JP2004072663A - アンテナ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各セクタの間で下りの送信電力が等しくなるように、指向性アンテナのビーム幅を制御することにより、下りのトラフィックの偏りにも柔軟に対応し、セルの収容容量の向上させるアンテナ制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明によるアンテナ制御装置は、セクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムにおいて使用される。アンテナ制御装置は、少なくとも2つのセクタに関する下りの送信電力が互いに等しくなるように、各セクタの指向性アンテナのビーム幅を制御する。
【選択図】 図5
【解決手段】本発明によるアンテナ制御装置は、セクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムにおいて使用される。アンテナ制御装置は、少なくとも2つのセクタに関する下りの送信電力が互いに等しくなるように、各セクタの指向性アンテナのビーム幅を制御する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にセクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムの技術分野に関し、特にそのようなセルラ通信システムにおけるアンテナ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の技術分野で使用されるセルラ通信システムは、移動端末と、サービスエリアを構成する複数の地理的領域(セル)の各々に配置される基地局と、基地局を制御するネットワーク側の要素より成る。
【0003】
1つのセルの中にできるだけ多くの加入者を収容するために、セルは、更に複数のセクタに分割される(セクタ化される)のが一般的である。セクタ化は、セクタ毎に設けられた指向性アンテナの指向性を各々調整してセクタ間の干渉を抑制することによって、セルの収容容量を向上させるものである。更に、音声通信は有音よりも無音の期間の方が長いことに着目して、ボイス・アクティベーションを行うことにより、多元接続数を向上させる技術も併用され得る。
【0004】
セル内に収容された移動端末は、時間と共に移動し得るので、基地局に対する距離の遠近だけでなく、所属するセクタ(又はセル)も変化し得る。このため、移動端末数(加入者数)は、セクタ間で不均一になり得る。
【0005】
図1は、そのような状態の例を示す。図示されているように、1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割され、セクタAには8つの移動端末が存在し、セクタBおよびCにはそれぞれ3つの移動端末が存在している。更に、セクタAに属する移動端末の内、移動端末X1,X2,X3で示される移動端末は、通話を試みたものの失敗した移動端末である。すなわち、セクタ当たりの最大接続呼数が5に設定されているとする。セクタBおよびCでは、収容されている移動端末数は何れも3つに過ぎないので、これらの移動端末は通話を行うことが可能である。したがって、このセルの中で、白丸で示されるセクタA内の移動端末X1,X2,X3は、通話を行うことができないが、黒丸で示される他の移動端末は通話を行うことができる。
【0006】
一方、符号分割多元接続(CDMA: Code Division Multiple Access)セルラ通信システムには、送信電力制御(transmit power control)という機能がある。これは、移動端末の送信した電波が、一定以上の信号品質(受信電界強度、信号雑音比等)で基地局により受信されるようにする機能である。すなわち、基地局の近傍に位置する移動端末は比較的弱い電力で送信を行い、基地局から遠くに位置するものは比較的強い電力で送信を行うのである。そこで、セルの収容容量を増加させるために、この自動電力制御の機能を利用して、セクタ内の移動端末数を調べ、各セクタ間で移動端末数が等しくなるように制御することが考えられる。
【0007】
図2は、このようにして移動端末数が等しくなるようにセクタを変更した様子を示す。図示されているように、移動端末Y1,Y2は、かつてセクタAに所属していたが現在はセクタCに所属している。同様に、移動端末Zは現在はセクタBに所属している。その結果、セクタAには5つの移動端末が、セクタBには4つの移動端末が、そしてセクタCには5つの移動端末が収容される。このようにセクタの構成を適宜制御すれば、セクタ間で移動端末数を均等に配分することが可能になり、セクタの構成を不変に維持する場合よりもセルの収容容量を向上させることが可能になる。
【0008】
ところで、この種のセルラ通信システムにおけるサービス内容は、近年非常に多様化してきており、例えば音声通信の伝送速度が複数あり得るだけでなく(例えば、9.6kbps,12,2kbps等)、データ通信によるサービスも行われる。特にデータ通信の伝送速度は、例えば14.4kbps程度のものもあれば、2Mbpsのような大きな速度もあり得る。また、必要な信号品質についても各種のものが存在し得る。したがって、セル内の各移動端末は、地理的に不均一に分布し得ることに加えて、各々の必要とするサービス内容及び品質も異なり得る。将来的には、サービス内容の多様化と共にこの傾向はますます強くなってゆくであろう。
【0009】
このような状況の下では、各セクタ間の移動端末数が等しくなるようにセクタを構築することは、セルの収容容量を必ずしも向上させるものではない。例えば、ある移動端末が、非常に大きなディジタル・コンテンツを高速にダウンロードするようなデータ配信サービスを要求する場合には、その移動端末の下り回線(ダウン・リンク)には多くの下り送信電力を要する。また、移動端末が基地局から遠方に存在している場合にも多くの送信電力を必要とする。その結果、移動端末の位置および/または移動端末の要求する通信内容に起因して、各セクタ内の移動端末数を均等に調整できていたとしても、同一セクタ内の他の移動端末には、もはや充分な通信資源が割り当てられる保証はなくなり、呼損率を増加させてしまうことが懸念される。
【0010】
特開2000−165319号公報は、各セクタの移動局数、受信信号電力対干渉電力比(SIR)、受信信号誤り率といった移動局との通信状況に応じて、セクタ(アンテナ)の指向性を制御する技術を開示するが、下り回線(下りチャネル)におけるトラフィックの偏り等に関する上記問題を解決することはできない。このように、従来の手法によれば、トラフィックの偏り、特に下りチャネルにおけるトラフィックの偏りに柔軟に対応することによって、セルの収容容量を向上させることは困難であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本願の一般的課題は、移動端末の地理的な偏りや下りのトラフィックの偏りその他の通信状況の不均一さに柔軟に対応し、セルの収容容量の向上させることが可能なセルラ通信システムにおけるアンテナ制御装置を提供することである。
【0012】
本願の具体的課題は、各セクタの間で下りの送信電力が等しくなるように、指向性アンテナのビーム幅を制御するアンテナ制御装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による解決手段によれば、
セクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムにおいて使用されるアンテナ制御装置であって、少なくとも2つのセクタに関する下りの送信電力が互いに等しくなるように、各セクタの指向性アンテナのビーム幅を制御することを特徴とするアンテナ制御装置が提供される。
【0014】
【作用】
図3および図4は、本願の発明原理を説明するための概念図を示す。図1,図2と同様に、1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割された構成(1セル3セクタ構成)が採用されている。簡単のため、セクタ数を3としているが、より多くのセクタ数に拡張することが可能である。図中の矢印は、各セクタ(各セクタ内の移動端末)に送信される下り回線における送信電力の大きさを示す。
【0015】
図3に示す状況では、セクタAに対する下り送信電力が最も大きく、セクタB,Cに対する送信電力は比較的小さい。例えば、セクタAに所属する複数の移動端末が、下り回線において大量の高速データ通信を行う場合である。この場合において、本発明によるアンテナ制御装置(図3には図示せず)は、各セクタA,B,Cの送信電力の大きさを調べ、セクタAに更に移動端末を収容することは困難であることを把握する。アンテナ制御装置は、各セクタのアンテナのビーム幅を調整することによって、各セクタに送信する下りの送信電力の大きさが互いに等しくなるようにする。この例では、セクタAのビーム幅を狭める一方、セクタB,Cのビーム幅を広げるよう制御する。
【0016】
図4は、このようにしてビーム幅を調整し、同一セル内の各セクタに対する下りの送信電力を等しくなるようにした後の様子を示す。その結果、下りのトラフィックが偏っていたとしても、下り回線の送信電力に基づいてセクタを再構成することによって、セルの収容容量を向上させることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図5は、本願実施例によるアンテナ制御装置502を有する基地局500の部分概略図を示す。簡単のため、基地局500の担当するセルは、3つのセクタA,B,Cに分割されているものとするが、より多くのセクタを形成するようにすることも可能である。
【0018】
基地局500は、セクタAに関して、送信装置504と、送信装置504からのRF信号を増幅する増幅装置506と、増幅装置506で増幅されたRF信号をアンテナから放出するビーム幅可変なアンテナ装置508を有する(例えば、アレーアンテナを使用し、各アンテナ素子についての重み係数を更新することにより、ビーム幅を変化させることができる。)。各送信装置からのRF信号には、異なる拡散コードで拡散された複数の端末宛の信号がコード多重化されている。アンテナ装置508から放出された信号は、主にセクタAに所属する移動端末(図示せず)に送信される。同様に、基地局500は、セクタBに関して、送信装置514,増幅装置516およびビーム幅可変なアンテナ装置518を有し、セクタCに関して、送信装置524,増幅装置526およびビーム幅可変なアンテナ装置528を有する。
【0019】
