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JP2004048280A - 通信装置、通信システム、およびデータ通信方法 - Google Patents

通信装置、通信システム、およびデータ通信方法 Download PDF

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JP2004048280A
JP2004048280A JP2002201656A JP2002201656A JP2004048280A JP 2004048280 A JP2004048280 A JP 2004048280A JP 2002201656 A JP2002201656 A JP 2002201656A JP 2002201656 A JP2002201656 A JP 2002201656A JP 2004048280 A JP2004048280 A JP 2004048280A
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Susumu Fujioka
藤岡 進
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】データ転送を効率的に行うことが可能な通信装置を提供すること。
【解決手段】サーバ10とクライアント端末3、4とがBluetoothネットワークを形成し、サーバ10とクライアント端末11、12とがIEEE802.11aの無線LANを形成し、サーバ10とクライアント端末13とがEthernet(R)で接続される有線LANを形成する。そして、Bluetoothネットワークでは、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成とし、また、各ネットワークで同一のアプリケーションを実行する場合に、同一規格のトランスポートレイヤを使用する。
【選択図】   図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、通信システム、およびデータ通信方法に関し、詳細には、同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としないネットワークと、ネットワークレイヤを必要とするネットワークとを使用して実行する通信システム、この通信システムに接続される通信装置、および既存のBluetooth規格とは異なる新規なBluetoothプロトコル仕様を使用したデータ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、Bluetoothを使用した移動電話機やパソコン等が普及しつつある。かかるBluetoothは、無線通信プロトコルの1つで、極めて近いエリアで使用することを目的としており、ローコストで高速な無線通信方式として期待されている。2.4GHzを使用した無線接続方式で、電波接続エリアは最大10m(パワーアップすることで100mまで可能)、データの他に音声データの送受信についても考慮されており、データ送受信に加え音声チャネルを三つまでサポートしている。このBluetoothの通信では、ネットワークレイヤが無くてもデータ通信を行うことが可能である。
【0003】
図22は、Bluetooth規格のLANアクセスプロファイルのプロトコル構成を示す図である。図22において、TCPはTransmission Control Protocol、IPはInternet Protocol、PPPはPoint to Point Protocol、L2CAPはLogical Link Control and Adaptation Protocol、UDPはUser Datagram Protocol、SDPはService Discovery Protocol、LMPはLink Manager Protocol、MEはManagement Entity、RFCOMMはRadio Frequency COMMunicationである。LANアクセスプロファイルは、RFCOMMの上位レイヤにPPPとTCP/IPを載せているため、これらの上位レイヤであるセッションレイヤは、BluetoothとLANのトランスポートレイヤ(TCP)に対して、同じインタフェース(ソケット)を使用することができる。しかしながら、Bluetoothのトランスポートレイヤとして規格化されているRFCOMMの上位にレイヤ2〜4のプロトコル(PPP、IP、TCPがそれぞれ対応)が存在するため、データ通信のオーバーヘッドが大きくなり、アプリケーションデータの転送効率が落ちるとともに装置の負荷が増大してしまうという問題がある。
【0004】
図23は、Bluetooth規格のパーソナルエリアネットワークプロファイルのプロトコル構成を示す図である。パーソナルエリアネットワークプロファイルは、L2CAPの上位レイヤにRFCOMMの代わりにBNEP(Bluetooth Network Encapsulation Protocol)を使用し、このBNEPの上位レイヤにTCP/IPを載せているため、これらの上位レイヤであるセッションレイヤは、BluetoothとLANのトランスポートレイヤ(TCP)に対して同じインタフェース(ソケット)を使用することができる。しかしながら、Bluetooth通信では必要とされないネットワークレイヤ(IP)が存在するため、上記のLANアクセスの場合と同様に、データ通信のオーバーヘッドが大きくなり、アプリケーションデータの転送効率が落ちるとともに装置の負荷が増大してしまうという問題がある。
【0005】
他方、ノートパソコン(PC)の軽量・薄形化、バッテリ性能の向上、およびハードディスクの大容量・小型化により、ビジネスシーンでのPCの利用形態も大きく変わりつつある。普段の業務にPCを用いることはもちろん、オフィスの内外にPCを持って移動し、移動中の仕事先でも仕事をこなすビジネスマンが増加している。
【0006】
このような背景の下、ノートパソコンを会議室などに持ち込み、電子会議をする場合も多々見られるようになった。かかるノートパソコンでは、データ通信を行う場合に、Bluetooth以外に無線LANや有線LANを使用しているものもあり、これらのノートパソコンを持ち込んで、電子会議等を行う場合には、アプリケーションを実行するシステム構成が複雑となり、データ転送を効率的に行うことができないという問題がある。
【0007】
例えば、Bluetoothを使用した会議システムとして、「東芝(R)レビューVol.56、No.4(2001)のP13〜16」に記載の「SPANworks 2000」が提案されている。図24は、「SPANworks2000」のBluetoothとLANを使用する時のトランスポートレイヤ以下も含めたレイヤの構成を示す図である。
【0008】
図24において、HCIはHost Controller Interfaceで、NDISはNetwork Device Interface Standardである。「SPANworks 2000」では、Bluetooth通信の場合、Bluetooth規格のOBEXプロファイルに準拠した通信を実行しており、トランスポートレイヤにはRFCOMMを使用している。一方、IEEE802で規格化されたLAN上で動作させる場合には、トランスポートレイヤにTCPを使用し、TCPとのインタフェースにはソケットを使用している。しかしながら、RFCOMMとその上位レイヤとのインタフェースはソケットではないため、セッションレイヤは異なるトランスポートレイヤに対して異なるインタフェースを用意しなければならないという問題がある。このため、アプリケーションを実行するシステム構成が複雑となり、データ転送を効率的に行うことができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としないネットワークと、ネットワークレイヤを必要とするネットワークとを使用して実行する場合に、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化して、データ転送を効率的に行うことが可能な通信装置および通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、Bluetoothのプロトコルを使用してデータ通信を行うデータ通信方法において、データ通信のオーバーヘッドを小さくしてアプリケーションデータの伝送効率を向上させることが可能なデータ通信方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークと、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークとを使用して実行する通信システムに接続される通信装置において、前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、前記第1のネットワークに接続される通信装置と前記第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用することを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、さらに、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークに接続される通信装置と、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用する。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記アプリケーションは、データの送受信を行うためのアプリケーションであることを特徴とする。
【0014】
上記発明によれば、実行するアプリケーションは、データの送受信を行うためのアプリケーションであり、これにより、データの送受信を行う。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、前記アプリケーションは、電子会議を実行するためのアプリケーションであることを特徴とする。
【0016】
上記発明によれば、実行するアプリケーションは、電子会議を実行するためのアプリケーションであり、これにより電子会議を行う。
【0017】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記同一規格のトランスポートレイヤはTCPであることを特徴とする。
【0018】
上記発明によれば、トランスポートレイヤをTCPで共通化する。
【0019】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記同一規格のトランスポートレイヤは、損失したセグメントのみを再送信するTCPの改良方式であることを特徴とする。
【0020】
上記発明によれば、同一規格のトランスポートレイヤとして、損失したセグメントのみを再送信するTCPの改良方式を使用する。
【0021】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1つにかかる発明において、前記第1のネットワークは、Bluetooth規格に準拠したネットワークであり、前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにL2CAPの通信モジュールと、トランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成とし、かつ、そのトランスポートレイヤの通信モジュールはその上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続することを特徴とする。
【0022】
