JP2004071867A - マスク付着量の測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を定量的にかつ簡便に測定する方法を提供する。
【解決手段】本方法では、ステンシルマスクを使ってウエハに対する電子線の照射を所定回数行った後、マスクステージ28を移動して、ステンシルマスク26を電子光学系の光軸中心からずらして表面電位計プローブ32の下に移動させる。次いで、ステンシルマスクの表面電位を測定する。電子ビーム照射の前後でステンシルマスクの表面電子を測定し、表面電位の差を比較することにより、ステンシルマスクに付着するコンタミネーションの付着量を検出する。予め、コンタミネーション物質の付着層の限界厚さTth、及びコンタミネーション物質の付着層の限界厚さTthと限界表面電位Vthとの相関関係を予め実験等により確立し、次いで測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、ステンシルマスク26のコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であることが判る。
【選択図】 図1
【解決手段】本方法では、ステンシルマスクを使ってウエハに対する電子線の照射を所定回数行った後、マスクステージ28を移動して、ステンシルマスク26を電子光学系の光軸中心からずらして表面電位計プローブ32の下に移動させる。次いで、ステンシルマスクの表面電位を測定する。電子ビーム照射の前後でステンシルマスクの表面電子を測定し、表面電位の差を比較することにより、ステンシルマスクに付着するコンタミネーションの付着量を検出する。予め、コンタミネーション物質の付着層の限界厚さTth、及びコンタミネーション物質の付着層の限界厚さTthと限界表面電位Vthとの相関関係を予め実験等により確立し、次いで測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、ステンシルマスク26のコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であることが判る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスク付着量の測定方法に関し、更に詳細には、マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を定量的にかつ簡便に測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
次世代の微細線幅のパターンを形成するための露光装置として、例えば低エネルギー電子ビームの等倍近接露光によりパターンを形成する露光方法が開発されつつある。
等倍近接露光では、ウエハ上に形成するパターンと等倍のパターンを有するマスクを使用する。マスクは、レジスト膜で被覆されたウエハから上方約50μmというウエハに極めて近接した位置に配置されており、また、例えば100nm以下の極微細パターンを形成するためには、マスクにも同じく100nm以下の極微細パターンを形成する必要がある。
【0003】
等倍近接露光装置の一例として、例えばLEEPL(Low Energy E−beam Proximity Projection Lithography)を上げることができる。ここで、図4を参照して、LEEPLを例にして等倍近接電子線露光装置の構成を説明する。図4はLEEPLシステムの構成を示す模式図である。
LEEPLシステム10は、等倍近接電子線露光装置の一つであって、図4に示すように、電子ビームBを出射する電子銃12、電子ビームBの広がりを制限するアパーチャー14、電子ビームBを平行なビームにするコンデンサレンズ16、対として構成されている主偏向器のセット18、20、及び電子ビームの微調整を行う対の副偏向器22、24を有する。
また、LEEPLシステム10は、副偏向器24の下方にステンシルマスク26を保持するマスクステージ28を有し、更にステンシルマスク26下に近接してウエハWを保持し、X及びY方向に移動するウエハステージ30を有する。
【0004】
主偏向器のセット18、20は、電子ビームBが平行なままでラスターまたはベクトル走査モードの何れかで、且つステンシルマスク26に垂直に入射するように偏向させる機能を有する。
ウエハWは、ステンシルマスク26の下方に間隔Dだけ(D=約50μm)離隔してウエハステージ30上に載置される。
【0005】
電子銃12から発せられた電子線Bは、主偏向器のセット18、20及び副偏向器22、24により所定の偏向制御を加えられた後、ステンシルマスク26を通過し、ウエハW上に塗布されたレジスト膜に到達する。
電子線は、ステンシルマスク26に設けられている回路パターンと等倍の開口パターン以外の領域を通過することができないので、開口パターンを通過した電子線のみが回路パターンの形状をレジスト膜に潜像として転写する。
【0006】
現在リソグラフィーの主流となっている、波長248nmのフッ化クリプトン(KrF)レーザーや波長193nmのフッ化アルゴン(ArF)レーザーを用いたいわゆるフォトリソグラフィーと比較して、電子線の波長は数nmと短いので、電子線露光では、パターン寸法の微細化が可能である。
また、ステンシルマスクを露光用マスクとして使用して等倍近接露光することにより、従来の電子線による直接描画法と比較して、高スループット化が実現できる。
【0007】
ところで、LEEPLに代表される等倍近接露光方式では、上述のように、マスクがウエハから約50μmの位置に近接して配置されるために、パターン描画時にウエハ上のレジスト膜から発生したパーティクル状の炭素系汚染物質が、マスクに付着する確率がウエハから離隔して配置するマスクに比べて高い。
