのウエハW上に投影する投影光学系PL、ウエハWを保持して2次元平面(XY平面)内を移動するXYステージ20(物体ステージ)、XYステージ20を駆動する駆動系22、及びこれらの制御系等を備えている。制御系は、装置全体を統括制御する主制御装置28を中心として構成されている。
【0028】
前記照明系IOPは、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザなどから成る光源と、オプティカルインテグレータ又はホモジナイザ(フライアイレンズ又はロッド型(内面反射型)インテグレータ、又は回折光学素子など)、リレーレンズ、可変NDフィルタ、コンデンサレンズ、レチクルブラインド(又はマスキングブレード)、及びダイクロイックミラー等(いずれも図示省略)を含む照明光学系とから構成されている。この照明系IOPは、回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラインドで規定された投影光学系PLの視野内でX軸方向に細長い長方形のスリット状の照明領域を照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。
【0029】
前記レチクルステージRSTは、照明系IOPの図1における下方に配置されている。このレチクルステージRST上には不図示のバキュームチャック等を介してレチクルRが吸着保持されている。レチクルステージRSTは、Y軸方向(図1における紙面左右方向)、X軸方向(図1における紙面直交方向)及びθz方向(XY面に直交するZ軸回りの回転方向)に微小駆動可能であるとともに、所定の走査方向(ここではY軸方向とする)に指定された走査速度で駆動可能となっている。なお、レチクルステージRSTはレチクルRを少なくとも3自由度(例えば、X軸及びY軸方向とθz方向)で微動する微動部と、走査方向に長いストロークを持つ粗動部とを含む構成でもよい。
【0030】
レチクルステージRST上にはレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)21からのレーザビームを反射する移動鏡15が固定されている。レチクルステージRSTの移動面内の位置はレチクル干渉計21によって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。ここで、実際には、レチクルステージRST上にはY軸方向に直交する反射面を有する移動鏡(又はレトロリフレクタ)とX軸方向に直交する反射面を有する移動鏡とが設けられ、これらの移動鏡に対応してレチクルY干渉計とレチクルX干渉計とが設けられている。しかし、図1ではこれらが代表的に移動鏡15、レチクル干渉計21として示されている。ここで、レチクルY干渉計とレチクルX干渉計の一方、例えばレチクルY干渉計は、測長軸を2軸有する2軸干渉計であり、このレチクルY干渉計の計測値に基づきレチクルステージRSTのY位置に加え、θz方向の回転も計測できるようになっている。
【0031】
前記レチクル干渉計21からのレチクルステージRSTの位置情報は主制御装置28に送られる。主制御装置28はこのレチクルステージRSTの位置情報に基づいて駆動系29を介してレチクルステージRSTを駆動する。
【0032】
前記投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図1における下方に、その光軸AXpの方向がXY面に直交するZ軸方向となるように配置されている。この投影光学系PLとしては、ここでは両側テレセントリックな縮小系であってZ軸方向の共通の光軸AXpを有する複数枚のレンズエレメントから成る屈折光学系が用いられている。レンズエレメントのうちの特定の複数枚は、主制御装置28からの指令に基づいて、図示しない結像特性補正コントローラによって制御され、投影光学系PLの光学特性(結像特性を含む)、例えば投影倍率、ディストーション、コマ収差、及び像面湾曲などを調整できるようになっている。
【0033】
前記XYステージ20は、実際には不図示のベース上をY軸方向に移動するYステージと、このYステージ上をX軸方向に移動するXステージとで構成されているが、図1ではこれらがXYステージ20として一体に示されている。このXYステージ20上にウエハテーブル18が搭載され、このウエハテーブル18上に不図示のウエハホルダを介してウエハWが真空吸着等によって保持されている。
【0034】
前記XYステージ20は、走査方向(Y軸方向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領域を前記照明領域と共役な視野内の投影領域に位置させることができるように、走査方向に直交する非走査方向(X軸方向)にも移動可能に構成されている。そして、ウエハW上の各ショット領域を走査(スキャン)露光する動作と、次ショットの露光のための走査開始位置(加速開始位置)まで移動する動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作を行う。
