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JP2004079022A - 光記録媒体及び光記録方法 - Google Patents

光記録媒体及び光記録方法 Download PDF

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JP2004079022A
JP2004079022A JP2002234332A JP2002234332A JP2004079022A JP 2004079022 A JP2004079022 A JP 2004079022A JP 2002234332 A JP2002234332 A JP 2002234332A JP 2002234332 A JP2002234332 A JP 2002234332A JP 2004079022 A JP2004079022 A JP 2004079022A
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recording
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Masaki Aoshima
青島 正貴
Hiroyasu Inoue
井上 弘康
Koji Mishima
三島 康児
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TDK Corp
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    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/243Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising inorganic materials only, e.g. ablative layers
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Abstract

【課題】追記型光記録媒体の特徴を備えつつ資源の有効活用や環境保護が達成可能である新たなタイプの光記録媒体を提供する。
【解決手段】基板11と、基板11上に設けられた記録層14とを備え、レーザビームの照射によって記録層14の所定の領域に記録マークを形成可能な光記録媒体であって、記録層14は、レーザビームの照射によって不可逆的な記録マークを形成可能な第1の初期状態及びレーザビームの照射によって可逆的な記録マークを形成可能な第2の初期状態を取り得る。これにより、記録層14のうち未記録領域を第1の初期状態とすれば追記型の光記録媒体として利用することができ、第2の初期状態とすれば書き換え型の光記録媒体として利用することができるので、追記型光記録媒体として利用した後であっても、書き換え型光記録媒体として再利用することが可能となる。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体及び光記録方法に関し、さらに詳細には、データが消失しにくいという追記型光記録媒体の特徴を備えつつ、リサイクルにより資源の有効活用や環境保護が達成可能である新たなタイプの光記録媒体及びこのような光記録媒体に対する光記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルデータを記録するための記録媒体として、CDやDVDに代表される光記録媒体が広く利用されている。これらの光記録媒体は、CD−ROMやDVD−ROMのようにデータの追記や書き換えができないタイプの光記録媒体(ROM型光記録媒体)と、CD−RやDVD−Rのようにデータの追記はできるがデータの書き換えができないタイプの光記録媒体(追記型光記録媒体)と、CD−RWやDVD−RWのようにデータの書き換えが可能なタイプの光記録媒体(書き換え型光記録媒体)とに大別することができる。
【0003】
広く知られているように、ROM型光記録媒体においては、製造段階において基板に形成されるプリピットによりデータが記録されることが一般的であり、書き換え型光記録媒体においては、例えば、記録層の材料として相変化材料が用られ、その相状態の変化に基づく光学特性の変化を利用してデータが記録されることが一般的である。
【0004】
これに対し、追記型光記録媒体においては、記録層の材料としてシアニン系色素、フタロシアニン系色素、アゾ色素等の有機色素が用いられ、その化学的変化(場合によっては化学的変化に加えて物理的変形を伴うことがある)に基づく光学特性の変化を利用してデータが記録されることが一般的である。追記型光記録媒体は書き換え型光記録媒体とは違い、一旦データを記録した場合これを消去したり書き換えたりすることができないが、このことはデータの改竄ができないことを意味するため、データの改竄防止が求められる用途において重要な役割を果たしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、追記型光記録媒体はデータの改竄ができない点が重要な特徴である一方で、いかなる場合にもデータの書き換えができないとすると、データの消失が十分に防止される限りにおいて改竄をそれほど問題視する必要がない用途、例えば、一般ユーザがデジタルカメラ等で撮影した画像ファイルを保存するような用途においては、記録したデータを消したい場合であってもこれが不可能であるため、この場合には光記録媒体自体を廃棄せざるを得ず、資源の有効活用や環境保護の観点からは問題があった。したがって、このような用途においては通常書き換え型の光記録媒体が使用されるが、書き換え型光記録媒体では記録されたデータを直接上書き(ダイレクトオーバーライト)することが可能であるため、重要なデータを誤って消去する可能性がある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、データが消失しにくいという追記型光記録媒体の特徴を備えつつ、リサイクルにより資源の有効活用や環境保護が達成可能である新たなタイプの光記録媒体及びこのような光記録媒体に対する光記録方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、データが消失しにくいという追記型光記録媒体の特徴を備えつつ、リサイクルにより資源の有効活用や環境保護が達成可能である新たなタイプの光記録媒体を開発すべく本発明者らが鋭意研究を行った結果なされたものであり、本発明の一側面による光記録媒体は、基板と、前記基板上に設けられた記録層とを備え、レーザビームの照射によって前記記録層の所定の領域に記録マークを形成可能な光記録媒体であって、前記記録層は、前記レーザビームの照射によって不可逆的な記録マークを形成可能な第1の初期状態及び前記レーザビームの照射によって可逆的な記録マークを形成可能な第2の初期状態を取り得ることを特徴とする。
【0008】
本発明の上記側面によれば、記録層のうち未記録領域を第1の初期状態とすれば追記型の光記録媒体として利用することができ、第2の初期状態とすれば書き換え型の光記録媒体として利用することができるので、追記型光記録媒体として利用した後であっても、書き換え型光記録媒体として再利用することが可能となる。このため、追記型光記録媒体として利用している光記録媒体内のデータを消したい場合であっても、これを廃棄する必要はないので、資源の有効活用及び環境保護を達成することが可能となる。したがって、本発明による光記録媒体は、データの消失が十分に防止される限りにおいて改竄をそれほど問題視する必要がない用途において好適に利用することができる。
【0009】
