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JP2004071034A - 磁気ディスク及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク及び磁気ディスク装置 Download PDF

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JP2004071034A
JP2004071034A JP2002227820A JP2002227820A JP2004071034A JP 2004071034 A JP2004071034 A JP 2004071034A JP 2002227820 A JP2002227820 A JP 2002227820A JP 2002227820 A JP2002227820 A JP 2002227820A JP 2004071034 A JP2004071034 A JP 2004071034A
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magnetic
disk
magnetic disk
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Hiroshi Nishizawa
宏 西澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】ディスクの帯電を防止し、信頼性の高い磁気ディスク及び磁気ディスク装置を提供する。
【解決手段】非磁性で電気的に絶縁体のガラスの基材で、平板状部材1Aと、その中央部に一体成形される軸部2とを構成し、この軸部の反対側のディスク主面1Bに磁気記録層4を設け、磁気記録層の上部と軸部表面との間に連続する導電性を有する保護膜5を設けた。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータなどの外部記憶装置などに用いられる磁気ディスク装置及び、これらに用いられる磁気ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスク装置には中央に取り付けのための穴があるドーナツ形状をした、アルミニウムなどの非磁性基材に所要の磁性体を形成したディスクが用いられていた。また、スピンドルモータにはディスクの内径に嵌合させるためのハブが設けられ、クランパーなどによって固定しディスクを回転できるようになっていた。軸受には、回転精度を高められるように流体軸受が用いられ始めている。このディスクに対して磁気ヘッドを所要トラックに位置決めして、データを記録・再生することができるよう構成されていた。また、高密度化対応のため磁気ヘッドの浮上量を少なくするようにそれぞれの部品に対して高精度化が行われてきた。さらには、機器の小型化に対応するためにディスクの非磁性基材も剛性を高くするようにガラスなどが多用されるようになってきた。
【0003】
また、磁気ヘッドにおいてもMR(Magnetoresistive)ヘッドからより感度の高いGMR(Giant Magnetoresistive)ヘッドさらには、TMR(Tunnel Magnetoresistive)などが用いられようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の磁気ディスクにおいては、記録密度を高めるために、両面を高精度に研磨することで平面性を向上させてきた。また、小型・薄型化に伴ってディスクの基材自身も薄くする必要があるが、剛性の低下を防ぐためにガラスの基材を用いるようにしてきた。また、クランパーによってディスクを固定することで発生する偏芯がサーボライトする際のRRO(Repeatable Run−Out)を増加させ、結果としてTPIを高める障害となっていた。さらに、ディスクが帯電することで、磁気ヘッドへの影響が無視できないようになってきた。また、記録密度の向上に伴って、耐磨耗性に対しての要求も向上してきた。
【0005】
本発明は、従来のこれらの課題を解決するもので、安価でしかも精度を向上させることができ、静電気帯電を低減させることができる磁気ディスクを提供することを目的とする。
【0006】
また、磁気ディスク装置においては、データの転送レートを高めるためにディスクの回転数を高める必要があった。これと高感度の磁気ヘッドの組み合わせにより従来問題とならなかった、ディスク回転に伴う空気との間で発生する静電気が原因で磁気ヘッドが破損するという問題があった。これは、高転送レート化と、低浮上量化で更に深刻な問題となっている。
