JP2004068199A - 人工植物 - Google Patents
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Abstract
【課題】葉や花、茎部分などに担持された光触媒の作用を十分に発揮させることができる人工植物を提供する。
【解決手段】光触媒を励起可能な波長の光を放出する発光ダイオードを人工植物自体に備えることによって暗い屋内や夜間でも効率よく光触媒の作用を発揮させることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】光触媒を励起可能な波長の光を放出する発光ダイオードを人工植物自体に備えることによって暗い屋内や夜間でも効率よく光触媒の作用を発揮させることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は人工植物に関する。詳しくは、光触媒を利用した人工植物に関する。
【0002】
【従来の技術】
葉や花、茎部分などに光触媒を担持した造花や観葉植物が知られている(特開平9−209208号公報、実用新案登録第3071471号)。このような人工植物では、太陽光が照射することにより葉などに含まれる光触媒が励起され抗菌・脱臭等が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような人工植物は通常屋内で使用されるので、葉などに担持される光触媒の励起には専ら蛍光灯の光が利用される。このことから、設置場所の如何によっては、光触媒に照射する光の量が不足し十分に満足できる光触媒の作用が得られない場合がある。また、窓際等の太陽光が照射する環境におかれた場合には、太陽光を光触媒の励起に利用できるが、夜間などではこのような太陽光による光触媒の励起も期待できない。
そこで、本発明は葉や花、茎部分などに担持された光触媒の作用を十分に発揮させることができる人工植物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、以上の目的に鑑み鋭意検討した。その結果、光触媒を励起可能な波長の光を放出する半導体発光素子を人工植物自体に備えることによって暗い屋内や夜間でも効率よく光触媒の作用を発揮させることができることに想到し本発明を完成するに至った。
本発明は次の構成からなる。
光触媒を担持した植物本体部と、
前記光触媒を励起可能な波長の光を放出する半導体発光素子と、
を備えることを特徴とする人工植物である。
【0005】
以上の構成によれば、光源としての半導体発光素子が人工植物自体に備え付けられるので、光触媒に十分な量の光を照射することが可能となる。また、夜間等においても光の照射を行うことができ、効果的な光触媒作用が得られる。
【0006】
ここで、光触媒とは光エネルギーにより活性化されて、その表面の物質を酸化することにより抗菌作用、脱臭作用などを奏する物質である。使用できる光触媒の種類は特に限定されないが、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等、公知のものの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。好ましくは酸化チタンが用いられる。酸化チタンは酸化力、耐久性などが他の光触媒に比べて特に優れているからである。
【0007】
植物本体部とは人工植物における葉や茎、幹、花などをいう。これらの植物本体部は、例えば布・合成繊維・合成樹脂などによって作製される。
ここで、本発明における人工植物とは、人工的に作られた植物を意味し、造花、観葉植物、人工樹木などを含む。
植物本体部への光触媒の担持方法は公知のものを採用できる。例えば、葉などの植物本体部表面に光触媒を含む溶液を塗布、スプレー等して乾燥させる方法を採用できる。また、葉などの植物本体部を光触媒含有の合成樹脂等によって形成することにより、植物本体部へ光触媒を担持させることもできる。
【0008】
光触媒はLEDの光が照射する植物本体部の少なくとも一部に担持されておればよい。例えばLEDが照射する範囲の植物本体部の表面のみに光触媒を塗布することができる。植物本体部の全表面に光触媒を塗布することもできる。
【0009】
半導体発光素子は光触媒を励起可能な波長の光を放出するものが用いられる。半導体発光素子は消費電力及び発熱量が小さくかつ長寿命であることから、長時間連続的に点灯させることに適した光源である。また、小型であるため造花のような小さなものにも設置でき、かつ設置することによって意匠性を低下させるおそれもほとんどない。半導体発光素子として半導体発光ダイオードの他、半導体レーザを用いることもできる。
【0010】