また、前記記録層は、前記レーザビームの照射によって前記第1の初期状態から前記第2の初期状態に不可逆的に変化可能であることが好ましい。この場合、前記第1の初期状態は、前記記録層が少なくとも第1の無機材料を主成分とする第1の反応層と第2の無機材料を主成分とする第2の反応層とが積層された状態であることが好ましく、前記第1の無機材料はCu、Ag又はZnであり、前記第2の無機材料はSi又はGeであることがさらに好ましい。これによれば、追記型光記録媒体としての特性及び書き換え型光記録媒体としての特性の両方を満足することが可能となる。また、廃棄された場合であっても、環境に与える負荷を小さく抑えることが可能となる。
【0010】
さらに、前記記録層に含まれる前記第1の無機材料と前記第2の無機材料との原子比が、20:80〜80:20の範囲内であることが特に好ましい。第1の無機材料と第2の無機材料との原子比をこのように設定すれば、次世代型の光記録媒体用のレーザビーム(波長λ=約405nm)を用いた場合において、高い記録感度及びC/N比を得ることが可能となる。
【0011】
また、前記記録層には、前記第1の初期状態である領域と前記第2の初期状態である領域とが混在していても構わない。この場合、一つの光記録媒体のうちある部分を追記型として利用し、他の部分を書き換え型として利用することが可能となる。
【0012】
また、本発明による光記録媒体は、前記記録層から見て前記基板とは反対側に設けられた厚さ10μm〜300μmの光透過層をさらに備え、前記レーザビームを前記光透過層側から照射することによって前記記録マークの形成が可能であることが好ましい。このような構成は、次世代型の光記録媒体の構成であり、次世代型の光記録媒体に対する記録/再生システムを用いることにより、ビームスポット径を小さく絞ることができることから、高密度記録及び高データ転送レートを実現することが可能となる。また、このような記録/再生システムを用いた場合、現行の記録/再生システムを用いた場合と比べてビームスポット上におけるエネルギー密度が非常に高くなることから、レーザビームの照射によって記録層を上記第1及び第2の初期状態とすることが容易となる。現行の記録/再生システムにおけるエネルギー密度では、記録層を上記第1及び第2の初期状態とすることは困難である。
【0013】
また、本発明による光記録媒体は、波長λと開口数NAとの比(λ/NA)が640nm以下であるレーザビーム及びこれを集光するための対物レンズを用いて、前記記録層に消去可能な記録マークを形成可能であることが好ましい。これによれば、ビームスポットのエネルギー密度が十分に高められることから、一般に追記型光記録媒体に用いられる記録層に可逆的な記録マークを形成することが可能となる。
【0014】
一方、本発明の一側面による光記録方法は、基板と、前記基板上に設けられた記録層とを備える光記録媒体に対し、強度が実質的に固定された直流レーザビームを照射することによって、前記記録層を不可逆的な記録マークの形成が可能な第1の初期状態から可逆的な記録マークの形成が可能な第2の初期状態に変化させることを特徴とする。
【0015】
本発明の上記側面によれば、未記録領域が第1の初期状態となっている追記型光記録媒体から未記録領域が第2の初期状態となっている書き換え型光記録媒体に変化させることができるので、追記型光記録媒体として利用している光記録媒体内のデータを消したい場合であっても、これを廃棄する必要はなく、資源の有効活用及び環境保護を達成することが可能となる。
【0016】
ここで、前記記録層に不可逆的な記録マークを形成するためには、強度変調されたレーザビームを前記第1の初期状態となっている前記記録層に照射すればよく、前記記録層に可逆的な記録マークを形成するためには、強度変調されたレーザビームを前記第2の初期状態となっている前記記録層に照射すればよい。
【0017】
また、前記第1の初期状態は、前記記録層が少なくともCu、Ag又はZnを主成分とする第1の反応層とSi又はGeを主成分とする第2の反応層とが積層された状態であり、前記不可逆的な記録マークは、前記第1の反応層を構成する材料と前記第2の反応層を構成する材料とが混合された領域であることが好ましい。これによれば、追記型光記録媒体としての特性及び書き換え型光記録媒体としての特性の両方を満足することが可能となり、また、廃棄された場合であっても、環境に与える負荷を小さく抑えることが可能となる。
【0018】
また、前記レーザビームの波長λと、前記レーザビームを集光するための対物レンズの開口数NAとの比(λ/NA)が640nm以下であることが好ましい。これによれば、ビームスポットのエネルギー密度が十分に高められることから、一般に追記型光記録媒体に用いられる記録層に可逆的な記録マークを形成することができるので、書き換え型光記録媒体として利用することが可能となる。さらに、前記レーザビームを前記記録層から見て前記基板とは反対側から照射することが好ましい。
【0019】
本発明の他の側面による光記録方法は、基板と、光透過層と、前記基板と前記光透過層との間に設けられ、Cu、Ag又はZn及びSi又はGeの一方を主成分とし他方を副成分とする複数の成分が混合された記録層とを備える光記録媒体に対し、前記光透過層側から強度変調されたレーザビームを照射することによって前記記録層に消去可能な記録マークを形成する光記録方法であって、前記レーザビームの波長λと、前記レーザビームを集光するための対物レンズの開口数NAとの比(λ/NA)を640nm以下に設定することを特徴とする。
【0020】
本発明の上記側面によれば、ビームスポットのエネルギー密度が十分に高められることから、一般に追記型光記録媒体に用いられる記録層に消去可能な記録マークを形成することができるので、書き換え型光記録媒体として利用することが可能となる。また、前記記録マークを消去するためには、前記光透過層側から強度が実質的に固定された直流レーザビームを照射すればよい。
【0021】
尚、本明細書において、「主成分」とは当該層を構成する材料のうち最も含有量の多い元素又は化合物を差し、「副成分」とは、当該層を構成する材料のうち主成分に次いで最も含有量の多い元素又は化合物を差す。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体の第1の初期状態(製造直後の未記録状態を指す)における構造を示す断面図である。
【0024】
図1に示すように、本実施態様にかかる光記録媒体10は、基板11と、基板11上に設けられた反射層12と、反射層12上に設けられた第2の誘電体層13と、第2の誘電体層13上に設けられた記録層14と、記録層14上に設けられた第1の誘電体層15と、第1の誘電体層15上に設けられた光透過層16によって構成され、光記録媒体10の中央部分には孔17が設けられている。このような構造を有する光記録媒体10に対しては、光透過層16側からレーザビームを照射することによってデータの記録/再生が行われる。
【0025】
基板11は、光記録媒体10に求められる機械的強度を確保するための基体としての役割を果たし、その表面にはグルーブ11a及びランド11bが設けられている。これらグルーブ11a及び/又はランド11bは、データの記録及び再生を行う場合におけるレーザビームのガイドトラックとしての役割を果たす。基板11の厚さは約1.1mmに設定され、その材料としては種々の材料を用いることが可能であり、例えば、ガラス、セラミックス、あるいは樹脂を用いることができる。これらのうち、成形の容易性の観点から樹脂が好ましい。このような樹脂としてはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。中でも、加工性などの点からポリカーボネート樹脂が特に好ましい。
【0026】
