JP2004068659A - 排ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小形の還元剤供給手段で適正量の還元剤を排ガスに導入しNOxの除去・低減を高効率で行なえるものとする。
【解決手段】ポンプ9で加圧した還元剤4をディーゼルエンジン1の廃熱を使用する加熱器11で加熱するとともに圧力調整器10で所定圧力として制御弁12で所定量に調節し噴霧ノズル14より排気管2の排ガス中に導入して気化状態で脱硝反応器3の還元触媒に接触させNOxを分解する。排ガスのNOx濃度、温度をNOxセンサ17,18,温度センサ19で検知し電子式制御装置20で制御弁12,電熱式の補助加熱器13を制御することにより完全に気化した適正量の還元剤4を導入して高効率のNOx除去・低減を図る。
【選択図】 図1
【解決手段】ポンプ9で加圧した還元剤4をディーゼルエンジン1の廃熱を使用する加熱器11で加熱するとともに圧力調整器10で所定圧力として制御弁12で所定量に調節し噴霧ノズル14より排気管2の排ガス中に導入して気化状態で脱硝反応器3の還元触媒に接触させNOxを分解する。排ガスのNOx濃度、温度をNOxセンサ17,18,温度センサ19で検知し電子式制御装置20で制御弁12,電熱式の補助加熱器13を制御することにより完全に気化した適正量の還元剤4を導入して高効率のNOx除去・低減を図る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は排ガス中に含有されているNOx(窒素酸化物)を還元剤と還元触媒とによって分解し無害化する排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジン、ボイラ、ガスタービン、コークス炉などの排ガス発生機械・設備が排出する排ガスによる大気汚染防止を図るため、排ガスに含有されているNOxを除去・低減することは従前から広く行なわれており、脱硝手段として尿素またはアンモニアの水溶液を還元剤に使用し、これを排ガスに添加して還元触媒に接触させる方式を用いるのが普通である。
【0003】
還元剤は均一に混入させるため排ガス中に噴霧させて添加するが、液体のままであると還元剤由来の固形化合物を生成してこれが還元触媒に付着堆積し、還元触媒層を目詰まりさせるので、還元剤を気化させて固形化合物が生成されないようにすることが必要とされている。
【0004】
従来、還元剤を気化させる手段として、例えば特開平2−207119号公報、特開平5−31327号公報に記載されているように、還元触媒に向かって流れる排ガス中に噴霧し排ガスがもつ熱により気化させること、特開平5−57146号公報に記載されているように排ガスボイラの過熱蒸気がもつ熱により気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に噴霧すること、特開平9−38466号公報に記載されているように排ガスがもつ熱により気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に混入すること、特開平5−220342号公報に記載されているように電気ヒータの熱により気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に噴霧すること、が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の排ガスがもつ熱を利用して還元剤を気化させる手段は、排ガス発生機械・設備の廃熱を利用しているので気化のための特別の熱発生手段が不要である、という利点があるが、排ガス温度が還元剤気化温度よりも低いときは固形化合物の生成、NOxの大気中への大量放出という不都合を生じる。
【0006】
一方、前記の過熱蒸気或いは電気ヒータを用いて気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に導入する手段は、排ガス温度の高低にかかわらず還元触媒の活性温度であればNOxの除去・低減という目的を達成させることができる。しかし、過熱蒸気のように排ガス発生機械・設備で得た熱、或いは電気ヒータのような別途手段で得た熱により常温の還元剤を気化温度まで一挙に加熱するには、高温度の熱または大容量の加熱装置を必要とし、殊に過熱蒸気のようなきわめて高温度の加熱用媒体が得られない排ガス発生機械・設備にあっては更に大容量の加熱装置が要求される。また、電気ヒータ熱を使用するものにあっては無視できない量の電力を消費し、殊にディーゼルエンジンの排ガス浄化のためエンジン備え付けの発電機で得た電力を使用しようとすると、エンジンの燃料消費量増大、発電機の大容量化を避けられないという問題を生じる。
【0007】
本発明は還元剤を加熱気化して還元触媒に接触させNOxを分解することにより排ガス中のNOxを除去・低減する排ガス浄化装置において、還元剤を確実且つ完全に気化して還元触媒に接触させることができる小形の設備であって経費面で有利に運用される還元剤供給手段を具えたものがなかった、という前記課題を解決するためにされたものであり、小形の設備で低運用経費であることに加えて、NOx含有量や排ガスの温度にかかわらず常に適正量の還元剤を導入してすぐれた排ガス浄化機能を発揮させることができるものとすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は排ガス発生機械・設備から延びる排ガス通路に脱硝反応器が設けられており、その上流側で排ガスに導入した還元剤を脱硝反応器の還元触媒に気化状態で接触させることにより排ガス中のNOxを分解する排ガス浄化装置について、この排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を次のようにしたことをもって前記課題を解決するための第一手段とした。