更に、基地局500は、各セクタへの送信信号(下り回線の信号)を監視するよう結合されたアンテナ制御装置502を有する。アンテナ制御装置502から出力される制御信号は、セクタA,B,Cのアンテナ装置508,518,528にそれぞれ接続される。アンテナ制御装置502は、各送信装置504,514,524からのRF出力信号の信号レベルを比較する送信電力比較手段532と、送信電力比較手段532に結合して、各アンテナ装置508,518,528のそれぞれに制御信号を送信する指向性制御手段534を有する。更に、アンテナ制御装置502は、指向性制御手段534に結合された記憶手段536を有する。記憶手段536には、アンテナの指向性制御に関する各種のパラメータが格納されている。
【0020】
各移動端末宛のユーザデータはそれぞれ、チャネル分離のための拡散コードを用いた拡散変調が施されてから加算される。そして、別途生成された制御信号と加算され、対応する増幅装置506,516,526に入力される。
【0021】
各送信装置504,514,524からの送信信号は、各増幅装置に入力される一方、送信電力比較手段532に入力され、各信号レベルの測定後、その信号レベルが比較される。この比較動作により、各セクタに関する下り送信電力の不均一さ(大小関係)を監視することが可能になる。送信電力比較手段532および指向性制御手段534は、下り送信電力の大小関係に基づいて、後述する各種の手法に従って、アンテナのビームを形成するよう各アンテナ装置508,518,528に指示し、各セクタに送信する電力が等しくなるようにする。
【0022】
図5に示した例では、アンテナ制御装置502が基地局500に設けられているように描いているが、必ずしもこの形態だけではなく、例えば基地局を制御する基地局制御装置(図示せず)や、更に上位のネットワーク側に設けることも可能である。
【0023】
図6は、本願第1実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割されているが、更なるセクタ数を有するセルについて拡張することも可能である。
【0024】
本方法はステップ602から始まり、ステップ604において、セクタAに対する下りの送信電力PAが、セクタBに対する送信電力PBより大きいか否かを判定する。送信電力PA>送信電力PBであれば、ステップ606に進む。ステップ606では、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張する。この結果、セクタAではより少ない電力で下り送信を行う一方、セクタBではより多くの電力で下り送信を行うようになる。なお、下り送信電力の測定および比較は、アンテナ制御装置502(図5)の送信電力比較手段532で行われる。一方、ステップ604において、送信電力PA>送信電力PBでなければ、ステップ608に進む。ステップ608では、ステップ606とは逆に、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ拡張し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタA,Bに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ610が行われる。
【0025】
ステップ610に続いて、ステップ614では、セクタB,Cに関する下りの送信電力PB,PCが比較される。送信電力PB>送信電力PCであれば、ステップ616に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張する。送信電力PB>送信電力PCでなければ、ステップ618に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタB,Cに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ620が行われる。
【0026】
更に、ステップ616又はステップ618に続いて、ステップ624では、セクタC,Aに関する下りの送信電力PC,PAが比較される。送信電力PC>送信電力PAであれば、ステップ626に進み、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを同じ所定値Xだけ拡張する。送信電力PC>送信電力PAでなければ、ステップ628に進み、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタC,Aに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ630が行われる。以後は、ステップ604に戻り、セクタA,Bに関するステップ610、セクタB,Cに関するステップ620およびセクタC,Aに関するステップ630が行われ、アンテナのビーム幅が充分に収束するまで各ステップが繰り返される。
【0027】
一般に、所定値Xを大きくすると、システムの安定性を犠牲にして収束性を速くすることが可能になり、逆に所定値を小さくすると、収束性を犠牲にしてシステムの安定性を確保することが可能になる。このような所定値Xは、経験的に定め得る量であり、記憶手段536(図5)内に格納される。所定値Xの大きさは、都市部であるか否かのような地理的な場所、昼夜のような時間帯、サービスの種類(音声サービス、データ・サービス等)その他の様々な要因により変動し得る。
【0028】
所定値Xを収束状態に応じて変化させることによって、収束性を改善することが可能である。例えば、所定の時間内にビーム幅を拡張した回数および縮小した回数を、記憶手段536(図5)に格納しておく。拡張した回数および縮小した回数が著しく相違していれば、ビーム幅が大きく変化していることを示すので、所定値Xの値を大きくし、同程度であれば所定値Xの値を小さく設定することが可能である。更に、送信電力比較手段532(図5)で比較した送信電力の差が大きい場合には、所定値Xを大きくし、差が小さい場合には所定値Xを小さくすることも可能である。このような判定は、例えば、送信電力の差の絶対値が所定の閾値を超えるか否かを判定することによって行い得る。
【0029】
本実施例によれば、隣接する2つのセクタに関する下りの送信電力の大小に応じて、各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整される。これにより、複雑な計算を行うことなしに、簡易な大小比較を通じてセクタ間の下り送信電力の均等化を図り、指向性アンテナのビーム幅を簡易に調整することが可能になる。
【0030】
本実施例によれば、複数のセクタの下りの送信電力を順に比較し、比較が行われる毎に、所定値だけ指向性アンテナのビーム幅を調整する。その所定値を適宜変更することにより、ビーム幅調整の収束性を向上させ、セクタ間で送信電力の等しい状態に速やかに移行することが可能になる。
【0031】
本実施例によれば、ビーム幅を広げた回数および狭めた回数を記録する記憶手段を有するので、例えば、ビーム幅の変化の多少に基づいて、調整量を定める所定値Xを大きくしたり小さくしたりすることが可能になる。
【0032】
本実施例によれば、下りの送信電力の相違量に応じて所定値が変更されるので、より適切な所定値を設定することが可能になる。
【0033】
図7,図8および図9は、本願第2実施例によるアンテナのビーム制御を行う方法を示すフローチャート(その1)、(その2)および(その3)である。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが6つのセクタA,B,C,D,E,Fに分割されているが、更に多くのセルを使用することも可能である。
【0034】
図7に示す方法はステップ702から始まり、ステップ704において、セクタAに対する下りの送信電力PAが、セクタBに対する送信電力PBより大きいか否かを判定する。送信電力PA>送信電力PBであれば、ステップ706に進む。ステップ706では、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張する。この結果、セクタAではより少ない電力で下り送信を行う一方、セクタBではより多くの電力で下り送信を行うようになる。一方、ステップ704において、送信電力PA>送信電力PBでなければ、ステップ708に進む。ステップ708では、ステップ706とは逆に、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ拡張し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタAおよびセクタBに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ710が実行される。
【0035】
ステップ710に続いて、ステップ714では、セクタB,Cに関する下りの送信電力PB,PCが比較される。送信電力PB>送信電力PCであれば、ステップ716に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張する。送信電力PB>送信電力PCでなければ、ステップ718に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタBおよびセクタCに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ720が実行される。
【0036】
図8に示す方法でも同様に、セクタC,Dに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ810、およびセクタD,Eに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ820が実行される。
【0037】
ステップ804において、セクタCに対する下りの送信電力PCが、セクタDに対する送信電力PDより大きいか否かを判定する。送信電力PC>送信電力PDであれば、ステップ806に進み、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ拡張する。一方、ステップ804において、送信電力PC>送信電力PDでなければ、ステップ808に進み、ステップ806とは逆に、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張し、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタC,Dに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ810が行われる。
【0038】
