JP2004063179A - 防水コネクタおよびダミー栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダミー栓が正規の挿入位置にあることが判るようにする。
【解決手段】ハウジング10に備えられた各キャビティ14のうちで雌型端子金具13が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティ14Aに対応する端子挿入孔20をダミー栓30で塞ぐようにする。ダミー栓30は、端子挿入孔20を通して空きとなるキャビティ14Aに挿入されるようになっており、その先端部には、ランス23に抜け止め状態で係止される被係止部31が設けられ、且つ、その後端部には、被係止部31がランス23に係止されるときにコネクタ11の後面側に当接することが可能な鍔36が設けられている。
【選択図】 図2
【解決手段】ハウジング10に備えられた各キャビティ14のうちで雌型端子金具13が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティ14Aに対応する端子挿入孔20をダミー栓30で塞ぐようにする。ダミー栓30は、端子挿入孔20を通して空きとなるキャビティ14Aに挿入されるようになっており、その先端部には、ランス23に抜け止め状態で係止される被係止部31が設けられ、且つ、その後端部には、被係止部31がランス23に係止されるときにコネクタ11の後面側に当接することが可能な鍔36が設けられている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水コネクタおよびこの防止コネクタに使用されるダミー栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、防水コネクタは、外部から水等の侵入を阻止するために、コネクタハウジングの後端面をシール部材によって一括的に塞いでいるものがある。この種のシール部材は、コネクタのハウジングにおける複数のキャビティの夫々に対応する端子挿入孔を開口させており、端子金具がこの端子挿入孔を通してキャビティに挿入されると、端子挿入孔の内周が電線に密着することでシール性が確保されるようになっている。この場合において、各キャビティのうち端子金具が挿入されない空きとなるキャビティにはダミー栓を挿入させることで端子挿入孔を塞いでいる。
また、このような一括的なシール部材を用いないでも、図6に示すように、キャビティ1に挿入された端子金具2ごとに、また空きとなるキャビティ3に挿入されたダミー栓4ごとに、個別的にシール材5を周着させて各キャビティ1、3への水等の侵入を阻止しているものが、実公平5−32944に開示されている。
ここで、上記のダミー栓4は、矢尻状の先端部4Aを備えており、キャビティ3に挿入されると、矢尻状の先端部5が撓み変形可能なランス6に引っ掛かって係止されるようになっている。ダミー栓4をランス6に係止させる理由は、ハウジング7内の内圧が高まったときにキャビティ3からダミー栓4が抜け出ないようにするためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の技術では、ダミー栓4がランス6に引っ掛かっていない半挿入状態にあることを確認する術がなかったため、ダミー栓4が半挿入状態のまま放置されることがあり、その結果、ハウジング7内の内圧が高まったときにキャビティ3からダミー栓4が抜け出る懸念があった。
【0004】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的とするところは、ハウジング内の内圧が高まったときにキャビティからダミー栓が抜け出るのを阻止することができ、しかもダミー栓が正規の挿入位置にあることを確認することが可能な防止コネクタおよびこのようなダミー栓を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタのハウジングには端子金具を収容可能な複数のキャビティが備わり、各キャビティに対応する端子挿入孔を開口させたシール部材が前記ハウジングの後端面を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応するキャビティに挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールが施される防水コネクタであって、前記各キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティに対応する端子挿入孔をダミー栓で塞ぐようにしたものにおいて、前記ダミー栓は、前記ハウジング内の抜け止め部に係止される被係止部と、この被係止部が前記抜け止め部に係止されるときに前記コネクタの後面側に当接することが可能な鍔とを備えている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジング内の抜け止め部は、前記各キャビティに挿入される前記端子金具によって一旦撓まされた後に復帰して前記端子金具に係止されるランスにより構成されるところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ランスの撓み空間内に進入して前記ランスの撓み規制をするリテーナを備えたものにおいて、前記被係止部の係合面は、前記ダミー栓の抜き方向に沿ったテーパ面を形成しており、前記リテーナが前記ランスの撓み空間から後退した状態で、前記ダミー栓を引っ張り操作したときに、前記ランスとの係止を解除可能としてあるところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記シール部材の後面には、非弾性素材よりなるシール部材押えが前記ハウジングに対して位置決め固定されており、前記