JP2004072063A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】SOI層に形成されたMOSトランジスタを有する半導体装置において、空乏層をBOX層まで到達させて動作の高速化を図り、隣り合うMOSトランジスタのS/D領域間を確実に分離し、且つ、隣り合うMOSトランジスタのボディ間の抵抗を低減してボディ電位を固定できる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】P型シリコン基板1上にBOX層2及びSOI層3を設け、SOI層3にPウエル10及びNウエル11を形成する。Pウエル10に、S/D領域下に位置するp型拡散領域10a、チャネル領域下に位置するp型拡散領域10b、STI領域4とBOX層2との間に位置するp型拡散領域10c、ボディコンタクトとなるp型拡散領域10dを形成し、p型拡散領域10b及び10cは互いに同層とし、p型拡散領域10b及び10cの不純物濃度をp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高くする。
【選択図】 図1
【解決手段】P型シリコン基板1上にBOX層2及びSOI層3を設け、SOI層3にPウエル10及びNウエル11を形成する。Pウエル10に、S/D領域下に位置するp型拡散領域10a、チャネル領域下に位置するp型拡散領域10b、STI領域4とBOX層2との間に位置するp型拡散領域10c、ボディコンタクトとなるp型拡散領域10dを形成し、p型拡散領域10b及び10cは互いに同層とし、p型拡散領域10b及び10cの不純物濃度をp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高くする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はSOI(Silicon On Insulator)層に形成されたトランジスタを有する半導体装置及びその製造方法に関し、特に、トランジスタの性能を維持しつつ微細化することが可能な半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シリコン基板上にBOX(Buried Oxide:埋込酸化膜)層を形成し、このBOX層上にSOI層を形成し、このSOI層にMOSトランジスタを形成するSOI技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。図37(a)はこのような従来の半導体装置において、SOI層に形成されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)を示す断面図であり、(b)はその平面図である。図37(b)は図37(a)に示すNMOSトランジスタ116を示している。但し、図37(b)においては、側壁109は図示を省略されている。
【0003】
図37(a)及び(b)に示すように、従来の半導体装置においては、P型シリコン基板101上に、BOX層102が形成され、その上に、SOI層103が形成されている。SOI層103の厚さは例えば150nmである。そして、SOI層103においては、STI(Shallow Trench Isolation:浅溝埋込分離)領域104が選択的に形成されており、STI領域104に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域105及びPMOSトランジスタ形成領域106となっている。STI領域104の上面はSOI層103の上面において露出しており、STI領域104の下面はBOX層102に接している。SOI層103におけるNMOSトランジスタ形成領域105及びPMOSトランジスタ形成領域106には、夫々ゲート絶縁膜107が形成されており、その上にはゲート電極108が形成されている。また、ゲート絶縁膜107及びゲート電極108の側部は側壁109により覆われている。更に、SOI層103のNMOSトランジスタ形成領域105にはPウエル110が形成されており、PMOSトランジスタ形成領域106にはNウエル111が形成されている。
【0004】
Pウエル110におけるゲート電極108及び側壁109の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のn+型拡散領域112が形成されており、側壁109の直下に相当する領域には、エクステンション領域113が形成されている。n+型拡散領域112及びエクステンション領域113により、ソース・ドレイン領域が形成され、エクステンション領域113間がチャネル領域となっている。Pウエル110、n+型拡散領域112、エクステンション領域113、ゲート絶縁膜107、ゲート電極108及び側壁109により、NMOSトランジスタ116が形成されている。
【0005】
一方、Nウエル111におけるゲート電極108及び側壁109の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のp+型拡散領域114が形成されており、側壁109の直下に相当する領域には、エクステンション領域115が形成されている。p+型拡散領域114及びエクステンション領域115により、ソース・ドレイン領域が形成され、エクステンション領域115間がチャネル領域となっている。Nウエル111、p+型拡散領域114、エクステンション領域115、ゲート絶縁膜107、ゲート電極108及び側壁109により、PMOSトランジスタ117が形成されている。
【0006】
また、図38(a)乃至(d)はこの半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。先ず、図38(a)に示すように、P型シリコン基板101上にBOX層102を形成する。そして、その上に、SOI層103を形成し、SOI層103上にSiO2膜118及びSi3N4膜119を順次形成する。次に、SiO2膜118及びSi3N4膜119をパターニングし、STI領域104(図37(a)参照)を形成する予定の領域を開口する。次に、パターニングしたSiO2膜118及びSi3N4膜119をマスクとしてSOI層103をエッチングし、BOX層102まで到達するトレンチ120を形成する。
【0007】
次に、図38(b)に示すように、トレンチ120内にHDP−CVD法(High Density Plasma CVD:高密度プラズマCVD法)によりSiO2膜を埋め込み、STI領域104を選択的に形成する。このとき、STI領域104に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域105及びPMOSトランジスタ形成領域106となる。
【0008】
次に、図38(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域106を覆うようにレジスト121を形成する。そして、このレジスト121をマスクとして、NMOSトランジスタ形成領域105にp型不純物を注入し、Pウエル110を形成する。その後、レジスト121を剥離する。
【0009】
次に、図38(d)に示すように、NMOSトランジスタ形成領域105を覆うようにレジスト122を形成する。そして、このレジスト122をマスクとして、PMOSトランジスタ形成領域106にn型不純物を注入し、Nウエル111を形成する。その後、レジスト122を剥離する。
【0010】
そして、図37(a)に示すように、SOI層103上に、ゲート絶縁膜107及びゲート電極108を形成し、このゲート絶縁膜107及びゲート電極108をマスクとして不純物注入を行い、エクステンション領域113及び115を形成する。その後、ゲート絶縁膜107及びゲート電極108の側部を覆うように側壁109を形成し、ゲート絶縁膜107、ゲート電極108及び側壁109をマスクとして不純物注入を行い、n+型拡散領域112及びp+型拡散領域114を形成する。このようにして、図37(a)に示す半導体装置が形成される。
【0011】
このようなSOI技術を使用した半導体装置においては、NMOSトランジスタ116及びPMOSトランジスタ117の動作に伴い、Pウエル110及びNウエル111に形成される空乏層がBOX層102に到達し、空乏層の見かけ上の厚さが厚くなる。これにより、ソース・ドレイン容量がバルク上に形成されたトランジスタのソース・ドレイン容量と比較して1/4程度に低減し、トランジスタの高速化を図ることができる。なお、Pウエル110及びNウエル111におけるゲート電極108の直下に相当する領域には、空乏層が形成されない中性領域(ボディ)が形成される。
【0012】
また、このような半導体装置においては、ボディ電圧を上げることによりトランジスタのしきい値電圧が下がるという効果もある。更に、トランジスタが基板の電圧変動の影響を受けないという効果もある。
【0013】
しかしながら、このSOI技術による半導体装置には、ヒストリー効果が生じるという問題点がある。即ち、このような半導体装置においては、Pウエル110及びNウエル111はBOX層102及びSTI領域104により囲まれており、完全に絶縁分離されているため、ボディはフローティング状態にある。このため、トランジスタの動作に伴いボディに注入された電子及び正孔が、外部に逃げることができず、ボディに蓄積する。この結果、一旦トランジスタが動作した後、次の動作タイミングまでにボディの電圧が基準電圧にもどらず、このトランジスタのしきい値電圧が所定の値に戻らない。このため、トランジスタの動作速度の周波数依存性が生じる。
【0014】
従来、この問題点を解決するために、ソース領域にボディを外部に接続するボディコンタクトを設ける技術が知られている。図39は従来のボディコンタクトを設けた半導体装置を示す平面図である。ドレイン領域及びソース領域としてn+型拡散領域112a及び112bが形成され、ドレイン領域とソース領域との間のチャネル領域(図示せず)上にゲート電極132が形成されている。ソース領域となるn+型拡散領域112bにボディコンタクトとなるp+型拡散領域131が形成されている。そして、ゲート電極132はT字形をなしており、ゲート電極132の一端部133はp+型拡散領域131の近傍まで延出されている。これにより、ゲート電極132の直下に形成されるボディ(図示せず)が、ゲート電極132の形状に沿って延出し、p+型拡散領域131に接する。この結果、ボディがボディコンタクト(p+型拡散領域131)を通じて外部に接続され、ボディ電位が固定される。
【0015】
しかしながら、図39に示す半導体装置においては、ゲート電極をT字形にする必要があるため、バルク上に形成される半導体装置に対して、設計変更を行う必要がある。また、ゲート電極をT字形にすることにより、ソース領域の幅(W1+W2)が縮小してオン電流が低減すると共に、ゲート容量が増加する。この結果、トランジスタの性能が劣化する。更に、ソース領域及びドレイン領域が夫々固定されてしまうという問題点がある。
【0016】
また、NMOSトランジスタ間及びPMOSトランジスタ間を分離するSTI領域をBOX層まで到達させずに部分酸化膜とし、NMOSトランジスタ間を分離するSTI領域とBOX層との間にはPウエルを形成し、PMOSトランジスタ間を分離するSTI領域とBOX層との間にはNウエルを形成し、トランジスタのボディを前記Pウエル又はNウエルを介してボディコンタクトに接続する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。また、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとの間のSTI領域は、BOX層まで到達する完全酸化膜とするか、又は部分酸化膜としてBOX層との間にPウエル及びNウエルの双方を相互に隣接して形成し、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとの間を分離している。これにより、トランジスタの性能を低下させずに、ボディ電位を固定することができる。
【0017】
【特許文献1】
特開2001−36092号公報
【特許文献2】
特開2000−243973号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。特開2000−243973号公報(特許文献2)に開示されたトランジスタが、その性能を最大限発揮するためには、以下の条件を満たすように設計する必要がある。第1に、動作の高速性を図るために、空乏層がBOX層に届くようにする。第2に、MOSトランジスタ間の分離を図るために、部分酸化膜をソース・ドレイン領域(以下、S/D領域ともいう)よりも深く形成する。第3に、ボディをボディコンタクトに接続するために、部分酸化膜とBOX層との間のSOI層の抵抗を可及的に低くする。しかしながら、半導体装置の微細化が進むと、前記条件を全て満たすことが困難になってくる。
【0019】
即ち、半導体装置の微細化に伴い、トランジスタのゲート長を短くするためには、短チャネル効果を抑制するために、S/D領域の接合深さを浅くする必要がある。
【0020】
図40は、横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に空乏層の深さをとって、ウエルの不純物濃度が空乏層の深さに及ぼす影響を示すグラフ図であり、図41は、横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に基板抵抗をとって、ウエルの不純物濃度が基板抵抗に及ぼす影響を示すグラフ図であり、図42は、横軸に空乏層の深さをとり、縦軸に基板抵抗をとって、空乏層の深さと基板抵抗との関係を示すグラフ図である。図40に示すように、ウエルの不純物濃度を高くすると、S/D領域の下方に形成される空乏層が浅くなり、その結果、BOX層まで到達しなくなる。一方、空乏層がBOX層に到達するようにウエルの不純物濃度を低くすると、図41に示すように、基板抵抗が大きくなり、ボディとボディコンタクトとの間の抵抗が増加する。即ち、図42に示すように、空乏層を深くしようとすると基板抵抗が増加してしまい、基板抵抗を低減しようとすると、空乏層が浅くなる。
【0021】
そこで、ウエルの不純物濃度を高くし、基板抵抗を低く保ったまま空乏層をBOX層まで到達させるためには、SOI層の厚さを薄くする必要がある。しかし、SOI層を薄くすると、BOX層に到達するSTI層(完全酸化膜)とBOX層に到達しないSTI層(部分酸化膜)とを同時に作り込むことが困難になる。特に、部分酸化膜の厚さを精度よく制御し、隣り合うMOSトランジスタのS/D領域間を分離しつつ、ボディとボディコンタクトとの間の抵抗を低くするように部分酸化膜とBOX層との間にSOI層を残すことが困難となる。
【0022】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、SOI層に形成されたMOSトランジスタを有する半導体装置において、空乏層をBOX層まで到達させて動作の高速化を図り、隣り合うMOSトランジスタのS/D領域間を確実に分離し、且つ、ボディコンタクトとMOSトランジスタのボディとの間の抵抗を低減してボディ電位を固定できる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され前記第2導電型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第3の第1導電型拡散領域に接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0024】
本発明においては、S/D領域下における第1の第1導電型拡散領域の不純物濃度をボディとなる第3の第1導電型拡散領域の不純物濃度よりも低くすることにより、S/D領域下に形成される空乏層を絶縁膜まで到達させつつ、S/D領域の接合深さを浅くすることができる。この結果、短チャネル効果を抑制しつつトランジスタのゲート長を短くすることができ、寄生容量を低減してトランジスタの高速化を図ることができ、且つ、S/D領域間を確実に分離することができる。また、第2の第1導電型拡散領域を、第3の第1導電型拡散領域と同層で、且つその不純物濃度が第1の第1導電型拡散領域の不純物濃度よりも高くなるように設けることにより、ボディとなる第3の第1導電型拡散領域とボディコンタクトとなる第4の第1導電型拡散領域との間の抵抗を低減し、ボディ電位を確実に固定することができる。
【0025】
本発明に係る第2の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成されたPウエル及びNウエルと、このPウエル及びNウエルに夫々形成されたN型トランジスタ及びP型トランジスタと、前記Pウエル及びNウエルの表面に選択的に形成され前記N型トランジスタ及びP型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記Pウエルは前記N型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のP型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のP型拡散領域と、この第2のP型拡散領域と同層であり前記N型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のP型拡散領域と、前記第3のP型拡散領域に接続された領域の表面に形成され第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域と、を有し、前記Nウエルは前記P型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のN型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のN型拡散領域と、この第2のN型拡散領域と同層であり前記P型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のN型拡散領域と、前記第3のN型拡散領域に接続された領域の表面に形成され第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0026】
本発明においては、N型トランジスタ及びP型トランジスタを備える半導体装置において、前述の第1の半導体装置における効果と同様の効果を得ることができる。
【0027】
また、前記第2の基準電圧を前記第1の基準電圧よりも高くし、前記N型トランジスタと前記P型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域と前記絶縁膜との間に、前記第2のP型拡散領域及び第2のN型拡散領域の双方が相互に接するように配置してもよい。これにより、前記第2のP型拡散領域と第2のN型拡散領域との界面においてPN接合分離が形成され、N型トランジスタとP型トランジスタとを確実に分離することができる。
【0028】
又は、前記N型トランジスタと前記P型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域の下端は、前記絶縁膜の上面に接していてもよい。これにより、素子分離領域の幅を小さくできると共に、N型トランジスタとP型トランジスタとを確実に分離することができる。
【0029】
更に、前記N型トランジスタのゲート電極と前記P型トランジスタのゲート電極が共通であり、前記第4のP型拡散領域、前記N型トランジスタ、前記P型トランジスタ及び第4のN型拡散領域がこの順に1列に配置されていてもよい。これにより、ボディとなる第3のP型拡散領域とボディコンタクトとなる第4のP型拡散領域との間の距離を短くして両者間の抵抗を低減できると共に、第3のN型拡散領域とボディコンタクトとなる第4のN型拡散領域との間の距離を短くして両者間の抵抗を低減することができる。
【0030】
更にまた、前記第4のP型拡散領域は、前記N型トランジスタと共に前記素子分離領域の一部を挟む領域に形成されており、この素子分離領域の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のP型拡散領域が形成されており、前記第3のP型拡散領域には前記第2のP型拡散領域及び前記第4のP型拡散領域を介して、前記第1の基準電位が印加されていてもよい。これにより、第3のP型拡散領域と第4のP型拡散領域との間のボディ抵抗をより一層低減することができ、ボディ電位をより効果的に固定できる。なお、同様に、前記第4のN型拡散領域は、前記P型トランジスタと共に前記素子分離領域の一部を挟む領域に形成されており、この素子分離領域の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のN型拡散領域が形成されており、前記第3のN型拡散領域には前記第2のN型拡散領域及び前記第4のN型拡散領域を介して、前記第2の基準電位が印加されていてもよい。
【0031】
本発明に係る第3の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第1の第2導電型トランジスタ及び第2の第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に形成され前記第1及び第2の第2導電型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第1の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第3の第1導電型拡散領域に接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、前記第2の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第5の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0032】
本発明においては、第1の第2導電型トランジスタについては、前述の第1の半導体装置と同様な効果を得ることができると共に、第2の第2導電型トランジスタについては、第5の第1導電型拡散領域の不純物濃度を第1の第1導電型拡散領域の不純物濃度よりも高くすることにより、第2の第2導電型トランジスタにおいては空乏層を浅くすることができる。これにより、第2の第2導電型トランジスタの動作速度は第1の第2導電型トランジスタの動作速度よりも遅くなるものの、第3の第1導電型拡散領域が第5の第1導電型拡散領域を介して第4の第1導電型拡散領域に接続されることにより、ボディの電圧をより確実に固定し、フローティング効果によるトランジスタのしきい値変動をより確実に抑制することができる。このような半導体装置は、例えば、第1の第2導電型トランジスタをデジタル回路として使用し、第2の第2導電型トランジスタをアナログ回路として使用する場合に好適である。
【0033】
また、前記第1の第2導電型トランジスタと前記第2の第2導電型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域の下端は、前記絶縁膜の上面に接していることが好ましい。これにより、前記第1の第2導電型トランジスタのノイズが、前記第2の第2導電型トランジスタに流入することを防止でき、第2の第2導電型トランジスタのしきい値変動をより確実に抑制することができる。
【0034】
本発明に係る第4の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に局所的に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第1及び第2の第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面の少なくとも一部が前記絶縁膜に接しておらず前記第1の第2導電型トランジスタを区画する第1の素子分離領域と、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面が前記絶縁膜に接し前記第2の第2導電型トランジスタを区画する第2の素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第1の第2導電型トランジスタにおける第3の第1導電型拡散領域に前記第2の第1導電型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0035】
本発明においては、第1の第2導電型トランジスタについては、前述の本発明に係る第1の半導体装置と同様な効果を得ることができると共に、第2の第2導電型トランジスタについては、ボディをフローティング状態とし、より一層の高速化を図ることができる。この結果、しきい値の安定性が優先されるトランジスタには第1の第2導電型トランジスタを使用し、動作の高速性が優先されるトランジスタには第2の第2導電型トランジスタを使用することにより、半導体装置の性能の最適化を図ることができる。
【0036】
本発明に係る第5の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に局所的に形成されたPウエル及びNウエルと、このPウエルに形成された第1及び第2のN型トランジスタと、前記Nウエルに形成された第1及び第2のP型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面の少なくとも一部が前記絶縁膜に接しておらず前記第1のP型トランジスタ及び第1のN型トランジスタを区画する第1の素子分離領域と、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面が前記絶縁膜に接し前記第2のP型トランジスタ及び第2のN型トランジスタを区画する第2の素子分離領域と、を有し、前記Pウエルは前記第1及び第2のN型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のP型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のP型拡散領域と、この第2のP型拡散領域と同層であり前記第1及び第2のN型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のP型拡散領域と、前記第1のN型トランジスタにおける第3のP型拡散領域に前記第2のP型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域と、を有し、前記Nウエルは前記第1及び第2のP型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のN型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のN型拡散領域と、この第2のN型拡散領域と同層であり前記第1及び第2のP型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のN型拡散領域と、前記第1のP型トランジスタにおける第3のN型拡散領域に前記第2のN型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0037】
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2の第1導電型拡散領域を形成すると共に前記第1導電型ウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエル上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、このゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記半導体層中に第1導電型不純物を注入し前記半導体層中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2の第1導電型拡散領域と同層となる領域に第3の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0038】
本発明においては、第3の第1導電型拡散領域をゲート電極の直下にセルフアライン的に形成することができる。これにより、前述の本発明に係る第1の半導体装置を精度よく製造することができる。
【0039】
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルに第1導電型不純物を注入して前記第1導電型ウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2の第1導電型拡散領域を形成すると共に、前記第1導電型ウエルの表面の一部に第3の第1導電型拡散領域及び基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第3の第1導電型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0040】
本発明に係る第3の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルに第2導電型不純物を注入し前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記第1導電型ウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0041】
本発明に係る第4の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成すると共に前記Pウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成すると共に前記Nウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記Pウエル上及びNウエル上の双方にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記Pウエル中にP型不純物を注入し前記Pウエル中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2のP型拡散領域と同層となる領域に第3のP型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記Nウエル中にN型不純物を注入し前記Nウエル中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2のN型拡散領域と同層となる領域に第3のN型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0042】
本発明に係る第5の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記PウエルにP型不純物を注入して前記Pウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成すると共に、前記Pウエルの表面の一部に第3のP型拡散領域及び第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記NウエルにN型不純物を注入して前記Nウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成すると共に、前記Nウエルの表面の一部に第3のN型拡散領域及び第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域上及び前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0043】
本発明においては、第3のP型拡散領域及び第3のN型拡散領域をゲート電極の直下にセルフアライン的に形成することができる。これにより、前述の本発明に係る第2の半導体装置を精度よく製造することができる。
【0044】
本発明に係る第6の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記Pウエル及びNウエル上の双方にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記PウエルにN型不純物を注入し前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記Pウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1のP型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記NウエルにP型不純物を注入し前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記Nウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1のN型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0045】
本発明に係る第7の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルに選択的にP型不純物を注入して第3のP型拡散領域を形成すると共に前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルに選択的にN型不純物を注入して第3のN型拡散領域を形成すると共に前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域上及び前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、このゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、前記Pウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0046】
本発明に係る第8の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層に局所的に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に前記絶縁膜に到達しない第1のトレンチを形成する工程と、この第1のトレンチの一部に前記絶縁膜に到達する第2のトレンチを形成する工程と、前記第1導電型ウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部に第1導電型不純物を選択的に注入して第2の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチに絶縁材料を埋め込んで夫々第1及び第2の素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルの一部に第1導電型不純物を選択的に注入して第3の第1導電型拡散領域を形成すると共に、基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3の第1導電型拡散領域に前記第2の第1導電型拡散領域を介して接続される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第3の第1導電型拡散領域を挟む第1の第1導電型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3の第1導電型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1の第2導電型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2の第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0047】
本発明に係る第9の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層に局所的にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に前記絶縁膜に到達しない第1のトレンチを形成する工程と、この第1のトレンチの一部に前記絶縁膜に到達する第2のトレンチを形成する工程と、前記Pウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部にP型不純物を選択的に注入して第2のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部にN型不純物を選択的に注入して第2のN型拡散領域を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチに絶縁材料を埋め込んで夫々第1及び第2の素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルの一部にP型不純物を選択的に注入して第3のP型拡散領域を形成すると共に、第1の基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3のP型拡散領域に前記第2のP型拡散領域を介して接続される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルの一部にN型不純物を選択的に注入して第3のN型拡散領域を形成すると共に、第2の基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3のN型拡散領域に前記第2のN型拡散領域を介して接続される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域を挟む第1のP型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3のP型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1のN型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2のN型トランジスタを形成する工程と、前記第3のN型拡散領域を挟む第1のN型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1のP型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2のP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線による断面図である。また、図2はこの半導体装置のボディ抵抗を示す模式的平面図である。なお、図1(a)及び図2においては、側壁9は図示を省略されている。
