JP2004061664A - 光デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】球状レンズの固定基板に対する接着強度の十分なる確保、球状レンズにおける光の入力有効エリアの十分なる確保、設計の自由度の拡大を図る。
【解決手段】固定基板12の表面に交差溝20と整列溝22A〜22Dを互いに交差させて形成し、これら交差溝20並びに整列溝22A〜22Dの各交差部24に形成された4つの稜における接触点にて球レンズ16を支持することによって、該球レンズ16が固定基板12上に位置決め固定された光デバイス10Aにおいて、光源からの光Lを整列溝22A〜22Dに沿って進行させ、球レンズ16に入射させるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】固定基板12の表面に交差溝20と整列溝22A〜22Dを互いに交差させて形成し、これら交差溝20並びに整列溝22A〜22Dの各交差部24に形成された4つの稜における接触点にて球レンズ16を支持することによって、該球レンズ16が固定基板12上に位置決め固定された光デバイス10Aにおいて、光源からの光Lを整列溝22A〜22Dに沿って進行させ、球レンズ16に入射させるようにする。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光通信システムに用いられる光デバイスに関し、例えば、球状レンズを有するコリメータアレイに用いて好適な光デバイスに関する。ここで、球状レンズとは、外形が球体のものや、一部が欠けた形状、あるいはドラムレンズ等を含む意であり、特に、外形が球体のレンズを球レンズと記す。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気通信回線のデータ容量が急激に増加している。これに対応するため、既存の光ファイバを利用した波長多重(WDM)伝送方式の導入が進められ、前記WDM伝送方式の光デバイスとして、光クロスコネクト(OXC)スイッチに対するニーズが高まりつつある。
【0003】
前記OXCスイッチの中でも、例えば、MEMS(Micro Electro MechanicalSystem)型の光スイッチは、マイクロマシン技術を用いて作製され、かつ、量産化も容易であると考えられている。そのため、将来的に有望な光デバイスである。
【0004】
このような光デバイスは、複数の光入力と光出力とを有し、レンズ等の複数の光学素子がアレイ(レンズアレイ)として構成されている多心型の光デバイスである。この場合、空間にビームを飛ばす必要があるため、コリメータアレイが使われる。
【0005】
コリメータアレイに用いられるレンズとしては、非球面型のレンズ、平板型のマイクロレンズ、ロッドレンズ等がある。しかしながら、これらのレンズは高価であり、特に、単レンズである非球面型のレンズとロッドレンズとは、外形上の中心位置とレンズの光学的中心位置とが一致しない。そのため、非球面型のレンズ又はロッドレンズによってコリメータアレイを構成したときに、高精度のビーム(平行光)を得ることは極めて困難であるという問題があった。
【0006】
これに対して、外形が球体である球レンズは安価であると共に、外形上の中心位置とレンズの光学的中心位置とが一致しているため、球レンズでコリメータアレイを構成しても、高精度のビーム(平行光)が得られやすいという利点がある。球レンズが球形状に高精度に加工されていればいるほど、上記した利点が得られやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、球レンズを用いた光デバイスの大きな問題点は2つあり、第1は、球レンズの固定の問題であり、第2は、球レンズそのものの性能の制約による問題である。
【0008】
まず、第1の問題である球レンズの固定の問題について説明する。コリメータアレイを有する光デバイスでは、各レンズと前記各レンズに対向する光ファイバ等の光導波路との結合距離を正確に合わせないと、光デバイスとして機能しないおそれがある。従って、コリメータアレイを構成する際に、各光導波路から各レンズの端面を見たとき、各レンズが2次元の水平方向(X−Y方向)だけでなく、上下方向(Z方向)に対しても正確に配列されている必要がある。
【0009】
例えば、ロッドレンズから構成されるコリメータアレイを考えたとき、V溝にロッドレンズを載置するだけで、該ロッドレンズはV溝に入り込み、容易に動かない状態となる。つまり、V溝に載置されたロッドレンズは、外力が加わらなければ、例えば自重のみにてその載置された位置に固定された状態となる。もちろん、光結合等の調整のために、ロッドレンズを意図的に動かすことはあるが、この場合も容易に動かすことができる。一方、球レンズは、外形が球体であるため、球レンズをV溝に載置した場合、例えば自重によって、いとも簡単にV溝上で移動する。
【0010】
これを解決するためには、例えば、V溝を有する基板の端面に壁を設け、該壁に球レンズを突き当てるようにして水平方向(X−Y方向)の位置決めを行い、基板のV溝と該V溝に対向して配置された押さえ基板とによって、球レンズを上下方向(Z方向)に位置決め固定することが考えられる。
【0011】
この場合、球レンズの位置決め固定の作業においては、球レンズに対する水平方向(X−Y方向)の加重(球レンズによる自重をも含む)と、基板と押さえ基板とを固定又は仮固定するための上下方向(Z方向)の加重とを同時にかける必要がある。
【0012】
しかし、球レンズは他のレンズと比較して移動しやすいレンズであるため、上述のような作業を行って球レンズの位置決め固定を厳密に行っても、簡単に10μm程度の誤差が発生し、十分な精度を得ることは困難である。
【0013】
そこで、従来では、表面に複数のV溝が交差する固定基板を用い、これらV溝が交差する複数の交差部にそれぞれ球レンズを位置決め固定することが提案されている(例えば特開2002−116363号公報参照)。
【0014】
ところで、この従来例に係る光デバイスは、各交差部の底部にそれぞれ孔を設け、光源からの光を孔を通じて球レンズに入射させることで、平行光を得るようにしている。
【0015】
このような構成において、球レンズを固定基板に固定する場合、交差部の底部に接着剤を充填して球レンズを固定することが考えられるが、接着剤によって前記孔(光が透過する孔)が塞がれるおそれがあるため、例えば球レンズと交差部との接触部分のみに接着剤を塗布するなどの手法が考えられる。しかし、この場合、球レンズの交差部に対する接着強度が低下することから、その後の工程やハンドリング時に容易に外れてしまうおそれがある。接着剤として、光透過性のあるものを使用してもよいが、球レンズとの屈折率との関係や接着能力等、様々なパラメータを考慮する必要があり、自ずから材料が限られてしまい、コスト的に不利になる。
【0016】
また、上述の従来例に係る光デバイスにおいては、孔を通じて光を透過するようにしているため、光の入射有効エリアは、孔の径に依存することとなり、しかも、孔の径を大きくすると、上述したように、球レンズの固定が不十分になるおそれがあることから、むやみに孔の径を大きくすることもできない。つまり、従来の光デバイスにおける光の入射有効エリアは、基板の影響を大きく受けることになる。なお、光の出射に関する有効エリアは、前記孔の径には左右されないため、前記入射有効エリアよりも大きくとることができる。
【0017】
このように、従来例に係る光デバイスにおいては、光の入射有効エリアが基板の影響によって狭くなり、所望の平行光を得られず、設計の自由度も狭くなるという問題が生じる。
【0018】
次に、第2の問題である球レンズそのものの性能の制約について説明する。ここで、球レンズそのものの性能の制約とは、平行光と設計の自由度に関する制約である。
【0019】
具体的には、まず、平行光については、球レンズは基本的に球面収差を持っているため、理想的な平行光を球レンズから射出させることは極めて難しい。
【0020】
設計の自由度については、球レンズを用いた光デバイスでは、該光デバイスに光結合されたMEMSスイッチ等の別の光デバイスの仕様から、複数の球レンズ間のピッチやビームの動作距離等の仕様が決まるが、要求仕様を満たすように球レンズを設計する場合、球レンズの径を変更するしかない。即ち、現実的な設計の自由度は、球レンズの径を変えることだけである。なお、球レンズの材質、即ち、球レンズの屈折率を変更することも所望の仕様を達成するための手段として可能であるが、球レンズに対する信頼性や実績等を考慮すると、球レンズの材質を安易に変えることはできない上に、球レンズを特殊な材質に変更すると、球レンズの本来の利点である高い形状精度が得られないおそれがある。
【0021】
そして、要求仕様にて決定された配列ピッチが球レンズの径よりも大きい場合、複数の球レンズを並べることが物理的に不可能になる。このような場合、球レンズの性能をある程度犠牲にしてでも、前記配列ピッチ以下の径を有する球レンズを使用せざるを得なかった。
【0022】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、球状レンズの固定基板に対する接着強度を十分に確保することができ、また、球状レンズにおける光の入力有効エリアを十分に大きくとることができ、更に、設計の自由度を広げることができる光デバイスを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光デバイスは、固定基板の表面に少なくとも2つのV溝が交差して設けられ、前記2つのV溝の交差部には4つの稜が形成され、前記各稜の所定の点で球状レンズを支持し、該球状レンズが前記固定基板上に位置決め固定された光デバイスにおいて、前記2つのV溝のうち、少なくとも1つのV溝に沿って進行する入射光が前記球状レンズに入射されることを特徴とする。