上記発明によれば、Bluetooth規格に準拠したネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにL2CAPの通信モジュールと、トランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成とし、かつ、そのトランスポートレイヤの通信モジュールはその上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続する。
【0023】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1つにかかる発明において、前記第2のネットワークは、LANであることを特徴とする。
【0024】
上記発明によれば、第2のネットワークとして、無線または有線のLANを使用する。
【0025】
また、請求項8にかかる発明は、請求項1〜請求項7のいずれか1つにかかる発明において、前記第2のネットワークに接続される通信装置は、トランスポートレイヤの通信モジュールを、その上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続したことを特徴とする。
【0026】
上記発明によれば、第2のネットワークに接続される通信装置のトランスポートレイヤの通信モジュールを、その上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続する。
【0027】
また、請求項9にかかる発明は、同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークと、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークとを使用して実行する通信システムにおいて、前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、前記第1のネットワークに接続される通信装置と前記第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用することを特徴とする。
【0028】
上記発明によれば、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、さらに、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークに接続される通信装置と、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用する。
【0029】
また、請求項10にかかる発明は、請求項9にかかる発明において、前記通信システムは、サーバ/クライアント型のシステムであることを特徴とする。
【0030】
上記発明によれば、サーバ/クライアント型のシステムを使用する。
【0031】
また、請求項11にかかる発明は、請求項9にかかる発明において、前記通信システムは、前記通信装置間で相互にデータの送受信を行う端末間データ通信型のシステムであることを特徴とする。
【0032】
上記発明によれば、通信装置間で相互にデータの送受信を行う端末間データ通信型のシステムを使用する。
【0033】
また、請求項12にかかる発明は、請求項9〜請求項11のいずれか1つにかかる発明において、前記第2のネットワークは、LANであることを特徴とする。
【0034】
上記発明によれば、第2のネットワークとして、有線または無線のLANを使用する。
【0035】
また、請求項13にかかる発明は、請求項9〜請求項12のいずれか1つにかかる発明において、前記第1のネットワークは、Bluetooth規格に準拠したネットワークであることを特徴とする。
【0036】
上記発明によれば、第1のネットワークは、Bluetooth規格に準拠したネットワークを使用する。
【0037】
また、請求項14にかかる発明は、Bluetoothのプロトコルを使用してデータ通信を行うデータ通信方法において、L2CAPの上位レイヤを、ネットワークレイヤを省略してトランスポートレイヤとしたプロトコルを使用することを特徴とする。
【0038】
上記発明によれば、L2CAPの上位レイヤを、ネットワークレイヤを省略してトランスポートレイヤとしたプロトコルを使用する。
【0039】
また、請求項15にかかる発明は、請求項14にかかる発明において、前記トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤの通信モジュールとをソケットで接続したことを特徴とする。
【0040】
上記発明によれば、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤの通信モジュールとをソケットで接続する。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかる通信装置、データ通信方法、および通信システムを適用した電子会議ネットワークシステムの好適な実施の形態を、(本発明の概要)、(実施の形態1)〜(実施の形態5)の順に詳細に説明する。
【0042】
(本発明の概要)
本発明は、ネットワークレイヤを必要としないBluetoothのネットワークにおいて、不必要なネットワークレイヤのプロトコルを省略して、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成とすることにより、データ通信のオーバーヘッドを小さくしてアプリケーションデータの伝送効率を向上させる。Bluetoothのネットワークにおいて、不必要なネットワークレイヤのプロトコルを省略した実施例を、(実施の形態1)、(実施の形態2)、(実施の形態3)で説明する。
【0043】
また、本発明は、ネットワークレイヤを必要としないBluetoothのネットワークと、ネットワークレイヤを必要とする無線LANや有線LANのネットワークにおいて同一のアプリケーションを実行する場合に、同一規格のトランスポートレイヤを使用して、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤ(セッションレイヤ)の通信モジュールとの間のインタフェースを共通にすることで、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化する。この複数のネットワークが混在する場合の実施例を、(実施の形態4)、(実施の形態5)で説明する。
【0044】
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜図3を参照して説明する。実施の形態1では、ネットワークレイヤを必要としないネットワークを形成するBluetoothの新たな通信プロトコル構成について説明する。
【0045】
図1は、Bluetoothの新たな通信プロトコル構成を示す図である。図1に示すように、BluetoothのLANアクセスプロファイル(図22参照)に対して、RFCOMM、PPP、IPを、またパーソナルエリアネットワークプロファイル(図23参照)に対してBNEPとIPを省略し、L2CAPとTCPを接続させる。
【0046】
TCPとその上位レイヤとのインタフェースはソケットで、L2CAPとTCPとの間は、メッセージキューを使用したタスク(プロセス)間通信で送受信データの受け渡しを行なう。TCPのプロトコルデータユニットはセグメントと呼ばれ、セグメント送信後の確認応答(ACK)待ちのタイムアウトと複数のACK中に同じ確認応答番号がある重複ACK受信によりセグメントの損失を検出し、その損失されたセグメントから再度送信する。また、TCPでは、スライディング・ウィンドウを使用して、送信する1つのセグメント毎にACKの返送を行うのではなく、受信側からのACKを待たずに複数のセグメントをまとめて送信することができる。
【0047】
なお、トランスポートレイヤとしてTCPではなく、ITU−T勧告X.224を使用した場合のプロトコル構成を図2に示す。図2において、X.224とその上位レイヤとのインタフェースはソケットで、L2CAPとX.224との間はメッセージキューを使用したタスク(プロセス)間通信で送受信データの受け渡しを行なう。X.224は、サポートする通信のサービス品質(QOS)のレベルに応じた5つのクラス(クラス0〜クラス4)に分類されている。X.224のクラス4には、TPDU(Transport Protocol Data Unit)の紛失、重複または順序誤りを検出して回復する機能やウィンドウを使用したフロー制御機能があり、TCPとほぼ同等のサービス品質(QOS)を提供している。
【0048】
上記したTCPでは、セグメントが一部でも損失するとウィンドウ・サイズ分のセグメントを再送信するため、ウィンドウ・サイズが大きい場合、再送信するデータ量も多くなってしまう。この対策として、TCPの代わりにTCPの改良仕様であるSACK方式(Selective ACK)を使用することにしても良い。SACK方式は、損失したセグメントだけを再送信するため、データの転送効率を向上させることができる。このSACK方式は、ブラウザフォンの国際標準規格であるWAP(Wireless Application Protocol)等で採用され始めている。このSACK方式のシーケンス例を図3を参照して説明する。図3は、SACK方式のシーケンス例を説明するための図である。
【0049】
図3に示すように、送信側からウィンドウ内の1番目から8番目までのセグメントをまとめて送信し、妨害電波等により4番目のセグメントが損失した場合、受信側では、他の全てのセグメントを受信すると、4番目以外のセグメントを全て受信したことを確認通知するSACKを送信する。送信側は、このSACKにより受信されなかったセグメントを認識し、4番目のセグメントだけを再度、受信側に送信する。
【0050】
以上説明したように、実施の形態1によれば、BluetoothのLANアクセスプロファイルに対して、ネットワークレイヤであるIPをRFCOMM、PPPとともに省略し、また、パーソナルエリアネットワークプロファイルに対して、ネットワークレイヤであるIPをBNEPとともに省略して、L2CAPとTCPを直接接続することとしたので、このプロトコルを使用した場合には、不必要なプロトコルを省いているため、データ通信のオーバーヘッドを小さくしてアプリケーションデータの伝送効率を向上させてアプリケーションデータの伝送時間を短くすることができ、また、装置の処理負荷を軽減させて、システム全体の処理の負荷を軽減させることが可能となる。
【0051】
また、トランスポートレイヤにTCPを使用することとしたので、通信回線の品質が悪く送信データが受信されなかった場合に、アプリケーションデータを再送して、通信のサービス品質(QOS:Quarity Of Service)を向上させることが可能となる。
【0052】
また、トランスポートレイヤに、TCPの代わりにTCPの改良仕様であるSACK方式を使用することとしたので、損失したセグメントだけを再送信することができ、データの伝送効率を向上させることが可能となる。
【0053】
(実施の形態2)
実施の形態2を図4〜図6を参照して説明する。実施の形態2では、Bluetoothを使用したサーバ/クライアント型のネットワークのアプリケーション適用例を説明する。この実施の形態2では、サーバに記憶された会議資料文書を複数のクライアントが閲覧・編集しながら会議を行う電子会議ネットワークシステムへの適用例について説明する。
【0054】
図4は、実施の形態2にかかる電子会議ネットワークシステム(サーバ/クライアント型のシステム)の構成例を示す図である。図4に示す電子会議ネットワークシステムは、サーバ1と、サーバ1に接続された大型ディスプレイ装置2と、および各会議参加者が使用するクライアント端末3〜6とから構成されている。サーバ1とクライアント端末3〜6は、Bluetoothのネットワークを形成している。