そして、半導体装置の製造用原版となるこれらマスクにパーティクルが付着してマスク欠陥を形成すると、マスク欠陥は、このマスクを用いてパターニングされた全ての半導体装置に欠陥となって転写される。半導体装置に転写された欠陥が、半導体装置の性能に影響を与えるような欠陥であるならば、その半導体装置は不良品となる。
そのため、通常は、製造用原版となるマスクは、全て、炭素系汚染物質等の異物がマスク欠陥として付着していないかどうか検査することが必要である。
【0008】
また、半導体装置の微細化が進むにつれ、問題となる欠陥の大きさも微細なものになってきている。特に、上述のLEEPL等に代表される電子線等倍露光やX線等倍露光では、マスクのパターンサイズは、半導体装置のパターンサイズと同じであるから、例えばパターンサイズと同じ100nm以下の欠陥も問題になる。
【0009】
電子線でマスクを照射し続けると、上述のように、マスク上の電子線照射領域にコンタミネーション物質が付着する。コンタミネーション物質は、主として炭化水素系の有機化合物であって、コンタミネーション物質の付着は、パターン露光時に露光済みパターンの寸法変動を引き起こす。
露光済みパターンの寸法変動は、コンタミネーション物質の付着により、マスク上のパターン開口寸法が狭くなり、開口部を透過する電子数が減少してしまうことや、コンタミネーション物質によりマスクが帯電することに、その原因がある。
従って、露光後のパターン寸法変動が生じる以前に、コンタミネーション物質を除去することが必要であって、そのためには、コンタミネーション物質付着量を定量的かつ、簡便に測定する方法が必要である。
【0010】
コンタミネーション物質のマスク付着量の測定方法として、従来から、例えばAFM等の触針式段差計を使用し、コンタミネーション物質の付着層の厚みを測定するという方法が知られている。
また、露光後のパターン寸法の変動量から、露光に使ったステンシルマスクに付着したコンタミネーション物質を算出するという方法もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のコンタミネーション物質の付着量の測定方法には、以下のような問題があった。
触針式段差計を使用する方法については、第1には、プローブ針が付着層に接触することによるパターン崩壊の危険が伴うことから、実用化が難しいという問題である。
第2には、コンタミネーション物質の付着層の厚さ測定のためには専用の装置を使用しなければならないので、コストが嵩むという問題であり、また、スループットの向上が難しいという問題である。
第3には、コンタミネーション物質の付着量測定に際し、測定対象のマスクを一度真空容器内から取り出す必要があるために、取り出したマスクに大気中の微粒子が付着してしまい、コンタミネーション物質の付着量を正確に測定することが難しいという問題である。
【0012】
また、露光後のパターン寸法の変動量からコンタミネーション物質の付着量を測定するという方法には、コンタミネーション物質の付着量の定量化が困難であるばかりか、露光済みウエハには所望のサイズのパターンが形成されないことから、露光済みウエハが無駄になってしまうという問題がある。
【0013】
以上のように、従来のコンタミネーション物質の付着量の測定方法には、満足すべきものは今のところ見当たらない。
そこで、本発明の目的は、マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を定量的にかつ簡便に測定する方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、コンタミネーション物質のステンシルマスクへの付着量を測定する方法を開発するに当たり、コンタミネーション物質の帯電性に着目した。
即ち、ステンシルマスク表面に付着したコンタミネーション物質は、一般に、正または負に帯電している。そして、コンタミネーション物質が付着している領域の表面電位は、付着していない領域の表面電位に比べて、識別できるほど高い。
【0015】
コンタミネーション物質を誘電体、ステンシルマスクの電子線照射部の電位をアース電位と想定したとき、帯電によりコンタミネーション物質の表面に誘起される電位Vは、次のように表すことができる。
V=(dQ)/(χε0S)
ここで、dはコンタミネーション物質の付着層の厚み、Qはコンタミネーション物質表面の電荷、χはコンタミネーション物質の比誘電率、ε0は真空中の誘電率、Sはコンタミネーション物質の付着面積である。
【0016】
例えば、d=30nm、Q=4.8×10−5C、χ=3.0、S=1.6×10−3m2とすると、表面電位Vは33.9Vとなる。この値は、一般的な表面電位計で、十分測定可能な値である。
つまり、コンタミネーション物質の付着層の表面電位を表面電位計で測定することにより、コンタミネーション付着層の厚さを測定することができる。
【0017】
従って、コンタミネーション物質の付着層の限界厚さTth、及びコンタミネーション物質の付着層の層厚が限界厚さTthのときの表面電位を限界表面電位Vthとして、限界表面電位Vthを予め実験等により求めておき、次いで測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、ステンシルマスク26のコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であることが判る。
ここで、コンタミネーション物資の付着層の限界厚さTthとは、コンタミネーション物質の付着層の厚さが限界厚さTth以上になると、ステンシルマスク26を介して電子線の近接等倍露光を行ったとき、パターン寸法変動量が許容値を超える厚さである。また、パターン寸法変動量が許容値を超える厚さより薄い付着層の層厚を限界厚さTthとしても良い。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明に係るマスク付着量の測定方法は、マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を測定する方法であって、