反射層12は、光透過層16側から入射されるレーザビームを反射し、再び光透過層16から出射させる役割を果たし、その厚さとしては10〜300nmに設定することが好ましく、20〜200nmに設定することが特に好ましい。反射層12の材料はレーザビームを反射可能である限り特に制限されず、例えば、Mg、Al、Ti、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ge、Ag、Pt、Au等を用いることができる。これらのうち、高い反射率を有することから、Al、Au、Ag、Cu又はこれらの合金(AlとTiとの合金等)などの金属材料を用いることが好ましい。尚、光記録媒体10に反射層12を設けることは必須でないが、これを設ければ、光記録後において多重干渉効果により高い再生信号(C/N比)が得られやすくなる。また、反射層12の腐食防止を目的として、基板11と反射層12との間に誘電体からなる防湿層を介在させても構わない。
【0027】
第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13は、これらの間に設けられる記録層14を保護する役割を果たし、記録層14はこれら第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13に挟持されることにより、光記録後、長期間にわたって記録情報の劣化が効果的に防止される。
【0028】
第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13の構成材料は、透明な誘電体であれば特に限定されず、例えば、酸化物、硫化物、窒化物又はこれらの組み合わせを主成分として用いることができる。より具体的には、基板11等の熱変形防止、並びに、記録層14の保護の観点から、第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13が、Al、AlN、ZnO、ZnS、GeN、GeCrN、CeO、SiO、SiO、SiN及びSiCからなる群より選択される少なくとも1種の誘電体を主成分とすることが好ましく、ZnS・SiOからなる誘電体を主成分とすることがより好ましい。第1の誘電体層15と第2の誘電体層13は、互いに同じ構成材料で構成されてもよいが、異なる構成材料で構成されてもよい。さらに、第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13の少なくとも一方が、複数の誘電体膜からなる多層構造であっても構わない。なお、「ZnS・SiO」とは、ZnSとSiOとの混合物を意味する。
【0029】
また、第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13の層厚は特に限定されないが、3〜200nmであることが好ましい。この層厚が3nm未満であると、上述した効果が得られにくくなる。一方、層厚が200nmを超えると、成膜時間が長くなり生産性が低下するおそれがあり、さらに、第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13のもつ応力によってクラックが発生するおそれがある。
【0030】
記録層14は記録マークが形成される層であり、第1の初期状態(製造直後の未記録状態)においては、図2(a)に示すように反応層31及びこれに接して設けられた反応層32からなる積層構造を有している。反応層32は基板11側に配置され、反応層31は光透過層16側に配置されている。このように、第1の初期状態においては、図2(a)に示すように反応層31と反応層32が積層された状態となっているが、所定以上のパワーを持つレーザビームが照射されると、その熱によって、図2(b)に示すように反応層31を構成する元素及び反応層32を構成する元素がそれぞれ部分的又は全体的に混合されて第1の記録マークM1となる。このとき、記録層14において第1の記録マークM1の形成された混合部分とそれ以外の部分(第1の初期状態となっている部分)とでは再生光に対する反射率が大きく異なるため、これを利用してデータの記録・再生を行うことができる。
【0031】
ここで、反応層31及び反応層32の一方はCu、Ag又はZnを主成分とし、他方はSi又はGeを主成分とする。また、上記一方の反応層の主成分はCuであることが好ましく、上記他方の主成分はSiであることが好ましい。また、上記一方の反応層の主成分であるCuには、Agが添加されていることがより好ましい。
【0032】
また、特に限定されるものではないが、一方の反応層の主成分であるCu、Ag又はZnと他方の反応層の主成分であるSi又はGeとの比(原子比)は、20:80〜80:20の範囲内であることが好ましく、50:50〜70:30の範囲内であることがより好ましい。Si又はGeの原子比が20%未満であると(Cu、Ag又はZnの原子比が80%超であると)、次世代型の光記録媒体に対して用いられるレーザビームの波長域(約405nm)において記録層14の吸収が不十分となるので、記録感度が低くなり過ぎるとともに得られるC/N比も不十分となる。逆に、Si又はGeの原子比が80%超であると(Cu、Ag又はZnの原子比が20%未満であると)、記録の前後における反射率の差が小さくなるので、やはりC/N比が不十分となる。
【0033】
反応層31を構成する元素及び反応層32を構成する元素が混合されてなる第1の記録マークM1は、当然ながら元の積層状態に戻すことはできない。したがって、本実施態様にかかる光記録媒体10は、追記型光記録媒体として用いることが可能となる。
【0034】
しかしながら、本実施態様にかかる光記録媒体10は、後述する「初期化工程」を経ることによって、一部又は全部のトラックを図3(a)に示す「第2の初期状態」とすることができる。第2の初期状態となったトラックは、所定以上のパワーを持つレーザビームが照射されると、その熱によって記録層14内の組成分布及び/又は相状態が変化し、図3(b)に示すように第2の記録マークM2が形成される。このとき、記録層14において第2の記録マークM2が形成された混合部分とそれ以外の部分(第2の初期状態となっている部分)とでは再生光に対する反射率が大きく異なるため、これを利用してデータの記録・再生を行うことができる。
【0035】
しかも、一旦第2の記録マークM2を形成したトラックは、上述した初期化工程を経ることによって再び第2の初期状態に戻すことができる。したがって、本実施態様にかかる光記録媒体10は、書き換え型光記録媒体としても用いることが可能となる。このように、本実施態様にかかる光記録媒体10は、追記型光記録媒体として利用することができる他、書き換え型光記録媒体としても利用することが可能である。
【0036】
ここで、光記録媒体10を追記型光記録媒体として利用する場合であっても、その後初期化工程を行うことによって書き換え型光記録媒体として利用可能である必要があることから、第1の記録マークM1の形成に際しては、記録層14や第1及び第2の誘電体層15、13の変形を防止する必要がある。また、光記録媒体10を書き換え型光記録媒体として利用する場合には、当然ながら、第2の記録マークM2の形成に際して記録層14や第1及び第2の誘電体層15、13の変形を防止する必要がある。
【0037】
ここで、本実施態様にかかる光記録媒体10は、追記型光記録媒体として用いる場合には対象となるトラックが第1の初期状態である必要があり、書き換え型光記録媒体として用いる場合には対象となるトラックが第2の初期状態である必要があることから、上述した初期化工程を実行しない限り、追記型光記録媒体としての光記録媒体10に記録したデータを消去・改竄することはできない。後述するように、かかる初期化工程はレーザビームの照射によって行うことが可能であるため、ユーザが使用する光記録装置(ドライブ)において実行可能であるが、通常の記録/再生とは手順が大きく異なるため、初期化工程の実行を想定していない一般的なドライブにおいてはこれを容易に行うことはできず、また、初期化工程には通常の記録/再生に比べて長い時間がかかる。このため、追記型光記録媒体として使用している光記録媒体10をユーザが誤って初期化する可能性は非常に少なく、また、一般的なドライブを用いて第三者が意図的に初期化することも困難であることから、追記型光記録媒体として求められる特性を実用的なレベルにおいて満たすことが可能となる。