【0055】
サーバ1は、例えばPC−AT(The Personal Computer for Advanced Technologies)アーキテクチャ(IBM(R)社が1984年に発表)のコンピュータからなり、Bluetoothモジュールが内蔵されている。このBluetoothモジュールは、Bluetooth通信を実行するために必要なRF(Radio Frequency)回路、アンテナ、およびベースバンド処理回路等のハードウェア、ならびにBluetooth規格のベースバンド(ベースバンド処理回路で処理される部分以外)およびLMPを実行するソフトウェアから構成されており、サーバ1のCPUとUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を介して接続されている。Bluetooth通信を実行するための上記以外のソフトウェアは全てサーバ1のCPUで実行・処理する。なお、図4において、サーバ1に接続されたキーボードの図示は省略している。
【0056】
大型ディスプレイ装置2は、例えばPDP(Plasma Display Panel)の表示面にタッチパネルが設けられており、VGAケーブルとRS−232Cケーブルによってサーバ1と接続され、サーバ1の表示装置として機能するとともに、サーバ1のタッチ入力装置として機能する。なお、VGAケーブルは、サーバ1からPDPへ画面表示信号を出力し、RS−232Cケーブルはタッチパネルが検出したタッチ入力座標データをサーバ1へ入力する。また、サーバ1は、入力されるタッチ入力座標データを、マウス入力データと同様に処理する。
【0057】
クライアント端末3〜6は、ノートPC(Personal Computer)であり、ユーザにより入力されたキーデータやマウスデータをサーバ1へ送信し、また、サーバ1から受信した画面データの表示を行う。各クライアント端末3〜6には、Bluetoothモジュールが内蔵されている。このBluetoothモジュールは、Bluetooth通信を実行するために必要なRF回路、アンテナ、およびベースバンド処理回路等のハードウェア、ならびにBluetooth規格のベースバンド(ベースバンド処理回路で処理される部分以外)およびLMPを実行するソフトウェアから構成されており、ノートPCのCPUとUARTを介して接続されている。Bluetooth通信を実行するための上記以外のソフトウェアは全てノートPCのCPUで実行・処理する。
【0058】
サーバ/クライアントシステムのソフトウェアとして、AT&T(R)のVNC(Virtual Network Computing)を使用する。VNCサーバ(プロセス)は、その起動時に1つの画面バッファを複数のクライアントが共有できるモードで生成し、VNCクライアント(プロセス)は、この画面バッファにある画面データを自装置のディスプレイに表示する。VNCサーバからVNCクライアントへ送信される画面データおよびVNCクライアントからVNCサーバへ送信されるユーザの入力データは、RFB(Remote Frame Buffer)プロトコルを使用して転送される。このRFBプロトコルは、セッションレイヤのプロトコルとして機能しており、その下位レイヤとしてTCP/IPを使用するように設計されている。RFBプロトコルとTCPとの間のインタフェースはソケットである。
【0059】
上記電子会議ネットワークシステムのプロトコル構成を図5に示す。図5において、アプリケーションは、電子会議を実行するためのアプリケーションであり、Bluetoothを使用して電子会議ネットワークに接続する端末情報の管理や文書の表示・編集等を実行する。SDPは、相手端末との間で使用できるサービスを確認し、それらのサービスの特性を調べる方法をアプリケーションに提供する。L2CAPは、上位プロトコルの多重化、データパケット(L2CAPパケット)の分割と組立て等を実行する。HCIは、Bluetoothモジュールとデータを送受信するための制御を行う。LMPは、リンクの設定・制御を行う。ベースバンドは、物理リンクの確立や各種パケットの送受信等を実行する。MEは、コンフィグレーションや接続時の実行手順の調整を行う。
【0060】
図5に示した各プロトコルを実行するソフトウェアモジュールはタスクである。なお、VNCサーバとVNCクライアントの中でRFBプロトコルを実行する部分を、説明の便宜上、RFBタスクとしている(実際には、以下に説明するRFBタスクの動作、処理部分はVNCサーバおよびVNCクライアントに包含されており、独立したソフトウェアモジュールではない。)。サーバ1内で各レイヤのタスクが生成・起動され、初期化される時に、RFBタスクはTCPの受動オープンをするために、TCP用のソケット(ソケットA)を生成し、このソケットを受動モードにする。この時、RFBタスクが発行するシステムコールは、socket()、bind()、listen()であるが、bind()の第2引数である通信アドレス情報の構造体中にあるポート番号として「5901」を設定する。ここで、ポート番号5900は、RFB用のポート番号で、そこに加算された「1」は画面バッファに付けられた番号である。今、画面バッファは共有モードのものが1つのみ存在している。なお、Bluetooth通信ではIPアドレスは不要であるため、構造体中にあるIPアドレスには「0」を設定する。
【0061】
つぎに、Bluetoothによる電子会議ネットワークを形成するまでの通信シーケンスについて説明する。図4において、サーバ1が、Bluetooth通信のマスターであり、クライアント端末3〜6がスレーブである。マスターは、まず、インクワイアリ手順によりマスターと通信できる全てのスレーブを認識する。すなわち、マスターは、IDパケットを繰り返し送信し、これを受信したスレーブは、Bluetoothデバイスアドレス(BD_ADDR)、自端末のシステムクロック等を含めたFHSパケットを送信する。マスターは、受信したFHSパケットの個数(BD_ADDRの個数)からスレーブの台数を認識する。例えば、図4に示した場合では、4台のスレーブを認識する。この認識したスレーブ数はメインメモリに記憶しておく。
【0062】
マスターは、4台のスレーブと順次通信コネクションを確立する。この通信コネクション確立手順について詳細に説明する。まず、マスターは、スレーブから受信したBD_ADDRの下位アドレス部分であるLAP(Lower Address Part)から導き出される同期ワードを含めたIDパケットを送信する。スレーブは、自端末のBD_ADDRから導き出される同期ワードを含んだIDパケットを受信すると、IDパケットで応答する。
【0063】
マスターは、スレーブの識別番号であるアクティブ・メンバー・アドレス(AM_ADDR)に「1」をセットしたFHSパケットを送信する。スレーブは、これを受信するとIDパケットで応答する。この時、スレーブは、FHSパケットに含まれたマスターのシステムクロックに切り替わる。マスターは、POLLパケットを送信し、スレーブはこれにNULLパケットで応答して、ベースバンドレイヤのコネクションが確立する。
【0064】
つぎに、マスターとスレーブは、リンク・マネージャ間(リンクレイヤ)のコネクション確立シーケンスに移行する。マスターは、LMP_host_connection_req PDU(Protocol Data Unit)を送信し、スレーブは、LMP_accepted PDUで応答する。マスターは、LMP_features_req PDUを送信し、スレーブはLMP_features_res PDUで応答して、自端末の持つ機能についての情報を交換する。マスターは、LMP_setup_complete PDUを送信し、スレーブは、LMP_setup_complete PDUで応答して、リンク・マネージャ間(リンクレイヤ)のコネクションが確立する。
【0065】
つづいて、マスターは、サービス・ディスカバリシーケンスを実行する。マスターのアプリケーションは、SDPタスクにサービス・ディスカバリ要求を送信すると、SDPタスクは、L2CAPタスクへまずSDP用のコネクションの接続要求(L2CA_ConnectReqイベント)を送信する。L2CAPタスクは、この要求を受信すると、Connection Requestパケットを送信する。スレーブのL2CAPタスクは、このパケットを受信するとSDPタスクへL2CA_ConnectIndメッセージを渡すとともに、マスターへConnection Responseパケットで応答してSDPコネクションが確立する。
【0066】
SDPタスクは、L2CAPタスクへコンフィグレーション要求(L2CA_ConfigReqイベント)を出す。L2CAPタスクはこの要求を受けると、サービス品質(QOS)等のコンフィグレーションパラメータを含んだConfiguration Requestパケットを送信する。スレーブのL2CAPタスクは、このパケットを受信すると、SDPタスクへL2CA_ConfigIndメッセージを渡すとともにマスターへコンフィグレーションパラメータを含んだConfiguration Responseパケットで応答する。マスターのSDPタスクは、電子会議サービスであることを表すUUID(サービスの固有識別子)をServiceSearchPatternパラメータに含めたSDP_ServiceSearchRequest PDUを送信する。スレーブのSDPタスクは、SDP_ServiceSearchResponse PDUで応答するとともに、アプリケーションへ電子会議サービスが利用可能であることを表すメッセージを渡す。マスターのアプリケーションは、今接続したスレーブが電子会議端末であることを確認する。
【0067】
マスターのアプリケーションは、RFBタスクへRFBコネクションの接続待ちモードになる要求を出す。RFBタスクは、相手からの接続を待つために、accept()システムコール(ソケット用)を発行する。スレーブのアプリケーションは、RFBタスクへRFBコネクションの接続要求を出す。RFBタスクは、この接続要求を受けると、TCP用のソケットを生成し、このソケットを能動オープンする。この時、RFBタスクが発行するシステムコールは、socket()、connect()であるが、connect()の第2引数である通信アドレス情報の構造体中にあるポート番号として5901を設定する。ここで、ポート番号5900はRFB用のポート番号で、そこに加算された1はアタッチする画面番号である。なお、Bluetooth通信ではIPアドレスは不要であるため、前記構造体中にあるIPアドレスには「0」を設定する。RFBタスクが、connect()システムコールを発行すると、TCPタスクは、L2CAPタスクへ接続要求を出し、L2CAPタスクはこの要求を受けると、Connection Requestパケットを送信する。
【0068】
マスターのL2CAPタスクは、このパケットを受信すると、TCPタスクへL2CA_ConnectIndメッセージを渡し、TCPタスクからL2CA_ConnectRspメッセージを受けると、スレーブへConnection Responseパケットで応答する。スレーブは、このパケットを受信すると、TCPタスクへL2CA_ConnectCfmメッセージを渡してTCP用のL2CAPコネクションが確立する。スレーブのTCPタスクは、このL2CAPコネクション上で宛先ポート番号に5901を入れたSYNセグメントを送信し、マスターから確認応答のSYNセグメントを受信するとACKセグメントを送信してTCPコネクションが確立する。
【0069】
TCPコネクションが確立されると、マスターのRFBタスクへaccept()システムコールに対するリターン値が返される。このリターン値は、先に生成したソケット(ソケットA)とは別のソケットのソケット識別子である。また、スレーブのRFBタスクへ、connect()システムコールに対する正常終了のリターン値が返される。このようにして、マスターとスレーブ間でソケットを使用したデータ通信が実行できる状態となる。