【0049】
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、P型シリコン基板1上に、BOX層2が形成され、その上に、SOI層3が形成されている。BOX層2の厚さは例えば100乃至500nmであり、SOI層3の厚さは例えば100乃至300nmであり、例えば150乃至250nmである。SOI層3の表層には、例えばSiO2からなるSTI領域4が選択的に形成されており、このSTI領域4に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6となっている。STI領域4の上面はSOI層3の上面において露出しており、STI領域4の下面はBOX層2には到達しておらず、BOX層2とSTI領域4との間にはSOI層3が配置されている。STI領域4の深さは例えば100乃至180nmであり、幅は例えば150乃至1000nmである。また、STI領域4とBOX層2との間のSOI層3の厚さは例えば50乃至100nmである。NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるSOI層3上には、夫々ゲート絶縁膜7が形成されており、その上にはゲート電極8が形成されている。また、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部は側壁9により覆われている。
【0050】
また、PMOSトランジスタ17と共にNMOSトランジスタ16を挟む位置に、ボディコンタクト18が形成され、NMOSトランジスタ16と共にPMOSトランジスタ17を挟む位置に、ボディコンタクト19が形成されている。即ち、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19はこの順に1列に配置されている。P型シリコン基板1の表面に垂直な方向から見て、ゲート電極8の形状は長方形状であり、その長手方向は、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向に直交する方向に沿って延びている。
【0051】
更に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にはPウエル10が形成されており、PMOSトランジスタ形成領域6にはNウエル11が形成されている。Pウエル10におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のn+型拡散領域12が形成されている。このn+型拡散領域12により、ソース・ドレイン領域が形成され、n+型拡散領域12間がチャネル領域となっている。n+型拡散領域12の深さは例えば70乃至80nmである。チャネル領域の長さは例えば30乃至100nmである。
【0052】
Pウエル10は、n+型拡散領域12の直下に相当するp型拡散領域10a、ゲート電極8の直下に相当しボディとなるp型拡散領域10b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるp型拡散領域10c、及びNMOSトランジスタ形成領域5からSTI領域4を挟んで隔てられているp型拡散領域10dを備えている。p型拡散領域10b及び10cは互いに同層であり、その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高い。また、p型拡散領域10dはSOI層3の表面に達するように形成されており、その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高く、例えば接地電位が印加されている。p型拡散領域10dはボディコンタクト18を形成している。なお、p型拡散領域10aの不純物濃度は例えば1×1015cm−3であり、p型拡散領域10bの不純物濃度は例えば1×1017cm−3であり、p型拡散領域10cの不純物濃度は例えば1×1018cm−3であり、p型拡散領域10dの不純物濃度は例えば1×1017cm−3である。Pウエル10、n+型拡散領域12、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、NMOSトランジスタ16が形成されている。
【0053】
一方、Nウエル11におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のp+型拡散領域14が形成されている。p+型拡散領域14により、ソース・ドレイン領域が形成され、p+型拡散領域14間がチャネル領域となっている。P+型拡散領域14の深さは例えば70乃至80nmである。
【0054】
Nウエル11は、p+型拡散領域14の直下に相当するn型拡散領域11a、ゲート電極8の直下に相当しボディとなるn型拡散領域11b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるn型拡散領域11c、及びPMOSトランジスタ形成領域6からSTI領域4を挟んで隔てられているn型拡散領域11dを備えている。n型拡散領域11b及び11cは互いに同層であり、その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高い。また、n型拡散領域11dはSOI層3の表面に達するように形成されており、その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高く、例えば電源電位が印加されている。n型拡散領域11dはボディコンタクト19を形成している。なお、n型拡散領域11aの不純物濃度は例えば1×1015cm−3であり、n型拡散領域11bの不純物濃度は例えば1×1017cm−3であり、n型拡散領域11cの不純物濃度は例えば1×1018cm−3であり、n型拡散領域11dの不純物濃度は例えば1×1017cm−3である。Nウエル11、p+型拡散領域14、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、PMOSトランジスタ17が形成されている。
【0055】
また、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に位置するSTI領域4とBOX層2との間には、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eが相互に隣接するように形成されている。
【0056】
ボディコンタクト18及び19には、夫々接地電位配線(図示せず)及び電源電位配線(図示せず)が接続され、Pウエル10及びNウエル11の電位が夫々接地電位及び電源電位に固定される。即ち、SOI層3のうち、ゲート電極8の直下に形成されるp型拡散領域10b(ボディ)は、STI領域4とBOX層2との間に形成されるp型拡散領域10cを介してボディコンタクト18に接続される。この結果、p型拡散領域10b(ボディ)は接地電位配線と接続され、トランジスタの動作に伴いボディに注入される電子及び正孔に起因するヒストリー効果を抑制することが可能となる。同様に、n型拡散領域11b(ボディ)はn型拡散領域11cを介して電源電位配線と接続されることによりヒストリー効果を抑制することが可能となる。
【0057】
図2に示す「Rbody」は、ゲート電極8の直下に位置するボディ(p型拡散領域10b)とボディコンタクト18との間に存在するボディ抵抗を模式的に表している。ボディであるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bと、STI領域4とBOX層2との間に形成されるp型拡散領域10c及びn型拡散領域11cとは、トランジスタ形成領域とSTI領域4との境界において接続されることになる。この境界は、図2においては、n+拡散領域12及びn+拡散領域12間の領域からなる矩形領域における図示の横方向に延びる2辺のうち、ゲート電極8が横切る部分に相当する。ボディ抵抗Rbodyは、主としてSTI領域4とBOX層2との間に形成される拡散領域(p型拡散領域10c、n型拡散領域11c)の電気抵抗によって決定される。
【0058】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図3(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本実施形態においては、この半導体装置をレジストマスクによる制限注入法により製造する。
【0059】
先ず、図3(a)に示すように、P型シリコン基板1上に、BOX層2を形成し、次いで、厚さが例えば250nmのSOI層3を形成する。そして、SOI層3内に不純物を注入して、Pウエル10及びNウエル11を形成する。これにより、ウエルが形成されたSOI基板が作製される。
【0060】
次に、SOI層3の表層に、STI領域4をSTI法により形成する。このとき、STI領域4の深さは例えば180nmとし、その下面がBOX層2に到達しないようにする。
【0061】
そして、図3(b)に示すように、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域、ボディコンタクト領域及びチャネル領域直下に不純物を注入する。即ち、NMOSトランジスタ形成領域5の全体及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるn型拡散領域11a(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト13aを形成する。そして、このレジスト13aをマスクとして、N型不純物であるP+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1013cm−2、注入エネルギーを例えば170keVとする。これにより、n型拡散領域11b、11c、11d及び11eが形成される。n型拡散領域11dはボディコンタクト19(図1(a)及び(b)参照)となる。このとき、Nウエル11において図3(b)に示す工程でP+が注入されない領域が、n型拡散領域11aとなる。その後、レジスト13aを除去する。
【0062】
次に、図3(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6の全体及びNMOSトランジスタ形成領域5におけるp型拡散領域10a(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト13bを形成する。そして、このレジスト13bをマスクとして、P型不純物であるB+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2、注入エネルギーを例えば60keVとする。これにより、p型拡散領域10b、10c、10d及び10eが形成される。p型拡散領域10dはボディコンタクト18(図1(a)及び(b)参照)となる。このとき、Pウエル10において図3(c)に示す工程でB+が注入されない領域が、p型拡散領域10aとなる。
【0063】
その後、図3(d)に示すように、レジスト13bを除去する。なお、B+を先にイオン注入してp型拡散領域10b、10c、10d及び10eを形成した後、P+をイオン注入してn型拡散領域11b、11c、11d及び11eを形成してもよい。
【0064】
次に、図1(b)に示すように、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の双方において、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。そして、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁9を形成する。これにより、図1(a)及び(b)に示すような半導体装置が作製される。
【0065】
本実施形態においては、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17のS/D領域であるn+型拡散領域12及びp+型拡散領域14の直下に位置するp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aの不純物濃度を、ボディとなるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bの不純物濃度よりも低くしている。これにより、S/D領域下に形成される空乏層をBOX層2に到達させることができる。この結果、寄生容量を低減してNMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17の高速化を図ることができると共に、短チャネル効果を抑制しつつ、前記トランジスタのゲート長を短くし、相互に隣接するトランジスタのS/D領域間を確実に分離することができる。
【0066】
なお、図1(b)においては、本実施形態の半導体装置の断面において、SOI層3を注入されている不純物の種類(n型、p型)及び濃度が異なる領域毎に区分けして示している。ボディとは、前述の如く、トランジスタ形成領域におけるSOI層3のうち、ゲート電極8の直下に位置する領域で空乏層が形成されない中性領域を意味する。なお、不純物が注入されたSOI層3の各領域で空乏層が形成される領域は、ボディ電位に加え、トランジスタのソース・ドレイン電位及びゲート電極の電位により変化する。図1(b)においては、その空乏層が形成される領域を明示していないが、典型的には、p型拡散領域10a及びn型拡散領域11aが空乏層領域となる。また、トランジスタが動作状態の場合、S/D領域間に形成されるチャネル領域の直下にも空乏層が形成されるため、p型拡散領域10b及びn型拡散領域11bのうち、チャネル領域直下の近傍も空乏層領域となる。
【0067】
また、ボディとなるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bを、夫々p型拡散領域10c及びn型拡散領域11cと同層で、且つその不純物濃度をp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高くしている。これにより、NMOSトランジスタ16のボディとなるp型拡散領域10bとボディコンタクトとなるp型拡散領域10dとの間の抵抗を低減し、また、PMOSトランジスタ17のボディとなるn型拡散領域11bとボディコンタクトとなるn型拡散領域11dとの間の抵抗を低減することができ、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17のボディ電位を確実に固定することができる。
【0068】
更に、本実施形態においては、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に位置するSTI領域4と、BOX層2との間に、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eが互いに接するように配置されている。このため、ボディコンタクトであるp型拡散領域10dに接地電位を印加し、n型拡散領域11dに電源電位を印加することにより、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eをPN接合分離することができる。この結果、NMOSトランジスタ16とPMOSトランジスタ17との間を絶縁することができる。
【0069】
次に、前述の第1実施形態の変形例について説明する。図4(a)乃至(d)及び図5(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例においては、ゲート電極スルー注入法により半導体装置を製造する。本変形例における半導体装置の構成は、図1(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。先ず、図4(a)に示すように、前述の第1の実施形態と同様に、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3を形成し、SOI層3内にPウエル10及びNウエル11を形成し、ウエルが形成されたSOI基板を作製する。次に、SOI層3にSTI領域4を形成する。
【0070】
次に、図4(b)に示すように、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域及びボディコンタクト部に不純物を注入する。先ず、NMOSトランジスタ形成領域5の全体及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるPMOSトランジスタ17(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト15aを形成する。そして、このレジスト15aをマスクとして、N型不純物であるP+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1013cm−2、注入エネルギーを例えば170keVとする。これにより、n型拡散領域11c、11d及び11eが形成される。n型拡散領域11dはボディコンタクト19(図1(a)及び(b)参照)となる。なお、後の工程で形成されるn型拡散領域11a及び11bにはP+は注入されない。その後、レジスト15aを除去する。
【0071】
次に、図4(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6の全体及びNMOSトランジスタ形成領域5におけるNMOSトランジスタ16(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト15bを形成する。そして、このレジスト15bをマスクとして、P型不純物であるB+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2、注入エネルギーを例えば60keVとする。これにより、p型拡散領域10c、10d及び10eが形成される。p型拡散領域10dはボディコンタクト18(図1(a)及び(b)参照)となる。なお、後の工程で形成されるp型拡散領域10a及び10bにはP+は注入されない。
【0072】
その後、図4(d)に示すように、レジスト15bを除去する。なお、B+を先にイオン注入してp型拡散領域10c、10d及び10eを形成した後、P+をイオン注入してn型拡散領域11c、11d及び11eを形成してもよい。
【0073】
次に、図5(a)に示すように、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。このとき、ゲート絶縁膜7は熱酸化により形成し、その厚さは例えば1.5nmとする。また、ゲート電極8は多結晶シリコンにより形成し、その厚さは例えば150nmとする。
【0074】
次に、図5(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト21を形成する。そして、レジスト21をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば170keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたP+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するNウエル11中において停止し、n型拡散領域11bを形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたP+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたP+イオンはPMOSトランジスタ17の特性には影響を与えない。そして、Nウエル11において、n型拡散領域11b、11c、11dが形成されない領域がn型拡散領域11aとなる。
【0075】
次に、図5(c)に示すように、レジスト21を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト22を形成する。そして、レジスト22をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば70keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたB+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するPウエル10中において停止し、p型拡散領域10bを形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたB+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたB+イオンはNMOSトランジスタ16の特性には影響を与えない。そして、Pウエル10において、p型拡散領域10b、10c、10dが形成されない領域がp型拡散領域10aとなる。次に、図5(d)に示すように、レジスト22を除去する。
【0076】
その後、図1(b)に示すように、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁9を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0077】
本変形例においては、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとしてイオン注入を行って、ボディとなるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bを形成しているため、セルフアライン的にゲート電極とボディとの位置を合わせることができる。
【0078】
次に、前述の第1実施形態の他の変形例について説明する。図6(a)乃至(d)、図7(a)及び(b)並びに図8(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例における半導体装置の構成は、図1(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。本変形例においては、この半導体装置を打ち返しによるゲート電極スルー注入法により製造する。
【0079】
先ず、図6(a)に示すように、前述の第1の実施形態と同様な方法により、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3、STI領域4を形成する。次に、図6(b)に示すように、NMOSトランジスタ形成領域5を覆うようにレジスト20aを形成する。そして、レジスト20aをマスクとして、PMOSトランジスタ形成領域6全面にN型不純物としてP+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば130keVとする。これにより、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル28を形成する。その後、レジスト20aを除去する。
【0080】
次に、図6(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を覆うようにレジスト20bを形成する。そして、レジスト20bをマスクとして、NMOSトランジスタ形成領域5全面にP型不純物としてB+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば60keVとする。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5にPウエル27を形成する。そして、図6(d)に示すように、レジスト20bを除去する。なお、先にB+をイオン注入して、NMOSトランジスタ形成領域5にPウエル27を形成し、その後、P+をイオン注入してPMOSトランジスタ形成領域6にNウエル28を形成してもよい。
【0081】
次に、図7(a)に示すように、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。次に、図7(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト29を形成する。そして、レジスト29並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば30keVとする。これにより、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたB+イオンは、Nウエル28中に注入され、Nウエル28中のN型不純物(P)を打ち返す。即ち、B+イオンが予めNウエル28に注入されているN型不純物の効果を打ち消す。これにより、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いN型拡散領域11aが形成される。そして、Nウエル28におけるB+イオンにより打ち返されていない領域が、N型拡散領域11aよりも実効的な不純物濃度が高いN型拡散領域11b、11c、11d及び11eとなる。
【0082】
次に、図8(a)に示すように、レジスト29を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト30を形成する。そして、レジスト30並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1013cm−2、注入エネルギーは例えば80keVとする。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたP+イオンは、Pウエル27中に注入され、Pウエル27中のP型不純物(B)を打ち返す。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いP型拡散領域10aが形成される。そして、Pウエル27におけるP+イオンにより打ち返されていない領域が、P型拡散領域10aよりも実効的な不純物濃度が高いP型拡散領域10b、10c、10d及び10eとなる。次に、図8(b)に示すように、レジスト30を除去する。
【0083】
その後、図1(b)に示すように、前述の第1の実施形態と同様に、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁9を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0084】
本変形例においては、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとしてイオン注入を行って、S/D領域の直下に相当する領域にp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aを形成するため、セルフアライン的にゲート電極とp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aとの位置を合わせることができる。
【0085】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図9(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すB−B線による断面図である。なお、図9(a)においては、側壁は図示を省略されている。
【0086】
図9(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、P型シリコン基板1上に、BOX層2が形成され、その上に、SOI層3が形成されている。SOI層3の表層には、STI領域4が選択的に形成されており、このSTI領域4に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6となっている。STI領域4の上面はSOI層3の上面において露出しており、STI領域4の下面はBOX層2には到達しておらず、BOX層2とSTI領域4との間にはSOI層3が配置されている。BOX層2、SOI層3及びSTI領域4の厚さは例えば前述の第1の実施形態と同様である。
【0087】
NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるSOI層3上には、夫々ゲート絶縁膜7が形成されており、その上には共通のゲート電極8が形成されている。そして、PMOSトランジスタ17と共にNMOSトランジスタ16を挟む位置に、ボディコンタクト18が形成され、NMOSトランジスタ16と共にPMOSトランジスタ17を挟む位置に、ボディコンタクト19が形成されている。即ち、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19はこの順に1列に配置されており、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6上には、共通のゲート電極8が横たわっている。P型シリコン基板1の表面に垂直な方向から見て、ゲート電極8の形状は長方形状であり、その長手方向は、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向に沿って延びている。
【0088】
また、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部は側壁(図示せず)により覆われている。更に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にはPウエル10が形成されており、PMOSトランジスタ形成領域6にはNウエル11が形成されている。
【0089】
Pウエル10におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のn+型拡散領域12が形成されている。このn+型拡散領域12により、ソース・ドレイン領域が形成され、n+型拡散領域12間がチャネル領域となっている。
【0090】
Pウエル10は、n+型拡散領域12の直下に相当するp型拡散領域10a、ゲート電極8の直下に相当するp型拡散領域10b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるp型拡散領域10c、及びNMOSトランジスタ形成領域5からSTI領域4を挟んで隔てられているp型拡散領域10dを備えている。p型拡散領域10b及び10cは互いに同層であり、その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高い。また、p型拡散領域10dはSOI層3の表面に達するように形成されており、ボディコンタクト18となっている。その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高く、例えば接地電位が印加されている。Pウエル10、n+型拡散領域12、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、NMOSトランジスタ16が形成されている。
【0091】
一方、Nウエル11におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のp+型拡散領域14が形成されている。p+型拡散領域14により、ソース・ドレイン領域が形成され、p+型拡散領域14間がチャネル領域となっている。
【0092】
Nウエル11は、p+型拡散領域14の直下に相当するn型拡散領域11a、ゲート電極8の直下に相当するn型拡散領域11b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるn型拡散領域11c、及びPMOSトランジスタ形成領域6からSTI領域4を挟んで隔てられているn型拡散領域11dを備えている。n型拡散領域11b及び11cは互いに同層であり、その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高い。また、n型拡散領域11dはSOI層3の表面に達するように形成されており、ボディコンタクト19となっている。その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高く、例えば電源電位が印加されている。Nウエル11、p+型拡散領域14、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、PMOSトランジスタ17が形成されている。
【0093】
また、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に位置するSTI領域4とBOX層2との間には、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eが相互に隣接するように形成されている。
【0094】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図10(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本実施形態においては、ゲート電極スルー注入法により半導体装置を製造する。先ず、図10(a)に示すように、P型シリコン基板1上に、BOX層2を形成し、次いで、SOI層3を形成する。そして、SOI層3の表層に、STI領域4をSTI法により形成する。このとき、STI領域4の下面がBOX層2に到達しないようにする。次に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にPウエル10を形成し、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル11を形成する。Pウエル10及びNウエル11の形成方法は前述の第1の実施形態と同様である。
【0095】
次に、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域及びボディコンタクトとなる予定の領域に、不純物を注入する。このとき、NMOSトランジスタ形成領域5には、例えば、不純物としてB+をドーズ量が1×1013cm−2、注入エネルギーが50keVの条件で注入し、PMOSトランジスタ形成領域6には、例えば、不純物としてP+をドーズ量が1×1013cm−2、注入エネルギーが150keVの条件で注入する。これにより、p型拡散領域10c、10d及び10e並びにn型拡散領域11c、11d及び11eを形成する。次に、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の双方にゲート絶縁膜7を形成する。次いで、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6に共通のゲート電極8を形成する。
【0096】
次に、図10(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト21を形成する。そして、レジスト21をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば170keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたP+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するNウエル11中において停止し、n型拡散領域11b(図9(a)参照)を形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたP+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたP+イオンはPMOSトランジスタ17の特性には影響を与えない。そして、Nウエル11において、n型拡散領域11b、11c、11d、11eが形成されない領域がn型拡散領域11aとなる。
【0097】
次に、図10(c)に示すように、レジスト21を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト22を形成する。そして、レジスト22をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば70keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたB+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するPウエル10中において停止し、p型拡散領域10b(図9(a)参照)を形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたB+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたB+イオンはNMOSトランジスタ16の特性には影響を与えない。そして、Pウエル10において、p型拡散領域10b、10c、10d、10eが形成されない領域がp型拡散領域10aとなる。次に、図10(d)に示すように、レジスト22を除去する。
【0098】
その後、図9(a)に示すように、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁(図示せず)を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0099】