【0038】
光記録媒体10に対するデータの記録方法及び初期化工程の実行方法の詳細については後述する。
【0039】
光透過層16は、レーザビームの入射面を構成するとともにレーザビームの光路となる層であり、その厚さとしては10〜300μmに設定することが好ましく、50〜150μmに設定することが特に好ましい。光透過層16の材料としては特に限定されないが、紫外線硬化性樹脂を用いることが好ましい。また、紫外線硬化性樹脂を硬化させてなる膜の代わりに、光透過性樹脂からなる光透過性シートと各種接着剤や粘着剤を用いて光透過層16を形成してもよい。
【0040】
次に、上記光記録媒体10の製造方法の一例について説明する。
【0041】
まず、スタンパを用いてグルーブ11a及びランド11bを有する基板11を射出成形する。次に、基板11のうちグルーブ11a及びランド11bが形成された側の面に反射層12を形成する。反射層12の形成には、例えば反射層12の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用いることができる。このような気相成長法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法等が挙げられる。
【0042】
次に、反射層12上に第2の誘電体層13を形成する。第2の誘電体層13も、反射層12と同様にして、第2の誘電体層13の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用いて形成することができる。さらに、第2の誘電体層13上に記録層14を構成する反応層32を形成する。この反応層32も、第2の誘電体層13と同様にして、反応層32の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用いて形成することができる。さらに、反応層32上に反応層31を形成する。反応層31も、反応層31の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用いて形成することができる。その後、反応層31上に第1の誘電体層15を形成する。この第1の誘電体層15も、第1の誘電体層15の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用いて形成することができる。
【0043】
最後に、第1の誘電体層15上に光透過層16を形成する。光透過層16は、例えば、粘度調整されたアクリル系又はエポキシ系の紫外線硬化性樹脂をスピンコート法等により皮膜させ、紫外線を照射して硬化する等の方法により形成することができる。以上により、光記録媒体10の製造が完了する。
【0044】
なお、上記光記録媒体10の製造方法は、上記製造方法に特に限定されるものではなく、公知の光記録媒体の製造に採用される製造技術を用いることができる。
【0045】
上述したように、製造直後における光記録媒体10は第1の初期状態となっている。但し、製造段階において反応層31、32の材料を混合した状態で記録層14を形成しても構わない。この場合、本実施態様にかかる光記録媒体10は書き換え型光記録媒体として用いられることになる。この場合においても、Cu、Ag又はZnとSi又はGeとの比(原子比)は、20:80〜80:20の範囲内であることが好ましく、50:50〜70:30の範囲内であることがより好ましい。その理由は、上述の通りである。
【0046】
次に、上記光記録媒体10に対する光記録方法及び初期化工程について説明する。
【0047】
まず、追記型光記録媒体としての光記録媒体10に対して光記録を行う場合の具体的なパルス列パターンについて説明する。ここで、「パルス列パターン」とは、第1及び第2の記録マークM1,M2を形成するために照射するレーザビームの最適な強度変調方法をいい、「記録ストラテジ」等と呼ばれることもある。
【0048】
図4は、第1の初期状態となっている記録層14に第1の記録マークM1を形成可能なパルス列パターンの一例を示す図であり、(a)は1,7RLL変調方式における2T信号を形成する場合のパルス列パターンを示し、(b)は1,7RLL変調方式における3T信号〜8T信号を形成する場合のパルス列パターンを示している。
【0049】
図4(a)及び(b)に示すように、第1の記録マークM1を形成するためパルス列パターンにおいては、記録パルスがn−1個に分割され、レーザビームのパワーは各分割パルスのピークにおいて記録パワー(Pw1)、その他の期間において基底パワー(Pb1)に設定される。記録パワー(Pw1)の強度としては、照射によって反応層31を構成する元素及び反応層32を構成する元素が加熱され、これら元素が混合されるような高いレベルに設定され、基底パワー(Pb1)の強度としては、照射されても、反応層31を構成する元素及び反応層32を構成する元素が実質的に混合しないようなレベルに設定される。
【0050】
ここで、基底パワー(Pb1)の強度としては、再生パワー(Pr)と同じ強度に設定しても構わないが、第1の記録マークM1の幅の広がりを十分に抑制可能である限り、図4(a)及び(b)に示すように、基底パワー(Pb1)の強度を再生パワー(Pr)よりも高く設定することが好ましい。基底パワー(Pb1)の強度を再生パワー(Pr)よりも高く設定すれば、基底パワー(Pb1)によって記録パワー(Pw1)による加熱が補助されることから、第1の記録マークM1の形成に必要な記録パワー(Pw1)のレベルを抑制することが可能となる。
【0051】
以上により、第1の記録マークM1を形成すべき領域においては、反応層31を構成する元素及び反応層32を構成する元素が混合することから(図2(b)参照)、第1の記録マークM1の形成された領域と未記録領域(第1の初期状態となっている領域)と反射率を十分に異なった値とすることができる。
【0052】
次に、初期化工程について説明する。
【0053】
上述の通り、初期化工程とは、追記型光記録媒体として利用している光記録媒体10を書き換え型光記録媒体として利用するために必要な工程であり、第1の記録マークM1が形成されているか否かに関わらず実行可能である。また、初期化工程は、光記録媒体10の全トラックに対して行っても良いし、一部のトラックに対してのみ行っても良い。一部のトラックに対してのみ初期化工程を施した場合には、初期化工程が施された領域は書き換え型となり、それ以外の領域は追記型となる。したがって、この場合には1枚の光記録媒体内に追記型として用いられる領域と書き換え型として用いられる領域とが混在することになる。
【0054】
初期化工程においては、レーザビームの強度が消去パワー(Pe)に設定され、消去すべきトラックに対し1回又は複数回、場合によっては数百回に亘って繰り返し照射される。消去パワー(Pe)のレベルは、図4(a)、(b)に示すように、上述した記録パワー(Pw1)と基底パワー(Pb)との間のレベルに設定される。また、Cu、AgまたはZnを主成分とする反応層に添加物が含まれていると、多くの場合、照射すべきレーザビームの回数が少なくて済む。
【0055】
記録層14が初期化されると、記録層14に含まれる元素の深さ方向における組成分布に偏りが生じ、及び/又は、記録層14に含まれる元素の一部が結晶化された状態となる。
【0056】