マスクの表面電位とコンタミネーション物質のマスク付着量との相関関係を確立する第1の工程と、
荷電粒子線の照射を中止してマスクの表面電位を表面電位計で測定し、測定した表面電位に基づいて前記相関関係に従ってマスクのコンタミネーション物質の付着量を算出する第2の工程と
を有することを特徴としている。
【0019】
本発明方法では、予め実験等により確立した、マスクの表面電位とコンタミネーション物質のマスク付着量との相関関係に従って、測定したマスクの表面電位に基づいてマスクのコンタミネーション物質の付着量を定量的に、かつ簡便に測定することができる。
また、コンタミネーション物質の付着量を表面電位計により非接触式で測定できるので、測定対象のマスクのパターンが測定により破壊されるようなことが生じない。
更には、表面電位計のプローブは、通常、露光装置の真空容器内に収納可能な大きさであるから、真空容器内でマスクのコンタミネーション物質の付着量を測定することがでできる。従って、従来のように、マスクを大気に曝す必要がないので、大気中のコンタミネーション物質がマスクに付着して、付着量の測定に誤差が生じるようなことがない。
【0020】
本発明方法の好適な実施態様の第2の工程では、表面電位計に対してマスクを移動させつつ、マスクの表面電位を測定する。
これにより、マスク全面にわたり、つまりマスクの荷電粒子線照射面及び非照射面の区別無く、表面電位を測定し、マスク全域のコンタミネーション物質の付着量の分布を定量的に測定することができる。
【0021】
本発明方法の好適な実施態様の第1の工程では、コンタミネーション物質の付着層の許容層厚である限界層厚Tth、及びコンタミネーション物質の付着層の層厚がTthのときの表面電位Vth(以下、限界表面電位と言う)を求め、
第2の工程では、測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、マスクのコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であるとする。
限界層厚Tthは、コンタミネーション物質の付着層の層厚が限界層厚Tth以上のときには、荷電粒子線の照射結果に支障が生じる付着層の膜厚を言う。例えば、荷電粒子線の露光によりパターンを形成する際には、付着層の層厚が限界層厚Tth以上のときには、形成したパターンの形状精度が許容値以下になるような、付着層の膜厚を言う。但し、限界層厚Tthとして、許容層厚以下の薄い層厚を設定するのは自由である。
【0022】
本発明方法の更に好適な実施態様では、荷電粒子線の露光装置により所定枚数のウエハを露光する際、
第1の工程では、限界表面電位Vthに加えて、露光時に1枚のウエハを露光した際にマスクに帯電するウエハ一枚当たりの帯電量Vc を求め、
第2に工程では、ウエハの露光枚数が所定枚数に達したかどうか確認し、未だ、所定枚数に達していないときには、露光済みウエハを荷電粒子線の露光装置からアンロードした後、マスクの表面電位Vを測定するステップを有し、
表面電位VとVth−Vc との大小を比較し、Vth−Vc >Vであれば、ウエハの露光を繰り返し、Vth−Vc ≦Vであれば、マスクを洗浄し、再びマスクの表面電位Vを測定するステップに戻る。
【0023】
本発明方法を適用する際、荷電粒子線の照射装置は、荷電粒子線を被照射体に照射する装置である限り制約は無く、露光装置、走査型電子顕微鏡、欠陥検査装置、欠陥修正装置等に好適に適用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例1
本実施形態例は本発明に係るマスクの付着量の測定方法をLEEPLで使用するステンシルマスクに適用した実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
本実施形態例では、ステンシルマスクを使って所定枚数のウエハに電子線の照射を行った後、図1に示すように、マスクステージ28を移動して、ステンシルマスク26を電子光学系の光軸からずらして表面電位計プローブ32の下に移動させる。
次いで、表面電位計プローブ32を介してステンシルマスク26のメンブレン側の表面電位を表面電位計34で測定する。
電子ビーム照射の前後でステンシルマスク26の表面電子を測定し、表面電位の差を比較することにより、ステンシルマスク26に付着するコンタミネーションの付着量を検出する。
【0025】
本実施形態例では、予め、コンタミネーション物質の付着層の限界厚さTth、及びコンタミネーション物質の付着層の限界厚さTthと限界表面電位Vthとの相関関係を予め実験等により確立し、次いで測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、ステンシルマスク26のコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であることが判る。
ここで、コンタミネーション物資の付着層の限界厚さTthとは、コンタミネーション物質の付着層の厚さが限界厚さTth以上になると、ステンシルマスク26を介して電子線の近接等倍露光を行ったとき、パターン寸法変動量が許容値を超える厚さである。
【0026】
実施形態例2
本実施形態例は本発明に係るマスクの付着量の測定方法をLEEPLで使用するステンシルマスクに適用した実施形態の別の例であって、図2は本実施形態例の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
本実施形態例では、ステンシルマスクを使って所定枚数のウエハに電子線の照射を行った後、図2に示すように、マスクステージ28を移動して、ステンシルマスク26を電子光学系の光軸中心からずらして表面電位計プローブ32の下に移動させる。