【0070】
この後、RFBプロトコルが開始され、プロトコルバージョンの交換、認証、および初期化メッセージの交換が行われる。マスターは、画面番号1の画面バッファに記憶された画面データ(デスクトップの初期画面)をスレーブへ送信する。以降、マスター(サーバ1)はスレーブ(クライアント端末)から受信するキーデータやマウスデータに従って、各種のアプリケーションを実行できる状態となる。
【0071】
以上、マスターと1つのスレーブ(例えばクライアント端末3)との間でRFBセッションを使用して、キーやマウスの入力データと画面データの送受信ができるようになるまでの通信シーケンスを説明したが、マスターは、他のクライアント端末4〜6に対しても同様の通信シーケンスを実行して、サーバ1とクライアント端末3〜6から成るBluetoothを使用した電子会議ネットワークが形成される。なお、サーバ1に存在しているVNCクライアントもソケットを使用してVNCサーバに接続して、画面バッファにある画面データを大型ディスプレイ装置2に表示する。
【0072】
そして、サーバ1にある会議資料が大型ディスプレイ装置2およびクライアント端末3〜6のディスプレイに表示され、サーバ/クライアント型の電子会議が実行される。
【0073】
この実施の形態2では、Bluetoothモジュールを使用する場合について説明したが、この代わりに、サーバ1とクライアント端末3〜6に、Bluetooth用PCカード(PCMCIA(Personal ComputerMemory Card International Association)規格に準拠)を装着した場合についても適用できる。この場合、サーバ1では、PCI(Peripheral Compornent Interconnect)バスに接続されたPCIアダプタボードを介してBluetooth用PCカードを装着する。このBluetooth用PCカードには、Bluetooth通信を実行するために必要なRF回路、アンテナ、およびベースバンド処理回路等のハードウェア、ならびにBluetooth規格のベースバンド(ベースバンド処理回路で処理される部分以外)およびLMPを実行するソフトウェアが実装されている。この場合のプロトコル構成は図5と同様である。サーバ1やノートPCに実装されるこのPCカード用ドライバは、HCIの上側のインタフェースとして機能し、PCカードとコマンドやイベント等のデータの受け渡しを行う。
【0074】
さらに、Bluetooth通信を実行するために必要なRF回路やベースバンド処理回路等のハードウェアをCPUの周辺回路として実装し(アンテナは筐体に実装)、ベースバンド(ベースバンド処理回路で処理される部分以外)とLMPを含むBluetooth通信を実行するための全てのソフトウェアをサーバ1とクライアント端末3〜6(ノートPC)のCPUで実行・処理する場合についても適用できる。この場合のプロトコル構成を図6に示す。また、トランスポートレイヤとして、TCP(RFC793)の他にこの改良仕様であるSACK方式(実施の形態1の説明参照)等を使用することもできる。
【0075】
以上説明したように、実施の形態2によれば、Bluetoothを使用したサーバ/クライアント型のネットワークにおいて、L2CAP(データリンクレイヤ)の通信モジュールとTCP(トランスポートレイヤ)の通信モジュールを直接接続したプロトコル構成としたので、不必要なプロトコルを省き、データ通信のオーバーヘッドを小さくしてアプリケーションデータの伝送効率を向上させてアプリケーションデータの伝送時間を短くすることができ、また、装置の処理負荷を軽減させて、システム全体の処理の負荷を軽減させることが可能となる。
【0076】
また、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤ(セッションレイヤ)の通信モジュールとの間のインタフェースをTCPのインタフェースであるソケットにしたので、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化させることが可能となる。
【0077】
また、トランスポートレイヤにTCPを使用することとしたので、通信回線の品質が悪く送信データが受信されなかった場合に、アプリケーションデータを再送して、通信のサービス品質(QOS:Quarity Of Service)を向上させることが可能となる。
【0078】
また、トランスポートレイヤに、TCPの代わりにTCPの改良仕様であるSACK方式を使用することとしたので、損失したセグメントだけを再送信することができ、データの伝送効率を向上させることが可能となる。
【0079】
(実施の形態3)
実施の形態3を図7〜図9を参照して説明する。実施の形態3では、Bluetoothを使用した端末間データ通信型のネットワークのアプリケーション適用例を説明する。まず、複数のBluetooth端末が電子会議ネットワークを形成して、全ての端末でアプリケーションを共有したり、ホワイトボード機能を使用しながら会議を行う場合を例に挙げて説明する。
【0080】
図7は、実施の形態3にかかる電子会議ネットワークシステムの構成例を示す図である。図7に示すように、電子会議ネットワークシステムは、各会議参加者が使用する端末20〜24から構成されており、端末20〜24は、Bluetoothモジュールが内蔵されたノートPCであり、各端末はBluetoothで接続されている。
【0081】
実施の形態2と同様に、Bluetoothモジュールは、Bluetooth通信を実行するために必要なRF回路、アンテナ、およびベースバンド処理回路等のハードウェア、ならびにBluetooth規格のベースバンド(ベースバンド処理回路で処理される部分以外)およびLMPを実行するソフトウェアから構成されており、ノートPCのCPUとUARTを介して接続されている。Bluetooth通信を実行するための上記以外のソフトウェアは全てノートPCのCPUで実行、処理する。
【0082】
この電子会議ネットワークシステムでは、セッションレイヤから上位のレイヤのプロトコルは、ITU−T勧告T.120シリーズを使用する。また、Bluetooth通信では、ネットワークレイヤは不要であるため省略し、トランスポートレイヤにTCP(RFC793)を使用する。
【0083】
各端末20〜24のこの電子会議用のプロトコル構成を図8に示す。図8において、会議アプリケーションは、アプリケーション共有機能、ホワイトボード機能、およびファイル転送機能等を実行するための各アプリケーションの集合である。ASCE(Application Sharing Conference Entity)は、会議に参加した全ての端末でアプリケーションを共有するためのエンティティであり、ITU−T勧告T.128に準拠した動作を実行する。SICE(Still Image Conferencing Entity)は、ビットマップデータや手書きの描画データ等を送受信するためのエンティティであり、ITU−T勧告T.126に準拠した動作を実行する。SICEは、主にホワイトボード機能で使用される。BFTE(Binary File Transfer Entity)は、ファイル転送を行うためのエンティティであり、ITU−T勧告T.127に準拠した動作を実行する。ノードコントローラとGCC(Generic Conference Control)は、ネットワークに接続した端末が議長の制御に従って会議を実行したり、各端末の能力や属性等の端末情報のリストを管理したりする会議制御アプリケーションであり、ITU−T勧告T.124に準拠した動作を実行する。MCS(Multipoint Communication Service)は、複数端末間のセッションレイヤプロトコルを実行し、ITU−T勧告T.125に準拠した動作を実行する。TCPとMCSとの間のインタフェースはソケットである。他の通信モジュールは、実施の形態2(図5)と同様である。なお、Bluetooth用のコンフィグレーションや接続時の実行手順の調整を行うME(Management Entity)の図示は省略している。
【0084】
図8に示した各プロトコルを実行するソフトウェアモジュールはタスクである。端末20内で各レイヤのタスクが生成・起動され、初期化される時に、MCSタスクはTCPの受動オープンをするために、TCP用のソケット(ソケットA)を生成し、このソケットを受動モードにしておく。この時、MCSタスクが発行するシステムコールは、socket()、bind()、listen()であるが、bind()の第2引数である通信アドレス情報の構造体中にあるポート番号には動的/プライベートポート番号(49152〜65535)の中から端末間電子会議用の番号として予め決められた50000を設定する。なお、Bluetooth通信ではIPアドレスは不要であるため、前記構造体中にあるIPアドレスには0を設定する。
【0085】
ここで、MCS、GCC、ノードコントローラの通信動作について説明する。MCSは、MCSプロバイダと呼ばれ、また、端末20〜24から成る無線ネットワークをMCSプロバイダ間のネットワークとして見たものはMCSドメインと呼ばれる。図7のネットワーク構成において、端末20を議長端末とした場合、MCSドメインは、図9に示すような階層構造を有する。議長端末20のMCSプロバイダは、トップMCSプロバイダであり、他の端末21〜24のMCSプロバイダよりも上位に位置する。各端末はMCSコネクションの確立後、MCSドメインにアタッチする。このアタッチにより、各端末はMCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザIDを取得する。
【0086】
つぎに、各端末はMCSチャネルに加入する。MCSチャネルは、MCSドメイン内のアドレスであり、同一チャネルに加入した全ての端末が、そのチャネルに送られるデータを受信する。ここで、端末21が、全ての端末が加入しているチャネルに対してデータを送信すると、このデータはトップMCSプロバイダである端末20へ転送される。そして、端末20は、このデータを端末22〜端末24へ転送する。このように、全ての端末が同一チャネルに加入することにより、データを全ての端末へ送信することができる。なお、MCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザIDは、MCSチャネル番号としても使用され、個別宛先へデータを送信する場合にMCSチャネル番号として使用する。
【0087】
GCCは、GCCプロバイダと呼ばれ、また、トップMCSプロバイダである端末のGCCプロバイダは、トップGCCプロバイダと呼ばれる。各GCCプロバイダは会議に参加すると、アプリケーション共有機能、ホワイトボード機能、およびファイル転送機能等の会議用アプリケーションのリストやMCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザID等の端末情報(会議ノードリスト)を他の全てのGCCプロバイダへ送信する。なお、この同報送信は、全ての端末が加入しているMCSチャネルに対してデータを送信することで実現される。これらの端末情報は、各端末にて受信し、ノードコントローラにて管理される。また、GCCは議長権の割り当て等の制御も行い、会議開始時にはトップGCCプロバイダが議長権を持っている。ノードコントローラは、ユーザからの要求に従ってGCCへ各種のプリミティブを発行したり、自端末および他の全ての端末のアプリケーションリストや会議ノードリスト等を管理する。
【0088】
端末20〜24が図8に示した各通信プロトコルを使用して電子会議ネットワークを形成するまでの通信シーケンスについて説明する。端末20が電子会議ネットワークにおける議長端末で、かつBluetoothのマスター端末である。マスター端末(端末20)は、まず、インクワイアリ手順によりマスター端末と通信できる全てのスレーブ端末を認識する。すなわち、前述した方法によりマスター端末は、4台のスレーブ端末を認識する。