本実施形態においては、前述の第1の実施形態における効果に加えて、NMOSトランジスタ16のボディであるp型拡散領域10bとボディコンタクト18(p型拡散領域10d)との間の距離を小さくすることができる。ボディとボディコンタクトとの間のボディ抵抗Rbody(図2参照)は、ボディがボディコンタクトに接続される経路の長さに依存する。前述の第1の実施形態においては、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向と、ゲート8の長手方向とが相互に直交している。そして、SOI層のうち、n+拡散領域12はBOX層に到達する空乏層が形成されているため、高い電気抵抗値を示す。このため、前述のボディ(ゲート電極8の直下に相当する拡散領域)とボディコンタクトとを電気的に接続する経路は、n+型拡散領域12を迂回する経路となる。これに対して、本第2実施形態においては、図9(a)に示すように、n+型拡散領域12及びその間の領域からなる素子形成領域におけるゲート電極8と交差する辺に対向する位置にボディコンタクト18を設け、p+型拡散領域14及びその間の領域からなる素子形成領域におけるゲート電極8と交差する辺に対向する位置にボディコンタクト19を設けている。即ち、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向と、ゲート8の長手方向とが相互に平行である。このため、トランジスタのソース・ドレイン領域を迂回することなく、ボディがボディコンタクトに接続されるため、前述の第1の実施形態と比較して、前記経路が短くなり、ボディ抵抗を低減することができる。この結果、ボディ電位の変動をより効果的に抑制することができる。
【0100】
次に、前述の第2実施形態の変形例について説明する。図11(a)乃至(d)及び図12(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例における半導体装置の構成は、図9(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。本変形例においては、この半導体装置をレジストマスクによる制限注入法により製造する。
【0101】
先ず、図11(a)に示すように、前述の第2の実施形態と同様に、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3、STI領域4を形成する。そして、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にPウエル10を形成し、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル11を形成する。次に、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域に不純物を注入し、p型拡散領域10c、10d及び10e並びにn型拡散領域11c、11d及び11eを形成する。
【0102】
次に、図11(b)に示すように、レジスト23を形成し、レジスト23におけるPMOSトランジスタ形成領域6のゲート電極形成領域に相当する領域に開口部24を形成する。次に、図11(c)に示すように、レジスト23をマスクとしてP+イオンを注入し、Nウエル11にn型拡散領域11bを形成する。このときのドーズ量は例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーは例えば150keVとする。なお、Nウエル11において、n型拡散領域11b、11c、11d、11eが形成されない領域がn型拡散領域11aとなる。次に、図11(d)に示すように、レジスト23を除去する。
【0103】
次に、図12(a)に示すように、レジスト25を形成し、レジスト25におけるNMOSトランジスタ形成領域5のゲート電極形成領域に相当する領域に開口部26を形成する。次に、図12(b)に示すように、レジスト25をマスクとしてB+イオンを注入し、Pウエル10にp型拡散領域10bを形成する。このときのドーズ量は例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーは例えば50keVとする。なお、Pウエル10において、p型拡散領域10b、10c、10d、10eが形成されない領域がp型拡散領域10aとなる。次に、図12(c)に示すように、レジスト25を除去する。
【0104】
次に、図12(d)に示すように、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。そして、ソース・ドレイン領域であるn+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成し、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁を形成する。これにより、図9(a)及び(b)に示すような半導体装置が作製される。
【0105】
次に、前述の第2実施形態の他の変形例について説明する。図13(a)及び(b)並びに図14(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例における半導体装置の構成は、図9(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。本変形例においては、この半導体装置を打ち返しによるゲート電極スルー注入法により製造する。
【0106】
先ず、図13(a)に示すように、前述の第2の実施形態と同様な方法により、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3、STI領域4を形成する。次に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にPウエル27を形成し、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル28を形成する。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。
【0107】
次に、図13(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト29を形成する。そして、レジスト29並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1013cm−2、注入エネルギーは例えば30keVとする。これにより、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたB+イオンは、Nウエル28中に注入され、Nウエル28中のN型不純物を打ち返し、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いN型拡散領域11a(図9(a)参照)が形成される。そして、Nウエル28におけるB+イオンにより打ち返されていない領域が、N型拡散領域11aよりも実効的な不純物濃度が高いN型拡散領域11b、11c、11d及び11eとなる。
【0108】
次に、図14(a)に示すように、レジスト29を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト30を形成する。そして、レジスト30並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1013cm−2、注入エネルギーは例えば80keVとする。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたP+イオンは、Pウエル27中に注入され、Pウエル27中のP型不純物を打ち返す。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いP型拡散領域10a(図9(a)参照)が形成される。そして、Pウエル27におけるP+イオンにより打ち返されていない領域が、P型拡散領域10aよりも実効的な不純物濃度が高いP型拡散領域10b、10c、10d及び10eとなる。次に、図14(b)に示すように、レジスト30を除去する。
【0109】
その後、図9(b)に示すように、前述の第2の実施形態と同様に、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0110】
本変形例においては、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとしてイオン注入を行って、S/D領域の直下に相当する領域にp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aを形成するため、セルフアライン的にゲート電極8とp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aとの位置を合わせることができる。
【0111】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図15(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すC−C線による断面図である。図15(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、PMOSトランジスタ形成領域6を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aが形成されている。このSTI領域4aの下端部はBOX層2に到達しており、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6とを完全に絶縁分離している。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、図1(a)及び(b)に示す第1の実施形態に係る半導体装置の構成と同一である。但し、図15(a)及び(b)は、図1(a)及び(b)と比較して、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の図示上の配置が逆になっている。
【0112】
本実施形態においては、PMOSトランジスタ形成領域6を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aを設けている。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間をPN接合分離する場合と比較して、素子分離をより完全に行うことができる。特に、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との境界領域にSTI領域4aを形成することにより、異なる導電型の拡散層領域によるpn接合がなくなるため、ラッチアップ耐性が向上する。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態における効果と同様である。
【0113】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図16(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すD−D線による断面図である。図16(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置は、前述の第2の実施形態に係る半導体装置(図9(a)及び(b)参照)と、前述の第3の実施形態に係る半導体装置(図15(a)及び(b)参照)を組み合わせたものである。即ち、NMOSトランジスタ16のゲート電極とPMOSトランジスタ17のゲート電極は共通化されており、PMOSトランジスタ形成領域6を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aが形成されている。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、図9(a)及び(b)に示す第2の実施形態に係る半導体装置の構成と同一である。但し、図16(a)及び(b)は、図9(a)及び(b)と比較して、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の図示上の配置が逆になっている。
【0114】
前述の第1乃至第4の実施形態においては、ゲート電極直下のSOI層に、S/D領域直下のSOI層の不純物濃度より高い不純物濃度を有する領域を、BOX層に到達する深さまで形成している。しかしながら、ゲート電極直下に形成するp型又はn型拡散領域(ボディ)は、BOX層に到達するまで深く形成しなくても、ボディに電源電位又は接地電位を印加することが可能である。即ち、ボディを形成するにあたり、その深さを、相互に隣接するトランジスタのソース・ドレイン領域間を分離するSTI領域の深さと同程度又はそれより深くすることにより、ボディの下部はSTI領域とBOX層との間に形成される拡散領域と接続される。これにより、ボディはボディコンタクトに接続される。
【0115】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図17(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すE−E線による断面図であり、(c)は(a)に示すE−E線による断面図であり空乏層が形成される領域を模式的に示す。図17(a)乃至(c)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、P型シリコン基板1上に、BOX層2が形成され、その上に、SOI層3が形成されている。SOI層3の表層には、STI領域4が選択的に形成されており、このSTI領域4に区画された領域に、夫々NMOSトランジスタ16a及び16b並びにボディコンタクト18a及び18bが形成されている。ボディコンタクト18a、NMOSトランジスタ16a、NMOSトランジスタ16b及びボディコンタクト18bはこの順に1列に配置されている。
【0116】
NMOSトランジスタ16aの構成は、図1(b)に示すNMOSトランジスタ16の構成と同一である。即ち、図17(b)において、SOI層3におけるNMOSトランジスタ16aのゲート電極8の直下に相当する領域にはp型拡散領域10bが形成されている。SOI層3におけるn+型拡散領域12の直下に相当する領域には、p型拡散領域10aが形成され、この領域にはBOX層2に達する空乏層10fが形成される。一方、NMOSトランジスタ16bにおいては、p型拡散領域10aの不純物濃度を、p型拡散領域10bの不純物濃度と同じとし、図1(b)に示すNMOSトランジスタ16におけるp型拡散領域10a及びp型拡散領域10b全体を、p型拡散領域10bとしている。
【0117】
NMOSトランジスタ16aは、例えば、前述の第1の実施形態と同じ方法により製造することができる。NMOSトランジスタ16bは、NMOSトランジスタ16aの製造工程において、p型拡散領域10bを形成するレジストパターンを一部変更することにより製造することができる。即ち、SOI層3におけるNMOSトランジスタ16aを形成する領域においては、p型拡散領域10bを選択的に形成するためのレジストパターンを形成するが、SOI層3におけるNMOSトランジスタ16bを形成する領域においては、STI領域4で囲まれた領域全体をp型拡散領域10bとするレジストパターンを形成する。
【0118】
図17(b)及び(c)に示すように、NMOSトランジスタ16aにおける空乏層10fが占める領域は、p型拡散領域10aが占める領域とほぼ同じである。即ち、空乏層10fの下面はBOX層2に到達している。トランジスタの動作状態においては、SOI層3におけるゲート絶縁膜7と接する表面近傍の領域にチャネル領域が形成されるため、チャネル領域下における空乏層10fの下面は、p型拡散領域10bの上面よりも若干低くなる。これに対し、NMOSトランジスタ16bにおける空乏層10fは、BOX層2に到達しない。これは、STI領域4で囲まれたSOI層3の領域(素子形成領域)が、p型拡散領域10aよりも高濃度のp型拡散領域10bであるため、n+型拡散領域12とp型拡散領域10bとの間に形成される空乏層10fが広がらないためである。この結果、NMOSトランジスタ16bのボディはゲート電極8の直下のみならず、n+型拡散領域12の直下にも形成されることになる。ボディ、即ち、空乏層が形成されない中性領域は、STI領域4とBOX層2との間に形成されているp型拡散領域10cに対し、4辺で接続されることになる。この4辺とは、図17(a)に示すSTI領域4で区画されたNMOSトランジスタ16bを形成する矩形の領域の各辺をいう。なお、このボディはp型不純物の拡散により、ある程度の導電性を有している。
【0119】
NMOSトランジスタ16bは、空乏層10fがBOX層2に達しないため、NMOSトランジスタ16aと比較して、ソース・ドレイン領域に大きな寄生容量が生じる。このため、NMOSトランジスタ16bの動作速度は、NMOSトランジスタ16aの動作速度よりも遅くなる。しかしながら、NMOSトランジスタ16bのボディであるp型拡散領域10bとボディコンタクト18bとの間の抵抗は、NMOSトランジスタ16aのボディであるp型拡散領域10bとボディコンタクト18aとの間の抵抗よりも小さくなるため、NMOSトランジスタ16bのボディ電位の変動をより効果的に抑制し、しきい値電圧をより一層安定させることができる。このため、本実施形態の半導体装置は、NMOSトランジスタ16aをしきい値電圧の安定よりも動作速度が優先されるデジタル回路に使用し、NMOSトランジスタ16bを動作速度よりしきい値電圧の安定が求められるアナログ回路に使用することができる。このように、本実施形態の半導体装置においては、特性が相互に異なるNMOSトランジスタを混在させることができる。なお、本実施形態においてはNMOSトランジスタについて説明したが、本実施形態の技術は、PMOSトランジスタにおいても同様に実施できることは勿論、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの双方に対して同時に適用できることは言うまでもない。
【0120】
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図18(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すF−F線による断面図であり、(c)は(a)に示すF−F線による断面図であり空乏層が形成される領域を模式的に示す。図18(a)乃至(c)に示すように、本実施形態の半導体装置は、前述の第5の実施形態に係る半導体装置(図17(a)及び(b)参照)において、NMOSトランジスタ16b及びボディコンタクト18bが形成されている領域を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aが形成されている。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、図17(a)及び(b)に示す第5の実施形態に係る半導体装置の構成と同一である。本実施形態においては、前述の第5の実施形態と比較して、NMOSトランジスタ16b及びボディコンタクト18bをより確実に絶縁分離することができる。これにより、NMOSトランジスタ16bに、NMOSトランジスタ16a等からノイズが混入することを確実に防止できる。
【0121】
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。図19は本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図19に示す半導体装置のボディ抵抗を示す模式的平面図は、前述の図2と同様な図となる。図19に示すように、本実施形態の半導体装置においては、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17が夫々複数個、例えば2個、形成されており、ボディコンタクト18が1個のNMOSトランジスタ16のn+型拡散領域12に接するように形成されており、ボディコンタクト19が1個のPMOSトランジスタ17のp+型拡散領域14に接するように形成されている。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、前述の第3の実施形態に係る半導体装置の構成と同じである。
【0122】
前述の第3の実施形態においては、NMOSトランジスタのソース・ドレイン領域であるn+型拡散領域12、及びSTI層4により分離されたボディコンタクト18を介してNMOSトランジスタのボディに接地電位を印加している。この場合、ボディコンタクト18とボディ(p型拡散領域10b)との間の接続経路には、図2に示すようなボディ抵抗Rbodyが存在する。これに対して、本実施形態においては、SOI層3におけるトランジスタのソース・ドレイン領域が形成される領域と同一領域内に、ソース・ドレイン領域に隣接するようにボディコンタクト18を形成する。この構成により、ボディ抵抗値を大幅に低減することが可能となり、ボディの電位が変動することによる種々の問題を解決できる。このボディコンタクト18は、必ずしも個々のトランジスタに形成する必要はない。図19に示すように、例えば、NMOSトランジスタ形成領域5に形成されている2つのNMOSトランジスタ16のうち、図示の左側のNMOSトランジスタ16にボディコンタクト18を設けることにより、隣接する図示の右側のNMOSトランジスタ16においてはボディコンタクトを省略することができる。前述の第3の実施形態におけるボディコンタクトによるボディへの電位印加と同様な作用が、図示の右側のNMOSトランジスタ16のボディと、図示の左側のNMOSトランジスタ16に設けられたボディコンタクト18との間において実現されているからである。
【0123】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図20(a)乃至(c)並びに図21(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。先ず、図20(a)に示すように、P型シリコン基板1上に、BOX層2を形成し、次いで、SOI層3を厚さが例えば250nmになるように形成する。そして、SOI層3の表層に、SiO2膜31を形成し、このSiO2膜31上にSi3N4膜32を形成する。次に、このSiO2膜31及びSi3N4膜32をパターニングし、後の工程においてSTI領域4を形成する予定の領域に開口部を設ける。そして、SiO2膜31及びSi3N4膜32をマスクとしてSOI層3をエッチングして選択的に除去し、SOI層3に深さが例えば200nmのトレンチ33を形成する。次いで、酸化処理を行い、トレンチ33の内面に丸め酸化を施す。これにより、トレンチ33の内面に残留するエッチング歪みを除去すると共に、トレンチ33の内面形状を丸め、後の工程においてSOI層3に形成されるトランジスタにおいて、電界集中が発生しないようにする。
【0124】
次に、図20(b)に示すように、全面にARC(Anti−Reflection Coating:反射防止膜)34を形成し、このARC34上にレジスト35を形成する。そして、このレジスト35をパターニングし、後の工程においてSTI層4a(図19参照)を形成する予定の領域に開口部を形成する。
【0125】
次に、図20(c)に示すように、レジスト35をマスクとしてARC34及びSOI層3をエッチングし、後の工程においてSTI領域4aが形成される予定のトレンチ33の底部を選択的に除去し、BOX層2まで到達させる。以下、このBOX層2まで到達したトレンチ33をトレンチ33aという。次に、レジスト35及びARC34を除去する。そして、HDP−CVD法(High DensityPlasma Chemical Vapor Deposition法:高密度プラズマCVD化学気相成長法)により、P型シリコン基板1上の全面にSiO2膜を形成し、トレンチ33及び33a内にSiO2膜を埋設する。その後、このSiO2膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)法によりSi3N4膜32が露出するまで平坦に研磨し、Si3N4膜32及びSiO2膜31を除去して、SiO2膜により埋め込まれたSTI領域4及び4aを形成する。STI領域4aの厚さは、SOI層3の厚さと同じであり、例えば250nmである。
【0126】
次に、図21(a)に示すように、SOI層3上にレジスト36を形成し、このレジスト36を、NMOSトランジスタ形成領域5のSTI領域4及び後の工程においてチャネル領域となる領域上が開口されるようにパターニングする。そして、このレジスト36をマスクとしてp型不純物、例えばB+を注入する。これにより、Pウエルの制限注入を行う。このとき、ドーズ量は例えば1×1012cm−2とし、注入エネルギーは例えば70keVとする。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5のSOI層3におけるチャネル領域直下にp型拡散領域10bが形成されると共に、NMOSトランジスタ形成領域5におけるSTI領域4とBOX層2との間のSOI層3にp型拡散領域10cが形成される。このとき、Pウエル10において、図21(a)に示す工程でB+が注入されない領域が、p型拡散領域10aとなる。
【0127】
次に、図21(b)に示すように、レジスト36を除去した後、SOI層3上にレジスト37を形成し、このレジスト37を、PMOSトランジスタ形成領域6のSTI領域4及び後の工程においてチャネル領域となる領域上が開口されるようにパターニングする。そして、このレジスト37をマスクとしてn型不純物、例えばP+を注入する。これにより、Nウエルの制限注入を行う。このとき、ドーズ量は例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーは例えば170keVとする。これにより、PMOSトランジスタ形成領域6のSOI層3におけるチャネル領域直下にn型拡散領域11bが形成されると共に、PMOSトランジスタ形成領域6におけるSTI領域4とBOX層2との間のSOI層3にn型拡散領域11cが形成される。このとき、Nウエル11において、図21(b)に示す工程でP+が注入されない領域が、n型拡散領域11aとなる。
【0128】
そして、図19に示すように、レジスト37(図21(b)参照)を剥離し、SOI層3上にゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9を形成すると共に、SOI層3中にソース・ドレイン領域となるn+型拡散領域12及びp+型拡散領域14を形成し、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備える半導体装置を形成する。
【0129】
本実施形態においては、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に、完全分離酸化膜であるSTI領域4aを設けている。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間を、PN接合分離により絶縁する場合と比較して、STI領域4aの幅を小さくすることができる。また、SOI層3におけるトランジスタのソース・ドレイン領域が形成される拡散領域と同一領域内に、ソース・ドレイン領域に隣接するようにボディコンタクト18を形成することにより、ボディ抵抗値を低減し、ボディ電位の変動をより効果的に抑制できる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態における効果と同様である。
【0130】
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図22(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すG−G線による断面図である。図22(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る半導体装置においては、P型シリコン基板1が設けられ、その上にBOX層2が設けられ、その上にSOI層3が設けられている。SOI層3の厚さは例えば150nmである。SOI層3にはBST型SOI領域41及びBody−Floating型SOI領域42が設けられている。そして、BST型SOI領域41にはNMOSトランジスタ16及びボディコンタクト18が形成されており、NMOSトランジスタ16とボディコンタクト18との間には、部分分離膜であるSTI領域4が設けられている。STI領域4の厚さは例えば100nmであり、その上面はSOI層3の表面に露出しており、STI領域4の下面はBOX層2に接しておらず、厚さが例えば50nmのSOI層3が介在しており、p型拡散領域10cとなっている。一方、Body−Floating型SOI領域42にはNMOSトランジスタ43が形成されており、NMOSトランジスタ43は完全分離膜であるSTI領域4aにより囲まれている。STI領域4aの下面はBOX層2に接している。なお、「BSTSOI」は本出願人が登録した商標名である。
【0131】
NMOSトランジスタ16の構成は、前述の第1の実施形態におけるNMOSトランジスタ16と同一である。即ち、Pウエル10におけるS/D領域下に位置するp型拡散領域10aの不純物濃度は、チャネル領域下に形成されたP型拡散領域10b及びSTI領域下に形成されたp型拡散領域10cの不純物濃度よりも低くなっている。また、NMOSトランジスタ16の駆動に伴ってチャネル領域下に形成されるボディは、BOX層2とSTI領域4との間に形成されたp型拡散領域10cを介して、ボディコンタクト18となるp型拡散領域10dに接続される。なお、p型拡散領域10aの不純物濃度は例えば1×1015乃至1×1016cm−3であり、p型拡散領域10bの不純物濃度は例えば1×1017乃至1×1018cm−3であり、p型拡散領域10cの不純物濃度は例えば1×1017乃至1×1018cm−3であり、p型拡散領域10dの不純物濃度は例えば1×1017乃至1×1018cm−3である。ボディコンタクト18には例えば接地電位が印加されている。
【0132】
一方、NMOSトランジスタ43はBOX層2まで到達するSTI領域4aにより囲まれている。このため、Pウエル10におけるNMOSトランジスタ43のチャネル領域下に形成されるボディは外部に接続されず、完全にフローティング状態となっている。また、Pウエル10において、NMOSトランジスタ43のS/D領域下にはp型拡散領域10aが形成され、チャネル領域下にはp型拡散領域10bが形成されている。即ち、NMOSトランジスタ43においても、S/D領域下の不純物濃度はチャネル領域下の不純物濃度よりも低くなっている。
【0133】
次に、本実施形態に係る半導体装置の動作について説明する。以下、BST型SOI領域41に形成されたトランジスタ(NMOSトランジスタ16)をBST型SOIトランジスタといい、Body−Floating型SOI領域42に形成されたトランジスタ(NMOSトランジスタ43)をBF型SOIトランジスタともいう。NMOSトランジスタ16が駆動すると、Pウエル10におけるS/D領域下に空乏層が形成される。このとき、P型拡散領域10aの不純物濃度はPウエル10における他の領域よりも低くなっているため、空乏層はBOX層2に到達する。また、NMOSトランジスタ16のチャネル領域下に位置するp型拡散領域10bは、P型拡散領域10aよりも不純物濃度が高いため、この領域に中性領域であるボディが形成される。そして、このボディに蓄積された電荷は、p型拡散領域10c及び10dを介して外部に放電される。一方、NMOSトランジスタ43が駆動すると、そのS/D領域下に空乏層が形成され、BOX層2に到達する。また、NMOSトランジスタ43のチャネル領域下にはボディが形成される。このボディはフローティング状態であるため、ボディ電位はNMOSトランジスタ43の駆動に伴って変動する。
【0134】
本実施形態に係る半導体装置においては、1チップ上にBST型SOIトランジスタ(NMOSトランジスタ16)及びBF型SOIトランジスタ(NMOSトランジスタ43)が形成されている。前述の如く、BST型SOIトランジスタにおいては、S/D領域下のPウエルは不純物濃度が低いため、トランジスタの駆動に伴って空乏層が発生し、この空乏層がBOX層に到達する。これにより、ジャンクション容量が低くなる。また、チャネル領域下のPウエルには十分な濃度の不純物が注入されているため、チャネル領域下にボディが形成される。これにより、オン電流が増大する。更に、このボディはボディコンタクトに接続されているため、NMOSトランジスタ16の駆動に伴い、ボディに電荷が流入してボディ電位が変動しても、次の駆動タイミングまでにはボディ電位が基準電位に戻る。以上の効果により、NMOSトランジスタ16は、しきい値を安定させつつ、高速で駆動することができる。
【0135】
一方、BF型SOIトランジスタはボディがフローティング状態になるため、ボディに蓄積された電荷の逃げ場がない。このため、BST型SOIトランジスタと比較するとしきい値は変動しやすくなるものの、オン電流がより一層増大すると共に、動作速度をより一層向上させることができる。また、本実施形態においては、SOI層3が例えば150nmと薄いため、ボディが小さくなり、バックゲートバイアス効果の影響が小さくなる。このため、電源電圧が1V以下である場合においても、縦積論理ゲートを実現することができる。
【0136】
従って、BST型SOIトランジスタは、動作速度よりもしきい値の安定性が優先される回路、例えば、アナログ回路、PLL回路(Phase−Locked Loop回路:位相同期ループ回路)、SRAM(Static Random Access Memory)等に適している。また、BST型SOIトランジスタは、ボディとボディコンタクトとの間に電荷を逃がす経路を有するため、ESD(Electro Static Discharge:静電気放電)保護素子にも適している。一方、BF型SOIトランジスタは、しきい値の安定性よりも動作速度が優先される回路、例えばデジタル回路等に適している。このように、1チップ上においてBST型SOIトランジスタ及びBF型SOIトランジスタを混載することにより、各回路に適したトランジスタを作り分けることができ、半導体装置の性能を最大限に引き出すことができる。
【0137】
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。図23(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すH−H線による断面図である。また、図24(a)乃至(c)は、本実施形態におけるBST型SOIトランジスタを示す断面図であり、(a)は半導体装置のコア部に形成されるコアトランジスタを示し、(b)はI/O部に形成されるI/Oトランジスタを示し、(c)はSRAM部に形成されるSRAMトランジスタを示す。
【0138】
図23(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る半導体装置においては、BST型SOI領域41及びBody−Floating型SOI領域42が設定されており、BST型SOI領域41にはNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6が設定されている。そして、NMOSトランジスタ形成領域5にはNMOSトランジスタ16及びボディコンタクト18が設けられており、PMOSトランジスタ形成領域6にはPMOSトランジスタ17及びボディコンタクト19が設けられている。NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の構成は、前述の第3の実施形態(図15参照)と同様である。即ち、PMOSトランジスタ形成領域6は完全分離膜であるSTI領域4aにより周囲を囲まれている。そして、NMOSトランジスタ16のボディはボディコンタクト18に接続され、PMOSトランジスタ17のボディはボディコンタクト19に接続されるようになっている。なお、図23(a)においては、隔壁9(図23(b)参照)は図示を省略されている。
【0139】
また、図24(a)及び(b)に示すように、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17には、コア部に形成されたコアトランジスタ16a及び17aと、I/O部に形成されたI/Oトランジスタ16b及び17bの2種類がある。コアトランジスタとI/Oトランジスタとは各部の寸法が異なり、例えば、コアトランジスタのゲート絶縁膜7の厚さは1.6乃至1.9nmであり、I/Oトランジスタのゲート絶縁膜7の厚さは3乃至5nmである。更に、図24(c)に示すように、SRAM部におけるNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6には、夫々NMOSトランジスタ45及びPMOSトランジスタ46が形成されている。NMOSトランジスタ45及びPMOSトランジスタ46はBST型SOIトランジスタであり、SRAMトランジスタである。NMOSトランジスタ45においては、Pウエル10内におけるS/D領域下及びチャネル領域下にp型拡散領域10gが形成されており、PMOSトランジスタ46においては、Nウエル11内におけるS/D領域下及びチャネル領域下にn型拡散領域11gが形成されている。即ち、SRAMトランジスタにおいては、ウエルにおけるS/D領域下及びウエル内の不純物濃度は均一になっている。NMOSトランジスタ45及びPMOSトランジスタ46における上記以外の構成は、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17の構成と同じである。
【0140】