シール部材押えは、前記シール部材における各端子挿入孔と整合する挿通孔を有し、且つ、この挿通孔の後面側の開口周辺部が前記鍔との当接面となっているところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記ダミー栓は、その全体が多段円柱状に形成されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、端子金具を収容可能な複数のキャビティを備えたコネクタのハウジングにおいて、各キャビティに対応する端子挿入孔を開口させたシール部材が後端面を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応するキャビティに挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールが施される一方、前記各キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティに対応する端子挿入孔を塞ぐために用いられるダミー栓であって、前記ハウジング内の抜け止め部に係止される被係止部と、この被係止部が前記抜け止め部に係止されるときに前記コネクタの後面側に当接することが可能な鍔とを備えている構成としたところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
ダミー栓の被係止部がハウジング内の抜け止め部に係止されるときに、ダミー栓の鍔はコネクタの後面側に当接している。したがって、鍔がコネクタの後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓がハウジングに対して抜け止め状態にあることが判る。
【0012】
<請求項2の発明>
ダミー栓の被係止部がランスに係止されるときに、ダミー栓の鍔はコネクタの後面側に当接している。したがって、鍔がコネクタの後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓がハウジングに対して抜け止め状態にあることが判る。
【0013】
<請求項3の発明>
リテーナが装着されることでランスの撓みが規制されるため、ダミー栓を誤挿入したときとかメンテナンス時にダミー栓をキャビティから抜き取る際には、まずリテーナをハウジングから取り外してランスの撓み変形を許容させ、次いでランスと被係止部との係止を解除させた後、ダミー栓を引き抜く必要がある。ランスと被係止部との係止を解除させるに際し、通常は別に解除治具が必要となる。本発明においては、被係止部の係合面がダミー栓の抜き方向に沿ったテーパ面を形成しており、ダミー栓を引っ張り操作したときに、ランスとの係止を解除可能としてあるため、作業者がダミー栓を指で摘んで引っ張ることにより、テーパ面がランスの係止面を案内しつつ係止が解除されるようになっている。したがって、作業を迅速かつ容易に行うことができ、解除治具を不用とすることができる。
【0014】
<請求項4の発明>
被係止部の係合面からシール部材の後面までの距離は、シール部材の成形上のバラツキに起因して一定しない場合がある。しかし、本発明においては、非弾性素材よりなるシール部材押えが位置決めされているため、被係止部の係合面からシール部材押えの後面までの距離が一定となり、鍔がこのようなシール部材押えの後面側の当接面に当接することでダミー栓が抜け止め位置にあることが確実に保障されるようになる。
【0015】
<請求項5の発明>
ダミー栓の全体が多段円柱状に形成されている場合には、ダミー栓の軸周りの挿入方向性がなくなるため、キャビティにダミー栓を挿入するに際し、作業者がダミー栓の挿入姿勢を気にしなくて済む。その結果、作業の迅速性が確保される。
【0016】
<請求項6の発明>
ダミー栓の被係止部がハウジング内の抜け止め部に係止されるときに、ダミー栓の鍔はコネクタの後面側に当接している。したがって、鍔がコネクタの後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓がハウジングに対して抜け止め状態にあることが判る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図4によって説明する。
図中符号10は、雌側コネクタ11のハウジング(以下、雌ハウジングと呼称)であって、その内部には端子収容部60が形成され、電線12の端末に固着された雌型端子金具13を挿入可能なキャビティ14が上下左右に複数整列されている。雌ハウジング10の前側の外周には端子収容部60を取り囲むようフード15が形成されているとともに、その後端面には、後述する一体型のシール部材16やシール部材押え17が嵌着される取付凹部18が形成されている。
【0018】
シール部材16は、例えばゴム製であって、雌ハウジング10の取付凹部18に緊密に嵌着可能なように、やや厚肉の正面略方形状に形成されており、その外周面には、取付凹部18の内周面に弾性的に当接可能なリップ19が複数条形成されている。雌ハウジング10の取付凹部18にこのシール部材16を押し込むと、リップ19が弾性的に潰れつつ取付凹部18の内周面に押し付けられた状態で嵌められるものである。また、シール部材16には、雌ハウジング10の各キャビティ14と対応する位置に、前後方向に貫通した端子挿入孔20が開口されている。
【0019】
さらに、シール部材16の後面には、非弾性素材よりなるシール部材押え17がシール部材16に密着しつつ、図示しない位置決め手段によって雌ハウジング10に対して位置決め固定されている。こうして位置決め固定するのは、後述する被係止部31の係合面からシール部材押え17の後面に至るまでの距離を一定にするためである。このシール部材押え17も、雌ハウジング10の取付凹部18に嵌着可能な形状、大きさに形成される一方、シール部材16と比べると薄肉に形成されている。また、シール部材押え17は、シール部材16の各端子挿入孔20と整合する位置に挿通孔21を有し、この挿通孔21の後面側の開口周辺部は、後述するダミー栓30の鍔36との当接面22となっている。
