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JP2004052173A - 高強度ポリエステルモノフィラメント及びその製造方法 - Google Patents

高強度ポリエステルモノフィラメント及びその製造方法 Download PDF

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JP2004052173A
JP2004052173A JP2002212499A JP2002212499A JP2004052173A JP 2004052173 A JP2004052173 A JP 2004052173A JP 2002212499 A JP2002212499 A JP 2002212499A JP 2002212499 A JP2002212499 A JP 2002212499A JP 2004052173 A JP2004052173 A JP 2004052173A
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JP
Japan
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monofilament
roller
strength
stretching
dtex
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JP2002212499A
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Inventor
Shuji Miyazaki
宮崎 修二
Shiro Ishibai
石灰 司郎
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Unitika Fibers Ltd
Original Assignee
Unitika Fibers Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】スクリーン紗用の繊維として好適で、加工性や取扱い性に優れた高強度のポリエステルモノフィラメント及びその製造法を提供する。
【解決手段】ポリエステルポリマーを、溶融紡糸口金より紡出した後、冷却し、油剤を付与して引き取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸を行いながら、1500m/分以上で巻き取るスピンドロー法で得られるモノフィラメントであって、下記(1)〜(3)の特性を有していることを特徴とする高強度ポリエステルモノフィラメント。
(1)繊度(dtex)  =10〜40
(2)密度(g/cm) ≧1.380
(3)切断強度(cN/dtex) ≧8.0
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーン紗等の産業資材用途に好適な細繊度の高強度ポリエステルモノフィラメント及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポリエステルは寸法安定性や汎用性に優れるため、マルチフィラメントやモノフィラメント等の繊維状に加工され、衣料用途や産業資材用途に広く用いられている。
【0003】
その用途の一つであるスクリーン紗用に用いられる繊維は、寸法安定性が重要視され従来絹等の天然繊維やステンレス等の無機繊維が使用されていた。しかし、生産性に優れるポリアミドやポリエステル等の繊維状に加工されたものが安価で汎用性があり、中でもポリエステルを主成分としたモノフィラメントは、水分等による寸法変化が少なく、寸法安定性や耐熱性に優れるため、近年、広く用いられるようになってきた。
【0004】
このような用途に使用されるポリエステルモノフィラメントとして、特開平5−286277号公報には、伸度2%時の強度を1.7g/d以上にしたスクリーン紗用ポリエステルモノフィラメント、また、特開平5−295617号公報にはスピンドロー法による製造法が提案されている。
【0005】
しかしながら、これらのモノフィラメント及び製造方法によると、ポリエステルモノフィラメントの切断強度を重要視しておらず、従ってスクリーン紗織物の製織、或いは、製品の取扱い時に切断強度の低いことに起因する糸切れが発生しやすく、加工性や取扱い性において満足できる物性のものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決し、スクリーン紗用の繊維として好適で、加工性や取扱い性に優れた高強度のポリエステルモノフィラメント及びその製造方法を提供することを技術的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は次の(a)、(b)を要旨とするものである。
(a)ポリエステルポリマーを、溶融紡糸口金より紡出した後、冷却し、油剤を付与して引き取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸を行いながら、1500m/分以上で巻き取るスピンドロー法で得られるモノフィラメントであって、下記(1)〜(3)の特性を有していることを特徴とする高強度ポリエステルモノフィラメント。
(1)繊度(dtex)  =10〜40
(2)密度(g/cm) ≧1.380
(3)切断強度(cN/dtex) ≧8.0