【0035】
前記ウエハテーブル18は、ウエハWを保持するウエハホルダをZ軸方向及びXY面に対する傾斜方向に微小駆動するものである。このウエハテーブル18の上面には、移動鏡24が設けられており、この移動鏡24にレーザビームを投射して、その反射光を受光することにより、ウエハテーブル18のXY面内の位置を計測するレーザ干渉計26が移動鏡24の反射面に対向して設けられている。なお、実際には、移動鏡として、X軸に直交する反射面を有するX移動鏡と、Y軸に直交する反射面を有するY移動鏡とが設けられ、これに対応して、X軸方向位置計測用のXレーザ干渉計とY軸方向位置計測用のYレーザ干渉計とが、レーザ干渉計として設けられているが、図1ではこれらが代表して移動鏡24、レーザ干渉計26として図示されている。なお、Xレーザ干渉計及びYレーザ干渉計は測長軸を複数有する多軸干渉計であり、ウエハテーブル18のX、Y位置の他、回転(ヨーイング(Z軸回りの回転であるθz回転)、ピッチング(X軸回りの回転であるθx回転)、ローリング(Y軸回りの回転であるθy回転))も計測可能となっている。従って、以下の説明ではレーザ干渉計26によって、ウエハテーブル18のX、Y、θz、θy、θxの5自由度方向の位置が計測されるものとする。
【0036】
レーザ干渉計26の計測値は主制御装置28に供給され、主制御装置28はこのレーザ干渉計26の計測値をモニタしつつ、駆動系22を介してXYステージ20を駆動することにより、ウエハテーブル18の位置制御が行われる。
【0037】
ウエハW表面のZ軸方向位置及び傾斜量は、例えば特開平6−283403号公報などに開示される送光系50a及び受光系50bを有する斜入射方式の多点焦点位置検出系から成るフォーカスセンサAFSによって計測されるようになっている。このフォーカスセンサAFSの計測値も主制御装置28に供給されており、主制御装置28では、フォーカスセンサAFSの計測値に基づいて駆動系22を介してウエハテーブル18を微少駆動することによって、投影光学系PLの光軸方向に関するウエハWの位置及び傾きを制御するようになっている。
【0038】
すなわち、このようにしてウエハテーブル18を介し、ウエハWのX、Y、Z、θx、θyの5自由度方向の位置及び姿勢制御がなされるようになっている。なお、残りのθz(ヨーイング)の誤差については、レーザ干渉計26で計測されたウエハテーブル18のヨーイング情報に基づいてレチクルステージRSTとウエハテーブル18との少なくとも一方を回転させることによって補正される。
【0039】
また、ウエハテーブル18上には、その表面の高さがウエハWの表面と同じ高さになるような基準板FPが固定されている。この基準板FPの表面には、後述するアライメント検出系ASのいわゆるベースライン計測等に用いられる基準マークを含む各種の基準マークが形成されている。
【0040】
更に、本実施形態では、投影光学系PLの側面に、ウエハWに形成されたアライメントマークを検出するマーク検出系としてのオフ・アクシス方式のアライメント検出系ASが設けられている。このアライメント検出系ASは、例えば、LSA系、又はFIA系と呼ばれるアライメントセンサを有しており、基準板FP上の基準マーク及びウエハW上のアライメントマークのX、Y2次元方向の位置計測を行なうことが可能である。
【0041】
ここで、LSA系は、レーザ光をマークに照射して、回折・散乱された光を利用してマーク位置を計測する最も汎用性のあるセンサであり、従来から幅広いプロセスウエハに使用されている。FIA系は、ハロゲンランプ等のブロードバンド(広帯域)光でマークを照明し、このマーク画像を画像処理することによってマーク位置を計測するセンサであり、アルミ層やウエハ表面の非対称マークに有効に使用される。
【0042】
なお、FIA系に限らず、コヒーレントな検出光を対象マークに照射し、その対象マークから発生する散乱光又は回折光を検出するLSA系などのアライメントセンサや、その対象マークから発生する2つの回折光(例えば同次数)を干渉させて検出するアライメントセンサを単独であるいは適宜組み合わせて用いることは勿論可能である。
【0043】
アライメント制御装置16は、アライメント検出系ASからの情報DSをA/D変換し、さらにこのデジタル化された信号を演算処理してマーク位置を検出する。この検出結果は、アライメント制御装置16から主制御装置28に供給されるようになっている。
【0044】