ここで、取付凹部18にシール部材16とシール部材押え17とを装着させた状態で、雌型端子金具13をシール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口からシール部材16の端子挿入孔20を通して対応するキャビティ14に挿入させると、雌型端子金具13はランス23で係止されて抜け止め状態で収容されるとともに、雌型端子金具13に接続された電線12が端子挿入孔20の孔壁に緊密に嵌まり込むようになる。
【0020】
上記したランス23は、キャビティ14間を仕切る隔壁24から片持ち状に突出しつつ撓み変形可能に設けられており、その先端側にはキャビティ14内に突出する係止部25が形成されている。雌型端子金具13の挿入過程において、ランス23は上方の撓み空間Qに退避されるようになっている。本発明においてランス23は、雌ハウジング10内の抜け止め部として構成されるものである。
【0021】
また、雌ハウジング10に備えられたキャビティ14のうちで、雌型端子金具13が挿入されない空きとなるキャビティ14Aができる場合がある。この場合、空きとなるキャビティ14Aと対応する端子挿入孔20は開口された状態のままとなってシールがなされていないため、このような端子挿入孔20を塞ぐ必要がある。
【0022】
本実施形態においては、端子挿入孔20を塞ぐために樹脂製のダミー栓30が用いられる。ダミー栓30は、図4に示すように、全体として多段円柱状に形成されており、シール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口から端子挿入孔20を通して空きとなるキャビティ14Aに挿入されるようになっている。ダミー栓30の先端側には、ランス23の係止部25に係止される被係止部31が設けられ、雌ハウジング10内の内圧が高まったときにキャビティ14Aからダミー栓30が抜け出ないようにしている。被係止部31の後側の外周面は、ダミー栓30の抜き方向に沿ったテーパ面32として切り欠かれており、ランス23との係合面となっている。このテーパ面32は、ランス23の撓み規制が解除された状態でダミー栓30を引っ張り操作したときに、ダミー栓30がキャビティ14Aから抜け出る程度の傾斜角を備えている。また、被係止部31の後端面には、被係止部31と同軸の本体部33が連設されている。本体部33の被係止部31寄りの領域には、後述するように弾性復帰するランス23が落とし込まれる環状溝34が形成され、また、本体部33の後端面には、本体部33と同軸のシール部35が段状に連設されている。シール部35は、端子挿入孔20の孔壁に密着されることでシールを確保しており、一方、本体部33と被係止部31とは、キャビティ14Aに遊嵌状態で挿入されている。さらに、シール部35の後側の外周面には、鍔36が張り出し形成されており、被係止部31がランス23に係止されるときには、コネクタ11の後面側に、すなわちシール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口周辺部(当接面22)に当接することが可能となっている。
【0023】
また、雌ハウジング10におけるフード15内には、シールリング40が嵌着され、図示しない相手の雄ハウジングとの嵌合部分をシール可能としてある。
そして、雌ハウジング10の前面側からはフロントタイプのリテーナ50が装着される。リテーナ50は、後端面を開口させたキャップ状に設けられ、その前壁には雌ハウジング10におけるタブ挿入用の孔70と同軸のタブ挿通孔52が形成されている。また、リテーナ50の後端の開口周端面は、雄ハウジングの抜き操作にともなってシールリング40が連れられるのを規制するシールリング押え面55となっている。さらに、リテーナ50の内部には嵌入部51が突設されており、リテーナ50が雌ハウジング10に装着されると、この嵌入部51がランス23の撓み空間Qに嵌入することで、ランス23の撓み規制がなされて、雌型端子金具13の二重係止が図れるようになっている。
【0024】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
コネクタ11を組み付けるには、まず雌ハウジング10の後方の取付凹部18にシール部材16を嵌着させ、さらにシール部材16の後端面にシール部材押え17をハウジング10に対して位置決めした状態で固定する。この状態では、コネクタ11の後面側から順に、挿通孔21、端子挿入孔20、およびキャビティ14が、夫々、連通して並ぶようになる。次に、電線12の端末に固着された雌型端子金具13を、シール部材押え17の挿通孔21から端子挿入孔20を通って対応するキャビティ14に挿通させる。すると、雌型端子金具13は、図1に示すように収容され、このキャビティ14と対応する端子挿入孔20が電線12によって塞がれる。
【0025】
続いて、ダミー栓30を、上記した雌型端子金具13と同様の手順で、雌ハウジング10のキャビティ14のうちの空きとなるキャビティ14Aに挿通させる。ダミー栓30の挿通にともない、ランス23は撓み変形され、さらなるダミー栓30の進入により弾性復帰してダミー栓30の環状溝34に落とし込まれ、これにより被係止部31を係止してダミー栓30の後退を規制する。こうしてダミー栓30が抜け止め状態となる正規の挿入位置にあるときには、既述したように、ダミー栓30の鍔36がコネクタ11の後面側、すなわち、シール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口周辺部(当接面22)に当接する。各キャビティ14に対応する端子挿入孔20の全てが雌型端子金具13とダミー栓30とにより塞がれると、雌ハウジング10の後面側のシールが完了する。
