JP2004050445A - 液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接するヘッドチップ間でオーバーラップ部を形成するラインヘッド方式の液体吐出ヘッドを用いて濃度むらや白スジ等が発生することを防止する。
【解決手段】液体を吐出ノズル65から吐出させるための素子8が複数配設されるとともに各素子8を駆動する駆動回路69が形成された基板7と、基板7に形成された素子8に対応して上記液体を吐出する吐出ノズル65が形成され、基板7に設けられたノズルシート61とを有する複数のヘッドチップ62を備え、複数のヘッドチップ62は、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップ62との間に所定数の吐出ノズル65が重なり合うオーバーラップ部51が形成されるように配列され、オーバーラップ部51において、一方のヘッドチップ62と他方のヘッドチップ62とは、駆動時に吐出ノズル65の駆動位置が切り換えられる。
【選択図】図8
【解決手段】液体を吐出ノズル65から吐出させるための素子8が複数配設されるとともに各素子8を駆動する駆動回路69が形成された基板7と、基板7に形成された素子8に対応して上記液体を吐出する吐出ノズル65が形成され、基板7に設けられたノズルシート61とを有する複数のヘッドチップ62を備え、複数のヘッドチップ62は、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップ62との間に所定数の吐出ノズル65が重なり合うオーバーラップ部51が形成されるように配列され、オーバーラップ部51において、一方のヘッドチップ62と他方のヘッドチップ62とは、駆動時に吐出ノズル65の駆動位置が切り換えられる。
【選択図】図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク等の液体を吐出して液滴を目標に着弾させる液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタヘッドに並べて設けた細いノズルからインクの液滴を吐出し、このインクの液滴を例えば用紙等の記録媒体に着弾させ、ドットで文字や画像等を記録するインクジェットプリンタがある。このインクジェットプリンタは、記録速度が高速で、記録コストが安価で、カラー化が容易であるという特徴がある。
【0003】
このインクジェットプリンタにおけるプリンタヘッドとしては、用紙のページ幅より短尺のいわゆるシリアルヘッドと、用紙のページ幅と略同寸の長尺のいわゆるラインヘッドとがある。また、インクの吐出方式としては、圧電素子を用いたピエゾ方式と、発熱素子を用いたサーマル方式とがある。
【0004】
このうち、ラインヘッドは、シリアルヘッドのように記録時にモータ等の駆動手段によって用紙のページ幅方向に移動する必要がないことから、駆動手段が不要となり、プリンタ本体の小型化やコストダウン等が図り易いという特徴がある。また、サーマル方式は、ピエゾ方式に比べ、インクの液滴を吐出するための駆動素子の数や配列密度を比較的容易に大きくすることが可能であるため、ラインヘッド化に有利であるという特徴がある。このため、サーマル方式のラインヘッドを備えたインクジェットプリンタが提案されている。
【0005】
このラインヘッドは、記録用紙の搬送方向と略直交する方向にこの記録用紙に対する印刷幅分の吐出ノズルを各色列毎に順次配置するとともに、インク液室に保持されたインクを加熱する発熱素子であるヒータを一つの半導体基板上に形成し、記録用紙を搬送しながら各吐出ノズルから選択的にインクの液滴を吐出させて記録用紙に着弾させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来のラインヘッド方式のヘッドチップとして、千鳥状に配列されたものが存在するが、これらのヘッドチップは、単に平行にずらされて配列されていたため、図10に示すように、互いに隣接する2つのノズル群NGA,NGBも単に平行にずらされて配列されていた。そして、この配列を適用したインクジェットプリンタにおいては、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因して、ヘッドチップ間でのインクの吐出量のばらつきや、用紙に対するインクの着弾位置の誤差等が生じ、ヘッドチップ間の継ぎ目におけるドットの間隔を均一に保つことは困難である。
【0007】
このため、隣接するヘッドチップとの間で、所定のノズル数だけノズル列の一部をオーバーラップさせるラインヘッドがある。このラインヘッドにおいては、インクの液滴を記録用紙に着弾させる際、オーバーラップ部においては、同一色のインクを吐出するノズルが二重に配列されているため、ノズルの駆動位置を切り換えていずれか一方のノズルのみを駆動させる必要がある。
【0008】
しかし、オーバーラップ部におけるノズルの駆動位置を、オーバーラップ部の中央等、一律に固定してしまうと、ヘッドチップの駆動位置を切り換える駆動回路等の構成を簡略化させることができる一方、上述したようにヘッドチップの取り付け誤差や、ノズルプレートの伸縮等のヘッドチップ特性のばらつきに起因して、各オーバーラップ部において、用紙に対するインクの着弾位置の誤差等が生じ、濃度むらや白スジ等が生じ得る。
【0009】
具体的には、各オーバーラップ部において、隣接するヘッドチップ間における取り付け位置のズレや、インクの吐出方向の曲がり等に起因して、用紙上におけるヘッドチップのつなぎ目に相当する領域において、ドットの重なり、ドットの隙間等が生じる。例えば図11に示すように、一方のノズル群によって記録されたドット群DGAと、他方のノズル群によって記録されたドット群DGBとの境界において、ドットの重なりOが生じたり、例えば図12に示すように、ドットの隙間Cが生じる。これらドットの重なり、ドットの隙間により、用紙の送り方向の濃度むらや白スジが発生する。
【0010】
そこで、本発明は、隣接するヘッドチップ間でオーバーラップ部を形成するラインヘッド方式の液体吐出ヘッドを用いた濃度むらや白スジ等が発生することを防止する液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体吐出方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体を吐出ノズルから吐出させるための素子が複数配設されるとともに上記各素子を駆動する駆動回路が形成された基板と、上記基板に形成された各素子に対応して上記液体を吐出する吐出ノズルが形成され、上記基板に設けられたノズルシートとを有する複数のヘッドチップを備え、上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップとの間に所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーラップ部が形成されるように配列され、上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、駆動時に上記吐出ノズルの駆動位置が切り換えられることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出ノズルから吐出させるための素子が複数配設されるとともに上記各素子を駆動する駆動回路が形成された基板と、上記基板に形成された各素子に対応して上記液体を吐出する吐出ノズルが形成され、上記基板に設けられたノズルシートとを有する複数のヘッドチップを備え、上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップとの間に所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーラップ部が形成されるように配列された液体吐出ヘッドと、上記ヘッドチップに液体を供給する液体カートリッジと、上記ヘッドチップから吐出される液体が着弾する目標物を搬送する搬送機構とを備え、上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、駆動時に上記吐出ノズルの駆動位置が切り換えられることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明に係る液体吐出方法は、液体を吐出する吐出ノズルが複数形成されたヘッドチップが長手方向の中心線に沿って千鳥状に形成された液体吐出ヘッドを有し、該液体吐出ヘッドの長手方向に隣接するヘッドチップとの間で所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーヘッド部の上記吐出ノズルの駆動位置を切り換えながら、上記ヘッドチップから吐出される液体が着弾される目標物を搬送するとともに、上記液体を吐出することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液体吐出ヘッドをインクジェット用プリンタヘッドに適用したプリンタ装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、プリンタ装置におけるプリンタヘッドは、用紙Pのページ幅と略同寸の記録範囲を有するものとする。すなわち、このプリンタ装置は、プリンタヘッドを備えることにより、1回の印画にあたり用紙P上の同一箇所を1回のみ走査して記録を行うものである。また、以下では、プリンタ装置は、サーマル方式によってインクの液滴を吐出する方式を採用し、駆動素子として発熱素子を用いるものとして説明する。
