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JP2004076655A - 二流体噴射内燃機関及びその運転方法 - Google Patents

二流体噴射内燃機関及びその運転方法 Download PDF

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JP2004076655A JP2002238718A JP2002238718A JP2004076655A JP 2004076655 A JP2004076655 A JP 2004076655A JP 2002238718 A JP2002238718 A JP 2002238718A JP 2002238718 A JP2002238718 A JP 2002238718A JP 2004076655 A JP2004076655 A JP 2004076655A
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combustion engine
valve
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Abstract

【課題】吸入行程における負の機関仕事を無くして機関出力を増大するとともに、給気中の酸素濃度を低減することにより燃焼中におけるNOx生成を抑制し、さらには給気の排気側への吹き抜けを抑制して排熱回収効率を向上せしめ得る二流体噴射内燃機関及びその運転方法を提供する。
【解決手段】主燃料と他の噴射流体とを燃焼室内に噴射して燃焼せしめる4サイクル二流体噴射内燃機関において、前記噴射流体を前記燃焼室内に噴射する噴射弁と、給排気上死点を含む該上死点近傍から所定期間に亘り前記噴射流体を噴射せしめるように前記噴射弁を開閉操作する流体体噴射装置とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主燃料と高温水等の噴射流体とを燃焼室内に噴射して燃焼せしめる4サイクル二流体噴射内燃機関及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼル機関においては、機関のシリンダ内での燃焼過程で発生するNOx(窒素酸化物)の量を低減する手段として、燃焼室内へ水を直接噴射する技術が多く提供されている。
水を燃焼室内へ直接に噴射する形式の場合、水噴射は、通常、圧縮行程終期から燃焼行程の初期つまり燃焼過程前および/または燃焼行程中に行われる。かかる水の噴射タイミングを採ることにより、多量の水を燃焼室内へ噴射することができ、それによって、50〜60%程度のNOx削減が可能となっている。
【0003】
4サイクルディーゼル機関において、前記のように燃焼室内への水噴射を、圧縮行程終期から燃焼行程の初期に行うようにした技術の1つとして、特開2001−200761号の発明がある。
かかる発明においては、圧力5MPa以上でかつ温度250℃以上の高圧水を機関の上死点の前後好ましくはクランク角で上死点前90°〜上死点後60°の範囲に行い、上死点前の燃焼室内に該燃焼室内温度よりも低温の前記高圧水を噴射することにより燃焼に伴い発生するNOx濃度を低減し、上死点後の燃焼室内に高圧水を噴射することにより排熱回収効果を向上させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
4サイクルディーゼル機関においては、吸入行程においてピストンが下降する際の機関仕事は負の仕事となり、機関出力増大を制約する要因の1つとなっている。
前記特開2001−200761号の発明においても、吸入行程のピストン下降時には他の従来技術と同様に、フライホイールの慣性力によってピストンを下降させており、負の機関仕事となって機関出力増大の制約要因となっている。
【0005】
また、前記特開2001−200761号の発明においては、高圧水を機関の上死点の前後(好ましくはクランク角で上死点前90°〜上死点後60°の範囲)に行うことにより燃焼室内におけるNOxの生成量を低減しているが、吸入行程で燃焼室内に吸入した空気を圧縮し該圧縮空気中にて燃料及び水を噴射しているため、給気中の酸素がそのまま燃焼に供されることとなって、酸素濃度の高い状態での燃焼となりNOx濃度の低減を十分に成し得ない。
【0006】
