JP2004066359A - シリンダヘッド用スパナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストンロッド101を傷めることなくシリンダヘッド102に比較的大きな回転操作力を手間少なく付与することを可能となす。
【解決手段】リング部2からこれの半径方向へ向けてアーム部3を延出させたスパナ装置において、前記リング部2の周方向箇所で前記リング部2の中心回りの2以上の等角配置箇所のそれぞれに案内部4a〜4fを形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体6を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体6の前記半径方向内側の端面から爪部7を突出させ、さらに各摺動体6をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段8を装設する。
【選択図】 図1
【解決手段】リング部2からこれの半径方向へ向けてアーム部3を延出させたスパナ装置において、前記リング部2の周方向箇所で前記リング部2の中心回りの2以上の等角配置箇所のそれぞれに案内部4a〜4fを形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体6を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体6の前記半径方向内側の端面から爪部7を突出させ、さらに各摺動体6をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段8を装設する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直線往復形シリンダ装置に螺着されたシリンダヘッドをシリンダチューブに対して回転変位させる際に使用されるシリンダヘッド用スパナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクチュエータなどとして使用される直線往復形シリンダ装置には、図8に示すように、シリンダチューブ100、ピストンロッド101及びシリンダヘッド102などを備えると共に、シリンダヘッド102の雄ネジ部102aをシリンダチューブ100に螺着された構造となされたものが存在している。
【0003】
この種のシリンダ装置において、シリンダヘッド102を回転変位させてシリンダチューブ100に対して脱着することがあるが、シリンダヘッド102を回転変位させるための道具としては、図9Aに示すような鈎スパナや図9Bに示すようなパイプレンチなどがある。
【0004】
上記鈎スパナで回転変位させるときは、シリンダヘッド102の鍔部102bに形成された溝部aに突起103を掛け止めて円弧部104を鍔部102bの外周面に当接させた上で、ハンドル部105に回転操作力を付与するように行う。なお、溝部aは一般には鍔部102aの外周面箇所でシリンダヘッド102a中心回りの2つ又は3つ又は4つの等角配置箇所に形成されている。
またパイプレンチで回転変位させるときは、シリンダヘッド102の鍔部102bの外周面を一対の挟付け部106a、106bで挟み付けた状態となした上で、ハンドル部107に回転操作力を付与するように行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の鈎スパナやパイプレンチでは、シリンダチューブ100とシリンダヘッド102とが錆び付くなどして固着状態となったときのシリンダヘッド102をシリンダチューブ100に対し回転変位させるのに必要となる回転操作力をそのシリンダヘッド102に付与することができないことがある。
【0006】
このような場合、シリンダヘッド102の前面にその半径方向へ延びる板部材を溶接し、次にこの板部材に打撃力を付与してシリンダヘッド102に必要な大きさの回転力を付与することがある。
しかし、これによるときは手間がかかる上に、溶接時に生じたスパッタがピストンロッド101の摺動面に飛散してこれを損じることがあるのである。
【0007】
本発明は斯かる問題点に対処せんとするもので、即ち、ピストンロッド101を傷めることなくシリンダヘッド102に比較的大きな回転操作力を手間少なく付与することができるものとしたシリンダヘッド用スパナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願の第一発明では、請求項1に記載したように、リング部からこれの半径方向へ向けてアーム部を延出させたスパナ装置において、前記リング部の周方向箇所で前記リング部の中心に対する2以上の等角配置箇所のそれぞれに案内部を形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体の前記半径方向内側の端面から爪部を突出させ、さらに各摺動体をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段を装設した構成となす。
【0009】