このような初期化工程が行われると、これが施されたトラックは書き換え型となる。したがって、ユーザデータを記録するためのほぼ全トラックに対して初期化工程を施した場合、その後当該光記録媒体10は書き換え型光記録媒体として用いられることになる。
【0057】
このように、初期化工程においては、場合によってレーザビームを同一トラックに数回から数百回も照射する必要があることから、通常の記録/再生に比べて時間がかかり、また、一般的なドライブの通常動作とは大きく異なっていることから、ユーザが一般的なドライブを用いてこの初期化工程を行うのは困難である。したがって、初期化工程は、不要品となった光記録媒体10をメーカが回収し、メーカ側において行うことが好ましい。これによれば、本来廃棄物として処理されるはずであった追記型の光記録媒体10をメーカ側において書き換え型光記録媒体として再生することができ、資源の有効活用及び自然環境の保護に寄与することが可能となる。
【0058】
但し、このことは初期化工程をユーザ側において行うべきでないことを意味するものではなく、ドライブにおいて初期化工程の実行が可能であれば、これをユーザ側で実行しても構わない。この場合、ユーザは、光記録媒体10を追記型光記録媒体として利用した後、記録されたデータが不要となった場合、自ら初期化工程を実行することによりこれを書き換え型光記録媒体として再利用することができるので、上述と同様、資源の有効活用及び自然環境の保護に寄与することが可能となる。
【0059】
また、光記録媒体10が廃棄された場合であっても、本実施態様においては記録層14の材料として上記物質を用いていることから、環境負荷が十分に抑制される。
【0060】
このように、初期化工程はメーカが回収して実行するか、或いは、これを実行可能なドライブを用いユーザがある程度の時間をかけて行う必要がある。したがって通常の使用環境においては、追記型光記録媒体として利用している光記録媒体10内のデータが消失する可能性は非常に低く、追記型光記録媒体に求められる特性を実用的なレベルにおいて満たすことが可能となる。
【0061】
次に、書き換え型光記録媒体としての光記録媒体10に対して光記録を行う場合の具体的なパルス列パターンについて説明する。
【0062】
書き換え型光記録媒体としての光記録媒体10に対して光記録を行う場合、第2の初期状態となっている記録層14に第2の記録マークM2を形成可能なパルス列パターンが用いられ、その基本的なパターンは図4(a)、(b)に示すように、第1の記録マークM1を形成するためのパルス列パターンと同様のパターンを用いることができる。
【0063】
具体的には、図4(a)及び(b)に示すように、第2の記録マークM2を形成するためパルス列パターンにおいても、記録パルスがn−1個に分割され、レーザビームのパワーは各分割パルスのピークにおいて記録パワー(Pw2)、その他の期間において基底パワー(Pb2)に設定される。記録パワー(Pw2)の強度としては、初期化された記録層14の組成分布及び/又は相状態が変化し、これによって記録層14の光学特性が変化するような高いレベルに設定され、基底パワー(Pb2)の強度としては、照射されても第2の初期状態が実質的に維持されるようなレベルに設定される。
【0064】
ここで、記録パワー(Pw2)の強度としては、上述した記録パワー(Pw1)と同じ強度であっても異なる強度であっても構わない。同様に、基底パワー(Pb2)の強度についても、上述した基底パワー(Pb1)と同じ強度であっても異なる強度であっても構わない。
【0065】
さらに、基底パワー(Pb2)の強度としては、再生パワー(Pr)と同じ強度に設定しても構わないが、第2の記録マークM2の幅の広がりを十分に抑制可能である限り、図4(a)及び(b)に示すように、基底パワー(Pb2)の強度を再生パワー(Pr)よりも高く設定することが好ましい。基底パワー(Pb2)の強度を再生パワー(Pr)よりも高く設定すれば、基底パワー(Pb2)によって記録パワー(Pw2)による加熱が補助されることから、第2の記録マークM2の形成に必要な記録パワー(Pw2)のレベルを抑制することが可能となる。
【0066】
以上により、第2の記録マークM2を形成すべき領域においては、初期化された記録層14の組成分布及び/又は相状態が変化することから(図3(b)参照)、第2の記録マークM2の形成された領域と未記録領域(第2の初期状態となっている領域)と反射率を十分に異なった値とすることができる。
【0067】
以上が、本実施態様にかかる具体的なパルス列パターンである。
【0068】
以上説明したパルス列パターンや初期化方法を特定するための情報は、「記録条件設定情報」として当該光記録媒体10内に保存しておくことが好ましい。このような記録条件設定情報を光記録媒体10内に保存しておけば、ユーザが実際にデータの記録を行う際に、情報記録装置によってかかる記録条件設定情報が読み出され、これに基づいてパルス列パターンを決定したり初期化工程を実行することが可能となる。
【0069】
記録条件設定情報としては、パルス列パターンや初期化方法のみならず、光記録媒体10に対してデータの記録を行う場合に必要な各種条件(記録線速度等)を特定するために必要な情報を含んでいることがより好ましい。記録条件設定情報は、ウォブルやプレピットとして記録されたものでもよく、記録層14にデータとして記録されたものでもよい。また、データの記録に必要な各条件を直接的に示すもののみならず、情報記録装置内にあらかじめ格納されている各種条件のいずれかを指定することによりパルス列パターンや初期化方法の特定を間接的に行うものであっても構わない。
【0070】
さて、光記録媒体10に対して一度初期化工程を行った後は、書き換え型光記録媒体として利用可能であることから、上述の通り、再び初期化工程を施すことによって既に記録したデータを消去することが可能であるが、この場合に行う初期化工程は、追記型から書き換え型に変化させる際の初期化工程と比べて、消去パワー(Pe)に設定されたレーザビームの照射回数は少なくても良い。例えば、反応層31及び反応層32の一方がCuを主成分とする場合には、レーザビームの照射回数を20回程度とすることができる。
【0071】
また、製造段階において反応層31、32の材料を混合した状態で記録層14を形成する場合には、記録層14の材料によって、成膜工程が完了した時点で第2の初期状態となっている場合と、成膜工程が完了した後、さらに初期化工程を行うことによって第2の初期状態とする必要がある場合とに別れる。前者のように、成膜工程が完了した時点で記録層14が第2の初期状態となるタイプの材料としては、Cu+Siの混合材料、Cu+Al+Zn+Siの混合材料、Cu+Al+Au+Siの混合材料が挙げられ、後者のように、別途初期化工程が必要となるタイプの材料としては、Ag+Siの混合材料、Cu+Ag+Siの混合材料が挙げられる。したがって、前者のタイプの材料を用いれば、初期化工程を行うことなく、直ちにデータの記録を行うことが可能となる。
【0072】
図5は、光記録媒体10に対してデータの記録を行い、また、初期化工程を実行するための情報記録装置(ドライブ)50の主要部を概略的に示す図である。
【0073】
情報記録装置50は、図5に示すように光記録媒体10を回転させるためのスピンドルモータ52と、光記録媒体10にレーザビームを照射するとともにその反射光を受光するヘッド53と、スピンドルモータ52及びヘッド53の動作を制御するコントローラ54と、ヘッド53にレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動回路55と、ヘッド53にレンズ駆動信号を供給するレンズ駆動回路56とを備えている。
【0074】