半導体発光素子としてIII族窒化物系化合物半導体発光素子を採用することができる。紫外領域の波長の光を発光することができるからである。好ましくは、主発光ピーク波長が約400nm以下の半導体発光素子を用いる。このような波長の光によれば効率的な光触媒の励起が可能である。更に好ましくは主発光ピーク波長が約360nm〜約400nmの間にある半導体発光素子を用いる。
【0011】
半導体発光素子を植物本体部の構造部分に内蔵することが好ましい。例えば茎部分の内側に半導体発光素子を設置することによって半導体発光素子からの光が漏洩しなくなり、意匠性が低下するのを防止できる。また、半導体発光素子を外部の衝撃などから保護することができる。
【0012】
植物本体部が花部を有する場合、花部のおしべ状構造部分又はめしべ状構造部分に半導体発光素子を内蔵することができる。このような構成では、花部の例えば花弁に光触媒を担持させておくことによっておしべ状構造部分又はめしべ状構造部分に設置された半導体発光素子からの光が光触媒を励起する。おしべ状構造部分及びめしべ状構造部分の両者に半導体発光素子を設置してもよい。
尚、花部とは花弁、おしべ、めしべなどから構成されるものであり、花部の種類としては、ゆり、ラン、チューリップ等種々のものを採用できる。
【0013】
半導体発光素子から放出された光をリフレクタやレンズを介して植物本体部に担持された光触媒に照射することができる。リフレクタやレンズは光源の設置位置の自由度を高め、また効率的な照射も可能とする。例えばリフレクタを用いた場合は半導体発光素子からの光を一定方向へ反射させることができる。リフレクタとしては、金属板または、適当な樹脂の表面に金属メッキなどを施して形成したものを用いることができる。レンズを用いた場合は半導体発光素子からの光を集束または拡散させることができる。レンズの材質としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂や、ガラス等の無機材料を例示できる。
【0014】
植物本体部の周囲の空気を循環させるファンを備えることができる。例えば、植物本体部の土台となる鉢の中にファンを設置することができる。ファンにより植物本体部の光触媒に接する空気が入れ替わり、脱臭等の効率が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図を参照しながら説明する。図1は本発明の実施例である造花1の斜視図であり、図2は造花1の花部2の断面図である。また、図3は花部2内のLEDユニット10を拡大して示した図、即ちLEDユニット10の断面図である。図4はLEDユニット10の平面図である。尚、図4では説明の便宜上ケース14を省略している。
造花1は花部2、葉4、茎5、鉢6から概略構成される。花部2は複数の花弁3及びめしべ8から構成される。花弁3はポリアミドを主材料として作製され、その表面には酸化チタン層20が形成されている。酸化チタン層20は、花弁3の表面に酸化チタン溶液をスプレーした後ドライヤーにて乾燥させ、該工程を一回以上繰り返すことにより形成される。尚、葉4もポリアミドを主材料として作製されている。茎5、めしべ8は共通のカバー12として紫外線吸収剤を含まないシリコーンゴムを採用した。
【0016】
めしべ8内にはLEDユニット10が設置されている。LEDユニット10は発光ダイオード11、基板13、ケース14から概略構成される。発光ダイオード11は酸化チタン層20に含まれる酸化チタンが励起するように主発光ピーク波長が約380nmで、その発光層がIII族窒化物系化合物半導体からなるものを用いた。また、LEDユニット10の小型化を図るためチップ型の発光ダイオードを用いた。
【0017】
発光ダイオード11は基板13の表面にマウントされる。発光ダイオード11の数は特に限定されず、1又は2以上が基板にマウントされる。但し、酸化チタン層20に含まれる酸化チタンを十分な光量をもって照射できるような数の発光ダイオード11を用いることが好ましい。本実施例においては発光ダイオード11を基板13の両面に一つずつ設置した。
【0018】
図5にLEDユニット10における回路図を模式的に示す。回路内には発光ダイオード11、ツェナーダイオード21、抵抗22、図示しないAC−DCコンバータが接続されている。AC−DCコンバータは交流電流(100V、200V等)を直流電流(5V、12V等)に変換する。使用時には電源として用いる交流電流が直流電流に変換されて各発光ダイオード11へ供給される。また、該回路はハーネス15を介して鉢6に設けられたスイッチ7に接続されており、このスイッチによってLEDユニット10のオンオフの切り替えが行われる。
【0019】
リフレクタ18は、発光ダイオード11を取り囲むようにして設けられている。リフレクタ18は金属の表面にNiメッキを施してなり、その発光ダイオード11に対向する面は光の取り出し方向に向かってすり鉢状に湾曲している。本実施例においては基板13の片面のみに設置した。