この発明によれば、前記爪部のそれぞれは前記摺動体の前記半径方向の変位によりシリンダヘッド102の外周面に形成された2つ以上の溝部aに確実に嵌合され、この嵌合状態は前記ロック手段による前記摺動体の固定作用により安定的に保持される。従って、前記アーム部に付与された回転操作力は2つ以上の爪部を介して確実にシリンダヘッド102に伝達されるものとなる。
【0010】
また第二発明では、請求項2に記載したように、リング部からこれの半径方向へ向けてアーム部を延出させたスパナ装置において、前記リング部の周方向箇所で前記リング部の中心に対する3つ及び4つの等角配置箇所のそれぞれに案内部を形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体の前記半径方向内側の端面から爪部を突出させ、さらに各摺動体をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段を装設した構成となす。
【0011】
この発明によれば、前記爪部のそれぞれは前記摺動体の前記半径方向の変位によりシリンダヘッド102の外周面に形成されたシリンダヘッド102中心回りの3つ又は4つの等角配置箇所のそれぞれの溝部aに確実に嵌合され、この嵌合状態は前記ロック手段による前記摺動体の固定作用により安定的に保持される。従って、前記アーム部に付与された回転操作力は3つ又は4つの前記爪部を介して確実にシリンダヘッド102に伝達されるものとなる。
【0012】
上記した各発明は次のように具体化することができる。
即ち、請求項3に記載したように、前記ロック手段が前記摺動体のそれぞれと前記案内部とにこれらを締結するためのロックボルトを係着してなる構成となす。これによれば、前記ロックボルトが弛緩された状態の下でその対応する前記摺動体が操作力を直接に付与されて前記半径方向の任意位置に摺動変位され、次に前記ロックボルトが締結されて、その対応する前記リング部上での前記摺動体の位置が確実に固定される。
【0013】
また請求項4に記載したように、前記ロック手段が、前記案内部のそれぞれの外側に位置したリング部外周箇所又はこれと同体状箇所に形成された前記半径方向の雌ネジと、この雌ネジに螺合され且つこの雌ネジに対応する前記摺動体の前記半径方向外側の部位に回転変位自在に係着された雄ネジ棒とからなる構成となす。これによれば、前記雄ネジ棒が手作業により回転操作されると、前記雄ネジ棒及びこれに対応した前記摺動体は前記雄ネジ棒と前記雌ネジとによるネジ送り作用により前記半径方向の任意位置に変位される。また前記雄ネジ棒の回転操作を止めることにより、前記雄ネジ棒及びこれに対応した前記摺動体は前記雄ネジ棒と前記雌ネジとによる位置保持作用により前記リング部上の特定位置に安定的に固定される。
【0014】
さらには請求項5に記載したように、前記リング部の周方向全長の凡そ1/3〜1/2程度の周方向部分を開閉可能となす。このようにすれば、シリンダヘッド102に対する着脱が便利に行えるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るシリンダヘッド用スパナ装置の一実施例を示す斜視図、図2は前記スパナ装置の各部を示す図、図3は前記スパナ装置の一部を示す側面視断面図、図4は前記スパナ装置の使用状態を示す説明図である。
【0016】
図1及び図2において、1はスパナ本体部であって、リング部2と、このリング部2の外周面からリング部2半径方向へ延出させたアーム部3からなっている。
この際、スパナ本体部1の厚さや全長は使用対象となる図4に示すシリンダヘッド102の大きさに対応して決定される。
【0017】
リング部2の周方向上箇所でリング部2中心O1回りの2以上の等角配置箇所のそれぞれに案内部4a〜4fを形成するのであって、図示例では、リング部2中心O1回りの3つ及び4つの等角配置箇所のそれぞれに案内部4a〜4fを形成している。
各案内部4a〜4fは具体的には次のようになすのであって、即ち、各案内部4a〜4fに対応するリング部2箇所の上下面箇所にこの箇所に対応したリング部2半径方向へ向かう断面長方形状の直状案内溝b1、b2を対状に形成したものとなされている。
前記アーム部3は広幅部3aを有し、この広幅部3aには切り抜き部5が形成してあるが、この切り抜き部5に面したリング部2箇所に前記した1つの案内部4bが形成されている。
【0018】
そして図1中では、リング部2中心O1回りの4つの等角配置箇所に存在した案内部4a〜4dのそれぞれに1つの摺動体6が嵌合状に係着されている。各摺動体6は図2Cに示すように平面視形状を長方形となされると共に側面視形状を図2Dに示すようにコ字形となされていて、上面壁部6a及び下面壁部6bのほかに、これら上面壁部6aと下面壁部6bとを結合している前面壁部6cを有するものとなされている。
【0019】
このように形成された各摺動体6が、図1及び図3に示すように、上面壁部6aと下面壁部6bを対状の2つの前記直状案内溝b1、b1にリング部2の内方側から嵌挿されており、この嵌挿された状態の各摺動体6はこれの対応する1つの案内部4a〜4dに案内されてリング部2半径方向へのみ自在に摺動変位するものとなされている。
【0020】
そして、各摺動体6の前面壁部6cのリング部2半径方向内側の端面の中央箇所には直方体状の爪部7が突出状に形成されており、また各摺動体6とリング部2との間には各摺動体6をこれの対応したリング部2半径方向の摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段8が形成されている。