【0026】
次に、フード部15内にシールリング40を嵌装させた後、雌ハウジング10にリテーナ50を仮係止位置に組み付けた状態とする(図1参照)。この状態から、リテーナ50を前方に移動させて本係止位置に至らしめ、リテーナ50の嵌入部51をランス23の撓み空間Qに嵌入させて雌型端子金具13およびダミー栓30の夫々を二重係止する(図2参照)。そして、雌ハウジング10を図示しない相手の雄ハウジングに嵌合させ、その嵌合部分を上記したシールリング40によりシールする。
【0027】
さて、ダミー栓30を誤挿入したとき、またはメンテナンス時に、ダミー栓30をキャビティ14Aから抜き出す必要がある。そのような場合には、まずリテーナ50を取り外してランス23の撓み規制を解除し、次いでダミー栓30の鍔36を指で摘んで抜き方向に引っ張るようにする。この引っ張り操作の過程で、ダミー栓30における被係止部31のテーパ面32は、ランス23における係止部25の係止面と摺接することで、ランス23を案内しつつ撓み変形させ、ランス23を通過させることで、ランス23との係止を解除するよう作用する。さらに引っ張り操作を続けると、ダミー栓30を雌ハウジング10から完全に抜き出すことが可能となる。
【0028】
このように本実施形態によれば、キャビティ14Aに挿入されたダミー栓30が正規の挿入位置にある場合には、その先端部における被係止部31がランス23の係止部25に係止されて抜け止め状態となる一方で、その後端部における鍔36がシール部材押え17の後面側に当接する状態となる。したがって、ダミー栓30の鍔36がシール部材押え17の後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓30が抜け止め状態にあることが判る。仮に、ダミー栓30の鍔36がシール部材押え17の後面側に当接していなければ、そのような状態は、ダミー栓30が半挿入状態であることを示しているため、さらにダミー栓30を押し込むようにする。
【0029】
また、ダミー栓30の被係止部31がランス23に係止されるとき、ダミー栓30の鍔36は非弾性素材よりなるシール部材押え17に当接しており、しかもこのシール部材押え17はハウジング10に対して位置決め固定されているため、被係止部31の係合面からシール部材押え17の後面までの距離が一定となる。したがって、ダミー栓30の鍔36がシール部材押え17の後面に当接することにより、シール部材16の成形上のバラツキに影響されることなく、ダミー栓30が抜け止め位置にあることが確実に保障されるようになる。
【0030】
さらに、ダミー栓30は、全体として多段円柱状に形成されており、ダミー栓30の軸周りの挿入方向性がなくなっているため、キャビティ14Aにダミー栓30を挿入するに際し、作業者がダミー栓30の挿入姿勢を気にしなくて済むようになり、作業の迅速性が確保される。
【0031】
さらにまた、ダミー栓30における被係止部31の後側の外周面は、テーパ面32として切り欠かれており、ダミー栓30をキャビティ14Aから抜き出す際には、このテーパ面32にランス23を案内させつつランス23との係止を解除可能としてあるため、作業をより迅速かつ容易に行うことができる。このようなテーパ面32が形成されていない場合には、ランス23との係止を解除するため別に解除治具を必要とするものであるが、本実施形態においては、このような解除治具を用いないで済むというメリットもある。
【0032】
<他の実施形態>
本発明は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0033】
(1)図5に示すように、ダミー栓30の本体部33とか被係止部31は、角柱状に形成されていても構わない。被係止部31が角柱状に形成されている場合には、ランス23の係止部25との掛かり代が増大するため、ランス23との強固な係止が図れる。
【0034】
(2)ダミー栓30の鍔36がシール部材17に直接に当接する態様であっても構わない。
(3)コネクタ11は、雄コネクタであってもよい。
(4)本発明に係る抜け止め部は、ランス23に限らず、端子金具を係止可能なリテーナを利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリテーナを仮係止位置に組み付けた状態の断面図
【図2】リテーナが本係止位置に至った状態の断面図
【図3】ダミー栓が正規の挿入位置にあるときの拡大断面図
【図4】ダミー栓の斜視図
【図5】他の実施形態に係るダミー栓の斜視図
【図6】従来例の断面図
【符号の説明】
10…雌ハウジング
11…コネクタ
12…電線
13…雌型端子金具
14…キャビティ
14A…空きとなるキャビティ
16…シール部材
17…シール部材押え
20…端子挿入孔
21…挿通孔
22…当接面
23…ランス
30…ダミー栓
31…被係止部
32…テーパ面
36…鍔
50…リテーナ
Q…撓み空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水コネクタおよびこの防止コネクタに使用されるダミー栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、防水コネクタは、外部から水等の侵入を阻止するために、コネクタハウジングの後端面をシール部材によって一括的に塞いでいるものがある。この種のシール部材は、コネクタのハウジングにおける複数のキャビティの夫々に対応する端子挿入孔を開口させており、端子金具がこの端子挿入孔を通してキャビティに挿入されると、端子挿入孔の内周が電線に密着することでシール性が確保されるようになっている。この場合において、各キャビティのうち端子金具が挿入されない空きとなるキャビティにはダミー栓を挿入させることで端子挿入孔を塞いでいる。