さらに、かかる発明を含む従来技術においては、排気弁と給気弁とがオーバーラップして開いている時期があることから、排気行程後半の前記オーバーラップ期間中に給気が行われて低温の給気が排気側に吹き抜けて排気系統の温度が低下し、高い排熱回収効率が得られない、
等の問題点を有している。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、吸入行程における負の機関仕事を無くして機関出力を増大するとともに、給気中の酸素濃度を低減することにより燃焼中におけるNOx生成を抑制し、さらには給気の排気側への吹き抜けを抑制して排熱回収効率を向上せしめ得る二流体噴射内燃機関及びその運転方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、請求項1の発明として、主燃料と他の噴射流体とを燃焼室内に噴射して燃焼せしめる4サイクル二流体噴射内燃機関において、前記噴射流体を前記燃焼室内に噴射する噴射弁と、給排気上死点を含む該上死点近傍から所定期間に亘り前記噴射流体を噴射せしめるように前記噴射弁を開閉操作する流体噴射装置とを備えてなることを特徴とする二流体噴射内燃機関を提供する。
【0009】
請求項2記載の発明は請求項1に加えて、前記流体噴射装置は前記噴射弁による噴射流体の噴射始め時期を給気弁の開弁時期よりも早期とし、かつ前記給気弁の開弁前に該噴射流体の噴射期間が終了あるいは噴射期間終期になるように構成されてなることを特徴とする。
【0010】
そして請求項2において、好ましくは請求項3あるいは請求項4のように構成する。即ち請求項3においては、前記流体噴射装置は前記噴射流体の噴射始め時期を排気弁の閉弁時期よりも早期の排気行程後半になるように構成されてなるように構成するのがよい。
【0011】
また請求項4においては、機関回転数を検出する回転数検出器と、機関の負荷(出力)を検出する負荷検出器とを備え、前記流体噴射装置は前記機関回転数及び負荷の検出値に基づき前記噴射弁の噴射タイミングを制御するように構成する。
【0012】
次に、請求項5ないし9記載の発明は、請求項1ないし4の発明に係る二流体噴射内燃機関を運転する方法の発明に係り、請求項5の発明は、主燃料と他の噴射流体とを燃焼室内に噴射して燃焼せしめる4サイクル二流体噴射内燃機関の運転方法において、前記噴射流体を、給排気上死点を含む該上死点近傍から所定期間に亘り前記燃焼室内に噴射することを特徴とする。
請求項5において、請求項8のように前記噴射流体として高温水または水蒸気を用いるか、あるいは請求項9のように超臨界水を用いるのがよい。
【0013】
また請求項6の発明は請求項5に加えて、前記噴射流体の噴射始め時期を給気弁の開弁時期よりも早期とし、該噴射流体の噴射期間終了後あるいは噴射期間終期に前記給気弁を開弁することを特徴とする。
請求項6において、好ましくは請求項7のように、前記噴射流体の噴射始め時期を排気弁の閉弁時期よりも早期の排気行程後半とする。
【0014】
かかる発明によれば、流体噴射装置は、機関のクランク角にて排気行程から吸入行程に移行する給排気上死点近傍で、具体的には請求項2あるいは6のように給気弁の開弁時期よりも早期に(給排気上死点前30°近傍で)噴射弁から燃焼室内への噴射流体つまり請求項8のような高温水または水蒸気あるいは請求項9のような超臨界水の噴射を開始せしめるとともに、前記給気弁の開弁前あるいは開弁初期に該噴射流体の噴射を終了せしめる。
【0015】
従って、給排気上死点から給気弁が下降し始める直前に噴射弁から燃焼室内に噴射流体つまり高温水、水蒸気、超臨界水等の加圧された高温流体を噴射することによって、給気のポンピング仕事が付加されて機関出力が増大する。
また前記のように、給気弁の開弁時期よりも早期に燃焼室内に噴射流体を噴射し次いで給気弁を開いて給気を燃焼室内に供給するので、燃焼室内に投入される作動流体の総和は、噴射流体の噴射を行わない場合と同じであり、噴射流体の噴射による圧縮損失の増大はない。
【0016】
また、吸入行程に入る段階で燃焼室内の作動流体に前記噴射流体が付加されることにより該作動流体の比熱が増大し、これにより燃焼温度が低下するため、燃焼室内におけるNOx(窒素酸化物)の生成量が低減される。
さらに、吸入行程に入る段階で燃焼室内に前記噴射流体が導入されることにより、圧縮行程に入る段階での燃焼室内における酸素濃度が前記噴射流体の混入相当分減少して燃焼が緩慢となり、燃焼室内におけるNOxの生成量が低減される。