さらに、本実施形態の露光装置100では、レチクルRの上方に、例えば特開平7−176468号公報等に開示される、投影光学系PLを介してレチクルR上のレチクルマークまたはレチクルステージRST上の基準マーク(共に図示省略)と基準板FP上のマークとを同時に観察するための露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から成る一対のレチクルアライメント検出系(不図示)が設けられている。これらのレチクルアライメント検出系の検出信号は、アライメント制御装置16を介して主制御装置28に供給される。露光装置100で、実際に走査露光を行う際には、これらのレチクルアライメント検出系により、レチクルR上のレチクルマークまたはレチクルステージRST上の基準マーク(共に図示省略)と基準板FP上のマークとの相対位置が検出され、そのときのレチクル干渉計21及びウエハ干渉計26の測定値とから、レチクル干渉計21の測長軸によって規定されるレチクルステージRSTの座標系とウエハ干渉計26の測長軸によって規定されるXYステージ20の座標系との関係が求められることによって、レチクルアライメントが実行される。
【0045】
次に、本実施形態の結像特性計測方法に用いられるレチクルの一例について説明する。
【0046】
図2には、投影光学系PLの結像特性の計測に用いられるレチクルRTの一例が示されている。この図2は、レチクルRTを、パターン面側(図1における下面側)から見た平面図である。このレチクルRTは、ほぼ正方形のマスク基板としてのガラス基板42の中央にパターン領域PAが設けられ、そのパターン領域PA内における点線で示されるスリット状の照明領域の中心と4角の部分の合計5箇所に計測マークDM1〜DM5が形成されている。なお、パターン領域PAの中心、すなわちレチクルRTの中心(レチクルセンタ)を通るパターン領域PAのX軸方向の両側には、例えば一対のレチクルアライメントマークRM1,RM2が形成されている。なお、パターン領域PAのうち、計測マークDM1〜DM5を除いた部分は、遮光部となっている。
【0047】
図3には、計測マークDM1の構成の一例が示されている。図3に示されるように、計測マークDM1は、ラインパターンLP1、LP2によって形成されるマークである。ラインパターンLP1、LP2は、ともにX軸方向に延びる互いに平行な線状パターンであって、Y軸方向に線幅Lを有しており、Y軸方向に間隔Dをおいて配設されている。本実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の間隔Dを狭くすればするほど、ウエハW上に形成されたそれらの像のサイズに基づいて投影光学系PLの結像特性を精度良く求めることができる。しかし、マーク上のラインパターンLP1、LP2の間隔Dをあまり狭くしすぎると、ウエハW上に形成されるラインパターンLP1、LP2の像がつながった状態となってしまい、後述する計測工程において、ラインパターンLP1、LP2の像の線幅を計測することが困難となる。したがって、間隔Dは、計測マークDM1上のラインパターンLP1、LP2の像を互いに分離して計測することができる間隔に設定されている必要がある。なお、本実施形態では、計測マークDM1において、ラインパターンLP1、LP2は、遮光部であり、その他の部分は光透過部となっている。なお、他の計測マークDM2〜DM5も計測マークDM1と同様な構成となっている。
【0048】
また、ウエハW上に形成されたラインパターンLP1、LP2の像の形成具合は、露光時の露光ドーズ量や投影光学系PLのフォーカス位置等の露光条件によっても左右されるため、計測マークDM1〜DM5の像のサイズ、例えばラインパターンLP1、LP2の像の線幅には、収差等の投影光学系PLの結像特性による成分の他に、これら露光条件による成分も含まれている。この成分は、収差等の投影光学系PLの結像特性を計測する際のノイズ成分となる。さらに、後述する計測工程において得られる計測マークDM1〜DM5の像のサイズに関する情報にも、計測状態に起因するノイズが含まれるようになる。例えば、投影光学系PLのコマ収差を計測するためには、前述のようにラインパターンLP1、LP2の像の線幅の差を計測することになるが、その線幅の差の情報にも、前述のノイズ成分が含まれている。したがって、その線幅の差の情報に含まれるコマ収差の指標値は、その情報に含まれるノイズ成分のレベルより大きくなっている必要がある。このノイズ成分のレベルは、計測マークDM1〜DM5におけるラインパターンLP1、LP2の間隔Dに左右されることが確認されており、本実施形態では、線幅の差の情報に含まれるラインパターンLP1、LP2の像の線幅の差L1−L2が、その情報に含まれるノイズ成分の大きさよりも大きくなるように、ラインパターンLP1、LP2の間隔Dを規定しておく必要がある。本実施形態では、例えばラインパターンLP1、LP2の線幅が130nmで、間隔Dが120nmとなる計測用マークDM1〜DM5を用いるものとする。
【0049】
次に、本実施形態の露光装置100により投影光学系PLの結像特性を計測する計測動作の流れについて簡単に説明する。