【0089】
マスター端末は、4台のスレーブ端末と順次通信コネクションを確立する。この通信コネクション確立手順について説明する。マスター端末は前述した方法によりスレーブ端末とベースバンドレイヤのコネクション、続いてリンク・マネージャ間(リンクレイヤ)のコネクションを確立する。
【0090】
マスター端末は、前述した方法によりサービス・ディスカバリシーケンスを実行し、マスター端末のSDPタスクは電子会議サービスであることを表すUUID(サービスの固有識別子)をServiceSearchPatternパラメータに含めたSDP_ServiceSearchRequest PDUを送信し、スレーブ端末のSDPタスクはSDP_ServiceSearchResponse PDUで応答して、マスター端末は、スレーブ端末が電子会議端末であることを確認する。
【0091】
マスター端末の会議アプリケーションは、MCSタスクへMCSコネクションの接続待ちモードになる要求を出す。MCSタスクは相手からの接続を待つために、accept()システムコール(ソケット用)を発行する。スレーブ端末の会議アプリケーションは、MCSタスクへMCSコネクションの接続要求を出す。MCSタスクは、この接続要求を受けると、TCP用のソケットを生成し、このソケットを能動オープンする。この時、MCSタスクが発行するシステムコールは、socket()、connect()であるが、connect()の第2引数である通信アドレス情報の構造体中にあるポート番号として端末間電子会議用として予め決められた50000を設定する。
【0092】
なお、Bluetooth通信では、IPアドレスが不要であるため、前記構造体中にあるIPアドレスには「0」を設定する。MCSタスクがconnect()システムコールを発行すると、TCPタスクはL2CAPタスクへ接続要求を出す。L2CAPタスクは、この要求を受けると、Connection Requestパケットを送信する。マスター端末のL2CAPタスクは、このパケットを受信すると、TCPタスクへL2CA_ConnectIndメッセージを渡し、TCPタスクからL2CA_ConnectRspメッセージを受けるとスレーブ端末へConnection Responseパケットで応答する。スレーブ端末は、このパケットを受信すると、TCPタスクへL2CA_ConnectCfmメッセージを渡してTCP用のL2CAPコネクションが確立する。スレーブ端末のTCPタスクは、このL2CAPコネクション上で宛先ポート番号に50000を入れたSYNセグメントを送信し、マスター端末から確認応答のSYNセグメントを受信するとACKセグメントを送信してTCPコネクションが確立する。
【0093】
TCPコネクションが確立されると、マスター端末のMCSタスクへaccept()システムコールに対するリターン値が返される。このリターン値は、先に生成したソケット(ソケットA)とは別のソケットのソケット識別子である。また、スレーブ端末のMCSタスクへconnect()システムコールに対する正常終了のリターン値が返される。このようにして、マスター端末とスレーブ端末間でソケットを使用したデータ通信が実行できる状態となる。
【0094】
この後、スレーブ端末のMCSタスクはマスター端末に、Connect−Initial MCSPDU(MCS Protocol Data Unit)を送信し、マスター端末は、Connect−Response MCSPDUを返すことで、MCSのコネクションが確立される。スレーブ端末のMCSタスクは、マスター端末に、AUrq(Attach User request) MCSPDUを送信し、マスター端末からMCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザIDを含めたAUcf(AU confirm) MCSPDUを受信する。スレーブ端末のMCSタスクは、マスター端末へチャネルIDを含めたCJrq(Channel Join request) MCSPDUを送信し、マスター端末からCJcf MCSPDUを受信して、スレーブ端末はMCSチャネルに加入する。
【0095】
スレーブ端末とマスター端末との間で、会議用アプリケーションであるGCC、ASCE、SICE、BFTEの各エンティティ間のコネクションが確立されて、各エンティティ間の通信が実行できる状態となる。
【0096】
以上、マスター端末(端末20)と1つのスレーブ端末(例えば端末21)との間でMCSサービス(セッションレイヤに相当)を使用して、各種の会議用アプリケーションを実行できるようになるまでの通信シーケンスを説明したが、マスター端末は、他のスレーブ端末22〜24に対しても同様の通信シーケンスを実行して、マスター端末20とスレーブ端末21〜24からなるBluetoothを使用した電子会議ネットワークが形成される。そして、アプリケーション共有機能(表示画面が共有されるため、会議資料文書も共有される)、ホワイトボード機能、およびファイル転送機能等を実行しながら端末間データ通信型の電子会議が実行される。
【0097】
以上説明したように、実施の形態3によれば、Bluetoothを使用した端末間データ通信型のネットワークにおいて、L2CAP(データリンクレイヤ)の通信モジュールとTCP(トランスポートレイヤ)の通信モジュールを直接接続したプロトコル構成としたので、不必要なプロトコルを省いてデータ通信のオーバーヘッドを小さくしてアプリケーションデータの伝送効率を向上させ、アプリケーションデータの伝送時間を短くすることができ、また、装置の処理負荷を軽減させて、システム全体の処理の負荷を軽減させることが可能となる。
【0098】
また、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤ(セッションレイヤ)の通信モジュールとの間のインタフェースをTCPのインタフェースであるソケットにしたので、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化させることが可能となる。
【0099】
また、トランスポートレイヤにTCPを使用することとしたので、通信回線の品質が悪く送信データが受信されなかった場合に、アプリケーションデータを再送して、通信のサービス品質(QOS:Quarity Of Service)を向上させることが可能となる。
【0100】
また、トランスポートレイヤに、TCPの代わりにTCPの改良仕様であるSACK方式を使用することとしたので、損失したセグメントだけを再送信することができ、データの伝送効率を向上させることが可能となる。
【0101】
(実施の形態4)
実施の形態4を図10〜図17を参照して説明する。実施の形態4では、Bluetoothのネットワーク、Ethernet(R)のネットワーク、および無線LANからなるネットワークを利用した電子会議ネットワークシステムについて説明する。より詳細には、実施の形態4では、Bluetoothに加えて、IEEE802.3(Ethernet(R))やIEEE802.11aの無線LANを混在して使用する場合について説明する。
【0102】
上記IEEE802.11aは、変調方式にOFDM(OrthogonalFrequency Division Multiplexing)、MAC(Media Access Control)層にCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を使用している。その伝送速度は、36〜54Mbpsで、日本では5.15G〜5.25GHzが割り当てられている。
【0103】
図10は、実施の形態4にかかる電子会議ネットワークシステムの構成を示す図である。同図に示す電子会議ネットワークシステムは、サーバ/クライアント型のシステムである。この電子会議ネットワークシステムでは、サーバ10に記憶された会議資料文書を、複数のクライアント端末3〜13が閲覧・編集しながら会議を行う。図10において、図4(実施の形態2)と同等機能を有する部位には同一符号を付してある。
【0104】
図10に示す電子会議ネットワークシステムは、サーバ10と、サーバ10に接続された大型ディスプレイ装置2と、および各会議参加者が使用するクライアント端末3〜13と、ハブ14とから構成されている。
【0105】
この電子会議ネットワークシステムでは、サーバ10とクライアント端末3、4とがBluetoothのネットワーク(第1のネットワーク)を形成し、サーバ10とクライアント端末11、12とはIEEE802.11aの無線LANのネットワーク(第2のネットワーク)を形成し、サーバ10とクライアント端末13とはEthernet(R)で接続された有線LANのネットワーク(第2のネットワーク)を形成している。
【0106】
大型ディスプレイ装置2は、図4と同様な構成である。サーバ10は、図4のサーバ1とほぼ同様な構成であるが、さらに、IEEE802.11a(無線LAN)用のPCカードがPCIバスに接続されたPCIアダプタボードに装着されている。また、サーバ10は、内蔵されたEthernet(R)用のネットワークカードを介して、10BASE−TのEthernet(R)に接続されている。
【0107】
クライアント端末3、4は、図4で示したものと同じ構成であり、Bluetoothモジュールを内蔵したノートPCである。
【0108】
クライアント端末11、12は、IEEE802.11a(無線LAN)用のPCカードが装着されたノートPCである。
【0109】
クライアント端末13は、10BASE−TのEthernet(R)に接続され、IEEE802.3に従った動作を実行する。ハブ14は、スター状に端末を接続するLAN(Ethernet(R))の中継装置である。
【0110】
サーバ10と、クライアント端末3、4間のBluetooth通信で使用されるBluetoothのプロトコル構成は図5と同様である。
【0111】
図11は、サーバ10とクライアント端末11、12との間の無線LANで使用される電子会議用のプロトコル構成を示す図である。図11において、サーバ10およびクライアント端末11、12のCPUが実行・処理する部分のみを示しており、無線LANドライバは、PCMCIAインタフェースを介して無線LAN用のPCカードとデータの受け渡しを行う。
【0112】
図12は、サーバ10とクライアント端末13におけるEthernet(R)を使用した電子会議用のプロトコル構成を示す図である。図12は、サーバ10とクライアント端末13のCPUが実行、処理する部分のみを示しており、Ethernet(R)ドライバは内蔵されたEthernet(R)用のネットワークカードとデータの受け渡しを行う。サーバ10とクライアント端末13に内蔵されたEthernet(R)用のネットワークカードは、IEEE802.3に準拠したLLC(Logical Link Control)層、MAC層(前記2つの層はデータリンク層として機能する)、およびPLS(Physical Layer Signaling:物理信号副層)等から成る物理層の機能を実行する。
【0113】
クライアント端末3、4は、図5に示したプロトコルのみを実行し、クライアント端末11、12は図11に示したプロトコルのみを実行し、クライアント端末13は、図12に示したプロトコルのみを実行する。
【0114】
サーバ10は、図5、図11、および図12に示すプロトコルを全て実行する。サーバ10のプロトコル構成を図13に示す。なお、図13において、Bluetooth用のコンフィグレーションや接続時の実行手順の調整を行うME(Management Entity)の図示は省略している。サーバ10には、VNCサーバが、クライアント端末3、4、11、12、13にはVNCクライアントが実装されている。