ステップ810に続いて、ステップ814では、セクタD,Eに関する下りの送信電力PD,PEが比較され、送信電力PD>送信電力PEであれば、ステップ816に進み、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ縮小し、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ拡張する。送信電力PD>送信電力PEでなければ、ステップ818に進み、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ拡張し、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタD,Eに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ820が行われる。
【0039】
図9に示す方法でも同様に、セクタE,Fに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ910、およびセクタF,Aに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ920が実行される。
【0040】
ステップ904において、セクタEに対する下りの送信電力PEが、セクタFに対する送信電力PFより大きいか否かを判定する。送信電力PE>送信電力PFであれば、ステップ906に進み、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ縮小し、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ拡張する。一方、ステップ904において、送信電力PE>送信電力PFでなければ、ステップ908に進み、ステップ906とは逆に、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ拡張し、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタE,Fに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ910が行われる。
【0041】
ステップ910に続いて、ステップ914では、セクタF,Aに関する下りの送信電力PF,PAが比較され、送信電力PF>送信電力PAであれば、ステップ916に進み、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ縮小し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ拡張する。送信電力PF>送信電力PAでなければ、ステップ918に進み、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ拡張し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタF,Aに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ920が行われる。
【0042】
図7,図8,図9に説明した各フローは、並列して実行することが可能な点に留意を要する。例えば、図7のセクタA,Bに関する電力比較およびビーム調整のステップ710と、図8のセクタC,Dに関する電力比較およびビーム調整のステップ810と、図9のセクタE,Fに関する電力比較およびビーム調整のステップ910とは同時に行うことが可能である。同様に、図7のステップ720,図8のステップ820および図9のステップ920も同時に行うことが可能である。この第2実施例は第1実施例よりも多くのセクタを有するにもかかわらず、3つのセクタA,B,Cに対してA−B,B−C,C−Aの順に電力比較およびビーム調整のステップ610,620,630を必要としていた第1実施例(図6)よりも、迅速にビーム調整を行うことが可能である。
【0043】
本実施例によれば、隣接する2つのセクタに関する下りの送信電力の大小に応じて、各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整される。これにより、複雑な計算を行うことなしに、簡易な大小比較を通じて下り送信電力の均等化を図り、指向性アンテナのビーム幅を簡易に調整することが可能になる。
【0044】
本実施例によれば、あるセクタ(B,D,F)に隣接する2つのセクタのうち、一方のセクタ(A,C,E)と前記あるセクタ(B,D,F)との間で、下りの送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整され、他方のセクタ(C,E,A)と前記あるセクタ(B,D,F)との間で、下りの送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅も調整される。複数のセクタ対を同時に比較してビーム幅調整を行うので、下り送信電力の環境変化に迅速に追従し、セクタ間で均等な下り電力送信を早期に確立することが可能になる。
【0045】
図10は、本願第3実施例によるアンテナのビーム幅制御を行う方法を示すフローチャートである。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割されているが、更なるセクタ数を有するセルについて拡張することも可能である。
【0046】
本方法は、ステップ102から始まり、ステップ104において、各セクタに関するビーム幅(送信電力値)の初期値を設定する。初期値はセル全体を各セクタが均等に網羅するように設定可能であるが、トラフィックの偏り等をある程度予測することが可能であれば他の初期値を採用することも可能である。
【0047】
ステップ106では、セクタA,B,Cの下り送信電力PA,PB,PCが測定され、以後の比較ステップに備える。下り送信電力の測定および比較は、アンテナ制御装置502(図5)の送信電力比較手段532で行われる。
【0048】
ステップ108では、セクタA,Bの下り送信電力PA,PBが比較され、送信電力PA≧送信電力PBであれば、ステップ110に進み、セクタB,Cの下り送信電力PB,PCが比較される。送信電力PB≧送信電力PCであれば、ステップ112に進む。この場合の送信電力の大小関係は、PA≧PB≧PCである。ステップ112では、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタBのビーム幅θBは不変に維持し、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ拡大する。その結果、セクタAではより少ない下り電力で送信を行い、セクタBでは以前と同じ電力で送信を行い、セクタCではより多くの電力で送信を行うようになる。
【0049】
一方、ステップ110において送信電力PB≧送信電力PCでなければ、ステップ114に進み、送信電力PC,PAが比較される。送信電力PC≧送信電力PAであれば、ステップ116に進む。この場合の大小関係は、PC≧PA≧PBである。ステップ116では、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタAのビーム幅θAは不変に維持し、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ拡大する。また、ステップ114で送信電力PC≧送信電力PAでなければ、ステップ118に進む。この場合の大小関係は、PA>PC>PBである。ステップ118では、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタCのビーム幅θCは不変に維持し、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ拡大する。
【0050】
同様に、ステップ108において送信電力PA≧送信電力PBでない場合は、ステップ120で送信電力PB,PCが比較され、ステップ122で送信電力PC,PAについて比較される。その結果、PB≧PC≧PAであれば、ステップ124において、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタCのビーム幅θCは不変に維持し、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ拡大する。PB>PA>PCであれば、ステップ126において、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタAのビーム幅θAは不変に維持し、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ拡大する。そして、PC>PB>PAであれば、ステップ128において、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタBのビーム幅θBは不変に維持し、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ拡大する。
【0051】
このように本実施例では、各セクタの送信電力の大小関係の総てを調査した後に、一斉にビーム幅を調整している。実際にビーム幅を変更するのは、送信電力の大小関係の組合せにつき1回であり、例えばPA≧PB≧PCならばステップ112のみである。本実施例は、セクタ間で均等な下り電力送信を早期に確立することに加えて、ビーム幅を実際に変更する回数を少なくしてシステムの安定化を図る観点から好ましい。
【0052】
図11は、本願第4実施例によるアンテナのビーム制御を行う方法を示すフローチャートである。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割されているが、更なるセクタ数を有する場合に拡張することも可能である。本実施例は、他の実施例とは異なり、下り送信電力の大小関係を比較することなしに、数値計算によってビーム幅を算出するものである。
【0053】
本方法はステップ1102から始まり、ステップ1104において、各セクタのビーム幅の初期値θA(0),θB(0),θC(0)が設定される。初期値はセル全体を各セクタが均等に網羅するように設定可能であるが、トラフィックの偏り等をある程度予測することが可能であれば他の初期値を採用することも可能である。
【0054】
ステップ1106では、現時点(t)におけるセクタA,B,Cの下り送信電力PA(t),PB(t),PC(t)が測定される。なお、変動の多いシステムの場合には、複数の測定値にわたって平均値を計算することによって、送信電力の値を求めることも可能である。
【0055】
ステップ1108では、データベース(図示せず)又は記憶手段536(図5)のような格納装置から、数値計算に必要な利得パラメータG(θx)を取得する。
【0056】
ステップ1110では、次の時刻t+1におけるビーム幅θA(t+1),θB(t+1),θC(t+1)および下り送信電力Po(t+1)を以下の連立方程式を解くことによって求める。
【0057】
【数1】
ここで、下り送信電力Po(t+1)は、時刻t+1において各セクタに送信する電力値である。すなわち、セクタの各々に対して等しい電力Po(t+1)を送信するのである。