【0024】
これにより、光の入射有効エリア等が基板の影響を受けるということがなくなり、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなる。また、球状レンズを固定基板に固定する場合、交差部の底部に接着剤を充填して固定することができ、球状レンズの固定基板に対する接着強度を十分に確保することができる。特に、前記球状レンズの形状が球体である場合、即ち、球レンズである場合は、光の入射有効エリアを、前記球体の径で決定される最大エリアの70%以上とすることができる。また、球状レンズの形状に関わらず、光の入射有効エリアと光の出射有効エリアをほぼ同じにすることができる。これは、上述したように、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなることにつながる。
【0025】
なお、球体の径で決定される最大エリア全体を光の入射有効エリアとすることは、レンズの形状から不可能である。そのため、入射有効エリアの上限としては、前記最大エリアの100%未満となるが、接着剤等の不確定要因を考慮して、最大エリアの90%を確保することができる。
【0026】
また、前記構成において、前記固定基板の2つのV溝に対向して押さえ基板が配置され、前記押さえ基板は、前記固定基板における交差部と共に前記球状レンズを支持し、かつ、該球状レンズを前記固定基板上に位置決め固定するV溝を具備するようにしてもよい。
【0027】
これにより、球状レンズは、固定基板における交差部と押さえ基板におけるV溝とで挟み込まれた形態となり、球状レンズを水平方向及び垂直方向に対して高精度に位置決めすることができる。なお、押さえ基板にV溝以外に逃げ溝(接着剤が球状レンズの光が透過する面に流れないようにするための溝)を設けるようにすれば、固定基板と押さえ基板とを接着剤にて互いに固定した際に、接着剤が球状レンズにおける光が透過する面に流れ込むということがなくなり、光の入射有効エリアを十分に確保することができる。
【0028】
また、前記構成において、少なくとも前記固定基板のV溝の底部が平坦であってもよい。また、前記球状レンズが固定基板の交差部と接触する点を接触点と定義したとき、少なくとも前記固定基板のV溝の底部と前記球状レンズの接触点との間隔を50μm以下にすることが好ましい。
【0029】
これにより、V溝の底部と球状レンズの頂部(V溝の底部と対向する頂部)との間隔を狭くすることができ、V溝に必要最低限の接着剤を塗布するだけで、球状レンズの固定を行うことができる。
【0030】
この間隔が広いと、多くの接着剤を塗布する必要が生じ、この多量の接着剤が球状レンズの光透過面に回り込むおそれがある。V溝の底部のみに接着剤を塗布することは現実的には不可能に近く、V溝のテーパ部分にも塗布されることとなる。底部から球状レンズの頂部(V溝の底部と対向する頂部)までが例えば30μmであって、接着剤が全体的に40μm存在するものとする。この場合、V溝の底部と球状レンズ間には接着剤が充填され、該球状レンズはV溝に固定されることになる。
【0031】
ここで、球状レンズの光透過面に接着剤が存在すると、その透過の具合(透過の度合いが低くなるなど)は接着剤の材質等によって決まり、不確定である。つまり、球状レンズの光透過面のうち、接着剤が付着している部分は、光透過の不確定エリアとして定義することができる。そして、上述の例では、球状レンズの不確定エリアは10μmである。
【0032】
一方、V溝の接触点からも球状レンズの中心に向かって40μmは接着剤が存在すると考えるべきであり、この場合、球レンズの周囲40μmは接着剤により、光の透過が不確定とされる。ここで、例えば1mmの球レンズであれば、π×(1000−2×40)2/10002=0.8464で、光透過の上で有効なエリアは、球レンズの径で決定される最大エリアの約85%となる。この場合、光の透過が不確定なエリア(不確定エリア)は全体の15%存在することになるが、この割合は、交差部により隠れるエリアの割合とほぼ等しく、交差部に球状レンズを載置したことによって特に制限を受けることはない。
【0033】
このようなことから、V溝の底部から球状レンズの頂部(V溝の底部と対向する頂部)までの距離を小さくすることは、前記不確定エリアを広げることにはならず、反対に、接着剤の塗布量を少なくすることができ、接着剤が球状レンズの光透過面に回り込む量を低減できる点で好ましい。また、接着剤の使用量が減ることから、コスト面でも有利である。
【0034】
そして、実際の製造工程では、先に接着剤を固定基板に薄く(100μm以下等)塗布しておき、固定基板の交差部に球状レンズを置いて硬化する。球状レンズの光透過面に接着剤が流れ込まないように、紫外線硬化型の接着剤で素早く硬化するとより好ましい。
【0035】
また、前記固定基板に複数の交差部を設け、複数の球状レンズをそれぞれ対応する交差部に位置決め固定してアレイとした場合に、交差部の配列ピッチを、球状レンズの直径よりも小さくしてもよい。この場合、各球状レンズは、少なくとも隣接する球状レンズと対向する部分が削られていることが好ましい。
【0036】
これにより、要求仕様にて決定された配列ピッチが球状レンズの径よりも大きい場合においても十分に対応させることができ、球状レンズを用いた光デバイスの設計の自由度を広げることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光デバイスの実施の形態例を、図1〜図7Bを参照しながら説明する。
【0038】
まず、第1の実施の形態に係る光デバイス10Aは、図1に示すように、固定基板12と、押さえ基板14と、これら固定基板12と押さえ基板14とで挟持された球レンズ16とを有する。
【0039】
固定基板12は、例えば図2(図1と上下の方向を逆にしてある)に示すように、その一主面に2本のV溝20及び22がほぼ直交して形成され、これらV溝20及び22が交差する部分(交差部24)にて4つの稜26a〜26dが形成されている。そして、この交差部24に球レンズ16が載置固定されている。図2では、1つの固定基板12に1つの交差部24が形成されたものを示したが、その他、図3に示すように、4つの交差部24が形成されていてもよいし、それ以上の数の交差部24が形成されていてもよい。図3においては、固定基板12に行方向に1つのV溝20を形成し、列方向に4つのV溝22A〜22Dを形成した例を示す。
【0040】
以下の説明では、V溝の区別を明確にするために、図2及び図3における一方のV溝20を交差溝20と記し、他方のV溝22(22A〜22D)を整列溝22(22A〜22D)と記す。また、複数の整列溝22A〜22Dを総称して言う場合には、単に整列溝22として記す。
【0041】
押さえ基板14は、図2及び図3に示すように、その一主面(固定基板12の一主面と対向する面)に、固定基板12の整列溝22と対向し、かつ、該整列溝22と平行なV溝28(28A〜28D)が形成されている。なお、複数のV溝28A〜28Dを総称して言う場合には、単にV溝28として記す。
【0042】
そして、この光デバイス10Aを作製する場合は、固定基板12における交差部24の底部に接着剤30(図1参照)を塗布した後、交差部24に球レンズ16を載置する。このとき、球レンズ16は、図2に示すように、交差部24における各稜26a〜26dにおいてそれぞれ接触点32a〜32dにて支持される。
【0043】
ここで、固定基板12に複数の交差部24を例えばマトリックス状に配置し、これら交差部24にそれぞれ球レンズ16を載置した場合は、各球レンズ16は、X方向(行方向)に一直線状に並び、Y方向(列方向)においても一直線状に並ぶことになる。更に、各球レンズ16の頂部もZ方向(固定基板12の一主面から鉛直方向に立ち上がる方向)に対してほぼ揃うことになる。
【0044】
その後、押さえ基板14のV溝28の底部に接着剤34(図1参照)を塗布し、押さえ基板14のV溝28と固定基板12の交差部24とが対向するようにして、交差部24に固定されている球レンズ16を押さえ基板14で押さえ、固定する。
【0045】
球レンズ16は、交差部24に載置しただけで安定に固定されており、その後、押さえ基板14で加重(一方向の加重)をかけるだけで、X方向、Y方向及びZ方向の3軸の方向が決まるため、組立て後でもサブミクロンの精度を得ることができる。
【0046】
そして、本実施の形態に係る光デバイス10Aでは、例えば図3に示すように、光源からの光Lが整列溝22(22A〜22D)に沿って進行し、球レンズ16に入射されるようになっている。これにより、光の入射有効エリア等が固定基板12や押さえ基板14の影響を受けるということがなくなり、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなる。また、球レンズ16を固定基板12に固定する場合、上述したように、交差部24の底部に接着剤30を充填して固定することができ、球レンズ16の固定基板12に対する接着強度を十分に確保することができる。これは押さえ基板14についても同様である。