本発明は、従来のこれらの相反する課題を解決するもので、安価でしかも精度を向上させることができる小型で、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の磁気ディスクは、平板状部材の一方の面に磁気記録層を設けて構成される磁気ディスクにおいて、非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成された前記平板状部材と、前記平板状部材の中央部に前記一方の面とは反対の面に非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成され前記平板状部材と一体に設けられた軸部と、前記磁気記録層から前記軸部まで連続する形で前記磁気記録層の表面及び前記平板状部材並びに前記軸部を覆うように設けられ導電性を有する保護膜とを有することが特徴である。
【0008】
この構成によりディスクが全て軸部を基準として寸法規定できるとともに、磁気記録層への帯電を軸部を経由して除電することが可能となる。これによって従来のディスクと同様の扱いをしても精度の確保と静電気に対する配慮をしなくて済むために作業性が低下することがない。
【0009】
請求項2に記載の磁気ディスクは、請求項1に記載の磁気ディスクに対し、保護膜の主成分に導電性を有する非晶質の炭素を用いたものである。この構成により、非晶質のために温度膨張係数の異方性をなくすことができ、温度変化によって磁性体やディスクの主面軸への異方性伸縮の応力を与えることがない。これによって、磁性膜の磁気特性劣化やディスク主面のうねり増加、更には軸の精度低下などの諸特性劣化を発生させることがない。また、磁気ディスクの帯電を容易に除去できるとともに、安価な炭素を用いているために安価なディスクが実現できる。
【0010】
請求項3に記載の磁気ディスク装置は、平板状部材の一方の面に磁気記録層を設けて構成される磁気ディスクであって、非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成された前記平板状部材と、前記平板状部材の中央部に前記一方の面とは反対の面に非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成され前記平板状部材と一体に設けられた軸部と、前記磁気記録層から前記軸部まで連続する形で前記磁気記録層の表面及び前記平板状部材並びに前記軸部を覆うように設けられ導電性を有する保護膜とを有する磁気ディスクと、
前記磁気ディスクの前記軸部を軸支する流体軸受と、
前記磁気ディスクの前記磁気記録層に近接配置される磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドに接続され、前記磁気ディスクに対して信号を記録再生するための回路とを有し、
前記磁気記録層と前記磁気ヘッド間の直接的な絶縁抵抗が、前記回路を経由した間接的な電気抵抗よりも高く設定されているものである。
【0011】
この構成によれば、回転により空気との間で帯電した静電気が、抵抗値の低い経路を通って放電されるために発生する感度低下などの磁気ヘッドの特性に影響することを防止でき、信頼性の高い磁気ディスク装置が実現できる。
【0012】
請求項4に記載の磁気ディスク装置は、請求項3に記載の磁気ディスク装置の磁気ヘッドに磁気抵抗素子を用いたものである。この構成により、静電気に対して脆弱な磁気抵抗素子を容易に用いることが可能となる。これにより、静電気に対しての特段な対策を施すことなく、高記録密度が達成できることで小型化が安価に実現できる。これにより携帯機器などに大容量の磁気ディスクの応用を可能とすることができる。
【0013】
請求項5に記載の磁気ディスク装置は、請求項3又は4に記載の磁気ディスク装置の流体軸受に用いるオイルに導電性を持たせたものである。この構成により磁気ディスクと磁気ヘッドとの浮上量を少なくしても静電気が流体軸受を経由して放電できるために磁気ヘッドに対して静電気放電することなく信頼性の高い磁気ディスク装置が実現できる。
【0014】
請求項6に記載の磁気ディスク装置は、請求項3から5のいずれか1つに記載の磁気ディスク装置が非動作中に磁気ヘッドが、前記ディスクと平面的に重ならない位置に退避するようにしたものである。この構成により磁気ディスク装置が非動作中に、その回路がいかなる状態にあっても磁気ディスクから磁気ヘッドへ直接的に静電気が放電することを防止できるので、信頼性の向上が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の磁気ディスク1(単にディスクとも言う)の好ましい実施の形態の斜視図である。図2は、図1の磁気ディスク1の断面図である。図3は図1及び図2の磁気ディスク1と軸受の関係を示す分解斜視図である。図4は、本発明の磁気ディスク装置(以下HDDと略す)の好ましい実施の形態の要部平面図、図5は、本発明の磁気ディスクの実施の形態において、磁気ディスク1と磁気ヘッド間における抵抗の比とヘッドの感度変化の特性を示す特性図である。