【0058】
ステップ1112では、時刻t+1における各ビーム幅が、先のステップ1110で求めたθA(t+1),θB(t+1),θC(t+1)になるように、指向性制御手段534(図5)が各アンテナ装置508,518,528を制御する。以後は、ステップ1106に戻って送信電力の測定およびビーム幅の調整が繰り返される。
【0059】
ところで、利得パラメータG(θx)は、一般にビーム幅θx(x=A,B,C)の関数であるが、時刻tからt+1の間のビーム幅変化が充分に小さい場合は、アンテナの利得Gの変化も小さいので、G(θx(t))=G(θx(t+1))=1と近似することが可能である。このような場合には、ステップ1110で計算すべき式は、次のようになる。
【0060】
【数2】
また、アンテナのビーム幅が狭くなるほど利得が大きくなるというアンテナの性質に着目して、G(θx)が1/θxに比例すると仮定すれば、ステップ1110で計算すべき式は、次のようになる。
【0061】
【数3】
本実施例では、各送信電力値の相対的な大小比較を行わずに、ビーム幅(最適な送信電力値)を数値計算によって求めているので、システムの環境変動に対する応答速度が速いという利点がある。また、隣接するセクタとの大小比較に関連する収束性の良否によらず、下り送信電力を等しくする適切な解を直接的に求めることが可能になる。
【0062】
以上説明したように、本願実施例によれば、各セクタの間で下りの送信電力が等しくなるように、指向性アンテナのビーム幅を制御する。送信電力の大きいこと及び小さいことは、指向性アンテナのビーム幅の大きいこと及び小さいことに対応する。下りのトラフィック等の通信環境が偏っていても、送信電力に基づいてセクタ構成を柔軟に調整することによって、セルの収容容量の向上させることが可能になる。
【0063】
本願実施例によれば、セルラ通信システムが、セクタ間のソフト・ハンドオフを行うCDMAセルラ通信システムである。移動端末の位置が不変であっても所属するセクタが変更される可能性があるところ、ソフト・ハンドオフは、移動端末が複数のセクタに所属することを許容するので、本願実施例はそのようなCDMAシステムに使用することが特に有利である。
【0064】
本願実施例によれば、移動端末数、SIRまたは誤り率に基づいてセクタ構成を調整する従来技術とは異なり、下りの送信電力に基づいてセクタ構成を調整する。各セクタの移動端末数に基づいてセクタを再構成したとしても、セクタ内の移動端末が基地局から遠方に偏在している場合や、各移動端末の要求する通信速度や品質が不均一である場合には、必ずしもセルの収容容量を増加させることにはならない。本願実施例のように、下り送信電力に基づいてセクタを再構成すると、上記のような移動端末が遠方に偏在するセクタや、高品質の通信を要求する移動端末のセクタに対しては、ビーム幅を狭くし、他のセクタのビーム幅を広げることによって、セルの収容容量を向上させることが可能になる。
【0065】
また、上り回線におけるSIRや誤り率は、下り回線におけるものに比べて取得しやすいが、これらの基準に基づいて(例えばSIRを等しくするように)セクタを再構成したとしても、本願の解決しようとする下り回線のトラフィックの不均一さ等に柔軟に対応できるとは限らない。下り回線におけるSIR等は、移動端末の側で測定される量であり、そのような量が一定値を維持するようにセクタ制御を行うことは、一般に困難である。更に、CDMAではセクタ間のソフト・ハンドオフを行い、移動端末が複数のセクタに所属し得るので、厳密に移動端末数を把握してセクタ構成を制御すること自体が困難になることも懸念される。
【0066】
もっとも、セル内の移動端末がほぼ一様に分散しており、各移動端末の要求する通信速度等にそれ程ばらつきがないような状況(例えば、均等に分散した加入者の全員が音声通話を行っている状況)では、移動端末数等に基づく従来の手法も、下り送信電力に基づく本願実施例の手法も、結果的には同様なセクタ構成を形成する可能性がある。移動端末数の多少等と下り送信電力の大小とが比較的明瞭に対応するからである。しかしながら、上述したように、サービス内容の多様化や加入者数の増加に伴って、セクタ内の移動端末の地理的分布や必要とする通信速度等の不均一さは今後益々大きくなる傾向にある。そのような不均一な状況では、本願実施例のように下り送信電力に基づいて簡潔且つ効果的にセクタ構成を調整することが有利である。したがって、下り送信電力に基づいてセクタ構成を調整することは、通信環境が均一な場合も不均一な場合も、セルの収容容量を向上させる得る点で有利である。
【0067】
更に、セクタ内の移動端末数等に基づいてセクタを再構成することによって、そのセル内に多くの移動端末を収容できたとしても、下り送信電力がセクタ間で不均一であると、多くの電力を送信するセクタは、他のセクタ又はセルに対して大きな干渉を与えてしまう。その干渉に対処するために、他のセクタ又はセルは、更に多くの電力で送信しなければならず、システムの雑音レベルを更に向上させるという悪循環を招くことが懸念される。本願実施例では、セクタ間の下り送信電力をなるべく均一化させようとするので、そのような不要な雑音レベルを抑制することが可能である。このように、セルの収容容量を向上させつつ不要な干渉を減少させる観点からも、本願実施例は有利である。
【0068】
以下、本発明が教示する手段を列挙する。
【0069】
(付記1) セクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムにおいて使用されるアンテナ制御装置であって、少なくとも2つのセクタに関する下りの送信電力が互いに等しくなるように、各セクタの指向性アンテナのビーム幅を制御することを特徴とするアンテナ制御装置。
【0070】
(付記2) 付記1記載のアンテナ制御装置において、前記セルラ通信システムが、符号分割多重接続(CDMA)通信システムであることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0071】
(付記3) 付記1記載のアンテナ制御装置において、前記2つのセクタが隣接する2つのセクタであり、各々の送信電力の大小に応じて、各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0072】
(付記4) セルを形成する複数のセクタに関する送信電力を順に比較し、該比較により送信電力が大きいと判定された側のセクタの指向性アンテナのビーム幅を狭め、送信電力が小さいと判定された側のセクタの指向性アンテナのビーム幅を広げるよう制御されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0073】
(付記5) 付記4記載のアンテナ制御装置において、各セクタに関して指向性アンテナのビーム幅を広げた回数および狭めた回数を記録する記憶手段を有することを特徴とするアンテナ制御装置。
【0074】
(付記6) 付記4記載のアンテナ制御装置において、隣接する2つのセクタに関する下りの送信電力の相違量に応じて、前記所定値が変更されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0075】
(付記7) あるセクタに隣接する2つのセクタのうち、一方のセクタと前記あるセクタとの間で、送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整され、
他方のセクタと前記あるセクタとの間で、送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅も調整されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0076】
(付記8) 各セクタ対応に設けられたアンテナをそれぞれ制御するアンテナ制御装置において、
前記アンテナ毎の送信電力をそれぞれ監視する監視手段と、
該監視により、各アンテナの送信電力が均一化される方向に各セクタ幅を増減する制御を行う制御手段
を備えたことを特徴とするアンテナ制御装置。
【0077】
(付記9) 付記1記載のアンテナ制御装置において、送信電力および指向性アンテナのビーム幅に関する所定の連立方程式を解くことによって、各セクタ間で等しい下りの送信電力を提供することを可能にする指向性アンテナのビーム幅が求められることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0078】
(付記10) 付記1記載のアンテナ制御装置において、前記セルは3つのセクタより成り、前記2つのセクタは、最大および最小の送信電力で送信するセクタであることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、各セクタの間で下りの送信電力が等しくなるように、指向性アンテナのビーム幅を制御することにより、下りのトラフィックの偏りにも柔軟に対応し、セルの収容容量の向上させることが可能になる。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、1セル3セクタ構成における移動端末の分布を示す概念図である。
【図2】図2は、1セル3セクタ構成における移動端末の分布を示す概念図である。
【図3】図3は、本願の発明原理を説明するための概念図を示す。
【図4】図4は、本願の発明原理を説明するための概念図を示す。
【図5】図5は、本願実施例によるアンテナ制御装置を有するセルラ無線基地局の部分概略図を示す。
【図6】図6は、本願第1実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本願第2実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャート(その1)である。
【図8】図8は、本願第2実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャート(その2)である。
【図9】図9は、本願第2実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャート(その3)である。
【図10】図10は、本願第3実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本願第4実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F セクタ
X1,X2,X3,Y1,Y2,Z 移動端末
500 基地局
502 アンテナ制御装置
504,514,524 送信装置
506,516,526 増幅装置
508,518,528 アンテナ装置
532 送信電力比較手段
534 指向性制御手段