【0047】
ところで、球レンズ16のX方向とY方向の位置決め精度を確保するためにV溝を使用することは知られている。しかし、球レンズ16を交差部24に載置した場合と、球レンズ16を直接整列溝22に載置した場合とでは、それぞれの当接位置が異なることになる。
【0048】
具体的に、図4A及び図4Bを参照しながら説明する。まず、図4Aに示すように、球レンズ16を直接整列溝22に載置すると、球レンズ16は整列溝22との2つの接触点31a及び31bにおいて当接することになる。一方、図4Bに示すように、球レンズ16を交差部24に載置すると、球レンズ16は4つの稜26a〜26dにそれぞれ接触点32a〜32dにおいて当接することになり、図4Bにおいて二点鎖線で示すように、球レンズ16を直接整列溝22に載置した際の当接位置31a及び31bとは異なることとなる。
【0049】
このような場合であっても、交差溝20(図3参照)がほぼ所望の溝(例えば一定形状の溝)であれば、交差部24における接触点32a〜32dの位置もほぼ一定となるため、交差溝20を形成した状態でも、球レンズ16は、整列溝22の精度に従って整列されることになり、問題なく精度は確保できる。
【0050】
しかしながら、球レンズ16の整列に関し、複数の球レンズ16(例えば頂部)が一直線に並んでさえいればよいというものでもない。固定基板12として求められる特性の1つとして、押さえ基板14で接着固定した際の固定基板12と押さえ基板14同士の間隔(=接着層36(図1参照)の厚み)等を厳密に管理することは、工業的にも極めて重要な要素である。
【0051】
この間隔は、図4Aに示すように、整列溝22に載置された球レンズ16のうち、球レンズ16と整列溝22との接触点31a及び31bを通る鉛直面にて球レンズ16及び固定基板12を切断したとき、球レンズ16の断面円の中心Oaから接触点31a及び31bまでの距離Z0を把握することで管理できる。
【0052】
つまり、球レンズ16を直接整列溝22に載置するのであれば、図4Aに示すように、球レンズ16の前記断面円の中心Oaを把握しつつ、該中心Oaを通り、かつ、整列溝22の形成方向に延びる線を基準に整列溝22を加工することで、該整列溝22を精度よく作製することができる。このとき、前記断面円の径、この場合、距離Z0を、上述のように加工された整列溝22に当接される球レンズ16の径として設定することができる。
【0053】
これに対して、図4Bに示すように、固定基板12の交差部24に球レンズ16を載置した場合は、上述したように、直接整列溝22に球レンズ16を載置した場合とは当接位置が異なることから、交差部24に載置された球レンズ16のうち、球レンズ16と交差部24との接触点(例えば32b及び32c)を通る鉛直面にて球レンズ16及び固定基板12を切断したときの球レンズ16の前記断面円の中心Obから接触点32b及び32cまでの距離をZ1と定義したとき、該距離Z1は前記距離Z0と異なり、しかも、互いの中心Oa及びObも異なることとなる。
【0054】
従って、この距離Z1の測定は、最終評価のみでなく、加工中に把握しつつ、中間製品状態の測定値Z1に対して所望の距離となるように、補正値をフィードバックし、最終的に所望値となるようにするため、いちいちずれ量を計算して補正値を出すような作業であると、加工プロセスに大きな影響を与えるおそれがある。
【0055】
このため、本実施の形態では、図4Cに示すように、予め当接位置(例えば32a及び32c)の理論値を演算し、かつ、実際の整列溝22の延長線上に接する仮想円17を設定し、該仮想円17の径Z1を算出する。そして、算出された径Z1に基づいて載置すべき球レンズ16の中心Obを求め、この中心Obを整列溝22の測定に使用する。これにより、正確に通常どおりのステップで整列溝22の加工を行うことができる。つまり、上述のように算出された中心Obを通り、かつ、整列溝22の形成方向に延びる線を基準に整列溝22を加工する。これにより、整列溝22を精度よく作製することができる。
【0056】
ところで、図5に示すように、Si基板40に対してエッチングによって溝42を形成する場合、四角錐形状の溝42ができる。このとき、球レンズ16は、通常のV溝と同様に、溝42のテーパ面に当接することになる。テーパ面での当接なので、一見、安定でよい方法に思えるが、得られる有効レンズ径の制約が大きい。
【0057】
具体的に説明すると、Si基板40に対するエッチングによって形成された溝42の傾斜角は約70°であるため、接触点により形成される面と球レンズ16の中心との距離は、球レンズ16の半径がrの場合0.57rとなる。つまり、溝42の上縁において接触点が来るように深さを調整して溝42を形成したとしても、球レンズ16の43%は溝42内に隠れるため、その隠れた部分を含むリング状の部分は使用できないエリア(図5の球レンズ16において白抜きで示したエリア44)となる。加工精度や溝42の開口部の状態からマージンをみると、半分程度の径で決まる有効エリア(図5の球レンズ16において網掛けで示したエリア46)しか得られない。
【0058】
上述のように、設計の自由度が径のみである球レンズ16において、50%しか有効エリアがないと、さらに自由度を大きく狭めることになり大きな問題となる。
【0059】
一方、本実施の形態の場合は、円の径rと、円の中心から整列溝22の表面までの距離Z0とのずれ分(r−Z0)は隠れることになる。しかし、その隠れた部分は領域的に小さく、同じ傾斜角70°で両溝(整列溝22及びV溝28)を形成する場合、球レンズ16の径で決定される最大エリアの70%以上を光の入射有効エリアとして確保することができる。図1の例では、約80%を確保することができる。
【0060】
これは実際の使用を考えても、ビーム径が球レンズ16の径と同じビームを入射させることは結合効率等の観点からもないことから、光の入射有効エリアとして70%以上確保できれば十分である。
【0061】
なお、球レンズ16の径で決定される最大エリア全体を光の入射有効エリアとすることは、球レンズ16の形状から不可能である。そのため、入射有効エリアの上限としては、前記最大エリアの100%未満となるが、接着剤等の不確定要因を考慮して、最大エリアの90%を確保することができる。
【0062】
また、本実施の形態では、球レンズ16を正確にX方向、Y方向及びZ方向について高精度に位置決めすることができるが、これは、あくまで稜26a〜26dの状態によって依存し、稜26a〜26dのいずれかに欠け等があって精度を劣化させる要因が接触点32a〜32dのいずれかに存在してしまう場合も想定される。
【0063】
特に、X方向及びY方向の要求仕様(位置精度)は、サブミクロンオーダなので、この影響は問題となる。
【0064】
この問題を解決するために、本実施の形態では、X方向及びY方向は、交差溝20のない通常のV溝、即ち、押さえ基板14におけるV溝28で位置決めし、Z方向の位置精度の確保のために、交差溝20が形成された固定基板12を使うとより好ましい。この場合、稜26a〜26dのいずれかに欠け等があっても、その影響はZ方向には及ぶが、X方向及びY方向に対しては押さえ基板14のV溝28で規制されるので影響は小さいものとなり好ましい。
【0065】
ここで、球レンズ16の接着を考える。球レンズ16は、その表面に不純物が付着していると当然特性が変化してしまう。つまり、球レンズ16を固定基板12や押さえ基板14に接着固定するために使用される接着剤36(図1参照)が、光の透過する面に付着すると、所望の特性を得ることはできない。
【0066】
このため、接触点32a〜32dの近傍のみの固定であって、球レンズ16の中心方向にほとんど接着剤36が回り込まないように、接着固定することが望ましい。
【0067】
しかし、稜26a〜26dでの接触の場合、接触点32a〜32dから少しでも離れると、整列溝22や交差溝20の形状としてテーパ面が上方に向かって広がった形態であるため、接着に寄与する面積が小さい。従って、図6の変形例に係る光デバイス10Aaのように、接触点32a〜32dから交差部24の底部までの間隔dを小さくし、接触点32a〜32dのみでなく交差部24の底部でも球レンズ16を接着剤30を介して固定することが好ましい。これにより、十分な接着強度を得ることが可能となる。押さえ基板14を用いる場合においても、同様に、接触点50a及び50bからV溝28の底部までの間隔eを小さくすることがより好ましい。上述の間隔d及びeとしては、それぞれ50μm以下であると更に好ましい。
【0068】
これにより、交差部24の底部と球レンズ16の頂部(交差部24の底部と対向する頂部)との間隔、並びにV溝28の底部と球レンズ16の頂部(V溝の底部と対向する頂部)との間隔をそれぞれ狭くすることができ、交差部24並びにV溝28に必要最低限の接着剤を塗布するだけで、球レンズ16の固定を行うことができる。
【0069】
また、固定基板12と押さえ基板14同士の安定した接着を考えた場合、基板12及び14間に確実に接着剤36を充填・硬化する必要がある。この接着剤36も球レンズ16の光が透過する面に回り込むことを防がなくてはいけない。そこで、例えば、押さえ基板14の一主面にV溝28とは別に押さえ基板14の側面まで延びる図示しない逃げ溝(接着剤36が球レンズ16の光が透過する面に流れないようにするための溝)を形成する。
【0070】