【0115】
つぎに、各クライアント端末のVNCクライアントがサーバ10のVNCサーバに接続してサーバ/クライアント型の電子会議ネットワークを形成する方法について説明する。サーバ10は、クライアント端末3、4との間で、実施の形態2と同様の動作を実行して、Bluetoothを使用した電子会議が実行できる状態となる。
【0116】
クライアント端末11〜13では、サーバ1のIPアドレスとアタッチする画面番号を指定してVNCクライアントプロセスを起動する。アタッチする画面番号を1とした場合のVNCクライアントの起動コマンド例を以下に示す。”vncviewer 192.168.1.1(IPアドレス):1”
【0117】
クライアント端末11〜13のVNCクライアントが起動されると、RFBタスクがソケットを能動オープンするために、connect()システムコールを発行する。このconnect()の第2引数である通信アドレス情報の構造体中にあるポート番号として5901を設定し、同構造体中のIPアドレスにはサーバ10のIPアドレスを設定する。そして、TCP以下の各レイヤのコネクションが確立して、connect()システムコールに対する正常終了のリターン値が返される。そして、サーバ10とクライアント端末11〜13の間でソケットを使用したデータ通信が実行できる状態となる。
【0118】
この後、RFBプロトコルが開始され、プロトコルバージョンの交換、認証、初期化メッセージの交換が行われる。サーバ10は、画面番号1の画面バッファに記憶された画面データ(デスクトップの初期画面)をクライアント端末11〜13へ送信する。以降、サーバ10はクライアント端末11〜13から受信するキーデータやマウスデータに従って、各種のアプリケーションを実行できる状態となる。
【0119】
上述したように、サーバ10とクライアント端末3、4とはBluetoothで、サーバ10とクライアント端末11、12とはIEEE802.11aの無線LANで、またサーバ10とクライアント端末13とはEthernet(R)で接続された電子会議ネットワークが形成される。なお、サーバ10に存在しているVNCクライアントもソケットを使用してVNCサーバに接続して、画面バッファにある画面データを大型ディスプレイ装置2に表示する。
【0120】
そして、サーバ10にある会議資料が大型ディスプレイ装置2およびクライアント端末3、クライアント端末4、およびクライアント端末11〜13のディスプレイに表示され、サーバ/クライアント型の電子会議が実行される。
【0121】
図14は、サーバ10の概略動作を説明するためのフローチャートを示している。サーバ10の概略動作を図14を参照して説明する。まず、図14において、Bluetoothのインクワイアリ手順により、クライアント端末を認識したか否かを判断する(ステップS1)。この判断の結果、Bluetoothのインクワイアリ手順により、クライアント端末を認識した場合には、サービスディスカバリーにより会議端末であることを確認し、クライアント端末とBluetooth通信のコネクションを確立する(ステップS7)。つづいて、RFBタスクがソケットを受動オープンしているか否かを判断し(ステップS8)、RFBタスクがソケットを受動オープンしている場合にはステップS10に移行する一方、RFBタスクがソケットを受動オープンしていない場合には、RFBタスクがソケットを受動オープンして(ステップS9)、ステップS10に移行する。ステップS10では、このソケットを使用してクライアント端末とRFBコネクションを確立する。つづいて、全てのBluetooth端末と接続したか否かを判断する(ステップS11)。この判断の結果、全てのBluetooth端末と接続していない場合には、ステップS7に戻り、同様の処理を行う一方、全てのBluetooth端末と接続している場合には、ステップS3に移行する。
【0122】
他方、ステップS1において、Bluetoothのインクワイアリ手順により、クライアント端末を認識していない場合には、RFBタスクがソケットを受動オープンする(ステップS2)。この後、クライアント端末からソケットの接続があったか否かを判断し(ステップS3)、クライアント端末からソケットの接続が無い場合には、接続があるまで待機し、クライアント端末からソケットの接続がある場合には、クライアント端末とRFBコネクションを確立する(ステップS4)。そして全てのクライアント端末と接続したか否かを判断し(ステップS5)、全てのクライアント端末と接続していない場合には、ステップS3に戻る一方、全てのクライアント端末と接続した場合には、共有画面を使用した電子会議を実行する(ステップS6)。
【0123】
なお、実施の形態4では、Bluetooth通信で使用されるトランスポートレイヤとしてTCP(RFC793)を使用することにしたが、上記したTCPの改良仕様であるSACK方式や、上位レイヤとのインタフェースをソケットとしたITU−T勧告X.224等を使用することにしても良い。また、サーバ10と、クライアント端末11、12の間でIEEE802.11aの無線LANネットワークを形成する時に、クライアント端末11、12のユーザがサーバ10のIPアドレスを指定して無線LANに接続するのではなく、無線チャネル番号を指定して無線LANに接続する方法を使用することにしても良い。この場合、RFBコネクションを確立するために(TCPコネクションを確立するために)、別途、サーバ10のIPアドレスを指定する操作が必要となる。この場合の詳細な説明については省略する。
【0124】
また、図10の構成において、VNC以外の通信アプリケーションを実行させることも可能である。例えば、Ethernet(R)がプロキシサーバを介してインターネットと接続しており、クライアント端末3、4およびクライアント端末11、12がサーバ10を介してインターネットに存在するWebサーバに接続して、Webページを自端末のWebブラウザに表示することもできる。
【0125】
この場合のクライアント端末3、4と、サーバ10との間のBluetoothのプロトコル構成を図15に、クライアント端末11、12とサーバ10との間の無線LANのプロトコル構成を図16に、また、サーバ10がWebサーバと接続する時のプロトコル構成を図17に示す。
【0126】
図15〜図17において、HTTPはHyper Text Transfer Protocolである。サーバ10は、図15に示したBluetoothプロトコルと図17に示したLANプロトコルとを相互に変換するゲートウェイ機能を有し、クライアント端末3、4に対してBluetoothアクセスポイントとして動作する。またサーバ10は、クライアント端末11、12に対しては無線LANアクセスポイントとして動作する。
【0127】
以上説明したように、実施の形態4によれば、Bluetoothのネットワーク、Ethernet(R)のネットワーク、および無線LANのネットワークを利用するサーバ/クライアント型の電子会議ネットワークシステムにおいて、Bluetoothのネットワークに接続されるクライアント3、4は、L2CAP(データリンクレイヤ)の通信モジュールとTCP(トランスポートレイヤ)の通信モジュールを直接接続したプロトコル構成としたので、Bluetoothのネットワークにおいて、不必要なプロトコルを省いて、データ通信のオーバーヘッドを小さくしてアプリケーションデータの伝送効率を向上させてアプリケーションデータの伝送時間を短くすることができ、また、装置の処理負荷を軽減させることが可能となる。
【0128】
また、Bluetoothのネットワークに接続されるクライアント3、4と、無線LANのネットワークに接続されるクライアント11、12と、Ethernet(R)のネットワークに接続されるクライアント13とで、同一規格のトランスポートレイヤ(TCP)を使用することとしたので、アプリケーションを実行する全体のシステム構成を簡素化させることが可能となる。
【0129】
また、サーバ10を、Bluetoothのネットワーク、Ethernet(R)のネットワーク、および無線LANのネットワークに接続することとしたので、各ネットワークでアプリケーションを実行する場合の通信効率を向上できるとともに、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化することが可能となる。
【0130】
また、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤ(セッションレイヤ)の通信モジュールとの間のインタフェースをTCPのインタフェースであるソケットにしたので、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化させることが可能となる。
【0131】
また、トランスポートレイヤにTCPを使用することとしたので、通信回線の品質が悪く送信データが受信されなかった場合に、アプリケーションデータを再送して、通信のサービス品質(QOS:Quarity Of Service)を向上させることが可能となる。
【0132】
また、トランスポートレイヤに、TCPの代わりにTCPの改良仕様であるSACK方式を使用することとしたので、損失したセグメントだけを再送信することができ、データの伝送効率を向上させることが可能となる。
【0133】
(実施の形態5)
実施の形態5を、図18〜図21を参照して説明する。実施の形態5では、Bluetoothのネットワークと無線LANのネットワークを利用した端末間データ通信型のアプリケーション適用例を説明する。
【0134】
ここでは、Bluetooth端末と無線LAN端末が混在した電子会議ネットワークにおいて、全ての端末でアプリケーションを共有したり、ホワイトボード機能を使用しながら会議を行う場合を例に挙げて説明する。
【0135】
図18は、実施の形態5にかかる電子会議ネットワークシステムの構成例を示す図である。図18の電子会議ネットワークシステムは、図7の構成に対して、3つの端末が異なっている。本ネットワークは、各会議参加者が使用する端末21、端末22、および端末30〜32で構成されており、端末30と、端末21、22との間はBluetoothで、端末30と、端末31、32との間はIEEE802.11aの無線LANで接続されている。
【0136】
端末30と、端末21、22との間のBluetooth通信で使用されるプロトコル構成は、図8に示したプロトコル構成と同様である。図19は、端末30と、端末31、32との間で無線LANで使用されるプロトコル構成を示す。図19は、端末30と、端末31、32のCPUが実行、処理する部分のみを示しており、無線LANドライバは、PCMCIAインタフェースを介して無線LAN用のPCカードとデータの受け渡しを行う。
【0137】
端末21と端末22は、図8に示したプロトコルのみを実行し、端末31と端末32は、図19に示したプロトコルのみを実行する。端末30は、図8および図19に示したプロトコルを全て実行する。図20は、端末30のプロトコル構成を示す。図20において、Bluetooth用のコンフィグレーションや接続時の実行手順の調整を行うME(Management Entity)の図示は省略している。
【0138】
端末30は、議長端末かつBluetooth通信のマスター端末で、Bluetoothモジュールが内蔵され、さらに、IEEE802.11aの無線LAN用のPCカードが装着されたノートPCである。実施の形態2と同様に、このBluetoothモジュールは、Bluetooth通信を実行するために必要なRF回路、アンテナ、およびベースバンド処理回路等のハードウェア、ならびにBluetooth規格のベースバンド(ベースバンド処理回路で処理される部分以外)およびLMPを実行するソフトウェアから構成されており、ノートPCのCPUとUARTを介して接続されている。Bluetooth通信を実行するための上記以外のソフトウェアは全てノートPCのCPUで実行、処理する。