【0016】
まず、図1及び図2を用い磁気ディスク1の構成を説明する。図1において、磁気ディスク1は、平板状部材1Aを有し、この平板状部材は、直径が約20mm(0.8“)で厚さが約0.3mmのケイ酸塩ガラス基材で構成されている。表面は、機械的又は化学的強化を施してある。磁気ディスク1の一方の面を主面1Bと言う。また、磁気ディスク1は、主面1Bとは反対側の面の中央に同じ材質にて平板状部材1Aと一体成形された直径が約4mmで長さが0.8mmの軸部2を有している。主面1Bは、凹凸の極めて少ない平坦面となっており、そこには磁気記録するためにCo−Cr系などの磁気記録層4がスパッタリングなどにより付着させてある。磁気記録層4の上には、炭素を主成分とした非晶質のDLC(Diamond Like Carbon)による保護膜5を形成し、さらにその上部にフッ素系などの潤滑膜6が形成されている。磁気記録層4の構成は、使用する面記録密度や、ヘッドの浮上量によって適宜決められる。
【0017】
本実施の形態における浮上量としてのフライハイト(Fly Height)は、15〜20nm程度としてあり、磁気記録層4、保護膜5、潤滑膜6がそれぞれ13、5、2nm程度としてある。また、面記録密度は30Gbpsi(Giga Bit Per Square Inch)としている。また、ディスク1の基材は、事前に所要の調合・調整を行ったガラスをカレットにしておき、加熱・溶融して軟化点よりも高い粘度で成形できる状態にし、金型に入れ加圧することにより、主面1B及び軸部2が一体成形されている。磁気記録層4の上部に設けられた保護膜5は、ディスク1の主面1B全体に設けられ、端面を通って主面1Bの裏側にも設けられている。さらには、軸部2の全面に対しても設けられ、軸部2と主面1Bとの間において連続する導電性を有する保護膜5となるように構成されている。また、成形に用いられる金型の材質(SiCやZrOなど)や、表面の処理、コーティングなどは、使用するガラスの材質や成形温度、寿命などにより適宜選択することができる。
【0018】
次にディスク1に軸部2が一体に設けられている点についての説明を行う。この軸部2は、前述のようにガラスで一体成形により作られている。通常、従来のディスクは、ドーナツ型をしており、内径をスピンドルモータに設けられた、内径部分と嵌合する円筒形のハブと呼ばれる部分に挿入して、クランパと呼ばれるリングなどを用いて固定することが知られている。しかしながら、記録密度が高まるに連れて、トラックピッチも高密度化する。このために、トラックの位置を検出するためのサーボ信号の記録には、自己サーボライトすることが用いられてきた。この詳細は、特開2001−243733号公報などに記載されるように磁気転写などによるマスターパターンに対して実際使用するトラックに対するサーボパターンを書き込んで行く。これは、装置に組み込んだときに発生するハブと内径部分とによる芯ずれ及び、スピンドルモータの軸振れとその位相ズレなどによって、RROが発生してしまうものである。
【0019】
本発明によれば、ディスク1に一体に設けた軸部2をスピンドルモータ14の軸そのものとすることができ、磁気転写や、組立ての基準が全て同じ軸を基準としているために、RROの発生を低減させることができ、高密度化したトラックピッチにおいても容易に、しかも良好なサーボパターンを書き込むことが可能となる。さらには、クランパーも不要とすることができ、コストの低減や、薄型化・軽量化も可能となる。また、軸部2を基準として主面の平面度の加工が可能となるので、振れ回りの一部の成分を含めた形で平面を加工することもできるので、使用状態に近い条件で精度の高い加工が可能となり、記録密度の向上も可能となる。
【0020】
また、この磁気ディスク1においては、軸部2と主面との間において連続する導電性を有する保護膜によって、ディスク1全体をほぼ同電位にすることができ特段の静電気対策を施すことなく、従来の工程と同じ状況においても静電気の帯電を防止でき、静電気の放電などに伴う磁気ディスク1の品質を低下させることがない。さらには、DLCにより磁気ヘッドと接触することがあった場合でもDLCの硬度が高いことにより磁気記録層4に対してのダメージを最小限に押さえられることができ、信頼性の高い磁気ディスクが提供できる。このことは、更に言い換えると磁気ディスクを作成する工程や、磁気ディスクに磁気転写などによるマスターパターンを転写する際に発生するダメージを低減することが可能となり工程における歩留りが改善できるとともに、作業性の向上が得られることによって、コストの低減も可能である。
