JP2004065193A - 刈払い機用ガード - Google Patents
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Abstract
【課題】草刈り作業中に飛散する小石等を確実に受け止めることのできるようにした刈払い機用ガードを提供する。
【解決手段】刈払い機(50)の柄(51)に取付けベース(20)を着脱可能に取付け、取付けベースの上側部位にはガード板(30)を取付け、ガード板はほぼ平坦な本体板(34)の少なくとも刈払い刃の回転方向側の側方部分が下方に折り曲げられた形態となし、作業者から見てその本体板内に少なくとも刈払い刃の回転方向側の半部が隠れさせる。ガード板の後端縁には軟質シート(40)を垂下させ、刈払い刃によって飛散され他の物体に衝突し作業者に向けて跳ね返る跳返り体(60)をガード板又は軟質シートで受け止める。
【選択図】 図3
【解決手段】刈払い機(50)の柄(51)に取付けベース(20)を着脱可能に取付け、取付けベースの上側部位にはガード板(30)を取付け、ガード板はほぼ平坦な本体板(34)の少なくとも刈払い刃の回転方向側の側方部分が下方に折り曲げられた形態となし、作業者から見てその本体板内に少なくとも刈払い刃の回転方向側の半部が隠れさせる。ガード板の後端縁には軟質シート(40)を垂下させ、刈払い刃によって飛散され他の物体に衝突し作業者に向けて跳ね返る跳返り体(60)をガード板又は軟質シートで受け止める。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は刈払い機用ガードに関し,特に草刈り作業中に飛散する小石等を確実に受け止めることのできるようにしたガードに関する。
【0002】
【従来の技術】
道路の路肩、水田の畦、庭、公園には梅雨から夏にかけて雑草が密生することから、例えば刈払い機を用いて草刈り作業をすることが行われている。
【0003】
この刈払い機には円板の外周にチップや切刃を設けた円板形の刈払い刃、あるいは円盤状の基部から複数本のワイヤー刃を延設したワイヤー形の刈払い刃が用いられているが、いずれの方式であっても高速回転する刈払い刃に作業者の手足や衣服が接触すると非常に危険である。
【0004】
そこで、刈払い機の柄に刈払い刃の背後を覆うようにカバーを取付け、作業者が作業中に高速回転する刈払い刃に接触するのを防止する構造が採用されている(例えば、実開昭52−170629号公報、実開平02−23416号公報、等参照)。
【0005】
ところで、刈払い機を用いた草刈り作業中には刈り取った草が周囲に飛散し、又高速回転している刈払い刃が小石に当たると小石や小石の破片、あるいは欠けた刃が周囲に飛散し、作業者や周囲の人に衝突し、苦痛を受けたり怪我をするおそれがある。
【0006】
上述のカバーは作業者が刈払い刃に接触するのを防止することを目的としたものであり、刈り取った草、小石や破片、欠けた刃(以下、単に小石等という)が飛散するのを確実に阻止できるものではない。
【0007】
そこで、刈払い機の柄にホルダー板を柄の中心線に対してほぼ垂直に取付け、ホルダー板の上縁前方にシートの上縁を取付け、シートによって飛散する小石等を受け止めるようにした刈払い機用ガード(実用新案登録2552876号)、刈払い機の柄の先端から延びて刈払い刃の背後を覆うように刈払い機の柄にガード板を取付け、ガード板の後端縁にシートの上縁を取付け、シートによって飛散する小石等を受けるようにした刈払い機用ガード(実用新案登録3011310号)が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記前者の刈払い機用ガードでは作業者と刈払い刃との間にシートを縦方向に設けた構造であるので、飛散する小石等を確実に受け止めるためには十分に大きなシートを用いる必要があるが、シートが大きすぎると作業の邪魔になる。結局のところ、作業者の下半身に向けて飛散する小石等は受け止めることはできるものの、胸部や顔面に向けて飛散する小石等を受け止めることはできないという問題がある。
【0009】