【0050】
まず、ウエハWが不図示のウエハローダによりウエハテーブル18上にロードされるとともに、レチクルRTが不図示のレチクルローダによりレチクルステージRST上にロードされる。
【0051】
主制御装置28は、ウエハテーブル18上に設けられた基準板FPの表面に形成されている一対の基準マーク(不図示)の中点が投影光学系PLの光軸とほぼ一致するように、ウエハテーブル18を移動する。この移動は、主制御装置28によりレーザ干渉計26の計測結果をモニタしつつ駆動系22を介してXYステージ20を移動することにより行われる。次に、主制御装置28は、レチクルRTの中心(レチクルセンタ)が投影光学系PLの光軸とほぼ一致するように、駆動系29を介してレチクルステージRSTの位置を調整する。このとき、例えば、前述のレチクルアライメント検出系(不図示)により投影光学系PLを介してレチクルアライメントマークRM1,RM2と対応する前述の基準マークとの相対位置が検出される。
【0052】
そして、主制御装置28は、レチクルアライメント検出系によって検出された相対位置の検出結果に基づいてレチクルアライメントマークRM1,RM2と対応する前述の基準マークとの相対位置誤差がともに最小となるように駆動系29を介してレチクルステージRSTのXY面内の位置を調整する。これにより、レチクルRTの中心(レチクルセンタ)が投影光学系PLの光軸と正確にほぼ一致するとともにレチクルRTの回転角もレーザ干渉計26の測長軸で規定される直交座標系の座標軸に正確に一致する。
【0053】
次いで、主制御装置28は、レーザ干渉計26の計測結果をモニタしつつ駆動系22を介してXYステージ20を移動することにより、本実施形態では、表面に感光剤としてポジ型のレジストが塗布されたウエハWを投影光学系PLの下方の位置に移動させる。
【0054】
この状態で、主制御装置28は露光を行う。なお、ここでは、投影光学系PLの結像特性を計測するのが目的であるため、露光中にはレチクルRTとウエハW、すなわちレチクルステージRSTとXYステージ20を静止させたままとする。また、本実施形態では、投影光学系PLの結像特性としてコマ収差又はその指標値(線幅異常値又は線幅差と呼ばれる)を計測するものとし、既に投影光学系PLのベストフォーカス位置を計測してフォーカスセンサAFSのキャリブレーションが終了しているものとする。そこで、このフォーカスセンサAFSを用いて照明光ILの照射領域内で投影光学系PLの結像面とウエハWのフォトレジスト層の表面とをほぼ合致させてから露光が行われる。これにより、レチクルRTの計測マークDM1〜DM5のラインパターンLP1、LP2の像が投影光学系PLを介してウエハW上のフォトレジスト層に縮小転写される(露光工程)。また、このとき通常の露光ドーズ量(すなわち、レジストの感度特性に応じた適正量)で露光を行う。
【0055】
露光が終了すると、主制御装置28の指示に応じて、不図示のウエハローダによって、ウエハWは、ウエハテーブル18上からアンロードされた後、不図示のウエハ搬送系により、露光装置100にインラインにて接続されている不図示のコータ・デベロッパに搬送される。
【0056】
ウエハWは、このコータ・デベロッパ内で現像される。この現像の終了により、ウエハW上には、図4に示されるような、ラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとが形成される。
【0057】
次いで、ウエハW上に形成された計測マークDM1〜DM5の像、すなわちラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとのサイズの計測(線幅の計測)が、以下のようにして行われる(計測工程)。なお、このとき、レチクルRT上のラインパターンLP1、LP2は、間隔Dで配置されているので、ラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとは、ウエハW上で分離された状態となっており、それらの線幅がそれぞれ計測可能となっている。
【0058】
まず、主制御装置28は、コータ・デベロッパからの現像完了の通知を受け取ると、不図示のウエハ搬送系に指示してウエハWを露光装置100内に搬送し、この搬送されたウエハWをウエハローダにより再度ウエハテーブル18上にロードする。
【0059】
そして、主制御装置28は、ウエハW上に形成されたラインパターンLP1の転写像LP1Wと、ラインパターンLP2の転写像LP2Wとをアライメント検出系ASの真下に移動させ、例えばFIA系等を用いて、ラインパターンLP1の転写像LP1Wの線幅L1と、ラインパターンLP2の転写像LP2Wの線幅L2とを計測する(図4参照)。アライメント検出系ASによって検出されたそれらの計測マークDM1〜DM5のサイズに関する情報(線幅L1、L2)は、アライメント制御装置16を介して主制御装置28に送信される。