【0021】
また、製造工程も従来の工程がそのまま使用できるために高価な設備投資の必要も無い。本実施の形態においては、磁気記録層4と潤滑膜6については、ディスク主面の端部までとしてあるが、この形態に限定されるものでなく、適宜変更することは可能である。DLC膜については、磁気記録層4と同様にスパッタによって成膜することができるので、設備投資の必要性も排除できる。
【0022】
次に図3により、磁気ディスク1と軸受の関係について説明する。図3において、磁気ディスク1に設けられた軸部2は、その外周面がラジアルの流体軸受15により、又その端面がスラストの流体軸受15Bにより支持されるように構成してある。ラジアルの流体軸受15の内面には、軸部2の回転により動圧を発生するための動圧溝15Aが設けられている。本実施の形態においては、溝形状をへリングボーン形状としてある。同様に、スラストの流体軸受15Bにおいても、軸部2の回転により動圧を発生するための動圧溝15Cが設けられている。
【0023】
これらの動圧溝は、転造で作られている。溝形状や、本数、隙間などは、所要の回転精度に対する特性が得られるように適宜変更は可能である。また、本実施の形態では、材質として黄銅を用いてあるが、ステンレスを用いてもよい。流体軸受についての詳細な動作説明は省略するが、軸部2の回転に伴って粘性によって流体が動圧溝に導かれ、この動圧溝が袋小路のように形成されているために、面に垂直方向の圧力を発生させて軸部2を支持するものである。流体軸受を用いることによって、軸部2の回転精度の向上と、静音化が得られる。
【0024】
また、流体軸受15に使用するオイルについては、粘度の温度係数特性が良くしかも化学的に安定であり、飽和蒸気圧の少ないものが望ましい。本実施の形態においては、ベースオイルにフッ素系のオイルを用いてあり、所要の添加剤を加え特性を改善するとともに、導電性を与えるように、粒子サイズのそろった分散性のよいカーボンを適量加えてコロイド状にしてあり、所要の導電性を有するようにしてある。また、カーボンは、金属接触による磨耗を、あたかも極圧剤のように挙動して防止すると考えられ、寿命特性が良くなる結果も得られている。
【0025】
次に図4により、本発明の磁気ディスク装置(以下HDDと略す)の好ましい実施の形態について説明をする。図4において、図示しない回路部分を除くHDDは、以下HDA(Head Disk Assembly)と略す。HDA10は、概矩形箱状をしたアルミニウム製などのシャーシ11と、シャーシを塞ぐカバー(図示せず)とを有している。また、HDA内には、前述のガラスの非磁性基材上にCo−Cr系などの磁性材をスパッタリングなどにより付着させ、所要の潤滑材や保護膜などで形成した磁気記録媒体としてのディスク1が配置されている。
【0026】
本実施の形態においては、ディスク1の直径が約20mm(0.8“)という小径のものが用いられている。スピンドルモータ14は、ディスク1を一定速度で回転させる。スピンドルモータ14の流体軸受15には、へリングボーン型のグルーブを有する流体軸受が用いてあり、モータの形態は周対向型のDDモータである。ディスク1に設けられた、軸部2がそのままスピンドルモータ14の軸としてある。また、前述のようにディスク1の重心が軸部2の部分にしてあるので、スピンドルモータ14はディスク1を高い回転精度で回転させ、PRO・NRROなどで規定される半径方向の振れを高精度で実現している。
【0027】
ディスク1に対して情報の記録又は再生を行う磁気ヘッド17は、磁気ヘッド17を支持するサスペンション16の先に、ジンバルばね(図示せず)に取り付けられ、ロードビーム(図示せず)により付勢力が伝達されるように構成されている。磁気ヘッド17は、スライダー(図示せず)に書込み用の薄膜ヘッドと、読出し用のGMRヘッドとが取り付けられている。また、スライダーには所要の形状を持たせたABS(Air Bearing Surface)面を持つ負圧スライダーとしてある。
【0028】
サスペンション16は、ピボット軸受18によりディスク1のトラッキング方向(半径方向)に対して回動自在に支持されている。アクチュエータは、サスペンション16とコイルアーム19とで構成されている。アクチュエータは、VCMにより回動及び位置決めされ磁気ヘッド17を所要のトラック方向に移動又は、位置決めされるようになっている。ディスク1の外周側には、アクチュエータの待避位置にランプ21が設けられており、サスペンション16の先端部に設けられたタブ22と協働してHDDの動作停止の際に、アクチュエータを待避位置にアンロードし、HDDの非動作時に、アクチュエータを待避位置に保持する。退避位置においては、磁気ヘッド17は、磁気ディスク1と平面的に重ならない位置に配置されている。本実施の形態においては、退避位置において、磁気ヘッド17は、磁気ディスク1の端面から約1mm程度離れるようにしてある。