536 記憶手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にセクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムの技術分野に関し、特にそのようなセルラ通信システムにおけるアンテナ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の技術分野で使用されるセルラ通信システムは、移動端末と、サービスエリアを構成する複数の地理的領域(セル)の各々に配置される基地局と、基地局を制御するネットワーク側の要素より成る。
【0003】
1つのセルの中にできるだけ多くの加入者を収容するために、セルは、更に複数のセクタに分割される(セクタ化される)のが一般的である。セクタ化は、セクタ毎に設けられた指向性アンテナの指向性を各々調整してセクタ間の干渉を抑制することによって、セルの収容容量を向上させるものである。更に、音声通信は有音よりも無音の期間の方が長いことに着目して、ボイス・アクティベーションを行うことにより、多元接続数を向上させる技術も併用され得る。
【0004】
セル内に収容された移動端末は、時間と共に移動し得るので、基地局に対する距離の遠近だけでなく、所属するセクタ(又はセル)も変化し得る。このため、移動端末数(加入者数)は、セクタ間で不均一になり得る。
【0005】
図1は、そのような状態の例を示す。図示されているように、1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割され、セクタAには8つの移動端末が存在し、セクタBおよびCにはそれぞれ3つの移動端末が存在している。更に、セクタAに属する移動端末の内、移動端末X1,X2,X3で示される移動端末は、通話を試みたものの失敗した移動端末である。すなわち、セクタ当たりの最大接続呼数が5に設定されているとする。セクタBおよびCでは、収容されている移動端末数は何れも3つに過ぎないので、これらの移動端末は通話を行うことが可能である。したがって、このセルの中で、白丸で示されるセクタA内の移動端末X1,X2,X3は、通話を行うことができないが、黒丸で示される他の移動端末は通話を行うことができる。
【0006】
一方、符号分割多元接続(CDMA: Code Division Multiple Access)セルラ通信システムには、送信電力制御(transmit power control)という機能がある。これは、移動端末の送信した電波が、一定以上の信号品質(受信電界強度、信号雑音比等)で基地局により受信されるようにする機能である。すなわち、基地局の近傍に位置する移動端末は比較的弱い電力で送信を行い、基地局から遠くに位置するものは比較的強い電力で送信を行うのである。そこで、セルの収容容量を増加させるために、この自動電力制御の機能を利用して、セクタ内の移動端末数を調べ、各セクタ間で移動端末数が等しくなるように制御することが考えられる。
【0007】
図2は、このようにして移動端末数が等しくなるようにセクタを変更した様子を示す。図示されているように、移動端末Y1,Y2は、かつてセクタAに所属していたが現在はセクタCに所属している。同様に、移動端末Zは現在はセクタBに所属している。その結果、セクタAには5つの移動端末が、セクタBには4つの移動端末が、そしてセクタCには5つの移動端末が収容される。このようにセクタの構成を適宜制御すれば、セクタ間で移動端末数を均等に配分することが可能になり、セクタの構成を不変に維持する場合よりもセルの収容容量を向上させることが可能になる。
【0008】
ところで、この種のセルラ通信システムにおけるサービス内容は、近年非常に多様化してきており、例えば音声通信の伝送速度が複数あり得るだけでなく(例えば、9.6kbps,12,2kbps等)、データ通信によるサービスも行われる。特にデータ通信の伝送速度は、例えば14.4kbps程度のものもあれば、2Mbpsのような大きな速度もあり得る。また、必要な信号品質についても各種のものが存在し得る。したがって、セル内の各移動端末は、地理的に不均一に分布し得ることに加えて、各々の必要とするサービス内容及び品質も異なり得る。将来的には、サービス内容の多様化と共にこの傾向はますます強くなってゆくであろう。
【0009】
このような状況の下では、各セクタ間の移動端末数が等しくなるようにセクタを構築することは、セルの収容容量を必ずしも向上させるものではない。例えば、ある移動端末が、非常に大きなディジタル・コンテンツを高速にダウンロードするようなデータ配信サービスを要求する場合には、その移動端末の下り回線(ダウン・リンク)には多くの下り送信電力を要する。また、移動端末が基地局から遠方に存在している場合にも多くの送信電力を必要とする。その結果、移動端末の位置および/または移動端末の要求する通信内容に起因して、各セクタ内の移動端末数を均等に調整できていたとしても、同一セクタ内の他の移動端末には、もはや充分な通信資源が割り当てられる保証はなくなり、呼損率を増加させてしまうことが懸念される。
【0010】
特開2000−165319号公報は、各セクタの移動局数、受信信号電力対干渉電力比(SIR)、受信信号誤り率といった移動局との通信状況に応じて、セクタ(アンテナ)の指向性を制御する技術を開示するが、下り回線(下りチャネル)におけるトラフィックの偏り等に関する上記問題を解決することはできない。このように、従来の手法によれば、トラフィックの偏り、特に下りチャネルにおけるトラフィックの偏りに柔軟に対応することによって、セルの収容容量を向上させることは困難であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本願の一般的課題は、移動端末の地理的な偏りや下りのトラフィックの偏りその他の通信状況の不均一さに柔軟に対応し、セルの収容容量の向上させることが可能なセルラ通信システムにおけるアンテナ制御装置を提供することである。
【0012】
本願の具体的課題は、各セクタの間で下りの送信電力が等しくなるように、指向性アンテナのビーム幅を制御するアンテナ制御装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による解決手段によれば、
セクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムにおいて使用されるアンテナ制御装置であって、少なくとも2つのセクタに関する下りの送信電力が互いに等しくなるように、各セクタの指向性アンテナのビーム幅を制御することを特徴とするアンテナ制御装置が提供される。
【0014】
【作用】
図3および図4は、本願の発明原理を説明するための概念図を示す。図1,図2と同様に、1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割された構成(1セル3セクタ構成)が採用されている。簡単のため、セクタ数を3としているが、より多くのセクタ数に拡張することが可能である。図中の矢印は、各セクタ(各セクタ内の移動端末)に送信される下り回線における送信電力の大きさを示す。
【0015】
図3に示す状況では、セクタAに対する下り送信電力が最も大きく、セクタB,Cに対する送信電力は比較的小さい。例えば、セクタAに所属する複数の移動端末が、下り回線において大量の高速データ通信を行う場合である。この場合において、本発明によるアンテナ制御装置(図3には図示せず)は、各セクタA,B,Cの送信電力の大きさを調べ、セクタAに更に移動端末を収容することは困難であることを把握する。アンテナ制御装置は、各セクタのアンテナのビーム幅を調整することによって、各セクタに送信する下りの送信電力の大きさが互いに等しくなるようにする。この例では、セクタAのビーム幅を狭める一方、セクタB,Cのビーム幅を広げるよう制御する。
【0016】
図4は、このようにしてビーム幅を調整し、同一セル内の各セクタに対する下りの送信電力を等しくなるようにした後の様子を示す。その結果、下りのトラフィックが偏っていたとしても、下り回線の送信電力に基づいてセクタを再構成することによって、セルの収容容量を向上させることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図5は、本願実施例によるアンテナ制御装置502を有する基地局500の部分概略図を示す。簡単のため、基地局500の担当するセルは、3つのセクタA,B,Cに分割されているものとするが、より多くのセクタを形成するようにすることも可能である。
【0018】
基地局500は、セクタAに関して、送信装置504と、送信装置504からのRF信号を増幅する増幅装置506と、増幅装置506で増幅されたRF信号をアンテナから放出するビーム幅可変なアンテナ装置508を有する(例えば、アレーアンテナを使用し、各アンテナ素子についての重み係数を更新することにより、ビーム幅を変化させることができる。)。各送信装置からのRF信号には、異なる拡散コードで拡散された複数の端末宛の信号がコード多重化されている。アンテナ装置508から放出された信号は、主にセクタAに所属する移動端末(図示せず)に送信される。同様に、基地局500は、セクタBに関して、送信装置514,増幅装置516およびビーム幅可変なアンテナ装置518を有し、セクタCに関して、送信装置524,増幅装置526およびビーム幅可変なアンテナ装置528を有する。
【0019】
更に、基地局500は、各セクタへの送信信号(下り回線の信号)を監視するよう結合されたアンテナ制御装置502を有する。アンテナ制御装置502から出力される制御信号は、セクタA,B,Cのアンテナ装置508,518,528にそれぞれ接続される。アンテナ制御装置502は、各送信装置504,514,524からのRF出力信号の信号レベルを比較する送信電力比較手段532と、送信電力比較手段532に結合して、各アンテナ装置508,518,528のそれぞれに制御信号を送信する指向性制御手段534を有する。更に、アンテナ制御装置502は、指向性制御手段534に結合された記憶手段536を有する。記憶手段536には、アンテナの指向性制御に関する各種のパラメータが格納されている。
【0020】
各移動端末宛のユーザデータはそれぞれ、チャネル分離のための拡散コードを用いた拡散変調が施されてから加算される。そして、別途生成された制御信号と加算され、対応する増幅装置506,516,526に入力される。
【0021】
各送信装置504,514,524からの送信信号は、各増幅装置に入力される一方、送信電力比較手段532に入力され、各信号レベルの測定後、その信号レベルが比較される。この比較動作により、各セクタに関する下り送信電力の不均一さ(大小関係)を監視することが可能になる。送信電力比較手段532および指向性制御手段534は、下り送信電力の大小関係に基づいて、後述する各種の手法に従って、アンテナのビームを形成するよう各アンテナ装置508,518,528に指示し、各セクタに送信する電力が等しくなるようにする。