また、このような一括的なシール部材を用いないでも、図6に示すように、キャビティ1に挿入された端子金具2ごとに、また空きとなるキャビティ3に挿入されたダミー栓4ごとに、個別的にシール材5を周着させて各キャビティ1、3への水等の侵入を阻止しているものが、実公平5−32944に開示されている。
ここで、上記のダミー栓4は、矢尻状の先端部4Aを備えており、キャビティ3に挿入されると、矢尻状の先端部5が撓み変形可能なランス6に引っ掛かって係止されるようになっている。ダミー栓4をランス6に係止させる理由は、ハウジング7内の内圧が高まったときにキャビティ3からダミー栓4が抜け出ないようにするためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の技術では、ダミー栓4がランス6に引っ掛かっていない半挿入状態にあることを確認する術がなかったため、ダミー栓4が半挿入状態のまま放置されることがあり、その結果、ハウジング7内の内圧が高まったときにキャビティ3からダミー栓4が抜け出る懸念があった。
【0004】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的とするところは、ハウジング内の内圧が高まったときにキャビティからダミー栓が抜け出るのを阻止することができ、しかもダミー栓が正規の挿入位置にあることを確認することが可能な防止コネクタおよびこのようなダミー栓を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタのハウジングには端子金具を収容可能な複数のキャビティが備わり、各キャビティに対応する端子挿入孔を開口させたシール部材が前記ハウジングの後端面を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応するキャビティに挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールが施される防水コネクタであって、前記各キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティに対応する端子挿入孔をダミー栓で塞ぐようにしたものにおいて、前記ダミー栓は、前記ハウジング内の抜け止め部に係止される被係止部と、この被係止部が前記抜け止め部に係止されるときに前記コネクタの後面側に当接することが可能な鍔とを備えている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジング内の抜け止め部は、前記各キャビティに挿入される前記端子金具によって一旦撓まされた後に復帰して前記端子金具に係止されるランスにより構成されるところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ランスの撓み空間内に進入して前記ランスの撓み規制をするリテーナを備えたものにおいて、前記被係止部の係合面は、前記ダミー栓の抜き方向に沿ったテーパ面を形成しており、前記リテーナが前記ランスの撓み空間から後退した状態で、前記ダミー栓を引っ張り操作したときに、前記ランスとの係止を解除可能としてあるところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記シール部材の後面には、非弾性素材よりなるシール部材押えが前記ハウジングに対して位置決め固定されており、前記シール部材押えは、前記シール部材における各端子挿入孔と整合する挿通孔を有し、且つ、この挿通孔の後面側の開口周辺部が前記鍔との当接面となっているところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記ダミー栓は、その全体が多段円柱状に形成されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、端子金具を収容可能な複数のキャビティを備えたコネクタのハウジングにおいて、各キャビティに対応する端子挿入孔を開口させたシール部材が後端面を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応するキャビティに挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールが施される一方、前記各キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティに対応する端子挿入孔を塞ぐために用いられるダミー栓であって、前記ハウジング内の抜け止め部に係止される被係止部と、この被係止部が前記抜け止め部に係止されるときに前記コネクタの後面側に当接することが可能な鍔とを備えている構成としたところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
ダミー栓の被係止部がハウジング内の抜け止め部に係止されるときに、ダミー栓の鍔はコネクタの後面側に当接している。したがって、鍔がコネクタの後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓がハウジングに対して抜け止め状態にあることが判る。
【0012】
<請求項2の発明>
ダミー栓の被係止部がランスに係止されるときに、ダミー栓の鍔はコネクタの後面側に当接している。したがって、鍔がコネクタの後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓がハウジングに対して抜け止め状態にあることが判る。
【0013】
<請求項3の発明>