【0029】
シャーシの下面には、図示していない、モータなどの動作などを制御する駆動回路や、R/W回路、HDC(Hard Disk Controller)などが実装された回路基板が固定されていて、HDDを構成している。このHDDは、ロード/アンロード機構の形態をとっている。ディスク1の表面には、図示しないデータ及びサーボ情報が記録されたトラックが同心円状に配置されている。このサーボ情報は、前述のように磁気転写した後に自己サーボライトによって書かれている。トラックは、更に細かな、例えば512バイト単位のセクターに分割されている。また、トラック位置によって線記録密度がほぼ一定になるようにゾーンビット記録をするようになっている。本実施の形態においては、8ゾーンに分割してある。
【0030】
本実施の形態におけるHDA10においては、1プラッター1ヘッドと称され、ディスク1の上面のみを記録面とし、1つの磁気ヘッド17を用いる形態としている。磁気ヘッド17は、図示しない回路基板からデータをディスク1に記録、またディスク1に記録されたデータの読出しを行う。記録については、16−17の変調方式を用いてバイト単位でコードの変換を行い、記憶容量の向上と記録・再生の特性の向上を行っている。これらの信号は、ヘッドアンプに接続されている、FPCなどを介して磁気ヘッド17との間で授受される。
【0031】
磁気ヘッド17は、サスペンション16により与えられる付勢力によりディスク1に付勢されスライダーのABS面と、ディスク1の回転により発生する空気流の流入により、所要の正・負圧を生じ非常にわずかな浮上量で安定して浮動するようになっている。
【0032】
VCMは、コイル20と、図示しない上、下ヨーク及び、マグネット23などから構成されている。アクチュエータのコイルアームに固定されたコイルの下端面には、所定の空隙を介してマグネット23が対向配置されている。この構成により磁気回路を形成し、コイルアームを、上ヨークとマグネット23とに挟まれた空間に配置してあり、コイル20が回動可能となっている。マグネット23には、エネルギー積の高いNd−Fe系の焼結製のもので、表面をNiなどによる防錆処理をし面内に2極に着磁して用いてある。
【0033】
ランプは、図示しないが、アンロード時のタブの運動方向、すなわちディスク1の径方向外側に向けて、複合的な平面が配置されて、シャーシに固定されている。なお、アクチュエータとVCMとランプとで、ロード/アンロード機構を構成している。
【0034】
次にHDDについて、その動作を説明する。回路基板により、スピンドルモータ14が駆動され、ディスク1が所定の回転速度で回転する。本実施の形態においては、50s−1(3,000rpm)としてある。ランプに退避していた磁気ヘッド17がVCMによりピボット軸を中心に回動し磁気ヘッド17をディスク1面へとロードする。ディスク1の回転により発生した空気流と、サスペンション16の付勢力、スライダーのABSの作用によって、ディスク1との間で非常にわずかな浮上量(15〜20nm程度)にて安定して浮動する。これにより磁気ヘッド17のロードが完了する。続いて、トラック情報などを読み取り、アクワイヤーと呼ばれるトラック認識などの一連の動作が行われる。コイル20に通電されると、マグネット23からの磁束とコイル20の電流とにより、VCMに推力が発生する。コイル20は、マグネット23が固定されているので、その反作用として推力を発生し、アクチュエータをピボット軸に対して回動させる。これにより、アクチュエータはコイル20への通電量に応じた角度、回動される。サスペンション16に支持された磁気ヘッド17は、ディスク1の半径方向に沿って、ディスク1上を浮上状態で移動し、所望のトラックに位置決めしディスク1に対して記録、再生が行われる。
【0035】
本実施の形態によるHDDにおいては、動作時においての磁気記録層4と磁気ヘッド17間の直接的な絶縁抵抗が、回路基板すなわち電気回路部分を経由した間接的な電気抵抗よりも高くなるように設定してある。ディスク1が回転すると、周囲の空気との間において相対運動が起こり、これに伴ってディスク1の表面には、静電気の帯電が起こる。また、流体軸受は、軸部2との間で非接触となるため、通常では、静電気の放電が行われにくい。このためにディスク1に近接配置されている磁気ヘッド17との間での空気膜を経由して放電され、この際にGMR膜に影響を与えてしまい、磁気抵抗変化率としてのMR比が低下して、再生信号の低下や、更にひどい場合には、磁気ヘッド17の破壊につながることもあった。