一方、Body−Floating型SOI領域42にはNMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44が設けられている。NMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44は、夫々周囲を完全分離膜であるSTI領域4aにより囲まれている。NMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44の構成は、夫々NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17の構成と同じであり、コアトランジスタとして使用される。なお、Body−Floating型SOI領域42にはボディコンタクトは設けられていない。本実施形態に係る半導体装置の動作は、前述の第8の実施形態と同様である。
【0141】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図25(a)及び(b)乃至図36(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、各図の(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【0142】
先ず、図25(a)及び(b)に示すように、P型シリコン基板1上にBOX層2を形成する。次に、BOX層2上にSOI層3を形成する。SOI層3の厚さは例えば150nmとする。次に、SOI層3内にボロン(B)をイオン注入してPウエル10を形成し、ヒ素(As)をイオン注入してNウエル11を形成する。これにより、ウエルが形成されたSOI基板を作製する。
【0143】
次に、このSOI基板の表面にSiO2からなるパット酸化膜51を厚さが例えば9nmになるように成膜し、その上にSiN膜52を厚さが例えば120nmになるように成膜し、更にその上にNSG(ノンドープシリコングラス)からなるNSG膜53を厚さが例えば100nmになるように成膜する。次に、NSG膜53上にレジスト54を形成してパターニングする。このとき、後の工程においてSTI領域を形成する領域において、レジスト54に開口部を形成する。即ち、後の工程において、トランジスタ(NMOSトランジスタ16及び43並びにPMOSトランジスタ17及び44)並びにボディコンタクト18及び19を形成する予定の領域を覆うように、レジスト54を形成する。次に、このパターニングしたレジスト54をマスクとして、NSG膜53、SiN膜52及びパット酸化膜51をエッチングして選択的に除去する。その後、レジスト54を除去する。
【0144】
次に、図26(a)及び(b)に示すように、パット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜をマスクとして、SOI層3を例えば深さ100nmまでエッチングして選択的に除去する。このとき、エッチング領域においては、膜厚が例えば50nmのSOI層3が残存する。次に、全面にSiN膜55を形成する。そして、このSiN膜55上にレジスト56を塗布により形成する。このとき、BST型SOI領域41においては、後の工程において完全分離膜であるSTI領域4aを形成する領域以外の領域を覆うようにレジスト56を形成し、Body−Floating型SOI領域42においてはレジスト56を形成しない。
【0145】
次に、図27(a)及び(b)に示すように、レジスト56(図26(a)参照)及びNSG膜53をマスクとして、SOI層3及びSiN膜55をエッチングして選択的に除去する。このとき、BST型SOI領域41においては、レジスト56の開口部においてBOX層2が露出する。Body−Floating型SOI領域42においては、SOI層3上及びNSG膜53上の水平面に形成されているSiN膜55は除去されるが、SOI層3、パット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜の側部においては、エッチング前のSiN層55の膜厚が厚いため、エッチング後もSiN膜55が残存する。
【0146】
次に、図28(a)及び(b)に示すように、Body−Floating型SOI領域42の全域及びBST型SOI領域41のPMOSトランジスタ形成領域6を覆うように、レジスト57を形成する。そして、レジスト57、並びにNMOS形成領域5におけるパット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜をマスクとして、ボロン(B)をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーを例えば7keVとする。これにより、後の工程においてSTI領域4が形成される予定の領域のPウエル10にボロンがドーピングされ、p型拡散領域10cが形成される。その後、レジスト57を除去する。
【0147】
次に、図29(a)及び(b)に示すように、Body−Floating型SOI領域42の全域及びBST型SOI領域41のNMOSトランジスタ形成領域5を覆うように、レジスト58を形成する。そして、レジスト58並びにNMOS形成領域6におけるパット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜をマスクとして、ヒ素(As)をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば50keVとする。これにより、後の工程においてSTI領域4が形成される予定の領域のNウエル11にヒ素がドーピングされ、n型拡散領域11cが形成される。次に、レジスト58を除去する。
【0148】
次に、図30(a)及び(b)に示すように、SOI層3がエッチング除去された領域に、HDP−CVD法(High Density Plasma CVD:高密度プラズマCVD法)によりシリコン酸化膜59を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)により表面を平坦化する。このとき、SiN膜52においてCMPを停止する。これにより、NSG膜53は除去され、SiN膜52及びパット酸化膜51は残存する。なお、後述する図31乃至36においては、パット酸化膜51の図示は省略する。
【0149】
次に、図31(a)及び(b)に示すように、レジスト61を形成する。レジスト61においては、BST型SOI領域41のコア部におけるNMOSトランジスタ16(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト18(図23(a)参照)を形成する予定の領域、並びにBody−Floating型SOI領域42のコア部におけるNMOSトランジスタ43(図23(a)参照)のチャネル領域を形成する予定の領域に、開口部を形成する。なお、I/O部及びSRAM部は全域をレジスト61により覆う。そして、このレジスト61をマスクとして、ボロンをイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1.5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば40keVとする。これにより、Pウエル10において、後の工程にてコアトランジスタであるNMOSトランジスタ16及び43のチャネル領域下となる領域にp型拡散領域10bが形成され、ボディコンタクト18となる領域にp型拡散領域10dが形成される。なお、Pウエル10において、これまでの工程でボロンが注入されなかった領域がp型拡散領域10aとなる。その後、レジスト61を除去する。
【0150】
次に、図32(a)及び(b)に示すように、レジスト62を形成する。レジスト62においては、BST型SOI領域41のコア部におけるPMOSトランジスタ17(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト19(図23(a)参照)を形成する予定の領域、並びにBody−Floating型SOI領域42のコア部におけるPMOSトランジスタ44(図23(a)参照)のチャネル領域を形成する予定の領域に、開口部を形成する。なお、I/O部及びSRAM部は全域をレジスト62により覆う。そして、このレジスト62をマスクとして、ヒ素をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば2×101 2cm−2とし、注入エネルギーを例えば240keVとする。これにより、Nウエル11において、後の工程にてコアトランジスタであるPMOSトランジスタ17及び44のチャネル領域下となる領域にn型拡散領域11bが形成され、ボディコンタクト19となる領域にn型拡散領域11dが形成される。なお、Nウエル11において、これまでの工程でヒ素が注入されなかった領域がn型拡散領域11aとなる。その後、レジスト62を除去する。
【0151】
次に、図33(a)及び(b)に示すように、レジスト63を形成する。レジスト63においては、BST型SOI領域41のI/O部におけるNMOSトランジスタ16(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト18(図23(a)参照)を形成する予定の領域に、開口部を形成する。なお、BST型SOI領域41のコア部及びSRAM部並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)は全面をレジスト63により覆う。そして、このレジスト63をマスクとして、ボロンをイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1.5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば40keVとする。これにより、Pウエル10において、後の工程にてI/OトランジスタであるNMOSトランジスタ16のチャネル領域下となる領域及びボディコンタクト18となる領域に、夫々p型拡散領域10b及び10dが形成される。このとき、Pウエル10におけるこれまでの工程でボロンが注入されなかった領域がp型拡散領域10aとなる。その後、レジスト63を除去する。
【0152】
次に、図34(a)及び(b)に示すように、レジスト64を形成する。レジスト64においては、BST型SOI領域41のI/O部におけるPMOSトランジスタ17(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト19(図23(a)参照)を形成する予定の領域に開口部を形成する。なお、BST型SOI領域41のコア部及びSRAM部並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)は全面をレジスト64により覆う。そして、このレジスト64をマスクとして、ヒ素をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば2×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば240keVとする。これにより、Nウエル11において、後の工程にてI/OトランジスタであるPMOSトランジスタ17のチャネル領域下となる領域にn型拡散領域11bが形成され、ボディコンタクト19となる領域にn型拡散領域11dが形成される。このとき、Nウエル11におけるこれまでの工程でヒ素が注入されなかった領域がn型拡散領域11aとなる。その後、レジスト64を除去する。
【0153】
次に、図35(a)及び(b)に示すように、レジスト65を形成する。レジスト65は、BST型SOI領域41のSRAM部におけるNMOSトランジスタ形成領域5全体を露出させ、BST型SOI領域41のSRAM部におけるPMOSトランジスタ形成領域6、コア部及びI/O部の全域、並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)の全域を覆うように形成する。次に、レジスト65をマスクとして、ボロンをイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1.5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば40keVとする。これにより、後の工程にてSRAM部におけるNMOSトランジスタ16のチャネル領域下及びS/D領域下となる領域並びにボディコンタクト18となる領域にp型拡散領域10gが形成される。即ち、SRAMトランジスタにおいては、Pウエル10におけるチャネル領域下の不純物濃度とS/D領域下の不純物濃度とを相互に等しくする。その後、レジスト65を除去する。
【0154】
次に、図36(a)及び(b)に示すように、レジスト66を形成する。レジスト66は、BST型SOI領域41のSRAM部におけるPMOSトランジスタ形成領域6全体を露出させ、BST型SOI領域41のSRAM部におけるNMOSトランジスタ形成領域5、コア部及びI/O部の全域、並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)の全域を覆うように形成する。次に、レジスト66をマスクとして、ヒ素をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば2×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば240keVとする。これにより、後の工程にてSRAM部におけるPMOSトランジスタ17のチャネル領域下及びS/D領域下となる領域並びにボディコンタクト19となる領域にn型拡散領域11gが形成される。即ち、SRAMトランジスタにおいては、Nウエル11におけるチャネル領域下の不純物濃度とS/D領域下の不純物濃度とを相互に等しくする。その後、レジスト66を除去する。
【0155】
次に、図23(a)及び(b)並びに図24(a)乃至(c)に示すように、SiN膜52及びパット酸化膜51を湿式エッチングにより除去する。次に、前述の第1の実施形態と同様な方法により、各トランジスタにゲート絶縁膜7、ゲート電極8、側壁9及びソース・ドレイン領域を形成する。これにより、BST型SOIトランジスタであるNMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17、並びにBF型SOIトランジスタであるNMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44を備えた半導体装置が作製される。
【0156】
本実施形態においては、従来のバルク型の半導体装置の製造方法と比較して、図26(a)及び(b)に示すレジスト56をパターニングするマスク(図示せず)を変更するだけで、BST型SOIトランジスタ及びBF型SOIトランジスタを混載した半導体装置を製造することができる。このため、従来のバルク型の半導体装置の設計資産をそのまま使用できる。
【0157】
また、本実施形態においては、コアトランジスタとして、BST型SOIトランジスタ及びBF型SOIトランジスタの2種類のトランジスタを形成することができる。これにより、コアトランジスタを用途によって作り分けることができる。
【0158】
更に、SRAMトランジスタにおいて、S/D領域下の不純物濃度をチャネル領域下の不純物濃度と等しくしている。これにより、不純物をS/D領域下には注入せずにチャネル領域下のみに制限注入する必要がなくなるため、SRAMトランジスタを小型化し、SRAMの集積密度を向上させることができる。なお、S/D領域下における不純物濃度が高いため、空乏層がBOX層に届かず、ジャンクション容量が大きくなる。しかしながら、SRAMトランジスタにおいては、ジャンクション容量を低減する効果はあまりなく、むしろ容量が大きい方がα線に対する耐性が向上するという利点がある。また、ボディが、SOI層とBOX層との間に形成された拡散領域の他に、S/D領域下の拡散領域を介してボディコンタクトに接続されるため、ボディ抵抗が低減する。これにより、ボディコンタクトを1個のトランジスタ毎ではなく、複数、例えば8乃至16個のトランジスタ毎に設けても、十分にボディ電位を固定できるようになり、SRAMをより一層高集積化することが可能となる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第8の実施形態と同様である。
【0159】
なお、従来のバルク型の半導体装置の設計資産をそのまま使用すると、Body−Floating型SOI領域42においてもトランジスタの近傍にボディコンタクトが形成されてしまうことがある。しかしながら、このボディコンタクトとトランジスタとの間には完全分離膜であるSTI領域4aが存在するため、このボディコンタクトはBF型SOIトランジスタの特性に影響を与えない。
【0160】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、S/D領域下の不純物濃度をボディの不純物濃度よりも低くすることにより、空乏層を絶縁膜まで到達させつつ、S/D領域の接合深さを浅くすることができ、トランジスタの高速化を図ることができると共に、トランジスタの小型化を図ることができる。また、ボディコンタクトを設け、絶縁膜と素子分離領域との間に、ボディと同層で且つその不純物濃度がS/D領域下の不純物濃度よりも高くなるような拡散領域を設けることにより、ボディとボディコンタクトとの間の抵抗を低減し、ボディ電位を確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線による断面図である。
【図2】この半導体装置のボディ抵抗を示す模式的平面図である。
【図3】(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図4】(a)乃至(d)は本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図5】(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図4の次の工程を示す。
【図6】(a)乃至(d)は本発明の第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図7】(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図6の次の工程を示す。
【図8】(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図7の次の工程を示す。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すB−B線による断面図である。
【図10】(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図11】(a)乃至(d)は本発明の第2の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図12】(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図11の次の工程を示す。
【図13】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図14】(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図13の次の工程を示す。
【図15】(a)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すC−C線による断面図である。
【図16】(a)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すD−D線による断面図である。
【図17】(a)は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すE−E線による断面図である。
【図18】(a)は本発明の第6の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すF−F線による断面図である。
【図19】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図20】(a)乃至(c)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図21】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図20の次の工程を示す。
【図22】(a)は本発明の第8の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すG−G線による断面図である。
【図23】(a)は本発明の第9の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すH−H線による断面図である。
【図24】(a)乃至(c)は、本実施形態におけるBST型SOIトランジスタを示す断面図であり、(a)は半導体装置のコア部に形成されるコアトランジスタを示し、(b)はI/O部に形成されるI/Oトランジスタを示し、(c)はSRAM部に形成されるSRAMトランジスタを示す。
【図25】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図26】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図25の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図27】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図26の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図28】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図27の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図29】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図28の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図30】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図29の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図31】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図30の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図32】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図31の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図33】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図32の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図34】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図33の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図35】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図34の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図36】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図35の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図37】(a)は従来のSOI層に形成されたMOSFETを備えた半導体装置を示す断面図であり、(b)はその平面図である。
【図38】(a)乃至(d)はこの従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図39】従来のボディコンタクトを設けた半導体装置を示す平面図である。
【図40】横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に空乏層の深さをとって、ウエルの不純物濃度が空乏層の深さに及ぼす影響を示すグラフ図である。
【図41】横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に基板抵抗をとって、ウエルの不純物濃度が基板抵抗に及ぼす影響を示すグラフ図である。
【図42】横軸に空乏層の深さをとり、縦軸に基板抵抗をとって、空乏層の深さと基板抵抗との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1;P型シリコン基板
2;BOX層
3;SOI層
4、4a;STI領域
5;NMOSトランジスタ形成領域
6;PMOSトランジスタ形成領域
7;ゲート絶縁膜
8;ゲート電極
9;側壁
10;Pウエル
10a、10b、10c、10d、10e、10g;p型拡散領域
10f;空乏層
11;Nウエル
11a、11b、11c、11d、11e、11g;n型拡散領域
12;n+型拡散領域
13a、13b、15a、15b;レジスト
14;p+型拡散領域
16、16a、16b;NMOSトランジスタ
17、17a、17b;PMOSトランジスタ
18、18a、18b、19;ボディコンタクト
20a、20b、21、22、23、25、29、30;レジスト
24、26;開口部
27;Pウエル
28;Nウエル
31;SiO2膜
32;Si3N4膜
33、33a;トレンチ
34;ARC
35、36、37;レジスト
41;BST型SOI領域
42;Body−Floating型SOI領域
43、45;NMOSトランジスタ
44、46;PMOSトランジスタ
51;パット酸化膜
52;SiN膜
53;NSG膜
54、56、57、58;レジスト
55;SiN膜
59;シリコン酸化膜
61〜66;レジスト
101;P型シリコン基板
102;BOX層
103;SOI層
104;STI領域
105;NMOSトランジスタ形成領域
106;PMOSトランジスタ形成領域
107;ゲート絶縁膜
108;ゲート電極
109;側壁
110;Pウエル
111;Nウエル
112、112a、112b;n+型拡散領域
113、115;エクステンション領域
114;p+型拡散領域
116;NMOSトランジスタ
117;PMOSトランジスタ
118;SiO2膜
119;Si3N4膜
120;トレンチ
121、122;レジスト
131;p+型拡散領域
132;ゲート電極
133;ゲート電極132の端部
Rbody;ボディ抵抗
W1、W2;ソース領域の幅
【発明の属する技術分野】
本発明はSOI(Silicon On Insulator)層に形成されたトランジスタを有する半導体装置及びその製造方法に関し、特に、トランジスタの性能を維持しつつ微細化することが可能な半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シリコン基板上にBOX(Buried Oxide:埋込酸化膜)層を形成し、このBOX層上にSOI層を形成し、このSOI層にMOSトランジスタを形成するSOI技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。図37(a)はこのような従来の半導体装置において、SOI層に形成されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)を示す断面図であり、(b)はその平面図である。図37(b)は図37(a)に示すNMOSトランジスタ116を示している。但し、図37(b)においては、側壁109は図示を省略されている。
【0003】
図37(a)及び(b)に示すように、従来の半導体装置においては、P型シリコン基板101上に、BOX層102が形成され、その上に、SOI層103が形成されている。SOI層103の厚さは例えば150nmである。そして、SOI層103においては、STI(Shallow Trench Isolation:浅溝埋込分離)領域104が選択的に形成されており、STI領域104に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域105及びPMOSトランジスタ形成領域106となっている。STI領域104の上面はSOI層103の上面において露出しており、STI領域104の下面はBOX層102に接している。SOI層103におけるNMOSトランジスタ形成領域105及びPMOSトランジスタ形成領域106には、夫々ゲート絶縁膜107が形成されており、その上にはゲート電極108が形成されている。また、ゲート絶縁膜107及びゲート電極108の側部は側壁109により覆われている。更に、SOI層103のNMOSトランジスタ形成領域105にはPウエル110が形成されており、PMOSトランジスタ形成領域106にはNウエル111が形成されている。
【0004】
Pウエル110におけるゲート電極108及び側壁109の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のn+型拡散領域112が形成されており、側壁109の直下に相当する領域には、エクステンション領域113が形成されている。n+型拡散領域112及びエクステンション領域113により、ソース・ドレイン領域が形成され、エクステンション領域113間がチャネル領域となっている。Pウエル110、n+型拡散領域112、エクステンション領域113、ゲート絶縁膜107、ゲート電極108及び側壁109により、NMOSトランジスタ116が形成されている。
【0005】
一方、Nウエル111におけるゲート電極108及び側壁109の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のp+型拡散領域114が形成されており、側壁109の直下に相当する領域には、エクステンション領域115が形成されている。p+型拡散領域114及びエクステンション領域115により、ソース・ドレイン領域が形成され、エクステンション領域115間がチャネル領域となっている。Nウエル111、p+型拡散領域114、エクステンション領域115、ゲート絶縁膜107、ゲート電極108及び側壁109により、PMOSトランジスタ117が形成されている。
【0006】
また、図38(a)乃至(d)はこの半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。先ず、図38(a)に示すように、P型シリコン基板101上にBOX層102を形成する。そして、その上に、SOI層103を形成し、SOI層103上にSiO2膜118及びSi3N4膜119を順次形成する。次に、SiO2膜118及びSi3N4膜119をパターニングし、STI領域104(図37(a)参照)を形成する予定の領域を開口する。次に、パターニングしたSiO2膜118及びSi3N4膜119をマスクとしてSOI層103をエッチングし、BOX層102まで到達するトレンチ120を形成する。
【0007】
次に、図38(b)に示すように、トレンチ120内にHDP−CVD法(High Density Plasma CVD:高密度プラズマCVD法)によりSiO2膜を埋め込み、STI領域104を選択的に形成する。このとき、STI領域104に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域105及びPMOSトランジスタ形成領域106となる。
【0008】
次に、図38(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域106を覆うようにレジスト121を形成する。そして、このレジスト121をマスクとして、NMOSトランジスタ形成領域105にp型不純物を注入し、Pウエル110を形成する。その後、レジスト121を剥離する。
【0009】
次に、図38(d)に示すように、NMOSトランジスタ形成領域105を覆うようにレジスト122を形成する。そして、このレジスト122をマスクとして、PMOSトランジスタ形成領域106にn型不純物を注入し、Nウエル111を形成する。その後、レジスト122を剥離する。
【0010】
そして、図37(a)に示すように、SOI層103上に、ゲート絶縁膜107及びゲート電極108を形成し、このゲート絶縁膜107及びゲート電極108をマスクとして不純物注入を行い、エクステンション領域113及び115を形成する。その後、ゲート絶縁膜107及びゲート電極108の側部を覆うように側壁109を形成し、ゲート絶縁膜107、ゲート電極108及び側壁109をマスクとして不純物注入を行い、n+型拡散領域112及びp+型拡散領域114を形成する。このようにして、図37(a)に示す半導体装置が形成される。
【0011】
このようなSOI技術を使用した半導体装置においては、NMOSトランジスタ116及びPMOSトランジスタ117の動作に伴い、Pウエル110及びNウエル111に形成される空乏層がBOX層102に到達し、空乏層の見かけ上の厚さが厚くなる。これにより、ソース・ドレイン容量がバルク上に形成されたトランジスタのソース・ドレイン容量と比較して1/4程度に低減し、トランジスタの高速化を図ることができる。なお、Pウエル110及びNウエル111におけるゲート電極108の直下に相当する領域には、空乏層が形成されない中性領域(ボディ)が形成される。
【0012】
また、このような半導体装置においては、ボディ電圧を上げることによりトランジスタのしきい値電圧が下がるという効果もある。更に、トランジスタが基板の電圧変動の影響を受けないという効果もある。
【0013】
しかしながら、このSOI技術による半導体装置には、ヒストリー効果が生じるという問題点がある。即ち、このような半導体装置においては、Pウエル110及びNウエル111はBOX層102及びSTI領域104により囲まれており、完全に絶縁分離されているため、ボディはフローティング状態にある。このため、トランジスタの動作に伴いボディに注入された電子及び正孔が、外部に逃げることができず、ボディに蓄積する。この結果、一旦トランジスタが動作した後、次の動作タイミングまでにボディの電圧が基準電圧にもどらず、このトランジスタのしきい値電圧が所定の値に戻らない。このため、トランジスタの動作速度の周波数依存性が生じる。
【0014】
従来、この問題点を解決するために、ソース領域にボディを外部に接続するボディコンタクトを設ける技術が知られている。図39は従来のボディコンタクトを設けた半導体装置を示す平面図である。ドレイン領域及びソース領域としてn+型拡散領域112a及び112bが形成され、ドレイン領域とソース領域との間のチャネル領域(図示せず)上にゲート電極132が形成されている。ソース領域となるn+型拡散領域112bにボディコンタクトとなるp+型拡散領域131が形成されている。そして、ゲート電極132はT字形をなしており、ゲート電極132の一端部133はp+型拡散領域131の近傍まで延出されている。これにより、ゲート電極132の直下に形成されるボディ(図示せず)が、ゲート電極132の形状に沿って延出し、p+型拡散領域131に接する。この結果、ボディがボディコンタクト(p+型拡散領域131)を通じて外部に接続され、ボディ電位が固定される。
【0015】
しかしながら、図39に示す半導体装置においては、ゲート電極をT字形にする必要があるため、バルク上に形成される半導体装置に対して、設計変更を行う必要がある。また、ゲート電極をT字形にすることにより、ソース領域の幅(W1+W2)が縮小してオン電流が低減すると共に、ゲート容量が増加する。この結果、トランジスタの性能が劣化する。更に、ソース領域及びドレイン領域が夫々固定されてしまうという問題点がある。
【0016】
また、NMOSトランジスタ間及びPMOSトランジスタ間を分離するSTI領域をBOX層まで到達させずに部分酸化膜とし、NMOSトランジスタ間を分離するSTI領域とBOX層との間にはPウエルを形成し、PMOSトランジスタ間を分離するSTI領域とBOX層との間にはNウエルを形成し、トランジスタのボディを前記Pウエル又はNウエルを介してボディコンタクトに接続する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。また、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとの間のSTI領域は、BOX層まで到達する完全酸化膜とするか、又は部分酸化膜としてBOX層との間にPウエル及びNウエルの双方を相互に隣接して形成し、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとの間を分離している。これにより、トランジスタの性能を低下させずに、ボディ電位を固定することができる。
【0017】
【特許文献1】
特開2001−36092号公報
【特許文献2】
特開2000−243973号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の技術には、以下に示すような問題点がある。特開2000−243973号公報(特許文献2)に開示されたトランジスタが、その性能を最大限発揮するためには、以下の条件を満たすように設計する必要がある。第1に、動作の高速性を図るために、空乏層がBOX層に届くようにする。第2に、MOSトランジスタ間の分離を図るために、部分酸化膜をソース・ドレイン領域(以下、S/D領域ともいう)よりも深く形成する。第3に、ボディをボディコンタクトに接続するために、部分酸化膜とBOX層との間のSOI層の抵抗を可及的に低くする。しかしながら、半導体装置の微細化が進むと、前記条件を全て満たすことが困難になってくる。
【0019】
即ち、半導体装置の微細化に伴い、トランジスタのゲート長を短くするためには、短チャネル効果を抑制するために、S/D領域の接合深さを浅くする必要がある。
【0020】