【0139】
端末21、22は、Bluetoothモジュールが内蔵されたノートPCであり、実施の形態3と同様である。端末31、32は、IEEE802.11aの無線LAN用のPCカードが装着されたノートPCである。
【0140】
つぎに、端末21、22、30〜32が、電子会議ネットワークを形成するまでの通信シーケンスについて説明する。端末30は端末21、22との間で、実施の形態3と同様の動作を実行して、Bluetoothを使用した電子会議を実行できる状態となる。
【0141】
端末31、32の会議アプリケーションは、MCSタスクへMCSコネクションの接続要求を出す。MCSタスクはこの接続要求を受けると、TCP用のソケットを生成し、このソケットを能動オープンする。この時、MCSタスクが発行するシステムコールは、socket()、connect()であるが、connect()の第2引数である通信アドレス情報の構造体中にあるポート番号として端末間電子会議用として予め決められた50000を設定する。また、前記構造体中にあるIPアドレスには端末30のIPアドレスを設定する。MCSタスクがconnect()システムコールを発行してTCPコネクションが確立されると、connect()システムコールに対する正常終了のリターン値が返される。このようにして、端末31、32は端末30との間でソケットを使用したデータ通信が実行できる状態となる。
【0142】
端末31、32のMCSタスクは、端末30に、Connect−Initial MCSPDUを送信し、端末30は、Connect−ResponseMCSPDUを返すことで、MCSのコネクションが確立される。つぎに、端末31、32のMCSタスクは端末30に、AUrq MCSPDUを送信し、端末30からMCSドメイン内での端末識別子であるMCSユーザIDを含めたAUcf MCSPDUを受信する。端末31、32のMCSタスクは端末30へ端末21と端末22が加入しているチャネルIDを含めたCJrq MCSPDUを送信し、端末30からCJcf MCSPDUを受信して、端末31と端末32は端末21と端末22が加入しているMCSチャネルに加入する。
【0143】
これにより、端末30と端末21、22、31、32との間で、会議用アプリケーションであるGCC、ASCE、SICE、BFTEの各エンティティ間のコネクションが確立されて、各エンティティ間の通信が実行できる状態となる。この後、アプリケーション共有機能(表示画面が共有されるため、会議資料文書も共有される)やホワイトボード機能、さらにファイル転送機能等を実行しながら端末間データ通信型の電子会議が実行される。
【0144】
図21は、上記の端末30の概略動作を説明するためのフローチャートである。端末30の概略動作を図21を参照して説明する。図21において、まず、Bluetoothのインクワイアリ手順により、他の端末を認識したか否かを判断する(ステップS21)。この判断の結果、Bluetoothのインクワイアリ手順により、他の端末を認識した場合には、サービスディスカバリーにより会議端末であることを確認し、この端末とBluetooth通信のコネクションを確立する(ステップS27)。つぎに、MCSタスクがソケットを受動オープンしているか否かを判断し(ステップS28)、MCSタスクがソケットを受動オープンしている場合にはステップS30に移行する一方、MCSタスクがソケットを受動オープンしていない場合には、MCSタスクがソケットを受動オープンして(ステップS29)、ステップS30に移行する。ステップS30では、このソケットを使用してこの端末とMCSコネクションを確立する。そして、全てのBluetooth端末と接続したか否かを判断する(ステップS31)。この判断の結果、全てのBluetooth端末と接続している場合には、ステップS23に移行する一方、全てのBluetooth端末と接続していない場合には、ステップS27に戻り、同様の処理を行う。
【0145】
他方、ステップS21において、Bluetoothのインクワイアリ手順により、他の端末を認識していない場合には、MCSタスクがソケットを受動オープンする(ステップS22)。つぎに、他の端末からソケットの接続があったか否かを判断し(ステップS23)、他の端末からソケットの接続が無い場合には、接続があるまで待機し、他の端末からソケットの接続がある場合には、この端末とMCSコネクションを確立する(ステップS24)。そして、全ての端末と接続したか否かを判断し(ステップS25)、全ての端末と接続していない場合には、ステップS23に戻る一方、全ての端末と接続した場合には、共有画面を使用した電子会議を実行する(ステップS26)。
【0146】
なお、実施の形態5では、Bluetooth通信で使用されるトランスポートレイヤをTCP(RFC793)としたが、TCPの改良仕様であるSACK方式や、上位レイヤとのインタフェースをソケットとしたITU−T勧告X.224等を使用することにしても良い。
【0147】
また、端末30、端末31、端末32の間でIEEE802.11aの無線LANネットワークを形成する時に、端末31、端末32のユーザが端末30のIPアドレスを指定して無線LANに接続するのではなく、無線チャネル番号を指定して無線LANに接続する方法を使用することにしても良い。この場合、MCSコネクションを確立するために(TCPコネクションを確立するために)、別途、端末30のIPアドレスを指定する操作が必要となる。この場合の詳細な説明については省略する。
【0148】
以上説明したように、実施の形態5によれば、Bluetoothと無線LANを利用した端末間データ通信型のネットワークにおいて、Bluetoothで接続される端末21、22と端末30は、L2CAP(データリンクレイヤ)の通信モジュールとTCP(トランスポートレイヤ)の通信モジュールを直接接続したプロトコル構成としたので、Bluetoothのネットワークにおいて、不必要なプロトコルを省いて、データ通信のオーバーヘッドを小さくしてアプリケーションデータの伝送効率を向上させてアプリケーションデータの伝送時間を短くすることができ、また装置の処理負荷を軽減させることが可能となる。
【0149】
また、Bluetoothのネットワークに接続される端末21、22、30と、無線LANのネットワークに接続される端末31、32、30とは、同一規格のトランスポートレイヤ(TCP)を使用することとしたので、アプリケーションを実行する全体のシステム構成を簡素化させることが可能となる。
【0150】
また、端末30は、Bluetoothのネットワークと無線LANのネットワークに接続することとしたので、各ネットワークでアプリケーションを実行する場合の通信効率を向上できるとともに、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化することが可能となる。
【0151】
また、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤ(セッションレイヤ)の通信モジュールとの間のインタフェースをTCPのインタフェースであるソケットにしたので、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化させることが可能となる。
【0152】
また、トランスポートレイヤにTCPを使用することとしたので、通信回線の品質が悪く送信データが受信されなかった場合に、アプリケーションデータを再送して、通信のサービス品質(QOS:Quarity Of Service)を向上させることが可能となる。
【0153】
また、トランスポートレイヤに、TCPの代わりにTCPの改良仕様であるSACK方式を使用することとしたので、損失したセグメントだけを再送信することができ、データの伝送効率を向上させることが可能となる。
【0154】
なお、上記実施の形態1〜実施の形態5において、無線LANとEthernet(R)の場合はトランスポートレイヤとしてTCP(RFC793)を使用し、Bluetoothの場合はTCPの改良仕様であるSACK方式や、上位レイヤとのインタフェースをソケットとしたITU−T勧告X.224等を使用することにしても良い。また、Ethernet(R)の場合のみトランスポートレイヤとしてTCP(RFC793)を使用し、他の無線通信の場合にはTCPの改良仕様であるSACK方式を使用する等、トランスポートレイヤとその上位レイヤとのインタフェースを共通(ソケット)にして、各通信方式毎に異なった仕様のトランスポートレイヤの通信モジュールを使用することにしても良い。
【0155】
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる通信装置によれば、同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークと、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークとを使用して実行する通信システムに接続される通信装置において、前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、前記第1のネットワークに接続される通信装置と前記第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用することとしたので、不必要なプロトコルが無く、また、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤ(セッションレイヤ)の通信モジュールとの間のインタフェースを共通にすることができ、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化して、データ転送を効率的に行うことが可能となる。
【0157】
また、請求項2にかかる通信装置によれば、請求項1にかかる発明において、前記アプリケーションは、データの送受信を行うためのアプリケーションであることとしたので、データの送受信を行うためのアプリケーションを実行するシステム構成を簡素化することが可能となる。
【0158】
また、請求項3にかかる通信装置によれば、請求項2にかかる発明において、前記アプリケーションは、電子会議を実行するためのアプリケーションであることとしたので、電子会議を実行するためのアプリケーションを実行するシステム構成を簡素化することが可能となる。
【0159】
また、請求項4にかかる通信装置によれば、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記同一規格のトランスポートレイヤはTCPであることとしたので、通信回線の品質が悪く送信データが受信されなかった場合にアプリケーションデータが再送され、通信のサービス品質(QOS)を向上させることが可能となる。
【0160】
また、請求項5にかかる通信装置によれば、請求項1〜請求項3のいずれか1つにかかる発明において、前記同一規格のトランスポートレイヤは、損失したセグメントのみを再送信するTCPの改良方式としたので、通信回線の品質が悪い場合にデータの伝送効率を向上させることが可能となる。
【0161】
また、請求項6にかかる通信装置によれば、請求項1〜請求項5のいずれか1つにかかる発明において、前記第1のネットワークは、Bluetooth規格に準拠したネットワークであり、前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにL2CAPの通信モジュールと、トランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成とし、かつ、そのトランスポートレイヤの通信モジュールはその上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続することとしたので、アプリケーションを実行する場合にシステム構成をより簡素化することが可能となる。