【0022】
図5に示した例では、アンテナ制御装置502が基地局500に設けられているように描いているが、必ずしもこの形態だけではなく、例えば基地局を制御する基地局制御装置(図示せず)や、更に上位のネットワーク側に設けることも可能である。
【0023】
図6は、本願第1実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割されているが、更なるセクタ数を有するセルについて拡張することも可能である。
【0024】
本方法はステップ602から始まり、ステップ604において、セクタAに対する下りの送信電力PAが、セクタBに対する送信電力PBより大きいか否かを判定する。送信電力PA>送信電力PBであれば、ステップ606に進む。ステップ606では、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張する。この結果、セクタAではより少ない電力で下り送信を行う一方、セクタBではより多くの電力で下り送信を行うようになる。なお、下り送信電力の測定および比較は、アンテナ制御装置502(図5)の送信電力比較手段532で行われる。一方、ステップ604において、送信電力PA>送信電力PBでなければ、ステップ608に進む。ステップ608では、ステップ606とは逆に、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ拡張し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタA,Bに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ610が行われる。
【0025】
ステップ610に続いて、ステップ614では、セクタB,Cに関する下りの送信電力PB,PCが比較される。送信電力PB>送信電力PCであれば、ステップ616に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張する。送信電力PB>送信電力PCでなければ、ステップ618に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタB,Cに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ620が行われる。
【0026】
更に、ステップ616又はステップ618に続いて、ステップ624では、セクタC,Aに関する下りの送信電力PC,PAが比較される。送信電力PC>送信電力PAであれば、ステップ626に進み、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを同じ所定値Xだけ拡張する。送信電力PC>送信電力PAでなければ、ステップ628に進み、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタC,Aに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ630が行われる。以後は、ステップ604に戻り、セクタA,Bに関するステップ610、セクタB,Cに関するステップ620およびセクタC,Aに関するステップ630が行われ、アンテナのビーム幅が充分に収束するまで各ステップが繰り返される。
【0027】
一般に、所定値Xを大きくすると、システムの安定性を犠牲にして収束性を速くすることが可能になり、逆に所定値を小さくすると、収束性を犠牲にしてシステムの安定性を確保することが可能になる。このような所定値Xは、経験的に定め得る量であり、記憶手段536(図5)内に格納される。所定値Xの大きさは、都市部であるか否かのような地理的な場所、昼夜のような時間帯、サービスの種類(音声サービス、データ・サービス等)その他の様々な要因により変動し得る。
【0028】
所定値Xを収束状態に応じて変化させることによって、収束性を改善することが可能である。例えば、所定の時間内にビーム幅を拡張した回数および縮小した回数を、記憶手段536(図5)に格納しておく。拡張した回数および縮小した回数が著しく相違していれば、ビーム幅が大きく変化していることを示すので、所定値Xの値を大きくし、同程度であれば所定値Xの値を小さく設定することが可能である。更に、送信電力比較手段532(図5)で比較した送信電力の差が大きい場合には、所定値Xを大きくし、差が小さい場合には所定値Xを小さくすることも可能である。このような判定は、例えば、送信電力の差の絶対値が所定の閾値を超えるか否かを判定することによって行い得る。
【0029】
本実施例によれば、隣接する2つのセクタに関する下りの送信電力の大小に応じて、各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整される。これにより、複雑な計算を行うことなしに、簡易な大小比較を通じてセクタ間の下り送信電力の均等化を図り、指向性アンテナのビーム幅を簡易に調整することが可能になる。
【0030】
本実施例によれば、複数のセクタの下りの送信電力を順に比較し、比較が行われる毎に、所定値だけ指向性アンテナのビーム幅を調整する。その所定値を適宜変更することにより、ビーム幅調整の収束性を向上させ、セクタ間で送信電力の等しい状態に速やかに移行することが可能になる。
【0031】
本実施例によれば、ビーム幅を広げた回数および狭めた回数を記録する記憶手段を有するので、例えば、ビーム幅の変化の多少に基づいて、調整量を定める所定値Xを大きくしたり小さくしたりすることが可能になる。
【0032】
本実施例によれば、下りの送信電力の相違量に応じて所定値が変更されるので、より適切な所定値を設定することが可能になる。
【0033】
図7,図8および図9は、本願第2実施例によるアンテナのビーム制御を行う方法を示すフローチャート(その1)、(その2)および(その3)である。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが6つのセクタA,B,C,D,E,Fに分割されているが、更に多くのセルを使用することも可能である。
【0034】
図7に示す方法はステップ702から始まり、ステップ704において、セクタAに対する下りの送信電力PAが、セクタBに対する送信電力PBより大きいか否かを判定する。送信電力PA>送信電力PBであれば、ステップ706に進む。ステップ706では、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張する。この結果、セクタAではより少ない電力で下り送信を行う一方、セクタBではより多くの電力で下り送信を行うようになる。一方、ステップ704において、送信電力PA>送信電力PBでなければ、ステップ708に進む。ステップ708では、ステップ706とは逆に、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ拡張し、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタAおよびセクタBに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ710が実行される。
【0035】
ステップ710に続いて、ステップ714では、セクタB,Cに関する下りの送信電力PB,PCが比較される。送信電力PB>送信電力PCであれば、ステップ716に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張する。送信電力PB>送信電力PCでなければ、ステップ718に進み、セクタBのアンテナのビーム幅θBを所定値Xだけ拡張し、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタBおよびセクタCに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ720が実行される。
【0036】
図8に示す方法でも同様に、セクタC,Dに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ810、およびセクタD,Eに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ820が実行される。
【0037】
ステップ804において、セクタCに対する下りの送信電力PCが、セクタDに対する送信電力PDより大きいか否かを判定する。送信電力PC>送信電力PDであれば、ステップ806に進み、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ拡張する。一方、ステップ804において、送信電力PC>送信電力PDでなければ、ステップ808に進み、ステップ806とは逆に、セクタCのアンテナのビーム幅θCを所定値Xだけ拡張し、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタC,Dに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ810が行われる。
【0038】
ステップ810に続いて、ステップ814では、セクタD,Eに関する下りの送信電力PD,PEが比較され、送信電力PD>送信電力PEであれば、ステップ816に進み、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ縮小し、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ拡張する。送信電力PD>送信電力PEでなければ、ステップ818に進み、セクタDのアンテナのビーム幅θDを所定値Xだけ拡張し、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタD,Eに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ820が行われる。
【0039】
図9に示す方法でも同様に、セクタE,Fに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ910、およびセクタF,Aに関する下り送信電力の比較およびビーム調整のステップ920が実行される。
【0040】
ステップ904において、セクタEに対する下りの送信電力PEが、セクタFに対する送信電力PFより大きいか否かを判定する。送信電力PE>送信電力PFであれば、ステップ906に進み、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ縮小し、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ拡張する。一方、ステップ904において、送信電力PE>送信電力PFでなければ、ステップ908に進み、ステップ906とは逆に、セクタEのアンテナのビーム幅θEを所定値Xだけ拡張し、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタE,Fに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ910が行われる。