これにより、固定基板12と押さえ基板14の側面から接着剤36を塗布することで、固定基板12と押さえ基板14が接着剤36にて固定されると共に、球レンズ16における光が透過する面には接着剤36が回り込まないため、上述した光の入射有効エリアを十分に確保することができる。
【0071】
次に、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bについて図7A及び図7Bを参照しながら説明する。
【0072】
この第2の実施の形態に係る光デバイス10Bは、図7A及び図7Bに示すように、多心ファイバが一体とされたリボンケーブル60が挿入固定されるハウジング62と、該ハウジング62の先端に固定されるコリメータアレイ64とを有する。ハウジング62内には、リボンケーブル60のチャネル数と同じ本数の光ファイバが配列されたファイバアレイ66を有する。
【0073】
コリメータアレイ64は、ファイバアレイ66に含まれる光ファイバの本数に応じた数の球状レンズ68が配列されて構成され、各球状レンズ68は、それぞれ対応する光ファイバと光学的に結合されている。また、各球状レンズ68は、上述した第1の実施の形態に係る光デバイス10Aと同様の固定基板12と押さえ基板14とで挟持固定されている。
【0074】
ここで、通常の光デバイスにおいて、コリメータアレイの要求仕様によっては、径がチャネルの配列ピッチよりも大きな球レンズを使用せざるを得ない場合があるが、上述したように、このまま使用するのは物理的に不可能である。
【0075】
従来から、球レンズの円周を削ってレンズ部の半径rは変えずに、外径を小さくしてなるドラムレンズが知られている。しかし、このドラムレンズは、外周加工によって、本来の外径中心とレンズ中心の一致という球レンズの利点が損なわれてしまっていた。
【0076】
そこで、この第2の実施の形態に係る光デバイス10Bのコリメータアレイ64は、図7Aに示すように、球レンズ16(例えば図1参照)の側面部分を削り、幅wを狭くしてなる球状レンズ68を用い、これら球状レンズ68をそれぞれ交差部24に固定するようにしている。ここで、球レンズ16の側面部分とは、隣接する球レンズ16と対向する部分を指す。なお、第2の実施の形態では、両側に位置する球レンズ16においても、それぞれ両側面部分を削るようにしている。これは、全てのチャネルにおける特性(光結合特性等)を一定にするためである。
【0077】
しかも、交差部24における接触点32a〜32d(図1参照)には、球状レンズ68の球面部分が接触することから、球レンズ16本来の利点を損なうことがない。
【0078】
つまり、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bは、球レンズ16の利点を損なうことなく、チャネルの狭ピッチ化を図ることができる。例えば、半径0.6mm(φ1.2mm)の球レンズを1mmピッチに並べる場合は、球レンズ16の側面部分を削って幅0.99mmの球状レンズ68とし、この球状レンズ68を1mmピッチの交差部に並べればよい。
【0079】
上述の第1の実施の形態に係る光デバイス(変形例を含む)では球レンズを用い、第2の実施の形態に係る光デバイスでは球状レンズを用いたが、いずれの場合においても、光の入射有効エリアと光の出射有効エリアをほぼ同じにすることができる。これは、上述したように、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなることにつながる。
【0080】
【実施例】
次に、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bを4チャネル用のコリメータアレイを有する光デバイスに適用した実施例について図7A及び図7Bも参照しながら説明する。
【0081】
この実施例に係る光デバイスは、チャネルの配列ピッチが0.9mmである。この場合、径φ1mmの球レンズ16が光学的に最適であったため、径φ1mmの球レンズ16の側面部分を削って幅0.89mmの球状レンズ68とした。
【0082】
使用したファイバアレイ66は、配列ピッチが0.9mmで、通常のφ125μmのシングルモードファイバを使用した。外形は幅6mm×長さ10mm×厚み3mmとした。端面は、光学設計が行い易い直角としたので、反射防止のためにファイバアレイ66の端面にARコートを施した。
【0083】
コリメータアレイ64としては、下基板に、4つの交差部24が形成された固定基板12を用い、上基板に、4つのV溝28が形成された押さえ基板14を用いた。外形は幅6mm×長さ2mm×厚み3mmとした。
【0084】
まず、固定基板12の交差部24の表面並びに押さえ基板14のV溝28の表面にそれぞれ接着剤を薄く塗布した。次に、固定基板12の交差部24に球状レンズ68を載置した。基本的には、固定基板12の交差部24の配列ピッチと、押さえ基板14のV溝の配列ピッチが一致する状態が、一番安定で、かつ、押さえ基板14のV溝28と固定基板12の交差溝20が互いに直交するため、球状レンズ68を交差部24に載置して上下方向に加重を掛けるだけでも位置決め精度は確保できる。
【0085】
しかし、この実施例では、念のため、まず、この組立て状態の画像を撮像し、その画像を見ながら、押さえ基板14のV溝28と固定基板12の交差溝20が互いに直交するように、押さえ基板14を合わせ設置し、その後、ゆっくりと加重を掛け確実に所望の状態とした。
【0086】
ファイバアレイ66における各光ファイバと各球状レンズ68とが、所望の結合距離になるようにスペーサ70を配置した。予め固定基板12の交差溝20と端面の平行度を精度よく加工しておき、かつ、スペーサ70も寸法・平行度を確保した上で、端面貼り合わせのみで結合距離、θx及びθyが調整されるべくスペーサ70をコリメータアレイ64に貼り合わせた。
【0087】
なお、スペーサ70は、光ファイバと球状レンズ68との間が空気72となるように、両側の位置に配置した。
【0088】
光結合の作業は次のように行った。まず、ファイバアレイ66から直接出射するビームを画像で確認し、ビームの出射位置をコンピュータのメモリに記憶させた。次に、コリメータアレイ64に貼り合わされているスペーサ70の端面とファイバアレイ64の端面とを面合わせし、次に、x方向、y方向及びθzの調整を行い、記憶したビームの出射位置と各球状レンズ64から出射されるビームの出射位置が一致するように位置合わせした。最後にスペーサ70の端面とファイバアレイ66の端面との間を接着剤で固定した。
【0089】
球状レンズ68は幅wが0.89mmとなるまで削ったが、交差部24の整列溝22から隠れる部分を除いた光の入射有効エリアは約0.8mmなので、特性上問題はない。また、コリメータアレイ64の位置精度としては、X方向、Y方向及びZ方向共に1μm以下であって高精度であった。
【0090】
最後に、検査として2つのコリメータアレイ64を20mmの距離で対向させて結合効率の測定を行った。最大でも損失が1dBと良好な結果であった。
【0091】
なお、この発明に係る光デバイスは、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光デバイスによれば、球状レンズの固定基板に対する接着強度を十分に確保することができ、また、球状レンズにおける光の入力有効エリアを十分に大きくとることができ、更に、設計の自由度を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す分解斜視図である。
【図3】第1の実施の形態に係る光デバイスの他の例(複数の交差部を有する例)を示す分解斜視図である。
【図4】図4Aは球レンズを直接整列溝に載置した状態を示す説明図であり、図4Bは球レンズを交差部に載置した状態を示す説明図であり、図4Cは第1の実施の形態において、整列溝を作製する場合の基準となる仮想円を示す説明図である。
【図5】Si基板にエッチングにて溝を形成した場合の不都合点を示す説明図である。
【図6】変形例に係る光デバイスを示す断面図である。
【図7】図7Aは第2の実施の形態に係る光デバイスを示す正面図であり、図7Bは第2の実施の形態に係る光デバイスを示す上面図である。
【符号の説明】
10A、10Aa、10B…光デバイス 12…固定基板
14…押さえ基板 16…球レンズ
20…交差溝 22、22A〜22D…整列溝
24…交差部 26a〜26d…稜
28、28A〜28D…V溝 30、34、36…接着剤
32a〜32d…接触点 68…球状レンズ
【発明の属する技術分野】
この発明は、光通信システムに用いられる光デバイスに関し、例えば、球状レンズを有するコリメータアレイに用いて好適な光デバイスに関する。ここで、球状レンズとは、外形が球体のものや、一部が欠けた形状、あるいはドラムレンズ等を含む意であり、特に、外形が球体のレンズを球レンズと記す。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気通信回線のデータ容量が急激に増加している。これに対応するため、既存の光ファイバを利用した波長多重(WDM)伝送方式の導入が進められ、前記WDM伝送方式の光デバイスとして、光クロスコネクト(OXC)スイッチに対するニーズが高まりつつある。
【0003】
前記OXCスイッチの中でも、例えば、MEMS(Micro Electro MechanicalSystem)型の光スイッチは、マイクロマシン技術を用いて作製され、かつ、量産化も容易であると考えられている。そのため、将来的に有望な光デバイスである。