【0021】
ロック手段8は任意に形成し得るものであるが、本実施例では、図2及び図3に示すように、各摺動体6の上面壁部6と下面壁部6bの対向箇所にこれらの長手方向に向かう直状の長孔9a、9bを形成すると共に、対状の2つの直状案内溝b1、b1の間箇所であるリング部2薄厚箇所で前記長孔9a、9bに対応する箇所に透孔10を形成し、これら長孔9a、9bと透孔10とにワッシャ11を介在させてロックボルト12を挿通させ、このロックボルト12にワッシャ11を介在させてナット13を螺合させ、このナット13の回転操作により各摺動体5とリング部2とを締結させたりこの締結を解放させることができるようになしてある。
【0022】
次に上記した本発明装置の使用例及び各部の作用などについて図4などを参照して説明する。
図4に示すシリンダチューブ100からシリンダヘッド102を取り外す際は、次の手順で行う。
即ち、先ず、シリンダヘッド102の鍔部102bの外周面に形成された溝部aの配置及び個数を確認すると共に、シリンダヘッド102の凡その直径を測定する。
図4に示すシリンダヘッド102では、溝部aはリング部2中心回りの4つの等角配置箇所に存在していることが目視される。
【0023】
次に前記溝部aの配置や個数に対応した4つの案内部4a〜4dに図1に示すように摺動体6を係着する。そして、必要に応じて各ナット13を市販のスパナなどで緩み側へ回転変位させて各摺動体6とリング部2の締結状態を解放する。この解放状態では各摺動体6は案内部4a〜4dの案内作用によりその対応するリング部2半径方向へのみ長孔9a、9bの長さに関連した範囲内で自在に変位されるものとなる。
【0024】
次にシリンダヘッド102の直径に凡そ適合するように各摺動体6をリング部2半径方向上の適当位置に手操作力で摺動変位させ、この後、各ナット13を締め側へ回転変位させロックボルト12を介して各摺動体6とリング部2とを締結状態となす。
【0025】
この後、吊り具を使用するなどして本発明装置を移動させ、リング部2をシリンダヘッド102の鍔部102bの外周面に外嵌させ、各摺動体6の爪部7をシリンダヘッド102の各溝部aに内嵌させる。このとき、4つの爪部7は凡その位置にあるから4つの溝部aに対して密状に嵌合してないのが通常である。従って、溝部aに密状に嵌合してない爪部7に対応したナット13を緩み側へ再び回転変位させた上で、その対応する摺動体6をリング部2半径方向へ摺動変位させ、各摺動体6の爪部7を各溝部aに密状に嵌合させる。これにより本発明装置は図4に示すように4つの爪部7を介してシリンダヘッド102に正規姿勢で安定的に支持された状態となる。
【0026】
次にハンマーでアーム部3の自由端寄り箇所を打撃して本発明装置に、シリンダヘッド102を緩み側へ回転変位させるための回転操作力を付与する。この回転操作力はハンマーによる打撃力と、シリンダヘッド102に安定的に支持された本発明装置との相互作用により比較的大きなものとなる。この比較的大きな回転操作力は4つの爪部7と、これら爪部7が密状に嵌合した4つの溝部aとを介してシリンダヘッド102に的確に伝達される。
この際、比較的大きな回転操作力は4つの溝部aに分散されるため、1つの溝部aが負担する回転操作力は比較的小さいものとなり、従って溝部aが損傷する事態は生じない。
【0027】
一方、シリンダチューブ100にシリンダヘッド102を取り付ける際は、次の手順で行うのであって、即ち、先ず、シリンダチューブ100にシリンダヘッド102を締結する直前の位置までねじ込んでおき、次に本発明装置を先と同様に4つの爪部7及び4つの溝部aを介してシリンダヘッド102に正規姿勢で安定的に支持させ、この後、アーム部3の自由端寄り箇所に締め側への適当な打撃力を付与する。
【0028】
ところで、シリンダヘッド102の溝部aがリング部2中心O1回りの3つの等角配置箇所に存在するときは、図1に示す4つの摺動体6のうちの1つを省略し、残った3つの摺動体6をリング部2中心O1回りの3つの等角配置箇所の案内部4a、4e、4fに係着した後、先の使用例に準じて使用する。
【0029】
またシリンダヘッド102の溝部aがリング部2中心O1回りの2つの等角配置箇所に存在するときは、図1に示す4つの摺動体6のうちの2つを省略し、残った2つの摺動体6をリング部2中心O1回りの2つの等角配置箇所の案内部4a、4bに係着した後、先の使用例に準じて使用する。
【0030】
次に上記実施例の変形例について説明する。
図5は上記実施例の変形例に係るスパナ本体部1を示す平面図、そして図6はこの変形例に係るスパナ本体部1の一部を示す側面図である。
【0031】
図5に示すようにリング部2の全周長の例えば1/3程度の長さである周方向部分2aの存在する箇所を開閉可能となすのがよい。このためリング部2の周方向部分2aを2つの位置c1、c2で切り離し、残されたリング部2の両端をなす各位置c1、c2の上下箇所から図6に示すように一対の外側連結壁部14、14を延出させている。一方では切り離された周方向部分2aの両端の厚さ中央部の外側箇所を切除して内側連結壁部15を形成し、各側の内側連結壁部15をこれの対応する側の外側連結壁部14、14間に内挿し、さらに各側の上下の外側連結壁部14、14と1つの内側連結壁部15とを縦向きの頭部付軸部材16でこの軸部材16回りの揺動変位可能に結合するほか、各頭部付軸部材16の先端に抜け止め用のピン17を挿着している。その他の点は上記実施例と変わりない。