【0020】
ケース14は発光ダイオード11と基板13を内包する。ケース14は発光ダイオード11の保護を主目的として用いられ、その形成材料として本実施例では紫外線吸収剤を含まないアクリルを採用した。他にも紫外線吸収剤を含まないエポキシ樹脂、ポリカーボネート、シリコーンゴム、フッ素樹脂等をケース14の材料として採用できる。
カバー12は、茎5及びめしべ8の構成部分であり、LEDユニット10を被覆している。カバー12はその上部が着脱可能となっており、これによりLEDユニット10を容易に着脱することができる。
【0021】
以上のように構成された造花1では、電源をオンにすると発光ダイオード11が発光し、発光ダイオード11からの光は直接またはリフレクタ18において反射されて酸化チタン層20を照射する。そして酸化チタン層20に含まれる酸化チタンが励起されることによって抗菌、脱臭等が行われる。
【0022】
電源として種々の電池(乾電池、太陽電池等)を用いることもできる。例えば、太陽電池を用いる場合には、昼間の太陽光が当たる時間には太陽光によって酸化チタンを励起しつつ充電を行う。このときにはLEDユニット10の電源をオフの状態にする。そして夜間の光が当たらない時間には充電された電力をLEDユニット10に供給し、発光ダイオード11の光を用いて酸化チタンを励起する。尚、このような制御はタイマーによって行ってもよいし、光センサによって行ってもよい。
【0023】
発光ダイオード11の点灯態様として、所定のインターバルを設けて間欠的に発光ダイオードを点灯させたり、その光度を連続的又は断続的に変化させたりすることもできる。
【0024】
LEDユニット10の設置態様として、図6に示すようにLEDユニット10内の発光ダイオード11が花部2の中央(即ち図示下方)を向くようにしてもよい。尚、この例では発光ダイオード11は基板13の片面に設置している。このようにすれば発光ダイオード11から光が外部へ漏洩しなくなるので意匠性の低下を防ぐことができる。
【0025】
光ファイバーなどの導光体を介して発光ダイオード11の光を酸化チタン層20に照射することもできる。例えば光ファイバーを茎5内及びめしべ8内に設置し、鉢6内に設置した発光ダイオード11の光をこの光ファイバーに導入し、そしてめしべ8の先端部分より光の取り出しを行う。
光ファイバーを用いることによって発光ダイオード11の設置場所の自由度を高めることができる。また意匠性の低下を防ぐといった効果が奏される。
【0026】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0027】
以下、次の事項を開示する。
(11) 前記半導体発光素子の周囲にリフレクタが設置される、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の人工植物。
(12) 前記植物本体部の周囲の空気を循環させるファンをさらに備える、ことを特徴とする請求項1〜7及び(11)のいずれかに記載の人工植物。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例である造花1の斜視図である。
【図2】図2は造花1の花部2の断面図である。
【図3】図3は花部2内のLEDユニット10を拡大して示した図であり、即ちLEDユニット10の断面図である。
【図4】図4はLEDユニット10の平面図である。
【図5】図5はLEDユニット10における回路図を模式的に示す図である。
【図6】図6はLEDユニット10の他の設置態様を示す図である。
【符号の説明】
1 造花
2 花部
3 花弁
7 スイッチ
8 めしべ
10 LEDユニット
11 発光ダイオード
12 カバー
13 基板
14 ケース
15 ハーネス
18 リフレクタ
20 酸化チタン層
【産業上の利用分野】
本発明は人工植物に関する。詳しくは、光触媒を利用した人工植物に関する。
【0002】
【従来の技術】
葉や花、茎部分などに光触媒を担持した造花や観葉植物が知られている(特開平9−209208号公報、実用新案登録第3071471号)。このような人工植物では、太陽光が照射することにより葉などに含まれる光触媒が励起され抗菌・脱臭等が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような人工植物は通常屋内で使用されるので、葉などに担持される光触媒の励起には専ら蛍光灯の光が利用される。このことから、設置場所の如何によっては、光触媒に照射する光の量が不足し十分に満足できる光触媒の作用が得られない場合がある。また、窓際等の太陽光が照射する環境におかれた場合には、太陽光を光触媒の励起に利用できるが、夜間などではこのような太陽光による光触媒の励起も期待できない。