【0004】
このような光デバイスは、複数の光入力と光出力とを有し、レンズ等の複数の光学素子がアレイ(レンズアレイ)として構成されている多心型の光デバイスである。この場合、空間にビームを飛ばす必要があるため、コリメータアレイが使われる。
【0005】
コリメータアレイに用いられるレンズとしては、非球面型のレンズ、平板型のマイクロレンズ、ロッドレンズ等がある。しかしながら、これらのレンズは高価であり、特に、単レンズである非球面型のレンズとロッドレンズとは、外形上の中心位置とレンズの光学的中心位置とが一致しない。そのため、非球面型のレンズ又はロッドレンズによってコリメータアレイを構成したときに、高精度のビーム(平行光)を得ることは極めて困難であるという問題があった。
【0006】
これに対して、外形が球体である球レンズは安価であると共に、外形上の中心位置とレンズの光学的中心位置とが一致しているため、球レンズでコリメータアレイを構成しても、高精度のビーム(平行光)が得られやすいという利点がある。球レンズが球形状に高精度に加工されていればいるほど、上記した利点が得られやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、球レンズを用いた光デバイスの大きな問題点は2つあり、第1は、球レンズの固定の問題であり、第2は、球レンズそのものの性能の制約による問題である。
【0008】
まず、第1の問題である球レンズの固定の問題について説明する。コリメータアレイを有する光デバイスでは、各レンズと前記各レンズに対向する光ファイバ等の光導波路との結合距離を正確に合わせないと、光デバイスとして機能しないおそれがある。従って、コリメータアレイを構成する際に、各光導波路から各レンズの端面を見たとき、各レンズが2次元の水平方向(X−Y方向)だけでなく、上下方向(Z方向)に対しても正確に配列されている必要がある。
【0009】
例えば、ロッドレンズから構成されるコリメータアレイを考えたとき、V溝にロッドレンズを載置するだけで、該ロッドレンズはV溝に入り込み、容易に動かない状態となる。つまり、V溝に載置されたロッドレンズは、外力が加わらなければ、例えば自重のみにてその載置された位置に固定された状態となる。もちろん、光結合等の調整のために、ロッドレンズを意図的に動かすことはあるが、この場合も容易に動かすことができる。一方、球レンズは、外形が球体であるため、球レンズをV溝に載置した場合、例えば自重によって、いとも簡単にV溝上で移動する。
【0010】
これを解決するためには、例えば、V溝を有する基板の端面に壁を設け、該壁に球レンズを突き当てるようにして水平方向(X−Y方向)の位置決めを行い、基板のV溝と該V溝に対向して配置された押さえ基板とによって、球レンズを上下方向(Z方向)に位置決め固定することが考えられる。
【0011】
この場合、球レンズの位置決め固定の作業においては、球レンズに対する水平方向(X−Y方向)の加重(球レンズによる自重をも含む)と、基板と押さえ基板とを固定又は仮固定するための上下方向(Z方向)の加重とを同時にかける必要がある。
【0012】
しかし、球レンズは他のレンズと比較して移動しやすいレンズであるため、上述のような作業を行って球レンズの位置決め固定を厳密に行っても、簡単に10μm程度の誤差が発生し、十分な精度を得ることは困難である。
【0013】
そこで、従来では、表面に複数のV溝が交差する固定基板を用い、これらV溝が交差する複数の交差部にそれぞれ球レンズを位置決め固定することが提案されている(例えば特開2002−116363号公報参照)。
【0014】
ところで、この従来例に係る光デバイスは、各交差部の底部にそれぞれ孔を設け、光源からの光を孔を通じて球レンズに入射させることで、平行光を得るようにしている。
【0015】
このような構成において、球レンズを固定基板に固定する場合、交差部の底部に接着剤を充填して球レンズを固定することが考えられるが、接着剤によって前記孔(光が透過する孔)が塞がれるおそれがあるため、例えば球レンズと交差部との接触部分のみに接着剤を塗布するなどの手法が考えられる。しかし、この場合、球レンズの交差部に対する接着強度が低下することから、その後の工程やハンドリング時に容易に外れてしまうおそれがある。接着剤として、光透過性のあるものを使用してもよいが、球レンズとの屈折率との関係や接着能力等、様々なパラメータを考慮する必要があり、自ずから材料が限られてしまい、コスト的に不利になる。
【0016】
また、上述の従来例に係る光デバイスにおいては、孔を通じて光を透過するようにしているため、光の入射有効エリアは、孔の径に依存することとなり、しかも、孔の径を大きくすると、上述したように、球レンズの固定が不十分になるおそれがあることから、むやみに孔の径を大きくすることもできない。つまり、従来の光デバイスにおける光の入射有効エリアは、基板の影響を大きく受けることになる。なお、光の出射に関する有効エリアは、前記孔の径には左右されないため、前記入射有効エリアよりも大きくとることができる。
【0017】
このように、従来例に係る光デバイスにおいては、光の入射有効エリアが基板の影響によって狭くなり、所望の平行光を得られず、設計の自由度も狭くなるという問題が生じる。
【0018】
次に、第2の問題である球レンズそのものの性能の制約について説明する。ここで、球レンズそのものの性能の制約とは、平行光と設計の自由度に関する制約である。
【0019】
具体的には、まず、平行光については、球レンズは基本的に球面収差を持っているため、理想的な平行光を球レンズから射出させることは極めて難しい。
【0020】
設計の自由度については、球レンズを用いた光デバイスでは、該光デバイスに光結合されたMEMSスイッチ等の別の光デバイスの仕様から、複数の球レンズ間のピッチやビームの動作距離等の仕様が決まるが、要求仕様を満たすように球レンズを設計する場合、球レンズの径を変更するしかない。即ち、現実的な設計の自由度は、球レンズの径を変えることだけである。なお、球レンズの材質、即ち、球レンズの屈折率を変更することも所望の仕様を達成するための手段として可能であるが、球レンズに対する信頼性や実績等を考慮すると、球レンズの材質を安易に変えることはできない上に、球レンズを特殊な材質に変更すると、球レンズの本来の利点である高い形状精度が得られないおそれがある。
【0021】
そして、要求仕様にて決定された配列ピッチが球レンズの径よりも大きい場合、複数の球レンズを並べることが物理的に不可能になる。このような場合、球レンズの性能をある程度犠牲にしてでも、前記配列ピッチ以下の径を有する球レンズを使用せざるを得なかった。
【0022】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、球状レンズの固定基板に対する接着強度を十分に確保することができ、また、球状レンズにおける光の入力有効エリアを十分に大きくとることができ、更に、設計の自由度を広げることができる光デバイスを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光デバイスは、固定基板の表面に少なくとも2つのV溝が交差して設けられ、前記2つのV溝の交差部には4つの稜が形成され、前記各稜の所定の点で球状レンズを支持し、該球状レンズが前記固定基板上に位置決め固定された光デバイスにおいて、前記2つのV溝のうち、少なくとも1つのV溝に沿って進行する入射光が前記球状レンズに入射されることを特徴とする。
【0024】
これにより、光の入射有効エリア等が基板の影響を受けるということがなくなり、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなる。また、球状レンズを固定基板に固定する場合、交差部の底部に接着剤を充填して固定することができ、球状レンズの固定基板に対する接着強度を十分に確保することができる。特に、前記球状レンズの形状が球体である場合、即ち、球レンズである場合は、光の入射有効エリアを、前記球体の径で決定される最大エリアの70%以上とすることができる。また、球状レンズの形状に関わらず、光の入射有効エリアと光の出射有効エリアをほぼ同じにすることができる。これは、上述したように、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなることにつながる。
【0025】
なお、球体の径で決定される最大エリア全体を光の入射有効エリアとすることは、レンズの形状から不可能である。そのため、入射有効エリアの上限としては、前記最大エリアの100%未満となるが、接着剤等の不確定要因を考慮して、最大エリアの90%を確保することができる。
【0026】
また、前記構成において、前記固定基板の2つのV溝に対向して押さえ基板が配置され、前記押さえ基板は、前記固定基板における交差部と共に前記球状レンズを支持し、かつ、該球状レンズを前記固定基板上に位置決め固定するV溝を具備するようにしてもよい。
【0027】
これにより、球状レンズは、固定基板における交差部と押さえ基板におけるV溝とで挟み込まれた形態となり、球状レンズを水平方向及び垂直方向に対して高精度に位置決めすることができる。なお、押さえ基板にV溝以外に逃げ溝(接着剤が球状レンズの光が透過する面に流れないようにするための溝)を設けるようにすれば、固定基板と押さえ基板とを接着剤にて互いに固定した際に、接着剤が球状レンズにおける光が透過する面に流れ込むということがなくなり、光の入射有効エリアを十分に確保することができる。