さらに、図5に示すように、コントローラ54にはフォーカスサーボ追従回路57、トラッキングサーボ追従回路58及びレーザコントロール回路59が含まれている。フォーカスサーボ追従回路57が活性化すると、回転している光記録媒体10の記録面にフォーカスがかかった状態となり、トラッキングサーボ追従回路58が活性化すると、光記録媒体10の偏芯している信号トラックに対して、レーザビームのスポットが自動追従状態となる。フォーカスサーボ追従回路57及びトラッキングサーボ追従回路58には、フォーカスゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能及びトラッキングゲインを自動調整するためのオートゲインコントロール機能がそれぞれ備えられている。また、レーザコントロール回路59は、レーザ駆動回路55により供給されるレーザ駆動信号を生成する回路であり、光記録媒体10に記録されている記録条件設定情報に基づいて、適切なレーザ駆動信号の生成を行う。
【0075】
尚、これらフォーカスサーボ追従回路57、トラッキングサーボ追従回路58及びレーザコントロール回路59については、コントローラ54内に組み込まれた回路である必要はなく、コントローラ54と別個の部品であっても構わない。さらに、これらは物理的な回路である必要はなく、コントローラ54内で実行されるソフトウェアであっても構わない。
【0076】
また、ヘッド53に含まれる対物レンズの開口数(NA)は0.7以上、特に0.85程度であることが好ましく、生成するレーザビームの波長λは200nm〜450nm、特に405nm程度であることが好ましい。このようにして、λ/NA≦640nmとすることが好ましい。レーザビームの波長λと対物レンズの開口数(NA)との関係をこのように設定すれば、ビームスポットのエネルギー密度が十分に高められることから、無機材料からなる記録層14に可逆的な記録マークを形成することが可能となる。
【0077】
このような構成からなる情報記録装置50を用いて本実施態様にかかる光記録媒体10に対するデータの記録を行う場合、上述のとおり、光記録媒体10に記録されている記録条件設定情報が読み出され、これに基づいてパルス列パターン等が決定される。また、このような構成からなる情報記録装置50を用いて本実施態様にかかる光記録媒体10に対する初期化工程を行う場合、上述のとおり、光記録媒体10に記録されている記録条件設定情報が読み出され、同一トラックに対する直流レーザビームの強度(Peのレベル)や照射回数等が決定される。
【0078】
このように、本実施態様による光記録媒体は、データが消失しにくいという追記型光記録媒体の特徴を備えつつ、初期化を行うことによって書き換え型光記録媒体として再利用することができることから、資源の有効活用や環境保護に寄与することが可能となる。
【0079】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0080】
例えば、上記実施態様にかかる光記録媒体10においては、記録層14が第1及び第2の誘電体層15,13間に挟持されているが、これらの一方又は両方を省略しても構わない。
【0081】
また、上記実施態様にかかる光記録媒体10においては、記録層14が積層された2つの反応層によって構成されているが、本発明の光記録媒体はこれに限定されるものではなく、Cu,AgまたはZnを主成分とする反応層とこれに隣接するSiまたはGeを主成分とする反応層を有するものであれば、3層以上の層から構成された記録層を有するものであってもよい。例えば、Cuを主成分とする2つの反応層と、これら2つの反応層の間に配置されたSiを主成分とする反応層とからなる3層構造の記録層を有するものであってもよい。
【0082】
さらに、上記実施態様にかかる光記録媒体10においては、基板11上に設けられた反射層12が備えられているが、第1及び第2の記録マークM1、M2が形成された領域における反射光のレベルと未記録領域における反射光のレベルが充分大きい場合には、これを省略しても構わない。
【0083】
さらに、上記実施態様においては、ビームスポットのエネルギー密度を十分に高めるために、レーザビームの波長λと対物レンズの開口数(NA)との関係をλ/NA≦640nmに設定しているが、これはビームスポットのエネルギー密度を高める一つの例にすぎず、無機材料からなる記録層14に可逆的な記録マークを形成可能な程度にビームスポットのエネルギー密度が高められる限りにおいて、他の方法を用いても構わない。
【0084】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明について更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0085】
[光記録媒体の作製1]
(実施例1)
以下に示す手順により、図1(及び図2(a))に示す光記録媒体10と同様の構成を有する光記録媒体を作製した。
【0086】
まず、厚さ:1.1mm、直径:120mmのポリカーボネート基板11をスパッタリング装置にセットし、このポリカーボネート基板11上に、Ag、Pd及びCuの混合物からなる反射層12(層厚:100nm)、ZnSとSiOの混合物からなる第2の誘電体層13(層厚:28nm)、Cuからなる反応層32(層厚:5nm)、Siからなる反応層31(層厚:5nm)、ZnSとSiOの混合物からなる第1の誘電体層15(層厚:22nm)を順次スパッタ法により形成した。なお、第1の誘電体層15及び第2の誘電体層13においてZnSとSiOのモル比率は、ZnS:SiO=80:20となるようにした。
【0087】
そして、第1の誘電体層15上に、アクリル系紫外線硬化性樹脂をスピンコート法によりコーティングし、これに紫外線を照射して光透過層16(層厚:100μm)を形成した。
【0088】
これにより、実施例1の光記録媒体が完成した。作製直後における実施例1の光記録媒体は、全トラックが第1の初期状態となっている。
【0089】
(実施例2)
反応層32の材料としてCuAlZnからなる合金(Cu=70atm%、Al=14atm%、Zn=16atm%)を用いた以外は、上記実施例1と同様にして実施例2の光記録媒体を作製した。作製直後における実施例2の光記録媒体は、全トラックが第1の初期状態となっている。
【0090】
(実施例3)
反応層32の材料としてCuAlAuからなる合金(Cu=64atm%、Al=23atm%、Au=13atm%)を用いるとともにその層厚を6nmに設定し、反応層31の層厚を6nmに設定した以外は、上記実施例1と同様にして実施例3の光記録媒体を作製した。この場合、作製直後における実施例3の光記録媒体は、全トラックが第1の初期状態となっている。
【0091】
(実施例4)
第2の誘電体層13の層厚を35nmに設定し、反応層32の材料としてAgを用い、さらに、第1の誘電体層15の層厚を25nmに設定した以外は、上記実施例1と同様にして実施例4の光記録媒体を作製した。作製直後における実施例4の光記録媒体は、全トラックが第1の初期状態となっている。
【0092】
(実施例5)
第2の誘電体層13の層厚を35nmに設定し、反応層32の材料としてCuAgからなる合金(Cu=30atm%、Ag=70atm%)を用い、さらに、第1の誘電体層15の層厚を25nmに設定した以外は、上記実施例1と同様にして実施例5の光記録媒体を作製した。作製直後における実施例5の光記録媒体は、全トラックが第1の初期状態となっている。
【0093】
(実施例6)
反応層31の材料としてGeを用いた以外は、上記実施例1と同様にして実施例6の光記録媒体を作製した。作製直後における実施例6の光記録媒体は、全トラックが第1の初期状態となっている。
【0094】
(実施例7)