そこで、本発明は葉や花、茎部分などに担持された光触媒の作用を十分に発揮させることができる人工植物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、以上の目的に鑑み鋭意検討した。その結果、光触媒を励起可能な波長の光を放出する半導体発光素子を人工植物自体に備えることによって暗い屋内や夜間でも効率よく光触媒の作用を発揮させることができることに想到し本発明を完成するに至った。
本発明は次の構成からなる。
光触媒を担持した植物本体部と、
前記光触媒を励起可能な波長の光を放出する半導体発光素子と、
を備えることを特徴とする人工植物である。
【0005】
以上の構成によれば、光源としての半導体発光素子が人工植物自体に備え付けられるので、光触媒に十分な量の光を照射することが可能となる。また、夜間等においても光の照射を行うことができ、効果的な光触媒作用が得られる。
【0006】
ここで、光触媒とは光エネルギーにより活性化されて、その表面の物質を酸化することにより抗菌作用、脱臭作用などを奏する物質である。使用できる光触媒の種類は特に限定されないが、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等、公知のものの1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。好ましくは酸化チタンが用いられる。酸化チタンは酸化力、耐久性などが他の光触媒に比べて特に優れているからである。
【0007】
植物本体部とは人工植物における葉や茎、幹、花などをいう。これらの植物本体部は、例えば布・合成繊維・合成樹脂などによって作製される。
ここで、本発明における人工植物とは、人工的に作られた植物を意味し、造花、観葉植物、人工樹木などを含む。
植物本体部への光触媒の担持方法は公知のものを採用できる。例えば、葉などの植物本体部表面に光触媒を含む溶液を塗布、スプレー等して乾燥させる方法を採用できる。また、葉などの植物本体部を光触媒含有の合成樹脂等によって形成することにより、植物本体部へ光触媒を担持させることもできる。
【0008】
光触媒はLEDの光が照射する植物本体部の少なくとも一部に担持されておればよい。例えばLEDが照射する範囲の植物本体部の表面のみに光触媒を塗布することができる。植物本体部の全表面に光触媒を塗布することもできる。
【0009】
半導体発光素子は光触媒を励起可能な波長の光を放出するものが用いられる。半導体発光素子は消費電力及び発熱量が小さくかつ長寿命であることから、長時間連続的に点灯させることに適した光源である。また、小型であるため造花のような小さなものにも設置でき、かつ設置することによって意匠性を低下させるおそれもほとんどない。半導体発光素子として半導体発光ダイオードの他、半導体レーザを用いることもできる。
【0010】
半導体発光素子としてIII族窒化物系化合物半導体発光素子を採用することができる。紫外領域の波長の光を発光することができるからである。好ましくは、主発光ピーク波長が約400nm以下の半導体発光素子を用いる。このような波長の光によれば効率的な光触媒の励起が可能である。更に好ましくは主発光ピーク波長が約360nm〜約400nmの間にある半導体発光素子を用いる。
【0011】
半導体発光素子を植物本体部の構造部分に内蔵することが好ましい。例えば茎部分の内側に半導体発光素子を設置することによって半導体発光素子からの光が漏洩しなくなり、意匠性が低下するのを防止できる。また、半導体発光素子を外部の衝撃などから保護することができる。
【0012】
植物本体部が花部を有する場合、花部のおしべ状構造部分又はめしべ状構造部分に半導体発光素子を内蔵することができる。このような構成では、花部の例えば花弁に光触媒を担持させておくことによっておしべ状構造部分又はめしべ状構造部分に設置された半導体発光素子からの光が光触媒を励起する。おしべ状構造部分及びめしべ状構造部分の両者に半導体発光素子を設置してもよい。
尚、花部とは花弁、おしべ、めしべなどから構成されるものであり、花部の種類としては、ゆり、ラン、チューリップ等種々のものを採用できる。
【0013】
半導体発光素子から放出された光をリフレクタやレンズを介して植物本体部に担持された光触媒に照射することができる。リフレクタやレンズは光源の設置位置の自由度を高め、また効率的な照射も可能とする。例えばリフレクタを用いた場合は半導体発光素子からの光を一定方向へ反射させることができる。リフレクタとしては、金属板または、適当な樹脂の表面に金属メッキなどを施して形成したものを用いることができる。レンズを用いた場合は半導体発光素子からの光を集束または拡散させることができる。レンズの材質としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂や、ガラス等の無機材料を例示できる。