【0028】
また、前記構成において、少なくとも前記固定基板のV溝の底部が平坦であってもよい。また、前記球状レンズが固定基板の交差部と接触する点を接触点と定義したとき、少なくとも前記固定基板のV溝の底部と前記球状レンズの接触点との間隔を50μm以下にすることが好ましい。
【0029】
これにより、V溝の底部と球状レンズの頂部(V溝の底部と対向する頂部)との間隔を狭くすることができ、V溝に必要最低限の接着剤を塗布するだけで、球状レンズの固定を行うことができる。
【0030】
この間隔が広いと、多くの接着剤を塗布する必要が生じ、この多量の接着剤が球状レンズの光透過面に回り込むおそれがある。V溝の底部のみに接着剤を塗布することは現実的には不可能に近く、V溝のテーパ部分にも塗布されることとなる。底部から球状レンズの頂部(V溝の底部と対向する頂部)までが例えば30μmであって、接着剤が全体的に40μm存在するものとする。この場合、V溝の底部と球状レンズ間には接着剤が充填され、該球状レンズはV溝に固定されることになる。
【0031】
ここで、球状レンズの光透過面に接着剤が存在すると、その透過の具合(透過の度合いが低くなるなど)は接着剤の材質等によって決まり、不確定である。つまり、球状レンズの光透過面のうち、接着剤が付着している部分は、光透過の不確定エリアとして定義することができる。そして、上述の例では、球状レンズの不確定エリアは10μmである。
【0032】
一方、V溝の接触点からも球状レンズの中心に向かって40μmは接着剤が存在すると考えるべきであり、この場合、球レンズの周囲40μmは接着剤により、光の透過が不確定とされる。ここで、例えば1mmの球レンズであれば、π×(1000−2×40)2/10002=0.8464で、光透過の上で有効なエリアは、球レンズの径で決定される最大エリアの約85%となる。この場合、光の透過が不確定なエリア(不確定エリア)は全体の15%存在することになるが、この割合は、交差部により隠れるエリアの割合とほぼ等しく、交差部に球状レンズを載置したことによって特に制限を受けることはない。
【0033】
このようなことから、V溝の底部から球状レンズの頂部(V溝の底部と対向する頂部)までの距離を小さくすることは、前記不確定エリアを広げることにはならず、反対に、接着剤の塗布量を少なくすることができ、接着剤が球状レンズの光透過面に回り込む量を低減できる点で好ましい。また、接着剤の使用量が減ることから、コスト面でも有利である。
【0034】
そして、実際の製造工程では、先に接着剤を固定基板に薄く(100μm以下等)塗布しておき、固定基板の交差部に球状レンズを置いて硬化する。球状レンズの光透過面に接着剤が流れ込まないように、紫外線硬化型の接着剤で素早く硬化するとより好ましい。
【0035】
また、前記固定基板に複数の交差部を設け、複数の球状レンズをそれぞれ対応する交差部に位置決め固定してアレイとした場合に、交差部の配列ピッチを、球状レンズの直径よりも小さくしてもよい。この場合、各球状レンズは、少なくとも隣接する球状レンズと対向する部分が削られていることが好ましい。
【0036】
これにより、要求仕様にて決定された配列ピッチが球状レンズの径よりも大きい場合においても十分に対応させることができ、球状レンズを用いた光デバイスの設計の自由度を広げることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光デバイスの実施の形態例を、図1〜図7Bを参照しながら説明する。
【0038】
まず、第1の実施の形態に係る光デバイス10Aは、図1に示すように、固定基板12と、押さえ基板14と、これら固定基板12と押さえ基板14とで挟持された球レンズ16とを有する。
【0039】
固定基板12は、例えば図2(図1と上下の方向を逆にしてある)に示すように、その一主面に2本のV溝20及び22がほぼ直交して形成され、これらV溝20及び22が交差する部分(交差部24)にて4つの稜26a〜26dが形成されている。そして、この交差部24に球レンズ16が載置固定されている。図2では、1つの固定基板12に1つの交差部24が形成されたものを示したが、その他、図3に示すように、4つの交差部24が形成されていてもよいし、それ以上の数の交差部24が形成されていてもよい。図3においては、固定基板12に行方向に1つのV溝20を形成し、列方向に4つのV溝22A〜22Dを形成した例を示す。
【0040】
以下の説明では、V溝の区別を明確にするために、図2及び図3における一方のV溝20を交差溝20と記し、他方のV溝22(22A〜22D)を整列溝22(22A〜22D)と記す。また、複数の整列溝22A〜22Dを総称して言う場合には、単に整列溝22として記す。
【0041】
押さえ基板14は、図2及び図3に示すように、その一主面(固定基板12の一主面と対向する面)に、固定基板12の整列溝22と対向し、かつ、該整列溝22と平行なV溝28(28A〜28D)が形成されている。なお、複数のV溝28A〜28Dを総称して言う場合には、単にV溝28として記す。
【0042】
そして、この光デバイス10Aを作製する場合は、固定基板12における交差部24の底部に接着剤30(図1参照)を塗布した後、交差部24に球レンズ16を載置する。このとき、球レンズ16は、図2に示すように、交差部24における各稜26a〜26dにおいてそれぞれ接触点32a〜32dにて支持される。
【0043】
ここで、固定基板12に複数の交差部24を例えばマトリックス状に配置し、これら交差部24にそれぞれ球レンズ16を載置した場合は、各球レンズ16は、X方向(行方向)に一直線状に並び、Y方向(列方向)においても一直線状に並ぶことになる。更に、各球レンズ16の頂部もZ方向(固定基板12の一主面から鉛直方向に立ち上がる方向)に対してほぼ揃うことになる。
【0044】
その後、押さえ基板14のV溝28の底部に接着剤34(図1参照)を塗布し、押さえ基板14のV溝28と固定基板12の交差部24とが対向するようにして、交差部24に固定されている球レンズ16を押さえ基板14で押さえ、固定する。
【0045】
球レンズ16は、交差部24に載置しただけで安定に固定されており、その後、押さえ基板14で加重(一方向の加重)をかけるだけで、X方向、Y方向及びZ方向の3軸の方向が決まるため、組立て後でもサブミクロンの精度を得ることができる。
【0046】
そして、本実施の形態に係る光デバイス10Aでは、例えば図3に示すように、光源からの光Lが整列溝22(22A〜22D)に沿って進行し、球レンズ16に入射されるようになっている。これにより、光の入射有効エリア等が固定基板12や押さえ基板14の影響を受けるということがなくなり、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなる。また、球レンズ16を固定基板12に固定する場合、上述したように、交差部24の底部に接着剤30を充填して固定することができ、球レンズ16の固定基板12に対する接着強度を十分に確保することができる。これは押さえ基板14についても同様である。
【0047】
ところで、球レンズ16のX方向とY方向の位置決め精度を確保するためにV溝を使用することは知られている。しかし、球レンズ16を交差部24に載置した場合と、球レンズ16を直接整列溝22に載置した場合とでは、それぞれの当接位置が異なることになる。
【0048】
具体的に、図4A及び図4Bを参照しながら説明する。まず、図4Aに示すように、球レンズ16を直接整列溝22に載置すると、球レンズ16は整列溝22との2つの接触点31a及び31bにおいて当接することになる。一方、図4Bに示すように、球レンズ16を交差部24に載置すると、球レンズ16は4つの稜26a〜26dにそれぞれ接触点32a〜32dにおいて当接することになり、図4Bにおいて二点鎖線で示すように、球レンズ16を直接整列溝22に載置した際の当接位置31a及び31bとは異なることとなる。
【0049】
このような場合であっても、交差溝20(図3参照)がほぼ所望の溝(例えば一定形状の溝)であれば、交差部24における接触点32a〜32dの位置もほぼ一定となるため、交差溝20を形成した状態でも、球レンズ16は、整列溝22の精度に従って整列されることになり、問題なく精度は確保できる。
【0050】
しかしながら、球レンズ16の整列に関し、複数の球レンズ16(例えば頂部)が一直線に並んでさえいればよいというものでもない。固定基板12として求められる特性の1つとして、押さえ基板14で接着固定した際の固定基板12と押さえ基板14同士の間隔(=接着層36(図1参照)の厚み)等を厳密に管理することは、工業的にも極めて重要な要素である。
【0051】
この間隔は、図4Aに示すように、整列溝22に載置された球レンズ16のうち、球レンズ16と整列溝22との接触点31a及び31bを通る鉛直面にて球レンズ16及び固定基板12を切断したとき、球レンズ16の断面円の中心Oaから接触点31a及び31bまでの距離Z0を把握することで管理できる。
【0052】
つまり、球レンズ16を直接整列溝22に載置するのであれば、図4Aに示すように、球レンズ16の前記断面円の中心Oaを把握しつつ、該中心Oaを通り、かつ、整列溝22の形成方向に延びる線を基準に整列溝22を加工することで、該整列溝22を精度よく作製することができる。このとき、前記断面円の径、この場合、距離Z0を、上述のように加工された整列溝22に当接される球レンズ16の径として設定することができる。