【0015】
このプリンタ装置1は、図1及び図2に示すように、プリンタ装置1の外観を形成する筐体2の内部に、用紙Pのページ幅と略同寸の記録範囲を有するプリンタヘッド3と、用紙Pを所定の方向に搬送する搬送部4と、用紙Pをプリンタヘッド3へ給紙するための給紙部5と、用紙Pを収納するペーパートレイ6と、これら各部の駆動制御を行う電気回路部7が設けられている。
【0016】
筐体2は、例えば直方体状に形成されている。筐体2の側面のうち一側面には用紙Pを排紙する排紙口11が設けられ、この一側面と対向する他側面にはペーパートレイ6を着脱するためのトレイ出入口12が設けられている。
【0017】
プリンタヘッド3は、例えばCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色分のラインを備えている。プリンタヘッド3は、ここでは図示しない吐出ノズルが下方を向くようにして、筐体2の内部における排紙口11側の端部上方に配設されている。
【0018】
搬送部4は、用紙Pを送る際の供給路を構成する紙送りガイド15と、用紙Pを挟みこんで送り出す紙送りローラ16,17と、後述するプーリ18,19と、紙送りモータ20の駆動をプーリ18,19に伝達するためのベルト22,23とを備え、筐体2の内部における排紙口11側の端部下方に配設されている。
【0019】
紙送りガイド15は、平板状に形成されており、プリンタヘッド3の下方に所定の間隔だけ離隔されて配設されている。紙送りローラ16,17は、それぞれ、互いに接触した1対のローラからなり、紙送りガイド15の両側、即ち、トレイ出入口12側と排紙口11側とに配設されている。紙送りモータ20は、紙送りガイド15の下方に配設されており、プーリ18,19とベルト22,23とを介して紙送りローラ16,17に連結されている。
【0020】
給紙部5は、用紙Pを搬送部4へと給紙するための給紙ローラ26と、後述するギヤ27を回転駆動させる駆動源としての給紙モータ28と、この給紙モータ28によって回転駆動するギヤ27とを備えており、搬送部4に対してトレイ出入口12側に配設されている。給紙ローラ26は、略半円筒形状に形成されており、トレイ出入口12側の紙送りローラ16に近接して配設されている。給紙モータ28は、給紙ローラ26の上方に配設されており、ギヤ27を介して給紙ローラ26に連結されている。
【0021】
ペーパートレイ6は、例えばA4サイズの用紙Pを複数枚重ねて収納可能な箱状に形成され、底面の一端部には、ばね31によって係止された紙支え32が設けられており、給紙部5の下方からトレイ出入口12にわたる空間に装着される。
【0022】
電気回路部7は、各部の駆動を制御する部位であり、ペーパートレイ6の上方に配設されている。
【0023】
このようなプリンタ装置1は、以下のようにして、印画動作を行う。
【0024】
まず、プリンタ装置1は、使用者が、電源を入れ、トレイ出入口12からペーパートレイ6を引き出して所定枚数の用紙Pを収納し、このペーパートレイ6を押し入れることにより、ペーパートレイ6が装着される。すると、プリンタ装置1においては、ばね31の付勢力によって紙支え32が用紙Pの一端部を持ち上げることにより、用紙Pの一端部が給紙ローラ26に押し付けられる。そして、プリンタ装置1は、給紙モータ28の駆動によって給紙ローラ26が回転駆動することにより、1枚の用紙Pがペーパートレイ6から紙送りローラ16へと送り出される。
【0025】
続いて、プリンタ装置1は、紙送りモータ20の駆動によって紙送りローラ16,17が回転駆動し、紙送りローラ16がペーパートレイ6から送り出された用紙Pを1対のローラで挟み込むことにより、用紙Pが紙送りガイド15へと送り出される。すると、プリンタ装置1は、プリンタヘッド3が所定のタイミングで動作して、吐出ノズルからインクの液滴を吐出して用紙P上に着弾させることにより、用紙P上にドットで文字及び/又は画像等を含む情報が記録される。そして、プリンタ装置1は、紙送りローラ17が紙送りガイド15に沿って送り出されてきた用紙Pを1対のローラで挟み込むことにより、用紙Pが排紙口11から排紙される。
【0026】
プリンタ装置1は、このような動作を記録が完了するまで繰り返し、印刷物を生成する。
【0027】
次いで、プリンタ装置1における上述した電気回路部7について説明する。
【0028】
電気回路部7は、図3に示すように、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)構成としてソフトウェアによる信号処理及び制御処理を行う信号処理・制御回路41と、予め決められた補正データがいわゆるROM(Read Only Memory)マップ方式で格納されている補正回路42と、プリンタヘッド3を駆動するためのヘッドドライブ回路43と、上述した紙送りモータ20や給紙モータ28の駆動やその他を制御する各種制御回路44と、例えばラインバッファメモリや1画面メモリ等のメモリ45と、記録データ等の信号が入力される信号入力部46とを備える。信号処理・制御回路41には、補正回路42、ヘッドドライブ回路43、各種制御回路44及びメモリ45が接続されている。
【0029】
電気回路部7は、信号入力部46を介して信号処理・制御回路41に記録データ等の信号が入力されると、この信号を信号処理・制御回路41によって記録順番に揃えて補正回路42に供給し、この補正回路42によっていわゆるγ補正、色補正、各ノズルのばらつき補正等の補正処理を施す。この補正後の記録データ等の信号は、例えば、ノズル番号、温度、入力信号といった外部条件に応じて信号処理・制御回路41に取り出される。そして、電気回路部7は、信号処理・制御回路41に取り出された信号を駆動信号としてヘッドドライブ回路43及び各種制御回路44に供給する。電気回路部7は、ヘッドドライブ回路43によって駆動信号に基づいてプリンタヘッド3を駆動制御する。また、電気回路部7は、各種制御回路44によって駆動信号に基づいて紙送りモータ20及び給紙モータ28の駆動制御を行う他、プリンタヘッド3のクリーニング処理等の際の駆動制御を行う。
【0030】
また、電気回路部7においては、記録データ等の信号は、必要に応じてメモリ45に一旦記録され、信号処理・制御回路41に取り出される。このメモリ45は、ヘッドチップ3の数と同じ数だけ形成されている。このメモリ45には用紙Pに1ライン分の印画を行うためにオーバーラップ部51の印画データを含む一のヘッドチップのデータが記録されている。電気回路部7は、信号処理・制御回路41が各ヘッドチップ3のデータをメモリ45より受け取る。
【0031】
さらに、電気回路部7は、後述するように、プリンタヘッド3に形成されたヘッドチップ3の吐出ノズル6の駆動位置を切り換えるための乱数発生器47が信号処理・制御回路41に接続されている。電気回路部7は、信号処理・制御回路41がオーバーラップ部51における各ヘッドチップ3の両端部に形成された吐出ノズル6の切換位置を決定する乱数を乱数発生器47より受け取る。信号処理・制御回路41は、各ヘッドチップ3のデータ及びノズルの切換位置のデータを受け取り、駆動信号としてヘッドドライブ回路43に供給して各ヘッドチップ3に形成されているノズル群の駆動範囲を制御する。
【0032】
次いで、プリンタ装置1に適用されたプリンタヘッド3について説明する。
【0033】
このプリンタヘッド3は、インクを吐出ノズルから吐出させるための記録素子が印刷幅方向に複数配列されたライン印刷方式のインクジェットプリンタヘッドである。プリンタヘッド3は、図4及び図5に示すように、ニッケル又はニッケルを含む材料の電鋳層で形成され、インクの吐出ノズル列が用紙Pを横切る印刷幅方向に略一直線上に形成されているノズルシート61と、この各色の吐出ノズル列に対応してノズルシート61上に順次一直線上に配置されてノズルシート61に貼り合わせられた複数のヘッドチップ62と、ノズルシート61上に配設されてヘッドカートリッジとの間でインクの流路を形成する部材63とを有する。
【0034】
ノズルシート61は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の吐出ノズル65がそれぞれ用紙Pを横切る印刷幅方向に略一直線上に4列に形成されている。吐出ノズル65は、断面が円形状の円錐の先端を底面と平行な面で切り落とした形状を呈しており、インクの吐出方向に向かって径が狭くなっている。従って、吐出ノズル65は、インクの吐出角度を安定させることができ、インクの着弾精度を向上させることができる。
【0035】
ヘッドチップ62は、集積回路技術により略矩形板状のシリコン基板67を加工して形成され、インクを加熱する発熱素子であるヒータ68が印刷幅方向に順次並んで形成されるとともに、これらのヒータ68を駆動する駆動回路69が形成されている。ヘッドチップ62は、シリコン基板67の長手方向の側面近傍にヒータ68が配設されている。そして、ヘッドチップ62は、シリコン基板67上に各ヒータ68に対応した隔壁が形成されているドライフィルム70が配設される。このドライフィルム70は、ヒータ68が形成されている側面側が櫛の歯状に形成されているため、各ヒータ68上にインク液室71を形成するとともにこのインク液室71をシリコン基板67の長手方向の側面側より露出させている。また、ヘッドチップ62は、これらヒータ68上に、ドライフィルム70を介して吐出ノズル65が位置するようにノズルシート61が配設されている。
【0036】
部材63は、インク液室71と、インクをインク液室71まで流すためのインク流路72とを形成するために設けられる。この部材63は、いわゆるドライフィルムフォトレジスト等の感光性樹脂によって形成されている。
【0037】
そして、プリンタヘッド3は、ヘッドチップ62のインク液室71が露出している側よりインクカートリッジのインクを導くように、部材63及びドライフィルム70によりインク流路72が形成される。これによりプリンタヘッド3は、ヘッドチップ62の長手方向の側縁側より各ヒータ68のインク液室71にインクを導くことができる。
【0038】
なお、ヘッドチップ62は、ヒータ68を形成した側とは逆側に、パッド64が形成され、このパッド64にフレキシブル配線基板66が接続されている。ヘッドチップ62は、フレキシブル配線基板66より制御信号を受けて、インク液室71の吐出ノズル65よりインク液滴を吐出させる。
【0039】
プリンタヘッド3は、図6に示すように、このようなヘッドチップ62が各色毎に、インク流路72を挟んで、ヘッドチップ62の長手方向に沿って略千鳥状にノズルシート61上に配置されることによりヘッドチップのラインを形成している。即ち、プリンタヘッド3は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の吐出ノズル列がそれぞれ用紙Pを横切る印刷幅方向に、インク流路72を挟んで、ヘッドチップの長手方向に沿って略千鳥状にライン75を形成している。そして、プリンタヘッド3は、印刷幅方向と直交する用紙Pの送り方向に向かって、順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各ライン75が形成されている。
【0040】
また、プリンタヘッド3は、各色のライン75に、インク流路72を挟んで略千鳥状に形成された各ヘッドチップ62がヘッドチップ62の長手方向に隣接するヘッドチップ62との間に所定数の吐出ノズル65が重なり合うオーバーラップ部51が形成されている。即ち、プリンタヘッド3に形成されたヘッドチップ62のライン75は、図7に示すように、千鳥状に配列されて互いに隣接するヘッドチップ62のそれぞれに対応するノズル群のうち、左側に位置するヘッドチップ62のノズル群65Aにおける右端から所定個の吐出ノズル65と、右側に位置するヘッドチップ62のノズル群65Bにおける左端から同数の吐出ノズル65とを、インク流路72を介して互いに中心線が一致するように配列し、これらの吐出ノズル65の重複部分をオーバーラップ部51として設けている。
【0041】
また、このオーバーラップ部51は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各ライン75に同様に設けられている。即ち、各色のライン75は、各オーバーラップ部51において、互いに隣接するノズル群65Aと65Bとの重複する吐出ノズル65の数を同じくするとともに、吐出ノズル65の中心線を一致させて形成されている。従って、プリンタヘッド3は、図6に示すように、用紙Pの送り方向に向かって略直線状にオーバーラップ部51が形成されている。
【0042】
このオーバーラップ部51では、一方のノズル群65Aを構成する各吐出ノズル65と、他方のノズル群65Bを構成する各吐出ノズル65との駆動位置がランダムに切り換えられ、一方のノズル群65Aによって記録したドット群DAと、他方のノズル群65Bによって記録したドット群DBとのつなぎ目の位置がランダムに変化する。
【0043】
このオーバーラップ部51における一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとの駆動位置の切り変えは、0から最大sまでの整数をランダムに発生する乱数rを用いることによって行う。即ち、図8に示すように、各オーバーラップ部51は、一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとのつなぎ目の位置が各色のライン75毎に、乱数によってランダムに切り換えられる。また、オーバーラップ部51は、一のライン75においても、一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとのつなぎ目の位置が各オーバーラップ部51毎に、乱数によってランダムに切り換えられる。
【0044】
即ち、互いに隣接するヘッドチップ62,62に形成されたノズル群65A、65Bのうち、s個の吐出ノズル65が重複するように配列された一のオーバーラップ部51において、ある乱数r1が得られた場合、一方のノズル群65Aの左端からr1個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端からs−r1個までの吐出ノズル65が駆動される。また、他のオーバーラップ部51においては、他の乱数r2が得られ、一方のノズル群65Aの左端からr2個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端からs−r2個までの吐出ノズル65が駆動される。
【0045】
例えば、図8に示すように、互いに隣接するヘッドチップ62,62に形成されたノズル群のうち、16個の吐出ノズル65が重複するように配設されたオーバーラップ部51において、乱数r=12が得られた場合、このオーバーラップ部51においては、一方のdノズル群65Aの左端から12個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端から16−12=4個までの吐出ノズル65が駆動される。他のオーバーラップ部51においては、乱数r=7が得られ、一方のノズル群65Aの左端から7個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端から16−7=9個までの吐出ノズル65が駆動される。
【0046】
これにより、プリンタヘッド3は、黒丸で示す一方のノズル群65Aによって記録したドット群DAと、白丸で示す他方のノズル群65Bによって記録したドット群DBとのつなぎ目において、オーバーラップ部51に相当するドット群DOを形成することができる。ドット群DOは、一方のノズル群65Aによって記録したドットと、他方のノズル群65Bによって記録したドットとのつなぎ目がランダムに切り換えられたものとなる。
【0047】
したがって、本発明が適用されたプリンタヘッド3は、オーバーラップ部51において、ノズル群65A、65Bの駆動位置が各オーバーラップ部51毎にランダムに切り換えられている。このため、プリンタヘッド3は、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因してノズル群65A、65Bの各吐出ノズル65より吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、プリンタヘッド3は、オーバーラップ部51において、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0048】
また、以上のような本発明に対して、テストパターンを印画した結果からオーバーラップ部におけるドット間隔が最も適切になる切換位置を探し求めて、その位置をメモリに記憶させチップ間における吐出ノズルの切換位置とする方法がある。しかし、この方法では、オーバーラップ部全てについてどの切換位置が適切かを個別に調べる必要があり、ヘッドチップの数が多いプリンタヘッドにおいてはその作業に非常に多くの時間と手間がかかることになる。
【0049】
これに対し、本発明が適用されたプリンタヘッド3によれば、オーバーラップ部51におけるノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目の位置が、乱数によってランダムに切り換えられる。従って、プリンタヘッド3は、オーバーラップ部51において、ドット間隔を調べる時間を要することなく、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0050】
以上のようなオーバーラップ部51における吐出ノズル65の駆動位置の切換は以下のように行われる。即ち、電気回路部7は、印刷媒体に1ライン分の印画を行うため、オーバーラップ部51の印画データを含む1個のヘッドチップ62のデータを蓄えるためのメモリ45をヘッドチップ62の数と同じ数だけ有する。ヘッドチップ62の切換は、インク吐出ためのデータをこのメモリ45における両端2カ所のオーバーラップ部51において、ノズル群のうちどこからどこまでを有効にするか、即ち、どの吐出ノズル65にまでインク吐出のためのデータを入れるか否かによって行う。
【0051】
電気回路部7は、乱数発生器47によりオーバーラップ部51において重複するノズルの数を最大値sとした0〜sまでの整数がランダムに信号処理・制御回路41に送信され、これを受けた信号処理・制御回路41が駆動信号としてヘッドドライブ回路43に供給する。これにより、プリンタヘッド3は、オーバーラップ部51におけるノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目の位置が、乱数によってランダムに切り換えられる。
【0052】
次いで、ヘッドチップ62間の段差によるズレを発生させないように印刷のためのスキャンにおいて、先行チップ群に対する後続チップ群の吐出タイミングを保ちながら、各メモリ45内のデータに従って該当するヘッドチップ62の該当する吐出ノズル65を駆動する。
【0053】
以上のように、本発明が適用されたプリンタ装置1によれば、オーバーラップ部51において、ノズル群65A、65Bの駆動位置が各オーバーラップ部51毎にランダムに切り換えられている。このため、プリンタ装置1は、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因してノズル群65A、65Bの各吐出ノズル65より吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、プリンタ装置1は、オーバーラップ部51において、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0054】
また、本発明が適用されたプリンタ装置1のプリンタヘッドは、オーバーラップ部51におけるノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目の位置を、予め乱数或いは乱数に相当する0から最大sまでの整数を乱数テーブル48に納めておき、スキャンに伴うライン75の番号などをアクセス変数としてその乱数テーブル48から出力される値rに従って切換位置を変えるようにしてもよい。
【0055】
このテーブルデータのアクセス変数は、例えば、スキャンのライン毎、各インクに対応するヘッドチップ群(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)毎、オーバーラップ部51の列(縦)毎が考えられ、それぞれどの組み合わせであってもよい。例えば、上述した全ての変数を用いる場合は、全てのオーバーラップ部51において乱数が発生されることを意味する。乱数を用いる場合は、さらに任意の時期に発生したものを使用することができる。
【0056】
さらに、このテーブルデータは、ノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目となりうるポイント数と同数設定し、つなぎ目の位置が隣接するライン間で重複せず、かつ、それがどのオーバーラップ部51から見てもつなぎ目が接近することがないように定めた値を用い、これを周期的に繰り返してつなぎ目を切り換えていくようにしてもよい。
【0057】
例えば、図9に示すように、オーバーラップ部51において一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとが16個の吐出ノズル65を重複して形成されている場合には、ノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目となりうるポイントは17存在する。そこで、テーブルデータは、この17のつなぎ目となりうるポイントを、各色のライン毎に異ならしめるとともに、用紙Pの送り方向に形成されている各ラインのオーバーラップ部51との間においてもつなぎ目が接近することがないように変数を設定する。そして、このテーブルデータを周期的に繰り返してつなぎ目を切り換えていくことにより、プリンタヘッド3は、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因してノズル群65A、65Bの各吐出ノズル65より吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、プリンタ装置1は、オーバーラップ部51において、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0058】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、ラインヘッドを用いるものとして説明したが、本発明は、1回の印画にあたり用紙P上の同一箇所を1回のみ走査、すなわち、いわゆる1パス記録を行うプリンタヘッドであれば、シリアルヘッドにも適用できるものである。
【0059】
また、上述した実施の形態では、サーマル方式によってインクの液滴を吐出する方式を採用し、駆動素子として発熱素子を用いるものとして説明したが、サーマル方式に比べ規模の増大と解像度の低下があるものの、駆動素子として圧電素子を用いたピエゾ方式にも適用可能である。
【0060】
また、上述の実施の形態においては、本発明をプリンタヘッド及びプリンタ装置に適用してインク液滴を飛び出させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インク液滴に代えて各種染料の液滴、保護層形成用の液滴等に用いる液体吐出ヘッド、また、液滴が試薬等であるマイクロディスペンサー、各種測定装置、各種試験装置、液滴がエッチングより部材を保護する薬剤である各種のパターン描画装置、さらには、金属微粒子を含む液体を吐出し基板に微細な配線パターンを形成したり、基板に様々な材料を噴射することで機能を持つ素子を作り込むプリント配線基板や回路基板の作成装置等に広く適用することができる。
【0061】
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体吐出方法によれば、オーバーラップ部において、ノズルの駆動位置が各オーバーラップ部毎にランダムに切り換えられている。このため、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因して各吐出ノズルより吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、オーバーラップ部において、記録媒体に記録されたドット群に濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたプリンタ装置を示す図である。
【図2】本発明が適用されたプリンタ装置の断面側面図である。
【図3】本発明が適用されたプリンタ装置における電気回路部の記録及び制御系の構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明が適用されたプリンタヘッドを示す斜視図である。
【図5】本発明が適用されたプリンタヘッドを示す斜視図である。
【図6】ヘッドチップのラインを示す図である。
【図7】オーバーラップ部を示す図である。
【図8】ノズル位置をランダムに切り換えてドットを記録した図である。
【図9】ノズルの切換位置を周期的に繰り返してドット記録した図である。
【図10】従来のプリンタヘッドを示す図である。
【図11】従来のプリンタヘッドを用いて用紙に着弾したドットを示す図である。
【図12】従来のプリンタヘッドを用いて用紙に着弾したドットを示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置、3 プリンタヘッド、7 電気回路部、41 信号処理・制御回路、43 ヘッドドライブ回路、44 制御回路、45 メモリ、47 乱数発生器、51 オーバーラップ部、61 ノズルシート、62 ヘッドチップ、63 部材、64 パッド、65 吐出ノズル、66 フレキシブル配線基板、67 シリコン基板、68 ヒータ、69 駆動回路、70 ドライフィルム、71 インク液室、72 インク流路、75 ライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク等の液体を吐出して液滴を目標に着弾させる液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタヘッドに並べて設けた細いノズルからインクの液滴を吐出し、このインクの液滴を例えば用紙等の記録媒体に着弾させ、ドットで文字や画像等を記録するインクジェットプリンタがある。このインクジェットプリンタは、記録速度が高速で、記録コストが安価で、カラー化が容易であるという特徴がある。
【0003】
このインクジェットプリンタにおけるプリンタヘッドとしては、用紙のページ幅より短尺のいわゆるシリアルヘッドと、用紙のページ幅と略同寸の長尺のいわゆるラインヘッドとがある。また、インクの吐出方式としては、圧電素子を用いたピエゾ方式と、発熱素子を用いたサーマル方式とがある。
【0004】
このうち、ラインヘッドは、シリアルヘッドのように記録時にモータ等の駆動手段によって用紙のページ幅方向に移動する必要がないことから、駆動手段が不要となり、プリンタ本体の小型化やコストダウン等が図り易いという特徴がある。また、サーマル方式は、ピエゾ方式に比べ、インクの液滴を吐出するための駆動素子の数や配列密度を比較的容易に大きくすることが可能であるため、ラインヘッド化に有利であるという特徴がある。このため、サーマル方式のラインヘッドを備えたインクジェットプリンタが提案されている。
【0005】
このラインヘッドは、記録用紙の搬送方向と略直交する方向にこの記録用紙に対する印刷幅分の吐出ノズルを各色列毎に順次配置するとともに、インク液室に保持されたインクを加熱する発熱素子であるヒータを一つの半導体基板上に形成し、記録用紙を搬送しながら各吐出ノズルから選択的にインクの液滴を吐出させて記録用紙に着弾させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来のラインヘッド方式のヘッドチップとして、千鳥状に配列されたものが存在するが、これらのヘッドチップは、単に平行にずらされて配列されていたため、図10に示すように、互いに隣接する2つのノズル群NGA,NGBも単に平行にずらされて配列されていた。そして、この配列を適用したインクジェットプリンタにおいては、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因して、ヘッドチップ間でのインクの吐出量のばらつきや、用紙に対するインクの着弾位置の誤差等が生じ、ヘッドチップ間の継ぎ目におけるドットの間隔を均一に保つことは困難である。
【0007】
このため、隣接するヘッドチップとの間で、所定のノズル数だけノズル列の一部をオーバーラップさせるラインヘッドがある。このラインヘッドにおいては、インクの液滴を記録用紙に着弾させる際、オーバーラップ部においては、同一色のインクを吐出するノズルが二重に配列されているため、ノズルの駆動位置を切り換えていずれか一方のノズルのみを駆動させる必要がある。
【0008】
しかし、オーバーラップ部におけるノズルの駆動位置を、オーバーラップ部の中央等、一律に固定してしまうと、ヘッドチップの駆動位置を切り換える駆動回路等の構成を簡略化させることができる一方、上述したようにヘッドチップの取り付け誤差や、ノズルプレートの伸縮等のヘッドチップ特性のばらつきに起因して、各オーバーラップ部において、用紙に対するインクの着弾位置の誤差等が生じ、濃度むらや白スジ等が生じ得る。
【0009】
具体的には、各オーバーラップ部において、隣接するヘッドチップ間における取り付け位置のズレや、インクの吐出方向の曲がり等に起因して、用紙上におけるヘッドチップのつなぎ目に相当する領域において、ドットの重なり、ドットの隙間等が生じる。例えば図11に示すように、一方のノズル群によって記録されたドット群DGAと、他方のノズル群によって記録されたドット群DGBとの境界において、ドットの重なりOが生じたり、例えば図12に示すように、ドットの隙間Cが生じる。これらドットの重なり、ドットの隙間により、用紙の送り方向の濃度むらや白スジが発生する。
【0010】
そこで、本発明は、隣接するヘッドチップ間でオーバーラップ部を形成するラインヘッド方式の液体吐出ヘッドを用いた濃度むらや白スジ等が発生することを防止する液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体吐出方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る液体吐出ヘッドは、液体を吐出ノズルから吐出させるための素子が複数配設されるとともに上記各素子を駆動する駆動回路が形成された基板と、上記基板に形成された各素子に対応して上記液体を吐出する吐出ノズルが形成され、上記基板に設けられたノズルシートとを有する複数のヘッドチップを備え、上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップとの間に所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーラップ部が形成されるように配列され、上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、駆動時に上記吐出ノズルの駆動位置が切り換えられることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出ノズルから吐出させるための素子が複数配設されるとともに上記各素子を駆動する駆動回路が形成された基板と、上記基板に形成された各素子に対応して上記液体を吐出する吐出ノズルが形成され、上記基板に設けられたノズルシートとを有する複数のヘッドチップを備え、上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップとの間に所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーラップ部が形成されるように配列された液体吐出ヘッドと、上記ヘッドチップに液体を供給する液体カートリッジと、上記ヘッドチップから吐出される液体が着弾する目標物を搬送する搬送機構とを備え、上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、駆動時に上記吐出ノズルの駆動位置が切り換えられることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明に係る液体吐出方法は、液体を吐出する吐出ノズルが複数形成されたヘッドチップが長手方向の中心線に沿って千鳥状に形成された液体吐出ヘッドを有し、該液体吐出ヘッドの長手方向に隣接するヘッドチップとの間で所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーヘッド部の上記吐出ノズルの駆動位置を切り換えながら、上記ヘッドチップから吐出される液体が着弾される目標物を搬送するとともに、上記液体を吐出することを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液体吐出ヘッドをインクジェット用プリンタヘッドに適用したプリンタ装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、プリンタ装置におけるプリンタヘッドは、用紙Pのページ幅と略同寸の記録範囲を有するものとする。すなわち、このプリンタ装置は、プリンタヘッドを備えることにより、1回の印画にあたり用紙P上の同一箇所を1回のみ走査して記録を行うものである。また、以下では、プリンタ装置は、サーマル方式によってインクの液滴を吐出する方式を採用し、駆動素子として発熱素子を用いるものとして説明する。
【0015】
このプリンタ装置1は、図1及び図2に示すように、プリンタ装置1の外観を形成する筐体2の内部に、用紙Pのページ幅と略同寸の記録範囲を有するプリンタヘッド3と、用紙Pを所定の方向に搬送する搬送部4と、用紙Pをプリンタヘッド3へ給紙するための給紙部5と、用紙Pを収納するペーパートレイ6と、これら各部の駆動制御を行う電気回路部7が設けられている。
【0016】
筐体2は、例えば直方体状に形成されている。筐体2の側面のうち一側面には用紙Pを排紙する排紙口11が設けられ、この一側面と対向する他側面にはペーパートレイ6を着脱するためのトレイ出入口12が設けられている。
【0017】
プリンタヘッド3は、例えばCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色分のラインを備えている。プリンタヘッド3は、ここでは図示しない吐出ノズルが下方を向くようにして、筐体2の内部における排紙口11側の端部上方に配設されている。
【0018】
搬送部4は、用紙Pを送る際の供給路を構成する紙送りガイド15と、用紙Pを挟みこんで送り出す紙送りローラ16,17と、後述するプーリ18,19と、紙送りモータ20の駆動をプーリ18,19に伝達するためのベルト22,23とを備え、筐体2の内部における排紙口11側の端部下方に配設されている。
【0019】
紙送りガイド15は、平板状に形成されており、プリンタヘッド3の下方に所定の間隔だけ離隔されて配設されている。紙送りローラ16,17は、それぞれ、互いに接触した1対のローラからなり、紙送りガイド15の両側、即ち、トレイ出入口12側と排紙口11側とに配設されている。紙送りモータ20は、紙送りガイド15の下方に配設されており、プーリ18,19とベルト22,23とを介して紙送りローラ16,17に連結されている。
【0020】
給紙部5は、用紙Pを搬送部4へと給紙するための給紙ローラ26と、後述するギヤ27を回転駆動させる駆動源としての給紙モータ28と、この給紙モータ28によって回転駆動するギヤ27とを備えており、搬送部4に対してトレイ出入口12側に配設されている。給紙ローラ26は、略半円筒形状に形成されており、トレイ出入口12側の紙送りローラ16に近接して配設されている。給紙モータ28は、給紙ローラ26の上方に配設されており、ギヤ27を介して給紙ローラ26に連結されている。
【0021】
ペーパートレイ6は、例えばA4サイズの用紙Pを複数枚重ねて収納可能な箱状に形成され、底面の一端部には、ばね31によって係止された紙支え32が設けられており、給紙部5の下方からトレイ出入口12にわたる空間に装着される。
【0022】
電気回路部7は、各部の駆動を制御する部位であり、ペーパートレイ6の上方に配設されている。
【0023】
このようなプリンタ装置1は、以下のようにして、印画動作を行う。
【0024】
まず、プリンタ装置1は、使用者が、電源を入れ、トレイ出入口12からペーパートレイ6を引き出して所定枚数の用紙Pを収納し、このペーパートレイ6を押し入れることにより、ペーパートレイ6が装着される。すると、プリンタ装置1においては、ばね31の付勢力によって紙支え32が用紙Pの一端部を持ち上げることにより、用紙Pの一端部が給紙ローラ26に押し付けられる。そして、プリンタ装置1は、給紙モータ28の駆動によって給紙ローラ26が回転駆動することにより、1枚の用紙Pがペーパートレイ6から紙送りローラ16へと送り出される。
【0025】
続いて、プリンタ装置1は、紙送りモータ20の駆動によって紙送りローラ16,17が回転駆動し、紙送りローラ16がペーパートレイ6から送り出された用紙Pを1対のローラで挟み込むことにより、用紙Pが紙送りガイド15へと送り出される。すると、プリンタ装置1は、プリンタヘッド3が所定のタイミングで動作して、吐出ノズルからインクの液滴を吐出して用紙P上に着弾させることにより、用紙P上にドットで文字及び/又は画像等を含む情報が記録される。そして、プリンタ装置1は、紙送りローラ17が紙送りガイド15に沿って送り出されてきた用紙Pを1対のローラで挟み込むことにより、用紙Pが排紙口11から排紙される。
【0026】
プリンタ装置1は、このような動作を記録が完了するまで繰り返し、印刷物を生成する。
【0027】
次いで、プリンタ装置1における上述した電気回路部7について説明する。
【0028】
電気回路部7は、図3に示すように、例えばCPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)構成としてソフトウェアによる信号処理及び制御処理を行う信号処理・制御回路41と、予め決められた補正データがいわゆるROM(Read Only Memory)マップ方式で格納されている補正回路42と、プリンタヘッド3を駆動するためのヘッドドライブ回路43と、上述した紙送りモータ20や給紙モータ28の駆動やその他を制御する各種制御回路44と、例えばラインバッファメモリや1画面メモリ等のメモリ45と、記録データ等の信号が入力される信号入力部46とを備える。信号処理・制御回路41には、補正回路42、ヘッドドライブ回路43、各種制御回路44及びメモリ45が接続されている。
【0029】
電気回路部7は、信号入力部46を介して信号処理・制御回路41に記録データ等の信号が入力されると、この信号を信号処理・制御回路41によって記録順番に揃えて補正回路42に供給し、この補正回路42によっていわゆるγ補正、色補正、各ノズルのばらつき補正等の補正処理を施す。この補正後の記録データ等の信号は、例えば、ノズル番号、温度、入力信号といった外部条件に応じて信号処理・制御回路41に取り出される。そして、電気回路部7は、信号処理・制御回路41に取り出された信号を駆動信号としてヘッドドライブ回路43及び各種制御回路44に供給する。電気回路部7は、ヘッドドライブ回路43によって駆動信号に基づいてプリンタヘッド3を駆動制御する。また、電気回路部7は、各種制御回路44によって駆動信号に基づいて紙送りモータ20及び給紙モータ28の駆動制御を行う他、プリンタヘッド3のクリーニング処理等の際の駆動制御を行う。
【0030】
また、電気回路部7においては、記録データ等の信号は、必要に応じてメモリ45に一旦記録され、信号処理・制御回路41に取り出される。このメモリ45は、ヘッドチップ3の数と同じ数だけ形成されている。このメモリ45には用紙Pに1ライン分の印画を行うためにオーバーラップ部51の印画データを含む一のヘッドチップのデータが記録されている。電気回路部7は、信号処理・制御回路41が各ヘッドチップ3のデータをメモリ45より受け取る。
【0031】
さらに、電気回路部7は、後述するように、プリンタヘッド3に形成されたヘッドチップ3の吐出ノズル6の駆動位置を切り換えるための乱数発生器47が信号処理・制御回路41に接続されている。電気回路部7は、信号処理・制御回路41がオーバーラップ部51における各ヘッドチップ3の両端部に形成された吐出ノズル6の切換位置を決定する乱数を乱数発生器47より受け取る。信号処理・制御回路41は、各ヘッドチップ3のデータ及びノズルの切換位置のデータを受け取り、駆動信号としてヘッドドライブ回路43に供給して各ヘッドチップ3に形成されているノズル群の駆動範囲を制御する。
【0032】
次いで、プリンタ装置1に適用されたプリンタヘッド3について説明する。
【0033】
このプリンタヘッド3は、インクを吐出ノズルから吐出させるための記録素子が印刷幅方向に複数配列されたライン印刷方式のインクジェットプリンタヘッドである。プリンタヘッド3は、図4及び図5に示すように、ニッケル又はニッケルを含む材料の電鋳層で形成され、インクの吐出ノズル列が用紙Pを横切る印刷幅方向に略一直線上に形成されているノズルシート61と、この各色の吐出ノズル列に対応してノズルシート61上に順次一直線上に配置されてノズルシート61に貼り合わせられた複数のヘッドチップ62と、ノズルシート61上に配設されてヘッドカートリッジとの間でインクの流路を形成する部材63とを有する。
【0034】
ノズルシート61は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の吐出ノズル65がそれぞれ用紙Pを横切る印刷幅方向に略一直線上に4列に形成されている。吐出ノズル65は、断面が円形状の円錐の先端を底面と平行な面で切り落とした形状を呈しており、インクの吐出方向に向かって径が狭くなっている。従って、吐出ノズル65は、インクの吐出角度を安定させることができ、インクの着弾精度を向上させることができる。
【0035】
ヘッドチップ62は、集積回路技術により略矩形板状のシリコン基板67を加工して形成され、インクを加熱する発熱素子であるヒータ68が印刷幅方向に順次並んで形成されるとともに、これらのヒータ68を駆動する駆動回路69が形成されている。ヘッドチップ62は、シリコン基板67の長手方向の側面近傍にヒータ68が配設されている。そして、ヘッドチップ62は、シリコン基板67上に各ヒータ68に対応した隔壁が形成されているドライフィルム70が配設される。このドライフィルム70は、ヒータ68が形成されている側面側が櫛の歯状に形成されているため、各ヒータ68上にインク液室71を形成するとともにこのインク液室71をシリコン基板67の長手方向の側面側より露出させている。また、ヘッドチップ62は、これらヒータ68上に、ドライフィルム70を介して吐出ノズル65が位置するようにノズルシート61が配設されている。
【0036】
部材63は、インク液室71と、インクをインク液室71まで流すためのインク流路72とを形成するために設けられる。この部材63は、いわゆるドライフィルムフォトレジスト等の感光性樹脂によって形成されている。
【0037】
そして、プリンタヘッド3は、ヘッドチップ62のインク液室71が露出している側よりインクカートリッジのインクを導くように、部材63及びドライフィルム70によりインク流路72が形成される。これによりプリンタヘッド3は、ヘッドチップ62の長手方向の側縁側より各ヒータ68のインク液室71にインクを導くことができる。
【0038】
なお、ヘッドチップ62は、ヒータ68を形成した側とは逆側に、パッド64が形成され、このパッド64にフレキシブル配線基板66が接続されている。ヘッドチップ62は、フレキシブル配線基板66より制御信号を受けて、インク液室71の吐出ノズル65よりインク液滴を吐出させる。
【0039】
プリンタヘッド3は、図6に示すように、このようなヘッドチップ62が各色毎に、インク流路72を挟んで、ヘッドチップ62の長手方向に沿って略千鳥状にノズルシート61上に配置されることによりヘッドチップのラインを形成している。即ち、プリンタヘッド3は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の吐出ノズル列がそれぞれ用紙Pを横切る印刷幅方向に、インク流路72を挟んで、ヘッドチップの長手方向に沿って略千鳥状にライン75を形成している。そして、プリンタヘッド3は、印刷幅方向と直交する用紙Pの送り方向に向かって、順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各ライン75が形成されている。
【0040】
また、プリンタヘッド3は、各色のライン75に、インク流路72を挟んで略千鳥状に形成された各ヘッドチップ62がヘッドチップ62の長手方向に隣接するヘッドチップ62との間に所定数の吐出ノズル65が重なり合うオーバーラップ部51が形成されている。即ち、プリンタヘッド3に形成されたヘッドチップ62のライン75は、図7に示すように、千鳥状に配列されて互いに隣接するヘッドチップ62のそれぞれに対応するノズル群のうち、左側に位置するヘッドチップ62のノズル群65Aにおける右端から所定個の吐出ノズル65と、右側に位置するヘッドチップ62のノズル群65Bにおける左端から同数の吐出ノズル65とを、インク流路72を介して互いに中心線が一致するように配列し、これらの吐出ノズル65の重複部分をオーバーラップ部51として設けている。
【0041】
また、このオーバーラップ部51は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各ライン75に同様に設けられている。即ち、各色のライン75は、各オーバーラップ部51において、互いに隣接するノズル群65Aと65Bとの重複する吐出ノズル65の数を同じくするとともに、吐出ノズル65の中心線を一致させて形成されている。従って、プリンタヘッド3は、図6に示すように、用紙Pの送り方向に向かって略直線状にオーバーラップ部51が形成されている。
【0042】
このオーバーラップ部51では、一方のノズル群65Aを構成する各吐出ノズル65と、他方のノズル群65Bを構成する各吐出ノズル65との駆動位置がランダムに切り換えられ、一方のノズル群65Aによって記録したドット群DAと、他方のノズル群65Bによって記録したドット群DBとのつなぎ目の位置がランダムに変化する。
【0043】
このオーバーラップ部51における一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとの駆動位置の切り変えは、0から最大sまでの整数をランダムに発生する乱数rを用いることによって行う。即ち、図8に示すように、各オーバーラップ部51は、一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとのつなぎ目の位置が各色のライン75毎に、乱数によってランダムに切り換えられる。また、オーバーラップ部51は、一のライン75においても、一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとのつなぎ目の位置が各オーバーラップ部51毎に、乱数によってランダムに切り換えられる。
【0044】
即ち、互いに隣接するヘッドチップ62,62に形成されたノズル群65A、65Bのうち、s個の吐出ノズル65が重複するように配列された一のオーバーラップ部51において、ある乱数r1が得られた場合、一方のノズル群65Aの左端からr1個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端からs−r1個までの吐出ノズル65が駆動される。また、他のオーバーラップ部51においては、他の乱数r2が得られ、一方のノズル群65Aの左端からr2個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端からs−r2個までの吐出ノズル65が駆動される。
【0045】
例えば、図8に示すように、互いに隣接するヘッドチップ62,62に形成されたノズル群のうち、16個の吐出ノズル65が重複するように配設されたオーバーラップ部51において、乱数r=12が得られた場合、このオーバーラップ部51においては、一方のdノズル群65Aの左端から12個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端から16−12=4個までの吐出ノズル65が駆動される。他のオーバーラップ部51においては、乱数r=7が得られ、一方のノズル群65Aの左端から7個目までの吐出ノズル65が駆動され、他方のノズル群65Bの右端から16−7=9個までの吐出ノズル65が駆動される。
【0046】
これにより、プリンタヘッド3は、黒丸で示す一方のノズル群65Aによって記録したドット群DAと、白丸で示す他方のノズル群65Bによって記録したドット群DBとのつなぎ目において、オーバーラップ部51に相当するドット群DOを形成することができる。ドット群DOは、一方のノズル群65Aによって記録したドットと、他方のノズル群65Bによって記録したドットとのつなぎ目がランダムに切り換えられたものとなる。
【0047】
したがって、本発明が適用されたプリンタヘッド3は、オーバーラップ部51において、ノズル群65A、65Bの駆動位置が各オーバーラップ部51毎にランダムに切り換えられている。このため、プリンタヘッド3は、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因してノズル群65A、65Bの各吐出ノズル65より吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、プリンタヘッド3は、オーバーラップ部51において、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0048】
また、以上のような本発明に対して、テストパターンを印画した結果からオーバーラップ部におけるドット間隔が最も適切になる切換位置を探し求めて、その位置をメモリに記憶させチップ間における吐出ノズルの切換位置とする方法がある。しかし、この方法では、オーバーラップ部全てについてどの切換位置が適切かを個別に調べる必要があり、ヘッドチップの数が多いプリンタヘッドにおいてはその作業に非常に多くの時間と手間がかかることになる。
【0049】
これに対し、本発明が適用されたプリンタヘッド3によれば、オーバーラップ部51におけるノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目の位置が、乱数によってランダムに切り換えられる。従って、プリンタヘッド3は、オーバーラップ部51において、ドット間隔を調べる時間を要することなく、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0050】
以上のようなオーバーラップ部51における吐出ノズル65の駆動位置の切換は以下のように行われる。即ち、電気回路部7は、印刷媒体に1ライン分の印画を行うため、オーバーラップ部51の印画データを含む1個のヘッドチップ62のデータを蓄えるためのメモリ45をヘッドチップ62の数と同じ数だけ有する。ヘッドチップ62の切換は、インク吐出ためのデータをこのメモリ45における両端2カ所のオーバーラップ部51において、ノズル群のうちどこからどこまでを有効にするか、即ち、どの吐出ノズル65にまでインク吐出のためのデータを入れるか否かによって行う。
【0051】
電気回路部7は、乱数発生器47によりオーバーラップ部51において重複するノズルの数を最大値sとした0〜sまでの整数がランダムに信号処理・制御回路41に送信され、これを受けた信号処理・制御回路41が駆動信号としてヘッドドライブ回路43に供給する。これにより、プリンタヘッド3は、オーバーラップ部51におけるノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目の位置が、乱数によってランダムに切り換えられる。
【0052】
次いで、ヘッドチップ62間の段差によるズレを発生させないように印刷のためのスキャンにおいて、先行チップ群に対する後続チップ群の吐出タイミングを保ちながら、各メモリ45内のデータに従って該当するヘッドチップ62の該当する吐出ノズル65を駆動する。
【0053】
以上のように、本発明が適用されたプリンタ装置1によれば、オーバーラップ部51において、ノズル群65A、65Bの駆動位置が各オーバーラップ部51毎にランダムに切り換えられている。このため、プリンタ装置1は、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因してノズル群65A、65Bの各吐出ノズル65より吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、プリンタ装置1は、オーバーラップ部51において、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0054】
また、本発明が適用されたプリンタ装置1のプリンタヘッドは、オーバーラップ部51におけるノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目の位置を、予め乱数或いは乱数に相当する0から最大sまでの整数を乱数テーブル48に納めておき、スキャンに伴うライン75の番号などをアクセス変数としてその乱数テーブル48から出力される値rに従って切換位置を変えるようにしてもよい。
【0055】
このテーブルデータのアクセス変数は、例えば、スキャンのライン毎、各インクに対応するヘッドチップ群(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)毎、オーバーラップ部51の列(縦)毎が考えられ、それぞれどの組み合わせであってもよい。例えば、上述した全ての変数を用いる場合は、全てのオーバーラップ部51において乱数が発生されることを意味する。乱数を用いる場合は、さらに任意の時期に発生したものを使用することができる。
【0056】
さらに、このテーブルデータは、ノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目となりうるポイント数と同数設定し、つなぎ目の位置が隣接するライン間で重複せず、かつ、それがどのオーバーラップ部51から見てもつなぎ目が接近することがないように定めた値を用い、これを周期的に繰り返してつなぎ目を切り換えていくようにしてもよい。
【0057】
例えば、図9に示すように、オーバーラップ部51において一方のノズル群65Aと他方のノズル群65Bとが16個の吐出ノズル65を重複して形成されている場合には、ノズル群65A、ノズル群65Bとのつなぎ目となりうるポイントは17存在する。そこで、テーブルデータは、この17のつなぎ目となりうるポイントを、各色のライン毎に異ならしめるとともに、用紙Pの送り方向に形成されている各ラインのオーバーラップ部51との間においてもつなぎ目が接近することがないように変数を設定する。そして、このテーブルデータを周期的に繰り返してつなぎ目を切り換えていくことにより、プリンタヘッド3は、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因してノズル群65A、65Bの各吐出ノズル65より吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、プリンタ装置1は、オーバーラップ部51において、用紙Pに記録されたドット群DOに濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【0058】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、ラインヘッドを用いるものとして説明したが、本発明は、1回の印画にあたり用紙P上の同一箇所を1回のみ走査、すなわち、いわゆる1パス記録を行うプリンタヘッドであれば、シリアルヘッドにも適用できるものである。
【0059】
また、上述した実施の形態では、サーマル方式によってインクの液滴を吐出する方式を採用し、駆動素子として発熱素子を用いるものとして説明したが、サーマル方式に比べ規模の増大と解像度の低下があるものの、駆動素子として圧電素子を用いたピエゾ方式にも適用可能である。
【0060】
また、上述の実施の形態においては、本発明をプリンタヘッド及びプリンタ装置に適用してインク液滴を飛び出させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インク液滴に代えて各種染料の液滴、保護層形成用の液滴等に用いる液体吐出ヘッド、また、液滴が試薬等であるマイクロディスペンサー、各種測定装置、各種試験装置、液滴がエッチングより部材を保護する薬剤である各種のパターン描画装置、さらには、金属微粒子を含む液体を吐出し基板に微細な配線パターンを形成したり、基板に様々な材料を噴射することで機能を持つ素子を作り込むプリント配線基板や回路基板の作成装置等に広く適用することができる。
【0061】
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体吐出方法によれば、オーバーラップ部において、ノズルの駆動位置が各オーバーラップ部毎にランダムに切り換えられている。このため、ヘッドチップの特性ばらつきや、位置決め誤差等に起因して各吐出ノズルより吐出されたインクの吐出量にばらつきが生じたり、インクの着弾位置に誤差が生じることによりドットの重なりや隙間が発生しても、この重なりや隙間が散らされる。従って、オーバーラップ部において、記録媒体に記録されたドット群に濃度むらや白スジ等の帯状ノイズが生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたプリンタ装置を示す図である。
【図2】本発明が適用されたプリンタ装置の断面側面図である。
【図3】本発明が適用されたプリンタ装置における電気回路部の記録及び制御系の構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明が適用されたプリンタヘッドを示す斜視図である。
【図5】本発明が適用されたプリンタヘッドを示す斜視図である。
【図6】ヘッドチップのラインを示す図である。
【図7】オーバーラップ部を示す図である。
【図8】ノズル位置をランダムに切り換えてドットを記録した図である。
【図9】ノズルの切換位置を周期的に繰り返してドット記録した図である。
【図10】従来のプリンタヘッドを示す図である。
【図11】従来のプリンタヘッドを用いて用紙に着弾したドットを示す図である。
【図12】従来のプリンタヘッドを用いて用紙に着弾したドットを示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ装置、3 プリンタヘッド、7 電気回路部、41 信号処理・制御回路、43 ヘッドドライブ回路、44 制御回路、45 メモリ、47 乱数発生器、51 オーバーラップ部、61 ノズルシート、62 ヘッドチップ、63 部材、64 パッド、65 吐出ノズル、66 フレキシブル配線基板、67 シリコン基板、68 ヒータ、69 駆動回路、70 ドライフィルム、71 インク液室、72 インク流路、75 ライン
Claims (18)
- 液体を吐出ノズルから吐出させるための素子が複数配設されるとともに上記各素子を駆動する駆動回路が形成された基板と、上記基板に形成された各素子に対応して上記液体を吐出する吐出ノズルが形成され、上記基板に設けられたノズルシートとを有する複数のヘッドチップを備え、
上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップとの間に所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーラップ部が形成されるように配列され、
上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、駆動時に上記吐出ノズルの駆動位置が切り換えられる液体吐出ヘッド。 - 上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って略千鳥状に形成されることで一ラインを形成し、このラインが互いに平行となすように複数ライン設けられ、
上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、上記吐出ノズルの駆動位置が上記ライン毎に不規則に切り換えられる請求項1記載の液体吐出ヘッド。 - 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置はライン毎に乱数によって切り換えられる請求項2記載の液体吐出ヘッド。
- 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置はライン毎に予め用意されたテーブルに従って切り換えられる請求項2記載の液体吐出ヘッド。
- 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置は、上記テーブルに従って周期的に繰り返されることを特徴とする請求項4記載の液体吐出ヘッド。
- 上記液体はインクであることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
- 液体を吐出ノズルから吐出させるための素子が複数配設されるとともに上記各素子を駆動する駆動回路が形成された基板と、上記基板に形成された各素子に対応して上記液体を吐出する吐出ノズルが形成され、上記基板に設けられたノズルシートとを有する複数のヘッドチップを備え、上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って千鳥状に配列されるとともに、長手方向に隣接するヘッドチップとの間に所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーラップ部が形成されるように配列された液体吐出ヘッドと、
上記ヘッドチップに液体を供給する液体カートリッジと、
上記ヘッドチップから吐出される液体が着弾する目標物を搬送する搬送機構とを備え、
上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、駆動時に上記吐出ノズルの駆動位置が切り換えられる液体吐出装置。 - 上記複数のヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って略千鳥状に形成されることで一ラインを形成し、このラインが互いに平行となすように複数ライン設けられ、
上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、上記吐出ノズルの駆動位置が上記ライン毎に不規則に切り換えられる請求項7記載の液体吐出装置。 - 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置はライン毎に乱数によって切り換えられる請求項8記載の液体吐出装置。
- 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置はライン毎に予め用意されたテーブルに従って切り換えられる請求項8記載の液体吐出装置。
- 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置は、上記テーブルに従って周期的に繰り返されることを特徴とする請求項10記載の液体吐出装置。
- 上記液体はインクであることを特徴とする請求項7記載の液体吐出装置。
- 液体を吐出する吐出ノズルが複数形成されたヘッドチップが長手方向の中心線に沿って千鳥状に形成された液体吐出ヘッドを有し、該液体吐出ヘッドの長手方向に隣接するヘッドチップとの間で所定数の吐出ノズルが重なり合うオーバーヘッド部の上記吐出ノズルの駆動位置を切り換えながら、
上記ヘッドチップから吐出される液体が着弾される目標物を搬送するとともに、上記液体を吐出する液体吐出方法。 - 上記ヘッドチップは、長手方向の中心線に沿って略千鳥状に形成されることで一ラインを形成し、このラインが互いに平行となすように複数ライン設けられ、
上記オーバーラップ部において、一方のヘッドチップと他方のヘッドチップとは、上記吐出ノズルの駆動位置が上記ライン毎に不規則に切り換える請求項13記載の液体吐出方法。 - 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置はライン毎に乱数によって切り換えられる請求項14記載の液体吐出方法。
- 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置はライン毎に予め用意されたテーブルに従って切り換えられる請求項14記載の液体吐出方法。
- 上記オーバーラップ部において、上記吐出ノズルの駆動位置は、上記テーブルに従って周期的に繰り返されることを特徴とする請求項16記載の液体吐出方法。
- 上記液体はインクであることを特徴とする請求項13記載の液体吐出方法。
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