【0009】
即ち、第一手段に係る還元剤供給手段は水溶液とした還元剤を収容する容器と、この容器から取り出した還元剤を加圧するポンプと、加圧された還元剤を所定圧力に調整する圧力調整器と、所定圧力に調整された還元剤を排ガス発生機械・設備の廃熱により加熱する加熱器と、加熱された還元剤の排ガスへの導入量を調節する制御弁と、導入量を調節した還元剤を排ガス中に噴霧する噴霧ノズルとを有するものとした。
【0010】
次に、前記課題を解決するための第二手段として、前記の排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を第一手段における容器、ポンプ、圧力調整器、加熱器、制御弁および噴霧ノズルに加えて、制御弁で導入量を調節した還元剤を更に加熱する電熱式の補助加熱器を有するものとした。
【0011】
還元剤をポンプおよび圧力調整器で一定の所定圧力とし、これを廃熱利用の加熱器で加熱し制御弁で送入量を調節して排ガス中に噴霧させるものとした第一、第二手段によると、前記従来技術における高温のボイラ加熱蒸気や加熱空気中に還元剤を噴霧させて気化し、蒸気や空気と気化還元剤との混合物を排ガスに導入させる、という手法と比較して容易に適正量の還元剤を供給しNOxの除去・低減を高効率で行なうことができる。
【0012】
即ち、加熱器で還元剤を気化できればそのまま気化状態で還元触媒に接触させることができるが、気化できなくても排ガスが還元剤気化温度よりも高温であれば排ガス通路に噴霧したとき排ガスによる少しの加熱で容易に気化し、排ガスが還元剤気化温度よりも低温である場合は第二手段を採用することにより補助加熱器で気化させることができる。還元剤は加熱器で加熱されているので、補助加熱器で少し加熱するだけで気化する。このように、第一、第二手段によるとポンプ、圧力調整器、加熱器、制御弁、噴霧ノズルまたはこれらに加えて補助加熱器からなる全体が小形且つ簡単な設備であって、経費面で有利に運用できる還元剤供給手段を具えたものとする、という目的を達成することができるものである。
【0013】
また、前記課題を解決するための第三手段として、前記の排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を第一手段における容器、ポンプ、制御弁、噴霧ノズルに加えてポンプで加圧された還元剤を排ガス発生機械・設備の廃熱により加熱気化するとともに所定圧力に調整する加熱気化・調圧器を有するものとした。
【0014】
更に、前記課題を解決するための第四手段として、前記の排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を第三手段における容器、ポンプ、加熱気化・調圧器、制御弁および噴霧ノズルに加えて、加熱気化・調圧器に廃熱とは別に還元剤を加熱気化する電熱式の副加熱器を具えさせたものとした。
【0015】
これら第三、第四手段によると、第一、第二手段と同様に完全に気化した還元剤を還元触媒に接触させることができることに加えて、第一、第二手段における圧力調整器と加熱器とが加熱気化・調圧器に一体化されたことによって、設備が更に小形且つ簡単なものになる、という利点がある。
【0016】
更にまた、排ガスのNOxセンサと電子式制御装置とを具えた第五手段、または排ガスのNOxセンサおよび温度センサと電子式制御装置とを具えた第六、第七手段によると、制御弁による還元剤導入量をNOx含有量に応じて更に適確に調節して過不足なく導入し排ガス浄化効果を向上させることができ、また排ガス温度に応じて補助加熱器または副加熱器により還元剤を完全に気化して導入し脱硝反応器の排ガス浄化機能を永続させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1,図2および図3は発電機用ディーゼルエンジンの排ガス浄化に本発明を適用したそれぞれ異なる形態を示す配置図であって、本発明における排ガス発生機械・設備はディーゼルエンジン1であり、排ガス通路は排気管2である。排気管2は脱硝反応器3を具えているとともに、その上流側および下流側にNOxセンサ17,18が設置され、且つ上流側に温度センサ19が設置されている。
【0018】
還元剤4は尿素またはアンモニアの水溶液であって、補充可能な容器6に収容されている。この容器6から延びる還元剤供給管7にはポンプ9,加熱器11または加熱気化・調圧器31,制御弁12が順に設けられており、その先端は排気管2の脱硝反応器3上流側に設置されて脱硝反応器3へ向けて開口した噴霧ノズル14に接続されている。
【0019】
図1,図2に示した実施の形態において、還元剤供給管7のポンプ9と加熱器11との間から戻し管8が分岐しており、この戻し管8は圧力調整器10を経て容器6に接続されている。また、加熱器11は図1に示した形態においてはディーゼルエンジン1の冷却水または潤滑油が管路15を通って循環し、図2に示した形態においてはディーゼルエンジン1の燃焼室から排出された直後の排ガスが管路16を通って通過することにより、還元剤4をエンジン廃熱で加熱するものであり、器内の伝熱管内を還元剤4が通過しながら並流または向流する加熱用媒体によって加熱される熱交換器である。更に、図1,図2に示したものは制御弁12の出口側に補助加熱器13を具えている。
【0020】
ここで、還元剤4によっては管内を流れている状態で気化温度に加熱して気化させるよりも、噴霧状態で加熱気化させることが好ましいことがある。加熱器11の加熱用媒体に排ガスを用いている図2の形態においては、このような場合を考慮して加熱器11内の還元剤温度を検知する温度センサ25と、管路16の排ガス流量を調節する流量調節弁26とを設け、還元剤4が気化温度以下に加熱された状態で制御弁12に送られるように加熱器11への排ガス導入量、即ち加熱の熱量を制限するようにした。