リテーナが装着されることでランスの撓みが規制されるため、ダミー栓を誤挿入したときとかメンテナンス時にダミー栓をキャビティから抜き取る際には、まずリテーナをハウジングから取り外してランスの撓み変形を許容させ、次いでランスと被係止部との係止を解除させた後、ダミー栓を引き抜く必要がある。ランスと被係止部との係止を解除させるに際し、通常は別に解除治具が必要となる。本発明においては、被係止部の係合面がダミー栓の抜き方向に沿ったテーパ面を形成しており、ダミー栓を引っ張り操作したときに、ランスとの係止を解除可能としてあるため、作業者がダミー栓を指で摘んで引っ張ることにより、テーパ面がランスの係止面を案内しつつ係止が解除されるようになっている。したがって、作業を迅速かつ容易に行うことができ、解除治具を不用とすることができる。
【0014】
<請求項4の発明>
被係止部の係合面からシール部材の後面までの距離は、シール部材の成形上のバラツキに起因して一定しない場合がある。しかし、本発明においては、非弾性素材よりなるシール部材押えが位置決めされているため、被係止部の係合面からシール部材押えの後面までの距離が一定となり、鍔がこのようなシール部材押えの後面側の当接面に当接することでダミー栓が抜け止め位置にあることが確実に保障されるようになる。
【0015】
<請求項5の発明>
ダミー栓の全体が多段円柱状に形成されている場合には、ダミー栓の軸周りの挿入方向性がなくなるため、キャビティにダミー栓を挿入するに際し、作業者がダミー栓の挿入姿勢を気にしなくて済む。その結果、作業の迅速性が確保される。
【0016】
<請求項6の発明>
ダミー栓の被係止部がハウジング内の抜け止め部に係止されるときに、ダミー栓の鍔はコネクタの後面側に当接している。したがって、鍔がコネクタの後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓がハウジングに対して抜け止め状態にあることが判る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図4によって説明する。
図中符号10は、雌側コネクタ11のハウジング(以下、雌ハウジングと呼称)であって、その内部には端子収容部60が形成され、電線12の端末に固着された雌型端子金具13を挿入可能なキャビティ14が上下左右に複数整列されている。雌ハウジング10の前側の外周には端子収容部60を取り囲むようフード15が形成されているとともに、その後端面には、後述する一体型のシール部材16やシール部材押え17が嵌着される取付凹部18が形成されている。
【0018】
シール部材16は、例えばゴム製であって、雌ハウジング10の取付凹部18に緊密に嵌着可能なように、やや厚肉の正面略方形状に形成されており、その外周面には、取付凹部18の内周面に弾性的に当接可能なリップ19が複数条形成されている。雌ハウジング10の取付凹部18にこのシール部材16を押し込むと、リップ19が弾性的に潰れつつ取付凹部18の内周面に押し付けられた状態で嵌められるものである。また、シール部材16には、雌ハウジング10の各キャビティ14と対応する位置に、前後方向に貫通した端子挿入孔20が開口されている。
【0019】
さらに、シール部材16の後面には、非弾性素材よりなるシール部材押え17がシール部材16に密着しつつ、図示しない位置決め手段によって雌ハウジング10に対して位置決め固定されている。こうして位置決め固定するのは、後述する被係止部31の係合面からシール部材押え17の後面に至るまでの距離を一定にするためである。このシール部材押え17も、雌ハウジング10の取付凹部18に嵌着可能な形状、大きさに形成される一方、シール部材16と比べると薄肉に形成されている。また、シール部材押え17は、シール部材16の各端子挿入孔20と整合する位置に挿通孔21を有し、この挿通孔21の後面側の開口周辺部は、後述するダミー栓30の鍔36との当接面22となっている。
ここで、取付凹部18にシール部材16とシール部材押え17とを装着させた状態で、雌型端子金具13をシール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口からシール部材16の端子挿入孔20を通して対応するキャビティ14に挿入させると、雌型端子金具13はランス23で係止されて抜け止め状態で収容されるとともに、雌型端子金具13に接続された電線12が端子挿入孔20の孔壁に緊密に嵌まり込むようになる。
【0020】
上記したランス23は、キャビティ14間を仕切る隔壁24から片持ち状に突出しつつ撓み変形可能に設けられており、その先端側にはキャビティ14内に突出する係止部25が形成されている。雌型端子金具13の挿入過程において、ランス23は上方の撓み空間Qに退避されるようになっている。本発明においてランス23は、雌ハウジング10内の抜け止め部として構成されるものである。
【0021】
また、雌ハウジング10に備えられたキャビティ14のうちで、雌型端子金具13が挿入されない空きとなるキャビティ14Aができる場合がある。この場合、空きとなるキャビティ14Aと対応する端子挿入孔20は開口された状態のままとなってシールがなされていないため、このような端子挿入孔20を塞ぐ必要がある。
【0022】