【0053】
これに対して、図4Bに示すように、固定基板12の交差部24に球レンズ16を載置した場合は、上述したように、直接整列溝22に球レンズ16を載置した場合とは当接位置が異なることから、交差部24に載置された球レンズ16のうち、球レンズ16と交差部24との接触点(例えば32b及び32c)を通る鉛直面にて球レンズ16及び固定基板12を切断したときの球レンズ16の前記断面円の中心Obから接触点32b及び32cまでの距離をZ1と定義したとき、該距離Z1は前記距離Z0と異なり、しかも、互いの中心Oa及びObも異なることとなる。
【0054】
従って、この距離Z1の測定は、最終評価のみでなく、加工中に把握しつつ、中間製品状態の測定値Z1に対して所望の距離となるように、補正値をフィードバックし、最終的に所望値となるようにするため、いちいちずれ量を計算して補正値を出すような作業であると、加工プロセスに大きな影響を与えるおそれがある。
【0055】
このため、本実施の形態では、図4Cに示すように、予め当接位置(例えば32a及び32c)の理論値を演算し、かつ、実際の整列溝22の延長線上に接する仮想円17を設定し、該仮想円17の径Z1を算出する。そして、算出された径Z1に基づいて載置すべき球レンズ16の中心Obを求め、この中心Obを整列溝22の測定に使用する。これにより、正確に通常どおりのステップで整列溝22の加工を行うことができる。つまり、上述のように算出された中心Obを通り、かつ、整列溝22の形成方向に延びる線を基準に整列溝22を加工する。これにより、整列溝22を精度よく作製することができる。
【0056】
ところで、図5に示すように、Si基板40に対してエッチングによって溝42を形成する場合、四角錐形状の溝42ができる。このとき、球レンズ16は、通常のV溝と同様に、溝42のテーパ面に当接することになる。テーパ面での当接なので、一見、安定でよい方法に思えるが、得られる有効レンズ径の制約が大きい。
【0057】
具体的に説明すると、Si基板40に対するエッチングによって形成された溝42の傾斜角は約70°であるため、接触点により形成される面と球レンズ16の中心との距離は、球レンズ16の半径がrの場合0.57rとなる。つまり、溝42の上縁において接触点が来るように深さを調整して溝42を形成したとしても、球レンズ16の43%は溝42内に隠れるため、その隠れた部分を含むリング状の部分は使用できないエリア(図5の球レンズ16において白抜きで示したエリア44)となる。加工精度や溝42の開口部の状態からマージンをみると、半分程度の径で決まる有効エリア(図5の球レンズ16において網掛けで示したエリア46)しか得られない。
【0058】
上述のように、設計の自由度が径のみである球レンズ16において、50%しか有効エリアがないと、さらに自由度を大きく狭めることになり大きな問題となる。
【0059】
一方、本実施の形態の場合は、円の径rと、円の中心から整列溝22の表面までの距離Z0とのずれ分(r−Z0)は隠れることになる。しかし、その隠れた部分は領域的に小さく、同じ傾斜角70°で両溝(整列溝22及びV溝28)を形成する場合、球レンズ16の径で決定される最大エリアの70%以上を光の入射有効エリアとして確保することができる。図1の例では、約80%を確保することができる。
【0060】
これは実際の使用を考えても、ビーム径が球レンズ16の径と同じビームを入射させることは結合効率等の観点からもないことから、光の入射有効エリアとして70%以上確保できれば十分である。
【0061】
なお、球レンズ16の径で決定される最大エリア全体を光の入射有効エリアとすることは、球レンズ16の形状から不可能である。そのため、入射有効エリアの上限としては、前記最大エリアの100%未満となるが、接着剤等の不確定要因を考慮して、最大エリアの90%を確保することができる。
【0062】
また、本実施の形態では、球レンズ16を正確にX方向、Y方向及びZ方向について高精度に位置決めすることができるが、これは、あくまで稜26a〜26dの状態によって依存し、稜26a〜26dのいずれかに欠け等があって精度を劣化させる要因が接触点32a〜32dのいずれかに存在してしまう場合も想定される。
【0063】
特に、X方向及びY方向の要求仕様(位置精度)は、サブミクロンオーダなので、この影響は問題となる。
【0064】
この問題を解決するために、本実施の形態では、X方向及びY方向は、交差溝20のない通常のV溝、即ち、押さえ基板14におけるV溝28で位置決めし、Z方向の位置精度の確保のために、交差溝20が形成された固定基板12を使うとより好ましい。この場合、稜26a〜26dのいずれかに欠け等があっても、その影響はZ方向には及ぶが、X方向及びY方向に対しては押さえ基板14のV溝28で規制されるので影響は小さいものとなり好ましい。
【0065】
ここで、球レンズ16の接着を考える。球レンズ16は、その表面に不純物が付着していると当然特性が変化してしまう。つまり、球レンズ16を固定基板12や押さえ基板14に接着固定するために使用される接着剤36(図1参照)が、光の透過する面に付着すると、所望の特性を得ることはできない。
【0066】
このため、接触点32a〜32dの近傍のみの固定であって、球レンズ16の中心方向にほとんど接着剤36が回り込まないように、接着固定することが望ましい。
【0067】
しかし、稜26a〜26dでの接触の場合、接触点32a〜32dから少しでも離れると、整列溝22や交差溝20の形状としてテーパ面が上方に向かって広がった形態であるため、接着に寄与する面積が小さい。従って、図6の変形例に係る光デバイス10Aaのように、接触点32a〜32dから交差部24の底部までの間隔dを小さくし、接触点32a〜32dのみでなく交差部24の底部でも球レンズ16を接着剤30を介して固定することが好ましい。これにより、十分な接着強度を得ることが可能となる。押さえ基板14を用いる場合においても、同様に、接触点50a及び50bからV溝28の底部までの間隔eを小さくすることがより好ましい。上述の間隔d及びeとしては、それぞれ50μm以下であると更に好ましい。
【0068】
これにより、交差部24の底部と球レンズ16の頂部(交差部24の底部と対向する頂部)との間隔、並びにV溝28の底部と球レンズ16の頂部(V溝の底部と対向する頂部)との間隔をそれぞれ狭くすることができ、交差部24並びにV溝28に必要最低限の接着剤を塗布するだけで、球レンズ16の固定を行うことができる。
【0069】
また、固定基板12と押さえ基板14同士の安定した接着を考えた場合、基板12及び14間に確実に接着剤36を充填・硬化する必要がある。この接着剤36も球レンズ16の光が透過する面に回り込むことを防がなくてはいけない。そこで、例えば、押さえ基板14の一主面にV溝28とは別に押さえ基板14の側面まで延びる図示しない逃げ溝(接着剤36が球レンズ16の光が透過する面に流れないようにするための溝)を形成する。
【0070】
これにより、固定基板12と押さえ基板14の側面から接着剤36を塗布することで、固定基板12と押さえ基板14が接着剤36にて固定されると共に、球レンズ16における光が透過する面には接着剤36が回り込まないため、上述した光の入射有効エリアを十分に確保することができる。
【0071】
次に、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bについて図7A及び図7Bを参照しながら説明する。
【0072】
この第2の実施の形態に係る光デバイス10Bは、図7A及び図7Bに示すように、多心ファイバが一体とされたリボンケーブル60が挿入固定されるハウジング62と、該ハウジング62の先端に固定されるコリメータアレイ64とを有する。ハウジング62内には、リボンケーブル60のチャネル数と同じ本数の光ファイバが配列されたファイバアレイ66を有する。
【0073】
コリメータアレイ64は、ファイバアレイ66に含まれる光ファイバの本数に応じた数の球状レンズ68が配列されて構成され、各球状レンズ68は、それぞれ対応する光ファイバと光学的に結合されている。また、各球状レンズ68は、上述した第1の実施の形態に係る光デバイス10Aと同様の固定基板12と押さえ基板14とで挟持固定されている。
【0074】
ここで、通常の光デバイスにおいて、コリメータアレイの要求仕様によっては、径がチャネルの配列ピッチよりも大きな球レンズを使用せざるを得ない場合があるが、上述したように、このまま使用するのは物理的に不可能である。
【0075】
従来から、球レンズの円周を削ってレンズ部の半径rは変えずに、外径を小さくしてなるドラムレンズが知られている。しかし、このドラムレンズは、外周加工によって、本来の外径中心とレンズ中心の一致という球レンズの利点が損なわれてしまっていた。
【0076】
そこで、この第2の実施の形態に係る光デバイス10Bのコリメータアレイ64は、図7Aに示すように、球レンズ16(例えば図1参照)の側面部分を削り、幅wを狭くしてなる球状レンズ68を用い、これら球状レンズ68をそれぞれ交差部24に固定するようにしている。ここで、球レンズ16の側面部分とは、隣接する球レンズ16と対向する部分を指す。なお、第2の実施の形態では、両側に位置する球レンズ16においても、それぞれ両側面部分を削るようにしている。これは、全てのチャネルにおける特性(光結合特性等)を一定にするためである。