【0032】
このように変形した本発明装置において、これをシリンダヘッド102に着脱する際は、例えば次のようになすのであって、即ち、何れか一方の頭部付軸部材16からピン17を外して、この頭部付軸部材16を外側連結壁部14、14及び内側連結壁部15から抜き外し、次に図5に仮想線dで示すように周方向部分2aを他方の頭部付軸部材16回りへ揺動変位させることによりリング部2の一部を開放させ、次にこの状態の本発明装置を移動させることにより、この開放された箇所を通じてリング部2内にシリンダヘッド102を位置させ、この後、周方向部分2aを図5中に実線で示すように元状態に復帰させる。これにより本発明装置は先の実施例と同様に使用されるものとなる。そして使用後は再び一時的に周方向部分2aを揺動させてリング部2の一部を開放させ、シリンダヘッド102をリング部2の外方に相対移動させる。
【0033】
次に他の変形例について説明する。図8は先の実施例の案内部4a〜4f、摺動体6及びロック手段8の変形例を示す平面図であり、この図に示すように、各案内部4a〜4fは直状案内溝b1、b2に代えて、リング部2の肉厚部にこの直状案内溝b1、b2に対応するリング部2半径方向に向かう断面長方形状の直状案内孔b3が形成してある。この案内孔b3はリング部2の内周面からその半径方向へ向かう特定深さに及ぶものとなされる。また摺動体6は案内孔b3に密状に嵌挿される直方体状となされており、この摺動体6の先端面には先の実施例と同様な爪部7が形成されている。
【0034】
そしてロック手段8は次のようになされているのであって、即ち、リング部2の外周部箇所で案内孔b3に対応した箇所に雌ネジ17を形成すると共にこの雌ネジ17には断面四角状の入力部18aを外方端に形成された雄ネジ棒18を螺合させ、さらにこの雄ネジ棒18の内方端を摺動体6のリング部2半径方向外側の部位に回転のみ自在に係着している。
【0035】
このような構成において、摺動体6をリング部2半径方向へ変位させるには、入力部18aに回転操作力を付与して雄ネジ棒18を回転変位させるのであり、これにより雄ネジ棒18及び摺動体6がリング部2半径方向の内外の任意位置に移動される。一方、入力部18aに回転操作力が付与されないときは雄ネジ棒18の摩擦による自己回転規制作用により摺動体6は雄ネジ棒18の位置に対応した位置に安定的に固定される。
【0036】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、アーム部3に付与された回転操作力が2つ以上の爪部7を介してシリンダヘッド102に確実に伝達されるようになるため、ピストンロッド101を傷めることなくシリンダヘッド102に比較的大きな回転力を手間少なく付与することができる。
【0037】
請求項2に記載したものによれば、アーム部3に付与された回転操作力が3つ又は4つの爪部7を介してシリンダヘッド102に確実に伝達されるようになるため、請求項1記載の発明に準じた効果を得ることができる。
【0038】
請求項3に記載したものによれば、ロックボルト12の締結弛緩操作により、摺動体6をリング部2上に確実に固定させたり或いは摺動体6をリング部2半径方向の任意位置に摺動変位させることができるようになる。
【0039】
請求項4に記載したものによれば、雄ネジ棒18の回転操作により、摺動体6をリング部2半径方向の任意位置に変位させることができ、また雄ネジ棒18への操作力を解除することにより、摺動体6をリング部2上の特定位置に安定的に固定させることができるようになる。
【0040】
請求項5に記載したものによれば、シリンダヘッド102に対する着脱を能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダヘッド用スパナ装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】前記スパナ装置の各部を示す図である。
【図3】前記スパナ装置の一部を示す側面図である。
【図4】前記スパナ装置の使用状態を示す説明図である。
【図5】前記一実施例の変形例に係るスパナ本体部を示す平面図である。
【図6】前記変形例に係るスパナ本体部の一部を示す側面図である。
【図7】前記一実施例の案内部、摺動体及びロック手段の変形例を示す平面図である。
【図8】直線往復形シリンダ装置の一部を示す図である。
【図9】既存の道具を示す図である。
【符号の説明】
2 リング部
2a 周方向部分
3 アーム部
4a 案内部
4b 案内部
4c 案内部
4d 案内部
4e 案内部
4f 案内部
6 摺動体
7 爪部
8 ロック手段
12 ロックボルト
17 雌ネジ
18 雄ネジ棒
O1 リング部2中心
【発明の属する技術分野】