図40は、横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に空乏層の深さをとって、ウエルの不純物濃度が空乏層の深さに及ぼす影響を示すグラフ図であり、図41は、横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に基板抵抗をとって、ウエルの不純物濃度が基板抵抗に及ぼす影響を示すグラフ図であり、図42は、横軸に空乏層の深さをとり、縦軸に基板抵抗をとって、空乏層の深さと基板抵抗との関係を示すグラフ図である。図40に示すように、ウエルの不純物濃度を高くすると、S/D領域の下方に形成される空乏層が浅くなり、その結果、BOX層まで到達しなくなる。一方、空乏層がBOX層に到達するようにウエルの不純物濃度を低くすると、図41に示すように、基板抵抗が大きくなり、ボディとボディコンタクトとの間の抵抗が増加する。即ち、図42に示すように、空乏層を深くしようとすると基板抵抗が増加してしまい、基板抵抗を低減しようとすると、空乏層が浅くなる。
【0021】
そこで、ウエルの不純物濃度を高くし、基板抵抗を低く保ったまま空乏層をBOX層まで到達させるためには、SOI層の厚さを薄くする必要がある。しかし、SOI層を薄くすると、BOX層に到達するSTI層(完全酸化膜)とBOX層に到達しないSTI層(部分酸化膜)とを同時に作り込むことが困難になる。特に、部分酸化膜の厚さを精度よく制御し、隣り合うMOSトランジスタのS/D領域間を分離しつつ、ボディとボディコンタクトとの間の抵抗を低くするように部分酸化膜とBOX層との間にSOI層を残すことが困難となる。
【0022】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、SOI層に形成されたMOSトランジスタを有する半導体装置において、空乏層をBOX層まで到達させて動作の高速化を図り、隣り合うMOSトランジスタのS/D領域間を確実に分離し、且つ、ボディコンタクトとMOSトランジスタのボディとの間の抵抗を低減してボディ電位を固定できる半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され前記第2導電型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第3の第1導電型拡散領域に接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0024】
本発明においては、S/D領域下における第1の第1導電型拡散領域の不純物濃度をボディとなる第3の第1導電型拡散領域の不純物濃度よりも低くすることにより、S/D領域下に形成される空乏層を絶縁膜まで到達させつつ、S/D領域の接合深さを浅くすることができる。この結果、短チャネル効果を抑制しつつトランジスタのゲート長を短くすることができ、寄生容量を低減してトランジスタの高速化を図ることができ、且つ、S/D領域間を確実に分離することができる。また、第2の第1導電型拡散領域を、第3の第1導電型拡散領域と同層で、且つその不純物濃度が第1の第1導電型拡散領域の不純物濃度よりも高くなるように設けることにより、ボディとなる第3の第1導電型拡散領域とボディコンタクトとなる第4の第1導電型拡散領域との間の抵抗を低減し、ボディ電位を確実に固定することができる。
【0025】
本発明に係る第2の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成されたPウエル及びNウエルと、このPウエル及びNウエルに夫々形成されたN型トランジスタ及びP型トランジスタと、前記Pウエル及びNウエルの表面に選択的に形成され前記N型トランジスタ及びP型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記Pウエルは前記N型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のP型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のP型拡散領域と、この第2のP型拡散領域と同層であり前記N型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のP型拡散領域と、前記第3のP型拡散領域に接続された領域の表面に形成され第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域と、を有し、前記Nウエルは前記P型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のN型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のN型拡散領域と、この第2のN型拡散領域と同層であり前記P型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のN型拡散領域と、前記第3のN型拡散領域に接続された領域の表面に形成され第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0026】
本発明においては、N型トランジスタ及びP型トランジスタを備える半導体装置において、前述の第1の半導体装置における効果と同様の効果を得ることができる。
【0027】
また、前記第2の基準電圧を前記第1の基準電圧よりも高くし、前記N型トランジスタと前記P型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域と前記絶縁膜との間に、前記第2のP型拡散領域及び第2のN型拡散領域の双方が相互に接するように配置してもよい。これにより、前記第2のP型拡散領域と第2のN型拡散領域との界面においてPN接合分離が形成され、N型トランジスタとP型トランジスタとを確実に分離することができる。
【0028】
又は、前記N型トランジスタと前記P型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域の下端は、前記絶縁膜の上面に接していてもよい。これにより、素子分離領域の幅を小さくできると共に、N型トランジスタとP型トランジスタとを確実に分離することができる。
【0029】
更に、前記N型トランジスタのゲート電極と前記P型トランジスタのゲート電極が共通であり、前記第4のP型拡散領域、前記N型トランジスタ、前記P型トランジスタ及び第4のN型拡散領域がこの順に1列に配置されていてもよい。これにより、ボディとなる第3のP型拡散領域とボディコンタクトとなる第4のP型拡散領域との間の距離を短くして両者間の抵抗を低減できると共に、第3のN型拡散領域とボディコンタクトとなる第4のN型拡散領域との間の距離を短くして両者間の抵抗を低減することができる。
【0030】
更にまた、前記第4のP型拡散領域は、前記N型トランジスタと共に前記素子分離領域の一部を挟む領域に形成されており、この素子分離領域の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のP型拡散領域が形成されており、前記第3のP型拡散領域には前記第2のP型拡散領域及び前記第4のP型拡散領域を介して、前記第1の基準電位が印加されていてもよい。これにより、第3のP型拡散領域と第4のP型拡散領域との間のボディ抵抗をより一層低減することができ、ボディ電位をより効果的に固定できる。なお、同様に、前記第4のN型拡散領域は、前記P型トランジスタと共に前記素子分離領域の一部を挟む領域に形成されており、この素子分離領域の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のN型拡散領域が形成されており、前記第3のN型拡散領域には前記第2のN型拡散領域及び前記第4のN型拡散領域を介して、前記第2の基準電位が印加されていてもよい。
【0031】
本発明に係る第3の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第1の第2導電型トランジスタ及び第2の第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に形成され前記第1及び第2の第2導電型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第1の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第3の第1導電型拡散領域に接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、前記第2の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第5の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0032】
本発明においては、第1の第2導電型トランジスタについては、前述の第1の半導体装置と同様な効果を得ることができると共に、第2の第2導電型トランジスタについては、第5の第1導電型拡散領域の不純物濃度を第1の第1導電型拡散領域の不純物濃度よりも高くすることにより、第2の第2導電型トランジスタにおいては空乏層を浅くすることができる。これにより、第2の第2導電型トランジスタの動作速度は第1の第2導電型トランジスタの動作速度よりも遅くなるものの、第3の第1導電型拡散領域が第5の第1導電型拡散領域を介して第4の第1導電型拡散領域に接続されることにより、ボディの電圧をより確実に固定し、フローティング効果によるトランジスタのしきい値変動をより確実に抑制することができる。このような半導体装置は、例えば、第1の第2導電型トランジスタをデジタル回路として使用し、第2の第2導電型トランジスタをアナログ回路として使用する場合に好適である。
【0033】
また、前記第1の第2導電型トランジスタと前記第2の第2導電型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域の下端は、前記絶縁膜の上面に接していることが好ましい。これにより、前記第1の第2導電型トランジスタのノイズが、前記第2の第2導電型トランジスタに流入することを防止でき、第2の第2導電型トランジスタのしきい値変動をより確実に抑制することができる。
【0034】
本発明に係る第4の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に局所的に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第1及び第2の第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面の少なくとも一部が前記絶縁膜に接しておらず前記第1の第2導電型トランジスタを区画する第1の素子分離領域と、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面が前記絶縁膜に接し前記第2の第2導電型トランジスタを区画する第2の素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第1の第2導電型トランジスタにおける第3の第1導電型拡散領域に前記第2の第1導電型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0035】
本発明においては、第1の第2導電型トランジスタについては、前述の本発明に係る第1の半導体装置と同様な効果を得ることができると共に、第2の第2導電型トランジスタについては、ボディをフローティング状態とし、より一層の高速化を図ることができる。この結果、しきい値の安定性が優先されるトランジスタには第1の第2導電型トランジスタを使用し、動作の高速性が優先されるトランジスタには第2の第2導電型トランジスタを使用することにより、半導体装置の性能の最適化を図ることができる。
【0036】
本発明に係る第5の半導体装置は、半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に局所的に形成されたPウエル及びNウエルと、このPウエルに形成された第1及び第2のN型トランジスタと、前記Nウエルに形成された第1及び第2のP型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面の少なくとも一部が前記絶縁膜に接しておらず前記第1のP型トランジスタ及び第1のN型トランジスタを区画する第1の素子分離領域と、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面が前記絶縁膜に接し前記第2のP型トランジスタ及び第2のN型トランジスタを区画する第2の素子分離領域と、を有し、前記Pウエルは前記第1及び第2のN型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のP型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のP型拡散領域と、この第2のP型拡散領域と同層であり前記第1及び第2のN型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のP型拡散領域と、前記第1のN型トランジスタにおける第3のP型拡散領域に前記第2のP型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域と、を有し、前記Nウエルは前記第1及び第2のP型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のN型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のN型拡散領域と、この第2のN型拡散領域と同層であり前記第1及び第2のP型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のN型拡散領域と、前記第1のP型トランジスタにおける第3のN型拡散領域に前記第2のN型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域と、を有することを特徴とする。
【0037】
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2の第1導電型拡散領域を形成すると共に前記第1導電型ウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエル上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、このゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記半導体層中に第1導電型不純物を注入し前記半導体層中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2の第1導電型拡散領域と同層となる領域に第3の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0038】
本発明においては、第3の第1導電型拡散領域をゲート電極の直下にセルフアライン的に形成することができる。これにより、前述の本発明に係る第1の半導体装置を精度よく製造することができる。
【0039】
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルに第1導電型不純物を注入して前記第1導電型ウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2の第1導電型拡散領域を形成すると共に、前記第1導電型ウエルの表面の一部に第3の第1導電型拡散領域及び基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第3の第1導電型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0040】
本発明に係る第3の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルに第2導電型不純物を注入し前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記第1導電型ウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0041】
本発明に係る第4の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成すると共に前記Pウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成すると共に前記Nウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記Pウエル上及びNウエル上の双方にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記Pウエル中にP型不純物を注入し前記Pウエル中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2のP型拡散領域と同層となる領域に第3のP型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記Nウエル中にN型不純物を注入し前記Nウエル中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2のN型拡散領域と同層となる領域に第3のN型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0042】
本発明に係る第5の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記PウエルにP型不純物を注入して前記Pウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成すると共に、前記Pウエルの表面の一部に第3のP型拡散領域及び第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記NウエルにN型不純物を注入して前記Nウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成すると共に、前記Nウエルの表面の一部に第3のN型拡散領域及び第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域上及び前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0043】
本発明においては、第3のP型拡散領域及び第3のN型拡散領域をゲート電極の直下にセルフアライン的に形成することができる。これにより、前述の本発明に係る第2の半導体装置を精度よく製造することができる。
【0044】
本発明に係る第6の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記Pウエル及びNウエル上の双方にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記PウエルにN型不純物を注入し前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記Pウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1のP型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記NウエルにP型不純物を注入し前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記Nウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1のN型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0045】
本発明に係る第7の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルに選択的にP型不純物を注入して第3のP型拡散領域を形成すると共に前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルに選択的にN型不純物を注入して第3のN型拡散領域を形成すると共に前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域上及び前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、このゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、前記Pウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0046】
本発明に係る第8の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層に局所的に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に前記絶縁膜に到達しない第1のトレンチを形成する工程と、この第1のトレンチの一部に前記絶縁膜に到達する第2のトレンチを形成する工程と、前記第1導電型ウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部に第1導電型不純物を選択的に注入して第2の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチに絶縁材料を埋め込んで夫々第1及び第2の素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルの一部に第1導電型不純物を選択的に注入して第3の第1導電型拡散領域を形成すると共に、基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3の第1導電型拡散領域に前記第2の第1導電型拡散領域を介して接続される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第3の第1導電型拡散領域を挟む第1の第1導電型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3の第1導電型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1の第2導電型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2の第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0047】
本発明に係る第9の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層に局所的にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に前記絶縁膜に到達しない第1のトレンチを形成する工程と、この第1のトレンチの一部に前記絶縁膜に到達する第2のトレンチを形成する工程と、前記Pウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部にP型不純物を選択的に注入して第2のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部にN型不純物を選択的に注入して第2のN型拡散領域を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチに絶縁材料を埋め込んで夫々第1及び第2の素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルの一部にP型不純物を選択的に注入して第3のP型拡散領域を形成すると共に、第1の基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3のP型拡散領域に前記第2のP型拡散領域を介して接続される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルの一部にN型不純物を選択的に注入して第3のN型拡散領域を形成すると共に、第2の基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3のN型拡散領域に前記第2のN型拡散領域を介して接続される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域を挟む第1のP型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3のP型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1のN型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2のN型トランジスタを形成する工程と、前記第3のN型拡散領域を挟む第1のN型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1のP型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2のP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線による断面図である。また、図2はこの半導体装置のボディ抵抗を示す模式的平面図である。なお、図1(a)及び図2においては、側壁9は図示を省略されている。
【0049】
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、P型シリコン基板1上に、BOX層2が形成され、その上に、SOI層3が形成されている。BOX層2の厚さは例えば100乃至500nmであり、SOI層3の厚さは例えば100乃至300nmであり、例えば150乃至250nmである。SOI層3の表層には、例えばSiO2からなるSTI領域4が選択的に形成されており、このSTI領域4に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6となっている。STI領域4の上面はSOI層3の上面において露出しており、STI領域4の下面はBOX層2には到達しておらず、BOX層2とSTI領域4との間にはSOI層3が配置されている。STI領域4の深さは例えば100乃至180nmであり、幅は例えば150乃至1000nmである。また、STI領域4とBOX層2との間のSOI層3の厚さは例えば50乃至100nmである。NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるSOI層3上には、夫々ゲート絶縁膜7が形成されており、その上にはゲート電極8が形成されている。また、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部は側壁9により覆われている。
【0050】
また、PMOSトランジスタ17と共にNMOSトランジスタ16を挟む位置に、ボディコンタクト18が形成され、NMOSトランジスタ16と共にPMOSトランジスタ17を挟む位置に、ボディコンタクト19が形成されている。即ち、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19はこの順に1列に配置されている。P型シリコン基板1の表面に垂直な方向から見て、ゲート電極8の形状は長方形状であり、その長手方向は、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向に直交する方向に沿って延びている。
【0051】
更に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にはPウエル10が形成されており、PMOSトランジスタ形成領域6にはNウエル11が形成されている。Pウエル10におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のn+型拡散領域12が形成されている。このn+型拡散領域12により、ソース・ドレイン領域が形成され、n+型拡散領域12間がチャネル領域となっている。n+型拡散領域12の深さは例えば70乃至80nmである。チャネル領域の長さは例えば30乃至100nmである。
【0052】
Pウエル10は、n+型拡散領域12の直下に相当するp型拡散領域10a、ゲート電極8の直下に相当しボディとなるp型拡散領域10b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるp型拡散領域10c、及びNMOSトランジスタ形成領域5からSTI領域4を挟んで隔てられているp型拡散領域10dを備えている。p型拡散領域10b及び10cは互いに同層であり、その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高い。また、p型拡散領域10dはSOI層3の表面に達するように形成されており、その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高く、例えば接地電位が印加されている。p型拡散領域10dはボディコンタクト18を形成している。なお、p型拡散領域10aの不純物濃度は例えば1×1015cm−3であり、p型拡散領域10bの不純物濃度は例えば1×1017cm−3であり、p型拡散領域10cの不純物濃度は例えば1×1018cm−3であり、p型拡散領域10dの不純物濃度は例えば1×1017cm−3である。Pウエル10、n+型拡散領域12、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、NMOSトランジスタ16が形成されている。
【0053】
一方、Nウエル11におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のp+型拡散領域14が形成されている。p+型拡散領域14により、ソース・ドレイン領域が形成され、p+型拡散領域14間がチャネル領域となっている。P+型拡散領域14の深さは例えば70乃至80nmである。
【0054】
Nウエル11は、p+型拡散領域14の直下に相当するn型拡散領域11a、ゲート電極8の直下に相当しボディとなるn型拡散領域11b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるn型拡散領域11c、及びPMOSトランジスタ形成領域6からSTI領域4を挟んで隔てられているn型拡散領域11dを備えている。n型拡散領域11b及び11cは互いに同層であり、その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高い。また、n型拡散領域11dはSOI層3の表面に達するように形成されており、その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高く、例えば電源電位が印加されている。n型拡散領域11dはボディコンタクト19を形成している。なお、n型拡散領域11aの不純物濃度は例えば1×1015cm−3であり、n型拡散領域11bの不純物濃度は例えば1×1017cm−3であり、n型拡散領域11cの不純物濃度は例えば1×1018cm−3であり、n型拡散領域11dの不純物濃度は例えば1×1017cm−3である。Nウエル11、p+型拡散領域14、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、PMOSトランジスタ17が形成されている。
【0055】
また、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に位置するSTI領域4とBOX層2との間には、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eが相互に隣接するように形成されている。
【0056】
ボディコンタクト18及び19には、夫々接地電位配線(図示せず)及び電源電位配線(図示せず)が接続され、Pウエル10及びNウエル11の電位が夫々接地電位及び電源電位に固定される。即ち、SOI層3のうち、ゲート電極8の直下に形成されるp型拡散領域10b(ボディ)は、STI領域4とBOX層2との間に形成されるp型拡散領域10cを介してボディコンタクト18に接続される。この結果、p型拡散領域10b(ボディ)は接地電位配線と接続され、トランジスタの動作に伴いボディに注入される電子及び正孔に起因するヒストリー効果を抑制することが可能となる。同様に、n型拡散領域11b(ボディ)はn型拡散領域11cを介して電源電位配線と接続されることによりヒストリー効果を抑制することが可能となる。
【0057】
図2に示す「Rbody」は、ゲート電極8の直下に位置するボディ(p型拡散領域10b)とボディコンタクト18との間に存在するボディ抵抗を模式的に表している。ボディであるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bと、STI領域4とBOX層2との間に形成されるp型拡散領域10c及びn型拡散領域11cとは、トランジスタ形成領域とSTI領域4との境界において接続されることになる。この境界は、図2においては、n+拡散領域12及びn+拡散領域12間の領域からなる矩形領域における図示の横方向に延びる2辺のうち、ゲート電極8が横切る部分に相当する。ボディ抵抗Rbodyは、主としてSTI領域4とBOX層2との間に形成される拡散領域(p型拡散領域10c、n型拡散領域11c)の電気抵抗によって決定される。
【0058】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図3(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本実施形態においては、この半導体装置をレジストマスクによる制限注入法により製造する。
【0059】
先ず、図3(a)に示すように、P型シリコン基板1上に、BOX層2を形成し、次いで、厚さが例えば250nmのSOI層3を形成する。そして、SOI層3内に不純物を注入して、Pウエル10及びNウエル11を形成する。これにより、ウエルが形成されたSOI基板が作製される。
【0060】
次に、SOI層3の表層に、STI領域4をSTI法により形成する。このとき、STI領域4の深さは例えば180nmとし、その下面がBOX層2に到達しないようにする。
【0061】
そして、図3(b)に示すように、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域、ボディコンタクト領域及びチャネル領域直下に不純物を注入する。即ち、NMOSトランジスタ形成領域5の全体及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるn型拡散領域11a(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト13aを形成する。そして、このレジスト13aをマスクとして、N型不純物であるP+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1013cm−2、注入エネルギーを例えば170keVとする。これにより、n型拡散領域11b、11c、11d及び11eが形成される。n型拡散領域11dはボディコンタクト19(図1(a)及び(b)参照)となる。このとき、Nウエル11において図3(b)に示す工程でP+が注入されない領域が、n型拡散領域11aとなる。その後、レジスト13aを除去する。
【0062】
次に、図3(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6の全体及びNMOSトランジスタ形成領域5におけるp型拡散領域10a(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト13bを形成する。そして、このレジスト13bをマスクとして、P型不純物であるB+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2、注入エネルギーを例えば60keVとする。これにより、p型拡散領域10b、10c、10d及び10eが形成される。p型拡散領域10dはボディコンタクト18(図1(a)及び(b)参照)となる。このとき、Pウエル10において図3(c)に示す工程でB+が注入されない領域が、p型拡散領域10aとなる。
【0063】
その後、図3(d)に示すように、レジスト13bを除去する。なお、B+を先にイオン注入してp型拡散領域10b、10c、10d及び10eを形成した後、P+をイオン注入してn型拡散領域11b、11c、11d及び11eを形成してもよい。
【0064】
次に、図1(b)に示すように、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の双方において、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。そして、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁9を形成する。これにより、図1(a)及び(b)に示すような半導体装置が作製される。
【0065】
本実施形態においては、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17のS/D領域であるn+型拡散領域12及びp+型拡散領域14の直下に位置するp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aの不純物濃度を、ボディとなるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bの不純物濃度よりも低くしている。これにより、S/D領域下に形成される空乏層をBOX層2に到達させることができる。この結果、寄生容量を低減してNMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17の高速化を図ることができると共に、短チャネル効果を抑制しつつ、前記トランジスタのゲート長を短くし、相互に隣接するトランジスタのS/D領域間を確実に分離することができる。