【0014】
植物本体部の周囲の空気を循環させるファンを備えることができる。例えば、植物本体部の土台となる鉢の中にファンを設置することができる。ファンにより植物本体部の光触媒に接する空気が入れ替わり、脱臭等の効率が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図を参照しながら説明する。図1は本発明の実施例である造花1の斜視図であり、図2は造花1の花部2の断面図である。また、図3は花部2内のLEDユニット10を拡大して示した図、即ちLEDユニット10の断面図である。図4はLEDユニット10の平面図である。尚、図4では説明の便宜上ケース14を省略している。
造花1は花部2、葉4、茎5、鉢6から概略構成される。花部2は複数の花弁3及びめしべ8から構成される。花弁3はポリアミドを主材料として作製され、その表面には酸化チタン層20が形成されている。酸化チタン層20は、花弁3の表面に酸化チタン溶液をスプレーした後ドライヤーにて乾燥させ、該工程を一回以上繰り返すことにより形成される。尚、葉4もポリアミドを主材料として作製されている。茎5、めしべ8は共通のカバー12として紫外線吸収剤を含まないシリコーンゴムを採用した。
【0016】
めしべ8内にはLEDユニット10が設置されている。LEDユニット10は発光ダイオード11、基板13、ケース14から概略構成される。発光ダイオード11は酸化チタン層20に含まれる酸化チタンが励起するように主発光ピーク波長が約380nmで、その発光層がIII族窒化物系化合物半導体からなるものを用いた。また、LEDユニット10の小型化を図るためチップ型の発光ダイオードを用いた。
【0017】
発光ダイオード11は基板13の表面にマウントされる。発光ダイオード11の数は特に限定されず、1又は2以上が基板にマウントされる。但し、酸化チタン層20に含まれる酸化チタンを十分な光量をもって照射できるような数の発光ダイオード11を用いることが好ましい。本実施例においては発光ダイオード11を基板13の両面に一つずつ設置した。
【0018】
図5にLEDユニット10における回路図を模式的に示す。回路内には発光ダイオード11、ツェナーダイオード21、抵抗22、図示しないAC−DCコンバータが接続されている。AC−DCコンバータは交流電流(100V、200V等)を直流電流(5V、12V等)に変換する。使用時には電源として用いる交流電流が直流電流に変換されて各発光ダイオード11へ供給される。また、該回路はハーネス15を介して鉢6に設けられたスイッチ7に接続されており、このスイッチによってLEDユニット10のオンオフの切り替えが行われる。
【0019】
リフレクタ18は、発光ダイオード11を取り囲むようにして設けられている。リフレクタ18は金属の表面にNiメッキを施してなり、その発光ダイオード11に対向する面は光の取り出し方向に向かってすり鉢状に湾曲している。本実施例においては基板13の片面のみに設置した。
【0020】
ケース14は発光ダイオード11と基板13を内包する。ケース14は発光ダイオード11の保護を主目的として用いられ、その形成材料として本実施例では紫外線吸収剤を含まないアクリルを採用した。他にも紫外線吸収剤を含まないエポキシ樹脂、ポリカーボネート、シリコーンゴム、フッ素樹脂等をケース14の材料として採用できる。
カバー12は、茎5及びめしべ8の構成部分であり、LEDユニット10を被覆している。カバー12はその上部が着脱可能となっており、これによりLEDユニット10を容易に着脱することができる。
【0021】
以上のように構成された造花1では、電源をオンにすると発光ダイオード11が発光し、発光ダイオード11からの光は直接またはリフレクタ18において反射されて酸化チタン層20を照射する。そして酸化チタン層20に含まれる酸化チタンが励起されることによって抗菌、脱臭等が行われる。
【0022】
電源として種々の電池(乾電池、太陽電池等)を用いることもできる。例えば、太陽電池を用いる場合には、昼間の太陽光が当たる時間には太陽光によって酸化チタンを励起しつつ充電を行う。このときにはLEDユニット10の電源をオフの状態にする。そして夜間の光が当たらない時間には充電された電力をLEDユニット10に供給し、発光ダイオード11の光を用いて酸化チタンを励起する。尚、このような制御はタイマーによって行ってもよいし、光センサによって行ってもよい。
【0023】
発光ダイオード11の点灯態様として、所定のインターバルを設けて間欠的に発光ダイオードを点灯させたり、その光度を連続的又は断続的に変化させたりすることもできる。