本実施形態例では、マスクステージ28を移動させつつ、順次、表面電位計プローブ32を介してステンシルマスク26のメンブレン側の表面電位を表面電位計34で測定する。
【0027】
電子ビーム照射の前後でステンシルマスク26の表面電子を測定し、表面電位の差を比較することにより、ステンシルマスク26に付着するコンタミネーションの付着量を検出する。
本実施形態例では、図2に示すように、マスクステージ28を移動させながらステンシルマスク26の表面電位を測定するので、ステンシルマスク26の電子ビーム照射部と未照射部の表面電位を測定することが容易である。電子ビーム照射部と未照射部の表面電位の表面電位の値を比較することにより、コンタミネーション物質の付着の有無及び付着量を検出することができる。
【0028】
実施形態例3
本実施形態例は本発明に係るマスクの付着量の測定方法をLEEPLで使用するステンシルマスクに適用した実施形態の別の例であって、図3は本実施形態例の方法によりマスクの付着量を測定する際の手順を説明するフローチャートである。
先ず、ステップS1 で、予め、電子線露光装置を使ってステンシルマスクを介して評価用ウエハを露光して、コンタミネーション物質の付着量、すなわち付着層の層厚とステンシルマスクの表面電位との相関関係、或いは表面電位と露光後のレジスト寸法の変動との相関関係を実験により明らかにする。
ステップS1 で評価用ウエハの露光を繰り返した後、ステップS2 では、露光後のレジストパターンの寸法に影響する限界表面電位Vth、及び露光時に1枚のウエハを露光した際にステンシルマスク26に帯電する帯電量Vc を求める。
【0029】
ステップS3 で、露光対象のウエハを電子線露光装置にロードする。
ステップS4 で、ステンシルマスクを介してウエハにパターン露光する。
ステップS5 で、ウエハの露光枚数が所定枚数に達したかどうか確認する。所定枚数に達したときには、ステップS6 に移行してパターン露光を終了する。未だ、所定枚数に達していないときには、ステップS7 に移行して、露光済みウエハを電子線露光装置からアンロードする。
【0030】
本実施形態例では、ステンシルマスクを使って露光工程を実施している途中で、例えばウエハをアンロードする毎に、ステップS8 でステンシルマスクの表面電位Vを測定する。
また、ステップS1 で、ステンシルマスクのコンタミネーション物質の付着層の厚さとステンシルマスクの表面電位との関係を確立しておくことにより、ステップS8 で測定した表面電位Vに基づいて、コンタミネーション物質の付着層の厚さを検出することができる。
【0031】
ステップS9 で、表面電位VとVth−Vc との大小を比較する。Vth−Vc >Vであれば、ステップS3 に戻り、ウエハの露光を繰り返す。また、Vth−Vc ≦Vであれば、ステップS10に移行してステンシルマスクを洗浄し、次いでステップS8 に戻り、ステンシルマスクの表面電位Vを測定する。
ステップS8 で測定した表面電位VがVth−Vc 以上であった場合、次の露光時にウエハを露光する途中で、表面電位がVthを超えてしまい、パターンの転写に悪い影響が生じる。そこで、表面電位がVth−Vc 以上であった場合、ウエハの露光を中断し、マスクを洗浄する等のコンタミネーション除去を行う。
【0032】
本実施形態例では、露光に悪影響を生じさせる状態までコンタミネーション物質が付着したマスクの使用を未然に防止できるので、コンタミネーション物質の付着に起因する露光パターンの不良を防止することができる。
また、コンタミネーション物質の付着量の測定を露光装置内で行うことができるので、マスクのロードおよびアンロードの作業が不要となる。このため、露光におけるスループットの向上が期待できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明方法によれば、従来のAFM等の触針式測定装置とは異なり、マスクの表面電位を表面電位計で測定し、測定した表面電位に基づいて相関関係に従ってマスクのコンタミネーション物質の付着量を算出する、いわゆる非接触でのコンタミネーション物質付着量測定ができる。
よって、測定対象のマスクのパターンが測定により破壊されるようなことが生じない。
また、本発明方法で使用する表面電位計のプローブは、露光装置の真空容器内に収納可能な大きさであるから、真空容器内でマスクのコンタミネーション物質の付着量を測定することがでできる。従って、マスクを大気に曝す必要がないので、従来のように、大気中のコンタミネーション物質がマスクに付着して、付着量の測定に誤差が生じるようなことがない。更には、測定毎に測定対象のマスクを真空容器から取り出すことや、これに伴う真空引き等の作業が不要になるので、露光のスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
【図2】実施形態例2の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
【図3】実施形態例3の方法によりマスクの付着量を測定する際の手順を示すフローチャートである。
【図4】LEEPLシステムの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
10……LEEPLシステム、12……電子銃、14……アパーチャー14、16……コンデンサレンズ、18、20……主偏向器、22、24……副偏向器、26……ステンシルマスク、28……マスクステージ、30……ウエハステージ、32……表面電位計プローブ、34……表面電位計。
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスク付着量の測定方法に関し、更に詳細には、マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を定量的にかつ簡便に測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