【0066】
なお、図1(b)においては、本実施形態の半導体装置の断面において、SOI層3を注入されている不純物の種類(n型、p型)及び濃度が異なる領域毎に区分けして示している。ボディとは、前述の如く、トランジスタ形成領域におけるSOI層3のうち、ゲート電極8の直下に位置する領域で空乏層が形成されない中性領域を意味する。なお、不純物が注入されたSOI層3の各領域で空乏層が形成される領域は、ボディ電位に加え、トランジスタのソース・ドレイン電位及びゲート電極の電位により変化する。図1(b)においては、その空乏層が形成される領域を明示していないが、典型的には、p型拡散領域10a及びn型拡散領域11aが空乏層領域となる。また、トランジスタが動作状態の場合、S/D領域間に形成されるチャネル領域の直下にも空乏層が形成されるため、p型拡散領域10b及びn型拡散領域11bのうち、チャネル領域直下の近傍も空乏層領域となる。
【0067】
また、ボディとなるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bを、夫々p型拡散領域10c及びn型拡散領域11cと同層で、且つその不純物濃度をp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高くしている。これにより、NMOSトランジスタ16のボディとなるp型拡散領域10bとボディコンタクトとなるp型拡散領域10dとの間の抵抗を低減し、また、PMOSトランジスタ17のボディとなるn型拡散領域11bとボディコンタクトとなるn型拡散領域11dとの間の抵抗を低減することができ、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17のボディ電位を確実に固定することができる。
【0068】
更に、本実施形態においては、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に位置するSTI領域4と、BOX層2との間に、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eが互いに接するように配置されている。このため、ボディコンタクトであるp型拡散領域10dに接地電位を印加し、n型拡散領域11dに電源電位を印加することにより、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eをPN接合分離することができる。この結果、NMOSトランジスタ16とPMOSトランジスタ17との間を絶縁することができる。
【0069】
次に、前述の第1実施形態の変形例について説明する。図4(a)乃至(d)及び図5(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例においては、ゲート電極スルー注入法により半導体装置を製造する。本変形例における半導体装置の構成は、図1(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。先ず、図4(a)に示すように、前述の第1の実施形態と同様に、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3を形成し、SOI層3内にPウエル10及びNウエル11を形成し、ウエルが形成されたSOI基板を作製する。次に、SOI層3にSTI領域4を形成する。
【0070】
次に、図4(b)に示すように、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域及びボディコンタクト部に不純物を注入する。先ず、NMOSトランジスタ形成領域5の全体及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるPMOSトランジスタ17(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト15aを形成する。そして、このレジスト15aをマスクとして、N型不純物であるP+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1013cm−2、注入エネルギーを例えば170keVとする。これにより、n型拡散領域11c、11d及び11eが形成される。n型拡散領域11dはボディコンタクト19(図1(a)及び(b)参照)となる。なお、後の工程で形成されるn型拡散領域11a及び11bにはP+は注入されない。その後、レジスト15aを除去する。
【0071】
次に、図4(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6の全体及びNMOSトランジスタ形成領域5におけるNMOSトランジスタ16(図1(b)参照)を形成する予定の領域を覆うように、レジスト15bを形成する。そして、このレジスト15bをマスクとして、P型不純物であるB+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2、注入エネルギーを例えば60keVとする。これにより、p型拡散領域10c、10d及び10eが形成される。p型拡散領域10dはボディコンタクト18(図1(a)及び(b)参照)となる。なお、後の工程で形成されるp型拡散領域10a及び10bにはP+は注入されない。
【0072】
その後、図4(d)に示すように、レジスト15bを除去する。なお、B+を先にイオン注入してp型拡散領域10c、10d及び10eを形成した後、P+をイオン注入してn型拡散領域11c、11d及び11eを形成してもよい。
【0073】
次に、図5(a)に示すように、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。このとき、ゲート絶縁膜7は熱酸化により形成し、その厚さは例えば1.5nmとする。また、ゲート電極8は多結晶シリコンにより形成し、その厚さは例えば150nmとする。
【0074】
次に、図5(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト21を形成する。そして、レジスト21をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば170keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたP+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するNウエル11中において停止し、n型拡散領域11bを形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたP+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたP+イオンはPMOSトランジスタ17の特性には影響を与えない。そして、Nウエル11において、n型拡散領域11b、11c、11dが形成されない領域がn型拡散領域11aとなる。
【0075】
次に、図5(c)に示すように、レジスト21を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト22を形成する。そして、レジスト22をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば70keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたB+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するPウエル10中において停止し、p型拡散領域10bを形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたB+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたB+イオンはNMOSトランジスタ16の特性には影響を与えない。そして、Pウエル10において、p型拡散領域10b、10c、10dが形成されない領域がp型拡散領域10aとなる。次に、図5(d)に示すように、レジスト22を除去する。
【0076】
その後、図1(b)に示すように、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁9を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0077】
本変形例においては、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとしてイオン注入を行って、ボディとなるp型拡散領域10b及びn型拡散領域11bを形成しているため、セルフアライン的にゲート電極とボディとの位置を合わせることができる。
【0078】
次に、前述の第1実施形態の他の変形例について説明する。図6(a)乃至(d)、図7(a)及び(b)並びに図8(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例における半導体装置の構成は、図1(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。本変形例においては、この半導体装置を打ち返しによるゲート電極スルー注入法により製造する。
【0079】
先ず、図6(a)に示すように、前述の第1の実施形態と同様な方法により、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3、STI領域4を形成する。次に、図6(b)に示すように、NMOSトランジスタ形成領域5を覆うようにレジスト20aを形成する。そして、レジスト20aをマスクとして、PMOSトランジスタ形成領域6全面にN型不純物としてP+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば130keVとする。これにより、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル28を形成する。その後、レジスト20aを除去する。
【0080】
次に、図6(c)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を覆うようにレジスト20bを形成する。そして、レジスト20bをマスクとして、NMOSトランジスタ形成領域5全面にP型不純物としてB+をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば60keVとする。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5にPウエル27を形成する。そして、図6(d)に示すように、レジスト20bを除去する。なお、先にB+をイオン注入して、NMOSトランジスタ形成領域5にPウエル27を形成し、その後、P+をイオン注入してPMOSトランジスタ形成領域6にNウエル28を形成してもよい。
【0081】
次に、図7(a)に示すように、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。次に、図7(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト29を形成する。そして、レジスト29並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば30keVとする。これにより、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたB+イオンは、Nウエル28中に注入され、Nウエル28中のN型不純物(P)を打ち返す。即ち、B+イオンが予めNウエル28に注入されているN型不純物の効果を打ち消す。これにより、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いN型拡散領域11aが形成される。そして、Nウエル28におけるB+イオンにより打ち返されていない領域が、N型拡散領域11aよりも実効的な不純物濃度が高いN型拡散領域11b、11c、11d及び11eとなる。
【0082】
次に、図8(a)に示すように、レジスト29を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト30を形成する。そして、レジスト30並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1013cm−2、注入エネルギーは例えば80keVとする。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたP+イオンは、Pウエル27中に注入され、Pウエル27中のP型不純物(B)を打ち返す。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いP型拡散領域10aが形成される。そして、Pウエル27におけるP+イオンにより打ち返されていない領域が、P型拡散領域10aよりも実効的な不純物濃度が高いP型拡散領域10b、10c、10d及び10eとなる。次に、図8(b)に示すように、レジスト30を除去する。
【0083】
その後、図1(b)に示すように、前述の第1の実施形態と同様に、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁9を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0084】
本変形例においては、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとしてイオン注入を行って、S/D領域の直下に相当する領域にp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aを形成するため、セルフアライン的にゲート電極とp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aとの位置を合わせることができる。
【0085】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図9(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すB−B線による断面図である。なお、図9(a)においては、側壁は図示を省略されている。
【0086】
図9(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、P型シリコン基板1上に、BOX層2が形成され、その上に、SOI層3が形成されている。SOI層3の表層には、STI領域4が選択的に形成されており、このSTI領域4に区画された領域がNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6となっている。STI領域4の上面はSOI層3の上面において露出しており、STI領域4の下面はBOX層2には到達しておらず、BOX層2とSTI領域4との間にはSOI層3が配置されている。BOX層2、SOI層3及びSTI領域4の厚さは例えば前述の第1の実施形態と同様である。
【0087】
NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6におけるSOI層3上には、夫々ゲート絶縁膜7が形成されており、その上には共通のゲート電極8が形成されている。そして、PMOSトランジスタ17と共にNMOSトランジスタ16を挟む位置に、ボディコンタクト18が形成され、NMOSトランジスタ16と共にPMOSトランジスタ17を挟む位置に、ボディコンタクト19が形成されている。即ち、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19はこの順に1列に配置されており、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6上には、共通のゲート電極8が横たわっている。P型シリコン基板1の表面に垂直な方向から見て、ゲート電極8の形状は長方形状であり、その長手方向は、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向に沿って延びている。
【0088】
また、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部は側壁(図示せず)により覆われている。更に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にはPウエル10が形成されており、PMOSトランジスタ形成領域6にはNウエル11が形成されている。
【0089】
Pウエル10におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のn+型拡散領域12が形成されている。このn+型拡散領域12により、ソース・ドレイン領域が形成され、n+型拡散領域12間がチャネル領域となっている。
【0090】
Pウエル10は、n+型拡散領域12の直下に相当するp型拡散領域10a、ゲート電極8の直下に相当するp型拡散領域10b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるp型拡散領域10c、及びNMOSトランジスタ形成領域5からSTI領域4を挟んで隔てられているp型拡散領域10dを備えている。p型拡散領域10b及び10cは互いに同層であり、その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高い。また、p型拡散領域10dはSOI層3の表面に達するように形成されており、ボディコンタクト18となっている。その不純物濃度はp型拡散領域10aの不純物濃度よりも高く、例えば接地電位が印加されている。Pウエル10、n+型拡散領域12、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、NMOSトランジスタ16が形成されている。
【0091】
一方、Nウエル11におけるゲート電極8の直下に相当しない領域には、相互に対向する1対のp+型拡散領域14が形成されている。p+型拡散領域14により、ソース・ドレイン領域が形成され、p+型拡散領域14間がチャネル領域となっている。
【0092】
Nウエル11は、p+型拡散領域14の直下に相当するn型拡散領域11a、ゲート電極8の直下に相当するn型拡散領域11b、STI領域4とBOX層2との間の領域であるn型拡散領域11c、及びPMOSトランジスタ形成領域6からSTI領域4を挟んで隔てられているn型拡散領域11dを備えている。n型拡散領域11b及び11cは互いに同層であり、その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高い。また、n型拡散領域11dはSOI層3の表面に達するように形成されており、ボディコンタクト19となっている。その不純物濃度はn型拡散領域11aの不純物濃度よりも高く、例えば電源電位が印加されている。Nウエル11、p+型拡散領域14、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9により、PMOSトランジスタ17が形成されている。
【0093】
また、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に位置するSTI領域4とBOX層2との間には、p型拡散領域10e及びn型拡散領域11eが相互に隣接するように形成されている。
【0094】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図10(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本実施形態においては、ゲート電極スルー注入法により半導体装置を製造する。先ず、図10(a)に示すように、P型シリコン基板1上に、BOX層2を形成し、次いで、SOI層3を形成する。そして、SOI層3の表層に、STI領域4をSTI法により形成する。このとき、STI領域4の下面がBOX層2に到達しないようにする。次に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にPウエル10を形成し、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル11を形成する。Pウエル10及びNウエル11の形成方法は前述の第1の実施形態と同様である。
【0095】
次に、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域及びボディコンタクトとなる予定の領域に、不純物を注入する。このとき、NMOSトランジスタ形成領域5には、例えば、不純物としてB+をドーズ量が1×1013cm−2、注入エネルギーが50keVの条件で注入し、PMOSトランジスタ形成領域6には、例えば、不純物としてP+をドーズ量が1×1013cm−2、注入エネルギーが150keVの条件で注入する。これにより、p型拡散領域10c、10d及び10e並びにn型拡散領域11c、11d及び11eを形成する。次に、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の双方にゲート絶縁膜7を形成する。次いで、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6に共通のゲート電極8を形成する。
【0096】
次に、図10(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト21を形成する。そして、レジスト21をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば170keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたP+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するNウエル11中において停止し、n型拡散領域11b(図9(a)参照)を形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたP+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたP+イオンはPMOSトランジスタ17の特性には影響を与えない。そして、Nウエル11において、n型拡散領域11b、11c、11d、11eが形成されない領域がn型拡散領域11aとなる。
【0097】
次に、図10(c)に示すように、レジスト21を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト22を形成する。そして、レジスト22をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1012cm−2、注入エネルギーは例えば70keVとする。これにより、ゲート電極8に注入されたB+イオンは、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7を通過し、ゲート電極8の直下に相当するPウエル10中において停止し、p型拡散領域10b(図9(a)参照)を形成する。なお、このとき、SOI層3に直接注入されたB+イオンは、SOI層3を通過し、BOX層2内に到達するが、BOX層2内に注入されたB+イオンはNMOSトランジスタ16の特性には影響を与えない。そして、Pウエル10において、p型拡散領域10b、10c、10d、10eが形成されない領域がp型拡散領域10aとなる。次に、図10(d)に示すように、レジスト22を除去する。
【0098】
その後、図9(a)に示すように、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁(図示せず)を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0099】
本実施形態においては、前述の第1の実施形態における効果に加えて、NMOSトランジスタ16のボディであるp型拡散領域10bとボディコンタクト18(p型拡散領域10d)との間の距離を小さくすることができる。ボディとボディコンタクトとの間のボディ抵抗Rbody(図2参照)は、ボディがボディコンタクトに接続される経路の長さに依存する。前述の第1の実施形態においては、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向と、ゲート8の長手方向とが相互に直交している。そして、SOI層のうち、n+拡散領域12はBOX層に到達する空乏層が形成されているため、高い電気抵抗値を示す。このため、前述のボディ(ゲート電極8の直下に相当する拡散領域)とボディコンタクトとを電気的に接続する経路は、n+型拡散領域12を迂回する経路となる。これに対して、本第2実施形態においては、図9(a)に示すように、n+型拡散領域12及びその間の領域からなる素子形成領域におけるゲート電極8と交差する辺に対向する位置にボディコンタクト18を設け、p+型拡散領域14及びその間の領域からなる素子形成領域におけるゲート電極8と交差する辺に対向する位置にボディコンタクト19を設けている。即ち、ボディコンタクト18、NMOSトランジスタ16、PMOSトランジスタ17、ボディコンタクト19の配列方向と、ゲート8の長手方向とが相互に平行である。このため、トランジスタのソース・ドレイン領域を迂回することなく、ボディがボディコンタクトに接続されるため、前述の第1の実施形態と比較して、前記経路が短くなり、ボディ抵抗を低減することができる。この結果、ボディ電位の変動をより効果的に抑制することができる。
【0100】
次に、前述の第2実施形態の変形例について説明する。図11(a)乃至(d)及び図12(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例における半導体装置の構成は、図9(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。本変形例においては、この半導体装置をレジストマスクによる制限注入法により製造する。
【0101】
先ず、図11(a)に示すように、前述の第2の実施形態と同様に、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3、STI領域4を形成する。そして、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にPウエル10を形成し、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル11を形成する。次に、SOI層3におけるSTI領域4とBOX層2との間の領域に不純物を注入し、p型拡散領域10c、10d及び10e並びにn型拡散領域11c、11d及び11eを形成する。
【0102】
次に、図11(b)に示すように、レジスト23を形成し、レジスト23におけるPMOSトランジスタ形成領域6のゲート電極形成領域に相当する領域に開口部24を形成する。次に、図11(c)に示すように、レジスト23をマスクとしてP+イオンを注入し、Nウエル11にn型拡散領域11bを形成する。このときのドーズ量は例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーは例えば150keVとする。なお、Nウエル11において、n型拡散領域11b、11c、11d、11eが形成されない領域がn型拡散領域11aとなる。次に、図11(d)に示すように、レジスト23を除去する。
【0103】
次に、図12(a)に示すように、レジスト25を形成し、レジスト25におけるNMOSトランジスタ形成領域5のゲート電極形成領域に相当する領域に開口部26を形成する。次に、図12(b)に示すように、レジスト25をマスクとしてB+イオンを注入し、Pウエル10にp型拡散領域10bを形成する。このときのドーズ量は例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーは例えば50keVとする。なお、Pウエル10において、p型拡散領域10b、10c、10d、10eが形成されない領域がp型拡散領域10aとなる。次に、図12(c)に示すように、レジスト25を除去する。
【0104】
次に、図12(d)に示すように、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。そして、ソース・ドレイン領域であるn+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成し、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁を形成する。これにより、図9(a)及び(b)に示すような半導体装置が作製される。
【0105】
次に、前述の第2実施形態の他の変形例について説明する。図13(a)及び(b)並びに図14(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。本変形例における半導体装置の構成は、図9(a)及び(b)に示す半導体装置の構成と同じである。本変形例においては、この半導体装置を打ち返しによるゲート電極スルー注入法により製造する。
【0106】
先ず、図13(a)に示すように、前述の第2の実施形態と同様な方法により、P型シリコン基板1上に、BOX層2、SOI層3、STI領域4を形成する。次に、SOI層3におけるNMOSトランジスタ形成領域5にPウエル27を形成し、PMOSトランジスタ形成領域6にNウエル28を形成する。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8を形成する。
【0107】
次に、図13(b)に示すように、PMOSトランジスタ形成領域6を除く領域を覆うようにレジスト29を形成する。そして、レジスト29並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、B+イオンを注入する。このとき、B+イオンのドーズ量は例えば1×1013cm−2、注入エネルギーは例えば30keVとする。これにより、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたB+イオンは、Nウエル28中に注入され、Nウエル28中のN型不純物を打ち返し、Nウエル28におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いN型拡散領域11a(図9(a)参照)が形成される。そして、Nウエル28におけるB+イオンにより打ち返されていない領域が、N型拡散領域11aよりも実効的な不純物濃度が高いN型拡散領域11b、11c、11d及び11eとなる。
【0108】
次に、図14(a)に示すように、レジスト29を除去し、NMOSトランジスタ形成領域5を除く領域を覆うようにレジスト30を形成する。そして、レジスト30並びにゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとして、P+イオンを注入する。このとき、P+イオンのドーズ量は例えば1×1013cm−2、注入エネルギーは例えば80keVとする。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域に注入されたP+イオンは、Pウエル27中に注入され、Pウエル27中のP型不純物を打ち返す。これにより、Pウエル27におけるゲート電極8により覆われていない領域、即ち、S/D領域の直下に相当する領域に、周囲よりも実効的な不純物濃度が低いP型拡散領域10a(図9(a)参照)が形成される。そして、Pウエル27におけるP+イオンにより打ち返されていない領域が、P型拡散領域10aよりも実効的な不純物濃度が高いP型拡散領域10b、10c、10d及び10eとなる。次に、図14(b)に示すように、レジスト30を除去する。
【0109】
その後、図9(b)に示すように、前述の第2の実施形態と同様に、n+型拡散領域12、p+型拡散領域14を形成して、ソース・ドレイン領域とする。そして、ゲート絶縁膜7及びゲート電極8の側部を覆うように、側壁を形成する。これにより、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備えた半導体装置が作製される。
【0110】
本変形例においては、ゲート電極8及びゲート絶縁膜7をマスクとしてイオン注入を行って、S/D領域の直下に相当する領域にp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aを形成するため、セルフアライン的にゲート電極8とp型拡散領域10a及びn型拡散領域11aとの位置を合わせることができる。
【0111】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図15(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すC−C線による断面図である。図15(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、PMOSトランジスタ形成領域6を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aが形成されている。このSTI領域4aの下端部はBOX層2に到達しており、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6とを完全に絶縁分離している。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、図1(a)及び(b)に示す第1の実施形態に係る半導体装置の構成と同一である。但し、図15(a)及び(b)は、図1(a)及び(b)と比較して、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の図示上の配置が逆になっている。
【0112】
本実施形態においては、PMOSトランジスタ形成領域6を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aを設けている。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間をPN接合分離する場合と比較して、素子分離をより完全に行うことができる。特に、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との境界領域にSTI領域4aを形成することにより、異なる導電型の拡散層領域によるpn接合がなくなるため、ラッチアップ耐性が向上する。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態における効果と同様である。
【0113】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図16(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すD−D線による断面図である。図16(a)及び(b)に示すように、本実施形態の半導体装置は、前述の第2の実施形態に係る半導体装置(図9(a)及び(b)参照)と、前述の第3の実施形態に係る半導体装置(図15(a)及び(b)参照)を組み合わせたものである。即ち、NMOSトランジスタ16のゲート電極とPMOSトランジスタ17のゲート電極は共通化されており、PMOSトランジスタ形成領域6を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aが形成されている。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、図9(a)及び(b)に示す第2の実施形態に係る半導体装置の構成と同一である。但し、図16(a)及び(b)は、図9(a)及び(b)と比較して、NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の図示上の配置が逆になっている。
【0114】
前述の第1乃至第4の実施形態においては、ゲート電極直下のSOI層に、S/D領域直下のSOI層の不純物濃度より高い不純物濃度を有する領域を、BOX層に到達する深さまで形成している。しかしながら、ゲート電極直下に形成するp型又はn型拡散領域(ボディ)は、BOX層に到達するまで深く形成しなくても、ボディに電源電位又は接地電位を印加することが可能である。即ち、ボディを形成するにあたり、その深さを、相互に隣接するトランジスタのソース・ドレイン領域間を分離するSTI領域の深さと同程度又はそれより深くすることにより、ボディの下部はSTI領域とBOX層との間に形成される拡散領域と接続される。これにより、ボディはボディコンタクトに接続される。
【0115】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図17(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すE−E線による断面図であり、(c)は(a)に示すE−E線による断面図であり空乏層が形成される領域を模式的に示す。図17(a)乃至(c)に示すように、本実施形態の半導体装置においては、P型シリコン基板1上に、BOX層2が形成され、その上に、SOI層3が形成されている。SOI層3の表層には、STI領域4が選択的に形成されており、このSTI領域4に区画された領域に、夫々NMOSトランジスタ16a及び16b並びにボディコンタクト18a及び18bが形成されている。ボディコンタクト18a、NMOSトランジスタ16a、NMOSトランジスタ16b及びボディコンタクト18bはこの順に1列に配置されている。