本発明は、直線往復形シリンダ装置に螺着されたシリンダヘッドをシリンダチューブに対して回転変位させる際に使用されるシリンダヘッド用スパナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクチュエータなどとして使用される直線往復形シリンダ装置には、図8に示すように、シリンダチューブ100、ピストンロッド101及びシリンダヘッド102などを備えると共に、シリンダヘッド102の雄ネジ部102aをシリンダチューブ100に螺着された構造となされたものが存在している。
【0003】
この種のシリンダ装置において、シリンダヘッド102を回転変位させてシリンダチューブ100に対して脱着することがあるが、シリンダヘッド102を回転変位させるための道具としては、図9Aに示すような鈎スパナや図9Bに示すようなパイプレンチなどがある。
【0004】
上記鈎スパナで回転変位させるときは、シリンダヘッド102の鍔部102bに形成された溝部aに突起103を掛け止めて円弧部104を鍔部102bの外周面に当接させた上で、ハンドル部105に回転操作力を付与するように行う。なお、溝部aは一般には鍔部102aの外周面箇所でシリンダヘッド102a中心回りの2つ又は3つ又は4つの等角配置箇所に形成されている。
またパイプレンチで回転変位させるときは、シリンダヘッド102の鍔部102bの外周面を一対の挟付け部106a、106bで挟み付けた状態となした上で、ハンドル部107に回転操作力を付与するように行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の鈎スパナやパイプレンチでは、シリンダチューブ100とシリンダヘッド102とが錆び付くなどして固着状態となったときのシリンダヘッド102をシリンダチューブ100に対し回転変位させるのに必要となる回転操作力をそのシリンダヘッド102に付与することができないことがある。
【0006】
このような場合、シリンダヘッド102の前面にその半径方向へ延びる板部材を溶接し、次にこの板部材に打撃力を付与してシリンダヘッド102に必要な大きさの回転力を付与することがある。
しかし、これによるときは手間がかかる上に、溶接時に生じたスパッタがピストンロッド101の摺動面に飛散してこれを損じることがあるのである。
【0007】
本発明は斯かる問題点に対処せんとするもので、即ち、ピストンロッド101を傷めることなくシリンダヘッド102に比較的大きな回転操作力を手間少なく付与することができるものとしたシリンダヘッド用スパナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願の第一発明では、請求項1に記載したように、リング部からこれの半径方向へ向けてアーム部を延出させたスパナ装置において、前記リング部の周方向箇所で前記リング部の中心に対する2以上の等角配置箇所のそれぞれに案内部を形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体の前記半径方向内側の端面から爪部を突出させ、さらに各摺動体をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段を装設した構成となす。
【0009】
この発明によれば、前記爪部のそれぞれは前記摺動体の前記半径方向の変位によりシリンダヘッド102の外周面に形成された2つ以上の溝部aに確実に嵌合され、この嵌合状態は前記ロック手段による前記摺動体の固定作用により安定的に保持される。従って、前記アーム部に付与された回転操作力は2つ以上の爪部を介して確実にシリンダヘッド102に伝達されるものとなる。
【0010】
また第二発明では、請求項2に記載したように、リング部からこれの半径方向へ向けてアーム部を延出させたスパナ装置において、前記リング部の周方向箇所で前記リング部の中心に対する3つ及び4つの等角配置箇所のそれぞれに案内部を形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体の前記半径方向内側の端面から爪部を突出させ、さらに各摺動体をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段を装設した構成となす。
【0011】
この発明によれば、前記爪部のそれぞれは前記摺動体の前記半径方向の変位によりシリンダヘッド102の外周面に形成されたシリンダヘッド102中心回りの3つ又は4つの等角配置箇所のそれぞれの溝部aに確実に嵌合され、この嵌合状態は前記ロック手段による前記摺動体の固定作用により安定的に保持される。従って、前記アーム部に付与された回転操作力は3つ又は4つの前記爪部を介して確実にシリンダヘッド102に伝達されるものとなる。
【0012】
上記した各発明は次のように具体化することができる。
即ち、請求項3に記載したように、前記ロック手段が前記摺動体のそれぞれと前記案内部とにこれらを締結するためのロックボルトを係着してなる構成となす。これによれば、前記ロックボルトが弛緩された状態の下でその対応する前記摺動体が操作力を直接に付与されて前記半径方向の任意位置に摺動変位され、次に前記ロックボルトが締結されて、その対応する前記リング部上での前記摺動体の位置が確実に固定される。
【0013】