【0024】
LEDユニット10の設置態様として、図6に示すようにLEDユニット10内の発光ダイオード11が花部2の中央(即ち図示下方)を向くようにしてもよい。尚、この例では発光ダイオード11は基板13の片面に設置している。このようにすれば発光ダイオード11から光が外部へ漏洩しなくなるので意匠性の低下を防ぐことができる。
【0025】
光ファイバーなどの導光体を介して発光ダイオード11の光を酸化チタン層20に照射することもできる。例えば光ファイバーを茎5内及びめしべ8内に設置し、鉢6内に設置した発光ダイオード11の光をこの光ファイバーに導入し、そしてめしべ8の先端部分より光の取り出しを行う。
光ファイバーを用いることによって発光ダイオード11の設置場所の自由度を高めることができる。また意匠性の低下を防ぐといった効果が奏される。
【0026】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0027】
以下、次の事項を開示する。
(11) 前記半導体発光素子の周囲にリフレクタが設置される、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の人工植物。
(12) 前記植物本体部の周囲の空気を循環させるファンをさらに備える、ことを特徴とする請求項1〜7及び(11)のいずれかに記載の人工植物。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例である造花1の斜視図である。
【図2】図2は造花1の花部2の断面図である。
【図3】図3は花部2内のLEDユニット10を拡大して示した図であり、即ちLEDユニット10の断面図である。
【図4】図4はLEDユニット10の平面図である。
【図5】図5はLEDユニット10における回路図を模式的に示す図である。
【図6】図6はLEDユニット10の他の設置態様を示す図である。
【符号の説明】
1 造花
2 花部
3 花弁
7 スイッチ
8 めしべ
10 LEDユニット
11 発光ダイオード
12 カバー
13 基板
14 ケース
15 ハーネス
18 リフレクタ
20 酸化チタン層
Claims (7)
- 光触媒を担持した植物本体部と、
前記光触媒を励起可能な波長の光を放出する半導体発光素子と、
を備えることを特徴とする人工植物。 - 前記光触媒は酸化チタンからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の人工植物。
- 前記植物本体部の葉や花、茎部分などの表面の少なくとも一部が前記光触媒を含む材料で被覆されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の人工植物。
- 前記半導体発光素子は前記植物本体部に内蔵されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の人工植物。
- 前記半導体発光素子はIII族窒化物系化合物半導体発光素子からなる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の人工植物。
- 前記半導体発光素子の主発光ピーク波長が約360nm〜約400nmの間にある、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の人工植物。
- 前記植物本体部は花部を有し、該花部のおしべ状構造部分内又はめしべ状構造部分に前記半導体発光素子が内蔵されている、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の人工植物。
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007063721A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Yumiko Nakamura | 空気清浄機能を有する室内装飾物 |
| JP7105003B1 (ja) | 2021-02-19 | 2022-07-22 | 園恵 花園 | 植物型家電 |
-
2002
- 2002-08-06 JP JP2002229034A patent/JP2004068199A/ja active Pending
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| JP7105003B1 (ja) | 2021-02-19 | 2022-07-22 | 園恵 花園 | 植物型家電 |
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