【0116】
NMOSトランジスタ16aの構成は、図1(b)に示すNMOSトランジスタ16の構成と同一である。即ち、図17(b)において、SOI層3におけるNMOSトランジスタ16aのゲート電極8の直下に相当する領域にはp型拡散領域10bが形成されている。SOI層3におけるn+型拡散領域12の直下に相当する領域には、p型拡散領域10aが形成され、この領域にはBOX層2に達する空乏層10fが形成される。一方、NMOSトランジスタ16bにおいては、p型拡散領域10aの不純物濃度を、p型拡散領域10bの不純物濃度と同じとし、図1(b)に示すNMOSトランジスタ16におけるp型拡散領域10a及びp型拡散領域10b全体を、p型拡散領域10bとしている。
【0117】
NMOSトランジスタ16aは、例えば、前述の第1の実施形態と同じ方法により製造することができる。NMOSトランジスタ16bは、NMOSトランジスタ16aの製造工程において、p型拡散領域10bを形成するレジストパターンを一部変更することにより製造することができる。即ち、SOI層3におけるNMOSトランジスタ16aを形成する領域においては、p型拡散領域10bを選択的に形成するためのレジストパターンを形成するが、SOI層3におけるNMOSトランジスタ16bを形成する領域においては、STI領域4で囲まれた領域全体をp型拡散領域10bとするレジストパターンを形成する。
【0118】
図17(b)及び(c)に示すように、NMOSトランジスタ16aにおける空乏層10fが占める領域は、p型拡散領域10aが占める領域とほぼ同じである。即ち、空乏層10fの下面はBOX層2に到達している。トランジスタの動作状態においては、SOI層3におけるゲート絶縁膜7と接する表面近傍の領域にチャネル領域が形成されるため、チャネル領域下における空乏層10fの下面は、p型拡散領域10bの上面よりも若干低くなる。これに対し、NMOSトランジスタ16bにおける空乏層10fは、BOX層2に到達しない。これは、STI領域4で囲まれたSOI層3の領域(素子形成領域)が、p型拡散領域10aよりも高濃度のp型拡散領域10bであるため、n+型拡散領域12とp型拡散領域10bとの間に形成される空乏層10fが広がらないためである。この結果、NMOSトランジスタ16bのボディはゲート電極8の直下のみならず、n+型拡散領域12の直下にも形成されることになる。ボディ、即ち、空乏層が形成されない中性領域は、STI領域4とBOX層2との間に形成されているp型拡散領域10cに対し、4辺で接続されることになる。この4辺とは、図17(a)に示すSTI領域4で区画されたNMOSトランジスタ16bを形成する矩形の領域の各辺をいう。なお、このボディはp型不純物の拡散により、ある程度の導電性を有している。
【0119】
NMOSトランジスタ16bは、空乏層10fがBOX層2に達しないため、NMOSトランジスタ16aと比較して、ソース・ドレイン領域に大きな寄生容量が生じる。このため、NMOSトランジスタ16bの動作速度は、NMOSトランジスタ16aの動作速度よりも遅くなる。しかしながら、NMOSトランジスタ16bのボディであるp型拡散領域10bとボディコンタクト18bとの間の抵抗は、NMOSトランジスタ16aのボディであるp型拡散領域10bとボディコンタクト18aとの間の抵抗よりも小さくなるため、NMOSトランジスタ16bのボディ電位の変動をより効果的に抑制し、しきい値電圧をより一層安定させることができる。このため、本実施形態の半導体装置は、NMOSトランジスタ16aをしきい値電圧の安定よりも動作速度が優先されるデジタル回路に使用し、NMOSトランジスタ16bを動作速度よりしきい値電圧の安定が求められるアナログ回路に使用することができる。このように、本実施形態の半導体装置においては、特性が相互に異なるNMOSトランジスタを混在させることができる。なお、本実施形態においてはNMOSトランジスタについて説明したが、本実施形態の技術は、PMOSトランジスタにおいても同様に実施できることは勿論、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタの双方に対して同時に適用できることは言うまでもない。
【0120】
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図18(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すF−F線による断面図であり、(c)は(a)に示すF−F線による断面図であり空乏層が形成される領域を模式的に示す。図18(a)乃至(c)に示すように、本実施形態の半導体装置は、前述の第5の実施形態に係る半導体装置(図17(a)及び(b)参照)において、NMOSトランジスタ16b及びボディコンタクト18bが形成されている領域を囲むように、完全分離酸化膜であるSTI領域4aが形成されている。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、図17(a)及び(b)に示す第5の実施形態に係る半導体装置の構成と同一である。本実施形態においては、前述の第5の実施形態と比較して、NMOSトランジスタ16b及びボディコンタクト18bをより確実に絶縁分離することができる。これにより、NMOSトランジスタ16bに、NMOSトランジスタ16a等からノイズが混入することを確実に防止できる。
【0121】
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。図19は本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図19に示す半導体装置のボディ抵抗を示す模式的平面図は、前述の図2と同様な図となる。図19に示すように、本実施形態の半導体装置においては、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17が夫々複数個、例えば2個、形成されており、ボディコンタクト18が1個のNMOSトランジスタ16のn+型拡散領域12に接するように形成されており、ボディコンタクト19が1個のPMOSトランジスタ17のp+型拡散領域14に接するように形成されている。本実施形態に係る半導体装置の上記以外の構成は、前述の第3の実施形態に係る半導体装置の構成と同じである。
【0122】
前述の第3の実施形態においては、NMOSトランジスタのソース・ドレイン領域であるn+型拡散領域12、及びSTI層4により分離されたボディコンタクト18を介してNMOSトランジスタのボディに接地電位を印加している。この場合、ボディコンタクト18とボディ(p型拡散領域10b)との間の接続経路には、図2に示すようなボディ抵抗Rbodyが存在する。これに対して、本実施形態においては、SOI層3におけるトランジスタのソース・ドレイン領域が形成される領域と同一領域内に、ソース・ドレイン領域に隣接するようにボディコンタクト18を形成する。この構成により、ボディ抵抗値を大幅に低減することが可能となり、ボディの電位が変動することによる種々の問題を解決できる。このボディコンタクト18は、必ずしも個々のトランジスタに形成する必要はない。図19に示すように、例えば、NMOSトランジスタ形成領域5に形成されている2つのNMOSトランジスタ16のうち、図示の左側のNMOSトランジスタ16にボディコンタクト18を設けることにより、隣接する図示の右側のNMOSトランジスタ16においてはボディコンタクトを省略することができる。前述の第3の実施形態におけるボディコンタクトによるボディへの電位印加と同様な作用が、図示の右側のNMOSトランジスタ16のボディと、図示の左側のNMOSトランジスタ16に設けられたボディコンタクト18との間において実現されているからである。
【0123】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図20(a)乃至(c)並びに図21(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。先ず、図20(a)に示すように、P型シリコン基板1上に、BOX層2を形成し、次いで、SOI層3を厚さが例えば250nmになるように形成する。そして、SOI層3の表層に、SiO2膜31を形成し、このSiO2膜31上にSi3N4膜32を形成する。次に、このSiO2膜31及びSi3N4膜32をパターニングし、後の工程においてSTI領域4を形成する予定の領域に開口部を設ける。そして、SiO2膜31及びSi3N4膜32をマスクとしてSOI層3をエッチングして選択的に除去し、SOI層3に深さが例えば200nmのトレンチ33を形成する。次いで、酸化処理を行い、トレンチ33の内面に丸め酸化を施す。これにより、トレンチ33の内面に残留するエッチング歪みを除去すると共に、トレンチ33の内面形状を丸め、後の工程においてSOI層3に形成されるトランジスタにおいて、電界集中が発生しないようにする。
【0124】
次に、図20(b)に示すように、全面にARC(Anti−Reflection Coating:反射防止膜)34を形成し、このARC34上にレジスト35を形成する。そして、このレジスト35をパターニングし、後の工程においてSTI層4a(図19参照)を形成する予定の領域に開口部を形成する。
【0125】
次に、図20(c)に示すように、レジスト35をマスクとしてARC34及びSOI層3をエッチングし、後の工程においてSTI領域4aが形成される予定のトレンチ33の底部を選択的に除去し、BOX層2まで到達させる。以下、このBOX層2まで到達したトレンチ33をトレンチ33aという。次に、レジスト35及びARC34を除去する。そして、HDP−CVD法(High DensityPlasma Chemical Vapor Deposition法:高密度プラズマCVD化学気相成長法)により、P型シリコン基板1上の全面にSiO2膜を形成し、トレンチ33及び33a内にSiO2膜を埋設する。その後、このSiO2膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)法によりSi3N4膜32が露出するまで平坦に研磨し、Si3N4膜32及びSiO2膜31を除去して、SiO2膜により埋め込まれたSTI領域4及び4aを形成する。STI領域4aの厚さは、SOI層3の厚さと同じであり、例えば250nmである。
【0126】
次に、図21(a)に示すように、SOI層3上にレジスト36を形成し、このレジスト36を、NMOSトランジスタ形成領域5のSTI領域4及び後の工程においてチャネル領域となる領域上が開口されるようにパターニングする。そして、このレジスト36をマスクとしてp型不純物、例えばB+を注入する。これにより、Pウエルの制限注入を行う。このとき、ドーズ量は例えば1×1012cm−2とし、注入エネルギーは例えば70keVとする。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5のSOI層3におけるチャネル領域直下にp型拡散領域10bが形成されると共に、NMOSトランジスタ形成領域5におけるSTI領域4とBOX層2との間のSOI層3にp型拡散領域10cが形成される。このとき、Pウエル10において、図21(a)に示す工程でB+が注入されない領域が、p型拡散領域10aとなる。
【0127】
次に、図21(b)に示すように、レジスト36を除去した後、SOI層3上にレジスト37を形成し、このレジスト37を、PMOSトランジスタ形成領域6のSTI領域4及び後の工程においてチャネル領域となる領域上が開口されるようにパターニングする。そして、このレジスト37をマスクとしてn型不純物、例えばP+を注入する。これにより、Nウエルの制限注入を行う。このとき、ドーズ量は例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーは例えば170keVとする。これにより、PMOSトランジスタ形成領域6のSOI層3におけるチャネル領域直下にn型拡散領域11bが形成されると共に、PMOSトランジスタ形成領域6におけるSTI領域4とBOX層2との間のSOI層3にn型拡散領域11cが形成される。このとき、Nウエル11において、図21(b)に示す工程でP+が注入されない領域が、n型拡散領域11aとなる。
【0128】
そして、図19に示すように、レジスト37(図21(b)参照)を剥離し、SOI層3上にゲート絶縁膜7、ゲート電極8及び側壁9を形成すると共に、SOI層3中にソース・ドレイン領域となるn+型拡散領域12及びp+型拡散領域14を形成し、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17を備える半導体装置を形成する。
【0129】
本実施形態においては、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間に、完全分離酸化膜であるSTI領域4aを設けている。これにより、NMOSトランジスタ形成領域5とPMOSトランジスタ形成領域6との間を、PN接合分離により絶縁する場合と比較して、STI領域4aの幅を小さくすることができる。また、SOI層3におけるトランジスタのソース・ドレイン領域が形成される拡散領域と同一領域内に、ソース・ドレイン領域に隣接するようにボディコンタクト18を形成することにより、ボディ抵抗値を低減し、ボディ電位の変動をより効果的に抑制できる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態における効果と同様である。
【0130】
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。図22(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すG−G線による断面図である。図22(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る半導体装置においては、P型シリコン基板1が設けられ、その上にBOX層2が設けられ、その上にSOI層3が設けられている。SOI層3の厚さは例えば150nmである。SOI層3にはBST型SOI領域41及びBody−Floating型SOI領域42が設けられている。そして、BST型SOI領域41にはNMOSトランジスタ16及びボディコンタクト18が形成されており、NMOSトランジスタ16とボディコンタクト18との間には、部分分離膜であるSTI領域4が設けられている。STI領域4の厚さは例えば100nmであり、その上面はSOI層3の表面に露出しており、STI領域4の下面はBOX層2に接しておらず、厚さが例えば50nmのSOI層3が介在しており、p型拡散領域10cとなっている。一方、Body−Floating型SOI領域42にはNMOSトランジスタ43が形成されており、NMOSトランジスタ43は完全分離膜であるSTI領域4aにより囲まれている。STI領域4aの下面はBOX層2に接している。なお、「BSTSOI」は本出願人が登録した商標名である。
【0131】
NMOSトランジスタ16の構成は、前述の第1の実施形態におけるNMOSトランジスタ16と同一である。即ち、Pウエル10におけるS/D領域下に位置するp型拡散領域10aの不純物濃度は、チャネル領域下に形成されたP型拡散領域10b及びSTI領域下に形成されたp型拡散領域10cの不純物濃度よりも低くなっている。また、NMOSトランジスタ16の駆動に伴ってチャネル領域下に形成されるボディは、BOX層2とSTI領域4との間に形成されたp型拡散領域10cを介して、ボディコンタクト18となるp型拡散領域10dに接続される。なお、p型拡散領域10aの不純物濃度は例えば1×1015乃至1×1016cm−3であり、p型拡散領域10bの不純物濃度は例えば1×1017乃至1×1018cm−3であり、p型拡散領域10cの不純物濃度は例えば1×1017乃至1×1018cm−3であり、p型拡散領域10dの不純物濃度は例えば1×1017乃至1×1018cm−3である。ボディコンタクト18には例えば接地電位が印加されている。
【0132】
一方、NMOSトランジスタ43はBOX層2まで到達するSTI領域4aにより囲まれている。このため、Pウエル10におけるNMOSトランジスタ43のチャネル領域下に形成されるボディは外部に接続されず、完全にフローティング状態となっている。また、Pウエル10において、NMOSトランジスタ43のS/D領域下にはp型拡散領域10aが形成され、チャネル領域下にはp型拡散領域10bが形成されている。即ち、NMOSトランジスタ43においても、S/D領域下の不純物濃度はチャネル領域下の不純物濃度よりも低くなっている。
【0133】
次に、本実施形態に係る半導体装置の動作について説明する。以下、BST型SOI領域41に形成されたトランジスタ(NMOSトランジスタ16)をBST型SOIトランジスタといい、Body−Floating型SOI領域42に形成されたトランジスタ(NMOSトランジスタ43)をBF型SOIトランジスタともいう。NMOSトランジスタ16が駆動すると、Pウエル10におけるS/D領域下に空乏層が形成される。このとき、P型拡散領域10aの不純物濃度はPウエル10における他の領域よりも低くなっているため、空乏層はBOX層2に到達する。また、NMOSトランジスタ16のチャネル領域下に位置するp型拡散領域10bは、P型拡散領域10aよりも不純物濃度が高いため、この領域に中性領域であるボディが形成される。そして、このボディに蓄積された電荷は、p型拡散領域10c及び10dを介して外部に放電される。一方、NMOSトランジスタ43が駆動すると、そのS/D領域下に空乏層が形成され、BOX層2に到達する。また、NMOSトランジスタ43のチャネル領域下にはボディが形成される。このボディはフローティング状態であるため、ボディ電位はNMOSトランジスタ43の駆動に伴って変動する。
【0134】
本実施形態に係る半導体装置においては、1チップ上にBST型SOIトランジスタ(NMOSトランジスタ16)及びBF型SOIトランジスタ(NMOSトランジスタ43)が形成されている。前述の如く、BST型SOIトランジスタにおいては、S/D領域下のPウエルは不純物濃度が低いため、トランジスタの駆動に伴って空乏層が発生し、この空乏層がBOX層に到達する。これにより、ジャンクション容量が低くなる。また、チャネル領域下のPウエルには十分な濃度の不純物が注入されているため、チャネル領域下にボディが形成される。これにより、オン電流が増大する。更に、このボディはボディコンタクトに接続されているため、NMOSトランジスタ16の駆動に伴い、ボディに電荷が流入してボディ電位が変動しても、次の駆動タイミングまでにはボディ電位が基準電位に戻る。以上の効果により、NMOSトランジスタ16は、しきい値を安定させつつ、高速で駆動することができる。
【0135】
一方、BF型SOIトランジスタはボディがフローティング状態になるため、ボディに蓄積された電荷の逃げ場がない。このため、BST型SOIトランジスタと比較するとしきい値は変動しやすくなるものの、オン電流がより一層増大すると共に、動作速度をより一層向上させることができる。また、本実施形態においては、SOI層3が例えば150nmと薄いため、ボディが小さくなり、バックゲートバイアス効果の影響が小さくなる。このため、電源電圧が1V以下である場合においても、縦積論理ゲートを実現することができる。
【0136】
従って、BST型SOIトランジスタは、動作速度よりもしきい値の安定性が優先される回路、例えば、アナログ回路、PLL回路(Phase−Locked Loop回路:位相同期ループ回路)、SRAM(Static Random Access Memory)等に適している。また、BST型SOIトランジスタは、ボディとボディコンタクトとの間に電荷を逃がす経路を有するため、ESD(Electro Static Discharge:静電気放電)保護素子にも適している。一方、BF型SOIトランジスタは、しきい値の安定性よりも動作速度が優先される回路、例えばデジタル回路等に適している。このように、1チップ上においてBST型SOIトランジスタ及びBF型SOIトランジスタを混載することにより、各回路に適したトランジスタを作り分けることができ、半導体装置の性能を最大限に引き出すことができる。
【0137】
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。図23(a)は本実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すH−H線による断面図である。また、図24(a)乃至(c)は、本実施形態におけるBST型SOIトランジスタを示す断面図であり、(a)は半導体装置のコア部に形成されるコアトランジスタを示し、(b)はI/O部に形成されるI/Oトランジスタを示し、(c)はSRAM部に形成されるSRAMトランジスタを示す。
【0138】
図23(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る半導体装置においては、BST型SOI領域41及びBody−Floating型SOI領域42が設定されており、BST型SOI領域41にはNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6が設定されている。そして、NMOSトランジスタ形成領域5にはNMOSトランジスタ16及びボディコンタクト18が設けられており、PMOSトランジスタ形成領域6にはPMOSトランジスタ17及びボディコンタクト19が設けられている。NMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6の構成は、前述の第3の実施形態(図15参照)と同様である。即ち、PMOSトランジスタ形成領域6は完全分離膜であるSTI領域4aにより周囲を囲まれている。そして、NMOSトランジスタ16のボディはボディコンタクト18に接続され、PMOSトランジスタ17のボディはボディコンタクト19に接続されるようになっている。なお、図23(a)においては、隔壁9(図23(b)参照)は図示を省略されている。
【0139】
また、図24(a)及び(b)に示すように、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17には、コア部に形成されたコアトランジスタ16a及び17aと、I/O部に形成されたI/Oトランジスタ16b及び17bの2種類がある。コアトランジスタとI/Oトランジスタとは各部の寸法が異なり、例えば、コアトランジスタのゲート絶縁膜7の厚さは1.6乃至1.9nmであり、I/Oトランジスタのゲート絶縁膜7の厚さは3乃至5nmである。更に、図24(c)に示すように、SRAM部におけるNMOSトランジスタ形成領域5及びPMOSトランジスタ形成領域6には、夫々NMOSトランジスタ45及びPMOSトランジスタ46が形成されている。NMOSトランジスタ45及びPMOSトランジスタ46はBST型SOIトランジスタであり、SRAMトランジスタである。NMOSトランジスタ45においては、Pウエル10内におけるS/D領域下及びチャネル領域下にp型拡散領域10gが形成されており、PMOSトランジスタ46においては、Nウエル11内におけるS/D領域下及びチャネル領域下にn型拡散領域11gが形成されている。即ち、SRAMトランジスタにおいては、ウエルにおけるS/D領域下及びウエル内の不純物濃度は均一になっている。NMOSトランジスタ45及びPMOSトランジスタ46における上記以外の構成は、NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17の構成と同じである。
【0140】
一方、Body−Floating型SOI領域42にはNMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44が設けられている。NMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44は、夫々周囲を完全分離膜であるSTI領域4aにより囲まれている。NMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44の構成は、夫々NMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17の構成と同じであり、コアトランジスタとして使用される。なお、Body−Floating型SOI領域42にはボディコンタクトは設けられていない。本実施形態に係る半導体装置の動作は、前述の第8の実施形態と同様である。
【0141】
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図25(a)及び(b)乃至図36(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、各図の(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【0142】
先ず、図25(a)及び(b)に示すように、P型シリコン基板1上にBOX層2を形成する。次に、BOX層2上にSOI層3を形成する。SOI層3の厚さは例えば150nmとする。次に、SOI層3内にボロン(B)をイオン注入してPウエル10を形成し、ヒ素(As)をイオン注入してNウエル11を形成する。これにより、ウエルが形成されたSOI基板を作製する。
【0143】
次に、このSOI基板の表面にSiO2からなるパット酸化膜51を厚さが例えば9nmになるように成膜し、その上にSiN膜52を厚さが例えば120nmになるように成膜し、更にその上にNSG(ノンドープシリコングラス)からなるNSG膜53を厚さが例えば100nmになるように成膜する。次に、NSG膜53上にレジスト54を形成してパターニングする。このとき、後の工程においてSTI領域を形成する領域において、レジスト54に開口部を形成する。即ち、後の工程において、トランジスタ(NMOSトランジスタ16及び43並びにPMOSトランジスタ17及び44)並びにボディコンタクト18及び19を形成する予定の領域を覆うように、レジスト54を形成する。次に、このパターニングしたレジスト54をマスクとして、NSG膜53、SiN膜52及びパット酸化膜51をエッチングして選択的に除去する。その後、レジスト54を除去する。
【0144】
次に、図26(a)及び(b)に示すように、パット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜をマスクとして、SOI層3を例えば深さ100nmまでエッチングして選択的に除去する。このとき、エッチング領域においては、膜厚が例えば50nmのSOI層3が残存する。次に、全面にSiN膜55を形成する。そして、このSiN膜55上にレジスト56を塗布により形成する。このとき、BST型SOI領域41においては、後の工程において完全分離膜であるSTI領域4aを形成する領域以外の領域を覆うようにレジスト56を形成し、Body−Floating型SOI領域42においてはレジスト56を形成しない。
【0145】
次に、図27(a)及び(b)に示すように、レジスト56(図26(a)参照)及びNSG膜53をマスクとして、SOI層3及びSiN膜55をエッチングして選択的に除去する。このとき、BST型SOI領域41においては、レジスト56の開口部においてBOX層2が露出する。Body−Floating型SOI領域42においては、SOI層3上及びNSG膜53上の水平面に形成されているSiN膜55は除去されるが、SOI層3、パット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜の側部においては、エッチング前のSiN層55の膜厚が厚いため、エッチング後もSiN膜55が残存する。
【0146】
次に、図28(a)及び(b)に示すように、Body−Floating型SOI領域42の全域及びBST型SOI領域41のPMOSトランジスタ形成領域6を覆うように、レジスト57を形成する。そして、レジスト57、並びにNMOS形成領域5におけるパット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜をマスクとして、ボロン(B)をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1×1013cm−2とし、注入エネルギーを例えば7keVとする。これにより、後の工程においてSTI領域4が形成される予定の領域のPウエル10にボロンがドーピングされ、p型拡散領域10cが形成される。その後、レジスト57を除去する。
【0147】
次に、図29(a)及び(b)に示すように、Body−Floating型SOI領域42の全域及びBST型SOI領域41のNMOSトランジスタ形成領域5を覆うように、レジスト58を形成する。そして、レジスト58並びにNMOS形成領域6におけるパット酸化膜51、SiN膜52及びNSG膜53からなる積層膜をマスクとして、ヒ素(As)をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば50keVとする。これにより、後の工程においてSTI領域4が形成される予定の領域のNウエル11にヒ素がドーピングされ、n型拡散領域11cが形成される。次に、レジスト58を除去する。
【0148】
次に、図30(a)及び(b)に示すように、SOI層3がエッチング除去された領域に、HDP−CVD法(High Density Plasma CVD:高密度プラズマCVD法)によりシリコン酸化膜59を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械研磨)により表面を平坦化する。このとき、SiN膜52においてCMPを停止する。これにより、NSG膜53は除去され、SiN膜52及びパット酸化膜51は残存する。なお、後述する図31乃至36においては、パット酸化膜51の図示は省略する。
【0149】
次に、図31(a)及び(b)に示すように、レジスト61を形成する。レジスト61においては、BST型SOI領域41のコア部におけるNMOSトランジスタ16(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト18(図23(a)参照)を形成する予定の領域、並びにBody−Floating型SOI領域42のコア部におけるNMOSトランジスタ43(図23(a)参照)のチャネル領域を形成する予定の領域に、開口部を形成する。なお、I/O部及びSRAM部は全域をレジスト61により覆う。そして、このレジスト61をマスクとして、ボロンをイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1.5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば40keVとする。これにより、Pウエル10において、後の工程にてコアトランジスタであるNMOSトランジスタ16及び43のチャネル領域下となる領域にp型拡散領域10bが形成され、ボディコンタクト18となる領域にp型拡散領域10dが形成される。なお、Pウエル10において、これまでの工程でボロンが注入されなかった領域がp型拡散領域10aとなる。その後、レジスト61を除去する。
【0150】
次に、図32(a)及び(b)に示すように、レジスト62を形成する。レジスト62においては、BST型SOI領域41のコア部におけるPMOSトランジスタ17(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト19(図23(a)参照)を形成する予定の領域、並びにBody−Floating型SOI領域42のコア部におけるPMOSトランジスタ44(図23(a)参照)のチャネル領域を形成する予定の領域に、開口部を形成する。なお、I/O部及びSRAM部は全域をレジスト62により覆う。そして、このレジスト62をマスクとして、ヒ素をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば2×101 2cm−2とし、注入エネルギーを例えば240keVとする。これにより、Nウエル11において、後の工程にてコアトランジスタであるPMOSトランジスタ17及び44のチャネル領域下となる領域にn型拡散領域11bが形成され、ボディコンタクト19となる領域にn型拡散領域11dが形成される。なお、Nウエル11において、これまでの工程でヒ素が注入されなかった領域がn型拡散領域11aとなる。その後、レジスト62を除去する。
【0151】
次に、図33(a)及び(b)に示すように、レジスト63を形成する。レジスト63においては、BST型SOI領域41のI/O部におけるNMOSトランジスタ16(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト18(図23(a)参照)を形成する予定の領域に、開口部を形成する。なお、BST型SOI領域41のコア部及びSRAM部並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)は全面をレジスト63により覆う。そして、このレジスト63をマスクとして、ボロンをイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1.5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば40keVとする。これにより、Pウエル10において、後の工程にてI/OトランジスタであるNMOSトランジスタ16のチャネル領域下となる領域及びボディコンタクト18となる領域に、夫々p型拡散領域10b及び10dが形成される。このとき、Pウエル10におけるこれまでの工程でボロンが注入されなかった領域がp型拡散領域10aとなる。その後、レジスト63を除去する。
【0152】
次に、図34(a)及び(b)に示すように、レジスト64を形成する。レジスト64においては、BST型SOI領域41のI/O部におけるPMOSトランジスタ17(図23(a)参照)のチャネル領域及びボディコンタクト19(図23(a)参照)を形成する予定の領域に開口部を形成する。なお、BST型SOI領域41のコア部及びSRAM部並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)は全面をレジスト64により覆う。そして、このレジスト64をマスクとして、ヒ素をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば2×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば240keVとする。これにより、Nウエル11において、後の工程にてI/OトランジスタであるPMOSトランジスタ17のチャネル領域下となる領域にn型拡散領域11bが形成され、ボディコンタクト19となる領域にn型拡散領域11dが形成される。このとき、Nウエル11におけるこれまでの工程でヒ素が注入されなかった領域がn型拡散領域11aとなる。その後、レジスト64を除去する。
【0153】
次に、図35(a)及び(b)に示すように、レジスト65を形成する。レジスト65は、BST型SOI領域41のSRAM部におけるNMOSトランジスタ形成領域5全体を露出させ、BST型SOI領域41のSRAM部におけるPMOSトランジスタ形成領域6、コア部及びI/O部の全域、並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)の全域を覆うように形成する。次に、レジスト65をマスクとして、ボロンをイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば1.5×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば40keVとする。これにより、後の工程にてSRAM部におけるNMOSトランジスタ16のチャネル領域下及びS/D領域下となる領域並びにボディコンタクト18となる領域にp型拡散領域10gが形成される。即ち、SRAMトランジスタにおいては、Pウエル10におけるチャネル領域下の不純物濃度とS/D領域下の不純物濃度とを相互に等しくする。その後、レジスト65を除去する。
【0154】
次に、図36(a)及び(b)に示すように、レジスト66を形成する。レジスト66は、BST型SOI領域41のSRAM部におけるPMOSトランジスタ形成領域6全体を露出させ、BST型SOI領域41のSRAM部におけるNMOSトランジスタ形成領域5、コア部及びI/O部の全域、並びにBody−Floating型SOI領域42(図32(a)参照)の全域を覆うように形成する。次に、レジスト66をマスクとして、ヒ素をイオン注入する。このとき、ドーズ量を例えば2×1012cm−2とし、注入エネルギーを例えば240keVとする。これにより、後の工程にてSRAM部におけるPMOSトランジスタ17のチャネル領域下及びS/D領域下となる領域並びにボディコンタクト19となる領域にn型拡散領域11gが形成される。即ち、SRAMトランジスタにおいては、Nウエル11におけるチャネル領域下の不純物濃度とS/D領域下の不純物濃度とを相互に等しくする。その後、レジスト66を除去する。
【0155】
次に、図23(a)及び(b)並びに図24(a)乃至(c)に示すように、SiN膜52及びパット酸化膜51を湿式エッチングにより除去する。次に、前述の第1の実施形態と同様な方法により、各トランジスタにゲート絶縁膜7、ゲート電極8、側壁9及びソース・ドレイン領域を形成する。これにより、BST型SOIトランジスタであるNMOSトランジスタ16及びPMOSトランジスタ17、並びにBF型SOIトランジスタであるNMOSトランジスタ43及びPMOSトランジスタ44を備えた半導体装置が作製される。
【0156】
本実施形態においては、従来のバルク型の半導体装置の製造方法と比較して、図26(a)及び(b)に示すレジスト56をパターニングするマスク(図示せず)を変更するだけで、BST型SOIトランジスタ及びBF型SOIトランジスタを混載した半導体装置を製造することができる。このため、従来のバルク型の半導体装置の設計資産をそのまま使用できる。