また請求項4に記載したように、前記ロック手段が、前記案内部のそれぞれの外側に位置したリング部外周箇所又はこれと同体状箇所に形成された前記半径方向の雌ネジと、この雌ネジに螺合され且つこの雌ネジに対応する前記摺動体の前記半径方向外側の部位に回転変位自在に係着された雄ネジ棒とからなる構成となす。これによれば、前記雄ネジ棒が手作業により回転操作されると、前記雄ネジ棒及びこれに対応した前記摺動体は前記雄ネジ棒と前記雌ネジとによるネジ送り作用により前記半径方向の任意位置に変位される。また前記雄ネジ棒の回転操作を止めることにより、前記雄ネジ棒及びこれに対応した前記摺動体は前記雄ネジ棒と前記雌ネジとによる位置保持作用により前記リング部上の特定位置に安定的に固定される。
【0014】
さらには請求項5に記載したように、前記リング部の周方向全長の凡そ1/3〜1/2程度の周方向部分を開閉可能となす。このようにすれば、シリンダヘッド102に対する着脱が便利に行えるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るシリンダヘッド用スパナ装置の一実施例を示す斜視図、図2は前記スパナ装置の各部を示す図、図3は前記スパナ装置の一部を示す側面視断面図、図4は前記スパナ装置の使用状態を示す説明図である。
【0016】
図1及び図2において、1はスパナ本体部であって、リング部2と、このリング部2の外周面からリング部2半径方向へ延出させたアーム部3からなっている。
この際、スパナ本体部1の厚さや全長は使用対象となる図4に示すシリンダヘッド102の大きさに対応して決定される。
【0017】
リング部2の周方向上箇所でリング部2中心O1回りの2以上の等角配置箇所のそれぞれに案内部4a〜4fを形成するのであって、図示例では、リング部2中心O1回りの3つ及び4つの等角配置箇所のそれぞれに案内部4a〜4fを形成している。
各案内部4a〜4fは具体的には次のようになすのであって、即ち、各案内部4a〜4fに対応するリング部2箇所の上下面箇所にこの箇所に対応したリング部2半径方向へ向かう断面長方形状の直状案内溝b1、b2を対状に形成したものとなされている。
前記アーム部3は広幅部3aを有し、この広幅部3aには切り抜き部5が形成してあるが、この切り抜き部5に面したリング部2箇所に前記した1つの案内部4bが形成されている。
【0018】
そして図1中では、リング部2中心O1回りの4つの等角配置箇所に存在した案内部4a〜4dのそれぞれに1つの摺動体6が嵌合状に係着されている。各摺動体6は図2Cに示すように平面視形状を長方形となされると共に側面視形状を図2Dに示すようにコ字形となされていて、上面壁部6a及び下面壁部6bのほかに、これら上面壁部6aと下面壁部6bとを結合している前面壁部6cを有するものとなされている。
【0019】
このように形成された各摺動体6が、図1及び図3に示すように、上面壁部6aと下面壁部6bを対状の2つの前記直状案内溝b1、b1にリング部2の内方側から嵌挿されており、この嵌挿された状態の各摺動体6はこれの対応する1つの案内部4a〜4dに案内されてリング部2半径方向へのみ自在に摺動変位するものとなされている。
【0020】
そして、各摺動体6の前面壁部6cのリング部2半径方向内側の端面の中央箇所には直方体状の爪部7が突出状に形成されており、また各摺動体6とリング部2との間には各摺動体6をこれの対応したリング部2半径方向の摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段8が形成されている。
【0021】
ロック手段8は任意に形成し得るものであるが、本実施例では、図2及び図3に示すように、各摺動体6の上面壁部6と下面壁部6bの対向箇所にこれらの長手方向に向かう直状の長孔9a、9bを形成すると共に、対状の2つの直状案内溝b1、b1の間箇所であるリング部2薄厚箇所で前記長孔9a、9bに対応する箇所に透孔10を形成し、これら長孔9a、9bと透孔10とにワッシャ11を介在させてロックボルト12を挿通させ、このロックボルト12にワッシャ11を介在させてナット13を螺合させ、このナット13の回転操作により各摺動体5とリング部2とを締結させたりこの締結を解放させることができるようになしてある。
【0022】
次に上記した本発明装置の使用例及び各部の作用などについて図4などを参照して説明する。
図4に示すシリンダチューブ100からシリンダヘッド102を取り外す際は、次の手順で行う。
即ち、先ず、シリンダヘッド102の鍔部102bの外周面に形成された溝部aの配置及び個数を確認すると共に、シリンダヘッド102の凡その直径を測定する。
図4に示すシリンダヘッド102では、溝部aはリング部2中心回りの4つの等角配置箇所に存在していることが目視される。
【0023】
次に前記溝部aの配置や個数に対応した4つの案内部4a〜4dに図1に示すように摺動体6を係着する。そして、必要に応じて各ナット13を市販のスパナなどで緩み側へ回転変位させて各摺動体6とリング部2の締結状態を解放する。この解放状態では各摺動体6は案内部4a〜4dの案内作用によりその対応するリング部2半径方向へのみ長孔9a、9bの長さに関連した範囲内で自在に変位されるものとなる。
【0024】
次にシリンダヘッド102の直径に凡そ適合するように各摺動体6をリング部2半径方向上の適当位置に手操作力で摺動変位させ、この後、各ナット13を締め側へ回転変位させロックボルト12を介して各摺動体6とリング部2とを締結状態となす。