【0060】
次いで、主制御装置28は、ラインパターンLP1の転写像LP1Wの線幅L1と、ラインパターンLP2の転写像LP2Wの線幅L2に基づいて投影光学系PLの結像特性を算出する(算出工程)。
【0061】
本実施形態では、投影光学系の結像特性として、コマ収差を算出する場合について説明する。コマ収差は、投影光学系PLを介して、例えば、通常、L/SパターンをウエハW上に転写すると、その転写像のうちの両端に位置するラインパターンの転写像の線幅が大きく異なる現象により検出可能であることが知られている。この現象によってコマ収差を表現するために、ベストフォーカス状態における両端に位置するラインパターンの転写像の線幅をD1,D2として、
|D1−D2|/(D1+D2) …(1)
で定義される、いわゆる線幅異常値(コマ収差による線幅変化量)が用いられる。
【0062】
従って、本実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の転写像LP1W、LP2Wの線幅L1、L2から、コマ収差の指標として、次式で表される量を線幅異常値として定義すれば良い。
【0063】
線幅異常値=|L1−L2|/(L1+L2) ……(2)
【0064】
主制御装置28では、計測マークDM1〜DM5の各ラインパターンLP1の転写像LP1Wの線幅L1の平均値と、ラインパターンLP2の転写像LP2Wの線幅L2の平均値とを上述の式(2)のL1、L2にそれぞれ代入して得られる演算結果を線幅異常値として算出してもよい。なお、本実施形態では、投影光学系PLの結像特性の1つとして、コマ収差を計測したが、他に、ベスト(最良)フォーカス位置、非点収差、球面収差、像面湾曲などの種々の結像特性をも計測することができる。なお、この場合には、各収差の指標として、線幅L1及び線幅L2の少なくとも一方が用いられる。
【0065】
本実施形態の露光装置100では、主制御装置28が装置各部を制御して、露光開始に先立って、これまでに説明した結像特性計測方法によって投影光学系PLの結像特性を計測する。そして、主制御装置28は、その計測された結像特性を考慮して露光の際の各種条件を調整して、XYステージ20とレチクルステージRSTの同期制御を行いつつ走査露光を行なう。
【0066】
なお、露光の際の各種条件の調整としては、例えば計測結果に基づく投影光学系PLの結像特性を前述の結像特性補正コントローラを介して調整することなどが代表的に挙げられる。また、例えばその結像特性が像面湾曲などであるときは、走査露光中にレチクルRとウエハWとの少なくとも一方のZ軸方向の位置や傾斜角を調整してもよい。このとき、結像特性補正コントローラによる結像特性の調整を併用しても構わない。
【0067】
また、所定の精度範囲内に結像特性の調整ができない場合には、主制御装置28はディスプレイ(モニター)への警告表示、あるいはインターネット(電子メール等)又は携帯電話などによって、オペレータなどにアシストの必要性を通知するようにしても良い。さらに、この場合、各駆動系やセンサ類の調整に必要な情報を一緒に通知しても良い。これにより、各種データの計測などの作業時間だけでなく、その準備期間も短縮することができ、露光装置100の停止期間の短縮、すなわち稼働率の向上を図ることが可能となる。
【0068】
以上詳細に説明したように、間隔Dをおいて配設された線幅Lを有する2つのラインパターンLP1、LP2によって形成される計測マークDM1〜DM5の各転写像LP1W、LP2WがウエハW上に転写され、それらの計測マークの像、すなわち、ラインパターンLP1、LP2の転写像LP1W、LP2Wに基づいて、投影光学系PLの結像特性が計測される。
【0069】
図5には、投影光学系PLの結像特性の計測マークとして、5本のラインパターンを有するL/Sパターンのマークを用いたときと、本実施形態のように2本のラインパターンを用いたL/Sパターンのマークを用いたときのその転写像のサイズの特性が示されている。なお、5本のラインパターンを有するL/Sパターンの両端のラインパターンの転写像の線幅差をL1’−L2’とし、このパターンの計測マークを用いてコマ収差を計測する場合にも、上述の式(2)と同様の式で得られる線幅異常値をコマ収差の指標値としているものとする。
【0070】
図5(A)では、横軸はデフォーカス量を示し、縦軸は上述の式(2)で示される線幅異常値を示している。また、2本のラインパターンを用いたL/Sパターンのマークを用いたときのその転写像の線幅異常値の特性が実線で示され(L1−L2)、5本のラインパターンを有するL/Sパターンの両端のラインパターンの転写像の線幅異常値の特性が点線で示されている(L1’−L2’)。
【0071】