【0041】
ステップ910に続いて、ステップ914では、セクタF,Aに関する下りの送信電力PF,PAが比較され、送信電力PF>送信電力PAであれば、ステップ916に進み、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ縮小し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ拡張する。送信電力PF>送信電力PAでなければ、ステップ918に進み、セクタFのアンテナのビーム幅θFを所定値Xだけ拡張し、セクタAのアンテナのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小する。このようにして、セクタF,Aに関する下り送信電力の比較およびビーム幅調整のステップ920が行われる。
【0042】
図7,図8,図9に説明した各フローは、並列して実行することが可能な点に留意を要する。例えば、図7のセクタA,Bに関する電力比較およびビーム調整のステップ710と、図8のセクタC,Dに関する電力比較およびビーム調整のステップ810と、図9のセクタE,Fに関する電力比較およびビーム調整のステップ910とは同時に行うことが可能である。同様に、図7のステップ720,図8のステップ820および図9のステップ920も同時に行うことが可能である。この第2実施例は第1実施例よりも多くのセクタを有するにもかかわらず、3つのセクタA,B,Cに対してA−B,B−C,C−Aの順に電力比較およびビーム調整のステップ610,620,630を必要としていた第1実施例(図6)よりも、迅速にビーム調整を行うことが可能である。
【0043】
本実施例によれば、隣接する2つのセクタに関する下りの送信電力の大小に応じて、各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整される。これにより、複雑な計算を行うことなしに、簡易な大小比較を通じて下り送信電力の均等化を図り、指向性アンテナのビーム幅を簡易に調整することが可能になる。
【0044】
本実施例によれば、あるセクタ(B,D,F)に隣接する2つのセクタのうち、一方のセクタ(A,C,E)と前記あるセクタ(B,D,F)との間で、下りの送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整され、他方のセクタ(C,E,A)と前記あるセクタ(B,D,F)との間で、下りの送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅も調整される。複数のセクタ対を同時に比較してビーム幅調整を行うので、下り送信電力の環境変化に迅速に追従し、セクタ間で均等な下り電力送信を早期に確立することが可能になる。
【0045】
図10は、本願第3実施例によるアンテナのビーム幅制御を行う方法を示すフローチャートである。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割されているが、更なるセクタ数を有するセルについて拡張することも可能である。
【0046】
本方法は、ステップ102から始まり、ステップ104において、各セクタに関するビーム幅(送信電力値)の初期値を設定する。初期値はセル全体を各セクタが均等に網羅するように設定可能であるが、トラフィックの偏り等をある程度予測することが可能であれば他の初期値を採用することも可能である。
【0047】
ステップ106では、セクタA,B,Cの下り送信電力PA,PB,PCが測定され、以後の比較ステップに備える。下り送信電力の測定および比較は、アンテナ制御装置502(図5)の送信電力比較手段532で行われる。
【0048】
ステップ108では、セクタA,Bの下り送信電力PA,PBが比較され、送信電力PA≧送信電力PBであれば、ステップ110に進み、セクタB,Cの下り送信電力PB,PCが比較される。送信電力PB≧送信電力PCであれば、ステップ112に進む。この場合の送信電力の大小関係は、PA≧PB≧PCである。ステップ112では、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタBのビーム幅θBは不変に維持し、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ拡大する。その結果、セクタAではより少ない下り電力で送信を行い、セクタBでは以前と同じ電力で送信を行い、セクタCではより多くの電力で送信を行うようになる。
【0049】
一方、ステップ110において送信電力PB≧送信電力PCでなければ、ステップ114に進み、送信電力PC,PAが比較される。送信電力PC≧送信電力PAであれば、ステップ116に進む。この場合の大小関係は、PC≧PA≧PBである。ステップ116では、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタAのビーム幅θAは不変に維持し、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ拡大する。また、ステップ114で送信電力PC≧送信電力PAでなければ、ステップ118に進む。この場合の大小関係は、PA>PC>PBである。ステップ118では、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ縮小し、セクタCのビーム幅θCは不変に維持し、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ拡大する。
【0050】
同様に、ステップ108において送信電力PA≧送信電力PBでない場合は、ステップ120で送信電力PB,PCが比較され、ステップ122で送信電力PC,PAについて比較される。その結果、PB≧PC≧PAであれば、ステップ124において、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタCのビーム幅θCは不変に維持し、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ拡大する。PB>PA>PCであれば、ステップ126において、セクタBのビーム幅θBを所定値Xだけ縮小し、セクタAのビーム幅θAは不変に維持し、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ拡大する。そして、PC>PB>PAであれば、ステップ128において、セクタCのビーム幅θCを所定値Xだけ縮小し、セクタBのビーム幅θBは不変に維持し、セクタAのビーム幅θAを所定値Xだけ拡大する。
【0051】
このように本実施例では、各セクタの送信電力の大小関係の総てを調査した後に、一斉にビーム幅を調整している。実際にビーム幅を変更するのは、送信電力の大小関係の組合せにつき1回であり、例えばPA≧PB≧PCならばステップ112のみである。本実施例は、セクタ間で均等な下り電力送信を早期に確立することに加えて、ビーム幅を実際に変更する回数を少なくしてシステムの安定化を図る観点から好ましい。
【0052】
図11は、本願第4実施例によるアンテナのビーム制御を行う方法を示すフローチャートである。本実施例では、説明の便宜上1つのセルが3つのセクタA,B,Cに分割されているが、更なるセクタ数を有する場合に拡張することも可能である。本実施例は、他の実施例とは異なり、下り送信電力の大小関係を比較することなしに、数値計算によってビーム幅を算出するものである。
【0053】
本方法はステップ1102から始まり、ステップ1104において、各セクタのビーム幅の初期値θA(0),θB(0),θC(0)が設定される。初期値はセル全体を各セクタが均等に網羅するように設定可能であるが、トラフィックの偏り等をある程度予測することが可能であれば他の初期値を採用することも可能である。
【0054】
ステップ1106では、現時点(t)におけるセクタA,B,Cの下り送信電力PA(t),PB(t),PC(t)が測定される。なお、変動の多いシステムの場合には、複数の測定値にわたって平均値を計算することによって、送信電力の値を求めることも可能である。
【0055】
ステップ1108では、データベース(図示せず)又は記憶手段536(図5)のような格納装置から、数値計算に必要な利得パラメータG(θx)を取得する。
【0056】
ステップ1110では、次の時刻t+1におけるビーム幅θA(t+1),θB(t+1),θC(t+1)および下り送信電力Po(t+1)を以下の連立方程式を解くことによって求める。
【0057】
【数1】
ここで、下り送信電力Po(t+1)は、時刻t+1において各セクタに送信する電力値である。すなわち、セクタの各々に対して等しい電力Po(t+1)を送信するのである。
【0058】
ステップ1112では、時刻t+1における各ビーム幅が、先のステップ1110で求めたθA(t+1),θB(t+1),θC(t+1)になるように、指向性制御手段534(図5)が各アンテナ装置508,518,528を制御する。以後は、ステップ1106に戻って送信電力の測定およびビーム幅の調整が繰り返される。
【0059】
ところで、利得パラメータG(θx)は、一般にビーム幅θx(x=A,B,C)の関数であるが、時刻tからt+1の間のビーム幅変化が充分に小さい場合は、アンテナの利得Gの変化も小さいので、G(θx(t))=G(θx(t+1))=1と近似することが可能である。このような場合には、ステップ1110で計算すべき式は、次のようになる。
【0060】
【数2】
また、アンテナのビーム幅が狭くなるほど利得が大きくなるというアンテナの性質に着目して、G(θx)が1/θxに比例すると仮定すれば、ステップ1110で計算すべき式は、次のようになる。
【0061】
【数3】
本実施例では、各送信電力値の相対的な大小比較を行わずに、ビーム幅(最適な送信電力値)を数値計算によって求めているので、システムの環境変動に対する応答速度が速いという利点がある。また、隣接するセクタとの大小比較に関連する収束性の良否によらず、下り送信電力を等しくする適切な解を直接的に求めることが可能になる。
【0062】
以上説明したように、本願実施例によれば、各セクタの間で下りの送信電力が等しくなるように、指向性アンテナのビーム幅を制御する。送信電力の大きいこと及び小さいことは、指向性アンテナのビーム幅の大きいこと及び小さいことに対応する。下りのトラフィック等の通信環境が偏っていても、送信電力に基づいてセクタ構成を柔軟に調整することによって、セルの収容容量の向上させることが可能になる。