【0017】
また前記噴射流体としては、請求項8のような高温水または水蒸気あるいは請求項9のような超臨界水が好適であるが、殊に請求項9のような超臨界水を用いれば、該超臨界水による拡散係数の増大によって水と燃料の均一相形成が容易となり局所的な高温燃焼部が少なくなり、燃焼室内における温度分布の均一化が促進され、NOx発生の抑制効果がさらに増大する。
【0018】
また請求項3あるいは7のように構成すれば、排気行程後半に噴射弁から燃焼室内に前記高温の噴射流体を噴射することにより、従来技術のように排気弁と給気弁とがオーバーラップして開き排気行程後半に給気が行われて低温の給気が排気側に吹き抜けて排気系統の温度が低下するのが回避され、従来技術における低温の給気に代えて高温の噴射流体が排気系統に供給されるため、排気ガスの熱回収が効率的になされるとともに、排気ガス温度よりも低温の前記噴射流体により排気ガスは適度に冷却されるので、過給機構成部材等の耐久性低下は回避できる。
【0019】
また請求項4のように構成すれば、流体噴射装置において機関回転数及び機関負荷(出力)を含む機関運転状態の検出値に基づき、前記噴射流体の噴射タイミング及び噴射量を機関運転状態に適応して正確に設定することが可能となり、さらなる機関出力の増大効果、NOx発生の抑制効果、及び排気ガスからの熱回収効率の増大効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0021】
図1は本発明の実施例に係る発電用4サイクルディーゼル機関の二流体噴射システムの系統図、図2は前記実施例における燃焼室周りの概略断面図である。図3は前記実施例における弁の開閉タイミングを示すグラフ図、図4は弁開閉タイミングの従来技術と本発明との比較グラフ図である。図5は吸入行程におけるシリンダ内圧力線図である。
【0022】
全体システムを示す図1において、1はディーゼル機関(以下機関と略称する)、7は該機関1の給気マニホールド、8は排気マニホールド、3は該機関1に直結駆動される発電機である。4は過給機で、前記機関1の排気マニホールド8から排気管10を経て導入される排ガスによりタービン4aを駆動し該タービン4aに直結駆動されるコンプレッサ4bにより空気を圧縮し該加圧空気即ち給気を、給気管9を通して前記機関1の給気マニホールド7に供給する。2は主燃料を高圧に加圧して前記機関1の燃料噴射弁16(図2参照)に圧送する燃料噴射ポンプである。
【0023】
5は排熱ボイラで、前記過給機4のタービン4aを駆動し排気管10を経て導入された排ガスと、給水ポンプ6により給水管24を介して送給された水とを熱交換して該水を加熱し、高温水(あるいは後述するような超臨界水)を生成するものである。該排熱ボイラ5は公知の排熱ボイラを用いるので、その構造説明は省略する。
26は高温水噴射ポンプで、前記排熱ボイラ5で生成された高温水を加圧して高圧の高温水として、高温水噴射管25を通して前記機関1側の水噴射弁22(図2参照)に圧送する。
【0024】
28は前記発電機3を駆動するための機関1の負荷(出力)を検出する負荷検出器、29は機関回転数及び機関のクランク角を検出する回転数検出器である。該回転数検出器29には必要に応じて機関のクランク角を検出するクランク角検出器を併設する。
27は高温水噴射制御装置で、前記負荷検出器28から入力される機関負荷(出力)の検出値及び回転数検出器29から入力される機関回転数の検出値(必要に応じてクランク角の検出値)に基づき前記高温水噴射ポンプ25に水噴射弁22(図2参照)の噴射タイミングの制御操作信号を出力する。
【0025】
前記機関1の燃焼室周りの概略を示す図2において、前記機関1は、シリンダライナ19と、シリンダヘッド12と、ピストンリング13が介装され前記シリンダライナ19内で往復運動するピストン14と、前記ピストン14の往復動力をクランク軸(図示省略)を介して前記発電機3に伝達する連接棒15等とからなる。
また前記機関1において、20は給気ポート、21は排気ポート、11は前記シリンダヘッド12及びピストン14にて区画形成される燃焼室である。
【0026】