図5(A)に示されるように、線幅指標値は、両計測マークとも、露光の際のフォーカス位置によって変化し、デフォーカス量が0であるベストフォーカス位置で最小となり、デフォーカス量が大きくなるにつれて増加していく。したがって、コマ収差を計測するための計測マークをウエハに転写する際には、デフォーカス量が0であるベストフォーカス位置に設定しておくのが望ましい。しかしながら、実際の計測においては、デフォーカス量を完全に0にした状態で計測マークの露光を行うのは困難である。
【0072】
図5(A)に示されるように、デフォーカス量の変化に対する線幅異常値の変化の割合は、L1−L2の方が、L1’−L2’よりも小さくなっている。したがって、L1−L2を計測した方が、デフォーカス量による線幅異常値の変化が小さくなるので、デフォーカス量が0でなかった場合にも、より高精度にコマ収差を計測することができる。
【0073】
図5(B)では、横軸はレチクル製造誤差を示し、縦軸はそのレチクルに形成されたラインパターンのウエハ上に転写された転写像の線幅を示している。また、2本のラインパターンを用いたL/Sパターンのマークを用いたときのその転写像の線幅の特性が実線で示され(L2)、5本のラインパターンを有するL/Sパターンの両端のラインパターンの転写像の線幅異常値の特性が点線で示されている(L2’)。
【0074】
図5(B)に示されるように、両計測マークとも、レチクル製造誤差が大きくなるにつれて、転写像の線幅L2もL2’も大きくなっているのがわかる。したがって、例えばコマ収差等の収差を計測するために計測マークをウエハに転写する際には、できるだけその計測マークの製造誤差、すなわちレチクル製造誤差を0にしておくのが望ましい。しかしながら、レチクル製造誤差を完全に0にするのは困難である。図5(B)に示されるように、レチクル製造誤差の変化に対する線幅異常値の変化の度合は、L2の方がL2’よりも小さくなっている。この傾向は、もう一方の線幅L1、L1’についても同じである。したがって、L2を計測した方が、レチクル製造誤差による転写像の線幅の誤差が小さくなるので、より高精度にコマ収差等の収差を計測することができる。
【0075】
上述のように、コマ収差の計測特性は、5本のL/Sパターンの計測マークを用いたときよりも投影されるパターンの数が減るので、その計測マークにおけるパターンの像の形成具合に影響を与える他のパターンの数が少なくなる。そのため、デフォーカス量や上記のマークの製造誤差の大きさの変化に対する2つのラインパターンの像のサイズの変化の度合が小さくなる。したがって、本実施形態の結像特性計測方法では、ラインパターンLP1、LP2の転写像LP1W、LP2Wの線幅L1、L2等のサイズに対するデフォーカス量やマークのレチクル製造誤差等の他の要因の影響を低減し、投影光学系PLの結像特性を計測する際の計測能力の向上を図ることができる。
【0076】
なお、この場合において、上記の計測マークDM1〜DM5の転写像のサイズの計測は、ウエハWを現像することなくウエハW上に形成された潜像に対して行っても良いし、計測マークDM1〜DM5の転写像が形成されたウエハWを現像した後、ウエハW上に形成されたレジスト像、あるいはレジスト像が形成されたウエハWをエッチング処理して得られる像(エッチング像)などに対して行っても良い。
【0077】
また、本実施形態では、転写像LP1W、LP2Wは、線状の像であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、ひし形の像やそれ以外の形状であってもよい。なお、ひし形の像の場合には、FIA系ではなく、LSA系を用いてサイズを計測するのが望ましい。さらに、本実施形態では、コマ収差又はその指標値を計測するため、投影光学系PLのベストフォーカス位置にウエハを配置して露光を行うものとしたが、図5(A)の説明からも明らかなように、必ずしもベストフォーカス位置でウエハを露光しなくてもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、上述の式(2)の右辺で表される値をコマ収差の指標値としたが、式(2)の右辺の分子|L1−L2|をそのままコマ収差の指標値とするようにしてもよい。
【0079】
また、本実施形態の露光装置100によれば、上述した結像特性計測方法によって投影光学系PLの結像特性が精度良く計測される。そして、この計測された結像特性を考慮して露光の際の各種条件を調整して、レチクルRのパターンがウエハW上に転写される。露光条件の調整としては、例えば計測された結像特性に基づく投影光学系PLの結像特性の調整、結像特性に起因するレチクルRとウエハWとのアライメント誤差の調整などが代表的に挙げられる。いずれにしても、露光の際の各種条件が調整されるので、高精度な露光が可能となる。
【0080】