【0021】
図3に示した実施の形態において、還元剤供給管7のポンプ9と制御弁12との間に設置された加熱気化・調圧器31はポンプ9で加圧した還元剤4が導入される第一室32と、第一室32で加熱気化された還元剤4を受け入れて所定圧力に維持する第二室33と、第一室32と第二室33とを連通・遮断する調整弁34とを有している。第一室32はディーゼルエンジン1の燃焼室から排出された直後の排ガスが管路35を通って通過するジャケット36に囲まれて還元剤4を加熱気化する。第二室33はダイヤフラム37によって容積可変であり、圧力低下により第二室33の方へ変位するダイヤフラム37に連動する調整弁34が開弁し、第一室32の還元剤4を減圧して第二室33に送出する。第二室33の圧力が上昇するとダイヤフラム37が反対側へ変位して調整弁34を閉弁させることにより、第二室33の還元剤4は所定圧力に維持されることとなる。
【0022】
尚、排ガスを用いて還元剤4を加熱気化するようにした図3の実施の形態において、排ガス温度が気化温度よりも低い場合に気化温度まで加熱する電熱式の副加熱器38が第一室32に付設されている。この副加熱器38は電気抵抗発熱体をコイル状または板状に形成し第一室32の壁に沿って配置した構成とされ、排ガスの不足熱量を補って第一室32内の還元剤4を気化温度に加熱するものである。
【0023】
図1,図2の実施の形態における補助加熱器13は電気抵抗発熱体をコイル状またはハニカム状に形成し全体として表面積、即ち熱放射面が大きいものとしており、制御弁12は出口をノズル状として還元剤4を噴霧状態で補助加熱器13の高温雰囲気中に送出し、望ましくはその全部、少なくとも大半が電気抵抗発熱体に接触して直接加熱されるものとしている。そして、この補助加熱器13は未気化の還元剤4または不完全気化の還元剤4を完全に気化させるように働く。
【0024】
更に、各実施の形態においては電子式制御装置20が準備されており、NOxセンサ17,18が検知した脱硝反応器3の上流側および下流側の排ガス中のNOx濃度、温度センサ19が検知した脱硝反応器3の上流側の排ガス温度が電子式制御装置20に入力される。加えて、図2の実施の形態では温度センサ25が検知した加熱器11内の還元剤4の温度が電子式制御装置20に入力される。
【0025】
制御弁12は手動の流量制御弁であってもよいが、本実施の形態では所定のデューティサイクルで開閉を繰り返す電磁弁が用いられており、NOxセンサ17,18からの信号に基づいて電子式制御装置20が発する動作指令、即ちデューティサイクル信号に従って開閉し噴霧ノズル14から排ガス中に噴霧導入する還元剤4の量を調節する。一般には、上流側NOxセンサ17からの信号に基づいて導入量を設定し、下流側NOxセンサ18からの信号に基づいて導入量を補正するものであり、このことによりNOx含有量の多少にかかわらず適正量の還元剤4を導入し脱硝反応器3の還元触媒と協働してNOxを分解し、NOxが除去または排ガス規制適合範囲に低減された排ガスを大気に放出することができる。
【0026】
補助加熱器13および副加熱器38は温度センサ19からの信号に基づいて電子式制御装置20が発する加熱指令、即ち電気抵抗発熱体への通電のオン・オフ信号に従って、還元剤4を加熱し気化させる。一般には、排ガス温度が水溶液の還元剤4の気化温度よりも低いときに補助加熱器13による加熱を行なうものであるが、図1の実施の形態にあっては、加熱器11に導入される冷却水または潤滑油の温度が還元剤4の気化温度よりも低いのが通常であり、図2の実施の形態にあっては加熱器11に導入される排ガスを制限して還元剤4を気化させないようにしていることから、補助加熱器13は一般に常時使用される。また、図3の実施の形態にあっては、加熱気化・調圧器31に導入される排ガスの温度が還元剤4の気化温度よりも低い時期に限っての副加熱器38の限定使用が好適である。
【0027】
このように、廃熱利用の加熱器11と電熱利用の補助加熱器13とによって還元剤4を二段階に加熱して噴霧ノズル14から完全に気化した還元剤4が噴霧されるようにした図1,図2の実施の形態によると、還元剤4が加熱器11で液体の状態のままかなり高温に加熱されるので、補助加熱器13による僅かな加熱で気化する。また、図3の実施の形態における副加熱器38も同様であるが、排ガスの温度が還元剤4の気化温度よりも高いときは副加熱器38で加熱しなくても加熱気化・調圧器31で完全に気化する。
【0028】
即ち、補助加熱器13および副加熱器38は廃熱による加熱不足を解消する補助加熱手段であり、常時通電して還元剤4の状態に関係なく加熱するようにしても僅かな電力消費量で足り、また排ガス温度によってオン・オフさせることにより更に電力消費量が節約されるので、運用経費を低減することができる。
【0029】
前記図1,図2の実施の形態における容器6,ポンプ9,圧力調整器10,加熱器11,制御弁12,補助加熱器13および噴霧ノズル14,図3の実施の形態における容器6,ポンプ9,加熱気化・調圧器31,制御弁12,副加熱器38および噴霧ノズル14はそれぞれ還元剤供給手段5を構成する。また、各実施の形態における制御弁12,NOxセンサ17,18および電子式制御装置20は還元剤導入量調節手段21を構成する。更に、図1,図2の補助加熱器13,温度センサ19および電子式制御装置20,図3の副加熱器38,温度センサ19および電子式制御装置20,図3の副加熱器38,温度センサ19および電子式制御装置20はそれぞれ還元剤気化補助手段22を構成する。
【0030】