反応層31及び32の積層体からなる記録層14の代わりに、CuとSiの混合物(Cu=68atm%、Si=32atm%)からなる厚さ10nmの記録層14を用いた上記実施例1と同様にして実施例7の光記録媒体を作製した。すなわち、実施例7の光記録媒体は、実施例1の光記録媒体における反応層31及び32が予め混合状態となった構成を有する。作製直後における実施例7の光記録媒体は、全トラックが第2の初期状態となっている。
【0095】
(実施例8)
第2の誘電体層13の層厚を35nmに設定し、反応層31及び32の積層体からなる記録層14の代わりに、Cu、Ag及びSiの混合物(Cu=16atm%、Ag=34atm%、Si=50atm%)からなる厚さ10nmの記録層14を用い、さらに、第1の誘電体層15の層厚を25nmに設定した以外は、上記実施例1と同様にして実施例8の光記録媒体を作製した。すなわち、実施例8の光記録媒体は、実施例5の光記録媒体における反応層31及び32が予め混合状態となった構成を有する。作製直後における実施例8の光記録媒体は第2の初期状態ではなく、これを第2の初期状態とするためには初期化工程が必要である。
【0096】
(比較例)
反応層32の材料としてAuを用いた以外は、上記実施例1と同様にして比較例の光記録媒体を作製した。作製直後における比較例の光記録媒体は、全トラックが第1の初期状態となっている。
【0097】
[光記録試験1(追記型記録)]
次に、このようにして作製した実施例1〜6及び比較例の光記録媒体を光ディスク評価装置(商品名:DDU1000、パルステック社製)に順次セットし、波長λ=405nmのレーザビームをNA(開口数)=0.85である対物レンズを用いて光透過層16側から記録層14に集光することにより、光記録を行った(レーザビームの波長λ及び対物レンズのNA(開口数)については、以下同様である)。この場合、レーザビームの波長λと対物レンズの開口数NAとの比(λ/NA)は、約476nmである。記録条件としては、いずれの光記録媒体に対しても、(1,7)RLLの変調方式を用い、チャンネルビット長=0.12μm、記録線速度=5.3m/s、チャンネルクロック=66MHzに設定し、パルス列パターンとしては図4に示すパターンを用いた。この場合、フォーマット効率を80%とした場合のデータ転送レートは約35Mbpsである。記録信号は8T単一信号とした。
【0098】
また、レーザビームの記録パワー(Pw1)及び基底パワー(Pb1)は、実施例1〜6及び比較例の光記録媒体に対しそれぞれ表1に示すレベルに設定した。
【0099】
【表1】
Figure 2004079022
そして、先に述べた光ディスク評価装置を用いて記録したデータを再生し、そのときの再生信号のC/N比の値を測定した。レーザビームの再生パワー(Pr)は0.3mWに設定した。測定の結果を表2に示す。
【0100】
【表2】
Figure 2004079022
表2に示すように、実施例1〜6及び比較例のいずれについても、45dB以上のC/N比が得られた。
【0101】
以上より、実施例1〜6及び比較例の光記録媒体が追記型光記録媒体として利用可能であることが確認された。
【0102】
[初期化試験1(追記型→書き換え型)]
次に、実施例1〜6、8及び比較例の光記録媒体に対し、上記光ディスク評価装置を用いて再生パワー(Pr)=0.3mWに設定したレーザビームを光透過層16側から照射し、これによって未記録トラックの反射率を測定した。測定の結果を表3に示す。
【0103】
【表3】
Figure 2004079022
次に、実施例1〜6、8及び比較例の光記録媒体に対し、上記光ディスク評価装置を用いて消去パワー(Pe)に設定したレーザビームを光透過層16側から照射し、これによってDC消去(直流消去)を行った。この場合も、線速度は5.3m/sに設定した。また、レーザビームの消去パワー(Pe)は、実施例1〜6、8及び比較例の光記録媒体に対しそれぞれ表4に示すレベルに設定した。
【0104】
【表4】
Figure 2004079022
その後、上記光ディスク評価装置を用いて、DC消去を行ったトラックに対し再生パワー(Pr)=0.3mWに設定したレーザビームを照射し、その反射率を測定した。
【0105】
このようなDC消去及び反射率の測定を反射率が飽和するまで繰り返し実行した。反射率が飽和するのに要したDC消去の回数及び飽和した際の反射率を表5に示す。
【0106】
【表5】
Figure 2004079022
表3及び表5に示すように、DC消去を行うと実施例1〜6、8の光記録媒体においては、DC消去の前後において反射率が変化した。これにより、実施例1〜6、8の光記録媒体については、DC消去により第1の初期状態から第2の初期状態に変化したことが確認された。一方、比較例の光記録媒体においては、DC消去の前後における反射率の変化は確認されなかった。これにより、比較例の光記録媒体については、DC消去を行っても第1の初期状態から第2の初期状態に変化しないことが確認された。尚、実施例7の光記録媒体は、製造直後において既に第2の初期状態となっていることから、DC消去による初期化を行う必要はないものの、確認のため、実施例7の光記録媒体についてもDC消去による初期化を行ったが、DC消去の前後において反射率は変化しなかった。
【0107】
[光記録試験2(書き換え型記録1回目)]
次に、実施例1〜8及び比較例の光記録媒体のDC消去による初期化を行ったトラックに対し、上記光ディスク評価装置を用いて光記録を行った。記録条件としては、記録パワー(Pw2)及び基底パワー(Pb2)の設定以外は、上述した光記録試験1(追記型記録)と同じ記録条件を用いた。レーザビームの記録パワー(Pw2)及び基底パワー(Pb2)については、実施例1〜8及び比較例の光記録媒体に対しそれぞれ表6に示すレベルに設定した。
【0108】
【表6】
Figure 2004079022
そして、先に述べた光ディスク評価装置を用いて記録したデータを再生し、そのときの再生信号のC/N比の値を測定した。レーザビームの再生パワー(Pr)は0.3mWに設定した。測定の結果を表7に示す。
【0109】
【表7】
Figure 2004079022
表7に示すように、実施例1〜8の光記録媒体については、いずれもデータの再生が可能なC/N比が得られた。特に、実施例1〜3、5、7、及び8の光記録媒体については40dB以上のC/N比が得られ、実施例1、3及び8の光記録媒体については50dB以上のC/N比が得られた。一方、比較例の光記録媒体については、有効なキャリアの検出ができず、記録不能であることが確認された。
【0110】
[初期化試験2(再初期化)]
次に、実施例1〜8の光記録媒体に含まれるトラックのうち、光記録試験2(書き換え型記録1回目)によりデータが記録されたトラックに対して、上記初期化試験1(追記型→書き換え型)と同じ条件でDC消去及び反射率の測定を反射率が飽和するまで繰り返し実行した。反射率が飽和するのに要したDC消去の回数及び飽和した際の反射率を表8に示す。
【0111】
【表8】
Figure 2004079022
これにより、当該トラックの再初期化が完了し、再び第2の初期状態となった。
【0112】
[光記録試験3(書き換え型記録2回目)]
次に、実施例1〜8の光記録媒体に含まれるトラックのうち、初期化試験2(再初期化)により再び第2の初期状態となったトラックに対し、上記光記録試験2(書き換え型記録1回目)と同じ条件で記録/再生を行い、得られる再生信号のC/N比の値を測定した。測定の結果を表9に示す。
【0113】
【表9】
Figure 2004079022
表9に示すように、実施例1〜8のいずれの光記録媒体についても、表7に示した結果とほぼ同等の結果が得られた。
【0114】
以上より、実施例1〜8の光記録媒体は、書き換え型光記録媒体として利用可能であることが確認された。
【0115】
[繰り返し記録試験]