【0157】
また、本実施形態においては、コアトランジスタとして、BST型SOIトランジスタ及びBF型SOIトランジスタの2種類のトランジスタを形成することができる。これにより、コアトランジスタを用途によって作り分けることができる。
【0158】
更に、SRAMトランジスタにおいて、S/D領域下の不純物濃度をチャネル領域下の不純物濃度と等しくしている。これにより、不純物をS/D領域下には注入せずにチャネル領域下のみに制限注入する必要がなくなるため、SRAMトランジスタを小型化し、SRAMの集積密度を向上させることができる。なお、S/D領域下における不純物濃度が高いため、空乏層がBOX層に届かず、ジャンクション容量が大きくなる。しかしながら、SRAMトランジスタにおいては、ジャンクション容量を低減する効果はあまりなく、むしろ容量が大きい方がα線に対する耐性が向上するという利点がある。また、ボディが、SOI層とBOX層との間に形成された拡散領域の他に、S/D領域下の拡散領域を介してボディコンタクトに接続されるため、ボディ抵抗が低減する。これにより、ボディコンタクトを1個のトランジスタ毎ではなく、複数、例えば8乃至16個のトランジスタ毎に設けても、十分にボディ電位を固定できるようになり、SRAMをより一層高集積化することが可能となる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第8の実施形態と同様である。
【0159】
なお、従来のバルク型の半導体装置の設計資産をそのまま使用すると、Body−Floating型SOI領域42においてもトランジスタの近傍にボディコンタクトが形成されてしまうことがある。しかしながら、このボディコンタクトとトランジスタとの間には完全分離膜であるSTI領域4aが存在するため、このボディコンタクトはBF型SOIトランジスタの特性に影響を与えない。
【0160】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、S/D領域下の不純物濃度をボディの不純物濃度よりも低くすることにより、空乏層を絶縁膜まで到達させつつ、S/D領域の接合深さを浅くすることができ、トランジスタの高速化を図ることができると共に、トランジスタの小型化を図ることができる。また、ボディコンタクトを設け、絶縁膜と素子分離領域との間に、ボディと同層で且つその不純物濃度がS/D領域下の不純物濃度よりも高くなるような拡散領域を設けることにより、ボディとボディコンタクトとの間の抵抗を低減し、ボディ電位を確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A線による断面図である。
【図2】この半導体装置のボディ抵抗を示す模式的平面図である。
【図3】(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図4】(a)乃至(d)は本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図5】(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図4の次の工程を示す。
【図6】(a)乃至(d)は本発明の第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図7】(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図6の次の工程を示す。
【図8】(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図7の次の工程を示す。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すB−B線による断面図である。
【図10】(a)乃至(d)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図11】(a)乃至(d)は本発明の第2の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図12】(a)乃至(d)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図11の次の工程を示す。
【図13】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の他の変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図14】(a)及び(b)は本変形例に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図13の次の工程を示す。
【図15】(a)は本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すC−C線による断面図である。
【図16】(a)は本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すD−D線による断面図である。
【図17】(a)は本発明の第5の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すE−E線による断面図である。
【図18】(a)は本発明の第6の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すF−F線による断面図である。
【図19】本発明の第7の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
【図20】(a)乃至(c)は本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図である。
【図21】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法をその工程順に示す断面図であり、図20の次の工程を示す。
【図22】(a)は本発明の第8の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すG−G線による断面図である。
【図23】(a)は本発明の第9の実施形態に係る半導体装置を示す平面図であり、(b)は(a)に示すH−H線による断面図である。
【図24】(a)乃至(c)は、本実施形態におけるBST型SOIトランジスタを示す断面図であり、(a)は半導体装置のコア部に形成されるコアトランジスタを示し、(b)はI/O部に形成されるI/Oトランジスタを示し、(c)はSRAM部に形成されるSRAMトランジスタを示す。
【図25】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図26】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図25の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図27】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図26の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図28】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図27の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図29】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図28の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図30】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図29の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図31】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図30の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図32】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図31の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図33】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図32の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図34】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図33の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図35】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図34の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図36】(a)及び(b)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す図であり、図35の次の工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図37】(a)は従来のSOI層に形成されたMOSFETを備えた半導体装置を示す断面図であり、(b)はその平面図である。
【図38】(a)乃至(d)はこの従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図39】従来のボディコンタクトを設けた半導体装置を示す平面図である。
【図40】横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に空乏層の深さをとって、ウエルの不純物濃度が空乏層の深さに及ぼす影響を示すグラフ図である。
【図41】横軸にウエルの不純物濃度をとり、縦軸に基板抵抗をとって、ウエルの不純物濃度が基板抵抗に及ぼす影響を示すグラフ図である。
【図42】横軸に空乏層の深さをとり、縦軸に基板抵抗をとって、空乏層の深さと基板抵抗との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1;P型シリコン基板
2;BOX層
3;SOI層
4、4a;STI領域
5;NMOSトランジスタ形成領域
6;PMOSトランジスタ形成領域
7;ゲート絶縁膜
8;ゲート電極
9;側壁
10;Pウエル
10a、10b、10c、10d、10e、10g;p型拡散領域
10f;空乏層
11;Nウエル
11a、11b、11c、11d、11e、11g;n型拡散領域
12;n+型拡散領域
13a、13b、15a、15b;レジスト
14;p+型拡散領域
16、16a、16b;NMOSトランジスタ
17、17a、17b;PMOSトランジスタ
18、18a、18b、19;ボディコンタクト
20a、20b、21、22、23、25、29、30;レジスト
24、26;開口部
27;Pウエル
28;Nウエル
31;SiO2膜
32;Si3N4膜
33、33a;トレンチ
34;ARC
35、36、37;レジスト
41;BST型SOI領域
42;Body−Floating型SOI領域
43、45;NMOSトランジスタ
44、46;PMOSトランジスタ
51;パット酸化膜
52;SiN膜
53;NSG膜
54、56、57、58;レジスト
55;SiN膜
59;シリコン酸化膜
61〜66;レジスト
101;P型シリコン基板
102;BOX層
103;SOI層
104;STI領域
105;NMOSトランジスタ形成領域
106;PMOSトランジスタ形成領域
107;ゲート絶縁膜
108;ゲート電極
109;側壁
110;Pウエル
111;Nウエル
112、112a、112b;n+型拡散領域
113、115;エクステンション領域
114;p+型拡散領域
116;NMOSトランジスタ
117;PMOSトランジスタ
118;SiO2膜
119;Si3N4膜
120;トレンチ
121、122;レジスト
131;p+型拡散領域
132;ゲート電極
133;ゲート電極132の端部
Rbody;ボディ抵抗
W1、W2;ソース領域の幅
Claims (33)
- 半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に局所的に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され前記第2導電型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第3の第1導電型拡散領域に接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする半導体装置。
- 半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成されたPウエル及びNウエルと、このPウエル及びNウエルに夫々形成されたN型トランジスタ及びP型トランジスタと、前記Pウエル及びNウエルの表面に選択的に形成され前記N型トランジスタ及びP型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記Pウエルは前記N型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のP型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のP型拡散領域と、この第2のP型拡散領域と同層であり前記N型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のP型拡散領域と、前記第3のP型拡散領域に接続された領域の表面に形成され第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域と、を有し、前記Nウエルは前記P型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のN型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のN型拡散領域と、この第2のN型拡散領域と同層であり前記P型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のN型拡散領域と、前記第3のN型拡散領域に接続された領域の表面に形成され第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域と、を有することを特徴とする半導体装置。
- 前記第2の基準電圧が前記第1の基準電圧よりも高く、前記N型トランジスタと前記P型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域と前記絶縁膜との間には、前記第2のP型拡散領域及び第2のN型拡散領域の双方が相互に接するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
- 前記N型トランジスタと前記P型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域の下端は、前記絶縁膜の上面に接していることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
- 前記N型トランジスタを囲む素子分離領域及び前記P型トランジスタを囲む素子分離領域のうち少なくとも一方の下端は、前記絶縁膜の上面に接していることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
- 前記N型トランジスタのゲート電極と前記P型トランジスタのゲート電極が共通であり、前記第4のP型拡散領域、前記N型トランジスタ、前記P型トランジスタ及び第4のN型拡散領域がこの順に1列に配置されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記P型トランジスタが形成されている領域と前記第4のP型拡散領域との間に素子分離領域が形成されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記N型トランジスタが形成されている領域と前記第4のN型拡散領域との間に素子分離領域が形成されていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記第4のP型拡散領域は、前記N型トランジスタと共に前記素子分離領域の一部を挟む領域に形成されており、この素子分離領域の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のP型拡散領域が形成されており、前記第3のP型拡散領域には前記第2のP型拡散領域及び前記第4のP型拡散領域を介して、前記第1の基準電位が印加されることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記第4のN型拡散領域は、前記P型トランジスタと共に前記素子分離領域の一部を挟む領域に形成されており、この素子分離領域の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のN型拡散領域が形成されており、前記第3のN型拡散領域には前記第2のN型拡散領域及び前記第4のN型拡散領域を介して、前記第2の基準電位が印加されることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第1の第2導電型トランジスタ及び第2の第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に形成され前記第1及び第2の第2導電型トランジスタを区画する素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第1の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第3の第1導電型拡散領域に接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、前記第2の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第5の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする半導体装置。
- 前記第1の第2導電型トランジスタと前記第2の第2導電型トランジスタとの間に位置する前記素子分離領域の下端は、前記絶縁膜の上面に接していることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
- 前記第1の第2導電型トランジスタを囲む素子分離領域及び前記第2の第2導電型トランジスタを囲む素子分離領域のうち少なくとも一方の下端は、前記絶縁膜の上面に接していることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
- 半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に局所的に形成された第1導電型ウエルと、この第1導電型ウエルに形成された第1及び第2の第2導電型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面の少なくとも一部が前記絶縁膜に接しておらず前記第1の第2導電型トランジスタを区画する第1の素子分離領域と、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面が前記絶縁膜に接し前記第2の第2導電型トランジスタを区画する第2の素子分離領域と、を有し、前記第1導電型ウエルは前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1の第1導電型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2の第1導電型拡散領域と、この第2の第1導電型拡散領域と同層であり前記第1及び第2の第2導電型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1の第1導電型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3の第1導電型拡散領域と、前記第1の第2導電型トランジスタにおける第3の第1導電型拡散領域に前記第2の第1導電型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域と、を有することを特徴とする半導体装置。
- 半導体基板と、この半導体基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成された半導体層と、この半導体層に局所的に形成されたPウエル及びNウエルと、このPウエルに形成された第1及び第2のN型トランジスタと、前記Nウエルに形成された第1及び第2のP型トランジスタと、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面の少なくとも一部が前記絶縁膜に接しておらず前記第1のP型トランジスタ及び第1のN型トランジスタを区画する第1の素子分離領域と、前記半導体層の表面に選択的に形成され下面が前記絶縁膜に接し前記第2のP型トランジスタ及び第2のN型トランジスタを区画する第2の素子分離領域と、を有し、前記Pウエルは前記第1及び第2のN型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のP型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のP型拡散領域と、この第2のP型拡散領域と同層であり前記第1及び第2のN型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のP型拡散領域と、前記第1のN型トランジスタにおける第3のP型拡散領域に前記第2のP型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域と、を有し、前記Nウエルは前記第1及び第2のP型トランジスタのソース・ドレイン領域の直下に形成された第1のN型拡散領域と、前記絶縁膜と前記第1の素子分離領域との間の領域に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第2のN型拡散領域と、この第2のN型拡散領域と同層であり前記第1及び第2のP型トランジスタのチャネル領域の直下に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第3のN型拡散領域と、前記第1のP型トランジスタにおける第3のN型拡散領域に前記第2のN型拡散領域を介して接続された領域の表面に形成され第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域と、を有することを特徴とする半導体装置。
- 第3のN型トランジスタ及びP型トランジスタを有し、前記Pウエルは前記第3のN型トランジスタのチャネル領域及びソース・ドレイン領域の直下に形成され前記第1のP型拡散領域よりも不純物濃度が高い第5のP型拡散領域を有し、前記Nウエルは前記第3のP型トランジスタのチャネル領域及びソース・ドレイン領域の直下に形成され前記第1のN型拡散領域よりも不純物濃度が高い第5のN型拡散領域を有することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
- 前記第4のP型拡散領域は、前記第1のN型トランジスタと共に前記第1の素子分離領域の一部を挟む領域に形成されており、この第1の素子分離領域の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のP型拡散領域が形成されており、前記第3のP型拡散領域には前記第2のP型拡散領域及び前記第4のP型拡散領域を介して、前記第1の基準電位が印加されることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記第4のN型拡散領域は、前記第1のP型トランジスタと共に前記第1の素子分離領域の他の一部を挟む領域に形成されており、この第1の素子分離領域の他の一部と前記絶縁膜との間には前記第2のN型拡散領域が形成されており、前記第3のN型拡散領域には前記第2のN型拡散領域及び前記第4のN型拡散領域を介して、前記第2の基準電位が印加されることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記半導体層の厚さが100乃至300nmであることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2の第1導電型拡散領域を形成すると共に前記第1導電型ウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエル上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、このゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記半導体層中に第1導電型不純物を注入し前記半導体層中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2の第1導電型拡散領域と同層となる領域に第3の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルに第1導電型不純物を注入して前記第1導電型ウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2の第1導電型拡散領域を形成すると共に、前記第1導電型ウエルの表面の一部に第3の第1導電型拡散領域及び基準電圧が印加される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第3の第1導電型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、この半導体層中に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルに第2導電型不純物を注入し前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記第1導電型ウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記第1導電型ウエルの表面に第2導電型不純物を注入し、前記第1導電型ウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成して第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 前記素子分離領域を形成する工程において、前記素子分離領域の下端の一部が前記絶縁膜に接触するように前記素子分離領域を形成することを特徴とする請求項20乃至22のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記素子分離領域を形成する工程において、前記素子分離領域の下端が前記絶縁膜に接触しないように前記素子分離領域を形成することを特徴とする請求項20乃至22のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成すると共に前記Pウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成すると共に前記Nウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記Pウエル上及びNウエル上の双方にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記Pウエル中にP型不純物を注入し前記Pウエル中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2のP型拡散領域と同層となる領域に第3のP型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極を透過させて前記Nウエル中にN型不純物を注入し前記Nウエル中における前記ゲート電極の直下に相当し前記第2のN型拡散領域と同層となる領域に第3のN型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記PウエルにP型不純物を注入して前記Pウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成すると共に、前記Pウエルの表面の一部に第3のP型拡散領域及び第1の基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記NウエルにN型不純物を注入して前記Nウエルにおける前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成すると共に、前記Nウエルの表面の一部に第3のN型拡散領域及び第2の基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域上及び前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記Pウエル及びNウエル上の双方にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記PウエルにN型不純物を注入し前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記Pウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1のP型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記NウエルにP型不純物を注入し前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域に前記Nウエルよりも実効的な不純物濃度が低い第1のN型拡散領域を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層中にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルに選択的にP型不純物を注入して第3のP型拡散領域を形成すると共に前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルに選択的にN型不純物を注入して第3のN型拡散領域を形成すると共に前記絶縁膜と前記素子分離領域との間の領域に第2のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域上及び前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、このゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Pウエルの表面にN型不純物を注入し、前記Pウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してN型トランジスタを形成する工程と、前記ゲート絶縁膜及びゲート電極をマスクとして前記Nウエルの表面にP型不純物を注入し、前記Nウエルにおける前記ゲート電極の直下に相当する領域を挟む領域にソース・ドレイン領域を形成してP型トランジスタを形成する工程と、前記Pウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルの表面の一部に基準電圧が印加される第4のN型拡散領域を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 前記Pウエル内及びNウエル内に形成された素子分離領域の下端は前記絶縁膜に接触していないことを特徴とする請求項25乃至28のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記PウエルとNウエルとの境界に形成された素子分離領域の下端は前記絶縁膜に接触していることを特徴とする請求項25乃至29のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層に局所的に第1導電型ウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に前記絶縁膜に到達しない第1のトレンチを形成する工程と、この第1のトレンチの一部に前記絶縁膜に到達する第2のトレンチを形成する工程と、前記第1導電型ウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部に第1導電型不純物を選択的に注入して第2の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチに絶縁材料を埋め込んで夫々第1及び第2の素子分離領域を形成する工程と、前記第1導電型ウエルの一部に第1導電型不純物を選択的に注入して第3の第1導電型拡散領域を形成すると共に、基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3の第1導電型拡散領域に前記第2の第1導電型拡散領域を介して接続される第4の第1導電型拡散領域を形成する工程と、前記第3の第1導電型拡散領域を挟む第1の第1導電型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3の第1導電型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1の第2導電型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2の第2導電型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜上に半導体層を形成する工程と、この半導体層に局所的にPウエル及びNウエルを形成する工程と、前記半導体層の表面に選択的に前記絶縁膜に到達しない第1のトレンチを形成する工程と、この第1のトレンチの一部に前記絶縁膜に到達する第2のトレンチを形成する工程と、前記Pウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部にP型不純物を選択的に注入して第2のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の一部にN型不純物を選択的に注入して第2のN型拡散領域を形成する工程と、前記第1及び第2のトレンチに絶縁材料を埋め込んで夫々第1及び第2の素子分離領域を形成する工程と、前記Pウエルの一部にP型不純物を選択的に注入して第3のP型拡散領域を形成すると共に、第1の基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3のP型拡散領域に前記第2のP型拡散領域を介して接続される第4のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルの一部にN型不純物を選択的に注入して第3のN型拡散領域を形成すると共に、第2の基準電位が印加され前記第1の素子分離領域に区画された領域に形成された前記第3のN型拡散領域に前記第2のN型拡散領域を介して接続される第4のN型拡散領域を形成する工程と、前記第3のP型拡散領域を挟む第1のP型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3のP型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1のN型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2のN型トランジスタを形成する工程と、前記第3のN型拡散領域を挟む第1のN型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共に前記第3のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して、前記第1の素子分離領域に区画された領域に第1のP型トランジスタを形成すると共に前記第2の素子分離領域に区画された領域に第2のP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
- 前記Pウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の他の一部にP型不純物を選択的に注入して第5のP型拡散領域を形成する工程と、前記Nウエルにおける前記第1のトレンチに囲まれた領域の他の一部にN型不純物を選択的に注入して第5のN型拡散領域を形成する工程と、前記第5のP型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共にこの第5のP型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して第3のN型トランジスタを形成する工程と、前記第5のN型拡散領域にソース・ドレインを形成すると共にこの第5のN型拡散領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して第3のP型トランジスタを形成する工程と、を有することを特徴とする請求項32に記載の半導体装置の製造方法。
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