ここで、副加熱器38,電子式制御装置20を具えない第三手段に係る還元剤供給手段5は、排ガス発生機械・設備が還元剤4の気化温度よりも高温の廃熱を発生するボイラ、ガスタービン、コークス炉などであるものに具えさせるのが好適であり、この場合は還元剤4としてアンモニア水溶液を使用するのが好ましい。。
【0031】
また、加熱器11と補助加熱器13とを併用し、或いは加熱気化・調圧器31と副加熱器38とを併用しているが電子式制御装置20を具えない第二手段、第四手段に係る還元剤供給手段5は、排ガス発生機械・設備が発生する廃熱温度が還元剤4の気化温度よりも低いもの或いは気化温度を境に変動するものに具えさせるのが好適である。
【0032】
尚、これら第一乃至第四手段においては、制御弁12として手動の流量制御弁が使用される。
【0033】
次に、NOxセンサ17,18,電子式制御装置20を具えさせて、制御弁12による還元剤導入量を調節するようにした第五手段に係る還元剤供給手段5は、排ガスのNOx含有量に応じた適正量の還元剤4を供給して排ガス浄化効果を効率よく向上させることができる。
【0034】
更に、NOxセンサ17,18,温度センサ19,電子式制御装置20を具えさせて制御弁12による還元剤導入量の調節と補助加熱器13または副加熱器38による還元剤4の完全気化とを行なうようにした第六、第七手段に係る還元剤供給手段5は、排ガス浄化効果を向上させることに加えて、還元触媒が目詰まりする心配を完全になくして排ガス浄化機能を永続させることができる。
【0035】
更にまた、第一、第二手段に係る還元剤供給手段5によると、ディーゼルエンジン1の冷却水または潤滑油のように還元剤4の気化温度よりも低温の廃熱を用いて加熱器11により還元剤4を加熱し、次にこれを気化温度よりも高温の排ガス中に噴霧ノズル14より噴霧するか、或いは制御弁12から気化温度よりも高温とした補助加熱器13の内部に噴霧することによって瞬時に気化させることができ、このような用法は還元剤4として尿素水溶液を使用する場合に好ましい。
【0036】
更に加えて、前記第一、第二手段における還元剤供給手段5の圧力調整器10はポンプ9が吐出した還元剤4の一部を戻し管8を経て容器6に戻すことにより、また前記第三、第四手段における還元剤供給手段5の加熱気化・調圧器31はそれ自身が加熱気化させた還元剤4の圧力を一定にすることにより、いずれも制御弁12に送入される還元剤4の圧力を一定の所定圧力に保つものであり、制御弁12で調節された所要量の還元剤4を排ガス中に導入し、排ガス浄化の目的を確実に達成させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると容器から噴霧ノズルに至る還元剤経路にポンプ、圧力調整器、加熱器、制御弁またはポンプ、加熱気化・調圧器、制御弁を設けた全体として小形の設備で適正量の還元剤を排ガス中に導入し、NOxの除去・低減を高効率で行なうことができる。加えて、廃熱利用の加熱器または加熱気化・調圧器の補助手段として電熱利用の補助加熱器または副加熱器を併用し、更に排ガスのNOx濃度や温度に応じて制御弁による還元剤導入量や補助加熱器、副加熱器のオン・オフを行なわせるものとした本発明によると、より適正量の還元剤で排ガス浄化効果の更なる向上、排ガス浄化機能の永続を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す配置図。
【図2】本発明の異なる実施の形態を示す配置図。
【図3】本発明の更に異なる実施の形態を示す配置図。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン,2 排気管,3 脱硝反応器,4 還元剤,5 還元剤供給手段,6 容器,9 ポンプ,10 圧力調整器,11 加熱器,12制御弁,13 補助加熱器,14 噴霧ノズル,17,18 NOxセンサ,19 温度センサ,20 電子式制御装置,31 加熱気化・調圧器,38 副加熱器,
【発明の属する技術分野】
本発明は排ガス中に含有されているNOx(窒素酸化物)を還元剤と還元触媒とによって分解し無害化する排ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジン、ボイラ、ガスタービン、コークス炉などの排ガス発生機械・設備が排出する排ガスによる大気汚染防止を図るため、排ガスに含有されているNOxを除去・低減することは従前から広く行なわれており、脱硝手段として尿素またはアンモニアの水溶液を還元剤に使用し、これを排ガスに添加して還元触媒に接触させる方式を用いるのが普通である。
【0003】
還元剤は均一に混入させるため排ガス中に噴霧させて添加するが、液体のままであると還元剤由来の固形化合物を生成してこれが還元触媒に付着堆積し、還元触媒層を目詰まりさせるので、還元剤を気化させて固形化合物が生成されないようにすることが必要とされている。
【0004】
従来、還元剤を気化させる手段として、例えば特開平2−207119号公報、特開平5−31327号公報に記載されているように、還元触媒に向かって流れる排ガス中に噴霧し排ガスがもつ熱により気化させること、特開平5−57146号公報に記載されているように排ガスボイラの過熱蒸気がもつ熱により気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に噴霧すること、特開平9−38466号公報に記載されているように排ガスがもつ熱により気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に混入すること、特開平5−220342号公報に記載されているように電気ヒータの熱により気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に噴霧すること、が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の排ガスがもつ熱を利用して還元剤を気化させる手段は、排ガス発生機械・設備の廃熱を利用しているので気化のための特別の熱発生手段が不要である、という利点があるが、排ガス温度が還元剤気化温度よりも低いときは固形化合物の生成、NOxの大気中への大量放出という不都合を生じる。