【0025】
この後、吊り具を使用するなどして本発明装置を移動させ、リング部2をシリンダヘッド102の鍔部102bの外周面に外嵌させ、各摺動体6の爪部7をシリンダヘッド102の各溝部aに内嵌させる。このとき、4つの爪部7は凡その位置にあるから4つの溝部aに対して密状に嵌合してないのが通常である。従って、溝部aに密状に嵌合してない爪部7に対応したナット13を緩み側へ再び回転変位させた上で、その対応する摺動体6をリング部2半径方向へ摺動変位させ、各摺動体6の爪部7を各溝部aに密状に嵌合させる。これにより本発明装置は図4に示すように4つの爪部7を介してシリンダヘッド102に正規姿勢で安定的に支持された状態となる。
【0026】
次にハンマーでアーム部3の自由端寄り箇所を打撃して本発明装置に、シリンダヘッド102を緩み側へ回転変位させるための回転操作力を付与する。この回転操作力はハンマーによる打撃力と、シリンダヘッド102に安定的に支持された本発明装置との相互作用により比較的大きなものとなる。この比較的大きな回転操作力は4つの爪部7と、これら爪部7が密状に嵌合した4つの溝部aとを介してシリンダヘッド102に的確に伝達される。
この際、比較的大きな回転操作力は4つの溝部aに分散されるため、1つの溝部aが負担する回転操作力は比較的小さいものとなり、従って溝部aが損傷する事態は生じない。
【0027】
一方、シリンダチューブ100にシリンダヘッド102を取り付ける際は、次の手順で行うのであって、即ち、先ず、シリンダチューブ100にシリンダヘッド102を締結する直前の位置までねじ込んでおき、次に本発明装置を先と同様に4つの爪部7及び4つの溝部aを介してシリンダヘッド102に正規姿勢で安定的に支持させ、この後、アーム部3の自由端寄り箇所に締め側への適当な打撃力を付与する。
【0028】
ところで、シリンダヘッド102の溝部aがリング部2中心O1回りの3つの等角配置箇所に存在するときは、図1に示す4つの摺動体6のうちの1つを省略し、残った3つの摺動体6をリング部2中心O1回りの3つの等角配置箇所の案内部4a、4e、4fに係着した後、先の使用例に準じて使用する。
【0029】
またシリンダヘッド102の溝部aがリング部2中心O1回りの2つの等角配置箇所に存在するときは、図1に示す4つの摺動体6のうちの2つを省略し、残った2つの摺動体6をリング部2中心O1回りの2つの等角配置箇所の案内部4a、4bに係着した後、先の使用例に準じて使用する。
【0030】
次に上記実施例の変形例について説明する。
図5は上記実施例の変形例に係るスパナ本体部1を示す平面図、そして図6はこの変形例に係るスパナ本体部1の一部を示す側面図である。
【0031】
図5に示すようにリング部2の全周長の例えば1/3程度の長さである周方向部分2aの存在する箇所を開閉可能となすのがよい。このためリング部2の周方向部分2aを2つの位置c1、c2で切り離し、残されたリング部2の両端をなす各位置c1、c2の上下箇所から図6に示すように一対の外側連結壁部14、14を延出させている。一方では切り離された周方向部分2aの両端の厚さ中央部の外側箇所を切除して内側連結壁部15を形成し、各側の内側連結壁部15をこれの対応する側の外側連結壁部14、14間に内挿し、さらに各側の上下の外側連結壁部14、14と1つの内側連結壁部15とを縦向きの頭部付軸部材16でこの軸部材16回りの揺動変位可能に結合するほか、各頭部付軸部材16の先端に抜け止め用のピン17を挿着している。その他の点は上記実施例と変わりない。
【0032】
このように変形した本発明装置において、これをシリンダヘッド102に着脱する際は、例えば次のようになすのであって、即ち、何れか一方の頭部付軸部材16からピン17を外して、この頭部付軸部材16を外側連結壁部14、14及び内側連結壁部15から抜き外し、次に図5に仮想線dで示すように周方向部分2aを他方の頭部付軸部材16回りへ揺動変位させることによりリング部2の一部を開放させ、次にこの状態の本発明装置を移動させることにより、この開放された箇所を通じてリング部2内にシリンダヘッド102を位置させ、この後、周方向部分2aを図5中に実線で示すように元状態に復帰させる。これにより本発明装置は先の実施例と同様に使用されるものとなる。そして使用後は再び一時的に周方向部分2aを揺動させてリング部2の一部を開放させ、シリンダヘッド102をリング部2の外方に相対移動させる。
【0033】
次に他の変形例について説明する。図8は先の実施例の案内部4a〜4f、摺動体6及びロック手段8の変形例を示す平面図であり、この図に示すように、各案内部4a〜4fは直状案内溝b1、b2に代えて、リング部2の肉厚部にこの直状案内溝b1、b2に対応するリング部2半径方向に向かう断面長方形状の直状案内孔b3が形成してある。この案内孔b3はリング部2の内周面からその半径方向へ向かう特定深さに及ぶものとなされる。また摺動体6は案内孔b3に密状に嵌挿される直方体状となされており、この摺動体6の先端面には先の実施例と同様な爪部7が形成されている。
【0034】
そしてロック手段8は次のようになされているのであって、即ち、リング部2の外周部箇所で案内孔b3に対応した箇所に雌ネジ17を形成すると共にこの雌ネジ17には断面四角状の入力部18aを外方端に形成された雄ネジ棒18を螺合させ、さらにこの雄ネジ棒18の内方端を摺動体6のリング部2半径方向外側の部位に回転のみ自在に係着している。