【0077】
しかも、交差部24における接触点32a〜32d(図1参照)には、球状レンズ68の球面部分が接触することから、球レンズ16本来の利点を損なうことがない。
【0078】
つまり、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bは、球レンズ16の利点を損なうことなく、チャネルの狭ピッチ化を図ることができる。例えば、半径0.6mm(φ1.2mm)の球レンズを1mmピッチに並べる場合は、球レンズ16の側面部分を削って幅0.99mmの球状レンズ68とし、この球状レンズ68を1mmピッチの交差部に並べればよい。
【0079】
上述の第1の実施の形態に係る光デバイス(変形例を含む)では球レンズを用い、第2の実施の形態に係る光デバイスでは球状レンズを用いたが、いずれの場合においても、光の入射有効エリアと光の出射有効エリアをほぼ同じにすることができる。これは、上述したように、所望の平行光を得ることができ、設計の自由度も広くなることにつながる。
【0080】
【実施例】
次に、第2の実施の形態に係る光デバイス10Bを4チャネル用のコリメータアレイを有する光デバイスに適用した実施例について図7A及び図7Bも参照しながら説明する。
【0081】
この実施例に係る光デバイスは、チャネルの配列ピッチが0.9mmである。この場合、径φ1mmの球レンズ16が光学的に最適であったため、径φ1mmの球レンズ16の側面部分を削って幅0.89mmの球状レンズ68とした。
【0082】
使用したファイバアレイ66は、配列ピッチが0.9mmで、通常のφ125μmのシングルモードファイバを使用した。外形は幅6mm×長さ10mm×厚み3mmとした。端面は、光学設計が行い易い直角としたので、反射防止のためにファイバアレイ66の端面にARコートを施した。
【0083】
コリメータアレイ64としては、下基板に、4つの交差部24が形成された固定基板12を用い、上基板に、4つのV溝28が形成された押さえ基板14を用いた。外形は幅6mm×長さ2mm×厚み3mmとした。
【0084】
まず、固定基板12の交差部24の表面並びに押さえ基板14のV溝28の表面にそれぞれ接着剤を薄く塗布した。次に、固定基板12の交差部24に球状レンズ68を載置した。基本的には、固定基板12の交差部24の配列ピッチと、押さえ基板14のV溝の配列ピッチが一致する状態が、一番安定で、かつ、押さえ基板14のV溝28と固定基板12の交差溝20が互いに直交するため、球状レンズ68を交差部24に載置して上下方向に加重を掛けるだけでも位置決め精度は確保できる。
【0085】
しかし、この実施例では、念のため、まず、この組立て状態の画像を撮像し、その画像を見ながら、押さえ基板14のV溝28と固定基板12の交差溝20が互いに直交するように、押さえ基板14を合わせ設置し、その後、ゆっくりと加重を掛け確実に所望の状態とした。
【0086】
ファイバアレイ66における各光ファイバと各球状レンズ68とが、所望の結合距離になるようにスペーサ70を配置した。予め固定基板12の交差溝20と端面の平行度を精度よく加工しておき、かつ、スペーサ70も寸法・平行度を確保した上で、端面貼り合わせのみで結合距離、θx及びθyが調整されるべくスペーサ70をコリメータアレイ64に貼り合わせた。
【0087】
なお、スペーサ70は、光ファイバと球状レンズ68との間が空気72となるように、両側の位置に配置した。
【0088】
光結合の作業は次のように行った。まず、ファイバアレイ66から直接出射するビームを画像で確認し、ビームの出射位置をコンピュータのメモリに記憶させた。次に、コリメータアレイ64に貼り合わされているスペーサ70の端面とファイバアレイ64の端面とを面合わせし、次に、x方向、y方向及びθzの調整を行い、記憶したビームの出射位置と各球状レンズ64から出射されるビームの出射位置が一致するように位置合わせした。最後にスペーサ70の端面とファイバアレイ66の端面との間を接着剤で固定した。
【0089】
球状レンズ68は幅wが0.89mmとなるまで削ったが、交差部24の整列溝22から隠れる部分を除いた光の入射有効エリアは約0.8mmなので、特性上問題はない。また、コリメータアレイ64の位置精度としては、X方向、Y方向及びZ方向共に1μm以下であって高精度であった。
【0090】
最後に、検査として2つのコリメータアレイ64を20mmの距離で対向させて結合効率の測定を行った。最大でも損失が1dBと良好な結果であった。
【0091】
なお、この発明に係る光デバイスは、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る光デバイスによれば、球状レンズの固定基板に対する接着強度を十分に確保することができ、また、球状レンズにおける光の入力有効エリアを十分に大きくとることができ、更に、設計の自由度を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る光デバイスの構成を示す分解斜視図である。
【図3】第1の実施の形態に係る光デバイスの他の例(複数の交差部を有する例)を示す分解斜視図である。
【図4】図4Aは球レンズを直接整列溝に載置した状態を示す説明図であり、図4Bは球レンズを交差部に載置した状態を示す説明図であり、図4Cは第1の実施の形態において、整列溝を作製する場合の基準となる仮想円を示す説明図である。
【図5】Si基板にエッチングにて溝を形成した場合の不都合点を示す説明図である。
【図6】変形例に係る光デバイスを示す断面図である。
【図7】図7Aは第2の実施の形態に係る光デバイスを示す正面図であり、図7Bは第2の実施の形態に係る光デバイスを示す上面図である。
【符号の説明】
10A、10Aa、10B…光デバイス 12…固定基板
14…押さえ基板 16…球レンズ
20…交差溝 22、22A〜22D…整列溝
24…交差部 26a〜26d…稜
28、28A〜28D…V溝 30、34、36…接着剤
32a〜32d…接触点 68…球状レンズ
Claims (9)
- 固定基板の表面に少なくとも2つのV溝が交差して設けられ、前記2つのV溝の交差部には4つの稜が形成され、前記各稜の所定の点で球状レンズを支持し、該球状レンズが前記固定基板上に位置決め固定された光デバイスにおいて、
前記2つのV溝のうち、少なくとも1つのV溝に沿って進行する入射光が前記球状レンズに入射されることを特徴とする光デバイス。 - 請求項1記載の光デバイスにおいて、
前記球状レンズの形状が球体である場合に、
光の入射有効エリアが、前記球体の径で決定される最大エリアの70%以上であることを特徴とする光デバイス。 - 請求項1又は2記載の光デバイスにおいて、
光の入射有効エリアと光の出射有効エリアが、ほぼ同じであることを特徴とする光デバイス。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
前記交差部の底部に、前記球状レンズを前記固定基板に対して固定させる接着剤が充填されていることを特徴とする光デバイス。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
前記固定基板の2つのV溝に対向して押さえ基板が配置され、
前記押さえ基板は、前記固定基板における交差部と共に前記球状レンズを支持し、かつ、該球状レンズを前記固定基板上に位置決め固定するV溝を具備していることを特徴とする光デバイス。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
少なくとも前記固定基板のV溝の底部が平坦であることを特徴とする光デバイス。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
前記球状レンズが固定基板の交差部と接触する点を接触点と定義したとき、
少なくとも前記固定基板のV溝の底部と前記球状レンズの接触点との間隔が50μm以下であることを特徴とする光デバイス。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光デバイスにおいて、
前記固定基板に複数の交差部が設けられ、
複数の前記球状レンズがそれぞれ対応する交差部に位置決め固定され、
前記交差部の配列ピッチは、前記球状レンズの直径よりも小さいことを特徴とする光デバイス。 - 請求項8記載の光デバイスにおいて、
前記各球状レンズは、少なくとも隣接する球状レンズと対向する部分が削られていることを特徴とする光デバイス。
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| JP2002217138A JP2004061664A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 光デバイス |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009289323A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Kenwood Corp | 光ピックアップ |
-
2002
- 2002-07-25 JP JP2002217138A patent/JP2004061664A/ja active Pending
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