本実施形態においては、端子挿入孔20を塞ぐために樹脂製のダミー栓30が用いられる。ダミー栓30は、図4に示すように、全体として多段円柱状に形成されており、シール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口から端子挿入孔20を通して空きとなるキャビティ14Aに挿入されるようになっている。ダミー栓30の先端側には、ランス23の係止部25に係止される被係止部31が設けられ、雌ハウジング10内の内圧が高まったときにキャビティ14Aからダミー栓30が抜け出ないようにしている。被係止部31の後側の外周面は、ダミー栓30の抜き方向に沿ったテーパ面32として切り欠かれており、ランス23との係合面となっている。このテーパ面32は、ランス23の撓み規制が解除された状態でダミー栓30を引っ張り操作したときに、ダミー栓30がキャビティ14Aから抜け出る程度の傾斜角を備えている。また、被係止部31の後端面には、被係止部31と同軸の本体部33が連設されている。本体部33の被係止部31寄りの領域には、後述するように弾性復帰するランス23が落とし込まれる環状溝34が形成され、また、本体部33の後端面には、本体部33と同軸のシール部35が段状に連設されている。シール部35は、端子挿入孔20の孔壁に密着されることでシールを確保しており、一方、本体部33と被係止部31とは、キャビティ14Aに遊嵌状態で挿入されている。さらに、シール部35の後側の外周面には、鍔36が張り出し形成されており、被係止部31がランス23に係止されるときには、コネクタ11の後面側に、すなわちシール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口周辺部(当接面22)に当接することが可能となっている。
【0023】
また、雌ハウジング10におけるフード15内には、シールリング40が嵌着され、図示しない相手の雄ハウジングとの嵌合部分をシール可能としてある。
そして、雌ハウジング10の前面側からはフロントタイプのリテーナ50が装着される。リテーナ50は、後端面を開口させたキャップ状に設けられ、その前壁には雌ハウジング10におけるタブ挿入用の孔70と同軸のタブ挿通孔52が形成されている。また、リテーナ50の後端の開口周端面は、雄ハウジングの抜き操作にともなってシールリング40が連れられるのを規制するシールリング押え面55となっている。さらに、リテーナ50の内部には嵌入部51が突設されており、リテーナ50が雌ハウジング10に装着されると、この嵌入部51がランス23の撓み空間Qに嵌入することで、ランス23の撓み規制がなされて、雌型端子金具13の二重係止が図れるようになっている。
【0024】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
コネクタ11を組み付けるには、まず雌ハウジング10の後方の取付凹部18にシール部材16を嵌着させ、さらにシール部材16の後端面にシール部材押え17をハウジング10に対して位置決めした状態で固定する。この状態では、コネクタ11の後面側から順に、挿通孔21、端子挿入孔20、およびキャビティ14が、夫々、連通して並ぶようになる。次に、電線12の端末に固着された雌型端子金具13を、シール部材押え17の挿通孔21から端子挿入孔20を通って対応するキャビティ14に挿通させる。すると、雌型端子金具13は、図1に示すように収容され、このキャビティ14と対応する端子挿入孔20が電線12によって塞がれる。
【0025】
続いて、ダミー栓30を、上記した雌型端子金具13と同様の手順で、雌ハウジング10のキャビティ14のうちの空きとなるキャビティ14Aに挿通させる。ダミー栓30の挿通にともない、ランス23は撓み変形され、さらなるダミー栓30の進入により弾性復帰してダミー栓30の環状溝34に落とし込まれ、これにより被係止部31を係止してダミー栓30の後退を規制する。こうしてダミー栓30が抜け止め状態となる正規の挿入位置にあるときには、既述したように、ダミー栓30の鍔36がコネクタ11の後面側、すなわち、シール部材押え17における挿通孔21の後面側の開口周辺部(当接面22)に当接する。各キャビティ14に対応する端子挿入孔20の全てが雌型端子金具13とダミー栓30とにより塞がれると、雌ハウジング10の後面側のシールが完了する。
【0026】
次に、フード部15内にシールリング40を嵌装させた後、雌ハウジング10にリテーナ50を仮係止位置に組み付けた状態とする(図1参照)。この状態から、リテーナ50を前方に移動させて本係止位置に至らしめ、リテーナ50の嵌入部51をランス23の撓み空間Qに嵌入させて雌型端子金具13およびダミー栓30の夫々を二重係止する(図2参照)。そして、雌ハウジング10を図示しない相手の雄ハウジングに嵌合させ、その嵌合部分を上記したシールリング40によりシールする。
【0027】
さて、ダミー栓30を誤挿入したとき、またはメンテナンス時に、ダミー栓30をキャビティ14Aから抜き出す必要がある。そのような場合には、まずリテーナ50を取り外してランス23の撓み規制を解除し、次いでダミー栓30の鍔36を指で摘んで抜き方向に引っ張るようにする。この引っ張り操作の過程で、ダミー栓30における被係止部31のテーパ面32は、ランス23における係止部25の係止面と摺接することで、ランス23を案内しつつ撓み変形させ、ランス23を通過させることで、ランス23との係止を解除するよう作用する。さらに引っ張り操作を続けると、ダミー栓30を雌ハウジング10から完全に抜き出すことが可能となる。
【0028】
このように本実施形態によれば、キャビティ14Aに挿入されたダミー栓30が正規の挿入位置にある場合には、その先端部における被係止部31がランス23の係止部25に係止されて抜け止め状態となる一方で、その後端部における鍔36がシール部材押え17の後面側に当接する状態となる。したがって、ダミー栓30の鍔36がシール部材押え17の後面側に当接していることを目視で確認することにより、ダミー栓30が抜け止め状態にあることが判る。仮に、ダミー栓30の鍔36がシール部材押え17の後面側に当接していなければ、そのような状態は、ダミー栓30が半挿入状態であることを示しているため、さらにダミー栓30を押し込むようにする。
【0029】
また、ダミー栓30の被係止部31がランス23に係止されるとき、ダミー栓30の鍔36は非弾性素材よりなるシール部材押え17に当接しており、しかもこのシール部材押え17はハウジング10に対して位置決め固定されているため、被係止部31の係合面からシール部材押え17の後面までの距離が一定となる。したがって、ダミー栓30の鍔36がシール部材押え17の後面に当接することにより、シール部材16の成形上のバラツキに影響されることなく、ダミー栓30が抜け止め位置にあることが確実に保障されるようになる。