【0162】
また、請求項7にかかる通信装置によれば、請求項1〜請求項6のいずれか1つにかかる発明において、前記第2のネットワークは、LANであることとしたので、ネットワークレイヤを必要とするネットワークとしてLANを使用することが可能となる。
【0163】
また、請求項8にかかる通信装置によれば、請求項1〜請求項7のいずれか1つにかかる発明において、前記第2のネットワークに接続される通信装置は、トランスポートレイヤの通信モジュールを、その上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続することとしたので、アプリケーションを実行するシステム構成をより簡素化することが可能となる。
【0164】
また、請求項9にかかる通信システムによれば、同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークと、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークとを使用して実行する通信システムにおいて、前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、前記第1のネットワークに接続される通信装置と前記第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用することとしたので、不必要なプロトコルが無く、また、トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤ(セッションレイヤ)の通信モジュールとの間のインタフェースを共通にすることができ、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化して、データ転送を効率的に行うことが可能となる。
【0165】
また、請求項10にかかる通信システムによれば、請求項9にかかる発明において、前記通信システムは、サーバ/クライアント型のシステムであることとしたので、サーバ/クライアント型のシステムにおいて、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化することが可能となる。
【0166】
また、請求項11にかかる通信システムによれば、請求項9にかかる発明において、前記通信システムは、前記通信装置間で相互にデータの送受信を行う端末間データ通信型のシステムであることとしたので、通信装置間で相互にデータの送受信を行う端末間データ通信型のシステムにおいて、アプリケーションを実行するシステム構成を簡素化することが可能となる。
【0167】
また、請求項12にかかる通信システムによれば、請求項9〜請求項11のいずれか1つにかかる発明において、前記第2のネットワークは、LANであることとしたので、ネットワークレイヤを必要とするネットワークとしてLANを使用することが可能となる。
【0168】
また、請求項13にかかる通信システムによれば、請求項9〜請求項12のいずれか1つにかかる発明において、前記第1のネットワークは、Bluetooth規格に準拠したネットワークであることとしたので、ネットワークレイヤを必要としないネットワークとしてBluetooth規格に準拠したネットワークを使用することが可能となる。
【0169】
また、請求項14にかかるデータ通信方法によれば、Bluetoothのプロトコルを使用してデータ通信を行うデータ通信方法において、L2CAPの上位レイヤを、ネットワークレイヤを省略してトランスポートレイヤとしたプロトコルを使用することとしたので、不必要なプロトコルを無くしてデータ通信のオーバーヘッドを小さくでき、データの伝送効率を向上させることが可能となる。
【0170】
また、請求項15にかかるデータ通信方法によれば、請求項14にかかる発明において、前記トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤの通信モジュールとをソケットで接続したこととしたので、システム構成を簡素化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるBluetoothの新たな通信プロトコル構成を示す図である。
【図2】トランスポートレイヤとしてTCPではなく、ITU−T勧告X.224を使用した場合のプロトコル構成を示す図である。
【図3】SACK方式のシーケンス例を説明するための図である。
【図4】実施の形態2にかかる電子会議ネットワークシステム(サーバ/クライアント型のシステム)の構成例を示す図である。
【図5】図4の電子会議ネットワークシステムのプロトコル構成を示す図である。
【図6】他のプロトコル構成を示す図である。
【図7】実施の形態3にかかる電子会議ネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図8】端末の電子会議用のプロトコル構成を示す図である。
【図9】MCSドメインの階層構造を示す図である。
【図10】実施の形態4にかかる電子会議ネットワークシステムの構成を示す図である。
【図11】サーバとクライアント端末間の無線LANで使用される電子会議用のプロトコル構成を示す図である。
【図12】サーバとクライアント端末間におけるEthernet(R)を使用した電子会議用のプロトコル構成を示す図である。
【図13】サーバのプロトコル構成を示す図である。
【図14】サーバの概略動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】クライアント端末とサーバとの間のBluetoothの他のプロトコル構成を示す図である。
【図16】クライアント端末とサーバとの間の無線LANのプロトコル構成を示す図である。
【図17】サーバがWebサーバと接続する時のプロトコル構成を示す図である。
【図18】実施の形態5にかかる電子会議ネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図19】端末間で無線LANで使用されるプロトコル構成を示す図である。
【図20】議長端末のプロトコル構成を示す図である。
【図21】議長端末の概略動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】Bluetooth規格のLANアクセスプロファイルのプロトコル構成を示す図である。
【図23】Bluetooth規格のパーソナルエリアネットワークプロファイルのプロトコル構成を示す図である。
【図24】「SPANworks 2000」のBluetoothとLANを使用する時のトランスポートレイヤ以下も含めたレイヤの構成を示す図である。
【符号の説明】
1  サーバ
2  大型ディスプレイ装置
3、4、5、6  クライアント端末
10 サーバ
11、12、13  クライアント端末
14  ハブ
20、21、22、23、24、30、31、32  端末

Claims (15)

  1. 同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークと、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークとを使用して実行する通信システムに接続される通信装置において、
    前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、
    前記第1のネットワークに接続される通信装置と前記第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用することを特徴とする通信装置。
  2. 前記アプリケーションは、データの送受信を行うためのアプリケーションであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記アプリケーションは、電子会議を実行するためのアプリケーションであることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記同一規格のトランスポートレイヤは、TCPであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の通信装置。
  5. 前記同一規格のトランスポートレイヤは、損失したセグメントのみを再送信するTCPの改良方式であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の通信装置。
  6. 前記第1のネットワークは、Bluetooth規格に準拠したネットワークであり、
    前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにL2CAPの通信モジュールと、トランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成とし、かつ、そのトランスポートレイヤの通信モジュールはその上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の通信装置。
  7. 前記第2のネットワークは、LANであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の通信装置。
  8. 前記第2のネットワークに接続される通信装置は、トランスポートレイヤの通信モジュールを、その上位レイヤの通信モジュールとソケットで接続することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の通信装置。
  9. 同一のアプリケーションを、ネットワークレイヤを必要としない第1のネットワークと、ネットワークレイヤを必要とする第2のネットワークとを使用して実行する通信システムにおいて、
    前記第1のネットワークに接続される通信装置は、ネットワークレイヤの通信モジュールを介さずにデータリンクレイヤの通信モジュールとトランスポートレイヤの通信モジュールを直接接続させたプロトコル構成を有し、
    前記第1のネットワークに接続される通信装置と前記第2のネットワークに接続される通信装置とで、同一規格のトランスポートレイヤを使用することを特徴とする通信システム。
  10. 前記通信システムは、サーバ/クライアント型のシステムであることを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
  11. 前記通信システムは、前記通信装置間で相互にデータの送受信を行う端末間データ通信型のシステムであることを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
  12. 前記第2のネットワークは、LANであることを特徴とする請求項9〜請求項11のいずれか1つに記載の通信システム。
  13. 前記第1のネットワークは、Bluetooth規格に準拠したネットワークであることを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれか1つに記載の通信システム。
  14. Bluetoothのプロトコルを使用してデータ通信を行うデータ通信方法において、
    L2CAPの上位レイヤを、ネットワークレイヤを省略してトランスポートレイヤとしたプロトコルを使用することを特徴とするデータ通信方法。
  15. 前記トランスポートレイヤの通信モジュールとその上位レイヤの通信モジュールとをソケットで接続したことを特徴とする請求項14に記載のデータ通信方法。
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