【0036】
しかしながら、本発明によれば、磁気記録層4と磁気ヘッド17間の直接的な絶縁抵抗が、回路基板すなわち電気回路部分を経由した間接的な電気抵抗よりも高くなるように設定してあるので、より抵抗の少ない回路基板を経由して静電気を放電することができるために、磁気ヘッド17に対しての影響を防ぐことができる。さらには、流体軸受の流体に導電性を有するように構成してあることにより、確実に磁気ヘッド17に対しての影響を防ぐことが可能となる。また、非動作中に磁気ヘッド17が、磁気ディスク1と平面的に重ならない位置に退避するように構成してあるので、磁気ディスク装置が非動作中に、外部よりの振動によって磁気ディスク1が帯電することがあった場合においても、磁気ヘッド17と磁気ディスク1との間での絶縁抵抗を十分に高く保つことが可能となり、磁気ディスク1から磁気ヘッド17へ直接的に静電気が放電することを防止できるので、信頼性の向上が得られる。更には、本発明において、磁気ディスク1が定常回転になった後に磁気ヘッドがロードされる形態をとっているので、磁気ヘッド17をランプ21に退避させる際には、磁気ヘッド17と磁気ディスク1との間の距離が広がる。これによって静電容量が減少するので、帯電していると仮定すると、電気量一定であれば、帯電の電圧が大きくなり、静電気放電しやすくなるが、除電できるので信頼性が高くできる。
【0037】
さて、次にこの効果についての具体的な例を図5によって説明する。図5においては、横軸に磁気記録層4から回路基板を通しての間接的な電気抵抗値(R間接)と磁気記録層4から磁気ヘッド17に対する直接的な絶縁抵抗値(R直接)との比をとってあり、縦軸には静電気を帯電させた後に放電させて磁気抵抗変化率(MR比)の変化の割合をとってある。試験条件の詳細の説明は省くが、相対湿度を十分下げて、帯電しやすい条件の下で一定時間読出しを行った後に、磁気ヘッド17のMR比を測定したものである。図中に示した○印は、殆ど変化のなかったもの、△印は、若干劣化したもの、×印は、GMR膜の破壊などで出力が得られなかったものを示している。これによれば、変化のない○印は、概ね横軸の比で1以下であることが理解されよう。これは、静電気の放電が、より抵抗の低い経路によって行われたことを示しているものであり、本発明により、磁気ディスク装置における信頼性の向上が得られることが理解できる。
【0038】
今後更に高密度化や、高回転による高転送レートが要求されるサーバや、超小型の携帯用途などを考えると、磁気ヘッド17はGMRから、TMR、CPPへと更に静電気に対して脆弱なヘッドの採用が予測されるとともに、軸受には流体軸受が必須となると考えられる。本発明によれば、これらの傾向に対しても十分に対応可能であり、信頼性を向上させることができることが理解できよう。
【0039】
また、本発明によれば、軸部2をスピンドルモータ14の軸と共用化することにより、クランパーが廃止でき薄型化・軽量化と、コストの低減や、高密度化が可能であることも理解されよう。以上説明した本発明は、上記実施の形態に限定されることなく適宜変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上記説明から明らかなように、平板状部材の一方の面に磁気記録層を設けて構成される磁気ディスクにおいて、非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成された前記平板状部材と、前記平板状部材の中央部に前記一方の面とは反対の面に非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成され前記平板状部材と一体に設けられた軸部と、前記磁気記録層から前記軸部まで連続する形で前記磁気記録層の表面及び前記平板状部材並びに前記軸部を覆うように設けられ導電性を有する保護膜とを有することを特徴とするので、ディスクが全て軸部を基準として寸法規定できるとともに、磁気記録層への帯電を軸部を経由して除電することが可能となる。これによって従来のディスクと同様の扱いをしても精度の確保と静電気に対する配慮をしなくて済むために、作業性が低下することがない。
【0041】
また、本発明の磁気ディスク装置は、平板状部材の一方の面に磁気記録層を設けて構成される磁気ディスクであって、前記平板状部材が非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成され、前記平板状部材の中央部であって、前記一方の面とは反対の面に非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成され前記平板状部材と一体に設けられた軸部が設けられ、前記磁気記録層の表面及び前記平板状部材並びに前記軸部を覆うように前記磁気記録層から前記軸部まで連続する形で導電性を有する保護膜が設けられた磁気ディスクと、前記磁気ディスクの前記軸部を軸支する流体軸受と、前記磁気ディスクの前記磁気記録層に近接配置される磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに接続され、前記磁気ディスクに対して信号を記録再生するための回路とを有し、前記磁気記録層と前記磁気ヘッド間の直接的な絶縁抵抗が、前記回路を経由した間接的な電気抵抗よりも高く設定されているので、回転により空気との間で帯電した静電気が、抵抗値の低い経路を通って放電されるために感度低下などの磁気ヘッドの特性に影響することが防止でき、信頼性の高い磁気ディスク装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスクの好ましい実施の形態の斜視図
【図2】図1の磁気ディスクの断面図
【図3】図1及び図2の磁気ディスクと軸受の関係を示す分解斜視図
【図4】本発明の磁気ディスク装置の好ましい実施の形態の要部平面図
【図5】図4の磁気ディスク装置の磁気ディスクと磁気ヘッド間における抵抗の比とヘッドの感度変化の特性を示す特性図
【符号の説明】
1  磁気ディスク(ディスク)
1A 平板状部材
1B ディスクの主面
2 軸部
4 磁気記録層
5 保護膜
6 潤滑膜
10 HDA
11 シャーシ
14 スピンドルモータ
15、15B 流体軸受
15A、15C 動圧溝
16 サスペンション
17 磁気ヘッド
18 ピボット軸受
19 コイルアーム
20 コイル
21 ランプ
22 タブ
23 マグネット

Claims (6)

  1. 平板状部材の一方の面に磁気記録層を設けて構成される磁気ディスクにおいて、
    非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成された前記平板状部材と、前記平板状部材の中央部に前記一方の面とは反対の面に非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成され前記平板状部材と一体に設けられた軸部と、前記磁気記録層から前記軸部まで連続する形で前記磁気記録層の表面及び前記平板状部材並びに前記軸部を覆うように設けられ導電性を有する保護膜とを有することを特徴とする磁気ディスク。
  2. 前記保護膜は、主成分が炭素で、導電性を有する非晶質であることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク。
  3. 平板状部材の一方の面に磁気記録層を設けて構成される磁気ディスクであって、非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成された前記平板状部材と、前記平板状部材の中央部に前記一方の面とは反対の面に非磁性で電気的に絶縁体であるガラスにより構成され前記平板状部材と一体に設けられた軸部と、前記磁気記録層から前記軸部まで連続する形で前記磁気記録層の表面及び前記平板状部材並びに前記軸部を覆うように設けられ導電性を有する保護膜とを有する磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクの前記軸部を軸支する流体軸受と、
    前記磁気ディスクの前記磁気記録層に近接配置される磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドに接続され、前記磁気ディスクに対して信号を記録再生するための回路とを有し、
    前記磁気記録層と前記磁気ヘッド間の直接的な絶縁抵抗が、前記回路を経由した間接的な電気抵抗よりも高く設定されている磁気ディスク装置。
  4. 前記磁気ヘッドに磁気抵抗素子を用いている請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記流体軸受に導電性を有するオイルを用いている請求項3又は4に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記磁気ヘッドが、非動作中に前記ディスクと平面的に重ならない位置に退避するよう構成されている請求項3から5のいずれか1つに記載の磁気ディスク装置。
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