また、上記実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の長手方向がX軸方向である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ラインパターンLP1、LP2の長手方向は、Y軸方向であっても良いし、XY平面上の他の方向であっても良い。さらに、長手方向が異なる複数組のラインパターンLP1、LP2を1つの計測マークとして用いてもよい。また、線幅と間隔Dとの少なくとも一方が異なる複数組のラインパターンLP1、LP2を1つの計測マークとして用いても良い。
【0081】
また、上記実施形態では、ラインパターンLP1、LP2の線幅よりも間隔Dが狭い計測用マークDM1〜DM5を用いるものとしたが、間隔Dをその線幅と同程度とする、あるいは間隔Dをその線幅よりも大きくしてもよく、特に前者では従来の5本のラインパターンとの計測結果の比較が容易になる。
【0082】
また、上記実施形態では、レチクルRTの計測マークを、パターン領域PA内の領域の中心と4角の部分の合計5箇所に設けるとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、レチクルRTのパターン領域PA上に多数の計測マークを配設するようにしてもよい。
【0083】
また、上記実施形態ではレジスト像の線幅を計測するものとしたが、例えば潜像、あるいはレジスト像が形成されたウエハをエッチング処理して得られる像などの線幅を計測するようにしても良い。また、上記実施形態では露光装置100のアライメント検出系ASを用いて転写像の線幅L1、L2を計測するものとしたが、露光装置以外、例えば専用の線幅計測装置(SEMなど)を用いてもよい。
【0084】
さらに、上記実施形態では、転写像LP1W、LP2Wの線幅L1、L2をアライメント検出系AS等により光学的に検出するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えばECD(Electrical Critical Dimension:電気抵抗を利用した計測法)等で計測しても良い。なお、この場合には、計測対象となるラインパターンに電気抵抗計測用の電極パターンを付加する必要がある。
【0085】
また、上記実施形態では、ウエハに塗布される感光剤としてのフォトレジストとして、ポジ型のフォトレジストを用いたが、ネガ型のフォトレジストを用いても良い。
【0086】
また、上記実施形態では、ラインパターンLP1、LP2を遮光部としたが、ラインパターンLP1、LP2を光透過部とし、その周りを遮光部としても良い。なお、この場合には、ネガ型のフォトレジストを用いるのが望ましい。
【0087】
さらに、レチクルに形成される計測マークの描画誤差などを予め検出しておき、それらの誤差を上述の式(2)の計算結果に加味するようにしてもよい。また、上記実施形態では、投影光学系PLの結像特性の計測時に、静止露光方式にて計測用マークDM1〜DM5をウエハに転写するものとしたが、その代わりに走査露光方式にて計測用マークの転写を行ってもよいし、あるいは静止露光方式と走査露光方式との両方で計測用マークの転写を行ってそれぞれで結像特性を求めるようにしてもよい。
【0088】
なお、上記実施形態では、アライメント検出系ASのFIA系を用いて転写像の線幅L1、L2を計測する場合について説明したが、これに限らず、例えばアライメント検出系ASのLSA系や、対象マークから発生する2つの回折光(例えば同次数)を干渉させて検出する前述のアライメントセンサを用いて転写像の線幅L1、L2を計測しても勿論構わない。このようにしても、上記実施形態と同様にして投影光学系PLの結像特性を求めることができる。
【0089】
また、上記実施形態では、本発明がステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置に適用された場合について説明したが、本発明の適用範囲がこれに限定されないのは勿論である。すなわち、ステップ・アンド・リピート方式、ステップ・アンド・スティッチ方式、ミラープロジェクション・アライナー、及びフォトリピータなどにも好適に適用することができる。特に、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置の場合は、露光工程において、物体ステージ及びマスクステージを静止させて露光することにより、上記実施形態と同様にして、投影光学系PLの結像特性を求めることができる。
【0090】
さらに、投影光学系PLは、屈折系、反射屈折系、及び反射系のいずれでもよいし、縮小系、等倍系、及び拡大系のいずれでも良い。また、レチクルは透過型だけでなく反射型でも構わない。
【0091】