該燃焼室11に対面する中央部には燃料噴射弁16、その左右両側には前記給気ポートを開閉して燃焼室11内に空気を給気する給気弁17と、前記排気ポート21を開閉して燃焼室11からの排ガスの排出を行う排気弁18とを具え、図3の弁の開閉タイミンググラフ図に示すように、機関1の基本動作である吸入、圧縮、燃焼、排気を4サイクルつまりクランク軸の2回転で完了する。
22は本発明の対象となる水噴射弁で、前記給気弁17及び排気弁18の外側の燃焼室11上部に1個あるいは複数個(この例では2個)設けられている。
【0027】
かかる構成からなる二流体噴射システムを備えた4サイクルディーゼル機関の運転時において、図3の弁開閉タイミンググラフ図に示されるように、燃焼室11内での燃焼が行われた後、ピストン14の下死点前で排気弁18が開かれると、排ガス(燃焼ガス)は排気ポート21から排気管10を通って過給機4のタービン4aを駆動し、排気管10を通って排熱ボイラ5に導かれる。
【0028】
該排熱ボイラ5においては、前記排ガスと前記給水ポンプ6により給水管24を通して送給された水とを熱交換することにより該水を加熱して水蒸気を含む高温水(あるいは後述する超臨界水)を生成する。この高温水は高温水噴射ポンプ26により所定圧力に加圧され、機関1の水噴射弁22に送給され、該水噴射弁22から後述する噴射タイミングで以って燃焼室11内に噴射される。
【0029】
一方、前記過給機4のタービン4aに直結駆動されるコンプレッサ4bで加圧された空気は給気管9を通って給気ポート20に導かれ、後述するタイミングでの給気弁17の開弁により燃焼室11内に導入される。
そして、図3に示すように、吸入行程では前記給気弁17の開弁とともにピストン14が下死点まで下降し、該ピストン14が下死点より一定角度(+20°〜80°程度)上昇した時点で給気弁17が閉じて圧縮行程に移行する。
【0030】
圧縮行程においては、ピストン14の上昇により燃焼室11内の空気に圧縮作用が始まり、主燃料の自己着火温度以上の高温にする。そして圧縮行程の終期近くで(上死点より−10°〜−20°前後)燃料噴射弁16により燃焼室11内の空気中に主燃料を噴射すると、主燃料は自己着火により燃焼して温度及び圧力が急上昇し、ピストン14は上死点を経て下死点に押し下げられ、膨張仕事をなす。
【0031】
本発明においては、前記排気行程の終期から吸入行程の初期にかけての給排気上死点近傍において、前記水噴射弁22から燃焼室11内に高温水を噴射するように構成されている。
即ち、図3及び図4(B)に示されるように、給排気上死点近傍で、給気弁17の開弁時期よりも早期に(好ましくは給排気上死点前30°程度で)前記水噴射弁22から燃焼室11内への高温水(水蒸気を含む、以下同様)の噴射を開始せしめる。
そして前記給気弁17の開弁前あるいは開弁時を含む開弁初期に該高温水の噴射を終了せしめる。図3においてZが前記水噴射弁22の閉弁及び給気弁17の開弁時期である。尚、図3においてZは従来技術における給気弁17の開弁時期である。
【0032】
前記高温水噴射制御装置27は、前記のように機関のクランク角にて排気行程から吸入行程に移行する給排気上死点近傍で、給気弁17の開弁時期よりも早期に高温水噴射ポンプ26により圧送された加圧高温水を水噴射弁22から燃焼室11内へ噴射せしめるとともに、前記給気弁17の開弁前あるいは開弁初期に該加圧高温水の噴射を終了せしめている。
【0033】
前記高温水噴射制御装置27による高温水の噴射時期及び噴射期間の制御は、該高温水噴射制御装置27に負荷検出器28から入力される機関負荷(出力)の検出値及び回転数検出器29から入力される機関回転数の検出値(必要に応じてクランク角の検出値)に基づき、前記高温水噴射ポンプ25に図3及び図4(B)のような水噴射弁22の噴射タイミングの制御操作信号を出力して該高温水噴射ポンプ25を駆動操作することにより行う。
このように構成すれば、前記高温水の噴射タイミング及び噴射量を機関運転状態に適応して正確に設定することが可能となり、機関出力の増大効果、NOx発生の抑制効果、及び排気ガスからの熱回収効率の増大効果が得られる。
【0034】
また、前記高温水噴射ポンプ25及び水噴射弁22の噴射タイミング及び噴射量制御は、前記給気弁17及び排気弁18の開閉タイミングとともに、図示しないクランク軸の回転に連動されるタイミングギアにより行ってもよい。
【0035】
従ってかかる実施例によれば、給排気上死点から給気弁17が下降し始める直前に水噴射弁22から燃焼室11内に加圧された高温水を噴射することによって、給気のポンピング仕事が付加されて機関出力が増大する。