【0006】
一方、前記の過熱蒸気或いは電気ヒータを用いて気化させてから還元触媒に向かって流れる排ガス中に導入する手段は、排ガス温度の高低にかかわらず還元触媒の活性温度であればNOxの除去・低減という目的を達成させることができる。しかし、過熱蒸気のように排ガス発生機械・設備で得た熱、或いは電気ヒータのような別途手段で得た熱により常温の還元剤を気化温度まで一挙に加熱するには、高温度の熱または大容量の加熱装置を必要とし、殊に過熱蒸気のようなきわめて高温度の加熱用媒体が得られない排ガス発生機械・設備にあっては更に大容量の加熱装置が要求される。また、電気ヒータ熱を使用するものにあっては無視できない量の電力を消費し、殊にディーゼルエンジンの排ガス浄化のためエンジン備え付けの発電機で得た電力を使用しようとすると、エンジンの燃料消費量増大、発電機の大容量化を避けられないという問題を生じる。
【0007】
本発明は還元剤を加熱気化して還元触媒に接触させNOxを分解することにより排ガス中のNOxを除去・低減する排ガス浄化装置において、還元剤を確実且つ完全に気化して還元触媒に接触させることができる小形の設備であって経費面で有利に運用される還元剤供給手段を具えたものがなかった、という前記課題を解決するためにされたものであり、小形の設備で低運用経費であることに加えて、NOx含有量や排ガスの温度にかかわらず常に適正量の還元剤を導入してすぐれた排ガス浄化機能を発揮させることができるものとすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は排ガス発生機械・設備から延びる排ガス通路に脱硝反応器が設けられており、その上流側で排ガスに導入した還元剤を脱硝反応器の還元触媒に気化状態で接触させることにより排ガス中のNOxを分解する排ガス浄化装置について、この排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を次のようにしたことをもって前記課題を解決するための第一手段とした。
【0009】
即ち、第一手段に係る還元剤供給手段は水溶液とした還元剤を収容する容器と、この容器から取り出した還元剤を加圧するポンプと、加圧された還元剤を所定圧力に調整する圧力調整器と、所定圧力に調整された還元剤を排ガス発生機械・設備の廃熱により加熱する加熱器と、加熱された還元剤の排ガスへの導入量を調節する制御弁と、導入量を調節した還元剤を排ガス中に噴霧する噴霧ノズルとを有するものとした。
【0010】
次に、前記課題を解決するための第二手段として、前記の排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を第一手段における容器、ポンプ、圧力調整器、加熱器、制御弁および噴霧ノズルに加えて、制御弁で導入量を調節した還元剤を更に加熱する電熱式の補助加熱器を有するものとした。
【0011】
還元剤をポンプおよび圧力調整器で一定の所定圧力とし、これを廃熱利用の加熱器で加熱し制御弁で送入量を調節して排ガス中に噴霧させるものとした第一、第二手段によると、前記従来技術における高温のボイラ加熱蒸気や加熱空気中に還元剤を噴霧させて気化し、蒸気や空気と気化還元剤との混合物を排ガスに導入させる、という手法と比較して容易に適正量の還元剤を供給しNOxの除去・低減を高効率で行なうことができる。
【0012】
即ち、加熱器で還元剤を気化できればそのまま気化状態で還元触媒に接触させることができるが、気化できなくても排ガスが還元剤気化温度よりも高温であれば排ガス通路に噴霧したとき排ガスによる少しの加熱で容易に気化し、排ガスが還元剤気化温度よりも低温である場合は第二手段を採用することにより補助加熱器で気化させることができる。還元剤は加熱器で加熱されているので、補助加熱器で少し加熱するだけで気化する。このように、第一、第二手段によるとポンプ、圧力調整器、加熱器、制御弁、噴霧ノズルまたはこれらに加えて補助加熱器からなる全体が小形且つ簡単な設備であって、経費面で有利に運用できる還元剤供給手段を具えたものとする、という目的を達成することができるものである。
【0013】
また、前記課題を解決するための第三手段として、前記の排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を第一手段における容器、ポンプ、制御弁、噴霧ノズルに加えてポンプで加圧された還元剤を排ガス発生機械・設備の廃熱により加熱気化するとともに所定圧力に調整する加熱気化・調圧器を有するものとした。
【0014】
更に、前記課題を解決するための第四手段として、前記の排ガス浄化装置に具えさせる還元剤供給手段を第三手段における容器、ポンプ、加熱気化・調圧器、制御弁および噴霧ノズルに加えて、加熱気化・調圧器に廃熱とは別に還元剤を加熱気化する電熱式の副加熱器を具えさせたものとした。
【0015】
これら第三、第四手段によると、第一、第二手段と同様に完全に気化した還元剤を還元触媒に接触させることができることに加えて、第一、第二手段における圧力調整器と加熱器とが加熱気化・調圧器に一体化されたことによって、設備が更に小形且つ簡単なものになる、という利点がある。
【0016】