他方、上記後者の刈払い機用ガードでは刈払い刃の後半部上方をガード板で覆った構造であるが、作業者に向けて小石等が飛散することがあった。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑み、草刈り作業中に飛散する小石等を確実に受け止めることのできるようにした刈払い機用ガードを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本件発明者は上述の課題を解決すべく草刈り作業中における小石等の飛散現象を詳細に検討したところ、次のようなことを知見するに至った。通常、刈払い機では刈払い刃を左回転させており、作業者は刈払い刃を少し左に傾けて草刈り作業を行っている。かかる場合、作業者から見て刈払い刃の最先端から左側にかけての部分を使って雑草を刈払いしており、刈り取った草は左側に向けて勢いよく飛散し、刈払い刃に巻きついた草が作業者の側や右側に飛散するが、その勢いは弱い。他方、刈払い刃が地面の小石と当たるのは作業者から見て刈払い刃の最先端から左側にかけての部分であり、小石、小石の破片、欠けた刃は左側方又は左側斜め後方に向けて勢いよく飛散するが、作業者の側にはほとんと飛散しない。作業者の側に飛散するのは左側方又は左側斜め後方に勢いよく飛散して他の石等と衝突し跳ね返ってきた小石、小石の破片、欠けた刃(以下、跳返り体という)である。従って、刈払い刃の左側から作業者に向かって跳ね返ってくる跳返り体を受け止めるようにすればよい。
【0012】
そこで、本発明に係る刈払い機用ガードは、刈払い刃によって飛散され他の物体に衝突し作業者に向けて跳ね返る跳返り体を受け止める刈払い機用ガードであって、刈払い機の柄に着脱可能に取付けられる取付けベースと、該取付けベースの上側部位に取付けられ、ほぼ平坦な本体板の少なくとも刈払い刃の回転方向側の側方部分が下方に折り曲げられた形状をなし、刈払い機を操作する作業者から見てその本体板内に少なくとも刈払い刃の回転方向側の半部が隠れるように設けられるガード板と、該ガード板の後端縁から垂下され、上端部位に上記柄を挿通させる挿通部が形成された軟質シートと、を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の特徴の1つはガード板によって刈払い刃の少なくとも回転方向側の半部を覆うとともに、刈払い刃の背後を軟質シートで覆うようにした点にある。
【0014】
これにより、刈払い刃の最先端から左側にかけての部分が地面の小石と当たり、小石、小石の破片、欠けた刃が左側方又は左側斜め後方に向けて勢いよく飛散し、他の石等の物体に衝突して作業者に向けて跳ね返ると、該跳返り体はガード板又は軟質シートに当たって受け止められ、作業者に衝突して作業者が苦痛を感じたり怪我をするおそれを解消できる。
【0015】
作業者に向けて跳ね返る跳返り体を確実に受け止める上で、ガード板は刈払い刃の回転方向側、刈払い刃が左回転の時には左側が低くなるように傾けるのが好ましい。そこで、取付けベースはガード板が刈払い刃の回転方向側に傾くように刈払い機の柄に取付け可能な構造とするのがよい。例えば、取付けベースをねじで締めつけて刈払い機の柄に取付ける構造とすると、ガード板を左側に傾けることができる。
【0016】
ガード板を回転方向側に傾けると、刈払い刃に対する取付けベースの位置を調整しても、刈払い刃の少なくとも回転方向側の半部がガード板内に隠れないことがある。かかる場合には取付けベースに対してガード板を傾動させると、刈払い刃の少なくとも回転方向側の半部をガード板内に上手く隠すことができる。即ち、ガード板は取付けベースに対して傾動可能に設けられているのがよい。
【0017】
草刈り作業中には刈払い刃が雑草にうまく当たるように刈払い機の柄を操作する必要がある。そこで、ガード板及び/又は軟質シートは透明又は半透明であるのが好ましい。また、ガード板及びシートの材料は特に限定されず、アルミニウム等の軽金属材料で製作してもよいが、製造コスト及び透明性(又は半透明性)を考慮すると、合成樹脂材料で製作するのがよい。即ち、ガード板は透明又は半透明な硬質樹脂材料で製作し、軟質シートは透明又は半透明な軟質樹脂材料で製作するのがよい。
【0018】
本件発明者の試作によれば、本発明に係るガードはワイヤー形の刈払い刃を有する刈払い機に装備するとその効果が大きいことが確認されたが、勿論、円板形の刈払い刃を有する刈払い機に装備することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図4は本発明に係る刈払い機用ガードの好ましい実施形態を示す。図において、刈払い機用ガード10は取付け金具(取付けベース)20、ガード板30及び軟質シート40から構成されている。
【0020】
取付け金具20は刈払い機50の柄51を両側から挟み込む形態をなし、ねじによって締めつけて柄51に取付けられるようになっている。
【0021】
ガード板30は透明アクリル樹脂を用い、ほぼ四角形状をなす平坦な本体板34の両側に下方に折り曲げた折曲げ部分35を有する形態に製造されている。このガード板30の裏面には補強用の金属帯板31が前後方向に延びて設けられ、ねじによって固定されている。
【0022】
この金属帯板31の後端部分は折り曲げられて連結片部32が形成され、連結片部32は取付け金具20の上端部間に挟まれて締付ねじによって共固定され、こうしてガード板30は取付け金具20に対して傾動可能に取付けられている。
【0023】
また、ガード板30の後端部上面には取付け用の金属帯板33が幅方向に延びて設けられ、ねじによって締めつけられて固定されている。この金属帯板33とガード板30との間には軟質シート40の上端縁が挟持されている。
【0024】
軟質シート40は透明ビニル樹脂を用いてほぼ四角形状に製造され、その上端部中央には刈払い機50の柄51を挿通させる挿通穴(挿通部)41が形成されている。
【0025】
ここで、本例のガード10が装備される刈払い機50の構造を簡単に説明する。柄51内には駆動力伝達機構が内蔵され、柄51の先端には円盤状の基部52が回転自在に取付けられ、該基部52には2本のワイヤー刃53が設けられ、こうしてワイヤー形の刈払い刃が構成されている。
【0026】
柄51の後方部位にはハンドル54が取付けられ、柄51の後端には駆動エンジン55が設けられ、駆動エンジン55の駆動力が柄51内の駆動力伝達機構(図示せず)を経て基部52に伝えられ、ワイヤー刃53が高速回転して雑草を刈り取るようになっている。
【0027】
本例のガード10を取付ける場合、取付け金具20のねじを弛め、取付け金具2を刈払い機50の柄51の先端側に抱きつかせ、ねじを締めつけて取付ける。この時、ガード板30が左側に傾くように取付け金具20をセットするとともに、作業者から見てガード板30内に刈払い刃の少なくとも左側の部分、好ましくは全体が隠れるようにガード板30の角度を設定する。
【0028】
草刈り作業を行う場合、駆動エンジン55を作動させると、その駆動力が刈払い刃に伝わり、刈払い刃が左回転をする。そこで、図3に示されるように、刈払い刃が左に傾くように刈払い機50のハンドル54を持ち、刈払い刃を左右に振りながら前進又は後退してゆくと、高速回転する刈払い刃が雑草に当たり雑草を刈り取ってゆく。
【0029】
その際、刈払い刃が地面の小石に当たると、小石、小石の破片、ワイヤー刃の破片が左側方又は左側斜め後方に飛散し、石や他の物体に衝突すると、作業者に向けて跳ね返り、作業者に当たるおそれがある。
【0030】
本例では刈払い刃の全体をガード板30で覆うとともに、刈払い刃の背後を軟質シート40が覆っているので、図4に示されるように、石や他の物体に衝突して作業者に向けて跳ね返ってきた小石、小石の破片、ワイヤー刃の破片、その他の跳返り体60はガード板30又は軟質シート40に当たって受け止められ、作業者まで到達することはない。
【0031】
従って、草刈り作業中に小石等が作業者に衝突することはなく、作業者が苦痛を感じたり怪我をするおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刈払い機用ガードの好ましい実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】上記実施形態を刈払い機の柄に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】草刈り作業中の状態を示す図である。
【図4】上記実施形態の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ガード
20 取付け金具(取付けベース)
30 ガード板
40 軟質シート
50 刈払い機
51 柄
52 基部
53 ワイヤー刃
54 ハンドル
55 駆動エンジン
60 小石
【発明の属する技術分野】
この発明は刈払い機用ガードに関し,特に草刈り作業中に飛散する小石等を確実に受け止めることのできるようにしたガードに関する。
【0002】
【従来の技術】
道路の路肩、水田の畦、庭、公園には梅雨から夏にかけて雑草が密生することから、例えば刈払い機を用いて草刈り作業をすることが行われている。
【0003】
この刈払い機には円板の外周にチップや切刃を設けた円板形の刈払い刃、あるいは円盤状の基部から複数本のワイヤー刃を延設したワイヤー形の刈払い刃が用いられているが、いずれの方式であっても高速回転する刈払い刃に作業者の手足や衣服が接触すると非常に危険である。
【0004】
そこで、刈払い機の柄に刈払い刃の背後を覆うようにカバーを取付け、作業者が作業中に高速回転する刈払い刃に接触するのを防止する構造が採用されている(例えば、実開昭52−170629号公報、実開平02−23416号公報、等参照)。
【0005】
ところで、刈払い機を用いた草刈り作業中には刈り取った草が周囲に飛散し、又高速回転している刈払い刃が小石に当たると小石や小石の破片、あるいは欠けた刃が周囲に飛散し、作業者や周囲の人に衝突し、苦痛を受けたり怪我をするおそれがある。
【0006】
上述のカバーは作業者が刈払い刃に接触するのを防止することを目的としたものであり、刈り取った草、小石や破片、欠けた刃(以下、単に小石等という)が飛散するのを確実に阻止できるものではない。
【0007】
そこで、刈払い機の柄にホルダー板を柄の中心線に対してほぼ垂直に取付け、ホルダー板の上縁前方にシートの上縁を取付け、シートによって飛散する小石等を受け止めるようにした刈払い機用ガード(実用新案登録2552876号)、刈払い機の柄の先端から延びて刈払い刃の背後を覆うように刈払い機の柄にガード板を取付け、ガード板の後端縁にシートの上縁を取付け、シートによって飛散する小石等を受けるようにした刈払い機用ガード(実用新案登録3011310号)が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記前者の刈払い機用ガードでは作業者と刈払い刃との間にシートを縦方向に設けた構造であるので、飛散する小石等を確実に受け止めるためには十分に大きなシートを用いる必要があるが、シートが大きすぎると作業の邪魔になる。結局のところ、作業者の下半身に向けて飛散する小石等は受け止めることはできるものの、胸部や顔面に向けて飛散する小石等を受け止めることはできないという問題がある。
【0009】
他方、上記後者の刈払い機用ガードでは刈払い刃の後半部上方をガード板で覆った構造であるが、作業者に向けて小石等が飛散することがあった。
【0010】
本発明はかかる問題点に鑑み、草刈り作業中に飛散する小石等を確実に受け止めることのできるようにした刈払い機用ガードを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本件発明者は上述の課題を解決すべく草刈り作業中における小石等の飛散現象を詳細に検討したところ、次のようなことを知見するに至った。通常、刈払い機では刈払い刃を左回転させており、作業者は刈払い刃を少し左に傾けて草刈り作業を行っている。かかる場合、作業者から見て刈払い刃の最先端から左側にかけての部分を使って雑草を刈払いしており、刈り取った草は左側に向けて勢いよく飛散し、刈払い刃に巻きついた草が作業者の側や右側に飛散するが、その勢いは弱い。他方、刈払い刃が地面の小石と当たるのは作業者から見て刈払い刃の最先端から左側にかけての部分であり、小石、小石の破片、欠けた刃は左側方又は左側斜め後方に向けて勢いよく飛散するが、作業者の側にはほとんと飛散しない。作業者の側に飛散するのは左側方又は左側斜め後方に勢いよく飛散して他の石等と衝突し跳ね返ってきた小石、小石の破片、欠けた刃(以下、跳返り体という)である。従って、刈払い刃の左側から作業者に向かって跳ね返ってくる跳返り体を受け止めるようにすればよい。
【0012】
そこで、本発明に係る刈払い機用ガードは、刈払い刃によって飛散され他の物体に衝突し作業者に向けて跳ね返る跳返り体を受け止める刈払い機用ガードであって、刈払い機の柄に着脱可能に取付けられる取付けベースと、該取付けベースの上側部位に取付けられ、ほぼ平坦な本体板の少なくとも刈払い刃の回転方向側の側方部分が下方に折り曲げられた形状をなし、刈払い機を操作する作業者から見てその本体板内に少なくとも刈払い刃の回転方向側の半部が隠れるように設けられるガード板と、該ガード板の後端縁から垂下され、上端部位に上記柄を挿通させる挿通部が形成された軟質シートと、を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の特徴の1つはガード板によって刈払い刃の少なくとも回転方向側の半部を覆うとともに、刈払い刃の背後を軟質シートで覆うようにした点にある。
【0014】
これにより、刈払い刃の最先端から左側にかけての部分が地面の小石と当たり、小石、小石の破片、欠けた刃が左側方又は左側斜め後方に向けて勢いよく飛散し、他の石等の物体に衝突して作業者に向けて跳ね返ると、該跳返り体はガード板又は軟質シートに当たって受け止められ、作業者に衝突して作業者が苦痛を感じたり怪我をするおそれを解消できる。
【0015】
作業者に向けて跳ね返る跳返り体を確実に受け止める上で、ガード板は刈払い刃の回転方向側、刈払い刃が左回転の時には左側が低くなるように傾けるのが好ましい。そこで、取付けベースはガード板が刈払い刃の回転方向側に傾くように刈払い機の柄に取付け可能な構造とするのがよい。例えば、取付けベースをねじで締めつけて刈払い機の柄に取付ける構造とすると、ガード板を左側に傾けることができる。
【0016】
ガード板を回転方向側に傾けると、刈払い刃に対する取付けベースの位置を調整しても、刈払い刃の少なくとも回転方向側の半部がガード板内に隠れないことがある。かかる場合には取付けベースに対してガード板を傾動させると、刈払い刃の少なくとも回転方向側の半部をガード板内に上手く隠すことができる。即ち、ガード板は取付けベースに対して傾動可能に設けられているのがよい。
【0017】
草刈り作業中には刈払い刃が雑草にうまく当たるように刈払い機の柄を操作する必要がある。そこで、ガード板及び/又は軟質シートは透明又は半透明であるのが好ましい。また、ガード板及びシートの材料は特に限定されず、アルミニウム等の軽金属材料で製作してもよいが、製造コスト及び透明性(又は半透明性)を考慮すると、合成樹脂材料で製作するのがよい。即ち、ガード板は透明又は半透明な硬質樹脂材料で製作し、軟質シートは透明又は半透明な軟質樹脂材料で製作するのがよい。
【0018】
本件発明者の試作によれば、本発明に係るガードはワイヤー形の刈払い刃を有する刈払い機に装備するとその効果が大きいことが確認されたが、勿論、円板形の刈払い刃を有する刈払い機に装備することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図4は本発明に係る刈払い機用ガードの好ましい実施形態を示す。図において、刈払い機用ガード10は取付け金具(取付けベース)20、ガード板30及び軟質シート40から構成されている。
【0020】
取付け金具20は刈払い機50の柄51を両側から挟み込む形態をなし、ねじによって締めつけて柄51に取付けられるようになっている。
【0021】
ガード板30は透明アクリル樹脂を用い、ほぼ四角形状をなす平坦な本体板34の両側に下方に折り曲げた折曲げ部分35を有する形態に製造されている。このガード板30の裏面には補強用の金属帯板31が前後方向に延びて設けられ、ねじによって固定されている。
【0022】
この金属帯板31の後端部分は折り曲げられて連結片部32が形成され、連結片部32は取付け金具20の上端部間に挟まれて締付ねじによって共固定され、こうしてガード板30は取付け金具20に対して傾動可能に取付けられている。
【0023】
また、ガード板30の後端部上面には取付け用の金属帯板33が幅方向に延びて設けられ、ねじによって締めつけられて固定されている。この金属帯板33とガード板30との間には軟質シート40の上端縁が挟持されている。
【0024】
軟質シート40は透明ビニル樹脂を用いてほぼ四角形状に製造され、その上端部中央には刈払い機50の柄51を挿通させる挿通穴(挿通部)41が形成されている。
【0025】
ここで、本例のガード10が装備される刈払い機50の構造を簡単に説明する。柄51内には駆動力伝達機構が内蔵され、柄51の先端には円盤状の基部52が回転自在に取付けられ、該基部52には2本のワイヤー刃53が設けられ、こうしてワイヤー形の刈払い刃が構成されている。
【0026】
柄51の後方部位にはハンドル54が取付けられ、柄51の後端には駆動エンジン55が設けられ、駆動エンジン55の駆動力が柄51内の駆動力伝達機構(図示せず)を経て基部52に伝えられ、ワイヤー刃53が高速回転して雑草を刈り取るようになっている。
【0027】