即ち、従来技術においては図5のAに示されるように吸入行程においてピストン14が下降する際のシリンダ内圧力は小さく機関仕事は負の仕事となっているのに対し、本発明においては図5のBに示されるように高温水の噴射による給気のポンピング仕事によって面積Sに相当する機関仕事が付加されることとなる。
【0036】
尚、前記のように、給気弁17の開弁時期よりも早期に燃焼室11内に高温水を噴射し、次いで給気弁17を開いて給気を燃焼室11内に供給するので、該燃焼室11内に投入される空気、主燃料、及び高温水からなる作動流体の総和は、高温水の噴射を行わない従来技術と同じであり、高温水の噴射による圧縮損失の増大はない。
【0037】
また、吸入行程に入る段階で燃焼室11内の作動流体に前記高温水が付加されることにより該作動流体の比熱が増大し、これにより燃焼温度が低下するため、燃焼室内におけるNOx(窒素酸化物)の生成量が低減される。
さらに、吸入行程に入る段階で燃焼室11内に前記高温水が導入されることにより、圧縮行程に入る段階での燃焼室11内における酸素濃度が前記高温水の混入相当分減少して燃焼が緩慢となり、該燃焼室11内におけるNOxの生成量が低減される。
【0038】
また前記水噴射弁22による高温水の噴射開始時期は、図3及び図4(B)に示されるように、排気行程後半に設定して水噴射弁22の開弁初期に排気弁18とオーバーラップして開弁せしめる。尚、図4(A)は従来技術を示し、この場合は排気弁18開弁終期と給気弁17の開弁初期とがオーバーラップしている。
【0039】
このように構成すれば、排気行程後半に水噴射弁22から燃焼室11内に前記高温水を噴射することにより、図4(A)に示される従来技術のように排気弁18と給気弁17とがオーバーラップして開き、排気行程後半に給気が行われて低温の給気が排気側に吹き抜けて排気系統の温度が低下するのが回避され、従来技術における低温の給気に代えて高温水が排気系統に供給される。
これにより、排ガスの熱回収が効率的になされるとともに、排ガス温度よりも低温の前記高温水により排ガスは適度に冷却されるので、過給機4の構成部材等の耐久性低下は回避できる。
【0040】
また前記水噴射弁22から噴射される噴射流体として、前記高温水に代えて374℃以上でかつ22MPa以上の超臨界水(あるいは250℃〜300℃以上で10MPa以上の亜臨界水を含む)を用いることができる。
前記超臨界水は、ディーゼルやガスタービンの場合、排ガスの温度が550℃若しくはそれ以上であることから、前記排熱ボイラ5において機関1からの排ガスにより給水ポンプ6から送給される給水を加熱することにより容易に製造できる。
【0041】
前記超臨界水や250℃〜300℃以上で10MPa以上の亜臨界水は、その誘電率が有機溶媒程度なみに低くなり炭化水素系燃料との相互溶解性が向上するため、また拡散係数の増大によって水と燃料の均一相形成が容易となり、局所的な高温燃焼部が少なくなる。よって燃焼中におけるNOxの生成を抑制できる。
また前記超臨界水や亜臨界水は、前記のように液状水に比べて拡散係数が大きく粘度が低くなって燃焼時に拡散し易くなり、燃焼効率の向上につながる。
また前記超臨界水や亜臨界水は、超臨界点近傍では温度・圧力により物性が大きく変化するために、温度・圧力を制御することによりこれらの物性をコントロールすることができる。これにより多種多様な炭化水素系燃料への対応、また負荷・回転数による燃料噴射の形態に応じた超臨界水の噴射が可能である。
【0042】
また前記のように超臨界水は拡散係数が大きいため、燃料との混合が良好に行われ、さらに水や水蒸気のように燃料粒子と夫々独立して混合されるのではなく、超臨界水が有機溶媒のような特性を持つため、燃料に溶け込み、より均一な燃焼場を形成することができる。
ディーゼル機関は燃料と空気の比が、1:30前後であることから、さらにこの燃料及び空気に超臨界水を燃料質量比2〜4程度(燃料:空気:臨界水=1:30:2〜4)噴射することにより、前記のような均一な燃焼場を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、給排気上死点から給気弁が下降し始める直前に噴射弁から燃焼室内に噴射流体つまり高温水、水蒸気、超臨界水等の加圧された高温流体を噴射することによって、前記噴射流体の噴射による圧縮損失の増大を回避しつつ、給気のポンピング仕事が付加されて機関出力が増大する。