更にまた、排ガスのNOxセンサと電子式制御装置とを具えた第五手段、または排ガスのNOxセンサおよび温度センサと電子式制御装置とを具えた第六、第七手段によると、制御弁による還元剤導入量をNOx含有量に応じて更に適確に調節して過不足なく導入し排ガス浄化効果を向上させることができ、また排ガス温度に応じて補助加熱器または副加熱器により還元剤を完全に気化して導入し脱硝反応器の排ガス浄化機能を永続させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明すると、図1,図2および図3は発電機用ディーゼルエンジンの排ガス浄化に本発明を適用したそれぞれ異なる形態を示す配置図であって、本発明における排ガス発生機械・設備はディーゼルエンジン1であり、排ガス通路は排気管2である。排気管2は脱硝反応器3を具えているとともに、その上流側および下流側にNOxセンサ17,18が設置され、且つ上流側に温度センサ19が設置されている。
【0018】
還元剤4は尿素またはアンモニアの水溶液であって、補充可能な容器6に収容されている。この容器6から延びる還元剤供給管7にはポンプ9,加熱器11または加熱気化・調圧器31,制御弁12が順に設けられており、その先端は排気管2の脱硝反応器3上流側に設置されて脱硝反応器3へ向けて開口した噴霧ノズル14に接続されている。
【0019】
図1,図2に示した実施の形態において、還元剤供給管7のポンプ9と加熱器11との間から戻し管8が分岐しており、この戻し管8は圧力調整器10を経て容器6に接続されている。また、加熱器11は図1に示した形態においてはディーゼルエンジン1の冷却水または潤滑油が管路15を通って循環し、図2に示した形態においてはディーゼルエンジン1の燃焼室から排出された直後の排ガスが管路16を通って通過することにより、還元剤4をエンジン廃熱で加熱するものであり、器内の伝熱管内を還元剤4が通過しながら並流または向流する加熱用媒体によって加熱される熱交換器である。更に、図1,図2に示したものは制御弁12の出口側に補助加熱器13を具えている。
【0020】
ここで、還元剤4によっては管内を流れている状態で気化温度に加熱して気化させるよりも、噴霧状態で加熱気化させることが好ましいことがある。加熱器11の加熱用媒体に排ガスを用いている図2の形態においては、このような場合を考慮して加熱器11内の還元剤温度を検知する温度センサ25と、管路16の排ガス流量を調節する流量調節弁26とを設け、還元剤4が気化温度以下に加熱された状態で制御弁12に送られるように加熱器11への排ガス導入量、即ち加熱の熱量を制限するようにした。
【0021】
図3に示した実施の形態において、還元剤供給管7のポンプ9と制御弁12との間に設置された加熱気化・調圧器31はポンプ9で加圧した還元剤4が導入される第一室32と、第一室32で加熱気化された還元剤4を受け入れて所定圧力に維持する第二室33と、第一室32と第二室33とを連通・遮断する調整弁34とを有している。第一室32はディーゼルエンジン1の燃焼室から排出された直後の排ガスが管路35を通って通過するジャケット36に囲まれて還元剤4を加熱気化する。第二室33はダイヤフラム37によって容積可変であり、圧力低下により第二室33の方へ変位するダイヤフラム37に連動する調整弁34が開弁し、第一室32の還元剤4を減圧して第二室33に送出する。第二室33の圧力が上昇するとダイヤフラム37が反対側へ変位して調整弁34を閉弁させることにより、第二室33の還元剤4は所定圧力に維持されることとなる。
【0022】
尚、排ガスを用いて還元剤4を加熱気化するようにした図3の実施の形態において、排ガス温度が気化温度よりも低い場合に気化温度まで加熱する電熱式の副加熱器38が第一室32に付設されている。この副加熱器38は電気抵抗発熱体をコイル状または板状に形成し第一室32の壁に沿って配置した構成とされ、排ガスの不足熱量を補って第一室32内の還元剤4を気化温度に加熱するものである。
【0023】
図1,図2の実施の形態における補助加熱器13は電気抵抗発熱体をコイル状またはハニカム状に形成し全体として表面積、即ち熱放射面が大きいものとしており、制御弁12は出口をノズル状として還元剤4を噴霧状態で補助加熱器13の高温雰囲気中に送出し、望ましくはその全部、少なくとも大半が電気抵抗発熱体に接触して直接加熱されるものとしている。そして、この補助加熱器13は未気化の還元剤4または不完全気化の還元剤4を完全に気化させるように働く。
【0024】
更に、各実施の形態においては電子式制御装置20が準備されており、NOxセンサ17,18が検知した脱硝反応器3の上流側および下流側の排ガス中のNOx濃度、温度センサ19が検知した脱硝反応器3の上流側の排ガス温度が電子式制御装置20に入力される。加えて、図2の実施の形態では温度センサ25が検知した加熱器11内の還元剤4の温度が電子式制御装置20に入力される。
【0025】
制御弁12は手動の流量制御弁であってもよいが、本実施の形態では所定のデューティサイクルで開閉を繰り返す電磁弁が用いられており、NOxセンサ17,18からの信号に基づいて電子式制御装置20が発する動作指令、即ちデューティサイクル信号に従って開閉し噴霧ノズル14から排ガス中に噴霧導入する還元剤4の量を調節する。一般には、上流側NOxセンサ17からの信号に基づいて導入量を設定し、下流側NOxセンサ18からの信号に基づいて導入量を補正するものであり、このことによりNOx含有量の多少にかかわらず適正量の還元剤4を導入し脱硝反応器3の還元触媒と協働してNOxを分解し、NOxが除去または排ガス規制適合範囲に低減された排ガスを大気に放出することができる。
【0026】