次世代の微細線幅のパターンを形成するための露光装置として、例えば低エネルギー電子ビームの等倍近接露光によりパターンを形成する露光方法が開発されつつある。
等倍近接露光では、ウエハ上に形成するパターンと等倍のパターンを有するマスクを使用する。マスクは、レジスト膜で被覆されたウエハから上方約50μmというウエハに極めて近接した位置に配置されており、また、例えば100nm以下の極微細パターンを形成するためには、マスクにも同じく100nm以下の極微細パターンを形成する必要がある。
【0003】
等倍近接露光装置の一例として、例えばLEEPL(Low Energy E−beam Proximity Projection Lithography)を上げることができる。ここで、図4を参照して、LEEPLを例にして等倍近接電子線露光装置の構成を説明する。図4はLEEPLシステムの構成を示す模式図である。
LEEPLシステム10は、等倍近接電子線露光装置の一つであって、図4に示すように、電子ビームBを出射する電子銃12、電子ビームBの広がりを制限するアパーチャー14、電子ビームBを平行なビームにするコンデンサレンズ16、対として構成されている主偏向器のセット18、20、及び電子ビームの微調整を行う対の副偏向器22、24を有する。
また、LEEPLシステム10は、副偏向器24の下方にステンシルマスク26を保持するマスクステージ28を有し、更にステンシルマスク26下に近接してウエハWを保持し、X及びY方向に移動するウエハステージ30を有する。
【0004】
主偏向器のセット18、20は、電子ビームBが平行なままでラスターまたはベクトル走査モードの何れかで、且つステンシルマスク26に垂直に入射するように偏向させる機能を有する。
ウエハWは、ステンシルマスク26の下方に間隔Dだけ(D=約50μm)離隔してウエハステージ30上に載置される。
【0005】
電子銃12から発せられた電子線Bは、主偏向器のセット18、20及び副偏向器22、24により所定の偏向制御を加えられた後、ステンシルマスク26を通過し、ウエハW上に塗布されたレジスト膜に到達する。
電子線は、ステンシルマスク26に設けられている回路パターンと等倍の開口パターン以外の領域を通過することができないので、開口パターンを通過した電子線のみが回路パターンの形状をレジスト膜に潜像として転写する。
【0006】
現在リソグラフィーの主流となっている、波長248nmのフッ化クリプトン(KrF)レーザーや波長193nmのフッ化アルゴン(ArF)レーザーを用いたいわゆるフォトリソグラフィーと比較して、電子線の波長は数nmと短いので、電子線露光では、パターン寸法の微細化が可能である。
また、ステンシルマスクを露光用マスクとして使用して等倍近接露光することにより、従来の電子線による直接描画法と比較して、高スループット化が実現できる。
【0007】
ところで、LEEPLに代表される等倍近接露光方式では、上述のように、マスクがウエハから約50μmの位置に近接して配置されるために、パターン描画時にウエハ上のレジスト膜から発生したパーティクル状の炭素系汚染物質が、マスクに付着する確率がウエハから離隔して配置するマスクに比べて高い。
そして、半導体装置の製造用原版となるこれらマスクにパーティクルが付着してマスク欠陥を形成すると、マスク欠陥は、このマスクを用いてパターニングされた全ての半導体装置に欠陥となって転写される。半導体装置に転写された欠陥が、半導体装置の性能に影響を与えるような欠陥であるならば、その半導体装置は不良品となる。
そのため、通常は、製造用原版となるマスクは、全て、炭素系汚染物質等の異物がマスク欠陥として付着していないかどうか検査することが必要である。
【0008】
また、半導体装置の微細化が進むにつれ、問題となる欠陥の大きさも微細なものになってきている。特に、上述のLEEPL等に代表される電子線等倍露光やX線等倍露光では、マスクのパターンサイズは、半導体装置のパターンサイズと同じであるから、例えばパターンサイズと同じ100nm以下の欠陥も問題になる。
【0009】
電子線でマスクを照射し続けると、上述のように、マスク上の電子線照射領域にコンタミネーション物質が付着する。コンタミネーション物質は、主として炭化水素系の有機化合物であって、コンタミネーション物質の付着は、パターン露光時に露光済みパターンの寸法変動を引き起こす。
露光済みパターンの寸法変動は、コンタミネーション物質の付着により、マスク上のパターン開口寸法が狭くなり、開口部を透過する電子数が減少してしまうことや、コンタミネーション物質によりマスクが帯電することに、その原因がある。
従って、露光後のパターン寸法変動が生じる以前に、コンタミネーション物質を除去することが必要であって、そのためには、コンタミネーション物質付着量を定量的かつ、簡便に測定する方法が必要である。
【0010】
コンタミネーション物質のマスク付着量の測定方法として、従来から、例えばAFM等の触針式段差計を使用し、コンタミネーション物質の付着層の厚みを測定するという方法が知られている。
また、露光後のパターン寸法の変動量から、露光に使ったステンシルマスクに付着したコンタミネーション物質を算出するという方法もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のコンタミネーション物質の付着量の測定方法には、以下のような問題があった。
触針式段差計を使用する方法については、第1には、プローブ針が付着層に接触することによるパターン崩壊の危険が伴うことから、実用化が難しいという問題である。
第2には、コンタミネーション物質の付着層の厚さ測定のためには専用の装置を使用しなければならないので、コストが嵩むという問題であり、また、スループットの向上が難しいという問題である。
第3には、コンタミネーション物質の付着量測定に際し、測定対象のマスクを一度真空容器内から取り出す必要があるために、取り出したマスクに大気中の微粒子が付着してしまい、コンタミネーション物質の付着量を正確に測定することが難しいという問題である。
【0012】
また、露光後のパターン寸法の変動量からコンタミネーション物質の付着量を測定するという方法には、コンタミネーション物質の付着量の定量化が困難であるばかりか、露光済みウエハには所望のサイズのパターンが形成されないことから、露光済みウエハが無駄になってしまうという問題がある。
【0013】
以上のように、従来のコンタミネーション物質の付着量の測定方法には、満足すべきものは今のところ見当たらない。
そこで、本発明の目的は、マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を定量的にかつ簡便に測定する方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、コンタミネーション物質のステンシルマスクへの付着量を測定する方法を開発するに当たり、コンタミネーション物質の帯電性に着目した。
即ち、ステンシルマスク表面に付着したコンタミネーション物質は、一般に、正または負に帯電している。そして、コンタミネーション物質が付着している領域の表面電位は、付着していない領域の表面電位に比べて、識別できるほど高い。
【0015】
コンタミネーション物質を誘電体、ステンシルマスクの電子線照射部の電位をアース電位と想定したとき、帯電によりコンタミネーション物質の表面に誘起される電位Vは、次のように表すことができる。
V=(dQ)/(χε0S)
ここで、dはコンタミネーション物質の付着層の厚み、Qはコンタミネーション物質表面の電荷、χはコンタミネーション物質の比誘電率、ε0は真空中の誘電率、Sはコンタミネーション物質の付着面積である。
【0016】
例えば、d=30nm、Q=4.8×10−5C、χ=3.0、S=1.6×10−3m2とすると、表面電位Vは33.9Vとなる。この値は、一般的な表面電位計で、十分測定可能な値である。
つまり、コンタミネーション物質の付着層の表面電位を表面電位計で測定することにより、コンタミネーション付着層の厚さを測定することができる。
【0017】
従って、コンタミネーション物質の付着層の限界厚さTth、及びコンタミネーション物質の付着層の層厚が限界厚さTthのときの表面電位を限界表面電位Vthとして、限界表面電位Vthを予め実験等により求めておき、次いで測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、ステンシルマスク26のコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であることが判る。
ここで、コンタミネーション物資の付着層の限界厚さTthとは、コンタミネーション物質の付着層の厚さが限界厚さTth以上になると、ステンシルマスク26を介して電子線の近接等倍露光を行ったとき、パターン寸法変動量が許容値を超える厚さである。また、パターン寸法変動量が許容値を超える厚さより薄い付着層の層厚を限界厚さTthとしても良い。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明に係るマスク付着量の測定方法は、マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を測定する方法であって、
マスクの表面電位とコンタミネーション物質のマスク付着量との相関関係を確立する第1の工程と、
荷電粒子線の照射を中止してマスクの表面電位を表面電位計で測定し、測定した表面電位に基づいて前記相関関係に従ってマスクのコンタミネーション物質の付着量を算出する第2の工程と
を有することを特徴としている。
【0019】
本発明方法では、予め実験等により確立した、マスクの表面電位とコンタミネーション物質のマスク付着量との相関関係に従って、測定したマスクの表面電位に基づいてマスクのコンタミネーション物質の付着量を定量的に、かつ簡便に測定することができる。
また、コンタミネーション物質の付着量を表面電位計により非接触式で測定できるので、測定対象のマスクのパターンが測定により破壊されるようなことが生じない。
更には、表面電位計のプローブは、通常、露光装置の真空容器内に収納可能な大きさであるから、真空容器内でマスクのコンタミネーション物質の付着量を測定することがでできる。従って、従来のように、マスクを大気に曝す必要がないので、大気中のコンタミネーション物質がマスクに付着して、付着量の測定に誤差が生じるようなことがない。
【0020】
本発明方法の好適な実施態様の第2の工程では、表面電位計に対してマスクを移動させつつ、マスクの表面電位を測定する。
これにより、マスク全面にわたり、つまりマスクの荷電粒子線照射面及び非照射面の区別無く、表面電位を測定し、マスク全域のコンタミネーション物質の付着量の分布を定量的に測定することができる。
【0021】
本発明方法の好適な実施態様の第1の工程では、コンタミネーション物質の付着層の許容層厚である限界層厚Tth、及びコンタミネーション物質の付着層の層厚がTthのときの表面電位Vth(以下、限界表面電位と言う)を求め、
第2の工程では、測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、マスクのコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であるとする。
限界層厚Tthは、コンタミネーション物質の付着層の層厚が限界層厚Tth以上のときには、荷電粒子線の照射結果に支障が生じる付着層の膜厚を言う。例えば、荷電粒子線の露光によりパターンを形成する際には、付着層の層厚が限界層厚Tth以上のときには、形成したパターンの形状精度が許容値以下になるような、付着層の膜厚を言う。但し、限界層厚Tthとして、許容層厚以下の薄い層厚を設定するのは自由である。
【0022】
本発明方法の更に好適な実施態様では、荷電粒子線の露光装置により所定枚数のウエハを露光する際、
第1の工程では、限界表面電位Vthに加えて、露光時に1枚のウエハを露光した際にマスクに帯電するウエハ一枚当たりの帯電量Vc を求め、
第2に工程では、ウエハの露光枚数が所定枚数に達したかどうか確認し、未だ、所定枚数に達していないときには、露光済みウエハを荷電粒子線の露光装置からアンロードした後、マスクの表面電位Vを測定するステップを有し、
表面電位VとVth−Vc との大小を比較し、Vth−Vc >Vであれば、ウエハの露光を繰り返し、Vth−Vc ≦Vであれば、マスクを洗浄し、再びマスクの表面電位Vを測定するステップに戻る。
【0023】
本発明方法を適用する際、荷電粒子線の照射装置は、荷電粒子線を被照射体に照射する装置である限り制約は無く、露光装置、走査型電子顕微鏡、欠陥検査装置、欠陥修正装置等に好適に適用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
実施形態例1
本実施形態例は本発明に係るマスクの付着量の測定方法をLEEPLで使用するステンシルマスクに適用した実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
本実施形態例では、ステンシルマスクを使って所定枚数のウエハに電子線の照射を行った後、図1に示すように、マスクステージ28を移動して、ステンシルマスク26を電子光学系の光軸からずらして表面電位計プローブ32の下に移動させる。
次いで、表面電位計プローブ32を介してステンシルマスク26のメンブレン側の表面電位を表面電位計34で測定する。
電子ビーム照射の前後でステンシルマスク26の表面電子を測定し、表面電位の差を比較することにより、ステンシルマスク26に付着するコンタミネーションの付着量を検出する。
【0025】
本実施形態例では、予め、コンタミネーション物質の付着層の限界厚さTth、及びコンタミネーション物質の付着層の限界厚さTthと限界表面電位Vthとの相関関係を予め実験等により確立し、次いで測定した表面電位が限界表面電位Vth未満であれば、ステンシルマスク26のコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であることが判る。
ここで、コンタミネーション物資の付着層の限界厚さTthとは、コンタミネーション物質の付着層の厚さが限界厚さTth以上になると、ステンシルマスク26を介して電子線の近接等倍露光を行ったとき、パターン寸法変動量が許容値を超える厚さである。
【0026】
実施形態例2
本実施形態例は本発明に係るマスクの付着量の測定方法をLEEPLで使用するステンシルマスクに適用した実施形態の別の例であって、図2は本実施形態例の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
本実施形態例では、ステンシルマスクを使って所定枚数のウエハに電子線の照射を行った後、図2に示すように、マスクステージ28を移動して、ステンシルマスク26を電子光学系の光軸中心からずらして表面電位計プローブ32の下に移動させる。
本実施形態例では、マスクステージ28を移動させつつ、順次、表面電位計プローブ32を介してステンシルマスク26のメンブレン側の表面電位を表面電位計34で測定する。
【0027】
電子ビーム照射の前後でステンシルマスク26の表面電子を測定し、表面電位の差を比較することにより、ステンシルマスク26に付着するコンタミネーションの付着量を検出する。
本実施形態例では、図2に示すように、マスクステージ28を移動させながらステンシルマスク26の表面電位を測定するので、ステンシルマスク26の電子ビーム照射部と未照射部の表面電位を測定することが容易である。電子ビーム照射部と未照射部の表面電位の表面電位の値を比較することにより、コンタミネーション物質の付着の有無及び付着量を検出することができる。
【0028】
実施形態例3
本実施形態例は本発明に係るマスクの付着量の測定方法をLEEPLで使用するステンシルマスクに適用した実施形態の別の例であって、図3は本実施形態例の方法によりマスクの付着量を測定する際の手順を説明するフローチャートである。
先ず、ステップS1 で、予め、電子線露光装置を使ってステンシルマスクを介して評価用ウエハを露光して、コンタミネーション物質の付着量、すなわち付着層の層厚とステンシルマスクの表面電位との相関関係、或いは表面電位と露光後のレジスト寸法の変動との相関関係を実験により明らかにする。
ステップS1 で評価用ウエハの露光を繰り返した後、ステップS2 では、露光後のレジストパターンの寸法に影響する限界表面電位Vth、及び露光時に1枚のウエハを露光した際にステンシルマスク26に帯電する帯電量Vc を求める。
【0029】
ステップS3 で、露光対象のウエハを電子線露光装置にロードする。
ステップS4 で、ステンシルマスクを介してウエハにパターン露光する。
ステップS5 で、ウエハの露光枚数が所定枚数に達したかどうか確認する。所定枚数に達したときには、ステップS6 に移行してパターン露光を終了する。未だ、所定枚数に達していないときには、ステップS7 に移行して、露光済みウエハを電子線露光装置からアンロードする。
【0030】
本実施形態例では、ステンシルマスクを使って露光工程を実施している途中で、例えばウエハをアンロードする毎に、ステップS8 でステンシルマスクの表面電位Vを測定する。
また、ステップS1 で、ステンシルマスクのコンタミネーション物質の付着層の厚さとステンシルマスクの表面電位との関係を確立しておくことにより、ステップS8 で測定した表面電位Vに基づいて、コンタミネーション物質の付着層の厚さを検出することができる。
【0031】
ステップS9 で、表面電位VとVth−Vc との大小を比較する。Vth−Vc >Vであれば、ステップS3 に戻り、ウエハの露光を繰り返す。また、Vth−Vc ≦Vであれば、ステップS10に移行してステンシルマスクを洗浄し、次いでステップS8 に戻り、ステンシルマスクの表面電位Vを測定する。
ステップS8 で測定した表面電位VがVth−Vc 以上であった場合、次の露光時にウエハを露光する途中で、表面電位がVthを超えてしまい、パターンの転写に悪い影響が生じる。そこで、表面電位がVth−Vc 以上であった場合、ウエハの露光を中断し、マスクを洗浄する等のコンタミネーション除去を行う。
【0032】
本実施形態例では、露光に悪影響を生じさせる状態までコンタミネーション物質が付着したマスクの使用を未然に防止できるので、コンタミネーション物質の付着に起因する露光パターンの不良を防止することができる。
また、コンタミネーション物質の付着量の測定を露光装置内で行うことができるので、マスクのロードおよびアンロードの作業が不要となる。このため、露光におけるスループットの向上が期待できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明方法によれば、従来のAFM等の触針式測定装置とは異なり、マスクの表面電位を表面電位計で測定し、測定した表面電位に基づいて相関関係に従ってマスクのコンタミネーション物質の付着量を算出する、いわゆる非接触でのコンタミネーション物質付着量測定ができる。
よって、測定対象のマスクのパターンが測定により破壊されるようなことが生じない。
また、本発明方法で使用する表面電位計のプローブは、露光装置の真空容器内に収納可能な大きさであるから、真空容器内でマスクのコンタミネーション物質の付着量を測定することがでできる。従って、マスクを大気に曝す必要がないので、従来のように、大気中のコンタミネーション物質がマスクに付着して、付着量の測定に誤差が生じるようなことがない。更には、測定毎に測定対象のマスクを真空容器から取り出すことや、これに伴う真空引き等の作業が不要になるので、露光のスループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
【図2】実施形態例2の方法によりマスクの付着量を測定する方法を説明する模式図である。
【図3】実施形態例3の方法によりマスクの付着量を測定する際の手順を示すフローチャートである。
【図4】LEEPLシステムの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
10……LEEPLシステム、12……電子銃、14……アパーチャー14、16……コンデンサレンズ、18、20……主偏向器、22、24……副偏向器、26……ステンシルマスク、28……マスクステージ、30……ウエハステージ、32……表面電位計プローブ、34……表面電位計。
Claims (4)
- マスクを介して荷電粒子線を被照射体に照射するためのマスクに付着したコンタミネーション物質の付着量を測定する方法であって、
前記マスクの表面電位とコンタミネーション物質のマスク付着量との相関関係を確立する第1の工程と、
荷電粒子線の照射を中止して前記マスクの表面電位を表面電位計で測定し、測定した表面電位に基づいて前記相関関係に従って前記マスクのコンタミネーション物質の付着量を算出する第2の工程と
を有することを特徴とするマスク付着量の測定方法。 - 前記第2の工程では、前記表面電位計に対して前記マスクを移動させつつ、前記マスクの表面電位を測定することを特徴とする請求項1に記載のマスク付着量の測定方法。
- 前記第1の工程では、コンタミネーション物質の付着層の許容層厚である限界層厚Tth、及びコンタミネーション物質の付着層の層厚がTthのときの表面電位Vth(以下、限界表面電位と言う)を求め、
前記第2の工程では、前記測定した表面電位が前記限界表面電位Vth未満であれば、前記マスクのコンタミネーション物質の付着量は許容量以下であるとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のマスク付着量の測定方法。 - 荷電粒子線の露光装置により所定枚数のウエハを露光する際、
前記第1の工程では、前記限界表面電位Vthに加えて、露光時に1枚のウエハを露光した際にマスクに帯電するウエハ一枚当たりの帯電量Vc を求め、
前記第2の工程では、ウエハの露光枚数が所定枚数に達したかどうか確認し、未だ、所定枚数に達していないときには、露光済みウエハを前記荷電粒子線の露光装置からアンロードした後、前記マスクの表面電位Vを測定するステップを有し、
前記表面電位VとVth−Vc との大小を比較し、Vth−Vc >Vであれば、ウエハの露光を繰り返し、Vth−Vc ≦Vであれば、マスクを洗浄し、再びマスクの表面電位Vを測定するステップに戻ることを特徴とする請求項3に記載のマスク付着量の測定方法。
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|---|---|---|---|---|
| JP2008153209A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-07-03 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子ビーム用軌道補正器、及び荷電粒子ビーム装置 |
| JP2015018845A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 株式会社ニューフレアテクノロジー | パーティクル測定装置、パーティクル測定方法 |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002229913A patent/JP2004071867A/ja active Pending
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