【0044】
また、作動流体に前記噴射流体が付加されることにより該作動流体の比熱が増大して燃焼温度が低下するため、燃焼室内におけるNOx(窒素酸化物)の生成量が低減される。
また、前記燃焼室内への噴射流体の導入により、圧縮行程に入る段階での燃焼室内における酸素濃度が減少して燃焼が緩慢となり、燃焼室内におけるNOxの生成量が低減される。
【0045】
また前記噴射流体として請求項9のような超臨界水を用いれば、該超臨界水による拡散係数の増大によって水と燃料の均一相形成が容易となり局所的な高温燃焼部が少なくなるとともに凝縮冷却が抑制されるため、燃焼室内における温度分布の均一化が促進され、NOx発生の抑制効果がさらに増大する。
【0046】
また請求項3あるいは7のように構成すれば、排気行程後半に噴射弁から燃焼室内に前記高温の噴射流体を噴射することにより、従来技術のような低温給気の排気側への吹き抜けが回避されて高温の噴射流体が排気系統に供給されるため、排気ガスの熱回収が効率的になされるとともに、排気ガス温度よりも低温の噴射流体により排気ガスは適度に冷却されるので、過給機構成部材等の耐久性低下を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る発電用4サイクルディーゼル機関の二流体噴射システムの系統図である。
【図2】前記実施例における燃焼室周りの概略断面図である。
【図3】前記実施例における弁の開閉タイミングを示すグラフ図である。
【図4】弁開閉タイミングの従来技術と本発明との比較グラフ図である。
【図5】吸入行程におけるシリンダ内圧力線図である。
【符号の説明】
1 ディーゼル機関
2 燃料噴射ポンプ
3 発電機
4 過給機
5 排熱ボイラ
6 給水ポンプ
9 給気管
10 排気管
11 燃焼室
12 シリンダヘッド
14 ピストン
16 燃料噴射弁
17 給気弁
18 排気弁
22 水噴射弁
26 高温水噴射ポンプ
27 高温水噴射制御装置
28 負荷検出器
29 回転数検出器

Claims (9)

  1. 主燃料と他の噴射流体とを燃焼室内に噴射して燃焼せしめる4サイクル二流体噴射内燃機関において、前記噴射流体を前記燃焼室内に噴射する噴射弁と、給排気上死点を含む該上死点近傍から所定期間に亘り前記噴射流体を噴射せしめるように前記噴射弁を開閉操作する流体噴射装置とを備えてなることを特徴とする二流体噴射内燃機関。
  2. 前記流体噴射装置は前記噴射弁による噴射流体の噴射始め時期を給気弁の開弁時期よりも早期とし、かつ前記給気弁の開弁前に該噴射流体の噴射期間が終了あるいは噴射期間終期になるように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の二流体噴射内燃機関。
  3. 前記流体噴射装置は前記噴射流体の噴射始め時期を排気弁の閉弁時期よりも早期の排気行程後半になるように構成されてなることを特徴とする請求項2記載の二流体噴射内燃機関。
  4. 機関回転数を検出する回転数検出器と、機関の負荷(出力)を検出する負荷検出器とを備え、前記流体噴射装置は前記機関回転数及び負荷の検出値に基づき前記噴射弁の噴射タイミングを制御するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の二流体噴射内燃機関。
  5. 主燃料と他の噴射流体とを燃焼室内に噴射して燃焼せしめる4サイクル二流体噴射内燃機関の運転方法において、前記噴射流体を、給排気上死点を含む該上死点近傍から所定期間に亘り前記燃焼室内に噴射することを特徴とする二流体噴射内燃機関の運転方法。
  6. 前記噴射流体の噴射始め時期を給気弁の開弁時期よりも早期とし、該噴射流体の噴射期間終了後あるいは噴射期間終期に前記給気弁を開弁することを特徴とする請求項5記載の二流体噴射内燃機関の運転方法。
  7. 前記噴射流体の噴射始め時期を排気弁の閉弁時期よりも早期の排気行程後半とすることを特徴とする請求項6記載の二流体噴射内燃機関の運転方法。
  8. 前記噴射流体として高温水または水蒸気を用いることを特徴とする請求項5記載の二流体噴射内燃機関の運転方法。
  9. 前記噴射流体として超臨界水を用いることを特徴とする請求項5記載の二流体噴射内燃機関の運転方法。
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