補助加熱器13および副加熱器38は温度センサ19からの信号に基づいて電子式制御装置20が発する加熱指令、即ち電気抵抗発熱体への通電のオン・オフ信号に従って、還元剤4を加熱し気化させる。一般には、排ガス温度が水溶液の還元剤4の気化温度よりも低いときに補助加熱器13による加熱を行なうものであるが、図1の実施の形態にあっては、加熱器11に導入される冷却水または潤滑油の温度が還元剤4の気化温度よりも低いのが通常であり、図2の実施の形態にあっては加熱器11に導入される排ガスを制限して還元剤4を気化させないようにしていることから、補助加熱器13は一般に常時使用される。また、図3の実施の形態にあっては、加熱気化・調圧器31に導入される排ガスの温度が還元剤4の気化温度よりも低い時期に限っての副加熱器38の限定使用が好適である。
【0027】
このように、廃熱利用の加熱器11と電熱利用の補助加熱器13とによって還元剤4を二段階に加熱して噴霧ノズル14から完全に気化した還元剤4が噴霧されるようにした図1,図2の実施の形態によると、還元剤4が加熱器11で液体の状態のままかなり高温に加熱されるので、補助加熱器13による僅かな加熱で気化する。また、図3の実施の形態における副加熱器38も同様であるが、排ガスの温度が還元剤4の気化温度よりも高いときは副加熱器38で加熱しなくても加熱気化・調圧器31で完全に気化する。
【0028】
即ち、補助加熱器13および副加熱器38は廃熱による加熱不足を解消する補助加熱手段であり、常時通電して還元剤4の状態に関係なく加熱するようにしても僅かな電力消費量で足り、また排ガス温度によってオン・オフさせることにより更に電力消費量が節約されるので、運用経費を低減することができる。
【0029】
前記図1,図2の実施の形態における容器6,ポンプ9,圧力調整器10,加熱器11,制御弁12,補助加熱器13および噴霧ノズル14,図3の実施の形態における容器6,ポンプ9,加熱気化・調圧器31,制御弁12,副加熱器38および噴霧ノズル14はそれぞれ還元剤供給手段5を構成する。また、各実施の形態における制御弁12,NOxセンサ17,18および電子式制御装置20は還元剤導入量調節手段21を構成する。更に、図1,図2の補助加熱器13,温度センサ19および電子式制御装置20,図3の副加熱器38,温度センサ19および電子式制御装置20,図3の副加熱器38,温度センサ19および電子式制御装置20はそれぞれ還元剤気化補助手段22を構成する。
【0030】
ここで、副加熱器38,電子式制御装置20を具えない第三手段に係る還元剤供給手段5は、排ガス発生機械・設備が還元剤4の気化温度よりも高温の廃熱を発生するボイラ、ガスタービン、コークス炉などであるものに具えさせるのが好適であり、この場合は還元剤4としてアンモニア水溶液を使用するのが好ましい。。
【0031】
また、加熱器11と補助加熱器13とを併用し、或いは加熱気化・調圧器31と副加熱器38とを併用しているが電子式制御装置20を具えない第二手段、第四手段に係る還元剤供給手段5は、排ガス発生機械・設備が発生する廃熱温度が還元剤4の気化温度よりも低いもの或いは気化温度を境に変動するものに具えさせるのが好適である。
【0032】
尚、これら第一乃至第四手段においては、制御弁12として手動の流量制御弁が使用される。
【0033】
次に、NOxセンサ17,18,電子式制御装置20を具えさせて、制御弁12による還元剤導入量を調節するようにした第五手段に係る還元剤供給手段5は、排ガスのNOx含有量に応じた適正量の還元剤4を供給して排ガス浄化効果を効率よく向上させることができる。
【0034】
更に、NOxセンサ17,18,温度センサ19,電子式制御装置20を具えさせて制御弁12による還元剤導入量の調節と補助加熱器13または副加熱器38による還元剤4の完全気化とを行なうようにした第六、第七手段に係る還元剤供給手段5は、排ガス浄化効果を向上させることに加えて、還元触媒が目詰まりする心配を完全になくして排ガス浄化機能を永続させることができる。
【0035】
更にまた、第一、第二手段に係る還元剤供給手段5によると、ディーゼルエンジン1の冷却水または潤滑油のように還元剤4の気化温度よりも低温の廃熱を用いて加熱器11により還元剤4を加熱し、次にこれを気化温度よりも高温の排ガス中に噴霧ノズル14より噴霧するか、或いは制御弁12から気化温度よりも高温とした補助加熱器13の内部に噴霧することによって瞬時に気化させることができ、このような用法は還元剤4として尿素水溶液を使用する場合に好ましい。
【0036】
更に加えて、前記第一、第二手段における還元剤供給手段5の圧力調整器10はポンプ9が吐出した還元剤4の一部を戻し管8を経て容器6に戻すことにより、また前記第三、第四手段における還元剤供給手段5の加熱気化・調圧器31はそれ自身が加熱気化させた還元剤4の圧力を一定にすることにより、いずれも制御弁12に送入される還元剤4の圧力を一定の所定圧力に保つものであり、制御弁12で調節された所要量の還元剤4を排ガス中に導入し、排ガス浄化の目的を確実に達成させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると容器から噴霧ノズルに至る還元剤経路にポンプ、圧力調整器、加熱器、制御弁またはポンプ、加熱気化・調圧器、制御弁を設けた全体として小形の設備で適正量の還元剤を排ガス中に導入し、NOxの除去・低減を高効率で行なうことができる。加えて、廃熱利用の加熱器または加熱気化・調圧器の補助手段として電熱利用の補助加熱器または副加熱器を併用し、更に排ガスのNOx濃度や温度に応じて制御弁による還元剤導入量や補助加熱器、副加熱器のオン・オフを行なわせるものとした本発明によると、より適正量の還元剤で排ガス浄化効果の更なる向上、排ガス浄化機能の永続を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す配置図。