【0030】
さらに、ダミー栓30は、全体として多段円柱状に形成されており、ダミー栓30の軸周りの挿入方向性がなくなっているため、キャビティ14Aにダミー栓30を挿入するに際し、作業者がダミー栓30の挿入姿勢を気にしなくて済むようになり、作業の迅速性が確保される。
【0031】
さらにまた、ダミー栓30における被係止部31の後側の外周面は、テーパ面32として切り欠かれており、ダミー栓30をキャビティ14Aから抜き出す際には、このテーパ面32にランス23を案内させつつランス23との係止を解除可能としてあるため、作業をより迅速かつ容易に行うことができる。このようなテーパ面32が形成されていない場合には、ランス23との係止を解除するため別に解除治具を必要とするものであるが、本実施形態においては、このような解除治具を用いないで済むというメリットもある。
【0032】
<他の実施形態>
本発明は上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0033】
(1)図5に示すように、ダミー栓30の本体部33とか被係止部31は、角柱状に形成されていても構わない。被係止部31が角柱状に形成されている場合には、ランス23の係止部25との掛かり代が増大するため、ランス23との強固な係止が図れる。
【0034】
(2)ダミー栓30の鍔36がシール部材17に直接に当接する態様であっても構わない。
(3)コネクタ11は、雄コネクタであってもよい。
(4)本発明に係る抜け止め部は、ランス23に限らず、端子金具を係止可能なリテーナを利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリテーナを仮係止位置に組み付けた状態の断面図
【図2】リテーナが本係止位置に至った状態の断面図
【図3】ダミー栓が正規の挿入位置にあるときの拡大断面図
【図4】ダミー栓の斜視図
【図5】他の実施形態に係るダミー栓の斜視図
【図6】従来例の断面図
【符号の説明】
10…雌ハウジング
11…コネクタ
12…電線
13…雌型端子金具
14…キャビティ
14A…空きとなるキャビティ
16…シール部材
17…シール部材押え
20…端子挿入孔
21…挿通孔
22…当接面
23…ランス
30…ダミー栓
31…被係止部
32…テーパ面
36…鍔
50…リテーナ
Q…撓み空間
Claims (6)
- コネクタのハウジングには端子金具を収容可能な複数のキャビティが備わり、各キャビティに対応する端子挿入孔を開口させたシール部材が前記ハウジングの後端面を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応するキャビティに挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールが施される防水コネクタであって、
前記各キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティに対応する端子挿入孔をダミー栓で塞ぐようにしたものにおいて、
前記ダミー栓は、前記ハウジング内の抜け止め部に係止される被係止部と、この被係止部が前記抜け止め部に係止されるときに前記コネクタの後面側に当接することが可能な鍔とを備えていることを特徴とする防水コネクタ。 - 前記ハウジング内の抜け止め部は、前記各キャビティに挿入される前記端子金具によって一旦撓まされた後に復帰して前記端子金具に係止されるランスにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
- 前記ランスの撓み空間内に進入して前記ランスの撓み規制をするリテーナを備えたものにおいて、
前記被係止部の係合面は、前記ダミー栓の抜き方向に沿ったテーパ面を形成しており、
前記リテーナが前記ランスの撓み空間から後退した状態で、前記ダミー栓を引っ張り操作したときに、前記ランスとの係止を解除可能としてあることを特徴とする請求項2に記載の防水コネクタ。 - 前記シール部材の後面には、非弾性素材よりなるシール部材押えが前記ハウジングに対して位置決め固定されており、
前記シール部材押えは、前記シール部材における各端子挿入孔と整合する挿通孔を有し、且つ、この挿通孔の後面側の開口周辺部が前記鍔との当接面となっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の防水コネクタ。 - 前記ダミー栓は、その全体が多段円柱状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の防水コネクタ。
- 端子金具を収容可能な複数のキャビティを備えたコネクタのハウジングにおいて、各キャビティに対応する端子挿入孔を開口させたシール部材が後端面を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応するキャビティに挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールが施される一方、前記各キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなるキャビティに対応する端子挿入孔を塞ぐために用いられるダミー栓であって、
前記ハウジング内の抜け止め部に係止される被係止部と、この被係止部が前記抜け止め部に係止されるときに前記コネクタの後面側に当接することが可能な鍔とを備えていることを特徴とするダミー栓。
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