【0063】
本願実施例によれば、セルラ通信システムが、セクタ間のソフト・ハンドオフを行うCDMAセルラ通信システムである。移動端末の位置が不変であっても所属するセクタが変更される可能性があるところ、ソフト・ハンドオフは、移動端末が複数のセクタに所属することを許容するので、本願実施例はそのようなCDMAシステムに使用することが特に有利である。
【0064】
本願実施例によれば、移動端末数、SIRまたは誤り率に基づいてセクタ構成を調整する従来技術とは異なり、下りの送信電力に基づいてセクタ構成を調整する。各セクタの移動端末数に基づいてセクタを再構成したとしても、セクタ内の移動端末が基地局から遠方に偏在している場合や、各移動端末の要求する通信速度や品質が不均一である場合には、必ずしもセルの収容容量を増加させることにはならない。本願実施例のように、下り送信電力に基づいてセクタを再構成すると、上記のような移動端末が遠方に偏在するセクタや、高品質の通信を要求する移動端末のセクタに対しては、ビーム幅を狭くし、他のセクタのビーム幅を広げることによって、セルの収容容量を向上させることが可能になる。
【0065】
また、上り回線におけるSIRや誤り率は、下り回線におけるものに比べて取得しやすいが、これらの基準に基づいて(例えばSIRを等しくするように)セクタを再構成したとしても、本願の解決しようとする下り回線のトラフィックの不均一さ等に柔軟に対応できるとは限らない。下り回線におけるSIR等は、移動端末の側で測定される量であり、そのような量が一定値を維持するようにセクタ制御を行うことは、一般に困難である。更に、CDMAではセクタ間のソフト・ハンドオフを行い、移動端末が複数のセクタに所属し得るので、厳密に移動端末数を把握してセクタ構成を制御すること自体が困難になることも懸念される。
【0066】
もっとも、セル内の移動端末がほぼ一様に分散しており、各移動端末の要求する通信速度等にそれ程ばらつきがないような状況(例えば、均等に分散した加入者の全員が音声通話を行っている状況)では、移動端末数等に基づく従来の手法も、下り送信電力に基づく本願実施例の手法も、結果的には同様なセクタ構成を形成する可能性がある。移動端末数の多少等と下り送信電力の大小とが比較的明瞭に対応するからである。しかしながら、上述したように、サービス内容の多様化や加入者数の増加に伴って、セクタ内の移動端末の地理的分布や必要とする通信速度等の不均一さは今後益々大きくなる傾向にある。そのような不均一な状況では、本願実施例のように下り送信電力に基づいて簡潔且つ効果的にセクタ構成を調整することが有利である。したがって、下り送信電力に基づいてセクタ構成を調整することは、通信環境が均一な場合も不均一な場合も、セルの収容容量を向上させる得る点で有利である。
【0067】
更に、セクタ内の移動端末数等に基づいてセクタを再構成することによって、そのセル内に多くの移動端末を収容できたとしても、下り送信電力がセクタ間で不均一であると、多くの電力を送信するセクタは、他のセクタ又はセルに対して大きな干渉を与えてしまう。その干渉に対処するために、他のセクタ又はセルは、更に多くの電力で送信しなければならず、システムの雑音レベルを更に向上させるという悪循環を招くことが懸念される。本願実施例では、セクタ間の下り送信電力をなるべく均一化させようとするので、そのような不要な雑音レベルを抑制することが可能である。このように、セルの収容容量を向上させつつ不要な干渉を減少させる観点からも、本願実施例は有利である。
【0068】
以下、本発明が教示する手段を列挙する。
【0069】
(付記1) セクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムにおいて使用されるアンテナ制御装置であって、少なくとも2つのセクタに関する下りの送信電力が互いに等しくなるように、各セクタの指向性アンテナのビーム幅を制御することを特徴とするアンテナ制御装置。
【0070】
(付記2) 付記1記載のアンテナ制御装置において、前記セルラ通信システムが、符号分割多重接続(CDMA)通信システムであることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0071】
(付記3) 付記1記載のアンテナ制御装置において、前記2つのセクタが隣接する2つのセクタであり、各々の送信電力の大小に応じて、各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0072】
(付記4) セルを形成する複数のセクタに関する送信電力を順に比較し、該比較により送信電力が大きいと判定された側のセクタの指向性アンテナのビーム幅を狭め、送信電力が小さいと判定された側のセクタの指向性アンテナのビーム幅を広げるよう制御されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0073】
(付記5) 付記4記載のアンテナ制御装置において、各セクタに関して指向性アンテナのビーム幅を広げた回数および狭めた回数を記録する記憶手段を有することを特徴とするアンテナ制御装置。
【0074】
(付記6) 付記4記載のアンテナ制御装置において、隣接する2つのセクタに関する下りの送信電力の相違量に応じて、前記所定値が変更されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0075】
(付記7) あるセクタに隣接する2つのセクタのうち、一方のセクタと前記あるセクタとの間で、送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整され、
他方のセクタと前記あるセクタとの間で、送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅も調整されることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0076】
(付記8) 各セクタ対応に設けられたアンテナをそれぞれ制御するアンテナ制御装置において、
前記アンテナ毎の送信電力をそれぞれ監視する監視手段と、
該監視により、各アンテナの送信電力が均一化される方向に各セクタ幅を増減する制御を行う制御手段
を備えたことを特徴とするアンテナ制御装置。
【0077】
(付記9) 付記1記載のアンテナ制御装置において、送信電力および指向性アンテナのビーム幅に関する所定の連立方程式を解くことによって、各セクタ間で等しい下りの送信電力を提供することを可能にする指向性アンテナのビーム幅が求められることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0078】
(付記10) 付記1記載のアンテナ制御装置において、前記セルは3つのセクタより成り、前記2つのセクタは、最大および最小の送信電力で送信するセクタであることを特徴とするアンテナ制御装置。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、各セクタの間で下りの送信電力が等しくなるように、指向性アンテナのビーム幅を制御することにより、下りのトラフィックの偏りにも柔軟に対応し、セルの収容容量の向上させることが可能になる。
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、1セル3セクタ構成における移動端末の分布を示す概念図である。
【図2】図2は、1セル3セクタ構成における移動端末の分布を示す概念図である。
【図3】図3は、本願の発明原理を説明するための概念図を示す。
【図4】図4は、本願の発明原理を説明するための概念図を示す。
【図5】図5は、本願実施例によるアンテナ制御装置を有するセルラ無線基地局の部分概略図を示す。
【図6】図6は、本願第1実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本願第2実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャート(その1)である。
【図8】図8は、本願第2実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャート(その2)である。
【図9】図9は、本願第2実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャート(その3)である。
【図10】図10は、本願第3実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。
【図11】図11は、本願第4実施例によるアンテナ制御を行う方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F セクタ
X1,X2,X3,Y1,Y2,Z 移動端末
500 基地局
502 アンテナ制御装置
504,514,524 送信装置
506,516,526 増幅装置
508,518,528 アンテナ装置
532 送信電力比較手段
534 指向性制御手段
536 記憶手段
Claims (5)
- セクタ化されたセルを利用するセルラ通信システムにおいて使用されるアンテナ制御装置であって、少なくとも2つのセクタに関する下りの送信電力が互いに等しくなるように、各セクタの指向性アンテナのビーム幅を制御することを特徴とするアンテナ制御装置。
- 請求項1記載のアンテナ制御装置において、前記2つのセクタが隣接する2つのセクタであり、各々の送信電力の大小に応じて、各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整されることを特徴とするアンテナ制御装置。
- セルを形成する複数のセクタに関する送信電力を順に比較し、該比較により送信電力が大きいと判定された側のセクタの指向性アンテナのビーム幅を狭め、送信電力が小さいと判定された側のセクタの指向性アンテナのビーム幅を広げるよう制御されることを特徴とするアンテナ制御装置。
- あるセクタに隣接する2つのセクタのうち、一方のセクタと前記あるセクタとの間で、送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅が調整され、
他方のセクタと前記あるセクタとの間で、送信電力の大小に基づいて各セクタの指向性アンテナのビーム幅も調整されることを特徴とするアンテナ制御装置。 - 各セクタ対応に設けられたアンテナをそれぞれ制御するアンテナ制御装置において、
前記アンテナ毎の送信電力をそれぞれ監視する監視手段と、
該監視により、各アンテナの送信電力が均一化される方向に各セクタ幅を増減する制御を行う制御手段
を備えたことを特徴とするアンテナ制御装置。
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