【図2】本発明の異なる実施の形態を示す配置図。
【図3】本発明の更に異なる実施の形態を示す配置図。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン,2 排気管,3 脱硝反応器,4 還元剤,5 還元剤供給手段,6 容器,9 ポンプ,10 圧力調整器,11 加熱器,12制御弁,13 補助加熱器,14 噴霧ノズル,17,18 NOxセンサ,19 温度センサ,20 電子式制御装置,31 加熱気化・調圧器,38 副加熱器,
Claims (12)
- 排ガス発生機械・設備から延びる排ガス通路に脱硝反応器が設置されており、その上流側で排ガスに導入した還元剤を前記脱硝反応器の還元触媒に気化状態で接触させることにより排ガス中のNOxを分解する排ガス浄化装置において、
水溶液とした還元剤を収容する容器と、前記容器から取り出した還元剤を加圧するポンプと、加圧された還元剤を所定圧力に調整する圧力調整器と、所定圧力に調整された還元剤を前記排ガス発生機械・設備の廃熱により加熱する加熱器と、加熱された還元剤の排ガスへの導入量を調節する制御弁と、導入量を調節した還元剤を排ガス中に噴霧する噴霧ノズルとを有する還元剤供給手段を具えた、
ことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 請求項1に記載した排ガス浄化装置において、
前記容器、ポンプ、圧力調整器、加熱器、制御弁および噴霧ノズルに加えて、前記制御弁で導入量を調節した還元剤を更に加熱する電熱式の補助加熱器を有する還元剤供給手段を具えた、
ことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 排ガス発生機械・設備から延びる排ガス通路に脱硝反応器が設置されており、その上流側で排ガスに導入した還元剤を前記脱硝反応器の還元触媒に気化状態で接触させることにより排ガス中のNOxを分解する排ガス浄化装置において、
水溶液とした還元剤を収容する容器と、前記容器から取り出した還元剤を加圧するポンプと、加圧された還元剤を前記排ガス発生機械・設備の廃熱により加熱気化するとともに所定圧力に調整する加熱気化・調圧器と、加熱気化・調圧された還元剤の排ガスへの導入量を調節する制御弁と、導入量を調節した還元剤を排ガス中に噴霧する噴霧ノズルとを有する還元剤供給手段を具えた、
ことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 請求項3に記載した排ガス浄化装置において、
前記加熱気化・調圧器が廃熱とは別に還元剤を加熱する電熱式の副加熱器を具えている、
ことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 請求項1または3に記載した排ガス浄化装置において、
前記排ガス通路の前記脱硝反応器上流側および下流側に設置されてNOx濃度を検知するNOxセンサと、電子式制御装置とを具え、
前記制御弁は前記二つのNOxセンサからの信号に基づいて前記電子式制御装置が発する動作指令により排ガスへの還元剤導入量を調節するものとされている、
ことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 請求項2に記載した排ガス浄化装置において、
前記排ガス通路の前記脱硝反応器上流側および下流側に設置されてNOx濃度を検知するNOxセンサと、前記排ガス通路の前記脱硝反応器上流側に設置されて排ガス温度を検知する温度センサと、電子式制御装置とを具え、
前記制御弁は前記二つのNOxセンサからの信号に基づいて前記電子式制御装置が発する動作指令により排ガスへの還元剤導入量を調節するものとされ、前記補助加熱器は前記温度センサからの信号に基づいて前記電子式制御装置が発する加熱指令により還元剤を更に加熱するものとされている、
ことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 請求項4に記載した排ガス浄化装置において、
前記排ガス通路の前記脱硝反応器上流側および下流側に設置されてNOx濃度を検知するNOxセンサと、前記排ガス通路の前記脱硝反応器上流側に設置されて排ガス温度を検知する温度センサと、電子式制御装置とを具え、
前記制御弁は前記二つのNOxセンサからの信号に基づいて前記電子式制御装置が発する動作指令により排ガスへの還元剤導入量を調節するものとされ、前記副加熱器は前記温度センサからの信号に基づいて前記電子式制御装置が発する加熱指令により還元剤を加熱気化するものとされている、
ことを特徴とする排ガス浄化装置。 - 前記加熱器が所定圧力に調整された還元剤を伝熱管内を通過させながら加熱する熱交換器である請求項1または2に記載した排ガス浄化装置。
- 前記加熱気化・調圧器が加圧された還元剤を導入して加熱気化する第一室と、加熱気化された還元剤を所定圧力に減圧して前記第一室から送出する調整弁と、減圧された還元剤を受け入れて所定圧力に維持する第二室とを有するものである請求項3または4に記載した排ガス浄化装置。
- 前記制御弁が手動の流量制御弁である請求項1,2,3または4に記載した排ガス浄化装置。
- 前記制御弁が前記電子式制御装置から送られるデューティサイクル信号に従って開閉する電磁弁である請求項5または6に記載した排ガス浄化装置。
- 前記制御弁が導入量を調節した還元剤を噴霧状態で送出するものであり、前記補助加熱器が噴霧状態で送出された還元剤を電気抵抗発熱体に接触させて更に加熱するものである請求項2に記載した排ガス浄化装置。
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |