JP2004064031A - 光増幅装置および光源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】希土類添加光ファイバの励起効率を高めた光増幅装置および光源装置を提供する。
【解決手段】0.98μmのレーザダイオード(LD)からなる励起光源2と、光合波器3と、この光合波器3を介して導入される励起光によって励起されるYb添加光ファイバ4と、Yb添加光ファイバ4からのASEあるいは励起光を反射する反射ミラー5と、光アイソレータ6とを備えるASE光源装置において、励起光源2の温度を制御してその発振波長帯域を短波長側にシフトさせる温度制御手段7を設けており、従来に比べて、Yb添加光ファイバ4の吸収量が急激に減少する980nmよりも長波長側で吸収されない励起光成分を少なくする一方、980nmよりも短波長側での励起光吸収効率を高めるようにし、ASE光源の出力を増加させている。
【選択図】 図1
【解決手段】0.98μmのレーザダイオード(LD)からなる励起光源2と、光合波器3と、この光合波器3を介して導入される励起光によって励起されるYb添加光ファイバ4と、Yb添加光ファイバ4からのASEあるいは励起光を反射する反射ミラー5と、光アイソレータ6とを備えるASE光源装置において、励起光源2の温度を制御してその発振波長帯域を短波長側にシフトさせる温度制御手段7を設けており、従来に比べて、Yb添加光ファイバ4の吸収量が急激に減少する980nmよりも長波長側で吸収されない励起光成分を少なくする一方、980nmよりも短波長側での励起光吸収効率を高めるようにし、ASE光源の出力を増加させている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、希土類元素を添加した光ファイバを備える光増幅装置および光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、希土類元素、例えば、1μm帯に発光帯域が存在するYb(イッテルビウム)を添加したYb添加光ファイバが、1μm帯の光増幅装置、あるいは、1μm帯のASE(自然放出光)を出力するASE光源装置に利用されている。
【0003】
このようなYb添加光ファイバは、図9の実線で示されるように、980nmに狭帯域の鋭い吸収波長帯域が存在するために、その励起光源としては、エルビウム(Erbium)添加光ファイバ(EDF)の励起用として広く使用されている0.98μm(980nm)のレーザダイオード(LD)が流用されている。図9中、仮想線は、0.98μmのレーザダイオードのスペクトル例であるが、Ybの980nmの吸収波長帯域に重なっているため、Ybの励起光として0.98μmのレーザダイオードの出力を、そのまま利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
Yb添加光ファイバの980nm付近の吸収波長帯域は、その半値全幅が、約1nmと狭帯域であるのに対して、一般的な、0.98μmレーザダイオードの発振波長帯域における半値全幅は、5nm〜10nm程度であって、図9の仮想線で示されるように、Yb添加光ファイバの吸収波長帯域よりも広帯域であり、このため、発振波長帯域の広い励起光を吸収しきれず、励起効率の悪いものであった。、
また、Yb添加光ファイバは、図9に示されるように、980nmよりも長波長側では、吸収量が急激に減少する。したがって、0.98μmのレーザダイオードを励起光源とする従来例では、980nmより長波長側の励起光が、Ybに吸収されずに放出されており、励起効率が悪いという難点がある。
【0005】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、希土類添加光ファイバの励起効率を高めた光増幅装置および光源装置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
【0007】
すなわち、本発明の光増幅装置あるいは光源装置は、希土類元素が添加された希土類添加光ファイバと、励起光源とを備える光増幅装置であって、前記励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えている。
【0008】
本発明によると、励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えているので、希土類添加光ファイバの励起光吸収効率が高い波長に発振波長帯域を制御することができ、これによって、光増幅装置の利得あるいは光源装置の出力を高めることができる。
【0009】
また、励起光源の発振波長帯域を制御できるので、用途に応じて励起波長を可変することができ、これによって、光増幅装置としての増幅帯域を、あるいは、光源装置としての高出力帯域をそれぞれ拡大することができる。
【0010】
本発明の一実施態様においては、前記発振波長帯域制御手段は、前記励起光源の温度を制御して発振波長帯域を制御するものである。
【0011】
本発明によると、励起光源の温度を制御することによって、発振波長帯域を制御するので、比較的簡単な構成で励起光源の発振波長帯域を制御できる。
【0012】
本発明の他の実施態様においては、前記発振波長帯域制御手段は、ファイバブラッググレーティングである。
【0013】
本発明によると、ファイバブラッググレーティングによって発振波長帯域が制御された発振スペクトルは、半値全幅が、1nm程度以下と狭くなるので、例えば、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0014】
本発明の好ましい実施態様においては、ファイバブラッググレーティングが、被覆上照射によって作製されたものである。
【0015】
本発明によると、ファイバブラッググレーティングに張力をかけることによって反射波長を制御することにより、励起光源の発振波長帯域を制御することができるので、用途に応じて励起波長を可変することができ、例えば、増幅帯域において、最も利得が高い励起波長に発振波長を制御することによって、光増幅装置としての利得を増加させることができ、あるいは、光源装置としてのピーク波長を制御することができる。
【0016】
本発明の他の実施態様においては、前記希土類元素が、Ybであり、本発明によると、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0017】
本発明の他の実施態様においては、前記発振波長帯域制御手段は、前記発振波長帯域を、前記希土類添加光ファイバの吸収波長帯域よりも短波長側にシフトさせるものである。
【0018】
本発明によると、励起光源の発振波長帯域を、希土類添加光ファイバ、例えば、Ybの吸収波長帯域よりも短波長側にシフトさせることにより、従来例に比べて、Ybの吸収ピーク波長よりも短波長側での励起光吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0019】
本発明の更に他の実施態様においては、前記希土類元素が、Ybであり、前記発振波長帯域制御手段は、前記発振波長帯域を、前記吸収波長帯域である980nm帯よりも短波長側にシフトさせるものである。
【0020】
ここで、発振波長帯域は、例えば、974〜984nmである。
【0021】
本発明によると、980nm帯に狭い吸収波長帯域を有し、吸収ピーク波長よりも長波長側で吸収量が急激に減少するYbを励起する場合に、励起光源の発振波長帯域を短波長側にシフトさせることによって、Ybの励起光吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の一つの実施の形態に係るASE光源装置の全体構成を示す図である。
【0024】
この実施の形態のASE光源装置1は、ASEの出力とは逆方向から励起光を入射する後方励起型であって、0.98μmのレーザダイオード(LD)からなる励起光源2と、光合波器3と、この光合波器3を介して導入される励起光によって励起される希土類添加光ファイバとしてのYb添加光ファイバ4と、Yb添加光ファイバ4からのASEあるいは励起光を矢符Aで示されるように反射する反射ミラー5と、ASEの出力側に設けられた1μm帯の光アイソレータ6とを備えている。
【0025】
このASE光源装置1では、励起光源2から励起光が、Yb添加光ファイバ4に入射すると、ASEが放出され、光アイソレータ6側に伝播したASEは出力され、あるいは、反射ミラー5側へ伝播したASEは、Yb添加光ファイバ4に戻されて光アイソレータ6を介して出力される。
【0026】
このASE光源装置1は、例えば、光スペクトラムアナライザー等の計測器と組み合わせて光コンポーネントの損失波長特性を測定する場合などに用いられる。
【0027】
従来では、0.98μmのレーザダイオード(LD)からなる励起光源2の発振波長帯域は、その中心波長がYb添加光ファイバ4の吸収ピーク波長にほぼ一致しており、980nmよりも長波長側では、Yb添加光ファイバ4の吸収量が急激に減少するために、980nmより長波長側の励起光が充分に吸収されず、そのまま放出されて励起効率が悪いものであった。
【0028】
このため、この実施の形態のASE光源装置1では、励起光源2の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源2の温度を制御する温度制御手段7を設けており、この温度制御手段7によって、励起光源2の温度を制御して発振波長帯域を、従来の出力波長よりも短波長側にシフトさせている。
【0029】
励起光源2は、レーザおよび共振器部分などが、図示しないペルチェ素子などの温度制御素子上に、熱伝導性の良好な金属ブロックなどを介して固定されており、温度制御手段7は、図示しない温度センサの出力に基づいて、ペルチェ素子などを制御して励起光源2を所望の温度に制御するものである。
【0030】
この実施の形態では、励起光源である0.98μmのレーザダイオードの発振波長帯域を、短波長側にシフトさせるために、励起光源2の温度を、例えば、0℃に制御している。
【0031】
図2は、温度制御による励起光源2の発振波長帯域のシフトを説明するためのスペクトルであり、破線は、従来例である通常の温度、例えば、30℃におけるスペクトルであり、実線は、この実施の形態による0℃におけるスペクトルである。
【0032】
従来例では、励起光源2の発振波長帯域の中心波長(例えば、出力ピークから3dB落ち(半値)の2波長の中心の波長)は、図9の仮想線に示すように、981nm付近であるのに対して、励起光源2の温度を、0℃に制御した実施の形態では、励起光源2の発振波長帯域の中心波長は、974nm付近であって、約7nm短波長側にシフトしている。
【0033】
図3は、このように励起光源2の温度を0℃に制御した場合のスペクトルCとYb添加光ファイバの吸収損失Dとを合わせて示した図であり、励起光源2の発振波長帯域の中心波長を、例えば、974nmと短波長側にシフトさせることによって、従来に比べて、Yb添加光ファイバの吸収量が急激に減少する980nmよりも長波長側で吸収されない励起光成分を少なくできる一方、980nmよりも短波長側での励起光吸収効率を高めることができる。
【0034】
これによって、ASE光源装置1においては、Ybの励起効率が向上してASEの出力が高まることになり、実験的には、.(コンマ)数dB程度のASE出力の増加が確認された。
【0035】
この実施の形態は、後方励起型であったけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0036】
(実施の形態2)
図4は、本発明の一つの実施の形態に係る光増幅装置の全体構成を示す図である。
【0037】
この実施の形態の光増幅装置8は、1μm帯の信号光と逆方向から励起光を入射する後方励起型であって、0.98μmのレーザダイオードからなる励起光源9と、この励起光源9からの励起光と信号光とを合波する光合波器10と、励起光によって励起される希土類添加ファイバとしてのYb添加ファイバ11と、信号光の出力側に設けられた1μm帯の光アイソレータ12とを備えている。
【0038】
この実施の形態の光増幅装置8では、上述のASE光源装置1と同様に、励起光源9の温度を制御して発振波長帯域を制御する温度制御手段13を設けている。
【0039】
この温度制御手段13は、図示しない温度センサの出力に基づいて、ペルチェ素子などを制御して励起光源9の温度を、例えば、0℃に制御し、これによって、励起光源9の発振波長帯域を短波長側にシフトさせている。
【0040】
したがって、この実施の形態の光増幅装置8によれば、上述のASE光源装置1の場合と同様に、Yb添加光ファイバの吸収量が急激に減少する980nmよりも長波長側で吸収されない励起光成分を少なくできる一方、980nmよりも短波長側での吸収効率を高めることができ、これによって、Ybの励起効率が高まって信号光の増幅利得が高まることになる。
【0041】
この実施の形態では、後方励起型に適用して説明したけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0042】
(実施の形態3)
本発明は、図1のASE光源装置1に限らず、図5に示されるファイバレーザのような光源装置として適用することもできる。
【0043】
すなわち、このファイバレーザ14は、0.98μmのレーザダイオードからなる励起光源15と、この励起光源15からの励起光とASEとを合波する光合波器16と、励起光によって励起される希土類添加光ファイバとしてのYb添加光ファイバ18と、矢符Bで示されるように光の周回方向を決める1μm帯の光アイソレータ20と、1μm帯の励起光を透過させるバンドパスフィルタ17と、レーザ光を出力する1μm帯のカプラ19とを備えるリング型前方励起のファイバレーザである。なお、光アイソレータ20を、Yb添加光ファイバ18と1μm帯のカプラ19との間に配置しているので、レーザ出力端からの戻り光(反射光)がYb添加光ファイバ18に逆入射することがなく、レーザーの出力を安定化させることができる。
【0044】
このファイバレーザ14においても、上述のASE光源装置1と同様に、励起光源2の温度を制御して発振波長帯域を制御する温度制御手段21を設けており、この温度制御手段21によって、発振波長帯域を短波長側にシフトさせている。
【0045】
すなわち、この実施の形態においても、励起光源15の温度を、例えば、0℃に制御して励起光源15の発振波長帯域を短波長側にシフトさせている。
【0046】
これによって、Ybの励起効率が高まり、レーザ出力が増加することになる。また、この実施の形態は、前方励起であるので、雑音指数が良好である。
【0047】
本発明の他の実施の形態として、光合波器16の位置を、Yb添加光ファイバ18と光アイソレータ20との間に変更し、励起光を、Yb添加光ファイバ18の後方から入射するリング型後方励起のファイバレーザとしてもよく、この場合には、レーザー出力が向上する。
【0048】
この実施の形態では、リング型の共振器を用いたファイバレーザに適用したけれども、本発明の他の実施の形態として、各種の反射鏡を用いたファイバレーザに適用してもよい。
【0049】
(実施の形態4)
図6は、本発明の更に他の実施の形態に係るASE光源装置1’の全体構成を示す図であり、上述の図1に示される実施の形態1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0050】
上述の実施の形態1では、励起光源2の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源2の温度を制御する温度制御手段7を設け、この温度制御手段7によって励起光源2の温度を制御して発振波長帯域を短波長側にシフトさせたのに対して、この実施の形態では、励起光源2の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、被覆上照射によって作製されたファイバブラッググレーティング(FBG)30を設けている。
【0051】
ファイバブラッググレーティング30は、ファイバのコア部の屈折率を周期的に変化させたもので特定の波長(ブラッグ波長)の光を任意に反射させることができるものであり、この反射波長を制御することによって、励起光源2の発振波長帯域を制御するものである。
【0052】
ファイバブラッググレーティングは、張力をかけることで、その反射波長を無張力状態と比較して、例えば、10nm以上長波長側にシフトさせることができる。
【0053】
通常、ファイバブラッググレーティングは、高い反射率を得るために、ファイバの被覆を取り除いて直接ガラス部に紫外線を照射して作製するのであるが、この実施の形態のファイバブラッググレーティング30は、張力をかけてもファイバが破損しないように、また、例えば、10%程度以下の比較的低い反射率で充分であるので、被覆上照射によって作製されたものを用いている。
【0054】
この実施の形態では、ファイバブラッググレーティング30は、固定ドラム31と回転ドラム32との間に張架されており、回転ドラム32を、ステッピングモータなどの駆動手段によって回転駆動し、さらに、手動で微調整して所望の反射波長に調整するように構成されている。
【0055】
ファイバブラッググレーティング30では、その製作時の反射波長が、例えば、965nmであれば、反射波長を、965〜995nm程度可変することができ、この実施の形態では、反射波長を、例えば、Ybの吸収ピーク波長である977nmに調整し、これによって、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源2の発振波長を、Ybの吸収ピーク波長にほぼ一致させるようにしている。
【0056】
その他の構成は、上述の実施の形態1と同様である。
【0057】
この実施の形態のASE光源装置1’では、ファイバブラッググレーティング30を用いて励起光源2の発振波長帯域を制御するので、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源2の出力の半値全幅は、図9の仮想線で示される従来の5nm〜10nm程度に比べて、1nm程度以下と狭くなり、これによって、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、ASE出力を増加させることができる。
【0058】
この実施の形態は、後方励起型であったけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0059】
(実施の形態5)
図7は、本発明の更に他の実施の形態に係る光増幅装置8’の全体構成を示す図であり、上述の図4に示される実施の形態2に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0060】
上述の実施の形態2では、励起光源9の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源9の温度を制御する温度制御手段13を設け、励起光源9の温度を制御して発振波長帯域を短波長側にシフトさせたのに対して、この実施の形態では、励起光源9の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、被覆上照射によって作製されたファイバブラッググレーティング(FBG)30を設けている。
【0061】
ファイバブラッググレーティング30は、上述の実施の形態4と同様に、固定ドラム31と回転ドラム32との間に張架されており、回転ドラム32を、ステッピングモータなどの駆動手段によって回転駆動し、さらに、手動で微調整して所望の反射波長に調整するように構成されている。
【0062】
その他の構成は、上述の実施の形態2と同様である。
【0063】
この実施の形態の光増幅装置8’では、上述のASE光源装置1’と同様に、ファイバブラッググレーティング30の張力を調整して反射波長を制御して励起光源2の発振波長を、Ybの吸収ピーク波長である977nmに調整している。
【0064】
この実施の形態の光増幅装置8’によれば、ファイバブラッググレーティング30を用いて発振波長帯域を制御するので、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源9の出力の半値全幅は、1nm程度以下と狭くなり、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、信号光の増幅利得が高まることになる。
【0065】
この実施の形態では、後方励起型に適用して説明したけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0066】
(実施の形態6)
図8は、本発明の更に他の実施の形態に係るファイバレーザ14’の全体構成を示す図であり、上述の図5に示される実施の形態3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0067】
上述の実施の形態3では、励起光源15の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源15の温度を制御する温度制御手段21を設け、励起光源15の温度を制御して発振波長帯域を短波長側にシフトさせたのに対して、この実施の形態では、励起光源15の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、被覆上照射によって作製されたファイバブラッググレーティング(FBG)30を設けている。
【0068】
ファイバブラッググレーティング30は、上述の実施の形態4と同様に、固定ドラム31と回転ドラム32との間に張架されており、回転ドラム32を、ステッピングモータなどの駆動手段によって回転駆動し、さらに、手動で微調整して所望の反射波長に調整するように構成されている。
【0069】
その他の構成は、上述の実施の形態3と同様である。
【0070】
この実施の形態のファイバレーザ14’によれば、ファイバブラッググレーティング30を用いて発振波長帯域を制御するので、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源15の出力の半値全幅は、1nm程度以下と狭くなり、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、レーザ出力が増加することになる。
【0071】
本発明の他の実施の形態として、光合波器16の位置を、Yb添加光ファイバ18と光アイソレータ20との間に変更し、励起光を、Yb添加光ファイバ18の後方から入射するリング型後方励起のファイバレーザとしてもよく、また、リング型の共振器を用いたファイバレーザに限らず、各種の反射鏡を用いたファイバレーザに適用してもよい。
【0072】
(その他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態として、温度制御あるいは張力調整による励起光源の発振波長のシフト量は、励起光源のスペクトルとYb添加光ファイバの吸収損失とを重ねた場合に、その重複面積が最大となるように予め決定してもよい。
【0073】
上述の実施の形態では、Ybを添加した光ファイバに適用して説明したけれども、本発明は、ErやNdなどの他の希土類を添加した光ファイバに適用してもよい。
【0074】
上述の実施の形態では、ファイバブラッググレーティングとして、被覆上照射によって作製されたものを用いたけれども、被覆材を除去して紫外レーザ光を直接照射して作製したものを用いてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えているので、希土類添加光ファイバの励起光吸収効率が高い波長に発振波長帯域を制御することができ、あるいは、励起光源の出力の半値全幅を狭くすることができ、これによって、光増幅装置の増幅利得あるいは光源装置の出力を高めることができる。
【0076】
また、励起光源の発振波長帯域を制御できるので、用途に応じて励起波長を可変することができ、これによって、光増幅装置として増幅帯域を、あるいは、光源装置として高出力帯域をそれぞれ拡大することができる。
【0077】
さらに、励起光源の温度を制御して発振波長帯域を制御することによって、比較的簡単な構成で励起光源の発振波長帯域を制御して増幅利得あるいは出力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るASE光源装置の構成図である。
【図2】温度制御による励起光源の発振波長のシフトを示すスペクトルである。
【図3】励起光源の温度を0℃に制御した場合のスペクトルCとYb添加光ファイバの吸収損失Dとを併せて示す図である。
【図4】本発明の一つの実施の形態に係る光増幅装置の構成図である。
【図5】本発明の一つの実施の形態に係るファイバレーザの構成図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るASE光源装置の構成図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る光増幅装置の構成図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るファイバレーザの構成図である。
【図9】Yb添加光ファイバの吸収損失を示す図である。
【符号の説明】
1,1’ ASE光源
2,9,15 励起光源
4,11,18 Yb添加光ファイバ
5 反射ミラー
6,12,20 光アイソレータ
7,13,21 温度制御手段
8,8’ 光増幅装置
14,14’ ファイバレーザ
30 ファイバブラッググレーティング
31 固定ドラム
32 回転ドラム
【発明の属する技術分野】
本発明は、希土類元素を添加した光ファイバを備える光増幅装置および光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、希土類元素、例えば、1μm帯に発光帯域が存在するYb(イッテルビウム)を添加したYb添加光ファイバが、1μm帯の光増幅装置、あるいは、1μm帯のASE(自然放出光)を出力するASE光源装置に利用されている。
【0003】
このようなYb添加光ファイバは、図9の実線で示されるように、980nmに狭帯域の鋭い吸収波長帯域が存在するために、その励起光源としては、エルビウム(Erbium)添加光ファイバ(EDF)の励起用として広く使用されている0.98μm(980nm)のレーザダイオード(LD)が流用されている。図9中、仮想線は、0.98μmのレーザダイオードのスペクトル例であるが、Ybの980nmの吸収波長帯域に重なっているため、Ybの励起光として0.98μmのレーザダイオードの出力を、そのまま利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
Yb添加光ファイバの980nm付近の吸収波長帯域は、その半値全幅が、約1nmと狭帯域であるのに対して、一般的な、0.98μmレーザダイオードの発振波長帯域における半値全幅は、5nm〜10nm程度であって、図9の仮想線で示されるように、Yb添加光ファイバの吸収波長帯域よりも広帯域であり、このため、発振波長帯域の広い励起光を吸収しきれず、励起効率の悪いものであった。、
また、Yb添加光ファイバは、図9に示されるように、980nmよりも長波長側では、吸収量が急激に減少する。したがって、0.98μmのレーザダイオードを励起光源とする従来例では、980nmより長波長側の励起光が、Ybに吸収されずに放出されており、励起効率が悪いという難点がある。
【0005】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、希土類添加光ファイバの励起効率を高めた光増幅装置および光源装置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
【0007】
すなわち、本発明の光増幅装置あるいは光源装置は、希土類元素が添加された希土類添加光ファイバと、励起光源とを備える光増幅装置であって、前記励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えている。
【0008】
本発明によると、励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えているので、希土類添加光ファイバの励起光吸収効率が高い波長に発振波長帯域を制御することができ、これによって、光増幅装置の利得あるいは光源装置の出力を高めることができる。
【0009】
また、励起光源の発振波長帯域を制御できるので、用途に応じて励起波長を可変することができ、これによって、光増幅装置としての増幅帯域を、あるいは、光源装置としての高出力帯域をそれぞれ拡大することができる。
【0010】
本発明の一実施態様においては、前記発振波長帯域制御手段は、前記励起光源の温度を制御して発振波長帯域を制御するものである。
【0011】
本発明によると、励起光源の温度を制御することによって、発振波長帯域を制御するので、比較的簡単な構成で励起光源の発振波長帯域を制御できる。
【0012】
本発明の他の実施態様においては、前記発振波長帯域制御手段は、ファイバブラッググレーティングである。
【0013】
本発明によると、ファイバブラッググレーティングによって発振波長帯域が制御された発振スペクトルは、半値全幅が、1nm程度以下と狭くなるので、例えば、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0014】
本発明の好ましい実施態様においては、ファイバブラッググレーティングが、被覆上照射によって作製されたものである。
【0015】
本発明によると、ファイバブラッググレーティングに張力をかけることによって反射波長を制御することにより、励起光源の発振波長帯域を制御することができるので、用途に応じて励起波長を可変することができ、例えば、増幅帯域において、最も利得が高い励起波長に発振波長を制御することによって、光増幅装置としての利得を増加させることができ、あるいは、光源装置としてのピーク波長を制御することができる。
【0016】
本発明の他の実施態様においては、前記希土類元素が、Ybであり、本発明によると、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0017】
本発明の他の実施態様においては、前記発振波長帯域制御手段は、前記発振波長帯域を、前記希土類添加光ファイバの吸収波長帯域よりも短波長側にシフトさせるものである。
【0018】
本発明によると、励起光源の発振波長帯域を、希土類添加光ファイバ、例えば、Ybの吸収波長帯域よりも短波長側にシフトさせることにより、従来例に比べて、Ybの吸収ピーク波長よりも短波長側での励起光吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0019】
本発明の更に他の実施態様においては、前記希土類元素が、Ybであり、前記発振波長帯域制御手段は、前記発振波長帯域を、前記吸収波長帯域である980nm帯よりも短波長側にシフトさせるものである。
【0020】
ここで、発振波長帯域は、例えば、974〜984nmである。
【0021】
本発明によると、980nm帯に狭い吸収波長帯域を有し、吸収ピーク波長よりも長波長側で吸収量が急激に減少するYbを励起する場合に、励起光源の発振波長帯域を短波長側にシフトさせることによって、Ybの励起光吸収効率を高めることができ、これによって、光増幅装置としての利得が増加し、あるいは、光源装置としての出力が増加する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の一つの実施の形態に係るASE光源装置の全体構成を示す図である。
【0024】
この実施の形態のASE光源装置1は、ASEの出力とは逆方向から励起光を入射する後方励起型であって、0.98μmのレーザダイオード(LD)からなる励起光源2と、光合波器3と、この光合波器3を介して導入される励起光によって励起される希土類添加光ファイバとしてのYb添加光ファイバ4と、Yb添加光ファイバ4からのASEあるいは励起光を矢符Aで示されるように反射する反射ミラー5と、ASEの出力側に設けられた1μm帯の光アイソレータ6とを備えている。
【0025】
このASE光源装置1では、励起光源2から励起光が、Yb添加光ファイバ4に入射すると、ASEが放出され、光アイソレータ6側に伝播したASEは出力され、あるいは、反射ミラー5側へ伝播したASEは、Yb添加光ファイバ4に戻されて光アイソレータ6を介して出力される。
【0026】
このASE光源装置1は、例えば、光スペクトラムアナライザー等の計測器と組み合わせて光コンポーネントの損失波長特性を測定する場合などに用いられる。
【0027】
従来では、0.98μmのレーザダイオード(LD)からなる励起光源2の発振波長帯域は、その中心波長がYb添加光ファイバ4の吸収ピーク波長にほぼ一致しており、980nmよりも長波長側では、Yb添加光ファイバ4の吸収量が急激に減少するために、980nmより長波長側の励起光が充分に吸収されず、そのまま放出されて励起効率が悪いものであった。
【0028】
このため、この実施の形態のASE光源装置1では、励起光源2の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源2の温度を制御する温度制御手段7を設けており、この温度制御手段7によって、励起光源2の温度を制御して発振波長帯域を、従来の出力波長よりも短波長側にシフトさせている。
【0029】
励起光源2は、レーザおよび共振器部分などが、図示しないペルチェ素子などの温度制御素子上に、熱伝導性の良好な金属ブロックなどを介して固定されており、温度制御手段7は、図示しない温度センサの出力に基づいて、ペルチェ素子などを制御して励起光源2を所望の温度に制御するものである。
【0030】
この実施の形態では、励起光源である0.98μmのレーザダイオードの発振波長帯域を、短波長側にシフトさせるために、励起光源2の温度を、例えば、0℃に制御している。
【0031】
図2は、温度制御による励起光源2の発振波長帯域のシフトを説明するためのスペクトルであり、破線は、従来例である通常の温度、例えば、30℃におけるスペクトルであり、実線は、この実施の形態による0℃におけるスペクトルである。
【0032】
従来例では、励起光源2の発振波長帯域の中心波長(例えば、出力ピークから3dB落ち(半値)の2波長の中心の波長)は、図9の仮想線に示すように、981nm付近であるのに対して、励起光源2の温度を、0℃に制御した実施の形態では、励起光源2の発振波長帯域の中心波長は、974nm付近であって、約7nm短波長側にシフトしている。
【0033】
図3は、このように励起光源2の温度を0℃に制御した場合のスペクトルCとYb添加光ファイバの吸収損失Dとを合わせて示した図であり、励起光源2の発振波長帯域の中心波長を、例えば、974nmと短波長側にシフトさせることによって、従来に比べて、Yb添加光ファイバの吸収量が急激に減少する980nmよりも長波長側で吸収されない励起光成分を少なくできる一方、980nmよりも短波長側での励起光吸収効率を高めることができる。
【0034】
これによって、ASE光源装置1においては、Ybの励起効率が向上してASEの出力が高まることになり、実験的には、.(コンマ)数dB程度のASE出力の増加が確認された。
【0035】
この実施の形態は、後方励起型であったけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0036】
(実施の形態2)
図4は、本発明の一つの実施の形態に係る光増幅装置の全体構成を示す図である。
【0037】
この実施の形態の光増幅装置8は、1μm帯の信号光と逆方向から励起光を入射する後方励起型であって、0.98μmのレーザダイオードからなる励起光源9と、この励起光源9からの励起光と信号光とを合波する光合波器10と、励起光によって励起される希土類添加ファイバとしてのYb添加ファイバ11と、信号光の出力側に設けられた1μm帯の光アイソレータ12とを備えている。
【0038】
この実施の形態の光増幅装置8では、上述のASE光源装置1と同様に、励起光源9の温度を制御して発振波長帯域を制御する温度制御手段13を設けている。
【0039】
この温度制御手段13は、図示しない温度センサの出力に基づいて、ペルチェ素子などを制御して励起光源9の温度を、例えば、0℃に制御し、これによって、励起光源9の発振波長帯域を短波長側にシフトさせている。
【0040】
したがって、この実施の形態の光増幅装置8によれば、上述のASE光源装置1の場合と同様に、Yb添加光ファイバの吸収量が急激に減少する980nmよりも長波長側で吸収されない励起光成分を少なくできる一方、980nmよりも短波長側での吸収効率を高めることができ、これによって、Ybの励起効率が高まって信号光の増幅利得が高まることになる。
【0041】
この実施の形態では、後方励起型に適用して説明したけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0042】
(実施の形態3)
本発明は、図1のASE光源装置1に限らず、図5に示されるファイバレーザのような光源装置として適用することもできる。
【0043】
すなわち、このファイバレーザ14は、0.98μmのレーザダイオードからなる励起光源15と、この励起光源15からの励起光とASEとを合波する光合波器16と、励起光によって励起される希土類添加光ファイバとしてのYb添加光ファイバ18と、矢符Bで示されるように光の周回方向を決める1μm帯の光アイソレータ20と、1μm帯の励起光を透過させるバンドパスフィルタ17と、レーザ光を出力する1μm帯のカプラ19とを備えるリング型前方励起のファイバレーザである。なお、光アイソレータ20を、Yb添加光ファイバ18と1μm帯のカプラ19との間に配置しているので、レーザ出力端からの戻り光(反射光)がYb添加光ファイバ18に逆入射することがなく、レーザーの出力を安定化させることができる。
【0044】
このファイバレーザ14においても、上述のASE光源装置1と同様に、励起光源2の温度を制御して発振波長帯域を制御する温度制御手段21を設けており、この温度制御手段21によって、発振波長帯域を短波長側にシフトさせている。
【0045】
すなわち、この実施の形態においても、励起光源15の温度を、例えば、0℃に制御して励起光源15の発振波長帯域を短波長側にシフトさせている。
【0046】
これによって、Ybの励起効率が高まり、レーザ出力が増加することになる。また、この実施の形態は、前方励起であるので、雑音指数が良好である。
【0047】
本発明の他の実施の形態として、光合波器16の位置を、Yb添加光ファイバ18と光アイソレータ20との間に変更し、励起光を、Yb添加光ファイバ18の後方から入射するリング型後方励起のファイバレーザとしてもよく、この場合には、レーザー出力が向上する。
【0048】
この実施の形態では、リング型の共振器を用いたファイバレーザに適用したけれども、本発明の他の実施の形態として、各種の反射鏡を用いたファイバレーザに適用してもよい。
【0049】
(実施の形態4)
図6は、本発明の更に他の実施の形態に係るASE光源装置1’の全体構成を示す図であり、上述の図1に示される実施の形態1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0050】
上述の実施の形態1では、励起光源2の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源2の温度を制御する温度制御手段7を設け、この温度制御手段7によって励起光源2の温度を制御して発振波長帯域を短波長側にシフトさせたのに対して、この実施の形態では、励起光源2の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、被覆上照射によって作製されたファイバブラッググレーティング(FBG)30を設けている。
【0051】
ファイバブラッググレーティング30は、ファイバのコア部の屈折率を周期的に変化させたもので特定の波長(ブラッグ波長)の光を任意に反射させることができるものであり、この反射波長を制御することによって、励起光源2の発振波長帯域を制御するものである。
【0052】
ファイバブラッググレーティングは、張力をかけることで、その反射波長を無張力状態と比較して、例えば、10nm以上長波長側にシフトさせることができる。
【0053】
通常、ファイバブラッググレーティングは、高い反射率を得るために、ファイバの被覆を取り除いて直接ガラス部に紫外線を照射して作製するのであるが、この実施の形態のファイバブラッググレーティング30は、張力をかけてもファイバが破損しないように、また、例えば、10%程度以下の比較的低い反射率で充分であるので、被覆上照射によって作製されたものを用いている。
【0054】
この実施の形態では、ファイバブラッググレーティング30は、固定ドラム31と回転ドラム32との間に張架されており、回転ドラム32を、ステッピングモータなどの駆動手段によって回転駆動し、さらに、手動で微調整して所望の反射波長に調整するように構成されている。
【0055】
ファイバブラッググレーティング30では、その製作時の反射波長が、例えば、965nmであれば、反射波長を、965〜995nm程度可変することができ、この実施の形態では、反射波長を、例えば、Ybの吸収ピーク波長である977nmに調整し、これによって、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源2の発振波長を、Ybの吸収ピーク波長にほぼ一致させるようにしている。
【0056】
その他の構成は、上述の実施の形態1と同様である。
【0057】
この実施の形態のASE光源装置1’では、ファイバブラッググレーティング30を用いて励起光源2の発振波長帯域を制御するので、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源2の出力の半値全幅は、図9の仮想線で示される従来の5nm〜10nm程度に比べて、1nm程度以下と狭くなり、これによって、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、ASE出力を増加させることができる。
【0058】
この実施の形態は、後方励起型であったけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0059】
(実施の形態5)
図7は、本発明の更に他の実施の形態に係る光増幅装置8’の全体構成を示す図であり、上述の図4に示される実施の形態2に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0060】
上述の実施の形態2では、励起光源9の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源9の温度を制御する温度制御手段13を設け、励起光源9の温度を制御して発振波長帯域を短波長側にシフトさせたのに対して、この実施の形態では、励起光源9の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、被覆上照射によって作製されたファイバブラッググレーティング(FBG)30を設けている。
【0061】
ファイバブラッググレーティング30は、上述の実施の形態4と同様に、固定ドラム31と回転ドラム32との間に張架されており、回転ドラム32を、ステッピングモータなどの駆動手段によって回転駆動し、さらに、手動で微調整して所望の反射波長に調整するように構成されている。
【0062】
その他の構成は、上述の実施の形態2と同様である。
【0063】
この実施の形態の光増幅装置8’では、上述のASE光源装置1’と同様に、ファイバブラッググレーティング30の張力を調整して反射波長を制御して励起光源2の発振波長を、Ybの吸収ピーク波長である977nmに調整している。
【0064】
この実施の形態の光増幅装置8’によれば、ファイバブラッググレーティング30を用いて発振波長帯域を制御するので、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源9の出力の半値全幅は、1nm程度以下と狭くなり、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、信号光の増幅利得が高まることになる。
【0065】
この実施の形態では、後方励起型に適用して説明したけれども、前方励起型あるいは双方向励起型に適用してもよい。
【0066】
(実施の形態6)
図8は、本発明の更に他の実施の形態に係るファイバレーザ14’の全体構成を示す図であり、上述の図5に示される実施の形態3に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0067】
上述の実施の形態3では、励起光源15の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、励起光源15の温度を制御する温度制御手段21を設け、励起光源15の温度を制御して発振波長帯域を短波長側にシフトさせたのに対して、この実施の形態では、励起光源15の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段として、被覆上照射によって作製されたファイバブラッググレーティング(FBG)30を設けている。
【0068】
ファイバブラッググレーティング30は、上述の実施の形態4と同様に、固定ドラム31と回転ドラム32との間に張架されており、回転ドラム32を、ステッピングモータなどの駆動手段によって回転駆動し、さらに、手動で微調整して所望の反射波長に調整するように構成されている。
【0069】
その他の構成は、上述の実施の形態3と同様である。
【0070】
この実施の形態のファイバレーザ14’によれば、ファイバブラッググレーティング30を用いて発振波長帯域を制御するので、ファイバブラッググレーティング30を介して得られる励起光源15の出力の半値全幅は、1nm程度以下と狭くなり、Ybの980nmの狭帯域の吸収波長帯域において、吸収されない励起光成分を大幅に低減して励起光の吸収効率を高めることができ、レーザ出力が増加することになる。
【0071】
本発明の他の実施の形態として、光合波器16の位置を、Yb添加光ファイバ18と光アイソレータ20との間に変更し、励起光を、Yb添加光ファイバ18の後方から入射するリング型後方励起のファイバレーザとしてもよく、また、リング型の共振器を用いたファイバレーザに限らず、各種の反射鏡を用いたファイバレーザに適用してもよい。
【0072】
(その他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態として、温度制御あるいは張力調整による励起光源の発振波長のシフト量は、励起光源のスペクトルとYb添加光ファイバの吸収損失とを重ねた場合に、その重複面積が最大となるように予め決定してもよい。
【0073】
上述の実施の形態では、Ybを添加した光ファイバに適用して説明したけれども、本発明は、ErやNdなどの他の希土類を添加した光ファイバに適用してもよい。
【0074】
上述の実施の形態では、ファイバブラッググレーティングとして、被覆上照射によって作製されたものを用いたけれども、被覆材を除去して紫外レーザ光を直接照射して作製したものを用いてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えているので、希土類添加光ファイバの励起光吸収効率が高い波長に発振波長帯域を制御することができ、あるいは、励起光源の出力の半値全幅を狭くすることができ、これによって、光増幅装置の増幅利得あるいは光源装置の出力を高めることができる。
【0076】
また、励起光源の発振波長帯域を制御できるので、用途に応じて励起波長を可変することができ、これによって、光増幅装置として増幅帯域を、あるいは、光源装置として高出力帯域をそれぞれ拡大することができる。
【0077】
さらに、励起光源の温度を制御して発振波長帯域を制御することによって、比較的簡単な構成で励起光源の発振波長帯域を制御して増幅利得あるいは出力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るASE光源装置の構成図である。
【図2】温度制御による励起光源の発振波長のシフトを示すスペクトルである。
【図3】励起光源の温度を0℃に制御した場合のスペクトルCとYb添加光ファイバの吸収損失Dとを併せて示す図である。
【図4】本発明の一つの実施の形態に係る光増幅装置の構成図である。
【図5】本発明の一つの実施の形態に係るファイバレーザの構成図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係るASE光源装置の構成図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る光増幅装置の構成図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るファイバレーザの構成図である。
【図9】Yb添加光ファイバの吸収損失を示す図である。
【符号の説明】
1,1’ ASE光源
2,9,15 励起光源
4,11,18 Yb添加光ファイバ
5 反射ミラー
6,12,20 光アイソレータ
7,13,21 温度制御手段
8,8’ 光増幅装置
14,14’ ファイバレーザ
30 ファイバブラッググレーティング
31 固定ドラム
32 回転ドラム
Claims (8)
- 希土類元素が添加された希土類添加光ファイバと、励起光源とを備える光増幅装置であって、
前記励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えることを特徴とする光増幅装置。 - 前記発振波長帯域制御手段は、前記励起光源の温度を制御して発振波長帯域を制御するものである請求項1記載の光増幅装置。
- 前記発振波長帯域制御手段は、ファイバブラッググレーティングである請求項1記載の光増幅装置。
- 前記ファイバブラッググレーティングが、被覆上照射によって作製されたものである請求項3記載の光増幅装置。
- 前記希土類元素が、Ybである請求項1〜4のいずれかに記載の光増幅装置。
- 前記発振波長帯域制御手段は、前記発振波長帯域を、前記希土類添加光ファイバの吸収波長帯域よりも短波長側にシフトさせる請求項1または2記載の光増幅装置。
- 前記希土類元素が、Ybであり、前記発振波長帯域制御手段は、前記発振波長帯域を、前記吸収波長帯域である980nm帯よりも短波長側にシフトさせる請求項6記載の光増幅装置
- 希土類元素が添加された希土類添加光ファイバと、励起光源とを備える光源装置であって、
前記励起光源の発振波長帯域を制御する発振波長帯域制御手段を備えることを特徴とする光源装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002228431A JP2004064031A (ja) | 2002-06-03 | 2002-08-06 | 光増幅装置および光源装置 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002161398 | 2002-06-03 | ||
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007048979A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Ricoh Co Ltd | レーザ発振方法・レーザ装置およびレーザ装置アレイ |
| US7576908B2 (en) | 2006-07-06 | 2009-08-18 | Panasonic Corporation | Fiber device, wavelength converter and image forming apparatus |
| JP2013201464A (ja) * | 2009-01-05 | 2013-10-03 | Korea Institute Of Science And Technology | 周波数可変信号発生装置 |
| JP2016134796A (ja) * | 2015-01-20 | 2016-07-25 | 富士通株式会社 | 光増幅器アレイ、及びこれを用いた光伝送装置 |
| CN107887786A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-04-06 | 北京信息科技大学 | 一种基于宽谱信号光注入的超荧光光纤光源 |
-
2002
- 2002-08-06 JP JP2002228431A patent/JP2004064031A/ja active Pending
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