本例のガード10を取付ける場合、取付け金具20のねじを弛め、取付け金具2を刈払い機50の柄51の先端側に抱きつかせ、ねじを締めつけて取付ける。この時、ガード板30が左側に傾くように取付け金具20をセットするとともに、作業者から見てガード板30内に刈払い刃の少なくとも左側の部分、好ましくは全体が隠れるようにガード板30の角度を設定する。
【0028】
草刈り作業を行う場合、駆動エンジン55を作動させると、その駆動力が刈払い刃に伝わり、刈払い刃が左回転をする。そこで、図3に示されるように、刈払い刃が左に傾くように刈払い機50のハンドル54を持ち、刈払い刃を左右に振りながら前進又は後退してゆくと、高速回転する刈払い刃が雑草に当たり雑草を刈り取ってゆく。
【0029】
その際、刈払い刃が地面の小石に当たると、小石、小石の破片、ワイヤー刃の破片が左側方又は左側斜め後方に飛散し、石や他の物体に衝突すると、作業者に向けて跳ね返り、作業者に当たるおそれがある。
【0030】
本例では刈払い刃の全体をガード板30で覆うとともに、刈払い刃の背後を軟質シート40が覆っているので、図4に示されるように、石や他の物体に衝突して作業者に向けて跳ね返ってきた小石、小石の破片、ワイヤー刃の破片、その他の跳返り体60はガード板30又は軟質シート40に当たって受け止められ、作業者まで到達することはない。
【0031】
従って、草刈り作業中に小石等が作業者に衝突することはなく、作業者が苦痛を感じたり怪我をするおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刈払い機用ガードの好ましい実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】上記実施形態を刈払い機の柄に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】草刈り作業中の状態を示す図である。
【図4】上記実施形態の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ガード
20 取付け金具(取付けベース)
30 ガード板
40 軟質シート
50 刈払い機
51 柄
52 基部
53 ワイヤー刃
54 ハンドル
55 駆動エンジン
60 小石
Claims (6)
- 刈払い刃によって飛散され他の物体に衝突し作業者に向けて跳ね返る跳返り体を受け止める刈払い機用ガードであって、
刈払い機の柄に着脱可能に取付けられる取付けベースと、
該取付けベースの上側部位に取付けられ、ほぼ平坦な本体板の少なくとも刈払い刃の回転方向側の側方部分が下方に折り曲げられた形状をなし、刈払い機を操作する作業者から見てその本体板内に少なくとも刈払い刃の回転方向側の半部が隠れるように設けられるガード板と、
該ガード板の後端縁から垂下され、上端部位に上記柄を挿通させる挿通部が形成された軟質シートと、
を備えたことを特徴とする刈払い機用ガード。 - 上記取付けベースは上記ガード板が刈払い刃の回転方向側に傾くように刈払い機の柄に取付け可能である請求項1記載の刈払い機用ガード。
- 上記刈払い刃の回転方向側が作業者から見て左側である請求項1又は2記載の刈払い機用ガード。
- 上記ガード板が上記取付けベースに対して傾動可能に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の刈払い機用ガード。
- 上記ガード板が透明又は半透明な硬質樹脂材料で製作され、上記軟質シートが透明又は半透明な軟質樹脂材料で製作されている請求項1ないし4のいずれかに記載の刈払い機用ガード。
- 円盤状の基部からワイヤー刃を延設してなるワイヤー形刈払い刃を有する刈払い機に装備される請求項1ないし5のいずれかに記載の刈払い機用ガード。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2002232676A JP2004065193A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 刈払い機用ガード |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002232676A patent/JP2004065193A/ja active Pending
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