(b)(a)記載のモノフィラメントの製造方法であって、延伸時にスチームを吹き付けながら延伸を行うことを特徴とする高強度ポリエステルモノフィラメントの製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の高強度ポリエステルモノフィラメントを形成するポリエステルポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等を用いることができるが、中でも寸法安定性や耐熱性に優れ、また、汎用性やコスト面からポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称す。)が最も好ましい。
【0009】
また、ポリエステルポリマー中には本来の特性や製糸性を損なわない程度であれば、必要に応じて艶消し剤、撥水剤、制電剤、表面改質剤、難燃剤、顔料、着色剤等の添加剤、あるいは、共重合物質が含有されていてもよい。
【0010】
また、その極限粘度〔η〕は、0.8〜1.0が好ましく、0.8未満であると強度が低くなりやすく、また、耐摩耗性も劣るようになり好ましくない。一方、1.0を超えると、熱収縮率が高くなるため寸法安定性が劣るようになり好ましくない。
【0011】
本発明の高強度モノフィラメントは、繊度を10〜40dtexにする必要があり、好ましくは10〜30dtexである。繊度が10dtex未満であると生産性や延伸性が劣るようになる。一方、40dtexを超えると、モノフィラメントの断面における中心部と外層部間で配向度や結晶化度等の差が大きくなることに起因すると思われるが、強度の低いモノフィラメントとなる。
【0012】
次に、モノフィラメントの密度は1.380g/cm以上とし、好ましくは1.385g/cm以上とする。密度が1.380g/cm未満であると、モノフィラメントの切断強度を8.0cN/dtex以上とすることが困難となる。
【0013】
そして、本発明のモノフィラメントは切断強度が8.0cN/dtex以上、好ましくは8.5cN/dtex以上、さらに好ましくは9.0cN/dtex以上である。8.0cN/dtex未満であると、繊度が細いために糸切れしやすくなり、加工性や取扱い性、あるいは耐久性に劣るものとなる。そして、使用される用途が限られ、スクリーン紗用に適さないものとなる。
【0014】
本発明の高強度ポリエステルモノフィラメントは、常用の溶融紡糸装置を用いて製造することが可能であるが、引き取った後一旦巻き取ることなく連続して延伸を行い、1500m/分以上で巻き取るスピンドロー法で得られるものである。巻き取り速度が1500m/分未満になると生産性が劣り好ましくない。
【0015】
また、本発明のモノフィラメントの断面形状は、多角形状等の異形であってもよいが、高強度が得やすいことと耐摩耗性の面からも丸断面形状とすることが好ましい。
【0016】
そして、本発明の製造方法においては、延伸時にスチームを吹き付けながら延伸(スチーム延伸)を行うものである。つまり、通常、ポリエステルマルチフィラメントやポリエステルモノフィラメントをスピンドロー法で延伸する際には、引き取りローラあるいは引き揃えローラをTG(ガラス転移点)以上の温度に加熱して未延伸糸の延伸性の向上を図るものである。しかしながら、この方法で細繊度のモノフィラメントを製造すると、細繊度モノフィラメントは紡糸配向や延伸前の熱処理等による収縮力が小さく、従って、加熱された引き取りローラや引き揃えローラのローラ表面上で糸緩みが起こるため、糸揺れが発生し、均一な熱処理に必要なラップ数での糸掛けが難しくなり、高強度化を行うために常用採用される高倍率の延伸に必要な加熱温度にすることができなくなったり、延伸性が劣るという問題があり、結果的に高強度のポリエステルモノフィラメントを操業性よく、製造することが困難であった。
【0017】
したがって、本発明においては、細繊度のポリエステルモノフィラメントを十分に熱処理を行いながら高倍率での延伸を可能とするために、延伸時にスチームを吹き付けながら延伸を行うものである。これにより、スチーム熱処理を行う前の引き取りローラや引き揃えローラを非加熱としても、高倍率の延伸が可能となる。
【0018】
また、スチーム延伸においては、スチームを連続的に糸条に直接吹き付けて延伸を行うが、その吹き付け装置として用いるスチーム処理機の形状や吹き付け方法は特に限定するものではなく、例えば、対称に配置された直径1.0〜3.0mmの2個のオリフィスから糸条の進行方向に向かって、角度30〜60°でスチームを吹き付ける方法等が挙げられる。また、スチームの圧力や温度は0.05〜0.2Mpa、200〜400℃の範囲とすることが好ましく、延伸速度や繊度に応じてこの範囲内で適宜設定することが好ましい。
【0019】
本発明において、スチーム延伸は、引き取りローラ又は引き揃えローラと、加熱ローラとの間で上記のようにスチームの吹き付けを行った後、ローラ間での延伸を行うことが好ましい。また、スチーム熱処理後の延伸ローラの設置数を複数とし、多段延伸を行ってもよいが、2段目以降の延伸張力が高くなりやすく、糸切れしやすくなるので、1段延伸(引き揃えは含まず)とすることが好ましい。
【0020】
また、延伸倍率としては、3.0〜6.0の範囲とすることが好ましく、延伸速度や繊度に応じてこの範囲内で適宜設定することが好ましい。また、スチーム熱処理した糸条を引き取り、延伸を行う加熱ローラは、延伸性を考慮して150〜250℃の加熱ローラとすることが好ましい。
【0021】
次に、図面を用いて本発明の高強度ポリエステルモノフィラメントの製造方法を説明する。図1は、本発明の製造方法の一実施態様を示す概略工程図である。
まず、紡出された糸条は、冷却され、油剤を付与された後、未延伸糸Yとして、まず非加熱の第1ローラ1に複数回掛けて引き取られ、引き続いて非加熱の第2ローラ2に複数回掛けて1.005〜1.05倍の引き揃えが行われる。続いてスチーム処理機7でスチームの吹き付けを行った後、150〜250℃に加熱された第3ローラ3に複数回掛けて延伸を行い、その後150〜250℃に加熱された第4ローラ4に複数回掛けて3〜10%の弛緩熱処理を施した後、非加熱の第5ローラ5に複数回掛けて0〜5%の弛緩率で引き取り、速度1500m/分以上でワインダー6に巻き取る。
【0022】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
なお、実施例における各物性値は、次の方法で測定した。
(a)PETの極限粘度
フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし、濃度0.5g/dl、温度20℃で測定した。
(b)切断強度、切断伸度
JISL−1017に従い、島津製作所製オートグラフDSS−500を用い、試料長25cm、引っ張り速度30cm/分で測定した。
(c)密度
JISL−1013に従い、密度勾配管法、25℃で測定した。
【0023】
実施例1
常用の溶融紡糸装置に孔径が0.6mm、孔数8個の常用の溶融紡糸口金を装着し、極限粘度〔η〕1.03のPETチップを用い、温度300℃で紡出し、長さ20cm、壁面温度300℃の加熱筒を通過させた後、冷却長150cmの横型冷却装置を用いて、温度15℃、速度0.6m/秒の冷却風を吹き付けて冷却した。油剤を付与した後、非加熱の第1ローラに2回掛けて引き取り、引き続き非加熱の第2ローラに3回掛けて1.03倍の引き揃えを行った後、第3ローラとの間で、対称に配置されたオリフィス径が1.2mm、吹き出し角度45°の8エンド用のスチーム熱処理機を用いて、温度380℃、圧力0.12MPaのスチームを各々のモノフィラメントに吹き付けた。そして、温度210℃の第3ローラに3回掛けて4.8倍の延伸を行った。続いて温度200℃の第4ローラに3回掛けて2%の弛緩熱処理を行い、その後速度3015m/分、非加熱の第5ローラに4回掛けて1.3%の弛緩率で引き取り、速度3000m/分のワインダーに巻き取った。15dtex/1フィラメントの丸断面形状の高強度ポリエステルモノフィラメントを得た。
【0024】
実施例2
吐出量を変更した以外は実施例1と同様に行い、繊度27dtexのモノフィラメントを得た。
【0025】
比較例1
吐出量を変更し、延伸倍率を5.0倍とした以外は実施例1と同様に行い、繊度を50dtexのモノフィラメントを得た。
【0026】
比較例2
第2ローラの温度を80℃に加熱し、スチームを吹き付けず第3ローラとの間で延伸倍率4.4倍の延伸を行った以外は、実施例1と同様に行った。
【0027】
比較例3
第2ローラの温度100℃に加熱し、スチームを吹き付けず第3ローラとの間で延伸倍率4.6倍の延伸を行った以外は、比較例2と同様に行った。
【0028】
実施例1〜2、比較例1〜3で得られたポリエステルモノフィラメントの物性値を表1に示す。
【0029】
【表1】
Figure 2004052173
【0030】
表1から明らかなように、実施例1〜2で得られたモノフィラメントは本発明で規定する繊度、切断強度、密度の物性を満足するものであり、操業性よく得ることができた。
一方、比較例1で得られたモノフィラメントは繊度が太いために、切断強度が低く、密度も低いものであった。また、比較例2〜3ではスチーム延伸を行なわずに、引き揃えローラを加熱してローラ延伸を行ったので、比較例2では引き揃えローラ上での糸揺れを抑えるため、安定操業が可能な温度に設定したが、温度不足のために延伸倍率が低下し、切断強度の劣るモノフィラメントとなった。また、比較例3は延伸倍率を高くするために、引き揃えローラの加熱温度を高くしたために糸揺れが大きくなり、延伸できず、モノフィラメントを得ることができなかった。
【0031】
【発明の効果】
本発明のポリエステルモノフィラメントは、スピンドロー法で得られるものであるため、コストを低く、効率よく得ることができるものであり、細繊度でかつ切断強度の高いものであるので、スクリーン紗用の繊維として好適で、加工性や取扱い性に優れている。
そして、本発明の製造方法によれば、延伸に必要な温度に十分に加熱することができ、操業性よく本発明のモノフィラメントを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高強度ポリエステルモノフィラメントの製造方法の一実施態様を示す概略工程図である
【符号の説明】
Y 未延伸糸
1 第1ローラ
2 第2ローラ
3 第3ローラ
4 第4ローラ
5 第5ローラ
6 ワインダー
7 スチーム処理機

Claims (2)

  1. ポリエステルポリマーを、溶融紡糸口金より紡出した後、冷却し、油剤を付与して引き取り、一旦巻き取ることなく連続して延伸を行いながら、1500m/分以上で巻き取るスピンドロー法で得られるモノフィラメントであって、下記(1)〜(3)の特性を有していることを特徴とする高強度ポリエステルモノフィラメント。
    (1)繊度(dtex)  =10〜40
    (2)密度(g/cm) ≧1.380
    (3)切断強度(cN/dtex) ≧8.0
  2. 請求項1記載のモノフィラメントの製造方法であって、延伸時にスチームを吹き付けながら延伸を行うことを特徴とする高強度ポリエステルモノフィラメントの製造方法。
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