次に、実施例1及び5の光記録媒体に含まれるトラックのうち、光記録試験3(書き換え型記録2回目)によりデータが記録されたトラックに対し、上記初期化試験2(再初期化)と同様の方法による再初期化及び光記録試験3(書き換え型記録2回目)と同様の方法による記録を繰り返し実行した。そして、所定の繰り返し記録回数ごとに、得られる再生信号のC/N比の値を測定した。測定の結果を表10に示す。表10において「記録回数」とは、光記録試験2(書き換え型記録1回目)において行った記録を1回目としてカウントした回数である。
【0116】
【表10】
Figure 2004079022
表10に示すように、反応層32がCuからなる実施例1の光記録媒体においては、繰り返し記録回数が増えるにしたがってC/N比が大きく低下したが、反応層32がCuAgからなる実施例5の光記録媒体においては、繰り返し記録回数の増加に伴うC/N比の低下は僅かであった。
【0117】
これにより、一方の反応層の主成分であるCuにAgを添加すれば、繰り返しの記録に対する特性が向上することが確認された。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データが消失しにくいという追記型光記録媒体の特性を実用レベルで満たしつつ、記録したデータが不要となった場合には、初期化を行うことにより書き換え型光記録媒体として再生することができることから、資源の有効活用及び環境保護を達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体10の構造を示す断面図である。
【図2】(a)は第1の初期状態における記録層14の状態を模式的に示す略断面図であり、(b)は第1の記録マークM1が形成された状態における記録層14の状態を模式的に示す略断面図である。
【図3】(a)は第2の初期状態における記録層14の状態を模式的に示す略断面図であり、(b)は第2の記録マークM2が形成された状態における記録層14の状態を模式的に示す略断面図である。
【図4】記録層14に第1及び第2の記録マークM1,M2を形成可能なパルス列パターンの一例を示す図であり、(a)は1,7RLL変調方式における2T信号を形成する場合のパルス列パターンを示し、(b)は1,7RLL変調方式における3T信号〜8T信号を形成する場合のパルス列パターンを示している。
【図5】光記録媒体10に対してデータの記録を行い、また、初期化工程を実行するための情報記録装置(ドライブ)50の主要部を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10 光記録媒体
11 基板
11a ランド
11b グルーブ
12 反射層
13 第2の誘電体層
14 記録層
15 第1の誘電体層
16 光透過層
17 孔
31,32 反応層
50 情報記録装置
52 スピンドルモータ
53 ヘッド
54 コントローラ
55 レーザ駆動回路
56 レンズ駆動回路
57 フォーカスサーボ追従回路
58 トラッキングサーボ追従回路
59 レーザコントロール回路
M1 第1の記録マーク
M2 第2の記録マーク

Claims (16)

  1. 基板と、前記基板上に設けられた記録層とを備え、レーザビームの照射によって前記記録層の所定の領域に記録マークを形成可能な光記録媒体であって、前記記録層は、前記レーザビームの照射によって不可逆的な記録マークを形成可能な第1の初期状態及び前記レーザビームの照射によって可逆的な記録マークを形成可能な第2の初期状態を取り得ることを特徴とする光記録媒体。
  2. 前記記録層は、前記レーザビームの照射によって前記第1の初期状態から前記第2の初期状態に不可逆的に変化可能であることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 前記第1の初期状態は、前記記録層が少なくとも第1の無機材料を主成分とする第1の反応層と第2の無機材料を主成分とする第2の反応層とが積層された状態であることを特徴とする請求項2に記載の光記録媒体。
  4. 前記第1の無機材料はCu、Ag又はZnであり、前記第2の無機材料はSi又はGeであることを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
  5. 前記記録層に含まれる前記第1の無機材料と前記第2の無機材料との原子比が、20:80〜80:20の範囲内であることを特徴とする請求項3または4に記載の光記録媒体。
  6. 前記記録層に、前記第1の初期状態である領域と前記第2の初期状態である領域とが混在していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  7. 前記記録層から見て前記基板とは反対側に設けられた厚さ10μm〜300μmの光透過層をさらに備え、前記レーザビームを前記光透過層側から照射することによって前記記録マークの形成が可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  8. 波長λと開口数NAとの比(λ/NA)が640nm以下であるレーザビーム及びこれを集光するための対物レンズを用いて、前記記録マークを形成可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光記録媒体。
  9. 基板と、前記基板上に設けられた記録層とを備える光記録媒体に対し、強度が実質的に固定された直流レーザビームを照射することによって、前記記録層を不可逆的な記録マークの形成が可能な第1の初期状態から可逆的な記録マークの形成が可能な第2の初期状態に変化させることを特徴とする光記録方法。
  10. 強度変調されたレーザビームを前記第1の初期状態となっている前記記録層に照射することによって、前記記録層に不可逆的な記録マークを形成することを特徴とする請求項9に記載の光記録方法。
  11. 強度変調されたレーザビームを前記第2の初期状態となっている前記記録層に照射することによって、前記記録層に可逆的な記録マークを形成することを特徴とする請求項9または10に記載の光記録方法。
  12. 前記第1の初期状態は、前記記録層が少なくともCu、Ag又はZnを主成分とする第1の反応層とSi又はGeを主成分とする第2の反応層とが積層された状態であり、前記不可逆的な記録マークは、前記第1の反応層を構成する材料と前記第2の反応層を構成する材料とが混合された領域であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の光記録方法。
  13. 前記レーザビームの波長λと、前記レーザビームを集光するための対物レンズの開口数NAとの比(λ/NA)が640nm以下であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の光記録方法。
  14. 前記レーザビームを前記記録層から見て前記基板とは反対側から照射することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の光記録方法。
  15. 基板と、光透過層と、前記基板と前記光透過層との間に設けられ、Cu、Ag又はZn及びSi又はGeの一方を主成分とし他方を副成分とする複数の成分が混合された記録層とを備える光記録媒体に対し、前記光透過層側から強度変調されたレーザビームを照射することによって前記記録層に消去可能な記録マークを形成する光記録方法であって、前記レーザビームの波長λと、前記レーザビームを集光するための対物レンズの開口数NAとの比(λ/NA)を640nm以下に設定することを特徴とする光記録方法。
  16. 前記光透過層側から強度が実質的に固定された直流レーザビームを照射することによって、前記記録マークを消去することを特徴とする請求項15に記載の光記録方法。
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