【0035】
このような構成において、摺動体6をリング部2半径方向へ変位させるには、入力部18aに回転操作力を付与して雄ネジ棒18を回転変位させるのであり、これにより雄ネジ棒18及び摺動体6がリング部2半径方向の内外の任意位置に移動される。一方、入力部18aに回転操作力が付与されないときは雄ネジ棒18の摩擦による自己回転規制作用により摺動体6は雄ネジ棒18の位置に対応した位置に安定的に固定される。
【0036】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、アーム部3に付与された回転操作力が2つ以上の爪部7を介してシリンダヘッド102に確実に伝達されるようになるため、ピストンロッド101を傷めることなくシリンダヘッド102に比較的大きな回転力を手間少なく付与することができる。
【0037】
請求項2に記載したものによれば、アーム部3に付与された回転操作力が3つ又は4つの爪部7を介してシリンダヘッド102に確実に伝達されるようになるため、請求項1記載の発明に準じた効果を得ることができる。
【0038】
請求項3に記載したものによれば、ロックボルト12の締結弛緩操作により、摺動体6をリング部2上に確実に固定させたり或いは摺動体6をリング部2半径方向の任意位置に摺動変位させることができるようになる。
【0039】
請求項4に記載したものによれば、雄ネジ棒18の回転操作により、摺動体6をリング部2半径方向の任意位置に変位させることができ、また雄ネジ棒18への操作力を解除することにより、摺動体6をリング部2上の特定位置に安定的に固定させることができるようになる。
【0040】
請求項5に記載したものによれば、シリンダヘッド102に対する着脱を能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダヘッド用スパナ装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】前記スパナ装置の各部を示す図である。
【図3】前記スパナ装置の一部を示す側面図である。
【図4】前記スパナ装置の使用状態を示す説明図である。
【図5】前記一実施例の変形例に係るスパナ本体部を示す平面図である。
【図6】前記変形例に係るスパナ本体部の一部を示す側面図である。
【図7】前記一実施例の案内部、摺動体及びロック手段の変形例を示す平面図である。
【図8】直線往復形シリンダ装置の一部を示す図である。
【図9】既存の道具を示す図である。
【符号の説明】
2 リング部
2a 周方向部分
3 アーム部
4a 案内部
4b 案内部
4c 案内部
4d 案内部
4e 案内部
4f 案内部
6 摺動体
7 爪部
8 ロック手段
12 ロックボルト
17 雌ネジ
18 雄ネジ棒
O1 リング部2中心
Claims (5)
- リング部からこれの半径方向へ向けてアーム部を延出させたスパナ装置において、前記リング部の周方向箇所で前記リング部の中心回りの2以上の等角配置箇所のそれぞれに案内部を形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体の前記半径方向内側の端面から爪部を突出させ、さらに各摺動体をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段を装設したことを特徴とするシリンダヘッド用スパナ装置。
- リング部からこれの半径方向へ向けてアーム部を延出させたスパナ装置において、前記リング部の周方向箇所で前記リング部の中心回りの3つ及び4つの等角配置箇所のそれぞれに案内部を形成し、これら案内部のうちの少なくとも2つに摺動体を前記半径方向への摺動変位自在な嵌合状に案内させると共に各摺動体の前記半径方向内側の端面から爪部を突出させ、さらに各摺動体をこれの摺動範囲内の任意位置に固定させるためのロック手段を装設したことを特徴とするシリンダヘッド用スパナ装置。
- 前記ロック手段が、前記摺動体のそれぞれと前記案内部とにこれらを締結するためのロックボルトを係着した構成であることを特徴とする請求項1又は2記載のシリンダヘッド用スパナ装置。
- 前記ロック手段が、前記案内部のそれぞれの外側に位置した前記リング部外周箇所又はこれと同体状箇所に形成された前記半径方向の雌ネジと、この雌ネジに螺合され且つこの雌ネジに対応する前記摺動体の前記半径方向外側の部位に回転変位自在に係着された雄ネジ棒とからなることを特徴とする請求項1又は2記載のシリンダヘッド用スパナ装置。
- 前記リング部の周方向全長の凡そ1/3〜1/2程度の周方向部分を開閉可能となしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のシリンダヘッド用スパナ装置。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002225877A patent/JP2004066359A/ja active Pending
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