さらに、本発明が適用される露光装置の光源は、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザに限らず、例えばg線やi線などを発生する水銀ランプなどの連続光源でもよいし、F2レーザ(波長157nm)、あるいは他の真空紫外域のパルスレーザ光源であっても良い。この他、露光用照明光として、例えば、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、露光用照明光としてEUV光などを用いてもよい。この場合には、レチクルとして反射型が用いられる。
【0092】
さらに、本発明は、半導体素子の製造に用いられる露光装置だけでなく、液晶表示素子、プラズマディスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁気へッドの製造に用いられる、デバイスパターンをセラミックウエハ上に転写する露光装置、撮像素子(CCDなど)、マイクロマシン、及びDNAチップなどの製造、さらにはマスク又はレチクルの製造に用いられる露光装置などにも適用することができる。
【0093】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る結像特性計測方法によれば、投影光学系の結像特性を精度良くかつ効率良く計測することができるという効果がある。
【0094】
また、本発明に係る露光方法によれば、露光の際の各種条件が調整されるので、高精度な露光が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】投影光学系の結像特性の計測に用いられるレチクルの一例を示す図である。
【図3】図2に示されるレチクルにおける計測マークを拡大して示す図である。
【図4】図3に示される計測マークが形成されたレチクルを用いて露光を行った際に、レジスト層に形成される転写像を示す図である。
【図5】各種計測マークにおける転写像のサイズの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
DM1〜DM5…計測マーク、LP1、LP2…ラインパターン、PL…投影光学系、R…マスク、W…ウエハ。
Claims (7)
- 第1面上のパターンを第2面上に投影する投影光学系の結像特性を計測する結像特性計測方法であって、
所定間隔をおいて配設された所定幅を有する2つの所定パターンによって形成されるマークを前記第1面上に配置し、前記投影光学系を介して前記マークを前記第2面上に配置された物体上に転写する露光工程と;
前記物体上に形成された前記マークの像のサイズを計測する計測工程と;
前記計測されたマークの像のサイズに関する情報に基づいて前記投影光学系の結像特性を算出する算出工程と;を含む結像特性計測方法。 - 前記所定間隔は、前記計測工程において、前記物体上に形成された前記マークの像における2つの所定パターンの像を互いに分離して計測可能な間隔であることを特徴とする請求項1に記載の結像特性計測方法。
- 前記算出工程は、前記2つの所定パターンの像のサイズの差の情報に基づいて前記投影光学系の結像特性を算出することを特徴とする請求項2に記載の結像特性計測方法。
- 前記所定間隔は、前記サイズの差の情報に含まれる前記2つの所定パターンの像のサイズの差が、その情報に含まれるノイズ成分の大きさよりも大きくなるような間隔であることを特徴とする請求項3に記載の結像特性計測方法。
- 前記算出工程では、前記投影光学系の結像特性として最良フォーカス位置、非点収差、球面収差、像面湾曲及びコマ収差の少なくとも1つを、前記2つの所定パターンの像のサイズの情報に基づいて算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の結像特性計測方法。
- 前記所定間隔は、前記所定パターンの所定幅よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の結像特性計測方法。
- マスクのパターンを、投影光学系を介して物体上に転写する露光方法であって、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の結像特性計測方法によって前記投影光学系の結像特性を計測する工程と;
前記計測された結像特性を考慮して露光の際の条件を調整して、前記マスクのパターンを前記物体上に転写する工程と;を含む露光方法。
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|---|---|---|---|---|
| JP2009069163A (ja) * | 2002-09-20 | 2009-04-02 | Asml Netherlands Bv | リソグラフィ装置の位置決めシステムおよび方法 |
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-
2002
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